JP2000257430A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

内燃機関の冷却装置

Info

Publication number
JP2000257430A
JP2000257430A JP11057236A JP5723699A JP2000257430A JP 2000257430 A JP2000257430 A JP 2000257430A JP 11057236 A JP11057236 A JP 11057236A JP 5723699 A JP5723699 A JP 5723699A JP 2000257430 A JP2000257430 A JP 2000257430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coolant
internal combustion
engine
combustion engine
forced circulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11057236A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Arai
博之 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP11057236A priority Critical patent/JP2000257430A/ja
Publication of JP2000257430A publication Critical patent/JP2000257430A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却液として純水が用いられ、またこれが凍結
される場合であっても、機関始動時のオーバーヒートを
好適に回避することのできる内燃機関の冷却装置を提供
する。 【解決手段】冷却装置は、エンジン内に設けられるウォ
ータジャケット2、冷却液3、サーモハウジング4、リ
ザーブタンク5、ラジエータ6、凍結防止チューブ7
5、凍結防止機構7、及びウォータポンプ8等を備えて
構成される。凍結防止機構7は、コントローラ71、電
動ポンプ72、電磁切換えバルブ73、冷却液温センサ
74、サーモスタット76、連通路77a,77b,7
7c、及び外気温センサ78を有して構成される。凍結
防止機構7は、エンジン停止時において、外気温が低下
して冷却液3が凍結する前に、凍結防止チューブ75及
びウォータジャケット2内の一部冷却液3をリザーブタ
ンク5内に回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却液を冷却通路
内で循環させて内燃機関を冷却するようにした冷却装置
に係り、より詳しくは冷却液として純水を用いる内燃機
関の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の内燃機関の冷却装置とし
ては、例えば特開平8−121167号公報に記載され
た装置が知られている。
【0003】同装置では、冷却液として、LLC(ロン
グライフクーラント)等の不凍液にかえて、熱劣化によ
る定期交換の必要がなく、また環境保全のための回収処
理等も不要である純水を用いることで、そのメンテナン
スを容易なものとしている。しかも、同装置では、高い
腐食防止機能を長期間にわたって維持するために、冷却
液中の溶存酸素の量を検出し、その検出量が所定値を越
えた場合には酸素低減機構によって同溶存酸素量を低減
するようにしている。
【0004】また通常、冷却液として純水を用いる場合
には、凍結時の体積膨張も無視できないものとなる。す
なわち、内燃機関のウォータジャケット内にこの純水か
らなる冷却液が残ったままこれが凍結するようなことが
あると、その体積膨張によって内燃機関が破損されるこ
とともなりかねない。そこで同装置ではさらに、冷却液
の温度を検出しつつ、同検出温度が所定値まで下がる場
合には、冷却通路内の冷却液の一部を抜き出すととも
に、不活性気体を同冷却通路へ供給して気相を形成し、
冷却液(純水)の凍結による体積膨張をこの形成した気
相によって吸収するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
冷却装置にあっては、冷却液(純水)凍結時の体積膨張
については、これを上述の態様で回避できるものの、機
関始動時にこうした冷却液の凍結があった場合には、そ
の始動直後の過大負荷時、機関がオーバーヒートする可
能性も避け得ないものとなっている。これは、機関始動
時にラジエータ内の冷却液(純水)が凍結している場
合、同始動直後において機関に過大負荷がかかっても、
それによる加熱を放出するための冷却液の循環が間に合
わず、一時的とはいえ、結局は過加熱な状態が余儀なく
されるためである。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、冷却液として純水が用いら
れ、またこれが凍結される場合であっても、機関始動時
のオーバーヒートを好適に回避することのできる内燃機
関の冷却装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、純水からなる冷却液を貯溜
タンクを通じてその容積変化分を吸収しつつ内燃機関及
びラジエータとの間で循環させ、前記冷却液と内燃機関
との間での熱交換に基づいて同機関を冷却する内燃機関
の冷却装置において、内燃機関の始動時に前記冷却液の
少なくとも当該機関を介した強制循環を可能ならしめる
強制循環通路を備えることをその要旨とする。
【0008】同構成では、内燃機関の始動時に前記冷却
液の少なくとも当該機関を介した強制循環を可能ならし
める強制循環通路を備える。そのため、冷却液が凍結し
た状態の内燃機関の始動時においても、前記強制循環通
路を経由して冷却液の循環が早期に開始されることとな
る。その結果、内燃機関の始動直後の過負荷時において
も、オーバーヒートが好適に防止される。また、貯溜タ
ンクを通じて冷却液の体積膨張等が吸収されるため、内
燃機関には同体積膨張にともなう不要な応力が加わりに
くい。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の内燃機関の冷却装置において、前記強制循環通路
は、前記ラジエータの内部を介して前記冷却液の前記機
関を介した強制循環を可能ならしめるものであることを
その要旨とする。
【0010】ラジエータ内の冷却液が凍結している場合
であれ、機関始動に伴って強制循環通路による冷却液の
強制循環が繰り返されるうちに、やがては同ラジエータ
内の冷却液も解凍されるようにはなるが、同構成のよう
に、この強制循環通路の一部がラジエータの内部に直接
介在する場合には、同ラジエータ内の冷却液の解凍もさ
らに促進されるようになる。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の内燃機関の冷却装置において、前記強制循
環通路は、当該通路内での冷却液の凍結防止を行う凍結
防止機構を備えてなることをその要旨とする。
【0012】同構成によれば、内燃機関の始動時におけ
る前記冷却液の強制循環を可能ならしめる強制循環通路
の確保が保証される。また、請求項4記載の発明は、請
求項3記載の内燃機関の冷却装置において、前記凍結防
止機構は、前記強制循環通路内の冷却液の温度を検出す
る冷却液温度検出部と、その検出される冷却液の温度が
凍結固化直前の温度であることを条件に同強制循環通路
と前記貯溜タンクとの間に冷却液流路を形成し、該形成
した流路を通じて前記強制循環通路内の冷却液を前記貯
溜タンクに強制排出する排出制御部とを備えて構成され
ることをその要旨とする。
【0013】同構成では、少なくとも機関始動時、強制
循環通路内は冷却液が凍結されることなく液相、若しく
は気相に保たれていることになる。よって、機関始動時
には、同強制循環通路を通じた冷却液の強制循環も確実
に保証される。また、強制循環通路内が気相に保たれて
いる場合には、冷却液が凍結すると体積膨張するが、こ
の膨張分は気相部分によって好適に吸収される。
【0014】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の内燃機関の冷却装置において、前記凍結防止機構は
外気の温度を検出する外気温度検出部をさらに備え、前
記排出制御部は、この検出される外気温度が氷点温度以
下であることを条件に、前記強制循環通路内の冷却液の
強制排出に必要とされる所定の時間だけ能動となること
をその要旨とする。
【0015】同構成によれば、排出制御部は、外気温度
が氷点温度以下であることを条件に、前記強制循環通路
内の冷却液の強制排出に必要とされる所定の時間だけ能
動となるため、機関停止中の電力消費を最小限とするこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の冷却装置を具体化
した一実施の形態を図1及び図2に従って説明する。
【0017】図1は、本実施の形態にかかる冷却装置に
ついてその構成を模式的に示したものであり、その冷却
対象としては自動車に搭載されたエンジンを想定してい
る。同図1に示されるように本冷却装置は、大きくは、
エンジン内に設けられたウォータジャケット2、冷却液
3、サーモハウジング4、リザーブタンク(貯溜タン
ク)5、ラジエータ6、凍結防止チューブ75とその凍
結防止機構7、及びウォータポンプ8等を備えて構成さ
れる。なお、本実施の形態では上記冷却液3として蒸留
水からなる純水が用いられている。この純水が、凍結は
ともあれ、長期間にわたる使用によっても熱劣化による
定期交換の必要がなく、また環境保全のための回収処理
等も不要となる、冷却液3として望ましい液体であるこ
とは前述の通りである。
【0018】前記ウォータジャケット2はエンジンのシ
リンダブロック1及びシリンダヘッド1aの各内部に設
けられている。また、ラジエータ6はエンジンの前方
(図1の左方)に配置されて、アッパタンク63、複数
のチューブ61、フィン62及びロアタンク64等を備
えて構成されている。このアッパタンク63はアウトレ
ットホース91を介して前記ウォータジャケット2に接
続されている。一方、ロアタンク64はインレットホー
ス92、サーモハウジング4、通路93、及びウォータ
ポンプ8を介してウォータジャケット2に接続されてい
る。そして、これらのウォータジャケット2、アウトレ
ットホース91、ラジエータ6、インレットホース9
2、サーモハウジング4、通路93、及びウォータポン
プ8は、閉路である循環経路(冷却通路)を形成してい
る。なお、この循環経路内の冷却液3は、自動車の生産
工場等で封入される。
【0019】また、前記サーモハウジング4はその内部
にサーモスタット41を有し、冷却液3の温度に応じて
自動的に同冷却液3の循環経路を切り換える。すなわ
ち、エンジン始動時等であって冷却液3の温度がまだ低
い時には、バイパス通路94と前記通路93と(ポート
G−H間)を連通して冷却液3のバイパス経路を形成す
る。一方、冷却液3の温度が所定値以上に上昇した時に
は、インレットホース92と前記通路93と(ポートE
−H間)を連通して上記循環経路を形成する。
【0020】なお、このサーモハウジング4において、
ポートD−H間、及びポートF−H間は、常時、連通さ
れている。また、後述する冷却液3が凍結しているとき
のエンジン始動時においては、最初、ポートD−H間、
及びポートG−H間が連通され、その後ポートF−H間
の連通が追加され、さらに冷却液3の高温時にはポート
G−H間が閉鎖されるとともにポートE−H間の連通が
追加される態様となる。
【0021】また、前記ウォータポンプ8はプーリ、ベ
ルト等によりクランクシャフト(図示略)に連結されて
おり、エンジンの作動にともなうクランクシャフトの回
転により作動する。同ウォータポンプ8は、通路93内
の冷却液3を吸引してウォータジャケット2へ吐出す
る。これらの吸引及び吐出により、冷却液3はウォータ
ポンプ8を起点として前記循環経路(あるいはバイパス
経路)内を同図1に矢印で示す態様で循環する。この循
環中、冷却液3はウォータジャケット2を通過する過程
でエンジンの熱を吸収し昇温する。昇温した冷却液3
は、ラジエータ6のチューブ61を通過する際に自身の
熱を放射する。このように冷却液3及びエンジン間での
熱交換によって同エンジンの各部が冷却される。
【0022】また、本冷却装置には、温度変化によって
生ずる冷却液3の容積変化を吸収するためのリザーブタ
ンク5が接続されている。すなわち、循環経路内の冷却
液3は前記熱交換にともなう温度上昇により体積膨張す
るが、その膨張分はリザーブタンクインレットホース5
3を介してリザーブタンク5へ送り込まれ、そこで貯溜
される。貯溜された冷却液3は、温度低下にその体積が
小さくなった状態で同リザーブタンク5の下部に接続さ
れた通路95を介して循環経路に戻される。
【0023】なお、上記リザーブタンク5内には冷却液
3が貯溜して形成される液層51と空気等で充填される
気体層52とが形成されている。また、上記通路95の
途中にはサーモスタット76が設けられている。このサ
ーモスタット76は冷却液3の温度が所定値以上に上昇
した時に同通路95を導通させ、リザーブタンク5内の
冷却液3をサーモハウジング4内に移動させる。
【0024】また、この実施の形態の冷却装置は、エン
ジン始動時のオーバーヒートを防止するために、エンジ
ン始動時、冷却液3の同エンジンを介した強制循環を可
能とする少なくとも凍結防止チューブ75を有して構成
される強制循環通路と、その凍結防止機構7とを備えて
いる。
【0025】凍結防止機構7は、コントローラ71、電
動ポンプ72、電磁切換えバルブ73、冷却液温センサ
74、サーモスタット76、連通路77a,77b,7
7c、及び外気温センサ78を有して構成される。
【0026】また、この実施の形態にあって、凍結防止
チューブ75は、前記ラジエータ6内に設けられ、その
一端は同ラジエータ6のアッパタンク63に接続され、
もう一方の端は電磁切換えバルブ73に接続されてい
る。なお、この凍結防止チューブ75にはその中の冷却
液3の温度を測るための冷却液温センサ74が設けら
れ、同センサ74はコントローラ71に接続されてい
る。
【0027】そして、上記電磁切換えバルブ73にはさ
らに連通路77a,77bが接続されており、同連通路
77aの他端は前記サーモハウジング4に接続され、一
方、連通路77bの他端は電動ポンプ72に接続されて
いる。さらにこの電動ポンプ72には連通路77cが接
続され、同連通路77cの他端は前記リザーブタンク5
上部の気体層52に接続されている。
【0028】また、外気温を検出する外気温センサ78
が所定位置に設けられ、同センサ78もコントローラ7
1に接続されている。なお、前記電磁切換えバルブ73
の切換え制御、及び前記電動ポンプ72の駆動制御等を
含めた凍結防止機構7の制御はコントローラ71の指令
に基づき行われる。
【0029】次に、コントローラ71の指令に基づく上
記凍結防止機構7による凍結防止チューブ75の凍結防
止処理を、図2のフローチャートに従って説明する。な
お、この処理は、所定時間毎の割り込み処理によりエン
ジンの運転状態(停止時を含む)によらず常に実行され
ている。すなわち、同凍結防止機構7を構成する電気部
品には、イグニッションスイッチがオフ(OFF)の状
態であっても電源が供給されている。
【0030】さて、この凍結防止処理において、コント
ローラ71は、まずステップ101においてイグニッシ
ョンスイッチの状態、すなわちイグニッション情報及び
前記外気温センサ78によって検出される外気温Tgを
読み込み、続くステップ102でイグニッションスイッ
チがOFFであるか否かを判定する。イグニッションス
イッチがOFFでない、すなわちイグニッションスイッ
チがONの場合はエンジン始動中と判断して、一旦この
処理を終了する。
【0031】一方、イグニッションスイッチがOFFで
ある場合はステップ103に移行し、外気温Tgが0℃
以下、すなわち氷点温度以下であるか否かを判定する。
外気温Tgが0℃を越える場合は、前記冷却液3の温度
低下も少なく、その凍結もないと判断されるため、一旦
この処理を終了する。
【0032】一方、外気温Tgが0℃以下である場合は
ステップ104に移行し、コントローラ71は、冷却液
温センサ74によって検出される凍結防止チューブ75
内の冷却液3の温度Twを読み込む。そして続くステッ
プ105において、コントローラ71は、この読み込ん
だ冷却液温Twが例えば1〜5℃の範囲、すなわち凍結
による固化前の温度範囲にあるか否かを判定する。そし
て、例えばエンジンの停止直後等において同液温Twが
まだ1〜5℃の範囲まで低下していない場合は、一旦こ
の処理を終了する。
【0033】一方、同冷却液温Twが1〜5℃の範囲ま
で低下した場合にはステップ106に移行して、コント
ローラ71は、電磁切換えバルブ73を操作してバルブ
Bを閉じるとともにバルブA及びバルブCを開き、電動
ポンプ72を所定時間(数分間)作動させる。これによ
り、凍結防止チューブ75内の冷却液3は連通路77b
及び77cを介してリザーブタンク5に移動する。すな
わち、凍結防止チューブ75内の冷却液3は凍結する前
にリザーブタンク5に強制排水(回収)される。このと
き、上記通路95はその途中に設けられたサーモスタッ
ト76によって閉鎖されている。なお、前記電動ポンプ
72を作動させて冷却液3を強制排水(回収)する所定
時間(数分間)は、前記アッパタンク63、アウトレッ
トホース91、及びシリンダヘッド1aの上部内にある
冷却液3をも回収できる時間とし、事前に実験等にて決
定されている。
【0034】この冷却液3の回収時、上記凍結防止チュ
ーブ75からシリンダヘッド1aの上部内に至る経路に
は、その減圧に起因して、前記リザーブタンク5から空
気がリザーブタンクインレットホース53を介して導入
され、気相部分が形成される。この気相部分は液相部分
(冷却液3)に比べて体積変化が容易である。そのた
め、外気温が0℃以下に低下してシリンダブロック1や
シリンダヘッド1a(ウォータジャケット2内)に残留
していた冷却液3が凍結して体積膨張したとしても、こ
の膨張分は同気相部分によって吸収されることとなる。
その結果、冷却液3の体積膨張に起因するシリンダブロ
ック1やシリンダヘッド1aの破損を防止できる。
【0035】上記所定時間の冷却液3の回収が終了する
と、コントローラ71は、続いてステップ107におい
て、電磁切換えバルブ73を操作してバルブAを閉じる
とともにバルブB及びバルブCを開く。これにより、エ
ンジン始動時において、上述した凍結防止チューブ75
を経由してきた冷却液3は、連通路77aを介してサー
モハウジング4内に移動することとなり、その循環経路
(強制循環通路)が確保されることとなる。以上でコン
トローラ71は、凍結防止処理を終了してエンジンの始
動に備える。
【0036】このように、本実施の形態にあっては、イ
グニッションスイッチのOFF時、冷却液温Twが1〜
5℃の範囲まで低下した場合には、前記凍結防止チュー
ブ75、アッパタンク63、アウトレットホース91、
及びシリンダヘッド1aの上部内にある冷却液3は、凍
結する前にリザーブタンク5に強制排出(回収)され
る。この冷却液3の回収時、上記凍結防止チューブ75
からシリンダヘッド1aの上部内に至る経路には、気相
部分が形成される。
【0037】したがって、エンジン始動時において、上
記残留していた冷却液3やラジエータ6内の冷却液3が
凍結していた場合にあっても、エンジン始動にともない
ウォータジャケット2内の凍結した冷却液3が溶解した
とき、同冷却液3は上記気相が形成された凍結防止チュ
ーブ75等を経由する経路にてその循環経路が確保され
ることとなる。そのため、冷却液3が凍結した状態での
エンジン始動時においても、冷却液3の循環が早期に開
始され、凍結したラジエータ6内の冷却液3の溶解も促
進されることとなる。その結果、エンジン始動直後の過
負荷時においても、エンジンのオーバーヒートは好適に
防止されるようになる。
【0038】また、本実施の形態においては、冷却液3
の凍結時のエンジン始動直後において、エンジン内の冷
却液3には気相が混在するかたちとなるが、エンジン運
転中において前記循環経路は完全密閉システムとされる
ため、徐々に前記リザーブタンク5において気液分離が
行われる。そのため、冷却液3の温度が上昇した時、に
は従来通りのエンジンの冷却が実現される。
【0039】以上説明したように、本実施の形態の内燃
機関の冷却装置によれば、以下のような効果を得ること
ができる。 (1)本実施の形態においては、エンジン始動時におい
て、上記残留していた冷却液3やラジエータ6内の冷却
液3が凍結していた場合にあっても、エンジン始動にと
もないウォータジャケット2内の凍結した冷却液3が溶
解したとき、同冷却液3は凍結防止チューブ75を経由
する経路(強制循環通路)にてその循環経路が確保され
ることとなる。そのため、冷却液3が凍結した状態のエ
ンジン始動時においても、冷却液3の循環が早期に開始
され、凍結したラジエータ6内の冷却液3の溶解も促進
されることとなる。その結果、エンジン始動直後の過負
荷時において、エンジンのオーバーヒートは好適に防止
される。
【0040】(2)本実施の形態においては、コントロ
ーラ71等にて構成される凍結防止機構7によって、強
制循環通路(凍結防止チューブ75等)内の冷却液3の
凍結は防止される。そのため、内燃機関の始動時におけ
る冷却液3の強制循環を可能とする強制循環通路は確実
に確保される。
【0041】(3)本実施の形態においては、凍結防止
チューブ75からシリンダヘッド1aの上部内にある冷
却液3が、凍結する前に、前記電磁切換えバルブ73及
び電動ポンプ72等の排出制御部によってリザーブタン
ク5に強制排出される。このとき、同凍結防止チューブ
75からシリンダヘッド1aの上部内に至る経路(強制
循環通路)には空気等で充填された気相部分が形成され
る。この気相部分は液相(冷却液3)に比べて体積変化
が容易である。そのため、外気温が0℃以下に低下して
シリンダブロック1やシリンダヘッド1a(ウォータジ
ャケット2内)に残留していた冷却液3が凍結して体積
膨張しても、この膨張分は前記気相部分によって吸収さ
れることとなる。その結果、冷却液3の体積膨張に起因
するシリンダブロック1やシリンダヘッド1aの破損等
を未然に防止できる。
【0042】(4)前記電動ポンプ72等の排出制御部
は、外気温Tgが氷点温度以下であることを条件に所定
の時間だけ駆動されるため、機関停止中の電力消費を最
小限とすることができる。
【0043】(5)本実施の形態においては、冷却液3
として用いた純水は、LLC等の不凍液とは異なり、常
に安定した状態を保ち、長期間にわたる使用によっても
変化(劣化)することがない。すなわち、純水からなる
冷却液3は経時変化しないので交換が不要である。ま
た、純水のみからなる冷却液3は、LLCを用いた冷却
液よりも熱を伝えやすく(熱伝導率が大きく)熱効率が
良いので、ラジエータ6の大きさを小さくすることがで
きる。さらに、廃車時等において、同冷却液3の廃棄処
分の際に特別な処理等もいらず、環境保全となる。
【0044】なお、以上説明した実施の形態は以下のよ
うに変更して実施することもできる。・上記実施の形態
では、冷却液3をリザーブタンク5に強制排出する条件
として、外気温Tgが氷点温度以下であること及び冷却
液温Twが1〜5℃の範囲まで低下したこととしたがこ
れに限らず、同条件を冷却液温Twが1〜5℃の範囲ま
で低下したことのみとしてもよい。すなわち、上述した
凍結防止処理において、ステップ103に示す判断処理
を割愛する構成としてもよい。
【0045】・上記実施の形態では、冷却液が凍結によ
って固化する前の温度範囲を1〜5℃としたがこれに限
らず、同範囲は、例えば1〜4℃、2〜3℃等、任意で
ある。
【0046】・上記実施の形態では、リザーブタンク5
の気体層52を空気層としたが、リザーブタンク5に不
活性気体である窒素ガスを封入して同気体層52を窒素
ガス層とする構成としてもよい。
【0047】・また、上記実施の形態では、凍結防止チ
ューブ75を前記ラジエータ6内に配設したがこれに限
られない。例えば、凍結防止チューブ75の一端を前記
アウトレットホース91から分岐するようにし、もう一
方の端を電磁切換えバルブ73に連結するように構成し
てもよい。
【0048】・さらに、冷却液の強制循環通路として前
記凍結防止チューブ75等にて構成することも限られ
ず、同循環通路としては、要は、内燃機関の始動時に冷
却液の少なくとも当該機関を介した強制循環を可能なら
しめるものであればよい。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、内燃機関の始
動時に冷却液の少なくとも当該機関を介した強制循環を
可能ならしめる強制循環通路を備えるため、冷却液が凍
結した状態の内燃機関の始動時においても、同強制循環
通路を経由して冷却液の循環が早期に開始されることと
なる。その結果、内燃機関の始動直後の過負荷時におい
ても、オーバーヒートが好適に防止される。
【0050】請求項2の発明によれば、さらにラジエー
タ内の冷却液の解凍も促進されるようになる。請求項3
の発明によれば、内燃機関の始動時における冷却液の強
制循環を可能ならしめる強制循環通路の確保が保証され
る。
【0051】請求項4の発明によれば、機関始動時に
は、強制循環通路を通じた冷却液の強制循環も確実に保
証される。また、強制循環通路内が気相に保たれる場合
には、冷却液が凍結したときの体積膨張分はその気相部
分によって好適に吸収される。
【0052】請求項5の発明によれば、機関停止中の電
力消費を最小限とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の内燃機関の冷却装置の一実施の形態
についてその構成を模式的に示す概略構成図。
【図2】同実施の形態の凍結防止機構による凍結防止処
理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
2…ウォータジャケット、3…冷却液、4…サーモハウ
ジング、5…リザーブタンク、6…ラジエータ、7…凍
結防止機構、8…ウォータポンプ、53…リザーブタン
クインレットホース、63…アッパタンク、64…ロア
タンク、71…コントローラ、72…電動ポンプ、73
…電磁切換えバルブ、74…冷却液温センサ、75…凍
結防止チューブ、76…サーモスタット、77…連通
路、78…外気温センサ、91…アウトレットホース、
92…インレットホース、93…通路、94…バイパス
通路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】純水からなる冷却液を貯溜タンクを通じて
    その容積変化分を吸収しつつ内燃機関及びラジエータと
    の間で循環させ、前記冷却液と内燃機関との間での熱交
    換に基づいて同機関を冷却する内燃機関の冷却装置にお
    いて、 内燃機関の始動時に前記冷却液の少なくとも当該機関を
    介した強制循環を可能ならしめる強制循環通路を備える
    ことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. 【請求項2】前記強制循環通路は、前記ラジエータの内
    部を介して前記冷却液の前記機関を介した強制循環を可
    能ならしめるものである請求項1記載の内燃機関の冷却
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の内燃機関の冷却装
    置において、 前記強制循環通路は、当該通路内での冷却液の凍結防止
    を行う凍結防止機構を備えてなることを特徴とする内燃
    機関の冷却装置。
  4. 【請求項4】前記凍結防止機構は、前記強制循環通路内
    の冷却液の温度を検出する冷却液温度検出部と、その検
    出される冷却液の温度が凍結固化直前の温度であること
    を条件に同強制循環通路と前記貯溜タンクとの間に冷却
    液流路を形成し、該形成した流路を通じて前記強制循環
    通路内の冷却液を前記貯溜タンクに強制排出する排出制
    御部とを備えて構成される請求項3記載の内燃機関の冷
    却装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の内燃機関の冷却装置におい
    て、 前記凍結防止機構は外気の温度を検出する外気温度検出
    部をさらに備え、 前記排出制御部は、この検出される外気温度が氷点温度
    以下であることを条件に、前記強制循環通路内の冷却液
    の強制排出に必要とされる所定の時間だけ能動となるこ
    とを特徴とする内燃機関の冷却装置。
JP11057236A 1999-03-04 1999-03-04 内燃機関の冷却装置 Withdrawn JP2000257430A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11057236A JP2000257430A (ja) 1999-03-04 1999-03-04 内燃機関の冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11057236A JP2000257430A (ja) 1999-03-04 1999-03-04 内燃機関の冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000257430A true JP2000257430A (ja) 2000-09-19

Family

ID=13049912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11057236A Withdrawn JP2000257430A (ja) 1999-03-04 1999-03-04 内燃機関の冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000257430A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1492188A2 (en) 2003-06-24 2004-12-29 Nissan Motor Co., Ltd. Vehicle equipped with fuel cell system
CN102383911A (zh) * 2011-09-27 2012-03-21 常州常瑞天力动力机械有限公司 内燃机温控冷却系统
JP2013079622A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Yanmar Co Ltd エンジン
JP2017057769A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 トヨタ自動車株式会社 エンジン冷却装置
DE102016123023A1 (de) 2015-12-07 2017-06-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Brennkraftmaschinenkühlungsvorrichtung für ein fahrzeug
CN114725569A (zh) * 2022-05-07 2022-07-08 阳光储能技术有限公司 一种冷却控制系统及方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1492188A2 (en) 2003-06-24 2004-12-29 Nissan Motor Co., Ltd. Vehicle equipped with fuel cell system
US7682715B2 (en) 2003-06-24 2010-03-23 Nissan Motor Co., Ltd. Vehicle equipped with fuel cell system
CN102383911A (zh) * 2011-09-27 2012-03-21 常州常瑞天力动力机械有限公司 内燃机温控冷却系统
JP2013079622A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Yanmar Co Ltd エンジン
JP2017057769A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 トヨタ自動車株式会社 エンジン冷却装置
DE102016123023A1 (de) 2015-12-07 2017-06-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Brennkraftmaschinenkühlungsvorrichtung für ein fahrzeug
US10125662B2 (en) 2015-12-07 2018-11-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Engine cooling device for vehicle
DE102016123023B4 (de) 2015-12-07 2019-10-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Brennkraftmaschinenkühlungsvorrichtung für ein fahrzeug
CN114725569A (zh) * 2022-05-07 2022-07-08 阳光储能技术有限公司 一种冷却控制系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10125662B2 (en) Engine cooling device for vehicle
US6938431B2 (en) Vehicular cooling system using air conditioner refrigerant
JP2002352835A (ja) 燃料電池冷却系の凍結防止装置
JPH0968144A (ja) 車両用冷却水温度制御システム
KR20230044385A (ko) 얼음 정수기
CN104083211B (zh) 一种半导体激光脱毛仪中半导体激光器的保护方法
RU2621191C2 (ru) Контур подачи дизельного топлива
JP2000257430A (ja) 内燃機関の冷却装置
JP2014092042A (ja) ランキンサイクルシステム
JP2010140658A (ja) 燃料電池システムの冷却装置
JP5875532B2 (ja) 蓄熱装置
JP2011052662A (ja) 車両の廃熱回収装置
JP4488358B2 (ja) コジェネレーション装置
CN109026336A (zh) 一种汽车发动机辅助降温方法
JP2000324617A (ja) 移動体用燃料電池システム
KR100527500B1 (ko) 연료전지 자동차용 냉각장치
JP4200729B2 (ja) 燃料電池システム
JPS58210465A (ja) 熱機関駆動ヒートポンプ装置の起動方法
JPH06173679A (ja) 潜熱蓄熱装置
JP2022032734A (ja) 液冷式気体圧縮機及びその予熱制御方法
JP4396939B2 (ja) コジェネレーション装置
JPH08105399A (ja) 先行待機形ポンプの駆動機の冷却装置
JP2004211960A (ja) 蓄氷型冷水装置
JPS6144498Y2 (ja)
JP2010053732A (ja) 冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040122