JP2000265185A - アミン処理装置におけるアミン溶液の抑泡方法 - Google Patents
アミン処理装置におけるアミン溶液の抑泡方法Info
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- JP2000265185A JP2000265185A JP11068486A JP6848699A JP2000265185A JP 2000265185 A JP2000265185 A JP 2000265185A JP 11068486 A JP11068486 A JP 11068486A JP 6848699 A JP6848699 A JP 6848699A JP 2000265185 A JP2000265185 A JP 2000265185A
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- Treating Waste Gases (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 石油精製装置からの硫化水素を含有するガス
(サワーガス)やLPGの洗浄を行うアミン処理装置に
おいて、アルカノールアミン水溶液(以下アミン溶液)
の発泡を抑え、装置の安定操業を維持できる方法を提供
する。 【解決手段】 アミン処理装置で循環使用しているアミ
ン溶液中の発泡原因物質もしくは発泡原因物質前駆体
を、陰イオン交換樹脂で吸着除去することを特徴とする
方法。
(サワーガス)やLPGの洗浄を行うアミン処理装置に
おいて、アルカノールアミン水溶液(以下アミン溶液)
の発泡を抑え、装置の安定操業を維持できる方法を提供
する。 【解決手段】 アミン処理装置で循環使用しているアミ
ン溶液中の発泡原因物質もしくは発泡原因物質前駆体
を、陰イオン交換樹脂で吸着除去することを特徴とする
方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油精製装置で発
生する硫化水素を含有するガス(サワーガス)又は硫化
水素を含有するLPGガス中から硫化水素を、アルカノ
ールアミン(水溶液)を用いて化学吸収除去するアミン
処理方法において、該アミン溶液中の発泡原因物質もし
くは発泡原因物質前駆体を除去し、発泡を抑制する方法
に関する。
生する硫化水素を含有するガス(サワーガス)又は硫化
水素を含有するLPGガス中から硫化水素を、アルカノ
ールアミン(水溶液)を用いて化学吸収除去するアミン
処理方法において、該アミン溶液中の発泡原因物質もし
くは発泡原因物質前駆体を除去し、発泡を抑制する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】石油精製においては、油分中の硫黄分を
水素化脱硫によって硫化水素の形で除去するのが一般的
である。脱硫装置から排出された硫化水素を含有する水
素ガスは、アミン処理装置において硫化水素を化学吸収
除去され、再び反応器にリサイクルされる。また蒸留装
置や接触分解装置などから排出される燃料ガス中にも硫
化水素が含まれるため、アミン処理装置において硫化水
素を除去する。これら硫化水素を含む製油所ガスはサワ
ーガスと呼ばれ、腐食防止や公害防止のためにも、アミ
ン処理装置での処理が必須となっている。さらにLPG
にも硫化水素が含まれており、アミン処理装置において
硫化水素を除去して製品化される。
水素化脱硫によって硫化水素の形で除去するのが一般的
である。脱硫装置から排出された硫化水素を含有する水
素ガスは、アミン処理装置において硫化水素を化学吸収
除去され、再び反応器にリサイクルされる。また蒸留装
置や接触分解装置などから排出される燃料ガス中にも硫
化水素が含まれるため、アミン処理装置において硫化水
素を除去する。これら硫化水素を含む製油所ガスはサワ
ーガスと呼ばれ、腐食防止や公害防止のためにも、アミ
ン処理装置での処理が必須となっている。さらにLPG
にも硫化水素が含まれており、アミン処理装置において
硫化水素を除去して製品化される。
【0003】アミン処理装置とは、サワーガスあるいは
LPGとアミン溶液の向流接触により、サワーガスおよ
びLPG中の硫化水素をアミン溶液に化学吸収させて除
去する装置である。
LPGとアミン溶液の向流接触により、サワーガスおよ
びLPG中の硫化水素をアミン溶液に化学吸収させて除
去する装置である。
【0004】アミン溶液は、硫化水素などを吸収する吸
収工程(弱アルカリ性のアミン溶液、例えばメチルジエ
タノールアミンと、硫化水素や二酸化炭素などとが、発
熱反応により、即ち低温・高圧下で塩を形成する工程)
と、吸収した硫化水素などを放散する再生工程(高温・
低圧でアミンの再生反応を促進する工程:具体的には、
リボイラースチームにより、塔頂100〜110℃程
度、塔底120〜130℃程度の条件で加熱する。)と
を繰り返し、循環使用される(以上、アミン処理装置の
概要及び運転管理については、「PETROTECH、
第8巻第2号(1985)p152〜157『アシッド
ガス除去装置』」が参照できる。)。
収工程(弱アルカリ性のアミン溶液、例えばメチルジエ
タノールアミンと、硫化水素や二酸化炭素などとが、発
熱反応により、即ち低温・高圧下で塩を形成する工程)
と、吸収した硫化水素などを放散する再生工程(高温・
低圧でアミンの再生反応を促進する工程:具体的には、
リボイラースチームにより、塔頂100〜110℃程
度、塔底120〜130℃程度の条件で加熱する。)と
を繰り返し、循環使用される(以上、アミン処理装置の
概要及び運転管理については、「PETROTECH、
第8巻第2号(1985)p152〜157『アシッド
ガス除去装置』」が参照できる。)。
【0005】ところが、循環使用されるアミン溶液は上
記アミン処理装置内にて発泡を起こす場合がある。アミ
ン溶液の発泡は、装置の安定操業が維持できないばかり
か、向流接触吸収塔内での発泡に起因する洗浄ガスある
いは洗浄LPGへのアミン溶液の同伴により、硫黄回収
装置など下流装置へ影響を及ぼし、操業の不安定化や製
品のスペックアウトなどの発生が懸念される。
記アミン処理装置内にて発泡を起こす場合がある。アミ
ン溶液の発泡は、装置の安定操業が維持できないばかり
か、向流接触吸収塔内での発泡に起因する洗浄ガスある
いは洗浄LPGへのアミン溶液の同伴により、硫黄回収
装置など下流装置へ影響を及ぼし、操業の不安定化や製
品のスペックアウトなどの発生が懸念される。
【0006】上記アミン溶液の発泡を抑えるために、現
状では、高級アルコール系あるいはシリコン系の消泡剤
を循環アミン溶液中に微量添加して対処している。
状では、高級アルコール系あるいはシリコン系の消泡剤
を循環アミン溶液中に微量添加して対処している。
【0007】しかし、消泡剤添加には労力やコストがか
かるばかりか、適当な添加を行わないと、サワーガスや
LPGを発生する上流装置の運転に影響を及ぼす場合が
ある。
かるばかりか、適当な添加を行わないと、サワーガスや
LPGを発生する上流装置の運転に影響を及ぼす場合が
ある。
【0008】また、消泡剤の過剰添加により、劣化した
消泡剤起因のアミン溶液の発泡が引き起こされる場合も
ある(以上、アミン処理装置の運転上の問題点及び対策
についての総説については、「HYDROCARBON
PROCESSING、April1995 p41
〜50『Amin plant troublesho
oting and optimization』が参
照できる。」)。
消泡剤起因のアミン溶液の発泡が引き起こされる場合も
ある(以上、アミン処理装置の運転上の問題点及び対策
についての総説については、「HYDROCARBON
PROCESSING、April1995 p41
〜50『Amin plant troublesho
oting and optimization』が参
照できる。」)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】アミン溶液の発泡を引
き起こす物質は、前述のような劣化消泡剤に起因するも
のの他に、硫化水素により装置が腐食して生成した硫化
鉄などの腐食物質、精製装置例えば流動接触分解装置
(以下FCC)などから持ち込まれる有機酸やSOxな
どの不純物とアミン溶液との反応により生成した再生工
程において再生不可能な熱安定性アミン塩(HSAS:
Heat Stable Amine Salts)、
蒸留装置より持ち込まれる軽質油分などが考えられる。
現状、これらの物質の除去方法として、硫化鉄などの夾
雑物に対しては化学繊維製のメカニカルフィルターを用
い、油分に対しては活性炭フィルターを用いている。ま
た、HSASに対しては中和剤(強アルカリ水溶液)を
微量添加して、アミン溶液中のHSAS濃度を管理して
いる。しかし、HSAS濃度管理は前述の消泡剤と同様
に、メンテナンスなどの労力がかかる。本発明の解決し
ようとする課題は、従来の技術の有する上記欠点を解消
すると共に、アミン溶液中の発泡原因物質のうち、HS
ASおよびその生成原因物質である有機酸などの陰イオ
ン物質を効果的に除去して、アミン溶液の発泡を抑える
方法を提供することにある。
き起こす物質は、前述のような劣化消泡剤に起因するも
のの他に、硫化水素により装置が腐食して生成した硫化
鉄などの腐食物質、精製装置例えば流動接触分解装置
(以下FCC)などから持ち込まれる有機酸やSOxな
どの不純物とアミン溶液との反応により生成した再生工
程において再生不可能な熱安定性アミン塩(HSAS:
Heat Stable Amine Salts)、
蒸留装置より持ち込まれる軽質油分などが考えられる。
現状、これらの物質の除去方法として、硫化鉄などの夾
雑物に対しては化学繊維製のメカニカルフィルターを用
い、油分に対しては活性炭フィルターを用いている。ま
た、HSASに対しては中和剤(強アルカリ水溶液)を
微量添加して、アミン溶液中のHSAS濃度を管理して
いる。しかし、HSAS濃度管理は前述の消泡剤と同様
に、メンテナンスなどの労力がかかる。本発明の解決し
ようとする課題は、従来の技術の有する上記欠点を解消
すると共に、アミン溶液中の発泡原因物質のうち、HS
ASおよびその生成原因物質である有機酸などの陰イオ
ン物質を効果的に除去して、アミン溶液の発泡を抑える
方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、循環アミン溶
液を、陰イオン交換樹脂を充填した容器に通し、発泡原
因物質あるいは発泡原因物質前駆体を除去することで、
アミン溶液の発泡を抑えられるという画期的なアミン溶
液の抑泡方法を発明するに至った。
を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、循環アミン溶
液を、陰イオン交換樹脂を充填した容器に通し、発泡原
因物質あるいは発泡原因物質前駆体を除去することで、
アミン溶液の発泡を抑えられるという画期的なアミン溶
液の抑泡方法を発明するに至った。
【0011】アミン溶液中の発泡原因物質のうち再生工
程で再生不可能なHSASは、アミン溶液と酸性度の高
い不純物との反応にて生成される。発泡原因物質前駆体
となる酸性度の高い不純物としては有機酸やSOxなど
が挙げられ、これらはFCC装置からのオフガスやLP
G中に多く存在する。
程で再生不可能なHSASは、アミン溶液と酸性度の高
い不純物との反応にて生成される。発泡原因物質前駆体
となる酸性度の高い不純物としては有機酸やSOxなど
が挙げられ、これらはFCC装置からのオフガスやLP
G中に多く存在する。
【0012】これらの発泡原因物質および発泡原因物質
前駆体は、アミン溶液中にて微量な成分であり、詳細な
構造を把握することは困難である。しかし、これら物質
は、アミン溶液中にてかなりの割合にて陰イオンになる
ことが考えられる。
前駆体は、アミン溶液中にて微量な成分であり、詳細な
構造を把握することは困難である。しかし、これら物質
は、アミン溶液中にてかなりの割合にて陰イオンになる
ことが考えられる。
【0013】本発明の製油所のアミン処理方法又は装置
への適用方法として、再生アミン溶液の循環ラインに陰
イオン交換樹脂充填槽を設けて、アミン溶液を処理し、
発泡原因物質もしくは発泡原因物質前駆体を吸着除去
し、再利用に供する外、再生アミン溶液の循環ラインよ
りバイパスさせたアミン溶液の一部を、バイパスライン
に陰イオン交換樹脂充填槽を設けて処理し、発泡原因物
質もしくは発泡原因物質前駆体を吸着除去し、再び循環
ラインに戻す方法が考えられる。好ましくはメカニカル
フィルターや活性炭フィルターで夾雑物や油分を除去
し、続いて陰イオン交換樹脂充填容器で有機酸などの陰
イオン物質を除去した後、再び循環ラインに戻す方法が
よい。
への適用方法として、再生アミン溶液の循環ラインに陰
イオン交換樹脂充填槽を設けて、アミン溶液を処理し、
発泡原因物質もしくは発泡原因物質前駆体を吸着除去
し、再利用に供する外、再生アミン溶液の循環ラインよ
りバイパスさせたアミン溶液の一部を、バイパスライン
に陰イオン交換樹脂充填槽を設けて処理し、発泡原因物
質もしくは発泡原因物質前駆体を吸着除去し、再び循環
ラインに戻す方法が考えられる。好ましくはメカニカル
フィルターや活性炭フィルターで夾雑物や油分を除去
し、続いて陰イオン交換樹脂充填容器で有機酸などの陰
イオン物質を除去した後、再び循環ラインに戻す方法が
よい。
【0014】本発明で採用されるアミン処理装置は、石
油精製業にて一般的に使用されている装置全てに適応で
きる。一般的にアミン処理装置には、各種アミン溶液が
使用され、例えばモノエタノールアミン(MEA)、ジ
グリコールアミン(DGA)、ジエタノールアミン(D
EA)、ジイソプロパノールアミン(DIPA)、トリ
エタノールアミン(TEA)やメチルジエタノールアミ
ン(MDEA)などが使用されるがいずれのアミン溶液
でも本発明は適応できる。通常循環アミン水溶液の初期
濃度は、操業条件、使用するアルカノールアミンの種類
にもよるが、25重量%〜55重量%程度であり、その
まま循環使用を続けると濃度は低下し、硫化水素吸収能
低下、伝熱効率の低下、ポンプ負荷の増加などの問題が
発生するので、各装置にあった初期循環濃度を維持する
ようにアミン溶液を補給する。
油精製業にて一般的に使用されている装置全てに適応で
きる。一般的にアミン処理装置には、各種アミン溶液が
使用され、例えばモノエタノールアミン(MEA)、ジ
グリコールアミン(DGA)、ジエタノールアミン(D
EA)、ジイソプロパノールアミン(DIPA)、トリ
エタノールアミン(TEA)やメチルジエタノールアミ
ン(MDEA)などが使用されるがいずれのアミン溶液
でも本発明は適応できる。通常循環アミン水溶液の初期
濃度は、操業条件、使用するアルカノールアミンの種類
にもよるが、25重量%〜55重量%程度であり、その
まま循環使用を続けると濃度は低下し、硫化水素吸収能
低下、伝熱効率の低下、ポンプ負荷の増加などの問題が
発生するので、各装置にあった初期循環濃度を維持する
ようにアミン溶液を補給する。
【0015】本発明で採用される陰イオン交換樹脂とし
ては、一般的に用いられているアミノ基、置換アミノ
基、第四アンモニウム基等の塩基性基をもった樹脂が利
用できる。ただし、アミン溶液は油分が含まれること、
および酸性であることを考慮し、酸と有機溶剤に対し耐
久性の高いものを使用するのが好ましい。例えば、第四
アンモニウム基を有したものが最も塩基性が強く、ま
た、母体としてポリスチレン系を有したものが酸と有機
溶剤に対し耐久性も有する点で好ましい。
ては、一般的に用いられているアミノ基、置換アミノ
基、第四アンモニウム基等の塩基性基をもった樹脂が利
用できる。ただし、アミン溶液は油分が含まれること、
および酸性であることを考慮し、酸と有機溶剤に対し耐
久性の高いものを使用するのが好ましい。例えば、第四
アンモニウム基を有したものが最も塩基性が強く、ま
た、母体としてポリスチレン系を有したものが酸と有機
溶剤に対し耐久性も有する点で好ましい。
【0016】陰イオン交換樹脂での吸着処理条件は、温
度20〜60℃、圧力0.2MPa以下が好ましい。最適
な吸着処理条件は、使用される陰イオン交換樹脂の使用
可能温度範囲、採用されるアミン処理装置の運転条件な
どにより決定される。
度20〜60℃、圧力0.2MPa以下が好ましい。最適
な吸着処理条件は、使用される陰イオン交換樹脂の使用
可能温度範囲、採用されるアミン処理装置の運転条件な
どにより決定される。
【0017】
【実施例】本発明を実施例により、さらに詳細に説明す
る。 (実施例1)アミン溶液として製油所のアミン処理装置
にて循環使用しているアミン溶液(300ml)を用い
た。アミン溶液はMDEAを主成分とするアルカノール
アミンを純水で希釈したものであり、アミン濃度は41
重量%程度である。陰イオン交換樹脂(ポリスチレン系
第四アンモニウム基を有した強塩基性イオン交換樹脂:
製品名オルガノ社製アンバーライトIRA−900)
は、1mol/l水酸化ナトリウム水溶液で活性化し、
廃水が中性になるまで超純水で洗浄した。アミン溶液は
夾雑物除去のため、5μm のろ紙でろ過した。アミン溶
液と陰イオン交換樹脂の容量比2:3となるよう容器に
入れ、30分間攪拌した。陰イオン交換樹脂と分離した
アミン溶液をさらに5μm のろ紙でろ過し、夾雑物を除
去した。イオン交換樹脂処理したアミン溶液のアミン濃
度は23重量%であった。このアミン溶液の内の200
mlを使用して、発泡性および消泡性を、図1に示す発
泡試験装置を用いて評価した。その結果、発泡量620
ml、消泡時間10秒であった。
る。 (実施例1)アミン溶液として製油所のアミン処理装置
にて循環使用しているアミン溶液(300ml)を用い
た。アミン溶液はMDEAを主成分とするアルカノール
アミンを純水で希釈したものであり、アミン濃度は41
重量%程度である。陰イオン交換樹脂(ポリスチレン系
第四アンモニウム基を有した強塩基性イオン交換樹脂:
製品名オルガノ社製アンバーライトIRA−900)
は、1mol/l水酸化ナトリウム水溶液で活性化し、
廃水が中性になるまで超純水で洗浄した。アミン溶液は
夾雑物除去のため、5μm のろ紙でろ過した。アミン溶
液と陰イオン交換樹脂の容量比2:3となるよう容器に
入れ、30分間攪拌した。陰イオン交換樹脂と分離した
アミン溶液をさらに5μm のろ紙でろ過し、夾雑物を除
去した。イオン交換樹脂処理したアミン溶液のアミン濃
度は23重量%であった。このアミン溶液の内の200
mlを使用して、発泡性および消泡性を、図1に示す発
泡試験装置を用いて評価した。その結果、発泡量620
ml、消泡時間10秒であった。
【0018】アミン溶液に関する発泡性及び消泡性試験
方法は、JIS等で規定されていない。そこで、JIS
K 2518(石油製品−潤滑油−泡立ち試験方法)、
公知の「起泡と消泡の試験法」[油化学第42第第10
号(1993)p737〜745参照]を参考にして、
下記の測定方法を定めた( 図1参照) 。 (1) アミン溶液200ml(1) が入った1000m
lメスシリンダー(2) をアミン溶液が50℃に保たれ
るように恒温槽(3) に入れる。 (2) メスシリンダーの底部中央にディフューザー・ス
トーン(4) を設置し、3L/分の空気を送気( 圧力
0.6kg/cm2G) する。 (3) 約5分後、泡の高さが一定に保たれていることを
確認し、泡の容量を測定する。泡容量は目盛の読み値か
らアミン溶液量200mlを差引いた値とする(→発泡
性)。 (4) ディフューザー・ストーンをメスシリンダーから
取り出し、泡が消えてアミン溶液の液面が見えるまでに
かかった時間を計測する(消泡性)。
方法は、JIS等で規定されていない。そこで、JIS
K 2518(石油製品−潤滑油−泡立ち試験方法)、
公知の「起泡と消泡の試験法」[油化学第42第第10
号(1993)p737〜745参照]を参考にして、
下記の測定方法を定めた( 図1参照) 。 (1) アミン溶液200ml(1) が入った1000m
lメスシリンダー(2) をアミン溶液が50℃に保たれ
るように恒温槽(3) に入れる。 (2) メスシリンダーの底部中央にディフューザー・ス
トーン(4) を設置し、3L/分の空気を送気( 圧力
0.6kg/cm2G) する。 (3) 約5分後、泡の高さが一定に保たれていることを
確認し、泡の容量を測定する。泡容量は目盛の読み値か
らアミン溶液量200mlを差引いた値とする(→発泡
性)。 (4) ディフューザー・ストーンをメスシリンダーから
取り出し、泡が消えてアミン溶液の液面が見えるまでに
かかった時間を計測する(消泡性)。
【0019】(実施例2)実施例1で陰イオン交換樹脂
処理したアミン溶液をもう一度新しい陰イオン交換樹脂
を用いて処理し( 処理塔長を長くしたことに相当) 、処
理後のアミン溶液(アミン濃度は、12重量%であっ
た。)の発泡性および消泡性を評価した。その結果、発
泡量450ml、消泡時間7秒であった。
処理したアミン溶液をもう一度新しい陰イオン交換樹脂
を用いて処理し( 処理塔長を長くしたことに相当) 、処
理後のアミン溶液(アミン濃度は、12重量%であっ
た。)の発泡性および消泡性を評価した。その結果、発
泡量450ml、消泡時間7秒であった。
【0020】(比較例1)実施例1の陰イオン交換樹脂
処理をおこなう前の循環アミン溶液を用いて、発泡性お
よび消泡性を評価した。その結果、発泡量950ml、消
泡時間19秒であった。
処理をおこなう前の循環アミン溶液を用いて、発泡性お
よび消泡性を評価した。その結果、発泡量950ml、消
泡時間19秒であった。
【0021】(比較例2)発泡原因物質を含まない未使
用のアミン溶液を用いた場合( 比較例3では、発泡原因
物質を含む場合について検討した) 、アミン溶液の発泡
性の低下がアミン濃度の低下によらないことを確認する
ために、アミン処理装置にて未使用の希釈前のアミン溶
液( 処理工程使用前に相当。アミン濃度95重量%)を
超純水で希釈(アミン濃度49重量%)し( 処理工程使
用後に相当) 、その希釈後のアミン溶液を陰イオン交換
樹脂で処理する。その使用前のアミン溶液と使用後のア
ミン溶液の発泡性および消泡性を評価した。その結果、
処理前は発泡量650ml、消泡時間15秒であり、処理
後は発泡量650ml、消泡時間11秒であった。即ち、
発泡原因物質を含まないアミン溶液において、アミン濃
度を低くした場合( 濃度を低くして、処理工程でアミン
が消費された処理後の状態を想定) 、そのアミン溶液を
陰イオン交換樹脂で処理しても、未使用のアミン溶液と
比較して、発泡性及び消泡性には変化はないことが確認
できた。
用のアミン溶液を用いた場合( 比較例3では、発泡原因
物質を含む場合について検討した) 、アミン溶液の発泡
性の低下がアミン濃度の低下によらないことを確認する
ために、アミン処理装置にて未使用の希釈前のアミン溶
液( 処理工程使用前に相当。アミン濃度95重量%)を
超純水で希釈(アミン濃度49重量%)し( 処理工程使
用後に相当) 、その希釈後のアミン溶液を陰イオン交換
樹脂で処理する。その使用前のアミン溶液と使用後のア
ミン溶液の発泡性および消泡性を評価した。その結果、
処理前は発泡量650ml、消泡時間15秒であり、処理
後は発泡量650ml、消泡時間11秒であった。即ち、
発泡原因物質を含まないアミン溶液において、アミン濃
度を低くした場合( 濃度を低くして、処理工程でアミン
が消費された処理後の状態を想定) 、そのアミン溶液を
陰イオン交換樹脂で処理しても、未使用のアミン溶液と
比較して、発泡性及び消泡性には変化はないことが確認
できた。
【0022】(比較例3)実施例1および実施例2にお
いて、アミン溶液のアミン濃度は循環アミンの41重量
%から実施例1の23重量%、実施例2の12重量%へ
と低下した。そこで、発泡原因物質を含む場合において
も、アミン溶液の発泡性の低下がアミン濃度の低下によ
らないことを確認するため、循環アミン溶液( 発泡原因
物質を含む) を超純水により23重量%および12重量
%に希釈したアミン溶液を用いて、発泡性および消泡性
を評価した。その結果、発泡量はそれぞれ880ml、9
20mlであり、消泡時間は15秒、21秒であった。
いて、アミン溶液のアミン濃度は循環アミンの41重量
%から実施例1の23重量%、実施例2の12重量%へ
と低下した。そこで、発泡原因物質を含む場合において
も、アミン溶液の発泡性の低下がアミン濃度の低下によ
らないことを確認するため、循環アミン溶液( 発泡原因
物質を含む) を超純水により23重量%および12重量
%に希釈したアミン溶液を用いて、発泡性および消泡性
を評価した。その結果、発泡量はそれぞれ880ml、9
20mlであり、消泡時間は15秒、21秒であった。
【0023】これらの結果から、陰イオン交換樹脂処理
は循環アミンにのみ効果があり、アミン濃度は発泡性お
よび泡安定性に影響しないことが確認できた。よって、
陰イオン交換樹脂処理により循環アミン溶液中の発泡原
因物質もしくは発泡原因物質前駆体が吸着され、発泡が
抑制されたと考えられる。
は循環アミンにのみ効果があり、アミン濃度は発泡性お
よび泡安定性に影響しないことが確認できた。よって、
陰イオン交換樹脂処理により循環アミン溶液中の発泡原
因物質もしくは発泡原因物質前駆体が吸着され、発泡が
抑制されたと考えられる。
【0024】
【発明の効果】発泡原因物質もしくは発泡原因物質前駆
体を含有するアミン溶液を、陰イオン交換樹脂処理して
発泡原因物質もしくは発泡原因物質前駆体を除去するこ
とにより、アミン溶液の発泡が抑えられ、消泡剤の注入
無くして、アミン処理装置だけでなく製油所の精製装置
全体の安定操業が期待できる。
体を含有するアミン溶液を、陰イオン交換樹脂処理して
発泡原因物質もしくは発泡原因物質前駆体を除去するこ
とにより、アミン溶液の発泡が抑えられ、消泡剤の注入
無くして、アミン処理装置だけでなく製油所の精製装置
全体の安定操業が期待できる。
【図1】図1は、発泡試験機の構成を説明する図であ
る。
る。
1…アミン溶液200ml 2…1,000mlメスシリンダー 3…恒温槽 4…ディフューザー・ストーン 5…乾式ガスメーター 6…流量計 7…圧力ゲージ 8…バルブ
Claims (2)
- 【請求項1】 石油精製工程で発生する硫化水素を含有
するガス(サワーガス)又は硫化水素を含有するLPG
ガスから硫化水素をアルカノールアミン溶液により化学
吸収除去する方法において、化学吸収処理後の該アミン
溶液を硫化水素処理工程に循環使用する前に陰イオン交
換樹脂で処理する工程を有する方法。 - 【請求項2】 陰イオン交換樹脂で処理する工程をアル
カノールアミン溶液による硫化水素の化学吸収除去処理
工程の循環ライン内又はそのバイパスライン内に設ける
請求項1に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11068486A JP2000265185A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | アミン処理装置におけるアミン溶液の抑泡方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11068486A JP2000265185A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | アミン処理装置におけるアミン溶液の抑泡方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000265185A true JP2000265185A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=13375077
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11068486A Pending JP2000265185A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | アミン処理装置におけるアミン溶液の抑泡方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000265185A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102757832A (zh) * | 2012-07-31 | 2012-10-31 | 宁波中一石化科技有限公司 | 一种脱除液化石油气中硫化氢的装置及方法 |
| CN105745007A (zh) * | 2013-08-29 | 2016-07-06 | 陶氏环球技术有限责任公司 | 含有季铵盐的气体脱硫溶剂 |
| CN115990394A (zh) * | 2023-03-24 | 2023-04-21 | 成都益志科技有限责任公司 | 一种离子液脱硫中的脱盐、脱钠系统及方法 |
-
1999
- 1999-03-15 JP JP11068486A patent/JP2000265185A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102757832A (zh) * | 2012-07-31 | 2012-10-31 | 宁波中一石化科技有限公司 | 一种脱除液化石油气中硫化氢的装置及方法 |
| CN102757832B (zh) * | 2012-07-31 | 2013-11-20 | 宁波中一石化科技有限公司 | 一种脱除液化石油气中硫化氢的装置及方法 |
| CN105745007A (zh) * | 2013-08-29 | 2016-07-06 | 陶氏环球技术有限责任公司 | 含有季铵盐的气体脱硫溶剂 |
| CN115990394A (zh) * | 2023-03-24 | 2023-04-21 | 成都益志科技有限责任公司 | 一种离子液脱硫中的脱盐、脱钠系统及方法 |
| CN115990394B (zh) * | 2023-03-24 | 2023-06-02 | 成都益志科技有限责任公司 | 一种离子液脱硫中的脱盐、脱钠系统及方法 |
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