JP2000256992A - 印刷用顔料塗被紙 - Google Patents
印刷用顔料塗被紙Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】より高速化するオフセット印刷に耐えられる塗
層強度と耐ブリスター性を有するばかりでなく、インク
ジェット記録においても優れた画像濃度、インク吸収
性、画像耐水性、耐フェザリング性を有する印刷用顔料
塗被紙を得ることである。 【解決手段】基紙上に1層以上の顔料塗被層が設けられ
た印刷用顔料塗被紙において、該顔料塗被紙の最表層に
カチオン性染料定着剤を絶乾重量で0.05〜2.0g
/m2塗被してなるカチオン層を設け、かつ該カチオン層
の下層に、顔料およびバインダーを主体とする顔料塗被
層を設け、該バインダーとして少なくともスチレン−ブ
タジエン共重合体ラテックスを顔料100部に対して5
〜30部含有し、かつ5%イソプロパノール水溶液の1
0秒コッブサイズ度を20〜50g/m2とする。
層強度と耐ブリスター性を有するばかりでなく、インク
ジェット記録においても優れた画像濃度、インク吸収
性、画像耐水性、耐フェザリング性を有する印刷用顔料
塗被紙を得ることである。 【解決手段】基紙上に1層以上の顔料塗被層が設けられ
た印刷用顔料塗被紙において、該顔料塗被紙の最表層に
カチオン性染料定着剤を絶乾重量で0.05〜2.0g
/m2塗被してなるカチオン層を設け、かつ該カチオン層
の下層に、顔料およびバインダーを主体とする顔料塗被
層を設け、該バインダーとして少なくともスチレン−ブ
タジエン共重合体ラテックスを顔料100部に対して5
〜30部含有し、かつ5%イソプロパノール水溶液の1
0秒コッブサイズ度を20〜50g/m2とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用顔料塗被紙
に関するものである。さらに詳しくは、オフセット印刷
において高速印刷に耐えられる優れた塗層強度と耐ブリ
スター性を有するばかりでなく、水性インクを用いたイ
ンクジェット記録においても優れた画像濃度、インク吸
収性、画像耐水性、耐フェザリング性を有する印刷用顔
料塗被紙に関するものである。
に関するものである。さらに詳しくは、オフセット印刷
において高速印刷に耐えられる優れた塗層強度と耐ブリ
スター性を有するばかりでなく、水性インクを用いたイ
ンクジェット記録においても優れた画像濃度、インク吸
収性、画像耐水性、耐フェザリング性を有する印刷用顔
料塗被紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、製版方式の多色印刷、特にオフセ
ット印刷においては、印刷機の高速化や印刷物の視覚化
が進んできており、印刷用顔料塗被紙としてそれらに耐
えられる塗層強度、耐ブリスター性などの特性が要求さ
れている。
ット印刷においては、印刷機の高速化や印刷物の視覚化
が進んできており、印刷用顔料塗被紙としてそれらに耐
えられる塗層強度、耐ブリスター性などの特性が要求さ
れている。
【0003】一方、オフセット印刷のような製版方式に
よるものとは異なる記録方式として、近年、インクジェ
ット記録方式が急速に普及している。インクジェット記
録方式は、種々の作動原理によりインクの微小液滴を飛
翔させて紙などの記録シートに付着させ、画像・文字な
どの印字を行うものであるが、高速、低騒音、多色化が
容易などの特徴から、今後ますます拡大していくことが
予想される。
よるものとは異なる記録方式として、近年、インクジェ
ット記録方式が急速に普及している。インクジェット記
録方式は、種々の作動原理によりインクの微小液滴を飛
翔させて紙などの記録シートに付着させ、画像・文字な
どの印字を行うものであるが、高速、低騒音、多色化が
容易などの特徴から、今後ますます拡大していくことが
予想される。
【0004】そして最近では、前述の製版方式の多色印
刷方式にインクジェット記録方式を組み合わせたシステ
ムも開発されるようになり、一般の印刷、特にオフセッ
ト印刷された印刷物に対して、宛名、ナンバリング、バ
ーコードなどの可変情報をインクジェット記録方式を用
いて印字することが行われるようになってきた。
刷方式にインクジェット記録方式を組み合わせたシステ
ムも開発されるようになり、一般の印刷、特にオフセッ
ト印刷された印刷物に対して、宛名、ナンバリング、バ
ーコードなどの可変情報をインクジェット記録方式を用
いて印字することが行われるようになってきた。
【0005】このような状況の中、一般の印刷、特にオ
フセット印刷に用いられる顔料塗被紙においては、これ
までのオフセット印刷適性を維持しながら、優れたイン
クジェット記録適性が要求されるようになってきた。
フセット印刷に用いられる顔料塗被紙においては、これ
までのオフセット印刷適性を維持しながら、優れたイン
クジェット記録適性が要求されるようになってきた。
【0006】即ち、ここで用いられる印刷用顔料塗被紙
には、オフセット印刷における高速印刷でのピッキング
などが発生しない強い塗層強度を有すること、火脹れと
称されるブリスターが発生しないこと(耐ブリスター
性)、またインクジェット記録においては、印字部の濃
度(画像濃度)が高いこと、インクの吸収(インク吸収
性)が早いこと、インクの横方向の拡散による印字部の
滲み(耐フェザリング性)がないこと、また保存性の面
から印字部に水滴が付着した場合などでもインキが滲み
出してこないこと(画像耐水性)、などが要求される。
には、オフセット印刷における高速印刷でのピッキング
などが発生しない強い塗層強度を有すること、火脹れと
称されるブリスターが発生しないこと(耐ブリスター
性)、またインクジェット記録においては、印字部の濃
度(画像濃度)が高いこと、インクの吸収(インク吸収
性)が早いこと、インクの横方向の拡散による印字部の
滲み(耐フェザリング性)がないこと、また保存性の面
から印字部に水滴が付着した場合などでもインキが滲み
出してこないこと(画像耐水性)、などが要求される。
【0007】印刷用顔料塗被紙においては、近年、より
印刷機の高速化や印刷物の視覚化が進む中、これらの要
求に応えるべく非常に数多くの検討がなされている。具
体的には、高速印刷速度に耐え得る塗層強度や耐ブリス
ター性、またインキ着肉性や印刷光沢などの品質を付与
することを目的に、顔料あるいはバインダーなどを最適
化する試みがなされている。例えば、特開平6−280
195号公報では、特定の粒子径を有する有機多孔質顔
料を含有させること、また、特開昭62−162097
号公報では、特定のラッテクスを原紙下塗りとして使用
することが提案されている。
印刷機の高速化や印刷物の視覚化が進む中、これらの要
求に応えるべく非常に数多くの検討がなされている。具
体的には、高速印刷速度に耐え得る塗層強度や耐ブリス
ター性、またインキ着肉性や印刷光沢などの品質を付与
することを目的に、顔料あるいはバインダーなどを最適
化する試みがなされている。例えば、特開平6−280
195号公報では、特定の粒子径を有する有機多孔質顔
料を含有させること、また、特開昭62−162097
号公報では、特定のラッテクスを原紙下塗りとして使用
することが提案されている。
【0008】これらの印刷用顔料塗被紙に対して、イン
クジェット記録を行った場合、満足する画像濃度、イン
ク吸収性、画像耐水性などの品質を得ることはできてい
ない。この原因としては、インクジェット記録において
紙面に付着したインク滴を塗被層表面や内部で不溶化さ
せることができないこと、また、塗被層内部にインク滴
を瞬時に吸収させるだけの空隙が存在しないことなどが
挙げられる。
クジェット記録を行った場合、満足する画像濃度、イン
ク吸収性、画像耐水性などの品質を得ることはできてい
ない。この原因としては、インクジェット記録において
紙面に付着したインク滴を塗被層表面や内部で不溶化さ
せることができないこと、また、塗被層内部にインク滴
を瞬時に吸収させるだけの空隙が存在しないことなどが
挙げられる。
【0009】一方、インクジェット記録を専用とした顔
料塗被紙においては、特開昭55−51583号公報や
特開昭55−144172号公報に開示されているよう
に、非膠質シリカ粉末の使用顔料やインク中の染料を吸
着する成分を用いることが提案されている。
料塗被紙においては、特開昭55−51583号公報や
特開昭55−144172号公報に開示されているよう
に、非膠質シリカ粉末の使用顔料やインク中の染料を吸
着する成分を用いることが提案されている。
【0010】これらのインクジェット用記録用紙に対し
てオフセット印刷を行った場合、使用する印刷インキや
印刷速度を調節することで多少の印刷は可能であるが、
より高速化が進んでいる最近の印刷条件ではピッキング
が著しく発生して印刷できないのが現状である。また、
その紙自身の高い吸収特性から、印刷インキ中のベヒク
ル成分が塗被層内部に浸透してしまい、優れた印刷光沢
を得ることができない。
てオフセット印刷を行った場合、使用する印刷インキや
印刷速度を調節することで多少の印刷は可能であるが、
より高速化が進んでいる最近の印刷条件ではピッキング
が著しく発生して印刷できないのが現状である。また、
その紙自身の高い吸収特性から、印刷インキ中のベヒク
ル成分が塗被層内部に浸透してしまい、優れた印刷光沢
を得ることができない。
【0011】このように、近年高速化が進むオフセット
印刷の諸条件で印刷可能な顔料塗被紙において、インク
ジェット記録においても優れた品質が得られる印刷用顔
料塗被紙は未だ提案されていない。
印刷の諸条件で印刷可能な顔料塗被紙において、インク
ジェット記録においても優れた品質が得られる印刷用顔
料塗被紙は未だ提案されていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
たオフセット印刷適性とインクジェット記録適性を有す
る印刷用顔料塗被紙を提供することである。
たオフセット印刷適性とインクジェット記録適性を有す
る印刷用顔料塗被紙を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記に鑑み
鋭意研究した結果、本発明の印刷用顔料塗被紙を発明す
るに至った。即ち、本発明の印刷用塗被紙は、基紙上に
1層以上の顔料塗被層を設けた印刷用顔料塗被紙におい
て、該顔料塗被紙の最表層にカチオン性染料定着剤を絶
乾重量で0.05〜2.0g/m2塗被したカチオン層を
設けてなり、該カチオン層の下層に設けた顔料塗被層が
顔料およびバインダーを主体とするもので、該バインダ
ーとして少なくともスチレン−ブタジエン共重合体ラテ
ックスを顔料100重量部に対して5〜30重量部含有
してなり、かつ5%イソプロパノール水溶液の10秒コ
ッブサイズ度が20〜50g/m2であることを特徴とす
るものである。
鋭意研究した結果、本発明の印刷用顔料塗被紙を発明す
るに至った。即ち、本発明の印刷用塗被紙は、基紙上に
1層以上の顔料塗被層を設けた印刷用顔料塗被紙におい
て、該顔料塗被紙の最表層にカチオン性染料定着剤を絶
乾重量で0.05〜2.0g/m2塗被したカチオン層を
設けてなり、該カチオン層の下層に設けた顔料塗被層が
顔料およびバインダーを主体とするもので、該バインダ
ーとして少なくともスチレン−ブタジエン共重合体ラテ
ックスを顔料100重量部に対して5〜30重量部含有
してなり、かつ5%イソプロパノール水溶液の10秒コ
ッブサイズ度が20〜50g/m2であることを特徴とす
るものである。
【0014】本発明において、顔料としては、吸油量1
00ml/100g以上の顔料であることが好ましい。
00ml/100g以上の顔料であることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の印刷用顔料塗被
紙を詳細に説明する。一般に、カオリン、炭酸カルシウ
ムなどの顔料や澱粉、各種共重合体ラテックスなどのバ
インダー主成分とした塗被層を基紙上に設けた印刷用顔
料塗被紙が製造されている。このものを大きく分ける
と、光沢感に優れるグロスコート紙と艶消し調のマット
コート紙があり、様々な用途に応じて使い分けられてい
る。
紙を詳細に説明する。一般に、カオリン、炭酸カルシウ
ムなどの顔料や澱粉、各種共重合体ラテックスなどのバ
インダー主成分とした塗被層を基紙上に設けた印刷用顔
料塗被紙が製造されている。このものを大きく分ける
と、光沢感に優れるグロスコート紙と艶消し調のマット
コート紙があり、様々な用途に応じて使い分けられてい
る。
【0016】光沢感に優れたグロスコート紙に対してイ
ンクジェット記録を行った場合、インク吸収性が非常に
乏しく、完全にインクを吸収するにはかなりの時間を必
要とする。これは、光沢を発現させるために、微粒顔料
の配合や強カレンダー処理を行って緻密な塗層が形成さ
れているためで、インクを瞬時に吸収させる空隙が存在
しないことが原因である。また、インクが長時間塗層表
面に存在するため、インク中の染料成分が塗層表面に留
まりやすくなり、画像濃度はある程度発現するが、同時
にインクの横方向へ拡散してしまい、印字部は鳥の羽状
にギザギザしたフェザリングと呼ばれる問題が発生す
る。また、印字後に水滴が付着した場合などでは、一度
乾燥固形化した染料成分が再び溶解して滲み出してくる
問題も生じる。
ンクジェット記録を行った場合、インク吸収性が非常に
乏しく、完全にインクを吸収するにはかなりの時間を必
要とする。これは、光沢を発現させるために、微粒顔料
の配合や強カレンダー処理を行って緻密な塗層が形成さ
れているためで、インクを瞬時に吸収させる空隙が存在
しないことが原因である。また、インクが長時間塗層表
面に存在するため、インク中の染料成分が塗層表面に留
まりやすくなり、画像濃度はある程度発現するが、同時
にインクの横方向へ拡散してしまい、印字部は鳥の羽状
にギザギザしたフェザリングと呼ばれる問題が発生す
る。また、印字後に水滴が付着した場合などでは、一度
乾燥固形化した染料成分が再び溶解して滲み出してくる
問題も生じる。
【0017】一方、艶消し調のマットコート紙に対して
インクジェット記録を行った場合、インク吸収性は上記
のグロス調のものに比べれば多少良いレベルにあるが、
満足する画像濃度は得られない。これは、粗粒顔料の配
合や軽カレンダー処理などを行って比較的ポーラスな塗
層が形成されているため、インクを吸収する時間は短縮
されるが、インク中の染料成分までも塗層内部まで吸収
されるため画像濃度は発現してこない。また、前記のフ
ェザリングの問題や印字後に水滴が付着した場合などの
問題も同様にして生じる。
インクジェット記録を行った場合、インク吸収性は上記
のグロス調のものに比べれば多少良いレベルにあるが、
満足する画像濃度は得られない。これは、粗粒顔料の配
合や軽カレンダー処理などを行って比較的ポーラスな塗
層が形成されているため、インクを吸収する時間は短縮
されるが、インク中の染料成分までも塗層内部まで吸収
されるため画像濃度は発現してこない。また、前記のフ
ェザリングの問題や印字後に水滴が付着した場合などの
問題も同様にして生じる。
【0018】このように、これまで数多く提案されてい
る印刷用顔料塗被紙において、優れたインクジェット適
性、特に画像濃度、インク吸収性、画像耐水性、フェザ
リングを有しているものは未だ存在せず、これまでのオ
フセット印刷適性を有しながら、上記のようなインクジ
ェット適性を有する印刷用顔料塗被紙が求められてい
る。
る印刷用顔料塗被紙において、優れたインクジェット適
性、特に画像濃度、インク吸収性、画像耐水性、フェザ
リングを有しているものは未だ存在せず、これまでのオ
フセット印刷適性を有しながら、上記のようなインクジ
ェット適性を有する印刷用顔料塗被紙が求められてい
る。
【0019】画像濃度や画像耐水性を発現させる手法と
して、インク中の染料成分を不溶化させるために、3級
アミン、4級アンモニウム塩などからなるカチオン性染
料定着剤を塗被層中に含有させる手法がある。しかしな
がら、このようなカチオン性染料定着剤を前述したよう
な一般的にアニオン性を呈する印刷用顔料塗被紙用の塗
液に配合した場合、凝集による増粘が生じ、塗被適性を
著しく低下させる。これにより、塗被可能な濃度まで塗
液を希釈することになり、低濃度で塗被した結果、塗層
強度の低下やインク着肉むらなどが生じて品質品質を著
しく損ねてしまう。
して、インク中の染料成分を不溶化させるために、3級
アミン、4級アンモニウム塩などからなるカチオン性染
料定着剤を塗被層中に含有させる手法がある。しかしな
がら、このようなカチオン性染料定着剤を前述したよう
な一般的にアニオン性を呈する印刷用顔料塗被紙用の塗
液に配合した場合、凝集による増粘が生じ、塗被適性を
著しく低下させる。これにより、塗被可能な濃度まで塗
液を希釈することになり、低濃度で塗被した結果、塗層
強度の低下やインク着肉むらなどが生じて品質品質を著
しく損ねてしまう。
【0020】しかし、本発明に示すように、カチオン性
染料定着剤を主体とするカチオン層を最表層に設けて、
インクを最表層付近で不溶化させることにより優れた画
像濃度が得られ、また同時に優れたインク吸収性や耐フ
ェザリング性が得られることを見出した。これは、カチ
オン性高分子化合物を含む塗液を塗被した際に、下層の
顔料塗被層が再膨潤すると同時に、カチオン性高分子化
合物によって該顔料塗被層が凝集して構造化するため、
これによってできる新たな空隙が、インクの深さ方向の
吸収を促進し、結果として優れたインク吸収性とフェザ
リングが得られたと考えられる。また、これによってオ
フセット印刷においては、耐ブリスター性も向上するこ
とを見出した。火脹れと称されるブリスターは、オフセ
ット印刷後の高温高速乾燥によって印刷用顔料塗被紙の
含有水分が瞬間的に水蒸気となるために、これによって
生じる内部圧に耐えられなくなって膨れてしまう現象で
あるが、本発明では、顔料塗被層の構造化によってでき
た空隙間を通ってこのように生じた水蒸気を外部へ放出
できるため、結果として優れた耐ブリスター性を得るこ
とができる。
染料定着剤を主体とするカチオン層を最表層に設けて、
インクを最表層付近で不溶化させることにより優れた画
像濃度が得られ、また同時に優れたインク吸収性や耐フ
ェザリング性が得られることを見出した。これは、カチ
オン性高分子化合物を含む塗液を塗被した際に、下層の
顔料塗被層が再膨潤すると同時に、カチオン性高分子化
合物によって該顔料塗被層が凝集して構造化するため、
これによってできる新たな空隙が、インクの深さ方向の
吸収を促進し、結果として優れたインク吸収性とフェザ
リングが得られたと考えられる。また、これによってオ
フセット印刷においては、耐ブリスター性も向上するこ
とを見出した。火脹れと称されるブリスターは、オフセ
ット印刷後の高温高速乾燥によって印刷用顔料塗被紙の
含有水分が瞬間的に水蒸気となるために、これによって
生じる内部圧に耐えられなくなって膨れてしまう現象で
あるが、本発明では、顔料塗被層の構造化によってでき
た空隙間を通ってこのように生じた水蒸気を外部へ放出
できるため、結果として優れた耐ブリスター性を得るこ
とができる。
【0021】そして、該カチオン性染料定着剤の塗被量
は、絶乾重量で0.05〜2.0g/m2であることが望
ましく、カチオン性染料定着剤の絶乾重量が0.05g
/m2未満の場合、画像濃度、インク吸収性、画像耐水性
に対する効果が得られず、また2.0g/m2を越えて多
いと、インク吸収性が低下してしまう。
は、絶乾重量で0.05〜2.0g/m2であることが望
ましく、カチオン性染料定着剤の絶乾重量が0.05g
/m2未満の場合、画像濃度、インク吸収性、画像耐水性
に対する効果が得られず、また2.0g/m2を越えて多
いと、インク吸収性が低下してしまう。
【0022】本発明と同じような構成として、特開平7
−17125号公報で開示されているように、最表層に
カチオン性コロイダルシリカを主体とする組成物からな
るインク定着層を設ける提案がなされている。このもの
はインクジェット記録を専用とした、所謂インクジェッ
ト専用紙であって、本発明の印刷用顔料塗被紙とは全く
異なるものである。
−17125号公報で開示されているように、最表層に
カチオン性コロイダルシリカを主体とする組成物からな
るインク定着層を設ける提案がなされている。このもの
はインクジェット記録を専用とした、所謂インクジェッ
ト専用紙であって、本発明の印刷用顔料塗被紙とは全く
異なるものである。
【0023】本発明に係るカチオン性染料定着剤として
は、1級から3級アミン、または4級アンモニウム塩の
モノマー、オリゴマー、またはポリマーを使用すること
ができる。具体的には、ジメチルアミン・エピクロルヒ
ドリン縮合物、アクリルアミド・ジアリルアミン共重合
物、ポリビニルアミン共重合物、ジシアンジアミド、ジ
メチル・ジアリルアンモニウムクロライドなどが挙げら
れるが、特に限定されるものではない。また、ポリビニ
ルアルコールなどの水溶性バインダーや表面サイズ剤、
浸透剤、消泡剤なども適宜併用することも勿論可能であ
る。
は、1級から3級アミン、または4級アンモニウム塩の
モノマー、オリゴマー、またはポリマーを使用すること
ができる。具体的には、ジメチルアミン・エピクロルヒ
ドリン縮合物、アクリルアミド・ジアリルアミン共重合
物、ポリビニルアミン共重合物、ジシアンジアミド、ジ
メチル・ジアリルアンモニウムクロライドなどが挙げら
れるが、特に限定されるものではない。また、ポリビニ
ルアルコールなどの水溶性バインダーや表面サイズ剤、
浸透剤、消泡剤なども適宜併用することも勿論可能であ
る。
【0024】本発明の顔料塗被層中の顔料としては、カ
オリン、クレー、炭酸カルシウム、サチンホワイト、活
性白土、シリカ、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、プ
ラスチックピグメントなどが挙げられるが、特に限定さ
れるものではない。また、ここで用いる顔料として、J
IS−K5101による吸油量が100ml/100g
のものを含有することで、さらに優れたインク吸収性を
付与することができる。
オリン、クレー、炭酸カルシウム、サチンホワイト、活
性白土、シリカ、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、プ
ラスチックピグメントなどが挙げられるが、特に限定さ
れるものではない。また、ここで用いる顔料として、J
IS−K5101による吸油量が100ml/100g
のものを含有することで、さらに優れたインク吸収性を
付与することができる。
【0025】本発明の顔料塗被層のバインダーとして、
スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを含有してい
ることが望ましい。本発明では、最表層にカチオン性染
料定着剤を塗被することで塗層強度が低下があり、オフ
セット印刷ではピッキングの問題が懸念される。塗層強
度を維持させるために、多量のバインダーを含有させる
ことも考えられるが、コストばかりでなくインクジェッ
ト記録におけるインク吸収性への影響もあることから、
望ましい方法ではない。しかしながら、顔料塗被層中の
バインダーの1種として、スチレン−ブタジエン共重合
体ラテックスを含有することで、塗層強度を充分維持で
き、かつインクジェット記録における諸特性とのバラン
スがとれることを見出した。
スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを含有してい
ることが望ましい。本発明では、最表層にカチオン性染
料定着剤を塗被することで塗層強度が低下があり、オフ
セット印刷ではピッキングの問題が懸念される。塗層強
度を維持させるために、多量のバインダーを含有させる
ことも考えられるが、コストばかりでなくインクジェッ
ト記録におけるインク吸収性への影響もあることから、
望ましい方法ではない。しかしながら、顔料塗被層中の
バインダーの1種として、スチレン−ブタジエン共重合
体ラテックスを含有することで、塗層強度を充分維持で
き、かつインクジェット記録における諸特性とのバラン
スがとれることを見出した。
【0026】本発明の顔料塗被層のバインダーとして用
いるスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスについて
は、顔料100重量部に対して、5〜30重量部含有し
ていることが望ましい。スチレン−ブタジエン共重合体
ラテックスが5重量部未満では、高速印刷に耐え得る塗
層強度が得られず、また、30重量部を超えると前述し
たカチオン性染料定着剤塗被によるインク吸収性に対す
る効果が得られなくなる。
いるスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスについて
は、顔料100重量部に対して、5〜30重量部含有し
ていることが望ましい。スチレン−ブタジエン共重合体
ラテックスが5重量部未満では、高速印刷に耐え得る塗
層強度が得られず、また、30重量部を超えると前述し
たカチオン性染料定着剤塗被によるインク吸収性に対す
る効果が得られなくなる。
【0027】また、本発明の顔料塗被層のバインダーで
スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス以外のバイン
ダーとしては、アクリル系、スチレン−アクリル系、酢
酸ビニル−アクリル系、エチレン−酢酸ビニル系、ブタ
ジエン−メチルメタクリル系、酢酸ビニル−ブチルアク
リレート系などの各種共重合体ラテックスなど、ポリビ
ニルアルコールなどの合成バインダー、酸化澱粉、エー
テル化澱粉、エステル化澱粉、酵素変性澱粉やそれらを
フラッシュドライして得られる冷水可溶性澱粉、カゼイ
ン、大豆蛋白などの天然系バインダーが挙げられるが特
に限定されるものではない。また、必要に応じて、分散
剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤、着色剤などの
通常用いられている各種助剤が適宜使用できる。
スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス以外のバイン
ダーとしては、アクリル系、スチレン−アクリル系、酢
酸ビニル−アクリル系、エチレン−酢酸ビニル系、ブタ
ジエン−メチルメタクリル系、酢酸ビニル−ブチルアク
リレート系などの各種共重合体ラテックスなど、ポリビ
ニルアルコールなどの合成バインダー、酸化澱粉、エー
テル化澱粉、エステル化澱粉、酵素変性澱粉やそれらを
フラッシュドライして得られる冷水可溶性澱粉、カゼイ
ン、大豆蛋白などの天然系バインダーが挙げられるが特
に限定されるものではない。また、必要に応じて、分散
剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤、着色剤などの
通常用いられている各種助剤が適宜使用できる。
【0028】本発明の最表層およびその下層の顔料塗被
層の塗被方法としては、ブレードコーター、エアーナイ
フコーター、ロッドコーター、グラビアコーター、カー
テンコーター、ダイコーター、ゲートロールコーター、
フィルムトランスファーコーターなどが挙げられるが、
特に限定されるものではない。
層の塗被方法としては、ブレードコーター、エアーナイ
フコーター、ロッドコーター、グラビアコーター、カー
テンコーター、ダイコーター、ゲートロールコーター、
フィルムトランスファーコーターなどが挙げられるが、
特に限定されるものではない。
【0029】本発明の印刷用顔料塗被紙において、5%
イソプロパノール水溶液の10秒コッブサイズ度は、2
0〜50g/m2であることが望ましい。コッブサイズ度
が20g/m未満であると、インク吸収性が悪化し、印
字ドットが重なる部分などにおいてはインクの流出や滲
みが発生し、画像などを忠実に再現することはできな
い。また、50g/m2より大きくなると、インクジェッ
ト記録においてはインクの横方向の拡散によるフェザリ
ングの問題が生じるばかりでなく、高速オフセット印刷
ではピッキングのトラブルが発生してしまう。
イソプロパノール水溶液の10秒コッブサイズ度は、2
0〜50g/m2であることが望ましい。コッブサイズ度
が20g/m未満であると、インク吸収性が悪化し、印
字ドットが重なる部分などにおいてはインクの流出や滲
みが発生し、画像などを忠実に再現することはできな
い。また、50g/m2より大きくなると、インクジェッ
ト記録においてはインクの横方向の拡散によるフェザリ
ングの問題が生じるばかりでなく、高速オフセット印刷
ではピッキングのトラブルが発生してしまう。
【0030】また、本発明の顔料塗被紙は、スーパーカ
レンダー、グロスカレンダー、ソフトカレンダーなどの
カレンダー設備で処理される場合がある。
レンダー、グロスカレンダー、ソフトカレンダーなどの
カレンダー設備で処理される場合がある。
【0031】本発明の基紙に用いられるものとしては、
LBKP、NBKPなどの化学パルプ、GP、PGW、
RMP、TMP、CTMP、CMP、CGPなどの機械
パルプ、DIPなどの古紙パルプ、などのパルプ、軽質
炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレ
ー、カオリンなどの各種の填料、サイズ剤、定着剤、歩
留まり剤、カチオン化剤、紙力増強剤などの各種添加剤
が挙げられるが、特に限定されるものではない。
LBKP、NBKPなどの化学パルプ、GP、PGW、
RMP、TMP、CTMP、CMP、CGPなどの機械
パルプ、DIPなどの古紙パルプ、などのパルプ、軽質
炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレ
ー、カオリンなどの各種の填料、サイズ剤、定着剤、歩
留まり剤、カチオン化剤、紙力増強剤などの各種添加剤
が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0032】
【実施例】以下で、実施例を用い、さらに詳細に本発明
の効果を説明するが、本発明はこれにより限定されるも
のではない。また、実施例中の「部」および「%」はそ
れぞれ「重量部」および「重量%」を示す。塗被量は絶
乾重量を示し、特に断らない限り片面当たりの塗被量を
示す。
の効果を説明するが、本発明はこれにより限定されるも
のではない。また、実施例中の「部」および「%」はそ
れぞれ「重量部」および「重量%」を示す。塗被量は絶
乾重量を示し、特に断らない限り片面当たりの塗被量を
示す。
【0033】実施例1 下記基紙配合で調成された原料を用いて、ISP方式の
サイズプレス装置を持つ長網抄紙機にて、坪量70g/
m2(絶乾)、仕上がり水分4%になるように基紙を作
製した。尚、サイズプレスでは澱粉水溶液を片面当たり
1.5g/m2塗被した。 <基紙配合> LBKP(瀘水度350mlcsf) 80% NBKP(瀘水度420mlcsf) 20% 市販炭酸カルシウム(*基紙中灰分量で表示) 5%* 市販アルキルケテンダイマー系内添サイズ剤(AKD) 0.01% 市販両性澱粉 0.2% 市販カチオン系ポリアクリルアミド歩留り向上剤 0.03%
サイズプレス装置を持つ長網抄紙機にて、坪量70g/
m2(絶乾)、仕上がり水分4%になるように基紙を作
製した。尚、サイズプレスでは澱粉水溶液を片面当たり
1.5g/m2塗被した。 <基紙配合> LBKP(瀘水度350mlcsf) 80% NBKP(瀘水度420mlcsf) 20% 市販炭酸カルシウム(*基紙中灰分量で表示) 5%* 市販アルキルケテンダイマー系内添サイズ剤(AKD) 0.01% 市販両性澱粉 0.2% 市販カチオン系ポリアクリルアミド歩留り向上剤 0.03%
【0034】下記顔料塗被層配合の塗被液を用いて、ブ
レードコーターにて上記基紙上に片面当たり12g/m2
になるように塗被し、仕上がり水分が5%になるように
乾燥し顔料塗被紙を作製した。 <顔料塗被層配合> 市販1級カオリン(吸油量45ml/100g) 30部 市販重質炭酸カルシウム(吸油量40ml/100g) 50部 市販2級カオリン(吸油量60ml/100g) 20部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.1部 市販燐酸エステル化澱粉 4部 市販スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス 11部 ステアリン酸カルシウム 0.3部 水酸化ナトリウム アルカリ性に調整
レードコーターにて上記基紙上に片面当たり12g/m2
になるように塗被し、仕上がり水分が5%になるように
乾燥し顔料塗被紙を作製した。 <顔料塗被層配合> 市販1級カオリン(吸油量45ml/100g) 30部 市販重質炭酸カルシウム(吸油量40ml/100g) 50部 市販2級カオリン(吸油量60ml/100g) 20部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.1部 市販燐酸エステル化澱粉 4部 市販スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス 11部 ステアリン酸カルシウム 0.3部 水酸化ナトリウム アルカリ性に調整
【0035】<カチオン層配合>市販のカチオン性染料
定着剤をエアナイフコーターを用いて上記顔料塗被紙上
に片面当たり0.5/m2になるように塗被してカチオ
ン層を設け、仕上がり水分6%になるように乾燥し、ス
ーパーカレンダーを用いて仕上げて印刷用顔料塗被紙を
得た。このときのコッブサイズ度(測定溶媒として5%
イソプロパノール水溶液を用い、測定溶媒とサンプルと
の接触時間を10秒で行った以外はJIS−P8140
に準じる。以降、コッブサイズ度はこのようにして測定
した。)は38g/m2であった。
定着剤をエアナイフコーターを用いて上記顔料塗被紙上
に片面当たり0.5/m2になるように塗被してカチオ
ン層を設け、仕上がり水分6%になるように乾燥し、ス
ーパーカレンダーを用いて仕上げて印刷用顔料塗被紙を
得た。このときのコッブサイズ度(測定溶媒として5%
イソプロパノール水溶液を用い、測定溶媒とサンプルと
の接触時間を10秒で行った以外はJIS−P8140
に準じる。以降、コッブサイズ度はこのようにして測定
した。)は38g/m2であった。
【0036】実施例2 最表層に設けるカチオン層において、カチオン性染料定
着剤の塗被量を0.05g/m2とした以外は実施例1と
同様にして印刷用顔料塗被紙を得た。このときのコッブ
サイズ度は22g/m2であった。
着剤の塗被量を0.05g/m2とした以外は実施例1と
同様にして印刷用顔料塗被紙を得た。このときのコッブ
サイズ度は22g/m2であった。
【0037】実施例3 最表層に設けるカチオン層において、カチオン性染料定
着剤の塗被量を1.0g/m2とした以外は実施例1と同
様にして印刷用顔料塗被紙を得た。このときのコッブサ
イズ度は37g/m2であった。
着剤の塗被量を1.0g/m2とした以外は実施例1と同
様にして印刷用顔料塗被紙を得た。このときのコッブサ
イズ度は37g/m2であった。
【0038】実施例4 顔料塗被層の市販スチレン−ブタジエン共重合体ラテッ
クスを15部とした以外は実施例3と同様にして印刷用
顔料塗被紙を得た。このときのコッブサイズ度は20g
/m2であった。
クスを15部とした以外は実施例3と同様にして印刷用
顔料塗被紙を得た。このときのコッブサイズ度は20g
/m2であった。
【0039】実施例5 顔料塗被層のバインダーとして、市販スチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックスを5部、市販アクリルラテック
スを10部、市販燐酸エステル化澱粉を4部とした以外
は実施例1と同様にして印刷用顔料塗被紙を得た。この
ときのコッブサイズ度は34g/m2であった。
エン共重合体ラテックスを5部、市販アクリルラテック
スを10部、市販燐酸エステル化澱粉を4部とした以外
は実施例1と同様にして印刷用顔料塗被紙を得た。この
ときのコッブサイズ度は34g/m2であった。
【0040】実施例6 顔料塗被層の顔料として、市販重質炭酸カルシウムの代
わりに、市販軽質炭酸カルシウム(吸油量120ml/
100g)を用い、バインダーとして市販スチレン−ブ
タジエン共重合体ラテックスを15部、市販燐酸エステ
ル化澱粉を2部、市販ポリアクリル酸系分散剤を0.5
部とした以外は実施例3と同様にして印刷用顔料塗被紙
を得た。このときのコッブサイズ度は50g/m2であっ
た。
わりに、市販軽質炭酸カルシウム(吸油量120ml/
100g)を用い、バインダーとして市販スチレン−ブ
タジエン共重合体ラテックスを15部、市販燐酸エステ
ル化澱粉を2部、市販ポリアクリル酸系分散剤を0.5
部とした以外は実施例3と同様にして印刷用顔料塗被紙
を得た。このときのコッブサイズ度は50g/m2であっ
た。
【0041】実施例7 最表層に設けるカチオン層において、カチオン性染料定
着剤の塗被量を2.0g/m2とした以外は実施例6と同
様にして印刷用顔料塗被紙を得た。このときのコッブサ
イズ度は22g/m2であった。
着剤の塗被量を2.0g/m2とした以外は実施例6と同
様にして印刷用顔料塗被紙を得た。このときのコッブサ
イズ度は22g/m2であった。
【0042】実施例8 顔料塗被層配合を以下の配合として顔料塗被紙を得た。
この顔料塗被層の上層に、市販カチオン性染料定着剤を
1.0g/m2塗被してカチオン層を設けて、仕上がり水
分6%になるように乾燥し、スーパーカレンダーを用い
て仕上げて印刷用顔料塗被紙を得た。このときのコッブ
サイズ度は40g/m2であった。 <顔料塗被層配合> 市販1級カオリン(吸油量45ml/100g) 50部 市販軽質炭酸カルシウム(吸油量120ml/100g) 30部 市販シリカ(吸油量260ml/100g) 20部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.5部 市販燐酸エステル化澱粉 2部 市販スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス 25部 ステアリン酸カルシウム 0.3部 水酸化ナトリウム アルカリ性に調整
この顔料塗被層の上層に、市販カチオン性染料定着剤を
1.0g/m2塗被してカチオン層を設けて、仕上がり水
分6%になるように乾燥し、スーパーカレンダーを用い
て仕上げて印刷用顔料塗被紙を得た。このときのコッブ
サイズ度は40g/m2であった。 <顔料塗被層配合> 市販1級カオリン(吸油量45ml/100g) 50部 市販軽質炭酸カルシウム(吸油量120ml/100g) 30部 市販シリカ(吸油量260ml/100g) 20部 市販ポリアクリル酸系分散剤 0.5部 市販燐酸エステル化澱粉 2部 市販スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス 25部 ステアリン酸カルシウム 0.3部 水酸化ナトリウム アルカリ性に調整
【0043】実施例9 顔料塗被層の市販スチレン−ブタジエン共重合体ラテッ
クスを30部とした以外は実施例8と同様にして印刷用
顔料塗被紙を得た。このときのコッブサイズ度は25g
/m2であった。
クスを30部とした以外は実施例8と同様にして印刷用
顔料塗被紙を得た。このときのコッブサイズ度は25g
/m2であった。
【0044】比較例1 最表層のカチオン層を設けないこととした以外は、実施
例1と同様にして印刷用顔料塗被紙を得た。このときの
コッブサイズ度は17g/m2であった。
例1と同様にして印刷用顔料塗被紙を得た。このときの
コッブサイズ度は17g/m2であった。
【0045】比較例2 最表層に設けるカチオン層において、カチオン性染料定
着剤の塗被量を2.5g/m2とした以外は実施例1と同
様にして印刷用顔料塗被紙を得た。このときのコッブサ
イズ度は17g/m2であった。
着剤の塗被量を2.5g/m2とした以外は実施例1と同
様にして印刷用顔料塗被紙を得た。このときのコッブサ
イズ度は17g/m2であった。
【0046】比較例3 顔料塗被層の市販スチレン−ブタジエン共重合体ラテッ
クスを3部とした以外は実施例5と同様にして印刷用顔
料塗被紙を得た。このときのコッブサイズ度は38g/
m2であった。
クスを3部とした以外は実施例5と同様にして印刷用顔
料塗被紙を得た。このときのコッブサイズ度は38g/
m2であった。
【0047】比較例4 顔料塗被層のバインダーとして、市販スチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックスを5部とし、市販燐酸エステル
化澱粉を除いた以外は実施例3と同様にして印刷用顔料
塗被紙を得た。このときのコッブサイズ度は55g/m2
であった。
エン共重合体ラテックスを5部とし、市販燐酸エステル
化澱粉を除いた以外は実施例3と同様にして印刷用顔料
塗被紙を得た。このときのコッブサイズ度は55g/m2
であった。
【0048】比較例5 顔料塗被層のバインダーとして、市販スチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックスを35部とした以外は実施例8
と同様にして印刷用顔料塗被紙を得た。このときのコッ
ブサイズ度は18g/m2であった。
エン共重合体ラテックスを35部とした以外は実施例8
と同様にして印刷用顔料塗被紙を得た。このときのコッ
ブサイズ度は18g/m2であった。
【0049】比較例6 実施例1の顔料塗被層配合に市販カチオン性染料定着剤
を10重量部配合した顔料塗被層を設けて印刷用顔料塗
被紙とした。尚、顔料塗被層の塗被時にはブレードコー
ターでストリークが多発したため、エアナイフコーター
を使用した。このときのコッブサイズ度は38g/m2で
あった。
を10重量部配合した顔料塗被層を設けて印刷用顔料塗
被紙とした。尚、顔料塗被層の塗被時にはブレードコー
ターでストリークが多発したため、エアナイフコーター
を使用した。このときのコッブサイズ度は38g/m2で
あった。
【0050】上記実施例1〜9および比較例1〜6で作
製した印刷用顔料塗被紙の評価結果を表1に示す。尚、
表中の諸測定値は次の方法によって得られたものであ
る。
製した印刷用顔料塗被紙の評価結果を表1に示す。尚、
表中の諸測定値は次の方法によって得られたものであ
る。
【0051】1)塗層強度 明製作所(株)製のRI印刷機を用いて、サンプルに水
を付着させた後にIPIインキを印刷し、印刷面のピッ
キングの程度を目視判定した。5段階評価で5が最も良
い水準で、実機印刷での許容限度は3である。
を付着させた後にIPIインキを印刷し、印刷面のピッ
キングの程度を目視判定した。5段階評価で5が最も良
い水準で、実機印刷での許容限度は3である。
【0052】2)耐ブリスター性 サンプルの両面に市販オフセット輪転印刷用インキをR
I印刷機にて印刷し、その印刷サンプルをアルミフォイ
ルで包み、250℃のシリコンオイル中に5秒間入れ、
そのブリスターの出方を目視で評価した。5段階評価で
5が最も良い水準で、実機印刷での許容限度は3であ
る。
I印刷機にて印刷し、その印刷サンプルをアルミフォイ
ルで包み、250℃のシリコンオイル中に5秒間入れ、
そのブリスターの出方を目視で評価した。5段階評価で
5が最も良い水準で、実機印刷での許容限度は3であ
る。
【0053】3)画像濃度 Canon社製のインクジェットプリンター(BJ−2
20JS)を用いて、ベタ印字を行い、十分に乾燥した
後にベタ部の光学濃度をマクベス社製光学濃度計(RD
−919)にて測定した。実用上、1.20以上が望ま
しい。
20JS)を用いて、ベタ印字を行い、十分に乾燥した
後にベタ部の光学濃度をマクベス社製光学濃度計(RD
−919)にて測定した。実用上、1.20以上が望ま
しい。
【0054】4)インク吸収性 Canon社製インクジェットプリンター(BJ−22
0JS)を用いて、ベタ印字を行い、印字部の光沢感が
無くなるまでの時間を測定した。実用上、15秒以下が
望ましい。
0JS)を用いて、ベタ印字を行い、印字部の光沢感が
無くなるまでの時間を測定した。実用上、15秒以下が
望ましい。
【0055】5)画像耐水性 Canon社製のインクジェットプリンター(BJC−
420J)を用いて印字を行い、印字部に純水をNo.
15注射針で1滴滴下し、乾燥放置後、インクの流れ具
合を目視で評価した。5段階評価で5が最も良好で、実
用上の許容限度は3である。
420J)を用いて印字を行い、印字部に純水をNo.
15注射針で1滴滴下し、乾燥放置後、インクの流れ具
合を目視で評価した。5段階評価で5が最も良好で、実
用上の許容限度は3である。
【0056】6)耐フェザリング性 Canon社製インクジェットプリンター(BJ−22
0JS)を用いて、文字印字を行い、文字の外縁の滲み
具合を目視で評価した。5段階評価で5は全く滲みが無
いもので、実用上の許容限度は3である。
0JS)を用いて、文字印字を行い、文字の外縁の滲み
具合を目視で評価した。5段階評価で5は全く滲みが無
いもので、実用上の許容限度は3である。
【0057】
【表1】
【0058】評価結果:実施例1〜9、比較例1〜5の
評価結果から判るように、最表層にカチオン性染料定着
剤を絶乾重量で0.05〜2.0g/m2塗被してなるカ
チオン層を設け、かつ該カチオン層の下層に、バインダ
ーとしてスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを顔
料100部に対して5〜30部含有した顔料塗被層を設
け、かつ5%イソプロパノール水溶液の10秒コッブサ
イズ度を20〜50g/m2とすることで優れた塗層強
度、耐ブリスター性のオフセット印刷適性と、優れた画
像濃度、インク吸収性、画像耐水性、耐フェザリング性
のインクジェット記録適性を兼ね備えた印刷用顔料塗被
紙が得られる。
評価結果から判るように、最表層にカチオン性染料定着
剤を絶乾重量で0.05〜2.0g/m2塗被してなるカ
チオン層を設け、かつ該カチオン層の下層に、バインダ
ーとしてスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを顔
料100部に対して5〜30部含有した顔料塗被層を設
け、かつ5%イソプロパノール水溶液の10秒コッブサ
イズ度を20〜50g/m2とすることで優れた塗層強
度、耐ブリスター性のオフセット印刷適性と、優れた画
像濃度、インク吸収性、画像耐水性、耐フェザリング性
のインクジェット記録適性を兼ね備えた印刷用顔料塗被
紙が得られる。
【0059】また、実施例6、実施例8から判るよう
に、顔料塗被層中の顔料として、吸油量が100ml/
100g以上の顔料を用いることで、オフセット印刷適
性を維持したまま、優れたインク吸収性が得られる。
に、顔料塗被層中の顔料として、吸油量が100ml/
100g以上の顔料を用いることで、オフセット印刷適
性を維持したまま、優れたインク吸収性が得られる。
【0060】一方、比較例6では、カチオン性染料定着
剤を顔料塗被層中に含有させたが、ブレードコーターで
は塗液濃度を下げてもストリークなどの塗被欠陥が多発
し、著しく操業性を低下させるばかりでなく、塗被方法
を変更して何とか得られたものでも、塗層強度が極めて
弱く、高速化するオフセット印刷には耐えられる印刷用
顔料塗被紙を得ることはできない。
剤を顔料塗被層中に含有させたが、ブレードコーターで
は塗液濃度を下げてもストリークなどの塗被欠陥が多発
し、著しく操業性を低下させるばかりでなく、塗被方法
を変更して何とか得られたものでも、塗層強度が極めて
弱く、高速化するオフセット印刷には耐えられる印刷用
顔料塗被紙を得ることはできない。
【0061】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、基紙上
に1層以上の顔料塗被層が設けられた印刷用顔料塗被紙
において、該顔料塗被紙の最表層にカチオン性染料定着
剤を絶乾重量で0.05〜2.0g/m2塗被してなるカ
チオン層を設け、かつ該カチオン層の下層に、顔料およ
びバインダーを主体とする顔料塗被層を設け、かつ該バ
インダーとして少なくともスチレン−ブタジエン共重合
体ラテックスを顔料100部に対して5〜30部含有
し、かつ5%イソプロパノール水溶液の10秒コッブサ
イズ度を20〜50g/m2とすることで優れたオフセッ
ト印刷適性とインクジェット記録適性を備えた印刷用顔
料塗被紙が得られる。
に1層以上の顔料塗被層が設けられた印刷用顔料塗被紙
において、該顔料塗被紙の最表層にカチオン性染料定着
剤を絶乾重量で0.05〜2.0g/m2塗被してなるカ
チオン層を設け、かつ該カチオン層の下層に、顔料およ
びバインダーを主体とする顔料塗被層を設け、かつ該バ
インダーとして少なくともスチレン−ブタジエン共重合
体ラテックスを顔料100部に対して5〜30部含有
し、かつ5%イソプロパノール水溶液の10秒コッブサ
イズ度を20〜50g/m2とすることで優れたオフセッ
ト印刷適性とインクジェット記録適性を備えた印刷用顔
料塗被紙が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 19/58 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C056 EA01 EA04 EA21 FC06 2H086 BA12 BA21 BA33 BA34 BA41 BA42 BA47 4L055 AG11 AG12 AG18 AG27 AG35 AG48 AG63 AG65 AG71 AG72 AG76 AG89 AG97 AH02 AH09 AH37 AH50 AJ04 BE09 EA10 EA14 EA25 EA32 FA13 FA15 FA19 FA30 GA09 GA19
Claims (2)
- 【請求項1】 基紙上に1層以上の顔料塗被層を設けた
印刷用顔料塗被紙において、該顔料塗被紙の最表層にカ
チオン性染料定着剤を絶乾重量で0.05〜2.0g/
m2塗被したカチオン層を設けてなり、該カチオン層の
下層に設けた顔料塗被層が顔料およびバインダーを主体
とするもので、該バインダーとして少なくともスチレン
−ブタジエン共重合体ラテックスを顔料100重量部に
対して5〜30重量部含有してなり、かつ5%イソプロ
パノール水溶液の10秒コッブサイズ度が20〜50g
/m2であることを特徴とする印刷用顔料塗被紙。 - 【請求項2】 顔料が、吸油量100ml/100g以
上の顔料であることを特徴とする請求項1記載の印刷用
顔料塗被紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11064519A JP2000256992A (ja) | 1999-03-11 | 1999-03-11 | 印刷用顔料塗被紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11064519A JP2000256992A (ja) | 1999-03-11 | 1999-03-11 | 印刷用顔料塗被紙 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000256992A true JP2000256992A (ja) | 2000-09-19 |
Family
ID=13260556
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11064519A Pending JP2000256992A (ja) | 1999-03-11 | 1999-03-11 | 印刷用顔料塗被紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000256992A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7445326B2 (en) | 2002-10-22 | 2008-11-04 | Ricoh Company, Ltd | Ink-jet recording apparatus, ink-jet copier and recording medium |
| KR101098261B1 (ko) | 2004-07-02 | 2011-12-23 | 오지 세이시 가부시키가이샤 | 인쇄용 도피지 |
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