JP2000260060A - 光情報記録媒体 - Google Patents

光情報記録媒体

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JP2000260060A
JP2000260060A JP11060986A JP6098699A JP2000260060A JP 2000260060 A JP2000260060 A JP 2000260060A JP 11060986 A JP11060986 A JP 11060986A JP 6098699 A JP6098699 A JP 6098699A JP 2000260060 A JP2000260060 A JP 2000260060A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光情報記録媒体に関し、例えば情
報記録層を積層した光ディスクに適用して、書き換え可
能であって、かつ高密度記録することができるようにす
る。 【解決手段】 エンハンス膜3B、3F、4B、4F、
結晶化促進膜3C、3E、4C、4Eを配置してなる相
変化材料による情報記録層3、4を積層し、最も支持基
板側の情報記録層3のみに反射膜3Aを形成すると共
に、各情報記録層3、4を構成する膜材料を選定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報記録媒体に
関し、例えば情報記録層を積層した光ディスクに適用す
ることができる。本発明は、エンハンス膜、結晶化促進
膜を配置してなる相変化材料による情報記録層を積層
し、最も支持基板側の情報記録層にのみ反射膜を形成す
ると共に、各情報記録層を構成する膜材料を選定するこ
とにより、書き換え可能であって、かつ高密度記録する
ことができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクにおいては、情報記録
層を積層して高密度記録できるようになされたものが発
売されている。このような光ディスクは、再生専用の光
ディスクの技術に基づいて情報記録面を積層した再生専
用のものと、相変化型光ディスクの技術に基づいて情報
記録面を積層した記録再生可能なものとが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような情
報記録面を積層した記録再生可能な光ディスクにおいて
は、ビームスポット径を小型化して線速度を増大する
と、正しくデータを記録することが困難な問題があり、
これにより、結局、情報記録面を2層により積層して
も、10〔GB〕以上の記憶容量を確保することが困難
であった。
【0004】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、書き換え可能であって、かつ高密度記録することが
できる情報記録媒体を提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1に係る発明においては、光情報記録媒体に適
用して、相変化材料による情報記録層は、少なくとも相
変化材料膜の支持基板側又は支持基板側とは逆側に、結
晶化促進膜、エンハンス膜が形成され、最も支持基板側
の情報記録層は、支持基板側の最も外側に反射膜が割り
当てられ、支持基板側とは逆側の最も外側に半透明エン
ハンス膜が割り当てられ、結晶化促進膜は、Si、Si
C、Ge、GeC、Sn、SnC、Al、AlC、G
a、GaC、In、InC、これら何れかの窒化物又は
酸化物の少なくとも1種類を含む材料により形成され
る。
【0006】また請求項2に係る発明においては、同様
の構成の光情報記録媒体に適用して、エンハンス膜を、
ZnS、ZnS−SiO2 、SiO2 、MgF2 の少な
くとも1種類を含む材料により形成する。
【0007】また請求項3に係る発明においては、同様
の構成の光情報記録媒体に適用して、半透明エンハンス
膜を、Au、AuCo合金、SiAg合金、SiOx
ZnS−SiOx 、Au−SiO2 混合物、Au−Zn
S−SiO2 混合物の少なくとも1種類を含む材料によ
り形成する。
【0008】また請求項4に係る発明においては、同様
の構成の光情報記録媒体に適用して、反射膜を、Al合
金、BiSb、Ag合金の何れかを含む材料により作成
する。
【0009】請求項1に係る構成によれば、相変化材料
による情報記録層は、少なくとも相変化材料膜の支持基
板側又は支持基板側とは逆側に、結晶化促進膜、エンハ
ンス膜が形成されていることにより、この結晶化促進膜
により非晶質の部分の結晶化を促進し、またエンハンス
膜により戻り光の光量差を確保することができる。この
とき、最も支持基板側の情報記録層は、支持基板側の最
も外側に反射膜が割り当てられ、支持基板側とは逆側の
最も外側に半透明エンハンス膜が割り当てられているこ
とにより、最も入射光量の少ない支持基板側の情報記録
層において、透過光を多重反射して有効に利用すること
ができ、その分感度を向上することができ、これにより
情報記録層を多層化した場合でも、上層側情報記録層に
記録した情報の劣化等を有効に回避して光量が低下する
下層側を確実にアクセスすることができる。このとき結
晶化促進膜を、Si、SiC、Ge、GeC、Sn、S
nC、Al、AlC、Ga、GaC、In、InC、こ
れら何れかの窒化物又は酸化物の少なくとも1種類を含
む材料により形成することにより、ビームスポット径を
小型化して線速度を増大した場合でも、非晶質化した相
変化材料を容易に溶融して結晶化させることができる。
【0010】請求項2に係る構成によれば、同様の膜構
造により、エンハンス膜を、ZnS、ZnS−SiO
2 、SiO2 、MgF2 の少なくとも1種類を含む材料
により形成することにより、非晶質の部分と結晶化した
部分との反射率の差を大きく設定でき、ビームスポット
径を小型化して線速度を増大した場合でも、記録した情
報を確実に再生することが可能となる。
【0011】また請求項3に係る構成によれば、同様の
膜構造により、半透明エンハンス膜を、Au、AuCo
合金、SiAg合金、SiOx 、ZnS−SiOx 、A
u−SiO2 混合物、Au−ZnS−SiO2 混合物の
少なくとも1種類を含む材料により形成することによ
り、反射層で反射したレーザービームを再反射して、溶
融に多くのエネルギーを必要とする結晶化した部分に与
えるエネルギーを増大させることができ、その分非晶質
の部分と結晶化した部分とが混在する場合でも、一様に
溶融して所望の情報を記録し直すことができる。
【0012】また請求項4に係る構成によれば、同様の
膜構造により、反射膜を、Al合金、BiSb、Ag合
金の何れかを含む材料により作成することにより、この
情報記録層を透過するレーザービームを効率良く反射し
て利用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0014】図1は、本発明の実施の形態に係る光ディ
スクを示す断面図である。この光ディスク1は、高い転
送レートにより所望の情報を高密度記録し、また記録し
た情報を再生する場合に適用される。光ディスク1は、
中間層5を間に挟んだ複数の情報記録層3及び4を支持
基板2上に積層した後、光透過層6が形成される。光デ
ィスク1は、この光透過層6側より各情報記録層3及び
4に選択的に所定光量のレーザービームを集光すること
により、各情報記録層3及び4に所望のデータを記録で
きるようになされている。
【0015】ここで支持基板2は、レーザービームLの
案内溝を構成する凹凸パターンが情報記録層3側に形成
され、例えばポリカーボネート、ポリオレフィン等のプ
ラスチック基板、ガラス基板、又はAl、ステンレス等
の金属基板が適用される。支持基板2は、プラスチック
基板による場合には射出成形により、ガラス基板又は金
属基板による場合には、フォトポリマー法(2P法)に
より凹凸パターンが形成される。また支持基板は、厚さ
0.3〔mm〕〜1.2〔mm〕により作成され、これ
により光ディスク1全体の厚さが現在市場にて流通して
いる光ディスクの厚さより厚くならないようになされ
る。
【0016】情報記録層3は、相変化材料膜を有する情
報記録層であり、情報記録層4の透過光によっても、所
望のデータを確実に記録できるように、高感度に形成さ
れる。より具体的に、情報記録層3は、支持基板2側よ
り、順次反射膜3A、第2エンハンス膜3B、第2結晶
化促進膜3C、相変化材料膜3D、第1結晶化促進膜3
E、第1エンハンス膜3F、半透明エンハンス膜3Gを
積層して形成される。
【0017】ここで反射膜3Aは、Al合金、BiSb
合金、Ag合金等を用いて作成され、相変化材料膜3D
を透過するレーザービームLを反射して相変化材料膜3
Dに再入射させることにより、レーザービームLの利用
効率を増大し、情報記録層3の感度を向上する。これに
より反射膜3Aは、ビームスポット径を小型化して線速
度を増大した場合であっても、上層側の情報記録層4を
透過して光量が低下してなるレーザービームによって相
変化材料膜3Dを確実に溶融できるようにする。
【0018】第2エンハンス膜3B及び第1エンハンス
膜3Fは、ZnS、ZnS−SiO2 、SiO2 、Mg
2 の少なくとも1種類を含む材料により形成され、各
材料の光学特性に応じた膜厚の選定により、相変化材料
膜3Dにおける結晶化された領域と、非晶質の領域との
反射率差を拡大する。これにより第2エンハンス膜3B
及び第1エンハンス膜3Fは、ビームスポット径を小型
化して線速度を増大した場合であっても、確実に相変化
材料膜3Dの結晶化された領域と、非晶質の領域とを識
別できるようにする。なお第2エンハンス膜3B及び又
は第1エンハンス膜3Fは、相変化材料膜3Dを構成す
る相変化材料、光学系の構成等によって実用上十分に相
変化材料膜3Dにおける結晶化された領域と、非晶質の
領域とで反射率の差を確保できる場合、省略される場合
もある。
【0019】第2結晶化促進膜3C及び第1結晶化促進
膜3Eは、相変化材料膜3Dに対して濡れ性の悪い材料
により作成され、相変化材料が非晶質により固化する場
合には高エネルギー状態により固化するようにし、これ
により緩和現象である相変化材料膜3Dの溶融、結晶化
を促進する。具体的に、第2結晶化促進膜3Cは、S
i、SiC、Ge、GeC、Sn、SnC、Al、Al
C、Ga、GaC、In、InC、これら何れかの窒化
物又は酸化物の少なくとも1種類を含む材料を用いて、
各材料の光学特性に応じた膜厚により作成される。これ
により第2結晶化促進膜3C及び第1結晶化促進膜3E
は、ビームスポット径を小型化して線速度を増大した場
合であっても、相変化材料膜3Dの非晶質化した領域を
簡易に結晶化できるようする。なお第2結晶化促進膜3
C及び又は第1結晶化促進膜3Eは、レーザービームL
の線速度が遅い場合には、結晶化に十分な時間を確保で
きることにより、省略される場合もある。
【0020】相変化材料膜3Dは、InSe、SbS
e、SbTe二元合金、InSbSe、GeSbTe、
InSbTe三元合金、GeSbTeSe、AgInS
bTe四元合金、AgInSbSeTe五元合金、これ
らの何れかの合金の窒化物又は酸化物の少なくとも1種
類を含む相変化材料が適用される。相変化材料膜3D
は、スパッタリング等により作成され、スパッタリング
により作成された場合には、一般に、作成直後、一様な
レーザービームの照射により全体が結晶化され、いわゆ
る初期化の処理が実行される。
【0021】半透明エンハンス膜3Gは、相変化材料膜
3Dを透過するレーザービームを多重反射させることに
より、情報記録層3の感度を増大し、さらには光透過層
6側より見て相変化材料膜3Dにおける結晶化された領
域と非晶質の領域との反射率を逆転させる。すなわち一
般に、結晶化された領域と非晶質の領域とでは結晶化さ
れた領域の方が反射率、熱伝導率が高い。さらに結晶化
された領域は融解の際に潜熱が必要となり、これらによ
り結晶化された領域と非晶質の領域とでは、結晶化され
た領域の方が溶融が困難で、これによりダイレクトオー
バーライトする場合には消し残りが発生する。なおこの
消し残りは、再生時、再生信号の波形歪みにより観察さ
れる。これにより半透明エンハンス膜3Gは、結晶化さ
れた領域と非晶質の領域との反射率を逆転させて結晶化
された領域に多くのレーザービームが照射されるように
し、オーバーライトによる消し残りを防止する。半透明
エンハンス膜3Gは、Au、AuCo合金、SiAg合
金、SiOx 、ZnS−SiOx 、Au−SiO2 混合
物、Au−ZnS−SiO2 混合物の少なくとも1種類
を含む材料を用いて作成される。但しx≦2である。
【0022】中間層5は、厚さ30〔μm〕程度の透明
材料層であり、アクリル酸系UVレジン、ポリカーボネ
イトシート、ポリオレフィンシート等を用いて作成され
る。中間層5は、何れかの情報記録層3又は4にレーザ
ービームLを集光した場合に、他方の情報記録層4又は
3においてはこのレーザービームが実用上十分にデフォ
ーカスするように設定され、これによりこの他方の情報
記録層4又は3における温度上昇が所定値を越えないよ
うにする。このため中間層5は、その厚さがレーザービ
ームLを集光する対物レンズLの開口数NAにより制限
される。ここでレンズLの開口数NAを増大するとビー
ムスポット径が小型化することにより、このビームスポ
ット径の小形化により従来の2層構造による光ディスク
では記録することが困難な程度であって、さらに12イ
ンチ径の光ディスクで15〔GB〕程度の記録容量を確
保しようとすると、開口数NAにあっては、0.9〜
0.8程度は必要となる。これにより中間層5において
は、この範囲の開口数NAより必要とされる十分な厚さ
を確保できるように、厚さ30〔μm〕程度に設定され
るようになされている。
【0023】中間層5は、さらに支持基板2と同様に、
レーザービームLの案内溝を構成する凹凸パターンが情
報記録層4側に形成される。
【0024】情報記録層4は、情報記録層3と同様に相
変化材料膜を有する情報記録層であり、情報記録層3に
比して感度が低くなるように形成される。すなわち情報
記録層4は、反射層、半透明エンハンス層が省略されて
いる点を除いて、支持基板側の情報記録層3と同一に構
成される。これにより情報記録層4は、支持基板2側よ
り、順次第2エンハンス膜4B、第2結晶化促進膜4
C、相変化材料膜4D、第1結晶化促進膜4E、第1エ
ンハンス膜4Fを積層して形成される。またこれら第2
エンハンス膜4B、第2結晶化促進膜4C、相変化材料
膜4D、第1結晶化促進膜4E、第1エンハンス膜4F
は、第1の情報記録層3の対応する膜と同様に構成され
る。これにより情報記録層4は、情報記録層3と同様
に、ビームスポット径を小型化して線速度を増大した場
合であっても、確実に所望の情報を記録し、また記録し
た情報を再生できるようになされている。
【0025】光透過層6は、情報記録層4の保護層を構
成し、アクリル酸系UVレジン、ポリカーボネイトシー
ト、ポリオレフィンシート等を用いて作成される。ここ
でこの光透過層6は、開口数NAが0.9〜0.8程度
の対物レンズによりレーザービームLを照射して、十分
にスキュー歪みを低減できるように、厚さ10〜177
〔μm〕により作成される。
【0026】なお情報記録層3及び4は、ビームスポッ
ト径を小型化して線速度を増大した場合に、確実に所望
の情報を記録再生するとの観点からは、図1に示す多層
膜構造によるものが好適ではあるが、レーザービームL
の線速度が遅い場合にあっては、上述したように適宜、
結晶化促進膜3C、3E、4C、4E、エンハンス膜3
B、3F、4B、4Fを省略することができる。しかし
ながらこのように情報記録層3及び4の構成を簡略化す
る場合でも、支持基板2側の情報記録層3にあっては、
好ましくは支持基板2側より、順次、反射膜、エンハン
ス膜、相変化材料膜、結晶化促進膜、エンハンス膜、半
透明エンハンス膜を積層して形成することにより、さら
に好ましくは、反射膜、エンハンス膜、結晶化促進膜、
相変化材料膜、エンハンス膜、半透明エンハンス膜を積
層して形成することにより、ビームスポット径を小型化
して線速度を増大した場合でも、確実に所望の情報を記
録再生することができる。
【0027】またこの実施の形態では2層の情報記録層
を積層して光ディスクを構成する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、複数の情報記録層を積層し
て光ディスクを構成する場合、さらには光ディスクに限
らず、種々の光情報記録媒体を構成する場合に広く適用
することができる。
【0028】図2は、このような光ディスク1をアクセ
スする光ディスク装置の光学系を示す略線図である。こ
の光ディスク装置10は、レーザーダイオード11より
出射したレーザービームLをコリメータレンズ12によ
り略平行光線に変換した後、非点収差補正板13により
非点収差を補正し、偏光ビームスプリッタ14により反
射してレーザービームの光路を光ディスク1に向けて折
り曲げる。さらに光ディスク装置10は、このレーザー
ビームを1/4波長板15により偏光し、対物レンズ1
6により光ディスク1に照射する。光ディスク装置10
では、矢印Aにより示すように、光軸に沿った方向にこ
の対物レンズ16が可動することにより、このレーザー
ビームLを情報記録層3又は4に選択的に集光し、情報
記録層3又は4を選択的にアクセスする。
【0029】また光ディスク装置10は、このようにレ
ーザービームを照射して得られる戻り光を対物レンズ1
6により受光し、続く1/4波長板15によりこの戻り
光をレーザービームLと直交する偏光面に偏光する。さ
らに光ディスク装置10は、この1/4波長板15より
出射する戻り光を偏光ビームスプリッタ14を透過さ
せ、コリメータレンズ17により受光素子18の受光面
に集光する。
【0030】光ディスク装置10は、再生時にあって
は、レーザーダイオード11より一定の再生光量により
レーザービームLを出射し、受光素子18による戻り光
の受光結果を処理することにより、光ディスク1に記録
された情報を再生する。また記録時にあっては、所定の
光量より間欠的にレーザービームの光量を立ち上げ、こ
れにより情報記録層3又は4の相変化材料膜を部分的に
非晶質化し、またはこれとは逆に部分的に結晶化し、所
望の情報をピット列により記録する。
【0031】以上の実施例の構成によれば、相変化材料
膜を結晶化促進膜、エンハンス膜により挟持するように
し、さらに支持基板側及びこれと逆側に反射膜及び半透
明エンハンス膜をそれぞれ配置し、これらの膜材料を適
宜選定することにより、ビームスポット径を小型化して
線速度を増大しても所望のデータを確実に記録し、また
記録した情報を再生することができ、これにより書き換
え可能であって、かつ高密度記録することができる情報
記録媒体を得ることができる。
【0032】すなわちSi、SiC、Ge、GeC、S
n、SnC、Al、AlC、Ga、GaC、In、In
C、これら何れかの窒化物又は酸化物の少なくとも1種
類を含む材料により結晶化促進膜を形成することによ
り、容易に相変化材料を結晶化することができる。
【0033】またZnS、ZnS−SiO2 、SiO
2 、MgF2 の少なくとも1種類を含む材料によりエン
ハンス膜を形成することにより、非晶質の部分と結晶化
した部分とを確実に識別することが可能となる。
【0034】またAu、AuCo合金、SiOx 、Zn
S−SiOx 、Au−SiO2 混合物、Au−ZnS−
SiO2 混合物の少なくとも1種類を含む材料により半
透明エンハンス膜を形成することにより、消し残しを確
実に防止することができる。
【0035】またAl合金、BiSbの何れかを含む材
料により反射膜を作成することにより、十分な感度を確
保することができる。
【0036】
【実施例】この実施例において、光ディスク1は、図1
について上述した膜構造により中間層5を間に挟んで2
層の情報記録層3及び4を積層して構成される。この実
施例において、支持基板2は、厚さ1.2〔mm〕のポ
リカーボネイト基板が適用され、射出成形による凹凸パ
ターンが一体に形成される。ここでこの凹凸パターン
は、トラックピッチ0.9〔μm〕のランドグループ記
録用案内溝を構成する。
【0037】この実施例では、この支持基板2上に、A
l合金による反射膜3A、ZnS−SiO2 混合物によ
る第2エンハンス膜3B、SiNによる第2結晶化促進
膜3C、GeSbTeNによる相変化材料膜3D、Si
Nによる第1結晶化促進膜3E、ZnS−SiO2 混合
物による第1エンハンス膜3F、Au−Co合金による
半透明エンハンス膜3Gを順次スパッタリング法により
成膜し、情報記録層3を形成した。またこの情報記録層
3に一様にレーザービームを照射して相変化材料膜3D
を結晶化させ、初期化の処理を実行した。
【0038】なお各膜の膜厚は、以下の通りである。 反射膜3A :20〔nm〕 第2エンハンス膜3B :45〔nm〕 第2結晶化促進膜3C :10〔nm〕 相変化材料膜3D :14〔nm〕 第1結晶化促進膜3E :10〔nm〕 第1エンハンス膜3F :85〔nm〕 半透明エンハンス膜3G:11〔nm〕
【0039】また続いて、アクリル酸系UVレジンをス
ピンコートで塗布した後、UVランプにより硬化させ、
厚さ30〔μm〕の中間層5を形成した。このとき2P
法により凹凸パターンを形成し、この凹凸パターンによ
り情報記録層4におけるランドグループ記録用案内溝を
形成した。なおこの案内溝もトラックピッチ0.9〔μ
m〕により作成した。
【0040】さらにこの中間層5上に、ZnS−SiO
2 混合物による第2エンハンス膜4B、SiNによる第
2結晶化促進膜4C、GeSbTeNによる相変化材料
膜4D、SiNによる第1結晶化促進膜4E、ZnS−
SiO2 混合物による第1エンハンス膜4Fをスパッタ
リング法により順次成膜した。
【0041】なお各膜の膜厚は、以下の通りである。 第2エンハンス膜4B :110〔nm〕 第2結晶化促進膜4C : 10〔nm〕 相変化材料膜4D : 8〔nm〕 第1結晶化促進膜4E : 10〔nm〕 第1エンハンス膜4F :100〔nm〕
【0042】さらに、アクリル酸系UVレジンをスピン
コートで塗布した後、UVランプにより硬化させて光透
過層6を作成した。続いて情報記録層4に一様にレーザ
ービームを照射して相変化材料膜4Dを結晶化させ、初
期化の処理を実行した。なお光透過層6は、厚さ70
〔μm〕により作成した。
【0043】この実施例にあっては、図2について上述
した構成の光学系によりこの光ディスク1をアクセス
し、特性を確認した。なおこの光学系にあっては、開口
数NAが0.85であり、レーザービームは波長650
〔nm〕であった。この光ディスク1にピット長0.2
3〔μm〕、線速10〔m/s〕にて所望の情報を記録
再生したところ、ジッター10〔%〕以下により記録し
た情報を再生することができた。なおこのピット長0.
23〔μm〕、線速10〔m/s〕による場合、トラッ
クピッチ0.9〔μm〕であることにより、直径12c
mの光ディスクにおいては、上下2層の情報記録層3及
び4で16〔GB〕の記憶容量を確保することできる。
【0044】この実施例では、この光ディスク1との対
比により図3に示す構成の光ディスク20をアクセス
し、その特性を確認した。
【0045】ここでこの光ディスク20は、上述の光デ
ィスク1と同一の支持基板22上に、Al合金による反
射膜23A、ZnS−SiO2 混合物による第2エンハ
ンス膜23B、GeSbTeによる相変化材料膜23
D、ZnS−SiO2 混合物による第1エンハンス膜2
3Fをスパッタリング法により順に成膜して情報記録層
23を形成した後、レーザービームの照射によりこの情
報記録層23を初期化した。
【0046】また光ディスク1と同一の構造、材料によ
る中間層25を作成した後、順次ZnS−SiO2 混合
物による第2エンハンス膜24B、GeSbTeによる
相変化材料膜24D、ZnS−SiO2 混合物による第
1エンハンス膜24Fをスパッタリング法により順次成
膜して情報記録層24を形成した後、光ディスク1と同
一の光透過層26を形成して初期化した。
【0047】この光ディスク20を光ディスク1と同様
に評価したところ、ピット長0.23〔μm〕、線速1
0〔m/s〕では書き換えすることが困難で、線速4
〔m/s〕において、光ディスク1と同程度のジッター
量により記録されたデータを書き換えることができた。
これにより結晶化促進膜の効果等を確認することができ
た。
【0048】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、エンハン
ス膜、結晶化促進膜を配置してなる相変化材料による情
報記録層を積層し、最も支持基板側の情報記録層のみに
反射膜を形成すると共に、各情報記録層を構成する膜材
料を選定することにより、書き換え可能であって、かつ
高密度記録することができる光情報記録媒体を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ディスクを示す断
面図である。
【図2】図1の光ディスクをアクセスする光ディスク装
置の光学系を示す略線図である。
【図3】実施例との比較に使用した光ディスクを示す断
面図である。
【符号の説明】 1、20……光ディスク、2、22……支持基板、3、
4、23、24……情報記録層、3A、23A……反射
膜、3B、3F、4B、4F、23B、23F、24
B、24F……エンハンス膜、3C、3E、4C、4
E、23C、23E、24C、24E……結晶促進膜、
3D、4D、23D、24D……相変化材料膜、3G、
23G……半透明エンハンス膜、5、25……中間層、
6、26……光透過層

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹凸パターンによる案内溝が形成された厚
    さ0.3〜1.2〔mm〕の支持基板上に、透明の中間
    層を間に挟んで複数の情報記録層が積層され、厚さ10
    〜177〔μm〕の光透過層が積層されてなる光情報記
    録媒体であって、 前記情報記録層は、 InSe、SbSe、SbTe二元合金、InSbS
    e、GeSbTe、InSbTe三元合金、GeSbT
    eSe、AgInSbTe四元合金、AgInSbSe
    Te五元合金、これらの何れかの合金の窒化物又は酸化
    物の少なくとも1種類を含む相変化材料による相変化材
    料膜を有し、 少なくとも前記相変化材料膜の前記支持基板側又は前記
    支持基板側とは逆側に、結晶化促進膜、エンハンス膜が
    形成され、 最も支持基板側の前記情報記録層は、 前記支持基板側の最も外側に反射膜が割り当てられ、 前記支持基板側とは逆側の最も外側に半透明エンハンス
    膜が割り当てられ、 前記結晶化促進膜は、 Si、SiC、Ge、GeC、Sn、SnC、Al、A
    lC、Ga、GaC、In、InC、これら何れかの窒
    化物又は酸化物の少なくとも1種類を含む材料により形
    成されたことを特徴とする光情報記録媒体。
  2. 【請求項2】凹凸パターンによる案内溝が形成された厚
    さ0.3〜1.2〔mm〕の支持基板上に、透明の中間
    層を間に挟んで複数の情報記録層が積層され、厚さ10
    〜177〔μm〕の光透過層が積層されてなる光情報記
    録媒体であって、 前記情報記録層は、 InSe、SbSe、SbTe二元合金、InSbS
    e、GeSbTe、InSbTe三元合金、GeSbT
    eSe、AgInSbTe四元合金、AgInSbSe
    Te五元合金、これらの何れかの合金の窒化物又は酸化
    物の少なくとも1種類を含む相変化材料による相変化材
    料膜を有し、 少なくとも前記相変化材料膜の前記支持基板側又は前記
    支持基板側とは逆側に、結晶化促進膜、エンハンス膜が
    形成され、 最も支持基板側の前記情報記録層は、 前記支持基板側の最も外側に反射膜が割り当てられ、 前記支持基板側とは逆側の最も外側に半透明エンハンス
    膜が割り当てられ、 前記エンハンス膜は、 ZnS、ZnS−SiO2 、SiO2 、MgF2 の少な
    くとも1種類を含む材料により形成されたことを特徴と
    する光情報記録媒体。
  3. 【請求項3】凹凸パターンによる案内溝が形成された厚
    さ0.3〜1.2〔mm〕の支持基板上に、透明の中間
    層を間に挟んで複数の情報記録層が積層され、厚さ10
    〜177〔μm〕の光透過層が積層されてなる光情報記
    録媒体であって、 前記情報記録層は、 InSe、SbSe、SbTe二元合金、InSbS
    e、GeSbTe、InSbTe三元合金、GeSbT
    eSe、AgInSbTe四元合金、AgInSbSe
    Te五元合金、これらの何れかの合金の窒化物又は酸化
    物の少なくとも1種類を含む相変化材料による相変化材
    料膜を有し、 少なくとも前記相変化材料膜の前記支持基板側又は前記
    支持基板側とは逆側に、結晶化促進膜、エンハンス膜が
    形成され、 最も支持基板側の前記情報記録層は、 前記支持基板側の最も外側に反射膜が割り当てられ、 前記支持基板側とは逆側の最も外側に半透明エンハンス
    膜が割り当てられ、 前記半透明エンハンス膜は、 Au、AuCo合金、SiAg合金、SiOx 、ZnS
    −SiOx 、Au−SiO2 混合物、Au−ZnS−S
    iO2 混合物の少なくとも1種類を含む材料により形成
    されたことを特徴とする光情報記録媒体。但し、x≦2
    である。
  4. 【請求項4】凹凸パターンによる案内溝が形成された厚
    さ0.3〜1.2〔mm〕の支持基板上に、透明の中間
    層を間に挟んで複数の情報記録層が積層され、厚さ10
    〜177〔μm〕の光透過層が積層されてなる光情報記
    録媒体であって、 前記情報記録層は、 InSe、SbSe、SbTe二元合金、InSbS
    e、GeSbTe、InSbTe三元合金、GeSbT
    eSe、AgInSbTe四元合金、AgInSbSe
    Te五元合金、これらの何れかの合金の窒化物又は酸化
    物の少なくとも1種類を含む相変化材料による相変化材
    料膜を有し、 少なくとも前記相変化材料膜の前記支持基板側又は前記
    支持基板側とは逆側に、結晶化促進膜、エンハンス膜が
    形成され、 最も支持基板側の前記情報記録層は、 前記支持基板側の最も外側に反射膜が割り当てられ、 前記支持基板側とは逆側の最も外側に半透明エンハンス
    膜が割り当てられ、 前記反射膜が、 Al合金、BiSb、Ag合金の何れかを含む材料によ
    り作成されたことを特徴とする光情報記録媒体。
  5. 【請求項5】前記最も支持基板側の前記情報記録層は、 前記支持基板側より、順次、前記反射膜、前記エンハン
    ス膜、前記相変化材料膜、前記結晶化促進膜、前記エン
    ハンス膜、前記半透明エンハンス膜を積層して形成され
    たことを特徴とする請求項1に記載の光情報記録媒体。
  6. 【請求項6】前記最も支持基板側の前記情報記録層は、 前記支持基板側より、順次、前記反射膜、前記エンハン
    ス膜、前記相変化材料膜、前記結晶化促進膜、前記エン
    ハンス膜、前記半透明エンハンス膜を積層して形成され
    たことを特徴とする請求項2に記載の光情報記録媒体。
  7. 【請求項7】前記最も支持基板側の前記情報記録層は、 前記支持基板側より、順次、前記反射膜、前記エンハン
    ス膜、前記相変化材料膜、前記結晶化促進膜、前記エン
    ハンス膜、前記半透明エンハンス膜を積層して形成され
    たことを特徴とする請求項3に記載の光情報記録媒体。
  8. 【請求項8】前記最も支持基板側の前記情報記録層は、 前記支持基板側より、順次、前記反射膜、前記エンハン
    ス膜、前記相変化材料膜、前記結晶化促進膜、前記エン
    ハンス膜、前記半透明エンハンス膜を積層して形成され
    たことを特徴とする請求項4に記載の光情報記録媒体。
  9. 【請求項9】前記最も支持基板側の前記情報記録層は、 前記支持基板側より、順次、前記反射膜、前記エンハン
    ス膜、前記結晶化促進膜、前記相変化材料膜、前記エン
    ハンス膜、前記半透明エンハンス膜を積層して形成され
    たことを特徴とする請求項1に記載の光情報記録媒体。
  10. 【請求項10】前記最も支持基板側の前記情報記録層
    は、 前記支持基板側より、順次、前記反射膜、前記エンハン
    ス膜、前記結晶化促進膜、前記相変化材料膜、前記エン
    ハンス膜、前記半透明エンハンス膜を積層して形成され
    たことを特徴とする請求項2に記載の光情報記録媒体。
  11. 【請求項11】前記最も支持基板側の前記情報記録層
    は、 前記支持基板側より、順次、前記反射膜、前記エンハン
    ス膜、前記結晶化促進膜、前記相変化材料膜、前記エン
    ハンス膜、前記半透明エンハンス膜を積層して形成され
    たことを特徴とする請求項3に記載の光情報記録媒体。
  12. 【請求項12】前記最も支持基板側の前記情報記録層
    は、 前記支持基板側より、順次、前記反射膜、前記エンハン
    ス膜、前記結晶化促進膜、前記相変化材料膜、前記エン
    ハンス膜、前記半透明エンハンス膜を積層して形成され
    たことを特徴とする請求項4に記載の光情報記録媒体。
  13. 【請求項13】前記最も支持基板側の前記情報記録層
    は、 前記支持基板側より、順次、前記反射膜、前記エンハン
    ス膜、前記結晶化促進膜、前記相変化材料膜、前記結晶
    化促進膜、前記エンハンス膜、前記半透明エンハンス膜
    を積層して形成されたことを特徴とする請求項1に記載
    の光情報記録媒体。
  14. 【請求項14】前記最も支持基板側の前記情報記録層
    は、 前記支持基板側より、順次、前記反射膜、前記エンハン
    ス膜、前記結晶化促進膜、前記相変化材料膜、前記結晶
    化促進膜、前記エンハンス膜、前記半透明エンハンス膜
    を積層して形成されたことを特徴とする請求項2に記載
    の光情報記録媒体。
  15. 【請求項15】前記最も支持基板側の前記情報記録層
    は、 前記支持基板側より、順次、前記反射膜、前記エンハン
    ス膜、前記結晶化促進膜、前記相変化材料膜、前記結晶
    化促進膜、前記エンハンス膜、前記半透明エンハンス膜
    を積層して形成されたことを特徴とする請求項3に記載
    の光情報記録媒体。
  16. 【請求項16】前記最も支持基板側の前記情報記録層
    は、 前記支持基板側より、順次、前記反射膜、前記エンハン
    ス膜、前記結晶化促進膜、前記相変化材料膜、前記結晶
    化促進膜、前記エンハンス膜、前記半透明エンハンス膜
    を積層して形成されたことを特徴とする請求項4に記載
    の光情報記録媒体。
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