JP2000257478A - 高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置 - Google Patents

高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置

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JP2000257478A
JP2000257478A JP11060282A JP6028299A JP2000257478A JP 2000257478 A JP2000257478 A JP 2000257478A JP 11060282 A JP11060282 A JP 11060282A JP 6028299 A JP6028299 A JP 6028299A JP 2000257478 A JP2000257478 A JP 2000257478A
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fuel injection
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
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    • F02D2200/0602Fuel pressure
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】蓄圧配管内における燃料圧の変化を燃料噴射制
御に確実に反映させて、その制御精度を向上させる。 【解決手段】エンジン10の各気筒#1〜#4の燃焼室
に燃料を噴射するインジェクタ12はコモンレール20
に接続されており、同コモンレール20から高圧の燃料
が供給される。燃料ポンプ30は燃料タンク14内の燃
料を高圧に加圧してコモンレール20に圧送する。電子
制御装置(ECU)60は、コモンレール20内の燃料
圧(レール圧)と機関要求噴射量に基づいて燃料噴射期
間を算出する。更にECU60は燃料圧送量とコモンレ
ール20からインジェクタ12を通じてリークする燃料
リーク量とに基づいてレール圧の検出時から燃料噴射開
始時までのレール圧変化を推定し、同レール圧変化に基
づいて実燃料燃料噴射量が機関要求噴射量と一致するよ
うに燃料噴射期間を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料ポンプから
蓄圧配管に圧送供給される燃料を蓄圧配管に接続された
燃料噴射弁から内燃機関に噴射供給するようにした高圧
燃料噴射系の燃料噴射制御装置に係り、詳しくは燃料噴
射の制御精度を高める上で有用な制御構造の具現に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、コモンレール等の畜圧配管を備
える内燃機関にあっては、燃料ポンプから蓄圧配管に高
圧燃料を圧送するとともに、同蓄圧配管に接続された燃
料噴射弁から機関燃焼室内に高圧燃料を噴射するように
している。この燃料噴射量を制御する際には、まず蓄圧
配管内の燃料圧を燃料噴射圧として検出するとともに、
機関運転状態に基づいて機関要求噴射量を算出する。そ
して、これら燃料圧と機関要求噴射量とに基づいて燃料
噴射弁の開弁期間を決定するための指令値を設定し、同
指令値に基づいて燃料噴射弁を駆動する。その結果、燃
料噴射弁からは機関要求噴射量と等しい量の燃料が噴射
されるようになる。
【0003】ところで、上記のように燃料圧が検出され
てから燃料噴射が開始されるまでの間に、例えば燃料ポ
ンプの燃料圧送により蓄圧配管内の燃料圧が上昇するよ
うなことがあると、上記指令値を設定したときよりも高
い燃料圧に基づいて燃料噴射が実行されるようになる。
従って、燃料噴射弁から実際に噴射される燃料の量は機
関要求噴射量よりも多くなり、こうした実燃料噴射量と
機関要求噴射量との間のずれが過大になると排気性状の
悪化等の問題が顕在化することとなる。
【0004】こうした燃料噴射制御の精度悪化を抑制す
る上では、燃料噴射が開始される直前に燃料圧を検出す
る等、燃料圧の検出から燃料噴射が開始されるまでの期
間を極力短く設定するのが望ましい。しかしながら、実
際には、この期間中に上記指令値等、燃料噴射弁を駆動
するための制御指令値を算出する必要があることから、
演算負荷等を考慮すると同期間を短く設定するにも自ず
と限界がある。
【0005】そこで従来では、例えば特開平6−939
15号公報に記載されるように、機関過渡運転時に、燃
料圧の前回検出値と前々回検出値との差を前回検出値に
加算し、この加算値と燃料要求噴射量とに基づいて燃料
噴射期間(指令値)を設定するようにしている。即ち、
燃料圧の検出時から燃料噴射が開始されるまでの間の燃
料圧の変化をその変化履歴に基づいて予測し、燃料噴射
期間の設定の際にこの予測値を実測値に代えて用いるよ
うにしている。その結果、燃料圧が検出されてから燃料
噴射が開始されるまでの燃料圧変化を予め見越して適正
な燃料噴射期間を設定することができ、機関過渡運転時
においても燃料噴射量を正確に制御することができるよ
うになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうした従
来の燃料噴射制御では、燃料圧の変化履歴に基づいて燃
料圧の検出後に生じる燃料圧変化を予測するようにして
いるため、例えば機関定常運転時において、燃料圧の検
出値は殆ど変化せず常に略同じ値になっているものの、
各検出時期の間の期間に同燃料圧が大きく変化するよう
な場合には、もはやこの燃料圧変化を予測することはで
きなくなり、当然これに対処することはできない。
【0007】即ち、図13に示すように、燃料圧の各検
出タイミングt1,t3,t5において燃料圧はいずれ
も所定値PCRとして検出されるものの、燃料噴射が開
始されるタイミングt2,t4,t6までに燃料圧が燃
料ポンプの燃料圧送により所定値PCRINJにまで上
昇するような場合、従来の燃料噴射制御では燃料圧変化
が無いものとして判断される。その結果、燃料噴射が開
始されるタイミングt2,t4,t6において燃料圧が
所定値PCRINJにまで上昇しているにも拘わらず、
こうした燃料圧の上昇が反映されることなく、各検出タ
イミングt1,t3,t5での検出値PCRに基づいて
燃料噴射期間は設定されてしまうこととなる。
【0008】従って、このような場合、従来の燃料噴射
制御では、実際の燃料噴射量を機関要求噴射量と一致さ
せる上で適正な値として燃料噴射期間を設定することは
できず、燃料噴射量制御の精度低下も避けきれないもの
となっていた。
【0009】この発明は、こうした従来の実情に鑑みて
なされたものであり、その目的は、蓄圧配管内における
燃料圧の変化を燃料噴射制御に確実に反映させて、その
制御精度を向上させることのできる高圧燃料噴射系の燃
料噴射制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載した発明では、内燃機関に燃料を噴射供給す
る燃料噴射弁が接続され燃料ポンプから燃料が圧送供給
される蓄圧配管内の燃料圧を検出し、該検出燃料圧及び
機関要求噴射量に基づき設定される制御指令値に基づい
て前記燃料噴射弁を駆動制御する高圧燃料噴射系の燃料
噴射制御装置において、前記蓄圧配管内の燃料圧を可変
とする前記高圧燃料噴射系の可変要素に基づいて前記燃
料圧の検出時から燃料噴射開始時までの前記燃料圧の変
化を推定する推定手段と、前記燃料噴射弁の実燃料噴射
量を前記機関要求噴射量に一致させるべく前記制御指令
値を前記推定される燃料圧変化に基づいて補正する補正
手段とを備えるようにしている。
【0011】上記構成によれば、燃料圧の検出時から燃
料噴射開始時までに高圧燃料噴射系の可変要素に応じて
燃料圧が変化すれば、仮に同燃料圧の検出値が殆ど変化
しない機関定常運転時であっても、その燃料圧変化を可
変要素に基づいて確実に推定することができる。従っ
て、この燃料圧変化に基づいて燃料噴射弁の制御指令値
を補正することにより、この燃料圧変化に起因して燃料
噴射弁の実燃料噴射量が機関要求噴射量からずれるのを
抑制することができる。その結果、蓄圧配管内の燃料圧
変化、特にそれが燃料圧の検出後に生じたものであれ、
同燃料圧変化を燃料噴射制御に確実に反映させることが
でき、極めて精度の高い燃料噴射制御を実現することが
できるようになる。
【0012】尚、上記制御指令値としては、燃料噴射弁
の開弁期間を決定するための開弁期間指令値や同燃料噴
射弁の開度を決定するための開度指令値を挙げることが
できる。
【0013】請求項2に記載した発明では、請求項1に
記載した高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置において、
前記推定手段は前記燃料ポンプの燃料圧送量を前記可変
要素とし、前記燃料圧の検出時から燃料噴射開始時まで
の前記燃料圧送量に基づいて前記燃料圧変化を推定する
ものであるとしている。
【0014】上記構成によれば、請求項1に記載した発
明の作用効果に加えて、燃料圧の検出時から燃料噴射開
始時までの燃料圧送に伴う燃料圧の上昇量を確実に推定
し、この上昇量に基づいて制御指令値を補正することに
より、実燃料噴射量が機関要求噴射量よりも多くなるの
を抑制することができる。その結果、排気性状の悪化
等、機関運転状態に適さない過大な量の燃料が内燃機関
に供給されることに起因する不具合の発生を回避できる
ようになる。
【0015】請求項3に記載した発明では、請求項1記
載した高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置において、前
記推定手段は前記蓄圧配管からリークする燃料のリーク
量を前記可変要素とし、前記燃料圧の検出時から燃料噴
射開始時までの前記リーク量に基づいて前記燃料圧変化
を推定するものであるとしている。
【0016】上記構成によれば、請求項1に記載した発
明の作用効果に加えて、燃料圧の検出時から燃料噴射開
始時までの燃料リークに伴う燃料圧の低下量を確実に推
定し、この低下量に基づいて制御指令値を補正すること
により、実燃料噴射量が機関要求噴射量よりも少なくな
るのを抑制することができる。その結果、機関出力の低
下等、機関運転状態に適した十分な量の燃料が内燃機関
に供給されないことに起因する不具合の発生を回避でき
るようになる。
【0017】また、こうした燃料噴射制御を実現するた
めの更に具体的な構成としては、請求項4に記載した発
明によるように、請求項1乃至3のいずれかに記載した
高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置において、前記制御
指令値は前記燃料噴射弁の開弁期間指令値であり、前記
補正手段は前記燃料圧変化に基づいて前記開弁期間指令
値の補正値を算出し、該補正値に基づいて同開弁期間指
令値を補正するものである、といった構成や、請求項5
に記載した発明によるように、請求項1乃至3のいずれ
かに記載した高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置におい
て、前記制御指令値は前記燃料噴射弁の開弁期間指令値
であり、前記補正手段は前記開弁期間指令値の設定に際
して前記検出燃料圧を前記燃料圧変化に基づき予め補正
しておくことにより同開弁期間指令値の補正を行うもの
である、といった構成を採用することができる。
【0018】これら各構成によれば、請求項1乃至3の
いずれかに記載した発明の作用効果に加えて、実燃料噴
射量と機関要求噴射量とを一致させる上で適正な値に開
弁期間指令値を補正することができ、燃料噴射弁の燃料
噴射期間を極めて精度良く設定することができるように
なる。
【0019】特に、請求項5に記載した発明の構成によ
れば、開弁期間指令値を適正な値に補正する上で、検出
燃料圧を予め燃料圧変化に基づいて補正しておくだけで
よく、開弁期間指令値の補正値を別途算出する必要も無
いため、制御構造の簡素化を図ることができるようにな
る。
【0020】請求項6に記載した発明では、請求項4又
は5に記載した高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置にお
いて、前記推定手段は燃料噴射期間中の前記燃料ポンプ
の燃料圧送に伴う前記燃料圧の変化を同燃料噴射期間中
の燃料圧送量に基づいて更に推定し、前記補正手段は前
記実燃料噴射量を前記機関要求噴射量に一致させるべく
前記開弁期間指令値を前記燃料噴射期間中の燃料圧変化
に基づいて更に補正するものであるとしている。
【0021】また、請求項7に記載した発明では、請求
項4又は5に記載した高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装
置において、前記推定手段は燃料噴射期間中の前記蓄圧
配管内からの燃料のリークに伴う前記燃料圧の変化を同
燃料噴射期間中のリーク量に基づいて更に推定し、前記
補正手段は前記実燃料噴射量を前記機関要求噴射量に一
致させるべく前記開弁期間指令値を前記燃料噴射期間中
の燃料圧変化に基づいて更に補正するものであるとして
いる。
【0022】燃料噴射期間中に燃料ポンプから燃料が圧
送されると、蓄圧配管内の燃料圧の低下が緩やかになる
ため、こうした燃料圧送が行われない場合と比較して燃
料噴射量が増大するようになる。一方、燃料噴射期間中
に蓄圧配管から燃料がリークすると、蓄圧配管内の燃料
圧の低下がより急激になるため、こうした燃料リークが
ない場合と比較して燃料噴射量が減少するようになる。
従って、燃料噴射量の制御精度を更に高める上では、燃
料圧の検出時から燃料噴射開始時までの燃料圧変化に加
え、こうした燃料噴射期間中における燃料圧送や燃料リ
ークによる影響を開弁期間指令値を設定する際に考慮す
るのが望ましい。
【0023】請求項6に記載した発明の構成によれば、
請求項4又は5に記載した発明の作用効果に加えて、燃
料噴射期間中の燃料圧送に伴う燃料圧変化に起因して実
燃料噴射量が機関要求噴射量よりも多くなるのを抑制す
ることができ、この点で、排気性状の悪化等、機関運転
状態に適さない過大な量の燃料が内燃機関に供給される
ことに起因する不具合の発生を回避できるようになる。
【0024】また、請求項7に記載した発明の構成によ
れば、請求項4又は5に記載した発明の作用効果に加え
て、燃料噴射期間中の燃料リークに伴う燃料圧変化に起
因して実燃料噴射量が機関要求噴射量よりも少なくなる
のを抑制することができ、この点で、機関出力の低下
等、機関運転状態に適した十分な量の燃料が内燃機関に
供給されないことに起因する不具合の発生を回避できる
ようになる。
【0025】請求項8に記載した発明では、請求項1に
記載した高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置において、
前記高圧燃料噴射系は前記機関要求噴射量と等しい量の
燃料を分割して前記燃料噴射弁から噴射するものであ
り、前記制御指令値は各燃料噴射での要求燃料噴射量及
び前記検出燃料圧に基づき各燃料噴射毎に各別に設定さ
れ、前記推定手段は前記燃料圧の検出時から各燃料噴射
のうちの特定の燃料噴射が開始される時までの前記燃料
圧の変化を前記可変要素に基づいて推定し、前記補正手
段は前記燃料圧変化に基づいて前記特定の燃料噴射での
実燃料噴射量を同特定の燃料噴射での要求燃料噴射量に
一致させるべく前記特定の燃料噴射における制御指令値
を補正するものであるとしている。
【0026】上記構成によれば、請求項1に記載した発
明の作用効果において特に、燃料圧変化に基づいて特定
の燃料噴射における制御指令値を補正することにより、
この燃料圧変化に起因して特定の燃料噴射での実燃料噴
射量が機関要求噴射量からずれるのを抑制することがで
きる。その結果、機関要求噴射量を複数回に分割して噴
射するようにした高圧燃料噴射系においても、極めて精
度の高い燃料噴射制御を実現することができるようにな
る。
【0027】請求項9に記載した発明では、請求項8に
記載した高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置において、
前記推定手段は前記燃料噴射弁の燃料噴射量を前記可変
要素とし、前記燃料圧の検出時から前記特定の燃料噴射
が開始される時までの前記燃料噴射量の積算値に基づい
て前記燃料圧変化を推定するものであるとしている。
【0028】上記構成によれば、請求項8に記載した発
明の作用効果に加えて、燃料圧の検出時から特定の燃料
噴射が開始される時までに行われる燃料噴射に伴う燃料
圧の低下量を確実に推定し、この低下量に基づいて特定
の燃料噴射における制御指令値を補正することにより、
実燃料噴射量が機関要求噴射量よりも少なくなるのを抑
制することができる。その結果、機関出力の低下等、機
関運転状態に適した十分な量の燃料が内燃機関に供給さ
れないことに起因する不具合の発生を回避できるように
なる。
【0029】請求項10に記載した発明では、請求項8
に記載した高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置におい
て、前記推定手段は前記燃料ポンプの燃料圧送量を前記
可変要素とし、前記燃料圧の検出時から前記特定の燃料
噴射が開始される時までの前記燃料圧送量に基づいて前
記燃料圧変化を推定するものであるとしている。
【0030】上記構成によれば、請求項8に記載した発
明の作用効果に加えて、燃料圧の検出時から特定の燃料
噴射が開始される時までの燃料圧送に伴う燃料圧の上昇
量を確実に推定し、この上昇量に基づいて特定の燃料噴
射における制御指令値を補正することにより、実燃料噴
射量が機関要求噴射量よりも多くなるのを抑制すること
ができる。その結果、排気性状の悪化等、機関運転状態
に適さない過大な量の燃料が内燃機関に供給されること
に起因する不具合の発生を回避できるようになる。
【0031】また、請求項11に記載した発明では、請
求項8記載した高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置にお
いて、前記推定手段は前記蓄圧配管からリークする燃料
のリーク量を前記可変要素とし、前記燃料圧の検出時か
ら前記特定の燃料噴射が開始される時までの前記リーク
量に基づいて前記燃料圧変化を推定するものであるとし
ている。
【0032】上記構成によれば、請求項8に記載した発
明の作用効果に加えて、燃料圧の検出時から特定の燃料
噴射が開始される時までの燃料のリークに伴う燃料圧の
低下量を確実に推定し、この低下量に基づいて特定の燃
料噴射における制御指令値を補正することにより、実燃
料噴射量が機関要求噴射量よりも少なくなるのを抑制す
ることができる。その結果、機関出力の低下等、機関運
転状態に適した十分な量の燃料が内燃機関に供給されな
いことに起因する不具合の発生を回避ができるようにな
る。
【0033】また、こうした燃料噴射制御を実現するた
めの更に具体的な構成としては、請求項12に記載した
発明によるように、請求項8乃至11のいずれかに記載
した高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置において、前記
制御指令値は前記燃料噴射弁の開弁期間指令値であり、
前記補正手段は前記燃料圧変化に基づいて前記特定の燃
料噴射における開弁期間指令値の補正値を算出し、該補
正値に基づいて同開弁期間指令値を補正するものであ
る、といった構成や、請求項13に記載した発明による
ように、請求項8乃至11のいずれかに記載した高圧燃
料噴射系の燃料噴射制御装置において、前記制御指令値
は前記燃料噴射弁の開弁期間指令値であり、前記補正手
段は前記特定の燃料噴射での開弁期間指令値の設定に際
して前記検出燃料圧を前記燃料圧変化に基づき予め補正
しておくことにより前記特定の燃料噴射における開弁期
間指令値の補正を行うものである、といった構成を採用
することができる。
【0034】これら各構成によれば、請求項8乃至11
のいずれかに記載した発明の作用効果に加えて、特定の
燃料噴射での実燃料噴射量と機関要求噴射量とを一致さ
せる上で適正な値に特定の燃料噴射における開弁期間指
令値を補正することができ、特定の燃料噴射における燃
料噴射弁の燃料噴射期間を極めて精度良く設定すること
ができるようになる。
【0035】特に、請求項13に記載した発明の構成に
よれば、特定の燃料噴射における開弁期間指令値を適正
な値に補正する上で、検出燃料圧を予め燃料圧変化に基
づいて補正しておくだけでよく、同開弁期間指令値の補
正値を別途算出する必要も無いため、制御構造の簡素化
を図ることができるようになる。
【0036】更に、請求項14に記載した発明では、請
求項12又は13に記載した高圧燃料噴射系の燃料噴射
制御装置において、前記推定手段は前記特定の燃料噴射
での噴射期間中の前記燃料ポンプの燃料圧送に伴う前記
燃料圧の変化を同噴射期間中の燃料圧送量に基づいて更
に推定し、前記補正手段は前記実燃料噴射量を前記特定
の燃料噴射での要求燃料噴射量に一致させるべく前記特
定の燃料噴射における開弁期間指令値を前記噴射期間中
の燃料圧変化に基づいて更に補正するものであるとして
いる。
【0037】上記構成によれば、請求項12又は13に
記載した発明の作用効果に加えて、特定の燃料噴射での
燃料噴射期間中の燃料圧送に伴って燃料圧が変化し、そ
の燃料圧変化に起因して特定の燃料噴射での実燃料噴射
量が同特定の燃料噴射での要求燃料噴射量よりも多くな
るのを抑制することができ、この点で、排気性状の悪化
等、機関運転状態に適さない過大な量の燃料が内燃機関
に供給されることに起因する不具合の発生を回避できる
ようになる。
【0038】請求項15に記載した発明では、請求項1
2又は13に記載した高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装
置において、前記推定手段は前記特定の燃料噴射での噴
射期間中の前記蓄圧配管からの燃料リークに伴う前記燃
料圧の変化を同噴射期間中のリーク量に基づいて更に推
定し、前記補正手段は前記実燃料噴射量を前記特定の燃
料噴射での要求燃料噴射量に一致させるべく前記特定の
燃料噴射における開弁期間指令値を前記噴射期間中の燃
料圧変化に基づいて更に補正するものであるとしてい
る。
【0039】上記構成によれば、請求項12又は13に
記載した発明の作用効果に加えて、特定の燃料噴射での
燃料噴射期間中の燃料リークに伴って燃料圧が変化し、
その燃料圧変化に起因して特定の燃料噴射での実燃料噴
射量が同特定の燃料噴射での要求燃料噴射量よりも少な
くなるのを抑制することができ、この点で、機関出力の
低下等、機関運転状態に適した十分な量の燃料が内燃機
関に供給されないことに起因する不具合の発生を回避で
きるようになる。
【0040】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下、本発明
を4気筒直噴式ディーゼルエンジン(以下、単に「エン
ジン」という)の燃料噴射制御装置に適用するようにし
た第1の実施形態について説明する。
【0041】図1はエンジン10及びその高圧燃料噴射
系の概略構成を示している。同図に示すように、この高
圧燃料噴射系は、エンジン10の各気筒#1〜#4に対
応してそれぞれ設けられたインジェクタ12、これら各
インジェクタ12が接続されたコモンレール20、燃料
タンク14内の燃料をコモンレール20に圧送する燃料
ポンプ30、及び電子制御装置(以下、「ECU」と略
記する)60を備えている。
【0042】コモンレール20は燃料ポンプ30から圧
送される高圧の燃料を所定圧力に蓄圧する機能を有する
ものであり、その内部の燃料圧(以下、「レール圧」と
いう)に基づいてインジェクタ12の燃料噴射圧が決定
される。このコモンレール20にはリリーフバルブ22
が取り付けられており、同リリーフバルブ22はリリー
フ通路21を介して燃料タンク14に接続されている。
このリリーフバルブ22は、レール圧が予め定められた
上限設定圧以上になると開弁し、同レール圧を低下させ
る。
【0043】インジェクタ12はECU60により開閉
駆動される電磁弁であり、コモンレール20から供給さ
れる燃料を各気筒#1〜#4の燃焼室(図示略)内に噴
射する。各インジェクタ12はリリーフ通路21を介し
て燃料タンク14にも接続されている。インジェクタ1
2が全て閉弁状態となっている場合でも、コモンレール
20から各インジェクタ12に供給される燃料の一部は
インジェクタ12の内部に定常的にリークしており、こ
のようにリークした燃料は、リリーフ通路21を通じて
燃料タンク14に戻されるようになっている。
【0044】ECU60は燃料ポンプ30の燃料圧送
や、インジェクタ12の燃料噴射に係る制御を実行する
ものであり、各種制御プログラム、関数データ等が記憶
されるメモリ64と、各種演算処理を実行するCPU6
2等により構成されている。
【0045】また、このECU60にはエンジン10の
運転状態やコモンレール20内の燃料状態等を検出する
ための各種センサが接続されており、これら各センサか
ら検出信号がそれぞれ入力される。
【0046】例えば、エンジン10のクランクシャフト
(図示略)の近傍には回転数センサ65が、カムシャフ
ト(図示略)の近傍には気筒判別センサ66がそれぞれ
設けられている。ECU60はこれら各センサ65,6
6から入力される検出信号に基づいてクランクシャフト
の回転速度(機関回転速度NE)と、同クランクシャフ
トの回転角度(クランク角CA)とをそれぞれ算出す
る。
【0047】また、アクセルペダル(図示略)の近傍に
はアクセルセンサ67が設けられており、同アクセルセ
ンサ67からはアクセルペダルの踏込量(アクセル開度
ACCP)に応じた検出信号が出力される。コモンレー
ル20には燃圧センサ68が設けられており、同燃圧セ
ンサ68からはレール圧(実燃料圧PCR)に応じた検
出信号が出力される。燃料ポンプ30の吐出ポート38
近傍には燃温センサ69が設けられており、同燃温セン
サ69からは燃料の温度(燃温THF)に応じた検出信
号が出力される。ECU60はこれら各センサ67〜6
9からの検出信号に基づいてアクセル開度ACCP、実
燃料圧PCR、及び燃温THFをそれぞれ検出する。
【0048】燃料ポンプ30は、エンジン10のクラン
クシャフトにより回転駆動されるドライブシャフト4
0、ドライブシャフト40の回転に基づいて作動するフ
ィードポンプ31、ドライブシャフト40に形成された
環状のカム42によって駆動される一対のサプライポン
プ(第1のサプライポンプ50a及び第2のサプライポ
ンプ50b)等を備えている。
【0049】フィードポンプ31は燃料タンク14内の
燃料を吸入通路24を通じて吸入ポート34から吸入す
るとともに、その燃料を所定のフィード圧をもって第1
のサプライポンプ50a及び第2のサプライポンプ50
bにそれぞれ供給する。このように吸入ポート34から
吸入された燃料のうち、各サプライポンプ50a,50
bのいずれにも供給されない余剰燃料は、リリーフポー
ト36からリリーフ通路21を通じて燃料タンク14に
戻される。
【0050】第1のサプライポンプ50a及び第2のサ
プライポンプ50bはいずれも、いわゆるインナカム式
のポンプであり、フィードポンプ31から供給される燃
料をプランジャ(図示略)の往復動に基づいて更に高圧
(例えば25〜180MPa)に加圧し、その加圧した
燃料を吐出ポート38から吐出通路23を通じてコモン
レール20に圧送する。また、こうした燃料の圧送動作
は、各サプライポンプ50a,50bによって交互に且
つ間欠的に行われるようになっている。
【0051】燃料ポンプ30には、これら各サプライポ
ンプ50a,50bの燃料圧送量を調整するための第1
の調整弁70a及び第2の調整弁70bが設けられてい
る。これら各調整弁70a,70bはいずれも電磁弁か
らなり、ECU60によって開閉駆動される。
【0052】図2は、各サプライポンプ50a,50b
における燃料の吸入・圧送タイミング、及び燃料リーク
等に伴うレール圧の変化態様等を示すタイミングチャー
トである。
【0053】同図に示すように、燃料ポンプ30におけ
る燃料の吸入は、クランク角CAについて位相が180
°CA(CA:Crank Angle)ずれた状態で各サプライポ
ンプ50a,50bにより交互に行われている。また、
燃料ポンプ30における燃料の圧送に関しても同様に、
位相が180°CAずれた状態で各サプライポンプ50
a,50bにより交互に行われている。
【0054】同図(c)に示すように、第1の調整弁7
0aは、第1のサプライポンプ50aの吸入行程中に開
弁して燃料の吸入を開始する一方、所定の時期(クラン
ク角CA)に閉弁してその燃料の吸入を停止する。こう
して吸入された燃料の全ては吸入行程に続く圧送行程に
おいて加圧され、第1のサプライポンプ50aからコモ
ンレール20に圧送される。この第1のサプライポンプ
50aの燃料圧送量は第1の調整弁70aの閉弁時期を
変更することによって調整することができる。
【0055】例えば、同図(c),(d)に一点鎖線で
示すように、第1の調整弁70aの閉弁時期(クランク
角CA)を遅らせ(遅角させ)てその開弁期間を増大さ
せると、第1のサプライポンプ50aの燃料吸入期間が
長くなり、燃料吸入量が増大する結果、燃料圧送量が増
加するようになる。また、このように第1の調整弁70
aの閉弁時期を遅角させると、その遅角量と等しいクラ
ンク角CA分だけ第1のサプライポンプ50aの圧送開
始時期(クランク角CA)が早められ(進角され)、燃
料圧送期間が長くなる。
【0056】一方、同図(c),(d)に二点鎖線で示
すように、第1の調整弁70aの閉弁時期を進角させて
その開弁期間を減少させると、第1のサプライポンプ5
0aの燃料吸入期間が短くなり、燃料吸入量が減少する
結果、燃料圧送量が減少するようになる。また、このよ
うに、第1の調整弁70aの閉弁時期を進角させると、
その進角量と等しいクランク角CA分だけ第1のサプラ
イポンプ50aの圧送開始時期が遅角され、燃料圧送期
間が短くなる。
【0057】第2のサプライポンプ50bに関しても同
様に、第2の調整弁70bの閉弁時期(クランク角C
A)を遅角或いは進角させることにより、その燃料圧送
量を変更することができ、また、その閉弁時期の遅角量
或いは進角量と等しいクランク角CA分だけ第2のサプ
ライポンプ50bの燃料圧送開始時期が進角或いは遅角
される。
【0058】尚、各サプライポンプ50a,50bにお
ける燃料の吸入開始時期及び圧送終了時期はいずれも常
に一定の時期(クランク角CA)に設定されており、ま
た、それら各サプライポンプ50a,50bの圧送開始
時期は各調整弁70a,70bの閉弁時期に基づいて求
めることができる。また、各サプライポンプ50a,5
0bの単位クランク角CA当たりの燃料圧送量(以下、
「燃料圧送速度KQPUMP」という)は等しく、また
その圧送開始時期によらず常に一定である。従って、各
サプライポンプ50a,50bの燃料圧送期間に上記燃
料圧送速度KQPUMPを乗ずることににより、その燃
料圧送期間中における総燃料圧送量を求めることができ
る。
【0059】ECU60は機関運転状態に基づいてレー
ル圧の目標圧を設定するとともに、この目標圧と燃圧セ
ンサ68により検出される実燃料圧PCRとの差に基づ
いて、これらレール圧と目標圧とが一致するように、上
記各調整弁70a,70bを制御する。
【0060】例えば、実燃料圧PCRが目標圧を下回っ
ている場合には、上記各調整弁70a,70bの閉弁時
期を遅角させ、燃料圧送量を増大させることにより、レ
ール圧を上昇させる。一方、実燃料圧PCRが目標圧を
上回っている場合には、各調整弁70a,70bの閉弁
時期を進角させ、燃料圧送量を減少させることにより、
レール圧の上昇を抑えつつ、燃料噴射によって同レール
圧を低下させる。
【0061】こうした燃料圧制御が実行されることによ
り、レール圧、即ち燃料噴射圧は機関運転状態に適した
圧力に制御される。また、ECU60は機関運転状態に
基づいて機関要求噴射量を算出するとともに、この機関
要求噴射量とレール圧(実燃料圧PCR)とに基づいて
燃料噴射期間(開弁期間)を算出し、この燃料噴射期間
に基づいてインジェクタ12を開閉駆動する。
【0062】ここで、上記燃料噴射期間を算出する際の
レール圧の値、即ち燃圧センサ68によって検出される
実燃料圧PCRと、燃料噴射開始時のレール圧の値とは
必ずしも一致していない。
【0063】例えば、前述したようにコモンレール20
内の燃料はインジェクタ12を通じて燃料タンク14へ
と常にリークしているため、図2に示すように、燃料噴
射開始時のレール圧PCRINJがこうした燃料リーク
によって実燃料圧PCRよりも低くなる場合がある。或
いは、図3に示すように、燃料ポンプ30の燃料圧送期
間が長くなり、燃料噴射が開始される前に燃料圧送が開
始されるようになると、燃料噴射開始時のレール圧PC
RINJがこの燃料圧送によって実燃料圧PCRよりも
高くなる場合もある。
【0064】本実施形態では、こうした実燃料圧PCR
の検出時から燃料噴射開始時までのレール圧変化を推定
し、そのレール圧変化を燃料噴射期間の算出に反映させ
るようにしている。
【0065】以下、こうした燃料噴射に係る制御手順に
ついて図4〜7を参照して説明する。図4及び図5は、
燃料噴射期間の算出手順を示すフローチャートである。
ECU60は、これら各フローチャートに示す一連の処
理を所定のクランク角毎(180°CA毎)の割込処理
として実行する。
【0066】まず、ステップ100において、ECU6
0は実燃料圧PCRを検出する。この実燃料圧PCRの
検出時期、即ち本ルーチンの割込時期は、図2及び図3
に示すように、各サプライポンプ50a,50bの状態
が吸入行程から圧送行程に切り替わる時期(クランク角
CAが例えば各図に示すCA0,CA1,CA2,CA
3の各角度に達する時期)に設定されている。
【0067】ステップ200では、アクセル開度ACC
P及び機関回転速度NE等に基づいて機関要求噴射量Q
FINを算出する。そして、ステップ300では、この
機関要求噴射量QFINと実燃料圧PCRとに基づいて
基本噴射期間TQFINBを算出する。機関要求噴射量
QFIN及び実燃料圧PCRと基本噴射期間TQFIN
Bとの関係は予め実験等に基づき求められ、基本噴射期
間TQFINBを算出するための関数データとしてEC
U60のメモリ64に記憶されている。
【0068】図6は、この関数データを関数マップとし
て示している。同図に示すように、基本噴射期間TQF
INBは、機関要求噴射量QFINが多くなるほど、ま
た、実燃料圧PCRが低くなるほど相対的に長い期間と
して算出される。
【0069】次に、ステップ400において、ECU6
0は、圧力変化量DPCRを算出する。この圧力変化量
DPCRは、実燃料圧PCRの検出時(図2,図3のC
A0〜CA3)からインジェクタ12による燃料噴射が
開始される時までの期間(クランク角間隔:図2(a)
及び図3(a)参照)(以下、この期間を「レール圧変
化推定期間APCR」と称する。)での燃料圧送や燃料
リークに伴うレール圧の変化量である。
【0070】図5はこの圧力変化量DPCRの算出手順
を詳細に示すフローチャートである。同図に示すステッ
プ402において、ECU60は、燃料圧送期間APU
MPを算出する。この燃料圧送期間APUMP(図3
(a)参照)は上記レール圧変化推定期間APCR中に
おいて燃料圧送が行われる期間(クランク角間隔)であ
る。
【0071】まず、ECU60は、この燃料圧送期間A
PUMPを算出する際に、今回の燃料圧送が開始される
以前の吸入行程において設定された各調整弁70a,7
0bの閉弁時期に基づいて、燃料ポンプ30の圧送開始
時期を算出する。例えば、今回の割込時期が図3に示す
タイミングCA1であるときには、期間(CA0〜CA
1)において設定された閉弁時期に基づいて圧送開始時
期が算出され、同様にして、割込時期がタイミングCA
2であるときには、期間(CA1〜CA2)において設
定された閉弁時期に基づいて圧送開始時期が算出され
る。
【0072】次に、ECU60は、この圧送開始時期と
別途算出される燃料噴射開始時期とを比較し、同圧送開
始時期が燃料噴射開始時期よりも遅角側の時期である場
合、即ち燃料噴射が開始される以前に燃料圧送が行われ
ない場合には、上記燃料圧送期間APUMPを「0」と
して算出する。一方、圧送開始時期が燃料噴射開始時期
よりも進角側の時期である場合、即ち燃料噴射が開始さ
れる以前に燃料圧送が開始される場合には、燃料噴射開
始時期と圧送開始時期との間の期間を燃料圧送期間AP
UMPとして算出する。
【0073】こうして燃料圧送期間APUMPを算出し
た後、ECU60は、ステップ404において次の演算
式(1)に従ってレール圧変化推定期間APCR中にお
ける燃料圧送量QPUMPを算出する。
【0074】 QPUMP=APUMP・KQPUMP ・・・(1) APUMP:燃料圧送期間 KQPUMP:燃料圧送速度 次に、ECU60はステップ406において、燃料リー
ク期間TLEAKを算出する。この燃料リーク期間TL
EAKは、クランク角CAをその単位とするレール圧変
化推定期間APCRを時間に換算したものである。EC
U60は、この燃料リーク期間TLEAKを次の演算式
(2)に従って算出する。
【0075】 TLEAK=K・APCR/NE ・・・(2) APCR:レール圧変化推定期間 NE:機関回転速度 K:換算定数 ステップ408では、上記燃料リーク期間TLEAK、
実燃料圧PCR、及び燃温THFに基づいてレール圧変
化推定期間APCR中における燃料リーク量QLEAK
を算出する。この燃料リーク量QLEAKは、燃料リー
ク期間TLEAKが長くなるほど、実燃料圧PCRが高
いほど、また、燃温THFが高いほど多くなる傾向があ
る。こうした燃料リーク期間TLEAK、実燃料圧PC
R、及び燃温THFと燃料リーク量QLEAKとの関係
は予め実験等によって求められ、ECU60のメモリ6
4に同燃料リーク量QLEAKを算出するための関数デ
ータとして記憶されている。
【0076】次にステップ410では、実燃料圧PCR
及び燃温THFに基づいて燃料の体積弾性係数Eを算出
する。この体積弾性係数Eは、実燃料圧PCRが高くな
るほど、また、燃温THFが低くなるほど大きくなる傾
向を有している。こうした実燃料圧PCR及び燃温TH
Fと体積弾性係数Eとの関係は予め実験等によって求め
られ、ECU60のメモリ64に同体積弾性係数Eを算
出するための関数データとして記憶されている。
【0077】このようにして、燃料圧送量QPUMP、
燃料リーク量QLEAK、及び体積弾性係数Eをそれぞ
れ算出した後、ECU60は、ステップ412におい
て、次の演算式(3)に従って圧力変化量DPCRを算
出する。
【0078】 DPCR=E・(QPUMP−QLEAK)/VCR ・・・(3) E:体積弾性係数 QPUMP:燃料圧送量 QLEAK:燃料リーク量 VCR:コモンレール20の容積 この演算式(3)から明らかなように、燃料圧送量QP
UMPが燃料リーク量QLEAKよりも多い場合には、
圧力変化量DPCRは正の値として算出され、逆に燃料
リーク量QLEAKが燃料圧送量QPUMPよりも多い
場合には、圧力変化量DPCRは負の値として算出され
る。
【0079】こうして圧力変化量DPCRを算出した
後、ECU60は処理を図4に示すステップ500に移
行し、機関要求噴射量QFIN及び実燃料圧PCRに基
づいて感度係数TQPCRを算出する。
【0080】レール圧変化推定期間APCR中にレール
圧が変化し、実燃料圧PCRと異なる圧力値になった場
合、基本噴射期間TQFINBに基づいて各インジェク
タ12を駆動すると、実際の燃料噴射量は機関要求噴射
量QFINからずれるようになる。感度係数TQPCR
は、このようにレール圧が変化する際の単位変化量(例
えば1MPa)に対する燃料噴射量のずれ量を燃料噴射
期間のずれ量に換算した値である。
【0081】この感度係数TQPCRと機関要求噴射量
QFIN及び実燃料圧PCRとの関係は予め実験等によ
って求められ、ECU60のメモリ64に同感度係数T
QPCRを算出するための関数データとして記憶されて
いる。図7はこの関数データを関数マップとして示して
いる。同図に示すように、この感度係数TQPCRは、
機関要求噴射量QFINが多くなるほど、また、実燃料
圧PCRが低くなるほど相対的に大きな値として算出さ
れる。
【0082】次に、ECU60は、ステップ600にお
いて、噴射期間補正値TQFINHを次の演算式(4)
に従って算出する。 TQFINH=TQPCR・DPCR ・・・(4) TQPCR:感度係数 DPCR:圧力変化量 この噴射期間補正値TQFINHは、上記のようなレー
ル圧の変化に起因した実燃料噴射量と機関要求噴射量Q
FINとの間のずれを補償すべく基本噴射期間TQFI
NBを補正するための値である。
【0083】そして、ECU60は、ステップ700に
おいて、次の演算式(5)に従って最終噴射期間TQF
INを算出する。 TQFIN=TQFINB−TQFINH ・・・(5) TQFINB:基本噴射期間 TQFINH:噴射期間補正値 こうして最終噴射期間TQFINを算出した後、ECU
60は本ルーチンを一旦、終了する。
【0084】そして、ECU60はこの最終噴射期間T
QFINに基づいてインジェクタ12の駆動信号を生成
し、同信号をクランク角CAが燃料噴射開始時期と一致
する時期にインジェクタ12に対して出力する。その結
果、インジェクタ12からは、機関要求噴射量QFIN
と等しい量の燃料が噴射されるようになる。
【0085】以上説明したように、本実施形態の燃料噴
射制御では、レール圧変化推定期間APCR中の圧力変
化量DPCRを燃料圧送量QPUMP及び燃料リーク量
QLEAKに基づいて推定し、同圧力変化量DPCRに
基づく噴射期間補正値TQFINHにより補正された基
本噴射期間TQFINBを最終噴射期間TQFINとし
て設定するようにしている。
【0086】従って、レール圧変化推定期間APCR中
に燃料圧送や燃料リークによりレール圧が変化すれば、
仮に同レール圧の検出値(実燃料圧PCR)が殆ど変化
しない機関定常運転時であっても、その変化量(圧力変
化量DPCR)を燃料圧送量QPUMP及び燃料リーク
量QLEAKに基づいて正確に推定することができる。
そして、この圧力変化量DPCRに基づいて実際の燃料
噴射量が機関要求噴射量QFINからずれるのを抑制す
る上で適正な値として最終噴射期間TQFINを極めて
精度良く設定することができるようになる。
【0087】(1)その結果、本実施形態によれば、レ
ール圧の変化、特にそれが実燃料圧PCRの検出後に生
じたものであれ、同レール圧変化を燃料噴射制御に確実
に反映させることができ、極めて精度の高い燃料噴射制
御を実現することができるようになる。
【0088】(2)特に、圧力変化量DPCRを推定す
るに際し、燃料圧送量QPUMP及び燃料リーク量QL
EAKをそれぞれ参照するようにしているため、燃料圧
送に伴うレール圧の上昇分及び燃料リークに伴うレール
圧の低下分のいずれをも圧力変化量DPCRの推定に反
映させることができる。従って、こうしたレール圧の上
昇によって実際の燃料噴射量が機関要求噴射量QFIN
よりも多くなったり、逆にレール圧の低下によって実際
の燃料噴射量が機関要求噴射量QFINよりも少なくな
ったりするのを抑制することができるようになる。
【0089】その結果、排気性状の悪化等、機関運転状
態に適さない過大な量の燃料がエンジン10に供給され
ることに起因する不具合の発生や、機関出力の低下等、
機関運転状態に適した十分な量の燃料がエンジン10に
供給されないことに起因する不具合の発生をそれぞれ回
避することができるようになる。
【0090】[第2の実施形態]次に、本発明の第2の
実施形態について上記第1の実施形態との相違点を中心
に説明する。尚、第1の実施形態と同様の構成について
は説明を省略する。
【0091】本実施形態では、最終噴射期間TQFIN
の算出手順が上記第1の実施形態と相違している。以
下、この最終噴射期間TQFINの算出手順について図
8に示すフローチャートを参照して説明する。尚、同図
に示す各ステップ100〜710のうち、先に示した図
4と同一の符号を付したステップについては同一の処理
が行われるため、その処理内容の説明は省略する。
【0092】ECU60は、ステップ100,200の
各処理を実行した後、ステップ400において圧力変化
量DPCRを算出する。そして、ステップ610におい
て、実燃料圧PCRに対して圧力変化量DPCRを加算
補正し、その補正値を新たな実燃料圧PCRとして設定
する。
【0093】次に、ECU60は、ステップ710にお
いて、図4に示すステップ300の処理と同様、図6に
示す関数データを参照することにより、この更新された
実燃料圧PCRと機関要求噴射量QFINとに基づいて
最終噴射期間TQFINを算出する。こうして最終噴射
期間TQFINを算出した後、ECU60は本ルーチン
の処理を一旦終了する。
【0094】このように本実施形態では、レール圧の変
化に起因して実際の燃料噴射量が機関要求噴射量QFI
Nからずれるのを抑制する上で、最終噴射期間TQFI
Nを算出する前に圧力変化量DPCRに基づき予め実燃
料圧PCRを補正するだけでよい。
【0095】(3)従って、第1の実施形態において
(1)及び(2)に記載した作用効果に加え、基本噴射
期間TQFINBや噴射期間補正値TQFINHを敢え
て算出する必要は無く、また、図7に示すような、噴射
期間補正値TQFINHを算出するための関数データ等
を予め用意する必要も無いため、制御構造の簡素化を図
ることができるようになる。
【0096】[第3の実施形態]次に、本発明の第3の
実施形態について上記第2の実施形態との相違点を中心
に説明する。尚、第2の実施形態と同様の構成について
は説明を省略する。
【0097】本実施形態では、パイロット噴射を実行可
能なエンジン10に対して本発明に係る燃料噴射制御装
置を適用するようにしている。周知のように、このパイ
ロット噴射は、メイン噴射に先立ち微量の燃料を予め噴
射する(パイロット噴射する)ことにより、燃焼圧の急
激な上昇を抑えて燃焼騒音の低減を図るものである。以
下に説明する本実施形態の燃料噴射制御では、パイロッ
ト噴射によってレール圧が低下した場合、このレール圧
の低下量に基づいてメイン噴射時の噴射期間(メイン噴
射期間TQMAIN)を適正な期間に補正するようにし
ている。
【0098】尚、本実施形態では、燃料ポンプ30によ
る燃料圧送が常にメイン噴射終了後に開始されるよう
に、各調整弁70a,70bの閉弁時期が予め設定され
ている(図11参照)。従って、実燃料圧PCRの検出
時からメイン噴射が終了するまでの期間に燃料圧送が行
われることはなく、同燃料圧送によりレール圧が変化す
ることもない。
【0099】以下、こうしたメイン噴射期間TQMAI
Nの算出手順について説明する。図9及び図10は、上
記メイン噴射期間TQMAIN及びパイロット噴射期間
TQPLTの算出手順を示すフローチャートである。ま
た、図11は、各サプライポンプ50a,50bにおけ
る燃料の吸入・圧送タイミング、、パイロット噴射及び
メイン噴射等に伴うレール圧の変化態様等を示すタイミ
ングチャートである。
【0100】ECU60は、図9及び図10の各フロー
チャートに示す一連の処理を所定のクランク角毎(18
0°CA毎)の割込処理として実行する。尚、本ルーチ
ンの割込時期は、図4及び図8に示す処理ルーチンと同
様、各サプライポンプ50a,50bの状態が吸入行程
から圧送行程に切り替わる時期(クランク角CAが例え
ば図11に示すCA0,CA1,CA2,CA3の各角
度に達する時期)に設定されている。
【0101】ECU60は、図9に示すステップ10
0、200において実燃料圧PCRを検出し、更にアク
セル開度ACCP及び機関回転速度NE等に基づいて機
関要求噴射量QFINを算出する。
【0102】そして、ステップ320では、機関回転速
度NE及び機関要求噴射量QFINに基づいてパイロッ
ト噴射量QPLTを算出する。このパイロット噴射量Q
PLTと機関回転速度NE及び機関要求噴射量QFIN
との関係は予め実験等により、燃焼騒音、排煙濃度等を
考慮して機関運転状態に最も適した量となるように求め
られ、同パイロット噴射量QPLTを算出するための関
数データとしてメモリ64に記憶されている。
【0103】次に、ステップ330において、次の演算
式(6)に従ってメイン噴射量QMAINを算出する。 QMAIN=QFIN−QPLT ・・・(6) QFIN:機関要求噴射量 QPLT:パイロット噴射量 こうしてパイロット噴射量QPLT及びメイン噴射量Q
MAINを算出した後、ステップ450では、実燃料圧
PCRの検出時からパイロット噴射が開始されるまでの
期間(レール圧変化推定期間APCRPLT:図11参
照)におけるレール圧の変化量(圧力変化量DPCRP
LT)と、同検出時からメイン噴射が開始されるまでの
期間(レール圧変化推定期間APCRMAIN:図11
参照)におけるレール圧の変化量(圧力変化量DPCR
MAIN)とをそれぞれ算出する。
【0104】図10はこれら各圧力変化量DPCRPL
T,DPCRMAINの算出手順を詳細に示すフローチ
ャートである。同図に示すステップ452において、E
CU60は、上記各レール圧変化推定期間APCRPL
T,APCRMAINを機関回転速度NEに基づいてそ
れぞれ時間に換算し、それら各換算値を実燃料圧PCR
の検出時からパイロット噴射が開始される時までの燃料
リーク期間TLEAKPLT、同検出時からメイン噴射
が開始される時までの燃料リーク期間TLEAKMAI
Nとしてそれぞれ設定する。
【0105】次に、ECU60は、ステップ454にお
いて、先の図5に示すステップ408の処理と同様にし
て、上記各燃料リーク期間TLEAKPLT,TLEA
KMAIN、実燃料圧PCR、及び燃温THFに基づい
て、実燃料圧PCRの検出時からパイロット噴射開始時
まで燃料のリーク量(燃料リーク量QLEAKPLT)
と、同検出時からメイン噴射開始時までの燃料のリーク
量(燃料リーク量QLEAKMAIN)とをそれぞれ算
出する。更に、ECU60は、先の図5に示すステップ
410の処理と同様にして、ステップ456において実
燃料圧PCR及び燃温THFに基づき体積弾性係数Eを
算出する。
【0106】そして、ステップ458において、ECU
60は次の各演算式(7),(8)に従って各圧力変化
量DPCRPLT,DPCRMAINをそれぞれ算出す
る。 DPCRPLT=E・QLEAKPLT/VCR ・・・(7) DPCRMAIN =E・(QPLT+QLEAKMAIN)/VCR ・・・(8) E:体積弾性係数 QLEAKPLT,QLEAKMAIN:燃料リーク量 VCR:コモンレール20の容積 尚、上記演算式(8)から明らかなように、実燃料圧P
CRの検出時からメイン噴射開始時までの圧力変化量D
PCRMAINの算出には、燃料リーク量QLEAKM
AINの他、パイロット噴射量QPLTも反映されてい
る。パイロット噴射が行われる場合、メイン噴射はその
パイロット噴射により低下したレール圧に基づいて実行
されるためである。
【0107】こうして各圧力変化量DPCRPLT,D
PCRMAINを算出した後、ECU60は処理を図9
に示すステップ620に移行する。このステップ620
では、パイロット噴射開始時におけるレール圧(以下、
「パイロット噴射時燃料圧」という)PCRPLTと、
メイン噴射開始時におけるレール圧(以下、「メイン噴
射時燃料圧」という)PCRMAINとをそれぞれ次の
各演算式(9),(10)に従って算出する。
【0108】 PCRPLT=PCR−DPCRPLT ・・・(9) PCRMAIN=PCR−DPCRMAIN ・・・(10) PCR:実燃料圧 DPCRPLT,DPCRMAIN:圧力変化量 これら各演算式(9),(10)から明らかなように、
パイロット噴射時燃料圧PCRPLT、メイン噴射時燃
料圧PCRMAINはいずれも、実燃料圧PCRを各圧
力変化量DPCRPLT,DPCRMAINに基づいて
それぞれ補正したものである。
【0109】次に、ECU60は、ステップ720にお
いて、図8に示すステップ710の処理と同様、図6に
示す関数データを参照することにより、これら各燃料圧
PCRPLT,PCRMAINとパイロット噴射量QP
LT及びメイン噴射量QMAINとに基づいてパイロッ
ト噴射期間TQPLT及びメイン噴射期間TQMAIN
をそれぞれ算出する。その結果、これら各噴射期間TQ
PLT,TQMAINは実質的に上記各燃料圧PCRP
LT,PCRMAINに基づいて補正されることとな
る。
【0110】こうして各噴射期間TQPLT,TQMA
INをそれぞれ算出した後、ECU60は本ルーチンの
処理を一旦終了する。このように本実施形態では、実燃
料圧PCRの検出時からパイロット噴射或いはメイン噴
射が開始される時までのレール圧の変化(圧力変化量D
PCRPLT,DPCRMAIN)に基づいてパイロッ
ト噴射期間TQPLT及びメイン噴射期間TQMAIN
を補正するようにしている。
【0111】(4)従って、こうしたレール圧の変化に
よりパイロット噴射やメイン噴射での実際の燃料噴射量
がパイロット噴射量QPLT或いはメイン噴射量QMA
INからずれるのを抑制する上で適正な値として各噴射
期間TQPLT,TQMAINを極めて精度良く設定す
ることができ、パイロット噴射を行う場合であっても、
極めて精度の高い燃料噴射制御を実現することができる
ようになる。
【0112】(5)また、燃料リークに伴うレール圧の
低下量(圧力変化量DPCRPLT,DPCRMAI
N)を確実に推定し、この低下量に基づいて各噴射期間
TQPLT,TQMAINを補正することにより、パイ
ロット噴射時やメイン噴射時の実際の燃料噴射量が機関
要求噴射量としてのパイロット噴射量QPLTやメイン
噴射量QMAINよりも少なくなるのを抑制することが
できる。その結果、機関出力の低下等、機関運転状態に
適した十分な量の燃料が内燃機関に供給されないことに
起因する不具合の発生を回避ができるようになる。
【0113】(6)特に、実燃料圧PCRの検出時から
メイン噴射開始時までの圧力変化量DPCRMAINを
推定する際には、こうした燃料リークのみならず、パイ
ロット噴射に伴うレール圧の低下分をも考慮するように
しているため、同パイロット噴射を実行することにより
レール圧が低下し、メイン噴射時の実際の燃料噴射量が
メイン噴射量QMAINよりも少なくなるのを抑制する
ことができる。従って、この点で、機関出力の低下等の
不具合の発生をより確実に回避できるようになる。
【0114】[第4の実施形態]次に、本発明の第4の
実施形態について上記第1の実施形態との相違点を中心
に説明する。尚、第1の実施形態と同様の構成について
は説明を省略する。
【0115】本実施形態では、前記レール圧変化推定期
間APCR中のレール圧の変化に加え、更に燃料噴射期
間中での燃料圧送や燃料リークに伴うレール圧の変化を
推定し、同レール圧変化に基づいて最終噴射期間TQF
INを更に補正することにより、燃料噴射制御の精度を
より高めるようにしている。
【0116】以下、こうした燃料噴射期間中のレール圧
変化の推定手順及び同レール圧変化に基づく最終噴射期
間TQFINの補正手順について説明する。図12は、
燃料噴射期間中におけるレール圧変化(以下、「圧力変
化量DPCRINJ」という)の推定手順を示すフロー
チャートであり、このフローチャートに示す各処理は先
の図5のフローチャートに示す一連の処理の一部とし
て、ステップ412の処理に引き続き実行される。
【0117】まず、同図に示すステップ420におい
て、ECU60は、実燃料圧PCRとステップ412の
処理を通じて求めた圧力変化量DPCRとを加算し、そ
の加算値(PCR+DPCR)と燃温THFとに基づい
て体積弾性係数Eを燃料噴射開始時の値に対応させるべ
く再度算出する。
【0118】次に、ステップ422において、基本噴射
期間TQFINB及び燃温THFに基づいて燃料噴射期
間中での燃料リーク量QLEAKINJを算出する。そ
して、ステップ424では、燃料ポンプ30の圧送開始
時期が燃料噴射開始時期よりも進角側の時期であるか否
か、即ち、燃料噴射が開始される以前に燃料ポンプ30
の燃料圧送が行われるか否かを判断する。ここで燃料噴
射が開始される以前に燃料圧送が行われると判断する
と、燃料噴射期間中は常に燃料圧送が行われるようにな
るため、ECU60は、ステップ426において、基本
噴射期間TQFINBを機関回転速度NEに基づいてク
ランク角CAに換算し、その換算値を燃料噴射期間中に
おける燃料圧送期間APUMPINJとして設定する。
【0119】次に、ステップ428では、次の演算式
(11)に従って燃料噴射期間中における燃料圧送量Q
PUMPINJを算出する。 QPUMPINJ=APUMPINJ・KQPUMP・・・(11) APUMPINJ:燃料圧送期間 KQPUMP:燃料圧送速度 一方、先のステップ424において、燃料噴射が開始さ
れる以前に燃料圧送が行われることはないと判断する
と、ECU60は処理をステップ430に移行し、燃料
噴射開始時期、基本噴射期間TQFINB、及び機関回
転速度NEに基づいて燃料噴射終了時期をクランク角C
Aを単位として算出する。
【0120】続くステップ432では、この燃料噴射終
了時期と燃料ポンプ30の圧送開始時期とを比較するこ
とにより、燃料噴射期間中に燃料圧送が開始されるか否
かを判断する。ここで、燃料噴射期間中に燃料圧送が開
始されると判断すると、ステップ434において、圧送
開始時期から燃料噴射終了時期までの期間(クランク角
CA)を燃料噴射期間中における燃料圧送期間APUM
PINJとして算出する。そして、ステップ436にお
いて、上記演算式(11)に従って燃料噴射期間中にお
ける燃料圧送量QPUMPINJを算出する。
【0121】一方、ステップ432において、燃料噴射
期間中に燃料圧送が開始されないと判断すると、燃料圧
送期間と燃料噴射期間とは重ならないことになるため、
ECU60は、ステップ435において、燃料噴射期間
中の燃料圧送量QPUMPINJを「0」に設定する。
【0122】上記各ステップ428,435,436の
いずれかの処理を実行した後、ECU60は、ステップ
440において、次の演算式(12)に従って燃料噴射
期間中における圧力変化量DPCRINJを算出する。
【0123】DPCRINJ =E・(QPUMPINJ−QLEAKINJ)/VCR ・・・(12) E:体積弾性係数 QPUMPINJ:燃料噴射期間中の燃料圧送量 QLEAKINJ:燃料噴射期間中の燃料リーク量 VCR:コモンレール20の容積 そして、ECU60は、ステップ442において、既に
算出したレール圧変化推定期間APCR中の圧力変化量
DPCRと上記燃料噴射期間中における圧力変化量DP
CRINJとに基づき、次の演算式(13)に従って平
均圧力変化量DPCRAVEを算出する。
【0124】 DPCRAVE=DPCR+DPCRINJ/2 ・・・(13) 尚、この平均圧力変化量DPCRAVEは、実燃料圧P
CRの検出時から燃料噴射開始時まで(即ちレール圧変
化推定期間APCR中)の圧力変化量DPCRと、同検
出時から燃料噴射終了時までの圧力変化量(DPCR+
DPCRINJ)との平均値である。
【0125】こうして平均圧力変化量DPCRAVEを
算出した後、先の図4に示すステップ500以降の処理
を実行する。この際、ステップ600の処理において、
レール圧変化推定期間APCR中における圧力変化量D
PCRに代えて、上記平均圧力変化量DPCRAVEに
基づき噴射期間補正値TQFINHを算出するようにす
る。従って、続くステップ700では、レール圧変化推
定期間APCR中のレール圧変化(圧力変化量DPC
R)に加え、燃料噴射期間中におけるレール圧変化(圧
力変化量DPCRINJ)にも基づいて基本噴射期間T
QFINBが補正されるようになる。
【0126】(7)従って、本実施形態によれば、実燃
料圧PCRの検出時から燃料噴射開始時までレール圧変
化によって実際の燃料噴射量が機関要求噴射量QFIN
からずれるのを抑制できるばかりでなく、燃料噴射期間
中のレール圧変化に起因する燃料噴射量のずれをも抑制
することができ、更に高精度な燃料噴射制御を実現する
ことができるようになる。
【0127】(8)特に、こうした燃料噴射期間中のレ
ール圧の変化量(圧力変化量DPCRINJ)を推定す
るに際し、燃料圧送量QPUMP及び燃料リーク量QL
EAKをそれぞれ参照するようにしているため、燃料圧
送に伴うレール圧の上昇分及び燃料リークに伴うレール
圧の低下分のいずれをも、この圧力変化量DPCRIN
Jに反映させることができる。従って、レール圧の上昇
によって実際の燃料噴射量が機関要求噴射量QFINよ
りも多くなったり、逆にレール圧の低下によって実際の
燃料噴射量が機関要求噴射量QFINよりも少なくなっ
たりするのを抑制することができる。その結果、排気性
状の悪化等、機関運転状態に適さない過大な量の燃料が
エンジン10に供給されることに起因する不具合の発生
や、機関出力の低下等、機関運転状態に適した十分な量
の燃料がエンジン10に供給されないことに起因する不
具合の発生をそれぞれ回避することができるようにな
る。
【0128】[その他の実施形態] (a)第1及び第2の実施形態では、レール圧変化推定
期間APCR中の圧力変化量DPCRを燃料圧送量QP
UMP及び燃料リーク量QLEAKの双方に基づいて推
定するようにしたが、燃料圧送量QPUMPのみ、或い
は燃料リーク量QLEAKのみ基づいて同圧力変化量D
PCRを推定するようにしてもよい。
【0129】(b)第3の実施形態では、実燃料圧PC
Rの検出時からメイン噴射開始時までの圧力変化量DP
CRMAINを上記燃料リーク量QLEAKMAIN及
びパイロット噴射量QPLTに基づいて推定するように
したが、燃料リーク量QLEAKMAINのみ、或いは
パイロット噴射量QPLTのみ基づいて、この圧力変化
量DPCRMAINを推定するようにしてもよい。
【0130】(c)また、第3の実施形態において、メ
イン噴射が開始される以前に燃料圧送を開始可能な構成
とした場合には、実燃料圧PCRの検出時からメイン噴
射開始時までの燃料圧送量を求め、この燃料圧送量に基
づいて、或いは同燃料圧送量に加え、上記燃料リーク量
QLEAKMAINやパイロット噴射量QPLTに基づ
いて、圧力変化量DPCRMAINを推定するようにし
てもよい。
【0131】(d)第3の実施形態や上記(b),
(c)に示す実施形態では、各圧力変化量DPCRPL
T,DPCRMAINに基づいて予め実燃料圧PCRを
補正し、その補正後の値(パイロット噴射時燃料圧PC
RPLT,メイン噴射時燃料圧PCRMAIN)に基づ
いてパイロット噴射時やメイン噴射時での燃料噴射期間
(パイロット噴射期間TQPLT,メイン噴射期間TQ
MAIN)を算出するようにしたが、第1の実施形態と
同様にして、パイロット噴射期間TQPLTやメイン噴
射期間TQMAINに係る補正値を上記各圧力変化量D
PCRPLT,DPCRMAINに基づいて算出し、そ
の補正値に基づいてこれら各燃料噴射期間TQPLT,
TQMAINを補正するようにしてもよい。
【0132】(e)第3の実施形態や上記(b),
(c),(d)に示す実施形態において、第4の実施形
態と同様に、パイロット噴射期間中やメイン噴射期間中
における燃料圧送や燃料リークに伴うレール圧の変化分
を推定し、そのレール圧変化に基づいてパイロット噴射
期間TQPLTやメイン噴射期間TQMAINを更に補
正するようにしてもよい。
【0133】(f)第3の実施形態では、パイロット噴
射の実施態様として同パイロット噴射をメイン噴射の前
に一回だけ行う場合について例示したが、このパイロッ
ト噴射はメイン噴射の前に複数回実行されるものであっ
てもよい。こうした場合には、2回目以降のパイロット
噴射については、それ以前に実行されたパイロット噴射
での総燃料噴射量に基づきレール圧の変化を推定し、同
レール圧変化に基づいて、そのパイロット噴射時での燃
料噴射期間を補正するようにする。
【0134】(g)第4の実施形態では燃料噴射期間中
における圧力変化量DPCRINJを燃料圧送量QPU
MPINJ及び燃料リーク量QLEAKINJに基づい
て推定するようにしたが、燃料圧送量QPUMPINJ
のみ、或いは燃料リーク量QLEAKINJのみに基づ
いて同圧力変化量DPCRINJを推定するようにして
もよい。
【0135】(h)上記第1、第2、第4の実施形態で
は、燃料ポンプ30の燃料圧送速度(KQPUMP)が
一定であるとして同燃料ポンプ30の燃料圧送量を算出
するようにしたが、例えばこの燃料圧送速度が圧送開始
時期によって変化する場合であっても、この燃料圧送速
度を圧送開始時期に対応して示すマップ等を参照するこ
とにより燃料圧送量を算出することができる。
【0136】(i)上記各実施形態では、燃料噴射量を
燃料噴射期間、即ちインジェクタ12の開弁期間に基づ
いて制御する場合について例示したが、こうした開弁期
間に限らず、例えば、同インジェクタ12の開度に基づ
いて燃料噴射量を制御するようにし、この開度指令値を
レール圧の変化に基づいて補正するようにしてもよい。
【0137】(j)上記各実施形態では、本発明の燃料
噴射制御装置が適用される内燃機関としてディーゼルエ
ンジンを例示したが、例えば、燃料を燃焼室に直接噴射
する直噴式ガソリンエンジンに同装置を適用することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディーゼルエンジンの高圧燃料噴射系を示す概
略構成図。
【図2】燃料リーク等に伴うレール圧の変化態様等を示
すタイミングチャート。
【図3】燃料圧送等に伴うレール圧の変化態様等を示す
タイミングチャート。
【図4】第1の実施形態における燃料噴射期間の算出手
順を示すフローチャート。
【図5】第1の実施形態における圧力変化量の算出手順
を示すフローチャート。
【図6】燃料圧及び燃料噴射量と燃料噴射期間との関係
を示すグラフ。
【図7】燃料圧及び機関要求噴射量と感度係数との関係
を示すグラフ。
【図8】第1の実施形態における燃料噴射期間の算出手
順を示すフローチャート。
【図9】第3の実施形態における燃料噴射期間の算出手
順を示すフローチャート。
【図10】第3の実施形態における圧力変化量の算出手
順を示すフローチャート。
【図11】パイロット噴射及びメイン噴射等に伴うレー
ル圧の変化態様等を示すタイミングチャート。
【図12】第4の実施形態における圧力変化量の算出手
順の一部を示すフローチャート。
【図13】蓄圧配管内の燃料圧の一変化態様を示すタイ
ミングチャート。
【符号の説明】
10…エンジン、12…インジェクタ、14…燃料タン
ク、20…コモンレール、21…リリーフ通路、22…
リリーフバルブ、23…吐出通路、24…吸入通路、3
0…燃料ポンプ、31…フィードポンプ、34…吸入ポ
ート、36…リリーフポート、38…吐出ポート、40
…ドライブシャフト、42…カム、50a…第1のサプ
ライポンプ、50b…第2のサプライポンプ、60…E
CU、62…CPU、64…メモリ、65…回転数セン
サ、66…気筒判別センサ、67…アクセルセンサ、6
8…燃圧センサ、69…燃温センサ、70a…第1の調
整弁、70b…第2の調整弁。
フロントページの続き Fターム(参考) 3G301 HA02 JA00 LB06 MA14 MA18 NB02 ND01 PB01Z PB08A PB08Z PE01Z PE03Z PE05Z PF03Z

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関に燃料を噴射供給する燃料噴射弁
    が接続され燃料ポンプから燃料が圧送供給される蓄圧配
    管内の燃料圧を検出し、該検出燃料圧及び機関要求噴射
    量に基づき設定される制御指令値に基づいて前記燃料噴
    射弁を駆動制御する高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置
    において、 前記蓄圧配管内の燃料圧を可変とする前記高圧燃料噴射
    系の可変要素に基づいて前記燃料圧の検出時から燃料噴
    射開始時までの前記燃料圧の変化を推定する推定手段
    と、 前記燃料噴射弁の実燃料噴射量を前記機関要求噴射量に
    一致させるべく前記制御指令値を前記推定される燃料圧
    変化に基づいて補正する補正手段とを備えることを特徴
    とする高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した高圧燃料噴射系の燃料
    噴射制御装置において、 前記推定手段は前記燃料ポンプの燃料圧送量を前記可変
    要素とし、前記燃料圧の検出時から燃料噴射開始時まで
    の前記燃料圧送量に基づいて前記燃料圧変化を推定する
    ことを特徴とする高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載した高圧燃料噴射系の燃料噴
    射制御装置において、 前記推定手段は前記蓄圧配管からリークする燃料のリー
    ク量を前記可変要素とし、前記燃料圧の検出時から燃料
    噴射開始時までの前記リーク量に基づいて前記燃料圧変
    化を推定することを特徴とする高圧燃料噴射系の燃料噴
    射制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載した高圧
    燃料噴射系の燃料噴射制御装置において、 前記制御指令値は前記燃料噴射弁の開弁期間指令値であ
    り、 前記補正手段は前記燃料圧変化に基づいて前記開弁期間
    指令値の補正値を算出し、該補正値に基づいて同開弁期
    間指令値を補正することを特徴とする高圧燃料噴射系の
    燃料噴射制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3のいずれかに記載した高圧
    燃料噴射系の燃料噴射制御装置において、 前記制御指令値は前記燃料噴射弁の開弁期間指令値であ
    り、 前記補正手段は前記開弁期間指令値の設定に際して前記
    検出燃料圧を前記燃料圧変化に基づき予め補正しておく
    ことにより同開弁期間指令値の補正を行うことを特徴と
    する高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置。
  6. 【請求項6】請求項4又は5に記載した高圧燃料噴射系
    の燃料噴射制御装置において、 前記推定手段は燃料噴射期間中の前記燃料ポンプの燃料
    圧送に伴う前記燃料圧の変化を同燃料噴射期間中の燃料
    圧送量に基づいて更に推定し、 前記補正手段は前記実燃料噴射量を前記機関要求噴射量
    に一致させるべく前記開弁期間指令値を前記燃料噴射期
    間中の燃料圧変化に基づいて更に補正することを特徴と
    する高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置。
  7. 【請求項7】請求項4又は5に記載した高圧燃料噴射系
    の燃料噴射制御装置において、 前記推定手段は燃料噴射期間中の前記蓄圧配管内からの
    燃料のリークに伴う前記燃料圧の変化を同燃料噴射期間
    中のリーク量に基づいて更に推定し、 前記補正手段は前記実燃料噴射量を前記機関要求噴射量
    に一致させるべく前記開弁期間指令値を前記燃料噴射期
    間中の燃料圧変化に基づいて更に補正することを特徴と
    する高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置。
  8. 【請求項8】請求項1に記載した高圧燃料噴射系の燃料
    噴射制御装置において、 前記高圧燃料噴射系は前記機関要求噴射量と等しい量の
    燃料を分割して前記燃料噴射弁から噴射するものであ
    り、 前記制御指令値は各燃料噴射での要求燃料噴射量及び前
    記検出燃料圧に基づき各燃料噴射毎に各別に設定され、 前記推定手段は前記燃料圧の検出時から各燃料噴射のう
    ちの特定の燃料噴射が開始される時までの前記燃料圧の
    変化を前記可変要素に基づいて推定し、 前記補正手段は前記燃料圧変化に基づいて前記特定の燃
    料噴射での実燃料噴射量を同特定の燃料噴射での要求燃
    料噴射量に一致させるべく前記特定の燃料噴射における
    制御指令値を補正することを特徴とする高圧燃料噴射系
    の燃料噴射制御装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載した高圧燃料噴射系の燃料
    噴射制御装置において、 前記推定手段は前記燃料噴射弁の燃料噴射量を前記可変
    要素とし、前記燃料圧の検出時から前記特定の燃料噴射
    が開始される時までの前記燃料噴射量の積算値に基づい
    て前記燃料圧変化を推定することを特徴とする高圧燃料
    噴射系の燃料噴射制御装置。
  10. 【請求項10】請求項8に記載した高圧燃料噴射系の燃
    料噴射制御装置において、 前記推定手段は前記燃料ポンプの燃料圧送量を前記可変
    要素とし、前記燃料圧の検出時から前記特定の燃料噴射
    が開始される時までの前記燃料圧送量に基づいて前記燃
    料圧変化を推定することを特徴とする高圧燃料噴射系の
    燃料噴射制御装置。
  11. 【請求項11】請求項8記載した高圧燃料噴射系の燃料
    噴射制御装置において、 前記推定手段は前記蓄圧配管からリークする燃料のリー
    ク量を前記可変要素とし、前記燃料圧の検出時から前記
    特定の燃料噴射が開始される時までの前記リーク量に基
    づいて前記燃料圧変化を推定することを特徴とする高圧
    燃料噴射系の燃料噴射制御装置。
  12. 【請求項12】請求項8乃至11のいずれかに記載した
    高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置において、 前記制御指令値は前記燃料噴射弁の開弁期間指令値であ
    り、 前記補正手段は前記燃料圧変化に基づいて前記特定の燃
    料噴射における開弁期間指令値の補正値を算出し、該補
    正値に基づいて同開弁期間指令値を補正することを特徴
    とする高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置。
  13. 【請求項13】請求項8乃至11のいずれかに記載した
    高圧燃料噴射系の燃料噴射制御装置において、 前記制御指令値は前記燃料噴射弁の開弁期間指令値であ
    り、 前記補正手段は前記特定の燃料噴射での開弁期間指令値
    の設定に際して前記検出燃料圧を前記燃料圧変化に基づ
    き予め補正しておくことにより前記特定の燃料噴射にお
    ける開弁期間指令値の補正を行うことを特徴とする高圧
    燃料噴射系の燃料噴射制御装置。
  14. 【請求項14】請求項12又は13に記載した高圧燃料
    噴射系の燃料噴射制御装置において、 前記推定手段は前記特定の燃料噴射での噴射期間中の前
    記燃料ポンプの燃料圧送に伴う前記燃料圧の変化を同噴
    射期間中の燃料圧送量に基づいて更に推定し、 前記補正手段は前記実燃料噴射量を前記特定の燃料噴射
    での要求燃料噴射量に一致させるべく前記特定の燃料噴
    射における開弁期間指令値を前記噴射期間中の燃料圧変
    化に基づいて更に補正することを特徴とする高圧燃料噴
    射系の燃料噴射制御装置。
  15. 【請求項15】請求項12又は13に記載した高圧燃料
    噴射系の燃料噴射制御装置において、 前記推定手段は前記特定の燃料噴射での噴射期間中の前
    記蓄圧配管からの燃料リークに伴う前記燃料圧の変化を
    同噴射期間中のリーク量に基づいて更に推定し、 前記補正手段は前記実燃料噴射量を前記特定の燃料噴射
    での要求燃料噴射量に一致させるべく前記特定の燃料噴
    射における開弁期間指令値を前記噴射期間中の燃料圧変
    化に基づいて更に補正することを特徴とする高圧燃料噴
    射系の燃料噴射制御装置。
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