JP2000262876A - 流体の伝熱・混合促進機構および同機構を用いた流体機器 - Google Patents

流体の伝熱・混合促進機構および同機構を用いた流体機器

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JP2000262876A
JP2000262876A JP11068677A JP6867799A JP2000262876A JP 2000262876 A JP2000262876 A JP 2000262876A JP 11068677 A JP11068677 A JP 11068677A JP 6867799 A JP6867799 A JP 6867799A JP 2000262876 A JP2000262876 A JP 2000262876A
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turbulence
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Kazutaka Ikeda
一隆 池田
Hisashi Matsuda
寿 松田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2次的装置を必要とせず、比較的簡便な手段に
よって、発生させる乱れの強さおよび分布を的確に制御
することができる流体の伝熱・混合促進機構および同機
構を用いた流体機器を提供する。 【解決手段】流体通路15の一部に設置され、流体通路
15内を流通する流体に乱れを与えて流体の伝熱または
混合を促進する流体の伝熱・混合促進機構16におい
て、流体に乱れを与える乱れ生成手段17として、複数
の孔18を有する孔あき板19と、この孔あき板19の
孔18を通過した流体が衝突する衝突体20と、この衝
突体20に衝突した流体を流体通路15内に流出させる
流出口21とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同種もしくは異種
の流体を混合させてその流体に含まれる熱的または成分
的な要素の均一化等を図る場合に好適な乱れ生成技術に
係るものであり、特に試験装置または実機の設備機器に
おける流路内で流通する流体に持続的な乱れを生じさせ
るうえで有効な流体の伝熱・混合促進機構および同装置
を用いた流体機器に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ジェットエンジン、ガス
タービン等の機関やその燃焼器内で流通する燃料、空気
または燃焼ガス、あるいは蒸気タービン内における蒸気
等の流体は、高い乱れを有している。そこで、各種流体
機器の性能検証のために実機流体機械の乱れ条件を模擬
する流体機器における流体の乱れ条件を制御する必要が
ある。またガスタービンの燃焼器等では、燃焼用ガスと
燃料とを短時間で混合させる必要があり、乱流拡散によ
る迅速な混合が必要となる。また燃焼器内における火炎
伝播の迅速化とNOx低下のための予混合過程において
も迅速かつ一様な混合が必要となり、乱流拡散による混
合が要される。さらに半導体プロセスにおける温度の一
様化は重要であり、迅速な温度安定化のためには乱流拡
散の伝熱促進による温度拡散が必要となる。
【0003】従来、上述した実機流体機械の乱れ条件を
模擬する流体機器における乱れ条件を制御する1つの手
段として、グリッド状に構成された細管内部に流体を流
通させるとともに、細管表面に小さな孔を設けて、この
小さな孔から前記細管内を流通する流体を噴き出させる
ようにした細管グリッドによる乱れ生成手法が知られて
いる(例えば「国際ガスタービン学会発行(IGTC−
1987−73),III−217〜222」)。
【0004】図13に、このような細管グリッドにより
乱れを生成するようにした風洞試験装置の全体構成が示
され、図14にその細管グリッドが拡大して示されてい
る。
【0005】この風洞試験装置は図13に示されるよう
に、風洞本体1と、この風洞本体1の上流側に設置され
た整流格子2と、風洞本体1の下流側に設けられたノズ
ル3および試験部4とを備えている。そして、風洞本体
1の流体通路内の途中に、乱れ生成手段として細管グリ
ッド6が設置され、この細管グリッド6に流体を供給す
るためのブロワ5が接続されている。そして図14に示
されるように、細管グリッド6の周壁には多数の孔7が
穿設されている。
【0006】試験時には、風洞本体1内に流体aを流通
させるとともに、細管グリッド6に乱れ生成用の流体b
を導く。細管グリッド6に導かれた流体bは、周壁の孔
7から風洞本体1の下流側に向かって噴出され、風洞本
体1の上流側より流れてくる流体aと混合しながら乱れ
を生成させる。この流体の乱れを、試験部4において観
察する。
【0007】また、他の風洞試験装置として、回転する
三角翼によって乱れ生成を行わせる手法も知られている
(例えば「J.Flid Mech.(1996),v
ol.320,pp.331−368」)。
【0008】図15に、三角翼とこの翼を回転させるた
めのモータとを有する乱れ生成機構を組み込んだ風洞試
験装置が示され、図16に三角翼およびモータが拡大し
て示されている。
【0009】これらの図に示されるように、この風洞試
験装置も、風洞本体1と、この風洞本体1の上流側に設
置された整流格子2と、風洞本体1の下流側に設けられ
たノズル3および試験部4とを備えている。そして、風
洞本体1の流体通路内の途中に、乱れ生成手段として、
モータ8によって回転される多数の三角翼9が設置され
ている。各三角翼9は、図16に示されるように、格子
状に配列した複数のモータ8の回転軸8aに取付けら
れ、その各軸心まわりで回転するようになっている。
【0010】試験時には、風洞本体1内に流体aを流通
させるとともに、モータ8の駆動によって三角翼9を回
転させ、この三角翼9の回転によって風洞本体1の上流
側より流れてくる流体aが攪拌されて乱れが生成され
る。この流体の乱れを、試験部4において観察する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ように細管グリッド7や三角翼9およびモータ8を有す
る乱れ生成手段を有する従来の機構にあっては、次のよ
うな問題があった。
【0012】すなわち、細管グリッド7の場合は、発生
する乱れ強さが最大で5%前後と低い値であり、しかも
細管内に流体を導くためのブロワ5等が必要で装置が高
額になっていた。
【0013】また、三角翼9およびモータ8を有する乱
れ生成手段を有する機構では、発生する乱れ強さを高く
することは可能であるが、そのための制御が複雑であ
り、かつモータ8とそのモータ8を駆動するための電
源、および制御装置等が必要であり、装置が非常に高額
になるという問題があった。
【0014】上述の如く、実機流体機械の乱れ条件を模
擬する乱れ生成機構や伝熱促進、および乱流拡散促進を
はかる流体機器にあっては、発生する乱れ強さが低かっ
たり、複雑な制御が必要であったり、ブロワやモータお
よび電源などの2次的装置が必要であるため部品数が多
く、製作および運用上で高コストになる等の問題があっ
た。
【0015】また従来、実機の流体機器、例えば内燃機
関もしくは外燃機関、それらの燃料混合器もしくは燃焼
器、蒸気機関もしくはその付属機器、空気調和機、また
は温度管理を行う半導体製造装置もしくはその付属機器
等においても、発生させる乱れの強さおよび分布を制御
するためには複雑な機構が必要であり、比較的簡便な手
段によって乱れの強さおよび分布を制御することができ
る機構は知られていない。
【0016】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、2次的装置を必要とせず、比較的簡便な手
段によって、発生させる乱れの強さおよび分布を的確に
制御することができる流体の伝熱・混合促進機構および
同機構を用いた流体機器を提供することを目的としてい
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】発明者において、上述し
た従来技術における乱れ強さについての検討を行ったと
ころ、乱れ生成手段によって流体に与えられる速度の変
動成分が小さく、その結果乱れの持続性が低下していた
ことが分かった。
【0018】速度の変動成分について、図17を用いて
説明する。図17には、流体の速度(縦軸)と、時間
(横軸)との関係が示されている。
【0019】普通流体における速度は、平均流速(Um
/s)と、変動速度(um/s)とに分かれる。平均速
度とは、ある時間幅における速度の平均値であり、変動
速度とは平均速度に対する瞬時のばらつき速度を指す。
【0020】変動速度は流体通路を流れる実際の流体に
必ず存在し、0.5×密度×uが変動速度のエネルギ
になる。この変動速度のエネルギが乱れを生成する。ま
た、変動速度は速度勾配が大きい場合に、より大きな値
になる。
【0021】上述した従来技術を例にとると、グリッド
による乱れ生成機構の場合、主流に対し、グリッドの各
噴き出し孔から噴き出した噴流のそれ自体のもつ速度勾
配による乱れ生成と、隣合う噴き出し流の干渉による乱
れ生成との2通りを利用した乱れ生成機構を有してい
る。しかし、速度勾配は、下流に進むほどエネルギの輸
送により平滑化する。また、隣り合う噴流の干渉も下流
に進むほど拡散する。
【0022】これに対し、乱れ生成の機構として、噴き
出し流の平均速度と変動速度との両方のエネルギ(=
0.5×密度×(平均速度U+変動速度u))の全
てが変動速度に変換するようにすれば、衝突後の流れが
もつ速度勾配、および変動速度自体がグリッドによる速
度勾配および変動速度に比較して非常に大きな値にな
る。したがって、変動速度のもつエネルギにより生成さ
れる乱れが非常に大きくなり、下流方向の乱れの持続も
強くなるはずである。
【0023】三角翼による乱れ生成機構をもつ別の従来
技術では、モータという外部のエネルギ供給体により流
れにエネルギが与えられるとともに、モータに接続され
た三角翼により、モータから与えられたエネルギを変動
速度のエネルギに変換するので、大きな乱れを生成する
ことが可能である。しかし、モータや三角翼を設置する
ために非常に高額となる。また型燃焼器等の実際の流体
機械に組み込むことはかなり困難となる(価格面、構造
面の両観点から)。
【0024】そこで、発明者は静的な機構のみによっ
て、噴き出し流の平均速度と変動速度との両方のエネル
ギ(=0.5×密度×(平均速度U+変動速度
))の全てを変動速度に変換することを鋭意検討し
た。
【0025】そして、その結果、主流となる流体自体に
激しい衝突を行わせることによって、衝突後の流れがも
つ速度勾配、および変動速度自体がグリッドによる速度
勾配および変動速度に比較して非常に大きな値になると
の着想を得たものである。この場合、衝突を行わせる手
段として、静的な機構のみによって十分に実現すること
も可能である。
【0026】本発明は以上の着想に基づいてなされたも
のであり、請求項1の発明では、流体通路の一部に設置
され、前記流体通路内を流通する流体に乱れを与えて前
記流体の伝熱または混合を促進する流体の伝熱・混合促
進機構において、前記流体に乱れを与える乱れ生成手段
として、複数の孔を有する孔あき板と、この孔あき板の
孔を通過した流体が衝突する衝突体と、この衝突体に衝
突した流体を前記流体通路内に流出させる流出口とを備
えたことを特徴とする流体の伝熱・混合促進機構を提供
する。
【0027】このような構成の本発明によると、流体は
孔あき板の孔を流通し、衝突体に衝突し乱れを生成し、
さらに隣り合う流れと混合しながら乱れが一様化しなが
ら流出口より流出する。すなわち、乱れ生成の機構とし
て、噴き出し流の平均速度と変動速度との両方のエネル
ギ(=0.5×密度×(平均速度U+変動速度
))の全てが衝突体に対する衝突により変動速度に
変換するようになり、衝突後の流れがもつ速度勾配、お
よび変動速度自体が従来のグリッドによる速度勾配およ
び変動速度に比較して非常に大きな値になる。したがっ
て、変動速度のもつエネルギにより生成される乱れが非
常に大きくなり、下流方向の乱れの持続も強くなる。
【0028】しかも、構成は静的部品のみからなり、余
分な駆動機構や制御装置を必要としない。したがって、
比較的簡便な手段によって、生成される乱れの強さおよ
び分布を的確に制御することができ、機能性の高い低廉
な流体の伝熱・混合促進機構が実現できる。
【0029】請求項2の発明では、請求項1記載の流体
の伝熱・混合促進機構において、乱れ生成手段の上流側
に上流壁が設置されるとともに、複数の孔があいた孔あ
き板が当該乱れ生成手段の周壁になる構成とされ、かつ
前記衝突体が前記孔あき板で囲まれた領域の内部に前記
孔あき板に正対するように設けられるとともに、前記流
体の流出口が前記領域の下流部に位置しており、さらに
前記流出口以外の部分を流通する流体の流量を制御する
ための流量調整板が備えられていることを特徴とする流
体の伝熱・混合促進機構を提供する。
【0030】本発明によると、流体は孔あき板の孔を流
通し、衝突体に衝突し乱れを生成し、さらに隣り合う流
れと混合しながら乱れが一様化しながら流出口より流出
するので、前記同様の機能が得られる。
【0031】請求項3の発明では、請求項2記載の流体
の伝熱・混合促進機構において、乱れ生成手段の上流側
に設置された上流壁に、流体の流量を制御するための流
量調整孔を設けたことを特徴とする流体の伝熱・混合促
進機構を提供する。
【0032】本発明によると、流体は孔あき板の孔を流
通し、衝突体に衝突し乱れを生成し、隣り合う流れと混
合しながら乱れが一様化し、さらに上流壁の流量調整孔
より流入した流体と混合しながら乱れを一様化して流出
口より流出する。
【0033】請求項4の発明では、請求項1記載の流体
の伝熱・混合促進機構において、乱れ生成手段の孔あき
板は、当該乱れ生成手段の内部を流通する流体に正対す
るように当該乱れ生成手段の上流部に位置するととも
に、衝突体は前記孔あき板に正対しており、かつ前記流
体の流出口が周方向に位置しており、さらに前記流出口
以外の部分を流通する前記流体の流量を制御するための
流量調整板を備えたことを特徴とする流体の伝熱・混合
促進機構を提供する。
【0034】本発明によると、流体は孔あき板の孔を流
通し、衝突体に衝突し乱れを生成し、さらに隣り合う流
れと混合しながら乱れが一様化しながら流出口より流出
し、流出した後流出口から流出した流体が垂直方向に偏
向することにより拡散することでさらに一様な乱れにな
る。
【0035】請求項5の発明では、請求項4記載の流体
の伝熱・混合促進機構において、乱れ生成手段の衝突体
に、流体の流量を調整する流量調整孔を設けたことを特
徴とする流体の伝熱・混合促進機構を提供する。
【0036】本発明によると、流体は孔あき板の孔を流
通し、衝突体に衝突し乱れを生成し、さらに隣り合う流
れと混合しながら乱れが一様化しながら流出口より流出
し、流出した後流出口から流出した流体が垂直方向に偏
向することにより拡散することでさらに一様な乱れにな
る。
【0037】請求項6の発明では、請求項1から5まで
のいずれかに記載の流体の伝熱・混合促進機構におい
て、乱れ生成手段は、流出する流体の乱れ度分布、およ
び乱れスケールを均一に分布させるために、前記流出口
の下流から当該乱れ生成手段の下流端の間にグリッド状
の板を備えたことを特徴とする流体の伝熱・混合促進機
構を提供する。
【0038】本発明によると、流体の伝熱・混合促進機
構から流出する流体の乱れ度分布、および乱れスケール
を均一に分布させることができる。
【0039】請求項7の発明では、請求項1から6まで
のいずれかに記載の流体の伝熱・混合促進機構におい
て、孔あき板における孔の配置が、流体通路内を流れる
流体の流通方向に対して直交配置であることを特徴とす
る流体の伝熱・混合促進機構を提供する。
【0040】本発明によると、流体は孔あき板の孔を流
通し、衝突体に衝突し乱れを生成し、さらに隣り合う流
れと混合しながら乱れが一様化しながら流出口より流出
する。
【0041】請求項8の発明では、請求項1から6まで
のいずれかに記載の流体の伝熱・混合促進機構におい
て、孔あき板における孔の配置が、流体通路内を流れる
流体の流通方向に対して千鳥配置であることを特徴とす
る流体の伝熱・混合促進機構を提供する。
【0042】本発明によると、流体は孔あき板の孔を流
通し、衝突体に衝突し乱れを生成し、さらに隣り合う流
れと混合しながら乱れが一様化しながら流出口より流出
する。
【0043】請求項9の発明では、請求項1から8まで
のいずれかに記載の乱れ生成手段を複数組み合わせたこ
とを特徴とする流体の伝熱・混合促進機構を提供する。
【0044】本発明によると、各乱れ生成手段から発生
した乱れが相互に干渉し、一様な乱れを形成する。
【0045】請求項10の発明では、請求項1から9ま
でのいずれかに記載の伝熱・混合促進機構を、流体通路
内に適用したことを特徴とする流体機器を提供する。
【0046】請求項11の発明では、請求項10記載の
流体機器は、流体の乱れを試験するための流体試験装
置、内燃機関・外燃機関の燃料混合器もしくは燃焼器、
空気調和器、または温度管理を行う半導体製造用その他
の設備機器であることを特徴とする流体機器を提供す
る。
【0047】また、以上に記した流体の伝熱・混合促進
機構においては、孔あき板の孔数や孔径、および孔あき
板と衝突体との距離や、グリッドの板のグリッド間隔、
およびグリッドの枚数を変えることにより、乱れの強さ
および乱れのスケールを自由に変更することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態では、本
発明に係る流体の伝熱・混合促進機構を流体試験装置と
しての風洞試験装置に適用した場合について説明する。
【0049】第1実施形態(図1〜図3) 図1には本発明の第1実施形態による風洞試験装置の全
体構成が示され、図2には同装置内に設けられた流体の
伝熱・混合促進機構が斜視図として示されている。図3
には、本実施形態によって得られる流体の乱れ度が従来
例との比較において示されている。
【0050】図1に示されるように、本実施形態の風洞
試験装置は、ブロワ10およびそれにより供給される流
体(空気流)を通す風洞本体してのダクト11と、この
ダクト11の上流側に設置された整流格子12と、ダク
ト11の下流側に設けられたノズル13および試験部1
4とを備えている。そして、ノズル13内の流体通路1
5の途中に、伝熱・混合促進機構16が設けられてい
る。
【0051】この伝熱・混合促進機構16は、図2に示
されるように、ノズル13内の流体通路15に流通され
る流体aに乱れを与える乱れ生成手段17として、複数
の孔18を有する孔あき板19と、この孔あき板19の
孔18を通過した流体aが衝突する衝突体20と、この
衝突体20に衝突した流体aを流体通路15内に流出さ
せる流出口21とを備えた構成とされている。
【0052】孔あき板19は、流体通路15内の一定の
領域を囲む周壁として構成され、例えば断面四角形をな
す流体通路15内の中心部の領域を、流体aの流通方向
に沿って一定長さに亘って周囲から区画する四角筒状の
隔壁とされている。図示の例では、この孔あき板19に
より構成される周壁の各面が、ノズル13の内面と正対
しており、図示しない適宜の取り付け具によってに固定
されている。この孔あき板19の複数の孔18は、それ
ぞれ円形状をなし、流体aの流れ方向に対して千鳥状の
配列で穿設されている。
【0053】衝突体20は、四角柱状(または全面が閉
塞された四角筒状)のもので、孔あき板19によって囲
まれる領域内に、その外周の4面を孔あき板19の内周
面にそれぞれ正対させた状態で配置され、図示しない適
宜の取り付け具によって孔あき板19内に固定されてい
る。
【0054】孔あき板19の上流側端部には、流体aの
流れ方向と正対する上流板23が孔あき板19と一体的
に設けられ、この上流板23によって、衝突体20が配
置される孔あき板19の内部領域はその外部の領域から
区画されている。
【0055】孔あき板19および衝突体20の下流側の
端部には、流体aの流れに対して正対する流量調整板2
2が接合されている。この流量調整板22は、ノズル1
3内の空間全体を閉鎖する四角形状の板であり、孔あき
板19の外周側に突出しており、孔あき板19の外周側
を流通する流体aの流動はここで阻止される。
【0056】流出口21は、この流量調整板22を穿っ
て設けられた孔として形成されている。すなわち、図2
に示すように、孔あき板19の内周側で、かつ衝突体2
0の外周側に該当する範囲の四角枠状の孔として、流出
口21が形成されている。
【0057】以上の本実施形態の構成によると、流体通
路15の上流側から流通してきた流体aは上流板23に
一部衝突しながら周囲の孔あき板19の孔18より乱れ
生成手段17の内部に入り、衝突体20に衝突して乱れ
を生成する。さらに、隣り合う衝突噴流と混合しながら
一様な乱れを生成する。そして、流体aは衝突体20に
衝突した後、流出口21より流出し、3次元的に対象な
乱れが生成される。
【0058】この場合、孔あき板19の孔18からの噴
き出し流の平均速度と変動速度との両方のエネルギ(=
0.5×密度×(平均速度U+変動速度u))の全
てが衝突体20に対する衝突により変動速度に変換する
ようになる。したがって、衝突後の流れがもつ速度勾
配、および変動速度自体が非常に大きな値になり、変動
速度のもつエネルギにより生成される乱れが非常に大き
くなり、下流方向の乱れの持続も強くなる。
【0059】このような本実施形態によって得られる流
体aの乱れ度を、従来のグリッドによる構成の場合と比
較したものが、図3の特性図に示されている。図3にお
いては、縦軸に乱れ度(=(u/U)×100%(図1
7参照))、横軸に下流方向位置をそれぞれとり、乱れ
生成時から流出後の乱れの持続性を特性線(X1:従来
例,X2:本実施形態)として示してある。
【0060】なお、この試験条件は下記の通りである。
【0061】
【外1】
【0062】この図3に示されるように、本実施形態
(X2)の場合には10%という高い乱れ度が得られる
とともに、それが後流側まで持続する。これに対し、従
来例(X1)の場合は得られる乱れ度が本実施形態に比
較して低いうえ、後流側では非常に大きく減衰する。こ
のことから、本実施形態の構成によると、従来の構成に
比較して、格段に優れた乱れ生成の特性が得られること
が分かる。
【0063】しかも、本実施形態によると、構成は静的
部品のみからなり、余分な駆動機構や制御装置を必要と
しない。したがって、生成される乱れの強さおよび分布
を、孔18の大きさや配置、数量および孔あき板19と
衝突体20との間の距離等の設定により、流体の種類や
流量等に応じて的確に制御することができ、比較的簡便
な手段によって、機能性の高い低廉な流体の伝熱・混合
促進機構を実現することができる。
【0064】第2実施形態(図4) 図4には本発明の第2実施形態による流体の伝熱・混合
促進機構が斜視図として示されている。
【0065】本実施形態においては、基本的な構成要素
は第1実施形態と同様であるが、乱れ生成手段17の形
状が異なっている。
【0066】すなわち、図4に示されるように、本実施
形態では乱れ生成手段17を構成する孔あき板19が円
筒形に形成され、その内部の領域が円形の上流板23に
よって密閉されている。孔あき板19の孔18は、流体
aの流通方向に対して千鳥状配列で円周上の全体に亘っ
て設けられている。
【0067】そして、孔あき板19内の領域に配置され
た衝突体20は、その孔あき板19と同軸的な円筒形に
形成され、外周面が孔あき板19の内周面に正対する構
成とされている。また、流出口21は孔あき板19と衝
突体20との間の円筒形状の空間に沿って流量調整板2
2に円環状に形成され、下流側に開放されている。
【0068】なお、他の構成については、図4の対応箇
所に図2と同一の符号を付して、説明を省略する。
【0069】このように構成された本実施形態の場合に
も、乱れ生成手段17の上流側から流通してきた流体a
は、上流板23に一部衝突しながら周囲の孔あき板19
の孔18より内部領域に流入し、衝突体20に衝突して
乱れを生成する。さらに隣り合う衝突噴流と混合しなが
ら一様な乱れを生成する。そして衝突後の流体は、流出
口21より流出し、3次元的に対象な乱れを生成する。
【0070】したがって、本実施形態によっても、第1
実施形態と同様に、優れた乱れ生成の特性が得られると
ともに、余分な駆動機構や制御装置を必要とせず、比較
的簡便な手段によって、生成される乱れの強さおよび分
布を的確に制御することができ、機能性の高い低廉な流
体の伝熱・混合促進機構が実現できる。
【0071】第3実施形態(図5) 図5には本発明の第3実施形態による流体の伝熱・混合
促進機構が斜視図として示されている。
【0072】本実施形態においても、基本的な構成要素
は第1実施形態と同様であるが、乱れ生成手段17とし
ての孔あき板19の配置や形状、および乱れ生成手段1
7の上流側に流量調整機能を付加した点等が異なってい
る。
【0073】すなわち、図4に示されるように、本実施
形態では乱れ生成手段17が、孔あき板19を対向する
2面に配した直方体状のものとして形成されており、孔
18は流体aの流通方向に対して直交配置で設けられて
いる。
【0074】孔あき板19に隣接して直方体を構成する
他の対向する2面の板材24には、孔が設けられていな
い。これらの板19,24からなる周壁によって囲まれ
た領域内に状衝突体20が配置され、この衝突体20
は、孔あき板19に正対するように例えば板状に構成さ
れ、その平坦な2つの表面で流体aの衝突が行われるよ
うになっている。この衝突が行われる空間に対応して、
流出口21が流量調整板22に平行な長方形状の孔とし
て形成され、下流側に開放されている。
【0075】また、本実施形態では上流板23に流量調
整孔25が設けられている。この流量調整孔25は、流
体aを孔あき板19によって囲まれる領域に直接通過さ
せるとともに流出口21から直接流出させるもので、こ
の流量調整孔25の大きさや数の設定によって、孔あき
板19の孔18を介して衝突体20に衝突する流体aの
流量を制御することができる。
【0076】なお、他の構成については、図5の対応箇
所に図2と同一の符号を付して、説明を省略する。
【0077】このような本実施形態の構成によると、流
体通路15内を流通する流体aは一部上流板23に設け
られた流量調整孔25を通過し、その他の流体は周囲の
孔あき板19の孔18より乱れ生成手段17の内部に入
り、衝突体12に衝突して乱れを生成する。さらに隣り
合う衝突噴流と混合し、かつ上流板23に設けられた流
量調整孔25から流入した流体と混合しながら一様な乱
れを生成する。そして、衝突した後に流出口21より流
出し、2次元的に対象な乱れを生成することができる。
【0078】本実施形態によっても、優れた乱れ生成の
特性が得られるとともに、余分な駆動機構や制御装置を
必要とせず、比較的簡便な手段によって、生成される乱
れの強さおよび分布を的確に制御することができ、さら
に上流板23の流量調整孔25によって流体aの流量制
御を行うことで、機能性を高めることができる。
【0079】第4実施形態(図6) 図6には本発明の第4実施形態による流体の伝熱・混合
促進機構が斜視図として示されている。
【0080】本実施形態においても、基本的な構成要素
は第1実施形態と同様であるが、衝突体20の形状およ
び下流側における流量調整板22等が異なっている。
【0081】すなわち、図6に示されるように、本実施
形態では、上流板23が密閉されている。また孔あき板
19は乱れ生成手段17の周囲面を構成し、孔あき板1
9の孔18は千鳥配置とされている。また、衝突体20
は乱れ生成手段17の内部に設けられ、孔あき板19に
正対するように例えば断面十字形に構成されている。こ
の断面十字形の衝突体20によって、乱れ生成手段17
の内部の領域は、4つの流路に区分されている。下流側
に設けられる流量調整板22には、乱れ生成手段17の
内部の4つの流路に対応して流出孔21が形成され、下
流側に開放されている。さらに流量調整板22には、孔
あき板19の外周側に流れる流体aを通過させるための
流量調整孔26が設けられている。他の構成について
は、図6の対応箇所に図2と同一の符号を付して、説明
を省略する。
【0082】このような構成の場合も、流体通路15内
に流通してきた流体aは上流板23に一部衝突しながら
周囲の孔あき板19の孔18より乱れ生成手段17の内
部に入り、衝突体20に衝突して乱れを生成する。さら
に隣り合う衝突噴流と混合しながら一様な乱れを生成す
る。このように、流体aは衝突後に流出口21より流出
し、3次元的に対象な乱れを生成することができる。さ
らに流量調整板22に設けられた流量調整孔26より、
流出する流体と混合しながら、さらに一様な乱れを形成
することができる。そして、これらの作用により、前記
各実施形態と同様の効果が奏される。
【0083】第5実施形態(図7) 図7には本発明の第5実施形態による流体の伝熱・混合
促進機構が斜視図として示されている。
【0084】本実施形態は、乱れ生成手段17が直方体
状の周壁を有する構成とした点では前記第1実施形態等
とほぼ同様であるが、孔あき板19、衝突体20および
流出口21等の配置構成が異なっている。
【0085】すなわち、図7に示されるように、複数の
孔18が設けられた孔あき板19が、流体通路15内を
流通する流体aに正対する状態で、乱れ生成手段17の
最上流側に配置されている。この孔あき板19の周辺に
連設された他の4面を構成する周壁27には孔が形成さ
れず、その周壁27の下流側の部分が流量調整板22を
貫通して、その流量調整板22の下流側に突出してい
る。
【0086】衝突体20は、流量調整板22の下流側に
突出している周壁27の最下流側端部を塞ぐ端壁として
設けられ、孔あき板19と正対している。すなわち、孔
あき板19と衝突体20とは流体aの流れ方向上流端と
下流端とに配置された状態で対向し、それらの間は空洞
となっている。
【0087】そして、流体aの流通方向における衝突体
20の直前に位置する周壁27部分で、かつ流量調整板
22の下流側に突出した部分に、周方向全体に亘って流
出口21が開口している。
【0088】なお、流体通路15のうち、周壁27の外
周側の領域は、その下流側に配置した流量調整板22に
よって塞がれており、流出口21以外の部分からは流体
が流出しないようになっている。
【0089】このような構成によると、流体通路内15
を流れる流体aが孔あき板19に衝突し、その一部の流
体が孔18から乱れ生成手段17としての周壁27内の
領域に流入する。そして、この孔19から領域内に噴出
した流体が衝突体12に達した時、衝突して乱れを生成
する。この衝突体に衝突した流体は、各種方向に反射し
て乱れを生成し、周方向に位置する流出口21から流出
し、その流出後、流れを垂直な方向に変更されて、乱れ
を一様化しながら下流側に進む。
【0090】これらの作用により、本実施形態において
も前記各実施形態と同様の効果が奏される。
【0091】第6実施形態(図8) 図8には本発明の第6実施形態による流体の伝熱・混合
促進機構が斜視図として示されている。
【0092】本実施形態の構成は、第5実施形態のもの
とほぼ同様であるが、衝突体および流量調整板に流量調
整孔が形成されている点が異なる。
【0093】すなわち、図8に示されるように、本実施
形態においても、複数の孔18が設けられた孔あき板1
9が、流体通路15内を流通する流体aに正対する状態
で、乱れ生成手段17の最上流側に配置されている。こ
の孔あき板19の周辺に連設された他の4面を構成する
周壁27の下流側の部分が流量調整板22を貫通して、
その流量調整板22の下流側に突出している。
【0094】衝突体20は、流量調整板22の下流側に
突出している周壁27の最下流側端部を塞ぐ端壁として
設けられ、孔あき板19と正対している。すなわち、孔
あき板19と衝突体20とは流体aの流れ方向上流端と
下流端とに配置された状態で対向し、それらの間は空洞
となっている。この衝突体20を穿って、流体aを下流
側に流出させることができる複数の流量調整孔28が設
けられている。
【0095】そして、流体aの流通方向における衝突体
20の直前に位置する周壁27部分で、かつ流量調整板
22の下流側に突出した部分に、周方向全体に亘って流
出口21が開口している。
【0096】また、本実施形態では流量調整板22に
も、流体を通過させて流量を調整することができる複数
の流量調整孔29が設けられている。
【0097】このような構成によっても、第5実施形態
の場合と同様に、流体通路内15を流れる流体aが孔あ
き板19に衝突し、その一部の流体が孔18から乱れ生
成手段17としての周壁27内の領域に流入する。そし
て、この孔19から領域内に噴出した流体が衝突体12
に達した時、衝突して乱れを生成する。この衝突体に衝
突した流体は、各種方向に反射して乱れを生成し、周方
向に位置する流出口21から流出し、その流出後、流れ
を垂直な方向に変更されて、乱れを一様化しながら下流
側に進む。
【0098】この場合、本実施形態では、衝突体20に
設けられた流量調整孔28および流量調整板22に設け
られた流量調整孔29からも流体が流出するので、これ
らの流量調整孔28,29から流出した流体が、流出口
21から流出した流体と混合しながら、さらに一様な乱
れを生成する。
【0099】この一様な乱れを加えた状態で、本実施形
態においても、前記各実施形態と同様の効果が奏され
る。
【0100】第7実施形態(図9) 図9には本発明の第7実施形態による流体の伝熱・混合
促進機構が斜視図として示されている。
【0101】本実施形態の構成は、第1実施形態で示さ
れたものに、一様な乱れを生成する手段を加えたもので
ある。
【0102】すなわち図9に示されるように、複数の孔
18を有する孔あき板19が四角筒状に形成され、衝突
体20は、四角柱状とされて孔あき板19の内周面に正
対している。孔あき板19および衝突体20の下流側の
端部には、流体aの流れに対して正対する流量調整板2
2が接合されている。流出口21は、流量調整板22を
穿って設けられた四角枠状の孔として形成されている。
【0103】このように構成された乱れ生成手段17を
有する本実施形態において、衝突体20は、孔あき板1
9によって囲まれる領域内の下流側部分がカットされた
短い構成とされている。そして、その領域内における衝
突体20の下流側に、グリッド30が設置されている。
【0104】なお、他の構成については、図9の対応箇
所に図2と同一の符号を付して、説明を省略する。
【0105】このような構成によると、流体通路内で流
通する流体aが上流板10に一部衝突しながら周囲の孔
あき板19の孔18より乱れ生成手段17の内部に入
り、衝突体20に衝突して乱れを生成し、さらに隣り合
う衝突噴流と混合しながら一様な乱れを生成することで
第1実施形態の場合と同様の作用効果が奏される。
【0106】そして、本実施形態ではこれに加えて、流
体が流出口21より流出する際に、予めグリッド17を
通過するため、衝突により乱れ生成がなされた流体が仮
に偏流している場合でも、グリッド30通過の際の分散
作用等によって、さらに均一で一様な乱れが生成できる
ようになる。
【0107】第8実施形態(図10) 図10には本発明の第8実施形態による流体の伝熱・混
合促進機構が斜視図として示されている。
【0108】本実施形態は第7実施形態の変形例であ
り、図10に示されるように、孔あき板19の複数の孔
18が流体aの流通方向に対して千鳥配置に設置されて
いる。また、衝突体20は、孔あき板19によって囲ま
れる領域内の下流側部分がカットされた短い構成とされ
ている。そして、その領域内における衝突体20の下流
側に、グリッド30が設置されている。
【0109】その他の構成については、第7実施形態の
ものと同様であるから、図10の対応箇所に図9と同一
の符号を付して、説明を省略する。
【0110】本実施形態の構成によっても、流体通路内
で流通する流体aが上流板10に一部衝突しながら周囲
の孔あき板19の孔18より乱れ生成手段17の内部に
入り、衝突体20に衝突して乱れを生成し、さらに隣り
合う衝突噴流と混合しながら一様な乱れを生成すること
で第1実施形態の場合と同様の作用効果が奏される。
【0111】そして、本実施形態ではこれに加えて、流
体が流出口21より流出する際に、予めグリッド17を
通過するため、衝突により乱れ生成がなされた流体が仮
に偏流している場合でも、グリッド30通過の際の分散
作用等によって、さらに均一で一様な乱れが生成でき
る。
【0112】第9実施形態(図11) 図11には本発明の第9実施形態による流体の伝熱・混
合促進機構が斜視図として示されている。
【0113】本実施形態では図11に示されるように、
複数(例えば3つ)の乱れ生成手段17…を有してい
る。各乱れ生成手段17は同一構成のもので、それぞれ
上流板23は密閉されており、流出孔21は開放されて
いる。孔あき板19は四角筒状に構成され、乱れ生成手
段17の周囲面になっている。孔あき板19の複数の孔
18は流体aの流通方向に対して千鳥状に配列されてい
る。また衝突体20は乱れ生成手段17の内部に四角柱
状に設けられ、孔あき板19に正対するように構成され
ている。そして、全ての乱れ生成手段17に対して1枚
構成の流量調整板22が設置されている。
【0114】このような構成によると、流体通路15を
流通する流体aは複数の乱れ生成手段17の各上流板2
3に一部衝突しながら、周囲の孔あき板19の孔18よ
り乱れ生成手段17の内部に入り、衝突体20に衝突し
てそれぞれ乱れを生成する。さらに、隣り合う衝突噴流
と混合しながら一様な乱れを生成する。この流体は衝突
した後に、流出口21を介して各乱れ生成手段17から
流出し、3次元的に対象な乱れを生成するとともに、隣
り合う乱れ生成手段17から流出した流体が相互干渉
し、さらに一様な乱れを形成することができる。
【0115】本実施形態の例として、第1実施形態で示
した試験装置と同様の寸法の乱れ生成部を有するもの
を、図11に示したような並列配置で4個、それぞれ中
心間距離438.9mmで設置し、乱れ生成部から35
0mm下流側での乱れ度を調べたところ、25%と大き
な値を得ることが認められた。
【0116】第10実施形態(図12) 図12には本発明の第10実施形態による流体の伝熱・
混合促進機構が斜視図として示されている。
【0117】本実施形態では図12に示されるように、
複数(例えば7つ)の乱れ生成手段17…を有してい
る。各乱れ生成手段17は同一構成のもので、それぞれ
上流板23は密閉されており、流出孔21は開放されて
いる。孔あき板19は円筒状に構成され、乱れ生成手段
17の周囲面になっている。孔あき板19の複数の孔1
8は流体aの流通方向に対して千鳥状に配列されてい
る。また衝突体20は乱れ生成手段17の内部に円柱状
に設けられ、孔あき板19に正対するように構成されて
いる。そして、全ての乱れ生成手段17に対して1枚構
成の流量調整板22が設置されている。
【0118】このような構成によっても、第9実施形態
と同様に、流体通路15を流通する流体aは複数の乱れ
生成手段17の各上流板23に一部衝突しながら、周囲
の孔あき板19の孔18より乱れ生成手段17の内部に
入り、衝突体20に衝突してそれぞれ乱れを生成する。
さらに、隣り合う衝突噴流と混合しながら一様な乱れを
生成する。この流体は衝突した後に、流出口21を介し
て各乱れ生成手段17から流出し、3次元的に対象な乱
れを生成するとともに、隣り合う乱れ生成手段17から
流出した流体が相互干渉し、さらに一様な乱れを形成す
ることができる。
【0119】他の実施形態 なお、以上の各実施形態では、それぞれ個別的特徴を示
すために、各図に基づいてある程度具体的な構成として
説明したが、本発明は各実施形態で示した構成を組合わ
せた複合的な構成として実施することができ、また一つ
の実施形態で示した孔あき板、その孔の配置や形状、衝
突体の形状や配置等の要素を、他の実施形態のものと入
替えたり、種々変更したして実施することもできる(例
えば孔あき板の孔形状を円形以外のものとする等)。
【0120】さらに、種々の変形も可能である。例え
ば、孔を有しない上流板あるいは周壁として説明した部
分に、衝突用の孔を穿設したり、それに対応して衝突体
を設け、あるいは流出口の形状や配置、個数等を適宜変
更するすることもできる。
【0121】要するに、流体の種類や密度、流量等の条
件に対応して構成要素を変更することで、必要とする最
適な乱れ生成を可能とすることができる。
【0122】また、前記実施形態では流体試験装置を例
として説明したが、本発明は実機としての各種流体機
器、例えば内燃機関もしくは外燃機関、それらの燃料混
合器もしくは燃焼器、蒸気機関もしくはその付属機器、
空気調和器、または温度管理を行う半導体製造装置もし
くはその付属機器等として実施することができる。その
場合には、実際の設備機器の性能向上等が有効に図れる
ようになる。
【0123】
【発明の効果】以上で詳述したように、本発明に係る流
体の伝熱・混合促進機構によれば、乱れの強さおよび分
布を制御するための複雑な機構2次的装置等を必要とす
ることなく、比較的簡便な手段によって、高い乱れ成分
を生成し、流体の伝熱・混合を促進させることができる
とともに、発生する乱れの強さおよび分布を的確に制御
することができる。
【0124】また、本発明に係る流体の伝熱・混合促進
機構を用いた流体機器によれば、同機構を流体通路に適
用することによって、流通する流体の伝熱および混合等
を簡便な手段で促進させ、経済性の向上および機器性能
の向上等が有効に図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体の伝熱・混合促進機構を用い
た風洞試験装置の一実施形態を示す構成図。
【図2】本発明に係る流体の伝熱・混合促進機構の第1
実施形態を示す斜視図。
【図3】本発明に係る流体の伝熱・混合促進機構の乱れ
度と従来例の乱れ度とを比較して示す特性図。
【図4】本発明に係る流体の伝熱・混合促進機構の第2
実施形態を示す斜視図。
【図5】本発明に係る流体の伝熱・混合促進機構の第3
実施形態を示す斜視図。
【図6】本発明に係る流体の伝熱・混合促進機構の第4
実施形態を示す斜視図。
【図7】本発明に係る流体の伝熱・混合促進機構の第5
実施形態を示す斜視図。
【図8】本発明に係る流体の伝熱・混合促進機構の第6
実施形態を示す斜視図。
【図9】本発明に係る流体の伝熱・混合促進機構の第7
実施形態を示す斜視図。
【図10】本発明に係る流体の伝熱・混合促進機構の第
8実施形態を示す斜視図。
【図11】本発明に係る流体の伝熱・混合促進機構の第
9実施形態を示す斜視図。
【図12】本発明に係る流体の伝熱・混合促進機構の第
10実施形態を示す斜視図。
【図13】従来の風洞試験装置の一例を示す構成図。
【図14】図13に示した風洞試験装置のグリッドを示
す拡大図。
【図15】従来の風洞試験装置の他の例を示す構成図。
【図16】図15に示した風洞試験装置の三角翼を示す
構成図。
【図17】流体の平均速度と変動速度との関係を示す説
明図。
【符号の説明】
10 ブロワ 11 ダクト 12 整流格子 13 ノズル 14 試験部 15 流体通路 16 伝熱・混合促進機構 17 乱れ生成手段 18 孔 19 孔あき板 20 衝突体 21 流出口 22 流量調整板 23 上流板 24 板材 25,26 流量調整孔 27 周壁 28,29 流量調整孔 30 グリッド a 流体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路の一部に設置され、前記流体通
    路内を流通する流体に乱れを与えて前記流体の伝熱また
    は混合を促進する流体の伝熱・混合促進機構において、
    前記流体に乱れを与える乱れ生成手段として、複数の孔
    を有する孔あき板と、この孔あき板の孔を通過した流体
    が衝突する衝突体と、この衝突体に衝突した流体を前記
    流体通路内に流出させる流出口とを備えたことを特徴と
    する流体の伝熱・混合促進機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流体の伝熱・混合促進機
    構において、乱れ生成手段の上流側に上流壁が設置され
    るとともに、複数の孔があいた孔あき板が当該乱れ生成
    手段の周壁になる構成とされ、かつ前記衝突体が前記孔
    あき板で囲まれた領域の内部に前記孔あき板に正対する
    ように設けられるとともに、前記流体の流出口が前記領
    域の下流部に位置しており、さらに前記流出口以外の部
    分を流通する流体の流量を制御するための流量調整板が
    備えられていることを特徴とする流体の伝熱・混合促進
    機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の流体の伝熱・混合促進機
    構において、乱れ生成手段の上流側に設置された上流壁
    に、流体の流量を制御するための流量調整孔を設けたこ
    とを特徴とする流体の伝熱・混合促進機構。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の流体の伝熱・混合促進機
    構において、乱れ生成手段の孔あき板は、当該乱れ生成
    手段の内部を流通する流体に正対するように当該乱れ生
    成手段の上流部に位置するとともに、衝突体は前記孔あ
    き板に正対しており、かつ前記流体の流出口が周方向に
    位置しており、さらに前記流出口以外の部分を流通する
    前記流体の流量を制御するための流量調整板を備えたこ
    とを特徴とする流体の伝熱・混合促進機構。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の流体の伝熱・混合促進機
    構において、乱れ生成手段の衝突体に、流体の流量を調
    整する流量調整孔を設けたことを特徴とする流体の伝熱
    ・混合促進機構。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載の
    流体の伝熱・混合促進機構において、乱れ生成手段は、
    流出する流体の乱れ度分布、および乱れスケールを均一
    に分布させるために、前記流出口の下流から当該乱れ生
    成手段の下流端の間にグリッド状の板を備えたことを特
    徴とする流体の伝熱・混合促進機構。
  7. 【請求項7】 請求項1から6までのいずれかに記載の
    流体の伝熱・混合促進機構において、孔あき板における
    孔の配置が、流体通路内を流れる流体の流通方向に対し
    て直交配置であることを特徴とする流体の伝熱・混合促
    進機構。
  8. 【請求項8】 請求項1から6までのいずれかに記載の
    流体の伝熱・混合促進機構において、孔あき板における
    孔の配置が、流体通路内を流れる流体の流通方向に対し
    て千鳥配置であることを特徴とする流体の伝熱・混合促
    進機構。
  9. 【請求項9】 請求項1から8までのいずれかに記載の
    乱れ生成手段を複数組み合わせたことを特徴とする流体
    の伝熱・混合促進機構。
  10. 【請求項10】 請求項1から9までのいずれかに記載
    の伝熱・混合促進機構を、流体通路内に適用したことを
    特徴とする流体機器。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の流体機器は、流体の
    乱れ試験用の流体試験装置、内燃機関もしくは外燃機関
    またはそれらの燃料混合器もしくは燃焼器、蒸気機関も
    しくはその付属機器、空気調和器、または温度管理を行
    う半導体製造装置もしくはその付属機器であることを特
    徴とする流体機器。
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