JP2000258406A - ハロゲン濃度測定装置並びに廃棄物焼却処理システムおよび廃プラスチック油化システム - Google Patents
ハロゲン濃度測定装置並びに廃棄物焼却処理システムおよび廃プラスチック油化システムInfo
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- JP2000258406A JP2000258406A JP11065439A JP6543999A JP2000258406A JP 2000258406 A JP2000258406 A JP 2000258406A JP 11065439 A JP11065439 A JP 11065439A JP 6543999 A JP6543999 A JP 6543999A JP 2000258406 A JP2000258406 A JP 2000258406A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 炭化水素類を含むガス流のハロゲン濃度を連
続的かつ実時間で測定するハロゲン濃度測定装置とこの
ハロゲン濃度測定装置を備えた廃棄物焼却処理システム
および廃プラスチック油化システムを提供する。 【解決手段】 少なくともハロゲン化合物と炭化水素類
とを含むガス5を酸素を含むガス7の存在下で連続的に
燃焼触媒3と接触させる燃焼管1と、触媒燃焼により得
られた炭化水素類を含まないガスを硝酸銀溶液17と接
触させるガス吸収槽19と、イオンメータ25により測
定された銀イオン濃度の減少量から前記ガス流中のハロ
ゲン濃度を計算するデータ処理装置13とを備えた。ハ
ロゲン濃度を連続的かつ実時間で測定した結果をシステ
ム制御に直ちに反映できる廃棄物燃焼処理システムおよ
び廃プラスチック油化システムが得られる。
続的かつ実時間で測定するハロゲン濃度測定装置とこの
ハロゲン濃度測定装置を備えた廃棄物焼却処理システム
および廃プラスチック油化システムを提供する。 【解決手段】 少なくともハロゲン化合物と炭化水素類
とを含むガス5を酸素を含むガス7の存在下で連続的に
燃焼触媒3と接触させる燃焼管1と、触媒燃焼により得
られた炭化水素類を含まないガスを硝酸銀溶液17と接
触させるガス吸収槽19と、イオンメータ25により測
定された銀イオン濃度の減少量から前記ガス流中のハロ
ゲン濃度を計算するデータ処理装置13とを備えた。ハ
ロゲン濃度を連続的かつ実時間で測定した結果をシステ
ム制御に直ちに反映できる廃棄物燃焼処理システムおよ
び廃プラスチック油化システムが得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくともハロゲ
ン化合物と炭化水素類とを含むガス流中のハロゲン濃度
を連続的にかつ実時間で測定するハロゲン濃度測定装置
並びにこの測定装置を応用した廃棄物焼却処理システム
および廃プラスチック油化システムに関する。
ン化合物と炭化水素類とを含むガス流中のハロゲン濃度
を連続的にかつ実時間で測定するハロゲン濃度測定装置
並びにこの測定装置を応用した廃棄物焼却処理システム
および廃プラスチック油化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ごみの焼却施設で猛毒のダイ
オキシン(DXN)が生成することが指摘されて以来、そ
の濃度を常時監視する方式が望まれている。しかし、ダ
イオキシンの連続計測技術は、まだ確立しておらず、現
状では、ダイオキシン濃度と関連があるとされる塩化水
素濃度や一酸化炭素濃度を監視している。
オキシン(DXN)が生成することが指摘されて以来、そ
の濃度を常時監視する方式が望まれている。しかし、ダ
イオキシンの連続計測技術は、まだ確立しておらず、現
状では、ダイオキシン濃度と関連があるとされる塩化水
素濃度や一酸化炭素濃度を監視している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近になっ
て、塩化水素濃度や一酸化炭素濃度よりも、クロロベン
ゼン等の有機塩素化合物濃度の方が、ダイオキシン濃度
との相関が高いことが明らかになってきたので、有機塩
素化合物濃度の連続計測技術を早期に確立することが、
より強く望まれている。
て、塩化水素濃度や一酸化炭素濃度よりも、クロロベン
ゼン等の有機塩素化合物濃度の方が、ダイオキシン濃度
との相関が高いことが明らかになってきたので、有機塩
素化合物濃度の連続計測技術を早期に確立することが、
より強く望まれている。
【0004】本発明の目的は、廃棄物処理などで発生す
る有機塩素化合物などの有機ハロゲンの濃度を連続的に
かつ実時間で測定するハロゲン濃度測定装置を提供する
ことである。
る有機塩素化合物などの有機ハロゲンの濃度を連続的に
かつ実時間で測定するハロゲン濃度測定装置を提供する
ことである。
【0005】本発明の他の目的は、前記ハロゲン測定装
置を応用した廃棄物焼却処理システムおよび廃プラスチ
ック油化システムを提供することである。
置を応用した廃棄物焼却処理システムおよび廃プラスチ
ック油化システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、少なくともハロゲン化合物と炭化水素類
とを含むガスを酸素を含むガスの存在下で燃焼触媒と接
触させて炭化水素類を含まない燃焼ガスに転換する手段
と、得られた燃焼ガスを銀イオン濃度が既知である硝酸
銀溶液に導入しながら硝酸銀溶液の銀イオン濃度の減少
量を測定する手段と、銀イオン濃度の減少量に基づき燃
焼ガスに含まれる塩素量または臭素量または塩素および
臭素の総量を連続的に定量する手段とからなるハロゲン
濃度測定装置を提案する。
成するために、少なくともハロゲン化合物と炭化水素類
とを含むガスを酸素を含むガスの存在下で燃焼触媒と接
触させて炭化水素類を含まない燃焼ガスに転換する手段
と、得られた燃焼ガスを銀イオン濃度が既知である硝酸
銀溶液に導入しながら硝酸銀溶液の銀イオン濃度の減少
量を測定する手段と、銀イオン濃度の減少量に基づき燃
焼ガスに含まれる塩素量または臭素量または塩素および
臭素の総量を連続的に定量する手段とからなるハロゲン
濃度測定装置を提案する。
【0007】本発明においては、燃焼触媒を用いること
により、有機ハロゲン化合物を連続的かつ完全に無機ハ
ロゲン化合物に転換できるので、ガス流中のハロゲン濃
度の連続計測が可能となる。また、塩素および/または
臭素の定量に銀イオンとの沈殿生成反応を利用したの
で、腐食性の強い塩素および臭素の同時定量が可能とな
る。
により、有機ハロゲン化合物を連続的かつ完全に無機ハ
ロゲン化合物に転換できるので、ガス流中のハロゲン濃
度の連続計測が可能となる。また、塩素および/または
臭素の定量に銀イオンとの沈殿生成反応を利用したの
で、腐食性の強い塩素および臭素の同時定量が可能とな
る。
【0008】本発明は、上記の他の目的を達成するため
に、少なくとも廃棄物の焼却炉を有する焼却設備と、焼
却設備で発生した燃焼排ガスを浄化する排ガス処理設備
と、焼却設備および排ガス処理設備の制御装置とを有す
る廃棄物焼却処理システムにおいて、排ガス処理設備で
排ガスを浄化して得られる浄化ガスから連続的に分取し
たサンプルガスを酸素を含むガスの存在下で燃焼触媒と
接触させて炭化水素類を含まない燃焼ガスに転換した
後、燃焼ガスのハロゲン濃度を測定するハロゲン濃度測
定装置と、ハロゲン濃度の測定値に基づき焼却設備およ
び/または排ガス処理設備を制御する制御装置とを備え
た廃棄物焼却処理システムを提案する。
に、少なくとも廃棄物の焼却炉を有する焼却設備と、焼
却設備で発生した燃焼排ガスを浄化する排ガス処理設備
と、焼却設備および排ガス処理設備の制御装置とを有す
る廃棄物焼却処理システムにおいて、排ガス処理設備で
排ガスを浄化して得られる浄化ガスから連続的に分取し
たサンプルガスを酸素を含むガスの存在下で燃焼触媒と
接触させて炭化水素類を含まない燃焼ガスに転換した
後、燃焼ガスのハロゲン濃度を測定するハロゲン濃度測
定装置と、ハロゲン濃度の測定値に基づき焼却設備およ
び/または排ガス処理設備を制御する制御装置とを備え
た廃棄物焼却処理システムを提案する。
【0009】本発明においては、従来できなかった有機
ハロゲン化合物の実時間での連続計測が可能になるた
め、計測結果を即座に運転制御に反映させ、常にダイオ
キシン排出量の少ない安全な焼却処理システムを実現で
きる。
ハロゲン化合物の実時間での連続計測が可能になるた
め、計測結果を即座に運転制御に反映させ、常にダイオ
キシン排出量の少ない安全な焼却処理システムを実現で
きる。
【0010】本発明は、また、少なくとも廃プラスチッ
クを空気を遮断して熱分解する熱分解槽と、熱分解槽で
発生した熱分解ガスからハロゲンを除去するハロゲン除
去槽と、ハロゲン除去槽でハロゲンが除去された熱分解
ガスを冷却する冷却器と、冷却器で熱分解ガスが凝縮し
液化して生成した油を凝縮しなかったガス成分から分離
する気液分離槽とを備え、ハロゲン除去槽を複数設置し
交互に切り換え使用する廃プラスチック油化システムに
おいて、ハロゲン除去槽において脱塩された後の熱分解
ガスから分取したサンプルガスを酸素を含むガスの存在
下で燃焼触媒と接触させて炭化水素類を含まない燃焼ガ
スに転換し、燃焼ガスのハロゲン濃度を測定するハロゲ
ン濃度測定装置と、ハロゲン濃度測定値に基づき複数あ
るハロゲン除去槽の切り換え操作を制御する制御装置と
を備えた廃プラスチック油化システムを提案する。
クを空気を遮断して熱分解する熱分解槽と、熱分解槽で
発生した熱分解ガスからハロゲンを除去するハロゲン除
去槽と、ハロゲン除去槽でハロゲンが除去された熱分解
ガスを冷却する冷却器と、冷却器で熱分解ガスが凝縮し
液化して生成した油を凝縮しなかったガス成分から分離
する気液分離槽とを備え、ハロゲン除去槽を複数設置し
交互に切り換え使用する廃プラスチック油化システムに
おいて、ハロゲン除去槽において脱塩された後の熱分解
ガスから分取したサンプルガスを酸素を含むガスの存在
下で燃焼触媒と接触させて炭化水素類を含まない燃焼ガ
スに転換し、燃焼ガスのハロゲン濃度を測定するハロゲ
ン濃度測定装置と、ハロゲン濃度測定値に基づき複数あ
るハロゲン除去槽の切り換え操作を制御する制御装置と
を備えた廃プラスチック油化システムを提案する。
【0011】本発明においては、実時間で連続的に熱分
解ガス中のハロゲン濃度を計測できるので、ハロゲン除
去槽の性能低下によるハロゲンの漏出を未然に防止で
き、常に塩素濃度の低い高品位な油を得ることができ
る。また、性能低下を瞬時に検知できるから、規定の性
能が維持される限界まで薬剤を使用可能となり、その結
果として、薬剤の消費量を最小限に抑制できる。
解ガス中のハロゲン濃度を計測できるので、ハロゲン除
去槽の性能低下によるハロゲンの漏出を未然に防止で
き、常に塩素濃度の低い高品位な油を得ることができ
る。また、性能低下を瞬時に検知できるから、規定の性
能が維持される限界まで薬剤を使用可能となり、その結
果として、薬剤の消費量を最小限に抑制できる。
【0012】本発明は、さらに、少なくとも廃プラスチ
ックを空気を遮断して熱分解する熱分解槽と、熱分解槽
に廃プラスチックを供給する廃プラスチック供給装置
と、熱分解槽にハロゲン固定化剤を供給するハロゲン固
定化剤供給装置と、熱分解槽で発生した熱分解ガスを冷
却する冷却器と、冷却器で熱分解ガスが凝縮し液化して
生成した油を凝縮しなかったガス成分から分離する気液
分離槽とを備えた廃プラスチック油化システムにおい
て、熱分解槽で発生する熱分解ガスから連続的に分取し
たサンプルガスを酸素を含むガスの存在下で燃焼触媒と
接触させて炭化水素類を含まない燃焼ガスに転換し、燃
焼ガスのハロゲン濃度を測定するハロゲン濃度測定装置
と、ハロゲン濃度の測定値が所定の基準値を越えないよ
うに、熱分解槽に供給するハロゲン固定化剤の供給量を
制御する信号をハロゲン固定化剤供給装置に出力する制
御装置とを備えた廃プラスチック油化システムを提案す
る。
ックを空気を遮断して熱分解する熱分解槽と、熱分解槽
に廃プラスチックを供給する廃プラスチック供給装置
と、熱分解槽にハロゲン固定化剤を供給するハロゲン固
定化剤供給装置と、熱分解槽で発生した熱分解ガスを冷
却する冷却器と、冷却器で熱分解ガスが凝縮し液化して
生成した油を凝縮しなかったガス成分から分離する気液
分離槽とを備えた廃プラスチック油化システムにおい
て、熱分解槽で発生する熱分解ガスから連続的に分取し
たサンプルガスを酸素を含むガスの存在下で燃焼触媒と
接触させて炭化水素類を含まない燃焼ガスに転換し、燃
焼ガスのハロゲン濃度を測定するハロゲン濃度測定装置
と、ハロゲン濃度の測定値が所定の基準値を越えないよ
うに、熱分解槽に供給するハロゲン固定化剤の供給量を
制御する信号をハロゲン固定化剤供給装置に出力する制
御装置とを備えた廃プラスチック油化システムを提案す
る。
【0013】本発明においては、熱可塑性樹脂から発生
する炭化水素ガスに含まれる塩化水素濃度を計測でき
る。また、ガス流中の塩素濃度を実時間で連続的に計測
できるので、その計測値を運転制御に直ちに反映するこ
とが可能となり、必要最小限の量の中和剤で塩化水素を
確実に中和処理でき、中和処理にかかるランニングコス
トを低減できる。
する炭化水素ガスに含まれる塩化水素濃度を計測でき
る。また、ガス流中の塩素濃度を実時間で連続的に計測
できるので、その計測値を運転制御に直ちに反映するこ
とが可能となり、必要最小限の量の中和剤で塩化水素を
確実に中和処理でき、中和処理にかかるランニングコス
トを低減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図1〜図4を参照して、本
発明によるハロゲン濃度測定装置およびこのハロゲン濃
度測定装置を応用した廃棄物焼却処理システムおよび廃
プラスチック油化システムの実施例を説明する。
発明によるハロゲン濃度測定装置およびこのハロゲン濃
度測定装置を応用した廃棄物焼却処理システムおよび廃
プラスチック油化システムの実施例を説明する。
【0015】《実施例1》図1は、本発明によるハロゲ
ン濃度測定装置の一実施例の系統構成を示す図である。
燃焼管1の内部には、燃焼触媒3が充填されており、燃
焼触媒3の上部には、サンプルガス導入管5と燃焼用空
気導入管7とが接続されている。燃焼管1は、電気炉9
によって外側から加熱される。サンプルガス導入管5
は、サンプルガスの凝縮液化温度よりも高い温度に保温
されている。サンプルガス導入管5には、流量計11が
設置されており、ここで測定されたサンプルガスの流量
は、データ処理装置13に入力される。燃焼用空気導入
管7にも、流量計12が設置されており、燃焼管1に導
入される燃焼用空気の供給量がサンプルガスの完全燃焼
に不足しないように監視している。
ン濃度測定装置の一実施例の系統構成を示す図である。
燃焼管1の内部には、燃焼触媒3が充填されており、燃
焼触媒3の上部には、サンプルガス導入管5と燃焼用空
気導入管7とが接続されている。燃焼管1は、電気炉9
によって外側から加熱される。サンプルガス導入管5
は、サンプルガスの凝縮液化温度よりも高い温度に保温
されている。サンプルガス導入管5には、流量計11が
設置されており、ここで測定されたサンプルガスの流量
は、データ処理装置13に入力される。燃焼用空気導入
管7にも、流量計12が設置されており、燃焼管1に導
入される燃焼用空気の供給量がサンプルガスの完全燃焼
に不足しないように監視している。
【0016】燃焼管1の出口側には、燃焼ガスに含まれ
る水分を除去するため、除湿剤を充填した除湿管15が
接続されている。燃焼管1と除湿管15とを接続する配
管は、配管内で水分が凝縮しないように、120℃〜2
00℃に保温されている。
る水分を除去するため、除湿剤を充填した除湿管15が
接続されている。燃焼管1と除湿管15とを接続する配
管は、配管内で水分が凝縮しないように、120℃〜2
00℃に保温されている。
【0017】除湿管15のガスの出口側は、硝酸銀溶液
17が入ったガス吸収槽19に接続されている。硝酸銀
溶液17には、銀イオン電極21と比較電極23とが浸
漬されている。銀イオン電極21と比較電極23とは、
それぞれリード線によりイオンメータ25に接続されて
おり、イオンメータ25は、銀イオン電極21と比較電
極23とからの入力信号に基づき、銀イオン濃度を計算
する。ここでは図示していないが、ガス吸収槽19は、
硝酸銀溶液17のpHを所定値に調整する手段および温
度を所定値に調整する手段を備えている。イオンメータ
25で計算された銀イオン濃度は、データ処理装置13
に出力される。
17が入ったガス吸収槽19に接続されている。硝酸銀
溶液17には、銀イオン電極21と比較電極23とが浸
漬されている。銀イオン電極21と比較電極23とは、
それぞれリード線によりイオンメータ25に接続されて
おり、イオンメータ25は、銀イオン電極21と比較電
極23とからの入力信号に基づき、銀イオン濃度を計算
する。ここでは図示していないが、ガス吸収槽19は、
硝酸銀溶液17のpHを所定値に調整する手段および温
度を所定値に調整する手段を備えている。イオンメータ
25で計算された銀イオン濃度は、データ処理装置13
に出力される。
【0018】次に、このような構成のハロゲン濃度測定
装置によるハロゲン濃度測定手順を説明する。まず、燃
焼管1には、燃焼用空気導入管7から燃焼用空気のみを
供給し、その状態で燃焼触媒3が所定温度になるよう
に、電気炉9により外部から加熱する。燃焼触媒3が所
定温度に達したら、サンプルガス導入管5からサンプル
ガスを燃焼管1に導入する。サンプルガスは、燃焼用空
気とともに燃焼触媒3を通過する。その間に、サンプル
ガスに含まれる可燃成分が、完全に酸化されて水と二酸
化炭素になる。可燃成分が有機ハロゲン化合物の場合
は、ハロゲン化水素またはハロゲンガスと水と二酸化炭
素になる。サンプルガスの燃焼により生成した水は、除
湿管15で除去される。
装置によるハロゲン濃度測定手順を説明する。まず、燃
焼管1には、燃焼用空気導入管7から燃焼用空気のみを
供給し、その状態で燃焼触媒3が所定温度になるよう
に、電気炉9により外部から加熱する。燃焼触媒3が所
定温度に達したら、サンプルガス導入管5からサンプル
ガスを燃焼管1に導入する。サンプルガスは、燃焼用空
気とともに燃焼触媒3を通過する。その間に、サンプル
ガスに含まれる可燃成分が、完全に酸化されて水と二酸
化炭素になる。可燃成分が有機ハロゲン化合物の場合
は、ハロゲン化水素またはハロゲンガスと水と二酸化炭
素になる。サンプルガスの燃焼により生成した水は、除
湿管15で除去される。
【0019】水が除かれた後の燃焼ガスは、ガス吸収槽
19内の硝酸銀溶液17に導入される。ここで、燃焼ガ
スに含まれる塩素および/または臭素は、硝酸銀溶液1
7と反応し、固体状の塩化銀および/または臭化銀とな
り、ガス吸収槽19に蓄積する。それに伴い、銀イオン
電極21で測定している硝酸銀溶液17中の遊離銀イオ
ン濃度が低下する。
19内の硝酸銀溶液17に導入される。ここで、燃焼ガ
スに含まれる塩素および/または臭素は、硝酸銀溶液1
7と反応し、固体状の塩化銀および/または臭化銀とな
り、ガス吸収槽19に蓄積する。それに伴い、銀イオン
電極21で測定している硝酸銀溶液17中の遊離銀イオ
ン濃度が低下する。
【0020】低下した遊離銀イオンのモル量は、硝酸銀
溶液17に導入された燃焼ガスに含まれる塩素イオンの
モル量または臭素イオンのモル量または塩素イオンおよ
び臭素イオンのモル量の合計と等しい。この遊離銀イオ
ンの減少量は、イオンメータ25からデータ処理装置1
3に入力され、サンプルガス流路に設置された流量計1
1で測定されるサンプルガスの供給量とから、サンプル
ガスに含まれる塩素および/または臭素の濃度が計算さ
れる。
溶液17に導入された燃焼ガスに含まれる塩素イオンの
モル量または臭素イオンのモル量または塩素イオンおよ
び臭素イオンのモル量の合計と等しい。この遊離銀イオ
ンの減少量は、イオンメータ25からデータ処理装置1
3に入力され、サンプルガス流路に設置された流量計1
1で測定されるサンプルガスの供給量とから、サンプル
ガスに含まれる塩素および/または臭素の濃度が計算さ
れる。
【0021】本実施例では、遊離銀イオンの変化量の測
定にイオン電極を用いたが、本発明は、このイオン電極
を用いる測定方式には限定されず、他の遊離イオン測定
方式を採用してもよい。
定にイオン電極を用いたが、本発明は、このイオン電極
を用いる測定方式には限定されず、他の遊離イオン測定
方式を採用してもよい。
【0022】本実施例1によれば、燃焼触媒を用いるこ
とにより、有機ハロゲン化合物を連続的かつ完全に無機
ハロゲン化合物に転換できるので、ガス流中のハロゲン
濃度の連続計測が可能となる。また、塩素および/また
は臭素の定量に銀イオンとの沈殿生成反応を利用したの
で、腐食性の強い塩素および臭素の同時定量が可能とな
る。
とにより、有機ハロゲン化合物を連続的かつ完全に無機
ハロゲン化合物に転換できるので、ガス流中のハロゲン
濃度の連続計測が可能となる。また、塩素および/また
は臭素の定量に銀イオンとの沈殿生成反応を利用したの
で、腐食性の強い塩素および臭素の同時定量が可能とな
る。
【0023】《実施例2》図2は、本発明によるハロゲ
ン濃度測定装置を備えた廃棄物焼却炉とその制御系の一
実施例の系統構成を示す図である。焼却処理設備Aで発
生したごみなどの廃棄物の燃焼排ガスaを排ガス処理設
備Bで浄化し、浄化ガスbとして煙突Cから大気に放出
する。本発明によるハロゲン濃度測定装置Dは、浄化ガ
スbのハロゲン濃度を連続的に計測する。制御装置E
は、ハロゲン濃度測定装置Dで計測した浄化ガスbのハ
ロゲン濃度に基づいて、焼却処理設備Aや排ガス処理設
備Bに制御信号を出力する。
ン濃度測定装置を備えた廃棄物焼却炉とその制御系の一
実施例の系統構成を示す図である。焼却処理設備Aで発
生したごみなどの廃棄物の燃焼排ガスaを排ガス処理設
備Bで浄化し、浄化ガスbとして煙突Cから大気に放出
する。本発明によるハロゲン濃度測定装置Dは、浄化ガ
スbのハロゲン濃度を連続的に計測する。制御装置E
は、ハロゲン濃度測定装置Dで計測した浄化ガスbのハ
ロゲン濃度に基づいて、焼却処理設備Aや排ガス処理設
備Bに制御信号を出力する。
【0024】焼却処理設備Aは、ごみが完全燃焼するよ
うに、空気量,空気温度,二次空気量,炉圧力(,スト
ーカ炉の場合にはストーカ速度)などを制御装置Eによ
り制御できるようになっている。排ガス処理設備Bは、
排ガス減温装置と、電気集塵器と、バグフィルタ・マル
チサイクロンなどの煤塵除去装置と、湿式排ガス洗浄装
置と、乾式または半乾式バグフィルタ装置と、脱硝装置
と、ダイオキシン除去装置などの排ガス浄化手段のすべ
て、またはこれらのうちのいくつかの設備からなる。
うに、空気量,空気温度,二次空気量,炉圧力(,スト
ーカ炉の場合にはストーカ速度)などを制御装置Eによ
り制御できるようになっている。排ガス処理設備Bは、
排ガス減温装置と、電気集塵器と、バグフィルタ・マル
チサイクロンなどの煤塵除去装置と、湿式排ガス洗浄装
置と、乾式または半乾式バグフィルタ装置と、脱硝装置
と、ダイオキシン除去装置などの排ガス浄化手段のすべ
て、またはこれらのうちのいくつかの設備からなる。
【0025】制御装置Eは、排ガス減温装置への冷却水
の供給量と、排ガス洗浄装置へのNaOHの供給量と、
乾式バグフィルタ装置へのCaCO3,CaCO3・Mg
CO3,Ca(OH)2,活性炭などの供給量と、半乾式バ
グフィルタ装置へのCa(OH)2スラリー供給量などを
制御する。
の供給量と、排ガス洗浄装置へのNaOHの供給量と、
乾式バグフィルタ装置へのCaCO3,CaCO3・Mg
CO3,Ca(OH)2,活性炭などの供給量と、半乾式バ
グフィルタ装置へのCa(OH)2スラリー供給量などを
制御する。
【0026】次に、制御装置Eによる焼却処理設備Aお
よび排ガス処理設備Bの制御方法を説明する。制御装置
Eには、浄化ガスbのハロゲン濃度の基準値が予め入力
されている。制御装置Eは、ハロゲン濃度測定装置Dで
計測された浄化ガスのハロゲン濃度が、この基準値を越
えた場合、焼却処理設備Aおよび排ガス処理設備Bの各
操作量を調整する。
よび排ガス処理設備Bの制御方法を説明する。制御装置
Eには、浄化ガスbのハロゲン濃度の基準値が予め入力
されている。制御装置Eは、ハロゲン濃度測定装置Dで
計測された浄化ガスのハロゲン濃度が、この基準値を越
えた場合、焼却処理設備Aおよび排ガス処理設備Bの各
操作量を調整する。
【0027】例えば、焼却処理設備Aにおいては、空気
量および二次空気量を増やし、ストーカ速度を遅くする
などの操作により、ダイオキシン生成の原因となる未燃
炭化水素量を低減する。一方、排ガス処理設備Bでは、
排ガス減温装置の冷却水量を増やし、排ガスを急冷し、
ダイオキシンの再合成を抑制したり、ガス状ダイオキシ
ンの飛灰への吸着を促進し、続く煤塵除去装置における
捕捉率を向上させる。また、排ガス洗浄装置へのNaO
Hの供給量と、乾式バグフィルタ装置へのCaCO3,
CaCO3・MgCO3,Ca(OH)2,活性炭などの供
給量と、半乾式バグフィルタ装置へのCa(OH)2スラ
リー供給量などを増やして、塩化水素HClやダイオキ
シンの除去率を向上させる。
量および二次空気量を増やし、ストーカ速度を遅くする
などの操作により、ダイオキシン生成の原因となる未燃
炭化水素量を低減する。一方、排ガス処理設備Bでは、
排ガス減温装置の冷却水量を増やし、排ガスを急冷し、
ダイオキシンの再合成を抑制したり、ガス状ダイオキシ
ンの飛灰への吸着を促進し、続く煤塵除去装置における
捕捉率を向上させる。また、排ガス洗浄装置へのNaO
Hの供給量と、乾式バグフィルタ装置へのCaCO3,
CaCO3・MgCO3,Ca(OH)2,活性炭などの供
給量と、半乾式バグフィルタ装置へのCa(OH)2スラ
リー供給量などを増やして、塩化水素HClやダイオキ
シンの除去率を向上させる。
【0028】本実施例2によれば、従来できなかった有
機ハロゲン化合物の実時間での連続計測が可能になるた
め、計測結果を即座に運転制御に反映させ、常にダイオ
キシン排出量の少ない安全な焼却処理システムを実現で
きる。
機ハロゲン化合物の実時間での連続計測が可能になるた
め、計測結果を即座に運転制御に反映させ、常にダイオ
キシン排出量の少ない安全な焼却処理システムを実現で
きる。
【0029】《実施例3》図3は、本発明によるハロゲ
ン濃度測定装置を備えた廃プラスチック油化システムの
実施例の系統構成を示す図である。この廃プラスチック
油化システムは、主に廃プラスチックを熱分解する熱分
解槽101と、熱分解槽101を加熱する加熱炉103
と、廃プラスチックの熱分解ガスを任意の温度まで冷却
する第一冷却器105と、第一冷却器105において液
化した熱分解ガス中の重質成分とガス状のままの軽質成
分とを分離する還流槽107と、前記軽質成分からハロ
ゲンを除去するハロゲン除去槽109a,109bと、
ハロゲンを除去したガス成分を室温まで冷却する第二冷
却器111と、第二冷却器111における凝縮液すなわ
ち油と凝縮しなかったガスとを分離する気液分離槽11
3と、本発明によるハロゲン濃度測定装置Dと、制御装
置115とからなっている。
ン濃度測定装置を備えた廃プラスチック油化システムの
実施例の系統構成を示す図である。この廃プラスチック
油化システムは、主に廃プラスチックを熱分解する熱分
解槽101と、熱分解槽101を加熱する加熱炉103
と、廃プラスチックの熱分解ガスを任意の温度まで冷却
する第一冷却器105と、第一冷却器105において液
化した熱分解ガス中の重質成分とガス状のままの軽質成
分とを分離する還流槽107と、前記軽質成分からハロ
ゲンを除去するハロゲン除去槽109a,109bと、
ハロゲンを除去したガス成分を室温まで冷却する第二冷
却器111と、第二冷却器111における凝縮液すなわ
ち油と凝縮しなかったガスとを分離する気液分離槽11
3と、本発明によるハロゲン濃度測定装置Dと、制御装
置115とからなっている。
【0030】ハロゲン濃度測定装置Dは、サンプルガス
として導入される廃プラスチックの熱分解ガスが凝縮液
化しない温度に保温された配管を介して、ハロゲン除去
槽109aまたは109bの直後の熱分解ガスを採取で
きる位置に接続されている。サンプルガスは、調節弁V
5により流量を調節され、ハロゲン濃度測定装置Dの流
量計11に導入される。
として導入される廃プラスチックの熱分解ガスが凝縮液
化しない温度に保温された配管を介して、ハロゲン除去
槽109aまたは109bの直後の熱分解ガスを採取で
きる位置に接続されている。サンプルガスは、調節弁V
5により流量を調節され、ハロゲン濃度測定装置Dの流
量計11に導入される。
【0031】制御装置115は、ハロゲン濃度測定装置
Dのデータ処理装置13で計算されたサンプルガスのハ
ロゲン濃度を入力し、その濃度に基づき制御弁V1,V
2,V3,V4の開閉の信号を出力する。
Dのデータ処理装置13で計算されたサンプルガスのハ
ロゲン濃度を入力し、その濃度に基づき制御弁V1,V
2,V3,V4の開閉の信号を出力する。
【0032】この廃プラスチック油化システムの操作方
法について説明する。廃プラスチックは、予め破砕し、
空気を伴わないようにして、熱分解槽101に供給され
る。熱分解槽101は、加熱炉103により、内部温度
が通常400〜500℃前後になるように加熱され、廃
プラスチックを熱分解する。廃プラスチックの分解ガス
は、第一冷却器105で、通常150℃から300℃の
範囲の所定温度まで冷却される。その結果、分解ガスに
含まれる成分のうち、第一冷却器105の設定温度より
も高い沸点の成分は、凝縮し液化する。
法について説明する。廃プラスチックは、予め破砕し、
空気を伴わないようにして、熱分解槽101に供給され
る。熱分解槽101は、加熱炉103により、内部温度
が通常400〜500℃前後になるように加熱され、廃
プラスチックを熱分解する。廃プラスチックの分解ガス
は、第一冷却器105で、通常150℃から300℃の
範囲の所定温度まで冷却される。その結果、分解ガスに
含まれる成分のうち、第一冷却器105の設定温度より
も高い沸点の成分は、凝縮し液化する。
【0033】液化した高沸点成分とガス状のままの低沸
点成分とは、第一冷却器105の温度条件と同じ温度条
件に保持された還流槽107に導入される。還流槽10
7は上部がデミスターであり、下部がサイクロンになっ
ており、液体状の高沸点成分は、気体状の低沸点成分か
ら完全に分離される。分離された液体状の高沸点成分
は、熱分解槽101に戻り、ここで再び熱分解される。
このようにして、高沸点成分は、還流槽107と熱分解
槽101との間を還流する間に、軽質化される。一方、
気体状の低沸点成分は、続くハロゲン除去槽109aま
たは109bに導入される。ハロゲン除去槽109aお
よび109bの温度条件は、還流槽105よりも若干高
めに設定されており、内部でガスが凝縮しないようにな
っている。ガス状の低沸点成分は、ハロゲン除去槽10
9aまたは109bにおいて、ハロゲン成分を除去され
た後、第二冷却器111で室温まで冷却され、気液分離
槽113で油とガスとに分離される。
点成分とは、第一冷却器105の温度条件と同じ温度条
件に保持された還流槽107に導入される。還流槽10
7は上部がデミスターであり、下部がサイクロンになっ
ており、液体状の高沸点成分は、気体状の低沸点成分か
ら完全に分離される。分離された液体状の高沸点成分
は、熱分解槽101に戻り、ここで再び熱分解される。
このようにして、高沸点成分は、還流槽107と熱分解
槽101との間を還流する間に、軽質化される。一方、
気体状の低沸点成分は、続くハロゲン除去槽109aま
たは109bに導入される。ハロゲン除去槽109aお
よび109bの温度条件は、還流槽105よりも若干高
めに設定されており、内部でガスが凝縮しないようにな
っている。ガス状の低沸点成分は、ハロゲン除去槽10
9aまたは109bにおいて、ハロゲン成分を除去され
た後、第二冷却器111で室温まで冷却され、気液分離
槽113で油とガスとに分離される。
【0034】次に、本発明によるハロゲン濃度測定装置
を使用して熱分解ガスのハロゲン濃度を連続的に測定
し、その測定結果に基づき、ハロゲン除去槽の切り換え
操作を制御する方法について説明する。
を使用して熱分解ガスのハロゲン濃度を連続的に測定
し、その測定結果に基づき、ハロゲン除去槽の切り換え
操作を制御する方法について説明する。
【0035】初めに、制御弁V1およびV2が開き、制
御弁V3およびV4が閉じており、還流槽107を出た
分解ガスは、ハロゲン除去槽109aに入るようになっ
ている。ハロゲン除去槽109aを通過した熱分解ガス
の一部は、サンプルガスとしてハロゲン濃度測定装置D
に常時導入され、ハロゲン濃度を測定される。ハロゲン
濃度測定装置Dのデータ処理装置13から制御装置11
5に入力される分解ガスのハロゲン濃度が、予め制御装
置115に設定されている基準値に達すると、閉じてい
た制御弁V3およびV4が開くと同時に、開いていた制
御弁V1およびV2が閉じ、熱分解ガスは、もう一方の
ハロゲン除去槽109bに導入される。ハロゲン除去槽
109bを使用している間に、ハロゲン除去槽109a
をメンテナンスする。ハロゲン除去槽109bを通過し
たガスについても、ハロゲン濃度を引き続き測定し、再
び基準値に達したら、制御弁V1およびV2を開くと同
時に、制御弁V3およびV4を閉じ、分解ガスをハロゲ
ン除去槽109aに導入する。
御弁V3およびV4が閉じており、還流槽107を出た
分解ガスは、ハロゲン除去槽109aに入るようになっ
ている。ハロゲン除去槽109aを通過した熱分解ガス
の一部は、サンプルガスとしてハロゲン濃度測定装置D
に常時導入され、ハロゲン濃度を測定される。ハロゲン
濃度測定装置Dのデータ処理装置13から制御装置11
5に入力される分解ガスのハロゲン濃度が、予め制御装
置115に設定されている基準値に達すると、閉じてい
た制御弁V3およびV4が開くと同時に、開いていた制
御弁V1およびV2が閉じ、熱分解ガスは、もう一方の
ハロゲン除去槽109bに導入される。ハロゲン除去槽
109bを使用している間に、ハロゲン除去槽109a
をメンテナンスする。ハロゲン除去槽109bを通過し
たガスについても、ハロゲン濃度を引き続き測定し、再
び基準値に達したら、制御弁V1およびV2を開くと同
時に、制御弁V3およびV4を閉じ、分解ガスをハロゲ
ン除去槽109aに導入する。
【0036】本実施例3によれば、実時間で連続的に熱
分解ガス中のハロゲン濃度を計測できるので、ハロゲン
除去槽の性能低下によるハロゲンの漏出を未然に防止で
き、常に塩素濃度の低い高品位な油を得ることができ
る。
分解ガス中のハロゲン濃度を計測できるので、ハロゲン
除去槽の性能低下によるハロゲンの漏出を未然に防止で
き、常に塩素濃度の低い高品位な油を得ることができ
る。
【0037】従来は、ハロゲンの漏出を未然に防止する
目的で、ハロゲン除去槽の性能低下が始まる前に新たな
ハロゲン除去槽に切り換えていたために、未反応のハロ
ゲン除去用薬剤が残っていても廃棄せざるを得なかっ
た。
目的で、ハロゲン除去槽の性能低下が始まる前に新たな
ハロゲン除去槽に切り換えていたために、未反応のハロ
ゲン除去用薬剤が残っていても廃棄せざるを得なかっ
た。
【0038】これに対して、本発明においては、性能低
下を瞬時に検知できるから、規定の性能が維持される限
界まで薬剤を使用可能となり、その結果として、薬剤の
消費量を最小限に抑制できる。
下を瞬時に検知できるから、規定の性能が維持される限
界まで薬剤を使用可能となり、その結果として、薬剤の
消費量を最小限に抑制できる。
【0039】《実施例4》図4は、本発明によるハロゲ
ン濃度測定装置を備えた廃プラスチック油化システムの
他の実施例の系統構成を示す図である。本実施例4で
は、ポリ塩化ビニル(PVC)含む熱可塑性樹脂廃棄物の
油化を目的とする。
ン濃度測定装置を備えた廃プラスチック油化システムの
他の実施例の系統構成を示す図である。本実施例4で
は、ポリ塩化ビニル(PVC)含む熱可塑性樹脂廃棄物の
油化を目的とする。
【0040】本油化システムは、少なくとも廃プラスチ
ックを空気を遮断して熱分解する熱分解槽101と、熱
分解槽101を加熱する加熱炉103と、廃プラスチッ
クの熱分解ガスを任意の温度まで冷却する第一冷却器1
05と、第一冷却器105において液化した熱分解ガス
中の重質成分とガス状のままの軽質成分とを分離する還
流槽107と、還流槽107を通過したガス成分を室温
まで冷却する第二冷却器111と、第二冷却器111に
おける凝縮液すなわち油と凝縮液化しなかったガスとを
分離する気液分離槽113と、熱分解槽101で発生し
た熱分解ガスのハロゲン濃度を測定するハロゲン濃度測
定装置Dと、熱分解槽101にハロゲン固定化剤を添加
するハロゲン固定化剤供給装置117と、制御装置11
5とからなる。
ックを空気を遮断して熱分解する熱分解槽101と、熱
分解槽101を加熱する加熱炉103と、廃プラスチッ
クの熱分解ガスを任意の温度まで冷却する第一冷却器1
05と、第一冷却器105において液化した熱分解ガス
中の重質成分とガス状のままの軽質成分とを分離する還
流槽107と、還流槽107を通過したガス成分を室温
まで冷却する第二冷却器111と、第二冷却器111に
おける凝縮液すなわち油と凝縮液化しなかったガスとを
分離する気液分離槽113と、熱分解槽101で発生し
た熱分解ガスのハロゲン濃度を測定するハロゲン濃度測
定装置Dと、熱分解槽101にハロゲン固定化剤を添加
するハロゲン固定化剤供給装置117と、制御装置11
5とからなる。
【0041】熱分解ガスのハロゲン濃度測定装置Dは、
サンプルガスとして導入される廃プラスチックの熱分解
ガスが液化しない温度に保温された配管を介して、熱分
解槽101に接続されている。熱分解槽101で発生し
たガスは、調節弁V5により一部が分取され、ハロゲン
濃度測定装置Dに導入される。ハロゲン濃度測定装置D
で測定されたハロゲン濃度は、制御装置115に入力さ
れる。制御装置115は、ハロゲンの検出信号が入力さ
れると、直ちに、ハロゲン固定化剤供給装置117に熱
分解槽101へのハロゲン固定化剤の供給量を増加させ
る指示信号を出力する。
サンプルガスとして導入される廃プラスチックの熱分解
ガスが液化しない温度に保温された配管を介して、熱分
解槽101に接続されている。熱分解槽101で発生し
たガスは、調節弁V5により一部が分取され、ハロゲン
濃度測定装置Dに導入される。ハロゲン濃度測定装置D
で測定されたハロゲン濃度は、制御装置115に入力さ
れる。制御装置115は、ハロゲンの検出信号が入力さ
れると、直ちに、ハロゲン固定化剤供給装置117に熱
分解槽101へのハロゲン固定化剤の供給量を増加させ
る指示信号を出力する。
【0042】次に、この廃プラスチック油化システムの
操作方法およびハロゲン固定化剤供給装置117の制御
方法を説明する。予め所定の大きさに破砕された廃プラ
スチックとハロゲン固定化剤とは、空気を伴わないよう
にして、熱分解槽101に投入される。廃プラスチック
とハロゲン固定化剤との投入が終了したら、加熱炉10
3による熱分解槽101の加熱を開始する。熱分解槽1
01の内部温度が250℃から300℃の範囲になるよ
うに、加熱炉103の加熱量を調整する。熱分解槽10
1の内部では、ポリ塩化ビニル(PVC)から主に塩化水
素が発生する。その他の熱可塑性樹脂も一部で熱分解を
開始し、炭化水素ガスが発生し始める。PVCから発生
した塩化水素は、ハロゲン固定化剤と反応して安定な塩
と水になるが、塩化水素の発生量に対してハロゲン固定
化剤が不足している場合は、ハロゲン濃度測定装置Dに
おいて、塩素が検出される。この場合は、直ちに、制御
装置115からハロゲン固定化剤供給装置117に制御
信号が出力され、ハロゲン固定化剤が、熱分解槽101
に供給される。
操作方法およびハロゲン固定化剤供給装置117の制御
方法を説明する。予め所定の大きさに破砕された廃プラ
スチックとハロゲン固定化剤とは、空気を伴わないよう
にして、熱分解槽101に投入される。廃プラスチック
とハロゲン固定化剤との投入が終了したら、加熱炉10
3による熱分解槽101の加熱を開始する。熱分解槽1
01の内部温度が250℃から300℃の範囲になるよ
うに、加熱炉103の加熱量を調整する。熱分解槽10
1の内部では、ポリ塩化ビニル(PVC)から主に塩化水
素が発生する。その他の熱可塑性樹脂も一部で熱分解を
開始し、炭化水素ガスが発生し始める。PVCから発生
した塩化水素は、ハロゲン固定化剤と反応して安定な塩
と水になるが、塩化水素の発生量に対してハロゲン固定
化剤が不足している場合は、ハロゲン濃度測定装置Dに
おいて、塩素が検出される。この場合は、直ちに、制御
装置115からハロゲン固定化剤供給装置117に制御
信号が出力され、ハロゲン固定化剤が、熱分解槽101
に供給される。
【0043】このようにして、ハロゲン濃度測定装置D
で塩素が検出されなくなったら、さらに温度を上げて、
熱分解する。この間に発生する熱分解ガスは、実施例3
に記載したように、第一冷却器105で所定温度まで冷
却された後、還流槽107で高沸点成分を分離され、低
沸点成分のみとなり、第二冷却器111で室温まで冷却
され、気液分離槽113で油とガスとに分離される。
で塩素が検出されなくなったら、さらに温度を上げて、
熱分解する。この間に発生する熱分解ガスは、実施例3
に記載したように、第一冷却器105で所定温度まで冷
却された後、還流槽107で高沸点成分を分離され、低
沸点成分のみとなり、第二冷却器111で室温まで冷却
され、気液分離槽113で油とガスとに分離される。
【0044】本実施例4のハロゲン固定化装置を用いれ
ば、熱可塑性樹脂から発生する炭化水素ガスに含まれる
塩化水素濃度を計測できる。さらに、本実施例4によれ
ば、ガス流中の塩素濃度を実時間で連続的に計測できる
ので、その計測値を運転制御に直ちに反映することが可
能となり、必要最小限の量の中和剤で塩化水素を確実に
中和処理でき、中和処理にかかるランニングコストを低
減できる。
ば、熱可塑性樹脂から発生する炭化水素ガスに含まれる
塩化水素濃度を計測できる。さらに、本実施例4によれ
ば、ガス流中の塩素濃度を実時間で連続的に計測できる
ので、その計測値を運転制御に直ちに反映することが可
能となり、必要最小限の量の中和剤で塩化水素を確実に
中和処理でき、中和処理にかかるランニングコストを低
減できる。
【0045】本実施例4では、一つの熱分解槽を二段階
に分けて昇温したが、廃プラスチックを連続処理にする
ために低温熱分解と高温熱分解とを別の熱分解槽で行な
う場合には、低温熱分解部と高温熱分解部との間に本発
明のハロゲン濃度測定装置Dを設置すると、同様な効果
が得られる。
に分けて昇温したが、廃プラスチックを連続処理にする
ために低温熱分解と高温熱分解とを別の熱分解槽で行な
う場合には、低温熱分解部と高温熱分解部との間に本発
明のハロゲン濃度測定装置Dを設置すると、同様な効果
が得られる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、炭化水素類を含むガス
流のハロゲン濃度を連続的かつ実時間で測定するハロゲ
ン濃度測定装置と、ハロゲン濃度を連続的かつ実時間で
測定した結果をシステム制御に直ちに反映できる廃棄物
燃焼処理システムおよび廃プラスチック油化システムと
が得られる。
流のハロゲン濃度を連続的かつ実時間で測定するハロゲ
ン濃度測定装置と、ハロゲン濃度を連続的かつ実時間で
測定した結果をシステム制御に直ちに反映できる廃棄物
燃焼処理システムおよび廃プラスチック油化システムと
が得られる。
【図1】本発明によるハロゲン濃度測定装置の一実施例
の系統構成を示す図である。
の系統構成を示す図である。
【図2】本発明によるハロゲン濃度測定装置を備えた廃
棄物焼却処理システムの一実施例の系統構成を示す図で
ある。
棄物焼却処理システムの一実施例の系統構成を示す図で
ある。
【図3】本発明によるハロゲン濃度測定装置を備えた廃
プラスチック油化システムの一実施例の系統構成を示す
図である。
プラスチック油化システムの一実施例の系統構成を示す
図である。
【図4】本発明によるハロゲン濃度測定装置を備えた廃
プラスチック油化システムの他の実施例の系統構成を示
す図である。
プラスチック油化システムの他の実施例の系統構成を示
す図である。
1 燃焼管 3 燃焼触媒 5 サンプルガス導入管 7 燃焼用空気導入管 9 電気炉 11 流量計 12 流量計 13 データ処理装置 15 除湿管 17 硝酸銀溶液 19 ガス吸収槽 21 銀イオン電極 23 比較電極 25 イオンメータ A 焼却処理設備 B 排ガス処理設備 C 煙突 D ハロゲン濃度測定装置 E 制御装置 101 熱分解槽 103 加熱炉 105 第一冷却器 107 還流槽 109a ハロゲン除去槽 109b ハロゲン除去槽 111 第二冷却器 113 気液分離槽 115 制御装置 117 ハロゲン固定化剤供給装置 V1 制御弁 V2 制御弁 V3 制御弁 V4 制御弁 V5 調節弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/50 ZAB F23G 5/50 ZABN 3K078 7/06 ZAB 7/06 ZABE 4H029 102 102Q 7/12 ZAB 7/12 ZABZ F23N 5/00 F23N 5/00 J G01N 31/12 G01N 31/12 Z (72)発明者 小山 俊太郎 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山下 寿生 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 2G042 AA01 BA10 BD02 CA07 DA01 DA05 EA11 FA03 FB02 3K003 EA10 FA03 FB04 FC04 GA03 HA03 HA04 3K061 AA24 AB02 AC13 BA02 BA04 BA05 BA06 BA09 FA05 FA28 3K062 AA24 AB02 AC13 BA02 BB04 BB05 CB10 DA23 DB02 DB17 3K065 TA04 TA06 TB15 TC03 TK02 TL01 TL06 TL08 TN03 TN04 TN09 TN13 TN17 3K078 AA02 AA04 AA05 AA06 AA09 BA03 BA24 BA26 CA01 CA06 CA12 CA21 CA25 DA34 4H029 CA01
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくともハロゲン化合物と炭化水素類
とを含むガスを酸素を含むガスの存在下で燃焼触媒と接
触させて炭化水素類を含まない燃焼ガスに転換する手段
と、 得られた燃焼ガスを銀イオン濃度が既知である硝酸銀溶
液に導入しながら前記硝酸銀溶液の銀イオン濃度の減少
量を測定する手段と、 前記銀イオン濃度の減少量に基づき前記燃焼ガスに含ま
れる塩素量または臭素量または塩素および臭素の総量を
連続的に定量する手段とからなるハロゲン濃度測定装
置。 - 【請求項2】 少なくとも廃棄物の焼却炉を有する焼却
設備と、前記焼却設備で発生した燃焼排ガスを浄化する
排ガス処理設備と、前記焼却設備および前記排ガス処理
設備の制御装置とを有する廃棄物焼却処理システムにお
いて、 前記排ガス処理設備で排ガスを浄化して得られる浄化ガ
スから連続的に分取したサンプルガスを酸素を含むガス
の存在下で燃焼触媒と接触させて炭化水素類を含まない
燃焼ガスに転換した後、前記燃焼ガスのハロゲン濃度を
測定するハロゲン濃度測定装置と、 前記ハロゲン濃度の測定値に基づき前記焼却設備および
/または前記排ガス処理設備を制御する制御装置とを備
えたことを特徴とする廃棄物焼却処理システム。 - 【請求項3】 少なくとも廃プラスチックを空気を遮断
して熱分解する熱分解槽と、前記熱分解槽で発生した熱
分解ガスからハロゲンを除去するハロゲン除去槽と、前
記ハロゲン除去槽でハロゲンが除去された熱分解ガスを
冷却する冷却器と、前記冷却器で熱分解ガスが凝縮し液
化して生成した油を凝縮しなかったガス成分から分離す
る気液分離槽とを備え、前記ハロゲン除去槽を複数設置
し交互に切り換え使用する廃プラスチック油化システム
において、 前記ハロゲン除去槽において脱塩された後の熱分解ガス
から分取したサンプルガスを酸素を含むガスの存在下で
燃焼触媒と接触させて炭化水素類を含まない燃焼ガスに
転換し、前記燃焼ガスのハロゲン濃度を測定するハロゲ
ン濃度測定装置と、前記ハロゲン濃度測定値に基づき複
数ある前記ハロゲン除去槽の切り換え操作を制御する制
御装置とを備えたことを特徴とする廃プラスチック油化
システム。 - 【請求項4】 少なくとも廃プラスチックを空気を遮断
して熱分解する熱分解槽と、前記熱分解槽に廃プラスチ
ックを供給する廃プラスチック供給装置と、前記熱分解
槽にハロゲン固定化剤を供給するハロゲン固定化剤供給
装置と、前記熱分解槽で発生した熱分解ガスを冷却する
冷却器と、前記冷却器で熱分解ガスが凝縮し液化して生
成した油を凝縮しなかったガス成分から分離する気液分
離槽とを備えた廃プラスチック油化システムにおいて、 前記熱分解槽で発生する熱分解ガスから連続的に分取し
たサンプルガスを酸素を含むガスの存在下で燃焼触媒と
接触させて炭化水素類を含まない燃焼ガスに転換し、前
記燃焼ガスのハロゲン濃度を測定するハロゲン濃度測定
装置と、前記ハロゲン濃度の測定値が所定の基準値を越
えないように、熱分解槽に供給するハロゲン固定化剤の
供給量を制御する信号を前記ハロゲン固定化剤供給装置
に出力する制御装置とを備えたことを特徴とする廃プラ
スチック油化システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11065439A JP2000258406A (ja) | 1999-03-11 | 1999-03-11 | ハロゲン濃度測定装置並びに廃棄物焼却処理システムおよび廃プラスチック油化システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11065439A JP2000258406A (ja) | 1999-03-11 | 1999-03-11 | ハロゲン濃度測定装置並びに廃棄物焼却処理システムおよび廃プラスチック油化システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000258406A true JP2000258406A (ja) | 2000-09-22 |
Family
ID=13287173
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11065439A Pending JP2000258406A (ja) | 1999-03-11 | 1999-03-11 | ハロゲン濃度測定装置並びに廃棄物焼却処理システムおよび廃プラスチック油化システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000258406A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3517177B2 (ja) | 2000-02-28 | 2004-04-05 | 株式会社日立製作所 | 燃焼排ガス中のダイオキシン濃度の推定方法および装置とそれを用いた廃棄物燃焼炉制御装置 |
-
1999
- 1999-03-11 JP JP11065439A patent/JP2000258406A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3517177B2 (ja) | 2000-02-28 | 2004-04-05 | 株式会社日立製作所 | 燃焼排ガス中のダイオキシン濃度の推定方法および装置とそれを用いた廃棄物燃焼炉制御装置 |
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