JP2000264624A - 天然ゼオライトの品質改良方法 - Google Patents
天然ゼオライトの品質改良方法Info
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- JP2000264624A JP2000264624A JP11069727A JP6972799A JP2000264624A JP 2000264624 A JP2000264624 A JP 2000264624A JP 11069727 A JP11069727 A JP 11069727A JP 6972799 A JP6972799 A JP 6972799A JP 2000264624 A JP2000264624 A JP 2000264624A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】天然ゼオライトは陽イオン交換容量が小さいの
で、用途が限定されてきた。一方、合成ゼオライトは価
格が高く、コスト面から用途が限定されてきた。天然ゼ
オライトの品質を改良することにより、陽イオン交換容
量を高くすることができれば、用途の拡大ができるの
で、いかに容易に天然ゼオライトの陽イオン交換容量を
高めることができるか、が課題となっていた。 【解決手段】天然ゼオライトをアルカリ水溶液中で加熱
処理することにより、陽イオン交換容量を高くする天然
ゼオライトの品質改良方法であって、陽イオン交換容量
を200cmol(+)kg-1以上とすることができ
る。
で、用途が限定されてきた。一方、合成ゼオライトは価
格が高く、コスト面から用途が限定されてきた。天然ゼ
オライトの品質を改良することにより、陽イオン交換容
量を高くすることができれば、用途の拡大ができるの
で、いかに容易に天然ゼオライトの陽イオン交換容量を
高めることができるか、が課題となっていた。 【解決手段】天然ゼオライトをアルカリ水溶液中で加熱
処理することにより、陽イオン交換容量を高くする天然
ゼオライトの品質改良方法であって、陽イオン交換容量
を200cmol(+)kg-1以上とすることができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ゼオライトを
アルカリ水溶液中で加熱処理することにより、その品質
を改良する方法に関するものである。
アルカリ水溶液中で加熱処理することにより、その品質
を改良する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】天然ゼオライトは、比較的多く産出する
鉱物であって、O,Si,Al,H,アルカリ,アルカ
リ土類,など地殻でもっともありふれた元素を主成分と
し、低温・低圧条件下で生成したものである。わが国で
は、湿潤気候であるため地表水や浸透地下水の塩分濃度
が小さく、弱酸性〜中性であるので、地表付近でゼオラ
イトの生成条件に達することはほとんどないが、多くの
場合地表付近で珪酸塩鉱物やガラス質物質と溶液が反応
することにより、あるいは溶液からの沈殿によって、生
成する。しかし、僅かな物理化学的条件の違いによっ
て、結晶構造と化学組成の異なる種々のゼオライトが生
成し、採取に際し、粒が大きく不揃いであり、用途に適
した品質のゼオライトを選別する必要があり、且つ、そ
の陽イオン交換容量は50乃至100cmol(+)k
g-1程度と小さく、用途が限定されてきた。
鉱物であって、O,Si,Al,H,アルカリ,アルカ
リ土類,など地殻でもっともありふれた元素を主成分と
し、低温・低圧条件下で生成したものである。わが国で
は、湿潤気候であるため地表水や浸透地下水の塩分濃度
が小さく、弱酸性〜中性であるので、地表付近でゼオラ
イトの生成条件に達することはほとんどないが、多くの
場合地表付近で珪酸塩鉱物やガラス質物質と溶液が反応
することにより、あるいは溶液からの沈殿によって、生
成する。しかし、僅かな物理化学的条件の違いによっ
て、結晶構造と化学組成の異なる種々のゼオライトが生
成し、採取に際し、粒が大きく不揃いであり、用途に適
した品質のゼオライトを選別する必要があり、且つ、そ
の陽イオン交換容量は50乃至100cmol(+)k
g-1程度と小さく、用途が限定されてきた。
【0003】一方、合成ゼオライトといわれる触媒用ゼ
オライトの合成は、100℃以上の高温域で反応が行わ
れている。しかも、使用する珪酸およびアルミニウムな
どの原料の純度は高いものでなければ、ゼオライトの生
成が阻害されるために、純度の低い原料は使用されなか
った。従って、合成ゼオライトは価格が高く、コスト面
から用途が限定されてきた。
オライトの合成は、100℃以上の高温域で反応が行わ
れている。しかも、使用する珪酸およびアルミニウムな
どの原料の純度は高いものでなければ、ゼオライトの生
成が阻害されるために、純度の低い原料は使用されなか
った。従って、合成ゼオライトは価格が高く、コスト面
から用途が限定されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の如き状況から、
天然ゼオライトの採取に際し、製品歩留りの向上および
不適合品の措置などの問題があり、品質を改良すること
により、陽イオン交換容量を高くすることができれば、
不適合品の減少および用途の拡大ができるので、如何に
容易に天然ゼオライトの陽イオン交換容量を高めること
ができるか、が課題となっていた。
天然ゼオライトの採取に際し、製品歩留りの向上および
不適合品の措置などの問題があり、品質を改良すること
により、陽イオン交換容量を高くすることができれば、
不適合品の減少および用途の拡大ができるので、如何に
容易に天然ゼオライトの陽イオン交換容量を高めること
ができるか、が課題となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するために種々の検討を行った結果、天然ゼ
オライトをアルカリ処理することにより、その品質を改
良する方法を提供するにいたった。すなわち、天然ゼオ
ライトをアルカリ水溶液中で加熱処理することを特徴と
する、天然ゼオライトの品質改良方法であって、アルカ
リ水溶液が、水酸化ナトリウム水溶液または水酸化カリ
ウム水溶液であることが好ましく、アルカリ水溶液の濃
度が、2乃至4Nであることが特に好ましい。また、加
熱処理は、100℃以上であることが好ましく、120
乃至230℃であることが特に好ましい天然ゼオライト
の品質改良方法である。
課題を解決するために種々の検討を行った結果、天然ゼ
オライトをアルカリ処理することにより、その品質を改
良する方法を提供するにいたった。すなわち、天然ゼオ
ライトをアルカリ水溶液中で加熱処理することを特徴と
する、天然ゼオライトの品質改良方法であって、アルカ
リ水溶液が、水酸化ナトリウム水溶液または水酸化カリ
ウム水溶液であることが好ましく、アルカリ水溶液の濃
度が、2乃至4Nであることが特に好ましい。また、加
熱処理は、100℃以上であることが好ましく、120
乃至230℃であることが特に好ましい天然ゼオライト
の品質改良方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明にいう天然ゼオライトと
は、地表水および浸透地下水によって生成したゼオライ
ト、アルカリ性塩湖水によって生成したゼオライト、海
水によって生成したゼオライト、地層水によって生成し
たゼオライト、熱水によって生成したゼオライト、とを
問わず、わが国においては、山形県新庄盆地、丹沢山地
南縁、群馬県本宿地域、秋田県板戸、宮城県板嵐、秋田
県北鹿地方、和賀雄物地方、会津地方、北島根地方など
に産出するゼオライトを例示することができる。また、
天然ゼオライトの主成分としては、フィリップサイト、
エリオナイト、ジャバサイト、モルデナイト、クリノプ
チロライト、アナルサイム、などを例示することがで
き、その陽イオン交換容量は概ね50乃至100cmo
l(+)kg-1程度であって、150cmol(+)k
g-1を超えるものは非常に少ない。さらに、陽イオン交
換容量が50cmol(+)kg-1未満であって土壌改
良剤として認められていない物質についても、本発明の
対象とすることができる。
は、地表水および浸透地下水によって生成したゼオライ
ト、アルカリ性塩湖水によって生成したゼオライト、海
水によって生成したゼオライト、地層水によって生成し
たゼオライト、熱水によって生成したゼオライト、とを
問わず、わが国においては、山形県新庄盆地、丹沢山地
南縁、群馬県本宿地域、秋田県板戸、宮城県板嵐、秋田
県北鹿地方、和賀雄物地方、会津地方、北島根地方など
に産出するゼオライトを例示することができる。また、
天然ゼオライトの主成分としては、フィリップサイト、
エリオナイト、ジャバサイト、モルデナイト、クリノプ
チロライト、アナルサイム、などを例示することがで
き、その陽イオン交換容量は概ね50乃至100cmo
l(+)kg-1程度であって、150cmol(+)k
g-1を超えるものは非常に少ない。さらに、陽イオン交
換容量が50cmol(+)kg-1未満であって土壌改
良剤として認められていない物質についても、本発明の
対象とすることができる。
【0007】本発明にいう品質改良されたゼオライトと
は、陽イオン交換容量が原料とする天然ゼオライトの陽
イオン交換容量の50%増以上のものをいい、通常反応
条件を選ぶことにより、200cmol(+)kg-1以
上にする場合が多い。その主成分はフィリップサイト、
フォージャサイト、ゼオライトA、ヒドロキシソーダラ
イト、モルデナイト、ゼオライトP、などであり、他の
成分を少量含むこともある。また、ゼオライト以外の部
分、すなわち非ゼオライト成分として、有機物、鉄分、
その他の不純物およびゼオライトにいたるまでの中間生
成物なども共存するものである。
は、陽イオン交換容量が原料とする天然ゼオライトの陽
イオン交換容量の50%増以上のものをいい、通常反応
条件を選ぶことにより、200cmol(+)kg-1以
上にする場合が多い。その主成分はフィリップサイト、
フォージャサイト、ゼオライトA、ヒドロキシソーダラ
イト、モルデナイト、ゼオライトP、などであり、他の
成分を少量含むこともある。また、ゼオライト以外の部
分、すなわち非ゼオライト成分として、有機物、鉄分、
その他の不純物およびゼオライトにいたるまでの中間生
成物なども共存するものである。
【0008】本発明にいうアルカリとは、水酸化物であ
って水に溶解する物質をいい、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸
化リチウムなどを例示することができる。本発明を実施
するためには、上記の物質を水溶液として用いる。ま
た、産業廃水としてアルカリ性の廃液、例えばパルプ廃
液、キトサン廃液、海水などを、そのままあるいはアル
カリを補充して使用することができる。
って水に溶解する物質をいい、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸
化リチウムなどを例示することができる。本発明を実施
するためには、上記の物質を水溶液として用いる。ま
た、産業廃水としてアルカリ性の廃液、例えばパルプ廃
液、キトサン廃液、海水などを、そのままあるいはアル
カリを補充して使用することができる。
【0009】本発明では、天然ゼオライトを原料とする
ので、わが国においては、山形県新庄盆地、丹沢山地南
縁、群馬県本宿地域、秋田県板戸、宮城県板嵐、秋田県
北鹿地方、和賀雄物地方、会津地方、北島根地方などに
産出する天然ゼオライトを使用することができる。天然
ゼオライトは、採取した状態で粉砕することなく原料と
して使用してもよいし、粉砕機により粉砕したうえで原
料として使用してもよい。未粉砕の場合は、反応が十分
に行われず陽イオン交換容量が高くならないことがある
が、粒子が大きく造粒する必要がない。しかし、粉砕し
た場合は、反応が十分に行われ陽イオン交換容量が高く
なるが、用途によっては造粒する必要が生じる。天然ゼ
オライトのゼオライト化反応は、天然ゼオライト粒子内
の非結晶性の珪酸アルミニウムが原料粒子内からアルカ
リ水溶液に拡散する速度が律速となること、アルミナ分
子と可溶性珪酸塩の反応は粒子の表面で行われ、アルカ
リ水溶液中の可溶性珪酸塩濃度に依存すること、などが
わかっている。その結果、珪酸アルミニウム塩からの可
溶性珪酸塩の粒子内拡散と、粒子表面でのアルミナと可
溶性珪酸塩との固相反応を、同一反応層で連続的に行
い、一定の品質のゼオライトを確保するためには、反応
温度を高くすることが有利である。
ので、わが国においては、山形県新庄盆地、丹沢山地南
縁、群馬県本宿地域、秋田県板戸、宮城県板嵐、秋田県
北鹿地方、和賀雄物地方、会津地方、北島根地方などに
産出する天然ゼオライトを使用することができる。天然
ゼオライトは、採取した状態で粉砕することなく原料と
して使用してもよいし、粉砕機により粉砕したうえで原
料として使用してもよい。未粉砕の場合は、反応が十分
に行われず陽イオン交換容量が高くならないことがある
が、粒子が大きく造粒する必要がない。しかし、粉砕し
た場合は、反応が十分に行われ陽イオン交換容量が高く
なるが、用途によっては造粒する必要が生じる。天然ゼ
オライトのゼオライト化反応は、天然ゼオライト粒子内
の非結晶性の珪酸アルミニウムが原料粒子内からアルカ
リ水溶液に拡散する速度が律速となること、アルミナ分
子と可溶性珪酸塩の反応は粒子の表面で行われ、アルカ
リ水溶液中の可溶性珪酸塩濃度に依存すること、などが
わかっている。その結果、珪酸アルミニウム塩からの可
溶性珪酸塩の粒子内拡散と、粒子表面でのアルミナと可
溶性珪酸塩との固相反応を、同一反応層で連続的に行
い、一定の品質のゼオライトを確保するためには、反応
温度を高くすることが有利である。
【0010】天然ゼオライトの非ゼオライト成分のゼオ
ライト化反応の進行によりアルカリ水溶液に溶解してく
る可溶性珪酸塩の濃度の調整は、原料と混合するアルカ
リ水溶液の濃度で調整する。アルカリ水溶液の濃度は
0.1N以上であれば反応に差し支えないが、通常2〜
4Nの水酸化ナトリウム水溶液または水酸化カリウム水
溶液を用いるのが、好ましい。また、加熱処理として
は、80℃以上であれば本発明を実施するうえで支障は
なく、100℃までの加熱には通常の反応容器を使用す
ることができる。しかし、100℃以上に加熱するため
には、飽和蒸気を使用する場合、耐圧反応容器内で反応
を行うのが、一般的である。このとき、反応容器内の圧
力を2〜30kg/cm2、すなわち120〜230℃、に保
つのが反応を円滑に行ううえで好ましい。
ライト化反応の進行によりアルカリ水溶液に溶解してく
る可溶性珪酸塩の濃度の調整は、原料と混合するアルカ
リ水溶液の濃度で調整する。アルカリ水溶液の濃度は
0.1N以上であれば反応に差し支えないが、通常2〜
4Nの水酸化ナトリウム水溶液または水酸化カリウム水
溶液を用いるのが、好ましい。また、加熱処理として
は、80℃以上であれば本発明を実施するうえで支障は
なく、100℃までの加熱には通常の反応容器を使用す
ることができる。しかし、100℃以上に加熱するため
には、飽和蒸気を使用する場合、耐圧反応容器内で反応
を行うのが、一般的である。このとき、反応容器内の圧
力を2〜30kg/cm2、すなわち120〜230℃、に保
つのが反応を円滑に行ううえで好ましい。
【0011】本発明を実施するための加熱処理は、上述
のように飽和蒸気を使用する場合には、耐圧反応容器を
使用するが、反応容器は特に限定されるものではなく、
攪拌機付耐圧反応容器(オートクレーブ)内で反応を行
うのが一般的である。また、外部から加熱する場合に
は、加熱装置を外部に備えたスクリューコンベアーまた
はニーダー(捏和機)など、さらには熱風を利用して加
熱する回転乾燥装置などを利用することができる。
のように飽和蒸気を使用する場合には、耐圧反応容器を
使用するが、反応容器は特に限定されるものではなく、
攪拌機付耐圧反応容器(オートクレーブ)内で反応を行
うのが一般的である。また、外部から加熱する場合に
は、加熱装置を外部に備えたスクリューコンベアーまた
はニーダー(捏和機)など、さらには熱風を利用して加
熱する回転乾燥装置などを利用することができる。
【0012】
【実施例】本発明の概要について説明する。本発明に使
用する天然ゼオライトは、処理したゼオライトの用途に
よって、採取後未粉砕でもよいが、通常アルカリ水溶液
と混合し易い状態に粉砕した後、原料として反応装置に
入れる。このとき、予め反応装置にアルカリ水溶液を入
れておくことが、反応装置内でゼオライトの合成を円滑
に行ううえで、好ましい。次いで、飽和蒸気、電熱、な
どの熱源により反応装置内の温度を上昇させ、所定の温
度とし、原料とアルカリ水溶液を攪拌しながら、所定時
間反応を行う。反応が終了したゼオライトは、未反応の
アルカリ水溶液から分離し、乾燥し、必要に応じて所定
の大きさに粉砕または造粒し、製品とする。
用する天然ゼオライトは、処理したゼオライトの用途に
よって、採取後未粉砕でもよいが、通常アルカリ水溶液
と混合し易い状態に粉砕した後、原料として反応装置に
入れる。このとき、予め反応装置にアルカリ水溶液を入
れておくことが、反応装置内でゼオライトの合成を円滑
に行ううえで、好ましい。次いで、飽和蒸気、電熱、な
どの熱源により反応装置内の温度を上昇させ、所定の温
度とし、原料とアルカリ水溶液を攪拌しながら、所定時
間反応を行う。反応が終了したゼオライトは、未反応の
アルカリ水溶液から分離し、乾燥し、必要に応じて所定
の大きさに粉砕または造粒し、製品とする。
【0013】次に、本発明の詳細を実施例に基づいて説
明するが、本発明の趣旨はこれらの実施例に限定される
ものではない。 (実施例1)陽イオン交換容量が60cmol(+)k
g-1である島根県産天然ゼオライトを自動乳鉢で粉砕
し、その20gおよび2N水酸化ナトリウム水溶液20
0mlを1L容の攪拌機付きオートクレーブ(東洋高圧
株式会社製)に入れ、蓋を閉めた後、飽和蒸気により内
部の温度が90℃に達するまで加熱した。この状態を2
4時間保った後、内部の反応生成物を取り出した。この
反応生成物を水洗することなく、X線回折法により構造
を確認した結果、モルデナイトとゼオライトAの混合物
が生成していることを認めた。このモルデナイトとゼオ
ライトAの混合物の陽イオン交換容量は270cmol
(+)kg-1であった。また、反応生成物の粒径を測定
した結果、50メッシュをすべて通過するものであっ
た。
明するが、本発明の趣旨はこれらの実施例に限定される
ものではない。 (実施例1)陽イオン交換容量が60cmol(+)k
g-1である島根県産天然ゼオライトを自動乳鉢で粉砕
し、その20gおよび2N水酸化ナトリウム水溶液20
0mlを1L容の攪拌機付きオートクレーブ(東洋高圧
株式会社製)に入れ、蓋を閉めた後、飽和蒸気により内
部の温度が90℃に達するまで加熱した。この状態を2
4時間保った後、内部の反応生成物を取り出した。この
反応生成物を水洗することなく、X線回折法により構造
を確認した結果、モルデナイトとゼオライトAの混合物
が生成していることを認めた。このモルデナイトとゼオ
ライトAの混合物の陽イオン交換容量は270cmol
(+)kg-1であった。また、反応生成物の粒径を測定
した結果、50メッシュをすべて通過するものであっ
た。
【0014】(実施例2)実施例1で用いた島根県産天
然ゼオライトを自動乳鉢で粉砕し、その20gおよび4
N水酸化ナトリウム水溶液200mlを1L容の攪拌機
付きオートクレーブ(東洋高圧株式会社製)に入れ、蓋
を閉めた後、飽和蒸気により内部の温度が90℃に達す
るまで加熱した。この状態を10時間保った後、内部の
反応生成物を取り出した。この反応生成物を水洗するこ
となく、X線回折法により構造を確認した結果、モルデ
ナイトとゼオライトAの混合物が生成していることを認
めた。このモルデナイトとゼオライトAの混合物の陽イ
オン交換容量は260cmol(+)kg-1であった。
然ゼオライトを自動乳鉢で粉砕し、その20gおよび4
N水酸化ナトリウム水溶液200mlを1L容の攪拌機
付きオートクレーブ(東洋高圧株式会社製)に入れ、蓋
を閉めた後、飽和蒸気により内部の温度が90℃に達す
るまで加熱した。この状態を10時間保った後、内部の
反応生成物を取り出した。この反応生成物を水洗するこ
となく、X線回折法により構造を確認した結果、モルデ
ナイトとゼオライトAの混合物が生成していることを認
めた。このモルデナイトとゼオライトAの混合物の陽イ
オン交換容量は260cmol(+)kg-1であった。
【0015】(実施例3)実施例1で用いた島根県産天
然ゼオライトを自動乳鉢で粉砕し、その20gおよび2
N水酸化ナトリウム水溶液200mlを1L容の攪拌機
付きオートクレーブ(東洋高圧株式会社製)に入れ、蓋
を閉めた後、飽和蒸気により内部の温度が120℃に達
するまで加熱した。この状態を2時間保った後、蒸気を
抜いて大気圧に戻し、内部の反応生成物を取り出した。
この反応生成物を水洗することなく、X線回折法により
構造を確認した結果、モルデナイトとゼオライトPの混
合物が生成していることを認めた。このモルデナイトと
ゼオライトPの混合物の陽イオン交換容量は280cm
ol(+)kg-1であった。
然ゼオライトを自動乳鉢で粉砕し、その20gおよび2
N水酸化ナトリウム水溶液200mlを1L容の攪拌機
付きオートクレーブ(東洋高圧株式会社製)に入れ、蓋
を閉めた後、飽和蒸気により内部の温度が120℃に達
するまで加熱した。この状態を2時間保った後、蒸気を
抜いて大気圧に戻し、内部の反応生成物を取り出した。
この反応生成物を水洗することなく、X線回折法により
構造を確認した結果、モルデナイトとゼオライトPの混
合物が生成していることを認めた。このモルデナイトと
ゼオライトPの混合物の陽イオン交換容量は280cm
ol(+)kg-1であった。
【0016】(実施例4)実施例1で用いた島根県産天
然ゼオライトを自動乳鉢で粉砕し、その20gおよび4
N水酸化ナトリウム水溶液200mlを1L容の攪拌機
付きオートクレーブ(東洋高圧株式会社製)に入れ、蓋
を閉めた後、飽和蒸気により内部の温度が120℃に達
するまで加熱した。この状態を1時間保った後、蒸気を
抜いて大気圧に戻し、内部の反応生成物を取り出した。
この反応生成物を水洗することなく、X線回折法により
構造を確認した結果、モルデナイトとゼオライトPの混
合物が生成していることを認めた。このモルデナイトと
ゼオライトPの混合物の陽イオン交換容量は270cm
ol(+)kg-1であった。
然ゼオライトを自動乳鉢で粉砕し、その20gおよび4
N水酸化ナトリウム水溶液200mlを1L容の攪拌機
付きオートクレーブ(東洋高圧株式会社製)に入れ、蓋
を閉めた後、飽和蒸気により内部の温度が120℃に達
するまで加熱した。この状態を1時間保った後、蒸気を
抜いて大気圧に戻し、内部の反応生成物を取り出した。
この反応生成物を水洗することなく、X線回折法により
構造を確認した結果、モルデナイトとゼオライトPの混
合物が生成していることを認めた。このモルデナイトと
ゼオライトPの混合物の陽イオン交換容量は270cm
ol(+)kg-1であった。
【0017】(実施例5)実施例1で用いた島根県産天
然ゼオライトを粉砕せずに、粒径が凡そ2mmのもの2
0gおよび2N水酸化ナトリウム水溶液200mlを1
L容の攪拌機付きオートクレーブ(東洋高圧株式会社
製)に入れ、蓋を閉めた後、飽和蒸気により内部の温度
が90℃に達するまで加熱した。この状態を24時間保
った後、内部の反応生成物を取り出した。この反応生成
物を水洗することなく、X線回折法により構造を確認し
た結果、モルデナイトとゼオライトAの混合物が生成し
ていることを認めた。このモルデナイトとゼオライトA
の混合物の陽イオン交換容量は210cmol(+)k
g-1であった。
然ゼオライトを粉砕せずに、粒径が凡そ2mmのもの2
0gおよび2N水酸化ナトリウム水溶液200mlを1
L容の攪拌機付きオートクレーブ(東洋高圧株式会社
製)に入れ、蓋を閉めた後、飽和蒸気により内部の温度
が90℃に達するまで加熱した。この状態を24時間保
った後、内部の反応生成物を取り出した。この反応生成
物を水洗することなく、X線回折法により構造を確認し
た結果、モルデナイトとゼオライトAの混合物が生成し
ていることを認めた。このモルデナイトとゼオライトA
の混合物の陽イオン交換容量は210cmol(+)k
g-1であった。
【0018】(実施例6)実施例1で用いた島根県産天
然ゼオライトを粉砕せずに、粒径が凡そ2mmのもの2
0gおよび4N水酸化ナトリウム水溶液200mlを1
L容の攪拌機付きオートクレーブ(東洋高圧株式会社
製)に入れ、蓋を閉めた後、飽和蒸気により内部の温度
が120℃に達するまで加熱した。この状態を1時間保
った後、蒸気を抜いて大気圧に戻し、内部の反応生成物
を取り出した。この反応生成物を水洗することなく、X
線回折法により構造を確認した結果、モルデナイトとゼ
オライトAの混合物が生成していることを認めた。この
モルデナイトとゼオライトAの混合物の陽イオン交換容
量は250cmol(+)kg-1であった。
然ゼオライトを粉砕せずに、粒径が凡そ2mmのもの2
0gおよび4N水酸化ナトリウム水溶液200mlを1
L容の攪拌機付きオートクレーブ(東洋高圧株式会社
製)に入れ、蓋を閉めた後、飽和蒸気により内部の温度
が120℃に達するまで加熱した。この状態を1時間保
った後、蒸気を抜いて大気圧に戻し、内部の反応生成物
を取り出した。この反応生成物を水洗することなく、X
線回折法により構造を確認した結果、モルデナイトとゼ
オライトAの混合物が生成していることを認めた。この
モルデナイトとゼオライトAの混合物の陽イオン交換容
量は250cmol(+)kg-1であった。
【0019】
【発明の効果】天然ゼオライトは陽イオン交換容量が5
0cmol(+)kg-1以上であれば、土壌改良剤とし
て認められているが、実際に販売されている天然ゼオラ
イトは陽イオン交換容量が70〜80cmol(+)k
g-1であるにもかかわらず、土壌改良剤として使用する
場合には、その散布量が多く、必ずしも使用し易い状況
にあるとはいい難いのが、現状である。
0cmol(+)kg-1以上であれば、土壌改良剤とし
て認められているが、実際に販売されている天然ゼオラ
イトは陽イオン交換容量が70〜80cmol(+)k
g-1であるにもかかわらず、土壌改良剤として使用する
場合には、その散布量が多く、必ずしも使用し易い状況
にあるとはいい難いのが、現状である。
【0020】本発明の改良方法により、天然ゼオライト
の陽イオン交換容量を200cmol(+)kg-1以上
としたものは、陽イオン交換容量が高いために、土壌改
良剤として使用する場合でも散布量を少なくすることが
できる。さらには、陽イオン交換容量が高いために、他
の吸着剤としての用途にも使用することができる。ま
た、陽イオン交換容量が50cmol(+)kg-1未満
であり、天然ゼオライトとして土壌改良剤に使用し得な
い品質のものであっても、本発明の改良方法により、陽
イオン交換容量を高くすることができるので、土壌改良
剤をはじめとして、その他の用途に使用することができ
る。
の陽イオン交換容量を200cmol(+)kg-1以上
としたものは、陽イオン交換容量が高いために、土壌改
良剤として使用する場合でも散布量を少なくすることが
できる。さらには、陽イオン交換容量が高いために、他
の吸着剤としての用途にも使用することができる。ま
た、陽イオン交換容量が50cmol(+)kg-1未満
であり、天然ゼオライトとして土壌改良剤に使用し得な
い品質のものであっても、本発明の改良方法により、陽
イオン交換容量を高くすることができるので、土壌改良
剤をはじめとして、その他の用途に使用することができ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】天然ゼオライトをアルカリ水溶液中で加熱
処理することを特徴とする、天然ゼオライトの品質改良
方法。 - 【請求項2】請求項1に記載のアルカリ水溶液が、水酸
化ナトリウム水溶液または水酸化カリウム水溶液である
ことを特徴とする、天然ゼオライトの品質改良方法。 - 【請求項3】請求項1または2に記載のアルカリ水溶液
の濃度が、2乃至4Nであることを特徴とする、天然ゼ
オライトの品質改良方法。 - 【請求項4】請求項1から3の少なくとも1項に記載の
加熱処理が、100℃以上であることを特徴とする、天
然ゼオライトの品質改良方法。 - 【請求項5】請求項4に記載の加熱処理が、120乃至
230℃であることを特徴とする、天然ゼオライトの品
質改良方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11069727A JP2000264624A (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 天然ゼオライトの品質改良方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11069727A JP2000264624A (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 天然ゼオライトの品質改良方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000264624A true JP2000264624A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=13411169
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11069727A Pending JP2000264624A (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 天然ゼオライトの品質改良方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000264624A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011055697A1 (ja) * | 2009-11-06 | 2011-05-12 | 住友金属工業株式会社 | 転炉スラグを用いた酸性緩和工法 |
| WO2012133877A1 (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-04 | 住友金属工業株式会社 | 転炉スラグを用いた酸性緩和工法 |
| JP5570648B1 (ja) * | 2013-12-20 | 2014-08-13 | 株式会社池田工業 | 壁紙塗料 |
| CN118108233A (zh) * | 2024-03-18 | 2024-05-31 | 吉林大学 | 一种以天然辉沸石为原料制备麦钾沸石的方法、麦钾沸石及其应用 |
-
1999
- 1999-03-16 JP JP11069727A patent/JP2000264624A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011055697A1 (ja) * | 2009-11-06 | 2011-05-12 | 住友金属工業株式会社 | 転炉スラグを用いた酸性緩和工法 |
| JP2011099061A (ja) * | 2009-11-06 | 2011-05-19 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 転炉スラグを用いた酸性緩和工法 |
| WO2012133877A1 (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-04 | 住友金属工業株式会社 | 転炉スラグを用いた酸性緩和工法 |
| JP5857366B2 (ja) * | 2011-03-30 | 2016-02-10 | 新日鐵住金株式会社 | 転炉スラグを用いた酸性緩和工法 |
| JP5570648B1 (ja) * | 2013-12-20 | 2014-08-13 | 株式会社池田工業 | 壁紙塗料 |
| CN118108233A (zh) * | 2024-03-18 | 2024-05-31 | 吉林大学 | 一种以天然辉沸石为原料制备麦钾沸石的方法、麦钾沸石及其应用 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
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|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080430 |
|
| A02 | Decision of refusal |
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