JP2000266380A - 加湿器 - Google Patents

加湿器

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JP2000266380A
JP2000266380A JP11070813A JP7081399A JP2000266380A JP 2000266380 A JP2000266380 A JP 2000266380A JP 11070813 A JP11070813 A JP 11070813A JP 7081399 A JP7081399 A JP 7081399A JP 2000266380 A JP2000266380 A JP 2000266380A
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JP
Japan
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water
container
volume
tank
storage container
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JP11070813A
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English (en)
Inventor
Haruki Ogata
春樹 尾形
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】上部から貯水用の容器に注水できるように蒸気
発生用の容器を構成したときに、その容器の最高水位時
においても、早く水を沸騰できるようにすると共に、熱
湯水の吹きこぼれを防止できるようにする。 【解決手段】上部から注水可能な貯水容器13と、この
貯水容器13から水5を受けて該容器の水位と同一にな
される蒸発容器15と、この蒸発容器15と貯水容器1
3とを結ぶ管路17と、この管路17を通して補給され
る水5を加熱する加熱部16と、蒸発容器15内に設け
られた容積縮小部材40とを備え、この蒸発容器15は
底部側に比べて上部側の体積が大きくなるように構成さ
れるものである。この構造によって蒸発容器内の水量を
減らすことができ、加熱部16に対する負荷を減少させ
ることができる。従って、このような容積縮小部材40
を蒸発容器内に設けない場合に比べて早く水5を沸騰さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水を加熱して発
生した蒸気を放出する加熱式の加湿器に関する。詳しく
は、貯水用の容器の上部から注水可能な加熱式の加湿器
を構成した場合に、蒸気発生用の容器内に内容積縮小用
の容積縮小部材を設け、その容器内の水量を減らせるよ
うにする共に、加熱部による熱湯水泡の拡散を良くする
ようにして、高水位時においても早く水を沸騰できるよ
うにすると共に、熱湯水の吹きこぼれを防止できるよう
にしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一般家庭や会社などにおいて、居
室内、応接室内や会議室内などの空気の乾燥を防ぐため
に加湿器が使用される場合が多くなってきた。加湿器は
水を超音波によって振動させて放出する超音波式及び水
を加熱して蒸気を放出する加熱式に分類される。
【0003】図49は、従来方式に係る加熱式の加湿器
1の構成例を示す概念図である。図49に示す加湿器1
はタンク収納容器2を有しており、注水口3Aを有した
タンク3が逆さに装着される。つまり、注水口3Aがタ
ンク収納容器2の底部に向けて装着されるので、タンク
装着後のタンク内部の水面Cには大気圧が加わらない状
態となる。この注水口3Aには図示しない弁体が取り付
けられ、タンク収納容器2にタンク3が装着されると弁
体が突起部4などによって開かれ、水5が流出可能な状
態となされる。
【0004】このタンク収納容器2には隣接して加熱部
6が設けられ、タンク3から供給される水5が加熱され
る。加熱部6は蒸発用の皿部6A及び熱源部6Bを有し
ている。熱源部6Bは蒸発用の皿部6Aの下部に取り付
けられ、所定の熱エネルギーが皿部6Aの水5に加えら
れる。そのために、タンク収納容器2と皿部6Aとを水
平方向で結ぶように管路7が設けられている。この種の
加湿器1では大気圧によって加熱部6の水位Aとタンク
収納容器2の水位Bとが同等になるが、タンク内の水位
(水面C)と加熱部6の水位Aとが異なった状態となる
(パスカルの原理)。
【0005】従って、加熱部6の水5が加熱され、その
熱湯水が蒸発して減ってくると、タンク3から加熱部6
へ水5が供給される。この給水原理は鳥用の給水器にほ
ぼ等しい。この加熱部6の上部には蒸気ガイド部材8が
取り付けられ、蒸気9が導かれて外部へ放出される。こ
の蒸気9によって、居室内、応接室内や会議室内などの
空気の乾燥を防ぐことができる。超音波式に比べて加熱
式によれば加湿器周辺を白く汚すことがない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来方
式の加熱式の加湿器によれば、次のような問題がある。 タンク3の注水口3Aをタンク収納容器2の底部側
に向けた状態で装着する構造なので、タンク3を装着し
たままで、タンク内に水5を補給することができない。
従って、タンク収納容器2からタンク3を抜き出した後
に、タンク内に水5を補給しなければならず、水補給時
の操作性が悪い。因みに、何らの工夫も無しに逆さ状態
のタンク3の上部に注水口3Aを設けた構造を採ると、
水補給中にタンク内に大気圧が加わることから、加熱部
6の水位が上昇し溢れてしまう。
【0007】 タンク収納容器(以下貯水用の容器と
もいう)2の上部から注水できるようにその皿部6Aの
形状を工夫して構成したときに、その皿部6A(以下蒸
発用の容器ともいう)の水位が高いときに、蒸気の吹き
上がりが遅くなったり、熱湯水が吹きこぼれるおそれが
ある。
【0008】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、上部から貯水用の容器に注水
できるように蒸気発生用の容器を構成したときに、その
容器の最高水位時においても、早く水を沸騰できるよう
にすると共に、熱湯水の吹きこぼれを防止できるように
した加湿器を提案することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る加湿器は、上部から注水可能な貯水用
の容器と、この貯水用の容器から水を受けて該容器の水
位と同一になされる蒸気発生用の容器と、この蒸気発生
用の容器と貯水用の容器とを結ぶ管路と、この管路を通
して補給される水を加熱する加熱部と、蒸気発生用の容
器内に設けられた容積縮小部材とを備え、蒸気発生用の
容器は底部側に比べてその上部側の体積が大きくなるよ
うに構成されることを特徴とするものである。
【0010】本発明の加湿器によれば、蒸気発生用の容
器内に例えばドーム形状の容積縮小部材が設けられ、し
かも、蒸気発生用の容器の底部側に比べてその上部側の
体積が大きくなるように構成されるので、蒸気発生用の
容器内の水量を減らすことができる。従って、加熱部に
対する負荷が減少することから、このような容積縮小部
材を蒸気発生用の容器内に設けない場合に比べて早く水
を沸騰させることができる。
【0011】更に、その容積縮小部材のドーム側が蒸気
発生用の容器の蒸気放出側に向けて取り付けられるの
で、ドーム状の容積縮小部材が蒸気発生用の容器の水面
以下に沈む高水位時において、その容器の底部から蒸気
放出側に向かって断面積が徐々に広がる状態となる。
【0012】従って、その容器の底部から蒸気放出側に
向かって上昇する熱湯水を水面下で予め拡散させること
ができるので、高水位時における熱湯水の吹きこぼれを
防止できる。これにより、蒸気発生用の容器の水位が低
い場合に限らずその水位が高いときでも、素早く蒸気を
吹き上げることができる。しかも、貯水用の容器の上部
から注水可能な加熱式の加湿器を構成することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る加湿器の
一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明を
する。図1は本発明の実施形態としての加湿器100の
構成を示す斜視図である。この実施形態では、貯水用の
容器の上部から注水可能な加熱式の加湿器を構成した場
合に、蒸気発生用の容器内に容積縮小部材を設け、その
容器内の水量を減らせるようにする共に、加熱部による
熱湯水泡の拡散を良くするようにして、高水位時におい
ても早く水を沸騰できるようにすると共に、熱湯水の吹
きこぼれを防止できるようにしたものである。
【0014】この発明に係る加湿器100は、図1に示
す直方体状の筐体11を有している。筐体11の大きさ
は当該加湿器100の能力にもよるが、一般家庭用で幅
Wが12cm程度、長さLが40cm程度で、高さHが
30cm程度である。筐体前面には操作用のスライドス
イッチや発光ダイオード(LED)などの表示部10が
取り付けられる。筐体11の上部には蓋体12が取り付
けられる。蓋体12の左側には蒸気噴出口12Aが形成
されている。この例で筐体上部から蓋体12を取り除く
と、ほぼ中央には上部から注水可能な貯水用の容器とし
ての貯水スペース(以下貯水容器13という)が配置さ
れ、加湿用の水5が入れられる。
【0015】この筐体11では図2に示す貯水容器13
に隣接して有底状の蒸発具取付部14が配置され、蒸気
発生用の容器(以下、蒸発容器という)15などが取付
られる。蒸発具取付部14は蓋体12の蒸気噴出口12
A下に位置しており、この蒸発具取付部14は貯水容器
13に対して水密性良く仕切部材(断熱壁)14Aによ
って仕切られている。蒸発具取付部自体は水密性の良い
1つの部屋を構成するが、万一水5が蒸発具取付部内に
溜まった場合にはこれを抜くために、筐体11の裏面に
水抜き用の栓部材11Aが設けられる。栓部材11Aは
蒸発具取付部14の他に管路17又は貯水容器13の最
低部に設けてもよい。
【0016】この蒸発具取付部14のほぼ中央底部には
加熱部16が配置されると共に、加熱部16上には蒸発
容器15が設けられる。この例では加熱部16と蒸発容
器15とが分離可能な加熱部分離式及び加熱部16と蒸
発容器15とが一体化された加熱部一体式が対象とな
る。この例で蒸発容器15は貯水容器13から水5を受
けてその貯水容器13の水位と同一になされる。そのた
めに蒸発容器15と貯水容器13とは底部下で管路17
によって結ばれている。
【0017】つまり、管路17は貯水容器13の底部か
ら下方に延びた排水口13Aと蒸発容器15の底部から
下方に延びた給水口15Aとの間に接続され、貯水容器
13から蒸発容器15へ水5が補給される。管路17は
合成樹脂又は硬質ゴムを加工整形したものが使用され
る。
【0018】この蒸発容器15の下部に設けられた加熱
部16では、管路17を通して補給される水5が加熱さ
れる。この加熱部16は管路17よりも高い位置であっ
て蒸発容器15に隣接して設けられる。これは暖まった
熱湯水5’は上昇するが、下方には伝搬し難いという性
質を利用することにより、蒸発容器15から管路17を
通して貯水容器13に逃げる熱を少なくするためであ
る。
【0019】図3は、加熱部分離式の蒸発容器15の構
成例を示す断面図である。図3に示す蒸発容器15は有
底状の加熱容器16Cと、この加熱容器16Cに対して
着脱自在に係合される蒸気発生用の筒状体(以下、蒸発
筒体部という)18とを有している。この蒸発筒体部1
8は貯水容器13の深さとほぼ同じ高さh11の耐熱性
の円筒状体を成している。蒸発筒体部18の口径φ11
は30mm〜70mm程度である。蒸発筒体部18には
アルミニウム、その合金、耐熱樹脂、セラミックスや耐
熱ガラスを円筒状に加工成形したものが使用される。こ
の蒸発筒体部18の上方及び下方は開放され、その蒸発
筒体部18の下方外周部には、例えば、つば状部18A
を有している。このつば状部18Aが加熱容器16Cの
縁に引っかかるように取り付けられる。
【0020】このままでは水5が漏れてしまうので、加
熱容器16Cと蒸発筒体部18のつば状部18Aとの間
には水密性の良いパッキング部材19が取り付けられ
る。パッキング部材19には硬質ゴム製のOリングが使
用される。蒸発容器内の底部には給水口15Aが設けら
れ、上述した管路17に接続される。
【0021】この蒸発容器内の底部付近の外周部には熱
源部16Aが取り付けられる。この熱源部16Aは当該
加湿器100の能力にもよるが、200〜400W程度
のニクロム線を使用した電気ヒータ(バンドヒータ)か
ら成る。熱源部16Aがバンドヒータから成る場合に
は、予め加熱部16の外周部に設けられた溝部16Bに
挿嵌されて取り付けられる。この加熱部分離式では加熱
容器16Cに対して蒸発筒体部18が着脱自在になされ
ることから、加熱部一体式に比べて加熱容器内の清掃な
どを容易に行うことができる。
【0022】図4は、加熱部一体式の蒸発容器151の
構成例を示す断面図である。図4に示す蒸発容器151
は上述した貯水容器13の深さとほぼ同じ高さh12の
耐熱性の円筒状体を成している。蒸発容器151の口径
φ12は加熱部分離式の蒸発容器15と同様にして30
mm〜70mm程度である。蒸発容器151にはアルミ
ニウム、その合金、耐熱樹脂やセラミックスを有底状か
つ円筒状に加工成形したものが使用される。この蒸発容
器内の底部には給水口15Aが設けられ、上述した管路
17に接続される。蒸発容器内の底部付近の外周部には
加熱部分離式と同様な熱源部16Aが取り付けられる。
この加熱部一体式では蒸気発生用の円筒状体部位と加熱
部16とが一体して形成されることから、水漏れが皆無
である。
【0023】図5は、加湿器100の動作例を示す正面
から見た断面図である。この例では、貯水容器13の上
部から水5を注ぐと、貯水容器13と蒸発容器15とが
管路17によって結ばれているので、貯水容器13の水
位Bがそのまま蒸発筒体部18の水位Aとなる。そして
加熱部16によって蒸発容器内の水5を熱すると、この
加熱部16が管路17よりも高い位置であってその蒸発
容器15に隣接して設けられているので、加熱部16に
よって加熱された水5(熱湯)が専ら蒸発容器15内を
対流するようになる。
【0024】従って、蒸発容器15上部から蒸気9を放
出させることができる。しかも、加熱部16よりも低い
位置の水5は加熱部16よりも高い位置の水5に比べて
暖まり難くなる。このことで、蒸発容器15から管路1
7を伝わって貯水容器13へ逃げる熱量を極力抑えるこ
とができる。これにより、貯水容器13の上部から注水
可能な加熱式の加湿器100を構成することができる。
【0025】続いて、蒸発容器15等に容積縮小部材を
装備した加湿器について説明する。図6は、実施形態と
しての加湿器200の構成例を示す斜視図である。この
実施形態では蒸発容器15内に有底状かつ水密性の容積
縮小部材20を設け、この容積縮小部材20によって加
熱部16により加熱される水量を減らして加熱部16に
対する負荷を減少させ、蒸発容器15内に容積縮小部材
20を設けない場合に比べて早く水5を沸騰できるよう
にしたものである。
【0026】この発明に係る加湿器200は図6に示す
貯水容器13、蒸発容器15、加熱部16、管路17及
び容積縮小部材20を有している。上述した加湿器10
0と同じ名称及び同じ符号のものは同じ機能を有するた
めその説明を省略する。加熱部16としては一体式及び
分離式のものを使用することができる。
【0027】この例では、有底状かつ水密性の容積縮小
部材20としてフィン付きの容積縮小錐体部が蒸発容器
15の内部に着脱自在に取り付けられ、加熱部16によ
って加熱される水量をこの容積縮小錐体部21により減
らすようになされる。
【0028】図7は、フィン付きの容積縮小錐体部21
の構成例を示す斜視図である。図7に示す容積縮小錐体
部21は長さL1で大口径側がφ15で、小口径側がφ
16のほぼ円錐状又はすり鉢状を有している。容積縮小
錐体部21の内部には空間部22が設けられ、その空間
部22が完全に密閉された構造となされている。上述し
た蒸発容器15に容積縮小錐体部21を装着する場合に
は、L1>h11の長さで、φ15<φ11を満たす口
径φ15を有していればよい。容積縮小錐体部21はア
ルミニウム、その合金、ステンレス、ABS樹脂などの
耐熱性の水密部材から成る。例えば、これらの水密部材
を金型等によって成形することにより容積縮小錐体部2
1を作成する。
【0029】この例では容積縮小錐体部21の小口径側
に微細化部材としてフィン状部23が設けられ、蒸発容
器15内で発生した気泡(熱湯水泡)等が細分化される
と共に、熱湯水流を上方に導くようになされている。こ
のフィン状部23は複数のフィン23Aを有している。
このフィン23Aは容積縮小錐体部21の細端部側から
蒸発容器15の内周面に向けて放射状に設けられ、その
フィン23Aの一端が環状の枠体23Bに支持される。
【0030】この例でフィン状部23を設けた細端部
(小口径)側が蒸発容器15の底部側に対向するように
して蒸発容器15の内部に容積縮小錐体部21が装着さ
れる。もちろん、容積縮小錐体部21を蒸発容器151
に装着してもよい。容積縮小錐体部21の上部には3つ
の突起部24A,24B,24Cが、例えば、120°
の配置ピッチで設けられ、蒸発容器15のエッジなどに
固定されて浮き上がりが防止される。
【0031】図8は、容積縮小錐体部21の機能例を示
す蒸発容器15の正面から見た断面図である。この例で
はフィン状部23を設けた側が蒸発容器15の底部側に
対向するようにして容積縮小錐体部21が装着されるこ
とを前提とする。この例でも、貯水容器13と蒸発容器
15とが管路17によって結ばれているので、図示しな
い貯水容器13の上部から水5を注ぐと、貯水容器13
の水位がそのまま蒸発容器15の水位となる。
【0032】そして、加熱部16によって蒸発容器15
内の水5を熱すると、容積縮小錐体部21によって縮小
された蒸発容器15の水5が暖められ、熱湯水流が蒸発
容器15の内壁と容積縮小錐体部21の外壁とが作る立
体領域を上昇する。ここで、蒸発容器15の蒸発筒状部
18の体積をV1とし、その高さをh11とし、その口
径をφ11とすると、体積V1は(1)式、すなわち、 V1=h11・π・(φ11/2)2 ・・・(1) となる(図3参照)。一方、容積縮小錐体部21の体積
をV2とし、その長さをL1とし、その大口径側をφ1
5とすると、体積V2はほぼ(2)式、すなわち、 V2=π・(φ15/2)2L1/3・・・・(2) となる(図7参照)。
【0033】従って、蒸発容器15内に容積縮小錐体部
21を設けない場合に比べ、加熱部16によって加熱さ
れる水量を容積縮小錐体部21によってほぼV1−V2
に減らすこと、すなわち、蒸発容器51の高水位時に加
熱部16に対する負荷を減少させることができる。
【0034】これにより、蒸発容器15内に容積縮小錐
体部21を設けない場合に比べて蒸発容器15の水位が
低い場合に限らずその水位が高い場合にも、早く水を沸
騰させることができる。しかも、貯水容器13の上部か
ら注水可能な加熱式の加湿器200を構成することがで
きる。
【0035】また、フィン状部23によって、特に、蒸
発容器15の水位が高いときに、その容器内で上昇する
気泡等を原因としてその容器水面から外部へ吹きこぼれ
ようとする熱湯水5を阻止することができる。
【0036】図9は、他の容積縮小部材としての容積縮
小円柱部25の構成例を示す斜視図である。図9に示す
容積縮小円柱部25は長さL1で口径がφ17の円柱状
を有している。容積縮小円柱部25の内部には空間部2
6が設けられ、容積縮小錐体部21と同様にしてその空
間部26が完全に密閉された有底状の構造となされてい
る。上述した蒸発容器15に容積縮小円柱部25を装着
する場合には、L1>h11の長さで、φ17<φ11
を満たす口径φ17を有していればよい。容積縮小円柱
部25は容積縮小錐体部21と同様な耐熱性の水密部材
から成り、金型等によって成形される。
【0037】この例では容積縮小円柱部25の底部に近
い外周面に微細化部材としてコア状部27が設けられ、
蒸発容器15内で発生した気泡(熱湯水泡)等が細分化
されると共に、熱湯水流を上方に導くようになされてい
る。このコア状部27は複数のコア28を有している。
このコア28は容積縮小円柱部25の一端の外周部側か
ら蒸発容器15の内周面側に向けて放射状に設けられ、
そのコア28の一端が環状の枠体27Aに支持される。
【0038】この例でコア状部27を設けた側が蒸発容
器15の底部側に対向するようにして蒸発容器15の内
部に容積縮小円柱部25が装着される。もちろん、容積
縮小円柱部25を蒸発容器151に装着してもよい。容
積縮小円柱部25の上部には3つの突起部29A,29
B,29Cが容積縮小錐体部21と同様にして、120
°の配置ピッチで設けられ、蒸発容器15のエッジなど
に固定されて浮き上がりが防止される。
【0039】図10A〜図10Cは、容積縮小円柱部2
5のコア状部28A〜28Cの構成例を示す上面図であ
る。図10Aに示すコア状部28Aはハニカム構造を成
している。この構造は所定厚みの複数の六角筒状体を容
積縮小円柱部25の底部に近い外周面と枠体27Aとの
間に整然と並べて固定したものである。加熱部16によ
る熱湯水泡をこのハニカム構造を通すことにより微細化
するようになされる。
【0040】図10Bに示すコア状部28Bは円柱構造
を成している。この構造は所定厚みの複数の丸形筒状体
を容積縮小円柱部25の底部に近い外周面と枠体27A
との間に整然と並べて固定したものである。加熱部16
による熱湯水泡をこの円柱構造を通すことにより微細化
するようになされる。
【0041】図10Cに示すコア状部28Cは格子構造
を成している。この構造は所定厚みの複数の四角形筒状
体を容積縮小円柱部25の底部に近い外周面と枠体27
Aとの間に整然と並べて固定したものである。加熱部1
6による熱湯水泡をこの格子構造を通すことにより微細
化するようになされる。
【0042】図11は、容積縮小円柱部25の機能例を
示す蒸発容器15の正面から見た断面図である。この例
ではコア状部27を設けた側が蒸発容器15の底部側に
対向するようにして容積縮小円柱部25が装着されるこ
とを前提とする。この例でも、貯水容器13と蒸発容器
15とが管路17によって結ばれているので、図示しな
い貯水容器13の上部から水5を注ぐと、貯水容器13
の水位がそのまま蒸発容器15の水位となる。
【0043】そして、加熱部16によって蒸発容器15
内の水5を熱すると、容積縮小円柱部25によって減少
された蒸発容器15の水5が暖められ、熱湯水流が蒸発
容器15の内壁と容積縮小円柱部25の外壁とが作る立
体領域を上昇する。ここで、容積縮小円柱部25の体積
をV3とし、その長さをL1とし、その口径をφ17と
すると、体積V3はほぼ(3)式、すなわち、 V3=L1・π・(φ17/2)2・・・・(3) となる(図9参照)。
【0044】従って、蒸発筒状部18の体積をV1とす
ると、蒸発容器15内に容積縮小円柱部25を設けない
場合に比べ、加熱部16によって加熱される水量を容積
縮小円柱部25によってほぼV1−V3に減らすこと、
すなわち、蒸発容器51の高水位時に加熱部16に対す
る負荷を減少させることができる。
【0045】これにより、蒸発容器15内に容積縮小円
柱部25を設けない場合に比べて蒸発容器15の水位が
低い場合に限らずその水位が高い場合にも、早く水を沸
騰させることができる。しかも、貯水容器13の上部か
ら注水可能な加熱式の加湿器200’を構成することが
できる。
【0046】また、コア状部27によって、特に、蒸発
容器15の水位が高いときに、その容器内で上昇する気
泡等を原因としてその容器水面から外部へ吹きこぼれよ
うとする熱湯水5を阻止することができる。なお、コア
状部27は容積縮小錐体部21の下部に設けてもよく、
また、フィン状部23を容積縮小円柱体25の下部に設
けてもよい。
【0047】続いて、微細化機能付きの容積縮小部材を
備えた加湿器について説明する。図12は、実施形態と
しての加湿器300の構成例を示す斜視図である。この
実施形態では蒸発容器15内に微細化機能付きの容積縮
小部材30を設け、その容器内の水量を減らせるように
する共に、加熱部16による熱湯水泡を微細化するよう
にして、高水位時においても早く水5を沸騰できるよう
にすると共に、熱湯水の吹きこぼれを防止できるように
したものである。
【0048】この発明に係る加湿器300は図12に示
す貯水容器13、蒸発容器15、加熱部16、管路17
及び微細化機能付きの容積縮小部材30を有している。
上述した加湿器100と同じ名称及び同じ符号のものは
同じ機能を有するためその説明を省略する。加熱部16
としては一体式及び分離式のものを使用することができ
る。
【0049】この例では、容積縮小部材30として微細
化機能付きの容積縮小複合体31が蒸発容器15の内部
に着脱自在に取り付けられ、加熱部16によって加熱さ
れる水量をこの容積縮小複合体31により減らせるよう
にする共に、加熱部16による熱湯水泡を微細化するよ
うになされる。
【0050】図13は、微細化機能付きの容積縮小複合
体31の構成例を示す斜視図である。図13に示す容積
縮小複合体31は長さL2mm程度で、一辺がXmm程
度の四角柱形状(n角柱形状)の筒状体32を有してい
る。この例では筒状体32がn角柱形状のときに、その
筒状体32内にn個の容積縮小体33が分散して配置さ
れる。
【0051】例えば、筒状体32の内部には4本の容積
縮小体33A〜33Dが設けられ、その各々の容積縮小
体33A〜33Dは完全に密閉された構造となされてい
る。上述した蒸発容器15に容積縮小複合体31を装着
する場合には、筒状体32はL2>h11の長さで、X
<φ11を満たす一辺の長さXを有していればよい。容
積縮小体及び筒状体32はアルミニウム、その合金、ス
テンレス、ABS樹脂などの耐熱性の水密部材から成
る。この容積縮小体33A〜33Dは内部に空間を有し
た内部空洞状の円柱形を有している。各々の容積縮小体
33A〜33Dは筒状体32内で互いに隣接する二面が
成す位置に設けられて固定される。
【0052】この筒状体32の外周面には複数の微細化
用の開孔部34が設けられ、水5を微細化するようにな
される。この例で開孔部34は口径がφ19mm程度で
あり、その筒状体32の側面であって、しかも、筒状体
32内で互いに隣接する二つの容積縮小体33A、33
B等の間の位置であって、その筒状体32の長手方向に
沿って縦に6個(複数)の開孔部34が設けられてい
る。
【0053】この例では、蒸発容器15の最高水位面よ
りも下位に容積縮小複合体31を配置する構造が採られ
る。この場合に、最高水位面よりも高い位置に吸排気口
を有した管部材35を各々の容積縮小体33A〜33D
に取り付けるとよい。容積縮小体33A〜33D内の空
気の熱膨張による変形を抑えることができる。
【0054】この例では、蒸発容器15内に容積縮小複
合体31が設けられる場合であって、蒸発容器15の最
高水位面から容積縮小複合体31の上端部を出す構造を
採る場合には、上述した管部材35ではなく、容積縮小
体33A〜33Dの上端部に吸排気用の開孔部を設ける
のみでも構わない。この吸排気用の開孔部によって容積
縮小体33A〜33D内の空気の熱膨張による変形を抑
えることができる。
【0055】この容積縮小複合体31の下部には4つの
脚部36A,36B,36C,36Dが90°の配置ピ
ッチで設けられる。この脚部36A,36B,36C,
36Dを設けた側が蒸発容器15の底部側に対向するよ
うにして蒸発容器15の内部に容積縮小複合体31が装
着される。もちろん、容積縮小複合体31を蒸発容器1
51に装着してもよい。容積縮小複合体31の上部には
4つの突起部37A,37B,37C,37Dが、例え
ば、90°の配置ピッチで設けられ、蒸発容器15のエ
ッジなどに固定されて浮き上がりが防止される。
【0056】図14は、容積縮小複合体31の機能例を
示す蒸発容器15の正面から見た断面図である。この例
では脚部36A,36B,36C,36Dを設けた側が
蒸発容器15の底部側に対向するようにして容積縮小複
合体31が装着されることを前提とする。この例でも、
貯水容器13と蒸発容器15とが管路17によって結ば
れているので、図示しない貯水容器13の上部から水5
を注ぐと、貯水容器13の水位がそのまま蒸発容器15
の水位となる。
【0057】そして、加熱部16によって蒸発容器15
内の水5を熱すると、容積縮小複合体31によって縮小
された蒸発容器15の水5が暖められる。熱湯水5は容
積縮小複合体31の外側を上昇する。熱湯水5は筒状体
32の開孔部34を通って中心部へ流れて降下して行
く。熱湯水5は最下部へ到達すると、再び、筒状体32
の外側へ流れて熱源部16Aで再加熱されて上昇する。
この上昇下降が繰り返し行われ、蒸発容器15内の水5
が減少すると、加熱部16の中心下部の給水口15Aか
ら水5が補給される。
【0058】ここで、4本の容積縮小体33A〜33D
の全体積をV4とし、1本の容積縮小体の各々の長さを
L1とし、その口径をφ18とすると、全体積V4はほ
ぼ(4)式、すなわち、 V4=4・L1・π・(φ18/2)2・・・・(4) となる(図13参照)。
【0059】従って、蒸発筒状部18の体積をV1とす
ると、蒸発容器15内に容積縮小複合体31を設けない
場合に比べ、加熱部16によって加熱される水量を微細
化機能付きの容積縮小複合体31によってほぼV1−V
4に減らすこと、すなわち、蒸発容器15の高水位時に
加熱部16に対する負荷を減少させることができる。こ
れにより、蒸発容器15内に容積縮小複合体31を設け
ない場合に比べて蒸発容器15の水位が低い場合に限ら
ずその水位が高い場合にも、早く水5を沸騰させること
ができ、素早く蒸気9を吹き上げることができる。
【0060】また、熱湯水の対流が複数の微細化用の開
孔部34により定常流となって順調に行われるので、加
熱部16における湯の流れが均一になり、大きな気泡の
発生が抑えられ、蒸発容器15の高水位時における熱湯
水5の吹きこぼれを防止できる。しかも、貯水容器13
の上部から注水可能な加熱式の加湿器300を構成する
ことができる。
【0061】続いて、他の容積縮小部材を備えた加湿器
について説明する。図15は、実施形態としての加湿器
400の構成例を示す斜視図である。この実施形態では
蒸発容器151内に特定形状の容積縮小部材40を設
け、その容器内の水量を減らせるようにする共に、加熱
部16による熱湯水泡の拡散を良くするようにして、高
水位時においても早く水5を沸騰できるようにすると共
に、熱湯水の吹きこぼれを防止できるようにしたもので
ある。
【0062】この発明に係る加湿器400は図15に示
す貯水容器13、蒸発容器151、加熱部16、管路1
7及び特定形状の容積縮小部材40を有している。上述
した加湿器100と同じ名称及び同じ符号のものは同じ
機能を有するためその説明を省略する。加熱部16とし
ては蒸発筒状体一体式のものを使用する。もちろん、分
蒸発筒状体分離式のものも使用できる。
【0063】この例では、容積縮小部材40としてドー
ム状の容積縮小体41が蒸発容器151の内部に着脱自
在に取り付けられ、蒸発容器151内の底部側に比べて
上部側の体積が大きくなるように構成される。この構成
によって、加熱部16により加熱される水量をこのドー
ム状の容積縮小体41により減らせるようにする共に、
加熱部16による熱湯水泡の上昇時の大径化を抑制する
ようになされる。
【0064】図16は、ドーム状の容積縮小体41の構
成例を示す斜視図である。図16に示す容積縮小体41
は長さL3程度で、口径がφ20程度の円柱形状の筒状
体42を有している。しかも、その筒状体42の上部は
半球状(ドーム状)を有している。この例では、少なく
とも、ドーム状の容積縮小体41と円柱状の蒸発容器1
51との間に形成された立体的な隙間に貯水容器13か
ら管路17を介して水5を供給するようになされる。
【0065】この例のドーム状の容積縮小体41の内部
にも空間部43が設けられ、その空間部43が完全に密
閉された有底状の構造となされている。上述した蒸発容
器151に容積縮小体41を装着する場合には、L3<
h12の長さで、φ20<φ12を満たす口径φ20を
有していればよい。容積縮小体41は容積縮小錐体部2
1等と同様な耐熱性の水密部材から成り、金型等によっ
て成形される。
【0066】この例では容積縮小体41の上部のドーム
形状に沿って熱湯水流を上方に導く際に、蒸発容器15
1内で発生した気泡(熱湯水泡)等を大径化を抑えるよ
うになされる。この例でドーム状側が蒸発容器151の
上部側に位置するようにして蒸発容器15の内部に容積
縮小体41が装着される。容積縮小体41には脚部44
が設けられ、加熱部16の給水口15Aなどに係合する
ようになされる。容積縮小体41は浮き上がり防止具4
5によって蒸発容器151のエッジなどに固定される。
浮き上がり防止具45は容積縮小体41を押さえ込む押
圧片45A及びその押圧片45Aを支える梁部45Bか
ら成る。梁部45Bと梁部45Bとの間から蒸気9が吹
き出される(図17参照)。もちろん、容積縮小体41
を蒸発容器15に装着してもよい。
【0067】図17は、容積縮小体41の機能例を示す
蒸発容器15の正面から見た断面図である。この例では
脚部44側が蒸発容器15の給水口15Aに係合するよ
うにしてドーム状の容積縮小体41が装着されることを
前提とする。この例でも、貯水容器13と蒸発容器15
1とが管路17によって結ばれているので、図示しない
貯水容器13の上部から水5を注ぐと、貯水容器13の
水位がそのまま蒸発容器151の水位となる。
【0068】そして、加熱部16によって蒸発容器15
1内の水5を熱すると、容積縮小体41によって縮小さ
れた蒸発容器151の水5が暖められる。熱湯水5は容
積縮小体41の外側を上昇する。熱湯水5は最上部水面
に達する際に、容積縮小体41の円柱部位と蒸発容器1
51との間に形成された立体的な狭い領域から、容積縮
小体41のドーム状部位と蒸発容器151との間に形成
された立体的な広い領域に上昇して行く。従って、狭い
領域から広い領域に熱湯水5が開放されるので、気泡同
士の衝突の確率を下げることができ、熱湯水泡の大径化
を抑制することができる。
【0069】ここで、容積縮小体41の全体積をV5と
し、その長さをL3とし、その口径をφ20とすると、
全体積V5はほぼ(5)式、すなわち、 V5={L1−(φ20/2)・π・(φ20/2)2 }+{(2π/3) ・(φ20/2)3 }・・・・(5) となる(図16参照)。
【0070】従って、蒸発筒状部18の体積をV1とす
ると、蒸発容器151内にドーム状の容積縮小体41を
設けない場合に比べ、加熱部16によって加熱される水
量をドーム状の容積縮小体41によってほぼV1−V5
に減らすこと、すなわち、蒸発容器151の高水位時に
加熱部16に対する負荷を減少させることができる。こ
れにより、蒸発容器151内にドーム状の容積縮小体4
1を設けない場合に比べて蒸発容器151の水位が低い
場合に限らずその水位が高い場合にも、早く水5を沸騰
させることができ、素早く蒸気9を吹き上げることがで
きる。
【0071】図18は蒸発容器151及びドーム状の容
積縮小体41の口径例を示す加湿器400の蒸発具取付
部14を上から見た図である。図18に示す蒸発容器1
51の口径はφ12であり、ドーム状の容積縮小体41
の口径はφ20である。この例では、容積縮小体41の
ドーム側が蒸発容器151の蒸気放出側に向けて取り付
けられるので、ドーム状の容積縮小体41が蒸発容器1
51内の水面以下に沈む高水位時において、その蒸発容
器151内でドーム形状が始まる部分から蒸気放出側に
向かって断面積が徐々に広がる状態となる。
【0072】図19A及び図19Bは蒸発容器151に
おける上下部の断面積の比較例を示すイメージ図であ
る。図19Aに示す断面積S11は容積縮小体41の円
柱部位と蒸発容器151との間に形成された狭い領域を
水平面で切ったときに得られる。この断面積S11は
(6)式、すなわち、 S11=π{(φ12−φ20)/2}2 である。一方、蒸発容器151の高水位時には、図19
Bに示す断面積S12が得られる。この断面積S12は
ドーム状の容積縮小体41の上部位と蒸発容器151と
の間に形成された広い領域を水平面で切ったときに得ら
れる。この断面積S12は(7)式、すなわち、 S12=π・(φ12/2)2 である。
【0073】従って、蒸発容器151の高水位時に、蒸
発容器151内でドーム形状が始まる部分から蒸気放出
側に向かって、断面積がS11からS12に至るように
徐々に広がった状態となるので、蒸発容器151の底部
から蒸気放出側に向かって上昇する熱湯水5を水面下で
予め拡散させることができる。これにより、熱湯気泡の
大径化が抑えられるので、高水位時における熱湯水5の
吹きこぼれを防止できる。しかも、貯水容器13の上部
から注水可能な加熱式の加湿器400を構成することが
できる。
【0074】続いて、他の容積縮小部材を備えた加湿器
について説明する。図20は、加湿器400’で使用す
る円錐体状の蒸発容器46の構成例を示す斜視図であ
る。この例では蒸発容器46及び容積縮小部材47が共
に円錐体状に形成され、相似形を有した蒸発容器46と
容積縮小部材47との間に形成された立体的な隙間に図
示しない貯水容器13から管路17を介して水5が供給
されるようになされたものである。
【0075】この例の加湿器400’では、容積縮小部
材40として円錐体状の容積縮小体47が円錐体状の蒸
発容器46の内部に着脱自在に取り付けられる。この例
で錐体状の蒸発容器46の大口径側が蒸気放出側とされ
る。つまり、円錐体の頂点部が下側に向き、その広面積
部分が上に向くに取り付けられる。従って、蒸発容器4
6内の底部側に比べて上部側の体積が大きくなるように
構成される。この構成によって、加熱部16により加熱
される水量をこの円錐体状の容積縮小体47により減ら
せるようにする共に、加熱部16による熱湯水泡の上昇
時の大径化を抑制するようになされる。
【0076】図20に示す蒸発容器46は高さがh13
程度で、大口径側がφ13程度で、小口径側がφ14程
度の円錐状体を有している。容積縮小体47は長さがL
4程度で、大口径側がφ21程度の円錐状体を有してい
る。この例では、少なくとも、円錐体状の容積縮小体4
7と円錐体状の蒸発容器46との間に形成された立体的
な隙間に貯水容器13から管路17を介して水5が供給
されるようになされる。
【0077】この例の錐体状の容積縮小体47の内部に
も空間部48が設けられ、その空間部48が完全に密閉
された有底状の構造となされている。上述した蒸発容器
46に容積縮小体47を装着する場合には、L4<h1
3の長さで、φ21<φ13を満たす口径φ21を有し
ていればよい。容積縮小体47は容積縮小錐体部21等
と同様な耐熱性の水密部材から成り、金型等によって成
形される。
【0078】この例では容積縮小体47の上部の円錐体
状に沿って熱湯水流を上方に導く際に、蒸発容器46内
で発生した気泡(熱湯水泡)等の大径化を抑えるように
なされる。この例で大口径側が蒸発容器46の上部側に
位置するようにして蒸発容器46の内部に容積縮小体4
7が装着される。容積縮小体47には浮き上がり防止具
49によって蒸発容器46のエッジなどに固定される。
例えば、浮き上がり防止具49はクランク状の4つの押
圧片49A〜49D(図示せず)を有しており、蒸発容
器46のエッジに90°置きに配されて固定され、容積
縮小体47の上部から押さえ込むようになされる。蒸気
9はこれらの押圧片49Aと押圧片49B等の間から吹
き出される(図21参照)。
【0079】図21は、加湿器400’の動作例を示す
蒸発容器46を正面から見た一部断面図である。この例
では大口径側が蒸発容器46の上部側に位置するように
して蒸発容器46の内部に容積縮小体47が装着される
ことを前提とする。この例でも、貯水容器13と蒸発容
器46とが管路17によって結ばれるものとし、図示し
ない貯水容器13の上部から水5を注ぐと、貯水容器1
3の水位がそのまま蒸発容器46の水位となる。
【0080】そして、加熱部16によって蒸発容器46
内の水5を熱すると、容積縮小体47によって縮小され
た蒸発容器46の水5が暖められる。熱湯水5は円錐体
状の蒸発容器46と容積縮小体47とが作る隙間領域を
上昇する。熱湯水5は最上部水面に達する際に、蒸発容
器46の円柱部位と容積縮小体47との間に形成された
立体的な狭い領域から、容積縮小体47の円錐体状部位
と蒸発容器46との間に形成された立体的な広い領域に
上昇して行く。従って、狭い領域から広い領域に熱湯水
5が開放されるので、気泡同士の衝突の確率を下げるこ
とができ、熱湯水泡の大径化を抑制することができる。
【0081】ここで、蒸発容器46の全体積をV6と
し、その長さをh13とし、その大口径側をφ13とす
ると、全体積V6はほぼ(8)式、すなわち、 V6=h13・(π/3)・(φ13/2)2 ・・・・(8) となる。一方、容積縮小体47の全体積をV7とし、そ
の長さをL4とし、その口径をφ21とすると、全体積
V7はほぼ(9)式、すなわち、 V7=L4・(π/3)・(φ21/2)2 ・・・・(9) となる(図20参照)。
【0082】従って、蒸発容器46内に円錐体状の容積
縮小体47を設けない場合に比べ、加熱部16によって
加熱される水量を円錐体状の容積縮小体47によってほ
ぼV6−V7に減らすこと、すなわち、蒸発容器46の
高水位時に加熱部16に対する負荷を減少させることが
できる。これにより、蒸発容器46内に円錐体状の容積
縮小体47を設けない場合に比べて蒸発容器46の水位
が低い場合に限らずその水位が高い場合にも、早く水5
を沸騰させることができ、素早く蒸気9を発生させるこ
とができる。
【0083】図22は円錐体状の蒸発容器46及び容積
縮小体47の口径例を示す加湿器400の蒸発具取付部
14を上から見た図である。図22に示す蒸発容器46
の大口径側はφ13であり、その小口径側はφ14(φ
14<<φ13)であり、円錐体状の容積縮小体47の
口径はφ21である。この例では、容積縮小体47の大
口径側が蒸発容器46の蒸気放出側に向けて取り付けら
れるので、円錐体状の容積縮小体47の上位付近まで水
5が満たされる蒸発容器46の高水位時において、その
蒸発容器46の小口径側から蒸気放出側に向かって断面
積が徐々に広がる状態となる。
【0084】図23A及び図23Bは蒸発容器46にお
ける上下部の断面積の比較例を示すイメージ図である。
図23Aに示す断面積S21は容積縮小体47の頂点部
位と蒸発容器46との間に形成された狭い領域を水平面
で切ったときに得られる。この断面積S21はほぼ(1
0)式、すなわち、 S21=π・(φ14/2)2 である。一方、蒸発容器46の高水位時には、図23B
に示す断面積S22が得られる。この断面積S22は円
錐体状の容積縮小体47及び蒸発容器46の大口径側に
立体的に形成された広い領域を水平面で切ったときに得
られる。この断面積S22は(11)式、すなわち、 S22=π{(φ13−φ21)・2}2 である。
【0085】従って、蒸発容器46の高水位時に、蒸発
容器46の底部から蒸気放出側に向かって、断面積がS
21からS22に至るように徐々に広がった状態となる
ので、蒸発容器46の底部から蒸気放出側に向かって上
昇する熱湯水5を水面下で予め拡散させることができ
る。これにより、熱湯気泡の大径化が抑えられるので、
高水位時における熱湯水5の吹きこぼれを防止できる。
しかも、貯水容器13の上部から注水可能な加熱式の加
湿器400’を構成することができる。
【0086】続いて、タンク付きの加湿器について説明
する。図24は、実施形態としてのタンク付きの加湿器
500の構成例を示す斜視図である。この実施形態で
は、貯水容器13が設けられる場合であって、この貯水
容器13に収納可能で、かつ、上部から注水可能なタン
クが設けられるものである。
【0087】この発明に係る加湿器500は図24に示
す貯水容器(貯水兼用収納容器)13、蒸発容器15、
加熱部16、管路17、タンク51及びタンクロック機
構50を有している。上述した加湿器100と同じ名称
及び同じ符号のものは同じ機能を有するためその説明を
省略する。加熱部16としては蒸発筒状部一体式及び蒸
発筒状部分離式のものを使用することができる。
【0088】この例では、タンク51の上部には給水用
のキャップ51Bが設けられ、キャップ51Bを外した
状態で、上部から水5が補給できるようになされてい
る。また、筐体11の内部右隅にはタンクロック機構5
0が設けられ、蒸発容器15の水位に基づいてタンク5
1を貯水容器内に拘束し又はタンク拘束状態を解除する
ようになされる。
【0089】この機構50によって、蒸発容器15が所
定の水位を下回ったときに貯水容器13からタンク51
を取り出せるようになる。この機構50については図2
9〜図33において説明する。また、貯水容器13の排
水口付近に逆止弁71を設け、蒸発容器15から貯水容
器13への逆流を阻止するようにしてもよい。この逆止
弁71については図34〜図39において説明する。
【0090】図25Aは、各々の加湿器で適用可能な上
部開放型のタンク501の構成例を示す正面図である。
図25Bはその側面図である。この例では図25Aに示
すタンク501の上部が開放されており、上部から自由
に水5を継ぎ足して入れることができる。タンク501
の底部には下部弁体52が設けられ、タンク装着後はこ
の下部弁体52が開いて水5が貯水容器13に入り込む
ようになされる。タンク501の大きさは加湿器100
の例で、幅wが10cm程度、長さlが25cm程度
で、高さhが15cm程度である。容量は36リットル
程度である。タンク501はABS樹脂などを金型成型
装置によって箱状に加工することにより形成される。
【0091】この例でタンク501には、かすがい状の
取っ手53が設けられ、タンク501の側面(もしくは
正面)に収納可能な構造になされている。例えば、図2
5Bに示す取っ手53は全長2h+lの長さを有し、そ
の両端(図中では一端のみを示す)には取っ手53の把
持部位よりも幅が広くなったストッパ部152が設けら
れる。一方、タンク501の側面には、長さh/2程度
のスライド可能に形成された凹部状の抜け止め部153
が設けられる。この抜け止め部153によって取っ手5
3を抱え込むように係合される。
【0092】そして、タンク501を持ち運ぶときは、
取っ手53の把持部位を持って引き上げると、ストッパ
部152が抜け止め部153に突き当たる。従って、タ
ンク本体を持ち上げることができる。反対に、取っ手5
3を収納するときは、取っ手53の把持部位を引き下げ
ると、抜け止め部53からストッパ部152が離れて、
取っ手53の把持部位がタンク上面に突き当たる。従っ
て、タンク上部にはその把持部位が突出した状態とな
る。この例でタンク上部には把持部位が突出した状態で
図示しない蓋体12を閉められるようにタンク501の
高さhを最適に設計している(図1参照)。なお、タン
ク上部に図示しない凹部状の溝部を設け、取っ手53の
把持部位をその溝部内に収納するようにしてもよい。タ
ンク上部をすっきりと平坦化することができる。
【0093】図26は、タンク51、501等の下部弁
体52の構成例を示す断面図であり、図27は、その下
部弁体52の動作例(装着時)を示す断面図である。こ
のタンク501等の底部には図26に示す下部弁体52
が設けられる。図26は下部弁体52が閉まった状態を
示している。下部弁体52はキャップ状の本体部154
を有しており、その内側にはネジ155が形成され、予
めタンク501の下部に形成された開口部に装着自在に
螺合される。この本体部154は有底状の二重構造を有
しており、その内部には弁体156、被押圧片157及
びスプリングバネ158を有している。
【0094】例えば、本体部154の内側には弁体スト
ップ用の筒状部52Aが形成され、その筒状部52Aの
内側中央には排水口159が形成され、水5が流出でき
るようになされている。この筒状部52Aの外側には弁
体ガード用の筒状部52Bが形成され、特に、下部弁体
52がタンク501から外されたときに、弁体156の
形状が保護される。
【0095】この排水口159にはスプリングバネ15
8を装着した一端異口径の棒状の被押圧片157が挿嵌
され、この被押圧片157の小口径側には弁体156が
取り付けられる。弁体156は吸盤状の硬質ゴムから成
る。スプリングバネ158は所定の付勢力を有して被押
圧片157の大口径側と排水口159との間に挿嵌され
る。この被押圧片157は、弁体156が弁体ストップ
用の筒状部52Aに当接した状態で、本体部154から
飛び出ない長さに設計される。これはタンク501を抜
き取って給水するときに、被押圧片157が何らかによ
って押されないようにするためである。つまり、タンク
501を貯水容器13から抜き取った状態では、被押圧
片157が本体部154に引っ込んだ状態になされる
(図26参照)。これにより、タンク運搬中の漏水が皆
無となされている。
【0096】この例では図27に示す貯水容器13の底
部の所定位置に凸状の突起部13Bが設けられる。そし
て、図示しないタンク501を貯水容器13に装着する
と、タンク501の下部弁体52の被押圧片157がこ
の突起部13Aに当接される。これにより、被押圧片1
57がスプリングバネ158の付勢力に打ち勝って上方
に移動するので、弁体156が開き、タンク内の水5が
貯水容器内に流出するようになる。従って、貯水容器内
に水が残っている状態で、空のタンク501を装着した
ような場合にも、タンク501の下部弁体52が開くこ
とで、タンク内に水5が浸入し、タンク自身が浮くこと
がない。
【0097】この例の加湿器では上部開放型のタンク5
01に限らず、図28Aに示す上部弁体付きのタンク5
02も使用される。図28Aはその構成例を示す正面か
ら見た一部断面図、図28Bは上部弁体54を上部から
見た図である。図28Aに示すタンク502は、上部に
注水用の開口部54Aを有し、かつ、タンク502の内
側であって開口部54Aを塞ぐように開閉自在な上部弁
体54が取り付けられている。この上部弁体54はシー
ト状の硬質ゴムから成り、図28Bの波線に示す一端が
円弧状で他端が矩形状を成している。
【0098】この上部弁体54はタンク開口部54Aの
片側の接着領域に接着剤などで固定されている。上部弁
体54は、重力によって非接着部位が垂れ下がる状態に
なる場合もある。この例では、やかんなどで給水する場
合には、この上部弁体54を押下するように、やかんの
口を押し込んで水5が入れ込まれる。また、タンク50
2を装着した加湿器が転倒したときには、そのタンク内
の水勢によって上部弁体54が開口部54Aを塞ぐ方向
に動作するので、タンク502から外部へ一度に流出す
る水の量を抑制することができる。
【0099】続いて、タンクロック機構50について説
明をする。図29は、各々の加湿器に使用されるタンク
ロック機構50の構成例を示す部品組立斜視図である。
この例では、貯水容器13に収納されるタンク側面に予
め凹部51Aが設けられることを前提とする。そして、
貯水容器13の水位に基づいてタンク51等の抜き取り
を規制するために、浮き部材55を有したリンク機構部
56が設けられる。リンク機構部56は浮き部材55の
上下動を水平動に変換するために支点軸を有して貯水容
器内に固定される。このリンク機構部56の一端には凸
部が設けられ、この凸部が貯水容器13の水位に基づい
てタンク501の凹部51Aに挿抜するようにされる。
【0100】図29に示すタンクロック機構50はリン
ク機構部56を構成する部品取り付け用の基台57を有
している。この基台57はスライド溝部57A、水路用
の溝部57B及び部材取付け凹状部57Cを有してい
る。このスライド溝部57Aには凸部を成す、例えば、
金属製の棒状のロックピン58が可動自在に係合され
る。部材取付け凹状部57Bには金属製のL字状のリン
ク部材59A及びI字状のリンク部材59Bが、支点軸
を成すネジやピンなどの係合部材251、253によっ
て可動自在に係合される。
【0101】ここで支点軸を2つ設けたのは浮き部材5
5が回転しないようにするためであり、浮き部材55の
上下動を確実にロックピン58の水平動に変換するため
である。L字状のリンク部材59Aにはロックピン58
がネジやピンなどの係合部材255によって可動自在に
係合される。一方、各々のリンク部材59A、59Bの
各々他端には棒状部を有した浮き部材55がネジやピン
などの係合部材252、254によって可動自在に係合
される。このタンクロック機構50は貯水容器13の所
定の位置に固定される。この例では筐体11の内部右隅
に固定される。
【0102】この例では水路用の溝部256を有した部
品カバー部材257が準備され、上述のリンク部材59
A、59Bを取り付けた基台57がカバーされる。基台
57の溝部57Bと部品カバー部材257の溝部256
によって、四角口径状の開口部が形成され、浮き部材5
5の取付け側に水を導くことができる。
【0103】続いて、タンクロック機構50の動作例に
ついて説明する。図30は、加湿器500におけるタン
クロック機構50の動作例(満水時)を示す断面図であ
り、図31は、その動作例(渇水時)を示す断面図であ
る。この例では図30に示す筐体11の内部右隅であっ
て、貯水容器13の水5が周り込むようなされた所定の
位置(横穴状の部屋)にタンクロック機構50が固定さ
れることを前提とする。
【0104】例えば、図30に示す蒸発容器15が高水
位Aのときは、タンクロック機構50の浮き部材55が
浮き上がり、タンクロック機構50の支点軸を中心にし
てリンク機構部56が動作する。つまり、浮き部材55
の上方向への動きがリンク部材59A、59Bによって
ロックピン58の水平方向への動きに変換される。従っ
て、ロックピン58がタンク51の凹部51Aの方向に
移動するので、ロックピン58がタンク凹部51Aに挿
入される。これにより、タンク51が貯水容器13内に
拘束されるので、貯水容器13からタンク51を取り出
せないようにすることができる。
【0105】また、図31に示す蒸発容器15が所定水
位を下回ったときは、浮き部材55が下がり、浮き部材
55の下方向への動きはリンク機構部56の支点軸を中
心にしてリンク部材59A、59Bを逆向きに動作させ
る。従って、ロックピン58がタンク51の凹部51A
から離れる方向に移動するので、タンク凹部51Aから
ロックピン58が抜かれる。これにより、タンク51が
貯水容器13から自由になされるので、貯水容器13か
らタンク51を取り出すことができる。
【0106】このように本実施形態では、蒸発容器15
の水位、つまり、貯水容器13の水位に基づいてタンク
51の取り出しを制御することができるので、高水位時
のタンク51の抜き取りによる貯水容器13内の水位の
急激な低下によって、加熱部16により加熱された熱湯
水5が蒸発容器15から貯水容器13の内部へ逆流する
事態を阻止することができる。
【0107】続いて、他のタンクロック機構60につい
て説明をする。図32は、各々の加湿器に使用される他
のタンクロック機構60の構成例を示す部品組立斜視図
である。この例でも、貯水容器(貯水兼用の収納容器)
13に収納されるタンク側面に予め凹部51Aが設けら
れることを前提とする。そして、貯水容器13の水位に
基づいてタンク51等の抜き取りを規制するために、こ
の例のタンクロック機構60は図32に示す所定形状の
浮き部材61を有している。
【0108】この浮き部材61は図32に示す一端に凸
部62を有し、その上下に下部斜面部61A及び上部斜
面部61Bを有している。浮き部材61は貯水容器13
に配設される。そして、浮き部材61の上下動を水平動
に変換するために浮き部材61は楔状の浮き規制部材6
3と組み合わされる。浮き規制部材63は所定角度θの
傾斜部64を有している。この傾斜部64と浮き部材6
1の下部斜面部61Aとが摺り合わされて係合され、貯
水容器13の水位に基づいてタンク51などの凹部51
Aに浮き部材61の凸部を挿抜するようにされる。浮き
規制部材63には水路用の溝部65が形成され、浮き部
材側に水5が回るようになされている。
【0109】続いて、タンクロック機構60の動作例に
ついて説明する。図33は、加湿器600におけるタン
クロック機構60の動作例(満水時)を示す断面図であ
り、図34は、その動作例(渇水時)を示す断面図であ
る。この例では図33に示す筐体11の内部右隅であっ
て、貯水容器13の水5が周り込むようなされた、上部
に斜面部11Bを有した横穴状の部屋11Cにタンクロ
ック機構60が固定されることを前提とする。
【0110】例えば、図33に示す蒸発容器15が高水
位Aのときは、タンクロック機構60の浮き部材61が
浮き規制部材63の斜面に沿って斜めに浮き上がるの
で、その浮き部材61の上方向への動き成分の中に水平
方向への動き成分が発生する。この水平方向への動き成
分によって、浮き部材61の凸部62がタンク51の凹
部51Aの方向に移動するので、その凸部62がタンク
凹部51Aに挿入される。これにより、タンク51が貯
水容器13の内部に拘束されるので、この貯水容器13
からタンク15を取り出せないようにすることができ
る。
【0111】また、図34に示す蒸発容器15が所定水
位を下回ったときは、浮き部材61が浮き規制部材63
の斜面部64に沿って斜めに下がるので、その浮き部材
61の下方向への動き成分の中に満水時と反対側の方向
への動き成分が発生する。この反対方向への動き成分に
よって、浮き部材61の凸部62がタンクの凹部51A
から離れる方向に移動するので、タンク凹部51Aから
浮き部材61の凸部62が抜かれる。これにより、タン
ク51が貯水容器13から自由になされるので、貯水容
器13からタンク51を取り出すことができる。
【0112】このように本実施形態の加湿器600にお
けるタンクロック機構60では、タンクロック機構50
と同様にして蒸発容器15の水位、つまり、貯水容器1
3の水位Aに基づいてタンク51の取り出しを制御する
ことができるので、高水位時のタンク51の抜き取りに
よる貯水容器13内の水位の急激な低下によって、加熱
部16により加熱された熱湯水5が蒸発容器15から貯
水容器13の内部へ逆流する事態を阻止することができ
る。
【0113】続いて、逆流防止機構70を備えた加湿器
700について説明をする。図35は、逆止弁71を備
えた加湿器700の構成例(タンク装着時)を示す正面
から見た断面図である。
【0114】この発明に係る加湿器700は図35に示
す貯水容器13、蒸発容器15、加熱部16、管路1
7、タンク51及び逆流防止機構70として逆止弁71
を有している。上述した加湿器100と同じ名称及び同
じ符号のものは同じ機能を有するためその説明を省略す
る。加熱部16としては蒸発筒状部一体式及び蒸発筒状
部分離式のものを使用することができる。
【0115】この例では、図35に示した貯水容器(貯
水兼用の収納容器)13の排水口13Aであって管路側
には逆止弁71が設けられ、タンク51の装着及び抜き
取りに応じて管路17における水5の流れを制御するよ
うになされる。この逆止弁71は、少なくとも、貯水容
器13からタンク51が抜き取られたときは、蒸発容器
15から貯水容器内への水5の流れを遮断するようにな
される。この貯水容器13の底部には左壁面から右側へ
突出した凸部72が設けられ、タンク51を受け止める
ようになされる。更に、貯水容器13の底部にはタンク
51の下部弁体52を受け入れる凹部73が形成されて
いる。
【0116】図36は、逆止弁71の構成例を示す部品
組立斜視図である。図36に示す逆止弁71は抜け止め
部付きの押圧片75、蝶番付きの弁体76、突起部付き
の枠体77及び弾性部材としてスプリングバネ78を有
している。上述した貯水容器13の凸部72には図36
に示す貫通口74が形成され、抜け止め部付きの所定の
長さのキャップ状の押圧片75がこの貫通口74に可動
自在に挿嵌されている。
【0117】この抜け止め部75Aは押圧片75の下部
に取り付けられ、この押圧片75が貫通口74から上部
へ抜け出さないようになされる。この押圧片75によっ
て押せる位置であって、貯水容器13の開口部13Aを
覆える大きさの蝶番付きの弁体76が取り付けられ、開
口部13Aを塞いだり開放したりされる。この例で弁体
76の蝶番76Aは貯水容器13の凹部73のエッジ部
分(開口部13Aの右上部)に取り付けられる。
【0118】この弁体76の裏側には突起部付きの環状
の枠体77が設けられ、この突起部77Aには、所定の
付勢力を有したコイル状のスプリングバネ78が挿嵌さ
れる。この状態で枠体77が開口部13Aの下側から上
側に向けて嵌入される。このスプリングバネ78は貯水
容器13にタンク51が装着されない場合などの押圧片
75に外力が加わっていない状態では、弁体76を持ち
上げて開口部13Aを閉じると共に、その押圧片75を
上部に持ち上げられる程度の付勢力を有したものが使用
される。従って、貯水容器13にタンク51が装着され
た場合には、そのタンク51の重みによって押圧片75
に力が加えられ、この力がスプリングバネ78の付勢力
に打ち勝ち、弁体76を押し下げて開口部13Aを開く
ようになされる。
【0119】次に図35及び図37を参照して加湿器7
00の動作を説明する。図37は、加湿器700の逆止
弁71の動作例(抜取り時)を示す断面図である。この
例では、図37に示す貯水容器13の開口部13Aであ
って、その管路側に逆止弁71が取り付けられているこ
とを前提とする。例えば、図35に示した貯水容器13
にタンク51が装着されたときは、逆止弁71により、
スプリングバネ78の付勢力に打ち勝ったタンク51の
重みによって逆止弁71が開かれ、その貯水容器13か
ら蒸発容器15への水5の流れが開放される。
【0120】また、図37に示す貯水容器13からタン
ク51が抜き取られたときは、逆流防止機構70によ
り、スプリングバネ78の付勢力によって逆止弁71が
閉じられ、蒸発容器15から貯水容器内への水5の流れ
が遮断される。このときに、蒸発容器15から貯水容器
内へ逆流しようとする水5も弁体76を閉める方向に加
勢する。この加勢力は蒸発容器15が高水位のときほど
多く働く。
【0121】従って、蒸発容器15が高水位のときに、
タンク51が抜き取られた場合でも、逆流防止機構70
によって蒸発容器15から貯水容器内への水5の流れが
遮断される。このことで、加熱部16により加熱された
熱湯水5が蒸発容器15から貯水容器内へ逆流する事態
を阻止できる。
【0122】なお、弁体76自体に浮力を有する材質を
用いることで、枠体77及びスプリングバネ78などを
省略することができ、逆止弁の構成を簡単にすることも
可能である。この弁体76に浮力を持たせると、貯水容
器13と蒸発容器15との水位差に応じて開閉するよう
になる。
【0123】通常、蒸発容器15の水位と貯水容器13
の水位とが等しい場合には、弁体76によって開口部1
3Aが塞がれる。そして、加熱部16によって水5が沸
騰され蒸発し始め、蒸発容器15の水位がわずかでも下
がると、水位を同一に保とうとして弁体76が開いて貯
水容器13から蒸発容器15へ水5を供給する。また、
タンク51が抜かれ、蒸発容器15の水位が高くなっ
て、貯水容器13の水位が下がると弁体76が閉じて蒸
発容器15から貯水容器13への逆流が阻止される。
【0124】図38は他の逆止弁701を備えた加湿器
700’の構成例を示す正面から見た一部断面図であ
る。図38に示した貯水容器(貯水兼用の収納容器)1
3の排水口13Aであって管路側には逆流防止機構7
0’が設けられ、タンク51の装着及び抜き取りに応じ
て管路17における水5の流れを制御するようになされ
る。この逆流防止機構70’を構成する逆止弁701
は、少なくとも、貯水容器13からタンク51が抜き取
られたときは、蒸発容器15から貯水容器内への水5の
流れを遮断するようになされる。この貯水容器13の凸
部72には切り欠き部72Aが設けられる。
【0125】図39は逆止弁701の構成例を示す部品
組立斜視図である。図39に示す逆止弁701はレバー
及び蝶番付きの弁体79を有している。レバー部79A
は所定の長さ及び剛性を有している。このレバー部79
Aにはステンレス線材などが使用され、例えば、「へ」
字状に曲げられたステンレス線が弁体79の蝶番79B
の根元にスポット溶接されて成る。
【0126】このレバー部79Aは貯水容器13の凸部
72の上部に引っかかる程度の長さを有している。その
凸部72に設けられた切り欠き部72Aにレバー部79
Aの先端が収納できるようになされている。もちろん、
弁体79は貯水容器13の開口部13Aを覆える大きさ
を有しており、このレバー部79Aによって弁体79を
閉じたり開いたりされる。この例で弁体79の蝶番79
Aも貯水容器13の凹部73のエッジ部分(開口部13
Aの右上部)に取り付けられる。
【0127】この弁体79の裏側には逆止弁71と同様
な突起部付きの環状の枠体77、コイル状のスプリング
バネ78などが設けられる。これらについては上述して
いるので、その説明を省略する。
【0128】この例のスプリングバネ78には貯水容器
13にタンク51が装着されない場合などの外力が加わ
っていない状態では、弁体79を持ち上げて開口部13
Aを閉じると共に、凸部72の切り欠き部72Aからレ
バー部79Aの上部が頭を持ち上げた状態になるような
付勢力のものが使用される。従って、貯水容器13にタ
ンク51が装着された場合には、そのタンク51の重み
によってレバー部79Aに力が加えられ、この力がスプ
リングバネ78の付勢力に打ち勝ち、弁体79を押し下
げて開口部13Aを開くようになされる。
【0129】続いて、図38及び図40を参照にして逆
止弁701を装着した加湿器700’の動作を説明す
る。図40は、加湿器700’の逆止弁71の動作例
(抜取り時)を示す断面図である。この例では、図40
に示す貯水容器13の開口部13Aであって、その管路
側に逆止弁701が取り付けられていることを前提とす
る。例えば、図38に示す貯水容器13にタンク51が
装着された場合には、逆流防止機構70’を構成する逆
止弁701により、スプリングバネ78の付勢力に打ち
勝ったタンク51の重みによって逆止弁701が開か
れ、その貯水容器13から蒸発容器15への水5の流れ
が開放される。
【0130】また、図40に示す貯水容器13からタン
ク51が抜き取られたときは、逆止弁701により、ス
プリングバネ78の付勢力によって弁体79が閉じら
れ、蒸発容器15から貯水容器内への水5の流れが遮断
される。このときに、逆止弁71と同様にして蒸発容器
15から貯水容器内へ逆流しようとする水5も弁体79
を閉める方向に加勢する。
【0131】従って、蒸発容器15が高水位のときに、
タンク51が抜き取られた場合でも、逆止弁701によ
って蒸発容器15から貯水容器内への水5の流れが遮断
される。このことで、加熱部16により加熱された熱湯
水5が蒸発容器15から貯水容器内へ逆流する事態を阻
止できる。なお、この例では貯水容器13の凸部72に
は図36に示したような貫通口74を省略することがで
き、逆止弁701の構造が簡単になる。
【0132】続いて、水溜まり表示機構80を備えた加
湿器800について説明をする。図41は、水溜まり表
示機構80を備えた加湿器800の構成例を示す側面か
ら見た一部破砕の断面図である。この発明に係る加湿器
800は図41に示す貯水容器13、蒸発容器15、加
熱部16、管路17、タンク51及び水溜まり表示機構
80を有している。蒸発具取付部14の最低部には水抜
き用の栓部材11Aが設けられる。上述した加湿器10
0と同じ名称及び同じ符号のものは同じ機能を有するた
めその説明を省略する。加熱部16としては蒸発筒状部
一体式及び蒸発筒状部分離式のものを使用することがで
きる。
【0133】この例では、図41に示した加熱部16の
上部には有底状の蒸発具取付部14が形成され、加熱部
16により加熱された熱湯水5の吹きこぼれが受け止め
られる。例えば、蒸発容器15は加熱部16とこの加熱
部16に対して着脱自在に係合される蒸発筒体部18と
を有している。この蒸発筒体部18の下方外周部には、
つば状部18Aを有している。このつば状部18Aが加
熱容器16Cの縁に引っかかるように取り付けられ、加
熱容器16Cとつば状部18Aとの間には水密性の良い
パッキング部材19が取り付けられる。万一、使用者の
蒸発筒体部18の装着不十分で蒸発容器15から熱湯水
5などが吹きこぼれたときは、そこから溢れた水5が蒸
発具取付部内に溜まるようになされる。
【0134】この蒸発具取付部14の内側であって、当
該加湿器800の前面側には水溜まり表示機構80が取
り付けられる。例えば、筐体11に予め窓部となる開口
部11Dが形成され、この開口部11Dの背面に水溜ま
り表示機構80が取り付けられる。水溜まり表示機構8
0は浮き部材として浮き玉81を有しており、蒸発具取
付部内に溜まった水5に基づいて浮き上がるようになさ
れ、この浮き玉81によって蒸発具取付部内に水5が溜
まっているか否かを確認するようになされている。
【0135】図42は、水溜まり表示機構80の構成例
を示す部品組立斜視図である。図42に示す水溜まり表
示機構80は窓部用の透明部材(窓部材という)82を
有している。この窓部材82は蒸発具取付部14の内壁
と筐体11の開口部11Dとの境に設けられる。もちろ
ん、蒸発具取付部14に対して水密性良く、窓部材82
と蒸発具取付部14とが接着剤などにより接合される。
この窓部材82は目視点検可能なようにするために透明
な樹脂、例えば、光透過率の良いアクリル樹脂などをレ
ンズ状に形成したものを使用するとよい。
【0136】この窓部材82の後方には浮き部材として
色付き(例えば赤色)の浮き玉81が装着される。この
浮き玉81を装着した状態で、窓部材82には浮き包囲
部材83が固定され、窓部材82の上下区間だけ浮き玉
81を可動自在になされる。浮き包囲部材83の本体部
は「コ」字状の部材83Aから成り、上下面及び背面か
ら浮き玉81が抜けないようになされている。もちろ
ん、その両端側には浮き玉抜け止め用の部材83Bが設
けられる。
【0137】また、図42に示す波線で囲んだ矩形領域
αが筐体11に形成された開口部11Dの大きさに等し
い。ここで、矩形領域αを故意に上部に片寄せているの
は、浮き玉81が窓部材82の下部に隠れるようにする
ためである。これは、蒸発具取付部内に水5が溜まって
いない場合には、外部から浮き玉を見せないようにする
ためである。
【0138】図43Aは、水溜まり表示機構80の動作
例(水溜まり無し時)を示す断面図及び図43Bはその
正面図である。この例では蒸発具取付部内に水溜まり表
示機構80が取り付けられていることが前提である。蒸
発具取付部内には水5が溜まってない状態が好ましい。
これは蒸発具取付部14と蒸発容器15との断熱を良く
すること、及び、蒸発具取付部内に多く水5を溜める
と、加熱部16の熱効率が低下するばかりか、筐体11
の温度上昇につながるためである。
【0139】しかしながら、蒸発筒体部18の装着不十
分等で、蒸発容器15から蒸発具取付部内へ熱湯水5が
流出した場合には、その熱湯水5が蒸発具取付部14に
受け止められる。この例では、蒸発具取付部内にある程
度の水5が溜まるようになると、浮き玉81が窓部材8
2から頭を出すようになる。もちろん、この段階で筐体
裏面の栓部材11Aを開けて水5を排出するようにして
もよい。
【0140】図44Aは、水溜まり表示機構80の動作
例(水溜まり有り時)を示す断面図及び図44Bはその
正面図である。この例では、予め、基準水位Rを決めて
置き、この基準水位Rに浮き玉81が到達したら、栓部
材11Aを開いて排水するようになされる。従って、当
該加湿器800を連続使用することによって、蒸発具取
付部内に水5が溜まり始めるとその溜まった水に基づい
て水溜まり表示機構80の赤色の浮き玉81が徐々に浮
き上がるようになる。
【0141】従って、この浮き玉81の位置変化から蒸
発具取付部内に水5が溜まってきたこと、及び、その蒸
発具取付部14に溜まっている水5の量を予想すること
ができる。しかも、基準水位Rに到達した時点で、栓部
材11Aを開いて排水すれば良い。このように水溜まり
表示機構80の構造が簡単なことから、当該加湿器80
0のコストダウンを図ることができる。
【0142】この例の水溜まり表示機構80は貯水容器
13の水位と蒸発容器15の水位とが同一となされる加
湿器100〜800や、従来方式のようなタンク内の水
位と蒸発容器の水位とが異なるようになされる加湿器1
のどちらのタイプにも使用できる。
【0143】続いて、蒸発容器上に動作表示機構90を
装備した加湿器について説明する。図45は実施形態と
しての加湿器900の構成例を示す斜視図である。図4
6は蓋体12に設けられた動作表示機構90を上面から
見た例を示す一部断面図、及び、図47はそれを側面か
ら見た例を示す断面図である。
【0144】この実施形態では、蒸発容器内の蒸気9に
基づく動作が確認できるような動作表示機構90が設け
られ、その蒸気噴出口付近に手を差し出すようなことを
せずとも、当該加湿器900が動作しているか否かを確
認できるようにしたものである。
【0145】この発明に係る加湿器900は図45に示
す貯水容器13、蒸発容器15、加熱部16、管路17
及び動作表示機構90を有している。上述した加湿器1
00と同じ名称及び同じ符号のものは同じ機能を有する
ためその説明を省略する。加熱部16としては蒸発筒状
部一体式及び蒸発筒状部分離式のものを使用することが
できる。
【0146】この例では上述した蓋体12の蒸気噴出口
12Aの位置に動作表示機構90が設けられ、加熱部1
6により加熱沸騰された蒸気9に基づいて色調が変化す
るようになされる。この動作表示機構90による色の変
化によって上部の蒸気吹き出し口91から蒸気9が放出
されているかを確認するようになされる。
【0147】この動作表示機構90は筒状の透明部材と
して図46に示す上下端が開放された表示筒状部92を
有している。この上端開放部が蒸気吹き出し口91であ
る。この表示筒状部92は蒸発容器15の上部に配置さ
れる。この表示筒状部92の裏面側には図47に示す筐
体状の光源取付部93が設けられる。この光源取付部9
3の背面には反射板94が形成され、光が反射するよう
になされる。
【0148】これと共に、光源取付部93の中央には光
源95が取り付けられ、表示筒状部92に向けて光が照
射される。この光源95には色付き電球が使用される。
色付き電球には青や黄色のランプを使用するとよい。そ
の他に緑色等の発光ダイオードを光源95として使用し
てもよい。好ましくは青色の発光ダイオードを取り付け
るとよい。青色は蒸気を扱う加湿器に関して演色効果が
上がるからである。青色の発光ダイオードが高価な場合
には、白色電球を使用し、その電球と表示筒状部92と
の間に青色のカラーフィルタを設けるようにしてもよ
い。
【0149】この例の動作表示機構90は貯水容器13
の水位と蒸発容器15の水位とが同一となされる加湿器
100〜800や、従来方式のようなタンク内の水位と
蒸発容器の水位とが異なるようになされる加湿器1のど
ちらのタイプにも使用できる。
【0150】この実施形態としての加湿器900によれ
ば、蒸発容器内の熱湯水5によって蒸気9が発生される
と、その蒸気9の濃度に基づいて動作表示機構90によ
る例えば青の色調が変化するようになる。一般に透明部
材に湯気が付着すると白く結露する。そして、光源95
から色の付いた光がこの結露部分に照射されると、結露
部分がレンズ効果を起こしてキラキラ輝いて見えるよう
になる。
【0151】また、蒸気9の濃度が高いと光が透過し難
くなり、反対に、その濃度が低いと光が透過し易くな
る。この現象を利用して、例えば、黄色のランプ(フォ
グランプ)の色調変化を当該加湿器900の前面から観
察するようにする。これにより、蒸気吹き出し口付近に
手を差し出したり、蒸気吹き出し口91を覗き込んだり
するようなことをせずとも、この表示筒状部92の光源
95による青色の輝きを観察すれば、当該加湿器900
が動作しているか否かを確認することができる。なお、
この動作表示機構90は筐体11内に収納してもよく、
この場合には巨体11前面に確認用の窓が設けられる。
【0152】続いて、各々の加湿器に適用可能な回路構
成例について説明する。図48は加湿器900の回路構
成例を示すブロック図である。この例では蒸発容器内の
水量に応じて熱源部16Aが自動制御されるものであ
る。
【0153】この例の加湿器900は図48に示す電源
スイッチSWを有している。この電源スイッチSWには
電源回路84が接続され、商用電源が一部が操作電源用
の電圧に降圧される。熱源部16Aには商用電源をその
まま供給する方法、商用電源を低電圧に降圧して供給す
る方法及び商用電源を高電圧に昇圧して供給する方法が
採られる。いずれも場合も、電気用品取り締まり法に適
合するようにすればよい。
【0154】この電源回路84にはリレー回路85及び
AC−DCコンバータ86が接続される。リレー回路8
5では電源回路84で加工された最適な電圧を選択する
ようになされる。また、蒸発容器内の水量に応じて熱源
部16Aに供給する電圧をスイッチング制御するように
してもよい。このリレー回路85には熱源部16Aが接
続され、バンドヒータなどに所定の電圧を供給すること
により、所定の熱エネルギーが加熱部16から水5に与
えられる。
【0155】一方、電源回路84に接続されたAC−D
Cコンバータ86では、操作電源用の電圧が直流電圧に
変換され、CPU(中央演算装置)87及び上述の動作
表示機構80の光源95に供給される。加湿器の構造に
よっては、モータ制御回路88、モータ89及びファン
96が設けられる。その際に、DC電圧がモータ制御回
路88及びモータ89に供給される。専ら、従来方式の
ようなタンク内の水位と蒸発容器の水位とが異なるよう
になされる加湿器1にファン96が設けられ、蒸気9を
送風するようになされる。
【0156】このCPU87には表示部10を構成する
LEDやスライドスイッチが接続されると共に、フロー
トセンサ97及び湿度センサ98が接続される。操作用
のスライドスイッチや発光ダイオード(LED)などの
表示部10は筐体前面に取り付けられる。スライドスイ
ッチによって当該加湿器の運転時間及び室内の湿度の設
定などができるように操作される。その設定結果はLE
Dなどの表示部10に表示される。
【0157】フロートセンサ97はアナログ量を検出す
るものが好ましい。単一オン・オフ検出用のフロートセ
ンサでも、水位に基づいて熱源部16Aのオン・オフ制
御を行うことができる。この例では、蒸発容器15、管
路17又は貯水容器13の最低水位を与える位置にフロ
ートセンサ97が設けられ、これらの位置で水量を検出
し、水位検出信号S1がCPU87に出力される。ま
た、スライドスイッチによる湿度設定値及び湿度センサ
98から得られた湿度検出信号S2に応じて熱源部16
Aが自動制御される。例えば、予め設定された湿度設定
値よりも湿度センサ98による室内湿度値の方が多くな
った場合には、湿度を低減するように熱源部16Aの電
圧供給値を例えば減らす方向で電圧制御される。
【0158】反対に、予め設定された湿度設定値よりも
湿度センサ98による室内湿度値の方が少なくなった場
合には、湿度を増加すように熱源部16Aの電圧供給値
を例えば増加する方向で電圧制御される。これにより、
蒸発容器15の水位が高いときも、低いときも最適な蒸
気9を室内に放出することができる。この回路構成例は
加湿器900に限らず、他の加湿器100〜800にお
いても適用することができる。
【0159】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加湿器に
よれば、蒸気発生用の容器内に容積縮小部材が設けら
れ、蒸気発生用の容器の底部側に比べてその上部側の体
積が大きくなるように構成されるものである。
【0160】この構成によって、蒸気発生用の容器内の
水量を減らすことができ、加熱部に対する負荷を減少さ
せることができる。従って、このような容積縮小部材を
蒸気発生用の容器内に設けない場合に比べて早く水を沸
騰させることができ、素早く蒸気を吹き上げることがで
きる。
【0161】更に、蒸気発生用の容器の高水位時におい
て、その容器の底部から蒸気放出側に向かって断面積が
徐々に広がる状態となるので、その容器の底部から蒸気
放出側に向かって上昇する熱湯水を水面下で予め拡散さ
せることができる。従って、高水位時における熱湯水の
吹きこぼれを防止できる。
【0162】この発明は貯水用の容器の上部から注水が
可能で、しかも、水を加熱して発生した蒸気を放出する
加熱式の加湿器に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態としての加湿器100の構成例を示す
斜視図である。
【図2】蒸発具取付部14の構成例を示す筐体上部から
見た断面図である。
【図3】その加熱部分離式の蒸発容器15の構成例を示
す断面図である。
【図4】その加熱部一体式の蒸発容器151の構成例を
示す断面図である。
【図5】加湿器100の動作例を示す筐体正面から見た
断面図である。
【図6】実施形態としての加湿器200の構成例を示す
斜視図である。
【図7】フィン付きの容積縮小錐体部21の構成例を示
す斜視図である。
【図8】容積縮小錐体部21の機能例を示す蒸発容器1
5の正面から見た断面図である。
【図9】コア付きの容積縮小円柱部25の構成例を示す
斜視図である。
【図10】A〜Cは容積縮小円柱部25のコア状部28
A〜28Cの構成例を示す上面図である。
【図11】容積縮小円柱部25の機能例を示す蒸発容器
15の正面から見た断面図である。
【図12】実施形態としての加湿器300の構成例を示
す斜視図である。
【図13】微細化機能付きの容積縮小複合体31の構成
例を示す斜視図である。
【図14】容積縮小複合体31の機能例を示す蒸発容器
15の正面から見た断面図である。
【図15】実施形態としての加湿器400の構成例を示
す斜視図である。
【図16】ドーム状の容積縮小体41の構成例を示す斜
視図である。
【図17】容積縮小体41の機能例を示す蒸発容器15
の正面から見た断面図である。
【図18】蒸発容器151及びドーム状の容積縮小体4
1の口径例を示す加湿器400の蒸発具取付部14を上
から見た図である。
【図19】A及びBは蒸発容器151における上下部の
断面積の比較例を示すイメージ8半分のみ)図である。
【図20】加湿器400’で使用する円錐体状の蒸発容
器46の構成例を示す斜視図である。
【図21】加湿器400’の動作例を示す蒸発容器46
を正面から見た一部断面図である。
【図22】円錐体状の蒸発容器46及び容積縮小体47
の口径例を示す加湿器400’の蒸発具取付部14を上
から見た図である。
【図23】A及びBは蒸発容器46における上下部の断
面積の比較例を示すイメージ(半分のみ)図である。
【図24】実施形態としてのタンク付きの加湿器500
の構成例を示す斜視図である。
【図25】A及びBは上部開放型のタンク501の構成
例を示す正面図である。
【図26】各タンクの下部弁体52の構成例を示す断面
図である。
【図27】その下部弁体52の動作例(装着時)を示す
断面図である。
【図28】Aは上部弁体付きのタンク502の構成例を
示す正面から見た一部断面図、Bは弁体を上部から見た
図である。
【図29】タンクロック機構50の構成例を示す部品組
立斜視図である。
【図30】加湿器500におけるタンクロック機構50
の動作例(満水時)を示す断面図である。
【図31】そのタンクロック機構50の動作例(渇水
時)を示す断面図である。
【図32】他のタンクロック機構60の構成例を示す部
品組立斜視図である。
【図33】加湿器600におけるタンクロック機構60
の動作例(満水時)を示す断面図である。
【図34】そのタンクロック機構60の動作例(渇水
時)を示す断面図である。
【図35】逆止弁71を備えた加湿器700の構成例を
示す正面から見た一部断面図である。
【図36】その逆止弁71の構成例を示す部品組立斜視
図である。
【図37】その逆止弁71の動作例(抜取り時)を示す
加湿器700の正面から見た一部断面図である。
【図38】他の逆止弁701を備えた加湿器700’の
構成例を示す正面から見た一部断面図である。
【図39】他の逆止弁701の構成例を示す部品組立斜
視図である。
【図40】その逆止弁701の動作例(抜取り時)を示
す加湿器700’の正面から見た一部断面図である。
【図41】水溜まり表示機構80を装備した加湿器80
0の構成例を示す側面から見た一部破砕の断面図であ
る。
【図42】水溜まり表示機構80の構成例を示す部品組
立斜視図である。
【図43】Aは水溜まり表示機構80の動作例(水溜ま
り無し時)を示す断面図及びBはその正面図である。
【図44】Aは水溜まり表示機構80の動作例(水溜ま
り有り時)を示す断面図及びBはその正面図である。
【図45】実施形態としての加湿器900の構成例を示
す斜視図である。
【図46】蓋体12に設けられた動作表示機構90を上
面から見た例を示す一部断面図である。
【図47】動作表示機構90を加湿器900の側面から
見た例を示す断面図である。
【図48】加湿器900の回路構成例を示すブロック図
である。
【図49】従来方式に係る加湿器1の構成例を示す概念
図である。
【符号の説明】
13 貯水容器(貯水用の容器、貯水兼用収納容器) 14 蒸発具取付部 15,151,46 蒸発容器(蒸気発生用の容器) 16 加熱部 17 管路 18 蒸発筒状体 20,40,47 容積縮小部材 21 容積縮小錐体部(容積縮小部材) 23 フィン状部(微細化部材) 25 容積縮小円柱部(容積縮小部材) 27 コア状部 30 微細化機能付きの容積縮小部材 31 容積縮小複合体(容積縮小部材) 32,42 筒状体 33,41 容積縮小体 50 タンクロック機構 51 タンク 52 下部弁体 53 取っ手 56 リンク機構部 60 他のタンクロック機構 63 浮き部材規制部 70 逆流防止機構 71 逆止弁 75 押圧片 78 スプリングバネ(弾性部材) 80 水溜まり表示機構 81 浮き玉 82 窓部材 83 浮き包囲部材 90 動作表示機構 91 蒸気引き出し口 92 表示筒状部 93 光源取付部 95 光源 100〜900 加湿器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部から注水可能な貯水用の容器と、 前記貯水用の容器から水を受けて該容器の水位と同一に
    なされる蒸気発生用の容器と、 前記蒸気発生用の容器と貯水用の容器とを結ぶ管路と、 前記管路を通して補給される水を加熱する加熱部と、 前記蒸気発生用の容器内に設けられた容積縮小部材とを
    備え、 前記蒸気発生用の容器は、 底部側に比べて上部側の体積が大きくなるように構成さ
    れることを特徴とする加湿器。
  2. 【請求項2】 前記容積縮小部材の上部がドーム状に形
    成されたことを特徴とする請求項1に記載の加湿器。
  3. 【請求項3】 前記蒸気発生用の容器及び容積縮小部材
    が錐体状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載
    の加湿器。
  4. 【請求項4】 前記蒸気発生用の容器の最高水位面より
    も前記容積縮小部材の上面が下位に配されることを特徴
    とする請求項1に記載の加湿器。
  5. 【請求項5】 前記蒸気発生用の容器の最高水位面より
    も高い位置に吸排気口を有した管部材が前記容積縮小部
    材に取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の
    加湿器。
  6. 【請求項6】 前記貯水用の容器に収納可能で、かつ、
    上部から注水可能なタンクが設けられることを特徴とす
    る請求項1に記載の加湿器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006064265A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Nittetsu Elex Co Ltd 加湿ガス供給システムおよびその供給方法

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