JP2000263428A - 枚葉式両面ラップ盤 - Google Patents

枚葉式両面ラップ盤

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JP2000263428A
JP2000263428A JP7098199A JP7098199A JP2000263428A JP 2000263428 A JP2000263428 A JP 2000263428A JP 7098199 A JP7098199 A JP 7098199A JP 7098199 A JP7098199 A JP 7098199A JP 2000263428 A JP2000263428 A JP 2000263428A
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work
sided
plate
lapping machine
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JP7098199A
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English (en)
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Wataru Iida
亘 飯田
Moritoshi Abe
守年 阿部
Hideki Iwai
英樹 岩井
Maho Kondo
真帆 近藤
Shiyuubin Minami
秀旻 南
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Super Silicon Crystal Research Institute Corp
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Super Silicon Crystal Research Institute Corp
Toyoda Koki KK
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラップ定盤の摩耗によって生じる駆動ローラ
とラップ定盤との位置の不整合を自動的に再調整し、調
整工数を低減させて生産性を向上させることができる枚
葉式両面ラップ盤を提供すること。 【解決手段】 本発明の枚葉式両面ラップ盤は、ラップ
定盤11を位置決めして回転駆動する基準軸1と、ラッ
プ定盤21をワークWに押し付け回転駆動する加圧軸2
と、ワークWを回転させる駆動ローラ装置7と、ラップ
定盤21の位置を測定する測距センサ4と、これらを統
御する制御装置5とを有する。ラップ定盤11の摩耗量
は、測距センサ4によって測定されるラップ定盤21の
位置の差の半分として算定される。そこで、制御装置5
がラップ定盤11の摩耗量だけ基準軸1を前進させれ
ば、自動的に駆動ローラ72と両ラップ定盤11との位
置合わせが行われ、調整工数が少なくなって生産性が向
上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウェーハ
等の円盤状のワークを両面からラッピング加工する枚葉
式両面ラップ盤の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来の枚葉式両面ラップ盤としては、特
開平10−80861号公報に開示されているものが代
表的である。すなわち従来技術の枚葉式両面ラップ盤
は、図8に示すように、砥粒を含む加工液Lが供給され
円盤状のワークWを表裏両面から挟持しつつ互いに対向
して回転する一対のラップ定盤101,102を有す
る。同枚葉式両面ラップ盤はまた、四方からワークWの
外周面に当接しワークWを回転可能に支持する四つのガ
イドローラ103と、ガイドローラ103に支持されて
いるワークWを所定の角速度で回転駆動する二対の駆動
ローラ104とをもつ。
【0003】ここで、ラップ定盤101,102は、ワ
ークWの直径の半分強の直径をもつリング状の部材であ
り、それぞれ先端にリング状のラップ面をもち、回転軸
に弾性変形可能な円盤部材によって固定されている。ラ
ップ101,102定盤は、中空の回転軸によって互い
に逆方向に同等の回転率で高速で回転駆動され、両ラッ
プ定盤101,102の内部には、回転軸の軸芯の孔を
通して加工液Lが加圧供給される。一方、ワークWは、
薄くて割れやすく、精密かつ平坦に表面が研磨されるべ
きシリコンウェーハである。
【0004】一方のラップ定盤101は軸長方向に固定
されており、四つのガイドローラ103および二対の駆
動ローラ104によって支持されているワークWは、こ
のラップ定盤101に軽く押し当てられる。そして、そ
の背後から他方のラップ定盤102が軸長方向に移動し
てきて、ワークWを所定の押圧力でラップ定盤101に
押さえ付けるので、両ラップ定盤101,102によっ
てワークWの表裏両面が研磨される。その際、駆動ロー
ラ104によってワークWが回転駆動され、ワークWの
表裏両面の全ての部分が順に送られてラップ定盤10
1,102のラップ面に摺接するので、ワークWの表裏
両面は平坦かつ平滑に研磨される。また、両ラップ定盤
101,102のラップ面には、加工中には常に内周側
から加工液Lが供給され続けるので、両ラップ面および
ワークWは、適当に冷却されつつ加工液L中の砥粒によ
って研磨される。
【0005】前述のようにラップ定盤101,102の
直径は、ワークWであるシリコンウェーハの円盤の半径
よりもやや大きい程度であるから、ラップ定盤101,
102の面積はワークWの面積の四分の一強で済む。そ
れゆえ、このような枚葉式両面ラップ盤は、ワークWと
してのシリコンウェーハの直径がかなり大きくなって
も、比較的小型に構成されるので、小型軽量かつ安価で
ある。また、ラップ定盤101,102のラップ面は幅
の狭いリング状をしているから、ラッピング加工中に生
じる切粉が加工液Lと共に直ぐにラップ面から排出され
るので、良好な状態でワークWの表面を研磨することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術の枚葉式両面ラップ盤では、ラッピング加工が続
けられた後には両ラップ定盤101,102のラップ面
が摩耗し、両ラップ定盤101,102と両駆動ローラ
104との軸長方向の位置がずれてくるという不都合が
あった。
【0007】すなわち、図9に示すように、ラッピング
加工を始めるに際しては、両ラップ定盤101,102
がワークWを挟持する軸長方向の位置と、両駆動ローラ
105がワークWを挟持する軸長方向の位置とがあわせ
られる。ここで、図9の一対の駆動ローラ105の形状
が、前述の図8の二対の駆動ローラ104の形状と異な
るが、ワークWの外縁部を挟持して回転駆動するという
機能には両者に違いはない。より詳しく説明すると、固
定側のラップ定盤101のラップ面の位置と、同じ側の
駆動ローラ105の位置とがあわせられ、両ラップ定盤
101,102および両駆動ローラ105によってワー
クWが挟持される。この際、前述のように、固定側のラ
ップ定盤101の位置と同じ側の駆動ローラ105の位
置とが整合しているので、ワークWは原形どおりまっす
ぐに保持され、ワークWに曲げモーメントや剪断力はほ
とんどかからない。
【0008】ところが、ラッピング加工を続けていくう
ちに両ラップ定盤101,102も摩耗してきて、図1
0に示すように、ラップ面が後退してきてしまう。する
と、固定側のラップ定盤101に対して加圧側のラップ
定盤102がワークWを押し付けてくるので、両ラップ
定盤101,102に挟持されたワークWの部分と、両
駆動ローラ105に挟持されたワークの部分とは、同一
平面になくなってしまう。その結果、固定側のラップ定
盤101が摩耗したままで加工を続けると、ワークWに
曲げモーメントと剪断力とが加わり、均一なラッピング
加工が難しくなる。そればかりではなく、ラップ定盤1
01の摩耗がさらに大きくなると、ワークWが割れてし
まうこともありうる。
【0009】そこで、固定側のラップ定盤101の摩耗
が許容範囲にあるうちに、両駆動ローラ105をラップ
定盤101の軸長方向に移動させて、両駆動ローラ10
5の位置を摩耗したラップ定盤101の位置にあわせる
操作が必要になる。このような調整操作は枚葉式両面ラ
ップ盤を止めて手動で行っているが、正確に調整するこ
とは難しく手間がかかるのが現状であった。それゆえ、
調整工数がかかるばかりではなく、枚葉式両面ラップ盤
をしばしば止めてある程度長い時間調整することが必要
であったので、枚葉式両面ラップ盤の生産性が低下する
という不都合があった。
【0010】そこで本発明は、ラップ定盤の摩耗によっ
て生じる駆動ローラとラップ定盤との位置の不整合を自
動的に再調整し、調整工数を低減させて生産性を向上さ
せることができる枚葉式両面ラップ盤を提供することを
解決すべき課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、発明者らは以下の手段を発明した。 (第1手段)本発明の第1手段は、砥粒を含む加工液が
供給され円盤状のワークを表裏両面から挟持しつつ互い
に対向して回転する一対のラップ定盤と、該ワークの外
周面に当接し該ワークを回転可能に支持する複数のガイ
ドローラと、該ワークの外縁部を挟持し該ワークを回転
駆動する少なくとも一対の駆動ローラと、両該ラップ定
盤、各該ガイドローラおよび各該駆動ローラを支持する
基台テーブルとを有する枚葉式両面ラップ盤である。本
手段の特徴は、前記ラップ定盤のうち一方に形成された
基準面の軸長方向の位置を測定する位置センサと、該位
置センサの測定結果に基づいて前記ラップ定盤の摩耗量
を算出し、該摩耗量に基づいて、前記ラップ定盤の軸長
方向の位置と前記駆動ローラの軸長方向の位置とが合致
するように、前記ラップ定盤の該位置と前記駆動ローラ
の該位置とのうち一方を調整する制御装置とを有するこ
とである。
【0012】本手段では、初めに一方のラップ定盤と駆
動ローラとの位置合わせが行われた後、基台テーブルに
支持された位置センサにより、同ラップ定盤に形成され
た基準面の軸長方向の位置が測定され、測定値が制御装
置に記憶される。そして、所定枚数(一枚でもよい)の
ワークのラッピング加工が行われ、ラップ定盤が許容範
囲内で摩耗してくると、前記一方のラップ定盤の基準面
の位置が再び位置センサによって測定され、測定値が制
御装置に取り込まれる。すると、制御装置は、初めの測
定値と摩耗後の測定値と差をとることにより、この差に
基づいてラップ定盤の摩耗量を算出することができる。
そうすれば、制御装置は、ラップ定盤の軸長方向の位置
と駆動ローラの軸長方向の位置とが合致するように、ラ
ップ定盤の位置と駆動ローラの位置とのうち一方を調整
する調整量を算定することができる。そこで制御装置
は、こうして算定された調整量に基づき、ラップ定盤の
位置と駆動ローラの位置とのうち一方を、自動的に調整
することができる。
【0013】以上の調整作用には、作業員の人手が必要
とされないので、調整工数を低減することができ、ま
た、時間がかかる人手による調整を要しないので、枚葉
式両面ラップ盤の稼働率が向上し生産性も向上する。そ
ればかりではなく、制御装置はラップ定盤の摩耗量を算
出することができるので、所定の摩耗量に達したらラッ
プ定盤が寿命に達したと判定する機能を付加することに
より、ラップ定盤の交換時期を作業員に報知することも
可能になる。
【0014】したがって、本手段の枚葉式両面ラップ盤
によれば、ラップ定盤の摩耗によって生じる駆動ローラ
とラップ定盤との位置の不整合を自動的に再調整し、調
整工数を低減させて生産性を向上させることができると
いう効果がある。そればかりではなく、ラップ定盤の交
換時期を自動的に報知することも可能なるので、ラップ
定盤の交換以外は完全に自動運転にすることができ、人
件費の削減もできるという効果もある。
【0015】(第2手段)本発明の第2手段は、前述の
第1手段において、前記ラップ定盤のうち一方を回転駆
動するとともに軸長方向に移動させて前記ワークに先に
当接ないし近接させる基準軸と、前記ラップ定盤のうち
他方を回転駆動するとともに所定の押圧力をもって前記
ワークに後から当接させる加圧軸とを有する枚葉式両面
ラップ盤である。そして、前記位置センサは、該加圧軸
側の該ラップ定盤の前記基準面の位置を測定する非接触
型センサである。
【0016】本手段では、基準軸がそのラップ定盤をワ
ークのラッピング加工に適した所定位置に移動させ、し
かる後に加圧軸のラップ定盤が所定の押圧力でワークを
対向する基準軸のラップ定盤に押し付けて、ラッピング
加工が行われる。また、ラップ定盤の摩耗量を測定する
場合には、基準軸がそのラップ定盤を所定位置に移動さ
せた後、加圧軸がそのラップ定盤を所定の押圧力で対向
する基準軸のラップ定盤に押し付けた状態で測定が行わ
れる。この測定では、所定の位置にある基準軸のラップ
定盤に対して加圧軸のラップ定盤が押し付けられるの
で、両ラップ定盤の摩耗量の和が加圧軸のラップ定盤の
変位として測定される。それゆえ、測定に要する手順が
簡素であって、自動化しやすいという利点を生じる。
【0017】また、位置センサは非接触型センサである
から、加圧軸側のラップ定盤の基準面の位置を測定する
にあたっては、繰り返し測定を行っても位置センサにも
ラップ定盤の基準面にも摩耗が生じないので、測距精度
が一定に保たれる。したがって本手段によれば、前述の
第1手段の効果に加えて、測定に要する手順が簡素であ
って自動化しやすいとうえに、繰り返し測定を行っても
位置センサの精度が一定に保たれるという効果がある。
【0018】なお、基準軸がそのラップ定盤を移動させ
るべき所定位置は、ラップ定盤が新品の時に定められた
基準軸の位置でもよいし、前回のラップ定盤の駆動ロー
ラに対する位置合わせが完了した状態での基準軸の位置
であってもよい。いずれの場合であっても、両ラップ定
盤の摩耗量の和は位置センサによって正確に検出される
うえに、制御装置がデジタル式の数値制御装置であれ
ば、同じように正確に、新たに基準軸を前進させるべき
位置が調整される。
【0019】(第3手段)本発明の第3手段は、前述の
第2手段において、前記制御装置は、前記基準軸を所定
の位置まで前進させたうえで前記加圧軸を前進させ、両
前記ラップ定盤が対面して互いに当接した状態で前記位
置センサによる測定を行い、該加圧軸側の該ラップ定盤
の前記基準面が以前よりも前進した距離の半分をもって
各該ラップ定盤の前記摩耗量とすることを特徴とする。
【0020】本手段では、前述の第2手段の作用につい
て述べた単純な手順によって位置センサによる測定が行
われ、加圧軸側のラップ定盤の基準面が前進した距離の
半分をもって各ラップ定盤の摩耗量とされる。すなわ
ち、両ラップ定盤は、互いに等量だけ摩耗するものとの
仮定(相当に信頼すべき仮定である)がなされているの
で、非常に簡素な演算でかなり正確に両ラップ定盤の摩
耗量が算出される。
【0021】したがって本手段によれば、前述の第2手
段の効果に加えて、きわめて簡素な演算でかなり正確に
両ラップ定盤の摩耗量が算出されるという効果がある。 (第4手段)本発明の第4手段は、前述の第1手段にお
いて、前記基準面は、前記ラップ面であり、前記位置セ
ンサは、該ラップ面の端面定寸を行うセンサであること
を特徴とする。
【0022】本手段では、摩耗して後退したラップ定盤
のラップ面の摩耗量が、位置センサの端面定寸により直
接的に測定されるので、より精密にラップ定盤の摩耗量
が観測される。その結果、より精密に駆動ローラとラッ
プ定盤との位置の不整合を自動的に再調整することがで
きるようになる。したがって本手段によれば、前述の第
1手段の効果に加えて、駆動ローラとラップ定盤との位
置の再調整がより精密になり、加工精度が向上するとい
う効果がある。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の枚葉式両面ラップ盤の実
施の形態については、当業者に実施可能な理解が得られ
るよう、以下の実施例で明確かつ十分に説明する。 [実施例1] (実施例1の構成)本発明の実施例1としての枚葉式両
面ラップ盤は、図1に平面図を示すように、砥粒を含む
加工液Lが供給され円盤状のワークWを表裏両面から挟
持しつつ互いに対向して反対方向に回転する一対のラッ
プ定盤11,21を有する。また、図1のII−II矢
視側面図を図2に示すように、ワークWの外周面に当接
しワークWを三方から回転可能に支持する三つのガイド
ローラ31を有する。さらに、各ガイドローラ31に当
接するワークWの外縁部付近をその表裏両面に対して所
定の間隙を空けて覆う互いに対向した一対の対向面と、
両対向面にそれぞれ開口しワークWに向かってパージ流
体Pを供給するパージ流体供給孔30とが形成された三
つのパージ装置3を、樹脂製の各ガイドローラ31毎に
有する。すなわち、各パージ装置3は、それぞれガイド
ローラ31を内蔵し回転自在に軸支している。ここで、
ワークWは、表裏両面ともに平坦かつ平滑にラッピング
加工されるべき、薄い円盤状のシリコンウェーハであ
る。
【0024】また、本実施例の枚葉式両面ラップ盤は、
図1および図2に示すように、ワークWの外縁部を挟持
しワークWを回転駆動する一対の駆動ローラ72,73
を有する。さらに、ラップ定盤11のラップ面に平行で
ラップ面に背向して形成されている基準面の軸長方向の
位置を測定するために、半導体レーザおよび直列CCD
をもち光学的に精密測距が可能な非接触型の測距センサ
4(図6および図7参照)を、位置センサとして有す
る。
【0025】以上の両ラップ定盤11,21、各ガイド
ローラ31、駆動ローラ72,73および測距センサ4
は、基台テーブル100の上に配設されており、直接的
または間接的に基台テーブル100(図1参照)に支持
されている。また、本実施例の枚葉式両面ラップ盤は、
図4に示すように、枚葉式両面ラップ盤の各機能要素を
制御する制御装置5を有する。制御装置5は、CPUを
中核としメモリを持つプログラマブルな数値制御装置で
あり、基台テーブル100に近接して設置された制御盤
に収容されている。制御装置5は、測距センサ4の測定
結果に基づいて、両ラップ定盤11,21の軸長方向の
位置と両駆動ローラ72,73の軸長方向の位置とが合
致するように、ラップ定盤11の位置を制御する機能を
持つ。ここで再び図1に示すように、基台テーブル10
0の上には、一方のラップ定盤11を回転駆動するとと
もに軸長方向に移動させてワークWに先に当接ないし近
接させる基準軸1と、他方のラップ定盤21を回転駆動
するとともに所定の押圧力をもってワークWに後から当
接させる加圧軸2とが配設されている。そして制御装置
5(図4参照)は、基準軸1を所定の位置まで先進させ
たうえで加圧軸2を前進させ、両ラップ定盤11,21
が対面して互いに当接した状態で測距センサ4による測
定を行い、加圧軸2側のラップ定盤21の基準面21b
(図6および図7参照)が以前よりも前進した距離の半
分を持って各ラップ定盤11,21の摩耗量とする機能
を持つ。このような制御装置5の機能については、後の
作用効果の項で図5のフローチャートを参照しつつ順を
追って説明する。
【0026】ここで、構成についてより詳細に説明する
と、本実施例の枚葉式両面ラップ盤は、再び図1に示す
ように、基台テーブル100と、基台テーブル100上
にスライド可能に支持された基準軸1と、基準軸1と同
軸に対向して基台テーブル100上に支持された加圧軸
2とを有する。さらに、基準軸1と加圧軸2との間をま
たいで門型支柱8(図2参照)が、基台テーブル100
上に固定されている。そして、再び図2に示すように、
門型支柱8には、ガイドローラ31を覆う下方の一対の
パージ装置3と、ワークWの直上のパージ装置3を支持
している退避装置6と、ワークWを所定の角速度で回転
駆動する駆動ローラ装置7とが固定されている。
【0027】基準軸1は、ビルトイン・モータ12(図
4参照)と、ビルトイン・モータ12に駆動される回転
軸の先端に取り付けられたラップ定盤11とを有する。
ラップ定盤11は、図8で示した従来技術のラップ定盤
102と同様に、背の低い中空円筒状の部材であり、ラ
ップ定盤11がワークWに摺接するラップ面11aは、
リング状をしている。そして、ラップ定盤11の内部空
間には、ビルトイン・モータ12により回転駆動される
回転軸の軸芯を貫通している加工液供給孔10を通じ
て、砥粒を含んだスラリー状の加工液Lが加圧供給され
る。
【0028】また、基準軸1は、基台テーブル100に
形成された平行な一対のレール14上に載せられてお
り、基準軸1の軸長方向の背後には、ボールねじ駆動モ
ータ13が基台テーブル100に固定されている。基準
軸1は、基準軸1の下に取り付けられているボールねじ
(図4参照)を駆動するボールねじ駆動モータ13によ
り、レール14に沿って軸長方向に移動可能になってい
る。
【0029】一方、加圧軸2(図4参照)は、前述の基
準軸1と同様に、ビルトイン・モータ22と、ビルトイ
ン・モータ22に駆動される回転軸の先端に取り付けら
れたラップ定盤21とを有する。ラップ定盤21は、基
準軸1のラップ定盤11と同様の構成であり、これら一
対のラップ定盤11,21は、それぞれのラップ面11
a,21aを互いに対向させて同軸に向かい合うように
配設されている。そして、加圧軸2側のラップ定盤21
の内部空間にも、やはりビルトイン・モータ22により
回転駆動される回転軸の軸芯を貫通している加工液供給
孔20を通じて、加工液Lが加圧供給される。
【0030】ただし、加圧軸2は、基準軸1と異なって
レール上には配設されておらず、二つの平行に配設され
た加圧シリンダ23によって軸長方向にわずかに移動可
能である。すなわち、加圧軸2のラップ定盤21が加圧
シリンダ23によって所定の押圧力でワークWに押し付
けられるように、加圧軸2は構成されている。退避装置
6は、ワークWの直上のガイドローラ31を覆って支持
するパージ装置3を支持すると共に、ワークWの交換時
にはパージ装置3を退避させてワークWの出し入れをす
るための開口を作るための装置である。退避装置6の構
成については、後ほど図3を参照して説明する。
【0031】駆動ローラ装置7は、前述の門型支柱8に
固定された駆動用モータ71と、軸受けを内蔵した支持
部材によって門型支柱8に回転可能に支承された駆動ロ
ーラ72とをもつ。駆動用モータ71は、駆動ローラ7
2を所定の回転率で回転駆動するモータである。駆動ロ
ーラ装置7はまた、駆動ローラ72と対をなす駆動ロー
ラ73と、駆動ローラ73をワークWから離す方向に付
勢するスプリング75と、スプリング75の付勢力に逆
らって駆動ローラ73をワークWに押し付けるエアシリ
ンダ74とをもつ。一対の駆動ローラ72,73は、円
錐台形のゴムローラであって、図1および図2に示すよ
うに、ワークWに対してワークWの回転軸線と両駆動ロ
ーラ72,73の回転軸線とが斜歯歯車のように交差す
るような角度および位置に配設されている。それゆえ、
一対の駆動ローラ72,73に挟まれてワークWが回転
駆動されるに際しては、ワークWの外縁部と両駆動ロー
ラ72,73との接触面は転がりだけによって接触して
おり、摺接はしないので研磨作用はほとんど生じること
がない。
【0032】各パージ装置3は、ぞれぞれガイドローラ
31を内蔵し、回転自在に軸支している。パージ装置3
には、ガイドローラ31に当接するワークWの外縁部付
近を、その表裏両面に対して所定の間隙を空けて覆う互
いに対向した一対の対向面と、両対向面にそれぞれ開口
しワークWに向かってパージ流体Pを供給するパージ流
体供給孔30とが形成されている。
【0033】すなわち、各パージ装置3には、ガイドロ
ーラ31に当接するワークWの外縁部付近をその表裏両
面に対して所定の間隙を空けて覆う、互いに対向した一
対の対向面が形成されている。さらに、各パージ装置3
には、両対向面にそれぞれ開口し、ワーク9に向かって
パージ流体Pを供給する一対のパージ流体供給孔30が
形成されている。両対向面は、ワークWの厚さよりも所
定の寸法だけの隙間を空けてスロットを形成している。
そして、このスロットにワークWの外縁部が所定の隙間
を空けてはまり込み、パージ装置3に回転自在に収容さ
れているガイドローラ31の外周面にワークWの外周面
が当接して転がるようになっている。
【0034】それゆえ、各パージ装置3のスロットの開
口部では、ワークWの表裏両面を伝ってくる加工液Lの
ゆっくりとした流れに対して、スロットから勢い良く流
出するパージ流体Pがぶつかり、スロットへの加工液L
の浸入を防止する。その結果、ガイドローラ31はワー
クWの外周面とパージ流体Pとにのみ接触し、加工液L
には接触しない。
【0035】なお、加工液Lは、水を溶媒とし砥粒を多
量に含んだスラリー状の液体である。一方、パージ流体
Pは水であって、水は加工液Lの溶媒であるから、加工
液Lにパージ流体Pが混じっても何ら不都合はない。退
避装置6は、図3に示すように、門型支柱8(図略)に
固定されたブラケット64と、ブラケット64に固定さ
れたロータリアクチュエータ63と、ロータリアクチュ
エータ63により回転駆動される回動軸62に固定され
たエアシリンダ61とからなる。エアシリンダ61は、
鉛直下方を向いて回転しないピストンを突き出してお
り、同ピストンの先端部にワークWの直上にくるパージ
装置3が固定されている。
【0036】ワークWを交換する場合には、先ずエアシ
リンダ61がピストンを引っ込め、ワークWの外縁部か
ら直上のパージ装置3を引き抜いたうえで、ロータリア
クチュエータ63が、パージ装置3およびエアシリンダ
61を90°回転させる。その結果、パージ装置3およ
びエアシリンダ61は、ワークWの延長面上から退避し
て開口を形成するので、駆動ローラ装置7および下方の
一対のパージ装置3からワークWを上方へ引き抜くこと
ができるようになる。また、新たなワークWを上方から
駆動ローラ装置7および下方の一対のパージ装置3へ挿
入することが可能になる。
【0037】(実施例1の作用効果)本実施例の枚葉式
両面ラップ盤は、以上のように構成されているので、以
下のような作用効果を発揮する。先ず、ワークWを本実
施例の枚葉式両面ラップ盤に装着する場合には、再び図
1に示すように、基準軸1および加圧軸2が互いに離れ
る方向に後退し、ラップ定盤11,21の間に適正な間
隔が空けられる。また、退避装置6の作用により、直上
のパージ装置3等がワークWを収容するべき面内方向か
ら退避し、互いに対向してワークWを下方の両側から支
える一対のパージ装置3,3の上方に開口を形成し、ワ
ークWが挿入される際に邪魔にならないようにする。さ
らに、駆動ローラ装置7のエアシリンダ74がフリーに
なり、スプリング75の付勢力で一対の駆動ローラ7
2,73が互いに離れて、ワークWを挿入するのに必要
な間隔を空ける。その結果、ワークWを上方から枚葉式
両面ラップ盤に挿入することができるようになるので、
図示しないロボットアームにより、ワークWの挿入が行
われる。
【0038】すると、駆動ローラ装置7のエアシリンダ
74が作用して駆動ローラ72,73の間隔が狭めら
れ、駆動ローラ72,73が適正な押圧力をもってワー
クWを挟持するに至る。また、退避装置6が退避時とは
逆の順で作用し、ワークWの直上からパージ装置3が降
下してきて、全てのパージ装置3にそれぞれ内蔵された
ガイドローラ31がワークWの外周面に当接するに至
る。その結果、ワークWは三つのガイドローラ31で三
方から回転可能に支持され、ワークWの中心が枚葉式両
面ラップ盤の所定の位置に定まる。さらに、ワークWの
外縁部は、三方で三つのパージ装置3のスロットに挟ま
れ、そのうえ駆動ローラ装置7の駆動ローラ72,73
によって挟持されている。
【0039】そして、パージ装置3にパージ流体Pが流
され、ワークWの外縁部の一部が、パージ装置3のスロ
ットの中央部に挟持される。しかる後、基準軸1のラッ
プ定盤11がビルトイン・モータ12ごとボールねじで
送られてきて、ゆっくりとワークWの一方の面に当接す
る。そしてさらに、加圧軸2のラップ定盤21がビルト
イン・モータ22ごと加圧シリンダ23によってわずか
に送られてワークWの他方の面に当接する。
【0040】このようにしてワークWが三つのガイドロ
ーラ31によって回転可能に支持され、両駆動ローラ7
2,73に挟持され、さらに両ラップ定盤11,21に
よって挟持されるに至ると、ラッピング加工が開始され
る。すなわち、再び図1に示すように、両ラップ定盤1
1,21には、それぞれの加工液供給孔10,20から
加工液Lが互いに等しい所定の流量率で供給される。す
ると、両ビルトイン・モータ12,22は、それぞれの
ラップ定盤11,21を互いに等しい回転率で回転駆動
する。同時に、駆動用モータ71が所定の回転率で回転
し、ワークWの外縁部を挟持している両駆動ローラ7
2,73のうち一方72を介して、ワークWの外縁部を
下方に押し出して、ワークWを所定の角速度で回転させ
る。再び図2に示すように、両ラップ定盤11,21
は、ワークWの中心から外縁に至るまでの範囲を覆って
おり、ワークWは所定の回転率で回転するので、ワーク
Wの表裏両面の全体が、それぞれに摺接するラップ定盤
11,21によってラッピング加工される。
【0041】こうして所定時間をかけてラッピング加工
が終了すると、両ラップ定盤11,21は互いに離れて
ワークWを開放し、併せて駆動ローラ装置7の駆動ロー
ラ73もワークWから離れてワークWを開放する。さら
に、再び図3に示すように、退避装置6の作用により、
パージ装置3が引き上げられてワークWから離れたうえ
で、ワークWの延長面上から待避して開口を生じる。そ
こで、この開口から、図示しないロボットアームが、ラ
ッピング加工済みのワークWを取り上げて次の工程に送
り、続けて次のワークWを同開口から本実施例の枚葉式
両面ラップ盤に装着する。この装着方法は、前述の一枚
目のワークWの装着時と同様であるが、ワークWの交換
の間もパージ流体Pは各パージ装置3に流されたまま
で、加工液Lのガイドローラ31への浸入を阻止してい
る。
【0042】次に、本実施例の枚葉式両面ラップ盤が持
つラップ定盤11,21の自動位置合わせ機能につい
て、図5のフローチャートに従い図6および図7を参照
しつつ説明する。先ず、図5に示すように、ワークWの
ラッピング加工を始める前に、処理ステップS1〜S3
で初期設定を行う。すなわち、処理ステップS1でラッ
プ定盤11,21の位置補正の回数を示す整数パラメー
タである補正回数Tの値をゼロに初期設定する。また、
処理ステップS2では、基準軸1側のラップ定盤11を
加工原点Oに移動させたうえで、加圧軸2側のラップ定
盤21を基準軸1側のラップ定盤11に所定の押圧力で
当接させる。この際の加圧軸2が発生させる押圧力は、
ワークWをラッピング加工する際の押圧力に等しい。
【0043】この状態では、図6に示すように、両ラッ
プ定盤11,21の端面である両ラップ面11a,21
aは互いに密着して当接しており、両ラップ面11a,
21aの延長面は、固定側の駆動ローラ72の外周面に
接している。すなわち、この状態でワークWを両ラップ
定盤11,21に挟持させれば、ワークWに曲げモーメ
ントを生じることなく、両駆動ローラ72,73によっ
てワークWを挟持して回転駆動することができる。そこ
で、この状態(図6の状態)で、固定支持された測距セ
ンサ4が、基台テーブル100に対する加圧軸2側のラ
ップ定盤21の背面である基準面21bの位置を精密に
検出する。すなわち、再び図5に示すように、処理ステ
ップS3で、基台テーブル100に対する加圧軸2側の
ラップ定盤21の背面である基準面21bの位置を検出
し、測定距離P(T)として制御装置5のメモリに記憶
する。
【0044】次に、制御装置5の制御ロジックは、ステ
ップS4〜S11のルーチンワークに入る。すなわち、
処理ステップS4では、加工すべきワークWが本実施例
の枚葉式両面ラップ盤に装着され、一枚のワークWのラ
ッピング加工が完了すると、ワークWは自動的に交換さ
れて、次々にワークWに対するラッピング加工が行われ
る。そして、所定枚数(一枚でも良い)のワークWのラ
ッピング加工が完了したら、ラップ定盤11,21の摩
耗が許容範囲にあるうちに、次の処理ステップS5に進
む。(なお、所定枚数の処理が終わらないうちに全ての
ワークWの加工処理が完了した場合には、その旨を作業
員に報知したうえで、次の処理ステップS5に進む。)
この処理ステップS5では、再び基準軸1側のラップ定
盤11を加工原点Oに移動させたうえで、加圧軸2側の
ラップ定盤21を基準軸1側のラップ定盤11に所定の
押圧力で当接させる。
【0045】すると、図7に示すように、両ラップ定盤
11,21の摩耗した分だけ、加圧軸2側のラップ定盤
21の基準面21bは前進するので、新たな測定距離P
(T+1)を測距センサ4によって測定する。すなわ
ち、再び図5に示すように、処理ステップS6で、加圧
軸2側のラップ定盤21の背面である基準面21bの新
たな位置を示す測定距離P(T+1)が測定され、制御
装置5のメモリに記憶される。すると、次の処理ステッ
プS7に示すように、新たな測定距離P(T+1)から
以前の測定距離P(T)を引いた値をもって、両測定距
離の差分値ΔPが算出される。両測定距離の差分値ΔP
は、両ラップ定盤11,21の摩耗量の和であるが、両
ラップ定盤11,21は同一規格であり同等の条件でワ
ークWを研削しているので、両ラップ定盤11,21の
摩耗量は互いに等しいものと考えられる。そこで、次の
処理ステップS8に示すように、基準軸1側のラップ定
盤11の摩耗量Mは、両測定距離の差分値ΔPの半分と
して算出することができる。その結果、再び図7に示す
ように、固定側の駆動ローラ72の外周面の接面と、基
準軸1側のラップ定盤11のラップ面11aとの間の距
離、すなわちラップ定盤11の摩耗量Mが明らかにな
る。
【0046】そこで、次の処理ステップS9では、ラッ
プ定盤11を支持している基準軸1を摩耗量Mだけすす
め(図7参照)、新たにラップ定盤11の摩耗量Mの分
だけの補正をした加工原点Oを再設定する。なお、この
際、加工原点Oの値がラップ定盤11の摩耗限界に近い
所定の範囲に入ったか否かが判定され、ラップ定盤11
の摩耗量が使用限界に近いと判定された場合には、両ラ
ップ定盤11,21を交換すべき旨が作業員に報知され
る。さらにこの場合には、両ラップ定盤11,21が新
品に交換された後、制御装置5は、再び処理ステップS
1から制御を開始する。
【0047】逆に、ラップ定盤11,21の寿命が未だ
あると判定された場合には、制御ロジックは次の判断ス
テップS10に進み、全てのワークWのラッピング加工
が完了したか否かが判定される。完了していた場合に
は、本実施例の枚葉式両面ラップ盤はその旨を作業員に
報知して、待機状態に入る。しからざる場合は、処理ス
テップS11で補正回数Tをインクリメントしたうえ
で、ステップS4〜S11までのルーチンワークが繰り
返される。この際、毎回のルーチンで基準軸1側のラッ
プ定盤11の加工原点Oの位置が、再び図6に示すよう
に駆動ローラ72の位置と合致して、ワークWに曲げモ
ーメントがかからないように、適正に自動調整される。
【0048】したがって、本実施例の枚葉式両面ラップ
盤によれば、ラップ定盤11の摩耗によって生じる駆動
ローラ72とラップ定盤11との位置の不整合が自動的
に再調整され、調整工数が低減して生産性が向上すると
いう効果がある。そればかりではなく、両ラップ定盤1
1,21の交換時期が自動的に報知されるので、ラップ
定盤11,21の交換以外は完全に自動運転にすること
ができ、人件費の削減もできるという効果もある。
【0049】(実施例1の変形態様1)本実施例の変形
態様1として、基準面21bをラップ定盤21の背面と
する代わりに、ラップ定盤21の外周面から遠心方向に
突出したフランジ部をラップ定盤21に形成して、ラッ
プ面21aと背向するフランジ部の背面に基準面を形成
した枚葉式両面ラップ盤の実施も可能である。
【0050】すなわち、前述の実施例1では、基台テー
ブル100に対して固定配置された測距センサ4と干渉
しないように、加圧軸2の外周面に凹部を形成してい
た。あるいは、通常の形状の加圧軸2では測距センサ4
と干渉する場合には、加圧軸2の直径を小さくして測距
センサ4との干渉を避けることが望ましかった。あるい
はまた、加圧軸2とラップ定盤21との間に測距センサ
4を配置する必要があった。
【0051】しかしながら、本変形態様では、測距対象
となる基準面がラップ定盤21のラップ面21aよりも
外側に基準面が形成されるので、加圧軸2の外周面の外
側に測距センサ4を設置することができる。それゆえ、
本変形態様によれば、前述の実施例1の効果に加えて、
測距センサ4の設置が容易になり、加圧軸2の設計制限
が緩和され、加圧軸2の軸長方向の位置制御も容易にな
るという効果がある。
【0052】(実施例1の変形態様2)本実施例の変形
態様2として、測距センサ4が、基準軸1側のラップ定
盤11の背面等に形成された基準面に対して測距するよ
うに配設されており、加圧軸2が一杯に後退または前進
した状態でラップ定盤11の位置を測距するようにした
枚葉式両面ラップ盤の実施が可能である。
【0053】本変形態様によっても、前述の実施例1と
ほぼ同様の作用効果が得られる。 (実施例1の変形態様3)本実施例の変形態様3とし
て、非接触型の測距センサ4に代えて、加圧軸2の軸長
方向の位置を検出することにより、加圧軸2側のラップ
定盤21の位置を測定する位置センサとしてのリニア・
ポテンショメータを備えた枚葉式両面ラップ盤の実施が
可能である。本変形態様では、ラップ定盤21の位置を
直接測定するのではなく、ラップ定盤11,21を互い
に当接させた状態での加圧軸2の位置の変化をもって、
間接的に両ラップ定盤11,21の摩耗量ΔPを算出す
る。
【0054】本変形態様によれば、前述の第1手段の効
果に加えて、測距センサ4を必要としないので、ラップ
定盤21およびビルトイン・モータ22と測距センサ4
との干渉が起こり得ず、設計が容易になるという効果が
ある。 (実施例1の変形態様4)本実施例の変形態様4とし
て、基準軸1の位置を補正する代わりに、ガイドローラ
31を内蔵した各パージ装置3と駆動ローラ装置7とを
支持している門型支柱8の軸長方向の位置を補正する枚
葉式両面ラップ盤の実施も可能である。
【0055】本変形態様によっても、前述の実施例1と
ほぼ同様の作用効果が得られる。 (実施例1の変形態様5)本実施例の変形態様5とし
て、基準軸1のラップ定盤11のラップ面1aを基準面
とし、位置センサは、ラップ面11aの端面定寸を行う
接触型センサ(差動トランス型センサ)である枚葉式両
面ラップ盤の実施が可能である。
【0056】本変形態様では、摩耗して後退したラップ
定盤11のラップ面11aの摩耗量が、位置センサの端
面定寸により直接的に測定されるので、より精密にラッ
プ定盤11の摩耗量が観測される。その結果、より精密
に駆動ローラ72とラップ定盤11のラップ面11aと
の位置の不整合を自動的に再調整することができるよう
になる。
【0057】したがって本変形態様によれば、前述の実
施例1の効果に加えて、駆動ローラ72とラップ定盤1
1のラップ面11aとの位置の再調整がより精密にな
り、加工精度が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1としての枚葉式両面ラップ盤の構成
を示す平面図
【図2】 実施例1としての枚葉式両面ラップ盤の構成
を示す側面図
【図3】 実施例1の退避装置の構成および動作を示す
正面図
【図4】 実施例1の枚葉式両面ラップ盤のシステム構
成を示すブロック図
【図5】 実施例1の制御装置の制御ロジックを示すフ
ローチャート
【図6】 実施例1における測距センサの配置を示す正
面図
【図7】 実施例1における測距センサの作用を示す正
面図
【図8】 従来技術の枚葉式両面ラップ盤の要部構成を
示す斜視図
【図9】 従来技術のラップ定盤が摩耗する前の状態を
示す平面図
【図10】従来技術のラップ定盤が摩耗した後の状態を
示す平面図
【符号の説明】
100:基台テーブル 1:基準軸 10:加工液供給孔 11:ラップ定盤(リング状) 11a:ラップ面 12:ビルトイン・モータ 13:ボールねじ駆動モ
ータ 14:レール 2:加圧軸 20:加工液供給孔 21:ラップ定盤(リング状) 21a:ラップ面
21b:基準面 22:ビルトイン・モータ 23:加圧シリンダ 3:パージ装置 30:パージ流体供給孔 31:ガイドローラ 4:測距センサ(半導体レーザおよび直列CCDをもつ
非接触型センサ) 5:制御装置(CPUを中核とするプログラマブルな数
値制御装置) 6:退避装置 61:エアシリンダ 62:回動軸 63:ロータ
リアクチュエータ 64:ブラケット 7:駆動ローラ装置 71:駆動用モータ 72,73:駆動ローラ(外周
面は円錐面) 74:エアシリンダ 75:スプリング 8:門型支柱 L:加工液(水を溶媒とし砥粒を含むスラリー) P:水(パージ流体として) W:ワーク(円盤状のシリコンウェーハ) 101,102:ラップ定盤 103:ガイドローラ 104,105:駆動ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 守年 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 岩井 英樹 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 近藤 真帆 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 南 秀旻 群馬県安中市中野谷555番地の1 株式会 社スーパーシリコン研究所内 Fターム(参考) 3C058 AA07 AA09 AA12 AB04 AB06 AC02 BA07 BB02 BB06 BB08 BB09 BC02 CB03 DA18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】砥粒を含む加工液が供給され円盤状のワー
    クを表裏両面から挟持しつつ互いに対向して回転する一
    対のラップ定盤と、 該ワークの外周面に当接し該ワークを回転可能に支持す
    る複数のガイドローラと、 該ワークの外縁部を挟持し該ワークを回転駆動する少な
    くとも一対の駆動ローラと、 両該ラップ定盤、各該ガイドローラおよび各該駆動ロー
    ラを支持する基台テーブルと、を有する枚葉式両面ラッ
    プ盤において、 両前記ラップ定盤のうち一方に形成された基準面の軸長
    方向の位置を測定する位置センサと、 該位置センサの測定結果に基づいて前記ラップ定盤の摩
    耗量を算出し、該摩耗量に基づいて、前記ラップ定盤の
    軸長方向の位置と前記駆動ローラの軸長方向の位置とが
    合致するように、前記ラップ定盤の該位置と前記駆動ロ
    ーラの該位置とのうち一方を調整する制御装置と、を有
    することを特徴とする枚葉式両面ラップ盤。
  2. 【請求項2】前記ラップ定盤のうち一方を回転駆動する
    とともに、軸長方向に移動させて前記ワークに先に当接
    ないし近接させる基準軸と、 前記ラップ定盤のうち他方を回転駆動するとともに、所
    定の押圧力をもって前記ワークに後から当接させる加圧
    軸と、を有し、 前記位置センサは、該加圧軸側の該ラップ定盤の前記基
    準面の位置を測定する非接触型測距センサである、 請求項1記載の枚葉式両面ラップ盤。
  3. 【請求項3】前記制御装置は、前記基準軸を所定の位置
    まで前進させたうえで前記加圧軸を前進させ、両前記ラ
    ップ定盤が対面して互いに当接した状態で前記位置セン
    サによる測定を行い、該加圧軸側の該ラップ定盤の前記
    基準面が以前よりも前進した距離の半分をもって各該ラ
    ップ定盤の前記摩耗量とする、請求項2記載の枚葉式両
    面ラップ盤。
  4. 【請求項4】前記基準面は、前記ラップ面であり、 前記位置センサは、該ラップ面の端面定寸を行うセンサ
    である、 請求項1記載の枚葉式両面ラップ盤。
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