JP2000257482A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents
内燃機関の吸気制御装置Info
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Abstract
始動時の開閉弁の全閉制御終了時の開閉弁開弁時の過大
な吸気量変化を抑えて始動性を向上させる。 【解決手段】 電子制御開閉弁を吸気通路内に備える内
燃機関において、始動時に開閉弁の開度を略全閉状態の
第1の開度に制御し、開閉弁が第1の開度になった状態
の機関のクランキング以後に内燃機関に消費された消費
空気量を算出し、算出した消費空気量の値に基づいて開
閉弁の下流側から各気筒の吸気弁の手前までの吸気通路
の容積中にある吸気系空気量の消費割合を算出し、この
消費割合を閉弁制御の終了後に必要な吸入空気量に乗算
することにより開弁への移行時の空気量を求め、この移
行時空気量を流す開閉弁の第2の開度と第1の開度とを
比較して大きい方の開度に開閉弁の開度を制御する。こ
の結果、機関始動時の開閉弁の開弁時に過大な吸気量の
変化が抑えられて機関の始動性が向上する。
Description
装置に関し、特に、アクセルペダルの踏込量とは独立に
開度設定が行われる電子制御スロットル弁を備え、機関
の始動時にこの電子制御スロットル弁の閉弁制御が行わ
れる内燃機関の吸気制御装置に関する。
機関の回転数を電子的に最適に制御しようとする電子制
御式の内燃機関が実用化されている。このような内燃機
関の電子制御化としては、例えば、燃料噴射量制御、点
火時期制御、吸排気弁の開弁時期の制御等が先行してお
り、これらに続いてスロットル弁の電子制御も実用段階
に入っている。スロットル弁の開度を電子制御する内燃
機関では、アクセルペダルの踏込量に関係なくスロット
ル弁の開度を設定することができる。
て機関の始動時に吸気通路を閉じることにより、始動時
の吸気量を減少させると共に、吸気管負圧を高めて燃料
の気化促進を図ることが提案されている。これは、電子
制御式の内燃機関では各燃焼室近傍の吸気通路内に燃料
噴射弁が装着されているために、始動時に燃料が十分に
微粒化しないことがあり、このときに始動性が悪化する
のを防止するためである。
トル弁を閉じることにより、吸入空気量を減少させると
共に、吸気管負圧を高めて燃料の気化促進性を図るもの
としては、特開平9−324677号公報に開示のもの
がある。この特開平9−324677号公報には、機関
の始動時にスロットル弁にて吸気通路を閉塞すると共
に、機関の始動完了後はこのスロットル弁を開弁する制
御手段を備えた内燃機関の吸気制御装置において、機関
始動時の燃料噴射開始後の経過時間を測定し、この経過
時間が所定時間を越えた時には機関の始動完了以前であ
ってもスロットル弁を所定開度まで開くと共に、燃料噴
射量を増量することが開示されている。
9−324677号公報に開示の技術では、スロットル
弁を開く場合に、スロットル弁の開度変化が大きいと吸
入空気量の変化が大きくなり、空燃比制御が追従できな
くなって始動性に影響を与えたり、エミッション悪化を
招くという問題点があった。
吸気通路に設けられた多気筒内燃機関であって機関の始
動時に電子制御開閉弁の閉弁制御を行うものにおいて、
電子制御開閉弁の閉弁制御から開弁制御への移行時に、
過大な吸気量の変化を抑えることができ、機関の始動性
の向上、及びエミッション悪化の防止を実現することが
できる内燃機関の吸気制御装置を提供することを目的と
している。
項1に記載の発明は、始動時に電子制御開閉弁を作動さ
せて吸気通路を閉鎖し、始動時の吸気管負圧を高めるこ
とによって燃料の微粒化を図る始動時の閉弁制御を行う
内燃機関の吸気制御装置において、イグニッションスイ
ッチがオンされた時に電子制御開閉弁の開度を吸気通路
との間に僅かな隙間を残す全閉状態に近い第1の開度に
制御する第1の開度制御手段と、開閉弁が第1の開度に
なった状態で機関のクランキングが行われた以後に、内
燃機関に消費された消費空気量を算出する消費吸気量の
算出手段と、電子制御開閉弁の下流側から各気筒の吸気
弁の手前までの吸気通路の容積中にある吸気系空気量
と、消費空気量の値に基づく吸気系空気量の消費割合か
ら移行係数を算出する移行係数の算出手段と、始動時の
閉弁制御の終了後に必要とされる吸入空気量と移行係数
とから、移行時空気量を算出する移行時空気量の算出手
段と、この移行時空気量を流すための開閉弁の第2の開
度と第1の開度とを比較し、何れか大きい方の開度に開
閉弁の開度を制御する第2の開度制御手段とを備えるこ
とを特徴としている。
の発明は、請求項1に記載の発明において、第2の開度
制御手段が機関始動開始後の経過時間が所定時間を越え
た時に動作を停止することを特徴としている。なお、前
述の第1の開度における隙間は、最小のアイドル空気流
量値が確保できる隙間とすることができ、また、本発明
の始動時の閉弁制御は、機関温度が所定温度範囲内にあ
る時のみ動作させるようにすることができる。
ている電子制御開閉弁を開弁する際に、電子制御開閉弁
の開度が吸気系空気量の消費割合に基づく移行係数と始
動時の閉弁制御の終了後に必要とされる吸入空気量との
積に基づいてスムーズに大きくなるので、閉弁制御から
開弁制御への移行時に過大な吸気量の変化を抑えること
ができ、始動性が向上すると共に、エミッションの悪化
が防止される。
施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。図
1には本発明の一実施例の吸気制御装置を備えた電子制
御燃料噴射式の多気筒内燃機関1が概略的に示されてい
る。図1において、内燃機関1の吸気通路2には図示し
ないエアクリーナの下流側にスロットル弁3が設けられ
ており、このスロットル弁3の軸の一端にはこのスロッ
トル弁3を駆動するアクチュエータであるスロットルモ
ータ4が設けられており、他端にはスロットル弁3の開
度を検出するスロットル開度センサ5が設けられてい
る。即ち、この実施例のスロットル弁3は、アクセルペ
ダル14の開度をアクセル開度センサ15で検出し、そ
の開度や機関に取り付けられた電子制御機器の各制御信
号と合わせて後述するECU(エンジン・コントロール
・ユニット)10で最適なスロットル開度を決定し、ス
ロットルモータ4によって開閉駆動される電子制御スロ
ットル(以後、単に電子スロットルと記す)に組み込ま
れたものである。電子スロットルでは、スロットル弁3
の開度指令値がECU10から入力された時に、スロッ
トルモータ4がこの指令値に応答してスロットル弁3を
指令開度に追従させる。
大気圧センサ18があり、下流側にはサージタンク6が
ある。このサージタンク6内には吸気の圧力を検出する
圧力センサ7が設けられている。更に、サージタンク6
の下流側には、各気筒毎に燃料供給系から加圧燃料を吸
気ポートへ供給するための燃料噴射弁8が設けられてい
る。スロットル開度センサ5の出力と圧力センサ7の出
力は、マイクロコンピュータを内蔵したECU10に入
力される。
却水通路9には、冷却水の温度を検出するための水温セ
ンサ11が設けられている。水温センサ11は冷却水の
温度に応じたアナログ電圧の電気信号を発生する。排気
通路12には、排気ガス中の3つの有害成分HC,C
O,NOxを同時に浄化する三元触媒コンバータ(図示
せず)が設けられており、この触媒コンバータの上流側
の排気通路12には、空燃比センサの一種であるO2 セ
ンサ13が設けられている。O2 センサ13は排気ガス
中の酸素成分濃度に応じて電気信号を発生する。これら
水温センサ11及びO2 センサ13の出力はECU10
に入力される。
センサ15からのアクセルペダルの踏込量信号(アクセ
ル開度信号)、バッテリ16に接続されたイグニッショ
ンスイッチ17からのキー位置信号(アクセサリ位置、
オン位置、スタータ位置)、クランクシャフトの一端に
取り付けられたクランクシャフトタイミングプーリと一
体型のタイミングロータ24に近接して設けられたクラ
ンク位置センサ21からの上死点信号TDCや所定角度
毎のクランク角信号CAや、油温センサ22からの潤滑
油の温度が入力される。また、クランクシャフトの他端
に設けられたリングギヤ23は機関1の始動時にスター
タ19によって回転させられる。
Aの間隔(時間)を計測することにより得られる。タイ
ミングロータ24には信号歯25が設けられており、上
死点の検出用に2枚の欠歯部26を備えた34歯となっ
ている。クランク位置センサ21は電磁ピックアップか
ら構成することができ、10°毎のクランク回転信号を
出力する。クランク位置センサ21は欠歯部26の箇所
の信号を検出することにより、正確な上死点を検出する
ことができる。また、内燃機関の燃料噴射が実行される
気筒は、このクランク位置センサ21からの信号と、図
示しないカム位置センサからの信号により判別すること
ができる。
タから構成されるスタータ19はイグニッションスイッ
チ17がスタータ位置にされた時にオンするスタータス
イッチを介してバッテリ16に接続されている。従っ
て、イグニッションスイッチ17がオンされ、その後に
イグニッションスイッチ17がスタータ位置にされた時
にスタータ19が起動されて機関1が起動する。そし
て、機関1が稼働を開始すると、ECU10が通電され
てプログラムが起動し、各センサからの出力を取り込
み、スロットル弁3を開閉するスロットルモータ4や燃
料噴射弁8、或いはその他のアクチュエータを制御す
る。ECU10には、各種センサからのアナログ信号を
ディジタル信号に変換するA/D変換器が含まれ、各種
センサからの入力ディジタル信号や各アクチュエータを
駆動する信号が出入りする入出力インタフェース10
1、演算処理を行うCPU102、ROM103やRA
M104等のメモリや、クロック105等が設けられて
おり、これらはバス106で相互に接続されている。E
CU10の構成については公知であるので、これ以上の
説明を省略する。
接バッテリ16に接続されておらず、スタータ駆動回路
20を介してバッテリ16に接続されている。そして、
このスタータ駆動回路20は、ECU10からのスター
タ信号STが入力されないとスタータ19をバッテリ1
6に接続しないようになっている。この実施例では、機
関1の始動時にスロットル弁3を一時的に閉弁して吸気
通路2をほぼ閉塞し、スロットル弁3の下流側に負圧を
発生させて機関の始動性を向上させている。一方、機関
1が停止している時には、スロットル弁3は全閉位置に
はなく、僅かにあいている。従って、機関1が停止して
いる状態では、スロットル弁3の吸気通路2内は大気圧
になっている。
ットルモータ4を駆動してスロットル弁3を全閉位置に
制御する必要がある。なお、ここでいうスロットル弁3
の全閉位置3は、スロットル弁3と吸気通路2とが衝突
した状態ではなく、僅かに隙間が開いている位置のこと
であり、この実施例では、この隙間は最小限のISC流
量ISCmin が流れる程度の隙間である。このため、E
CU10には、前述のようにイグニッションスイッチ1
7からのキー位置信号とスロットル開度センサ5からの
スロットル開度信号が入力されている。
始動時に、ECU10が実行するスロットル弁3の駆動
制御の手順、および燃料の噴射制御について、その実施
例を図2から図5のフローチャートを用いて説明する。
図2は電子制御スロットル弁3の閉制御を実行するフラ
グFTHVCの設定手順を示すフローチャートである。
図2に示すルーチンは機関1の始動時にのみイニシャル
ルーチンにおいて所定時間毎、例えば、数ms毎に実行
される。
て図1で説明した水温センサ11によって検出された機
関水温THWを読み込む。続くステップ202では、こ
の水温が所定温度A℃〜B℃の範囲にあるか否かを判定
する。水温THWがこの範囲にない時にはステップ20
4に進み、スロットル弁閉制御実行フラグFTHVCを
“0”にしてこのルーチンを終了する。一方、水温TH
Wがこの範囲に入っている時にはステップ203に進
み、スロットル弁閉制御実行フラグFTHVCを“1”
にしてこのルーチンを終了する。このスロットル弁閉制
御実行フラグFTHVCは“1”の時に、スロットル弁
の閉弁制御が行われることを示す。
温のA℃未満と、極高温のB℃を越えた温度においては
スロットル弁閉制御実行フラグFTHVCを“0”にし
て、スロットル弁閉制御を実行しないようにしている
が、これは現時点における機関の始動性の信頼性を高め
るためであり、コストをかけて制御精度を高めるように
すれば、始動時のスロットル弁閉制御は、機関の水温条
件に無関係に実行することも可能である。
WがA≦THW≦Bの範囲にある時に“1”に設定され
るスロットル弁閉制御実行フラグFTHVCは、機関1
が始動してから所定時間後にリセットされる。スロット
ル弁閉制御実行フラグFTHVCのリセット時間は、例
えば、スロットル弁を閉弁した時のスロットル弁下流側
の空気量が機関の始動後になくなる時間を考慮して設定
することができる。この制御を図3に示すフローチャー
トを用いて説明する。図3に示すルーチンも機関1の始
動時にのみイニシャルルーチンにおいて所定時間毎、例
えば、数ms毎に実行される。
いて機関回転数Neを読み込む。機関回転数Neは図1
に示したクランク位置センサ21からのクランク位置信
号から算出することができるものである。続くステップ
302ではステップ301で読み込んだ機関回転数Ne
が設定回転数Nes以上か否か、例えば400rpm以上
か否かを判定する。機関回転数Neが設定回転数Nes未
満の時は、機関が未だ始動していないと判定してステッ
プ303に進み、機関始動後経過時間カウンタCNTの
値をクリアしてこのルーチンを終了する。
数Neが設定回転数Nes以上の場合は機関が始動したと
判定してステップ304に進み、始動後経過時間カウン
タCNTの値を1だけインクリメントしてステップ30
5に進む。ステップ305では始動後経過時間カウンタ
CNTの値が所定時間を示す基準計数値Cに達したか否
かを判定する。そして、始動後経過時間カウンタCNT
の値が基準計数値Cに達していない時はこのままこのル
ーチンを終了し、始動後経過時間カウンタCNTの値が
基準計数値Cに達した時はステップ306に進んでスロ
ットル弁閉制御実行フラグFTHVCを“0”にしてこ
のルーチンを終了する。このようにして、機関の始動時
に“1”になっていたスロットル弁閉制御実行フラグF
THVCは、機関が始動してから所定時間が経過すると
“0”に設定される。
全閉にされた後で機関1がクランキングされて始動する
際に、この実施例における吸気通路2のスロットル弁3
の下流側の容積Vvol にある空気が時間と共に減少して
行く際の、吸気系の空気消費割合Rを示す特性図であ
る。この実施例における吸気系の空気消費割合Rは、内
燃機関1に消費された積算消費空気量ΣUを吸気系の空
気量Vvol で割った値であり、積算消費空気量ΣUが小
さい時にはRは0に近い値であり、積算消費空気量ΣU
が大きくなるとRは除々に増大して1に近づく。即ち、
この実施例における吸気系の空気消費割合Rは0≦R≦
1の値であり、以後係数のように使用するので、ここで
は吸気系空気消費割合Rを移行係数と呼ぶ。
ニッションスイッチ17をスタータ位置にすると共に、
アクセルペダルを踏む操作を行った場合、電子スロット
ルを搭載していない内燃機関では、この始動時にアクセ
ルペダルの踏込量に応じて機関回転数が上昇してしま
う。一方、本発明のように電子制御スロットルを搭載し
た内燃機関では、機関1の始動時に運転者のアクセルペ
ダルの踏込量に係わりなく、内燃機関の始動時の回転数
を制御することができる。
スロットル弁3が全閉にされた後に機関1がクランキン
グされて始動する際に、機関回転数を制御することによ
り、移行係数Rを予め計算によって求めておき、これを
ECU10のROM103に記憶させておくことができ
る。なお、実際には、始動時に閉弁されたスロットル弁
3の下流側の容積Vvol 分の空気が時間と共に減少して
行く特性は、機関1の回転速度(ECU10側で制御す
るので既知の値である)と、機関1の回転速度マップか
ら求めた空気消費量計算に使用する体積効率ηv(燃焼
室の体積に対してどれだけの割合の空気が吸入されたか
を示すもので、機関回転数が大きくなるほど小さな値と
なるもの)に基づいて計算することができる。つまり、
機関始動後の機関1の1回転毎に燃焼室に吸入された空
気量(消費空気量)Uは式、U=ηv×Vd×1/2か
ら求めることができ、これを積算して得られた始動開始
後の積算消費空気量ΣUから移行係数Rを求めることが
できる。
ル弁3の開度設定の手順の一実施例を示すフローチャー
トである。図5に示すルーチンは所定時間毎、例えば、
数ms毎に実行される。この実施例では、まず、ステッ
プ501においてスロットル弁閉制御実行フラグFTH
VCの値を読み込む。続くステップ502ではスロット
ル弁閉制御実行フラグFTHVCの値が“1”か否かを
判定する。
フラグFTHVCの値が“0”であると判定した場合
は、機関1の始動が完了していると判定してステップ5
03に進む。ステップ503では時間カウンタTの値を
クリアしてステップ504に進む。ステップ504では
通常の算出式によって通常のISC流量ISCNを計算
する。通常の算出式とは、ISC流量の学習値を、水温
による補正値、始動時のISC流量の補正値、エアコン
ディショナのオン/オフによる補正値、電気負荷の有無
による補正値、パワーステアリングの動作による補正値
等で補正するための式である。続くステップ505では
ステップ504で算出した通常のISC流量ISCNに
応じたスロットル弁開度θthv をスロットル弁開度とし
て設定してこのルーチンを終了する。機関の始動が完了
している際の制御は本発明の主旨ではないので、これ以
上の説明を省略する。
弁閉制御実行フラグFTHVCの値が“1”であると判
定した場合は、機関1の始動時であると判定してステッ
プ506に進む。ステップ506ではスタータ信号ST
が1か否か、即ち、機関1の燃焼室に吸気が吸い込まれ
ている状態か否かを判定する。そして、燃焼室に吸気が
吸い込まれていない状態の時はこのルーチンを終了し、
燃焼室に吸気が吸い込まれている状態の時はステップ5
07に進む。
インクリメントして機関が吸気を吸い込んでいる積算時
間を算出する。次のステップ508では、機関1がクラ
ンキングされた後の機関の気筒判別が終了しているか否
かを判定する。そして、ステップ508で気筒判別が終
了していないと判定した場合はステップ509に進み、
最小のISC流量ISCmin を流すスロットル弁開度θ
th1 をスロットル弁開度として設定し、このルーチンを
終了する。
たと判定した場合はステップ510に進む。ステップ5
10ではステップ507で算出した時間カウンタTの値
に対応する移行係数(吸気系空気消費割合)RをECU
のROM103から読み込む。続くステップ511で
は、ステップ504で算出したと同様に通常の算出式に
よって通常のISC流量ISCNを計算し、この通常の
流量ISCNにステップ510で算出した移行係数Rを
乗算して移行時空気量ISCN*Rを算出する。
Cmin とステップ511で算出した移行時空気量ISC
N*Rとの大小を比較する。そして、ISCmin ≧IS
CN*Rの場合はステップ509に進み、スロットル弁
開度として最小のISC流量ISCmin を流す開度θth
1 を設定してこのルーチンを終了する。一方、ステップ
512においてISCmin <ISCN*Rの場合はステ
ップ513に進み、移行時空気量ISCN*Rを流すス
ロットル弁開度θth2 を設定してこのルーチンを終了す
る。
ングが開始されてからは、時間カウンタTの時間の計数
値の増大と共に移行係数Rの値は次第に増大して1に近
づく。よって、ステップ513において設定するスロッ
トル弁開度θth2 の値は次第に増大し、最終的にはステ
ップ505で計算する通常のISC流量ISCHにな
る。
号、スロットル弁閉制御実行フラグFTHVC、気筒判
別信号、機関始動後カウンタCNT、機関回転数Ne、
ISC流量、及び、スロットル弁開度θthの推移を示す
タイムチャートである。スロットル弁閉制御実行フラグ
FTHVCが“1”の状態の時に、時刻T0でスタータ
信号の値が1になって機関が始動状態となると、この時
点では気筒判別信号の値は0であるので、スロットル弁
開度θthは第1の開度θth1 に設定される。その後、時
刻T1までのクランキング中は、スロットル弁3が略全
閉の開度θth1 のまま必要最小限のISC流量ISCmi
n が流れる。
気筒判別が行われると、必要最小限のISC流量ISC
min と移行時空気量ISCN*Rとの大小の比較が行わ
れる。そして、時刻T2までは、ISCmin ≧ISCN
*Rであるので、スロットル弁開度は最小のISC流量
ISCmin を流す開度θth1 に設定される。一方、時刻
T2においてISCmin <ISCN*Rになると、スロ
ットル弁開度が移行時空気量ISCN*Rを流す開度θ
th2 に設定される。
ングが続行され、時刻T1より後で時刻T2よりも前の
時点で機関が始動しており、機関の始動後は機関回転数
Neが上昇する。そして、時刻T2より後の時刻T3に
おいて機関回転数Neが所定回転数Nesに達すると、機
関始動後カウンタCNTがカウントを開始する。時刻T
2の後は、図4で説明したように、移行係数Rの値の増
大と共にスロットル弁開度θth2 の値は次第に増大し、
これに伴ってISC流量も増大し、次第に通常のISC
流量ISCHに近づく。
動後カウンタCNTが所定値Cに達してスロットル弁閉
制御実行フラグFTHVCが“0”にされた頃に、移行
係数Rの値の増大によるスロットル弁開度θth2 の増大
でISC流量も通常のISC流量ISCHの近傍に達し
ている。このように、スロットル弁開度θth2 の増大で
ISC流量が通常のISC流量ISCHの近傍に達する
時刻の近傍の機関始動後カウンタCNTの値を所定値C
に選んでおけば、スロットル弁の閉制御実行終了時点の
スロットル弁開度θth2 が通常算出式によるスロットル
弁開度θthv の近傍になるので、スロットル弁の閉弁制
御から開弁制御への移行時における吸気量の変化を小さ
く抑えることができる。
明したように、機関の始動時にスロットル弁の閉弁制御
を行う多気筒内燃機関において、気筒判別後は最小のI
SC流量ISCmin と移行時空気量ISCN*Rとの大
小の比較を行い、大きい方のISC流量が流れるように
スロットル弁の開度を調節したことにより、電子制御開
閉弁の閉弁制御から開弁制御への移行時に、過大な吸気
量の変化を抑えることができ、機関の始動性の向上、及
びエミッション悪化の防止を実現することができる。
SC流量ISCmin と移行時空気量ISCN*Rとの大
小の比較を気筒判別後の行っているが、この比較は、機
関のクランキング後に機関が所定回転だけ回転した以後
や、機関のクランキング開始後に所定時間が経過した以
後等に行っても良い。また、以上説明した実施例では、
内燃機関の吸気通路の閉鎖を電子制御スロットル弁3に
より行うものについて説明を行ったが、電子制御スロッ
トル弁3の代わりに、電子制御される吸気制御弁が吸気
通路に別に設けられているものについても本発明を有効
に適用することができる。
の吸気制御装置によれば、電子制御式の開閉弁が吸気通
路に設けられた多気筒内燃機関であって機関の始動時に
電子制御開閉弁の閉弁制御を行うものにおいて、電子制
御開閉弁の閉弁制御から開弁制御への移行時に、過大な
吸気量の変化を抑えることができ、機関の始動性の向
上、及びエミッション悪化の防止を実現することができ
るという効果がある。
電子制御式多気筒内燃機関の構成を示す構成図である。
手順を示すフローチャートである。
ットを示すフローチャートである。
特性図である。
設定の手順の一実施例を示すフローチャートである。
トル弁閉制御実行フラグ、気筒判別信号、機関始動後カ
ウンタ、機関回転数、ISC流量、及びスロットル弁開
度の推移を示すタイムチャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 始動時に電子制御開閉弁を作動させて吸
気通路を閉鎖する始動時の閉弁制御を行う内燃機関の吸
気制御装置であって、 イグニッションスイッチがオンされた時に、前記電子制
御開閉弁の開度を前記吸気通路との間に僅かな隙間を残
す全閉状態に近い第1の開度に制御する第1の開度制御
手段と、 前記開閉弁が前記第1の開度になった状態で前記機関の
クランキングが行われた以後に、前記内燃機関に消費さ
れた消費空気量を算出する消費吸気量の算出手段と、 前記電子制御開閉弁の下流側から各気筒の吸気弁の手前
までの吸気通路の容積中にある吸気系空気量と、前記消
費空気量の値に基づく吸気系空気量の消費割合から移行
係数を算出する移行係数の算出手段と、 前記始動時の閉弁制御の終了後に必要とされる吸入空気
量と前記移行係数とから、移行時空気量を算出する移行
時空気量の算出手段と、 この移行時空気量を流すための前記開閉弁の第2の開度
と前記第1の開度とを比較し、何れか大きい方の開度に
前記開閉弁の開度を制御する第2の開度制御手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関の吸気の制御装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装
置において、前記第2の開度制御手段が、機関始動開始
後の経過時間が所定時間を越えた時に動作を停止するこ
とを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06034199A JP3436173B2 (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | 内燃機関の吸気制御装置 |
| US09/493,602 US6338331B1 (en) | 1999-01-29 | 2000-01-28 | Intake air control system for internal combustion engine |
| EP00101789A EP1024273B1 (en) | 1999-01-29 | 2000-01-28 | Intake air control system for internal combustion engine |
| DE60019984T DE60019984T2 (de) | 1999-01-29 | 2000-01-28 | Saugluftsteuerungssystem für Brennkraftmaschine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06034199A JP3436173B2 (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | 内燃機関の吸気制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000257482A true JP2000257482A (ja) | 2000-09-19 |
| JP3436173B2 JP3436173B2 (ja) | 2003-08-11 |
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|---|---|---|---|
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Country Status (1)
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| JP (1) | JP3436173B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN118815602A (zh) * | 2024-06-04 | 2024-10-22 | 上海钧风软件信息技术有限公司 | 发动机进气系统控制方法、装置及存储介质 |
-
1999
- 1999-03-08 JP JP06034199A patent/JP3436173B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN118815602A (zh) * | 2024-06-04 | 2024-10-22 | 上海钧风软件信息技术有限公司 | 发动机进气系统控制方法、装置及存储介质 |
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