JP2000268993A - プラズマ計測用プローブ,プラズマ計測装置及びプラズマ生成装置 - Google Patents
プラズマ計測用プローブ,プラズマ計測装置及びプラズマ生成装置Info
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- JP2000268993A JP2000268993A JP11068197A JP6819799A JP2000268993A JP 2000268993 A JP2000268993 A JP 2000268993A JP 11068197 A JP11068197 A JP 11068197A JP 6819799 A JP6819799 A JP 6819799A JP 2000268993 A JP2000268993 A JP 2000268993A
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- mesh
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Abstract
(57)【要約】
【課題】プラズマのイオン電流及び電子電流を精度良く
測定する。 【解決手段】箱状の導体11のプラズマに対向する面に
設けられた導体11の開口部には、導体11と電気的に
接続するように溶接されたステンレス製メッシュ12が
設置されている。導体11とメッシュ12に囲まれた空
間内において、メッシュ12に接してドーナツ状の導電
性スペーサ13が、さらに導電性スペーサ13に面して
ドーナツ状の絶縁性スペーサ14が設置されている。そ
して、絶縁性スペーサ14に接するようにコレクタ15
が設置されている。さらに、コレクタ15には導体軸1
7の一端が取り付けられている。この導体軸17は、導
体11の穴20より導体11の外部に引き出されて、そ
の他端が50Ωの抵抗18に取り付けられている。
測定する。 【解決手段】箱状の導体11のプラズマに対向する面に
設けられた導体11の開口部には、導体11と電気的に
接続するように溶接されたステンレス製メッシュ12が
設置されている。導体11とメッシュ12に囲まれた空
間内において、メッシュ12に接してドーナツ状の導電
性スペーサ13が、さらに導電性スペーサ13に面して
ドーナツ状の絶縁性スペーサ14が設置されている。そ
して、絶縁性スペーサ14に接するようにコレクタ15
が設置されている。さらに、コレクタ15には導体軸1
7の一端が取り付けられている。この導体軸17は、導
体11の穴20より導体11の外部に引き出されて、そ
の他端が50Ωの抵抗18に取り付けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エッチング、アッ
シング等の基板処理を行うために、高周波放電によって
プラズマを生成したり、あるいは高周波電波を印加して
プラズマの引き出しを行うプラズマ生成装置におけるプ
ラズマ計測用プローブ,プラズマ計測装置、及び該プロ
ーブを具備するプラズマ生成装置に関する。
シング等の基板処理を行うために、高周波放電によって
プラズマを生成したり、あるいは高周波電波を印加して
プラズマの引き出しを行うプラズマ生成装置におけるプ
ラズマ計測用プローブ,プラズマ計測装置、及び該プロ
ーブを具備するプラズマ生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、シリコンウェハやLCD
基板等の基板に対してエッチング処理やアッシング処理
を行う方法として、プロセスガスを放電によりプラズマ
化させて基板処理を行う方法がある。なかでも、反応室
内に2つの電極を平行に設置し、両電極に高周波(一般
には13.56MHz)電圧を印加してプラズマを生成
する容量結合式のプラズマ生成装置は、構成が比較的簡
単で、基板の大面積化に対応し易いことから、一般的に
使用されている。
基板等の基板に対してエッチング処理やアッシング処理
を行う方法として、プロセスガスを放電によりプラズマ
化させて基板処理を行う方法がある。なかでも、反応室
内に2つの電極を平行に設置し、両電極に高周波(一般
には13.56MHz)電圧を印加してプラズマを生成
する容量結合式のプラズマ生成装置は、構成が比較的簡
単で、基板の大面積化に対応し易いことから、一般的に
使用されている。
【0003】特に近年、このようなプラズマ生成装置で
は、基板の大型化に伴う大口径化や、プラズマ処理の高
速化が要求されるようになっている。これらの要求に伴
い、プラズマ特性を測定し、制御することが必要となっ
ている。中でも、基板に入射するイオン電流の量はプラ
ズマ処理の速度を決める主要パラメータの一つであり、
さらにこのイオン電流の基板上における分布はプラズマ
処理の均一度を決める要因の一つである。
は、基板の大型化に伴う大口径化や、プラズマ処理の高
速化が要求されるようになっている。これらの要求に伴
い、プラズマ特性を測定し、制御することが必要となっ
ている。中でも、基板に入射するイオン電流の量はプラ
ズマ処理の速度を決める主要パラメータの一つであり、
さらにこのイオン電流の基板上における分布はプラズマ
処理の均一度を決める要因の一つである。
【0004】プラズマ生成装置において、イオン電流を
計測する装置には、ファラデーカップと呼ばれる装置が
ある。図9は、一例のファラデーカップの概略構成を示
す断面図である。
計測する装置には、ファラデーカップと呼ばれる装置が
ある。図9は、一例のファラデーカップの概略構成を示
す断面図である。
【0005】図9において、ステンレスのような金属か
らなり、内部にイオンが入射するための開口部93が設
けられた円筒状の導体91内に、導体91と絶縁された
アルミニウム製のカップ94が配置されている。このカ
ップ94は抵抗95を介して接地電位に接続されてい
る。さらに、抵抗95と並列に高入力インピーダンスを
持つ電圧計96が配置されている。
らなり、内部にイオンが入射するための開口部93が設
けられた円筒状の導体91内に、導体91と絶縁された
アルミニウム製のカップ94が配置されている。このカ
ップ94は抵抗95を介して接地電位に接続されてい
る。さらに、抵抗95と並列に高入力インピーダンスを
持つ電圧計96が配置されている。
【0006】また、導体91の開口部とカップ94の間
にはステンレス製メッシュからなるグリッド97が、導
体91及びカップ94と非接触に配置されている。この
グリッド97は、定電圧電源98より導体91に対して
マイナスの定電圧が供給され、開口部93を通過した荷
電粒子中の電子がカップ94に入射するのを遮断する働
きをする。
にはステンレス製メッシュからなるグリッド97が、導
体91及びカップ94と非接触に配置されている。この
グリッド97は、定電圧電源98より導体91に対して
マイナスの定電圧が供給され、開口部93を通過した荷
電粒子中の電子がカップ94に入射するのを遮断する働
きをする。
【0007】図9に示すファラデーカップにおいては、
次のような方法でイオン電流が測定される。開口部93
を通過した荷電粒子のうち、負電荷を持つ電子はグリッ
ド97により遮蔽され、イオンのみがカップ94に到達
することができる。カップ94に到達したイオンは抵抗
95を通じてアースに流れ、イオン電流は抵抗95に発
生する電圧として電圧計96によって測定される。
次のような方法でイオン電流が測定される。開口部93
を通過した荷電粒子のうち、負電荷を持つ電子はグリッ
ド97により遮蔽され、イオンのみがカップ94に到達
することができる。カップ94に到達したイオンは抵抗
95を通じてアースに流れ、イオン電流は抵抗95に発
生する電圧として電圧計96によって測定される。
【0008】しかしながら、ファラデーカップには次の
ような問題があった。すなわち、ファラデーカップで
は、導体91の開口部93とカップ94の間に、電子を
遮断するためのグリッド97を設ける必要があるので、
開口部93とカップ94の距離を小さくすることができ
ない。
ような問題があった。すなわち、ファラデーカップで
は、導体91の開口部93とカップ94の間に、電子を
遮断するためのグリッド97を設ける必要があるので、
開口部93とカップ94の距離を小さくすることができ
ない。
【0009】一方、基板処理を行うためのプラズマ生成
装置においては、通常、バッファガスの条件が数10m
Torr程度のガス圧で使用されるので、開口部を通過
したイオンがカップにたどり着くまでに、バッファガス
を構成する中性粒子(原子、分子等)と衝突し減少する
ので、イオン電流を正しく測定できないという不具合が
ある。
装置においては、通常、バッファガスの条件が数10m
Torr程度のガス圧で使用されるので、開口部を通過
したイオンがカップにたどり着くまでに、バッファガス
を構成する中性粒子(原子、分子等)と衝突し減少する
ので、イオン電流を正しく測定できないという不具合が
ある。
【0010】さらに、ファラデーカップでは、グリッド
に電位を与えるための電源を必要とするために、コスト
がかかり、また、これらを設置するためのスペースを必
要とするという問題もある。
に電位を与えるための電源を必要とするために、コスト
がかかり、また、これらを設置するためのスペースを必
要とするという問題もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のイ
オン電流計測用プローブであるファラデーカップにあっ
ては、開口部を通過したイオンがカップに到達するまで
に中性粒子と衝突し減少するので、イオン電流が正しく
測定できないという不具合があった。また、グリッドに
電位を与えるための電源を必要とするために、コストが
かかり、また、これらを設置するためのスペースを必要
とするという問題があった。
オン電流計測用プローブであるファラデーカップにあっ
ては、開口部を通過したイオンがカップに到達するまで
に中性粒子と衝突し減少するので、イオン電流が正しく
測定できないという不具合があった。また、グリッドに
電位を与えるための電源を必要とするために、コストが
かかり、また、これらを設置するためのスペースを必要
とするという問題があった。
【0012】本発明の目的は、中性粒子とイオンとの衝
突を抑制し、イオンと中性粒子との衝突によるイオン電
流の誤差を抑制し得ると共に、グリッドに電位を与える
ための電源を不要とし、コスト削減及び省スペース化を
図り得るプラズマ計測用プローブ,プラズマ計測装置を
提供することにある。また、このようなプラズマ計測用
プローブを備えたプラズマ生成装置を提供することも本
発明の目的の一つである。
突を抑制し、イオンと中性粒子との衝突によるイオン電
流の誤差を抑制し得ると共に、グリッドに電位を与える
ための電源を不要とし、コスト削減及び省スペース化を
図り得るプラズマ計測用プローブ,プラズマ計測装置を
提供することにある。また、このようなプラズマ計測用
プローブを備えたプラズマ生成装置を提供することも本
発明の目的の一つである。
【0013】
【課題を解決するための手段】[構成]本発明は、上記
目的を達成するために以下のように構成されている。
目的を達成するために以下のように構成されている。
【0014】(1)本発明(請求項1)のプラズマ計測
用プローブは、プラズマに対向する面の少なくとも一部
に開口が設けられた箱状の導体と、この導体の開口に設
置され、前記導体に電気的に接続するメッシュと、前記
導体及びメッシュに囲まれる空間内に配置され、該導体
及びメッシュと電気的に分離されたコレクタと、このコ
レクタに接続される抵抗とを具備してなることを特徴と
する。
用プローブは、プラズマに対向する面の少なくとも一部
に開口が設けられた箱状の導体と、この導体の開口に設
置され、前記導体に電気的に接続するメッシュと、前記
導体及びメッシュに囲まれる空間内に配置され、該導体
及びメッシュと電気的に分離されたコレクタと、このコ
レクタに接続される抵抗とを具備してなることを特徴と
する。
【0015】(2)本発明(請求項2)のプラズマ計測
用プローブは、プラズマに対向する面の少なくとも一部
に開口が設けられた箱状の導体と、この導体の開口に設
置され、前記導体に電気的に接続するメッシュと、前記
導体及びメッシュに囲まれる空間内に配置され、該導体
及びメッシュと電気的に分離されたコレクタとを具備し
てなることを特徴とする。
用プローブは、プラズマに対向する面の少なくとも一部
に開口が設けられた箱状の導体と、この導体の開口に設
置され、前記導体に電気的に接続するメッシュと、前記
導体及びメッシュに囲まれる空間内に配置され、該導体
及びメッシュと電気的に分離されたコレクタとを具備し
てなることを特徴とする。
【0016】(3)本発明(請求項3)のプラズマ計測
装置は、プラズマに対向する面の少なくとも一部に開口
が設けられた箱状の導体と、この導体の開口に設置さ
れ、前記導体に電気的に接続するメッシュと、前記導体
及びメッシュに囲まれる空間内に配置され、該導体及び
メッシュと電気的に分離されたコレクタと、前記コレク
タに接続される抵抗と、この抵抗にかかる電圧を計測す
る電圧計測部を具備してなることを特徴とする。
装置は、プラズマに対向する面の少なくとも一部に開口
が設けられた箱状の導体と、この導体の開口に設置さ
れ、前記導体に電気的に接続するメッシュと、前記導体
及びメッシュに囲まれる空間内に配置され、該導体及び
メッシュと電気的に分離されたコレクタと、前記コレク
タに接続される抵抗と、この抵抗にかかる電圧を計測す
る電圧計測部を具備してなることを特徴とする。
【0017】(4)本発明(請求項6)のプラズマ生成
装置は、反応容器と、この反応室内に配置され平行に対
面して設けられた第1の電極及び第2の電極と、第1の
電極と第2の電極との間にプロセスガスを供給するガス
供給機構と、二つの電極間への高周波電力の注入に伴う
放電により前記プロセスガスのプラズマを生成する電力
供給機構とを備えたプラズマ生成装置において、前記プ
ラズマに対向する面の少なくとも一部に開口が設けられ
た箱状の導体と,この導体の開口に設置される導電性の
メッシュと,前記導体及びメッシュに囲まれる空間内に
配置され、該導体及びメッシュと電気的に分離されたコ
レクタと,このコレクタに接続される抵抗とを具備して
なるプラズマ計測用プローブが第1の電極或いは第2の
電極に設置されていることを特徴とする。なお、このプ
ラズマ生成装置は、ICP型或いはECR型のプラズマ
生成装置であっても良い。
装置は、反応容器と、この反応室内に配置され平行に対
面して設けられた第1の電極及び第2の電極と、第1の
電極と第2の電極との間にプロセスガスを供給するガス
供給機構と、二つの電極間への高周波電力の注入に伴う
放電により前記プロセスガスのプラズマを生成する電力
供給機構とを備えたプラズマ生成装置において、前記プ
ラズマに対向する面の少なくとも一部に開口が設けられ
た箱状の導体と,この導体の開口に設置される導電性の
メッシュと,前記導体及びメッシュに囲まれる空間内に
配置され、該導体及びメッシュと電気的に分離されたコ
レクタと,このコレクタに接続される抵抗とを具備して
なるプラズマ計測用プローブが第1の電極或いは第2の
電極に設置されていることを特徴とする。なお、このプ
ラズマ生成装置は、ICP型或いはECR型のプラズマ
生成装置であっても良い。
【0018】本発明の好ましい実施態様を以下に記す。
前記コレクタと前記メッシュの間に、前記コレクタと前
記メッシュとを絶縁分離するスペーサが設けられてい
る。なおさらに好ましくは、前記スペーサのメッシュに
接する面は、導電性を有する材料で形成されている。前
記メッシュの線間隔が前記コレクタと前記メッシュとの
間隔よりも小さい。前記コレクタのメッシュに対向する
側の面が平面形状を成している。前記コレクタと前記メ
ッシュとの間の空間に、前記メッシュとほぼ平行な向き
に磁場を印加している磁場印加手段を具備する。なお、
磁場印加手段として永久磁石を用いる。前記抵抗にかか
る電圧波形をアナログ/デジタル変換するA/D変換部
と、によって前記電圧波形を処理してプラズマパラメー
タを決定するデータ処理部を具備する。
前記コレクタと前記メッシュの間に、前記コレクタと前
記メッシュとを絶縁分離するスペーサが設けられてい
る。なおさらに好ましくは、前記スペーサのメッシュに
接する面は、導電性を有する材料で形成されている。前
記メッシュの線間隔が前記コレクタと前記メッシュとの
間隔よりも小さい。前記コレクタのメッシュに対向する
側の面が平面形状を成している。前記コレクタと前記メ
ッシュとの間の空間に、前記メッシュとほぼ平行な向き
に磁場を印加している磁場印加手段を具備する。なお、
磁場印加手段として永久磁石を用いる。前記抵抗にかか
る電圧波形をアナログ/デジタル変換するA/D変換部
と、によって前記電圧波形を処理してプラズマパラメー
タを決定するデータ処理部を具備する。
【0019】[作用]本発明は、上記構成によって以下
の作用・効果を有する。本発明に係るプラズマ計測用プ
ローブでは、電子を遮蔽するためのグリッドのような機
構を必要としないので、コレクタを電気的に接触しない
範囲内でメッシュに近づけることができる。プラズマ生
成装置の一般的なガス圧50mTorrの条件下では、
イオンの中性粒子との衝突断面積1×10-14 cm2 と
して、イオンの平均自由行程は0.7mm程度である。
よって、コレクタとメッシュの距離をこれ以下にするこ
とによって、イオンの中性粒子との衝突によるイオン電
流の誤差を無視できる範囲内に抑えることができる。
の作用・効果を有する。本発明に係るプラズマ計測用プ
ローブでは、電子を遮蔽するためのグリッドのような機
構を必要としないので、コレクタを電気的に接触しない
範囲内でメッシュに近づけることができる。プラズマ生
成装置の一般的なガス圧50mTorrの条件下では、
イオンの中性粒子との衝突断面積1×10-14 cm2 と
して、イオンの平均自由行程は0.7mm程度である。
よって、コレクタとメッシュの距離をこれ以下にするこ
とによって、イオンの中性粒子との衝突によるイオン電
流の誤差を無視できる範囲内に抑えることができる。
【0020】さらに、本発明に係るプラズマ計測用プロ
ーブでは、グリッドに電位を与えるための電源等が不要
であり、大幅にコストを低減でき、また、大幅に省スペ
ースな計測装置を提供することができる。
ーブでは、グリッドに電位を与えるための電源等が不要
であり、大幅にコストを低減でき、また、大幅に省スペ
ースな計測装置を提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0022】[第1実施形態]図1には本発明の第1実
施形態に係るプラズマ計測用プローブの概略構成を示す
断面図である。
施形態に係るプラズマ計測用プローブの概略構成を示す
断面図である。
【0023】図1に示すように、例えばステンレスのよ
うな金属からなり、プラズマに対向する面が開口である
箱状の導体11の側面には、プラズマ生成装置への取り
付けがたやすくできるように、ねじ溝が形成されてい
る。また、導体11の開口が形成された面と対向する面
には、穴20が開けられている。
うな金属からなり、プラズマに対向する面が開口である
箱状の導体11の側面には、プラズマ生成装置への取り
付けがたやすくできるように、ねじ溝が形成されてい
る。また、導体11の開口が形成された面と対向する面
には、穴20が開けられている。
【0024】導体11の開口部には、導体11と電気的
に接続するように溶接され、線径0.02mm、線間隔
0.02mmのステンレス製メッシュ12が設置されて
いる。メッシュ12は、導体11に電気的に接続してお
り、コレクタ15に対して高周波電場をシールドする働
きと、外部に存在するプラズマを導体の開口部で乱さな
い働きをする。
に接続するように溶接され、線径0.02mm、線間隔
0.02mmのステンレス製メッシュ12が設置されて
いる。メッシュ12は、導体11に電気的に接続してお
り、コレクタ15に対して高周波電場をシールドする働
きと、外部に存在するプラズマを導体の開口部で乱さな
い働きをする。
【0025】導体11とメッシュ12に囲まれた空間内
において、メッシュ12に接して例えばモリブデンから
なるドーナツ状の導電性スペーサ13が、さらに導電性
スペーサ13に面して例えばポリイミドからなるドーナ
ツ状の絶縁性スペーサ14が設置されている。そして、
絶縁性スペーサ14に接するようにコレクタ15が設置
されている。コレクタ15の側面には、絶縁膜16が形
成されている。なお、絶縁性スペーサ14によって、メ
ッシュ12とコレクタ15との間の絶縁性が確保されて
いる。なお、導電性スペーサ13は絶縁性スペーサ14
の表面に流れ込むイオン及び電子をメッシュ12から導
体11に逃がして、絶縁性スペーサ14の表面電荷がコ
レクタ15に誘起する電場を低減し、絶縁性スペーサ1
4のチャージアップを抑制する。
において、メッシュ12に接して例えばモリブデンから
なるドーナツ状の導電性スペーサ13が、さらに導電性
スペーサ13に面して例えばポリイミドからなるドーナ
ツ状の絶縁性スペーサ14が設置されている。そして、
絶縁性スペーサ14に接するようにコレクタ15が設置
されている。コレクタ15の側面には、絶縁膜16が形
成されている。なお、絶縁性スペーサ14によって、メ
ッシュ12とコレクタ15との間の絶縁性が確保されて
いる。なお、導電性スペーサ13は絶縁性スペーサ14
の表面に流れ込むイオン及び電子をメッシュ12から導
体11に逃がして、絶縁性スペーサ14の表面電荷がコ
レクタ15に誘起する電場を低減し、絶縁性スペーサ1
4のチャージアップを抑制する。
【0026】さらに、コレクタ15には導体軸17の一
端が取り付けられている。この導体軸17は、導体11
の穴20より導体11の外部に引き出されて、その他端
が50Ωの抵抗18に取り付けられている。導体軸17
と穴20の間は絶縁及び真空シールドのため、樹脂21
により埋められている。
端が取り付けられている。この導体軸17は、導体11
の穴20より導体11の外部に引き出されて、その他端
が50Ωの抵抗18に取り付けられている。導体軸17
と穴20の間は絶縁及び真空シールドのため、樹脂21
により埋められている。
【0027】なお、抵抗18の大きさは、一般に主とし
て導体11およびコレクタ15で構成されるこのプラズ
マ計測用プローブの浮遊インピーダンスより十分小さく
なるように選択し、抵抗18に流れる電流が浮遊インピ
ーダンスの影響をほとんど受けないようする。ただし、
電子電流は高周波成分を持つのに対してイオン電流は高
周波に対してほぼ一定であるので、イオン電流成分のみ
測定する場合は、抵抗18の大きさは浮遊インピーダン
スより大きくてもよい。
て導体11およびコレクタ15で構成されるこのプラズ
マ計測用プローブの浮遊インピーダンスより十分小さく
なるように選択し、抵抗18に流れる電流が浮遊インピ
ーダンスの影響をほとんど受けないようする。ただし、
電子電流は高周波成分を持つのに対してイオン電流は高
周波に対してほぼ一定であるので、イオン電流成分のみ
測定する場合は、抵抗18の大きさは浮遊インピーダン
スより大きくてもよい。
【0028】ここで、導体11の内径は15mm、導電
性スペーサ13の外径、内径、厚さはそれぞれ15m
m、8mm、0.05mm、絶縁性スペーサ14の外
径、内径、厚さはそれぞれ15mm、8mm、0.1m
m、コレクタ15の外径は10mmである。メッシュ1
2とコレクタ15の隙間は、導電性スペーサ13および
絶縁性スペーサ14によって形成され、この間隔は0.
15mmである。
性スペーサ13の外径、内径、厚さはそれぞれ15m
m、8mm、0.05mm、絶縁性スペーサ14の外
径、内径、厚さはそれぞれ15mm、8mm、0.1m
m、コレクタ15の外径は10mmである。メッシュ1
2とコレクタ15の隙間は、導電性スペーサ13および
絶縁性スペーサ14によって形成され、この間隔は0.
15mmである。
【0029】イオンと中性粒子との衝突断面積が1×1
0-14 cm2 であるとき、イオンの平均自由行程がメッ
シュとコレクタとの間隔0.15mmより大きくなるよ
うな中性粒子の密度は6.7×10-15 cm-3である。
この中性粒子の密度は、状態方程式よりバッファガス温
度が75℃のときのガス圧240mTorrに当たる。
よって、図1で示したプラズマ計測用プローブでは、2
40mTorr以下のガス圧に対して、イオンが中性粒
子と衝突して減少する影響を無視することができる。
0-14 cm2 であるとき、イオンの平均自由行程がメッ
シュとコレクタとの間隔0.15mmより大きくなるよ
うな中性粒子の密度は6.7×10-15 cm-3である。
この中性粒子の密度は、状態方程式よりバッファガス温
度が75℃のときのガス圧240mTorrに当たる。
よって、図1で示したプラズマ計測用プローブでは、2
40mTorr以下のガス圧に対して、イオンが中性粒
子と衝突して減少する影響を無視することができる。
【0030】また、図1で示したプラズマ計測用プロー
ブ10では、メッシュ12とコレクタ15の間隔に比
べ、メッシュ12の空間が十分に小さく取られており、
メッシュから漏れる高周波電場がコレクタに与える影響
は無視できる程度にまで小さくなる。
ブ10では、メッシュ12とコレクタ15の間隔に比
べ、メッシュ12の空間が十分に小さく取られており、
メッシュから漏れる高周波電場がコレクタに与える影響
は無視できる程度にまで小さくなる。
【0031】次に、本プローブによるイオン電流及び電
子電流の測定原理を説明する。対向する2つの電極に高
周波電場を印加すると、これら2つの電極間に存在する
プラズマ中のイオンは、質量が大きいために高周波電場
に追従できず、時間に対して平均的な電場により引き出
されるので、時間的にほぼ一定のイオン電流値をもつ。
これに対して、プラズマ中の電子は、質量が小さく高周
波電場に追従するため、高周波電場の一周期内のある位
相では各々の電極に流れ込むが、他の位相では電子は電
極に流れ込まない。したがって、電子が電極に流れ込ま
ない位相において、高周波電場により誘起される誘導電
流を遮蔽し、電極に流れ込む電流値を測定することによ
り、イオン電流の値を得ることができる。
子電流の測定原理を説明する。対向する2つの電極に高
周波電場を印加すると、これら2つの電極間に存在する
プラズマ中のイオンは、質量が大きいために高周波電場
に追従できず、時間に対して平均的な電場により引き出
されるので、時間的にほぼ一定のイオン電流値をもつ。
これに対して、プラズマ中の電子は、質量が小さく高周
波電場に追従するため、高周波電場の一周期内のある位
相では各々の電極に流れ込むが、他の位相では電子は電
極に流れ込まない。したがって、電子が電極に流れ込ま
ない位相において、高周波電場により誘起される誘導電
流を遮蔽し、電極に流れ込む電流値を測定することによ
り、イオン電流の値を得ることができる。
【0032】なお、通常、電極表面では電荷保存則が成
り立つので、一周期内にわたってイオン電流と電子電流
をそれぞれ積分すると、これらは一致する。よって、イ
オン電流を測定することにより、電子電流の時間平均値
をもとめることができ、また逆に電子電流を測定するこ
とによって、イオン電流を求めることができる。
り立つので、一周期内にわたってイオン電流と電子電流
をそれぞれ積分すると、これらは一致する。よって、イ
オン電流を測定することにより、電子電流の時間平均値
をもとめることができ、また逆に電子電流を測定するこ
とによって、イオン電流を求めることができる。
【0033】本計測プローブ10では、コレクタ15の
プラズマに対向する面に設置されたメッシュ12によっ
て高周波電場を遮蔽している。よって、コレクタ15に
流れ込む電流は、イオン電流と電子電流の2つの成分の
和である。ところが、イオン電流は高周波電場に対して
ほぼ一定であるのに対して、電子電流は高周波電場に追
従した波形を持つので、それぞれの成分を分離すること
ができる。
プラズマに対向する面に設置されたメッシュ12によっ
て高周波電場を遮蔽している。よって、コレクタ15に
流れ込む電流は、イオン電流と電子電流の2つの成分の
和である。ところが、イオン電流は高周波電場に対して
ほぼ一定であるのに対して、電子電流は高周波電場に追
従した波形を持つので、それぞれの成分を分離すること
ができる。
【0034】このコレクタ15に流れる電流は、コレク
タ15に接続された抵抗18によって、電圧に変換され
て出力される。出力される電圧波形において、イオン電
流成分は高周波電場に対してほぼ一定であり、電子電流
成分は高周波電場に追従しているので、双方を分離する
ことができ、イオン電流および電子電流をそれぞれ測定
することができる。
タ15に接続された抵抗18によって、電圧に変換され
て出力される。出力される電圧波形において、イオン電
流成分は高周波電場に対してほぼ一定であり、電子電流
成分は高周波電場に追従しているので、双方を分離する
ことができ、イオン電流および電子電流をそれぞれ測定
することができる。
【0035】次に、図1に示したプラズマ計測用プロー
ブ10をプラズマ生成装置に取り付けた例を図2に示
す。図2は、本発明の図1に示すプラズマ計測用プロー
ブが取り付けられたプラズマ生成装置の概略構成を示す
断面図である。
ブ10をプラズマ生成装置に取り付けた例を図2に示
す。図2は、本発明の図1に示すプラズマ計測用プロー
ブが取り付けられたプラズマ生成装置の概略構成を示す
断面図である。
【0036】図2に示すように、反応容器25内には円
盤状の第1の電極27が絶縁材28で支持され、かつ反
応容器25の上壁に平行に対面する関係に配置されてい
る。この例では反応容器25の上壁が第2の電極26を
兼ねている。第1の電極27の上面には、シリコンウェ
ハ等の被処理基板29が配置される。第1の電極27の
下面にはRF給電導体30の一端側が接続されており、
このRF給電導体30の他端側はマッチング回路31及
び出力周波数が13.56MHの高周波電源32を介し
て接地電位に接続されている。また、反応容器25は接
地電位に接続されている。反応容器25には図示されな
いガス供給機構によってプロセスガスが導入される。
盤状の第1の電極27が絶縁材28で支持され、かつ反
応容器25の上壁に平行に対面する関係に配置されてい
る。この例では反応容器25の上壁が第2の電極26を
兼ねている。第1の電極27の上面には、シリコンウェ
ハ等の被処理基板29が配置される。第1の電極27の
下面にはRF給電導体30の一端側が接続されており、
このRF給電導体30の他端側はマッチング回路31及
び出力周波数が13.56MHの高周波電源32を介し
て接地電位に接続されている。また、反応容器25は接
地電位に接続されている。反応容器25には図示されな
いガス供給機構によってプロセスガスが導入される。
【0037】このように、図2で示したプラズマ生成装
置は、平行平板型の電極に高周波電力を供給する容量結
合型のプラズマ生成装置であって、エッチング等の基板
処理装置として一般的に用いられている装置である。
置は、平行平板型の電極に高周波電力を供給する容量結
合型のプラズマ生成装置であって、エッチング等の基板
処理装置として一般的に用いられている装置である。
【0038】このプラズマ生成装置において、プラズマ
計測用プローブ10は、第2の電極26に、開口部を反
応容器25の内側に向けるようにして埋め込まれてい
る。また、抵抗18の一端のうちコレクタ15側は同軸
ケーブル33の信号線に、他端は同軸ケーブル33のグ
ランド線に接続されている。そして、プラズマ計測用プ
ローブ10は、同軸ケーブル33を介して、オシロスコ
ープのようなアナログ/デジタル(A/D)変換器34
及びデータ処理部35に接続されている。
計測用プローブ10は、第2の電極26に、開口部を反
応容器25の内側に向けるようにして埋め込まれてい
る。また、抵抗18の一端のうちコレクタ15側は同軸
ケーブル33の信号線に、他端は同軸ケーブル33のグ
ランド線に接続されている。そして、プラズマ計測用プ
ローブ10は、同軸ケーブル33を介して、オシロスコ
ープのようなアナログ/デジタル(A/D)変換器34
及びデータ処理部35に接続されている。
【0039】次に、プローブ10から出力される電圧波
形について説明する。図3は、図2に示したプラズマ生
成装置において、反応容器25に高周波電源32より電
力を供給しプラズマを生成したときに、プラズマ計測用
プローブ10から出力される電圧波形を示す特性図であ
る。ここでは、電圧波形を平均化することによってノイ
ズの低減を測っている。なお、図3において、横軸は時
間、縦軸は電圧であり、周波数13.56MHzに対応
して一周期73ナノ秒で繰り返す電圧波形が得られる。
形について説明する。図3は、図2に示したプラズマ生
成装置において、反応容器25に高周波電源32より電
力を供給しプラズマを生成したときに、プラズマ計測用
プローブ10から出力される電圧波形を示す特性図であ
る。ここでは、電圧波形を平均化することによってノイ
ズの低減を測っている。なお、図3において、横軸は時
間、縦軸は電圧であり、周波数13.56MHzに対応
して一周期73ナノ秒で繰り返す電圧波形が得られる。
【0040】図3に示すように、プローブ10から得ら
れる電圧波形は、電圧がほぼ一定な領域Aと電圧が急激
に変化する領域Bに分けられる。ここで、領域Aは電子
がコレクタ15に流れ込まない位相で、イオン電流成分
のみが生成する電圧である。一方、領域Bは電子がコレ
クタ15に流れ込む位相であって、イオン電流成分と電
子電流成分の和からなる電圧である。したがって、領域
Aの電圧を読むことによって、イオン電流を得ることが
できる。また、領域Aの電圧を領域Bまで延長し、この
延長線と電圧波形が形成する部分(図3中の斜線部)の
面積を求めることによって、電子電流の積分値、および
電子電流の平均値を求めることができる。
れる電圧波形は、電圧がほぼ一定な領域Aと電圧が急激
に変化する領域Bに分けられる。ここで、領域Aは電子
がコレクタ15に流れ込まない位相で、イオン電流成分
のみが生成する電圧である。一方、領域Bは電子がコレ
クタ15に流れ込む位相であって、イオン電流成分と電
子電流成分の和からなる電圧である。したがって、領域
Aの電圧を読むことによって、イオン電流を得ることが
できる。また、領域Aの電圧を領域Bまで延長し、この
延長線と電圧波形が形成する部分(図3中の斜線部)の
面積を求めることによって、電子電流の積分値、および
電子電流の平均値を求めることができる。
【0041】データ処理部35におけるイオン電流を求
めるための波形処理の方法としては、電子電流の寄与が
あって波形が急激に変化する領域を取り除き平均化する
方法、繰り返し周波数と同期をとり波形が急激に変化し
ない領域のある時刻における電流値を採る方法、電流の
最大値を採る、波形フィッティングや周波数分解等を行
う等、状況に応じて選ぶことができる。なお、電子電流
も同様の方法によってを求めることが可能である。
めるための波形処理の方法としては、電子電流の寄与が
あって波形が急激に変化する領域を取り除き平均化する
方法、繰り返し周波数と同期をとり波形が急激に変化し
ない領域のある時刻における電流値を採る方法、電流の
最大値を採る、波形フィッティングや周波数分解等を行
う等、状況に応じて選ぶことができる。なお、電子電流
も同様の方法によってを求めることが可能である。
【0042】上述したように、本発明のプラズマ計測用
プローブでは、メッシュを通過したイオンがコレクタ到
達するまでに中性粒子と衝突して減少することがないの
で、精度よくイオン電流計測することができる。
プローブでは、メッシュを通過したイオンがコレクタ到
達するまでに中性粒子と衝突して減少することがないの
で、精度よくイオン電流計測することができる。
【0043】さらに、本発明のプラズマ計測装置では、
電子をシールドするための電源および回路を必要としな
いので、大幅にコストが小さく、また省スペースである
プラズマ計測装置を供給することができる。
電子をシールドするための電源および回路を必要としな
いので、大幅にコストが小さく、また省スペースである
プラズマ計測装置を供給することができる。
【0044】[第2実施形態]図4は、本発明の第2実
施形態に係わるプラズマ計測用プローブの概略構成を示
す断面図である。なお、図4において、図1と同一な部
位には同一符号を付し、その説明を省略する。
施形態に係わるプラズマ計測用プローブの概略構成を示
す断面図である。なお、図4において、図1と同一な部
位には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0045】先の実施例では、コレクタ15に流れ込む
電流を抵抗18にて電圧波形に変換して出力する構成と
したが、本計測用プローブでは、抵抗18を接続せずに
直接コレクタ15から電流波形を取り出せるように端子
が取り付けられている。本プローブの場合、端子と電流
波形を計測する装置、例えばオシロスコープをケーブル
によって接続し、さらに電流計測部の入力インピーダン
スを50Ωに設定すれば、第1の実施例と同様の出力波
形が得られる。
電流を抵抗18にて電圧波形に変換して出力する構成と
したが、本計測用プローブでは、抵抗18を接続せずに
直接コレクタ15から電流波形を取り出せるように端子
が取り付けられている。本プローブの場合、端子と電流
波形を計測する装置、例えばオシロスコープをケーブル
によって接続し、さらに電流計測部の入力インピーダン
スを50Ωに設定すれば、第1の実施例と同様の出力波
形が得られる。
【0046】[第3実施形態]図5は、本発明の第3実
施形態に係わるプラズマ計測用プローブの概略構成を示
す断面図である。なお、図5において、図1と同一な部
位には同一符号を付し、その説明を省略する。
施形態に係わるプラズマ計測用プローブの概略構成を示
す断面図である。なお、図5において、図1と同一な部
位には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0047】本プローブでは、図5に示すように、導体
11に永久磁石51を埋め込み、コレクタ15とメッシ
ュ12との間の空間に、コレクタ15及びメッシュ12
とほぼ平行になるように磁場を印加している。
11に永久磁石51を埋め込み、コレクタ15とメッシ
ュ12との間の空間に、コレクタ15及びメッシュ12
とほぼ平行になるように磁場を印加している。
【0048】一般に、イオンがコレクタ15に入射する
と、コレクタ15の表面より2次電子が放出される。こ
の2次電子の寄与が、イオン電流および電子電流を求め
る際に誤差の要因となり得る。ところが、本プローブの
ように、コレクタ15とメッシュ12の間の空間に、コ
レクタ15及びメッシュ12とほぼ平行に磁場が印加さ
れているので、この磁場によって2次電子の軌道が曲げ
られ、再びコレクタ15に戻ってくるようになる。
と、コレクタ15の表面より2次電子が放出される。こ
の2次電子の寄与が、イオン電流および電子電流を求め
る際に誤差の要因となり得る。ところが、本プローブの
ように、コレクタ15とメッシュ12の間の空間に、コ
レクタ15及びメッシュ12とほぼ平行に磁場が印加さ
れているので、この磁場によって2次電子の軌道が曲げ
られ、再びコレクタ15に戻ってくるようになる。
【0049】なお、本実施形態では、コレクタ15及び
メッシュ12とほぼ平行な磁場を印加するために、導体
11に永久磁石を埋め込んでいるが、外部より磁場を印
加する等、他の方法であっても良い。また、本実施形態
では、コレクタ15に抵抗18を接続し、抵抗18にか
かる電圧を出力するようにしているが、第2実施形態と
同様、直接コレクタ15から電流波形を取り出してもよ
い。
メッシュ12とほぼ平行な磁場を印加するために、導体
11に永久磁石を埋め込んでいるが、外部より磁場を印
加する等、他の方法であっても良い。また、本実施形態
では、コレクタ15に抵抗18を接続し、抵抗18にか
かる電圧を出力するようにしているが、第2実施形態と
同様、直接コレクタ15から電流波形を取り出してもよ
い。
【0050】[第4実施形態]続いて、本実施形態で
は、本発明のプラズマ計測用プローブを適用した他の例
のプラズマ生成装置について説明する。図6は、本発明
の第4実施形態に係わるプラズマ生成装置の概略構成を
示す断面図である。なお、図6において、図2と同一な
部位には同一符号を付し、その説明を省略する。
は、本発明のプラズマ計測用プローブを適用した他の例
のプラズマ生成装置について説明する。図6は、本発明
の第4実施形態に係わるプラズマ生成装置の概略構成を
示す断面図である。なお、図6において、図2と同一な
部位には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0051】第1実施形態ではプラズマ計測用プローブ
10の導体11が第2の電極26に埋め込まれる構造と
したが、本実施形態は、図6に示すように、第2の電極
26に導体11と同様の空洞を設け、この空洞に設けら
れた開口部に直接メッシュ12を取り付けるというよう
に、第2の電極26と導体11を一体型にした構造にし
ている。本装置においても、第1実施形態と同様の方法
で、イオン電流または電子電流を測定することができ
る。
10の導体11が第2の電極26に埋め込まれる構造と
したが、本実施形態は、図6に示すように、第2の電極
26に導体11と同様の空洞を設け、この空洞に設けら
れた開口部に直接メッシュ12を取り付けるというよう
に、第2の電極26と導体11を一体型にした構造にし
ている。本装置においても、第1実施形態と同様の方法
で、イオン電流または電子電流を測定することができ
る。
【0052】[第5実施形態]次に、本発明のプラズマ
計測用プローブを適用したさらに別のプラズマ生成装置
の例を示す。
計測用プローブを適用したさらに別のプラズマ生成装置
の例を示す。
【0053】図7は、本発明の第5実施形態に係わるプ
ラズマ生成装置の概略構成を示す断面図である。なお、
図7において、図2と同一な部位には同一符号を付し、
その説明を省略する。
ラズマ生成装置の概略構成を示す断面図である。なお、
図7において、図2と同一な部位には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0054】本装置は、図7に示すように、プラズマ計
測用プローブ10(10a〜10e)が第2の電極26
に複数個(この例ではn個)取り付けられている。エッ
チング処理等を行うプラズマ生成装置では、しばしば、
プラズマ密度分布およびイオン電流分布の不均一を起因
として、基板処理の速度が一様でないと行った問題が生
じる。このため、イオン電流分布を計測することが要求
されている。本装置では、ファラデーカップのように計
測プローブ自体が電源を必要とせず、また、構造が単純
であって小型化できるために、反応容器に複数個取り付
けることができるので、イオン電流分布を計測すること
が可能となる。
測用プローブ10(10a〜10e)が第2の電極26
に複数個(この例ではn個)取り付けられている。エッ
チング処理等を行うプラズマ生成装置では、しばしば、
プラズマ密度分布およびイオン電流分布の不均一を起因
として、基板処理の速度が一様でないと行った問題が生
じる。このため、イオン電流分布を計測することが要求
されている。本装置では、ファラデーカップのように計
測プローブ自体が電源を必要とせず、また、構造が単純
であって小型化できるために、反応容器に複数個取り付
けることができるので、イオン電流分布を計測すること
が可能となる。
【0055】[第6実施形態]前の実施形態では、容量
移行型のプラズマ生成装置についての計測例を示した
が、インダクション型やECR装置のように外部回路に
よってプラズマを生成し、高周波電場によってプラズマ
を引き出すプラズマ生成装置においても、同様の方法で
イオン電流を計測することができる。
移行型のプラズマ生成装置についての計測例を示した
が、インダクション型やECR装置のように外部回路に
よってプラズマを生成し、高周波電場によってプラズマ
を引き出すプラズマ生成装置においても、同様の方法で
イオン電流を計測することができる。
【0056】図8は、本発明の第6実施形態に係わるイ
ンダクション型のプラズマ生成装置の概略構成を示す断
面図である。なお、図8において、図2と同一な部位に
は同一符号を付し、その説明を省略する。
ンダクション型のプラズマ生成装置の概略構成を示す断
面図である。なお、図8において、図2と同一な部位に
は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0057】図8に示すように、反応容器81内には円
盤状に形成された電極82が反応容器81の上壁に平行
に対面する位置に配置されている。電極82の上面に
は、シリコンウェハ等の被処理基板29が配置される。
反応容器81の上部にはアンテナ84が配置されてい
る。このアンテナ84には、マッチング回路85および
周波数13.56MHzの高周波電源86によって高周
波電力が供給される。アンテナ84に供給された高周波
電力はインダクション結合によって反応容器81内に導
入され、反応容器81内にプラズマを生成する。
盤状に形成された電極82が反応容器81の上壁に平行
に対面する位置に配置されている。電極82の上面に
は、シリコンウェハ等の被処理基板29が配置される。
反応容器81の上部にはアンテナ84が配置されてい
る。このアンテナ84には、マッチング回路85および
周波数13.56MHzの高周波電源86によって高周
波電力が供給される。アンテナ84に供給された高周波
電力はインダクション結合によって反応容器81内に導
入され、反応容器81内にプラズマを生成する。
【0058】電極82の下面にはRF供給導体88の一
端が接続されており、出力周波数が5MHz高周波電源
83を介して接地電位に接続される。電極82に印加さ
れる高周波電力は、インダクション結合により反応容器
81内に生成されたプラズマを被処理基板に引き込む働
きをする。
端が接続されており、出力周波数が5MHz高周波電源
83を介して接地電位に接続される。電極82に印加さ
れる高周波電力は、インダクション結合により反応容器
81内に生成されたプラズマを被処理基板に引き込む働
きをする。
【0059】このプラズマ生成装置において、プラズマ
計測用プローブ10は、開口部が反応容器81の内側に
向けるようにして電極82に埋め込まれている。また、
抵抗18の両端にかかる電圧波形は、同軸ケーブル33
を介してオシロスコープなどのA/D変換器34につな
がれている。このプラズマ生成装置では、プラズマ計測
用プローブ10は接地電位に対して周波数5MHzで電
位が変化する電極82に埋め込まれているので、A/D
変換器34は電位的に接地電位から浮かされて配置され
ている。そして、A/D変換器34からのデータ信号
は、光ファイバーケーブル87を通じてデータ処理部3
5に送られる。
計測用プローブ10は、開口部が反応容器81の内側に
向けるようにして電極82に埋め込まれている。また、
抵抗18の両端にかかる電圧波形は、同軸ケーブル33
を介してオシロスコープなどのA/D変換器34につな
がれている。このプラズマ生成装置では、プラズマ計測
用プローブ10は接地電位に対して周波数5MHzで電
位が変化する電極82に埋め込まれているので、A/D
変換器34は電位的に接地電位から浮かされて配置され
ている。そして、A/D変換器34からのデータ信号
は、光ファイバーケーブル87を通じてデータ処理部3
5に送られる。
【0060】本装置においても、データ処理部35で
は、一周期毎に繰り返す急峻な電子電流成分と、ほぼ一
定なイオン電流成分からなる電圧波形が得られる。この
波形より、イオン電流あるいは電子電流を得ることがで
きる。
は、一周期毎に繰り返す急峻な電子電流成分と、ほぼ一
定なイオン電流成分からなる電圧波形が得られる。この
波形より、イオン電流あるいは電子電流を得ることがで
きる。
【0061】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変
形して実施することが可能である。
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変
形して実施することが可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、グ
リッドのような電子を遮蔽するための機構を必要とせ
ず、イオンが中性粒子との衝突により損失する影響を無
視することができる程度まで、コレクタをメッシュまで
近づけることができるので、イオンと中性粒子との衝突
によるイオン電流及び電子電流を精度良く測定すること
ができる。
リッドのような電子を遮蔽するための機構を必要とせ
ず、イオンが中性粒子との衝突により損失する影響を無
視することができる程度まで、コレクタをメッシュまで
近づけることができるので、イオンと中性粒子との衝突
によるイオン電流及び電子電流を精度良く測定すること
ができる。
【0063】また、グリッドに電位を与えるための電源
装置等が不要になるので、大幅にコストを低減できると
共に、大幅に省スペース化を図ることができる。
装置等が不要になるので、大幅にコストを低減できると
共に、大幅に省スペース化を図ることができる。
【図1】第1実施形態に係るプラズマ計測用プローブの
概略構成を示す断面図。
概略構成を示す断面図。
【図2】図1に示すプラズマ計測用プローブが取り付け
られたプラズマ生成装置の概略構成を示す断面図。
られたプラズマ生成装置の概略構成を示す断面図。
【図3】図2に示すプラズマ生成装置において、プラズ
マ計測用プローブ10から出力される電圧波形を示す特
性図。
マ計測用プローブ10から出力される電圧波形を示す特
性図。
【図4】第2実施形態に係わるプラズマ計測用プローブ
の概略構成を示す断面図。
の概略構成を示す断面図。
【図5】第3実施形態に係わるプラズマ計測用プローブ
の概略構成を示す断面図。
の概略構成を示す断面図。
【図6】第4実施形態に係わるプラズマ生成装置の概略
構成を示す断面図。
構成を示す断面図。
【図7】第5実施形態に係わるプラズマ生成装置の概略
構成を示す断面図。
構成を示す断面図。
【図8】第6実施形態に係わるインダクション型のプラ
ズマ生成装置の概略構成を示す断面図。
ズマ生成装置の概略構成を示す断面図。
【図9】従来のプラズマ計測用プローブであるファラデ
ーカップの概略構成を示す断面図。
ーカップの概略構成を示す断面図。
10…プラズマ計測用プローブ 11…導体 12…メッシュ 13…導電性スペーサ 14…絶縁性スペーサ 15…コレクタ 16…絶縁膜 18…抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 悦夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 大岩 徳久 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F004 CB01
Claims (6)
- 【請求項1】プラズマに対向する面の少なくとも一部に
開口が設けられた箱状の導体と、 この導体の開口に設置された導電性のメッシュと、 前記導体及びメッシュに囲まれる空間内に配置され、該
導体及びメッシュと電気的に分離されたコレクタと、 このコレクタに接続される抵抗とを具備してなることを
特徴とするプラズマ計測用プローブ。 - 【請求項2】プラズマに対向する面の少なくとも一部に
開口が設けられた箱状の導体と、 この導体の開口に設置される導電性のメッシュと、 前記導体及びメッシュに囲まれる空間内に配置され、該
導体及びメッシュと電気的に分離されたコレクタとを具
備してなることを特徴とするプラズマ計測用プローブ。 - 【請求項3】前記コレクタと前記メッシュの間に、前記
コレクタと前記メッシュとを絶縁分離するスペーサが設
けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
プラズマ計測用プローブ。 - 【請求項4】前記スペーサのメッシュに接する面は、導
電性を有する材料で形成されていることを特徴とする請
求項3に記載のプラズマ計測用プローブ。 - 【請求項5】プラズマに対向する面の少なくとも一部に
開口が設けられた箱状の導体と、 この導体の開口に設置される導電性のメッシュと、 前記導体及びメッシュに囲まれる空間内に配置され、該
導体及びメッシュと電気的に分離されたコレクタと、 前記コレクタに接続される抵抗と、 この抵抗にかかる電圧波形を計測する電圧波形計測部を
具備してなることを特徴とするプラズマ計測装置。 - 【請求項6】反応容器と、この反応室内に配置され平行
に対面して設けられた第1の電極及び第2の電極と、第
1の電極と第2の電極との間にプロセスガスを供給する
ガス供給機構と、二つの電極間への高周波電力の注入に
伴う放電により前記プロセスガスのプラズマを生成する
電力供給機構とを備えたプラズマ生成装置において、 前記プラズマに対向する面の少なくとも一部に開口が設
けられた箱状の導体と,この導体の開口に設置される導
電性のメッシュと,前記導体及びメッシュに囲まれる空
間内に配置され、該導体及びメッシュと電気的に分離さ
れたコレクタと,このコレクタに接続される抵抗とを具
備してなるプラズマ計測用プローブが第1の電極或いは
第2の電極に設置されていることを特徴とするプラズマ
生成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11068197A JP2000268993A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | プラズマ計測用プローブ,プラズマ計測装置及びプラズマ生成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11068197A JP2000268993A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | プラズマ計測用プローブ,プラズマ計測装置及びプラズマ生成装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000268993A true JP2000268993A (ja) | 2000-09-29 |
Family
ID=13366838
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11068197A Pending JP2000268993A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | プラズマ計測用プローブ,プラズマ計測装置及びプラズマ生成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000268993A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-03-15 JP JP11068197A patent/JP2000268993A/ja active Pending
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