JP2000269092A - エッチング性に優れた電解コンデンサー電極用アルミニウム箔地およびその製法 - Google Patents
エッチング性に優れた電解コンデンサー電極用アルミニウム箔地およびその製法Info
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Abstract
も安定して高い(100)面率を確保でき、エッチング
処理により高レベルの静電容量を与えると共に、低コス
ト化の要求も満たす電解コンデンサー電極用アルミニウ
ム箔地を提供すること。 【解決手段】 アルミニウム純度99.9%以上のアル
ミニウム鋳塊に均熱、熱間圧延および冷間圧延を施すこ
とによって製造される電解コンデンサー電極用アルミニ
ウム箔地であって、結晶方位密度で、S方位/Bras
s方位の相対強度比が1.2以上であり、最終の電極用
アルミニウム箔としたときに高い(100)面率を示
し、エッチング処理により高い静電容量を得ることので
きる電解コンデンサ電極用アルミニウム箔地とその製法
を開示する。
Description
電極用アルミニウム箔、特に、中高圧用の電極材として
用いられる高性能のアルミニウム箔を得るための箔地と
その製法に関するものである。
一般に用いられるアルミニウム箔には、その実効面積を
拡大して単位面積あたりの静電容量を増大するため、通
常、電気化学的もしくは化学的エッチング処理が施され
る。但し、アルミニウム箔を単にエッチング処理するだ
けでは十分な静電容量が得られないので、アルミニウム
箔上面の結晶方位で(100)面(立方体方位、Cub
e方位とも呼ぶ)を多く有する集合組織とすることによ
って、箔のエッチング特性を向上させている。この様な
高い(100)面率を得るため、種々の方法が実施され
ている。
一般的な製法としては、DC鋳造したアルミニウム合金
鋳魂を均質化処理した後、熱間粗圧延、熱間仕上げ圧
延、冷間圧延、中間焼鈍を順次行ない、更には低冷延率
またはスキンパスを行なってから、500℃程度以上で
高温焼鈍する方法が採用されている(特公昭54−11
242号、同60−59982号、同60−63359
号など)。
(特開平7−211591号など)、中間焼鈍から最終
焼鈍までの間で箔表層部を除去する方法(特開平10−
81945号など)が試みられている。また特開平10
−330873号では、冷延アルミニウム箔地として
0.2〜0.5mmでの結晶方位を制御([111]<2
11>/[123]<634>の相対強度比が1.2以
上)する方法も提案されている。
ーの小型化および高静電容量化の要求が高まってくるに
つれて、アルミニウム箔に対する要求品質はますます厳
しくなっており、より高レベルの(100)面率(99
%レベル)が求められると共に、コイル内での均質性の
向上も要求されている。
(100)面率(立方体方位粒占有率)の製造条件にバ
ラツキがあることや、コイル内に部分的に存在する非立
方体方位粒のスジ状分布によって、部分的に低静電容量
領域が生じるのを避けることは難しい。
アルミニウム箔ほど、(100)面率が高くなることは
一般に知られているが、アルミニウム純度が高くなるほ
どスラブコストは高くなるので、昨今のコストダウンの
要求に対応するには、それほど純度の高いアルミニウム
でなくとも安定して高い(100)面率を確保できる様
にすることが求められる。
たものであり、高い立方体方位を有し、エッチング処理
後の状態で高レベルの静電容量を達成しつつ、低コスト
化の要求も満たす電解コンデンサー電極用アルミニウム
箔を得ることのできる箔地を提供しようとするものであ
る。
のできた本発明に係る第一の電解コンデンサー用アルミ
ニウム箔地とは、アルミニウム純度99.9%以上のア
ルミニウム鋳塊に均熱、熱間圧延および冷間圧延を施す
ことによって製造される電解コンデンサー用アルミニウ
ム箔地であって、結晶方位密度で、S方位/Brass
方位の相対強度比が1.2以上であるところに要旨があ
り、また本発明に係る第二の電解コンデンサー用アルミ
ニウム箔地とは、アルミニウム純度99.9%以上のア
ルミニウム鋳塊に均熱および熱間圧延を施すことによっ
て製造される電解コンデンサー用アルミニウム箔地であ
って、熱間圧延終了後、板表面をマクロエッチングした
後、実体顕微鏡によって観察されるスジの最大サイズ
が、圧延方向に直交する方向で5mm以下であり、且つ
圧延方向に50mm以下あるところに要旨が存在する。
一の電解コンデンサー電極用アルミニウム箔地を効率よ
く製造する方法を規定するもので、アルミニウム純度9
9.9%以上のアルミニウム鋳塊に、均熱、熱間粗圧
延、熱間仕上げ圧延および冷間圧延を施すことによって
電解コンデンサー用アルミニウム箔地を製造するに当た
り、熱間粗圧延終了後の平均結晶粒径を2000μm以
下とする他、熱延仕上げ圧延時の圧下率を80%以上、
最終圧延速度を50m/m以上、熱延終了温度を290
℃以下にそれぞれ制御すると共に、その後、冷延率85
%以上で冷間圧延を行うところに特徴を有している。
二の電解コンデンサー電極用アルミニウム箔地を効率よ
く製造することのできる方法を規定するもので、アルミ
ニウム純度99.9%以上のアルミニウム鋳塊に、均
熱、熱間粗圧延および熱間仕上げ圧延を施すことによっ
て電解コンデンサー用アルミニウム箔地を製造するに当
たり、熱間粗圧延終了後の平均結晶粒径を2000μm
以下とする他、熱延仕上げ圧延時の圧下率を80%以
上、最終圧延速度を50m/m以上、熱延終了温度を2
90℃以下にそれぞれ制御するところに要旨を有してい
る。
解決を期して鋭意研究を重ねた結果、冷延アルミニウム
板(箔地)では、S方位([123]<634>方位)へ
の集積が強くて、B方位([011]<211>方位)の
集積が弱いほど、最終箔での(100)面率が向上する
ことを見出した。
には、厚さ0.2〜0.5mmの冷延アルミニウム箔地
において、B方位([011]<211>)/S方位
([123]<634>)の相対強度比は1.2以上が好
ましいと記載されており、B方位の発達によって(10
0)面率の増大を図り、ひいてはエッチング処理後の静
電容量を高める方法が開示されている。しかしながら本
発明らが種々研究を重ねたところでは、むしろS方位を
発達させた箔地の方が、その後箔圧延→中間焼鈍→冷間
圧延→最終焼鈍を行なうことによって得られる電極用ア
ルミニウム箔として高い(100)面率が得られること
を見出し、上記本発明に想到したものである。以下その
作用について詳述する。
面および集合組織について説明する。通常のアルミニウ
ム合金は、主としてCube方位、Goss方位、Br
ass方位(以下、B方位という)、Copper方位
(以下,Cu方位という)、S方位と呼ばれる集合組織
を有しており、それら集合組織に応じた結晶面が存在す
る。
5°以内の方位のずれは同一の結晶面に属するものと考
える。
ンス(存在割合)が重要であり、本発明が意図する冷延
アルミニウム箔地の集合組織は、殆どがB方位、Cu方
位およびS方位によって構成されている。
布密度(Orientation Density)を規定するが、この方
位分布密度の測定には、通常のX線回折法を採用し、
(100)、(110)[=(220)とも言う]、
(111)[=(222)とも言う]の完全極点図(Po
le Figure)を測定し、それから結晶方位分布関数(Or
ientation Distribution Function:ODF)を求
め、各方位の強度ピーク値の合計に対する各方位の強度
ピークの割合を計算することによって求められる[例え
ば、長島晋一著「集合組織」(丸善株式会社刊)198
4、P8−44、金属学会セミナー「集合組織」(日本
金属学会偏)1981、P3−7など参照]。
る電子線回折法、或いはSEM(Scanning Electron
Microscope)−ECP(Electron Channeling Patter
n)法、或いはSEM−EBSP[Electron Back Sca
ttering(Scattered) Pattern、若しくはEBSD(Dif
fraction)とも言う])などを用いて測定したデータを
基に、結晶方位分布関数を用いて方位密度を求めること
ができるが、その測定は局所的であり、結晶方位は板厚
方向に変化しているので、任意に何点かをとって平均値
を求めことが必要となる。
分布(集合組織)を3次元的に表示するもので、結晶方
位を表わすのに必要なパラメータとして3個のオイラー
角(Euler Angle)を使用し、これらを直交座標軸とす
る3次元空間において、空間内の点の関数として極点密
度を表示するものである。
結晶方位におけるS方位を発達させることによって、最
終的に得られる電極材用アルミニウム箔として高い(1
00)面率を与える箔地を提供するものである。
するに当たっては、通常の方法に従って、アルミニウム
純度99.9%以上の鋳塊に、均熱、熱間粗圧延、熱間
仕上げ圧延を施し、あるいは更に冷間圧延を施して箔地
を得た後、これを更に箔圧延→中間焼鈍→最終冷延→最
終焼鈍することによって最終アルミニウム箔とされる
が、上記中間焼鈍後の状態でCube方位核を高頻度か
つ高密度で生成させれば、最終焼鈍後の(100)面率
を高め得ることが確認された。ちなみに、中間焼鈍後の
Cube方位核の生成が低頻度であるときは、その後の
最終焼鈍の初期段階で、中間焼鈍後のCube方位核の
分布が粗な領域から非(100)面方位が生成して粗大
粒を形成し、これが(100)面率への集積度の低下を
引き起こすのである。そして、該中間焼鈍時のCube
核の生成頻度を高めるには、冷延アルミニウム箔地とし
ての集合組織でS方位を発達させておくことが効果的で
あることを見出した。
組織に依存しており、冷延アルミニウム箔地のS方位か
らCube方位が多く生成するのに対し、B方位からは
中間焼鈍工程でのCube核の生成頻度が低く、該B方
位の発達はアルミニウム箔地としての(100)面率の
増大を却って阻害するのである。これらのことは、EB
SP観察によって確認できる。
る(100)面率増大の効果が有効に発揮される好適範
囲を明確にすべく更に追求した結果、アルミニウム箔地
としてX線回折による結晶方位分布密度でS方位/B方
位の相対強度比を1.2以上、より好ましくは1.3以
上とし、あるいはその前の仕上げ圧延終了段階の箔地と
して、表面をマクロエッチングした後、実体顕微鏡によ
って観察されるスジの最大サイズを、圧延方向に直交す
る方向で5mm以下で、且つ圧延方向に50mm以下と
することにより、本発明の前記課題が達成されることを
つきとめたのである。
後の通常100〜500μm程度の厚さのアルミニウム
箔地として、結晶方位密度でS方位/B方位の相対強度
を1.2以上とし、それによりその後の中間焼鈍工程で
生成するCube核の生成頻度を高めて(100)面率
を増大させ、ひいてはエッチング特性を高めることによ
り深くて均一なエッチングピットの形成を可能とし、静
電容量の高い電解コンデンサー電極材を与えるアルミニ
ウム箔地を得ることに成功したものである。
電極用アルミニウム箔地を確実且つ効率的に製造するこ
とのできる方法について説明する。
箔地を製造するに当たっては、アルミニウム純度99.
9%以上の鋳塊に、均熱、熱間粗圧延および熱間仕上げ
圧延を施し、あるいは更に冷間圧延を施す方法が採用さ
れる。
は、従来のように99.99%レベル以上といった高純
度までは要求されないが、少なくとも99.9%以上、
より好ましくは99.95%以上のものを使用すること
が必要であり、99.9%未満では、最終箔をエッチン
グする際に不純物の存在によってピット形成の均一性が
阻害され、本発明で意図する様な深くて均一なピット形
成が困難となり、静電容量の高いアルミニウム箔が得ら
れなくなる。
常のDC鋳造法を採用すればよく、鋳造後は均質化処理
してから熱間圧延に付される。均質化処理は、面削後に
熱間圧延前の加熱をかねて行ってもよいし、熱間圧延の
ための加熱前に均質化処理として別に行ってもよい。な
お予め均質化処理を行い、その後で面削し再加熱してか
ら熱間圧延を行う手順を採用すると、熱延前の鋳塊表面
の酸化皮膜が少なくなって表面品質の向上に効果的であ
る。
に分けられるが、これらはそれぞれ異なった圧延機を用
いて行う。これは、粗圧延から仕上げ圧延の工程で結晶
粒径と熱延集合組織をコントロールするためであり、そ
のための好ましい条件は次の通りである。
ろによると、冷延後のS方位の発達には、熱延板として
の集合組織においてB方位が発達していること効果的で
あり、熱延板の状態でB方位の発達した集合組織を得る
には、粗圧延終了後の平均粒径を2000μm以下、よ
り好ましくは1500μm以下に抑えると共に、熱延仕
上げ圧延時の圧下率を80%以上、より好ましくは81
%以上、仕上げ圧延の最終圧延速度を50m/min以
上、より好ましくは60m/min以上とし、且つ仕上
げ圧延終了温度を290℃以下に抑えることが好ましい
ことを見出した。熱延終了板は約3〜10mmである
が、上記好適条件の範囲内で熱間圧延を行なうと、熱延
板中の結晶方位の方位密度で、Cu方位やS方位よりも
B方位が主に発達した熱延板を得ることができる。ここ
で、熱延仕上げ圧延時の圧下率や圧延速度を適正に制御
することは、熱延加工組織におけるB方位の発達を促
し、ひいては冷延アルミニウム箔地としてS方位の発達
に寄与する。
場合は、実操業時のコイル熱で再結晶が生じ、組織バラ
ツキを生じる原因になるので好ましくない。組織バラツ
キを抑えるうえでより好ましい熱延終了温度は280℃
以下である。
後の結晶粒径の微細化と熱延集合組織のB方位発達の双
方にとって重要であり、2000μm以下、より好まし
くは1500μm以下に抑えることが必要となる。尚、
粗圧延終了後の平均粒径は、均熱処理時の温度、粗圧延
時の温度、圧下率、圧延速度などによって容易に制御す
ることができ、また該結晶粒径は、圧延方向に対して直
角方向(圧延直交方向)のラインインターセプト法によ
って、板厚方向の任意の何点かの平均値として求める。
ム箔地とするときの品質は、表面を王水でエッチングし
た後、実体顕微鏡像を画像処理することによって知るこ
とのできるスジの大小によって評価することができ、圧
延方向に対して直交する方向(圧延直交方向)の最大幅
が5mm以下で且つ圧延方向で最大長さが50mm以下
であるものは、該スジの幅の制御(微細化)によって、
最終的に得られる電極用アルミニウム箔としての(10
0)面率のバラツキを低減せしめ得ることが分かった。
ニウム箔として(100)面率が低下する原因の1つ
に、非(100)面方位粒の圧延方向に生じるスジの存
在があり、このスジを可及的に小さく抑えれば、冷延集
合組織を均一に発達せしめ得ることが確認された。ここ
で、熱延箔地に生じるスジの一例は図1,2に示す通り
である。図1は、後記実施例のNo.1,2で得た熱延
板の表面を王水でエッチングした後の実態顕微鏡写真像
とこれを画像処理した後の像を示し、いずれも個々のス
ジが微細で均一に分布している。これに対し図2は、後
記実施例のNo.5,6(比較例)で得た熱延板表面を
同様に王水でエッチング処理した後の実態顕微鏡写真像
とこれを画像処理した後の像を示しており、いずれも個
々のスジが相対的に大きく且つ圧延方向に局部的に偏っ
て生成していることが分かる。
で、圧延方向に対して直交する方向(圧延直交方向)の
スジの最大幅が5mm以下で且つ圧延方向のスジの最大
長さが50mm以下であるものは、高性能の電解コンデ
ンサー電極用アルミニウム箔を与えるアルミニウム箔地
として好適なものとなる。
に冷間加工を施した状態で箔地として提供することも可
能であり、この場合の冷間圧延工程では、前述の如く冷
延率を85%以上、より好ましくは90%以上に設定す
ることが望ましく、こうした冷延率を採用することによ
って、冷延板の厚さ方向のひずみ分布が均一で特性バラ
ツキが少なく、しかもS方位/B方位の相対強度比が
1.2以上で、その後の箔圧延→中間焼鈍→冷間圧延→
最終焼鈍によって優れた特性を備えた電極用アルミニウ
ム箔を与える箔地を得ることができる。
説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限
を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範
囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、そ
れらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
し、通常のDC鋳造によって厚さ400mm、幅100
0mmの鋳魂を鋳造した。その後、均質化処理(540
℃×8h)してから面削し、次いで熱間圧延に供するた
め加熱又は炉冷した後、表2に示す様に熱間粗圧延およ
び仕上圧延の条件を変化させて箔地を製造した。
間圧延してから更に厚さ0.12mmまで箔圧延し、次
いで230℃×10時間の中間焼鈍を施してから、約1
5%の冷延を行なって厚さ100μmの箔とし、550
℃×7時間の最終焼鈍を行なって最終アルミニウム箔と
した。
表面から1/4の深さ部および板厚方向中心部の3個所
からサンプルを採取し、各サンプルについて0.1mm
ほど機械研磨した後、王水によりマクロエッチングして
から各表面の実体顕微鏡観察を行ない、あるいは電解エ
ッチング後光学顕微鏡による偏光観察を行なう。得られ
た各像について、ランダムに選択した複数箇所における
圧延直交方向の結晶粒径を測定し、その平均値を平均結
晶粒径とした。結晶粒径は、粗圧延温度および圧下率に
よって種々に変化させた。
地)表面のスジサイズ:熱延仕上げ板の任意位置から1
00mm×200mmのサンプルを採取し、表面を王水
でマクロエッチングしてから実体顕微鏡観察により得た
像を基に、光沢部または非光沢部のスジについて画像解
析し、得られた最大スジの圧延方向サイズと圧延直交方
向サイズを測定した。結果の一例を図1,2に示す。図
1は、No.1,2で得た熱延板(箔地)の王水エッチ
ング処理後の実態顕微鏡写真像とこれを画像処理した後
の像、図2は、No.5,6(比較例)で得た熱延板の
王水エッチング処理後の実態顕微鏡写真像とこれを画像
処理した後の像を示す。
上げ圧延の後、更に表2に示す条件で冷間圧延して得た
冷延板(箔地)について、結晶方位分布関数を測定し
た。
布密度はX線回折法により測定し、得られた3次元分布
関数から各方位の結晶方位密度を求めた。結果を図3に
示す。
16mm)→中間焼鈍(230℃×10時間)→冷延
(約15%)→最終焼鈍(550℃×7時間)を行なっ
てアルミニウム箔とし、その特性を下記の方法で評価し
た。
箔の立方体方位面積率を測定した。(100)面占有率
(立方体方位面積率)は、通常の方法に従って塩酸:硝
酸:フッ酸=50:47:3(容量比)の混酸溶液でエ
ッチングして結晶粒を現出させ、100mm×l00m
mの視野に占める立方体方位の割合を画像解析装置によ
り測定した。
ッチングを施す。エッチングは82℃、1mol/リッ
トルの塩酸(HCl)と3mol/リットルの硫酸(H
2SO4)の混合液中で、電流密度0.33A/cm2の
直流を120秒間通電することによって行なった。その
後、80℃の5%棚酸水溶液中で350Vの化成処理を
施してからLCRメーターで静電容量を測定した。その
結果を、比較例No.8のものを100%とした場合の
相対静電容量で評価した。
ルの幅方向端縁から50mm内側の位置と中央部の2個
所について、コイル長手方向(オフゲージ部は除く)He
ad,Middle,Tail部からサンプルを採取し、夫々について
静電容量のバラツキを以下の式で評価した。 バラツキ(%)=((最大値−最小値)/平均値)×1
00
ができる。
要件を充足する実施例であり、いずれも高い(100)
面率を有しており、エッチング処理後の相対静電容量も
高い値を示している。
平均結晶粒径が粗大に過ぎる比較例、No.6は仕上げ
圧延の総圧下率が不足すると共に最終圧延速度が低す
ぎ、No.7は仕上げ熱延終了温度が高すぎるいずれも
比較例であり、(100)面率がいずれも低く満足な静
電容量が得られない。
アルミニウム鋳塊を用いた例であるが、いずれも最終圧
延速度が低すぎると共に仕上げ圧延終了温度が高すぎ、
更には仕上げ冷延時の冷延率が不足する比較例であり、
総体静電容量が低いばかりでなくそのバラツキも大き
く、本発明の目的にそぐわない。
2,6について、厚さ0.4mmの冷延板の結晶方位分
布と方位密度の関係を示したグラフであり、No.6の
比較例では、S方位の増大が認められないのに対し、N
o.1,2の実施例では明らかに高いS方位密度が得ら
れている。
延後の結晶方位でS方位/B方位の相対強度比を1.2
以上とし、あるいは冷延前の熱間仕上げ圧延後の状態に
おけるスジのサイズを特定することにより、その後の箔
圧延→中間焼鈍→冷延→最終焼鈍を得ることによって得
られる電極用アルミニウム箔高い(100)面率を得る
ことができ、それに伴って、エッチング処理により安定
して高い静電容量を得ることのできる電解コンデンサー
電極用アルミニウム箔地を提供し得ることになった。ま
た本発明の製法によれば、安定して優れた性能の電解コ
ンデンサー電極用アルミニウム箔を与える箔地を、従来
法に比べて低コストで確実に製造することができる。
ルミニウム箔地の表面性状(スジの状態)を示す実態顕
微鏡写真とその画像処理像である。
ニウム箔地の表面性状(スジの状態)を示す実態顕微鏡
写真とその画像処理像である。
方位密度の関係を示したグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 アルミニウム純度99.9%以上のアル
ミニウム鋳塊に均熱、熱間圧延および冷間圧延を施すこ
とによって製造される電解コンデンサー用アルミニウム
箔地であって、結晶方位密度で、S方位/Brass方
位の相対強度比が1.2以上であることを特徴とする電
解コンデンサ電極用アルミニウム箔地。 - 【請求項2】 アルミニウム純度99.9%以上のアル
ミニウム鋳塊に均熱および熱間圧延を施すことによって
製造される電解コンデンサー用アルミニウム箔地であっ
て、熱間圧延終了後、表面をマクロエッチングした後、
実体顕微鏡によって観察されるスジの最大サイズが、圧
延方向に直交する方向で5mm以下であり、且つ圧延方
向に50mm以下であることを特徴とする電解コンデン
サ電極用アルミニウム箔地。 - 【請求項3】 アルミニウム純度99.9%以上のアル
ミニウム鋳塊に、均熱、熱間粗圧延、熱間仕上げ圧延お
よび冷間圧延を施すことによって電解コンデンサー用ア
ルミニウム箔地を製造するに当たり、熱間粗圧延終了後
の平均結晶粒径を2000μm以下とする他、熱延仕上
げ圧延時の圧下率を80%以上、最終圧延速度を50m
/m以上、熱延終了温度を290℃以下にそれぞれ制御
すると共に、その後、冷延率85%以上で冷間圧延する
ことを特徴とするエッチング特性に優れた電解コンデン
サー電極用アルミニウム箔地の製法。 - 【請求項4】 アルミニウム純度99.9%以上のアル
ミニウム鋳塊に、均熱、熱間粗圧延および熱間仕上げ圧
延を施すことによって電解コンデンサー用アルミニウム
箔地を製造するに当たり、熱間粗圧延終了後の平均結晶
粒径を2000μm以下とする他、熱延仕上げ圧延時の
圧下率を80%以上、最終圧延速度を50m/m以上、
熱延終了温度を290℃以下にそれぞれ制御することを
特徴とするエッチング特性に優れた電解コンデンサー電
極用アルミニウム箔地の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11074365A JP2000269092A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | エッチング性に優れた電解コンデンサー電極用アルミニウム箔地およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11074365A JP2000269092A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | エッチング性に優れた電解コンデンサー電極用アルミニウム箔地およびその製法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000269092A true JP2000269092A (ja) | 2000-09-29 |
Family
ID=13545070
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|---|---|---|---|
| JP11074365A Pending JP2000269092A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | エッチング性に優れた電解コンデンサー電極用アルミニウム箔地およびその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000269092A (ja) |
Cited By (2)
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