JP2000259934A - 自動販売機の冷却装置 - Google Patents

自動販売機の冷却装置

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JP2000259934A
JP2000259934A JP11061288A JP6128899A JP2000259934A JP 2000259934 A JP2000259934 A JP 2000259934A JP 11061288 A JP11061288 A JP 11061288A JP 6128899 A JP6128899 A JP 6128899A JP 2000259934 A JP2000259934 A JP 2000259934A
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gas
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Ryuzo Fujimoto
龍三 藤本
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Matsushita Refrigeration Co
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒にハイドロカーボンを用いる自動販売機
の冷媒回路において商品収納室内の配管破損時による空
気吸い込み、漏洩燃焼を防止する。 【解決手段】 商品収納室内1A、1B、1Cの冷媒回
路の圧力を常に大気圧以上に維持するよう圧縮機4の運
転周波数を制御するとともにガス検知手段13A、13
B、13Cの検知に応じて排気装置14A、14B、1
4Cを作動させるよう構成したことにより、商品収納室
1A、1B、1C内の冷媒回路が破損しても冷媒回路内
に空気を吸入するはないので商品収納室内1A、1B、
1Cに確実に漏洩し、漏洩したハイドロカーボンガス
は、直接検知されて、強制的に大気中に排気されことは
なく、商品収納室1A、1B、1C内で着火することは
ない自動販売機の冷却装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品収納室を冷却
または加温して商品を販売するようにした自動販売機の
冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題の高まりにより、な
かでも地球温暖化を防止する技術への要請が急務となっ
てきている。従来の、コールドモードとホットモードと
を切り替え可能な多室の商品収納室を持ったホットアン
ドコールドタイプの自動販売機の冷却装置としては、例
えば、特開平6−60262号公報に開示されている。
【0003】以下、上記従来の自動販売機の冷却装置を
図面を参照しながら説明する。
【0004】図7は従来の自動販売機のブロック図であ
る。1は自動販売機の本体キャビネット、商品収納室1
Aは冷却モード専用で冷却器2Aが設置され、また商品
収納室1Bは冷却モードと加温モード兼用で冷却器2B
とヒータ3とが設置されている。冷却器1Aおよび1B
は共通の1台の圧縮機4から個別に冷媒を供給されてお
り、冷却器2Aは電磁弁を介することなく直接に、また
冷却器2Bは電磁弁5を介してそれぞれ冷媒配管6で圧
縮機4と接続されている(簡単のため凝縮器、膨張弁な
どは省略してある)。
【0005】商品収納室1A及び1Bには、サーミスタ
からなる室温センサ7および8がそれぞれ設置され、制
御部9はこれらの温度信号に基づいて圧縮機4および電
磁弁5をオンオフ制御する。ここで、制御部9内には冷
却器2A、2Bをオンオフ制御するための上限温度およ
び下限温度が入力記憶されている。商品収納室1Bには
冷却と加温を切り替えるスイッチ10が設けられ、これ
をON側にするとヒータ3の通電回路が形成される。
【0006】以上のように構成された自動販売機の冷却
装置について、以下その動作を説明する。
【0007】まず、スイッチ10が冷却側で、商品収納
室1A、商品収納室1Bともに冷却設定の場合、電磁弁
5を開にし、圧縮機4を動作させる。これにより、冷却
器2A及び2Bの双方に冷媒が供給され、商品収納室1
Aおよび1Bの冷却が行われる。その後、商品収納室1
Bが下限温度以下になれば電磁弁5を閉じ、商品収納室
1Aも下限温度以下になると圧縮機4を停止する。この
ようにして商品収納室1A、商品収納室1Bを下限温度
から上限温度の範囲の冷却温度に保つ。
【0008】次に、スイッチ10が加温側で、商品収納
室1Aが冷却設定、商品収納室1Bが加温設定の場合、
電磁弁5を閉にして冷却器2Bへの冷媒の供給を停止す
る。ヒータ3に通電され、加温の上限温度になれば通電
停止する。
【0009】また、冷媒にはハイドロクロロフルオロカ
ーボン(以下、HCFCと呼ぶ。)や、ハイドロフルオロ
カーボン(以下、HFCと呼ぶ。)などのフロンが用いら
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、冷媒としてHCFCやHFC等のフロン
が用いられており、冷媒配管6等から自動販売機の外
側、特に外気に漏洩した場合、フロンは地球温暖化係数
が高いので、地球温暖化を促進してしまうといった環境
面で課題を有していた。そこで、フロンに代替する地球
温暖化係数が低い冷媒としてハイドロカーボン(以下H
Cと呼ぶ。)を用いることが考えられるが、安全性を確
保する観点からみれば多くの問題点が残されている。
【0011】まず、冷媒配管6等からHCガスが商品収
納室1Aや商品収納室1Bに漏洩した場合に、滞留して
空気と混合し、漏洩が続くと、空気に対する混合比率が
高まる。HCガスと空気との混合物は、ある混合比率の
範囲で燃焼性を有しているために、やがて、混合比率が
燃焼の下限値を上回り、このときヒータ3等の着火源が
あって、ヒータ3に通電された場合に、空気とHCガス
との混合物が着火し燃焼してしまう恐れがあるといった
課題を有していた。
【0012】また、商品収納室1Aや商品収納室1B内
にある冷媒配管6の破損個所から空気を吸入すると冷媒
配管6は商品収納室1A、1Bに比べて極めて容積が小
さいため、混合したガスが何らかの着火源により着火に
至るまでの時間は早く、また一旦、冷媒配管6内に空気
が侵入すれば排出するのは困難である。空気の吸入に引
き続いて、同じ破損個所からヒータ3等の電気接点の火
花や静電気等、何らかの火花が吸入すると冷媒配管6内
で爆発現象を生じかつ密閉性の高い商品収納室1Aや商
品収納室1Bにまで破損が生じる可能性があった。
【0013】このために商品収納室1Aや商品収納室1
Bを難燃性の材料で構成することが考えられるが、コス
トUPとなる上、商品収納室1A、1B内の商品が燃焼
にさらされて、商品価値がなくなってしまうといった問
題は避けられない。また、ヒータ等の着火源を商品収納
室1Aまたは1Bの室外に設けるといった方法が考えら
れるが、加温された空気を循環させるダクトを別に設け
る必要があって構成が複雑化し、適当ではない。
【0014】本発明は上記の課題を解決するもので、冷
媒として地球温暖化に与える影響が小さいHCを用いた
自動販売機の冷却装置において、冷媒が冷却器、配管等
から漏洩した場合や商品収納室の配管内に空気を吸入し
た場合でも着火することを防止して、安全性に優れ、信
頼性の高い自動販売機の冷却装置を提供することを目的
とする。
【0015】また、上記従来の構成は、商品収納室1A
や商品収納室1Bの扉(図示せず)開閉等に伴う火花や
静電気の発生を完全に防止することはできず、一端商品
収納室1A、1Bに漏洩した冷媒の燃焼を完全防止でき
ないといった課題を有していた。
【0016】さらに、商品収納室1Aや商品収納室1B
の外に漏洩したHCガスを検知して排気するためには、
HCガス検知センサーを設置することが考えられるが、
商品収納室1Aや商品収納室1B外は大気に開放されて
いる部分が多く、空気の流れる方向や風量、湿度変化は
予測がむづかしく、従って、漏洩したHCのガスを正確
に検知することは困難であり、多数個のガス検知センサ
ーを設置する必要があるいう欠点を有していた。
【0017】本発明の他の目的は上記の課題を解決する
もので、冷媒として地球温暖化に与える影響が小さいH
Cを用いた自動販売機の冷却装置において、HC冷媒が
商品収納室外に漏洩した場合でも、確実に着火すること
を防止することである。
【0018】さらには、上記従来の構成は、特に圧縮機
4運転時に圧力が高い場合、冷却器2A内に大量の冷媒
液が存在する場合に冷媒配管6に破損を生じた場合には
大量のHCガス冷媒が漏洩し、一挙に引火点にまで空気
との混合濃度が上昇する可能性がある。
【0019】本発明の他の目的は上記の課題を解決する
もので、冷媒として地球温暖化に与える影響が小さいH
Cを用いた自動販売機の冷却装置において、圧力が高い
場合、冷却器2A内に大量の冷媒液が存在する場合に冷
媒配管6に破損を生じた場合にはHC冷媒が一挙に漏洩
することなく、一挙に引火点にまで空気との混合濃度が
上昇してしまうのを防止することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、冷媒としてHCを用い、運転周波数を変換可
能な圧縮機と、凝縮器と、絞り装置と、加温モードと冷
却モードとに切り替え可能な複数の商品収納室の各々に
設けられた冷却器とを順次環状に配管接続して冷媒回路
を構成するとともに、前記商品収納室内に漏洩したHC
を検知するガス検知手段と、前記商品収納室から大気へ
排気する排気装置と、前記商品収納室内の冷媒回路の圧
力を常に大気圧以上に維持するよう前記圧縮機の運転周
波数を制御するとともに前記ガス検知手段の検知に応じ
て前記排気装置を作動させるよう制御する制御手段とか
ら構成した自動販売機の冷却装置である。
【0021】これにより、商品収納室内にある冷媒回路
内の圧力は圧縮機の周波数を制御することで常に大気圧
以上に維持しているので、冷媒回路に破損が生じた場合
には必ず冷媒回路内から容積の大きな商品収納室に向か
って冷媒回路外へ冷媒が漏洩するので、上述のように容
積の小さな冷媒回路内に破損個所から空気を吸入し、そ
のうえ引き続いて同じ破損個所からヒータ等の電気接点
の火花や静電気等、何らかの火花が吸入することで冷媒
配管内で爆発現象を生じかつ密閉性の高い商品収納室に
まで破損が生じる危険はない。
【0022】従って、冷媒回路内に空気を吸入すること
なく容積の大きい商品収納室内に確実に漏洩し、漏洩し
たHCガスは直接検知されて、強制的に大気中に排気さ
れるため、冷媒回路に封入されたHCの量が多くても、
確実に商品収納室を通じて大気に排出され安全に自動販
売機を運転できるといった効果が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、冷媒としてHCを用い、運転周波数を変換可能な圧
縮機と、凝縮器と、絞り装置と、加温モードと冷却モー
ドとに切り替え可能な複数の商品収納室の各々に設けら
れた冷却器とを順次環状に配管接続して冷媒回路を構成
するとともに、前記商品収納室内に漏洩したHCを検知
するガス検知手段と、前記商品収納室から大気へ排気す
る排気装置と、前記商品収納室内の冷媒回路の圧力を常
に大気圧以上に維持するよう前記圧縮機の運転周波数を
制御するとともに前記ガス検知手段の検知に応じて前記
排気装置を作動させるよう制御する制御手段とから構成
したのである。
【0024】これにより、商品収納室内にある冷媒回路
内の圧力は圧縮機の周波数を制御することで常に大気圧
以上に維持しているので、冷媒回路に破損が生じた場合
には必ず冷媒回路内から容積の大きな商品収納室に向か
って冷媒回路外へ冷媒が漏洩するので、上述のように容
積の小さな冷媒回路内に破損個所から空気を吸入し、そ
のうえ引き続いて同じ破損個所からヒータ等の電気接点
の火花や静電気等、何らかの火花が吸入することで冷媒
配管内で爆発現象を生じかつ密閉性の高い商品収納室に
まで破損が生じる危険はない。
【0025】従って冷媒回路内に空気を吸入することな
く容積の大きい商品収納室内に確実に漏洩し、漏洩した
HCガスは直接検知されて、強制的に大気中に排気され
るため、冷媒回路に封入されたHCの量が多くても、確
実に商品収納室を通じて大気に排出されることになる。
【0026】請求項2に記載の発明は、凝縮器用ファン
と凝縮器への冷媒を絞り装置へバイパスさせるバイパス
回路とを備え、前記凝縮器用ファンが取り入れた外気を
前記商品収納室外を循環させて再び外気に排出すること
で前記商品収納室外にある冷媒回路の近傍空気が一定時
間内に外気と置換するような風路を形成するとともに、
凝縮量を小さくする場合には前記バイパス回路にも冷媒
を流すようにして前記凝縮器用ファンを停止したり回転
数を大きく低下させることのないように構成したのであ
る。
【0027】これにより冷媒回路が破損して、急激に自
動販売機本体内でかつ商品収納室外にHCガスの全量が
漏洩、充満した場合でも、凝縮器用ファンにより、商品
収納室外にある冷媒回路の近傍空気が一定時間内に外気
と置換するよう形成した風路により漏洩したガスを外気
に排気できるので、空気との燃焼下限にいたらないので
高圧部近傍が燃焼範囲にはいるまでHCガスの濃度が上
昇することはなく、従って着火源があっても着火するこ
とはない。
【0028】外気温度が低下したり、商品負荷が小さく
なって必要な凝縮量が小さくなった場合にも、バイパス
回路に冷媒を流して凝縮量を小さくすることで、凝縮器
ファンを停止したりファン風量を低下させて凝縮能力を
小さくする必要なく、従って凝縮器ファンを能力を大き
く減少させることなく運転し続けることができ、いかな
る運転条件においても、冷媒回路のうち高圧部が破損し
て、自動販売機本体内でかつ商品収納室外にHCガスの
全量が漏洩、充満した場合にいかなる箇所で漏洩しよう
とも、凝縮器用ファンにより外気に排気しているので、
空気との燃焼下限にいたらないので高圧部近傍が燃焼範
囲にはいるまでHCガスの濃度が上昇することはなく、
従って着火源があっても着火することはないこととな
る。
【0029】さらには、凝縮器ファンが停止した場合の
絶えず変化する気流に対応して商品収納室外で生じるリ
ークをもれなく検知するための高精度のセンサーや、多
数個のセンサーを設けるといった必要がないこととな
る。
【0030】請求項3に記載の発明は、圧縮機の冷凍機
油として、冷媒と相互溶解性の大きい冷凍機油と、冷媒
と相互溶解性の小さい冷凍機油とを混合して用いるよか
ら構成したのである。
【0031】これにより、冷媒回路の高圧部の圧力が上
昇するにつれて、冷媒ガスは循環している相互溶解性の
高い油への溶解量を増加させる。その結果循環する冷媒
量は減少し、やがて高圧側の圧力の上昇は停止する。従
って圧力上昇にともなう配管の信頼性低下を防ぐことが
でき、冷媒回路のうち高圧部が破損しても、大部分が相
互溶解性の大きな油にとけ込んでいるので急激に自動販
売機本体内でかつ商品収納室外にHCガスの全量が漏洩
することはなく、一挙に充満しない。これによりガス検
知センサーの検知点を短時間で通過して燃焼下限に到達
してしまうことを防止できる。
【0032】また、凝縮器用ファンにより外気に排気し
ているので、空気との燃焼下限にいたらないので高圧部
近傍が燃焼範囲にはいるまでHCガスの濃度が上昇する
ことはなく、従って着火源があっても着火することはな
いこととなる。さらに、低外気温度時など冷媒回路のう
ち低圧部で液冷媒が貯留しやすい場合には冷媒、油の温
度とも低下するので冷媒の相互溶解性の大きな油への溶
解量が大きくなって循環する冷媒量が減少し適正な冷凍
能力が得られる。さらにいずれの場合も相互溶解性の低
い油により潤滑性能は確保されることとなる。
【0033】
【実施例】以下、本発明による自動販売機の冷却装置の
実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、
従来と同一構成については同一符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0034】(実施例1)図1は本発明の実施例1によ
る自動販売機の冷却装置の冷媒回路図である。図2は同
実施例の自動販売機の冷却装置の制御系の構成を示すブ
ロック図である。図3は同実施例の自動販売機の冷却装
置の動作を示すフローチャートである。
【0035】図1において、1A、1B、1Cは商品収
納室で冷却モードと加温モード兼用である。また商品収
納室1Bの容積が最も小さい。5A、5B、5Cは絞り
装置で、キャピラリや電動膨張弁で構成される。6Aは
冷媒回路を構成する配管で、配管6A内を冷媒が流通す
る。以下、冷媒回路とは冷媒配管6Aや圧縮機4など、
冷媒が流通する箇所をまとめていう。
【0036】11は凝縮器で圧縮機4と絞り装置5A、
5B、5Cとのあいだに配管接続されているとともに、
2A、2B、2Cは各々冷却器で、2Aは絞り装置5A
と、2Bは電動膨張弁5Bと、2Cは絞り装置5Cと各
々配管6Aで接続されて冷媒回路を形成している。ま
た、冷却器2A、2B、2Cは各々商品収納室1A、1
B、1C内に各々設置されている。3A、3B、3Cは
加温モードが選択された商品収納室1A、1B、1C各
々を加温するための商品加温器である。
【0037】12はキャビネット1の置かれている外気
温度や周囲温度を検出する外気温度検出手段でサーミス
タなどの温度検出素子で構成される。12Aは制御手段
で外気温度検出手段12等の出力に基づいて絞り装置5
A、5B、5Cを開閉制御する。冷媒回路には冷媒とし
てHC(例えばイソブタンやプロパン)の単一または混
合冷媒を封入している。13A、13B、13Cは冷媒
を検出するガス検知手段でプロパン、イソブタンやエタ
ンなどのHCガスを検知するための検出素子等で構成さ
れる。
【0038】また、ガス検知手段13A、13B、13
Cは各々商品収納室1A、1B、1C内に設置され、ガ
ス検知手段13Aは商品収納室1A内でのガスを検知
し、ガス検知手段19Bは商品収納室1B内でのガスを
検知し、ガス検知手段19Cは商品収納室1C内でのガ
スを検知する。14A、14B、14Cは排気装置で、
作動させると各々商品収納室1A、1B、1C内から商
品収納室外の大気中へ空気の排気を行う。排気装置14
A、14B、14Cは、例えば排気用ダクトまたは開閉
ダンパ等とファン等(いずれも図示せず。)から構成さ
れる。
【0039】15は配管内の圧力検知手段であり、商品
収納室1A、1B、1C内の最も低い圧力を検知する位
置に設けている。16は圧縮機4の能力を可変するため
に運転周波数を可変する周波数変換装置である。制御手
段12Aは、ガス検知手段13A、13B、13Cの出
力結果に基づき、ガスの発生が検知されると、検知され
た商品収納室1Aまたは1Bまたは1Cの排気装置14
Aまたは14B、14Cを作動させるとともに、圧力検
知手段15の検知結果に基づき周波数変換装置16によ
り圧縮機4の周波数を変換する。
【0040】図2は同実施例における自動販売機の冷却
装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【0041】図2において、制御手段12Aは、ガス検
出手段13A、13B、13Cの出力するHCガス濃度
の値と、あらかじめ記憶されている値との比較結果に基
づいて排気装置14A、14B、14Cの作動や停止を
制御する。また、制御手段12Aは、圧力検知手段15
の出力する商品収納室、1B、1C内にある冷媒回路内
の圧力の値と、あらかじめ記憶されている大気圧の値と
の比較結果に基づいて周波数変換装置16により圧縮機
4の運転周波数を変換する。
【0042】上記構成においてその動作を説明する。本
実施例では商品収納室1Bの排気装置13Bの動作につ
いて説明する。図3は同実施例の自動販売機の冷却装置
の動作を示すフローチャートである。
【0043】同図において、圧縮機4の運転中や停止中
に、圧縮機4や絞り装置5A、5B、5Cの作動状態あ
るいは商品収納室1A、1B、1Cが冷却モードあるい
は加温モードであるにかかわらず、例えば冷媒回路の一
部が破損するなどして商品収納室1A内に冷媒のハイド
ロカーボンが漏洩したとする。
【0044】ステップ1で、圧力検知手段15が検知し
た冷媒圧力の値が、所定値P1(例えば大気圧より高い
値)より低ければステップ2へ移行し、制御手段12A
は周波数変換装置16を作動させて圧縮機4の運転周波
数を下げて、ステップ3に移行する。ステップ1で圧力
検知手段15の検知した冷媒圧力の値が所定値P1(例
えば大気圧より高い値)より高ければそのままステップ
3に移行する。
【0045】ステップ3で、圧力検知手段15が検知し
た冷媒圧力の値が、所定値P2(例えばP1より高い
値)より高ければステップ4へ移行し、制御手段12A
は周波数変換装置16を作動させて圧縮機4の運転周波
数を上げて、ステップ5に移行する。
【0046】ステップ3で、圧力検知手段15の検知し
た冷媒圧力の値が、所定値P2(大気圧より高い値)以
下であればそのままステップ5に移行する。
【0047】ステップ5で、ガス検知手段13Bが検知
したガス濃度が、所定値T1より高ければステップ6へ
移行し、制御手段12Aは排気装置13Bを作動させて
商品収納室1B内のHCの排気を開始し、ステップ7に
移行する。ステップ5でガス検知手段13Bの検知した
ガス濃度が所定値T1未満であればそのまま再度ステッ
プ1に戻る。
【0048】ステップ7で、圧縮機4の運転周波数が最
低周波数であれば、ステップ8に移行する。ステップ8
で圧縮機4を停止してステップ9に移行する。ステップ
7で圧縮機4の運転周波数が最低周波数でなければその
ままステップ1にもどる。
【0049】ステップ9で、ガス検知手段13Bの検知
したガス濃度が、所定値T2未満であればステップ10
へ移行し、制御手段12Aは排気装置1を停止させて商
品収納室1B内のHCの排気を終了し、ステップ1にも
どる。ステップ9でガス検知手段13Bの検知したガス
濃度が所定値T2より高ければ再度ステップ1に戻る。
ここでは排気装置14Bについて説明したが、ガス検知
手段13Aまたは13Cがガス検知した場合も同様に、
各々排気装置14Aまたは14Cが作動する。
【0050】以上のように本実施例の自動販売機の冷却
装置によれば、冷媒としてHCを用い、運転周波数を変
換可能な圧縮機4と、凝縮器11と、絞り装置5A、5
B、5Cと、加温モードと冷却モードとに切り替え可能
な複数の商品収納室1A、1B、1Cの各々に設けられ
た冷却器2A、2B、2Cとを順次環状に配管接続して
冷媒回路を構成するとともに、前記商品収納室内1A、
1B、1Cに漏洩したハイドロカーボンガスを検知する
ガス検知手段13A、13B、13Cと、前記商品収納
室1A、1B、1Cから大気へ排気する排気装置14
A、14B、14Cと、前記商品収納室内1A、1B、
1Cの冷媒回路の圧力を常に大気圧以上に維持するよう
前記圧縮機4の運転周波数を制御するとともに前記ガス
検知手段13A、13B、13Cの検知に応じて前記排
気装置14A、14B、14Cを作させるよう制御する
制御手段12とから構成したことにより、商品収納室1
A、1B、1C内にある冷媒回路内の圧力は圧縮機4の
周波数を制御することで常に大気圧以上に維持している
ので、冷媒回路に破損が生じた場合には必ず冷媒回路内
から容積の大きな商品収納室1A、1B、1Cに向かっ
て冷媒回路外へ冷媒が漏洩するので、上述のように容積
の小さな冷媒回路内に破損個所から空気を吸入し、その
うえ引き続いて同じ破損個所からヒータ3A、3B、3
C等の電気接点の火花や静電気等、何らかの火花が吸入
することで配管6A内で爆発現象を生じかつ密閉性の高
い商品収納室1A、1B、1Cにまで破損が生じる危険
はないといった効果が得られる。
【0051】従って冷媒回路内に空気を吸入することな
く容積の大きい商品収納室内に確実に漏洩し、漏洩した
HCガスは直接検知されて、強制的に大気中に排気され
るため、冷媒回路に封入されたHCの量が多くても、商
品収納室1A、1B、1Cを通じて大気に排出され安全
に自動販売機を運転できる。
【0052】(実施例2)以下、本発明による自動販売
機の冷却装置の実施例2について、図面を参照しながら
説明する。なお、実施例1と同一構成については同一符
号を付して詳細な説明を省略する。図4は本発明の実施
例2による自動販売機の冷却装置の冷媒回路図である。
【0053】同図において、17は凝縮器11の凝縮を
促進する凝縮器用ファンである。17Aは圧縮機4から
吐出された冷媒を凝縮器11と絞り装置5A、5B、5
Cとのあいだにバイパスするバイパス回路、17Bはバ
イパス回路17Aへの冷媒の流入を制御する開閉弁であ
る。13は機械室であり、機械室13には圧縮機4と凝
縮器11と絞り装置5A、5B、5Cと商品収納室1
A、1B、1C内にある以外の配管6Aが収納されてい
る。
【0054】また、機械室18には吸気口18Aと、排
気口18Bが設けてある。19A、19B、19C、1
9Dは機械室13の構成とともに風路を形成する風路形
成板であって、これらにより形成した風路と、凝縮器用
ファン11Aにより吸気口13Aから吸気した空気が吸
気口13Aから凝縮器11までの間にある冷媒回路をす
べて通過循環し、凝縮器11から排気口13Bまでにあ
る冷媒回路を通過循環して外気に排気されるように角
度、材質、長さ等を調整して設定している。
【0055】これにより、冷媒回路の全部を通過しなく
ても、結果として冷媒回路近傍に空気の滞留がなく一定
時間以内に機械室13内の空気が全部外気と置換される
風路でもよい。
【0056】上記構成においてその動作を説明する。本
実施例では商品収納室1Bと商品収納室1Cともに冷却
モードに設定されている場合について説明する。
【0057】冷媒は圧縮機4の運転、停止や、絞り装置
5A、5B、5Cの開閉状態にかかわらず、冷媒回路全
体に存在する。ここで、機械室13にある冷媒回路に何
かの外力が加わって配管が破損した場合に、冷媒として
のHCは機械室18内に漏洩する。漏洩したガスは運転
している凝縮器用ファン17により形成した風路を通過
して外気に排気される。
【0058】また、外気温度が低下したり、冷却器2
B、2Cの冷却負荷が少なくなった場合には、開閉弁1
7Bを開ける。すると圧縮機4から吐出された冷媒の一
部は凝縮器11を通過することなく流れるので凝縮器1
1を通過してきた冷媒と合計した凝縮量は小さくなる。
従って凝縮器用ファン17を運転し続けても、凝縮量が
大きくなりすぎて凝縮器に冷媒液が貯留して冷却能力が
不足するといったことがなく、凝縮器用ファン17の回
転数を極端に低下させたり、間欠運転させなくても適正
な圧力、循環量で運転しつつ、常に機械室13の空気を
換気でき、漏洩したHCガスのが貯留することはないと
いった効果が得られる。
【0059】以上のように本実施例の自動販売機の冷却
装置によれば、凝縮器用ファン17と凝縮器11への冷
媒を絞り装置へバイパスさせるバイパス回路17Aとを
備え、前記凝縮器用ファン17が取り入れた外気を前記
商品収納室1A、1B、1C外を循環させて再び外気に
排出することで前記商品収納室1A、1B、1C外にあ
る冷媒回路の近傍空気が一定時間内に外気と置換するよ
うな風路を形成するとともに、凝縮量を小さくする場合
には前記バイパス回路17Aにも冷媒を流すようにして
前記凝縮器用ファン17を停止したり回転数を大きく低
下させることのないように構成したので、冷媒回路が破
損して、急激に自動販売機本体内でかつ商品収納室1
A、1B、1C外にHCガスの全量が漏洩、充満した場
合でも、凝縮器用ファン17により、商品収納室1A、
1B、1C外にある冷媒回路の近傍空気が一定時間内に
外気と置換するよう形成した風路により漏洩したガスを
外気に排気できるので、空気との燃焼下限にいたらない
ので高圧部近傍が燃焼範囲にはいるまでHCガスの濃度
が上昇することはなく、従って着火源があっても着火す
ることはない。
【0060】外気温度が低下したり、商品負荷が小さく
なって必要な凝縮量が小さくなった場合にも、バイパス
回路17Aに冷媒を流して凝縮量を小さくすることで、
凝縮器用ファン17を停止したりファン風量を低下させ
て凝縮能力を小さくする必要なく、従って凝縮器ファン
17を能力を大きく減少させることなく運転し続けるこ
とができ、いかなる運転条件においても、冷媒回路のう
ち高圧部が破損して、自動販売機本体内でかつ商品収納
室1A、1B、1C外にHCガスの全量が漏洩、充満し
た場合にいかなる箇所で漏洩しようとも、凝縮器用ファ
ン17により外気に排気しているので、空気との燃焼下
限にいたらないので高圧部近傍が燃焼範囲にはいるまで
HCガスの濃度が上昇することはなく、従って着火源が
あっても着火することはないといった効果が得られる。
【0061】さらには、凝縮器用ファン17が停止した
場合の絶えず変化する気流に対応して商品収納室1A、
1B、1C外で生じるリークをもれなく検知するための
高精度のHCガス検知センサーや、多数個のHCガス検
知センサーを設けるといった必要がなくコストの上昇を
抑えるという効果が得られる。
【0062】本実施例では商品収納室1A、1B、1C
とも冷却モードにしたが、加温モードがあるなど別の組
み合わせでも、冷媒漏洩を生じても燃焼することはなく
同様の効果が得られる。
【0063】(実施例3)以下、本発明による自動販売
機の冷却装置の実施例3について、図面を参照しながら
説明する。なお、実施例1と同一構成については同一符
号を付して詳細な説明を省略する。図5は本発明の実施
例3による自動販売機の冷却装置の冷媒回路図である。
【0064】同図において、20Aは圧縮機4に封入し
た冷媒と相互溶解性の大きな冷凍機油、20Bは20A
と比べて冷媒と相互溶解性の小さな冷凍機油である。冷
媒がイソブタンやプロパンとして、例えば20Aにエス
テル系冷凍機油、20Bに鉱油系冷凍機油を用いてい
る。冷凍機油20Aは温度が低くなったり、あるいは圧
力が高くなれば冷媒との相互溶解性は大きくなって、粘
度が低下し流動性が大きくなる。これに対して冷凍機油
20Bは、温度が低くなっても、あるいは圧力が高くな
っても冷媒との相互溶解性に大きな変化はなく粘度は高
く維持される。
【0065】上記構成においてその動作を説明する。
【0066】商品収納室1Bおよび商品収納室1Cが冷
却モードである場合を例にとって説明する。絞り装置5
B、5Cが開いた状態で圧縮機4の運転中に、外気温度
が上昇すると、凝縮器11の凝縮負荷が大きくなりその
結果、圧縮機4から絞り装置5A、5B、5Cにいたる
までの配管圧力は上昇し極めて高くなる。このとき圧縮
機4から吐出された冷媒は相互溶解性の大きい冷凍機油
20Aとの相互溶解性が大きくなるので、凝縮器11で
凝縮した高圧の冷媒液など配管6A内で循環する冷媒の
一部が相互溶解性の大きい冷凍機油20Aと溶解する。
その結果、冷媒循環量は減少するので圧力の上昇は停止
する。
【0067】このときに、高圧側の圧縮機4から絞り装
置5A、5B、5Cにいたるまでの配管のうち、特に高
圧の冷媒液が存在する凝縮器11出口から絞り装置5
A、5B、5Cまでのあいだの配管6Aが破損した場合
には、存在する冷媒液の大半は冷媒相互溶解性の大きい
冷凍機油20Aに溶解した状態で漏洩する。すると漏洩
した冷凍機油20Aから冷媒が蒸発するのには時間がか
かるため、高圧の冷媒液が漏洩した場合に比べてはるか
に徐々にガス化が進むので、一挙に大量にガス化して機
械室18内で短時間に部分的にガス濃度が着火点まで上
昇することはないという効果が得られる。
【0068】また、仮に圧縮機4から凝縮器11にいた
る配管が破損した場合でも同様の動作により、破損個所
から大量のガスが短時間に漏洩することはないといった
効果も得られる。
【0069】また、絞り装置5B、5Cが開いた状態で
圧縮機4の運転中に、外気温度が下がったり、冷却負荷
が低下すると、冷却器2B、2Cの蒸発負荷が小さくな
りその結果、蒸発器2B、2Cの配管圧力、温度は低下
し、冷媒液が貯留する。このとき貯留し始めた冷媒液は
相互溶解性の大きい冷凍機油20Aとの相互溶解性が大
きくなり、冷媒の一部が相互溶解性の大きい冷凍機油2
0Aと溶解する。その結果、冷媒循環量は減少するので
圧力の低下は停止する。
【0070】このときに、商品収納室1A、1B、1C
内の冷媒回路のうち特に大量の冷媒液が存在する蒸発器
2B、2Cの配管6Aが破損した場合には、存在する冷
媒液の大半は冷媒相互溶解性の大きい冷凍機油20Aに
溶解した状態で漏洩する。すると漏洩した冷凍機油20
Aから冷媒が蒸発するのには時間がかかるため、高圧の
冷媒液が漏洩した場合に比べてはるかに徐々にガス化が
進むので、一挙に大量にガス化して商品収納室1B、1
C内で短時間に部分的にガス濃度が着火点まで上昇する
ことはないといった効果も得られる。
【0071】また、いずれの場合にも相互溶解性の小さ
な冷凍機油20Bの粘度は維持されるので圧縮機4の潤
滑性能は相互溶解性のよう大きい冷凍機油20Aと冷媒
との溶解度によらず保持できる。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る本発明の自動販売機の冷却装置は、冷媒として
HCを用い、運転周波数を変換可能な圧縮機と、凝縮器
と、絞り装置と、加温モードと冷却モードとに切り替え
可能な複数の商品収納室の各々に設けられた冷却器とを
順次環状に配管接続して冷媒回路を構成するとともに、
前記商品収納室内に漏洩したHCを検知するガス検知手
段と、前記商品収納室から大気へ排気する排気装置と、
前記商品収納室内の冷媒回路の圧力を常に大気圧以上に
維持するよう前記圧縮機の運転周波数を制御するととも
に前記ガス検知手段の検知に応じて前記排気装置を作動
させるよう制御する制御手段とから構成したことによ
り、商品収納室内にある冷媒回路内の圧力は圧縮機の周
波数を制御することで常に大気圧以上に維持しているの
で、冷媒回路に破損が生じた場合には必ず冷媒回路内か
ら容積の大きな商品収納室に向かって冷媒回路外へ冷媒
が漏洩するので、上述のように容積の小さな冷媒回路内
に破損個所から空気を吸入し、そのうえ引き続いて同じ
破損個所からヒータ等の電気接点の火花や静電気等、何
らかの火花が吸入することで冷媒配管内で爆発現象を生
じかつ密閉性の高い商品収納室にまで破損が生じる危険
はない。従って冷媒回路内に空気を吸入することなく容
積の大きい商品収納室内に確実に漏洩し、漏洩したHC
ガスは直接検知されて、強制的に大気中に排気されるた
め、冷媒回路に封入されたHCの量が多くても、確実に
商品収納室を通じて大気に排出され安全に自動販売機を
運転できる。
【0073】請求項2に記載の発明は、凝縮器用ファン
と凝縮器への冷媒を絞り装置へバイパスさせるバイパス
回路とを備え、前記凝縮器用ファンが取り入れた外気を
前記商品収納室外を循環させて再び外気に排出すること
で前記商品収納室外にある冷媒回路の近傍空気が一定時
間内に外気と置換するような風路を形成するとともに、
凝縮量を小さくする場合には前記バイパス回路にも冷媒
を流すようにして前記凝縮器用ファンを停止したり回転
数を大きく低下させることのないように構成したことに
より冷媒回路が破損して、急激に自動販売機本体内でか
つ商品収納室外にHCガスの全量が漏洩、充満した場合
でも、凝縮器用ファンにより、商品収納室外にある冷媒
回路の近傍空気が一定時間内に外気と置換するよう形成
した風路により漏洩したガスを外気に排気できるので、
空気との燃焼下限にいたらないので高圧部近傍が燃焼範
囲にはいるまでHCガスの濃度が上昇することはなく、
従って着火源があっても着火することはない。
【0074】外気温度が低下したり、商品負荷が小さく
なって必要な凝縮量が小さくなった場合にも、バイパス
回路に冷媒を流して凝縮量を小さくすることで、凝縮器
ファンを停止したりファン風量を低下させて凝縮能力を
小さくする必要なく、従って凝縮器用ファンを能力を大
きく減少させることなく運転し続けることができ、いか
なる運転条件においても、冷媒回路のうち高圧部が破損
して、自動販売機本体内でかつ商品収納室外にハイドロ
カーボンガスの全量が漏洩、充満した場合にいかなる箇
所で漏洩しようとも、凝縮器用ファンにより外気に排気
しているので、空気との燃焼下限にいたらないので高圧
部近傍が燃焼範囲にはいるまでHCガスの濃度が上昇す
ることはなく、従って着火源があっても着火することは
ない。
【0075】さらには、凝縮器ファンが停止した場合の
絶えず変化する気流に対応して商品収納室外で生じるリ
ークをもれなく検知するための高精度のセンサーや、多
数個のセンサーを設けるといった必要がなくコストの上
昇を抑えることができる。
【0076】さらに、絶えず安定した気流により、圧縮
機等の高圧部分の冷媒回路の温度が一定になりやすく、
冷媒回路の圧力変動も小さくなって圧縮機の信頼性が向
上する。
【0077】請求項3に記載の発明は、圧縮機の冷凍機
油として、冷媒と相互溶解性の大きい冷凍機油と、冷媒
と相互溶解性の小さい冷凍機油とを混合して用いるよか
ら構成したのことにより、冷媒回路の高圧部の圧力が上
昇するにつれて、冷媒ガスは循環している相互溶解性の
高い油への溶解量を増加させる。その結果循環する冷媒
量は減少し、やがて高圧側の圧力の上昇は停止する。従
って圧力上昇にともなう配管の信頼性低下を防ぐことが
でき、冷媒回路のうち高圧部が破損しても、大部分が相
互溶解性の大きな油にとけ込んでいるので急激に自動販
売機本体内でかつ商品収納室外にHCガスの全量が漏洩
することはなく、一挙に充満しない。
【0078】これにより、ガス検知センサーの検知点を
短時間で通過して燃焼下限に到達してしまうことを防止
できる。また、凝縮器用ファンにより外気に排気してい
るので、空気との燃焼下限にいたらないので高圧部近傍
が燃焼範囲にはいるまでHCガスの濃度が上昇すること
はなく、従って着火源があっても着火することはない。
【0079】また、急激に自動販売機本体内でかつ商品
収納室外にHCガスの全量が漏洩することがないこと
で、配管の強度を非常に強固にする必要がないといった
効果も得られる。
【0080】さらに、低外気温度時など冷媒回路のうち
低圧部で液冷媒が貯留しやすい場合には冷媒、油の温度
とも低下するので冷媒の相互溶解性の大きな油への溶解
量が大きくなって循環する冷媒量が減少し適正な冷凍能
力が得られる。
【0081】さらにいずれの場合も、相互溶解性の低い
油により潤滑性能は確保される。
【0082】さらに相互溶解性の高い油によって冷媒回
路内の流動がスムーズになるので相互溶解性の低い油の
流動性も十分あり、圧縮機への冷凍機油の戻りが十分あ
って、圧縮機内の油量が十分確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による自動販売機の冷却装置
の冷媒回路図
【図2】同実施例の自動販売機の冷却装置の制御系の構
成を示すブロック図
【図3】同実施例の自動販売機の冷却装置の動作を示す
フローチャート
【図4】本発明の実施例2による自動販売機の冷却装置
の冷媒回路図
【図5】本発明の実施例3による自動販売機の冷却装置
の冷媒回路図
【図6】従来の自動販売機の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1A、1B、1C 商品収納室 2A、2B、2C 冷却器 3A、3B 商品加温器 4 圧縮機 5A、5B、5C 絞り装置 11 凝縮器 12A、12B、12C 制御手段 13A、13B、13C ガス検知手段 14A、14B、14C 排気装置 15 圧力検知手段 16 周波数制御装置 17 凝縮器用ファン 17A バイパス回路 20A 相互溶解性の大きな冷凍機油 20B 相互溶解性の小さな冷凍機油

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒としてハイドロカーボンを用い、運
    転周波数を変換可能な圧縮機と、凝縮器と、絞り装置
    と、加温モードと冷却モードとに切り替え可能な複数の
    商品収納室の各々に設けられた冷却器とを順次環状に配
    管接続して冷媒回路を構成するとともに、前記商品収納
    室内に漏洩したハイドロカーボンを検知するガス検知手
    段と、前記商品収納室から大気へ排気する排気装置と、
    前記商品収納室内の冷媒回路の圧力を常に大気圧以上に
    維持するよう前記圧縮機の運転周波数を制御するととも
    に前記ガス検知手段の検知に応じて前記排気装置を作動
    させるよう制御する制御手段とから構成した自動販売機
    の冷却装置。
  2. 【請求項2】 凝縮器用ファンと凝縮器への冷媒を絞り
    装置へバイパスさせるバイパス回路とを備え、前記凝縮
    器用ファンが取り入れた外気を前記商品収納室外を循環
    させて再び外気に排出することで前記商品収納室外にあ
    る冷媒回路の近傍空気が一定時間内に外気と置換するよ
    うな風路を形成するとともに、凝縮量を小さくする場合
    には前記バイパス回路にも冷媒を流すようにして前記凝
    縮器用ファンを停止したり回転数を大きく低下させるこ
    とのないように構成した請求項1記載の自動販売機の冷
    却装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機の冷凍機油として、冷媒と相互溶
    解性の大きい冷凍機油と、冷媒と相互溶解性の小さい冷
    凍機油とを混合して用いるよう構成した請求項1または
    2記載の自動販売機の冷却装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002106983A (ja) * 2000-09-28 2002-04-10 Matsushita Refrig Co Ltd 冷却装置とこの冷却装置を使用した自動販売機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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