JP2000268017A - パターン認識装置 - Google Patents

パターン認識装置

Info

Publication number
JP2000268017A
JP2000268017A JP11074941A JP7494199A JP2000268017A JP 2000268017 A JP2000268017 A JP 2000268017A JP 11074941 A JP11074941 A JP 11074941A JP 7494199 A JP7494199 A JP 7494199A JP 2000268017 A JP2000268017 A JP 2000268017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
circuit
learning
series data
bit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11074941A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamichi Nakamoto
高道 中本
Toyoe Moriizumi
豊栄 森泉
Satoshi Kawamura
聡 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Institute of Technology NUC
Original Assignee
Tokyo Institute of Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Institute of Technology NUC filed Critical Tokyo Institute of Technology NUC
Priority to JP11074941A priority Critical patent/JP2000268017A/ja
Publication of JP2000268017A publication Critical patent/JP2000268017A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】少ない配線量・回路規模で、パターン認識およ
びパターン認識に用いる参照ベクトルの学習が行えるパ
ターン認識装置を提供する。 【解決手段】識別対象の入力パターンを所定ビット長の
時系列データに変換する変換手段(12)と、前記入力
パターンの時系列データと参照パターンの所定ビット長
の時系列データとの間で比較演算を行って、該入力パタ
ーンについての識別結果信号を出力する識別手段(1
3、14)と、前記識別結果信号に基づき前記入力パタ
ーンの時系列データと該入力パターンに最も近似する参
照パターンの時系列データとの間で演算を行って該参照
パターンの時系列データを更新する学習手段(11)と
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、匂い・ガ
ス識別センシングシステム、文字・画像認識システム、
音声認識システム等に用いるパターン認識装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】匂いの識別は、空港での麻薬探知や、環
境計測、食品・飲料の品質管理など多くの分野において
その応用例が考えられている。そこで、匂いの複数のセ
ンサ応答パターンからニューラルネットワークを用いて
匂いを識別する手法が考えられている。
【0003】匂いの識別に限らず、音声認識、画像認識
等のパターン認識をニューラルネットワークを用いて行
う際、ニューラルネットワークをソフトウエアで実現す
ると、複雑な問題では処理時間が膨大になってしまう。
また、ワークステーション等の装置の移動が困難であ
り、使用する環境が限定されてしまう。そこで、並列性
を持つニューラルネットワークをハードウエア化して高
速化し、LSI化することにより小型化することが必要
となる。
【0004】以下に、その一例を示す。
【0005】(1)文献1:ディジタル神経回路網モデ
ル(鎌田勝浩、平井有三、信学技報、1987、MBE
87−157) パルス信号でニューロン間の信号伝達を行ってニューラ
ルネットワークを構成し、ディジタル回路のみでニュー
ラルネットワークを実現する方法が記載されている。信
号の強弱はパルス頻度で伝える。しかし、シナプス荷重
の箇所は多ビットで固定であり、学習機能を有しない。
また、信号の伝送にも正負の信号を1本の信号線で伝え
ることができず、興奮性信号と抑制性信号の2本が必要
となる。
【0006】(2)文献2:1ビットディジタル信号処
理を用いた制御システム(瀬川将宣、樋口俊郎、黒沢
実、岡宏一、SICE94、109M−2) Δ−Σ変調された1ビットディジタル信号間で加算、減
算、乗算、増幅、減衰、積分等の演算をディジタル回路
のみでできることを示した。
【0007】(3)文献3:1ビットディジタル演算方
式を用いた匂いセンサ用測定・識別回路の研究(久保
靖、中本高道、森泉豊栄、電気学会センサ応用システム
研究会、1998、SSA98−11) 文献2に記載の要素回路に加えて、周波数変化をΔ−Σ
変調する回路、絶対値回路等を開発し、それらを組み合
わせて匂いセンサ用測定・識別回路を実現している。し
かし、多様な識別対象に対応できるような学習する機能
を具備していない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
ASIC(Application Specific Integratedcircui
t)、FPGA(Field Programmable Gate array)
等に容易に1チップ化できるような少ない配線量、回路
規模で、識別機能および学習機能を共に有したパターン
認識装置は存在していなかった。
【0009】そこで、本発明は、パターン認識および学
習回路を1ビットディジタル演算回路で実現することが
でき、少ない配線量・回路規模で容易に構成可能なパタ
ーン認識装置を提供することを目的とする。
【0010】すなわち、本発明は、文献1とは異なり、
シナプス荷重も1ビットディジタル信号として少ない配
線でニューラルネットワークを構成し、正負両方の信号
を扱え、さらに、文献2、3を発展させ、1ビットΔ−
Σ変調信号を用いて学習演算機能を備える。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のパターン認識装
置は、識別対象の入力パターンを所定長の1ビット時系
列データに変換する変換手段と、前記入力パターンの1
ビット時系列データと参照パターンの所定長の1ビット
時系列データとの間で比較演算を行って、該入力パター
ンについての識別結果信号を出力する識別手段と、前記
識別結果信号に基づき前記入力パターンの1ビット時系
列データと該入力パターンに最も近似する参照パターン
の1ビット時系列データとの間で演算を行って該参照パ
ターンの1ビット時系列データを更新する学習手段とを
具備したことにより(パターン認識およびパターン認識
に用いる参照ベクトルの学習を1ビットディジタル演算
で行うことにより)、少ない配線量・回路規模でパター
ン認識とパターン認識に用いる参照ベクトルの学習とが
行える。なお、上記手段は、ディジタル回路のみなら
ず、コンピュータに実行させることのできるプログラム
としてフロッピーディスク、CD−ROM等の記録媒体
に記録して配布することも可能である。
【0012】また、前記変換手段は、前記入力パターン
を規格化してから1ビット時系列データに変換すること
により、匂い・ガスの濃度、温度等の環境の違いに影響
されずにパターン認識が高精度に行える。
【0013】また、前記識別手段は、前記入力パターン
の1ビット時系列データと前記参照パターンの1ビット
時系列データとの差の絶対値を積分した値(マンハッタ
ン距離)を用いて比較演算を行うことにより、センサ等
の過渡応答情報そのものを識別に使うことができ、二乗
や平方根等を計算するユークリッド距離の場合と比較し
て回路が容易に構成できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。
【0015】(1)匂い・ガス識別装置 図1は、本実施形態にかかる学習・識別装置を構成する
ニューロンユニットの基本的な構成例を示したものであ
る。
【0016】複数のセンサ#1、#2、#3、…からの
各入力信号は、例えば、この順に時分割多重されて入力
パターンとして、Δ−Σ変調部1に入力し、ここでΔ−
Σ変調されてニューロンユニットに1ビット信号として
供給される。一方、シナプス荷重も時分割多重され、Δ
−Σ変調されて1ビット信号に変換されたものをシリア
ルメモリ(例えば、FIFO(First In First Ou
t)メモリ)であるシナプス荷重記憶部3に格納されて
いる。演算部2は、シナプス荷重記憶部3に記憶された
シナプス荷重を順次読み出し、それと、Δ−Σ変調部1
から入力された1ビット信号との間で演算を行った後、
1ビットの信号として出力する。この出力信号は、教師
信号とともに学習回路4に入力され、ここで得られた1
ビット信号をシナプス荷重記憶部3に格納する。これを
繰り返し行うことで学習を行うことができる。
【0017】図2は、図1のニューロンユニットを用い
た、匂い・ガス識別装置の全体の構成例を示したもので
ある。
【0018】図2に示した匂い・ガス識別装置は、匂い
・ガスの吸着量に伴う周波数変化を測定するためにセン
サセル部101と、センサセル部101の出力を多重化
し、匂い・ガスの応答パターンを生成し、それを1ビッ
ト時系列データに変換する周波数測定部102と、図1
のニューラルユニット(演算部1、学習回路4、シナプ
ス荷重記憶部3)を組み合わせて構成されるニューラル
ネットワークを用いて匂い・ガスの応答パターンの学習
・識別を行う学習・識別回路部103から構成されてい
る。
【0019】周波数測定部102は、図13に示すよう
に、ここでは、4つの周波数カウンタ201a〜201
dを用いて、4種のセンサからの周波数変化を測定しマ
ルチプレクサ203により多重化する。周波数カウンタ
は例えば1秒の間に入力されるパルスの数をカウントす
る14ビットのバイナリカウンタを用いる。カウンタの
出力は係数されている間に常に変化するので1秒間デー
タを保持するためにラッチ回路202a〜202dが必
要になる。
【0020】周波数カウンタ201a〜201dでは、
匂いが吸着する前のセンサ信号を初期値としてレジスタ
に格納し、匂い吸着後のセンサ信号をそのレジスタの値
の各ビットを反転した値から新たにカウントを行うこと
により匂いの吸着に伴う周波数変化が得られる。
【0021】図13に示した周波数測定部102では、
周波数カウンタ201a〜201dで4種のセンサの周
波数変化分を並列して同時に測定することができる。
【0022】各センサの周波数変化を測定し、マルチビ
ットのカウンタデータをマルチプレクサ203により時
分割多重化する。このようにして得られた匂い・ガス応
答パターンは、Δ−Σ変調部204でΔ−Σ変調され
て、1ビット時系列データ(例えば2048ビット長)
に変換され、例えば、2048ビット×1構成のFIF
Oメモリ205に一時格納される。
【0023】Δ−Σ変調して得られた2048ビット長
の1ビット時系列データをFIFOメモリ205に格納
するのは、特に、学習時に繰り返し入力データを読み出
すようにするためである。原理的には、学習を行う度に
測定を行うのであれば、このFIFOメモり205は必
要ないが、それでは効率が悪いため、ここでは、予め学
習に用いるデータを一括してFIFOメモリ205格納
しておき、ここから繰り返し読み出すことにする。
【0024】FIFOメモり205から逐次読み出され
た1ビット時系列データは、学習・識別回路部103に
入力し、LVQ(Learning Vector Quantization:学
習ベクトル量子化法)によるニューラルネットワークの
学習に用いられる。
【0025】本来Δ−Σ変調は、アナログデータに対し
て行うものであるが、ここでは、14ビットバイナリデ
ータをアナログデータと同様に扱ってΔ−Σ変調を行っ
ている。通常のΔ−Σ変調回路は、アナログの減算器、
積分器を必要とするが、ここでは、ディジタル回路のみ
で構成できる。
【0026】図14にΔ−Σ変調部12の構成例を示
す。積分器211の出力はバイナリデータとなるため、
その最上位ビットの値により符号が決まる。この最上位
ビットを反転したものが出力となる。図14において、
加算器210において、フィードバックゲインKによっ
て、入力を1/Kに減衰させている。これは積分器21
1の飽和を防ぐものであり、このKによって周波数変化
の測定可能範囲が決まる。例えば、ここでは、測定範囲
を1024Hz、ゲインを1024(210)倍とす
る。
【0027】図3は、図2の学習・識別回路部103の
構成例を示したもので、ここでは、周波数測定部102
との接続関係をわかりやすく示すために、周波数測定部
102の一部も記載している。図1のニューロンユニッ
トを組み合わせて構成したLVQ回路である。この回路
は、入力パターンの属するカテゴリを判別するものであ
る。以下、LVQ回路について述べるが、バックプロバ
ケーション、RBF(Radial Basis Function)、ボ
ルツマンマシン等、他のニューラルネットワークについ
ても、図1のニューロンユニットを適用することは可能
である。
【0028】LVQでは、多数の参照ベクトルをデータ
空間内に配置し、各参照ベクトルと入力ベクトルとの距
離を計算する。各参照ベクトルはいずれかのカテゴリに
属するものとし、そのカテゴリは予め定められている。
そして、入力ベクトルと最も近い参照ベクトル(これを
「最近傍参照ベクトル」と呼ぶ)を検出し、この参照ベ
クトルが属するカテゴリが入力ベクトルのカテゴリであ
ると判別する。
【0029】距離演算部13で匂い・ガスの応答パター
ンの1ビット時系列データと、各カテゴリの参照ベクト
ルとの距離計算を行う。入力ベクトルと参照ベクトルと
の距離は、次式(1)で計算する。
【0030】
【数1】
【0031】この距離は、ユークリッド距離ではなく、
時分割多重波形、すなわち、応答パターンそのものをベ
クトルとして扱い、時分割多重波形間の差の絶対値を積
分したマンハッタン距離である。時分割多重するとき
は、センサの定常応答だけでなく過渡応答でもよいの
で、式(1)を用いれば、過渡応答情報そのものを識別
に使うことができる。
【0032】図3では、各参照ベクトル毎に(例えば、
N個の参照ベクトル毎に)、それぞれに応じた距離演算
部(#1、#2、…#N)13を設け、並列にこの距離
計算を行い、最近傍参照ベクトル検出部14で距離最小
の参照ベクトルを決定する。
【0033】なお、式(1)に基づいて距離を計算する
図3の各距離演算部13を構成する減算回路21と絶対
値回路22と積分回路23と全ての距離演算部1で求め
られ距離を基に識別結果を出力する最近傍参照ベクトル
検出部14とは図1の演算部2に相当し、図3の各距離
演算部13の有する参照ベクトルFIFOメモリ24は
図1のシナプス荷重記憶部3に相当し、図3の最近傍参
照ベクトル更新部11は図1の学習回路4に相当する。
【0034】最近傍参照ベクトル検出部13は、入力さ
れた、各参照ベクトルと入力ベクトルとの距離を比較
し、その値が最小となる参照ベクトル、すなわち、最近
傍参照ベクトルを検出する。このような回路は、WTA
(Winner Take All)回路として研究されているが、
ディジタル回路で構成するのは意外と難しい。通常、最
小値の検出には、2つずつ順に大小比較を行うトーナメ
ント方式がよくとられるが、参照ベクトルの数が増える
と比較演算の回数が飛躍的に増大する。また、全ての変
数について同時並列的な比較を行うと膨大な数の比較器
が必要になる。そこで、ここでは、以下のような方法を
とる。
【0035】すなわち、図3の各距離演算部13の最終
段にある積分回路23では、入力された1ビット時系列
データをアップダウンカウンタ(積分用カウンタ)によ
り計数して積分していて、この積分回路23の出力は多
ビットバイナリデータであり、最上位ビットは積分値の
符号を表している。そこで、この点に着目して、各距離
演算部13の全ての積分回路23で絶対値回路22の出
力のカウントを終了した後、全ての積分回路23で一斉
に、その積分用カウンタ値を同時に「1」ずつ減らして
いく。そして、最近傍参照ベクトル検出部14は、いず
れかのカウンタ値が負になったら、その最初に負になっ
た積分用カウンタの参照ベクトルを最近傍参照ベクトル
として決定する。どれが最初に負になるかは、積分用カ
ウンタの最上位ビットのみをモニタしていれば分かる。
この方法によれば、積分用カウンタの値を減らしていく
分のクロックが余分に必要になるが、検出回路自体は簡
便な構成のみで構成でき、参照ベクトルがいくら多くて
もほとんど回路規模は増加しない。
【0036】次に、図1の学習回路4に相当する図3の
最近傍参照ベクトル更新部11について説明する。ここ
では、最近傍参照ベクトルの更新を逐次行う。
【0037】図4に最近傍参照ベクトル更新部11の構
成例を示す。最近傍参照ベクトル更新部11は、最近傍
参照ベクトル検出部14の出力(識別結果)と制御信号
発生回路35で発生される教師信号とから識別結果の正
誤を判定し、判別精度が大きくなるように最近傍参照ベ
クトルの更新を行う。
【0038】制御信号発生回路35は、図2の学習・識
別回路部103内の回路動作タイミングを発生するもの
である。学習時はこの制御信号に従って参照ベクトルF
IFOメモり24のデータの読み書きを行っている。な
お、ここで用いたFIFOメモリは読み出しと書込を同
時に行うことが可能で、参照ベクトルの時系列データを
読み出しながら同時に更新後の参照ベクトルの書き込み
を行うものとする。
【0039】最近傍参照ベクトルの更新には、次式
(2)を用いている。
【0040】
【数2】
【0041】更新量αは、学習回数が進むにつれて、単
調減少する係数である。識別結果が教師信号と一致すれ
ば(2)式で正の符号をとり、一致しなければ負の符号
をとる。
【0042】図4において、減算回路32では、入力ベ
クトルと参照ベクトルFIFOメモリ13から読み出さ
れた更新前の最近傍参照ベクトルとの差を求め、減衰回
路33では、入力ベクトルと更新前の最近傍参照ベクト
ルとの差に更新量αを乗じる。
【0043】加算回路34では、(2)式より、図5
(a)に示すように、識別結果が教師信号と一致すれば
最近傍参照ベクトルを入力ベクトルに、
【0044】
【数3】
【0045】だけ近づけ、図5(b)に示すように、識
別結果が教師信号に一致しなければ最近傍参照ベクトル
を入力ベクトルに、
【0046】
【数4】
【0047】だけ遠ざける。
【0048】ここで、文献3に記載されている、1ビッ
ト加算(減算)回路、1ビット絶対値回路について説明
する。
【0049】図15は、距離演算部13や、最近傍参照
ベクトル更新部11に用いられる1ビット加算(減算)
回路の構成例を示したものである。
【0050】図15に示すように、1ビット加算は、3
入力加算器301、積分器302、比較器303から構
成される。但し、1ビット信号における「0」は「−
1」を意味するものであるため、一般的な3入力加算器
を用いることができず、図16に示す真理表を持つ組み
合わせ回路で実現している。
【0051】また、積分器302は、加算器とD−フリ
ップフロップを用い、積分器内のD−フリップフロップ
の最上位ビットは符号を表している。従って、このカウ
ンタは、比較器の役目も備えており、最上位ビットをそ
のままフィードバックして入力A、Bと共に加算するこ
とによって減算が実現できる。但し、出力信号は、この
最上位ビットを反転する必要がある。
【0052】図17は、距離演算部13に用いられる1
ビット絶対値回路の構成例を示したものである。1ビッ
ト信号の絶対値をとるためにには各時刻の信号の符号を
求め、負ならば反転すればよい。各時刻の符号を調べる
ために移動平均フィルタを考える。Δ−Σ変調した信号
をD/A変換するには、ある時点におけるアナログ値を
得る場合、過去数十点(例えば64点)からの平均によ
り求めればよい事が分かっている。これは、式(3)で
導出されるように64点前の値を現時刻の値から減算し
たものを積分し求める。
【0053】
【数5】
【0054】回路は、図17に示したような構成とな
る。これを応用し、過去数点(例えば64点)の和をア
ップ/ダウンカウンタで求め、その符号を判定すること
で着目している点における正負の判別を行う。その結果
が正であれば元の信号のまま通過させ、負の場合は反転
して通過させる事で絶対値回路を実現できる。
【0055】(B)匂い・ガスの学習および識別の具体
例 次に、図3に示した学習・識別回路を用いて、実際にガ
スの識別を行う場合について具体例を挙げて説明する。
【0056】図3に示した学習・識別回路部103の構
成をVHDL(VHSIC Hardware Des
cription Language)で記述してシミ
ュレーションした後に、FPGA(ALtera社 F
LEX10k50)に搭載した。このFPGAは、メモ
リ内蔵型であり、それを有効に使うことにより、回路全
体を1チップ化することが可能である。
【0057】このチップに、実際に測定された匂いの応
答パターンデータを用いて匂いサンプルの学習・識別を
行うものとする。
【0058】ここでは、教師信号を用いて参照ベクトル
が最適な値へ更新されていく学習モードと、その結果得
られた参照ベクトルを用いて入力された匂いサンプルを
識別する識別モードの2つに分けて行う。各カテゴリに
ついて、参照ベクトル数が「1」の場合と複数の場合の
2通りについてシミュレーションを行った。
【0059】(B−1)各カテゴリ1参照ベクトルの場
合 匂いサンプルの応答パターンデータは、特性の異なる3
種類の半導体ガスセンサ(センサ#1、センサ#2、セ
ンサ#3(Figaro技研製で、それぞれ、TGS8
25、TGS824、TGS822)を用いて測定され
たもの(Data_1〜Data_6)を使用した。
【0060】サンプル匂いガスは100ppmのアセト
ン、アンモニア、ヘキサンの3種類とし、各サンプルに
ついて6回ずつ(Data_1〜Data_6)測定さ
れている。
【0061】学習モードでは、参照ベクトルの初期値と
してData_1を、教師信号としてData_2を用
いた。センサ#1とセンサ#3を軸とした参照ベクトル
のデータ分布を図6に示す。
【0062】図6において白塗りのマークはセンサの応
答パターン(測定データ)の値を、黒塗りのマークは学
習の結果得られた参照ベクトルの位置を表している。
【0063】学習後にData_3〜Data_6を用
いて匂いサンプルの識別を行った。識別結果を図7に示
す。なお、カテゴリA、B、Cはそれぞれアセトン、ア
ンモニア、ヘキサンを表す。
【0064】図7から全ての測定データについて識別が
正しく行われているのがわかる。これは学習によって、
得られた参照ベクトルが正しくそれぞれのカテゴリに属
しており、正しい最近傍参照ベクトルが検出されたため
である。
【0065】(B−2)各カテゴリ2参照ベクトルの場
合 各カテゴリの参照ベクトルを2本に変更してシミュレー
ションを行った。使用する匂いサンプルの測定データ
は、前回と同様で、今回は、100ppmのアセトン、
100ppmのヘキサンの2つについてのみ学習と識別
を行った。
【0066】参照ベクトルの学習は、初期値にはDat
a_1、教師信号にはData_2、Data_3を用
いて行った。
【0067】図8にセンサ#1、センサ#3を軸とした
参照ベクトルのデータ分布を示す。図8において白塗り
のマークはセンサの応答パターン(測定データ)の値
を、黒塗りのマークは学習の結果得られた参照ベクトル
の位置を表している。
【0068】学習後にData_4〜Data_6を用
いて匂いサンプルの識別を行った。識別結果を図9に示
す。なお、カテゴリA、Bはそれぞれアセトン、ヘキサ
ンを表す。
【0069】図8では、センサ#2の応答は省略し、学
習に用いたセンサの応答パターン(測定データ)を白抜
きで、学習後の参照ベクトル位置を黒塗りで表してい
る。
【0070】図9の識別結果は、1参照ベクトルの時と
同様に全ての測定データにおいて正しいものが得られ
た。また、図8を見ると、参照ベクトルが適当に各カテ
ゴリ内部で異なる2点を示しており、学習が正しく行わ
れたと考えれる。
【0071】カテゴリの分布が広い場合や、カテゴリ間
の距離が近い場合などには、1つの参照ベクトルでは正
しく識別を行うことは難しい。そのような場合、各カテ
ゴリに対して複数の参照ベクトルを用いることが必要で
ある。
【0072】シミュレーションに用いた測定データは、
その分布が比較的小さくまとまっているため、各カテゴ
リにおける参照ベクトルは1本でも正しく識別すること
ができた。
【0073】なお、図6〜図9はシミュレーション結果
であるが、ROMに格納したデータを読み出して同様の
ことをFPGAに実装した回路で行った結果正しく識別
できることがわかった。
【0074】(B−3)水晶振動子ガスセンサを用いた
場合 文献3には、水晶振動子ガスセンサの周波数変化の出力
をΔ−Σ変調する方法が記載されている。水晶振動子ガ
スセンサの場合、出力がディジタル値であるため、セン
サインタフェース回路まで含めて全てディジタル回路で
設計可能で、1チップ化することが容易になる。なお、
文献3には識別回路のみで学習機能を有していなかっ
た。
【0075】さて、文献3に記載の手法を用いると、図
10に示すセンサ応答規格化回路を用いることにより、
水晶振動子ガスセンサアレイ出力パターンを学習・識別
回路部103でパターン認識することが可能である。す
なわち、濃度の異なる匂いを扱うためにはセンサアレイ
応答パターンを規格化することが必要になる。濃度の違
いに限らず、実際に測定されたデータは、例えば、温度
条件、測定者の癖などの環境条件等から誤差が生じるた
め、その誤差を最小限に抑えるために規格化を行うこと
が必要となる。ところが、規格化のためには除算回路が
必要となりかなり複雑な回路を必要とする。
【0076】本発明では、図10に示すように、ピーク
値検出回路41を設け、ここで、複数のセンサの周波数
変化のうち最大周波数変化を検出し、Σ−Δ変調部12
でΔ−Σ変調のフルスケール値と当該最大周波数変化と
を等しくすることにより規格化を行うもので、これによ
り、簡便な回路で実現できる特徴がある。
【0077】センサとしては20MHz、AT−CUT
水晶振動子にエチルセルロース、UCON90000、
ポリフェルニエーテル、フォスファチジルイノシトール
を塗布したものを4つ用い、サンプルとしては、ベンゼ
ン、ブチルアセテート、ヘキサン、2−ヘキサノンをO
DO(Octyl Decyl Oil)で1:1、1:3、1:8
に希釈したものを用いた。
【0078】各サンプルは、試料瓶にいれた後に1秒間
だけ空気を試料ヘッドスペースに通気し、4つのセンサ
(センサ#1〜#4)の匂いパルスに対する8秒間の応
答波形を測定した。希釈比1:3の場合に4つのセンサ
応答を時分割多重化して規格化した応答パターンを図1
1に示す。
【0079】また、各サンプルの参照ベクトル数を
「1」として、希釈比1:3のデータを用いて学習し、
得られた学習後の参照ベクトルA〜D(それぞれベンゼ
ン、ブチルアセテート、ヘキサン、2−ヘキサノン)の
波形を図12に示す。
【0080】なお、この結果は、回路をVHDLで記述
し、予め測定したセンサデータを用いて行ったシミュレ
ーション結果である。本来参照ベクトルは1ビットディ
ジタルデータであるが、そのデータをローパスフィルタ
に通してアナログ値としたものを図12に示した。その
後、希釈比1:1、1:8の試料の測定データを入力し
た結果、各サンプルが濃度が異なっても正しく識別でき
ることがわかった。
【0081】(C)効果 以上説明したように、上記実施形態によれば、パターン
認識およびパターン認識に用いる参照ベクトルの学習を
1ビットディジタル演算で行うことにより、ASIC、
FPGAなどに容易に1チップ化できるディジタル回路
を構成でき、携帯用の判別機能付きセンシングシステム
の実現が可能になる。また、多ビット演算方式に比べて
配線量、回線規模を低減できる。
【0082】また、図3に示した学習・識別回路とセン
サ(例えば、半導体ガスセンサアレイ、半導体ガスセン
サアレイ等)を組み合わせると、匂い・ガスの認識が精
度よく行え、環境計測、防災システムとして用いること
もできる。また、匂い源の位置を探知するためのロボッ
トに搭載すれば、匂い源の位置とその種類を同時に判定
可能になる。なお、認識対象は匂い・ガス等に限らず、
音声認識、画像認識にも応用可能である。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パターン認識およびパターン認識に用いる参照ベクトル
の学習を1ビットディジタル演算で行うことにより、少
ない配線量・回路規模で容易に構成可能なパターン認識
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る1ビット演算方式を
用いたニューロンユニットの古本的な構成例を示した
図。
【図2】図1のニューロンユニットを用いた、匂い・ガ
ス識別装置の全体の構成例を示した図。
【図3】図2の匂い・ガス識別装置の学習・識別回路部
の構成例を示した図。
【図4】最近傍参照ベクトル更新部の構成例を示した
図。
【図5】最近傍参照ベクトル更新部の動作を説明するた
めの図。
【図6】匂い・ガスの学習および識別の具体例を示した
もので、各カテゴリ1参照ベクトルの場合の学習モード
時における各カテゴリ毎のセンサ#1とセンサ#3の応
答パターン(測定データ)と学習後の参照ベクトルの位
置分布を示した図。
【図7】匂い・ガスの学習および識別の具体例を示した
もので、各カテゴリ1参照ベクトルの場合の識別モード
時におけるガスの識別結果を示した図。
【図8】匂い・ガスの学習および識別の他の具体例を示
したもので、各カテゴリ2参照ベクトルの場合の学習モ
ード時における各カテゴリ毎のセンサ#1とセンサ#3
の応答パターン(測定データ)と学習後の参照ベクトル
の位置分布を示した図。
【図9】匂い・ガスの学習および識別の他の具体例を示
したもので、各カテゴリ2参照ベクトルの場合の識別モ
ード時におけるガスの識別結果を示した図。
【図10】水晶振動子ガスセンサを用いた場合のセンサ
応答規格化回路の構成例を示した図。
【図11】4つのサンプルのそれぞれについて、4つの
センサ応答を時分割多重化して規格化したセンサ応答パ
ターンの一例を示した図。
【図12】4つの各サンプルのそれぞれについて、参照
ベクトル数を「1」としたときの学習により得られた参
照ベクトルA〜D(それぞれベンゼン、ブチルアセテー
ト、ヘキサン、2−ヘキサノン)の波形の一例を示した
図。
【図13】図2の周波数測定部の構成例を示した図。
【図14】Δ−Σ変調部の構成例を示した図。
【図15】1ビット加算(減算)回路の構成例を示した
図。
【図16】図15の加算器の持つ真理表を示した図。
【図17】1ビット絶対値回路の構成例を示した図。
【符号の説明】
1…Δ−Σ変調部 2…演算部 3…シナプス荷重演算部(FIFOメモリ) 4…学習回路 101…センサセル部 102…周波数測定部 103…学習・識別回路部 11…最近傍参照ベクトル更新部 12…Δ−Σ変調部 13…距離演算部 14…最近傍参照ベクトル検出部 21…減算回路 22…絶対値回路 23…積分回路 24…参照ベクトルFIFOメモリ 32…減算回路 33…減衰回路 34…加算回路 35…制御信号発生回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 識別対象の入力パターンを所定長の1ビ
    ット時系列データに変換する変換手段と、 前記入力パターンの1ビット時系列データと参照パター
    ンの所定長の1ビット時系列データとの間で比較演算を
    行って、該入力パターンについての識別結果信号を出力
    する識別手段と、 前記識別結果信号に基づき前記入力パターンの1ビット
    時系列データと該入力パターンに最も近似する参照パタ
    ーンの1ビット時系列データとの間で演算を行って該参
    照パターンの1ビット時系列データを更新する学習手段
    と、 を具備したことを特徴とするパターン認識装置。
  2. 【請求項2】 前記変換手段は、前記入力パターンを規
    格化してから1ビット時系列データに変換することを特
    徴とする請求項1記載のパターン認識装置。
  3. 【請求項3】 前記識別手段は、前記入力パターンの1
    ビット時系列データと前記参照パターンの1ビット時系
    列データとの差の絶対値を積分した値を用いて比較演算
    を行うことを特徴とする請求項1記載のパターン認識装
    置。
JP11074941A 1999-03-19 1999-03-19 パターン認識装置 Pending JP2000268017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11074941A JP2000268017A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 パターン認識装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11074941A JP2000268017A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 パターン認識装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000268017A true JP2000268017A (ja) 2000-09-29

Family

ID=13561888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11074941A Pending JP2000268017A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 パターン認識装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000268017A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002350312A (ja) * 2001-05-25 2002-12-04 Shimadzu Corp におい識別装置
JP2005043072A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Tokyo Institute Of Technology 匂いの再生記録方法及び匂いの記録再生装置
JP2020165924A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 太陽誘電株式会社 判定システム、情報処理装置、サーバ、プログラムおよび判定方法
CN115032335A (zh) * 2022-05-17 2022-09-09 广州铂鑫科技有限公司 一种固定式缉毒检测仪

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002350312A (ja) * 2001-05-25 2002-12-04 Shimadzu Corp におい識別装置
JP2005043072A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Tokyo Institute Of Technology 匂いの再生記録方法及び匂いの記録再生装置
JP2020165924A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 太陽誘電株式会社 判定システム、情報処理装置、サーバ、プログラムおよび判定方法
WO2020203709A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 太陽誘電株式会社 判定システム、情報処理装置、サーバ、プログラムおよび判定方法
JP7343290B2 (ja) 2019-03-29 2023-09-12 太陽誘電株式会社 判定システム、情報処理装置、サーバ、プログラムおよび判定方法
CN115032335A (zh) * 2022-05-17 2022-09-09 广州铂鑫科技有限公司 一种固定式缉毒检测仪

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001502831A (ja) 測定可能な時系列の統計的依存性の分類方法
CN112580741B (zh) 一种基于多传感器快速学习的气体种类识别方法及系统
KR102364019B1 (ko) 센서 드리프트 보상 방법 및 장치
CN113554716A (zh) 基于知识蒸馏的瓷砖色差检测方法及装置
CN116304912A (zh) 一种基于深度学习transformer神经网络的传感器气体浓度检测方法
CN117708542A (zh) 一种基于深度神经网络的设备故障诊断方法及系统
US4388491A (en) Speech pitch period extraction apparatus
dos Santos et al. Kalman filter for noise reduction of Li-Ion cell discharge current
US6662140B2 (en) Fuzzy logic estimator for minimizing signal measurement inaccuracy effects in a signal processing system
CN116467671A (zh) 基于深度学习和mask算子的阵列传感器自适应参数检测方法
CN116448062A (zh) 一种桥梁沉降变形检测方法、装置、计算机及存储介质
CN119005070B (zh) 高速风洞试验流场参数不确定度评估方法、装置及介质
JPWO2020065890A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
CN112285541A (zh) 一种电流频率转换电路的故障诊断方法
CN119575144A (zh) 一种用于新能源汽车芯片的综合检测系统
CN117216474B (zh) 一种光腔衰荡信息提取方法、装置及存储介质
Jakubiec et al. Error model application in neural reconstruction of nonlinear sensor input signal
EP3715988A1 (en) System, device and method for detecting anomalies in industrial assets
Lee et al. LSTM‐based post‐processing for noise reduction in SVD‐based particulate matter digital twinning on lightweight embedded devices
CN116933084A (zh) 一种污染物排放的预测方法和装置
Phung et al. The use of artificial neural networks in discriminating partial discharge patterns
CN114624791A (zh) 雨量测量方法、装置、计算机设备及存储介质
KR102758186B1 (ko) 딥러닝 모델의 학습 동역학을 이용한 오염된 라벨 데이터 검출 방법
Kumar et al. RTL Design of Multi-Sensor Outlier Detection Engine using EMA-Based Statistics
KR102788498B1 (ko) 시퀀스 신호 재활용을 통한 샘플링 속도 보상 기반의 환경 계측 장치, 방법, 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체 및 컴퓨터 프로그램