JP2000265219A - 線材アニール方法及びその装置 - Google Patents

線材アニール方法及びその装置

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JP2000265219A
JP2000265219A JP11070164A JP7016499A JP2000265219A JP 2000265219 A JP2000265219 A JP 2000265219A JP 11070164 A JP11070164 A JP 11070164A JP 7016499 A JP7016499 A JP 7016499A JP 2000265219 A JP2000265219 A JP 2000265219A
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sheave
annealing
guide pulley
cross
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Masahiko Suzuki
正彦 鈴木
Masaharu Miura
政晴 三浦
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断面積が大きく異なる多サイズの線材に対し
て対応可能な線材アニール方法及びその装置を提供する
ものである。 【解決手段】 上部電極シーブ1とガイドプーリ3とを
対向させ、その間の下方に下部電極シーブ2を配置し、
これら電極シーブ1,2とガイドプーリ3に掛け渡され
た走行線材4に、上下の電極シーブ1,2間で電圧を印
加してアニール処理を行った後、下部電極シーブ2とガ
イドプーリ3との間で冷却を行う線材アニール方法にお
いて、上記上部電極シーブ1および上記ガイドプーリ3
を上下動自在に設け、上部電極シーブ1の上流側で上記
走行線材4の断面積を測定し、その測定した線材断面積
に応じて、上部電極シーブ1およびガイドプーリ3を上
下動させながらアニール処理および冷却を行うようにし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線材アニール方法
及びその装置に係り、特に、電極シーブ間にアニール電
圧を印加して、走行線材にアニールを行う方法及びその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2に示すように、従来の線材アニール
装置は、上部電極シーブ1とガイドプーリ3とを対向さ
せ、その間の下方に設けられた冷却水槽6内に下部電極
シーブ2を配置し、これら電極シーブ1,2とガイドプ
ーリ3に掛け渡された走行線材4に、上下の電極シーブ
1,2間で電圧を印加してアニール処理を行った後、下
部の電極シーブ2とガイドプーリ3との間で冷却を行っ
ている。
【0003】ここで、上部電極シーブ1と下部電極シー
ブ2との間には酸化防止ダクト5が設けられており、ア
ニール処理中の線材4は酸化防止ダクト5内を走行して
いる。また、下部電極シーブ2とガイドプーリ3との間
には冷却ダクト7が設けられており、アニール処理後の
線材4は冷却ダクト7内を走行し、徐冷される。
【0004】線材4のアニール処理は、線材4の断面積
が大きい時は多くのアニール熱を必要とすると共に、線
材4の断面積が小さい時は少しのアニール熱でよいた
め、従来の線材アニール装置においては、線材4の断面
積の変化に応じて、アニール電圧を電圧調節器(図示せ
ず)で変化させ、アニール熱を増減させていた。
【0005】この時、ある所定の断面積以上又は以下の
線材4については、アニール電圧の調節だけではアニー
ル熱の増減に対応できないので、電極シーブ1,2間の
間隔を変えてアニール熱の増減に対応させる必要があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各電極
シーブは固定されているため、電極シーブ間の間隔を変
えることはできず、このため、電極シーブ間の間隔が異
なる複数台のアニール装置を予め用意しておき、線材の
断面積に応じてアニール装置を使い分ける必要があり、
設備コスト上昇の要因となっていた。
【0007】そこで本発明は、上記課題を解決し、断面
積が大きく異なる多サイズの線材に対して対応可能な線
材アニール方法及びその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、上部電極シーブとガイドプーリと
を対向させ、その間の下方に下部電極シーブを配置し、
これら電極シーブとガイドプーリに掛け渡された走行線
材に、上下の電極シーブ間で電圧を印加してアニール処
理を行った後、下部電極シーブとガイドプーリとの間で
冷却を行う線材アニール方法において、上記上部電極シ
ーブおよび上記ガイドプーリを上下動自在に設け、上部
電極シーブの上流側で上記走行線材の断面積を測定し、
その測定した線材断面積に応じて、上部電極シーブおよ
びガイドプーリを上下動させながらアニール処理および
冷却を行うようにしたものである。
【0009】請求項2の発明は、測定した上記線材断面
積に応じて、上下の電極シーブ間に印加する電圧の調節
を行うようにした請求項1記載の線材アニール方法であ
る。
【0010】以上の方法によれば、1台のアニール装置
で、断面積が大きく異なる多サイズの線材に対するアニ
ール処理が可能となる。
【0011】請求項3の発明は、上部電極シーブとガイ
ドプーリとを対向させ、その間の下方に下部電極シーブ
を配置し、これら電極シーブとガイドプーリに掛け渡さ
れた走行線材に、上下の電極シーブ間で電圧を印加して
アニール処理を行った後、下部の電極シーブとガイドプ
ーリとの間で冷却を行う線材アニール装置において、上
部電極シーブの上流側に設けられ、上記走行線材の断面
積を測定する断面積測定手段と、上記上部電極シーブお
よび上記ガイドプーリを上下動自在にスライドさせるス
ライド機構と、測定した線材断面積に応じてスライド機
構のスライド量を制御する制御手段とを備えたものであ
る。
【0012】以上の構成によれば、従来のアニール装置
に、断面積測定手段とスライド機構と制御手段とを設け
ることで、断面積測定手段で測定した線材の断面積に応
じて、制御手段が、上部電極シーブおよびガイドプーリ
のスライド量を調節することが可能となる。
【0013】請求項4の発明は、測定した上記線材断面
積に応じて、上下の電極シーブ間に印加する電圧の調節
を行う電圧調節手段を備えた請求項3記載の線材アニー
ル装置である。
【0014】請求項5の発明は、上記スライド機構が、
上記上部電極シーブおよび上記ガイドプーリに接続され
たスライド手段と、そのスライド手段を往復動させる駆
動手段とで構成される請求項3又は請求項4記載の線材
アニール装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基いて説明する。
【0016】本発明の線材アニール装置の概略図を図1
に示す。
【0017】図1に示すように、本発明の線材アニール
装置は、対向して設けられた上部電極シーブ1およびガ
イドプーリ3と、上部電極シーブ1およびガイドプーリ
3間の下方に配置された下部電極シーブと、上部電極シ
ーブ1の上流側に設けられ、線材4の断面積を測定する
断面積測定手段15と、上部電極シーブ1およびガイド
プーリ3を上下動自在にスライドさせるスライド機構1
3,13と、測定した線材4の断面積に応じてスライド
機構13,13のスライド量を制御する制御手段16と
を備えたものである。ここで、線材アニール装置は、断
面積測定手段15以外は、アニール処理チャンバー20
内に収容されている。
【0018】上部電極シーブ1はシーブスタンド8に、
ガイドプーリ3はプーリスタンド9に、それぞれ回転自
在に取付けられており、各スタンド8,9はスライド機
構13,13に接続・螺合されている。また、下部電極
シーブ2は冷却水槽6内に固定配置されている。
【0019】スライド機構13は、ボールスクリュー1
0と、ボールスクリュー10の一端側(図1中では上端
側)にカップリング11を介して接続されたサーボモー
タ12と、ボールスクリュー10に並行して配置された
スライドガイド部材14a,14bとで構成されてい
る。ここで、ボールスクリュー10,10がスタンド
8,9にそれぞれ螺合されていると共に、スライドガイ
ド部材14a,14bがスタンド8,9にスライド自在
にそれぞれ接続されている。
【0020】上部電極シーブ1には、上部電極シーブ1
と下部電極シーブ2との間に掛け渡された線材4が通過
するための酸化防止ダクト5が接続されており、また、
ガイドプーリ3には、下部電極シーブ2とガイドプーリ
3との間に掛け渡された線材4が通過するための冷却ダ
クト7が接続されている。ここで、酸化防止ダクト5お
よび冷却ダクト7は、上部電極シーブ1およびガイドプ
ーリ3の上下方向のスライドに追従して伸縮自在に可動
すべく、蛇腹状又は入子式に構成されている。
【0021】制御手段16には、断面積測定手段15で
測定された線材断面積値を入力するための入力ライン2
1と、その線材断面積値に応じて、スライド機構13,
13をスライドさせるための出力ライン22および上下
の電極シーブ1,2間に印加する電圧を調節するための
出力ライン23が接続されている。
【0022】ここで、スライド機構13,13における
上部電極シーブ1およびガイドプーリ3をスライドさせ
る部材の組み合わせとして、ボールスクリュー10とス
ライドガイド部材14a,14bを挙げているが、特に
これに限定するものではなく、他に、ラック&ピニオ
ン、チェーン又はベルトとリニアシャフト等の組み合わ
せが挙げられる。
【0023】また、スライド機構13,13における駆
動装置としてサーボモータ12を用いているが、特に限
定するものではなく、例えば、油圧シリンダー等が挙げ
られ、この場合、油圧シリンダーのピストンに連結した
シャフト先端部と各スタンド8,9とを固定すること
で、上部電極シーブ1およびガイドプーリ3を上下方向
にスライドさせることが可能となる。
【0024】尚、図1中においては、制御手段16が電
圧調節機能を備えた一体型となっているが、特に一体型
に限定するものではなく、制御手段16と電圧調節手段
とが別体であってもよいことは言うまでもない。
【0025】本発明の線材アニール装置によれば、線材
4の断面積を測定する断面積測定手段15と、測定され
た線材断面積値が入力され、かつ、その入力値に応じて
スライド機構13,13のスライド量を調節する制御手
段16とを設けているため、上下の電極シーブ1,2の
間隔および下部電極シーブ2とガイドプーリ3との間隔
を、線材4の断面積に応じて任意に変更することが可能
となり、1台のアニール装置で、断面積が大きく異なる
多サイズの線材のアニール処理が可能となる。これによ
って、アニール装置の設備コストを大幅に低減すること
が可能となる。
【0026】また、制御手段16により、断面積測定手
段15で測定された線材断面積値に応じて上下の電極シ
ーブ1,2間に印加するアニール電圧を調節することが
できるため、スライド機構13,13のスライド量の制
御およびアニール電圧の調節の両方を組み合わせること
で、様々なサイズの線材4のアニール処理を行うことが
可能となる。
【0027】次に、本発明の作用を説明する。
【0028】先ず、上述した構成の線材アニール装置に
おいて、そのアニール装置でアニール処理を行う全サイ
ズの線材の中で、ちょうど中間のサイズの線材を選択
し、この線材をアニールする時に、上部電極シーブ1お
よびガイドプーリ3の位置が、スライド機構13,13
におけるスライド可能範囲の中間点にくるように、か
つ、上下の電極シーブ1,2間に印加するアニール電圧
が調節可能範囲の中間点になるように予め設定してお
く。
【0029】次に、送出しリール(図示せず)から送り
出された所定の断面積の線材4を、上部電極シーブ1、
下部電極シーブ2、ガイドプーリ3の順に掛け渡した
後、巻取りリール(図示せず)で巻取ることによって、
線材4を走行させる。この時、上下の電極シーブ1,2
間に掛け渡された線材4は酸化防止ダクト5内を、下部
電極シーブ2とガイドプーリ3との間に掛け渡された線
材4は冷却ダクト7内を通過する。
【0030】断面積測定手段15により、走行する線材
4の断面積を測定した後、その断面積値を制御手段16
に出力する。
【0031】この時、測定・出力された線材4の断面積
が、初期設定の際に用いた線材の断面積よりも大きけれ
ば(又は小さければ)、制御手段16により、初期設定
のアニール電圧よりも高い(低い)電圧を、測定・出力
された線材4の断面積に応じて上下の電極シーブ1,2
間に印加し、アニール処理を行う。
【0032】また、測定・出力された線材4の断面積
が、初期設定の際に用いた線材の断面積よりも著しく大
きく(又は小さく)、アニール電圧の調節だけではアニ
ール処理の調節ができない場合は、制御手段16によ
り、調節可能範囲の最大値(最小値)のアニール電圧を
上下の電極シーブ1,2間に印加すると共に、サーボモ
ータ12,12を駆動させて、測定・出力された線材4
の断面積に応じて上下の電極シーブ1,2間の間隔およ
び下部電極シーブ2とガイドプーリ3との間隔を広げ
(狭め)、アニール処理を行う。
【0033】ここで、上下の電極シーブ1,2間にアニ
ール電圧を印加することで、線材4にはアニール電流が
流れるが、このアニール電流による線材4の発熱量Q
[cal/g]は、以下の式で求められる。
【0034】 Q=0.24×I×E×t/M=0.24×I2 ×R×t/M…(1) (I:電流[A],E:電圧[V],t:上下の電極シ
ーブ間を線材が通過する時間[sec],M:上下の電
極シーブ間における線材の重量[g],R:上下の電極
シーブ間における線材の抵抗[Ω]) また、(1) 式におけるR,M,tは、それぞれ次の式で
表される。
【0035】R=μ×l/A…(2) M=A×l×ρ…(3) t=l×V …(4) (l:上下の電極シーブ間における線材の長さ[m],
μ:線材の電気抵抗率[Ω・m],ρ:線材の比重[g
/m3 ],V:線材の線速[m/sec])(2) 式、
(3) 式、および(4) 式を(1) 式に代入すると、発熱量Q
は次の式で表される。
【0036】 Q=0.24×μ×I2 ×l/(ρ×A2 ×V)…(5) したがって、発熱量Qと、線材4にアニール処理を行う
のに必要とするアニール熱Q′とが同じになるように、
線材4の断面積に応じて、(5) 式における電流Iと線材
長さlとを任意の値に変えることで、すなわち、制御手
段16により、上下の電極シーブ1,2間に印加するア
ニール電圧を任意の値に調節する又は上下の電極シーブ
1,2間に印加するアニール電圧を任意の値に調節する
と共に、上下の電極シーブ1,2間の間隔および下部電
極シーブ2とガイドプーリ3との間隔を任意の値に調節
することで、1台のアニール装置で、断面積が大きく異
なる多サイズの線材4のアニール処理に対応することが
できる。
【0037】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、線材の断
面積を測定する断面積測定手段と、上部電極シーブおよ
びガイドプーリにそれぞれ接続されたスライド機構のス
ライド量を調節する制御手段とを設けることで、上下の
電極シーブの間隔および下部電極シーブとガイドプーリ
との間隔を、線材の断面積に応じて任意に変更すること
が可能となり、1台のアニール装置で、断面積が大きく
異なる多サイズの線材のアニール処理が可能となるとい
う優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の線材アニール装置の概略図である。
【図2】従来の線材アニール装置の概略図である。
【符号の説明】
1 上部電極シーブ 2 下部電極シーブ 3 ガイドプーリ 4 線材(走行線材) 10 ボールスクリュー(スライド手段) 11 カップリング(駆動手段) 12 サーボモータ(駆動手段) 13 スライド機構 14a,14b スライドガイド部材(スライド手段) 15 断面積測定手段 16 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C21D 9/52 103 C21D 9/52 103B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部電極シーブとガイドプーリとを対向
    させ、その間の下方に下部電極シーブを配置し、これら
    電極シーブとガイドプーリに掛け渡された走行線材に、
    上下の電極シーブ間で電圧を印加してアニール処理を行
    った後、下部電極シーブとガイドプーリとの間で冷却を
    行う線材アニール方法において、上記上部電極シーブお
    よび上記ガイドプーリを上下動自在に設け、上部電極シ
    ーブの上流側で上記走行線材の断面積を測定し、その測
    定した線材断面積に応じて、上部電極シーブおよびガイ
    ドプーリを上下動させながらアニール処理および冷却を
    行うようにしたことを特徴とする線材アニール方法。
  2. 【請求項2】 測定した上記線材断面積に応じて、上下
    の電極シーブ間に印加する電圧の調節を行うようにした
    請求項1記載の線材アニール方法。
  3. 【請求項3】 上部電極シーブとガイドプーリとを対向
    させ、その間の下方に下部電極シーブを配置し、これら
    電極シーブとガイドプーリに掛け渡された走行線材に、
    上下の電極シーブ間で電圧を印加してアニール処理を行
    った後、下部の電極シーブとガイドプーリとの間で冷却
    を行う線材アニール装置において、上部電極シーブの上
    流側に設けられ、上記走行線材の断面積を測定する断面
    積測定手段と、上記上部電極シーブおよび上記ガイドプ
    ーリを上下動自在にスライドさせるスライド機構と、測
    定した線材断面積に応じてスライド機構のスライド量を
    制御する制御手段とを備えたことを特徴とする線材アニ
    ール装置。
  4. 【請求項4】 測定した上記線材断面積に応じて、上下
    の電極シーブ間に印加する電圧の調節を行う電圧調節手
    段を備えた請求項3記載の線材アニール装置。
  5. 【請求項5】 上記スライド機構が、上記上部電極シー
    ブおよび上記ガイドプーリに接続されたスライド手段
    と、そのスライド手段を往復動させる駆動手段とで構成
    される請求項3又は請求項4記載の線材アニール装置。
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