JP2000264284A - 舵減揺トラッキング装置 - Google Patents

舵減揺トラッキング装置

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JP2000264284A
JP2000264284A JP11076568A JP7656899A JP2000264284A JP 2000264284 A JP2000264284 A JP 2000264284A JP 11076568 A JP11076568 A JP 11076568A JP 7656899 A JP7656899 A JP 7656899A JP 2000264284 A JP2000264284 A JP 2000264284A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子海図装置によるトラッキング航行を行い
ながら舵減操作を行えるようにする。 【構成】 トラッキング針路信号を出力する電子海図装
置と、トラッキング針路信号もしくは舵減揺操作パネル
から入力される針路信号を選択入力し横揺抑制舵角を演
算して出力する舵減揺制御演算装置と、トラッキング針
路信号を入力することにより自動航行舵角を出力するオ
ートパイロット装置と、操舵装置とを設ける。操舵装置
への入力経路をオートパイロット装置と舵減揺制御装置
のいずれかに切り替える第1切替スイッチと、舵減揺制
御演算装置への入力針路信号を電子海図装置と舵減揺操
作パネルとのいずれかに切り替えつつこの切替位置が舵
減揺操作パネル側であるときにトラッキング針路信号を
オートパイロット装置へ入力させる第2切替スイッチと
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートパイロット
装置および電子海図装置を装備し、自動航行が行なえる
全ての船舶に適用が可能な舵減揺トラッキング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】船舶の航行に際して、電子海図装置上で
航行路すなわちトラッキング針路を設定し、GPS信号
などから自船位置を入力しつつオートパイロット装置に
より自動航行する方法が知られている(特開平8−33
8739号公報など)。また、図7に示すように、航行
時における船舶120の横揺れを抑制するために、操舵
によって船舶が転針する際に船体が傾く現象を積極的に
利用し、目標針路を維持しつつ荒波122による船体の
横揺れが舵124により抑制されるように操舵すること
で減揺する方法(舵減揺方法)が提示されている(特開
平4−311485号公報)。従来技術においては、電
子海図装置によるトラッキング航行または舵減揺装置に
よる航行とも、それぞれ単独の設備で行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電子海図装
置を利用した自動航行方法も、規定の針路を維持させつ
つ操舵を行なうものであるため、両者は針路信号の設定
や操舵装置の制御駆動を行なうなど共通の処理や共通の
設備を使用することが多い。しかしながら、両者を連接
した事例は見当たらない。
【0004】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、舵減揺トラッキング装置に係り、特に、新しく
電子海図装置からのトラッキング情報を舵減揺装置に取
り込み、舵による減揺を行ないながらトラッキングコー
スを航行できる舵減揺トラッキング装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る舵減揺トラッキング装置は、船の横揺
れを舵減揺装置により減揺するとともに、電子海図装置
によりトラッキングする舵減揺トラッキング装置におい
て、トラッキング針路信号を出力する電子海図装置と、
前記トラッキング針路信号もしくは舵減揺操作パネルか
ら入力される針路信号を選択入力し横揺抑制舵角を演算
して出力する舵減揺制御演算装置と、前記トラッキング
針路信号を入力することにより自動航行舵角を出力する
オートパイロット装置と、操舵装置とを有し、当該操舵
装置への入力経路を前記オートパイロット装置と前記舵
減揺制御装置のいずれかに切り替える第1切替スイッチ
と、前記舵減揺制御演算装置への入力針路信号を前記電
子海図装置と舵減揺操作パネルとのいずれかに切り替え
つつこの切替位置が舵減揺操作パネル側であるときにト
ラッキング針路信号をオートパイロット装置へ入力させ
る第2切替スイッチとを備えた構成としたものである。
【0006】
【作用】上記構成によれば、電子海図装置と操舵スタン
ド、舵減揺装置と操舵スタンド間は、それぞれ互いのC
PU間で通信により信号の授受を行なうようにする。信
号内容により通信の種類、フォーマットが異なってお
り、それらをすべて包括して舵減揺装置に取り込み、必
要な情報のみを選択して利用するようにすればよい。舵
減揺制御演算装置に、電子海図装置からの信号を取り込
む通信機能、必要に応じて信号の出力先を切り替える機
能を持たせた拡張装置を追加し、針路信号その他を操舵
スタンドまたは舵減揺装置へ通信により出力する。電子
海図装置から出力される設定針路信号を含む全ての信号
は、一旦、舵減揺拡張装置に取り込まれる。ここで、舵
減揺を作動させないときには、すべての信号をスルーさ
せ、そのままの形で操舵スタンドに出力させる。舵減揺
を作動させるときには、舵減揺動作に必要な信号のみを
選択して舵減揺制御演算装置に出力し、その他の信号
は、加工することなく操舵スタンドへ出力される。選択
された信号を入力された舵減揺制御演算装置では、設定
針路、必要舵角等を演算し、操舵装置に出力する。ま
た、航行方位の妥当性については、常にジャイロコンパ
スからのフィードバック信号にて監視、照合を行なう。
また、自動航行中に船の横揺れ角速度を検出し、その船
の横揺れ角速度に応じて減揺のための操舵を行なう。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る舵減揺トラ
ッキング装置の実施形態について、図面を参照して詳述
する。図1はトラッキング中に減揺航行を行なう舵減揺
トラッキング装置1の全体概略構成図を示し、図2以下
にはその具体的構成を示す。
【0008】図1において、舵減揺トラッキング装置1
は、船2の舵4の舵取機6に指令を出力する操舵スタン
ド10と、操舵スタンド10に接続されトラッキング針
路信号を出力する電子海図装置30と、操舵スタンド1
0および電子海図装置30に接続され、必要に応じて船
2の横揺れを減少するよう舵4を操作する指令を、操舵
スタンド10を介して舵取機6に出力する舵減揺装置6
0とから構成されている。
【0009】図1、図2において、操舵スタンド10
は、主として、マニュアル操舵装置12と、ジャイロコ
ンパス14と、オートパイロット装置16と、操舵切換
スイッチ18と、第1切替スイッチ20と、および、操
舵装置22とから構成されている。
【0010】マニュアル操舵装置12は、操舵切換スイ
ッチ18のHポジションに接続し、マニュアル操舵によ
り船2の航行方位を操舵している。ジャイロコンパス1
4は、電子海図装置30、オートパイロット装置16お
よび後述する舵減揺制御演算装置92に接続され、船2
の真の針路、方位を測定して電子海図装置30、オート
パイロット装置16および後述する舵減揺制御演算装置
92に出力している。
【0011】オートパイロット装置16は、ジャイロコ
ンパス14および舵減揺装置60に接続して船2の船首
方位信号およびトラッキング針路信号Tsを受けるとと
もに、操舵切換スイッチ18のAPポジションおよび第
1切替スイッチ20のNAVポジションに接続して自動
航行舵角を出力している。また、オートパイロット装置
16には、図示しない船速検出器および舵角検出器等か
らの信号が入力されている。また、操縦スタンド10に
は、後述する操作パネル24が付設され、航路、船速等
が入力される。また、操縦スタンド10には、図示しな
い方位表示器、船速表示器、舵角検出器および横揺れ表
示器等が付設されている。
【0012】操舵切換スイッチ18は、H(ハンド)ポ
ジション、AP(オートパイロット)ポジション、RC
(リモートコントロール)ポジションの各ポジションを
有し、スイッチ26により選択されポジションを接続し
ている。操舵切換スイッチ18をHポジションに選択し
たときには、マニュアル操舵装置12からの指令が操舵
装置22に出力され、船2の舵をマニュアル操作するも
のとなる。また、操舵切換スイッチ18をAPポジショ
ンに選択したときには、オートパイロット装置16から
の舵角指令が操舵装置22に出力され、船2の舵の設定
方位に自動操作が行なわれる。また、操舵切換スイッチ
18をRCポジションに選択したときには、舵減揺装置
60からの信号が操舵装置22に出力され、舵減揺を行
いながら船2の舵を操作するときと、舵減揺装置60を
スルーさせオートパイロット装置16に入力された信号
を操舵装置22に出力して船2の舵減揺を作動させない
でトラッキング航行させる場合とがある。
【0013】第1切替スイッチ20は、NAV(ナビゲ
ーション)ポジション、MAR(舵減揺)ポジションを
有し、スイッチ28により選択されポジションを接続し
ている。第1切替スイッチ20は、NAVポジションが
選択されたときには、電子海図装置30からのトラッキ
ング針路信号Tsをオートパイロット装置16、操舵切
換スイッチ18のRCポジションを介して操舵装置22
に出力してトラッキング針路信号Tsにより自動航行信
号を出力するようしている。また、第1切替スイッチ2
0は、MARポジションが選択されたときには、後述す
る舵減揺制御演算装置92で求めた横揺抑制舵角δaを
操舵装置22に出力して、船2の舵減揺を行いながら航
行するようしている。
【0014】電子海図装置30は、例えば特開平8−3
38739号公報に開示の内容と同様な構成のものとす
ればよい。その仕様はIMONAV39/WP.2やI
HOS−52、IHOS−57等の規格が定められ、又
は提案されているものと同等の構成のものである。すな
わち、電子海図装置30は、図3に記されているよう
に、主として、操作パネル24からの信号を入力するた
めのパネル入力回路31と、ジャイロコンパス14から
の信号入力回路32と、海図等を描画するためのデータ
を保持するいわゆるビデオRAMを内蔵してCRT50
に海図等を描画させる描画制御回路34と、トラッキン
グ針路信号Tsの情報を所定のメッセージ形式の信号で
舵減揺装置60に出力するトラッキング針路信号出力回
路36と、データ交換等のためのフロッピー(登録商
標)ディスクドライブ(FDD)38と、規格IHOS
−57の電子航海用海図データを記録したCD−ROM
からそのデータを読み込むためのCD−ROMドライブ
40と、読み込んだデータや各種プログラム等のハード
ディスクドライブ(HDD)42と、RAM等からなる
メモリ44とが設けられ、これらはバスライン46を介
して中央制御装置(CPU)48に接続されている。
【0015】電子海図装置30は、ジャイロコンパス1
4に接続され、測定された方位信号が入力されている。
また、電子海図装置30は、CRT50に接続され、海
図等を描画する信号を出力している。また、電子海図装
置30は、舵減揺装置60に接続され、トラッキング針
路信号Tsを出力している。
【0016】図2において、舵減揺装置60は、第2切
替スイッチ70と、舵減揺操作パネル80と、および、
制御装置90とから構成されている。第2切替スイッチ
70は、ECポジションと、MAポジションと、ECS
ポジションと、MACポジションと、互いに接続された
二つの接続点を有するECCポジションと、および、互
いに連結され連動して切り換わるスイッチ72とから構
成されている。
【0017】ECポジションは、電子海図装置30に接
続され、電子海図装置30からのトラッキング針路信号
Tsを受けている。MAポジションは、舵減揺操作パネ
ル80に接続され、舵減揺操作パネル80からの針路信
号Tdを受けている。
【0018】ECSポジションは、オートパイロット装
置16に接続されるとともに、スイッチ72がECポジ
ションに選択されたときに、ECポジションとECSポ
ジションとが接続され、電子海図装置30からのトラッ
キング針路信号Tsを舵減揺装置60をスルーしてオー
トパイロット装置16に出力している。これにより、後
述する(1)で記す舵減揺なしで電子海図装置30でト
ラッキングを行なう場合で航行される。MACポジショ
ンは、制御装置90に接続されるとともに、MAポジシ
ョンが選択されたときに、スイッチ72がMAポジショ
ンとMACポジションとを接続し、舵減揺操作パネル8
0からの針路信号Tdを制御装置80に出力している。
【0019】ECCポジションは、前記のように互いに
接続された二つの接続点ポジションECC1とECC2
とからなり、スイッチ72の切り換えにより、ポジショ
ンECC1はECポジションに、また、ポジションEC
C2はMACポジションに接続する。
【0020】ポジションECC1はスイッチ72がEC
ポジションに接続したときには、電子海図装置30から
のトラッキング針路信号Tsを受けてポジションECC
2に伝達している。ポジションECC2は、トラッキン
グ針路信号Tsを受けるとともに、スイッチ72が接続
されているMACポジションに出力している。MACポ
ジションで受信したトラッキング針路信号Tsは前述の
ように接続されている制御装置90に出力される。これ
により、後述する(2)で記す電子海図装置30による
トラッキング中に舵減揺航行を行なう場合で航行され
る。
【0021】第2切替スイッチ70のスイッチ72は、
電子海図装置30に接続するポジションECC1と、舵
減揺操作パネル80に接続するMACポジションとのい
ずれかに切り替え、この切替位置が舵減揺操作パネル8
0側に接続するMACポジションにあるときには、電子
海図装置30からのトラッキング針路信号Tsをそのま
まスルーしてオートパイロット装置16へ入力させてい
る。
【0022】舵減揺操作パネル80は、第2切替スイッ
チ70のMAポジションおよび制御装置90に接続され
ている。舵減揺操作パネル80は、船2が横波を受けた
ときに舵4による減揺を行ないながら針路を航行するか
否かを選択する選択スイッチ82が付設されている。操
舵員は、船2の横波が所定値よりも大きく舵4による減
揺が必要と感じたときに、選択スイッチ82を操作する
と、第2切替スイッチ70のスイッチ72がMAポジシ
ョンとMACポジションとを接続し針路信号Tdを制御
装置90に出力するとともに、選択スイッチ82を操作
すると舵4による減揺の舵減揺信号MCを制御装置90
に出力している。
【0023】制御装置90は、舵減揺制御演算装置92
と、横揺れ検出器94とから構成されている。また、制
御装置90には、前記したオートパイロット装置16と
同様に、図示しない船速検出器および舵角検出器等から
の信号が入力されている。舵減揺制御演算装置92は、
ジャイロコンパス14に接続され、船2の測定方位信号
を受けている。また、舵減揺制御演算装置92は、舵減
揺操作パネル80に接続され、舵4による船2を航行さ
せる針路信号MCを受けている。また、舵減揺制御演算
装置92は、第1切替スイッチ20のMARポジション
に接続され、ジャイロコンパス14および横揺れ検出器
94からの検出信号を受けて、船2の横揺れに応じた舵
4により減揺するための横揺抑制舵角δを演算して、求
めた値の横揺抑制舵角δを第1切替スイッチ20のMA
Rポジション、操舵切換スイッチ18のRCポジショ
ン、および操舵装置22を経て、舵4を操作する舵取機
6に指令を出力している。
【0024】次に、上記構成による作動について船2の
航行についての実施例を説明する。船2が航行されると
き、船2の航行状態(海洋航行あるいは港内航行等)、
および、海の状態(海面の荒れ)に応じて主に次のよう
な場合が考えられる。 (1)船2が静かな海洋(乗員が耐えられる少し荒れた
海洋を含む)を長距離航行するような時に、舵減揺なし
に電子海図装置30でトラッキングを行なう場合であ
る。 (2)船2が荒れた海洋(乗員が耐えられない荒れた海
洋)を航行するような時に、電子海図装置30によるト
ラッキング中に舵減揺航行を行なう場合である。 (3)船2が非常に荒れた波100(図6に示す)の海
洋を航行するような時に、電子海図装置30によるトラ
ッキングなしに舵減揺装置60で減揺航行を行なう場合
である。 (4)船2が港内航行等をマニュアル操舵装置12によ
り航行を行なう場合である。(以下では、従来と同様な
ため説明は省略する。)
【0025】先ず、 (1) 舵減揺なしに電子海図装置30でトラッキング
を行なう場合について、図2を用いて説明する。船2が
静かな海洋を長距離航行するような時に、船2の操舵員
は、操舵切換スイッチ18のRCポジションを選択する
とともに、第1切替スイッチ20のNAVポジションを
選択する。また、第2切替スイッチ70は、互いに連結
され連動して切り替わるスイッチ72を操作して、EC
ポジションとECSポジションとを接続するとともに、
MAポジションとMACポジションとを接続する。これ
により、電子海図装置30から指令されたトラッキング
針路信号Tsは、第2切替スイッチ70のECポジショ
ンとECSポジションと接続し、舵減揺制御演算装置9
2を経ずに舵減揺を作動させないで、そのまま第2切替
スイッチ70をスルーさせてオートパイロット装置16
に出力される。オートパイロット装置16にて必要舵角
に変換されるとともに、変換された舵角信号と設定され
た船速信号とを、第1切替スイッチ20のNAVポジシ
ョンおよび操舵切換スイッチ18のRCポジション、操
舵装置22を経て、舵4を操作する舵取機6に指令を出
力している。また、第2切替スイッチ70のスイッチ7
2により接続されたMAポジションとMACポジション
とは、MACポジションから舵減揺制御演算装置92に
接続されるが、第1切替スイッチ20のMARポジショ
ンとRACポジションとが遮断されているため、舵4に
よる舵減揺は行われない。したがって、船2は舵減揺な
しに電子海図装置30でトラッキング針路信号Tsによ
る航行が行われる。
【0026】(2) 電子海図装置30によるトラッキ
ング中に舵減揺装置で減揺航行を行なう場合について、
図4を用いて説明する。船2が荒れた海洋を航行するよ
うな時に、船2の操舵員は、操舵切換スイッチ18のR
Cポジションを選択するとともに、第1切替スイッチ2
0のMARポジションを選択する。また、第2切替スイ
ッチ70は、選択スイッチ82の操作によって、ECポ
ジションとECC1ポジションとを接続するとともに、
ECC2ポジションとMACポジションとを接続する。
これにより、電子海図装置30から指令されたトラッキ
ング針路信号Tsは、第2切替スイッチ70のECポジ
ションとECC1ポジションからECC2ポジションに
伝達される。ECC2ポジションに伝達されたトラッキ
ング針路信号Tsは、ECC2ポジションに接続したM
ACポジションを経て舵減揺制御演算装置92に伝達さ
れる。また、操舵員は、舵減揺操作パネル80の舵4に
よる減揺を行ないながら針路を航行する選択スイッチ8
2を操作する。選択スイッチ82の舵4による減揺を行
ないながら針路を航行する舵減揺信号MCは、舵減揺制
御演算装置92に伝達される。また、針路信号Tdが出
力されるが、舵減揺制御演算装置92への伝達はMAポ
ジションで遮断される。このため、舵減揺制御演算装置
92は、電子海図装置30からのトラッキング針路信号
Tsと舵減揺信号MCとを受信して、船2の横揺れを舵
4により減少させながらトラッキング針路信号Ts(変
動値)に応じた航路が取れるように演算して横揺抑制舵
角δを求める。この求めた舵角δは、第1切替スイッチ
20のMARポジションからRACポジション、操舵切
換スイッチ18のRCポジション、および、操舵装置2
2を経て、舵4を操作する舵取機6に指令を出力され
る。これにより、船2は舵減揺を行いながら電子海図装
置30でトラッキング針路信号Tsによる航行が行われ
る。
【0027】(3) 電子海図装置によるトラッキング
なしに舵減揺装置で減揺航行を行なう場合について、図
5を用いて説明する。船2が非常に荒れた海洋を航行す
るような時に、船2の操舵員は、舵4による減揺を行な
いながら針路を航行する選択スイッチ82を操作する。
また、操舵切換スイッチ18のRCポジションを選択す
るとともに、第1切替スイッチ20のMARポジション
を選択する。また、第2切替スイッチ70は、選択スイ
ッチ82の操作により、互いに連結され連動して切り替
わるスイッチ72が操作され、ECポジションとECS
ポジションとを接続するとともに、MAポジションとM
ACポジションとを接続する。これにより、電子海図装
置30から指令されたトラッキング針路信号Tsは、第
2切替スイッチ70のECポジションとECSポジショ
ンからオートパイロット装置16に出力される。オート
パイロット装置16に出力されたトラッキング針路信号
Tsは、操舵切換スイッチ18のAPポジションおよび
第1切替スイッチ20のNAVポジションで遮断される
ため、トラッキング針路信号Tsによる航行は行われな
い。選択スイッチ82を操作すると、舵4による減揺の
舵減揺信号MCが直接舵減揺制御演算装置92に出力さ
れるとともに、針路信号Tdが第2切替スイッチ70を
経て舵減揺制御演算装置92に出力される。舵減揺制御
演算装置92は、針路信号Tdを受信して、船2の横揺
れを舵4により減少させながら針路信号Tdおよび船速
信号Spに応じた針路が取れるように演算して舵角δa
を求める。この求めた横揺抑制舵角δaは、第1切替ス
イッチ20のMARポジションからRACポジション、
操舵切換スイッチ18のRCポジション、および、操舵
装置22を経て、舵4を操作する舵取機6に指令を出力
している。これにより、船2は舵減揺を行いながら針路
設定器からの針路信号Tdで航行が行われる。針路が当
初設定された航路から外れたときには、ジャイロコンパ
ス14からの測定方位が舵減揺制御演算装置92に入力
されているため、当初に設定された方位(固定値)に戻
るように、舵減揺制御演算装置92は、補正する舵角を
求めて第1切替スイッチ20のMARポジションからR
ACポジション、操舵切換スイッチ18のRCポジショ
ン、および、操舵装置22を経て、舵4を操作する舵取
機6に指令を出力している。
【0028】図6に示すように、制御線102が舵減揺
制御演算装置92と、第1切替スイッチ20および第2
切替スイッチ70との間に追加され、舵減揺制御演算装
置92により求められた横揺抑制舵角δaを切替えられ
た第1切替スイッチ20と第2切替スイッチ70を介し
て制御信号CLとして舵取機6に出力して、舵4による
減揺を自動切替え制御により行なう。なお、このとき、
選択スイッチ82でも操作可能にしておいても良い。
【0029】また、船2の横揺れ角度θδが第1の横揺
れ許容角度θδ1を超えた場合には、第1切替スイッチ
20にRACポジションとMARポジションとを接続す
る信号を、また、第2切替スイッチ70にECポジショ
ンとECC1ポジション、および、ECC2ポジション
とMACポジションに接続する信号を出力して、(2)
の電子海図装置30によるトラッキング中に舵減揺装置
で減揺航行を行なう。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
舵減揺トラッキング装置は、電子海図装置でのトラッキ
ング航行中に舵減揺装置を作動させることにより、荒天
下でもローリングの少ない航行が可能となり、乗員のス
トレスを減少させるとともに、積み荷の揺れを減少でき
破損することなく安全に搬送することができる。減揺効
果は船形により多少の変動はあるが、30〜60%の減
揺率が期待できる。また、電子海図装置と舵減揺装置を
連接することにより、舵減揺装置への切替操作がワンタ
ッチで行なえることとなり、操舵室当直員の負担が軽減
されることとなる。また、船の横揺れを検出して自動的
に切り換える舵減揺装置を作動させることにより、操舵
員の判断の差異がなくなるとともに、さらに、操舵室当
直員の負担が軽減されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の舵減揺トラッキング装置の全体概略構
成図である。
【図2】本発明の舵減揺装置の全体概略構成図であり、
舵減揺なしに電子海図装置でトラッキングを行なう場合
について説明するための図である。
【図3】電子海図装置30の一例を示す図である。
【図4】本発明のトラッキング中に舵減揺装置で減揺航
行を行なう場合について説明するための図である。
【図5】本発明の電子海図装置によるトラッキングなし
に舵減揺装置で減揺航行を行なう場合について説明する
ための図である。
【図6】本発明の舵減揺装置の自動切り換えの全体概略
構成図である。
【図7】従来の舵減揺を説明するための図であり、図7
(a)は従来の減揺なしのとき、図7(b)は減揺あり
の場合を説明する図である。
【符号の説明】
1 舵減揺トラッキング装置 2 船 4 舵 6 舵取機 10 操舵スタンド 12 マニュアル操舵装置 14 ジャイロコンパス 16 オートパイロット装置 18 操舵切換スイッチ 20 第1切替スイッチ 22 操舵装置 24 操作パネル 26 スイッチ 30 電子海図装置 32 信号入力回路 34 描画制御回路 36 出力回路 38 フロッピーディスクドライブ(FDD) 40 CD−ROMドライブ 42 ハードディスクドライブ(HDD) 44 メモリ 46 バスライン 48 中央制御装置(CPU) 50 CRT 60 舵減揺装置 70 第2切替スイッチ 72 スイッチ 80 舵減揺操作パネル 82 選択スイッチ 84 船速設定器 86 針路設定器 90 制御装置 92 舵減揺制御演算装置 94 横揺れ検出器 96 方位検出器 98 船速検出器 100 舵角検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浮田 博司 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造船 株式会社玉野事業所内 Fターム(参考) 5H180 AA25 BB13 FF04 FF22 FF27 FF32

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船の横揺れを舵減揺装置により減揺する
    とともに、電子海図装置によりトラッキングする舵減揺
    トラッキング装置において、トラッキング針路信号を出
    力する電子海図装置と、前記トラッキング針路信号もし
    くは舵減揺操作パネルから入力される針路信号を選択入
    力し横揺抑制舵角を演算して出力する舵減揺制御演算装
    置と、前記トラッキング針路信号を入力することにより
    自動航行舵角を出力するオートパイロット装置と、操舵
    装置とを有し、当該操舵装置への入力経路を前記オート
    パイロット装置と前記舵減揺制御装置のいずれかに切り
    替える第1切替スイッチと、前記舵減揺制御演算装置へ
    の入力針路信号を前記電子海図装置と舵減揺操作パネル
    とのいずれかに切り替えつつこの切替位置が舵減揺操作
    パネル側であるときにトラッキング針路信号をオートパ
    イロット装置へ入力させる第2切替スイッチとを備えて
    なることを特徴とする舵減揺トラッキング装置。
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