JP2000266718A - 酸素センサ - Google Patents

酸素センサ

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JP2000266718A
JP2000266718A JP11068598A JP6859899A JP2000266718A JP 2000266718 A JP2000266718 A JP 2000266718A JP 11068598 A JP11068598 A JP 11068598A JP 6859899 A JP6859899 A JP 6859899A JP 2000266718 A JP2000266718 A JP 2000266718A
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JP
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heater
oxygen
temperature
area
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JP11068598A
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English (en)
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Yasushi Matsuo
康司 松尾
Satoshi Ishikawa
聡 石川
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン始動時に酸素検出素子を加熱して
活性化させるとともに、昇温特性の向上を図り、熱衝撃
による酸素検出素子又はヒータの割れ(クラック)を防
止し、マイグレーションの発生を防止し得る酸素センサ
を提供する。 【解決手段】ヒータ3の中心軸線O1が中空部2aの中
心軸線O2に対して偏心して配置されるとともに、ヒー
タ3と酸素検出素子2の接触位置に高温発熱域H1を配
したことで、発熱部42が酸素検出素子2の必要部位に
対して効率的に加熱を行い、酸素検出素子2の局部的な
昇温が効率よく短時間でなし得て、酸素検出素子2の低
温活性を向上させる。高温発熱域H1付近以外の区域で
本体部411の軸線方向長さL(振幅)を小とすること
でこの区域での発熱量を減じ、発熱部42の温度勾配
(温度分布)がその軸線方向に広がりをもつようにな
り、線接触タイプに好ましい温度分布が得られることに
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば内燃機関
の排気ガスなど、被測定ガス中の酸素を検出するための
酸素センサに関する。
【0002】
【従来の技術】このような酸素センサの一形態として、
先端部が閉じた中空軸状をなし、内外面にそれぞれ電極
層を有する酸素検出素子を備えたものが知られている。
このようなタイプの酸素センサでは、基準ガスとしての
大気を酸素検出素子の内面(内部電極層)に導入する一
方、酸素検出素子の外面(外部電極層)には排気ガスが
接触し、その結果酸素検出素子には、その内外面の酸素
濃度差に応じて酸素濃淡電池起電力が生じる。そして、
この酸素濃淡電池起電力を、排気ガス中の酸素濃度の検
出信号として内外電極層からリード線等を介して取り出
すことにより、排気ガス中の酸素濃度を検出できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるタイプの酸素セ
ンサは、エンジン始動直後など排気ガス温度が低いとき
に、固体電解質部材で構成された酸素検出素子の活性が
充分でなく、測定可能な起電力を取り出せるまでにかな
りの時間を要する。そこで、発熱部を有する軸状のヒー
タを酸素検出素子の中空部に挿入し、エンジン始動時に
酸素検出素子を加熱して活性化させることにより、有害
成分の発生が比較的多い始動時に素早く測定出力(起電
力)を立ち上げるようにしている。その際場合によって
は互いに矛盾する以下の諸課題に総合的に配慮する必要
がある。 昇温特性の向上:加熱ロスを抑え如何に効率的に加熱
し、酸素検出素子の低温活性を向上させるかが重要であ
る。 熱衝撃による割れの防止:酸素検出素子の低温活性向
上のため、急激に局部的な加熱を行うと、熱衝撃により
酸素検出素子又はヒータに割れ(クラック)を生ずる恐
れがある。急激な温度変化(経時変化)及び極端な温度
勾配(温度分布)を発生しないような工夫が必要であ
る。 マイグレーションの防止:円筒状あるいはその他の形
状に形成されたセラミック基体中に、W(タングステ
ン)等の高融点金属からなる抵抗発熱体を埋設した構造
のセラミックヒータにおいて、高温使用を長時間継続す
ると抵抗発熱体が劣化して電気抵抗値が増大することが
あり、ヒータの寿命の低下につながる問題がある。この
ような抵抗発熱体の劣化の原因としては、抵抗発熱体あ
るいはセラミック基体の構成成分が高温下の通電により
電気化学的な拡散現象、いわゆるエレクトロマイグレー
ション(以下、単にマイグレーションという)を起こす
ことが挙げられている(例えば特開平4−329291
号公報参照)。例えば、抵抗発熱体の構成成分がマイグ
レーションによりセラミック基体中に拡散流出すると、
その流出部分で抵抗発熱体が消耗し、過昇・断線に至る
こともある。また、焼結助剤成分として添加されるMg
OあるいはCaO等の金属酸化物成分は、セラミック基
体中ではガラス相の形で存在するが、これに含有される
金属イオンないし酸素イオンもマイグレーションを起こ
しやすい。例えば抵抗発熱体の主要構成成分がWである
場合には、マイグレーションにより移動してくる酸素イ
オンにより酸化され、同様に抵抗値増大や断線等の問題
を引き起こすことがある。そこで高温使用を長時間継続
しても抵抗発熱体の劣化が生じにくく、長寿命のヒータ
が望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために、本発明の酸素センサは、先端部が閉
じた中空軸状をなし、その中空部の内外面にそれぞれ電
極層を有する酸素検出素子と、前記酸素検出素子の中空
部に挿入され、少なくともその先端部に発熱部を有する
軸状のヒータとを備え、前記ヒータの発熱部は、軸線方
向に沿って設ける複数の本体部と、それら本体部をその
両端部において互いに接続する接続部とを有する一本の
連続形態に形成されている抵抗発熱体が、セラミック基
体の周方向に沿って配置され、前記ヒータの発熱部近傍
において、該ヒータの中心軸線が前記酸素検出素子の中
空部の中心軸線に対して片側に寄るように偏心して配置
されるとともに、前記ヒータの発熱部表面であって前記
酸素検出素子の中空部内壁面に接触する区域に、他の区
域よりも高温となる高温発熱域が設けられ、該高温発熱
域付近における前記本体部の軸線方向長さが他の区域に
おけるそれよりも大であることを特徴とする。
【0005】上記本発明によれば、ヒータの中心軸線が
中空部の中心軸線に対して偏心して配置されるととも
に、ヒータと酸素検出素子の接触位置に高温発熱域を配
したことで、発熱部が酸素検出素子の必要部位に対して
効率的に加熱を行い、酸素検出素子の局部的な昇温が効
率よく短時間でなし得て、酸素検出素子の低温活性を向
上させる。したがって有害成分の発生が比較的多い始動
時に素早く測定出力(起電力)を立ち上げることが可能
となる。なお、ここで「偏心」の文言には、ヒータの
中心軸線と中空部の中心軸線が交わる状態、及びヒー
タの中心軸線が片側に寄るように中空部の中心軸線に対
して概ね平行となっている状態を含めて考えることがで
きる。なお、ここで「接触」の文言には、ヒータの発熱
部表面を酸素検出素子の中空部内壁面に側方から押し付
けられる、いわゆる横当て接触方式において、発熱部
表面の前端部のみが中空部内壁面に接触する状態(いわ
ゆる点接触、又はそれに近い状態)、及び前者表面が
後者壁面に沿うように長い距離で接触する状態(いわゆ
る線接触、又はそれに近い状態)を含めて考えることが
できる。本発明では、高温発熱域付近以外の区域で本体
部の軸線方向長さ(振幅)を小とすることでこの区域で
の発熱量を減じ、発熱部の温度勾配(温度分布)がその
軸線方向に広がりをもつようになり、線接触タイプに好
ましい温度分布が得られることになる。
【0006】また本発明は、高温発熱域において、本体
部の単位長さ当たりの電気抵抗値が他の区域におけるそ
れよりも大であり、及び/又は本体部の配置間隔が他の
区域におけるそれよりも小であることを特徴とする。ヒ
ータの発熱部表面が酸素検出素子の中空部内壁面に接触
する場合(横当て接触状態)には、発熱部の接触位置を
介した熱伝導と発熱部の近傍位置での熱輻射により中空
部内壁面を加熱し、これらの熱伝達により発熱部の接触
位置や近傍位置からは熱が奪われやすい。しかし、発熱
部の接触位置又はその近傍位置を高温発熱域として充分
な熱供給を可能とするとともに、抵抗発熱体のシンプル
な構成と合理的な配置によって極端な温度勾配がなくヒ
ータや酸素検出素子に割れを生じにくい酸素センサが提
供できる。
【0007】なお、抵抗発熱体の断面積の大・小関係
は、単位長さ当たりの電気抵抗値の小・大関係に比例す
るので、本体部の断面積が他の区域におけるそれよりも
小とするか、及び/又は本体部の配置間隔が他の区域に
おけるそれよりも小とすることで高温発熱域を容易に形
成できる。これによれば、抵抗発熱体の配置パターンの
工夫(断面積の大・小関係)のみで実施が容易である。
ただし、高温発熱域において抵抗発熱体を他の部分より
も高電気抵抗率の材質により構成する形としてもよい。
【0008】本発明は、抵抗発熱体には、複数のヒータ
端子部にそれぞれ電気的に接続される複数の導線部が形
成されるとともに、高温発熱域が、発熱部の周方向にお
いて互いの導線部間の中央付近に配設されていることを
特徴とする。導線部を相対的に高温発熱域から遠ざける
ことにより、高温下での通電使用を長時間継続してもマ
イグレーションによる抵抗発熱体の劣化が生じにくく、
長寿命のヒータが得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例に基づき説明する。図1は本発明の酸素セ
ンサの内部構造を示し、図2は要部の拡大図である。酸
素センサ1は、先端が閉じた中空軸状の固体電解質部材
である酸素検出素子2と、酸素検出素子2の中空部2a
に挿入されたヒータ3とを備える。酸素検出素子2は、
ジルコニア等を主体とする酸素イオン伝導性固体電解質
により中空に形成されている。また、この酸素検出素子
2の中間部外側には、絶縁性セラミックから形成された
インシュレータ6、7及びタルクから形成されたセラミ
ック粉末8を介して金属製のケーシング10が設けられ
ている。なお、以下の説明において、酸素検出素子2の
軸方向先端部に向かう側(閉じている側)を「前方
側」、これと反対方向に向かう側を「後方側」と称す
る。
【0010】ケーシング10は、酸素センサ1を排気管
等の取付部に取り付けるためのねじ部9bを有する主体
金具9、その主体金具9の後方側開口部に内側が連通す
るように結合された主筒14、主体金具9の前方側開口
部を覆うように取り付けられたプロテクタ11等を備え
る。本発明の酸素センサ1はねじ部9bより前方(図1
の下方)が排気管等のエンジン内に位置し、それより後
方(図1の上方)は外部の大気中に位置して使用され
る。図2に示すように、酸素検出素子2の外面及び中空
部2aの内面には、そのほぼ全面を覆うように、例えば
PtあるいはPt合金により多孔質に形成された外部電
極層2bと内部電極層2cとが設けられている。
【0011】主体金具9の後方側の開口部には、前述の
主筒14が絶縁体6との間にリング15を介して加締め
られ、この主筒14に筒状のフィルタアセンブリ16が
外側から嵌合・固定されている。このフィルタアセンブ
リ16の後端側開口部はゴム等で構成されたグロメット
17で封止され、またこれに続いてさらに内方にセラミ
ックセパレータ18が設けられている。そして、それら
セラミックセパレータ18及びグロメット17を貫通す
るように、酸素検出素子2用のリード線20,21及び
ヒータ3用のリード線(図示せず)が配置されている。
他方、主体金具9の前方側開口部には酸素検出素子2の
先端側(検出部)を覆うプロテクタ11が装着されてい
る。
【0012】フィルタアセンブリ16は、主筒14(ケ
ーシング10)に対し後方外側からほぼ同軸的に連結さ
れる筒状形態をなすとともに、壁部に複数の気体導入孔
52が形成された第一フィルタ保持部51を備える。そ
して、その第一フィルタ保持部51の外側には、上記気
体導入孔52を塞ぐ筒状のフィルタ53(例えばポリ四
フッ化エチレンの多孔質体等で構成された撥水性樹脂フ
ィルタ)が配置され、さらに、そのフィルタ53の外側
には、壁部に1ないし複数の気体導入孔55が形成され
るとともに、フィルタ53を第一フィルタ保持部51と
の間で挟み付けて保持する第二フィルタ保持部54が配
置される。グロメット17は、第一フィルタ保持部51
の後方側開口部に対しその内側に弾性的にはめ込まれ、
各リード線20,21等を挿通するためのシール側リー
ド線挿通孔91を有するとともに、それらリード線2
0,21等の外面と第一フィルタ保持部51の内面との
間をシールする。
【0013】次に、酸素検出素子2用の一方のリード線
20は、互いに一体に形成されたコネクタ23a、引出
し線部23b、金具本体部23c及びヒータ把持部23
dからなる内部電極接続金具23を経て前述の酸素検出
素子2の内部電極層2c(図2)と電気的に接続されて
いる。一方、他方のリード線21は、互いに一体に形成
されたコネクタ33a、引出し線部33b及び金具本体
部33cとを有する外部電極接続金具33を経て、酸素
検出素子2の外部電極層2b(図2)と電気的に接続さ
れている。酸素検出素子2は、その内側に配置されたヒ
ータ3で加熱することで活性化される。ヒータ3は棒状
のセラミックヒータであり、抵抗発熱体41(図5,図
4参照)を有する発熱部42が、+極側及び−極側のヒ
ータ端子部40,40に接続されるリード線(図示せ
ず)を経て通電されることにより、酸素検出素子2の先
端部(検出部)を加熱する。
【0014】図3に示すように、内部電極接続金具23
は、先端側に形成されたヒータ把持部23dの内面でヒ
ータ3の外面を把持するとともに、金具本体部23cの
外面と酸素検出素子2の内面との接触により内部電極接
続金具23及びヒータ3を軸方向に位置固定する役割を
果たす。また引出し線部23bの一端が金具本体部23
cの周方向の1ケ所に接続する形で一体化され、さらに
その他端にコネクタ23aが一体化されている。
【0015】ヒータ把持部23dは、ヒータ3の周囲を
包囲するC字状の横断面形状を有している。そして、ヒ
ータ3を未挿入の状態ではヒータ3の外径よりは少し小
さい内径を有し、ヒータ3の挿入にともない弾性的に拡
径してその摩擦力によりヒータ3を把持する。
【0016】また、金具本体部23cは、左右両側の縁
に鋸刃状の接触部23eがそれぞれ複数形成された板状
部分を円筒状に曲げ加工することにより、ヒータ3を包
囲する形態で形成されている(すなわち、ヒータ3が挿
通される)。そして、金具本体部23cの外周面及び接
触部23eと酸素検出素子2の中空部2aの内壁面(内
部電極層2c内面)との間の摩擦力によって内部電極接
続金具23及びヒータ3を中空部2aに対し軸線方向に
位置決めする役割を果たすとともに、複数の接触部23
eの各先端部において内部電極層2c内面と接触・導通
するようになっている。
【0017】一方、外部電極接続金具33は、円筒状の
金具本体部33cを有するとともに、引出し線部33b
の一端が金具本体部33cの周方向の1ケ所に接続する
形で一体化され、さらにその他端にコネクタ33aが一
体化されている。他方、その中心軸線を挟んで引出し線
部33bの接続点と反対側には、軸線方向のスリット3
3eが形成されている。このような金具本体部33cの
内側に、酸素検出素子2の後端部がこれを弾性的に押し
広げる形で内側から挿入されている。具体的には、酸素
検出素子2の外周面後端部には外部側出力取出部として
の導電層2fが、周方向に沿って帯状に形成されてい
る。外部電極層2bは、例えば無電解メッキ等により、
酸素検出素子2の係合フランジ部2sよりも前端側の要
部全面を覆うものとされている。他方、導電層2fは、
例えば金属ペーストを用いたパターン形成・焼き付けに
より形成されるもので、同様に形成される軸線方向の接
続パターン層2dを介して外部電極層2bと電気的に接
続されている。
【0018】なお、金具本体部33cの酸素検出素子2
挿入側の開口部には、例えばその周方向に沿って外向き
に開く挿入ガイド部33fを形成しておけば、挿入時の
引っ掛かり等が生じにくく、一層スムーズな組付けが可
能となる。また、同様の目的で、酸素検出素子2の開口
部外縁に面取部2gを形成することもできる。
【0019】上記酸素センサ1において、基準ガスとし
ての大気は外部連通口68→溝部69→気体滞留空間6
5→気体導入孔55→フィルタ53→気体導入孔52→
隙間92→隙間98→隙間K→中空部2aを経て酸素検
出素子2の内面(内部電極層2c)に導入される。一
方、酸素検出素子2の外面(外部電極層2b)にはプロ
テクタ11のガス透過口12を介して導入された排気ガ
スが接触し、酸素検出素子2には、その内外面の酸素濃
度差に応じて酸素濃淡電池起電力が生じる。そして、こ
の酸素濃淡電池起電力を、排気ガス中の酸素濃度の検出
信号として内外電極層2c,2b(図2)から接続金具
23,33及びリード線20,21を介して取り出すこ
とにより、排気ガス中の酸素濃度を検出できる。
【0020】次に、図4は酸素検出素子とヒータの位置
関係を説明する概念図、図5は発熱部の拡大図を示す。
ヒータ3の中心軸線O1と酸素検出素子2の中空部2a
の中心軸線O2との位置関係、及びヒータ3の発熱部4
2表面と酸素検出素子2の中空部2a内壁面との位置関
係について次のように表せる。 ヒータ3の中心軸線O1と酸素検出素子2の中空部2
aの中心軸線O2が交わる状態であり、これによりヒー
タ3の発熱部42近傍において、ヒータ3の中心軸線O
1が酸素検出素子2の中空部2aの中心軸線O2に対して
片側に寄るように偏心(オフセット)して配置されてい
る。また、ヒータ3の発熱部42表面を酸素検出素子2
の中空部2a内壁面に側方から押し付けられる、いわゆ
る横当て接触方式において、発熱部42表面の前端部の
みが中空部2a内壁面に接触する状態(点接触状態)と
なっている。(図4(a)参照) ヒータ3の中心軸線O1と酸素検出素子2の中空部2
aの中心軸線O2が平行移動している状態であり、これ
によりヒータ3の発熱部42近傍において、ヒータ3の
中心軸線O1が酸素検出素子2の中空部2aの中心軸線
O2に対して片側に寄るように偏心(オフセット)して
配置されている。また、ヒータ3の発熱部42表面を酸
素検出素子2の中空部2a内壁面に側方から押し付けら
れる、いわゆる横当て接触方式において、ヒータ3の発
熱部42表面が酸素検出素子2の中空部2a内壁面に沿
うように長い距離で接触する状態(線接触状態)となっ
ている。(図4(b)参照) ヒータ3の中心軸線O1と酸素検出素子2の中空部2
aの中心軸線O2が平行移動している状態であり、これ
によりヒータ3の発熱部42近傍において、ヒータ3の
中心軸線O1が酸素検出素子2の中空部2aの中心軸線
O2に対して片側に寄るように偏心(オフセット)して
配置されている(図4(b)と同)。また、ヒータ3の
発熱部42表面と酸素検出素子2の中空部2a内壁面と
が離間している、いわゆる近接方式である。(図4
(c)参照)
【0021】なお、前述の点接触又は線接触について、
実際上は内部電極接続金具23のヒータ把持部23dの
押し付け力等によってヒータ3の発熱部42表面は酸素
検出素子2の中空部2a内壁面に対していずれも面接触
状態である(図8参照)が、便宜上上記の呼称を用い
る。また、酸素検出素子2の中空部2a内壁面には、固
体電解質粉末の成形・焼成により製造する際に、成形時
の離型性をかためる等の目的で、底部側が縮径する僅か
なテーパが付与されている。ここまでの説明で明らかな
ように、本発明の対象となるのは、図4(a)及び
(b)の横当て接触方式である。
【0022】図5は、点接触タイプの図4(a)の発熱
部42の拡大図である。ヒータ3の発熱部42近傍にお
いて、ヒータ3の中心軸線O1が酸素検出素子2の中空
部2aの中心軸線O2に対して片側に寄るように偏心し
て配置されるとともに、ヒータ3の発熱部42表面が酸
素検出素子2の中空部2a内壁面に接触する位置に配設
されている。ヒータ3の発熱部42表面が酸素検出素子
2の中空部2a内壁面に接触する横当て接触方式である
ので、接触位置を介した熱伝導により、また発熱部42
近傍位置での熱輻射により、発熱部42の接触位置や近
傍位置からは大量の熱が中空部2a内壁面へ熱伝達され
る。なお、線接触タイプ(図4(b)参照)においても
基本的な熱伝達の状況に変わりはない。
【0023】図6は、ヒータの一実施例を示している。
セラミックヒータ(ヒータ)3は、円筒状のセラミック
基体43と、その半径方向中間部において周方向面内に
埋設された抵抗発熱体41とを有する。抵抗発熱体41
(発熱部42)はヒータ3の先端部にのみ設けられてい
る(ただし、筒状成形体432が露出する最先端には設
けていない)。
【0024】抵抗発熱体41は、図6(a)に示すよう
に、セラミック基体43の軸線方向に沿って延びる複数
の本体部411が、それと交差する周方向に配置される
とともに、それらの互いに隣接するもの同士が、両端部
において接続部412により順次連結された、つづら折
れ状(図6は特に屈曲状)の連続形態に形成されてい
る。そして、その抵抗発熱体41の後端側の両端には、
セラミック基体43の軸線方向に延びる電源接続用の2
つの導線部413が一体化されて形成されている。
【0025】抵抗発熱体41は高融点金属を主体に構成
されており、使用可能な高融点金属としては、Wが代表
的であるがMoも使用可能であり、両者は単独で用いて
も複合させて用いてもいずれでもよい。また、セラミッ
ク基体43は、熱伝導性と高温強度及び高温耐食性に優
れていることからAlを主体に構成できるが、こ
のほかにもムライト、コージェライト、スピネル等のA
成分を含有したセラミックを使用することがで
きる。なお、セラミック基体中には、SiO、Mg
O、CaO、B等の1種又は2種以上からなる焼
結助剤成分が、合計で15重量%以下の範囲で含有され
ていてもよい。抵抗発熱体41がWを主体に構成され、
セラミック基体43がAlを主体に構成される場
合が最も一般的である。
【0026】上記ヒータ3は、例えば次のようにして製
造することができる。すなわち、図7(a)に示すよう
に、セラミックス粉末をバインダとともに板状に成形し
た粉末成形体431の板面に、抵抗発熱体41の原料粉
末を含有するペーストを用いて、抵抗発熱体41のパタ
ーン(本体部411となるべき部分、接続部412とな
るべき部分、導線部413となるべき部分を含む)を印
刷し、導線部413の末端にヒータ端子部40を配置す
る。次に、図7(b)に示すように、別途形成された円
筒状の筒状成形体432の外周面に対し粉末成形体43
1を、抵抗発熱体41のパターンが形成された面が内側
となるように巻き付けて、同図(c)に示すような筒状
の成形体を作製する。そして、これを焼成することによ
り、図6に示すヒータ3を得る。なお、44は粉末成形
体431を筒状成形体432の外周面に巻き付けたとき
にできる継ぎ目で、本体部411が粗となる(発熱量
小)ので酸素検出素子2の中空部2a内壁面に接触する
位置からは遠ざけたほうがよく(図5(b)参照)、溝
状の継ぎ目は無くすのがより好ましい。
【0027】図8は、抵抗発熱体41の印刷パターンを
展開して示す模式図である。酸素検出素子2の中空部2
a内壁面と接触する位置(素子接触部)Tが図8(a)
のほぼ中央にあり、抵抗発熱体41は、粉末成形体43
1(セラミック基体43)の軸線方向に沿って延びる複
数の本体部411が、それと交差する周方向に配置され
るとともに、それらの互いに隣接するもの同士が、両端
部において接続部412により順次連結された、つづら
折れ状(図8は特に屈曲状)の一本の連続形態に形成さ
れている。そして、各本体部411は、図8(b)に示
すように、素子接触部Tに近い中央のものほどその断面
積S(図では線幅W)が段階的に小さくなるものとさ
れ、周方向における配置間隔P(ピッチ)も素子接触部
Tに近い中央のものほど段階的に小さくされて、素子接
触部Tの周囲を取り囲むように高温発熱域H1(例えば
800℃の等温線)が形成される。また、高温発熱域H
1付近における本体部411の軸線方向長さが他の区域
におけるそれよりも大に形成し、高温発熱域H1から遠
ざかるにつれて段階的に本体部411の軸線方向長さL
(振幅)を小としている。振幅Lは軸線方向の両側で縮
小しているので、抵抗発熱体41の印刷パターンには中
央の素子接触部T近傍を頂点及び底とする山線及び谷線
Mが形成される。このことで高温発熱域H1から遠い区
域での発熱量を減じ、発熱部42の温度勾配(温度分
布)がその軸線方向に広がりをもつようになって、高温
発熱域H1を広く取り囲む高温維持域H2(例えば700
℃の等温線)が形成される。前述の線接触タイプに適し
た温度分布が得られる。
【0028】このように、発熱部42近傍位置での発生
熱が熱輻射により中空部2a内壁面を加熱し、一方接触
位置を介した熱伝導により中空部2a内壁面を加熱し、
これらの熱伝達により発熱部42の接触位置や近傍位置
からは大量の熱が奪われる。しかし、発熱部42の接触
位置又はその近傍位置を高温発熱域H1として充分な熱
供給を可能とするとともに、抵抗発熱体41のシンプル
な構成と合理的な配置によって極端な温度勾配がなくヒ
ータや酸素検出素子に割れを生じにくい酸素センサが提
供できる。さらに、抵抗発熱体41の印刷パターンの両
端には、周方向で約180゜(半周)の間隔を保ちつつ
ヒータ3の軸線方向後端側に向かって延び、2つのヒー
タ端子部40とそれぞれ電気的に接続される2つの導線
部413が一体的に形成され、両導線部413間の周方
向中央付近に高温発熱域H1を配置している。この結
果、導線部413は相対的に高温発熱域H1から遠ざけ
られ、高温発熱下で通電使用を長時間継続してもマイグ
レーションによる抵抗発熱体41の劣化が生じにくく、
長寿命のヒータ3が得られる。
【0029】なお、抵抗発熱体41の断面積Sの大・小
関係は、単位長さ当たりの電気抵抗値の小・大関係に比
例する。したがって、抵抗発熱体41の成分変更等を行
うこと無くその配置パターンの工夫(断面積Sの大・小
関係)で実施が可能である。また、接続部412につい
ても、素子接触部Tに近い中央のものほどその断面積
(図では線幅)が段階的に小さくなるものとされてい
る。
【0030】図9は、図8の第一変更例で、抵抗発熱体
41の印刷幅が、粉末成形体431の幅W0の例えば約
1/2(半周分)とされている。軸方向前端側は振幅を
揃え、後端側で高温発熱域H1から遠ざかるにつれて段
階的に本体部411の軸線方向長さL(振幅)を小とし
ている(山線Mのみ)。高温発熱域H1、高温維持域H2
ともに軸線方向後端側にやや尖った形状になると予想さ
れる。全体的に高温発熱域H1と、高温維持域H2を狭い
範囲に納めることができ、マイグレーション防止に有効
と考えられる。なお、接続部412が曲線状に形成さ
れ、抵抗発熱体41のつづら折れ状パターンは図9では
湾曲状(蛇行状)を呈している。
【0031】図10は、図8の第二及び第三変更例で、
ともに軸方向後端側は振幅を揃え、前端側で高温発熱域
H1から遠ざかるにつれて段階的に本体部411の軸線
方向長さL(振幅)を小としており(谷線Mのみ)、本
体部411の本数を減らしている。全体の発熱量をやや
抑えることにより、熱衝撃による割れの防止を図ってい
る。
【0032】なお、上述の各実施例においては、抵抗発
熱体41はセラミック基体43内に埋設されているが、
セラミック基体43の外周面に抵抗発熱体41を形成す
るようにしてもよい。また、抵抗発熱体41を形成する
ために、抵抗発熱材料粉末のペーストを用いてセラミッ
ク粉末の成形体431上に所望のパターンを印刷した後
焼成する方法が使用されているが、予め焼成されたセラ
ミック基体43の外周面上に、蒸着、スパッタリング等
により抵抗発熱材料の膜を各種パターンに形成する方法
を採用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸素センサの縦断面図。
【図2】図1の酸素センサの要部を示す縦断面図。
【図3】セラミックセパレータへの組み付け状態を示す
分解斜視図。
【図4】酸素検出素子とヒータの位置関係を説明する概
念図。
【図5】発熱部の拡大図。
【図6】ヒータの一実施例を示す部分切欠き斜視図及び
その断面図。
【図7】図6のヒータの製造方法の一例を示す説明図。
【図8】抵抗発熱体の印刷パターンを展開して示す模式
図。
【図9】抵抗発熱体の印刷パターンの第一変更例を展開
して示す模式図。
【図10】抵抗発熱体の印刷パターンの第二及び第三変
更例を展開して示す模式図。
【符号の説明】
1 酸素センサ 2 酸素検出素子 2a 中空部 2b 外部電極層 2c 内部電極層 3 ヒータ 10 ケーシング 18 セラミックセパレータ 20,21 リード線 40 ヒータ端子部 41 抵抗発熱体 411 本体部 412 接続部 413 導線部 42 発熱部 43 セラミック基体 431 粉末成形体 432 筒状成形体 44 継ぎ目 72 リード線挿通孔 H1 高温発熱域 H2 高温維持域 P 本体部の配置間隔(ピッチ) S 本体部の断面積 W 本体部の線幅 L 本体部の軸線方向長さ(振幅) O1 ヒータの中心軸線 O2 酸素検出素子の中空部の中心軸線 T 素子接触部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部が閉じた中空軸状をなし、その中
    空部の内外面にそれぞれ電極層を有する酸素検出素子
    と、 前記酸素検出素子の中空部に挿入され、少なくともその
    先端部に発熱部を有する軸状のヒータとを備え、 前記ヒータの発熱部は、軸線方向に沿って設ける複数の
    本体部と、それら本体部をその両端部において互いに接
    続する接続部とを有する一本の連続形態に形成されてい
    る抵抗発熱体が、セラミック基体の周方向に沿って配置
    され、 前記ヒータの発熱部近傍において、該ヒータの中心軸線
    が前記酸素検出素子の中空部の中心軸線に対して片側に
    寄るように偏心して配置されるとともに、前記ヒータの
    発熱部表面であって前記酸素検出素子の中空部内壁面に
    接触する区域に、他の区域よりも高温となる高温発熱域
    が設けられ、 該高温発熱域付近における前記本体部の軸線方向長さが
    他の区域におけるそれよりも大であることを特徴とす
    る、酸素センサ。
  2. 【請求項2】 前記高温発熱域において、前記本体部の
    単位長さ当たりの電気抵抗値が他の区域におけるそれよ
    りも大であり、及び/又は前記本体部の配置間隔が他の
    区域におけるそれよりも小であることを特徴とする、請
    求項1記載の酸素センサ。
  3. 【請求項3】 前記高温発熱域において、前記本体部の
    断面積が他の区域におけるそれよりも小であり、及び/
    又は前記本体部の配置間隔が他の区域におけるそれより
    も小であることを特徴とする、請求項2記載の酸素セン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記抵抗発熱体には、複数のヒータ端子
    部にそれぞれ電気的に接続される複数の導線部が形成さ
    れるとともに、 前記高温発熱域は、前記発熱部の周方向において互いの
    導線部間の中央付近に配設されていることを特徴とす
    る、請求項1記載の酸素センサ。
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