JP2000260601A - 抵抗器およびその製造方法 - Google Patents

抵抗器およびその製造方法

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JP2000260601A
JP2000260601A JP11059782A JP5978299A JP2000260601A JP 2000260601 A JP2000260601 A JP 2000260601A JP 11059782 A JP11059782 A JP 11059782A JP 5978299 A JP5978299 A JP 5978299A JP 2000260601 A JP2000260601 A JP 2000260601A
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resistor
cap
shaped electrodes
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Kazunori Sakai
和範 酒井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リード線を取り付けている回路基板の取り付
け部の温度上昇を抑えることができるとともに、抵抗器
の本体部の温度上昇も抑えることができて、より小形化
した抵抗器を提供することを目的とする。 【解決手段】 円柱状の絶縁基体11と、絶縁基体11
を覆うように設けた抵抗皮膜12と、前記絶縁基体11
の両端に設けたキャップ状の電極13a,13bと、キ
ャップ状の電極13a,13bに接続された第1のリー
ド線14および第2のリード線15と、少なくとも露出
した抵抗皮膜12を覆う保護膜16とを有し、前記第2
のリード線15の長さを第1のリード線14より短くす
ると共に、第2のリード線15を、第1のリード線14
より電気伝導率の低い材料で構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電気機器の回
路を構成する場合に広く用いられる抵抗器およびその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の抵抗器およびその製造方法
について、図面を参照しながら説明する。
【0003】図12は従来の抵抗器を示す断面図で、こ
の図12において、1はアルミナ純度が50〜95%程
度のセラミック碍子により構成された円柱状の絶縁基
体、2は絶縁基体1の表面を覆うように設けられた錫を
主成分とする酸化物等からなる抵抗皮膜である。3a,
3bは絶縁基体1の両端に抵抗皮膜2と導通するように
設けられたキャップ状の電極で、このキャップ状の電極
3a,3bは鉄に銅めっきおよび錫めっきを施すことに
より構成している。4a,4bはそれぞれのキャップ状
の電極3a,3bと電気的に導通するように設けられた
リード線で、このリード線4a,4bは鉄芯または銅芯
にはんだめっきを施すことにより構成している。5は抵
抗皮膜2とそれぞれのキャップ状の電極3a,3bを覆
うように設けられたシリカやアルミナ等の無機物からな
る保護膜である。6a,6bは回路基板に抵抗器を実装
する際に、抵抗器が所定の位置で実装されるように前記
リード線4a,4bに施した加工部である。7は実装し
た回路基板上に隣接する他の回路構成部品と上方側のリ
ード線4aとの絶縁を考慮し、上方側のリード線4aに
施したエポキシ系のリード線保護膜部である。
【0004】以上のように構成された従来の抵抗器につ
いて、以下にその製造方法を説明する。
【0005】まず、長さ11mm、直径3mmの円柱状
のアルミナ純度が95%の絶縁基体1を約800℃で加
熱し、そして加熱された絶縁基体1の表面に塩化錫およ
び塩化アンチモンをメタノールに溶かした溶液を噴霧す
ることにより、酸化錫と酸化アンチモンの抵抗皮膜2を
着膜する。
【0006】次に、絶縁基体1の両端に、抵抗皮膜2と
導通するように鉄に銅めっきと錫めっきを施したキャッ
プ状の電極3a,3bを圧入して電極部を設ける。
【0007】次に、所定の抵抗値を得るために、抵抗値
を測定しながらカッターまたはレーザーで抵抗皮膜2を
螺旋状に溝切りして抵抗値修正を行う。
【0008】次に、それぞれのキャップ状の電極3a,
3bの端面に銅芯にはんだめっきを施したリード線4
a,4bを電気溶接する。
【0009】次に、少なくとも抵抗皮膜2およびキャッ
プ状の電極3a,3bを覆うように、シリカとアルミナ
からなる無機物をメタノールで希釈した絶縁塗料を塗布
した後、約160℃で乾燥し硬化させることにより保護
膜5を設ける。
【0010】次に、上方側のリード線4aにエポキシ系
の樹脂をキシロールで希釈した絶縁塗料を塗布し、その
後約160℃で乾燥し塗料を硬化させることによりリー
ド線保護膜部7を設ける。
【0011】次に、抵抗器を回路基板上に実装したとき
に、回路基板上に抵抗器が所定の位置で実装されるよう
にリード線4a,4bに折り曲げ加工を施し、歯止め部
用の加工部6a,6bを設ける。
【0012】最後に、実装密度を考慮し、回路基板に対
し抵抗器を垂直状態で実装するために、リード線保護膜
部7を設けた上方側のリード線4aを下方側のリード線
4bの方に折り曲げることより、従来の抵抗器を製造し
ていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来の抵抗器をさらに小形化するためには、実装密度
を考慮して回路基板に対し垂直状態で実装できる抵抗器
とし、さらに絶縁基体1の小形化が必要である。
【0014】しかしながら、上記したように実装密度を
考慮して回路基板に対し抵抗器を垂直状態で実装した場
合には、下方側のリード線4bの長さが上方側のリード
線4aの長さに比べて短いため、回路基板の取り付け部
に温度が伝わり易くなり、そのため、下方側のリード線
4bを取り付けている回路基板の取り付け部に温度上昇
が集中するという課題を有していた。
【0015】図13は従来の抵抗器の温度上昇データを
示したものである。
【0016】この図13からも明らかなように、実装密
度を考慮して回路基板に対し抵抗器を垂直に実装した場
合には、下方側のリード線4bの基板取り付け部である
B点に温度上昇が集中し、そのため、上方側のリード線
4aの基板取り付け部であるC点に比べて温度が高くな
るものである。
【0017】また単に絶縁基体1を小形化しただけで
は、抵抗器の体積が小さくなるため、小形化以前と同じ
定格電力とした場合、抵抗皮膜の単位面積あたりの電力
が増大するとともに、抵抗器の放熱性が低下して抵抗器
の本体部が温度上昇を起こしてしまうという課題を有し
ていた。
【0018】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、リード線を取り付けている回路基板の取り付け部の
温度上昇を抑えることができるとともに、抵抗器の本体
部の温度上昇も抑えることができて、より小形化した抵
抗器を提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の抵抗器は、円柱状の絶縁基体と、前記絶縁基
体を覆うように設けられた抵抗皮膜と、前記絶縁基体の
両端に設けられ、かつ前記抵抗皮膜と導通する一対のキ
ャップ状の電極と、前記一対のキャップ状の電極の一方
と電気的に接続されるように設けられた第1のリード線
と、前記一対のキャップ状の電極の他方と電気的に接続
されるように設けられ、かつ前記第1のリード線よりも
長さを短くした第2のリード線と、少なくとも露出した
前記抵抗皮膜を覆うように設けられた保護膜とを有し、
前記第2のリード線を、前記第1のリード線より電気伝
導率の低い材料で構成したもので、この構成によれば、
リード線を取り付けている回路基板の取り付け部の温度
上昇を抑えることができるとともに、抵抗器の本体部の
温度上昇も抑えることができて、より小形化した抵抗器
を提供することができるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、円柱状の絶縁基体と、前記絶縁基体を覆うように設
けられた抵抗皮膜と、前記絶縁基体の両端に設けられ、
かつ前記抵抗皮膜と導通する一対のキャップ状の電極
と、前記一対のキャップ状の電極の一方と電気的に接続
されるように設けられた第1のリード線と、前記一対の
キャップ状の電極の他方と電気的に接続されるように設
けられ、かつ前記第1のリード線よりも長さを短くした
第2のリード線と、少なくとも露出した前記抵抗皮膜を
覆うように設けられた保護膜とを有し、前記第2のリー
ド線を、前記第1のリード線より電気伝導率の低い材料
で構成したもので、この構成によれば、第2のリード線
の長さが第1のリード線に比べて短いため、第1のリー
ド線側に比べて回路基板取り付け部への温度が伝わり易
く、そのため、第2のリード線側の回路基板取り付け部
に温度上昇が集中することになるが、第2のリード線
を、第1のリード線より電気伝導率の低い材料で構成し
ているため、第2のリード線側には熱が伝わりにくくな
り、その結果、第1のリード線側および第2のリード線
側に均等に熱が伝えられることになるため、抵抗器の小
形化における課題であった長さの短い第2のリード線を
取り付けている回路基板の取り付け部の温度上昇を抑え
ることができる。
【0021】また絶縁基体の小形化による温度上昇につ
いては、第2のリード線に比べて電気伝導率が高く、温
度上昇的にも余裕がある第1のリード線側を通して放熱
されるため、抵抗器の本体部の温度上昇も抑えることが
でき、その結果、絶縁基体の小形化が可能となって、従
来の抵抗器に比べてより小形化した抵抗器の提供が可能
になるという作用を有するものである。
【0022】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の第1のリード線と第2のリード線が挿通され、かつ前
記第2のリード線と電気的に接続されるキャップ状の電
極と接する放熱板を別個に備えたもので、この構成によ
れば、通電時に抵抗器で発生した熱が放熱板を通して空
気中に放熱され易くなり、さらに第2のリード線と電気
的に接続されるキャップ状の電極と放熱板を接触させて
固定することにより、抵抗器で発生した熱が直接放熱板
に伝わることになるため、放熱効果を高めることができ
るという作用を有するものである。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の放熱板を波形状に構成したもので、この構成によれ
ば、放熱板の放熱面積が広くなるため、さらに放熱効果
を高めることができるという作用を有するものである。
【0024】請求項4に記載の発明は、円柱状の絶縁基
体の表面に抵抗皮膜を形成する工程と、前記絶縁基体の
両端に前記抵抗皮膜と導通する一対のキャップ状の電極
を圧入により設ける工程と、前記一対のキャップ状の電
極の一方に第1のリード線を接続する工程と、前記一対
のキャップ状の電極の他方に前記第1のリード線よりも
長さが短く、かつ第1のリード線より電気伝導率の低い
材料で構成した第2のリード線を接続する工程と、少な
くとも前記絶縁基体に設けられた前記抵抗皮膜を覆うよ
うに保護膜を形成する工程とを備えたもので、この製造
方法によれば、抵抗器の小形化による第2のリード線側
の回路基板取り付け部への温度上昇の集中、および抵抗
皮膜の単位面積あたりの電力の増大と放熱性の低下によ
る抵抗器の本体部の温度上昇という課題を解決すること
ができ、より小形化した抵抗器を製造することができる
という作用を有するものである。
【0025】請求項5に記載の発明は、第1のリード線
と第2のリード線を放熱板に設けられた挿通孔に挿通す
る工程と、前記挿通孔に挿通された第1のリード線と第
2のリード線を前記放熱板の底面に沿って折り曲げるこ
とにより、前記第2のリード線と電気的に接続されるキ
ャップ状の電極と接するように放熱板を固定する工程と
を別個に備えたもので、この製造方法によれば、請求項
1に記載の抵抗器に比べて通電時に抵抗器で発生した熱
が放熱板を通して空気中に放熱され易くなり、さらに第
2のリード線と電気的に接続されるキャップ状の電極と
放熱板を接触させて固定しているため、抵抗器で発生し
た熱が直接放熱板に伝わることになるため、より放熱効
果を高めた抵抗器を提供することができるという作用を
有するものである。
【0026】以下、本発明の実施の形態における抵抗器
について、図面を参照しながら説明する。
【0027】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における抵抗器の断面図である。
【0028】図1において、11はアルミナ純度が80
〜95%程度のセラミック碍子により構成された円柱状
の絶縁基体、12は絶縁基体11の表面を覆うように設
けられた錫を主成分とする酸化物等からなる抵抗皮膜で
ある。13a,13bは絶縁基体11の両端に抵抗皮膜
12と導通するように設けられたキャップ状の電極で、
このキャップ状の電極13a,13bは鉄に銅めっきお
よび錫めっきを施すことにより構成している。14は絶
縁基体11の一端にキャップ状の電極13aおよび抵抗
皮膜12と電気的に導通するように設けられた第1のリ
ード線で、この第1のリード線14は銅芯にはんだめっ
きを施すことにより構成している。15は絶縁基体11
の他端にキャップ状の電極13bおよび抵抗皮膜12と
導通するように設けられた第2のリード線で、この第2
のリード線15は鉄芯に銅およびはんだめっきを施すこ
とにより構成して電気伝導率が前記第1のリード線14
の15〜25%という具合に低くなるようにしている。
またこの第2のリード線15は前記第1のリード線14
よりも長さを短くしている。16は少なくとも露出した
抵抗皮膜12を覆うように設けられたシリカやアルミナ
等の無機物からなる保護膜である。17,18は回路基
板に抵抗器を実装する際に、抵抗器が所定の位置で実装
されるように前記第1のリード線14と第2のリード線
15に施した加工部である。19は実装した回路基板上
に隣接する他の回路構成部品と第1のリード線14との
絶縁性を考慮し、第1のリード線14に施したエポキシ
系のリード線保護膜部である。
【0029】以上のように構成された本発明の実施の形
態1における抵抗器について、以下にその製造方法を説
明する。
【0030】図2(a)〜(g)は本発明の実施の形態
1における抵抗器の製造方法を示す工程図である。
【0031】まず、図2(a)に示すように、長さ8m
m、直径3mmの円柱状のアルミナ純度が95%の絶縁
基体11を約800℃まで加熱し、そして加熱された絶
縁基体11の表面に塩化錫および塩化アンチモンをメタ
ノールに溶かした溶液を噴霧することにより、酸化錫と
酸化アンチモンの抵抗皮膜12を着膜する。
【0032】次に、図2(b)に示すように、絶縁基体
11の両端に、抵抗皮膜12と導通するように鉄に銅め
っきと錫めっきを施したキャップ状の電極13a,13
bを圧入する。
【0033】次に、図2(c)に示すように、所定の抵
抗値を得るために、抵抗値を測定しながらカッターまた
はレーザーで抵抗皮膜12に螺旋状に溝切り加工20を
行って抵抗値修正を行う。
【0034】次に、図2(d)に示すように、絶縁基体
11の両端に設けたキャップ状の電極13a,13bの
一方13aに、銅芯にはんだめっきを施すことにより構
成した第1のリード線14を電気溶接により接続すると
ともに、キャップ状の電極13a,13bの他方13b
に、鉄芯に銅およびはんだめっきを施すことにより構成
して電気伝導率を第1のリード線14の15%とした第
2のリード線15を電気溶接により接続する。
【0035】次に、図2(e)に示すように、少なくと
も抵抗皮膜12を覆うようにシリカやアルミナ等の無機
物をメタノールで希釈した絶縁塗料を塗布した後、約1
60℃の乾燥機中で加熱し絶縁塗料を硬化させることに
より保護膜16を設ける。
【0036】次に、図2(f)に示すように、第1のリ
ード線14にエポキシ系の樹脂をキシロールで希釈した
絶縁塗料を塗布し、その後約160℃で乾燥し塗料を硬
化させることによりリード線保護膜部19を設ける。
【0037】次に、図2(g)に示すように、抵抗器を
回路基板上に実装したときに、回路基板上に抵抗器が所
定の位置で実装されるように第1,第2のリード線1
4,15に折り曲げ加工を施し、歯止め用の加工部1
7,18を設けるとともに、最後に実装密度を考慮し、
回路基板に対し抵抗器を垂直状態で実装するために、リ
ード線保護膜部19を設けた第1のリード線14を第2
のリード線15の方に折り曲げることにより、抵抗器を
製造する。
【0038】以上のようにして製造された本発明の実施
の形態1における抵抗器について、以下にその実装方法
を説明する。
【0039】図3は本発明の実施の形態1における抵抗
器を回路基板上に実装したときの実装状態図である。
【0040】図3において、21は本発明の実施の形態
1における抵抗器で、この抵抗器21はガラスエポキシ
等からなる回路基板22上に実装されるものである。1
4は銅芯にはんだめっきを施すことにより構成した第1
のリード線、15は鉄芯に銅およびはんだめっきを施す
ことにより構成して電気伝導率を第1のリード線の15
%とした第2のリード線である。17,18は回路基板
上に抵抗器が所定の位置で実装されるように第1のリー
ド線14と第2のリード線15に設けられた歯止め用の
加工部である。23は抵抗器21に隣接するように回路
基板22上に実装されたコンデンサ等の他の回路構成部
品である。
【0041】次に従来の抵抗器と本発明の実施の形態1
における抵抗器について、それぞれの抵抗器の寸法とそ
の実装面積を比較する。
【0042】図4(a)(b)は本発明の実施の形態1
における抵抗器21と従来の抵抗器24の実装寸法を比
較した(表1)における測定箇所を示したものである。
記号Aは抵抗器本体部の長さ寸法であり、記号Bは抵抗
器本体部の直径寸法である。記号Cは回路基板上に実装
したときの回路基板の上面から抵抗器の頂点までの高さ
寸法であり、記号Dは回路基板上に実装したときの抵抗
器のリード線の挿入ピッチである。
【0043】また(表1)は従来の抵抗器と本発明の実
施の形態1における抵抗器を回路基板上に実装した時の
実装寸法を比較して示したものである。
【0044】
【表1】
【0045】(表1)から明らかなように本発明の実施
の形態1の抵抗器によれば、抵抗器本体部の長さ寸法A
で従来の抵抗器より3mm短く(従来の抵抗器の約75
%)なるため、回路基板上に実装したときの回路基板の
上面から抵抗器の頂点までの高さ寸法Cも3mm低くす
ることが可能となる。
【0046】また回路基板上へ実装する際のリード線の
挿入ピッチDについては従来の抵抗器と同寸法とするこ
とができ、従来の抵抗器からの置き換えが容易である。
【0047】(表2)は本発明の実施の形態1における
第1のリード線14と第2のリード線15の仕様を比較
したものであり、第1,第2のリード線14,15の線
径と電気伝導率を示している。なお、第2のリード線1
5の電気伝導率は第1のリード線の電気伝導率を100
%とした場合の比であり、電気伝導率が低くなる程、熱
が伝わりにくくなるものである。
【0048】
【表2】
【0049】図5は本発明の実施の形態1の抵抗器と従
来の抵抗器の温度上昇の比較データを示したものであ
る。本発明の実施の形態1の抵抗器のように、第2のリ
ード線15として、(表2)に示すような電気伝導率1
5%のリード線(線径φ0.65mm)を使用した場合
は、抵抗器本体部(A点)の発熱が第2のリード線15
に伝わりにくくなり、そしてその分の発熱は電気伝導率
の高い、すなわち熱の伝わりやすい第1のリード線14
を伝わって放熱されることになり、その結果、本発明の
実施の形態1のように抵抗器を小形化しても、図5に示
すように、第2のリード線15の回路基板取り付け部
(B点)の温度上昇分を従来の抵抗器と同じように12
0deg.(2W印加時)に抑えることができ、かつ抵
抗器本体部(A点)の温度についても230deg.以
下に抑えることができるものである。
【0050】図6は本発明の実施の形態1の比較例とし
て、本発明の実施の形態1の抵抗器における第1のリー
ド線14と第2のリード線15に、従来の抵抗器と同じ
電気伝導率を有する銅芯にはんだめっきを施したリード
線(線径φ0.65mm)を使用した場合の温度上昇デ
ータを示したものである。
【0051】図6からも明らかなように、第1のリード
線14と第2のリード線15に、従来の抵抗器と同じ電
気伝導率を有する銅芯にはんだめっきを施したリード線
を使用した場合には、抵抗器本体部(A点)の小形化に
よる発熱量の増加により、第2のリード線15の回路基
板取り付け部(B点)の温度上昇分が170deg.
(2W)まで上昇し、回路基板取り付け部(B点)に使
用しているはんだが溶融するものである。
【0052】図7は図6と同様に本発明の実施の形態1
の比較例として、本発明の実施の形態1の抵抗器におけ
る第1のリード線14と第2のリード線15に、本発明
の実施の形態1の抵抗器と同じ電気伝導率15%の鉄芯
に銅およびはんだめっきを施したリード線(線径φ0.
65mm)を使用した場合の温度上昇データを示したも
のである。
【0053】図7からも明らかなように、第1のリード
線14と第2のリード線15に電気伝導率の低い鉄芯に
銅およびはんだめっきを施したリード線を使用すること
により、第2のリード線15の回路基板取り付け部(B
点)へ発熱が伝わりにくくなるため、B点の温度上昇分
を140deg.とすることができるものである。
【0054】しかしながら、第1のリード線14にも同
じ電気伝導率のリード線を使用しているため、抵抗器本
体部(A点)に発熱がこもり、さらに小形化による発熱
量増加により温度上昇分が280deg.(2W印加
時)以上に達することになり、抵抗値の異常などを生じ
ることが考えられる。
【0055】図8は本発明の実施の形態1における抵抗
器の第2のリード線15の線径をφ0.65mmからφ
0.80mmに変更した場合の温度上昇データを示した
ものである。
【0056】図8からも明らかなように、第2のリード
線15の線径をφ0.80mmに変更し、かつ電気伝導
率を23%とすると、第2のリード線15の回路基板取
り付け部(B点)の温度上昇を考慮しても、抵抗器本体
部(A点)の温度上昇分は200deg.以下となり、
さらに抵抗器の信頼性を向上させることができるもので
ある。
【0057】図9は本発明の実施の形態1における抵抗
器と、その比較例として、本発明の実施の形態1の抵抗
器における第1のリード線14と第2のリード線15
に、本発明の実施の形態1の抵抗器と同じ電気伝導率1
5%の鉄芯に銅およびはんだめっきを施したリード線を
使用した抵抗器と、従来の抵抗器のそれぞれを、以下の
実験方法により過負荷試験を行ったときの抵抗値変化の
データを示したものである。
【0058】実験方法:抵抗器の両端に定格電圧の4倍
の交流電圧を、1秒間印加し25秒間休止するサイクル
により、10000回繰り返し印加したときの印加前と
印加後の抵抗値変化率を測定する。
【0059】図9からも明らかなように、本発明の実施
の形態1における抵抗器については、従来の抵抗器に比
べ、抵抗器本体部の長さ寸法で約30%小形化している
にもかかわらず、電気伝導率の異なる第1のリード線1
4および第2のリード線15を使用しているため、抵抗
器本体部(A点)の発熱による温度上昇分が230de
g.以下に抑えられることになり、その結果、従来例の
抵抗器と同等の3%以下の抵抗値の変化率であることが
認められる。また第1のリード線14と第2のリード線
15が同じ電気伝導率を有する抵抗器については、小形
化による抵抗器本体部(A点)の発熱量の増加により、
抵抗値の変化率が他の抵抗器に比べて大きく、10%以
上変化しているものである。
【0060】なお、以上のように構成された本発明の実
施の形態1における抵抗器においては、電気伝導率の低
い第2のリード線15の長さを、第1のリード線14に
比べて短くしているため、実装の際には容易に区別する
ことが可能となるものである。
【0061】(実施の形態2)図10は本発明の実施の
形態2における抵抗器の断面図である。
【0062】図10において、上記した本発明の実施の
形態1における抵抗器と同一部品については同一番号を
付してその説明は省略し、異なる点のみを説明する。3
1は銅芯にはんだめっきを施すことにより構成された第
1のリード線である。32は鉄芯に銅およびはんだめっ
きを施すことにより構成され、かつ電気伝導率が前記第
1のリード線31の15%である第2のリード線であ
る。33は第1のリード線31と第2のリード線32が
挿通され、かつ前記第2のリード線32と電気的に接続
されるキャップ状の電極13bに接するように設けられ
たアルミナ90%からなる放熱板である。34a,34
bは第1のリード線31と第2のリード線32に放熱板
33を固定し、回路基板上に抵抗器が所定の位置で実装
されるように設けられた歯止め部である。35a,35
bは第1のリード線31および第2のリード線32を挿
通させるために放熱板33に設けられた挿通孔である。
【0063】以上のように構成された本発明の実施の形
態2における抵抗器について、以下にその製造方法を説
明する。
【0064】本発明の実施の形態2における抵抗器の製
造方法において、第1のリード線31にエポキシ系の樹
脂をキシロールで希釈した絶縁塗料を塗布し、その後約
160℃で乾燥し塗料を硬化させることによりリード線
保護膜部19を設ける工程までは、本発明の実施の形態
1における抵抗器の製造方法と同じであるため、その説
明は省略する。
【0065】リード線保護膜部19を設けた後、第1の
リード線31を下方、すなわち第2のリード線32の方
に折り曲げ、そしてこの第1のリード線31を第2のリ
ード線32とともに放熱板33に設けられた挿通孔35
a,35bに通し、放熱板33の一端から他端に挿通す
る。
【0066】次に、放熱板33の他端から挿通された第
1のリード線31および第2のリード線32を、放熱板
33の他端面に沿って折り曲げ歯止め部34a,34b
を設けることにより、抵抗器本体に放熱板33を固定す
る。
【0067】最後に、任意の挿入ピッチに合わせて、再
度第1のリード線31と第2のリード線32を下方に折
り曲げることにより、本発明の実施の形態2の抵抗器を
製造するものである。
【0068】以上のように構成、かつ製造された本発明
の実施の形態2における抵抗器について、以下にその効
果を説明する。
【0069】図11は本発明の実施の形態2における抵
抗器の温度上昇データを示したものである。
【0070】図11からも明らかなように、本発明の実
施の形態2の抵抗器においては、本発明の実施の形態1
に比べて抵抗器本体部(A点)の発熱による温度上昇分
が、第1のリード線31と第2のリード線32による放
熱だけでなく、さらに放熱板33により放熱されるた
め、抵抗器本体部(A点)の温度は200deg.以下
になり、かつ第1のリード線31と第2のリード線32
の回路基板取り付け部(C点)でも110deg.以下
(共に2W印加時)になるという具合に、さらに温度上
昇を抑えることができるものである。
【0071】また放熱板33の形状を波形状に構成する
ことにより、放熱板33の放熱面積が広くなるため、さ
らに放熱効果を高めることができて、温度上昇をさらに
抑えることができるものである。
【0072】
【発明の効果】以上のように本発明の抵抗器は、円柱状
の絶縁基体と、前記絶縁基体を覆うように設けられた抵
抗皮膜と、前記絶縁基体の両端に設けられ、かつ前記抵
抗皮膜と導通する一対のキャップ状の電極と、前記一対
のキャップ状の電極の一方と電気的に接続されるように
設けられた第1のリード線と、前記一対のキャップ状の
電極の他方と電気的に接続されるように設けられ、かつ
前記第1のリード線よりも長さを短くした第2のリード
線と、少なくとも露出した前記抵抗皮膜を覆うように設
けられた保護膜とを有し、前記第2のリード線を、前記
第1のリード線より電気伝導率の低い材料で構成したも
ので、この構成によれば、第2のリード線の長さが第1
のリード線に比べて短いため、第1のリード線側に比べ
て回路基板取り付け部への温度が伝わり易く、そのた
め、第2のリード線側の回路基板取り付け部に温度上昇
が集中することになるが、第2のリード線を、第1のリ
ード線より電気伝導率の低い材料で構成しているため、
第2のリード線側には熱が伝わりにくくなり、その結
果、第1のリード線側および第2のリード線側に均等に
熱が伝えられることになるため、抵抗器の小形化におけ
る課題であった長さの短い第2のリード線を取り付けて
いる回路基板の取り付け部の温度上昇を抑えることがで
きる。また絶縁基体の小形化による温度上昇について
は、第2のリード線に比べて電気伝導率が高く、温度上
昇的にも余裕がある第1のリード線側を通して放熱され
るため、抵抗器の本体部の温度上昇も抑えることがで
き、その結果、絶縁基体の小形化が可能となって、従来
の抵抗器に比べてより小形化した抵抗器の提供が可能に
なるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における抵抗器の断面図
【図2】(a)〜(g)同抵抗器の製造方法を示す工程
【図3】同抵抗器を回路基板上に実装したときの実装状
態図
【図4】(a)(b)本発明の実施の形態1における抵
抗器と従来の抵抗器の実装状態の測定寸法を説明する図
【図5】本発明の実施の形態1における抵抗器と従来の
抵抗器の温度上昇の比較データを示す図
【図6】本発明の実施の形態1における抵抗器の効果を
説明する温度上昇データを示す図
【図7】本発明の実施の形態1における抵抗器の効果を
有する温度上昇データを示す図
【図8】本発明の実施の形態1における抵抗器の温度上
昇データを示す図
【図9】本発明の実施の形態1における抵抗器と従来の
抵抗器の過負荷特性データを示す図
【図10】本発明の実施の形態2における抵抗器の断面
【図11】本発明の実施の形態2における抵抗器の温度
上昇データを示す図
【図12】従来の抵抗器の断面図
【図13】従来の抵抗器の温度上昇データを示す図
【符号の説明】
11 絶縁基体 12 抵抗皮膜 13a,13b キャップ状の電極 14,31 第1のリード線 15,32 第2のリード線 16 保護膜 33 放熱板 35a,35b 挿通孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状の絶縁基体と、前記絶縁基体を覆
    うように設けられた抵抗皮膜と、前記絶縁基体の両端に
    設けられ、かつ前記抵抗皮膜と導通する一対のキャップ
    状の電極と、前記一対のキャップ状の電極の一方と電気
    的に接続されるように設けられた第1のリード線と、前
    記一対のキャップ状の電極の他方と電気的に接続される
    ように設けられ、かつ前記第1のリード線よりも長さを
    短くした第2のリード線と、少なくとも露出した前記抵
    抗皮膜を覆うように設けられた保護膜とを有し、前記第
    2のリード線を、前記第1のリード線より電気伝導率の
    低い材料で構成した抵抗器。
  2. 【請求項2】 第1のリード線と第2のリード線が挿通
    され、かつ前記第2のリード線と電気的に接続されるキ
    ャップ状の電極と接する放熱板を別個に備えた請求項1
    記載の抵抗器。
  3. 【請求項3】 放熱板を波形状に構成した請求項2記載
    の抵抗器。
  4. 【請求項4】 円柱状の絶縁基体の表面に抵抗皮膜を形
    成する工程と、前記絶縁基体の両端に前記抵抗皮膜と導
    通する一対のキャップ状の電極を圧入により設ける工程
    と、前記一対のキャップ状の電極の一方に第1のリード
    線を接続する工程と、前記一対のキャップ状の電極の他
    方に前記第1のリード線よりも長さが短く、かつ第1の
    リード線より電気伝導率の低い材料で構成した第2のリ
    ード線を接続する工程と、少なくとも前記絶縁基体に設
    けられた前記抵抗皮膜を覆うように保護膜を形成する工
    程とを備えた抵抗器の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1のリード線と第2のリード線を放熱
    板に設けられた挿通孔に挿通する工程と、前記挿通孔に
    挿通された第1のリード線と第2のリード線を前記放熱
    板の端面に沿って折り曲げることにより、前記第2のリ
    ード線と電気的に接続されるキャップ状の電極と接する
    ように放熱板を固定する工程とを別個に備えた請求項4
    記載の抵抗器の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007097534A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Koa Corp 薬剤揮散素子及び当該素子を使用した薬剤の加熱揮散方法
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US8758931B2 (en) 2011-12-02 2014-06-24 Lenovo (Singapore) Pte. Ltd. Electrochemical cell package
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