JP2000266730A - 電磁超音波計測方法および装置 - Google Patents
電磁超音波計測方法および装置Info
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Abstract
つ高いSN比を得ることができる計測方法及び装置。 【解決手段】 送信用センサコイル2とこのコイルに近
接した磁極をもつ第1の磁石3よりなる送信用電磁超音
波探触子及び受信用センサコイル4とのコイルに近接し
た磁極をもつ第2の磁石5よりなる受信用電磁超音波探
触子を被検体1の近傍に配置し、前記送信用センサコイ
ル2を介して所定パルス幅内で周波数、振幅もしくは位
相のいずれか、またはこれらの任意の組合せにより変調
したバースト信号を送信し(10,12〜15)、前記
受信用センサコイル4を介して得た受信信号と、前記送
信した信号と同一または類似の波形の参照信号との相関
演算を行い(11,15〜18)、この相関演算後の受
信信号を用いて被検体の計測を行う。
Description
て導電性材料の超音波計測を行う技術に関し、特に高い
時間分解能で且つ高いSN比を得る計測方法及び装置に
関するものである。
触で超音波の発生や検出を行う方法の一つとして、電磁
超音波法が知られている。この技術は、導電性の被検体
に外部から磁場をかけておき、被検体に近接させたセン
サコイルに電流を流すことにより被検体中に渦電流を生
じせしめ、その渦電流と磁場とで発生するローレンツ力
を用いて被検体中に超音波を発生するものであり、検出
についても同様の原理である。
場をもってバイアス磁界をかけておき、被検体に近接さ
せたセンサコイルから発生した磁界によりバイアス磁界
を変化させ、これにより磁歪を変化させて被検体中に超
音波を発生する原理もある。このような電磁超音波法
は、外部磁場とセンサコイルとの位置関係次第で様々な
モードの超音波が発生・検出でき、かつ非接触であると
いう大きなメリットがあるものの、現在一般的に用いら
れている圧電振動子による超音波発生検出法に比較し
て、電気機械変換効率が非常に低いため感度・SN比が
悪いという問題がある。
善する工夫が種々試みられてきた。例えば、被検体中の
磁束密度が大きくなるように、非導電性磁性材の保護板
(特開昭56−132558号公報)や磁性材のセンサ
コイル(特開昭57−84350号公報)を使うことに
よりセンサそのものの感度を改善する方法、センサコイ
ルと被検体間に金属箔を狭んで(特開平2−96607
号公報、特開平5−288733号公報)電気ノイズを
低減する方法、2つの受信センサコイルを差動接続で用
いて(特開昭53−143388号公報、特開昭57−
84352号公報)ノイズを低減する方法などである。
する方法として、信号処理方法が提案されている。例え
ば送信信号を高電圧化する方法として、トリガ式スパー
クギャップによる方法(特開昭53−89486号公
報)、2方向性サイラトロンによる方法(特開昭58−
180947号公報)、倍電圧パルサーによる方法(非
破壊検査誌Vol.34,No.11,pp.808−
814)など、パルス状の送信信号の振幅を増やす方法
がある。しかしながら、上記の送信信号を高電圧にする
方法には次のような問題点がある。すなわち、電圧の尖
頭値が10kV程度では、センサコイルや接続線の途中
でスパーク・ショートしたり、他の機器のノイズ源とな
ってしまう。センサコイルには感度を増すためには巻数
が多い方が望ましいが、耐圧を増すためには太くかつ被
覆した線を用いる必要があってあまり巻数が増やせな
い。また、高電圧を発生させるため、送信信号のパルス
繰り返し周波数を数100Hz程度までしか高くでき
ず、高速に移動する被検体に適用できない。
中で超音波が共振することを利用した電磁超音波共鳴
(非破壊検査誌Vol.43,No.12,pp.76
4−770)による方法がある。しかしながらこの方法
では、被検体に垂直に入射せしめた超音波の多重反射波
の位相が揃って(コヒーレントとなり)共鳴するよう
に、その共鳴周波数でかつパルス幅が長いバースト波を
送信信号に用いるため、反射エコーを個別に分離するこ
とができず、複数の反射源を持つ被検体や平行面を持た
ない被検体へ適用することができない。
音波法における送信信号の高電圧化はセンサコイルの耐
圧の問題があり、一方、パルス幅の長いバースト波によ
って共鳴させる方法は複数の反射源を持つ被検体や平行
面を持たない被検体へ適用することができないという問
題があった。この両者の中間として、あまりパルス幅の
長くないバースト波を用いたり、センサコイルを共振回
路にする方法が考えられるが、パルス状の送信信号に比
較して、受信エコーの時間分解能が大幅に劣化するた
め、その適用対象は自ずと限られてしまう。このため、
現在においても、電磁超音波法の工業現場における実用
化は数例に留まっている。本発明は、このような状況に
鑑みて行われたものであり、電磁超音波計測において高
い時間分解能でかつ高いSN比を得ることができる計測
方法および装置を提供することを目的とする。
電磁超音波計測方法は、ローレンツ力または磁歪を用い
て被検体に電磁気的に超音波を発生させ、該超音波を検
出して被検体の計測を行う電磁超音波計測方法におい
て、送信用センサコイルと該送信用センサコイルに近接
した磁極をもつ第1の磁石よりなる送信用電磁超音波探
触子および受信用センサコイルと該受信用センサコイル
に近接した磁極をもつ第2の磁石よりなる受信用電磁超
音波探触子を前記被検体の近傍に配置し、前記送信用セ
ンサコイルを介して所定パルス幅内で周波数、振幅もし
くは位相のいずれか、または、これらの任意の組合せに
より変調したバースト信号を送信し、前記受信用センサ
コイルを介して得た受信信号と、前記送信した信号と同
一または類似の波形の参照信号との相関演算を行い、該
相関演算後の受信信号を用いて前記被検体の計測を行う
ものである。
法は、前記請求項1に係る電磁超音波計測方法におい
て、送信用電磁超音波探触子および受信用電磁超音波探
触子を共に被検体の同一の面側に配置するか、または送
信用電磁超音波探触子を被検体の一方の面側に配置し受
信用電磁超音波探触子を被検体の他方の面側に配置する
ものである。
置は、ローレンツ力または磁歪を用いて被検体に電磁気
的に超音波を発生させ、該超音波を検出して被検体の計
測を行う電磁超音波計測装置において、前記被検体の近
傍に配置される、送信用センサコイルと該送信用センサ
コイルに近接した磁極をもつ第1の磁石よりなる送信用
電磁超音波探触子および受信用センサコイルと該受信用
センサコイルに近接した磁極をもつ第2の磁石よりなる
受信用電磁超音波探触子と、所定パルス幅内で周波数、
振幅もしくは位相のいずれか、またはこれらの任意の組
合せにより変調したバースト信号を数値データとして算
出するバースト信号算出手段と、前記バースト信号算出
手段の算出したバースト信号を、送信信号、参照信号と
してそれぞれ記憶する送信信号記憶手段および参照信号
記憶手段と、前記送信信号記憶手段に記憶された送信信
号を読出しアナログ信号に変換するD/A変換手段と、
前記D/A変換手段の出力するアナログ信号を電力増幅
して前記送信用センサコイルに印加する電力増幅手段
と、前記受信用センサコイルが得た受信信号を増幅する
受信増幅手段と、前記受信増幅手段の増幅した受信信号
を数値データに変換するA/D変換手段と、前記A/D
変換手段の出力する数値データと、前記参照信号記憶手
段から読出した参照信号との相関演算を行う相関演算手
段とを備えたものである。
置は、前記請求項3に係る電磁超音波計測装置におい
て、受信用電磁超音波探触子は、前記被検体の前記送信
用電磁超音波探触子の配置された面側またはその対向側
に配置されるものである。
定パルス幅を持ち周波数、振幅もしくは位相のいずれ
か、またはこれらの任意の組合せで変調したバースト信
号を送信信号に用いるようにしており、パルス幅が長く
平均電力の大きい送信信号を用いることで、あまり高い
送信電圧でなくても強い超音波を発生させることができ
る。さらに、送信信号と同一又は類似の波形の信号を参
照信号とし、受信信号と参照信号との相関演算を行うよ
うにしているので、バースト波のパルス圧縮作用により
時間的に長かったエコーのパルス幅が短く圧縮されると
共に、送信信号と相関のない電気的ノイズを大幅に低減
することができる。このため、電磁超音波共鳴や、セン
サコイルを共振回路にするような時間分解能が劣化する
方法の必要がなくなり、高い時間分解能でかつ高いSN
比を得ることができる。さらに、送信用センサコイルと
それに近接した第1の磁石と、受信用センサコイルとそ
れに近接した第2の磁石とを分離させて、送信用電磁超
音波探触子と受信用電磁超音波探触子とを別ユニットと
しているので、送信時に送信用センサコイルに近接した
磁石内に発生する超音波エコーを、受信用センサコイル
が受信することがなく、エコー性のノイズが少ない極め
て優れたSN比を得ることができる。
構造図である。図1において、1は被検体、2は送信用
センサコイル、3は送信用センサコイル2に近接した磁
極(図ではN極)をもつ第1の磁石、4は受信用センサ
コイル、5は受信用センサコイル4に近接した磁極(図
ではS極)をもつ第2の磁石、10はバースト信号演算
手段、11は参照信号記憶手段、12は送信信号記憶手
段、13はD/A変換器、14は電力増幅器、15は同
期信号発生手段、16は受信用増幅器、17はA/D変
換器、18は相関器である。
センサコイル2及び受信用センサ4を接近させて、この
送信用センサコイル2に磁極(図ではN極)を近接させ
た第1の磁石3を配置し、また受信用センサコイル4に
近接させた磁極(図ではS極)をもつ第2の磁石5を配
置している。ここで第1の磁石3と第2の磁石5とは、
完全に分離された独立する2つの磁石であり、その詳細
は図6で後述するが、図4のように断面が“コ”の字型
の単一の磁石のN極とS極ではない。また、送信用セン
サコイル2とこれに近接した磁極をもつ第1の磁石3よ
りなる構成を送信用電磁超音波探触子、受信用センサコ
イル4とこれに近接した磁極をもつ第2の磁石5よりな
る構成を受信用電極超音波探触子という。この送信用と
受信用の電極超音波探触子の図1と異なる配置例は図8
で後述する。
せた磁石3の磁極(N極)と受信用センサコイル4に近
接させた磁石5の磁極(S極)の間に流れる磁束を用い
て被検体1に磁場をかけており、この図の場合、各コイ
ル直下では磁束は垂直方向である。この磁束により、送
信用センサコイル2から被検体表面に誘起される渦電流
にローレンツ力をかけ、電磁超音波を発生するようにし
ている。一方、受信はこの逆の原理で受信用センサコイ
ル4に信号を得る。ここで、被検体1は非磁性体である
SUS304、2つのセンサコイル2,4は長径20m
m、巻数20ターンとし、2つの磁石3,5には15×
30×30mmの永久磁石を用い、図1の示すような配
置とした(図6の(b)の斜視分解図を参照)。
送信のための変調をかけたバースト信号には様々なもの
が適用できるが、本実施形態ではチャープ(chir
p)信号を用いた。このチャープ信号s(i)は、図1
のバースト信号演算手段10によって次の式(1)に基
づいて発生される。但しここでfC は中心周波数、Bは
周波数掃引帯域幅、Tはパルス幅、fS はサンプリング
周波数である。またこの例でバースト信号演算手段10
は汎用のコンピュータを用いた。
数1MHz、周波数掃引帯域幅1.6MHz、パルス幅20μ
sとし、サンプリング周波数5MHzで離散化して求めたの
で、データ点数は100点である。バースト信号演算手
段10によって発生された上記のチャープ信号は、シリ
アル伝送によって、それぞれRAMによって構成される
参照信号記憶手段11と送信信号記憶手段12に記憶さ
れる。
プ信号は、同期信号発生手段15により発生される同期
信号に同期して100点分の読み出しが開始され、D/
A変換器13で所定のサンプリング周波数でアナログ信
号に変換され、電力増幅器14で高電圧に増幅される。
そして、電力増幅器14の出力信号は、送信用センサコ
イル2に印加され、超音波に変換されて被検体1中に発
信される。この例において、同期信号発生手段15によ
り発生される同期信号は1KHz の周波数とし、D/A変
換器13によるチャープ信号のサンプリング周波数は5
MHz とした。また電力増幅器14は帯域幅0.1〜5MH
z 、50Ω負荷においてピーク間電圧1000Vppの
出力のものを用いた。
は、受信用増幅器16によってA/D変換に必要な電圧
まで増幅され、A/D変換器17でデジタル信号に変換
される。このデジタル信号に離散化された受信信号は、
相関器18にて参照信号記憶手段11に格納されている
参照信号との相関が演算され、この相関演算結果が出力
される。この例において、受信用増幅器16は帯域幅
0.1〜5MHz 、増幅度70dBとし、図示されていな
い増幅度調整器により計測に用いたいエコーが適正なレ
ベルになるように調整した。A/D変換器17のサンプ
リング周波数は、前記の5MHz とし、同期信号発生手段
15による同期信号に同期してサンプリングを開始する
ようにした。また、相関器18には汎用のコンピュータ
を用い、次の式(2)を用いて相関を計算した。但しこ
こで、xj (i)は入力信号、c(k)は参照信号、y
j (i)は出力信号、NC は参照信号の点数、jは探傷
信号の繰り返しを表し、nは1探傷周期における探傷信
号データ点数である。
パルス圧縮の動作を説明する波形図である。図2におい
て、時間τ1 の点は式(2)でi=0の位置に相当す
る。まず、τ 1 の位置で、受信信号と参照信号との相関
演算を0〜Nc −1点のデータ分だけ行う。相関の結果
は、図中一番下の相関信号(受信信号と参照信号の類似
度を示す信号)として出力される。このτ1 の時点では
参照信号と受信信号は類似していないため、出力はほと
んど零である。次に、iを一つずつ増やし、図中τ2 ,
τ3 ,…のように順次演算を行っていく。この結果、受
信信号中のエコーと参照信号の位相が一致した点(図中
の時間軸のほぼ中央)で、最大ピークの相関信号が得ら
れる。この結果、受信エコーのパルス幅は圧縮され、参
照信号と相関のない電気的なノイズ信号は大幅に低減さ
れる。
る。図1の構成から相関処理後の受信信号を観察するた
め、図中には示していないが、相関器18の後にD/A
変換器を接続して相関演算出力をアナログ信号に変換
し、このアナログ信号をオッシロスコープで観察した。
また、従来技術として相関処理を行わない状態での観察
の場合は、受信用増幅器16の直後の信号で観察した。
この実験では材料の厚みは150mm、センサのリフト
オフ(センサコイルと被検体との間の距離)は1mmと
した。図3は本実施形態1の実験に用いた送信信号を示
す図であり、同図の(a)は比較のために用いた波数3
波の何も変調していないバースト波(トーンバースト
波;1MHz のサイン波)による送信信号を示し、(b)
は図1の送信信号記憶手段12でのチャープ波による送
信信号を示している。
9−311859号(平成9年11月13日出願で未公
開)の発明における電磁超音波探触子の構成を示す図で
あり、同図の(a)は断面図を、(b)は(a)の斜視
分解図を示している。上記先出願の発明における電磁超
音波探触子は、図4のように断面が“コ”の字型の単一
の磁石3(又は5)と、送受信共用の単一のセンサコイ
ル2(又は4)により構成される。そして、“コ”の字
型の磁石の各磁極の下のセンサコイルに流れる電流の向
きがそれぞれ揃うように、センサコイルの巻線は巻かれ
る。図4の例では、磁石の左側の磁極(N極)の下のセ
ンサコイルには紙面の表から裏に向う電流が流れ、磁石
の右側の磁極(S極)の下のセンサコイルには紙面の裏
から表に向う電流が流れるように構成される。
験結果を示す図であり、同図の(a)はトーンバースト
波を送信に用いてかつ相関処理を行わない時の受信波形
を、(b)はチャープ波を送信に用いてかつ相関処理を
行なった時の受信波形を示している。なお、図5の
(b)で、相関処理を行うための参照信号は、図3の
(b)と同一波形の信号を用いている。図5の(a)で
は、波数が多い時間分解能の悪いエコー波形であり、か
つ電気性ノイズの混入によりSN比も低い。一方、図5
の(b)では、エコーの波数は約1.5波と非常に高い
時間分解能が得られ、かつ送信信号の電圧が1000V
程度でも電気性ノイズはほとんど抑えられている。
理由によるノイズがまだ残っている。すなわち、磁石も
導電体であるため、送信信号がセンサコイルに印加され
ると、センサコイルに近接した磁極には渦電流が流れて
ローレンツ力が発生し、磁石内に電磁超音波が発せられ
る。この磁石内の超音波は多重反射を繰り返す。この超
音波エコーは振動であるため、センサコイルに面した磁
極面にはローレンツ力の逆の作用で渦電流が発生し、そ
の渦電流はセンサコイルにて受信される。このように、
“コ”の字型の単一の磁石と送受信共用の単一のセンサ
コイルよりなる図4の構成の電磁超音波探触子では、送
信信号により磁石内に発生する電磁超音波に基づく渦電
流をセンサコイルが受信するため、この受信信号がエコ
ー性のノイズとして観察される。特に変調されたバース
ト波を用いて相関処理を行うと、電気性ノイズに対する
SN比が向上するため、図5の(b)に示されるように
磁石内の超音波反射が明瞭に受信される。
触子の構成を示す図であり、同図の(a)は断面図を、
(b)は斜視分解図を示している。図6の電磁超音波探
触子は、送信用センサコイル2とこの送信用センサコイ
ル2に近接した磁極をもつ第1の磁石3によりなる送信
用電磁超音波探触子と、受信用センサコイル4とこの受
信用センサコイル4に近接した磁極を持ちかつ前記第1
の磁石3とは分離された第2の磁石5によりなる受信用
電磁超音波探触子とで構成されている。そして、第1,
第2の磁石3,5の各磁極の下のセンサコイルに流れる
電流の向きが、それぞれ揃うようにセンサコイル2,4
の巻線は巻かれる。図6の例では、磁石3のN極の下の
センサコイル2の右半分には紙面の表から裏に向う電流
が流れ、磁石5のS極の下のセンサコイル4の左半分に
は紙面の裏から表に向う電流が流れるように構成され
る。
験結果を示す図である。図7では、エコーの波数は約
1.5波と非常に高い時間分解能であり、ノイズもほと
んどない非常に優れたSN比を得ることができた。これ
は、図6の構成の電磁超音波探触子によって、送信用セ
ンサコイル2に近接した磁極Nをもつ磁石3と、受信用
センサコイル4に近接した磁極Sをもつ磁石5とが物理
的に分離されているため、送信用センサコイル2から磁
石3に発生して磁石3内で多重反射する電磁超音波は、
受信用センサコイル4に近接した磁極をもつ磁石5の中
に入らないからである。この結果図7では、エコー性の
ノイズは極めて少くなっている。
ば、所定パルス幅を持ち周波数変調したチャープ波を送
信信号に用いており、このパルス幅が十分長いので送信
信号の電圧をあまり高くしなくても大きな平均電力を送
信できることになり、その結果、強い超音波を発生させ
計測感度を向上させることができる。さらに、送信信号
と同一波形のチャープ信号を参照信号とし、受信信号と
参照信号との相関演算を行っているので、受信チャープ
波のパルス圧縮作用により時間的に長かったエコーのパ
ルス幅が圧縮される。加えて、送信用センサコイルに近
接した磁極を持つ磁石と受信用センサコイルに近接した
磁極を持つ磁石とを構造的に分離しているため、送信用
センサコイル2から磁石3に超音波が発せられ、磁石3
内で多重反射を起こしても、この振動状の超音波は受信
用センサコイル4に近接した磁極を持つ磁石5の中に入
らない。この結果、エコー性のノイズも少ない極めてS
N比の良い計測信号を得ることができる。
る超音波計測法と異なり、振動子の機械的な共振がない
ため、元々広帯域性を有するものであるが、従来は感度
が低かったため、電磁超音波共鳴や、センサコイルの共
振回路化など、時間分解能を大幅に劣化せざるを得ず、
広帯域パルスの発生は困難であった。本実施形態1で示
した発明は、この電磁超音波が本来持っている広帯域性
に着目し、パルス圧縮の信号処理と組み合わせることに
より、単に計測感度を高めるのみならず、電磁超音波本
来の広帯域性を引き出すようにして、また電気的なノイ
ズも抑圧されるので、次に問題となる磁石内反射に対し
ての対策を施した点に特徴を有するものである。
構成図である。前記図1の実施形態1では、送信用セン
サコイル2に近接させた磁極(図ではN極)と受信用セ
ンサコイル4に近接させた磁極(図ではS極)の間を流
れる磁束を用いて被検体表面に磁場をかけると共に、送
信用センサコイル2と受信用センサコイル4を被検体1
に対して同じ面に配置した反射法としていたが、実施形
態2では透過法とし、図8に示すように、送信用センサ
コイル2と第1の磁石3によりなる送信用電磁超音波探
触子は被検体1の一方の面に配置し、また受信用センサ
コイル4と第2の磁石5によりなる受信用電極超音波探
触子は被検体1の他方の面に配置した。このため、第1
の磁石3は“コ”の字型として磁極を2つとし、その一
方の磁極から他方の磁極に磁束を流し、被検体1に磁場
をかけるようにした。そして、送信用センサコイル2は
その2つの磁極に近接させた。また、被検体1の対面側
の対称位置に受信用センサコイル4と第2の磁石5を同
様に配置した。
を示す図である。図9では、150mmの厚みの被検体
を透過させた波形を示しており、SN比が良くかつ時間
分解能の高い計測信号が得られた。このように本発明
は、反射法だけでなく透過法においても適用可能であ
る。
ンサコイルに供給する送信信号として、所定パルス幅を
持ち周波数変調したチャープ波(方形窓の波形)を用い
る例を示したが、本発明はこれに限定されるものでな
く、例えば、所定パルス幅内で周波数及び振幅を変調し
た波(例えばハミング窓やフォンハン窓の波等)を用い
ても、さらに所定パルス幅内で周波数,振幅,もしくは
位相のいずれか、またはこれらの任意の組合せにより変
調した送信信号を用いてもよい。
を行うためにの参照信号として送信信号と同一波形の信
号を用いる例を示したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、送信信号と類似波形の信号を用いるように
してもよい。即ち、相関処理後の波形が、SN比が良く
且つ高い時間分解能となるように、送信信号及び参照信
号を適宜選択して使用すればよい。
直磁場をかけてローレンツ力による横波を発生・検出す
る方法で説明したが、磁歪による電磁超音波でも同様で
あり、またセンサコイルと磁石の配置を変化させること
で縦波や表面波など超音波の形式を種々変えて、本発明
を実施することが可能である。
ツ力または磁歪を用いて被検体に電磁気的に超音波を発
生させ、該超音波を検出して被検体の計測を行う電磁超
音波計測方法および装置において、送信用センサコイル
と該送信用センサコイルに近接した磁極をもつ第1の磁
石よりなる送信用電磁超音波探触子および受信用センサ
コイルと該受信用センサコイルに近接した磁極をもつ第
2の磁石よりなる受信用電磁超音波探触子を前記被検体
の近傍に配置し、前記送信用センサコイルを介して所定
パルス幅内で周波数、振幅もしくは位相のいずれか、ま
たはこれらの任意の組合せにより変調したバースト信号
を送信し、前記受信用センサコイルを介して得た受信信
号と、前記送信した信号と同一または類似の波形の参照
信号との相関演算を行い、該相関演算後の受信信号を用
いて前記被検体の計測を行うようにしたので、比較的低
い送信電圧でも高い時間分解能でかつ高いSN比の計測
信号が得られ、センサの耐圧の問題がなくなり、また他
の機器に対するノイズ源にならず、かつ高いパルス繰り
返し周波数が得られ、複数の反射源を持つ被検体や平行
面を持たない被検体にも本発明の適用が可能となる。こ
の結果、電磁超音波を様々な計測用途で適用できるよう
になる。
波探触子および受信用電磁超音波探触子を共に被検体の
同一の面側に配置して反射法で計測を行うことも、また
送信用電磁超音波探触子を被検体の一方の面側に配置し
受信用電磁超音波探触子を被検体の対向面側に配置して
透過法で計測を行うことも可能であるので、被検体の大
きさや形状に応じて適合するいずれかの計測法を採用す
ることができる。
の構成図である。
る。
である。
を示す図である。
す図である。
を示す図である。
す図である。
の構成図である。
ある。
石 4.受信用センサコイル 5.受信用センサコイルに近接した磁極を持つ第2の磁
石 10.バースト信号演算手段 11.参照信号記憶手段 12.送信信号記憶手段 13.D/A変換器 14.電力増幅器 15.同期信号発生手段 16.受信用増幅器 17.A/D変換器 18.相関器
Claims (4)
- 【請求項1】 ローレンツ力または磁歪を用いて被検体
に電磁気的に超音波を発生させ、該超音波を検出して被
検体の計測を行う電磁超音波計測方法において、 送信用センサコイルと該送信用センサコイルに近接した
磁極をもつ第1の磁石よりなる送信用電磁超音波探触子
および受信用センサコイルと該受信用センサコイルに近
接した磁極をもつ第2の磁石よりなる受信用電磁超音波
探触子を前記被検体の近傍に配置し、 前記送信用センサコイルを介して所定パルス幅内で周波
数、振幅もしくは位相のいずれか、またはこれらの任意
の組合せにより変調したバースト信号を送信し、前記受
信用センサコイルを介して得た受信信号と、前記送信し
た信号と同一または類似の波形の参照信号との相関演算
を行い、該相関演算後の受信信号を用いて前記被検体の
計測を行うことを特徴とする電磁超音波計測方法。 - 【請求項2】 前記送信用電磁超音波探触子および受信
用電磁超音波探触子を共に被検体の同一の面側に配置す
るか、または送信用電磁超音波探触子を被検体の一方の
面側に配置し受信用電磁超音波探触子を被検体の他方の
面側に配置することを特徴とする請求項1記載の電磁超
音波計測方法。 - 【請求項3】 ローレンツ力または磁歪を用いて被検体
に電磁気的に超音波を発生させ、該超音波を検出して被
検体の計測を行う電磁超音波計測装置において、 前記被検体の近傍に配置される、送信用センサコイルと
該送信用センサコイルに近接した磁極をもつ第1の磁石
よりなる送信用電磁超音波探触子および受信用センサコ
イルと該受信用センサコイルに近接した磁極をもつ第2
の磁石よりなる受信用電磁超音波探触子と、 所定パルス幅内で周波数、振幅もしくは位相のいずれ
か、またはこれらの任意の組合せにより変調したバース
ト信号を数値データとして算出するバースト信号算出手
段と、 前記バースト信号算出手段の算出したバースト信号を、
送信信号、参照信号としてそれぞれ記憶する送信信号記
憶手段および参照信号記憶手段と、 前記送信信号記憶手段に記憶された送信信号を読出しア
ナログ信号に変換するD/A変換手段と、 前記D/A変換手段の出力するアナログ信号を電力増幅
して前記送信用センサコイルに印加する電力増幅手段
と、 前記受信用センサコイルが得た受信信号を増幅する受信
増幅手段と、 前記受信増幅手段の増幅した受信信号を数値データに変
換するA/D変換手段と、 前記A/D変換手段の出力する数値データと、前記参照
信号記憶手段から読出した参照信号との相関演算を行う
相関演算手段とを備えたことを特徴とする電磁超音波計
測装置。 - 【請求項4】 前記受信用電磁超音波探触子は、前記被
検体の前記送信用電磁超音波探触子の配置された面側ま
たはその対向面側に配置されることを特徴とする請求項
3記載の電磁超音波計測装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07550999A JP3608423B2 (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | 電磁超音波計測方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07550999A JP3608423B2 (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | 電磁超音波計測方法および装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000266730A true JP2000266730A (ja) | 2000-09-29 |
| JP3608423B2 JP3608423B2 (ja) | 2005-01-12 |
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ID=13578290
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP07550999A Expired - Fee Related JP3608423B2 (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | 電磁超音波計測方法および装置 |
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| JP (1) | JP3608423B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-03-19 JP JP07550999A patent/JP3608423B2/ja not_active Expired - Fee Related
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