JP2000262087A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP2000262087A JP6199899A JP6199899A JP2000262087A JP 2000262087 A JP2000262087 A JP 2000262087A JP 6199899 A JP6199899 A JP 6199899A JP 6199899 A JP6199899 A JP 6199899A JP 2000262087 A JP2000262087 A JP 2000262087A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロサージなどによる電機子巻線での絶
縁破壊の発生が確実に検出でき、正確に異常が判定でき
るようにした交流電動機の異常判定機能を備えた電力変
換装置を提供すること。 【解決手段】 インバータ装置1による誘導電動機2の
始動開始に先立って誘導電動機2に所定の電圧の直流電
流を供給し、このとき電圧検出器6と電流検出器7で検
出される電流と電圧により誘導電動機2の1次抵抗値を
算出し、初期値からの変化(減少)が所定の限度に達した
とき、表示器11により異常発生が報知されるようにし
たもの。 【効果】 マイクロサージなどによる電動機2の絶縁抵
抗異常が検出できるので、電動機2の焼損などによる二
次災害を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動対象である交
流電動機の異常判定機能を備えた電力変換装置に係り、
特に誘導電動機駆動用のインバータ装置として好適な異
常判定機能備えた電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、誘導電動機などの交流電動機の駆
動用として、インバータ装置などの電力変換装置が多種
多様な形で市場に供給されるようになり、省エネルギー
化促進に大いに貢献している。図10は、インバータ装
置として使用される電力変換装置の一例を示したもの
で、ここに示した電力変換装置は、図示のように、順変
換(コンバータ)部Co と逆変換(インバータ)部In 、そ
れに平滑用のコンデンサCを備え、これによりインバー
タ装置1として動作するように構成されているものであ
る。
【0003】そして、このインバータ装置1の逆変換部
In は、その半導体スイッチング素子u、v、w、x、
y、zとして、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトラン
ジスタ)を用いたもので、これらのスイッチング素子の
オン時間と、オンに制御すべき素子の組合わせを制御す
ることにより、出力端子U、V、Wに任意の電圧で任意
の周波数の3相交流電力を発生させることができる。
【0004】ここで、CTUとCTWは電流検出器で、
CTUはU相用で、CTWはW相用であり、これらの電
流検出器CTU、CTWにより検出される電流によりイ
ンバータの制御と保護が得られるようにする。従って、
順変換部Co の入力端子R、S、Tに商用交流電源系統
から3相交流電力を供給してやれば、出力端子U、V、
Wに任意の電圧で任意の周波数の3相交流電力を発生さ
せることができ、この結果、出力端子U、V、Wに3相
誘導電動機などの交流電動機を接続してやることによ
り、この交流電動機を任意の回転速度で運転させること
ができ、省エネルギー化に大いに貢献できることにな
る。
【0005】ところで、更に近年、このようなインバー
タ装置において、その主回路の機能を利用し、それに接
続されている交流電動機の制御に必要な電動機定数など
のデータを計測するようにしたシステムや、交流電動機
の保護のために必要な1次抵抗の測定を行うシステムな
どが提案されており、その例として、特開昭60−18
3953号、特開平6−98595号、特開平8−33
194号、特開平10−178799号の各公報の記載
を挙げることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、電力
変換装置駆動の交流電動機に特有のマイクロサージにつ
いて配慮がされておらず、コイル素線間と相巻線間での
絶縁破壊による信頼性低下の問題があった。
【0007】インバータ装置などの電力変換装置は、上
記したように、例えば図6に示すような主回路1を備
え、IGBTなどの半導体素子の高周波スイッチング動
作により交流電動機が駆動されるように構成されてお
り、従って、その出力は多くの高調波を含む矩形波にな
っている。
【0008】また、電力変換装置と交流電動機の間には
接続用の配線が必要であり、この配線には浮遊インダク
タンス分Lsと浮遊キャパシタンス分Csが存在する。
このため、動作中、これらのインダクタンス分Lとキャ
パシタンス分Cによりマイクロサージと呼ばれるLC共
振現象が現われ、マイクロサージ電圧Vz が発生する。
【0009】このマイクロサージ電圧Vz は急峻な波形
を持つ上、電力変換装置の出力電圧に乗った形になるの
で、交流電動機の電機子巻線のコイル素線間と相巻線間
に大きな電圧がかかり、この結果、これらの間に絶縁破
壊が生じてしまい、やがては異常発熱や焼損などの二次
災害の発生に移行してしまうので、信頼性が低下してし
まうのである。
【0010】このマイクロサージ電圧の大きさについ
て、一般的なインバータ装置の場合を例にして説明する
と、まず、そのコンバータ部で商用交流を直流に変換
し、平滑化してインバータ部に入力するので、商用交流
電圧をVとした場合、インバータ部に入力される直流電
圧Vdc の大きさは約√2Vとなる。
【0011】従って、インバータ部の半導体素子は、こ
の直流電圧Vdc ≒√2Vを高周波スイッチングするこ
とになるので、マイクロサージ電圧Vz が発生すると、
これが直流電圧Vdc に加算されてしまい、インバータ
部の出力電圧、つまり交流電動機の端子電圧Vo は、配
線の長さにもよるが、長い場合には直流電圧Vdc の2
倍(Vo=2Vdc)にもなり、従って、長い運転時間の間
には、交流電動機の電機子巻線のコイル素線間と相巻線
間に絶縁破壊が発生してしまうのである。
【0012】本発明の目的は、マイクロサージなどによ
る電機子巻線での絶縁破壊の発生が確実に検出でき、正
確に異常が判定できるようにした交流電動機の異常判定
機能を備えた電力変換装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、少なくとも
逆変換部を備え、交流電動機に可変周波数可変電圧の交
流電力を供給するようにした電力変換装置において、前
記交流電動機に前記逆変換部から直流電力が供給されて
いるとき、前記交流電動機の端子間に発生する直流電圧
値と前記直流電力の電流値から、前記交流電動機の1次
抵抗値を算出する手段を設け、この1次抵抗値の初期値
からの低下により、前記交流電動機の異常発生を判定す
るようにして達成される。
【0014】交流電動機がマイクロサージなどにより絶
縁破壊したことが報知されるので、交流電動機の焼損及
びその後の二次災害が未然に防止でき、交流電動機に対
する接続配線が長くなっても、充分に高い信頼性を持た
せることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電力変換装置
について、図示の実施形態により詳細に説明する。図1
は、本発明による電力変換装置を誘導電動機駆動用のイ
ンバータ装置として実施した場合の一実施形態で、図に
おいて、1がインバータ装置を表わし、このインバータ
装置1に負荷となる交流電動機が接続されるが、ここで
は、この負荷が3相の誘導電動機2になっている。
【0016】3は順変換部で、4は平滑用のコンデンサ
であり、この順変換部3により、商用交流電源ACから
供給された交流が整流され、平滑化された直流がコンデ
ンサ4の端子間に得られることになる。5は逆変換部
で、図10の従来技術における逆変換部Io と同様に、
6個のIGBTからなるスイッチング用の半導体素子
u、v、w、x、y、zで構成されており、これにコン
デンサ4で平滑化された直流電圧Vdc が供給されるよ
うになっている。
【0017】従って、この逆変換部5のスイッチング素
子u、v、w、x、y、zが夫々PWM(パルス幅変調)
制御されることにより、誘導電動機2に所望の電圧で所
望の周波数の3相交流電力が供給されることになる。6
は電圧検出器で、順変換部3から出力され、コンデンサ
4により平滑化された直流電圧Vdc と、逆変換部5の
出力端子に現れる直流電圧Va を検出する働きをする。
7は電流検出器で、インバータ部5と誘導電動機2の間
に流れる電流を検出する働きをするものであり、具体的
には、図10に示した従来技術と同じく、2個の電流検
出器CTU、CTWからなるものである。
【0018】8は1次抵抗演算器で、例えば、電圧検出
器6で検出した直流電圧Va と、電流検出器7で検出し
た電流Iu 、Iw (後述)から1次抵抗、すなわち誘導電
動機2の電機子巻線抵抗の演算処理など、異常判定に必
要な各種の処理を実行する働きをする。
【0019】9はメモリで、1次抵抗演算器8で演算し
た1次抵抗を所望に応じて記憶しておく働きをする。1
0は比較器で、1次抵抗演算器8で演算した1次抵抗
と、メモリ9に記憶されている1次抵抗とを所望に応じ
て比較する働きをする。11は表示器で、比較器10に
よる比較結果に応じて、異常の有無などの所望のメッセ
ージを表示する働きをする。
【0020】次に、この実施形態の動作について説明す
ると、まず、この実施形態でも、インバータ装置として
の通常の動作は、図10で説明した従来技術や一般的な
インバータ装置の場合と同じで、図示してないインバー
タ制御部により逆変換部5がスイッチング制御され、商
用交流電源ACから供給された3相交流電力が任意の電
圧で任意の周波数の3相交流電力に変換され、この結
果、誘導電動機2を任意の回転速度で運転させることが
でき、省エネルギー化に大いに貢献できることになる
が、詳しい説明は省略する。
【0021】まず、この実施形態によるインバータ装置
1には、図示されてないが、所定のマイクロコンピュー
タによる制御部(マイコン制御部)が設けられており、こ
れに所望のプログラムが格納され、この結果、以下に説
明する異常判定動作が遂行されるようになっている。
【0022】そして、このマイコン制御部による処理
は、インバータ装置1による誘導電動機2の通常の運転
時とは別に、誘導電動機2が停止されている状態で実行
されるもので、大別して、誘導電動機2の1次抵抗値を
算出する抵抗値算出処理と、この算出結果による異常判
定処理に分けられる。
【0023】まず、抵抗値算出処理について説明する
と、これは、誘導電動機2の電機子巻線にインバータ装
置1から直流電流を供給し、1次抵抗値を算出する処理
が中心になる。
【0024】そして、この実施形態では、逆変換部5の
制御により、誘導電動機2の電機子巻線の所望の端子間
に所定の大きさの直流電流が流れるようにし、このとき
端子間に現れる直流電圧により誘導電動機2の1次抵抗
値を算出する方法を採用している。
【0025】まず抵抗値算出に使用する直流電流値を目
標値I0 として、次の(1)式により求める。 I0 =Va/R …… ……(1) ここで、Va は逆変換部5から供給される直流電圧の平
均値で、Rは誘導電動機2の1次抵抗値である。なお、
この電流値I0 は、停止している誘導電動機2の1次側
抵抗Rの測定に際して過大な電流が流れないようにする
ため、一応の目標値として設定されるもので、それ程、
厳密さが要求される訳ではない。
【0026】従って、この目標電流値I0 の値として
は、例えば誘導電動機2の定格電流値以下の所定値に選
べばよく、このとき、算定処理中での温度上昇抑制と、
省エネルギーの見地からは、測定精度の保持が可能な限
り小さな電流値にするのが望ましい。
【0027】このときの電圧Va は、上記した通り、逆
変換部5のスイッチング素子u〜zのPWM制御によ
り、平均値として得られるようにしてあり、このため、
これらのスイッチング素子は、図2に示すように、周期
T毎にオン時間ton の間だけオンになるように、PW
M制御される。
【0028】従って、この平均電圧Va は、PWM制御
のデューティ比(ton/T)と直流電圧Vdc から、次の
(2)式により定まる。 Va =(ton/T)Vdc …… ……(2) このとき、具体的には、電流Iu 、Iw を監視しなが
ら、逆変換部5スイッチング素子u〜zのデューティ比
を所定の最低値から徐々に大きくしてゆき、電流値I0
が得られるようにする。
【0029】そして、この電流値I0 が得られ時点で電
圧Va を取り込み、これにより抵抗値R=Va/I(I≒
I0)を演算し、この抵抗値Rを誘導電動機2の1次抵抗
とするのである。なお、このときの1次抵抗値の具体的
な算出方法については後述するが、誘導電動機などの交
流電動機は、通常、3相巻線を備えているので、この抵
抗値Rとしても、3相分の抵抗値Ru 、Rv 、Rw を算
出することになる。
【0030】次に、異常判定処理について説明する。ま
ず、この実施形態では、装置の据付時など、誘導電動機
2の使用を開始しようとしたとき、それに先立って、使
用者は、マイコン制御器に所定の指令を入力し、これに
より、上記のようにして1次抵抗値Ru 、Rv 、Rw を
算出し、これらの三種の抵抗値について、各々の初期値
R0 としてメモリ9に格納しておく処理を実行させてお
く。なお、このため、図示してないが、この実施形態に
よるマイコン制御部には、所定の操作器などのマンマシ
ンインターフェースが設けてある。
【0031】次に、誘導電動機2の使用を開始した後、
マイコン制御部は、始業時など、一旦、誘導電動機2の
運転を停止させた後、再び運転を開始したとき、それに
先立って、同じく上記したようにして、1次抵抗値Rの
算出処理を実行させ、このときに算出した1次抵抗値R
を、現時点での1次抵抗値RX とする。
【0032】そして、この1次抵抗値RX を比較器10
に入力し、メモリ8から読出した1次抵抗の初期値R0
と比較させ、次の(3)式により偏差ΔRを求め、偏差Δ
Rが所定の判定値ε以下であるか否かを判定し、その判
定結果を表示器11に供給する。 ΔR=|R0−RX| …… ……(3)
【0033】そこで、表示器11は、比較器10から入
力された判定結果に応じて、以下の通りの表示を行な
う。すなわち、偏差ΔRが所定の判定値εを越えない間
は、“異常無し”という表示を行い、偏差ΔRが所定の
判定値εを越えたら、“異常あり”を表示するのであ
り、この結果、表示器11による表示は、次の通りにな
る。 ΔR≦ε → “異常無し” ΔR>ε → “異常あり”
【0034】ここで、マイクロサージによる絶縁破壊が
発生したときには、誘導電動機2の電機子巻線のコイル
素線間や相巻線間での絶縁抵抗の低下として現われ、こ
の結果、1次抵抗値RX は、その初期値R0 から低下し
てゆき、この1次抵抗値RXの低下が或る限度に達する
と、異常発熱や焼損などの二次災害に移行してしまう虞
れがある。
【0035】しかるに、この実施形態によれば、インバ
ータ装置1を始動させると、誘導電動機2が運転開始さ
れる前に、それに先立って自動的に上記した異常判定処
理が実行され、表示器11には、“異常無し”、又は
“異常あり”の何れかの表示が得られ、マイクロサージ
による絶縁破壊が限度に達しているときには、確実に
“異常あり”の表示がなされることになる。
【0036】従って、この実施形態によれば、やがては
異常発熱や焼損などの二次災害の発生に移行する虞れが
生じたときには、それが予め報知されるので、このまま
誘導電動機2の運転が継続され、二次災害が発生してし
まうのが未然に防止でき、常に高い信頼性を保つことが
できる。
【0037】また、この結果、この実施形態によれば、
インバータ装置1と誘導電動機2の間の接続配線が長く
なっていて、マイクロサージの虞れが多い場合にも安心
して適用することができ、インバータ駆動による可変速
運転の適用による利点と、それによる省エネルギー化を
充分に享受することができる。
【0038】ところで、一般的なインバータ装置には、
それ自体の制御のため、電圧検出器や電流検出器を備え
ているのが通例である。従って、この実施形態における
電圧検出器8と電流検出器9については、インバータ装
置1が備えている検出器をそのまま利用することができ
るので、新たに設置する必要は無く、その分、コスト面
で有利になる。
【0039】次に、1次抵抗値演算器8による誘導電動
機2の1次抵抗値の演算に必要な処理について、誘導電
動機2がデルタ結線(Δ結線)型の場合と、スター結線
(Y結線)型の場合に分けて、具体的に説明する。なお、
この処理もマイコン制御器により実行されるものである
ことは、いうまでもない。
【0040】誘導電動機2がデルタ結線型の場合は、次
のようにする。まず、図3に示すように、逆変換器5の
スイッチング素子u〜zのうち、上アーム側ではスイッ
チング素子uだけをオンに、そして下アーム側ではスイ
ッチング素子y、zをオンにし、これにより、一点鎖線
で示すように、出力端子U、VWから電流Iu 、Iv 、
Iw を誘導電動機2の電機子巻線に通流させる。
【0041】ここで電流Iu と電流Iv +Iw は当然の
こととして等しい値になるが、このとき上記したよう
に、電流Iu 、Iv +Iw の大きさが目標電流値I0 に
ほぼ等しくなるように、スイッチング素子y、zをPW
M制御する。
【0042】そして、電圧検出器6から出力端子U、
V、W間の電圧Va を取り込み、同時に電流検出器7か
らは電流Iu (=−Iv−Iw)を取り込み、次の(4)式に
より抵抗値を求め、これを1次抵抗Ru とする。 Ru =Va/Iu …… ……(4)
【0043】次に、今度は図4に示すように、スイッチ
ング素子vとスイッチング素子x、スイッチング素子w
をオンにし、このときの出力端子W、U、V間の電圧V
a と電流Iw (=−Iu−Iv)から、次の(6)式により抵
抗値を求め、これを1次抵抗Rw とする。 Rw =Va/Iw …… ……(6)
【0044】そして、最後には、図5に示すように、ス
イッチング素子wとスイッチング素子v、スイッチング
素子zをオンにし、このときの出力端子V、W、Z間の
電圧Va と電流Iv (=−Iw−Iu)から、次の(7)式に
より抵抗値を求め、これを1次抵抗Rv とするのであ
る。 Rv =Va/Iv …… ……(7)
【0045】次に、誘導電動機2がスター結線型の場合
については、次の通りにする。まず、図6に示すよう
に、スイッチング素子uと、スイッチング素子y、zを
オンにし、出力端子Uから誘導電動機2に電流Iu を供
給し、出力端子V、Wからは電流−(Iv+Iw)を取り込
み、次の(8)式によ求めた値を1次抵抗Ru とする。こ
のときの電圧Va は、出力端子U、V間の電圧又は出力
端子U、W間の電圧となる。 Ru =Va/Iu …… ……(8)
【0046】次に、図7に示すように、スイッチング素
子wと、スイッチング素子u、vをオンにし、電流Iv
(=−(Iw+Iu))から、次の(9)式により抵抗値を求
め、これを1次抵抗Rv とする。このときの電圧Va
は、出力端子V、U間の電圧又は出力端子V、W間の電
圧となる。 Rv =Va/Iv …… ……(9)
【0047】そして、最後に、図8に示すように、スイ
ッチング素子wと、スイッチング素子x、yをオンに
し、電流Iw から、次の(10)式により抵抗値を求め、こ
れを1次抵抗Rw とするのである。このときの電圧Va
は、出力端子W、V間の電圧又は出力端子W、U間の電
圧となる。 Rw =Va/Iw …… ……(10)
【0048】次に、図9は、本発明の他の一実施形態
で、図において、12はデータ入力器で、使用者が初期
値R0 を入力し、これをメモリ9に記憶させる働きをす
るものであり、その他の構成は、図1の実施形態と同じ
である。
【0049】図1の実施形態では、上記したように、装
置の据付時など、誘導電動機2の使用を開始しようとし
たとき、使用者は、それに先立ってマイコン制御器によ
る1次抵抗値Ru 、Rv 、Rw の算出処理と、これらの
三種についての各々の初期値R0 をメモリ9に格納して
おく処理を実行させるようになっている。
【0050】しかし、使用開始時、ことさら測定するま
でもなく、誘導電動機の1次抵抗値などの定数について
は、仕様書に明らかにされているのが一般的である。そ
こで、この図9の実施形態では、このような場合には、
使用者がデータ入力器12から初期値R0 が入力できる
ようにしたものである。
【0051】なお、上記実施形態における1次抵抗値の
算定処理と、その判定処理については、必要に応じて複
数回、繰り返えすようにしてもよく、これによれば、何
らかの理由による一時的な異常による誤判定の虞れが防
止でき、判定処理の信頼性を高めることができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、交流電動機の1次抵抗
値の初期値からの減少の程度が逐次判定され、その結果
が表示されるので、マイクロサージによる交流電動機の
絶縁抵抗の低下に伴う二次災害の虞れが未然に防止でき
る。
【0053】この結果、本発明によれば、負荷として駆
動すべき交流電動機に対する接続線路が長い場合でも、
信頼性が低下する虞れがなく、高い信頼性を容易に保つ
ことができる。
【0054】また、本発明によれば、交流電動機の異常
が報知されるので、異常発生に際しても二次的な災害に
至る前に正常な交流電動機に交換することができ、異常
による運転停止に伴う損失を未然に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力変換装置の一実施形態を示す
ブロック回路図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるスイッチング素子
の制御態様を説明するためのタイミング図である。
【図3】本発明の一実施形態における1次抵抗値の算出
動作の説明図である。
【図4】本発明の一実施形態における1次抵抗値の算出
動作の説明図である。
【図5】本発明の一実施形態における1次抵抗値の算出
動作の説明図である。
【図6】本発明の一実施形態における1次抵抗値の算出
動作の説明図である。
【図7】本発明の一実施形態における1次抵抗値の算出
動作の説明図である。
【図8】本発明の一実施形態における1次抵抗値の算出
動作の説明図である。
【図9】本発明による電力変換装置の他の一実施形態を
示すブロック回路図である。
【図10】一般的な電力変換装置の一例を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1 インバータ装置 2 誘導電動機(交流電動機) 3 順変換部 4 平滑用のコンデンサ 5 逆変換部 6 電圧検出器 7 電流検出器 8 1次抵抗値演算器 9 メモリ(1次抵抗の初期値格納用) 10 比較器 11 表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 7/5387 H02M 7/5387 Z H02P 7/63 302 H02P 7/63 302S (72)発明者 富田 浩之 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内 (72)発明者 小俣 剛 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内 Fターム(参考) 2G016 BA03 BB01 BB02 BC02 BD06 BD07 BD09 BD11 5G044 AA01 AA03 AD01 AE03 CA04 CA11 5H007 AA05 AA12 AA17 BB06 CA01 CB04 CB05 CC03 CC23 DB12 DC02 DC05 FA01 FA03 GA01 5H575 BB06 BB07 DD05 EE20 FF05 HA20 HB20 JJ03 JJ17 LL22 LL24 LL45 LL50 MM11 5H576 BB06 BB07 CC05 DD02 DD04 HA04 HB02 JJ17 KK06 LL22 LL24 LL40 LL56 MM06 MM10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも逆変換部を備え、交流電動機
    に可変周波数可変電圧の交流電力を供給するようにした
    電力変換装置において、 前記交流電動機に前記逆変換部から直流電力を供給し、
    このとき前記交流電動機の端子間に発生する直流電圧値
    と前記直流電力の電流値から、前記交流電動機の1次抵
    抗値を算出する手段を設け、 この1次抵抗値の初期値からの低下により、前記交流電
    動機の異常発生を判定するように構成されていることを
    特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、 前記交流電動機の1次抵抗値を算出する手段は、前記交
    流電動機の始動時、それに先立って前記交流電動機の1
    次抵抗値の算出を実行し、前記交流電動機の異常発生が
    判定されるように構成されていることを特徴とする電力
    変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の発明にお
    いて、 前記1次抵抗値の初期値は、前記交流電動機の設置時、
    予め所定のメモリに格納されていることを特徴とする電
    力変換装置。
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