JP2000262034A - シリンダ型リニア同期モータ - Google Patents

シリンダ型リニア同期モータ

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JP2000262034A JP11061591A JP6159199A JP2000262034A JP 2000262034 A JP2000262034 A JP 2000262034A JP 11061591 A JP11061591 A JP 11061591A JP 6159199 A JP6159199 A JP 6159199A JP 2000262034 A JP2000262034 A JP 2000262034A
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K41/00Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
    • H02K41/02Linear motors; Sectional motors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立てが容易な構造の固定子を備えたシリ
ンダ形リニア同期モータを提供する。 【解決手段】 直動軸27に固定した磁石取付体29の
磁石取付部30に円環状永久磁石31a〜31hを軸線
方向に交互にN極とS極が並ぶように嵌合して可動子3
2を構成する。複数の固定子コアユニット35をフレー
ム5の内壁部に対して可動子32の周方向に等しい間隔
をあけて固定する。各固定子コアユニット35を複数の
固定子コア分割体36a〜36gを組み合わせて構成す
る。励磁巻線として、それぞれ可動子32の周囲を周方
向に囲むように巻線導体を環状に巻回して形成した環状
巻線39a〜39eを用いる。環状巻線39a〜39e
の一部を複数の固定子コアユニット35の軸線方向に隣
接する2つの磁極部35c間にそれぞれ形成されたスロ
ットにそれぞれ嵌合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動子が直線運動
をするシリンダ形リニア同期モータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、シリンダ形リニアモータとして実
際に販売されているものとしては、シリンダ形のリニア
ステッピングモータ(またはリニアパルスモータ)があ
る。この市販されているシリンダ形のリニアステッピン
グモータは、内周面に直動軸の軸線方向に沿って複数の
小歯が形成され且つ励磁巻線が巻装された複数の固定子
コアからなる固定子と、直動軸に固定され内部に永久磁
石を備えて外周面に直動軸の軸線方向に沿って複数の小
歯が形成された可動部を備えた可動子とを備えている。
そしてこのリニアステッピングモータでは、複数の固定
子コアの励磁巻線を順次励磁することにより固定子の小
歯と可動子の小歯との間に推力を発生させて直動軸を直
線運動させる。リニアステッピングモータは、位置制御
性能は高いものの、大きな推力を得ることができない。
【0003】そこで出願人は、位置制御性能は劣るが大
きな推力を得ることができるシリンダ形リニア同期モー
タを提案した(特願平10−130051号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】出願人が提案したシリ
ンダ形リニア同期モータでは、予め複数の環状巻線を用
意し、固定子コアの対応する複数のスロットにそれぞれ
対応する環状巻線を嵌合させた構造を有している。しか
しながらこのような構造では、軸線方向の長さが異なる
モータ毎に固定子コアを設計して製造しなければならな
かった。また固定子の組み立てが面倒であるとう問題も
あった。更に、可動子と対向するスロットの開口部の幅
寸法を狭くしてモータ性能を高めることができない問題
もあった。本発明の目的は、軸線方向の長さを任意に設
定できる構造の固定子を備えたシリンダ形リニア同期モ
ータを提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、組み立てが容易な構
造の固定子を備えたシリンダ形リニア同期モータを提供
することにある。
【0006】本発明の更に他の目的は、環状巻線を備え
てしかもスロットの可動子側の開口部を狭くすることが
できるシリンダ形リニア同期モータを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のシリンダ形リニ
ア同期モータで用いる可動子は、軸線方向に往復移動す
る直動軸、この直動軸に固定された磁石取付部及び磁石
取付部に固定され直動軸の軸線方向に並ぶ複数の永久磁
石からなる1以上の永久磁石列を備えている。なお1つ
の永久磁石列を構成する複数の永久磁石は、物理的に組
合せた複数の永久磁石であってもよいし、物理的に1つ
の磁性体が長手方向に交互にN極とS極とに着磁されて
構成された複数の永久磁石でもよい。永久磁石列が複数
列ある場合には、複数列の永久磁石列は周方向にほぼ等
しい間隔をあけて配置するのが好ましい。但し、径方向
の外面にN極またはS極が現れるように着磁された円環
状永久磁石を用いて、永久磁石列の集合体を構成しても
よい。具体的には、可動子の磁石取付体の外周部に軸線
方向に所定の間隔をあけてN極とS極が交互に並ぶよう
に円環状永久磁石を嵌合させて固定する。このような複
数の円環状永久磁石を用いた場合には、複数の円環状永
久磁石の固定子コアの複数の磁極部と対向する部分が、
それぞれ永久磁石列を構成する複数の永久磁石となる。
このような円環状永久磁石を用いると、可動子の構造が
簡単になるだけでなく、永久磁石の磁石取付体への取付
が容易になる。
【0008】また固定子は、巻線導体が環状に巻かれて
形成され、軸線方向に所定の間隔をあけて配置され且つ
可動子の周囲を囲むように配置された複数の環状巻線を
備えている。また固定子は、可動子の永久磁石列と所定
の間隙を介して対向する複数の磁極部及びこれら複数の
磁極部を磁気的に連結するヨークを有し且つ隣接する2
つの磁極部間に対応する環状巻線の少なくとも一部を受
け入れるスロットを形成するように複数の磁極部が軸線
方向に間隔をあけて配置されてなる1以上の固定子コア
ユニットを備えている。ここでスロットは、可動子に向
かって開口する開口部と環状巻線の少なくとも一部を受
け入れる巻線受け入れ部とを有している。開口部の軸線
方向の幅寸法が巻線受け入れ部の軸線方向の幅寸法と同
じであってもよいが、開口部の軸線方向の幅寸法が巻線
受け入れ部の軸線方向の幅寸法よりも小さくてもよい。
【0009】シリンダ形リニア同期モータでは、固定子
の複数の環状巻線(励磁巻線)に流れる励磁電流の通電
方向を変えて複数の磁極部の磁極面に現れる磁極の極性
を変えることにより移動磁界を発生して、1以上の永久
磁石列と複数の磁極部との間に直動軸を軸線方向に変位
さる推力を発生する。励磁電流が交流電流であれば、そ
の周波数に応じて磁極部の磁極面に現れる磁極の極性が
変化することになる。多相の交流電流を複数の励磁巻線
に通電すれば多相同期モータとなるため、大きな推力を
得ることができる。励磁電流の極性及び大きさを固定す
れば固定子と可動子との間には吸引力のみが働き、可動
子の位置は固定される。
【0010】固定子コアユニットの磁極部を励磁する場
合、回転電機の発想に従えば、磁極部の外周に巻線導体
を巻回することになる。この回転電機の発想をリニア同
期モータに持ち込むと、軸線方向の長さが長くなる上、
巻線の巻回作業が大変になる。そこで本発明では、固定
子の複数の励磁巻線として、それぞれ可動子の周囲を周
方向に囲むように巻線導体を環状に巻回してなる環状巻
線を用いる。そして1以上の固定子コアユニットの軸線
方向に隣接する2つの磁極部間に形成されたスロットに
対応する1つの環状巻線の少なくとも一部を嵌合させる
構造を採用する。このようにすると1つのスロットに嵌
合された励磁巻線が発生する磁束が隣接する2つの磁極
部を循環するように流れて、隣接する2つの磁極部の磁
極面には極性の異なる磁極が現れる。1以上の固定子コ
アユニットの複数のスロットに嵌合した複数の環状巻線
に流す励磁電流を適当に切り替えることにより、固定子
側に軸線方向の一方の方向から他方の方向に向かって
(または他方の方向から一方の方向に向かって)N極と
S極の磁界が所定の速度で移動しているのと同じ状態の
移動磁界が得られる。この移動磁界は、多相同期電動機
で用いる回転磁界に相当するものである。この移動磁界
により、固定子コアユニットの複数の磁極部と可動子の
永久磁石列との間に推力が発生して直動軸が軸線方向に
移動する。固定子コアの複数の磁極部の磁極面に現れる
磁極を一定にすれば、可動子と固定子との間には吸引力
のみが発生して可動子は固定される。
【0011】本発明においては、固定子コアユニットと
して、固定子コアユニットのスロットに対応するヨーク
の部分に軸線方向に組合せ可能な組合せ構造部を有する
複数の固定子コア分割体が軸線方向に組み合わされて構
成される構造のものを用いる。ここで「スロットに対応
するヨークの部分」とは、その部分に設けた組合せ構造
部で2つの固定子コア分割体を分割すると、スロットが
2つに分かれてしまう(または1つのスロットが形状を
維持できなくなる部分)であり、スロットが完全に2分
割される部分に限られるものではない。
【0012】ここで軸線方向に組合せ可能な組合せ構造
部の構造として、凹凸嵌合構造により組み合される構造
や、また2つの固定子コア分割体のヨーク構成部分に対
向する凹部またはスリットをそれぞれ形成し、対向する
2つの凹部またはスリットの双方に共通の嵌合部材を嵌
合させて組み合わされる構造等、公知の組合せ構造を用
いることができる。
【0013】固定子コアユニットが1つだけ用いられる
場合には、固定子コア分割体として、直動軸と同心的に
配置される環状のヨーク構成部分とヨーク構成部分と一
体に構成される環状の磁極部とを有している構造のもの
を用いることができる。このような固定子コア分割体は
導磁性材料により一体に形成されるのが好ましい。
【0014】また複数の固定子コアユニットが用いられ
る場合には、複数の固定子コアユニットは直動軸の周方
向に所定の角度間隔あけて配置される。そして固定子コ
アユニットを構成する複数の固定子コア分割体は、それ
ぞれ1つの磁極部とヨークの一部を構成するヨーク構成
部分とを有している。各固定子コア分割体は、複数枚の
けい素鋼板を積層して構成するのが好ましい。
【0015】本発明のように固定子コアユニットを、複
数の固定子コア分割体を軸線方向に組み合わせて構成す
る構造にすると、固定子コアユニットの長さを組み合わ
される固定子コア分割体の数や形状によって任意に定め
ることができる。したがって励磁巻線の相数を増加させ
たり、永久磁石列の長さを長くして大きな推力を得る場
合にも、新規に固定子コアユニットを設計製造する必要
がない。また複数の固定子コア分割体を組み合わせる過
程で、環状巻線の少なくとも一部をスロット間に配置す
ることができるので、固定子コアユニットと環状巻線の
組合せが容易になり、結果として固定子の製造組み立て
が容易になる。さらに2つの固定子コアユニットの間に
環状巻線の少なくとも一部を挟む構造になるため、スロ
ットの可動子側の開口部の軸線方向の幅寸法(軸線方向
に平行な方向の寸法)が、狭い場合でも環状巻線の少な
くとも一部をスロットの内部に配置することができる。
またこの構造を採用すると、スロット内に環状巻線の少
なくとも一部を押し込む場合と比べれて、スロット内に
収納できる巻線の占積率を高めることができる。
【0016】複数の固定子コアユニットを用いる場合
に、複数の固定子コア分割体を組み合わせるために用い
る組合せ構造部の構造は前述の通り任意である。しかし
次のような組合せ構造を用いると、固定子の組み立てが
容易になる。まず複数の固定子コア分割体をそれぞれ複
数枚のけい素鋼板を積層して構成する。そして複数の固
定子コア分割体のヨーク構成部分には、他の固定子コア
分割体のヨーク構成部分と組み合わされる端面に、周方
向と軸線方向の一方側とに向かって開口するスリットを
形成する。この場合、隣接する2つの固定子コア分割体
にそれぞれ形成されるスリットを、2つの固定子コア分
割体が組み合わされた状態で整合するように形成する。
そして整合した2つのスリットに、位置決め用の帯状部
材を嵌合させる。このようにすると、積層されたけい素
鋼板により形成された凹部に積層されたけい素鋼板によ
り形成された凸部を嵌合する場合よりも、スムーズに2
つの固定子コア分割体を組み合わせることができ、組み
立ての作業性が向上する。
【0017】また位置決め用の帯状部材として、金属製
のリング部材の一部を利用する。そしてこのリング部材
を周方向に並ぶ複数の固定子コアユニットで用いる帯状
部材として共通に使用する。このようにすると1つのリ
ング部材が、複数の固定子コアユニットを構成するため
に周方向に並ぶ複数の固定子コア分割体を相互に連結す
る(または周方向に並ぶ複数の固定子コア分割体の間隔
を維持する)機能を発揮するため、固定子の組み立て作
業が容易になる。
【0018】なお1つの固定子コアユニットを構成する
複数の固定子コア分割体のうち、軸線方向の両端に位置
する2つの端部側固定子コア分割体がヨーク構成部分に
1つのスリットを有する同じ形状を有しており、前記2
つの端部側固定子コア分割体の間に位置する1以上の固
定子コア分割体がヨーク構成部分に2つのスリットを有
する同じ形状を有していれば、2種類の固定子コア分割
体を用いて任意の長さの固定子コアユニットを作ことが
でき、固定子の製造コストを下げることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の一例を
詳細に説明する。図1は、本発明をシリンダ形リニア三
相同期モータ1に適用した実施の形態の一例の一部破断
断面図であり、図2は図1の半部横断面図である。この
シリンダ形リニア三相同期モータ1のケース3は、非磁
性材料(例えばアルミニューム)製のシリンダ形のフレ
ーム5とアルミニューム製の一対のエンドブラケット7
及び9とから構成されている。フレーム5は、内部に円
筒状の空洞5aを有しており、またその両端開口部の内
側にエンドブラケット7及び9が嵌合される環状の段部
5b,5bを有している。エンドブラケット7及び9の
中央部の開口部7a及び9aには、ボールスプラインか
らなるリニア軸受11及び13が嵌合されている。リニ
ア軸受11及び13は、エンドブラケット7及び9に対
して4本の捩子15で固定されている。一対のエンドブ
ラケット7及び9のフレーム5の段部5b,5bに嵌合
される環状突出部7b及び9bの外周部には、径方向外
側に向かって開口する環状の溝7c及び9cが形成され
ており、この溝7c及び9c内にはシール用のオーリン
グ17及び19が嵌合されている。図2に示されるよう
にエンドブラケット7及び9には、輪郭形状がほぼ四角
形をなすフランジ部7d及び9dが一体に設けられてお
り、このフランジ部の四隅には、取付用のボルトを挿入
する孔21及び23がそれぞれ形成されている。なおエ
ンドブラケット7及び9は、フレーム5に対して捩子2
5により固定されている。
【0020】一対のリニア軸受11及び13には、直線
往復運動可能に鉄製の直動軸27が支持されている。図
1に示した状態は、直動軸27の負荷が接続される出力
軸部27aが最も外側に突出した状態である。ケース3
の内部に位置する直動軸27の部分には、磁性材料であ
る鉄製の磁石取付体29が直動軸27と同心になるよう
に固定されている。磁石取付体29は、基本的には円筒
形状を成しており、その内部には直動軸27の外周に嵌
合される嵌合孔29aと、この嵌合孔29aの両側に位
置して嵌合孔29aよりも径寸法の大きい第1及び第2
の大径孔29b及び29cが形成されている。第1の大
径孔29bは、リニア軸受11の内側端部の外周面と接
触しない径寸法を有しており、また第2の大径孔29c
もリニア軸受13の外周面と接触しない径寸法を有して
いる。磁石取付体29の第1の大径孔29bが形成され
ている部分(直動軸27の出力軸部27a側の端部)の
外周には、後に説明する位置検出センサの被検出部51
として用いられるリニアスケールが取付けられる段部2
9dが形成されている。また第2の大径孔29cが形成
される部分の外周部が磁石取付部30を構成している。
磁石取付部30は、直動軸27の軸線方向に延びるほぼ
円筒形状を有してり、その外周には8個の円環状永久磁
石31a〜31hが嵌合されている。隣接する2つの円
環状永久磁石の間及び円環状永久磁石31hの軸線方向
外側には非磁性材料からなり一部が切断されたほぼ環状
またはC字状のストッパ部材33…が嵌合されている。
磁石取付部30の外周部には、ストッパ部材33…が嵌
合される嵌合溝が形成されている。なお円環状永久磁石
31a〜31hは接着剤を介して磁石取付部30に固定
してもよいし、円環状永久磁石31a〜31hの全体を
合成樹脂によりモールドしてもよい。更に円環状永久磁
石31a〜31hが嵌合された磁石取付部30の外側に
熱収縮チューブを被せた後、熱収縮チューブを加熱して
熱収縮させて、円環状永久磁石31a〜31hを全体的
に包み込むようにしてもよい。円環状永久磁石31a,
31c,31e及び31gは、径方向の外面にN極が現
れるように着磁されており、円環状永久磁石31b,3
1d,31f及び31hは、径方向の外面にS極が現れ
るように着磁されている。その結果、直動軸27の軸線
方向にN極とS極とが交互に並ぶ永久磁石の列が形成さ
れることになる。なお後述する6個の固定子コアユニッ
ト35…の7個の磁極部と対向する各円環状永久磁石の
部分が、それぞれ本発明における周方向に所定の間隔を
明けて配置された複数の永久磁石列を構成する複数の永
久磁石を構成する。この例では、直動軸27と、磁石取
付体29と円環状永久磁石31a〜31hによって可動
子32が構成されている。
【0021】なお磁石取付体29の直動軸27への固定
の態様は任意であるが、この例では直動軸27の2か所
に周方向に4つずつ設けた嵌合孔にピン34を嵌合して
磁石取付体29を直動軸27に対して固定している。
【0022】フレーム5の内周部には、6個の固定子コ
アユニット35…が固定されている。6個の固定子コア
ユニット35…は、それぞれフレーム5の内周側に固定
された基部すなわちヨーク35a及び直動軸27の径方
向において磁極面35b…が円環状永久磁石31a〜3
1hによって形成される永久磁石列と対向し且つ直動軸
27の軸線方向に所定の間隔をあけて配置された7つの
磁極部35c…を有している。6個の固定子コアユニッ
ト35…は、磁極面35bが可動子の永久磁石列とそれ
ぞれ対向するように周方向にほぼ等しい間隔(この例で
は60度間隔)をあけて配置されている。
【0023】各固定子コアユニット35は、それぞれ7
つの固定子コア分割体36a〜36gが軸線方向に組み
合わされて構成されている。固定子コア分割体36a〜
36gは、固定子コアユニット35のスロットの中央部
に対応するヨーク35aの部分に軸線方向に分離可能な
組合せ構造部を有している。固定子コア分割体36a〜
36gは、それぞれ1つの磁極部35cとヨーク35a
の一部を構成するヨーク構成部分とを有している。隣接
する2つの固定子コア分割体の組合せ面(当接面)に
は、組合せ構造部を構成する組合せ可能な凹部と凸部と
がそれぞれ形成されており、隣接する2つの固定子コア
分割体はその組合せ構造部により相互に連結されてい
る。固定子コア分割体36a〜36gは、それぞれ複数
枚のけい素鋼板を積層して構成されている。この例で
は、直動軸27の周方向に複数枚のけい素鋼が積層され
て固定子コア分割体36a〜36gが構成されている。
なおこの例では、複数枚のけい素鋼を積層する際に、磁
極面がなるべく円弧に近付くように(湾曲するよう
に)、複数枚のけい素鋼を少しずつずらして積層してあ
る。固定子コア分割体36a〜36gのうち軸線方向の
両端に位置する2つの固定子コア分割体36a及び36
gはそれぞれ同じ形状を有しており、また2つの固定子
コア分割体36a及び36gの間に位置する5つの固定
子コア分割体36b〜36eもそれぞれ同じ形状を有し
ている。
【0024】フレーム5の内周部に各固定子コアユニッ
ト35の基部すなわちヨーク35aを固定するための構
造は任意である。この例ではフレーム5の内周部に一方
の開口端部(エンドブラケット9側の開口端部)側から
挿入可能な6つの嵌合溝5c…を周方向に等しい間隔を
明けて形成している。そしてこれら嵌合溝5cには、フ
レーム5の他方の開口端部(エンドブラケット7側の開
口端部)側に固定子コアユニット35の軸線方向の一方
の端面と接触して固定子コアユニット35の位置決めを
図るストッパ面5dを設けてある。そして固定子コアユ
ニット35のヨーク35aは、嵌合溝5cに圧入嵌合さ
れている。固定子コアユニット35の軸線方向の一方の
端面がストッパ面5dと接触した状態で、固定子コアユ
ニット35の軸線方向の他方の端面と接触するように、
環状のストッパ部材37がフレーム5の内周部に対して
固定されている。ストッパ部材37は溶接または捩子止
め等によりフレーム5に対してしっかりと固定されてい
る。
【0025】各固定子コアユニット35の隣接する2つ
の磁極部35c間に形成される6個のスロットには、巻
線導体を環状に巻回してなる励磁巻線を構成する環状巻
線39a〜39fの一部がそれぞれ嵌合されている。な
お図1の例では、各環状巻線39a〜39fは、図4
(A)及び(B)に示すような合成樹脂製のボビン41
に巻線導体が巻回されて構成されており、ボビン41の
一部と一緒に環状巻線が各スロットに嵌合されている。
理解を容易にするために、図2及び図3においては、ボ
ビン41を省略してある。ボビン41は、円筒部41a
の両端に環状の2枚の鍔部41bが結合された構造にな
っており、2枚の鍔部41b,41bの間に絶縁材料に
より被覆された巻線導体39が巻回されて各環状巻線が
構成されている。図4(B)において40は環状巻線の
引出し線である。図2及び図3に示した概略斜視図を見
ると分かるように、隣接する2つの固定子コアユニット
35の間には、軸線方向に延びる6本の空間43が形成
される。各環状巻線39a〜39fからの引出し線40
は、この空間43を利用して引き回されて給電線または
所定の環状巻線の引出し線と接続される。なお本質的に
はボビン41を用いる必要はないが、ボビン41を用い
ると作業性及び絶縁性は大幅に向上する。
【0026】環状巻線39a〜39fは、固定子コア分
割体36a〜36gを組み合わせて6個の固定子コアユ
ニット35…を一緒に組み立てる際に、2つの固定子コ
ア分割体の間に順次挟み込まれる。具体的には、6個の
固定子コアユニット35…を構成するための7個の固定
子コア分割体36aを組立治具の上に所定の間隔をあけ
て環状に並べ、その上に環状巻線39aを配置する。次
に、環状巻線39aを間に挟むようにして6個の固定子
コア分割体36bを6個の固定子コア分割体36aの上
に組み合わせる。以後、環状巻線39b〜39fと各6
個の固定子コア分割体36c〜36gを同様にして順次
重ねて同時に6個の固定子コアユニット35…を組み立
ててる。そして最後に各固定子コア分割体36a〜36
gの結合部にレーザを照射して各固定子コア分割体36
a〜36gを一体化する。
【0027】この例では固定子コアユニット35…、環
状巻線39a〜39f及びストッパ部材37を絶縁モー
ルド材料によりモールドしてモールド部45を形成す
る。なお図1においては、モールド部45を破線で示し
てある。ストッパ面5dとストッパ部材37は、固定子
コアユニット35…に働く軸線方向への反力を受けて、
固定子コアユニット35…が軸線方向に変位するのを阻
止する機能を果たす。この機能があるために、モールド
部45に力が加わってモールド部45にクラック等が入
るのを防止できる。なおこの例では、固定子コアユニッ
ト35…と環状巻線39a〜39fとにより固定子47
が構成されている。
【0028】リニアステッピングモータと異なって、リ
ニア同期モータは、環状巻線39a〜39fに流れる励
磁電流を切り替えるために、可動子32と固定子47と
の軸線方向における位置関係を検出する位置検出センサ
を必要とする。ケースの外部に突出する直動軸27の変
位を検出するように位置検出センサを設けることも考え
られるが、このようにすると既存のモータと同様の感覚
で取扱うことができず不便である。またこのようにする
と温度変化による各部材の熱膨脹による検出誤差が大き
くなって位置制御精度が悪くなる問題も生じる。そこで
この例では、図1に示すように可動子32と固定子47
との軸線方向における位置関係を検出する位置検出セン
サ49をフレーム5の内部に配置している。位置検出セ
ンサ49は、可動子32に取付けられた光学的にまたは
磁気的に検出可能な被検出部51と、フレーム5の内周
部に固定されて被検出部51の位置または移動量を光学
的にまたは磁気的に検出する検出部53とから構成でき
る。光学的に位置を検出する位置検出センサでは、被検
出部51として所定の反射パターンを備えたリニアスケ
ールを用いる。そして発光部と受光部とを備えた検出部
53から被検出部51に光を照射して反射してきた光に
含まれる情報に基づいて位置を検出する。この例では、
可動子32の磁石取付体29とフレーム5は熱膨脹係数
が異なる材料によって形成されている。そこで被検出部
51を直動軸27の負荷が接続される出力軸部27aに
近い位置に配置し、検出部53も出力軸部27aに近い
位置に配置してある。直動軸27の出力軸部27aを通
して負荷側から伝達される熱が直動軸27を通して、モ
ータ1のケース3の内部に伝わると、直動軸27、磁石
取付体29及びフレーム5がそれぞれ熱膨脹を起こす。
もし直動軸27の出力軸部27aと反対側の非出力軸部
27b側に位置検出センサを配置すると、出力軸部27
a側から非出力軸部側27bに位置する各部の膨脹が累
積して被検出部及び検出部の取付位置の変化として現れ
る。これに対してこの例のように位置検出センサ49の
被検出部51及び検出部53を直動軸27の出力軸部側
に近い位置に配置すると、被検出部51及び検出部53
の取付位置を変化させる熱膨脹の累積値がわずかである
ため、位置検出センサ49の検出精度が高くなり、その
分リニア同期モータの位置決め精度が高くなる。
【0029】図1の例では、直動軸27の負荷が接続さ
れない非出力軸部27b側の端部を支持するリニア軸受
13が取付けられる側のエンドブラケット9には、エン
ドブラケット9から突出する直動軸27の非出力軸部2
7b側の端部を覆う金属製または合成樹脂製のカバー部
材55が取付けられている。カバー部材55を設ける
と、直動軸27の非出力軸部27bとリニア軸受部13
を保護できる。特にこの例ではカバー部材55として防
水性を有する構造のものを用いている。具体的には、カ
バー部材55のフランジ部55aに、エンドブラケット
9の外面に向かう方向に開口する環状の嵌合溝が形成し
てあり、この嵌合溝にシール用のオーリング57が圧縮
状態で嵌合されている。なおカバー部材55は、フラン
ジ部55aに設けた図示しない複数の貫通孔に捩子を挿
入してエンドブラケット9に対して捩子止めされてい
る。このような構造にすると、直動軸27の非出力軸部
27b側からモータの内部に水分が入り込むのを阻止で
きる。このような機能は、特に直動軸27の非出力軸部
側27bが上側に位置するようにして直動軸27を上下
方向に変位させる姿勢でこのリニア三相同期モータ1を
用いる場合に効果を発揮する。
【0030】シリンダ形リニア同期モータでは、固定子
47の環状巻線39a〜39fに流れる励磁電流の通電
方向を変えて各固定子コアユニット35の磁極部35c
…の磁極面35b…に現れる磁極の極性を変えることに
より移動磁界を発生し、可動子32の永久磁石列と固定
子47の磁極部35c…との間に直動軸27を軸線方向
に変位させる推力を発生する。この例では励磁電流とし
て正弦波の三相交流を用いる。三相交流の周波数に応じ
て磁極部35c…の磁極面35b…に現れる磁極の極性
が変化する。多相の交流電流を環状巻線に通電すれば多
相同期モータとなるため、大きな推力を得ることができ
るのである。励磁電流を変化させなければ(極性及び大
きさを固定すれば)固定子47と可動子32との間には
吸引力のみが働き、可動子32の位置は固定されること
になる。
【0031】この例の環状巻線39a〜39fの励磁態
様について、図5を及び図6を用いて簡単に説明する。
まずこの例では、電気角で120度ずつ位相がずれた3
相の励磁電流U,V及びWを用いる。そこで6個の固定
子コアユニット35…の隣接する2個のスロットに嵌合
される2個の環状巻線39a及び39bにはU相の励磁
電流を流し、その次に隣接する2個のスロットに嵌合さ
れる2個の環状巻線39c及び39dにはV相の励磁電
流を流し、その次に隣接する2個のスロットに嵌合され
る2個の環状巻線39e及び39fにはW相の励磁電流
を流す。そして6個の固定子コアユニット35…のそれ
ぞれの軸線方向に隣接する2つの磁極部35c…に現れ
る極性が異極性になるように6個の環状巻線39a〜3
9fを結線する。この例では、図5に示した磁束の流れ
を生じさせるために、U相の励磁電流を流す環状巻線3
9a及び39bにはそれぞれ逆方向にU相の励磁電流が
流れるように引出し線を結線して、結線した引出し線に
U相の給電線を接続する。なお図5に示した記号は電流
の流れる方向を示している。V相の励磁電流を流す環状
巻線39c及び39dも,それぞれ逆方向にV相の励磁
電流が流れるように引出し線を結線して、結線した引出
し線にV相の給電線を接続する。同様にして、W相の励
磁電流を流す環状巻線39e及び39fも,それぞれ逆
方向にW相の励磁電流が流れるように引出し線を結線し
て、結線した引出し線にW相の給電線を接続する。
【0032】このように結線して、位置検出センサ49
の出力に基づいて、各環状巻線に流れる励磁電流を切り
替えることにより、見掛け上軸線方向に移動する移動磁
界を発生させると、同期電動機の原理と同様の動作原理
で、可動子32が軸線方向に移動する。励磁電流の切り
替えを停止すれば、可動子32と固定子47との間には
吸引力のみが働き可動子32は停止する。
【0033】この例で用いた励磁態様を一般的に説明す
ると次のようになる。まず複数の環状巻線に位相の異な
るp相(但しpは2以上の正の整数)の励磁電流を流し
て移動磁界を得る場合には、m個(但しmは2以上の正
の整数)の固定子コアユニットを用いるときには、m個
の固定子コアユニットを周方向にほぼ等しい間隔をあけ
て配置する。また複数の環状巻線として、p×q個(但
しqは1以上の正の整数)の環状巻線を用意する。1つ
の固定子コアユニットにn個の磁極部を設けるとする
と、この場合nはn=p×q+1の関係になる。そして
m個の固定子コアユニットの軸線方向に隣接する2つの
磁極部間にそれぞれ形成されるn−1個のスロットに、
それぞれ対応する1つの環状巻線の一部を嵌合させる。
このようにするとm個の固定子コアユニットのn個の磁
極部から、完全に同期した移動磁界を発生せることがで
きる。スロットに環状巻線を嵌合させるだけでよいた
め、スロットの軸線方向の寸法(隣接する2つの磁極部
間の間隔)が狭くなっても、固定子を簡単に構成するこ
とができる。そして多相の励磁電流を用いて推力を高め
る場合には、m個の固定子コアユニットの軸線方向に連
続して並ぶq個のスロットに嵌合されたq個の環状巻線
に同じ相の励磁電流を流す。そしてこのときでもm個の
固定子コアユニットのそれぞれの軸線方向に隣接する2
つの磁極部に現れる極性が異極性になるようにp×q個
の環状巻線を結線する。このようにすると、多相化した
場合でも配線が複雑にならない。推力を増減する場合に
は、同じ相の励磁電流が流れる環状巻線の数を増減すれ
ばよい。
【0034】図7は、図1の例よりも推力の大きなリニ
ア同期モータに本発明を適用した本発明の他の実施の形
態の部分断面図である。図7において、図1〜図4に示
した前の実施の形態を構成する部材と同様の部材には、
図1〜図4に付した符号に100の数を加えた数の符号
を付して原則として説明を省略する。図7の実施の形態
は、図1〜図4に示した実施の形態と比べて次の点が異
なる、まず推力を大きくするために、1相に対して3個
の環状巻線を用意している。その結果、各固定子コアユ
ニット135の磁極部135cの数が10個となり、環
状巻線139a〜139iの数が9個となっている。ま
た各固定子コアユニット135を構成する固定子コア分
割体136a〜136jの形状が異なる点と、固定子コ
ア分割体136a〜136jを相互に結合する組合せ構
造部の構造が異なる点である。
【0035】以下これらの構造が異なる点について説明
する。なお理解を容易にするために、図8に1つの固定
子コアユニット135の概略図を示し、図9に6個の固
定子コアユニットの結合関係を概略的に示してある。こ
の実施の形態の固定子コアユニット135を構成する固
定子コア分割体136a〜136jも、それぞれ1つの
磁極部135cとヨーク135aの一部を構成するヨー
ク構成部分135a1(図8)とを有している。そして
各固定子コア分割体は複数枚のけい素鋼板が積層されて
構成されている。図8に示すように、隣接する2つの固
定子コア分割体の間に形成されるスロット138は、可
動子に向かって開口する開口部138bと環状巻線12
9a…の少なくとも一部を受け入れる巻線受け入れ部1
38aとを有している。固定子コア分割体136a〜1
36jの磁極部135cは、スロット138の開口部1
38bの軸線方向の幅寸法(図8の左右方向の幅寸法)
が巻線受け入れ部138aの軸線方向の幅寸法よりも小
さくなるように端部で広がる形状を有している。開口部
138bの軸線方向の幅寸法が小さくなるほど、磁極部
135cの磁極面135bの面積が大きくなって、より
大きな推力が得られる。しかしながら開口部138bの
軸線方向の幅寸法が小さくなると、本発明のように固定
子コアユニット135を複数の固定子コア分割体136
a〜136jを組み合わせて構成しなければ、環状巻線
139a〜139iを対応するスロット138に嵌合さ
せることができない。本発明で用いる固定子コアユニッ
ト135の構造は、このような場合に大きな効果を発揮
する。
【0036】図8に示すように、固定子コア分割体13
6a〜136jのヨーク構成部分135a1 には、それ
ぞれ他の固定子コア分割体のヨーク構成部分135a1
と組み合わされる端面には、直動軸127の周方向(図
8の紙面と直交する方向)と軸線方向の一方(図8の紙
面の左右の一方)側とに向かって開口するスリット13
6a1 ,136b1 ,136b2 …,136i2 ,13
6j1 )が形成されている。隣接する2つの固定子コア
分割体(例えば固定子コア分割体136aと136b)
にそれぞれ形成されたスリット(例えば136a1 ,1
36b1 )は、2つの固定子コア分割体(例えば固定子
コア分割体136aと136b)が組み合わされた状態
で整合して、すなわち向かい合って1つの貫通孔を形成
している。そして整合した2つのスリット(例えば13
6a1 ,136b1 )には位置決め用の帯状部材として
のリング部材Rがそれぞれ嵌合されている。図9に示す
ように、1つのリング部材Rは、6個の固定子コアユニ
ット135…を構成するために周方向に並ぶ複数の固定
子コア分割体(各固定子コアユニット135…の例えば
固定子コア分割体136aと136b)の整合した2つ
のスリット(各固定子コアユニット135…の例えば固
定子コア分割体136aと136bのスリット136a
1 ,136b1 )に嵌合されて、各固定子コアユニット
135を相互に連結している。図7の例では、9本のリ
ング部材Rが用いられている。
【0037】環状巻線139a〜139iは、固定子コ
ア分割体136a〜36jを組み合わせて6個の固定子
コアユニット135…を一緒に組み立てる際に、2つの
固定子コア分割体の間に順次挟み込まれる。具体的に
は、6個の固定子コアユニット135…を構成するため
の10個の固定子コア分割体136a〜136jの中の
1つの固定子コア分割体136aをそれぞれ6個ずつ組
立治具の上に所定の間隔をあけて環状に並べ、その上に
ボビン141に入った環状巻線139aを配置する。次
に、ボビン141に入った環状巻線139aを間に挟む
ようにして6個の固定子コア分割体136bを6個の固
定子コア分割体136aの上に組み合わせる。以後、環
状巻線139b〜39hと各6個の固定子コア分割体1
36c〜136jを同様にして順次重ねて同時に6個の
固定子コアユニット135…を組み立てる。そして最後
に各固定子コア分割体136a〜36jの結合部にレー
ザを照射して各固定子コア分割体136a〜136jを
一体化する。このようなリング部材Rを用いて固定子を
立てると、組み立て作業時に各6個の固定子コア分割体
が移動することがなく、組立が容易になるだけでなく、
各固定子コアユニットの間隔を所定の間隔に維持でき
る。
【0038】この例では、1つの固定子コアユニット1
35を構成する複数の固定子コア分割体136a〜13
6jのうち、軸線方向の両端に位置する2つの端部側固
定子コア分割体136a及び136jがヨーク構成部分
に1つのスリット136a1及び136j1 をそれぞれ
有する同じ形状(C字形状)を有しており、これら2つ
の端部側固定子コア分割体136a及び136jの間に
位置する8個の固定子コア分割体136b〜136iが
ヨーク構成部分135a1 に2つのスリット(例えば1
36b1 と136b2 )を有する同じ形状(T字形状)
を有している。そのため2種類の固定子コア分割体を用
いて任意の長さの固定子コアユニットを作ことができ、
固定子の製造コストを下げることができる。
【0039】図10は、2種類の固定子コア分割体を用
いて任意の長さの固定子コアユニットを作ことができる
他の例を示している。この例では、最初の固定子コア分
割体236aがI字状の形状を有しており、その他の固
定子コア分割体236b〜236jが同じ逆L字形状を
有している。この例では、隣接する2つの固定子コア分
割体の分割構造部は、一方の固定子コア分割体の磁極部
236cの基部に近い位置に構成される。その他の点は
図7及び図8に示す例と同じである。
【0040】上記例では、円環状永久磁石31a〜31
hまたは131a〜131hを用いたが、各固定子コア
ユニット35,135…に対応して設けられる永久磁石
列を独立した複数の永久磁石により構成してもよいのは
勿論である。その場合には、実際的に複数の永久磁石列
は、可動子の周方向に間隔をあけて設けられることにな
る。
【0041】上記例の可動子のように、永久磁石が固定
された状態の可動子の磁石取付体の輪郭の横断面形状が
実質的に円形になるように、永久磁石の磁極面を円弧状
に形成すると、回転電機の製造設備を用いて可動子及び
固定子を構成する各部品を製造できるため、製造コスト
を下げることができる。しかしながらこの構造では、固
定子コアユニット35,135の磁極部35c,135
cの磁極面35b,135bと永久磁石の磁極面との間
の間隙寸法にバラツキが生じる。そこで固定子コアユニ
ットの複数の磁極部の磁極面を実質的に平坦に構成し、
磁石取付体の磁石取付部に取付けられた永久磁石列を構
成する複数の永久磁石として平板状の磁石を用いると、
永久磁石の磁極面が平坦になって、複数の磁極部の磁極
面との間の間隙寸法が実質的に一定になる。このように
すると固定子の磁極面と可動子の磁極面との間の間隙寸
法に実質的に変化がないため、磁気的に見て最も大きな
推力が得られ、しかも直動軸を回転させるようなトルク
が発生するのを阻止することができる。そのためリニア
軸受に偏った力が加わることがなく、リニア軸受の寿命
を延ばすことができる。なおこのような構成にすると、
永久磁石が固定された状態の可動子の磁石取付体の輪郭
の横断面形状はいわゆる角形となり、角形シリンダ形リ
ニア同期モータとなる。
【0042】上記各例では、磁極部35,135の磁極
面35b及び135は平坦であったが、図11に示すよ
うに、各固定子コア分割体(136b)の磁極面135
bに疑似スロットSを複数本形成してもよい。
【0043】上記2つの例では、6個の固定子コアユニ
ット35,135を周方向にほぼ等しい間隔をあけて配
置したが、理論的には固定子コアユニットは1つでもよ
い。しかしながら上記の例で用いるような構造の固定子
コアユニット35,135を1つにすると、可動子と固
定子との間に働く吸引力により直動軸に径方向の一方向
に偏った力が働き、その力がリニア軸受に作用してリニ
ア軸受の寿命を短くする。そのためこの例のように、複
数の固定子コアユニットを磁気バランス良く配置するの
が好ましい。また固定子コアユニット35,135の数
を多くすると、その分合成推力も大きくなるので、得よ
うとする推力に応じて固定子コアユニットの数を決定し
てもよい。
【0044】図12は、1つの固定子コアユニット33
5を用いて形成した固定子コアの半部断面図である。図
13は、この固定子コアユニット335を構成する10
個の固定子コア分割体336a〜336jのうち、最初
の固定子コア分割体336aの平面図であり、図14は
同じ形状を有する固定子コア分割体336b〜336i
の1つ(336b)の一部切り欠き側面図である。これ
らの固定子コア分割体336a〜336jは、直動軸と
同心的に配置される環状のヨーク構成部分335a1 と
ヨーク構成部分335a1 と一体に構成される環状の磁
極部335cとを有している。但し、軸線方向の両側に
配置される2つの固定子コア分割体336a及び336
jについては、環状巻線のリード線を引き出すために径
方向に延びる貫通溝THが形成されているため、ヨーク
構成部分及び磁極部は完全な環状にはなっていない。し
かしながらこのような場合も本出願においては、環状に
含まれるものとする。各固定子コア分割体336b〜3
36iは、環状のヨーク構成部分335a1 に形成され
た嵌合構造からなる組合せ構造部により相互に組み合わ
されて連結されている。図示しない環状巻線が収納され
るスリット338は、開口部338bに向かうに従って
幅が狭くなる円環形状を有している。固定子コア分割体
336b〜336iは、導磁性材料により一体に成形さ
れている。このような構成の固定子コアユニット335
を用いる場合でも、前述の複数の固定子コアユニットを
用いる場合と同様の効果が得られる。
【0045】なお上記の例で説明した環状巻線の励磁態
様または方法は一例であって、本発明を実施する場合の
環状巻線の励磁方法は移動磁界を発生できるものであれ
ば任意である。
【0046】上記実施の形態のシリンダ形リニア同期モ
ータでは、固定子の複数の環状巻線に流れる励磁電流の
通電方向を変えて複数の磁極部の磁極面に現れる磁極の
極性を変えることにより移動磁界を発生して、1以上の
永久磁石列と複数の磁極部との間に直動軸を軸線方向に
変位さる推力を発生するため、公知のシリンダ形リニア
ステッピングモータよりも大きな推力を得ることができ
る。特に固定子の複数の励磁巻線として、それぞれ可動
子の周囲を周方向に囲むように巻線導体を環状に巻回し
てなる環状巻線を用い、固定子コアユニットの軸線方向
に隣接する2つの磁極部間に形成されたスロットに対応
する環状巻線の一部を嵌合させる構造を採用するため、
環状巻線を固定子コアユニットの磁極部に巻回する必要
がなくなる。そのため上記例によれば、大きな推力を発
生することができるシリンダ形リニア同期モータを簡単
な構造で構成することができる。
【0047】以下本願明細書に記載した複数の発明のそ
の他の態様を列記する。
【0048】(1) シリンダ形のフレームを有するケ
ースの両端に取付けられた一対のリニア軸受と、前記一
対のリニア軸受に直線往復運動可能に支持された直動
軸、前記直動軸に固定されて前記フレーム内に配置され
且つ前記直動軸の軸線方向に延びる磁石取付部を備えた
透磁性材料からなる磁石取付体及び前記磁石取付体の前
記磁石取付部に支持され且つ磁極面に交互にN極とS極
とが現れるように軸線方向に並べれられた複数の永久磁
石からなる1以上の永久磁石列を備えた可動子と、前記
フレームの内周側に固定された基部及び前記直動軸の径
方向において磁極面が前記1以上の永久磁石列と対向し
且つ前記軸線方向に所定の間隔をあけて配置された複数
の磁極部を有する1以上の固定子コアユニット並びに前
記1以上の固定子コアユニットの前記複数の磁極部を励
磁する複数の励磁巻線を備えた固定子とを具備し、前記
複数の励磁巻線に流れる励磁電流の方向を変えて前記複
数の磁極部の磁極面に現れる磁極の極性を変えることに
より移動磁界を発生させて、前記1以上の永久磁石列と
前記複数の磁極部との間に前記直動軸を前記軸線方向に
変位させる推力を発生するように構成されたシリンダ形
リニア同期モータであって、前記固定子の前記複数の励
磁巻線はそれぞれ前記可動子の周囲を周方向に囲むよう
に巻線導体が環状に巻回されて構成されており、前記1
以上の固定子コアユニットの前記軸線方向に隣接する2
つの前記磁極部間に形成されたスロットに対応する1つ
の前記励磁巻線の一部が嵌合されており、前記固定子コ
アユニットは、前記1つの磁極部と前記ヨーク部を構成
するヨーク構成部分とを備えた複数の固定子コア分割体
が組み合わされて構成されていることを特徴とするシリ
ンダ形リニア同期モータ。
【0049】(2) 内部に空洞を有するシリンダ形の
フレームと、前記フレームの両端に固定された一対のエ
ンドブラケットと、前記一対のエンドブラケットに取り
付けられた一対のリニア軸受と、前記一対のリニア軸受
に直線往復運動可能に支持された直動軸、前記直動軸に
固定されて前記フレームの前記空洞内に配置され且つ前
記直動軸の軸線方向に延びる磁石取付部を備えた透磁性
材料からなる磁石取付体及び前記磁石取付体の前記磁石
取付部に支持され且つ磁極面に交互にN極とS極とが現
れるように軸線方向に並べれられた複数の永久磁石から
なり周方向に間隔をあけて配置されたm列(但しmは2
以上の正の整数)の永久磁石列を備えた可動子と、前記
フレームの内周側に固定された基部及び前記直動軸の径
方向において磁極面が前記m列以上の永久磁石列と対向
し且つ前記軸線方向に所定の間隔をあけて配置されたn
個(但しnは3以上の正の整数)の磁極部を有するm個
の固定子コアユニット及び前記m個の固定子コアユニッ
トの前記n個の磁極部の磁極面に所定の極性の磁極が現
れるように各磁極部を励磁する複数の励磁巻線を備えた
固定子とを具備し、前記複数の励磁巻線に位相の異なる
p相(但しpは2以上の正の整数)の励磁電流を流して
前記複数の磁極部の磁極面に現れる磁極の極性を変える
ことにより移動磁界を発生して、前記m列の永久磁石列
と前記m個の固定子コアユニットの前記n個の磁極部と
の間に前記直動軸を前記軸線方向に変位させる推力を発
生するように構成されたシリンダ形リニア同期モータで
あって、前記m個の固定子コアユニットは前記可動子の
周方向にほぼ等しい間隔をあけて配置されており、前記
複数の励磁巻線は、それぞれ前記可動子の周囲を周方向
に囲むように巻線導体が環状に巻回されてなるp×q個
(但しqは1以上の正の整数)の環状巻線からなり、前
記nはn=p×q+1の関係にあり、前記m個の固定子
コアユニットの前記軸線方向に隣接する2つの前記磁極
部間にそれぞれ形成されたn−1個のスロットにそれぞ
れ対応する1つの前記環状巻線の一部が嵌合されてお
り、前記固定子コアユニットは、前記固定子コアユニッ
トの前記スロットに対応する前記ヨークの部分に前記軸
線方向に組合せ可能な組合せ構造部を有する複数の固定
子コア分割体が前記軸線方向に組み合わされて構成され
ていることを特徴とすることを特徴とするシリンダ型リ
ニア同期モータ。
【0050】(3) 前記励磁巻線は絶縁材料からなる
ボビンに巻回されており、前記ボビンの一部が前記スロ
ットに嵌合されている(1)または(2)に記載のシリ
ンダ形リニア同期モータ。
【0051】(4) 前記m個の固定子コアユニットは
偶数個ある(2)に記載のシリンダ形リニア同期モー
タ。
【0052】(5) 前記可動子と前記固定子との前記
軸線方向における位置関係を検出する位置検出センサ
が、前記フレームの内部に配置されている(1)または
(2)に記載のシリンダ形リニア同期モータ。
【0053】(6) 前記可動子の前記磁石取付体の外
周部には径方向の外面にN極またはS極が現れるように
着磁された複数の円環状永久磁石が、前記軸線方向にN
極とS極とが交互に並ぶように前記軸線方向に所定の間
隔をあけて嵌合されており、前記1以上の固定子コアユ
ニットの磁極部と対向する円環状永久磁石の部分が、前
記永久磁石列を構成する前記複数の永久磁石を構成して
いる(1)に記載のシリンダ形リニア同期モータ。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、固定子コアユニットを
複数の固定子コア分割体を軸線方向に組み合わせて構成
するため、固定子コアユニットの長さを組み合わされる
固定子コア分割体の数や形状によって任意に定めること
ができる利点がある。そのため励磁巻線の相数を増加さ
せたり、永久磁石列の長さを長くして大きな推力を得る
場合にも、新規に固定子コアユニットを設計製造する必
要がない。
【0055】また複数の固定子コア分割体を組み合わせ
る過程で、環状巻線の少なくとも一部をスロット間に配
置することができるので、固定子コアユニットと環状巻
線の組合せが容易になり、結果として固定子の製造組み
立てが容易になる利点がある。
【0056】さらに2つの固定子コアユニットの間に環
状巻線の少なくとも一部を挟む構造になるため、スロッ
トの可動子側の開口部の軸線方向の幅寸法が、狭い場合
でも環状巻線の少なくとも一部をスロットの内部に配置
することができる利点がる。またこの構造を採用する
と、スロット内に環状巻線の少なくとも位置を押し込む
場合と比べれて、スロット内に収納できる巻線の占積率
を高めることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をシリンダ形リニア三相同期モータに適
用した実施の形態の一例の一部破断断面図である。
【図2】図1の半部横断面図である。
【図3】図1の例の固定子の概略斜視図である。
【図4】(A)はボビンの斜視図、(B)はボビンに環
状巻線を巻装した状態の断面図である。
【図5】図1のシリンダ形リニア三相同期モータの固定
子側の環状巻線の配置状態を説明するために用いる図で
ある。
【図6】図1のシリンダ形リニア三相同期モータの固定
子と可動子の関係を示す図である。
【図7】図1の例よりも推力の大きなリニア同期モータ
に本発明を適用した本発明の他の実施の形態の部分断面
図である。
【図8】図7で用いる1つの固定子コアユニットの概略
を示す図である。
【図9】図7の例で用いる各固定子コアユニットの配置
状態を示す図である。
【図10】2種類の固定子コア分割体を用いて任意の長
さの固定子コアユニットを作ことができる他の例を示す
図である。
【図11】疑似スロットを備えた固定子コア分割体の平
面図である。
【図12】1つの固定子コアユニットを用いて形成した
固定子コアの半部断面図である。
【図13】図12の固定子コアユニットを構成する複数
の固定子コア分割体の1つの固定子コア分割体の平面図
である。
【図14】図12の固定子コアユニットを構成する固定
子コア分割体の1つの一部切り欠き側面図である。
【符号の説明】
1,101 シリンダ形リニア三相同期モータ 3,103 ケース 5,105 フレーム 7,9,107,109 エンドブラケット 11,13,111,113 リニア軸受 27,127 直動軸 27a,127a 出力軸部 29,129 磁石取付体 31a〜31h,131a〜131h 円環状永久磁石 32,132 可動子 35,135 固定子コアユニット 35b,135b 磁極面 35c,135c 磁極部 36a〜36g,136a〜136j 固定子コア分割
体 39a〜39f,139a〜139i 環状巻線(励磁
巻線) 41 ボビン 47,147 固定子 55 カバー部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝沢 一彦 東京都豊島区北大塚一丁目十五番一号 山 洋電気株式会社内 Fターム(参考) 5H641 BB06 BB14 BB19 GG02 GG04 GG07 GG11 GG12 GG14 GG17 GG19 GG26 GG28 GG29 HH03 HH05 HH08 HH10 HH12 HH13 HH14 HH16 JA03 JB09 JB10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に往復移動する直動軸、前記直
    動軸に固定された磁石取付部及び前記磁石取付部に固定
    され前記直動軸の軸線方向に並ぶ複数の永久磁石からな
    る1以上の永久磁石列を備えてなる可動子と、 巻線導体が環状に巻かれて形成され、前記軸線方向に所
    定の間隔をあけて配置され且つ前記可動子の周囲を囲む
    ように配置された複数の環状巻線並びに前記可動子の前
    記永久磁石列と所定の間隙を介して対向する複数の磁極
    部及び前記複数の磁極部を磁気的に連結するヨークを有
    し且つ隣接する2つの前記磁極部間に対応する前記環状
    巻線の少なくとも一部を受け入れるスロットを形成する
    ように前記複数の磁極部が前記軸線方向に間隔をあけて
    配置されてなる1以上の固定子コアユニットを備えてな
    る固定子とを具備するシリンダ型リニア同期モータであ
    って、 前記固定子コアユニットは、前記固定子コアユニットの
    前記スロットに対応する前記ヨークの部分に前記軸線方
    向に組合せ可能な組合せ構造部を有する複数の固定子コ
    ア分割体が前記軸線方向に組み合わされて構成されてい
    ることを特徴とすることを特徴とするシリンダ型リニア
    同期モータ。
  2. 【請求項2】 前記スロットは、前記可動子に向かって
    開口する開口部と前記環状巻線の少なくとも一部を受け
    入れる巻線受け入れ部とを有しており、前記開口部の前
    記軸線方向の幅寸法が前記巻線受け入れ部の前記軸線方
    向の幅寸法よりも小さい請求項1に記載のシリンダ型リ
    ニア同期モータ。
  3. 【請求項3】 1つの前記固定子コアユニットを有し、 前記固定子コア分割体は、前記直動軸と同心的に配置さ
    れる環状のヨーク構成部分と前記ヨーク構成部分と一体
    に構成される環状の磁極部とを有していることを特徴と
    する請求項1または2に記載のシリンダ型リニア同期モ
    ータ。
  4. 【請求項4】 前記固定子コア分割体は導磁性材料によ
    り一体に成形されている請求項2に記載のシリンダ型リ
    ニア同期モータ。
  5. 【請求項5】 複数の前記固定子コアユニットを有し、 前記複数の固定子コアユニットは、前記直動軸の周方向
    に所定の角度間隔あけて配置され、 前記固定子コアユニットを構成する複数の前記固定子コ
    ア分割体は、それぞれ1つの前記磁極部と前記ヨークの
    一部を構成するヨーク構成部分とを有しており、 前記固定子コア分割体は複数枚のけい素鋼板が積層され
    て構成されている請求項1または2に記載のシリンダ型
    リニア同期モータ。
  6. 【請求項6】 軸線方向に往復移動する直動軸、前記直
    動軸に固定された磁石取付部及び前記磁石取付部に固定
    され前記直動軸の軸線方向に並ぶ複数の永久磁石を備え
    てなる可動子と、 巻線導体が環状に巻かれて形成され前記軸線方向に所定
    の間隔をあけて配置された複数の環状巻線並びに前記可
    動子の前記複数の永久磁石と所定の間隙を介して対向す
    る複数の磁極部及び前記複数の磁極部を磁気的に連結す
    るヨーク部を有し且つ隣接する2つの前記磁極部間に前
    記環状巻線の一部を収容するスロットを形成するように
    前記複数の磁極部が前記軸線方向に間隔をあけて配置さ
    れてなる複数の固定子コアユニットを備え、前記複数の
    固定子コアユニットが前記直動軸の周方向に所定の角度
    間隔あけて配置されて構成された固定子とを具備し、 前記複数の環状巻線に流れる励磁電流の方向を変えて前
    記複数の磁極部の磁極面に現れる磁極の極性を変えるこ
    とにより移動磁界を発生させて、前記1以上の永久磁石
    列と前記複数の磁極部との間に前記直動軸を前記軸線方
    向に変位させる推力を発生するように構成されたシリン
    ダ形リニア同期同期モータであって、 前記固定子コアユニットは、前記1つの磁極部と前記ヨ
    ーク部を構成するヨーク構成部分とを備えた複数の固定
    子コア分割体が組み合わされて構成されていることを特
    徴とするシリンダ型リニア同期モータ
  7. 【請求項7】 前記スロットは、前記可動子に向かって
    開口する開口部と前記環状巻線の少なくとも一部を受け
    入れる巻線受け入れ部とを有しており、前記開口部の前
    記軸線方向の幅寸法が前記巻線受け入れ部の前記軸線方
    向の幅寸法よりも小さい請求項6に記載のシリンダ型リ
    ニア同期モータ。
  8. 【請求項8】 前記固定子コア分割体は複数枚のけい素
    鋼板が前記周方向に積層されて構成されており、 前記固定子コア分割体の前記ヨーク構成部分には、他の
    前記固定子コア分割体の前記ヨーク構成部分と組み合わ
    される端面に、前記周方向と前記軸線方向の一方側とに
    向かって開口するスリットが形成されており、 隣接する2つの前記固定子コア分割体にそれぞれ形成さ
    れた前記スリットは、2つの前記固定子コア分割体が組
    み合わされた状態で整合し、 整合した2つの前記スリットには位置決め用の帯状部材
    が嵌合されている請求項6または7に記載のシリンダ型
    リニア同期モータ。
  9. 【請求項9】 前記位置決め用の帯状部材は、金属製の
    リング部材の一部からなり、 前記リング部材は前記周方向に並ぶ前記複数の固定子コ
    アユニットの前記帯状部材として共通に使用されている
    ことを特徴とする請求項8に記載のシリンダ型リニア同
    期モータ。
  10. 【請求項10】 前記複数の固定子コア分割体のうち、
    前記軸線方向の両端に位置する2つの端部側固定子コア
    分割体は前記ヨーク構成部分に1つの前記スリットを有
    する同じ形状を有しており、2つの前記端部側固定子コ
    ア分割体の間に位置する1以上の固定子コア分割体は前
    記ヨーク構成部分に2つの前記スリットを有する同じ形
    状を有している請求項8に記載のシリンダ型リニア同期
    モータ。
  11. 【請求項11】 前記可動子が前記固定子の内部でスラ
    イドするように構成され、 前記固定子は内部に固定子嵌合孔を備えたフレームに嵌
    合された状態で前記フレームに固定されており、 前記固定子嵌合孔は円筒状を呈しており、 前記複数の固定子コアユニットのそれぞれは、円筒状の
    前記固定子嵌合孔に嵌合できるように構成されている請
    求項6に記載のシリンダ型リニア同期モータ。
  12. 【請求項12】 前記磁極部の磁極面には、前記可動子
    側に向かって開口する1以上の疑似スリットがコギング
    トルクを低減するように形成されている請求項1または
    6に記載のシリンダ型リニア同期モータ。
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