JP2000268816A - 二次電池負極板の製造方法及び装置 - Google Patents

二次電池負極板の製造方法及び装置

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JP2000268816A JP11068307A JP6830799A JP2000268816A JP 2000268816 A JP2000268816 A JP 2000268816A JP 11068307 A JP11068307 A JP 11068307A JP 6830799 A JP6830799 A JP 6830799A JP 2000268816 A JP2000268816 A JP 2000268816A
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実 古賀
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智俊 望月
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次電池のケースの底部に溶接により固定
し、芯材に対して水素吸蔵合金粉末をバインダを使用す
ることなく高強度に固定し、水素吸蔵合金粉末の周囲に
導電性ネットワークを形成して高率放電特性を向上させ
られるようにする。 【解決手段】 ロール軸方向に所要の幅を有してロール
周面に絶縁部が形成された導電性の1対の圧延ロール
1,2と、圧延ロール1,2に接続された電源装置20
と、圧延ロール1,2に板状の芯材3を供給する芯材供
給装置4と、圧延ロール1,2に供給される芯材3と圧
延ロール1との間に水素吸蔵合金粉末10Aと延性及び
導電性を有する金属粉末10Bとの混合粉末10を供給
する混合粉末供給装置6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二次電池負極板の製
造方法及び装置に関し、特に電気自動車等に用いられる
ニッケル電池、ニッカド電池等の二次電池としての基本
性能を高め得るようにした二次電池負極板の製造方法及
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ニッケル水素電池、ニッカド
水素電池のような二次電池の負極側の電極には、ランタ
ン−ニッケル系のような水素吸蔵合金粉末によって成形
された水素吸蔵板からなる負極板が用いられている。
【0003】図9はニッケル水素電池を例にとって示し
た二次電池の構成例図である。ニッケル水素電池は、底
部aを有し上部が開口したケースbを備えており、ケー
スbの内部には、焼結ニッケル等からなる正極板cと、
水素吸蔵合金からなる負極板dと、正極板cと負極板d
との間に介在させた布状を有して電解液を染み込ませた
セパレータeとを重ねて「なるとまき」状に巻き重ねた
ものを収容している。
【0004】ケースbの開口部には、前記正極板cに接
続される正極集電体fが設けられ、更に正極集電体fの
上部には、絶縁ガスケットgを介して開口を閉塞するよ
うにした封口板hが設けられている。封口板hの中央に
は、安全弁iを介してキャップjが設けられている。
【0005】負極板dは、水素の吸収・放出によって充
電と放電を繰り返す。従って、このような負極板dは、
水素原子、分子、又はイオンを含んだ電解液或いはガス
等が透過可能な適宜の液体又は気体透過性を備えた多孔
質体である必要があると共に、所要の強度を備えている
必要がある。
【0006】このため、従来の負極板dは、図10に一
部を拡大して示すように、50〜60μ程度に薄く延ば
した鋼板kにパンチングなどにより穴lを開けて多孔板
とし、この多孔板の表面に、ニッケルメッキmを施すこ
とにより芯材nを構成し、芯材nの表面に、例えばラン
タン−ニッケル(La−Ni)系等の水素吸蔵合金粉末
oと、樹脂などの接着剤pからなるバインダとを混合し
たスラリqを塗布し、これを乾燥させた後、プレス加圧
することによって例えば600μ程度の板厚精度を保持
させた負極板dとしていた。
【0007】又、近年、図11に示すように、前記と同
様の多孔板にニッケルメッキmを施した芯材nの表面
に、水素吸蔵合金粉末oを通電圧延によって直接一体化
させることにより負極板dを構成することが提案され
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9の二次電
池において高率放電を行わせるためには、負極板dをケ
ースbの底部aに溶接する必要があり、このためには芯
材nの下辺に水素吸蔵合金粉末oが塗布されていない部
分が必要となるが、従来の負極板dは上記したような水
素吸蔵合金粉末oが塗布されていない無地部がないため
に、負極板dを溶接によって強固にケース底部aに固定
・接続することができず、そのために高率放電特性が得
にくいという問題を有していた。
【0009】更に、図10に示すように、芯材nにスラ
リqを塗布して乾燥させることにより負極板dを構成す
る方式の場合は、水素吸蔵合金粉末oが芯材nに対して
粗い状態で担持されていて密度が低く、しかも粉末粒子
同士が電気的には殆ど接続されていない。又、図11に
示すように、芯材nの表面に水素吸蔵合金粉末oを通電
圧延により一体化させることにより負極板dを構成する
方式の場合は、芯材nと水素吸蔵合金粉末oの粉末粒子
との接着力、及び水素吸蔵合金粉末oの粉末粒子同士の
接着力が小さい。
【0010】そのために、上記図10、図11の負極板
dは、何れも芯材nと水素吸蔵合金粉末oとの接着力が
小さいために水素吸蔵合金粉末oが芯材nから剥がれ落
ちることが考えられ、更に、水素吸蔵合金粉末o同志の
電気的な接着力が小さいために水素吸蔵合金粉末oに高
い導電性ネットワークを形成することができず、よって
高率放電特性が得られないという問題を有していた。
【0011】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、二次電池のケースの底部に溶接により固定すること
ができ、芯材に対して水素吸蔵合金粉末をバインダを使
用することなく高強度に固定し、更に水素吸蔵合金粉末
の周囲に導電性ネットワークを形成して高率放電特性を
向上させるようにした二次電池負極板の製造方法及び装
置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロール軸方向
に所要の幅を有してロール周面に絶縁部を形成した導電
性の1対の圧延ロールを設け、圧延ロール間に、板状の
芯材を供給すると共に、水素吸蔵合金粉末と延性及び導
電性を有する金属粉末との混合粉末を供給し、通電圧延
することにより、芯材の両面にストライプ状に水素吸蔵
合金粉末層が形成された負極板を製造することを特徴と
する二次電池負極板の製造方法、に係るものである。
【0013】上記手段において、芯材の片面に混合粉末
を供給して通電圧延することにより水素吸蔵合金粉末層
を形成した後、芯材の他面に混合粉末を供給して通電圧
延することにより水素吸蔵合金粉末層を形成したり、芯
材の両面に混合粉末を供給して通電圧延により芯材の両
面に同時に水素吸蔵合金粉末層を形成してもよく、圧延
ロールによる圧延を非酸化性雰囲気にて行うようにして
もよく、芯材は導電性材料の粉末を圧延した焼結板であ
ってもよく、延性を有する金属粉末が繊維状を有してい
てもよく、延性を有する金属粉末がフレーク状を有して
いてもよく、水素吸蔵合金粉末に混合する金属粉末の混
合割合が、液体又は気体透過性を保持して負極板の成形
が可能な範囲であり体積割合で略5〜25%、好ましく
は略10〜20%であってもよい。
【0014】本発明は、ロール軸方向に所要の幅を有し
てロール周面に絶縁部が形成された導電性の1対の圧延
ロールと、ロールに接続された電源装置と、圧延ロール
に板状の芯材を供給する芯材供給装置と、圧延ロールに
供給される芯材と圧延ロールとの間に水素吸蔵合金粉末
と延性及び導電性を有する金属粉末との混合粉末を供給
する混合粉末供給装置とを備えたことを特徴とする二次
電池負極板の製造装置、に係るものである。
【0015】上記手段において、圧延ロールの周面に形
成する絶縁部が、アルミナ系であってもよく、圧延ロー
ルの周面に形成する絶縁部が、マグネシア系であっても
よい。
【0016】上記形態例の作用を説明する。
【0017】ロール軸方向に所要の幅を有してロール周
面に絶縁部を形成した導電性の1対の圧延ロールを用い
て、圧延ロール間に板状の芯材を供給すると共に、水素
吸蔵合金粉末と延性及び導電性を有する金属粉末との混
合粉末を供給して、通電圧延するようにしているので、
絶縁部が無い部分のみに水素吸蔵合金粉末層が形成さ
れ、絶縁部に対応する位置には無地部が形成されたスト
ライプ状の負極板を製造することができ、よって二次電
池を製造する際に、ケースの底部に無地部を外部から溶
接してケースと負極板とを確実に固定し電気的に接続す
ることができ、よって負極板の高率放電特性を向上させ
ることができる。
【0018】更に、延性及び導電性を有する線状或いは
フレーク状の金属粉末を、水素吸蔵合金粉末に混合した
混合粉末を用いて、通電加熱圧延により芯材に一体化さ
せるようにしたので、線状或いはフレーク状の金属粉末
は水素吸蔵合金粉末の粒子相互、及び粒子と芯材との間
を強固に接着することになり、これにより固定強度に優
れた負極板を製造できる。
【0019】更に、導電性の金属粉末が、水素吸蔵合金
粉末の粒子相互間、及び粒子と芯材との間を接着するこ
とにより、水素吸蔵合金粉末の導電性ネットワークを形
成することができ、よって高率放電特性を向上させ得
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する形態を図
面を参照しつつ説明する。
【0021】図1は、本発明の水素吸蔵板を製造する装
置の一例を示したものであり、図1では、互いに水平且
つ横方向に所要の間隔を保持するように設けた1対の圧
延ロール1,2を備えており、圧延ロール1,2間に、
板状の芯材3を上側から供給するようにした芯材供給装
置4を備えている。芯材供給装置4は、例えば導電性材
料の粉末を圧延した焼結板からなる芯材3、或いは導電
性の金属板にパンチングにより穴開けした多孔板からな
る芯材3を、芯材ロール3Aから芯材供給ロール5によ
り巻き出して、圧延ロール1,2間に供給するようにな
っている。
【0022】更に、圧延ロール1,2の上部には、圧延
ロール1,2間に供給される芯材3と圧延ロール1との
間に混合粉末10を供給する混合粉末供給装置6を備え
ている。
【0023】混合粉末供給装置6は、水素吸蔵合金粉末
製造装置7と、金属粉末製造装置8と、混合器9と、混
合器9からの混合粉末10を芯材3と圧延ロール1との
間に供給する供給ホッパ11とを備えている。
【0024】水素吸蔵合金粉末製造装置7は、例えばラ
ンタン−ニッケル系の水素吸蔵合金12を搬送装置13
により導入して粉砕を行う粉砕ミル14と、粉砕ミル1
4にて粉砕した水素吸蔵合金粉末10Aを分離する分離
機15とを備えている。
【0025】又、金属粉末製造装置8は、延性及び導電
性を有する金属、例えばニッケル、及びニッケルを主成
分とする合金を用いて線状或いはフレーク状の金属粉末
を製造するようになっている。線状の金属粉末は、金属
を線状に引き出す装置等を用いることにより製造するこ
とができ、又フレーク状の金属粉末は、金属粒子を摺り
潰す装置等を用いることによって製造することができ
る。
【0026】水素吸蔵合金粉末製造装置7で製造された
水素吸蔵合金粉末10Aと、金属粉末製造装置8で製造
された金属粉末10Bは、混合器9に導かれて均一に混
合されるようになっており、混合器9で混合された混合
粉末10は、供給量調節器16により供給量が調節され
て、供給ホッパ11を介して芯材3と圧延ロール1との
間に供給されるようになっている。
【0027】圧延ロール1,2の圧延部は、N2、Ar
等の不活性ガス雰囲気とし、通電圧延時の酸化を防止す
ることにより粉末の活性を高めるようにした酸化防止装
置を設けている。図1に示した酸化防止装置では、圧延
ロール1,2による圧延部を包囲する包囲室17を形成
して、包囲室17内に不活性ガス(図示せず)を吹き込
むことにより、包囲室17内を非酸化性雰囲気に保持で
きるようにしている。
【0028】酸化防止装置としては、包囲室17内に不
活性ガスを吹き込む方式に代えて、H2等の還元性ガス
を吹き込むようにしたり、或いは包囲室17を真空発生
装置に接続して、圧延部を真空吸引するようにしてもよ
い。図1中18は芯材3に一体化しないで落下してくる
混合粉末を受ける粉末受皿、19Aは圧延ロール1,2
によって製造された負極板19を巻いた負極板ロールで
ある。
【0029】圧延ロール1,2は導電性材料にて構成さ
れており、交流或いは直流の電源装置20に接続されて
いる。電源装置20により圧延ロール1,2間に電流を
流すと、混合粉末10を瞬時に加熱され、延性が得られ
る温度で圧延されることにより、芯材3の表面に水素吸
蔵合金粉末層が一体に固定された負極板19を成形でき
るようにしている。
【0030】圧延ロール1,2の周面には、図2に示す
ように、ロール軸方向に所要の幅を有する絶縁部21が
所要数(図2では幅方向に2ヶ所と幅両端部の計4ヶ
所)形成されている。絶縁部21としては、圧延ロール
1,2周面に、アルミナ、又はマグネシア等を溶射によ
りコーティングすること等により形成できる。
【0031】図2に示すような絶縁部21を有する圧延
ロール1,2を用いて圧延を行うと、絶縁部21がある
部分の混合粉末10及び芯材3には通電されないために
加熱されず、このために絶縁部21に対応する位置には
混合粉末10が固定されない。従って、図4、図5に示
すように、絶縁部21が無い部分に水素吸蔵合金粉末層
22が形成され、絶縁部21に対応する位置には無地部
23が形成されたストライプ状の負極板19が製造され
る。
【0032】一方、圧延ロール1,2に供給する多孔質
の芯材3は、図3に示す芯材製造装置24によって製造
することができる。芯材製造装置24では、例えばニッ
ケルペレット25を搬送装置26により粉砕ミル27に
導入して粉砕し、粉砕したニッケル粉末を分離機28に
て分離し、分離したニッケル粉末を圧延ロール29に導
いて圧延することにより多孔質の芯材3を成形し、成形
した芯材3を焼結炉30の加熱ゾーン31で加熱して焼
結を行った後、冷却ゾーン32で冷却し、仕上ミル33
で所定厚さに整形した後、巻き取って芯材ロール3Aと
するようにしている。
【0033】以下に図1、図2に示した装置の作用を図
3を参照して説明する。
【0034】図1における圧延ロール1,2の間隔を形
成しているロール表面が下向きに移動するように圧延ロ
ール1,2を互いに逆方向(矢印方向)に回転させる。
【0035】水素吸蔵合金粉末製造装置7において、水
素吸蔵合金12を搬送装置13により粉砕ミル14に導
入して粉砕し、粉砕した水素吸蔵合金粉末10Aを分離
機15で分離して混合器9に供給する。
【0036】一方、金属粉末製造装置8において、延性
及び導電性を有する金属、例えばニッケル及びニッケル
を主成分とする合金を用いて線状或いはフレーク状の金
属粉末10Bを製造し、この金属粉末10Bを混合器9
に供給する。そして、混合器9により水素吸蔵合金粉末
10Aと金属粉末10Bとを均一に混合する。
【0037】電源装置20により圧延ロール1,2に通
電し、更に、包囲室17内を非酸化性雰囲気に保持した
状態において、芯材供給装置4の芯材供給ロール5を駆
動することにより圧延ロール1,2間に芯材3を供給
し、これと同時に、混合粉末供給装置6の混合器9の混
合粉末10を、供給量調節器16により供給量を調節し
て供給ホッパ11を介して芯材3と圧延ロール1との間
に供給する。
【0038】圧延ロール1,2の通電加熱圧延により、
芯材3の片面に水素吸蔵合金粉末層22が強固に一体固
定された負極板19が連続的に圧延成形される。
【0039】この時、圧延ロール1,2の周面に絶縁部
21が形成されていて通電されないようになっているた
めに、この絶縁部21に供給された混合粉末10は加熱
されず、よって芯材3に固定されずに落下し、粉末受皿
18に回収される。
【0040】従って、負極板19には、図2、図4、図
5に示すように、絶縁部21が無い部分のみに水素吸蔵
合金粉末層22が形成され、絶縁部21に対応する位置
には無地部23が形成されたストライプ状の負極板19
が製造される。圧延成形された負極板19は、巻き取ら
れて負極板ロール19Aとなる。
【0041】しかし、上記図1の装置によって製造され
た負極板19は、片面に水素吸蔵合金粉末層22が形成
されているのみであるため、芯材3の面を反転させて、
上記と全く同一の方法にて他面にも水素吸蔵合金粉末層
22を形成することにより、両面にストライプ状に水素
吸蔵合金粉末層22を有した負極板19を製造すること
ができる。
【0042】図4、図5のように製造された負極板19
は、破線で示す切断線34で切断することにより、夫々
の幅端部に無地部23を有する6個の負極板19とする
ことができる。
【0043】このように無地部23を備えた負極板19
は、図9に示したような二次電池を製造する際に、無地
部23をケースbの底部aに外部から例えば十字状に溶
接することによりケースbと負極板19とを確実に固定
して電気的に接続することができ、よって負極板19の
高率放電特性を向上させることができる。
【0044】尚、圧延ロール1,2間に供給する芯材3
は、図3に示した芯材製造装置24によって圧延・焼結
された多孔質の芯材であってもよく、又、導電性の板材
にパンチングによって穴開け加工した芯材を用いること
もできる。
【0045】上記形態例によって製造された負極板19
は、図6に一部を拡大して示すように、芯材3の表面に
水素吸蔵合金粉末10Aが、金属粉末10Bによって強
固に固定された状態になっている。
【0046】即ち、延性及び導電性を有する金属、例え
ばニッケル及びニッケルを主成分とする合金を用いて線
状或いはフレーク状に形成した金属粉末10Bを、水素
吸蔵合金粉末10Aに混合した混合粉末10を用いて、
通電加熱圧延により芯材3に一体化させるようにしたの
で、線状或いはフレーク状の金属粉末10Bは水素吸蔵
合金粉末10Aの粒子相互、及び粒子と芯材3との間を
強固に接着することになり、これにより優れた固定強度
が達成される。
【0047】更に、導電性の金属粉末10Bが、水素吸
蔵合金粉末10Aの粒子相互間、及び粒子と芯材3との
間を接着することにより、水素吸蔵合金粉末10Aの導
電性ネットワークを形成することになり、よって高率放
電特性を向上させることができる。
【0048】上記した水素吸蔵合金粉末10Aと金属粉
末10Bとの混合割合について試験した結果、水素吸蔵
合金粉末10Aに対する金属粉末10Bの混合割合は、
略5〜20%の範囲が好ましく、良好な水素透過性と水
素吸蔵合金粉末層22の高い固定強度が達成できる満足
できる結果が得られた。
【0049】図7は、芯材3を、第1段の圧延ロール
1,2間と、第2段の圧延ロール1’,2’間に供給す
るようにし、第1段の圧延ロール1と芯材3との間に供
給ホッパ11により混合粉末10を供給し、第2段の圧
延ロール2’と芯材3との間に供給ホッパ11’により
混合粉末10を供給して、芯材3の片面と、他面とに連
続的に、ストライプ状の水素吸蔵合金粉末層22を形成
する場合を示している。
【0050】図8は、圧延ロール1,2間に供給するよ
うにしている芯材3と圧延ロール1との間と、芯材3と
圧延ロール2との間の両方に、供給ホッパ11A,11
Bによって混合粉末10を同時に供給し、圧延ロール
1,2により芯材3の片面と他面との両方に同時に、ス
トライプ状の水素吸蔵合金粉末層22を形成する場合を
示している。
【0051】尚、本発明は上述した形態例にのみ限定さ
れるものではなく、水素吸蔵合金粉末及び金属粉末の種
類は種々選定し得ること、芯材の材質、絶縁部の材質は
種々選定し得ること、非酸化性雰囲気を形成するための
酸化防止装置の構成等は種々選定し得ること、その他本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得ること、等は勿論である。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、ロール軸方向に所要の
幅を有してロール周面に絶縁部を形成した導電性の1対
の圧延ロールを用いて、圧延ロール間に板状の芯材を供
給すると共に、水素吸蔵合金粉末と延性及び導電性を有
する金属粉末との混合粉末を供給して、通電圧延するよ
うにしているので、絶縁部が無い部分のみに水素吸蔵合
金粉末層が形成され、絶縁部に対応する位置には無地部
が形成されたストライプ状の負極板を製造することがで
き、よって二次電池を製造する際に、ケースの底部に無
地部を外部から溶接してケースと負極板とを確実に固定
し電気的に接続することができ、よって負極板の高率放
電特性を向上させることができる効果がある。
【0053】更に、延性及び導電性を有する線状或いは
フレーク状の金属粉末を、水素吸蔵合金粉末に混合した
混合粉末を用いて、通電加熱圧延により芯材に一体化さ
せるようにしたので、線状或いはフレーク状の金属粉末
は水素吸蔵合金粉末の粒子相互、及び粒子と芯材との間
を強固に接着することになり、これにより固定強度に優
れた負極板を製造できる効果がある。
【0054】更に、導電性の金属粉末が、水素吸蔵合金
粉末の粒子相互間、及び粒子と芯材との間を接着するこ
とにより、水素吸蔵合金粉末の導電性ネットワークを形
成することができ、よって高率放電特性を向上させ得る
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する負極板製造装置の形態例を示
す側面図である。
【図2】図1の圧延ロールをII−II方向から見た斜
視図である。
【図3】芯材製造装置の一例を示す側面図である。
【図4】圧延成形された負極板の平面図である。
【図5】図4のV−V矢視図である。
【図6】本発明によって製造された負極板の部分拡大説
明図である。
【図7】本発明を実施する負極板製造装置の他の形態例
を示す側面図である。
【図8】本発明を実施する負極板製造装置の更に他の形
態例を示す側面図である。
【図9】二次電池の一例を示したもので、一部を破断し
展開した斜視図である。
【図10】従来の負極板の一例を示す部分拡大説明図で
ある。
【図11】従来の負極板の他の例を示す部分拡大説明図
である。
【符号の説明】
1,2 圧延ロール 1’,2’ 圧延ロール 3 芯材 4 芯材供給装置 6 混合粉末供給装置 7 水素吸蔵合金粉末製造装置 8 金属粉末製造装置 9 混合器 10 混合粉末 10A 水素吸蔵合金粉末 10B 金属粉末 11 供給ホッパ 11’ 供給ホッパ 11A,11B 供給ホッパ 19 負極板 20 電源装置 21 絶縁部 22 水素吸蔵合金粉末層 23 無地部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H003 AA01 BA00 BA03 BA05 BB02 BB11 BC01 BC02 BD03 5H016 AA06 BB01 BB05 BB06 BB11 BB18 BB19 BB20 EE01 EE04 HH01 HH06 HH15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール軸方向に所要の幅を有してロール
    周面に絶縁部を形成した導電性の1対の圧延ロールを設
    け、圧延ロール間に、板状の芯材を供給すると共に、水
    素吸蔵合金粉末と延性及び導電性を有する金属粉末との
    混合粉末を供給し、通電圧延することにより、芯材の両
    面にストライプ状に水素吸蔵合金粉末層が形成された負
    極板を製造することを特徴とする二次電池負極板の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 芯材の片面に混合粉末を供給して通電圧
    延することにより水素吸蔵合金粉末層を形成した後、芯
    材の他面に混合粉末を供給して通電圧延することにより
    水素吸蔵合金粉末層を形成することを特徴とする請求項
    1記載の二次電池負極板の製造方法。
  3. 【請求項3】 芯材の両面に混合粉末を供給して通電圧
    延により芯材の両面に同時に水素吸蔵合金粉末層を形成
    することを特徴とする請求項1記載の二次電池負極板の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 圧延ロールによる圧延を非酸化性雰囲気
    にて行うことを特徴とする請求項1、2又は3記載の二
    次電池負極板の製造方法。
  5. 【請求項5】 芯材が導電性材料の粉末を圧延した焼結
    板であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載
    の二次電池負極板の製造方法。
  6. 【請求項6】 延性を有する金属粉末が繊維状を有して
    いることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載
    の二次電池負極板の製造方法。
  7. 【請求項7】 延性を有する金属粉末がフレーク状を有
    していることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5
    記載の二次電池負極板の製造方法。
  8. 【請求項8】 水素吸蔵合金粉末に混合する金属粉末の
    混合割合が、液体又は気体透過性を保持して負極板の成
    形が可能な範囲であり体積割合で略5〜20%であるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記
    載の二次電池負極板の製造方法。
  9. 【請求項9】 ロール軸方向に所要の幅を有してロール
    周面に絶縁部が形成された導電性の1対の圧延ロール
    と、圧延ロールに接続された電源装置と、圧延ロール間
    に板状の芯材を供給する芯材供給装置と、圧延ロール間
    に供給される芯材と圧延ロールとの間に水素吸蔵合金粉
    末と延性及び導電性を有する金属粉末との混合粉末を供
    給する混合粉末供給装置とを備えたことを特徴とする二
    次電池負極板の製造装置。
  10. 【請求項10】 圧延ロールの周面に形成する絶縁部
    が、アルミナ系であることを特徴とする請求項9記載の
    二次電池負極板の製造装置。
  11. 【請求項11】 圧延ロールの周面に形成する絶縁部
    が、マグネシア系であることを特徴とする請求項9記載
    の二次電池負極板の製造装置。
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