JP2000261881A - マイクロホン装置 - Google Patents
マイクロホン装置Info
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- 238000009826 distribution Methods 0.000 claims abstract description 17
- 230000005405 multipole Effects 0.000 claims abstract description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 2
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- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 abstract description 4
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000004069 differentiation Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
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- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 230000005236 sound signal Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
- Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 音源の後方に存在する雑音源から到来する雑
音を排除して、所望の音を高い感度で集音する。 【解決手段】 無指向性の1次マイクロホン2に近接し
て複数のユニットマイクロホン311〜325から成る
2次マイクロホン3を配置し、ユニットマイクロホン3
11〜325の出力をそれぞれ所定増幅度を有する増幅
器411〜425を介して加算器5で加算し、減算器6
により1次マイクロホン2との差信号をとる。1次マイ
クロホン2の感度特性を多重極展開し、更にその展開式
に含まれる微分関数を差分近似することにより各増幅器
411〜425の増幅度を決定しておくと、1次マイク
ロホン2と2次マイクロホン3とは、遠距離領域で感度
分布がほぼ等しくなり、近距離領域では感度分布に差が
生じる。したがって、この装置は近距離領域で高い感度
を有する一方、或る距離以上離れた領域ではきわめて感
度が低くなる。
音を排除して、所望の音を高い感度で集音する。 【解決手段】 無指向性の1次マイクロホン2に近接し
て複数のユニットマイクロホン311〜325から成る
2次マイクロホン3を配置し、ユニットマイクロホン3
11〜325の出力をそれぞれ所定増幅度を有する増幅
器411〜425を介して加算器5で加算し、減算器6
により1次マイクロホン2との差信号をとる。1次マイ
クロホン2の感度特性を多重極展開し、更にその展開式
に含まれる微分関数を差分近似することにより各増幅器
411〜425の増幅度を決定しておくと、1次マイク
ロホン2と2次マイクロホン3とは、遠距離領域で感度
分布がほぼ等しくなり、近距離領域では感度分布に差が
生じる。したがって、この装置は近距離領域で高い感度
を有する一方、或る距離以上離れた領域ではきわめて感
度が低くなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロホン装置に
関し、更に詳しくは、所望の音源から到来する音を確実
に集音する一方、その音源以外の雑音源から到来する音
を極力排除するマイクロホン装置に関する。
関し、更に詳しくは、所望の音源から到来する音を確実
に集音する一方、その音源以外の雑音源から到来する音
を極力排除するマイクロホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロホン装置としては、周囲
の空間内の全方向に対してほぼ一定の感度を有する無指
向性マイクロホン装置や、特定の方向に対して一定の感
度を有する指向性マイクロホン装置が知られている。指
向性マイクロホン装置は、或る音源から到来する音を高
感度で収集する一方、該音源が位置する方向と相違する
方向から到来する種々の雑音を排除することができ、一
般に広く利用されている。また、従来より、その指向性
を高めるための各種提案がなされている(例えば、再公
表特許公報WO96/25018参照)。
の空間内の全方向に対してほぼ一定の感度を有する無指
向性マイクロホン装置や、特定の方向に対して一定の感
度を有する指向性マイクロホン装置が知られている。指
向性マイクロホン装置は、或る音源から到来する音を高
感度で収集する一方、該音源が位置する方向と相違する
方向から到来する種々の雑音を排除することができ、一
般に広く利用されている。また、従来より、その指向性
を高めるための各種提案がなされている(例えば、再公
表特許公報WO96/25018参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の指向性マイクロホン装置では、如何に指向性
を鋭くしたとしても、音源と同一又はきわめて近接した
方向に雑音源が存在する場合、音源から到来する音と雑
音源から到来する音とを同時に収音してしまう。一旦、
収音されてしまうと、所望の音と雑音とを完全に分離す
ることは非常に困難である。このような理由から、所望
の音のみを選択的に収集することが可能なマイクロホン
装置が強く要望されている。
うな従来の指向性マイクロホン装置では、如何に指向性
を鋭くしたとしても、音源と同一又はきわめて近接した
方向に雑音源が存在する場合、音源から到来する音と雑
音源から到来する音とを同時に収音してしまう。一旦、
収音されてしまうと、所望の音と雑音とを完全に分離す
ることは非常に困難である。このような理由から、所望
の音のみを選択的に収集することが可能なマイクロホン
装置が強く要望されている。
【0004】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、従来の
指向性マイクロホンの如く方向の選択性を有するのでは
なく、マイクロホン装置から所定の距離の範囲内におい
て高い感度で音を収集し、その範囲外から到来する音に
対しては感度を有さないか又はきわめて低い感度しか有
さないという、いわゆる距離の選択性をもたせることに
より所望の音のみを収音することができるマイクロホン
装置を提供することにある。
成されたものであり、その目的とするところは、従来の
指向性マイクロホンの如く方向の選択性を有するのでは
なく、マイクロホン装置から所定の距離の範囲内におい
て高い感度で音を収集し、その範囲外から到来する音に
対しては感度を有さないか又はきわめて低い感度しか有
さないという、いわゆる距離の選択性をもたせることに
より所望の音のみを収音することができるマイクロホン
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係るマイクロホン装置は、 a)空間内で所定の感度分布を有する第1受音手段と、 b)第1受音手段に近接して配置され、該第1受音手段の
感度特性を多重極展開することにより算出された、遠距
離領域においては第1受音手段と略同等であって、近距
離領域においては該第1受音手段と相違するような感度
分布を有する第2受音手段と、 c)第1受音手段の出力信号と第2受音手段の出力信号と
の差信号を算出する演算手段と、を備えることを特徴と
している。
に成された本発明に係るマイクロホン装置は、 a)空間内で所定の感度分布を有する第1受音手段と、 b)第1受音手段に近接して配置され、該第1受音手段の
感度特性を多重極展開することにより算出された、遠距
離領域においては第1受音手段と略同等であって、近距
離領域においては該第1受音手段と相違するような感度
分布を有する第2受音手段と、 c)第1受音手段の出力信号と第2受音手段の出力信号と
の差信号を算出する演算手段と、を備えることを特徴と
している。
【0006】また、本発明に係るマイクロホン装置で
は、前記第2受音手段は、多重極展開を差分近似により
離散化した結果に基づく感度特性を有する複数のマイク
ロホンから成ることを特徴としている。
は、前記第2受音手段は、多重極展開を差分近似により
離散化した結果に基づく感度特性を有する複数のマイク
ロホンから成ることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係るマイクロホン装置に
おいて、第1受音手段と第2受音手段とは遠距離領域で
はほぼ同じ感度分布を有し、近距離領域では互いに異な
る感度分布を有しているため、演算手段により両者の出
力信号の差をとると、遠距離領域では両者が打ち消し合
ってその感度が非常に弱くなる一方、近距離領域では両
者の差が残り所定の感度を有することになる。すなわ
ち、このマイクロホン装置の近くに位置する音源から到
来する音を高い感度でもって集音する一方、或る距離以
上離れた位置にある音源から到来する音は殆ど集音しな
いという、距離の選択性が達成される。
おいて、第1受音手段と第2受音手段とは遠距離領域で
はほぼ同じ感度分布を有し、近距離領域では互いに異な
る感度分布を有しているため、演算手段により両者の出
力信号の差をとると、遠距離領域では両者が打ち消し合
ってその感度が非常に弱くなる一方、近距離領域では両
者の差が残り所定の感度を有することになる。すなわ
ち、このマイクロホン装置の近くに位置する音源から到
来する音を高い感度でもって集音する一方、或る距離以
上離れた位置にある音源から到来する音は殆ど集音しな
いという、距離の選択性が達成される。
【0008】したがって、このマイクロホン装置と所望
の音源とを結ぶ線の延長線上に雑音源が存在する場合で
あっても、雑音源から到来する不所望の音を排除し、所
望の音源から到来する音のみを確実に集音することがで
きる。その結果、集音される音のS/N比が改善される
という利点を有する。
の音源とを結ぶ線の延長線上に雑音源が存在する場合で
あっても、雑音源から到来する不所望の音を排除し、所
望の音源から到来する音のみを確実に集音することがで
きる。その結果、集音される音のS/N比が改善される
という利点を有する。
【0009】本発明に係るマイクロホン装置において、
第2受音手段の感度特性は具体的に次のようにして得る
ことができる。いま、3次元空間内の点s(−u,−
v,−w)に音源が在る場合の点r(x,y,z)にお
ける音圧は、3次元自由音場内ではグリーン関数を用い
て次の(1)式で表される。
第2受音手段の感度特性は具体的に次のようにして得る
ことができる。いま、3次元空間内の点s(−u,−
v,−w)に音源が在る場合の点r(x,y,z)にお
ける音圧は、3次元自由音場内ではグリーン関数を用い
て次の(1)式で表される。
【数1】 この式(1)で表される音場を点s以外の点で模擬する
ために、式(1)を多重極展開する。例えば、原点o
(0,0,0)でもって式(1)を多重極展開すると式
(2)が得られる。
ために、式(1)を多重極展開する。例えば、原点o
(0,0,0)でもって式(1)を多重極展開すると式
(2)が得られる。
【数2】
【0010】式(1)と式(2)を完全に一致させるこ
とは原理的に不可能であって、原点近傍に誤差が残る。
式(2)で展開項数を増加させてゆくと、原点から或る
程度離れた遠方の範囲では両者はほぼ等しくなり、誤差
は原点付近に収束してゆく。遠方場の騒音を低減するこ
とを目的としたアクティブノイズキャンセル(ANC)
システムはこの原理を応用したものであって、式(1)
で表される1次音源から発せられる音波の逆位相で2次
音源から音波を放射することにより、遠方の音場を打ち
消す一方、原点近傍の誤差に相当する音のみを残すもの
である。
とは原理的に不可能であって、原点近傍に誤差が残る。
式(2)で展開項数を増加させてゆくと、原点から或る
程度離れた遠方の範囲では両者はほぼ等しくなり、誤差
は原点付近に収束してゆく。遠方場の騒音を低減するこ
とを目的としたアクティブノイズキャンセル(ANC)
システムはこの原理を応用したものであって、式(1)
で表される1次音源から発せられる音波の逆位相で2次
音源から音波を放射することにより、遠方の音場を打ち
消す一方、原点近傍の誤差に相当する音のみを残すもの
である。
【0011】本願発明者は、上述の手法において空間内
の相反性を利用すれば、音源と受音点の位置を入れ替え
ることが可能である点に着目した。それによれば、式
(1)及び式(2)をそれぞれマイクロホンの感度特性
として考えることができるから、本発明に係るマイクロ
ホン装置の一実施形態としては、第1受音手段として式
(1)の特性を有する、通常の無指向性マイクロホンを
使用し、第2受音手段として、第1受音手段の空間内で
の感度分布を多重極展開することにより得られる感度特
性をもつマイクロホンを使用すればよい。
の相反性を利用すれば、音源と受音点の位置を入れ替え
ることが可能である点に着目した。それによれば、式
(1)及び式(2)をそれぞれマイクロホンの感度特性
として考えることができるから、本発明に係るマイクロ
ホン装置の一実施形態としては、第1受音手段として式
(1)の特性を有する、通常の無指向性マイクロホンを
使用し、第2受音手段として、第1受音手段の空間内で
の感度分布を多重極展開することにより得られる感度特
性をもつマイクロホンを使用すればよい。
【0012】ところで、式(2)で表されるマイクロホ
ンの感度は微分関数を用いて表現されている。つまり、
空間内の或る1点で多重極展開関数の感度特性を有する
マイクロホンを示しており、このような感度特性を1本
のマイクロホンに持たせることは容易ではない。そこ
で、より実用的には、この第2受音手段を複数のマイク
ロホン素子によって構成することが好ましい。
ンの感度は微分関数を用いて表現されている。つまり、
空間内の或る1点で多重極展開関数の感度特性を有する
マイクロホンを示しており、このような感度特性を1本
のマイクロホンに持たせることは容易ではない。そこ
で、より実用的には、この第2受音手段を複数のマイク
ロホン素子によって構成することが好ましい。
【0013】いま、単純化のために、点ru(−u,
0,0)に在るマイクロホンの感度を原点oにおいて多
重極展開することを考える。このとき式(2)は式
(3)のように書き直すことができる。
0,0)に在るマイクロホンの感度を原点oにおいて多
重極展開することを考える。このとき式(2)は式
(3)のように書き直すことができる。
【数3】 式(3)においてグリーン関数をm階微分したものを
(m+1)重極と呼び、その式(3)で表される感度特
性は(m+1)本のマイクロホンの組み合わせで実現す
ることができる。更に単純化のために、数値微分はx軸
方向に対する差分で表し、その結果得られる複数のマイ
クロホンの中心が原点oになるように配置するものと仮
定する。すなわち、Δxを多重極マイクロホンの隣接間
距離とすると、式(3)は式(4)のように書き換える
ことができ、これにより差分近似による離散化が達成さ
れる。
(m+1)重極と呼び、その式(3)で表される感度特
性は(m+1)本のマイクロホンの組み合わせで実現す
ることができる。更に単純化のために、数値微分はx軸
方向に対する差分で表し、その結果得られる複数のマイ
クロホンの中心が原点oになるように配置するものと仮
定する。すなわち、Δxを多重極マイクロホンの隣接間
距離とすると、式(3)は式(4)のように書き換える
ことができ、これにより差分近似による離散化が達成さ
れる。
【数4】 すなわち、本発明に係るマイクロホン装置の他の実施形
態としては、第2受音手段は、例えば式(4)のような
差分近似により離散化した結果に基づく感度特性を有す
る複数のマイクロホン素子から成る構成とすることがで
きる。
態としては、第2受音手段は、例えば式(4)のような
差分近似により離散化した結果に基づく感度特性を有す
る複数のマイクロホン素子から成る構成とすることがで
きる。
【0014】以下、このようなマイクロホン装置の一例
について具体的に説明する。上記式(3)及び式(4)
で表される感度特性は、展開項数つまり総和の項数を増
加するに伴いより好ましいものとなる。しかしながら、
そのためには第2受音手段を構成するマイクロホンの数
が増え、大きなスペースを占有するとともにコストが高
いものとなる。そこで、式(3)において7次までの多
重極展開を行って差分により近似して離散化するものと
する。この場合、式(5)に示すようになる。
について具体的に説明する。上記式(3)及び式(4)
で表される感度特性は、展開項数つまり総和の項数を増
加するに伴いより好ましいものとなる。しかしながら、
そのためには第2受音手段を構成するマイクロホンの数
が増え、大きなスペースを占有するとともにコストが高
いものとなる。そこで、式(3)において7次までの多
重極展開を行って差分により近似して離散化するものと
する。この場合、式(5)に示すようになる。
【数5】 すなわち、15本のマイクロホンでもって第2受音手段
は実現される。
は実現される。
【0015】図1は、このマイクロホン装置の構成を示
すブロック図である。このマイクロホン装置は、複数
(この例では16個)のユニットマイクロホン2、31
1〜325が一直線上に配列されて成るマイクロホンア
レイ1と、ユニットマイクロホン311〜325に対応
してそれぞれ設けられた増幅器411〜425と、その
増幅器411〜425の出力を加算合成する加算器5
と、ユニットマイクロホン2の出力から加算器5の出力
を減算する減算器6とを備えている。
すブロック図である。このマイクロホン装置は、複数
(この例では16個)のユニットマイクロホン2、31
1〜325が一直線上に配列されて成るマイクロホンア
レイ1と、ユニットマイクロホン311〜325に対応
してそれぞれ設けられた増幅器411〜425と、その
増幅器411〜425の出力を加算合成する加算器5
と、ユニットマイクロホン2の出力から加算器5の出力
を減算する減算器6とを備えている。
【0016】マイクロホンアレイ1において、ユニット
マイクロホン2は第1受音手段に相当する唯一の1次マ
イクロホンであって、15個のユニットマイクロホン3
11〜325は第2受音手段に相当する2次マイクロホ
ン3を構成している。各ユニットマイクロホン2、31
1〜325は略同一の無指向性のマイクロホンであっ
て、2次マイクロホン3内の各ユニットマイクロホン3
11〜325はそれぞれ隣接間隔が一定値d2であり、
その中央に位置するユニットマイクロホン318と1次
マイクロホン2との離間距離はd1となっている。ここ
では、間隔d1は10.9cm、d2は1.1cmに設定
されている。また、増幅器411〜425は、それぞれ
式(5)で示される係数A0,A±n(n=1〜7)をΔ
x7で除したA’0,A’±n なる増幅度を有している。
すなわち、2次マイクロホン3、増幅器411〜42
5、及び加算器5によって式(5)に示す特性が具現化
されており、減算器6によって1次マイクロホン2と2
次マイクロホン3との感度特性の差を求めている。
マイクロホン2は第1受音手段に相当する唯一の1次マ
イクロホンであって、15個のユニットマイクロホン3
11〜325は第2受音手段に相当する2次マイクロホ
ン3を構成している。各ユニットマイクロホン2、31
1〜325は略同一の無指向性のマイクロホンであっ
て、2次マイクロホン3内の各ユニットマイクロホン3
11〜325はそれぞれ隣接間隔が一定値d2であり、
その中央に位置するユニットマイクロホン318と1次
マイクロホン2との離間距離はd1となっている。ここ
では、間隔d1は10.9cm、d2は1.1cmに設定
されている。また、増幅器411〜425は、それぞれ
式(5)で示される係数A0,A±n(n=1〜7)をΔ
x7で除したA’0,A’±n なる増幅度を有している。
すなわち、2次マイクロホン3、増幅器411〜42
5、及び加算器5によって式(5)に示す特性が具現化
されており、減算器6によって1次マイクロホン2と2
次マイクロホン3との感度特性の差を求めている。
【0017】図2は、上記構成のマイクロホンアレイ1
をX軸上に配置したときの、X−Y平面内における1次
マイクロホン及び2次マイクロホンの感度分布のシミュ
レーション結果を示したものである。この図では、2次
マイクロホン3の中央のユニットマイクロホン318を
原点に置き、マイクロホンアレイ1の前面の100×5
0cmの範囲内の感度分布をそれぞれ5dB毎の等感度
線で描出している。
をX軸上に配置したときの、X−Y平面内における1次
マイクロホン及び2次マイクロホンの感度分布のシミュ
レーション結果を示したものである。この図では、2次
マイクロホン3の中央のユニットマイクロホン318を
原点に置き、マイクロホンアレイ1の前面の100×5
0cmの範囲内の感度分布をそれぞれ5dB毎の等感度
線で描出している。
【0018】一方、図4は、式(3)で表される微分を
7次まで展開したものを2次マイクロホンとして用いた
場合の感度分布のシミュレーション結果を示したもので
ある。すなわち、差分近似を行わずに微分関数による感
度特性をもたせた場合であって、原点に唯一の第2受音
手段(2次マイクロホン)が存在しているとして、その
前面の100×50cmの範囲内の感度分布をそれぞれ
5dB毎の等感度線で描出している。
7次まで展開したものを2次マイクロホンとして用いた
場合の感度分布のシミュレーション結果を示したもので
ある。すなわち、差分近似を行わずに微分関数による感
度特性をもたせた場合であって、原点に唯一の第2受音
手段(2次マイクロホン)が存在しているとして、その
前面の100×50cmの範囲内の感度分布をそれぞれ
5dB毎の等感度線で描出している。
【0019】図2と図4とを比較した場合、原点近傍に
おいて2次マイクロホンの感度特性に僅かに相違はある
ものの、いずれの構成でも2次マイクロホンの感度は近
距離では1次マイクロホンの感度に対して誤差を有して
おり、一方30cm程度以上離れた遠距離範囲では、1
次マイクロホンの感度をほぼ完全に近似していることが
わかる。このように感度がほぼ完全に近似された範囲で
は、両者の差をとることにより感度は打ち消され、マイ
クロホン装置としては非常に小さな感度しか有さないこ
とになる。
おいて2次マイクロホンの感度特性に僅かに相違はある
ものの、いずれの構成でも2次マイクロホンの感度は近
距離では1次マイクロホンの感度に対して誤差を有して
おり、一方30cm程度以上離れた遠距離範囲では、1
次マイクロホンの感度をほぼ完全に近似していることが
わかる。このように感度がほぼ完全に近似された範囲で
は、両者の差をとることにより感度は打ち消され、マイ
クロホン装置としては非常に小さな感度しか有さないこ
とになる。
【0020】図3は図2に示す感度分布を有するマイク
ロホン装置において、距離と感度との関係をX軸に対す
る角度をパラメータとして求めたシミュレーション結果
である。ここで、感度E(r)は、 E(r)=10log10 |p(rp)−p’(rp)|2 として求めている。
ロホン装置において、距離と感度との関係をX軸に対す
る角度をパラメータとして求めたシミュレーション結果
である。ここで、感度E(r)は、 E(r)=10log10 |p(rp)−p’(rp)|2 として求めている。
【0021】図5は図4に示す感度分布を有するマイク
ロホン装置における同様のシミュレーション結果であ
る。図3及び図5中に点線で示す曲線は、原点に一般的
な音圧マイクロホンを設置した場合の距離減衰特性を示
すものである。
ロホン装置における同様のシミュレーション結果であ
る。図3及び図5中に点線で示す曲線は、原点に一般的
な音圧マイクロホンを設置した場合の距離減衰特性を示
すものである。
【0022】図5からわかる通り、式(3)に基づく特
性を有する2次マイクロホンを利用した構成では、一般
的な音圧マイクロホンの感度に比べて非常に急峻な距離
減衰特性を有している。すなわち、このようなマイクロ
ホン装置では、近距離に音源が存在する場合には、きわ
めて感度よく音を収音し、或る距離(ここでは10〜2
0cm)以上離れた位置に存在する音源から到来する音
に対してはきわめて感度が低いという距離選択性を有し
ていることがわかる。また、このような距離選択性はマ
イクロホンアレイ1と直交する方向で最も顕著である
が、斜交する方向においても十分に大きな選択性を有し
ている。
性を有する2次マイクロホンを利用した構成では、一般
的な音圧マイクロホンの感度に比べて非常に急峻な距離
減衰特性を有している。すなわち、このようなマイクロ
ホン装置では、近距離に音源が存在する場合には、きわ
めて感度よく音を収音し、或る距離(ここでは10〜2
0cm)以上離れた位置に存在する音源から到来する音
に対してはきわめて感度が低いという距離選択性を有し
ていることがわかる。また、このような距離選択性はマ
イクロホンアレイ1と直交する方向で最も顕著である
が、斜交する方向においても十分に大きな選択性を有し
ている。
【0023】図3からわかる通り、式(5)によるマイ
クロホン装置では遠距離領域における減衰が図5の場合
よりも10〜30dB程度悪化している。つまり、この
分が差分近似による誤差と考えられる。しかしながら、
通常のマイクロホンと比較した場合、例えば距離10c
mの位置では通常のマイクロホンよりも10dB程度の
感度低下となっているのに対し、距離20cmの位置で
は40〜50dBの感度低下と大幅に感度が低下してい
る。すなわち、距離10cmと20cmとの間で十分に
急激な減衰特性が得られるから、例えば距離10cmの
範囲内に音源が置かれた場合には、その音源から到来す
る音を高い感度で集音することができる。一方、距離2
0cm以上離れた位置に雑音源が在ったとしても、その
方向に拘わらず、雑音源から到来する音は殆ど集音しな
い。したがって、所望の音源の近くにこのマイクロホン
装置を配置するようにすれば、収集した音のS/N比を
大幅に改善することができる。
クロホン装置では遠距離領域における減衰が図5の場合
よりも10〜30dB程度悪化している。つまり、この
分が差分近似による誤差と考えられる。しかしながら、
通常のマイクロホンと比較した場合、例えば距離10c
mの位置では通常のマイクロホンよりも10dB程度の
感度低下となっているのに対し、距離20cmの位置で
は40〜50dBの感度低下と大幅に感度が低下してい
る。すなわち、距離10cmと20cmとの間で十分に
急激な減衰特性が得られるから、例えば距離10cmの
範囲内に音源が置かれた場合には、その音源から到来す
る音を高い感度で集音することができる。一方、距離2
0cm以上離れた位置に雑音源が在ったとしても、その
方向に拘わらず、雑音源から到来する音は殆ど集音しな
い。したがって、所望の音源の近くにこのマイクロホン
装置を配置するようにすれば、収集した音のS/N比を
大幅に改善することができる。
【0024】勿論、式(3)によるマイクロホン装置で
は、式(5)によるマイクロホン装置以上に大きな距離
減衰特性が得られるから、集音した音のS/N比を更に
一段と改善することができる。
は、式(5)によるマイクロホン装置以上に大きな距離
減衰特性が得られるから、集音した音のS/N比を更に
一段と改善することができる。
【0025】なお、図1の構成では増幅器411〜42
5の増幅度を式(5)に応じて設定するようにしていた
が、各ユニットマイクロホンで集音した音声信号をそれ
ぞれデジタル信号に変換した後に所定の係数を乗算する
乗算器を設け、更にその出力をデジタル的に加算する構
成としてもよい。
5の増幅度を式(5)に応じて設定するようにしていた
が、各ユニットマイクロホンで集音した音声信号をそれ
ぞれデジタル信号に変換した後に所定の係数を乗算する
乗算器を設け、更にその出力をデジタル的に加算する構
成としてもよい。
【0026】なお、上記実施形態は一例であって、本発
明の趣旨の範囲で適宜に変更や修正を行うことができる
ことは明らかである。例えば、図1の構成では15本の
ユニットマイクロホンで2次マイクロホンを構成してい
るが、距離減衰特性がもっと緩やかでよい場合には必要
なユニットマイクロホンの数を減らすことができ、更に
コストを下げることができる。
明の趣旨の範囲で適宜に変更や修正を行うことができる
ことは明らかである。例えば、図1の構成では15本の
ユニットマイクロホンで2次マイクロホンを構成してい
るが、距離減衰特性がもっと緩やかでよい場合には必要
なユニットマイクロホンの数を減らすことができ、更に
コストを下げることができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るマイク
ロホン装置によれば、当該マイクロホン装置から所定の
距離範囲内に在る音源から到来する音を高い感度で収音
する一方、その距離範囲外に在る音源から到来する不所
望な音に対しては殆ど集音しない。したがって、例えば
音源と同一方向又はきわめて近接した方向に雑音源が存
在する場合であっても、高いS/N比でもって所望の音
を集音することができるという従来にない利点を有して
いる。
ロホン装置によれば、当該マイクロホン装置から所定の
距離範囲内に在る音源から到来する音を高い感度で収音
する一方、その距離範囲外に在る音源から到来する不所
望な音に対しては殆ど集音しない。したがって、例えば
音源と同一方向又はきわめて近接した方向に雑音源が存
在する場合であっても、高いS/N比でもって所望の音
を集音することができるという従来にない利点を有して
いる。
【図1】 本発明の一実施形態である差分近似を用いた
感度特性を有するマイクロホン装置の構成を示すブロッ
ク図。
感度特性を有するマイクロホン装置の構成を示すブロッ
ク図。
【図2】 図1の構成によるマイクロホン装置の1次マ
イクロホン及び2次マイクロホンの感度分布のシミュレ
ーション結果の一例を示す図。
イクロホン及び2次マイクロホンの感度分布のシミュレ
ーション結果の一例を示す図。
【図3】 図1の構成によるマイクロホン装置において
距離と感度との関係のシミュレーション結果の一例を示
す図。
距離と感度との関係のシミュレーション結果の一例を示
す図。
【図4】 微分関数による感度特性を有するマイクロホ
ン装置の1次マイクロホン及び2次マイクロホンの感度
分布のシミュレーション結果の一例を示す図。
ン装置の1次マイクロホン及び2次マイクロホンの感度
分布のシミュレーション結果の一例を示す図。
【図5】 微分関数による感度特性を有するマイクロホ
ン装置における距離と感度との関係のシミュレーション
結果の一例を示す図。
ン装置における距離と感度との関係のシミュレーション
結果の一例を示す図。
1…マイクロホンアレイ 2…1次マイクロホン(ユニットマイクロホン) 3…2次マイクロホン 311〜325…ユニットマイクロホン 411〜425…増幅器 5…加算器 6…減算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04R 1/40 320
Claims (2)
- 【請求項1】 a)空間内で所定の感度分布を有する第1
受音手段と、 b)第1受音手段に近接して配置され、該第1受音手段の
感度特性を多重極展開することにより算出された、遠距
離領域においては第1受音手段と略同等であって、近距
離領域においては該第1受音手段と相違するような感度
分布を有する第2受音手段と、 c)第1受音手段の出力信号と第2受音手段の出力信号と
の差信号を算出する演算手段と、 を備えることを特徴とするマイクロホン装置。 - 【請求項2】 前記第2受音手段は、多重極展開を差分
近似により離散化した結果に基づく感度特性を有する複
数のマイクロホンから成ることを特徴とする請求項1に
記載のマイクロホン装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11058111A JP2000261881A (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | マイクロホン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11058111A JP2000261881A (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | マイクロホン装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000261881A true JP2000261881A (ja) | 2000-09-22 |
Family
ID=13074879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11058111A Pending JP2000261881A (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | マイクロホン装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000261881A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012238964A (ja) * | 2011-05-10 | 2012-12-06 | Funai Electric Co Ltd | 音分離装置、及び、それを備えたカメラユニット |
| JP2018142905A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | 日本電信電話株式会社 | アンテナ制御方法及びアンテナ装置 |
-
1999
- 1999-03-05 JP JP11058111A patent/JP2000261881A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012238964A (ja) * | 2011-05-10 | 2012-12-06 | Funai Electric Co Ltd | 音分離装置、及び、それを備えたカメラユニット |
| JP2018142905A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | 日本電信電話株式会社 | アンテナ制御方法及びアンテナ装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060228 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080205 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080603 |