JP2000263016A - 溶融飛灰または焼却飛灰の処理方法及び処理装置 - Google Patents
溶融飛灰または焼却飛灰の処理方法及び処理装置Info
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- JP2000263016A JP2000263016A JP11078421A JP7842199A JP2000263016A JP 2000263016 A JP2000263016 A JP 2000263016A JP 11078421 A JP11078421 A JP 11078421A JP 7842199 A JP7842199 A JP 7842199A JP 2000263016 A JP2000263016 A JP 2000263016A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 飛灰に含まれる活性コークス、活性炭等の炭
素分を確実に燃焼させ、ダイオキシンを確実に無害化す
る方法及び装置を提供する。 【解決手段】 都市ごみ・産業廃棄物処理用の溶融炉か
ら発生する溶融飛灰、又は焼却炉から発生する焼却飛灰
を処理する際、活性コークス、活性炭等の未燃炭素分を
含有する溶融飛灰又は焼却飛灰を加熱装置内で順次移動
させながら加熱処理する方法において、活性コークス、
活性炭等の未燃炭素分の理論燃焼空気量の1.2倍以上
か、或いは加熱装置内における実通気速度が0.06m/秒と
なる空気量以上のどちらか多い空気量を加熱装置内に供
給流通させ、溶融飛灰又は焼却飛灰を580℃以上に加熱
させることを特徴とする溶融飛灰又は焼却飛灰の処理方
法。
素分を確実に燃焼させ、ダイオキシンを確実に無害化す
る方法及び装置を提供する。 【解決手段】 都市ごみ・産業廃棄物処理用の溶融炉か
ら発生する溶融飛灰、又は焼却炉から発生する焼却飛灰
を処理する際、活性コークス、活性炭等の未燃炭素分を
含有する溶融飛灰又は焼却飛灰を加熱装置内で順次移動
させながら加熱処理する方法において、活性コークス、
活性炭等の未燃炭素分の理論燃焼空気量の1.2倍以上
か、或いは加熱装置内における実通気速度が0.06m/秒と
なる空気量以上のどちらか多い空気量を加熱装置内に供
給流通させ、溶融飛灰又は焼却飛灰を580℃以上に加熱
させることを特徴とする溶融飛灰又は焼却飛灰の処理方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ及び/ま
たは産業廃棄物を処理する溶融炉から発生する溶融飛
灰、または焼却炉から発生する焼却飛灰の処理方法およ
び処理装置に関するものであって、溶融炉から発生する
溶融飛灰または焼却炉から発生する焼却飛灰に含まれる
重金属の溶出を防止すると共に、ダイオキシンを分解す
る溶融飛灰または焼却飛灰の重金属溶出防止処理方法及
びダイオキシン分解方法、並びに処理装置に関する。
たは産業廃棄物を処理する溶融炉から発生する溶融飛
灰、または焼却炉から発生する焼却飛灰の処理方法およ
び処理装置に関するものであって、溶融炉から発生する
溶融飛灰または焼却炉から発生する焼却飛灰に含まれる
重金属の溶出を防止すると共に、ダイオキシンを分解す
る溶融飛灰または焼却飛灰の重金属溶出防止処理方法及
びダイオキシン分解方法、並びに処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ごみ及び/または産業廃棄物
を溶融炉で溶融処理したり、焼却炉で焼却処理するに際
して、この溶融炉または焼却炉から発生する排ガス中に
は、溶融処理中または焼却処理中に発生する焼成灰の中
の比較的粒径の小さい溶融飛灰または焼却飛灰(以下、
単に飛灰と呼ぶ。)が含まれており、集塵機等で捕集さ
れるようになっている。ここで、溶融炉の下部から排出
される物をスラグ、焼却炉の下部から排出されるものを
主灰または焼却灰といい、前記飛灰とは区別されてい
る。特に最近では、排ガス中のダイオキシンを吸着させ
る目的で、集塵機手前で活性コークスや活性炭等の粉末
吸着剤を吹き込んでいる例が多く、集塵機で捕集される
飛灰中にはこれら活性コークスや活性炭が含まれる例が
多い。この意味からも、前記焼却灰とこれら飛灰とは成
分上も明確に区別されている。
を溶融炉で溶融処理したり、焼却炉で焼却処理するに際
して、この溶融炉または焼却炉から発生する排ガス中に
は、溶融処理中または焼却処理中に発生する焼成灰の中
の比較的粒径の小さい溶融飛灰または焼却飛灰(以下、
単に飛灰と呼ぶ。)が含まれており、集塵機等で捕集さ
れるようになっている。ここで、溶融炉の下部から排出
される物をスラグ、焼却炉の下部から排出されるものを
主灰または焼却灰といい、前記飛灰とは区別されてい
る。特に最近では、排ガス中のダイオキシンを吸着させ
る目的で、集塵機手前で活性コークスや活性炭等の粉末
吸着剤を吹き込んでいる例が多く、集塵機で捕集される
飛灰中にはこれら活性コークスや活性炭が含まれる例が
多い。この意味からも、前記焼却灰とこれら飛灰とは成
分上も明確に区別されている。
【0003】飛灰は多くの場合、最終処分場に埋め立て
処分されるが、飛灰中には、鉛、カドミウム等の有害な
重金属及び有毒なダイオキシンが含まれていて、雨水等
の作用により周囲に溶出して環境を汚染させる要因とな
る。
処分されるが、飛灰中には、鉛、カドミウム等の有害な
重金属及び有毒なダイオキシンが含まれていて、雨水等
の作用により周囲に溶出して環境を汚染させる要因とな
る。
【0004】このような飛灰中の重金属の溶出を防止す
る方法には、(1)溶融固化、(2)薬剤処理、(3)
セメント固化、(4)酸抽出の4種の方法が知られてい
る。(1)の溶融固化方法は、飛灰をその溶融温度まで
加熱して重金属を溶融スラグの中に包括する方法であ
り、(2)の薬剤処理はキレート法に代表されるよう
に、薬剤の中に化学的に重金属を包括する方法である。
また、(3)のセメント固化は飛灰をセメントと混ぜて
固形化する方法であり、(4)の酸抽出法は飛灰を酸の
中に浸して重金属を抽出除去する方法である。
る方法には、(1)溶融固化、(2)薬剤処理、(3)
セメント固化、(4)酸抽出の4種の方法が知られてい
る。(1)の溶融固化方法は、飛灰をその溶融温度まで
加熱して重金属を溶融スラグの中に包括する方法であ
り、(2)の薬剤処理はキレート法に代表されるよう
に、薬剤の中に化学的に重金属を包括する方法である。
また、(3)のセメント固化は飛灰をセメントと混ぜて
固形化する方法であり、(4)の酸抽出法は飛灰を酸の
中に浸して重金属を抽出除去する方法である。
【0005】しかしながら、いずれも重金属の溶出防止
を主目的にした方法であり、溶融固化以外は、ダイオキ
シンの無害化に対しては有効な方法ではない。そのため
ダイオキシンの無害化に対しては、以下に示す飛灰の加
熱による脱塩素化によってダイオキシンを無害化する方
法が主流となっている。
を主目的にした方法であり、溶融固化以外は、ダイオキ
シンの無害化に対しては有効な方法ではない。そのため
ダイオキシンの無害化に対しては、以下に示す飛灰の加
熱による脱塩素化によってダイオキシンを無害化する方
法が主流となっている。
【0006】例えば特公平06−38863号公報で
は、飛灰を酸素欠乏状態で200℃ないし550℃で加
熱することで、ダイオキシンを含むポリハロゲン化化合
物を分解するとしている。ところがこの公報には、飛灰
中に含有している活性コークス、活性炭等の未燃炭素分
の記述がなく、それらの燃焼に関わる加熱装置内の換気
条件には一切言及していない。
は、飛灰を酸素欠乏状態で200℃ないし550℃で加
熱することで、ダイオキシンを含むポリハロゲン化化合
物を分解するとしている。ところがこの公報には、飛灰
中に含有している活性コークス、活性炭等の未燃炭素分
の記述がなく、それらの燃焼に関わる加熱装置内の換気
条件には一切言及していない。
【0007】一方、飛灰ではなく、焼却炉から排出され
る焼却灰の加熱による脱塩素化によってダイオキシンを
無害化する方法も提案されている。例えば特開平08−
303741号公報では、焼却灰を400℃〜550℃
に加熱することで、ダイオキシン等の有害な有機塩素化
合物を分解するとしている。また、加熱装置内の換気に
ついていえば、例えば特開平06−312172号公報
では、焼却灰の移動方向とは逆向きの空気流を形成して
加熱装置内をパージしながら焼却灰を加熱するとしてい
る。
る焼却灰の加熱による脱塩素化によってダイオキシンを
無害化する方法も提案されている。例えば特開平08−
303741号公報では、焼却灰を400℃〜550℃
に加熱することで、ダイオキシン等の有害な有機塩素化
合物を分解するとしている。また、加熱装置内の換気に
ついていえば、例えば特開平06−312172号公報
では、焼却灰の移動方向とは逆向きの空気流を形成して
加熱装置内をパージしながら焼却灰を加熱するとしてい
る。
【0008】ところがこれらの公報では、前記のように
いずれも処理対象が飛灰ではなく焼却灰であり、当然な
がら焼却灰中には活性コークス、活性炭等の未燃炭素分
の含有量はほぼゼロであり、従って、それらの燃焼に関
わる加熱装置内の換気条件には一切言及していない。ま
た、前記特開平06−312172号公報の[作用]の
項で記載されているのは、あくまで焼却灰単位重量当た
りの流量であり、当然加熱装置の大きさは種々考えられ
るため、これが加熱装置内の流速を限定するものではな
いことは明らかである。
いずれも処理対象が飛灰ではなく焼却灰であり、当然な
がら焼却灰中には活性コークス、活性炭等の未燃炭素分
の含有量はほぼゼロであり、従って、それらの燃焼に関
わる加熱装置内の換気条件には一切言及していない。ま
た、前記特開平06−312172号公報の[作用]の
項で記載されているのは、あくまで焼却灰単位重量当た
りの流量であり、当然加熱装置の大きさは種々考えられ
るため、これが加熱装置内の流速を限定するものではな
いことは明らかである。
【0009】ところで、飛灰中に活性コークス、活性炭
等の未燃炭素分が混在したままだと、温度条件によって
は自然発火の可能性があり、その取扱いには注意を要す
る。従って、前記加熱装置内で飛灰中に含まれる活性コ
ークス、活性炭等の未燃炭素分の燃焼が不充分だと、そ
の後の処理工程で自然発火して装置の損傷、人体への影
響の可能性が出てくる。
等の未燃炭素分が混在したままだと、温度条件によって
は自然発火の可能性があり、その取扱いには注意を要す
る。従って、前記加熱装置内で飛灰中に含まれる活性コ
ークス、活性炭等の未燃炭素分の燃焼が不充分だと、そ
の後の処理工程で自然発火して装置の損傷、人体への影
響の可能性が出てくる。
【0010】また、ダイオキシンを確実に分解するため
には、加熱装置内の換気流速が重要であることを本発明
者らは各種実験の中から把握しているが、前述のように
いずれの先行技術(公報)においても、それについて明
確には記述されていない。
には、加熱装置内の換気流速が重要であることを本発明
者らは各種実験の中から把握しているが、前述のように
いずれの先行技術(公報)においても、それについて明
確には記述されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情に鑑みてなされたもので、飛灰の加熱中に、飛灰
が含有している活性コークス、活性炭等の未燃炭素分の
燃焼を確実に行い、その後の処理工程での自然発火を防
止すると共に、活性コークス、活性炭等の未燃炭素分の
燃焼熱を利用することで、飛灰の加熱のためのエネルギ
ーを削減し、さらに、ダイオキシンの再合成を防止する
ことで、確実にダイオキシンを無害化する処理方法及び
装置を提供することを目的とする。
な事情に鑑みてなされたもので、飛灰の加熱中に、飛灰
が含有している活性コークス、活性炭等の未燃炭素分の
燃焼を確実に行い、その後の処理工程での自然発火を防
止すると共に、活性コークス、活性炭等の未燃炭素分の
燃焼熱を利用することで、飛灰の加熱のためのエネルギ
ーを削減し、さらに、ダイオキシンの再合成を防止する
ことで、確実にダイオキシンを無害化する処理方法及び
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明における溶融飛灰または焼却飛灰の処理方法
は、次の構成を要旨とする。 (1) 都市ごみ及び/または産業廃棄物を処理する溶
融炉から発生する溶融飛灰、または焼却炉から発生する
焼却飛灰の処理方法であって、活性コークス、活性炭等
の未燃炭素分を含有する前記溶融飛灰または焼却飛灰
を、加熱装置内で順次移動させながら加熱処理する方法
において、該活性コークス、活性炭等の未燃炭素分の理
論燃焼空気量の1.2倍以上か、あるいは、加熱装置内
における実通気速度が0.06m/秒となる空気量以上
のどちらか多い空気量を、加熱装置内に供給流通させ、
該溶融飛灰または焼却飛灰を580℃以上に加熱させる
ことを特徴とする溶融飛灰または焼却飛灰の処理方法。 (2) 上記処理において、前記活性コークス、活性炭
等の未燃炭素分の理論燃焼空気量の1.2倍以上か、あ
るいは、加熱装置内における実通気速度が0.06m/
秒となる空気量以上のどちらか多い空気量を、前記溶融
飛灰または焼却飛灰の移動方向とは逆方向に供給流通さ
せ、該溶融飛灰または焼却飛灰を580℃以上に加熱さ
せることを特徴とする請求項1記載の溶融飛灰または焼
却飛灰の処理方法。
に、本発明における溶融飛灰または焼却飛灰の処理方法
は、次の構成を要旨とする。 (1) 都市ごみ及び/または産業廃棄物を処理する溶
融炉から発生する溶融飛灰、または焼却炉から発生する
焼却飛灰の処理方法であって、活性コークス、活性炭等
の未燃炭素分を含有する前記溶融飛灰または焼却飛灰
を、加熱装置内で順次移動させながら加熱処理する方法
において、該活性コークス、活性炭等の未燃炭素分の理
論燃焼空気量の1.2倍以上か、あるいは、加熱装置内
における実通気速度が0.06m/秒となる空気量以上
のどちらか多い空気量を、加熱装置内に供給流通させ、
該溶融飛灰または焼却飛灰を580℃以上に加熱させる
ことを特徴とする溶融飛灰または焼却飛灰の処理方法。 (2) 上記処理において、前記活性コークス、活性炭
等の未燃炭素分の理論燃焼空気量の1.2倍以上か、あ
るいは、加熱装置内における実通気速度が0.06m/
秒となる空気量以上のどちらか多い空気量を、前記溶融
飛灰または焼却飛灰の移動方向とは逆方向に供給流通さ
せ、該溶融飛灰または焼却飛灰を580℃以上に加熱さ
せることを特徴とする請求項1記載の溶融飛灰または焼
却飛灰の処理方法。
【0013】また、本発明における溶融飛灰または焼却
飛灰の処理装置は、次の構成を要旨とする。 (3) 都市ごみ及び/または産業廃棄物を処理する溶
融炉から発生する溶融飛灰、または焼却炉から発生する
焼却飛灰の処理装置であって、溶融飛灰または焼却飛灰
を供給・排出できる入口・出口を有する回転駆動可能な
円筒形の加熱装置と、該加熱装置を回転駆動するための
駆動装置と、該加熱装置入口に設置した溶融飛灰または
焼却飛灰を供給するコンベアと、加熱装置本体または外
周部に設置した加熱手段と、加熱後の溶融飛灰または焼
却飛灰を冷却する冷却装置と、該加熱装置出口部に設置
した空気を供給するための空気導入口と、該加熱装置入
口部で溶融飛灰または焼却飛灰を供給するコンベアの飛
灰排出先端部から少なくとも配管口径分だけ飛灰供給上
流側にずれた位置に設置した空気排出口とから構成され
ることを特徴とする溶融飛灰または焼却飛灰の処理装
置。
飛灰の処理装置は、次の構成を要旨とする。 (3) 都市ごみ及び/または産業廃棄物を処理する溶
融炉から発生する溶融飛灰、または焼却炉から発生する
焼却飛灰の処理装置であって、溶融飛灰または焼却飛灰
を供給・排出できる入口・出口を有する回転駆動可能な
円筒形の加熱装置と、該加熱装置を回転駆動するための
駆動装置と、該加熱装置入口に設置した溶融飛灰または
焼却飛灰を供給するコンベアと、加熱装置本体または外
周部に設置した加熱手段と、加熱後の溶融飛灰または焼
却飛灰を冷却する冷却装置と、該加熱装置出口部に設置
した空気を供給するための空気導入口と、該加熱装置入
口部で溶融飛灰または焼却飛灰を供給するコンベアの飛
灰排出先端部から少なくとも配管口径分だけ飛灰供給上
流側にずれた位置に設置した空気排出口とから構成され
ることを特徴とする溶融飛灰または焼却飛灰の処理装
置。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を、図面に基づき
以下に説明する。図1は、本発明の実施例である設備構
成を示す正面断面図である。図において、加熱装置1の
入口1aには、飛灰4を加熱装置内に供給するための供
給コンベア2が接続されている。加熱装置1の外側には
電気ヒーター3が設置されており、この電気ヒーター3
に電気を通電することでヒーターが発熱し、その熱量が
加熱装置1を通じて加熱装置1内部の飛灰に伝わり、所
定温度まで加熱される。加熱装置1は出口1b側を若干
低くするように傾斜しており、かつ駆動装置5により回
転運動するようになっている。従って、加熱装置1の入
口1aから供給された飛灰4は、加熱装置1の回転運動
及び傾斜によって入口1aから出口1bに徐々に移動
し、その間に所定温度に加熱・保持される。
以下に説明する。図1は、本発明の実施例である設備構
成を示す正面断面図である。図において、加熱装置1の
入口1aには、飛灰4を加熱装置内に供給するための供
給コンベア2が接続されている。加熱装置1の外側には
電気ヒーター3が設置されており、この電気ヒーター3
に電気を通電することでヒーターが発熱し、その熱量が
加熱装置1を通じて加熱装置1内部の飛灰に伝わり、所
定温度まで加熱される。加熱装置1は出口1b側を若干
低くするように傾斜しており、かつ駆動装置5により回
転運動するようになっている。従って、加熱装置1の入
口1aから供給された飛灰4は、加熱装置1の回転運動
及び傾斜によって入口1aから出口1bに徐々に移動
し、その間に所定温度に加熱・保持される。
【0015】本案施例では、加熱装置としてキルン形を
示しているが、例えば加熱装置内に固定式の撹拌羽根を
設置しても良いし、その撹拌羽根も合わせて回転できる
構造等でも良い。また、本案施例では加熱方式として電
気ヒーターを示しているが、例えば加熱装置を抵抗体と
する直接抵抗加熱、誘導加熱等の加熱方式も採用可能で
ある。加熱装置1内で所定の温度に加熱・保持された飛
灰は、加熱装置1の出口1bから排出されて冷却装置1
0に送られ、そこでダイオキシンが再合成しないように
急冷される。
示しているが、例えば加熱装置内に固定式の撹拌羽根を
設置しても良いし、その撹拌羽根も合わせて回転できる
構造等でも良い。また、本案施例では加熱方式として電
気ヒーターを示しているが、例えば加熱装置を抵抗体と
する直接抵抗加熱、誘導加熱等の加熱方式も採用可能で
ある。加熱装置1内で所定の温度に加熱・保持された飛
灰は、加熱装置1の出口1bから排出されて冷却装置1
0に送られ、そこでダイオキシンが再合成しないように
急冷される。
【0016】加熱装置1内換気のための空気は、加熱装
置出口1bにある空気導入口6から供給され、加熱装置
入口1aに設置された空気排出口7から排出される。上
記空気は、流量調節弁8あるいは吸引ファン9の回転数
制御等によって所定の量に制御される。空気排出口7
は、供給コンベア2の飛灰排出先端部11から少なくと
も配管口径分だけ飛灰供給上流側にずれた位置に設置し
てあるので、加熱装置内に供給される溶融飛灰または焼
却飛灰の一部を巻き込んで共に排出してしまう心配がな
い。尚、供給される空気は予め加熱されていても良い。
置出口1bにある空気導入口6から供給され、加熱装置
入口1aに設置された空気排出口7から排出される。上
記空気は、流量調節弁8あるいは吸引ファン9の回転数
制御等によって所定の量に制御される。空気排出口7
は、供給コンベア2の飛灰排出先端部11から少なくと
も配管口径分だけ飛灰供給上流側にずれた位置に設置し
てあるので、加熱装置内に供給される溶融飛灰または焼
却飛灰の一部を巻き込んで共に排出してしまう心配がな
い。尚、供給される空気は予め加熱されていても良い。
【0017】次に空気量について説明する。例えばある
溶融飛灰を例にとると、加熱処理前の飛灰中の活性コー
クス、活性炭等の未燃炭素分は重量で約1%程度であっ
た。また、本発明者らが飛灰を加熱処理した実験装置は
60kg/H の処理能力を有する装置であり、この装置に
適合した理論燃焼空気量の1.2倍の必要空気量Q1は
下式(1)で求められる。 Q1=60×0.01/0.012×22.4×100/21×1.2/1000= 6.4Nm3 /H………(1)
溶融飛灰を例にとると、加熱処理前の飛灰中の活性コー
クス、活性炭等の未燃炭素分は重量で約1%程度であっ
た。また、本発明者らが飛灰を加熱処理した実験装置は
60kg/H の処理能力を有する装置であり、この装置に
適合した理論燃焼空気量の1.2倍の必要空気量Q1は
下式(1)で求められる。 Q1=60×0.01/0.012×22.4×100/21×1.2/1000= 6.4Nm3 /H………(1)
【0018】一方、本発明者らが飛灰を加熱処理した実
験装置は、加熱装置の大きさが350mmの円筒形であ
り、かつ650℃加熱処理を実施したため、加熱装置内
における実通気速度が0.06m/秒となる空気量Q2
は、 Q2=π/4×0.352 ×0.06×3600×273/(273+650)= 6.1Nm3 /H……(2)
験装置は、加熱装置の大きさが350mmの円筒形であ
り、かつ650℃加熱処理を実施したため、加熱装置内
における実通気速度が0.06m/秒となる空気量Q2
は、 Q2=π/4×0.352 ×0.06×3600×273/(273+650)= 6.1Nm3 /H……(2)
【0019】従って、上記のうち多い方である上記
(1)式の6.4Nm3 /H の空気を加熱装置内に流通さ
せれば、飛灰中の活性コークス、活性炭等の未燃炭素分
は確実に燃焼する。実際に本発明者らが実施した加熱処
理では、加熱処理後の未燃炭素分はほぼゼロであった。
尚、当然のことながら、活性コークス、活性炭等を含有
していない飛灰中にも溶融ごみからくる未燃炭素分が含
まれており、そのような飛灰にも本発明を適用可能なこ
とは明らかである。
(1)式の6.4Nm3 /H の空気を加熱装置内に流通さ
せれば、飛灰中の活性コークス、活性炭等の未燃炭素分
は確実に燃焼する。実際に本発明者らが実施した加熱処
理では、加熱処理後の未燃炭素分はほぼゼロであった。
尚、当然のことながら、活性コークス、活性炭等を含有
していない飛灰中にも溶融ごみからくる未燃炭素分が含
まれており、そのような飛灰にも本発明を適用可能なこ
とは明らかである。
【0020】図2には、加熱装置内の各流速によるダイ
オキシンの分解率を示したが、図から明らかなように、
加熱装置内の流速が0.06m/秒以上でダイオキシン
の分解率が高率になることがわかる。さらに、空気中の
酸化雰囲気においては、飛灰を580℃以上に加熱する
ことで初めてダイオキシンを確実に分解できることが、
本発明者らの発明(特願平10−305733号明細
書)によって明らかであり、併せて重金属溶出防止にも
有効であることも明らかにしている。
オキシンの分解率を示したが、図から明らかなように、
加熱装置内の流速が0.06m/秒以上でダイオキシン
の分解率が高率になることがわかる。さらに、空気中の
酸化雰囲気においては、飛灰を580℃以上に加熱する
ことで初めてダイオキシンを確実に分解できることが、
本発明者らの発明(特願平10−305733号明細
書)によって明らかであり、併せて重金属溶出防止にも
有効であることも明らかにしている。
【0021】加熱装置1の入口1aから供給された飛灰
4は、入口1aから徐々に加熱されていくと共に、飛灰
中のダイオキシンは分解されて分解生成物が換気流に移
行していく。飛灰は、加熱装置の中間位置までには所定
温度まで加熱されるため、そこまでの間にダイオキシン
の分解がかなり進行する。その時換気流側に移行した分
解生成物は、飛灰の移動とは反対方向に運ばれるため、
加熱によって無害化された清浄な飛灰側には流れて来
ず、従って、無害化された処理灰界面でのダイオキシの
再合成を防止できる。また、加熱装置1内に供給された
飛灰は、入側1a直後のところで、加熱装置内で充分加
熱された換気流と接触するため、飛灰の急速加熱に有効
である。
4は、入口1aから徐々に加熱されていくと共に、飛灰
中のダイオキシンは分解されて分解生成物が換気流に移
行していく。飛灰は、加熱装置の中間位置までには所定
温度まで加熱されるため、そこまでの間にダイオキシン
の分解がかなり進行する。その時換気流側に移行した分
解生成物は、飛灰の移動とは反対方向に運ばれるため、
加熱によって無害化された清浄な飛灰側には流れて来
ず、従って、無害化された処理灰界面でのダイオキシの
再合成を防止できる。また、加熱装置1内に供給された
飛灰は、入側1a直後のところで、加熱装置内で充分加
熱された換気流と接触するため、飛灰の急速加熱に有効
である。
【0022】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、飛灰中に
含まれる活性コークス、活性炭等の炭素分の理論燃焼空
気量の少なくとも1.2倍以上の空気が加熱装置内に供
給されるため、飛灰中に含有している活性コークス、活
性炭等の未燃炭素分の燃焼を確実に行うことができる。
従って、その後の処理工程においてこれら活性コーク
ス、活性炭等の未燃炭素分の自然発火を防止することが
できる。また、活性コークス、活性炭等の未燃炭素分が
加熱装置内で燃焼するため、その燃焼熱が飛灰加熱エネ
ルギーの一部に充当されることで、飛灰加熱のためのエ
ネルギーを削減できる。さらに、加熱装置内における実
通気速度が少なくとも0.06m/秒となる空気が加熱
装置内に供給されるため、ダイオキシンが確実に分解さ
れ、かつ、加熱装置内での飛灰の移動方向と逆向きの換
気流とすることで、加熱処理後の清浄な灰界面における
ダイオキシンの再合成を防止することが可能となる。
含まれる活性コークス、活性炭等の炭素分の理論燃焼空
気量の少なくとも1.2倍以上の空気が加熱装置内に供
給されるため、飛灰中に含有している活性コークス、活
性炭等の未燃炭素分の燃焼を確実に行うことができる。
従って、その後の処理工程においてこれら活性コーク
ス、活性炭等の未燃炭素分の自然発火を防止することが
できる。また、活性コークス、活性炭等の未燃炭素分が
加熱装置内で燃焼するため、その燃焼熱が飛灰加熱エネ
ルギーの一部に充当されることで、飛灰加熱のためのエ
ネルギーを削減できる。さらに、加熱装置内における実
通気速度が少なくとも0.06m/秒となる空気が加熱
装置内に供給されるため、ダイオキシンが確実に分解さ
れ、かつ、加熱装置内での飛灰の移動方向と逆向きの換
気流とすることで、加熱処理後の清浄な灰界面における
ダイオキシンの再合成を防止することが可能となる。
【図1】本発明の実施例の設備構成を示す正面断面図。
【図2】加熱装置内の各流速によるダイオキシンの分解
率を示す図表。
率を示す図表。
1 :加熱装置 1a:加熱装置入口 1b:加熱装置出口 2 :供給コンベア 3 :電気ヒーター 4 :飛灰 5 :駆動装置 6 :空気導入口 7 :空気排出口 8 :流量調節弁 9 :吸引ファン l0 :冷却装置 11 :供給コンベア2の飛灰排出先端部
Claims (3)
- 【請求項1】 都市ごみ及び/または産業廃棄物を処理
する溶融炉から発生する溶融飛灰、または焼却炉から発
生する焼却飛灰の処理方法であって、活性コークス、活
性炭等の未燃炭素分を含有する前記溶融飛灰または焼却
飛灰を、加熱装置内で順次移動させながら加熱処理する
方法において、該活性コークス、活性炭等の未燃炭素分
の理論燃焼空気量の1.2倍以上か、あるいは、加熱装
置内における実通気速度が0.06m/秒となる空気量
以上のどちらか多い空気量を、加熱装置内に供給流通さ
せ、該溶融飛灰または焼却飛灰を580℃以上に加熱さ
せることを特徴とする溶融飛灰または焼却飛灰の処理方
法。 - 【請求項2】 前記活性コークス、活性炭等の未燃炭素
分の理論燃焼空気量の1.2倍以上か、あるいは、加熱
装置内における実通気速度が0.06m/秒となる空気
量以上のどちらか多い空気量を、前記溶融飛灰または焼
却飛灰の移動方向とは逆方向に供給流通させ、該溶融飛
灰または焼却飛灰を580℃以上に加熱させることを特
徴とする請求項1記載の溶融飛灰または焼却飛灰の処理
方法。 - 【請求項3】 都市ごみ及び/または産業廃棄物を処理
する溶融炉から発生する溶融飛灰、または焼却炉から発
生する焼却飛灰の処理装置であって、溶融飛灰または焼
却飛灰を供給・排出できる入口・出口を有する回転駆動
可能な円筒形の加熱装置と、該加熱装置を回転駆動する
ための駆動装置と、該加熱装置入口に設置した溶融飛灰
または焼却飛灰を供給するコンベアと、加熱装置本体ま
たは外周部に設置した加熱手段と、加熱後の溶融飛灰ま
たは焼却飛灰を冷却する冷却装置と、該加熱装置出口部
に設置した空気を供給するための空気導入口と、該加熱
装置入口部で溶融飛灰または焼却飛灰を供給するコンベ
アの飛灰排出先端部から少なくとも配管口径分だけ飛灰
供給上流側にずれた位置に設置した空気排出口とから構
成されることを特徴とする溶融飛灰または焼却飛灰の処
理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11078421A JP2000263016A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | 溶融飛灰または焼却飛灰の処理方法及び処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11078421A JP2000263016A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | 溶融飛灰または焼却飛灰の処理方法及び処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000263016A true JP2000263016A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=13661591
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11078421A Withdrawn JP2000263016A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | 溶融飛灰または焼却飛灰の処理方法及び処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000263016A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005207627A (ja) * | 2004-01-20 | 2005-08-04 | Taihei Kogyo Co Ltd | フライアッシュ処理装置 |
| US7900137B2 (en) | 2003-10-22 | 2011-03-01 | Opera Software Asa | Presenting HTML content on a screen terminal display |
| JP2018012093A (ja) * | 2016-07-22 | 2018-01-25 | 株式会社リュウクス | フライアッシュの加熱焼成装置及び焼成方法 |
| CN114042737A (zh) * | 2021-10-09 | 2022-02-15 | 浙江京兰环保科技有限公司 | 用于垃圾焚烧飞灰无害化处置的飞灰热解脱除二噁英装置及系统 |
-
1999
- 1999-03-23 JP JP11078421A patent/JP2000263016A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7900137B2 (en) | 2003-10-22 | 2011-03-01 | Opera Software Asa | Presenting HTML content on a screen terminal display |
| JP2005207627A (ja) * | 2004-01-20 | 2005-08-04 | Taihei Kogyo Co Ltd | フライアッシュ処理装置 |
| JP2018012093A (ja) * | 2016-07-22 | 2018-01-25 | 株式会社リュウクス | フライアッシュの加熱焼成装置及び焼成方法 |
| WO2018016108A1 (ja) * | 2016-07-22 | 2018-01-25 | 株式会社リュウクス | フライアッシュの加熱焼成装置及び焼成方法 |
| CN114042737A (zh) * | 2021-10-09 | 2022-02-15 | 浙江京兰环保科技有限公司 | 用于垃圾焚烧飞灰无害化处置的飞灰热解脱除二噁英装置及系统 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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