JP2000269189A - プラズマエッチング法 - Google Patents
プラズマエッチング法Info
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- Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】所謂ポリメタル膜の異方性エッチングを簡便且
つ精度良く行う。 【解決手段】セラミックス部材の組織中にアルミニウム
系材料が充填された母材12と、該母材12の表面に設
けられたセラミックス層13とから成る複合部材11か
ら構成され、静電チャック機能を有し、且つ、温度制御
手段を備えた基体載置ステージ10を使用し、基体載置
ステージ10上に基体を載置し、基体上の被加工層をエ
ッチングするプラズマエッチング法であって、被加工層
は、シリコン系材料層と、該シリコン系材料層とはエッ
チング特性の異なる金属層とがこの順に積層されて成
り、(イ)基体載置ステージ10の温度を第1の温度に
制御しながら、金属層をエッチングする工程と、(ロ)
基体載置ステージ10の温度を第1の温度と異なる第2
の温度に制御しながら、シリコン系材料層をエッチング
する工程から成る。
つ精度良く行う。 【解決手段】セラミックス部材の組織中にアルミニウム
系材料が充填された母材12と、該母材12の表面に設
けられたセラミックス層13とから成る複合部材11か
ら構成され、静電チャック機能を有し、且つ、温度制御
手段を備えた基体載置ステージ10を使用し、基体載置
ステージ10上に基体を載置し、基体上の被加工層をエ
ッチングするプラズマエッチング法であって、被加工層
は、シリコン系材料層と、該シリコン系材料層とはエッ
チング特性の異なる金属層とがこの順に積層されて成
り、(イ)基体載置ステージ10の温度を第1の温度に
制御しながら、金属層をエッチングする工程と、(ロ)
基体載置ステージ10の温度を第1の温度と異なる第2
の温度に制御しながら、シリコン系材料層をエッチング
する工程から成る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマエッチン
グ法に関し、更に詳しくは、シリコン系材料層と金属層
とが積層された所謂ポリメタル膜の異方性エッチングを
簡便且つ精度良く行うことを可能とするプラズマエッチ
ング法に関する。
グ法に関し、更に詳しくは、シリコン系材料層と金属層
とが積層された所謂ポリメタル膜の異方性エッチングを
簡便且つ精度良く行うことを可能とするプラズマエッチ
ング法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化及び微細化は止まると
ころを知らず、西暦2000年には0.13μmデザイ
ンルールのLSIの量産が予定されている。一般に、高
集積化の指標とされるデバイスはDRAMであり、DR
AMのワード線、即ちMIS型トランジスタのゲート電
極の線幅が、デザインルールの指標とされている。
ころを知らず、西暦2000年には0.13μmデザイ
ンルールのLSIの量産が予定されている。一般に、高
集積化の指標とされるデバイスはDRAMであり、DR
AMのワード線、即ちMIS型トランジスタのゲート電
極の線幅が、デザインルールの指標とされている。
【0003】従来より、MIS型トランジスタのゲート
電極は、典型的には不純物を含有するポリシリコン層を
用いて構成されていたが、ゲート電極の断面積の縮小に
起因する配線抵抗の増大、及びこれによる信号遅延の深
刻化を抑制するために、ゲート電極の上層側のみをポリ
シリコン層よりも抵抗の低い導電材料層を用いて構成す
ることが提案されている。中でも、かかる導電材料層と
して高融点金属、特にタングステンからなる金属層をポ
リシリコン層に積層した所謂ポリメタル膜は、今後の実
用化が期待されている。尚、ゲート電極の低抵抗化を徹
底するためには、ゲート電極全体を金属層のみによって
構成することが本来は望ましいが、ゲート絶縁膜との接
触界面の安定性や信頼性を考慮すると、ゲート絶縁膜に
接するゲート電極の下層側の部分は、従前通りポリシリ
コン層にて構成される方がよく、これがポリメタル膜が
用いられる理由となっている。ポリシリコン層の上に同
じ厚さのタングステン層が積層されて成るポリメタル膜
を使用すると、同じ厚さのポリシリコン層に比べて抵抗
を5分の1乃至10分の1程度に減少することができ
る。
電極は、典型的には不純物を含有するポリシリコン層を
用いて構成されていたが、ゲート電極の断面積の縮小に
起因する配線抵抗の増大、及びこれによる信号遅延の深
刻化を抑制するために、ゲート電極の上層側のみをポリ
シリコン層よりも抵抗の低い導電材料層を用いて構成す
ることが提案されている。中でも、かかる導電材料層と
して高融点金属、特にタングステンからなる金属層をポ
リシリコン層に積層した所謂ポリメタル膜は、今後の実
用化が期待されている。尚、ゲート電極の低抵抗化を徹
底するためには、ゲート電極全体を金属層のみによって
構成することが本来は望ましいが、ゲート絶縁膜との接
触界面の安定性や信頼性を考慮すると、ゲート絶縁膜に
接するゲート電極の下層側の部分は、従前通りポリシリ
コン層にて構成される方がよく、これがポリメタル膜が
用いられる理由となっている。ポリシリコン層の上に同
じ厚さのタングステン層が積層されて成るポリメタル膜
を使用すると、同じ厚さのポリシリコン層に比べて抵抗
を5分の1乃至10分の1程度に減少することができ
る。
【0004】ゲート電極は、かかるポリメタル膜をプラ
ズマエッチング法によりエッチングして形成される。ゲ
ート電極のエッチングにおいては、異方性形状の達成、
及びエッチングの下地であるゲート絶縁膜に対する選択
性の確保が極めて重要である。ゲート電極の異方性形状
は、MIS型トランジスタの動作特性を揃える上で重要
である。近年のMIS型トランジスタの製造方法では、
ソース/ドレイン領域がゲート電極をマスクとしたイオ
ン注入により自己整合的に形成されるので、ゲート電極
の下端部の線幅の変動がチャネル長の変動に直結してし
まうからである。又、ゲート絶縁膜に対する選択性は、
ゲート絶縁膜の下に配される半導体基板、特にシリコン
基板に対するダメージを防止する上で重要である。殊
に、0.13μmデザインルールにおいては、ゲート絶
縁膜の厚さは閾値電圧を下げるために2.5nm程度ま
で薄膜化されると予測され、ポリメタル膜のエッチング
時にかかる薄いゲート絶縁膜を除去せずに半導体基板上
に残しておくためには、極めて高いレベルの選択性が必
須となる。
ズマエッチング法によりエッチングして形成される。ゲ
ート電極のエッチングにおいては、異方性形状の達成、
及びエッチングの下地であるゲート絶縁膜に対する選択
性の確保が極めて重要である。ゲート電極の異方性形状
は、MIS型トランジスタの動作特性を揃える上で重要
である。近年のMIS型トランジスタの製造方法では、
ソース/ドレイン領域がゲート電極をマスクとしたイオ
ン注入により自己整合的に形成されるので、ゲート電極
の下端部の線幅の変動がチャネル長の変動に直結してし
まうからである。又、ゲート絶縁膜に対する選択性は、
ゲート絶縁膜の下に配される半導体基板、特にシリコン
基板に対するダメージを防止する上で重要である。殊
に、0.13μmデザインルールにおいては、ゲート絶
縁膜の厚さは閾値電圧を下げるために2.5nm程度ま
で薄膜化されると予測され、ポリメタル膜のエッチング
時にかかる薄いゲート絶縁膜を除去せずに半導体基板上
に残しておくためには、極めて高いレベルの選択性が必
須となる。
【0005】しかし、一般にプラズマエッチング法にお
いて、異方性形状の達成と下地選択性の向上とは相反す
る要求である。しかも、実用的なエッチングプロセスを
考える場合、通常の半導体製造分野において容易に制御
可能な温度範囲内でエッチング反応生成物が十分に大き
な蒸気圧を有し、速やかに脱離できることが望ましい。
このような観点から、タングステン層を含むポリメタル
膜を被加工層とする場合のプラズマエッチング法として
は、例えば下記の方法が考えられている。即ち、(a)
エッチング中は一貫して被加工層の温度を室温近傍に保
ちながら、タングステン層のエッチング時はフッ素系ガ
ス、ポリシリコン層のエッチング時は塩素系ガス/酸素
混合ガス若しくは臭素系ガス/酸素混合ガスというよう
に、エッチングガスの種類を途中で切り替える方法、
(b)エッチングガスとしては一貫してフッ素系ガスを
用い、且つ、エッチング中は一貫して被加工層を0°C
以下の低温に保つ方法、及び、(c)エッチングガスと
しては一貫して塩素系ガス/酸素混合ガスを用い、且
つ、タングステン層のエッチング時は被加工層を室温よ
りも高い温度に保ち、ポリシリコン層のエッチング時は
被加工層を室温近傍に保つ方法、である。
いて、異方性形状の達成と下地選択性の向上とは相反す
る要求である。しかも、実用的なエッチングプロセスを
考える場合、通常の半導体製造分野において容易に制御
可能な温度範囲内でエッチング反応生成物が十分に大き
な蒸気圧を有し、速やかに脱離できることが望ましい。
このような観点から、タングステン層を含むポリメタル
膜を被加工層とする場合のプラズマエッチング法として
は、例えば下記の方法が考えられている。即ち、(a)
エッチング中は一貫して被加工層の温度を室温近傍に保
ちながら、タングステン層のエッチング時はフッ素系ガ
ス、ポリシリコン層のエッチング時は塩素系ガス/酸素
混合ガス若しくは臭素系ガス/酸素混合ガスというよう
に、エッチングガスの種類を途中で切り替える方法、
(b)エッチングガスとしては一貫してフッ素系ガスを
用い、且つ、エッチング中は一貫して被加工層を0°C
以下の低温に保つ方法、及び、(c)エッチングガスと
しては一貫して塩素系ガス/酸素混合ガスを用い、且
つ、タングステン層のエッチング時は被加工層を室温よ
りも高い温度に保ち、ポリシリコン層のエッチング時は
被加工層を室温近傍に保つ方法、である。
【0006】方法(a)は、タングステン層のエッチン
グ時には、室温近傍でも蒸気圧の高いフッ化タングステ
ンを生成させて速やかにエッチングを進行させる一方、
ポリシリコン層のエッチング時には、フッ素系エッチン
グ種を用いないことでゲート絶縁膜に対して高い選択性
を達成することを意図した方法である。ここで、ゲート
絶縁膜として一般的に想定される膜は、酸化シリコン
膜、窒化シリコン膜、あるいはこれらを組み合わせた積
層膜である。ポリシリコン層のエッチングは、使用する
エッチングガスに応じて塩化シリコン、酸塩化シリコ
ン、臭化シリコン、酸臭化シリコンを生成させることに
より進行させ、しかも、酸化シリコン系堆積物の側壁保
護効果により異方性形状を確保する。
グ時には、室温近傍でも蒸気圧の高いフッ化タングステ
ンを生成させて速やかにエッチングを進行させる一方、
ポリシリコン層のエッチング時には、フッ素系エッチン
グ種を用いないことでゲート絶縁膜に対して高い選択性
を達成することを意図した方法である。ここで、ゲート
絶縁膜として一般的に想定される膜は、酸化シリコン
膜、窒化シリコン膜、あるいはこれらを組み合わせた積
層膜である。ポリシリコン層のエッチングは、使用する
エッチングガスに応じて塩化シリコン、酸塩化シリコ
ン、臭化シリコン、酸臭化シリコンを生成させることに
より進行させ、しかも、酸化シリコン系堆積物の側壁保
護効果により異方性形状を確保する。
【0007】方法(b)は、いわゆる低温エッチングと
称される方法であり、被加工層を低温化することによ
り、エッチング種の化学反応速度を低下させると共に側
方マイグレーションを抑制し、その代わりに、主として
エッチング種の運動エネルギーを利用したエッチングを
進行させることにより、異方性形状を達成することを意
図している。これにより、室温近傍でフッ素系エッチン
グ種を用いた場合には困難であったポリシリコン層への
アンダカットの発生を、効果的に抑制する。
称される方法であり、被加工層を低温化することによ
り、エッチング種の化学反応速度を低下させると共に側
方マイグレーションを抑制し、その代わりに、主として
エッチング種の運動エネルギーを利用したエッチングを
進行させることにより、異方性形状を達成することを意
図している。これにより、室温近傍でフッ素系エッチン
グ種を用いた場合には困難であったポリシリコン層への
アンダカットの発生を、効果的に抑制する。
【0008】更に、方法(c)は、タングステン層のエ
ッチングを室温よりも高い温度で行うことにより、エッ
チング生成物である酸塩化タングステンの蒸気圧を高め
て脱離を促進することにより、エッチングを速やかに進
行させようとする方法である。ポリシリコン層のエッチ
ング時には、被加工層の温度を室温近傍に戻すことによ
り、ポリシリコン層のエッチング速度の過度の上昇を防
止し、これによってアンダカットの発生を回避する。
ッチングを室温よりも高い温度で行うことにより、エッ
チング生成物である酸塩化タングステンの蒸気圧を高め
て脱離を促進することにより、エッチングを速やかに進
行させようとする方法である。ポリシリコン層のエッチ
ング時には、被加工層の温度を室温近傍に戻すことによ
り、ポリシリコン層のエッチング速度の過度の上昇を防
止し、これによってアンダカットの発生を回避する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法にもそれぞれに問題がある。先ず、方法(a)で
は、ポリシリコン層のエッチング時のエッチング反応生
成物の蒸気圧を考慮し、タングステン層のエッチング時
も被加工層の温度を室温近傍に設定しているが、今後の
微細化されたデザインルールの下で寸法変換差に対する
許容度がますます減少した場合、タングステン層のエッ
チングを室温近傍でフッ素系ガスを用いて行ったので
は、十分な寸法精度を確保することが極めて困難になる
と予測される。この問題を解決するには、タングステン
層のエッチング時とポリシリコン層のエッチング時と
で、被加工層の温度を変化させる必要があるが、現状で
は同一のエッチングチャンバー内で温度の異なるエッチ
ングプロセスを連続的に進行させることは困難であり、
エッチングチャンバーを分けざるを得ない。
方法にもそれぞれに問題がある。先ず、方法(a)で
は、ポリシリコン層のエッチング時のエッチング反応生
成物の蒸気圧を考慮し、タングステン層のエッチング時
も被加工層の温度を室温近傍に設定しているが、今後の
微細化されたデザインルールの下で寸法変換差に対する
許容度がますます減少した場合、タングステン層のエッ
チングを室温近傍でフッ素系ガスを用いて行ったので
は、十分な寸法精度を確保することが極めて困難になる
と予測される。この問題を解決するには、タングステン
層のエッチング時とポリシリコン層のエッチング時と
で、被加工層の温度を変化させる必要があるが、現状で
は同一のエッチングチャンバー内で温度の異なるエッチ
ングプロセスを連続的に進行させることは困難であり、
エッチングチャンバーを分けざるを得ない。
【0010】同一のエッチングチャンバー内で温度の異
なるエッチングプロセスを進行させることが何故困難で
あるかは、近年のプラズマエッチングの装置構成に関連
している。一般にプラズマエッチングを行う場合、エッ
チング装置のチャンバー内に配置された基体載置ステー
ジ(ウェハステージと呼ばれる場合がある)上に、被加
工層が形成された基体を載置・固定する。この基体と
は、典型的にはシリコン基板等の半導体基板である。被
加工層の加熱は、通常、基体載置ステージに内蔵された
ヒータから基体を経由して熱を伝導させることによって
行われる。一方、被加工層の冷却は、基体載置ステージ
中を循環する冷媒により、基体を経由して熱を奪うこと
によって行われる。従って、基体載置ステージと基体と
の密着性が、基体の面内温度分布を大きく左右する。近
年の半導体基板のような大口径の基体を取り扱う場合、
面内温度分布の均一性はエッチングプロセスの成否を左
右する要因となる。
なるエッチングプロセスを進行させることが何故困難で
あるかは、近年のプラズマエッチングの装置構成に関連
している。一般にプラズマエッチングを行う場合、エッ
チング装置のチャンバー内に配置された基体載置ステー
ジ(ウェハステージと呼ばれる場合がある)上に、被加
工層が形成された基体を載置・固定する。この基体と
は、典型的にはシリコン基板等の半導体基板である。被
加工層の加熱は、通常、基体載置ステージに内蔵された
ヒータから基体を経由して熱を伝導させることによって
行われる。一方、被加工層の冷却は、基体載置ステージ
中を循環する冷媒により、基体を経由して熱を奪うこと
によって行われる。従って、基体載置ステージと基体と
の密着性が、基体の面内温度分布を大きく左右する。近
年の半導体基板のような大口径の基体を取り扱う場合、
面内温度分布の均一性はエッチングプロセスの成否を左
右する要因となる。
【0011】そこで、近年のプラズマエッチング装置の
基体載置ステージは、静電チャック機能をほぼ標準的に
備えている。静電チャック機能とは、誘電体部材中に埋
設された内部電極に直流電圧を印加し、この誘電体部材
と基体との間に発現するクーロン力を利用して基体を密
着させる機能である。通常は、基体載置ステージの基体
載置面が誘電体部材にて構成され、静電チャック機能を
発揮する。ところが、従来の静電チャックを備えた基体
載置ステージの温度をエッチングプロセスの途中で大き
く変化させようとすると、基体載置ステージの線膨張率
と誘電体部材の線膨張率との相違に起因して誘電体部材
にクラックが発生し易くなり、静電チャックとしての機
能が失われてしまう。従って、現状では、温度の大きく
異なるエッチングプロセスは、それぞれ独立のエッチン
グチャンバー内で行わざるを得ない。このことは、製造
設備の大規模化、製造コストの上昇、スループットの低
下につながる虞れが大きい。
基体載置ステージは、静電チャック機能をほぼ標準的に
備えている。静電チャック機能とは、誘電体部材中に埋
設された内部電極に直流電圧を印加し、この誘電体部材
と基体との間に発現するクーロン力を利用して基体を密
着させる機能である。通常は、基体載置ステージの基体
載置面が誘電体部材にて構成され、静電チャック機能を
発揮する。ところが、従来の静電チャックを備えた基体
載置ステージの温度をエッチングプロセスの途中で大き
く変化させようとすると、基体載置ステージの線膨張率
と誘電体部材の線膨張率との相違に起因して誘電体部材
にクラックが発生し易くなり、静電チャックとしての機
能が失われてしまう。従って、現状では、温度の大きく
異なるエッチングプロセスは、それぞれ独立のエッチン
グチャンバー内で行わざるを得ない。このことは、製造
設備の大規模化、製造コストの上昇、スループットの低
下につながる虞れが大きい。
【0012】方法(b)では、被加工層として所謂デュ
アルゲート型CMOSのゲート電極形成に用いられるポ
リメタル膜を想定した場合に、NMOSとPMOSとの
間でゲート電極の線幅の相違が顕著となる問題が生ず
る。デュアルゲート型CMOSとは、NMOSとPMO
Sの仕事関数差に起因する閾値電圧の非対称性を解消す
るために、NMOSのゲート電極形成用にはn型のポリ
シリコン層を用い、PMOSのゲート電極形成用にはp
型のポリシリコン層を用いたCMOSである。n型のポ
リシリコン層とp型のポリシリコン層とは、共通のポリ
シリコン層にn型不純物とp型不純物とをそれぞれ領域
を限定して導入することにより形成されるので、NMO
SとPMOSのゲート電極は共通のエッチングプロセス
により同時に形成される。
アルゲート型CMOSのゲート電極形成に用いられるポ
リメタル膜を想定した場合に、NMOSとPMOSとの
間でゲート電極の線幅の相違が顕著となる問題が生ず
る。デュアルゲート型CMOSとは、NMOSとPMO
Sの仕事関数差に起因する閾値電圧の非対称性を解消す
るために、NMOSのゲート電極形成用にはn型のポリ
シリコン層を用い、PMOSのゲート電極形成用にはp
型のポリシリコン層を用いたCMOSである。n型のポ
リシリコン層とp型のポリシリコン層とは、共通のポリ
シリコン層にn型不純物とp型不純物とをそれぞれ領域
を限定して導入することにより形成されるので、NMO
SとPMOSのゲート電極は共通のエッチングプロセス
により同時に形成される。
【0013】ところが、通常用いられるエッチング種に
よるn型のポリシリコン層のエッチング速度は、p型の
ポリシリコン層のエッチング速度に比べて速いので、N
MOS側でゲート電極の異方性形状を達成しようとする
とPMOS側でゲート電極の線幅が増大し、逆にPMO
S側でゲート電極の異方性形状を達成しようとするとN
MOS側でゲート電極の線幅が減少してしまう。この傾
向は、エッチング時の被加工層の温度が低下するに従っ
て強調される。このため、タングステン層は低温エッチ
ングによりエッチングしたとしても、ポリシリコン層は
室温近傍でエッチングすることが本来は望ましい。とこ
ろが、上述のように温度差の大きいこれらのエッチング
プロセスを単一のエッチングチャンバー内で連続的に行
うことは、前述の理由により困難である。
よるn型のポリシリコン層のエッチング速度は、p型の
ポリシリコン層のエッチング速度に比べて速いので、N
MOS側でゲート電極の異方性形状を達成しようとする
とPMOS側でゲート電極の線幅が増大し、逆にPMO
S側でゲート電極の異方性形状を達成しようとするとN
MOS側でゲート電極の線幅が減少してしまう。この傾
向は、エッチング時の被加工層の温度が低下するに従っ
て強調される。このため、タングステン層は低温エッチ
ングによりエッチングしたとしても、ポリシリコン層は
室温近傍でエッチングすることが本来は望ましい。とこ
ろが、上述のように温度差の大きいこれらのエッチング
プロセスを単一のエッチングチャンバー内で連続的に行
うことは、前述の理由により困難である。
【0014】方法(c)では、タングステン層のエッチ
ング生成物である酸塩化タングステン化合物が十分な蒸
気圧を持ち得るように、エッチング時の被加工層の温度
を高温とする。酸塩化タングステンが十分に大きい蒸気
圧を持ち、実用上十分な速度による脱離を促進するため
には100°C近い加熱が必要である。しかし、この後
のポリシリコン層のエッチングは常温近傍で行われるの
で、上述のように温度差の大きいこれらのエッチングプ
ロセスを単一のエッチングチャンバー内で連続的に行う
ことは、やはり前述の理由により困難である。
ング生成物である酸塩化タングステン化合物が十分な蒸
気圧を持ち得るように、エッチング時の被加工層の温度
を高温とする。酸塩化タングステンが十分に大きい蒸気
圧を持ち、実用上十分な速度による脱離を促進するため
には100°C近い加熱が必要である。しかし、この後
のポリシリコン層のエッチングは常温近傍で行われるの
で、上述のように温度差の大きいこれらのエッチングプ
ロセスを単一のエッチングチャンバー内で連続的に行う
ことは、やはり前述の理由により困難である。
【0015】そこで本発明は、シリコン系材料層と金属
層とが積層された所謂ポリメタル膜の異方性エッチング
を簡便且つ精度良く行うことを可能とするプラズマエッ
チング法を提供することを目的とする。
層とが積層された所謂ポリメタル膜の異方性エッチング
を簡便且つ精度良く行うことを可能とするプラズマエッ
チング法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のプラズマエッチング法は、セラミックス部
材の組織中にアルミニウム系材料が充填された母材と、
該母材の表面に設けられたセラミックス層とから成る複
合部材から構成され、静電チャック機能を有し、且つ、
温度制御手段を備えた基体載置ステージを使用し、基体
載置ステージ上に基体を載置し、基体上の被加工層をエ
ッチングするプラズマエッチング法であって、被加工層
は、シリコン系材料層と、該シリコン系材料層とはエッ
チング特性の異なる金属層とがこの順に積層されて成
り、(イ)基体載置ステージの温度を第1の温度に制御
しながら、金属層をエッチングする工程と、(ロ)基体
載置ステージの温度を第1の温度と異なる第2の温度に
制御しながら、シリコン系材料層をエッチングする工
程、から成ることを特徴とする。
めの本発明のプラズマエッチング法は、セラミックス部
材の組織中にアルミニウム系材料が充填された母材と、
該母材の表面に設けられたセラミックス層とから成る複
合部材から構成され、静電チャック機能を有し、且つ、
温度制御手段を備えた基体載置ステージを使用し、基体
載置ステージ上に基体を載置し、基体上の被加工層をエ
ッチングするプラズマエッチング法であって、被加工層
は、シリコン系材料層と、該シリコン系材料層とはエッ
チング特性の異なる金属層とがこの順に積層されて成
り、(イ)基体載置ステージの温度を第1の温度に制御
しながら、金属層をエッチングする工程と、(ロ)基体
載置ステージの温度を第1の温度と異なる第2の温度に
制御しながら、シリコン系材料層をエッチングする工
程、から成ることを特徴とする。
【0017】基体載置ステージの温度の制御は、最終的
には基体を経由した熱伝導により被加工層の温度制御に
反映されるが、基体載置ステージの温度そのものは、被
加工層の温度と必ずしも同一ではない。それは、被加工
層の温度が、プラズマ輻射熱やエッチング反応熱の影響
により時々刻々と変化するからである。そこで、例えば
蛍光ファイバ温度計を用い、温度の測定値に基づいたフ
ィードバック制御やフィードフォワード制御によって、
基体載置ステージの温度をリアルタイムに制御すること
が好ましい。
には基体を経由した熱伝導により被加工層の温度制御に
反映されるが、基体載置ステージの温度そのものは、被
加工層の温度と必ずしも同一ではない。それは、被加工
層の温度が、プラズマ輻射熱やエッチング反応熱の影響
により時々刻々と変化するからである。そこで、例えば
蛍光ファイバ温度計を用い、温度の測定値に基づいたフ
ィードバック制御やフィードフォワード制御によって、
基体載置ステージの温度をリアルタイムに制御すること
が好ましい。
【0018】金属層は、高融点金属材料から成ることが
特に好ましい。高融点金属材料としては、タングステン
(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオ
ブ(Nb)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)を例示
することができる。中でもタングステンは、実績があり
使い易い材料である。
特に好ましい。高融点金属材料としては、タングステン
(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニオ
ブ(Nb)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)を例示
することができる。中でもタングステンは、実績があり
使い易い材料である。
【0019】工程(イ)における第1の温度と工程
(ロ)における第2の温度の高低関係は、金属層の種類
とエッチングガスの種類の組合せに依存するが、第1の
温度と第2の温度が異なる限り、如何なる組合せであっ
ても構わない。特に、金属層がタングステンから成る場
合、(i)第1の温度が第2の温度よりも低い方法、及
び(ii)第1の温度が第2の温度よりも高い方法、の
いずれもが可能である。
(ロ)における第2の温度の高低関係は、金属層の種類
とエッチングガスの種類の組合せに依存するが、第1の
温度と第2の温度が異なる限り、如何なる組合せであっ
ても構わない。特に、金属層がタングステンから成る場
合、(i)第1の温度が第2の温度よりも低い方法、及
び(ii)第1の温度が第2の温度よりも高い方法、の
いずれもが可能である。
【0020】方法(i)は、具体例に、工程(イ)にお
いて、フッ素系エッチングガスを用いて金属層をエッチ
ングし、工程(ロ)において、塩素系エッチングガスを
用いてシリコン系材料層をエッチングすることによって
行うことができる。
いて、フッ素系エッチングガスを用いて金属層をエッチ
ングし、工程(ロ)において、塩素系エッチングガスを
用いてシリコン系材料層をエッチングすることによって
行うことができる。
【0021】方法(i)において良好な異方性形状を達
成するためには、工程(イ)における第1の温度を0°
C近傍あるいはそれ以下に選択し、工程(ロ)における
第2の温度を室温近傍に選択することが、特に好適であ
る。この場合、工程(イ)で行われるエッチングは、所
謂低温エッチングとなる。低温エッチングの温度の下限
は特に限定されず、温度制御手段による冷却能力の範囲
内で、実用的なエッチング速度が達成できる温度を適宜
選択すればよい。タングステンから成る金属層は、フッ
素系エッチングガスから生成したフッ素系エッチング種
と反応し、フッ化タングステンとなって除去されるが、
低温下でフッ素系エッチング種の側方マイグレーション
が抑制され、プラズマ中からのイオン入射の方向に沿っ
たイオンアシスト反応が主として進行するため、金属層
の異方性エッチングが可能となる。フッ素系エッチング
ガスとしては、F2ガス、CF4ガス、CHF3ガス、S
F6ガス、S2F2ガス、C4F8ガスを例示することがで
きる。
成するためには、工程(イ)における第1の温度を0°
C近傍あるいはそれ以下に選択し、工程(ロ)における
第2の温度を室温近傍に選択することが、特に好適であ
る。この場合、工程(イ)で行われるエッチングは、所
謂低温エッチングとなる。低温エッチングの温度の下限
は特に限定されず、温度制御手段による冷却能力の範囲
内で、実用的なエッチング速度が達成できる温度を適宜
選択すればよい。タングステンから成る金属層は、フッ
素系エッチングガスから生成したフッ素系エッチング種
と反応し、フッ化タングステンとなって除去されるが、
低温下でフッ素系エッチング種の側方マイグレーション
が抑制され、プラズマ中からのイオン入射の方向に沿っ
たイオンアシスト反応が主として進行するため、金属層
の異方性エッチングが可能となる。フッ素系エッチング
ガスとしては、F2ガス、CF4ガス、CHF3ガス、S
F6ガス、S2F2ガス、C4F8ガスを例示することがで
きる。
【0022】方法(i)の工程(ロ)では、塩素系エッ
チングガスを用いてポリシリコン層をエッチングする
が、エッチング反応生成物が室温近傍で脱離に十分な蒸
気圧を持つためには、塩素系エッチングガスが塩素系エ
ッチング種と共に酸素系エッチング種も生成し得ること
が特に好ましい。このようなエッチングガスを用いるこ
とにより、ポリシリコン層が塩化シリコンよりも更に蒸
気圧の低い酸塩化シリコンとなって除去され、実用的な
速度でエッチングが進行する一方で、シリコンと酸素系
エッチング種との反応生成物である堆積性の酸化シリコ
ンが側壁保護効果を発揮し、異方性形状の達成に寄与す
る。しかも、工程(ロ)のエッチングが室温近傍で行わ
れれば、デュアルゲート型CMOSのゲート電極の線幅
がPMOSとNMOSとで大幅に異なるといった問題も
顕在化し難い。塩素系エッチング種と酸素系エッチング
種を同時に生成し得る塩素系エッチングガスとしては、
Cl 2ガスとO2ガスとの混合ガス、BCl3ガスとO2ガ
スとの混合ガス、あるいは酸化塩素のように分子内に塩
素原子と酸素原子の双方を含む化合物のガスを例示する
ことができる。
チングガスを用いてポリシリコン層をエッチングする
が、エッチング反応生成物が室温近傍で脱離に十分な蒸
気圧を持つためには、塩素系エッチングガスが塩素系エ
ッチング種と共に酸素系エッチング種も生成し得ること
が特に好ましい。このようなエッチングガスを用いるこ
とにより、ポリシリコン層が塩化シリコンよりも更に蒸
気圧の低い酸塩化シリコンとなって除去され、実用的な
速度でエッチングが進行する一方で、シリコンと酸素系
エッチング種との反応生成物である堆積性の酸化シリコ
ンが側壁保護効果を発揮し、異方性形状の達成に寄与す
る。しかも、工程(ロ)のエッチングが室温近傍で行わ
れれば、デュアルゲート型CMOSのゲート電極の線幅
がPMOSとNMOSとで大幅に異なるといった問題も
顕在化し難い。塩素系エッチング種と酸素系エッチング
種を同時に生成し得る塩素系エッチングガスとしては、
Cl 2ガスとO2ガスとの混合ガス、BCl3ガスとO2ガ
スとの混合ガス、あるいは酸化塩素のように分子内に塩
素原子と酸素原子の双方を含む化合物のガスを例示する
ことができる。
【0023】方法(i)において、被加工層は、シリコ
ン系材料層と金属層との間にバリヤ層を更に備えていて
もよい。バリヤ層とは、シリコン系材料層と金属層との
間の合金化反応を抑制したり、又、シリコン系材料層の
中に含まれる不純物が金属層へ拡散してシリコン系材料
層の抵抗値が変動することを防止する目的で設けられる
層である。被加工層にバリヤ層が設けられる場合の金属
層は、タングステンに限定されない。代表的なバリヤ層
の構成材料は金属窒化物であり、窒化タングステン、窒
化チタン、窒化タンタルを例示することができる。バリ
ヤ層の構成材料は、使用する金属層の種類に応じ、シリ
コン系材料層と金属層の双方に良好な密着性を示し得る
導電性材料から選択することができる。被加工層がバリ
ヤ層を備える場合には、工程(イ)又は工程(ロ)にお
いてバリヤ層もエッチングする必要が生ずるが、いずれ
の工程においてバリヤ層をエッチングするかは、バリヤ
層の構成材料に依存する。バリヤ層の構成材料が、例え
ば窒化タングステンのようにフッ素系エッチング種でエ
ッチングされ得る材料であれば、工程(イ)において金
属層のエッチングに引き続き行うことができ、窒化チタ
ンのように塩素系エッチング種でエッチングされ得る材
料であれば、工程(ロ)においてポリシリコン層のエッ
チングに先立って行うことができる。
ン系材料層と金属層との間にバリヤ層を更に備えていて
もよい。バリヤ層とは、シリコン系材料層と金属層との
間の合金化反応を抑制したり、又、シリコン系材料層の
中に含まれる不純物が金属層へ拡散してシリコン系材料
層の抵抗値が変動することを防止する目的で設けられる
層である。被加工層にバリヤ層が設けられる場合の金属
層は、タングステンに限定されない。代表的なバリヤ層
の構成材料は金属窒化物であり、窒化タングステン、窒
化チタン、窒化タンタルを例示することができる。バリ
ヤ層の構成材料は、使用する金属層の種類に応じ、シリ
コン系材料層と金属層の双方に良好な密着性を示し得る
導電性材料から選択することができる。被加工層がバリ
ヤ層を備える場合には、工程(イ)又は工程(ロ)にお
いてバリヤ層もエッチングする必要が生ずるが、いずれ
の工程においてバリヤ層をエッチングするかは、バリヤ
層の構成材料に依存する。バリヤ層の構成材料が、例え
ば窒化タングステンのようにフッ素系エッチング種でエ
ッチングされ得る材料であれば、工程(イ)において金
属層のエッチングに引き続き行うことができ、窒化チタ
ンのように塩素系エッチング種でエッチングされ得る材
料であれば、工程(ロ)においてポリシリコン層のエッ
チングに先立って行うことができる。
【0024】一方、第1の温度が第2の温度よりも高い
方法(ii)は、具体的に、工程(イ)において、塩素
系エッチングガスを用いて金属層をエッチングし、工程
(ロ)において、塩素系エッチングガスを用いてシリコ
ン系材料層をエッチングすることによって行うことがで
きる。
方法(ii)は、具体的に、工程(イ)において、塩素
系エッチングガスを用いて金属層をエッチングし、工程
(ロ)において、塩素系エッチングガスを用いてシリコ
ン系材料層をエッチングすることによって行うことがで
きる。
【0025】方法(ii)の工程(イ)において、塩素
系エッチングガスを用いてタングステン層をエッチング
する場合、エッチング反応生成物が室温近傍で脱離に十
分な蒸気圧を持つためには、塩素系エッチングガスが塩
素系エッチング種と共に酸素系エッチング種も生成し得
ることが特に好ましい。このようなエッチングガスを用
いることにより、タングステン層が塩化タングステンよ
りも更に蒸気圧の低い酸塩化タングステンとなって除去
され、実用的な速度でエッチングが進行する。第1の温
度は、概ね80〜130°C程度に選択することが好ま
しいが、エッチング用マスクが有機レジスト層を含む場
合には、有機レジスト層の耐熱性を考慮して100°C
程度を上限とする。第1の温度を100°Cを超える温
度に設定する場合には、エッチング用マスクを無機化合
物層を用いて構成する必要がある。エッチング用マスク
の構成については、後述する。
系エッチングガスを用いてタングステン層をエッチング
する場合、エッチング反応生成物が室温近傍で脱離に十
分な蒸気圧を持つためには、塩素系エッチングガスが塩
素系エッチング種と共に酸素系エッチング種も生成し得
ることが特に好ましい。このようなエッチングガスを用
いることにより、タングステン層が塩化タングステンよ
りも更に蒸気圧の低い酸塩化タングステンとなって除去
され、実用的な速度でエッチングが進行する。第1の温
度は、概ね80〜130°C程度に選択することが好ま
しいが、エッチング用マスクが有機レジスト層を含む場
合には、有機レジスト層の耐熱性を考慮して100°C
程度を上限とする。第1の温度を100°Cを超える温
度に設定する場合には、エッチング用マスクを無機化合
物層を用いて構成する必要がある。エッチング用マスク
の構成については、後述する。
【0026】方法(ii)の工程(ロ)における塩素系
エッチングガスの組成、エッチング機構、第2の温度の
設定については、方法(i)に関連して述べた通りであ
る。方法(ii)によれば、エッチングプロセスの途中
でエッチングガスの種類を切り替える必要がないので、
プラズマエッチング装置の操作が簡便となる。又、工程
(イ)におけるタングステン層のエッチングをフッ素系
エッチングガスを用いて行った場合、工程(ロ)に進む
前にチャンバー内の排気を徹底しないと残留フッ素系エ
ッチング種によってゲート絶縁膜に対する選択性が低下
する虞れがあるが、方法(ii)ではフッ素系エッチン
グガスを全く用いないので、かかる問題も生じない。
エッチングガスの組成、エッチング機構、第2の温度の
設定については、方法(i)に関連して述べた通りであ
る。方法(ii)によれば、エッチングプロセスの途中
でエッチングガスの種類を切り替える必要がないので、
プラズマエッチング装置の操作が簡便となる。又、工程
(イ)におけるタングステン層のエッチングをフッ素系
エッチングガスを用いて行った場合、工程(ロ)に進む
前にチャンバー内の排気を徹底しないと残留フッ素系エ
ッチング種によってゲート絶縁膜に対する選択性が低下
する虞れがあるが、方法(ii)ではフッ素系エッチン
グガスを全く用いないので、かかる問題も生じない。
【0027】方法(ii)においても、被加工層は、シ
リコン系材料層と金属層との間にバリヤ層を更に備える
ことができる。バリヤ層の構成材料については、方法
(i)に関連して述べた通りである。方法(ii)にお
いて、工程(イ)及び工程(ロ)のいずれにおいてバリ
ヤ層をエッチングするかは、バリヤ層の構成材料に依存
する。方法(ii)では、工程(イ)でも工程(ロ)で
も塩素系エッチングガスを使用するので、バリヤ層のエ
ッチング反応生成物(塩化物及び/又は酸塩化物)が高
温下でなければ脱離し得ない場合には工程(イ)、常温
でも脱離し得る場合には工程(ロ)でエッチングするこ
とができる。例えば、窒化タングステンから成るバリヤ
層は、工程(イ)でエッチングすることが好ましく、窒
化チタンから成るバリヤ層は、工程(ロ)でエッチング
することが好ましい。
リコン系材料層と金属層との間にバリヤ層を更に備える
ことができる。バリヤ層の構成材料については、方法
(i)に関連して述べた通りである。方法(ii)にお
いて、工程(イ)及び工程(ロ)のいずれにおいてバリ
ヤ層をエッチングするかは、バリヤ層の構成材料に依存
する。方法(ii)では、工程(イ)でも工程(ロ)で
も塩素系エッチングガスを使用するので、バリヤ層のエ
ッチング反応生成物(塩化物及び/又は酸塩化物)が高
温下でなければ脱離し得ない場合には工程(イ)、常温
でも脱離し得る場合には工程(ロ)でエッチングするこ
とができる。例えば、窒化タングステンから成るバリヤ
層は、工程(イ)でエッチングすることが好ましく、窒
化チタンから成るバリヤ層は、工程(ロ)でエッチング
することが好ましい。
【0028】方法(ii)においては、工程(イ)に先
立ち、少なくとも無機化合物層を含むエッチング用マス
クを被加工層上に形成してもよい。これは、工程(イ)
における第1の温度が100°Cを超える場合に、有機
レジスト層の使用が困難となるからであるが、無機化合
物層を含むエッチング用マスクは、方法(i)で用いて
も構わない。この無機化合物層は、エッチング終了後も
残しておくことにより、例えば自己整合コンタクト・プ
ロセスにおけるエッチング停止層として利用できる場合
もあるからである。無機化合物層を含むエッチング用マ
スクは、無機化合物層のみから構成された単独マスクで
もよいし、あるいは無機化合物層をパターニングするた
めに用いた有機レジスト層を無機化合物層の上に残した
複合マスクであってもよい。無機化合物層としては、S
iO2、SiN、SiON、SOG(スピンオングラ
ス)を例示することができる。但し、これら酸化シリコ
ン系材料や窒化シリコン系材料は、フッ素系エッチング
種の攻撃を受けやすいので、フッ素系エッチング種を使
用するエッチングのエッチング用マスクとして用いる場
合には、有機レジスト層と組み合わせた複合マスクとし
て用いることが特に好ましい。
立ち、少なくとも無機化合物層を含むエッチング用マス
クを被加工層上に形成してもよい。これは、工程(イ)
における第1の温度が100°Cを超える場合に、有機
レジスト層の使用が困難となるからであるが、無機化合
物層を含むエッチング用マスクは、方法(i)で用いて
も構わない。この無機化合物層は、エッチング終了後も
残しておくことにより、例えば自己整合コンタクト・プ
ロセスにおけるエッチング停止層として利用できる場合
もあるからである。無機化合物層を含むエッチング用マ
スクは、無機化合物層のみから構成された単独マスクで
もよいし、あるいは無機化合物層をパターニングするた
めに用いた有機レジスト層を無機化合物層の上に残した
複合マスクであってもよい。無機化合物層としては、S
iO2、SiN、SiON、SOG(スピンオングラ
ス)を例示することができる。但し、これら酸化シリコ
ン系材料や窒化シリコン系材料は、フッ素系エッチング
種の攻撃を受けやすいので、フッ素系エッチング種を使
用するエッチングのエッチング用マスクとして用いる場
合には、有機レジスト層と組み合わせた複合マスクとし
て用いることが特に好ましい。
【0029】本発明のプラズマエッチング法によって形
成される部材は、いかなる部材であってもよいが、特に
半導体製造分野においてデザインルールの指標となるM
IS型トランジスタのゲート電極を簡便且つ高精度に形
成することが可能である。
成される部材は、いかなる部材であってもよいが、特に
半導体製造分野においてデザインルールの指標となるM
IS型トランジスタのゲート電極を簡便且つ高精度に形
成することが可能である。
【0030】ところで、本発明のプラズマエッチング法
においては、工程(イ)及び工程(ロ)との間で、基体
載置ステージの温度に典型的には数十°Cもの差が生
じ、しかもスループットを考慮すると1分間に100°
C程度の昇降温速度で基体載置ステージの温度を変更す
ることが求められる。従来の静電チャックを備えた基体
載置ステージの温度を、エッチングプロセスの途中でこ
のように大きく且つ急激に変化させようとすると、基体
載置ステージの線膨張率と誘電体部材の線膨張率との相
違に起因して誘電体部材にクラックが発生し易くなり、
静電チャックとしての機能が失われてしまう。しかし、
本発明のプラズマエッチング法では、構成及び構成材料
が詳細に検討された基体載置ステージを使用することで
この問題を解決し、以て、単一のエッチングチャンバー
内で温度差の大きく異なるエッチングプロセスを連続的
に行うことが可能となる。以下、基体載置ステージにつ
いて説明する。
においては、工程(イ)及び工程(ロ)との間で、基体
載置ステージの温度に典型的には数十°Cもの差が生
じ、しかもスループットを考慮すると1分間に100°
C程度の昇降温速度で基体載置ステージの温度を変更す
ることが求められる。従来の静電チャックを備えた基体
載置ステージの温度を、エッチングプロセスの途中でこ
のように大きく且つ急激に変化させようとすると、基体
載置ステージの線膨張率と誘電体部材の線膨張率との相
違に起因して誘電体部材にクラックが発生し易くなり、
静電チャックとしての機能が失われてしまう。しかし、
本発明のプラズマエッチング法では、構成及び構成材料
が詳細に検討された基体載置ステージを使用することで
この問題を解決し、以て、単一のエッチングチャンバー
内で温度差の大きく異なるエッチングプロセスを連続的
に行うことが可能となる。以下、基体載置ステージにつ
いて説明する。
【0031】本発明のプラズマエッチング法において
は、セラミックス部材の組織中にアルミニウム系材料が
充填された母材と、母材の表面に設けられたセラミック
ス層とから成る複合部材から構成された基体載置ステー
ジを使用するので、基体載置ステージを急激に昇降温さ
せても、セラミックス層に損傷が発生すること無く、基
体、更には、基体上に形成された被加工層を高温に加
熱、又は低温に冷却することが可能となる。その結果、
反応生成物の気化を促進することができ、被加工層の微
細加工を確実に行うことができる。しかも、基体載置ス
テージは静電チャック機能を有しているので、基体を基
体載置ステージに確実に密着させることができ、基体、
更には、基体上に形成された被加工層を、優れた温度制
御の下、効果的に高温に加熱、又は低温に冷却すること
ができる。
は、セラミックス部材の組織中にアルミニウム系材料が
充填された母材と、母材の表面に設けられたセラミック
ス層とから成る複合部材から構成された基体載置ステー
ジを使用するので、基体載置ステージを急激に昇降温さ
せても、セラミックス層に損傷が発生すること無く、基
体、更には、基体上に形成された被加工層を高温に加
熱、又は低温に冷却することが可能となる。その結果、
反応生成物の気化を促進することができ、被加工層の微
細加工を確実に行うことができる。しかも、基体載置ス
テージは静電チャック機能を有しているので、基体を基
体載置ステージに確実に密着させることができ、基体、
更には、基体上に形成された被加工層を、優れた温度制
御の下、効果的に高温に加熱、又は低温に冷却すること
ができる。
【0032】基体載置ステージを構成する母材それ自体
を電極としてもよいし、セラミックス層内部に電極を形
成してもよく、かかる電極に直流電圧を印加することに
よって、基体載置ステージに静電チャック機能を付与す
ることができる。
を電極としてもよいし、セラミックス層内部に電極を形
成してもよく、かかる電極に直流電圧を印加することに
よって、基体載置ステージに静電チャック機能を付与す
ることができる。
【0033】基体載置ステージに配設された温度制御手
段を、ヒータから構成することができる。ヒータを複合
部材の外部に配設してもよいし、母材の内部に配設して
もよく、後者の場合、母材の線膨張率をα1[単位:1
0-6/K]としたとき、ヒータを構成する材料の線膨張
率αH[単位:10-6/K]は(α1−4)≦αH≦(α1
+4)の関係を満足することが好ましい。ここで、ヒー
タを構成する材料とは、母材と接するヒータの部分(例
えば鞘管)を構成する材料を意味する。以下においても
同様である。尚、一般に、線膨張率αは、物体の長さを
L、0゜Cにおける物体の長さをL0、θを温度とした
とき、α=(dL/dθ)/L0で表すことができ、単
位はK-1(1/K)であるが、本明細書では、10-6/
Kを単位として線膨張率を表現している。以下、線膨張
率を説明するとき、単位を省略して説明する場合もあ
る。
段を、ヒータから構成することができる。ヒータを複合
部材の外部に配設してもよいし、母材の内部に配設して
もよく、後者の場合、母材の線膨張率をα1[単位:1
0-6/K]としたとき、ヒータを構成する材料の線膨張
率αH[単位:10-6/K]は(α1−4)≦αH≦(α1
+4)の関係を満足することが好ましい。ここで、ヒー
タを構成する材料とは、母材と接するヒータの部分(例
えば鞘管)を構成する材料を意味する。以下においても
同様である。尚、一般に、線膨張率αは、物体の長さを
L、0゜Cにおける物体の長さをL0、θを温度とした
とき、α=(dL/dθ)/L0で表すことができ、単
位はK-1(1/K)であるが、本明細書では、10-6/
Kを単位として線膨張率を表現している。以下、線膨張
率を説明するとき、単位を省略して説明する場合もあ
る。
【0034】あるいは又、基体載置ステージに配設され
た温度制御手段を、母材の内部に配設された温度制御用
熱媒体(以下、単に熱媒体と称する)を流す配管から構
成することもできる。この場合、母材の線膨張率をα1
[単位:10-6/K]としたとき、配管の線膨張率αP
[単位:10-6/K]は(α1−4)≦αP≦(α1+
4)の関係を満足することが好ましい。この配管は、前
述のヒータを併設することが特に好適である。
た温度制御手段を、母材の内部に配設された温度制御用
熱媒体(以下、単に熱媒体と称する)を流す配管から構
成することもできる。この場合、母材の線膨張率をα1
[単位:10-6/K]としたとき、配管の線膨張率αP
[単位:10-6/K]は(α1−4)≦αP≦(α1+
4)の関係を満足することが好ましい。この配管は、前
述のヒータを併設することが特に好適である。
【0035】母材の線膨張率α1とヒータを構成する材
料や配管の線膨張率αH,αPとがこれらの関係を満足す
ることによって、セラミックス層に損傷が発生すること
を効果的に防止することができる。
料や配管の線膨張率αH,αPとがこれらの関係を満足す
ることによって、セラミックス層に損傷が発生すること
を効果的に防止することができる。
【0036】また、母材の線膨張率をα1[単位:10
-6/K]としたとき、セラミックス層の線膨張率α
2[単位:10-6/K]は(α1−4)≦α2≦(α1+
4)の関係を満足することが好ましい。これによって、
温度の異なるエッチングプロセス間で基体載置ステージ
を急激に昇降温させても、母材の線膨張率α1とセラミ
ックス層の線膨張率α2の差に起因したセラミックス層
の損傷発生を確実に防止することが可能となる。
-6/K]としたとき、セラミックス層の線膨張率α
2[単位:10-6/K]は(α1−4)≦α2≦(α1+
4)の関係を満足することが好ましい。これによって、
温度の異なるエッチングプロセス間で基体載置ステージ
を急激に昇降温させても、母材の線膨張率α1とセラミ
ックス層の線膨張率α2の差に起因したセラミックス層
の損傷発生を確実に防止することが可能となる。
【0037】尚、このような母材は、例えば、(A)セ
ラミックス部材の組織中にアルミニウム系材料を充填
し、以て、セラミックス部材の組織中にアルミニウム系
材料が充填された母材を作製する工程と、(B)この母
材の表面にセラミックス層を設ける工程に基づき作製す
ることができる。
ラミックス部材の組織中にアルミニウム系材料を充填
し、以て、セラミックス部材の組織中にアルミニウム系
材料が充填された母材を作製する工程と、(B)この母
材の表面にセラミックス層を設ける工程に基づき作製す
ることができる。
【0038】この場合、母材を構成するセラミックス部
材の組成をコージエライトセラミックスとし、母材を構
成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム(A
l)及びケイ素(Si)とし、セラミックス層を構成す
る材料を酸化アルミニウム(Al2O3)や窒化アルミニ
ウム(AlN)とすることができる。尚、セラミックス
層を構成する材料には、セラミックス層の線膨張率や電
気特性を調整するために、例えば、TiO2を添加して
もよい。(α1−4)≦α2≦(α1+4)の関係を満足
するように、コージエライトセラミックスとアルミニウ
ム系材料との容積比を決定することが望ましい。あるい
は又、コージエライトセラミックス/アルミニウム系材
料の容積比を、25/75乃至75/25、好ましくは
25/75乃至50/50とすることが望ましい。この
ような容積比にすることによって、母材の線膨張率の制
御だけでなく、母材は、純粋なセラミックスの電気伝導
度や熱伝導度よりも金属に近づいた値を有するようにな
る。その結果、このような母材には、電圧の印加は勿論
のこと、バイアスの印加も可能となり、反応生成物の気
化の促進を図ることができる。更には、アルミニウム系
材料を基準としたとき、アルミニウム系材料には、ケイ
素が12乃至35体積%、好ましくは16乃至35体積
%、一層好ましくは20乃至35体積%含まれているこ
とが、(α1−4)≦α2≦(α1+4)の関係を満足す
る上で望ましい。尚、実際には、コージエライトセラミ
ックスから成るセラミックス部材の組織中に、アルミニ
ウム(Al)及びケイ素(Si)が充填され、アルミニ
ウム(Al)中にケイ素(Si)が含まれているわけで
はないが、アルミニウム系材料におけるアルミニウム
(Al)とケイ素(Si)の容積比を表すために、アル
ミニウム系材料にはケイ素が含まれているという表現を
用いる。以下においても同様である。
材の組成をコージエライトセラミックスとし、母材を構
成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム(A
l)及びケイ素(Si)とし、セラミックス層を構成す
る材料を酸化アルミニウム(Al2O3)や窒化アルミニ
ウム(AlN)とすることができる。尚、セラミックス
層を構成する材料には、セラミックス層の線膨張率や電
気特性を調整するために、例えば、TiO2を添加して
もよい。(α1−4)≦α2≦(α1+4)の関係を満足
するように、コージエライトセラミックスとアルミニウ
ム系材料との容積比を決定することが望ましい。あるい
は又、コージエライトセラミックス/アルミニウム系材
料の容積比を、25/75乃至75/25、好ましくは
25/75乃至50/50とすることが望ましい。この
ような容積比にすることによって、母材の線膨張率の制
御だけでなく、母材は、純粋なセラミックスの電気伝導
度や熱伝導度よりも金属に近づいた値を有するようにな
る。その結果、このような母材には、電圧の印加は勿論
のこと、バイアスの印加も可能となり、反応生成物の気
化の促進を図ることができる。更には、アルミニウム系
材料を基準としたとき、アルミニウム系材料には、ケイ
素が12乃至35体積%、好ましくは16乃至35体積
%、一層好ましくは20乃至35体積%含まれているこ
とが、(α1−4)≦α2≦(α1+4)の関係を満足す
る上で望ましい。尚、実際には、コージエライトセラミ
ックスから成るセラミックス部材の組織中に、アルミニ
ウム(Al)及びケイ素(Si)が充填され、アルミニ
ウム(Al)中にケイ素(Si)が含まれているわけで
はないが、アルミニウム系材料におけるアルミニウム
(Al)とケイ素(Si)の容積比を表すために、アル
ミニウム系材料にはケイ素が含まれているという表現を
用いる。以下においても同様である。
【0039】母材を構成するセラミックス部材の組成を
コージエライトセラミックスとし、母材を構成するアル
ミニウム系材料の組成をアルミニウム(Al)及びケイ
素(Si)とする場合、上記の工程(A)は、容器の中
に多孔質のコージエライトセラミックスを組成としたセ
ラミックス部材を配し、容器内に溶融したアルミニウム
とケイ素とを組成としたアルミニウム系材料を流し込
み、高圧鋳造法にてセラミックス部材中にアルミニウム
系材料を充填する工程から成ることが好ましい。この場
合、セラミックス部材は、例えば、金型プレス成形法、
静水圧成形法(CIP法あるいはラバープレス成形法と
も呼ばれる)、鋳込み成形法(スリップキャスティング
法とも呼ばれる)、あるいは泥漿鋳込み成形法によって
コージエライトセラミックスを成形した後、焼成(焼
結)を行うことによって得ることができる。
コージエライトセラミックスとし、母材を構成するアル
ミニウム系材料の組成をアルミニウム(Al)及びケイ
素(Si)とする場合、上記の工程(A)は、容器の中
に多孔質のコージエライトセラミックスを組成としたセ
ラミックス部材を配し、容器内に溶融したアルミニウム
とケイ素とを組成としたアルミニウム系材料を流し込
み、高圧鋳造法にてセラミックス部材中にアルミニウム
系材料を充填する工程から成ることが好ましい。この場
合、セラミックス部材は、例えば、金型プレス成形法、
静水圧成形法(CIP法あるいはラバープレス成形法と
も呼ばれる)、鋳込み成形法(スリップキャスティング
法とも呼ばれる)、あるいは泥漿鋳込み成形法によって
コージエライトセラミックスを成形した後、焼成(焼
結)を行うことによって得ることができる。
【0040】尚、セラミックス部材を、コージエライト
セラミックス粉末を成形した後、焼成することにより作
製することができるが、コージエライトセラミックス粉
末とコージエライトセラミックス繊維との混合物を焼成
(焼結)することにより作製することが、多孔質のセラ
ミックス部材を得る上で、また、母材作製の際にセラミ
ックス部材に損傷が発生することを防ぐ上で、好まし
い。後者の場合、焼成体(焼結体)におけるコージエラ
イトセラミックス繊維の割合は、1乃至20体積%、好
ましくは1乃至10体積%、一層好ましくは1乃至5体
積%であることが望ましい。また、コージエライトセラ
ミックス粉末の平均粒径は1乃至100μm、好ましく
は5乃至50μm、一層好ましくは5乃至10μmであ
り、コージエライトセラミックス繊維の平均直径は2乃
至10μm、好ましくは3乃至5μmであり、平均長さ
は0.1乃至10mm、好ましくは1乃至2mmである
ことが望ましい。更には、コージエライトセラミックス
粉末とコージエライトセラミックス繊維との混合物を8
00乃至1200゜C、好ましくは800乃至1100
゜Cにて焼成(焼結)することが望ましい。また、セラ
ミックス部材の空孔率は25乃至75%、好ましくは5
0乃至75%であることが望ましい。
セラミックス粉末を成形した後、焼成することにより作
製することができるが、コージエライトセラミックス粉
末とコージエライトセラミックス繊維との混合物を焼成
(焼結)することにより作製することが、多孔質のセラ
ミックス部材を得る上で、また、母材作製の際にセラミ
ックス部材に損傷が発生することを防ぐ上で、好まし
い。後者の場合、焼成体(焼結体)におけるコージエラ
イトセラミックス繊維の割合は、1乃至20体積%、好
ましくは1乃至10体積%、一層好ましくは1乃至5体
積%であることが望ましい。また、コージエライトセラ
ミックス粉末の平均粒径は1乃至100μm、好ましく
は5乃至50μm、一層好ましくは5乃至10μmであ
り、コージエライトセラミックス繊維の平均直径は2乃
至10μm、好ましくは3乃至5μmであり、平均長さ
は0.1乃至10mm、好ましくは1乃至2mmである
ことが望ましい。更には、コージエライトセラミックス
粉末とコージエライトセラミックス繊維との混合物を8
00乃至1200゜C、好ましくは800乃至1100
゜Cにて焼成(焼結)することが望ましい。また、セラ
ミックス部材の空孔率は25乃至75%、好ましくは5
0乃至75%であることが望ましい。
【0041】また、容器内に溶融したアルミニウム系材
料を流し込む際のセラミックス部材の温度を500乃至
1000゜C、好ましくは700乃至800゜Cとし、
容器内に溶融したアルミニウム系材料を流し込む際のア
ルミニウム系材料の温度を700乃至1000゜C、好
ましくは750乃至900゜Cとし、高圧鋳造法にてセ
ラミックス部材中にアルミニウム系材料を充填する際に
加える絶対圧を200乃至1500kgf/cm2、好
ましくは800乃至1000kgf/cm2とすること
が望ましい。
料を流し込む際のセラミックス部材の温度を500乃至
1000゜C、好ましくは700乃至800゜Cとし、
容器内に溶融したアルミニウム系材料を流し込む際のア
ルミニウム系材料の温度を700乃至1000゜C、好
ましくは750乃至900゜Cとし、高圧鋳造法にてセ
ラミックス部材中にアルミニウム系材料を充填する際に
加える絶対圧を200乃至1500kgf/cm2、好
ましくは800乃至1000kgf/cm2とすること
が望ましい。
【0042】あるいは又、母材を構成するセラミックス
部材の組成を窒化アルミニウム(AlN)とし、母材を
構成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム(A
l)あるいはアルミニウム(Al)とケイ素(Si)と
し、セラミックス層を構成する材料を酸化アルミニウム
(Al2O3)や窒化アルミニウム(AlN)とすること
ができる。尚、セラミックス層を構成する材料には、セ
ラミックス層の線膨張率や電気特性を調整するために、
例えば、TiO2やYxOyを添加してもよい。この場
合、(α1−4)≦α2≦(α1+4)の関係を満足する
ように、窒化アルミニウムとアルミニウム系材料との容
積比を決定することが好ましい。あるいは又、窒化アル
ミニウム/アルミニウム系材料の容積比を、40/60
乃至80/20、好ましくは60/40乃至70/30
とすることが望ましい。このような容積比にすることに
よって、母材の線膨張率の制御だけでなく、母材は、純
粋なセラミックスの電気伝導度や熱伝導度よりも金属に
近づいた値を有するようになり、このような母材には電
圧の印加は勿論のこと、バイアスの印加も可能となり、
反応生成物の気化の促進を図ることができる。尚、母材
を構成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム及
びケイ素とする場合、アルミニウム系材料にはケイ素が
12乃至35体積%、好ましくは16乃至35体積%、
一層好ましくは20乃至35体積%含まれていること
が、(α1−4)≦α2≦(α1+4)を満足する上で望
ましい。
部材の組成を窒化アルミニウム(AlN)とし、母材を
構成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム(A
l)あるいはアルミニウム(Al)とケイ素(Si)と
し、セラミックス層を構成する材料を酸化アルミニウム
(Al2O3)や窒化アルミニウム(AlN)とすること
ができる。尚、セラミックス層を構成する材料には、セ
ラミックス層の線膨張率や電気特性を調整するために、
例えば、TiO2やYxOyを添加してもよい。この場
合、(α1−4)≦α2≦(α1+4)の関係を満足する
ように、窒化アルミニウムとアルミニウム系材料との容
積比を決定することが好ましい。あるいは又、窒化アル
ミニウム/アルミニウム系材料の容積比を、40/60
乃至80/20、好ましくは60/40乃至70/30
とすることが望ましい。このような容積比にすることに
よって、母材の線膨張率の制御だけでなく、母材は、純
粋なセラミックスの電気伝導度や熱伝導度よりも金属に
近づいた値を有するようになり、このような母材には電
圧の印加は勿論のこと、バイアスの印加も可能となり、
反応生成物の気化の促進を図ることができる。尚、母材
を構成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム及
びケイ素とする場合、アルミニウム系材料にはケイ素が
12乃至35体積%、好ましくは16乃至35体積%、
一層好ましくは20乃至35体積%含まれていること
が、(α1−4)≦α2≦(α1+4)を満足する上で望
ましい。
【0043】母材を構成するセラミックス部材の組成を
窒化アルミニウム(AlN)とし、母材を構成するアル
ミニウム系材料の組成をアルミニウム(Al)とした場
合、前述の工程(A)は、非加圧金属浸透法に基づき、
窒化アルミニウム粒子から成形されたセラミックス部材
に溶融したアルミニウムを組成としたアルミニウム系材
料を非加圧状態にて浸透させる工程から成ることが好ま
しい。尚、セラミックス部材は、例えば、金型プレス成
形法、静水圧成形法、鋳込み成形法、あるいは泥漿鋳込
み成形法によって成形した後、500乃至1000゜
C、好ましくは800乃至1000゜Cの温度で焼成
(焼結)を行うことによって得ることができる。この場
合、窒化アルミニウム粒子の平均粒径は10乃至100
μm、好ましくは10乃至50μm、一層好ましくは1
0乃至20μmであることが望ましい。
窒化アルミニウム(AlN)とし、母材を構成するアル
ミニウム系材料の組成をアルミニウム(Al)とした場
合、前述の工程(A)は、非加圧金属浸透法に基づき、
窒化アルミニウム粒子から成形されたセラミックス部材
に溶融したアルミニウムを組成としたアルミニウム系材
料を非加圧状態にて浸透させる工程から成ることが好ま
しい。尚、セラミックス部材は、例えば、金型プレス成
形法、静水圧成形法、鋳込み成形法、あるいは泥漿鋳込
み成形法によって成形した後、500乃至1000゜
C、好ましくは800乃至1000゜Cの温度で焼成
(焼結)を行うことによって得ることができる。この場
合、窒化アルミニウム粒子の平均粒径は10乃至100
μm、好ましくは10乃至50μm、一層好ましくは1
0乃至20μmであることが望ましい。
【0044】あるいは又、母材を構成するセラミックス
部材の組成を炭化ケイ素(SiC)とし、母材を構成す
るアルミニウム系材料の組成をアルミニウム(Al)又
はアルミニウム(Al)とケイ素(Si)とし、セラミ
ックス層を構成する材料を酸化アルミニウム(Al
2O3)や窒化アルミニウム(AlN)とすることができ
る。尚、セラミックス層を構成する材料には、セラミッ
クス層の線膨張率や電気特性を調整するために、例え
ば、TiO2を添加してもよい。この場合、母材の線膨
張率をα1[単位:10-6/K]としたとき、セラミッ
クス層の線膨張率α2[単位:10-6/K]が(α1−
4)≦α2≦(α1+4)を満足するように、炭化ケイ素
粒子とアルミニウム系材料との容積比を決定することが
望ましい。若しくは、炭化ケイ素粒子/アルミニウム系
材料の容積比は、40/60乃至80/20、好ましく
は60/40乃至70/30であることが望ましい。こ
のような容積比にすることによって、母材の線膨張率の
制御だけでなく、母材は、純粋なセラミックスの電気伝
導度や熱伝導度よりも金属に近づいた値を有するように
なり、このような母材には電圧の印加は勿論のこと、バ
イアスの印加も可能となり、反応生成物の気化の促進を
図ることができる。尚、母材を構成するアルミニウム系
材料の組成をアルミニウム及びケイ素とする場合、アル
ミニウム系材料にはケイ素が12乃至35体積%、好ま
しくは16乃至35体積%、一層好ましくは20乃至3
5体積%含まれていることが、(α1−4)≦α2≦(α
1+4)を満足する上で望ましい。
部材の組成を炭化ケイ素(SiC)とし、母材を構成す
るアルミニウム系材料の組成をアルミニウム(Al)又
はアルミニウム(Al)とケイ素(Si)とし、セラミ
ックス層を構成する材料を酸化アルミニウム(Al
2O3)や窒化アルミニウム(AlN)とすることができ
る。尚、セラミックス層を構成する材料には、セラミッ
クス層の線膨張率や電気特性を調整するために、例え
ば、TiO2を添加してもよい。この場合、母材の線膨
張率をα1[単位:10-6/K]としたとき、セラミッ
クス層の線膨張率α2[単位:10-6/K]が(α1−
4)≦α2≦(α1+4)を満足するように、炭化ケイ素
粒子とアルミニウム系材料との容積比を決定することが
望ましい。若しくは、炭化ケイ素粒子/アルミニウム系
材料の容積比は、40/60乃至80/20、好ましく
は60/40乃至70/30であることが望ましい。こ
のような容積比にすることによって、母材の線膨張率の
制御だけでなく、母材は、純粋なセラミックスの電気伝
導度や熱伝導度よりも金属に近づいた値を有するように
なり、このような母材には電圧の印加は勿論のこと、バ
イアスの印加も可能となり、反応生成物の気化の促進を
図ることができる。尚、母材を構成するアルミニウム系
材料の組成をアルミニウム及びケイ素とする場合、アル
ミニウム系材料にはケイ素が12乃至35体積%、好ま
しくは16乃至35体積%、一層好ましくは20乃至3
5体積%含まれていることが、(α1−4)≦α2≦(α
1+4)を満足する上で望ましい。
【0045】この場合、工程(A)は、非加圧金属浸透
法に基づき、炭化ケイ素粒子から成形されたセラミック
ス部材に溶融したアルミニウム又はアルミニウムとケイ
素とを組成としたアルミニウム系材料を非加圧状態にて
浸透させる工程から成ることが好ましい。あるいは、工
程(A)は、容器の中に炭化ケイ素を組成としたセラミ
ックス部材を配し、該容器内に溶融したアルミニウム又
はアルミニウムとケイ素とを組成としたアルミニウム系
材料を流し込み、高圧鋳造法にてセラミックス部材中に
アルミニウム系材料を充填する工程から成ることが好ま
しく、この場合、容器内に溶融したアルミニウム系材料
を流し込む際のセラミックス部材の温度を500乃至1
000゜Cとし、高圧鋳造法にてセラミックス部材中に
アルミニウム系材料を充填する際に加える絶対圧を20
0乃至1500kgf/cm2とすることが望ましい。
セラミックス部材は、例えば、金型プレス成形法、静水
圧成形法、鋳込み成形法、あるいは泥漿鋳込み成形法に
よって成形した後、500乃至1000゜C、好ましく
は800乃至1000゜Cの温度で焼成を行うことによ
って得ることができる。炭化ケイ素粒子の平均粒径は1
乃至100μm、好ましくは10乃至80μm、一層好
ましくは15乃至60μmであることが望ましい。
法に基づき、炭化ケイ素粒子から成形されたセラミック
ス部材に溶融したアルミニウム又はアルミニウムとケイ
素とを組成としたアルミニウム系材料を非加圧状態にて
浸透させる工程から成ることが好ましい。あるいは、工
程(A)は、容器の中に炭化ケイ素を組成としたセラミ
ックス部材を配し、該容器内に溶融したアルミニウム又
はアルミニウムとケイ素とを組成としたアルミニウム系
材料を流し込み、高圧鋳造法にてセラミックス部材中に
アルミニウム系材料を充填する工程から成ることが好ま
しく、この場合、容器内に溶融したアルミニウム系材料
を流し込む際のセラミックス部材の温度を500乃至1
000゜Cとし、高圧鋳造法にてセラミックス部材中に
アルミニウム系材料を充填する際に加える絶対圧を20
0乃至1500kgf/cm2とすることが望ましい。
セラミックス部材は、例えば、金型プレス成形法、静水
圧成形法、鋳込み成形法、あるいは泥漿鋳込み成形法に
よって成形した後、500乃至1000゜C、好ましく
は800乃至1000゜Cの温度で焼成を行うことによ
って得ることができる。炭化ケイ素粒子の平均粒径は1
乃至100μm、好ましくは10乃至80μm、一層好
ましくは15乃至60μmであることが望ましい。
【0046】あるいは又、母材を構成するセラミックス
部材の組成は酸化アルミニウム(Al2O3)であり、母
材を構成するアルミニウム系材料の組成はアルミニウム
(Al)又はアルミニウム(Al)とケイ素(Si)で
あり、セラミックス層を構成する材料は酸化アルミニウ
ム(Al2O3)とすることができる。尚、セラミックス
層を構成する材料には、セラミックス層の線膨張率や電
気特性を調整するために、例えば、TiO2を添加して
もよい。この場合、(α1−4)≦α2≦(α1+4)を
満足するように、酸化アルミニウムとアルミニウム系材
料との容積比を決定することが好ましい。あるいは又、
酸化アルミニウム/アルミニウム系材料の容積比を、5
0/50乃至90/10、好ましくは70/30乃至8
5/15とすることが望ましい。このような容積比にす
ることによって、母材の線膨張率の制御だけでなく、母
材は、純粋なセラミックスの電気伝導度や熱伝導度より
も金属に近づいた値を有するようになり、このような母
材には電圧の印加は勿論のこと、バイアスの印加も可能
となり、反応生成物の気化の促進を図ることができる。
尚、母材を構成するアルミニウム系材料の組成をアルミ
ニウム及びケイ素とする場合、アルミニウム系材料には
ケイ素が12乃至35体積%、好ましくは16乃至35
体積%、一層好ましくは20乃至35体積%含まれてい
ることが、(α 1−4)≦α2≦(α1+4)を満足する
上で望ましい。酸化アルミニウムの平均粒径は1乃至1
00μm、好ましくは10乃至80μm、一層好ましく
は10乃至60μmであることが望ましい。
部材の組成は酸化アルミニウム(Al2O3)であり、母
材を構成するアルミニウム系材料の組成はアルミニウム
(Al)又はアルミニウム(Al)とケイ素(Si)で
あり、セラミックス層を構成する材料は酸化アルミニウ
ム(Al2O3)とすることができる。尚、セラミックス
層を構成する材料には、セラミックス層の線膨張率や電
気特性を調整するために、例えば、TiO2を添加して
もよい。この場合、(α1−4)≦α2≦(α1+4)を
満足するように、酸化アルミニウムとアルミニウム系材
料との容積比を決定することが好ましい。あるいは又、
酸化アルミニウム/アルミニウム系材料の容積比を、5
0/50乃至90/10、好ましくは70/30乃至8
5/15とすることが望ましい。このような容積比にす
ることによって、母材の線膨張率の制御だけでなく、母
材は、純粋なセラミックスの電気伝導度や熱伝導度より
も金属に近づいた値を有するようになり、このような母
材には電圧の印加は勿論のこと、バイアスの印加も可能
となり、反応生成物の気化の促進を図ることができる。
尚、母材を構成するアルミニウム系材料の組成をアルミ
ニウム及びケイ素とする場合、アルミニウム系材料には
ケイ素が12乃至35体積%、好ましくは16乃至35
体積%、一層好ましくは20乃至35体積%含まれてい
ることが、(α 1−4)≦α2≦(α1+4)を満足する
上で望ましい。酸化アルミニウムの平均粒径は1乃至1
00μm、好ましくは10乃至80μm、一層好ましく
は10乃至60μmであることが望ましい。
【0047】母材を構成するセラミックス部材の組成を
酸化アルミニウムとし、母材を構成するアルミニウム系
材料の組成をアルミニウム(Al)及びケイ素(Si)
とする場合、上記の工程(A)は、容器の中に多孔質の
酸化アルミニウムを組成としたセラミックス部材を配
し、容器内に溶融したアルミニウムとケイ素とを組成と
したアルミニウム系材料を流し込み、高圧鋳造法にてセ
ラミックス部材中にアルミニウム系材料を充填する工程
から成ることが好ましく、この場合、容器内に溶融した
アルミニウム系材料を流し込む際のセラミックス部材の
温度を500乃至1000゜Cとし、高圧鋳造法にてセ
ラミックス部材中にアルミニウム系材料を充填する際に
加える絶対圧を200乃至1500kgf/cm2とす
ることが望ましい。あるいは又、前述の工程(A)は、
非加圧金属浸透法に基づき、酸化アルミニウム粒子から
成形されたセラミックス部材に溶融したアルミニウムと
ケイ素を組成としたアルミニウム系材料を非加圧状態に
て浸透させる工程から成ることが好ましい。尚、セラミ
ックス部材は、例えば、金型プレス成形法、静水圧成形
法、鋳込み成形法、あるいは泥漿鋳込み成形法によって
成形した後、焼成(焼結)を行うことによって得ること
ができる。
酸化アルミニウムとし、母材を構成するアルミニウム系
材料の組成をアルミニウム(Al)及びケイ素(Si)
とする場合、上記の工程(A)は、容器の中に多孔質の
酸化アルミニウムを組成としたセラミックス部材を配
し、容器内に溶融したアルミニウムとケイ素とを組成と
したアルミニウム系材料を流し込み、高圧鋳造法にてセ
ラミックス部材中にアルミニウム系材料を充填する工程
から成ることが好ましく、この場合、容器内に溶融した
アルミニウム系材料を流し込む際のセラミックス部材の
温度を500乃至1000゜Cとし、高圧鋳造法にてセ
ラミックス部材中にアルミニウム系材料を充填する際に
加える絶対圧を200乃至1500kgf/cm2とす
ることが望ましい。あるいは又、前述の工程(A)は、
非加圧金属浸透法に基づき、酸化アルミニウム粒子から
成形されたセラミックス部材に溶融したアルミニウムと
ケイ素を組成としたアルミニウム系材料を非加圧状態に
て浸透させる工程から成ることが好ましい。尚、セラミ
ックス部材は、例えば、金型プレス成形法、静水圧成形
法、鋳込み成形法、あるいは泥漿鋳込み成形法によって
成形した後、焼成(焼結)を行うことによって得ること
ができる。
【0048】セラミックス層は、溶射法にて母材の表面
に形成されていることが好ましい。これによって、母材
とセラミックス層との間の応力緩和が図れると共に、母
材からセラミックス層への熱伝導が速やかとなり、基体
載置ステージを構成するセラミックス層に保持・固定さ
れた基体の温度制御を迅速に且つ確実に行うことが可能
となる。あるいは又、セラミックス層は、ロウ付け法に
て母材の表面に取り付けられていることが好ましい。こ
こで、ロウ材の線膨張率[単位:10-6/K]も、母材
の線膨張率をα1[単位:10-6/K]としたとき、
(α1−4)以上、(α1+4)以下の範囲内にあること
が望ましい。
に形成されていることが好ましい。これによって、母材
とセラミックス層との間の応力緩和が図れると共に、母
材からセラミックス層への熱伝導が速やかとなり、基体
載置ステージを構成するセラミックス層に保持・固定さ
れた基体の温度制御を迅速に且つ確実に行うことが可能
となる。あるいは又、セラミックス層は、ロウ付け法に
て母材の表面に取り付けられていることが好ましい。こ
こで、ロウ材の線膨張率[単位:10-6/K]も、母材
の線膨張率をα1[単位:10-6/K]としたとき、
(α1−4)以上、(α1+4)以下の範囲内にあること
が望ましい。
【0049】本発明のプラズマエッチング法において、
被加工層が形成される基体として、基板の上に設けられ
たゲート絶縁膜、基板の上に設けられた絶縁層、基板の
上に設けられた絶縁層及びかかる絶縁層に設けられた接
続孔(コンタクトホールやビアホール等)の組合せ、基
板の上に設けられた絶縁層上に設けられた金属や金属化
合物から成る下地層(例えば、キャパシタ構造を構成す
る下部電極)、基板の上に設けられた絶縁層及びかかる
絶縁層上に設けられた金属や金属化合物から成る下地層
(例えば、キャパシタ構造を構成する下部電極)の組合
せを例示することができる。基体を構成する基板とし
て、シリコン半導体基板、GaAs基板等の化合物半導
体若しくは半絶縁性基板、SOI構造を有する半導体基
板を例示することができる。また、基体を構成する絶縁
層しては、SiO2、BPSG、PSG、BSG、As
SG、PbSG、SbSG、NSG、SOG、LTO
(LowTemperature Oxide、低温CVD−SiO2)、S
iN、SiON、フルオロカーボン等の公知の材料、あ
るいはこれらの材料を積層したものを例示することがで
きる。
被加工層が形成される基体として、基板の上に設けられ
たゲート絶縁膜、基板の上に設けられた絶縁層、基板の
上に設けられた絶縁層及びかかる絶縁層に設けられた接
続孔(コンタクトホールやビアホール等)の組合せ、基
板の上に設けられた絶縁層上に設けられた金属や金属化
合物から成る下地層(例えば、キャパシタ構造を構成す
る下部電極)、基板の上に設けられた絶縁層及びかかる
絶縁層上に設けられた金属や金属化合物から成る下地層
(例えば、キャパシタ構造を構成する下部電極)の組合
せを例示することができる。基体を構成する基板とし
て、シリコン半導体基板、GaAs基板等の化合物半導
体若しくは半絶縁性基板、SOI構造を有する半導体基
板を例示することができる。また、基体を構成する絶縁
層しては、SiO2、BPSG、PSG、BSG、As
SG、PbSG、SbSG、NSG、SOG、LTO
(LowTemperature Oxide、低温CVD−SiO2)、S
iN、SiON、フルオロカーボン等の公知の材料、あ
るいはこれらの材料を積層したものを例示することがで
きる。
【0050】被加工層の形成方法としては、被加工層を
構成する材料にも依るが、CVD法、スパッタ法、MO
CVD法、パルスレーザアブレーション法、ゾル−ゲル
法を挙げることができる。
構成する材料にも依るが、CVD法、スパッタ法、MO
CVD法、パルスレーザアブレーション法、ゾル−ゲル
法を挙げることができる。
【0051】プラズマは、例えば、ECRプラズマ励起
法、ICP(誘導結合プラズマ)励起法、ヘリコン波プ
ラズマ励起法によって生成させることができる。
法、ICP(誘導結合プラズマ)励起法、ヘリコン波プ
ラズマ励起法によって生成させることができる。
【0052】エッチングガスを用いたプラズマエッチン
グ法においては、反応生成物(エッチング生成物)の堆
積物がエッチング装置のチャンバーの側壁や天板に過剰
に堆積し、その結果、この堆積物がパーティクル源とな
ってしまい、被加工層の加工を損なう原因となる虞があ
る。即ち、反応生成物が、エッチング装置に設けられた
排気部に到達する以前に、チャンバー側壁や天板に堆積
してしまう。そのため、エッチングを繰り返すと、チャ
ンバー側壁や天板に堆積した反応生成物が剥がれ落ち、
パーティクル源となる結果、パーティクルレベルが悪化
するといった問題が生じる虞がある。
グ法においては、反応生成物(エッチング生成物)の堆
積物がエッチング装置のチャンバーの側壁や天板に過剰
に堆積し、その結果、この堆積物がパーティクル源とな
ってしまい、被加工層の加工を損なう原因となる虞があ
る。即ち、反応生成物が、エッチング装置に設けられた
排気部に到達する以前に、チャンバー側壁や天板に堆積
してしまう。そのため、エッチングを繰り返すと、チャ
ンバー側壁や天板に堆積した反応生成物が剥がれ落ち、
パーティクル源となる結果、パーティクルレベルが悪化
するといった問題が生じる虞がある。
【0053】このような場合には、エッチング装置のチ
ャンバー側壁や天板の温度を被加工層の温度以上に保持
した状態で、被加工層のプラズマエッチングを行うこと
が好ましく、概ね100°C乃至400°Cの範囲に保
持することが好ましい。
ャンバー側壁や天板の温度を被加工層の温度以上に保持
した状態で、被加工層のプラズマエッチングを行うこと
が好ましく、概ね100°C乃至400°Cの範囲に保
持することが好ましい。
【0054】そして、チャンバー側壁や天板は、セラミ
ックス部材の組織中にアルミニウム系材料が充填された
母材と、この母材の表面に設けられたセラミックス層と
から成る複合部材から作製されていることが好ましい。
このような複合部材は、基体載置ステージを構成する複
合部材と実質的に同じ構成することができるし、かかる
複合部材と実質的に同じ作製方法にて作製することがで
きる。尚、複合部材には温度制御手段が配設され、この
温度制御手段はヒータあるいは配管から構成されている
ことが好ましい。ヒータを複合部材の外部に配設しても
よいし、母材の内部に配設してもよく、後者の場合、母
材の線膨張率をα’1[単位:10-6/K]としたと
き、ヒータを構成する材料の線膨張率α’H[単位:1
0-6/K]は(α’1−4)≦α’H≦(α’1+4)の
関係を満足することが好ましい。また、配管の線膨張率
α’P[単位:10-6/K]は(α’1−4)≦α’P≦
(α’1+4)を満足することが好ましい。更には、セ
ラミックス層の線膨張率α’2[単位:10-6/K]は
(α’1−4)≦α’2≦(α’1+4)を満足すること
が望ましい。
ックス部材の組織中にアルミニウム系材料が充填された
母材と、この母材の表面に設けられたセラミックス層と
から成る複合部材から作製されていることが好ましい。
このような複合部材は、基体載置ステージを構成する複
合部材と実質的に同じ構成することができるし、かかる
複合部材と実質的に同じ作製方法にて作製することがで
きる。尚、複合部材には温度制御手段が配設され、この
温度制御手段はヒータあるいは配管から構成されている
ことが好ましい。ヒータを複合部材の外部に配設しても
よいし、母材の内部に配設してもよく、後者の場合、母
材の線膨張率をα’1[単位:10-6/K]としたと
き、ヒータを構成する材料の線膨張率α’H[単位:1
0-6/K]は(α’1−4)≦α’H≦(α’1+4)の
関係を満足することが好ましい。また、配管の線膨張率
α’P[単位:10-6/K]は(α’1−4)≦α’P≦
(α’1+4)を満足することが好ましい。更には、セ
ラミックス層の線膨張率α’2[単位:10-6/K]は
(α’1−4)≦α’2≦(α’1+4)を満足すること
が望ましい。
【0055】このような複合部材からチャンバー側壁、
天板を作製することによって、母材はセラミックス部材
とアルミニウム系材料との中間的な性質を有するものと
なり、例えば線膨張率に関してもこれらの中間的な値に
調整することが可能となる。それ故、母材とセラミック
ス層との熱膨張に起因したセラミックス層の損傷発生を
回避でき、複合部材から作製されたチャンバー側壁、天
板を高温又は低温で確実に使用することが可能となる。
その結果、反応生成物がチャンバー側壁や天板に堆積す
ることを防止する十分に高い温度にチャンバー側壁や天
板を保持しても、セラミックス層に損傷が生じること無
く、チャンバー側壁や天板を確実に所望の温度に加熱す
ることができる。更には、セラミックス層が設けられて
いるので、金属汚染の発生防止や、例えばハロゲン系ガ
スから成るエッチングガスによる複合部材の腐蝕発生を
防止することができる。
天板を作製することによって、母材はセラミックス部材
とアルミニウム系材料との中間的な性質を有するものと
なり、例えば線膨張率に関してもこれらの中間的な値に
調整することが可能となる。それ故、母材とセラミック
ス層との熱膨張に起因したセラミックス層の損傷発生を
回避でき、複合部材から作製されたチャンバー側壁、天
板を高温又は低温で確実に使用することが可能となる。
その結果、反応生成物がチャンバー側壁や天板に堆積す
ることを防止する十分に高い温度にチャンバー側壁や天
板を保持しても、セラミックス層に損傷が生じること無
く、チャンバー側壁や天板を確実に所望の温度に加熱す
ることができる。更には、セラミックス層が設けられて
いるので、金属汚染の発生防止や、例えばハロゲン系ガ
スから成るエッチングガスによる複合部材の腐蝕発生を
防止することができる。
【0056】尚、従来のエッチング装置においては、チ
ャンバー側壁は、通常、ステンレススチールやアルミニ
ウムから作製されている。そして、例えばエッチング処
理中に、これらがプラズマに直接曝されることに起因し
た金属汚染の発生防止や、ハロゲン系ガスによるチャン
バー側壁の腐蝕の発生防止のために、アルミニウムから
作製されたチャンバー側壁の表面にAl2O3層(アルマ
イト層)を形成している。また、ステンレススチールか
らチャンバー側壁が作製されている場合には、Al2O3
製のリフレクターをエッチング装置の内部のチャンバー
側壁近傍に配設している。このような状態でチャンバー
側壁の高温加熱又は低温冷却を行うと、チャンバー側壁
がアルミニウムから作製されている場合、アルミニウム
とAl2O3の線膨張率の差に起因して、チャンバー側壁
の表面に形成されたAl2O3層に割れ等が生じ易い。ま
た、Al2O3製のリフレクターをエッチング装置の内部
のチャンバー側壁近傍に配設した場合、エッチング装置
の外側からリフレクターを十分に加熱することは困難で
ある。即ち、リフレクターに入射した反応生成物をリフ
レクターから全て離脱させるような温度までリフレクタ
ーを加熱することは難しく、高々100゜C程度までし
かリフレクターを加熱することができない。
ャンバー側壁は、通常、ステンレススチールやアルミニ
ウムから作製されている。そして、例えばエッチング処
理中に、これらがプラズマに直接曝されることに起因し
た金属汚染の発生防止や、ハロゲン系ガスによるチャン
バー側壁の腐蝕の発生防止のために、アルミニウムから
作製されたチャンバー側壁の表面にAl2O3層(アルマ
イト層)を形成している。また、ステンレススチールか
らチャンバー側壁が作製されている場合には、Al2O3
製のリフレクターをエッチング装置の内部のチャンバー
側壁近傍に配設している。このような状態でチャンバー
側壁の高温加熱又は低温冷却を行うと、チャンバー側壁
がアルミニウムから作製されている場合、アルミニウム
とAl2O3の線膨張率の差に起因して、チャンバー側壁
の表面に形成されたAl2O3層に割れ等が生じ易い。ま
た、Al2O3製のリフレクターをエッチング装置の内部
のチャンバー側壁近傍に配設した場合、エッチング装置
の外側からリフレクターを十分に加熱することは困難で
ある。即ち、リフレクターに入射した反応生成物をリフ
レクターから全て離脱させるような温度までリフレクタ
ーを加熱することは難しく、高々100゜C程度までし
かリフレクターを加熱することができない。
【0057】あるいは又、エッチング装置に平行平板の
上部対向電極が備えられている場合、かかる上部対向電
極を、セラミックス部材の組織中にアルミニウム系材料
が充填された母材と、この母材の表面に設けられたセラ
ミックス層とから成る複合部材から作製することが好ま
しい。このような複合部材は、基体載置ステージを構成
する複合部材と実質的に同じ構成することができるし、
かかる複合部材と実質的に同じ作製方法にて作製するこ
とができる。尚、母材の線膨張率をα”1[単位:10
-6/K]としたとき、セラミックス層の線膨張率α”2
[単位:10-6/K]は、(α”1−4)≦α”2≦
(α”1+4)を満足することが好ましい。この場合、
上部対向電極には温度制御手段が配設されていることが
好ましく、更には、この温度制御手段はヒータから構成
されていることが好ましい。これによって、例えば、上
部対向電極の表面に入射したプリカーサーを上部対向電
極から離脱させるような温度まで、上部対向電極を加熱
することが可能となる。ヒータを複合部材の外部に配設
してもよいし、母材の内部に配設してもよく、後者の場
合、母材の線膨張率をα”1[単位:10-6/K]とし
たとき、ヒータを構成する材料の線膨張率α”H[単
位:10-6/K]は(α”1−4)≦α”H≦(α”1+
4)を満足することが好ましい。母材の線膨張率α”1
とヒータを構成する材料の線膨張率α”Hとがこの関係
を満足することによって、セラミックス層に損傷が発生
することを効果的に防止することができる。尚、セラミ
ックス層を溶射法にて母材の表面に形成すれば、上部対
向電極の寸法が大きくとも、上部対向電極を容易に作製
することができる。場合によっては、板状のセラミック
ス層をロウ付け法にて母材の表面に取り付けてもよい。
プラズマエッチングを行う際の上部対向電極の温度は、
100°C乃至400°Cに制御されていることが望ま
しい。
上部対向電極が備えられている場合、かかる上部対向電
極を、セラミックス部材の組織中にアルミニウム系材料
が充填された母材と、この母材の表面に設けられたセラ
ミックス層とから成る複合部材から作製することが好ま
しい。このような複合部材は、基体載置ステージを構成
する複合部材と実質的に同じ構成することができるし、
かかる複合部材と実質的に同じ作製方法にて作製するこ
とができる。尚、母材の線膨張率をα”1[単位:10
-6/K]としたとき、セラミックス層の線膨張率α”2
[単位:10-6/K]は、(α”1−4)≦α”2≦
(α”1+4)を満足することが好ましい。この場合、
上部対向電極には温度制御手段が配設されていることが
好ましく、更には、この温度制御手段はヒータから構成
されていることが好ましい。これによって、例えば、上
部対向電極の表面に入射したプリカーサーを上部対向電
極から離脱させるような温度まで、上部対向電極を加熱
することが可能となる。ヒータを複合部材の外部に配設
してもよいし、母材の内部に配設してもよく、後者の場
合、母材の線膨張率をα”1[単位:10-6/K]とし
たとき、ヒータを構成する材料の線膨張率α”H[単
位:10-6/K]は(α”1−4)≦α”H≦(α”1+
4)を満足することが好ましい。母材の線膨張率α”1
とヒータを構成する材料の線膨張率α”Hとがこの関係
を満足することによって、セラミックス層に損傷が発生
することを効果的に防止することができる。尚、セラミ
ックス層を溶射法にて母材の表面に形成すれば、上部対
向電極の寸法が大きくとも、上部対向電極を容易に作製
することができる。場合によっては、板状のセラミック
ス層をロウ付け法にて母材の表面に取り付けてもよい。
プラズマエッチングを行う際の上部対向電極の温度は、
100°C乃至400°Cに制御されていることが望ま
しい。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0059】(実施の形態1)実施の形態1では、本発
明のプラズマエッチング法を、デュアルゲート型CMO
Sのゲート電極の形成に適用した。図1に、本発明のプ
ラズマエッチング法に用いる基体載置ステージの模式的
断面図を示し、図2に、かかる基体載置ステージを備え
たプラズマエッチング装置の概念図を示し、図3及び図
4に、デュアルゲート型CMOSのゲート電極を形成す
るための工程図を示す。
明のプラズマエッチング法を、デュアルゲート型CMO
Sのゲート電極の形成に適用した。図1に、本発明のプ
ラズマエッチング法に用いる基体載置ステージの模式的
断面図を示し、図2に、かかる基体載置ステージを備え
たプラズマエッチング装置の概念図を示し、図3及び図
4に、デュアルゲート型CMOSのゲート電極を形成す
るための工程図を示す。
【0060】複合部材によって構成される基体載置ステ
ージ10の模式的な断面図を、図1の(A)に示す。こ
の基体載置ステージ10は複合部材11から構成されて
いる。複合部材11は、セラミックス部材の組織中にア
ルミニウム系材料が充填された母材12(温度調節ジャ
ケットに相当する)と、この母材12の表面に設けられ
たセラミックス層13とから成る。母材12の形状は円
盤である。この基体載置ステージ10は、静電チャック
機能を有し、且つ、温度制御手段を備えている。具体的
には、誘電体層であるセラミックス層13は静電チャッ
ク機能を有する。また、母材12の内部には温度制御手
段が配設され(埋め込まれ)、この温度制御手段は、ヒ
ータ14及び熱媒体を流す配管15から構成されてい
る。
ージ10の模式的な断面図を、図1の(A)に示す。こ
の基体載置ステージ10は複合部材11から構成されて
いる。複合部材11は、セラミックス部材の組織中にア
ルミニウム系材料が充填された母材12(温度調節ジャ
ケットに相当する)と、この母材12の表面に設けられ
たセラミックス層13とから成る。母材12の形状は円
盤である。この基体載置ステージ10は、静電チャック
機能を有し、且つ、温度制御手段を備えている。具体的
には、誘電体層であるセラミックス層13は静電チャッ
ク機能を有する。また、母材12の内部には温度制御手
段が配設され(埋め込まれ)、この温度制御手段は、ヒ
ータ14及び熱媒体を流す配管15から構成されてい
る。
【0061】実施の形態1においては、母材12を構成
するセラミックス部材の組成をコージエライトセラミッ
クスとした。ここで、コージエライトセラミックスと
は、MgOが約13重量%、SiO2が約52重量%、
Al2O3が約35重量%となる組成比に調整されたセラ
ミックスである。コージエライトセラミックスの線膨張
率は0.1×10-6/Kである。
するセラミックス部材の組成をコージエライトセラミッ
クスとした。ここで、コージエライトセラミックスと
は、MgOが約13重量%、SiO2が約52重量%、
Al2O3が約35重量%となる組成比に調整されたセラ
ミックスである。コージエライトセラミックスの線膨張
率は0.1×10-6/Kである。
【0062】また、母材12を構成するアルミニウム系
材料の組成はアルミニウム(Al)及びケイ素(Si)
である。実施の形態1においては、アルミニウム系材料
を基準として、アルミニウム系材料にはケイ素が20体
積%含まれている。尚、セラミックス部材は、コージエ
ライトセラミックス粉末とコージエライトセラミックス
繊維との混合物の焼成体であり、この焼成体におけるコ
ージエライトセラミックス繊維の割合を5体積%とし
た。ここで、コージエライトセラミックス粉末の平均粒
径は10μmであり、コージエライトセラミックス繊維
の平均直径は3μmであり、平均長さは1mmである。
セラミックス部材の空孔率は約50%であり、空孔径は
約1乃至2μmである。従って、コージエライトセラミ
ックス/アルミニウム系材料の容積比は約1/1であ
る。このような構成の母材12の線膨張率は、100〜
300゜Cにおける平均値で、約10.6×10-6/K
である。即ち、α1=10.6である。コージエライト
セラミックス/アルミニウム系材料の容積比が約1/1
であるが故に、母材12は、純粋なセラミックスの電気
伝導度や熱伝導度よりも金属に近づいた値を有する。従
って、このような母材12から作製された基体載置ステ
ージ10には、電圧の印加は勿論のこと、バイアスの印
加も可能である。
材料の組成はアルミニウム(Al)及びケイ素(Si)
である。実施の形態1においては、アルミニウム系材料
を基準として、アルミニウム系材料にはケイ素が20体
積%含まれている。尚、セラミックス部材は、コージエ
ライトセラミックス粉末とコージエライトセラミックス
繊維との混合物の焼成体であり、この焼成体におけるコ
ージエライトセラミックス繊維の割合を5体積%とし
た。ここで、コージエライトセラミックス粉末の平均粒
径は10μmであり、コージエライトセラミックス繊維
の平均直径は3μmであり、平均長さは1mmである。
セラミックス部材の空孔率は約50%であり、空孔径は
約1乃至2μmである。従って、コージエライトセラミ
ックス/アルミニウム系材料の容積比は約1/1であ
る。このような構成の母材12の線膨張率は、100〜
300゜Cにおける平均値で、約10.6×10-6/K
である。即ち、α1=10.6である。コージエライト
セラミックス/アルミニウム系材料の容積比が約1/1
であるが故に、母材12は、純粋なセラミックスの電気
伝導度や熱伝導度よりも金属に近づいた値を有する。従
って、このような母材12から作製された基体載置ステ
ージ10には、電圧の印加は勿論のこと、バイアスの印
加も可能である。
【0063】セラミックス層13を構成する材料を、T
iO2が約2.5重量%添加されたAl2O3とした。厚
さ約0.2mmのセラミックス層13は、溶射法にて母
材12の表面に形成されている。このような組成のセラ
ミックス層13の線膨張率は、100〜300゜Cにお
ける平均値で、約9×10-6/Kである。従って、α 2
は約9であり、セラミックス層13の線膨張率α2は
(α1−4)≦α2≦(α1+4)を満足している。尚、
Al2O3それ自体の線膨張率は約8×10-6/Kであ
る。また、Al2O3にTiO2を約2.5重量%添加す
ることによって、セラミックス層13の体積固有抵抗値
を1011Ω/□オーダーに調整することができる。これ
によって、セラミックス層13は誘電体として作用し、
静電チャックとしての機能を発揮することができる。こ
のように体積固有抵抗値を調整する理由は、セラミック
ス層13が1011Ω/□オーダーを越えると、静電チャ
ックとして用いた場合にセラミックス層13の吸着力が
弱くなりすぎ、基体をセラミックス層13に充分吸着さ
せることが困難となる虞れがあるからである。一方、セ
ラミックス層13が1011Ω/□オーダーを下回ると、
基体載置ステージ10を高温で用いた際、セラミックス
層13の抵抗値が更に低くなり、基体とセラミックス層
13との界面で電流が生じる虞がある。尚、使用条件に
よるが、一般的には、セラミックス層の体積固有抵抗値
を1011〜1016Ω/□とすることが望ましい。
iO2が約2.5重量%添加されたAl2O3とした。厚
さ約0.2mmのセラミックス層13は、溶射法にて母
材12の表面に形成されている。このような組成のセラ
ミックス層13の線膨張率は、100〜300゜Cにお
ける平均値で、約9×10-6/Kである。従って、α 2
は約9であり、セラミックス層13の線膨張率α2は
(α1−4)≦α2≦(α1+4)を満足している。尚、
Al2O3それ自体の線膨張率は約8×10-6/Kであ
る。また、Al2O3にTiO2を約2.5重量%添加す
ることによって、セラミックス層13の体積固有抵抗値
を1011Ω/□オーダーに調整することができる。これ
によって、セラミックス層13は誘電体として作用し、
静電チャックとしての機能を発揮することができる。こ
のように体積固有抵抗値を調整する理由は、セラミック
ス層13が1011Ω/□オーダーを越えると、静電チャ
ックとして用いた場合にセラミックス層13の吸着力が
弱くなりすぎ、基体をセラミックス層13に充分吸着さ
せることが困難となる虞れがあるからである。一方、セ
ラミックス層13が1011Ω/□オーダーを下回ると、
基体載置ステージ10を高温で用いた際、セラミックス
層13の抵抗値が更に低くなり、基体とセラミックス層
13との界面で電流が生じる虞がある。尚、使用条件に
よるが、一般的には、セラミックス層の体積固有抵抗値
を1011〜1016Ω/□とすることが望ましい。
【0064】尚、図1の(B)の模式的な断面図に示す
ように、セラミックス層を溶射法でなくロウ付け法によ
って母材12の表面に設けてもよい。この場合には、焼
結法にて作製されたAl2O3製セラミックス板から成る
セラミックス層16を、例えば、約600゜Cの温度に
てAl−Mg−Ge系のロウ材17を用いたロウ付け法
にて母材12の表面に取り付ければよい。尚、ロウ材1
7としては、その他、チタン、錫、アンチモン、マグネ
シウムから成る合金を挙げることができる。ロウ材17
の線膨張率[単位:10-6/K]も、母材12の線膨張
率をα1[単位:10-6/K]としたとき、(α1−4)
以上、(α1+4)以下の範囲内にあることが望まし
い。必要に応じて、基体載置ステージ10の側面にセラ
ミックス材料から成る環状のカバーを取り付けてもよ
い。
ように、セラミックス層を溶射法でなくロウ付け法によ
って母材12の表面に設けてもよい。この場合には、焼
結法にて作製されたAl2O3製セラミックス板から成る
セラミックス層16を、例えば、約600゜Cの温度に
てAl−Mg−Ge系のロウ材17を用いたロウ付け法
にて母材12の表面に取り付ければよい。尚、ロウ材1
7としては、その他、チタン、錫、アンチモン、マグネ
シウムから成る合金を挙げることができる。ロウ材17
の線膨張率[単位:10-6/K]も、母材12の線膨張
率をα1[単位:10-6/K]としたとき、(α1−4)
以上、(α1+4)以下の範囲内にあることが望まし
い。必要に応じて、基体載置ステージ10の側面にセラ
ミックス材料から成る環状のカバーを取り付けてもよ
い。
【0065】ヒータ14として、母材12の面積(底面
積)に応じた大型で大容量のシーズヒータを使用した。
ヒータ14は、ヒータ本体(図示せず)と、ヒータ本体
の外側に配設されそしてヒータ本体を保護する鞘管(図
示せず)から構成された公知のヒータである。ヒータ1
4は、図示しない配線を介して電源に接続されている。
ヒータ14の熱膨張は、基体載置ステージ10に影響を
与える。従って、母材12やセラミックス層13の線膨
張率α1,α2に近い値を有する材料を用いることが好ま
しい。具体的には、チタンやステンレススチール等、線
膨張率が9×10-6/K〜12×10-6/Kの材料から
作製された鞘管を用いることが好ましい。即ち、ヒータ
14を構成する材料(母材12と接する鞘管の材料)の
線膨張率αH[単位:10-6/K]は、(α1−4)≦α
H≦(α1+4)を満足することが好ましい。尚、ヒータ
14の本体の線膨張率は、基体載置ステージ10に影響
を与えることがないので、特に制限されない。
積)に応じた大型で大容量のシーズヒータを使用した。
ヒータ14は、ヒータ本体(図示せず)と、ヒータ本体
の外側に配設されそしてヒータ本体を保護する鞘管(図
示せず)から構成された公知のヒータである。ヒータ1
4は、図示しない配線を介して電源に接続されている。
ヒータ14の熱膨張は、基体載置ステージ10に影響を
与える。従って、母材12やセラミックス層13の線膨
張率α1,α2に近い値を有する材料を用いることが好ま
しい。具体的には、チタンやステンレススチール等、線
膨張率が9×10-6/K〜12×10-6/Kの材料から
作製された鞘管を用いることが好ましい。即ち、ヒータ
14を構成する材料(母材12と接する鞘管の材料)の
線膨張率αH[単位:10-6/K]は、(α1−4)≦α
H≦(α1+4)を満足することが好ましい。尚、ヒータ
14の本体の線膨張率は、基体載置ステージ10に影響
を与えることがないので、特に制限されない。
【0066】配管15は、熱媒体供給装置(図2の符号
40)に接続されており、金属あるいは合金から作製さ
れている。熱媒体供給装置40から供給された熱媒体を
基体載置ステージ10内の配管15に流すことによっ
て、基体載置ステージ10の温度制御を行うことができ
る。配管15の熱膨張も、基体載置ステージ10に影響
を与える。従って、母材12やセラミックス層13の線
膨張率α1,α2に近い値を有する材料を用いることが好
ましい。具体的には、チタンやステンレススチール等、
線膨張率が9×10-6/K〜12×10-6/Kの材料か
ら作製された配管15を用いることが好ましい。即ち、
配管15を構成する材料の線膨張率αP[単位:10-6
/K]は、(α1−4)≦αP≦(α1+4)を満足する
ことが好ましい。
40)に接続されており、金属あるいは合金から作製さ
れている。熱媒体供給装置40から供給された熱媒体を
基体載置ステージ10内の配管15に流すことによっ
て、基体載置ステージ10の温度制御を行うことができ
る。配管15の熱膨張も、基体載置ステージ10に影響
を与える。従って、母材12やセラミックス層13の線
膨張率α1,α2に近い値を有する材料を用いることが好
ましい。具体的には、チタンやステンレススチール等、
線膨張率が9×10-6/K〜12×10-6/Kの材料か
ら作製された配管15を用いることが好ましい。即ち、
配管15を構成する材料の線膨張率αP[単位:10-6
/K]は、(α1−4)≦αP≦(α1+4)を満足する
ことが好ましい。
【0067】このような構成の基体載置ステージ10
(より具体的には母材12)には、配線(図示せず)を
介して直流電圧が印加される。従って、基体載置ステー
ジ10を電極として用いることにより、セラミックス層
13が静電チャックとして機能する。尚、この基体載置
ステージ10には、セラミックス層13上に載置、保持
された基体(例えばシリコン半導体基板)を押し上げる
ためのプッシャーピン(図示せず)が埋設されている。
また、このプッシャーピンには、プッシャーピンをセラ
ミックス層13の頂面上に突出させあるいは頂面下に埋
没させる機構(図示せず)が取り付けられている。
(より具体的には母材12)には、配線(図示せず)を
介して直流電圧が印加される。従って、基体載置ステー
ジ10を電極として用いることにより、セラミックス層
13が静電チャックとして機能する。尚、この基体載置
ステージ10には、セラミックス層13上に載置、保持
された基体(例えばシリコン半導体基板)を押し上げる
ためのプッシャーピン(図示せず)が埋設されている。
また、このプッシャーピンには、プッシャーピンをセラ
ミックス層13の頂面上に突出させあるいは頂面下に埋
没させる機構(図示せず)が取り付けられている。
【0068】上述した基体載置ステージは、例えば図2
に示すプラズマエッチング装置20に組み込んで使用す
ることができる。このプラズマエッチング装置20は、
2系統のRFアンテナを用いてヘリコン波プラズマを生
成させるプラズマ生成部と、生成されたヘリコン波プラ
ズマを利用してプラズマエッチングを行う処理部とに大
別される。
に示すプラズマエッチング装置20に組み込んで使用す
ることができる。このプラズマエッチング装置20は、
2系統のRFアンテナを用いてヘリコン波プラズマを生
成させるプラズマ生成部と、生成されたヘリコン波プラ
ズマを利用してプラズマエッチングを行う処理部とに大
別される。
【0069】プラズマ生成部は、例えば直径35cmの
円筒状の石英管から成るプラズマ容器21、プラズマ容
器21を周回して設けられ、RFパワーをプラズマへカ
ップリングさせるための2個のループを有するダブルル
ープ・アンテナ22、このダブルループ・アンテナ22
の更に外側においてプラズマ容器21を周回するソレノ
イドコイル・アセンブリ23、プラズマ容器21の上端
を閉鎖する非導電材料からなる天板24、プラズマ容器
21の外部において天板24に平行な面内で単一ループ
を成すシングルループ・アンテナ25を備える。ソレノ
イドコイル・アセンブリ23は、プラズマ容器21の軸
方向に沿った磁界を生成させ、主としてヘリコン波の伝
搬に寄与する内周側コイル23Aと、主としてヘリコン
波プラズマの輸送に寄与する外周側コイル23Bから成
る。
円筒状の石英管から成るプラズマ容器21、プラズマ容
器21を周回して設けられ、RFパワーをプラズマへカ
ップリングさせるための2個のループを有するダブルル
ープ・アンテナ22、このダブルループ・アンテナ22
の更に外側においてプラズマ容器21を周回するソレノ
イドコイル・アセンブリ23、プラズマ容器21の上端
を閉鎖する非導電材料からなる天板24、プラズマ容器
21の外部において天板24に平行な面内で単一ループ
を成すシングルループ・アンテナ25を備える。ソレノ
イドコイル・アセンブリ23は、プラズマ容器21の軸
方向に沿った磁界を生成させ、主としてヘリコン波の伝
搬に寄与する内周側コイル23Aと、主としてヘリコン
波プラズマの輸送に寄与する外周側コイル23Bから成
る。
【0070】ダブルループ・アンテナ22の2個のルー
プは、伝搬させるヘリコン波の波長の約1/2に相当す
る距離だけ離間され、且つ、プラズマ容器21に対する
巻回方向を互いに逆とされている。ダブルループ・アン
テナ22には、第1RF電源27からインピーダンス整
合用のマッチング・ネットワーク26を経由してRFパ
ワーが供給され、これによってプラズマ容器21の内部
にm=0モードのヘリコン波プラズマが励起される。
又、シングルループ・アンテナ25には、第2RF電源
29からマッチング・ネットワーク28を経由してRF
パワーが供給され、これによってプラズマ容器21の内
部にm=0モードのヘリコン波プラズマが励起される。
これら2系統のアンテナにより、プラズマ容器21内に
おける飽和イオン電流密度分布が若干異なる2種類のヘ
リコン波プラズマが生成する。
プは、伝搬させるヘリコン波の波長の約1/2に相当す
る距離だけ離間され、且つ、プラズマ容器21に対する
巻回方向を互いに逆とされている。ダブルループ・アン
テナ22には、第1RF電源27からインピーダンス整
合用のマッチング・ネットワーク26を経由してRFパ
ワーが供給され、これによってプラズマ容器21の内部
にm=0モードのヘリコン波プラズマが励起される。
又、シングルループ・アンテナ25には、第2RF電源
29からマッチング・ネットワーク28を経由してRF
パワーが供給され、これによってプラズマ容器21の内
部にm=0モードのヘリコン波プラズマが励起される。
これら2系統のアンテナにより、プラズマ容器21内に
おける飽和イオン電流密度分布が若干異なる2種類のヘ
リコン波プラズマが生成する。
【0071】上述のように、シングルループ・アンテナ
25とダブルループ・アンテナ22とをそれぞれ独立に
第1RF電源27と第2RF電源29とに接続すると、
2種類のヘリコン波プラズマを同時に励起させたり、あ
るいは一方を連続励起、他方を間歇励起とすることによ
り、プラズマ容器21内に所望の飽和イオン電流密度分
布を創出することができる。あるいは、シングルループ
・アンテナ25とダブルループ・アンテナ22とを共通
のRF電源に接続し、且つ、いずれか一方のアンテナと
RF電源との間に位相を2/πだけシフトさせるための
リレー回路を介在させておけば、2種類のプラズマを干
渉を避けながら交互に励起することができる。さらに、
ダブルループ・アンテナ22に替えてプラズマ容器21
を半周だけ周回するハーフターン・アンテナを配設すれ
ば、m=1モードのヘリコン波プラズマを励起させるこ
とができる。m=1モードとm=0モードのヘリコン波
プラズマの併用によっても、所望の飽和イオン電流密度
分布を創出することができる。
25とダブルループ・アンテナ22とをそれぞれ独立に
第1RF電源27と第2RF電源29とに接続すると、
2種類のヘリコン波プラズマを同時に励起させたり、あ
るいは一方を連続励起、他方を間歇励起とすることによ
り、プラズマ容器21内に所望の飽和イオン電流密度分
布を創出することができる。あるいは、シングルループ
・アンテナ25とダブルループ・アンテナ22とを共通
のRF電源に接続し、且つ、いずれか一方のアンテナと
RF電源との間に位相を2/πだけシフトさせるための
リレー回路を介在させておけば、2種類のプラズマを干
渉を避けながら交互に励起することができる。さらに、
ダブルループ・アンテナ22に替えてプラズマ容器21
を半周だけ周回するハーフターン・アンテナを配設すれ
ば、m=1モードのヘリコン波プラズマを励起させるこ
とができる。m=1モードとm=0モードのヘリコン波
プラズマの併用によっても、所望の飽和イオン電流密度
分布を創出することができる。
【0072】一方、処理部は、プラズマ容器21の下端
に接続された処理チャンバー30、処理チャンバー30
の壁面から電気的に絶縁された基体載置ステージ10、
処理チャンバー30をその外部において周回する多極磁
石31を備える。この多極磁石31は、基体載置ステー
ジ10近傍における発散磁界を収束させ、又、チャンバ
ー壁によるプラズマ中の電子や活性種の消滅を抑制する
ために、マルチカスプ磁場を生成してプラズマを閉じこ
める機能を有する。尚、多極磁石31の配設位置は、図
示される例に限られず、たとえば基体載置ステージ10
の支柱の周囲等の他の場所であってもよい。あるいは、
これをミラー磁場形成用のソレノイドコイルに置き換え
てもよい。処理チャンバー30は排気口32を有し、こ
の排気口32は真空ポンプ等の負圧手段(図示せず)に
接続されている。尚、図2において、エッチングガス導
入部、ゲートバルブ等のエッチング装置の細部について
は、その図示を省略した。
に接続された処理チャンバー30、処理チャンバー30
の壁面から電気的に絶縁された基体載置ステージ10、
処理チャンバー30をその外部において周回する多極磁
石31を備える。この多極磁石31は、基体載置ステー
ジ10近傍における発散磁界を収束させ、又、チャンバ
ー壁によるプラズマ中の電子や活性種の消滅を抑制する
ために、マルチカスプ磁場を生成してプラズマを閉じこ
める機能を有する。尚、多極磁石31の配設位置は、図
示される例に限られず、たとえば基体載置ステージ10
の支柱の周囲等の他の場所であってもよい。あるいは、
これをミラー磁場形成用のソレノイドコイルに置き換え
てもよい。処理チャンバー30は排気口32を有し、こ
の排気口32は真空ポンプ等の負圧手段(図示せず)に
接続されている。尚、図2において、エッチングガス導
入部、ゲートバルブ等のエッチング装置の細部について
は、その図示を省略した。
【0073】基体載置ステージ10を構成する母材12
には、バイアス電源34がマッチング・ネットワーク3
3を介して接続されている。このバイアス電源34は、
プラズマ中から入射するイオンのエネルギーを制御する
ために、シリコン半導体基板50に基板バイアスを印加
する機能を有する。尚、基板バイアスに対する対向アー
ス電極の役目は、天板24が果たしている。更に、誘電
体部材であるセラミックス層13に静電吸着力を発揮さ
せるための直流電源35が接続されている。又、基体載
置ステージ10のヒータ14は、電源36に接続されて
いる。基体載置ステージ10の中央部には、シリコン半
導体基板50の温度を計測するための蛍光ファイバ温度
計37が挿通されている。蛍光ファイバ温度計37で検
出された温度に基づいて、制御装置(PIDコントロー
ラ)38がヒータ14への通電量を決定し、出力制御信
号を電源36に送ることによって、基体載置ステージ1
0の温度制御が行われる。
には、バイアス電源34がマッチング・ネットワーク3
3を介して接続されている。このバイアス電源34は、
プラズマ中から入射するイオンのエネルギーを制御する
ために、シリコン半導体基板50に基板バイアスを印加
する機能を有する。尚、基板バイアスに対する対向アー
ス電極の役目は、天板24が果たしている。更に、誘電
体部材であるセラミックス層13に静電吸着力を発揮さ
せるための直流電源35が接続されている。又、基体載
置ステージ10のヒータ14は、電源36に接続されて
いる。基体載置ステージ10の中央部には、シリコン半
導体基板50の温度を計測するための蛍光ファイバ温度
計37が挿通されている。蛍光ファイバ温度計37で検
出された温度に基づいて、制御装置(PIDコントロー
ラ)38がヒータ14への通電量を決定し、出力制御信
号を電源36に送ることによって、基体載置ステージ1
0の温度制御が行われる。
【0074】基体載置ステージ10の母材12内に配設
された配管15は、配管39A,39Bを介して温度制
御用の熱媒体供給装置40に接続されている。熱媒体供
給装置40は、シリコンオイル、フルオロカーボン系等
の熱媒体を、配管39Aを介して基体載置ステージ10
の配管15に供給し、配管39Bを介して配管15から
送り出された熱媒体を受け入れ、更に、この熱媒体を所
定温度に加熱あるいは冷却する。場合によっては、熱媒
体供給装置40にチラーを組み込み、配管39A,1
5,39B内に低温(例えば0゜C以下)の熱媒体(冷
媒)を流してもよい。このように、熱媒体を配管15内
に循環させることによって、基体載置ステージ10上に
保持・固定された基体であるシリコン半導体基板50の
温度制御を行う。熱媒体供給装置40に接続された配管
39Aには、高温あるいは低温での動作が可能な制御バ
ルブ41が配設されている。一方、配管39Aと配管3
9Bとの間のバイパス配管39Cにも制御バルブ41が
配設されている。そして、このような構成のもと、制御
バルブ41の開閉度を制御することによって、配管15
への熱媒体の供給量を制御する。また、蛍光ファイバ温
度計37で検知された温度を制御装置(PIDコントロ
ーラ)38で検出し、予め設定されたシリコン半導体基
板50の温度との差から、予め実験や計算によって決定
された供給量となるように、熱媒体の供給量が制御装置
38によって決定される。
された配管15は、配管39A,39Bを介して温度制
御用の熱媒体供給装置40に接続されている。熱媒体供
給装置40は、シリコンオイル、フルオロカーボン系等
の熱媒体を、配管39Aを介して基体載置ステージ10
の配管15に供給し、配管39Bを介して配管15から
送り出された熱媒体を受け入れ、更に、この熱媒体を所
定温度に加熱あるいは冷却する。場合によっては、熱媒
体供給装置40にチラーを組み込み、配管39A,1
5,39B内に低温(例えば0゜C以下)の熱媒体(冷
媒)を流してもよい。このように、熱媒体を配管15内
に循環させることによって、基体載置ステージ10上に
保持・固定された基体であるシリコン半導体基板50の
温度制御を行う。熱媒体供給装置40に接続された配管
39Aには、高温あるいは低温での動作が可能な制御バ
ルブ41が配設されている。一方、配管39Aと配管3
9Bとの間のバイパス配管39Cにも制御バルブ41が
配設されている。そして、このような構成のもと、制御
バルブ41の開閉度を制御することによって、配管15
への熱媒体の供給量を制御する。また、蛍光ファイバ温
度計37で検知された温度を制御装置(PIDコントロ
ーラ)38で検出し、予め設定されたシリコン半導体基
板50の温度との差から、予め実験や計算によって決定
された供給量となるように、熱媒体の供給量が制御装置
38によって決定される。
【0075】尚、図1の(A)に示した基体載置ステー
ジ10においては、基体であるシリコン半導体基板50
の設定温度に応じて、ヒータ14への通電又は配管15
に高温の熱媒体を流すことによる加熱、若しくは、配管
15に低温の熱媒体(冷媒)を流すことによる冷却を通
じて、主たる温度制御がなされる。エッチングプロセス
間で急激な昇降温を行う際は、加熱又は冷却の一方のみ
を行う。エッチング中に基板載置ステージ10の温度を
維持する際は、加熱又は冷却の一方のみを行ってもよい
し、加熱と冷却を併用してもよい。エッチング中の設定
温度の維持は、フィードバック制御やフィードフォワー
ド制御によって、リアルタイムに制御することが好まし
い。
ジ10においては、基体であるシリコン半導体基板50
の設定温度に応じて、ヒータ14への通電又は配管15
に高温の熱媒体を流すことによる加熱、若しくは、配管
15に低温の熱媒体(冷媒)を流すことによる冷却を通
じて、主たる温度制御がなされる。エッチングプロセス
間で急激な昇降温を行う際は、加熱又は冷却の一方のみ
を行う。エッチング中に基板載置ステージ10の温度を
維持する際は、加熱又は冷却の一方のみを行ってもよい
し、加熱と冷却を併用してもよい。エッチング中の設定
温度の維持は、フィードバック制御やフィードフォワー
ド制御によって、リアルタイムに制御することが好まし
い。
【0076】以下、上記のプラズマエッチング装置を用
い、前述の方法(i)に従って実際にデュアルゲート型
CMOSのゲート電極を形成するプロセスについて、図
3及び図4を参照して説明する。ここでは、基体として
シリコン半導体基板50、ゲート絶縁膜としてゲート酸
化膜53、被加工層としてポリメタル膜57A、エッチ
ング用マスクとして複合マスク60を用いる例について
説明する。ポリメタル膜57Aは、シリコン系材料層で
あるポリシリコン層54、バリヤ層である窒化チタン層
55、金属層であるタングステン層56の三者から構成
される。又、複合マスク60は、無機化合物層である窒
化シリコン層58と、有機レジスト層59とから構成さ
れる。
い、前述の方法(i)に従って実際にデュアルゲート型
CMOSのゲート電極を形成するプロセスについて、図
3及び図4を参照して説明する。ここでは、基体として
シリコン半導体基板50、ゲート絶縁膜としてゲート酸
化膜53、被加工層としてポリメタル膜57A、エッチ
ング用マスクとして複合マスク60を用いる例について
説明する。ポリメタル膜57Aは、シリコン系材料層で
あるポリシリコン層54、バリヤ層である窒化チタン層
55、金属層であるタングステン層56の三者から構成
される。又、複合マスク60は、無機化合物層である窒
化シリコン層58と、有機レジスト層59とから構成さ
れる。
【0077】[工程−100]先ず、シリコン半導体基
板50上に、例えばLOCOS法により素子分離領域5
1を形成する。尚、素子分離領域51は、トレンチ構造
を有していてもよい。次に、PMOS形成領域内のシリ
コン半導体基板50にはn型不純物、NMOS形成領域
内のシリコン半導体基板50にはp型不純物をそれぞれ
例えばイオン注入法により導入し、活性化アニール(ド
ライブイン)を経てn型ウェル52nとp型ウェル52
pを形成する。次に、シリコン半導体基板50の表面を
例えばパイロジェニック法により酸化し、ゲート酸化膜
53を約2.5nmの厚さに形成する。次いで、ポリシ
リコン層54を、全面に例えばCVD法にて約70nm
の厚さに製膜する。次に、PMOS形成領域内のポリシ
リコン層54にはp型不純物、NMOS形成領域内のポ
リシリコン層54にはn型不純物をそれぞれ例えばイオ
ン注入法により導入する。次に、窒化チタン層55を、
全面に例えばスパッタリング法にて約5nmの厚さに製
膜する。次に、タングステン層56を、全面に例えばC
VD法にて約100nmの厚さに製膜する。これらポリ
シリコン層54、窒化チタン層55及びタングステン層
56の三者によって、ポリメタル膜57Aが構成され
る。ポリメタル膜57A上には、窒化シリコン層58
を、全面に例えばスパッタリング法にて約200nmの
厚さに製膜する。次に、全面に有機レジスト層59を形
成し、この有機レジスト層59を通常のフォトリソグラ
フィ及び現像工程を経てパターニングする。更に、有機
レジスト層59をエッチング用マスクとし、窒化シリコ
ン層58を例えばSF6ガスを用いたプラズマエッチン
グによりエッチングする。このようにしてパターニング
された有機レジスト層59と窒化シリコン層58とによ
り、複合マスク60が構成される。複合マスク60の線
幅は、約1.3μmである。図3の(A)には、ここま
でのプロセスを終了した状態を示す。
板50上に、例えばLOCOS法により素子分離領域5
1を形成する。尚、素子分離領域51は、トレンチ構造
を有していてもよい。次に、PMOS形成領域内のシリ
コン半導体基板50にはn型不純物、NMOS形成領域
内のシリコン半導体基板50にはp型不純物をそれぞれ
例えばイオン注入法により導入し、活性化アニール(ド
ライブイン)を経てn型ウェル52nとp型ウェル52
pを形成する。次に、シリコン半導体基板50の表面を
例えばパイロジェニック法により酸化し、ゲート酸化膜
53を約2.5nmの厚さに形成する。次いで、ポリシ
リコン層54を、全面に例えばCVD法にて約70nm
の厚さに製膜する。次に、PMOS形成領域内のポリシ
リコン層54にはp型不純物、NMOS形成領域内のポ
リシリコン層54にはn型不純物をそれぞれ例えばイオ
ン注入法により導入する。次に、窒化チタン層55を、
全面に例えばスパッタリング法にて約5nmの厚さに製
膜する。次に、タングステン層56を、全面に例えばC
VD法にて約100nmの厚さに製膜する。これらポリ
シリコン層54、窒化チタン層55及びタングステン層
56の三者によって、ポリメタル膜57Aが構成され
る。ポリメタル膜57A上には、窒化シリコン層58
を、全面に例えばスパッタリング法にて約200nmの
厚さに製膜する。次に、全面に有機レジスト層59を形
成し、この有機レジスト層59を通常のフォトリソグラ
フィ及び現像工程を経てパターニングする。更に、有機
レジスト層59をエッチング用マスクとし、窒化シリコ
ン層58を例えばSF6ガスを用いたプラズマエッチン
グによりエッチングする。このようにしてパターニング
された有機レジスト層59と窒化シリコン層58とによ
り、複合マスク60が構成される。複合マスク60の線
幅は、約1.3μmである。図3の(A)には、ここま
でのプロセスを終了した状態を示す。
【0078】[工程−110]次に、シリコン半導体基
板50を図2に示したエッチング装置20内の基体載置
ステージ10上に載置し、セラミックス層13に静電吸
着力を発揮させてシリコン半導体基板50を基体載置ス
テージ10上に保持・固定する。そして、主として冷媒
による基体載置ステージ10の温度制御を行いながら、
複合マスク60から表出したタングステン層56の部分
を、一例として以下の表1に示す条件にてプラズマエッ
チングによりエッチングする。尚、冷媒により基体載置
ステージ10の温度が目標温度よりも低下した時は、ヒ
ータ14を作動させて温度を上昇させる。ここで使用す
るフッ素系エッチングガスは、SF6である。このエッ
チングは、図3の(B)に示すように、所謂低温エッチ
ングにより異方的に進行する。
板50を図2に示したエッチング装置20内の基体載置
ステージ10上に載置し、セラミックス層13に静電吸
着力を発揮させてシリコン半導体基板50を基体載置ス
テージ10上に保持・固定する。そして、主として冷媒
による基体載置ステージ10の温度制御を行いながら、
複合マスク60から表出したタングステン層56の部分
を、一例として以下の表1に示す条件にてプラズマエッ
チングによりエッチングする。尚、冷媒により基体載置
ステージ10の温度が目標温度よりも低下した時は、ヒ
ータ14を作動させて温度を上昇させる。ここで使用す
るフッ素系エッチングガスは、SF6である。このエッ
チングは、図3の(B)に示すように、所謂低温エッチ
ングにより異方的に進行する。
【0079】 [表1] エッチングガス :SF6=20sccm 圧力 :0.5Pa(4mTorr) RFパワー (シングルループ・アンテナ):1.5kW(13.56MHz) RFパワー (ダブルループ・アンテナ) :1kW(13.56MHz) RFバイアスパワー :0.1kW(400kHz) 基体載置ステージの温度 :−20゜C
【0080】[工程−120]次に、冷媒の循環を中止
し、ヒータ14を作動させることにより、基体載置ステ
ージ10の温度を室温(25°C)まで昇温させる。こ
の時の昇温速度は、100°C/分程度とすることがで
きる。そして、基体載置ステージ10の温度を25°C
に制御しながら、複合マスク60から表出した窒化チタ
ン層55の部分、及びその下に現れるポリシリコン層5
4の部分を、一例として以下の表2に示す条件にてプラ
ズマエッチングによりエッチングする。ここで使用する
塩素系エッチングガスは、Cl2とO2の混合ガスであ
る。
し、ヒータ14を作動させることにより、基体載置ステ
ージ10の温度を室温(25°C)まで昇温させる。こ
の時の昇温速度は、100°C/分程度とすることがで
きる。そして、基体載置ステージ10の温度を25°C
に制御しながら、複合マスク60から表出した窒化チタ
ン層55の部分、及びその下に現れるポリシリコン層5
4の部分を、一例として以下の表2に示す条件にてプラ
ズマエッチングによりエッチングする。ここで使用する
塩素系エッチングガスは、Cl2とO2の混合ガスであ
る。
【0081】 [表2] エッチングガス :Cl2/O2=40/10sccm 圧力 :1Pa(8mTorr) RFパワー (シングルループ・アンテナ):1.5kW(13.56MHz) RFパワー (ダブルループ・アンテナ) :1kW(13.56MHz) RFバイアスパワー :20W(400kHz) 基体載置ステージの温度 :25゜C
【0082】[工程−120]のエッチングでは、窒化
チタン層55の除去に引き続き、エッチング特性が互い
に異なるn型とp型のポリシリコン層54を同時にエッ
チングするが、室温近傍でエッチングが行われるため
に、導電型の違いによるエッチング速度の差が顕在化し
難い。従って、図4の(A)に示すように、デュアルゲ
ート型CMOSのPMOS形成領域とNMOS形成領域
の双方において、ゲート電極61Aを同時に、且つ、い
ずれも精度く形成することが可能となる。又、[工程−
110]と[工程−120]とでは、基体載置ステージ
の温度に45°Cもの差があるが、母材12と配管15
の線膨張率が前述のように規定された本発明の基体載置
ステージ10においては、誘電体部材へのクラックの発
生が防止される。従って、単一のプラズマチャンバー内
で温度の異なるエッチングプロセスを連続して行うこと
が可能となる。
チタン層55の除去に引き続き、エッチング特性が互い
に異なるn型とp型のポリシリコン層54を同時にエッ
チングするが、室温近傍でエッチングが行われるため
に、導電型の違いによるエッチング速度の差が顕在化し
難い。従って、図4の(A)に示すように、デュアルゲ
ート型CMOSのPMOS形成領域とNMOS形成領域
の双方において、ゲート電極61Aを同時に、且つ、い
ずれも精度く形成することが可能となる。又、[工程−
110]と[工程−120]とでは、基体載置ステージ
の温度に45°Cもの差があるが、母材12と配管15
の線膨張率が前述のように規定された本発明の基体載置
ステージ10においては、誘電体部材へのクラックの発
生が防止される。従って、単一のプラズマチャンバー内
で温度の異なるエッチングプロセスを連続して行うこと
が可能となる。
【0083】[工程−130]この後、図4の(B)に
示すように、有機レジスト層59を例えばアッシングに
より除去する。ゲート電極61Aの上には窒化シリコン
膜58が残るが、この窒化シリコン層58はゲート電極
61Aを覆う絶縁層の一部として利用することができ
る。後工程で自己整合コンタクト・プロセスが行われる
場合には、この窒化シリコン層58が絶縁層に孔部を開
口する際のエッチング停止層の役割も果たす。
示すように、有機レジスト層59を例えばアッシングに
より除去する。ゲート電極61Aの上には窒化シリコン
膜58が残るが、この窒化シリコン層58はゲート電極
61Aを覆う絶縁層の一部として利用することができ
る。後工程で自己整合コンタクト・プロセスが行われる
場合には、この窒化シリコン層58が絶縁層に孔部を開
口する際のエッチング停止層の役割も果たす。
【0084】尚、実施の形態1においては、バリヤ層と
して、上記の窒化チタン層55に変えて窒化タングステ
ン層を用いることもできる。この場合は、[工程−11
0]においてフッ素系エッチングガスを用いてタングス
テン層56をエッチングした後、このままの条件でエッ
チングを継続することにより、窒化タングステン層をエ
ッチングすることができる。
して、上記の窒化チタン層55に変えて窒化タングステ
ン層を用いることもできる。この場合は、[工程−11
0]においてフッ素系エッチングガスを用いてタングス
テン層56をエッチングした後、このままの条件でエッ
チングを継続することにより、窒化タングステン層をエ
ッチングすることができる。
【0085】(実施の形態2)実施の形態2は、実施の
形態1の変形例であり、上記のプラズマエッチング装置
20を用い、前述の方法(ii)に従って実際にデュア
ルゲート型CMOSのゲート電極を形成するプロセスに
関する。このプロセスを、図5及び図6を参照して説明
する。実施の形態1と共通する部分については、詳しい
説明を省略する。
形態1の変形例であり、上記のプラズマエッチング装置
20を用い、前述の方法(ii)に従って実際にデュア
ルゲート型CMOSのゲート電極を形成するプロセスに
関する。このプロセスを、図5及び図6を参照して説明
する。実施の形態1と共通する部分については、詳しい
説明を省略する。
【0086】[工程−200]先ず、シリコン半導体基
板50に対して、素子分離領域51の形成、ウェル52
p,52nの形成、ゲート酸化膜53の形成、ポリシリ
コン層54の形成までを実施の形態1と同様に行った
後、全面にバリヤ層として窒化タングステン層62を例
えばスパッタリング法にて約5nmの厚さに製膜する。
次に、タングステン層56を、例えばCVD法にて全面
に、約100nmの厚さに製膜する。これらポリシリコ
ン層54、窒化タングステン層62及びタングステン層
56の三者によって、ポリメタル膜57Bが構成され
る。ポリメタル膜57B上には、実施の形態1と同様に
複合マスク60を形成する。ここまでのプロセスを終了
した状態を、図5の(A)に示す。
板50に対して、素子分離領域51の形成、ウェル52
p,52nの形成、ゲート酸化膜53の形成、ポリシリ
コン層54の形成までを実施の形態1と同様に行った
後、全面にバリヤ層として窒化タングステン層62を例
えばスパッタリング法にて約5nmの厚さに製膜する。
次に、タングステン層56を、例えばCVD法にて全面
に、約100nmの厚さに製膜する。これらポリシリコ
ン層54、窒化タングステン層62及びタングステン層
56の三者によって、ポリメタル膜57Bが構成され
る。ポリメタル膜57B上には、実施の形態1と同様に
複合マスク60を形成する。ここまでのプロセスを終了
した状態を、図5の(A)に示す。
【0087】[工程−210]次に、シリコン半導体基
板50を図2に示したエッチング装置20内の基体載置
ステージ10上に載置し、セラミックス層13に静電吸
着力を発揮させてシリコン半導体基板50を基体載置ス
テージ10上に保持・固定する。そして、ヒータ14に
よる基体載置ステージ10の温度制御を行いながら、複
合マスク60から表出したタングステン層56の部分、
及びその下に現れる窒化タングステン層62を、一例と
して以下の表3に示す条件にてプラズマエッチングによ
りエッチングする。尚、ヒータ14により基体載置ステ
ージ10の温度が目標温度よりも上昇した時は、冷媒を
循環させて温度を降下させる。ここで使用する塩素系エ
ッチングガスは、Cl2とO2の混合ガスである。このエ
ッチングは、図5の(B)に示すように、異方的に進行
する。
板50を図2に示したエッチング装置20内の基体載置
ステージ10上に載置し、セラミックス層13に静電吸
着力を発揮させてシリコン半導体基板50を基体載置ス
テージ10上に保持・固定する。そして、ヒータ14に
よる基体載置ステージ10の温度制御を行いながら、複
合マスク60から表出したタングステン層56の部分、
及びその下に現れる窒化タングステン層62を、一例と
して以下の表3に示す条件にてプラズマエッチングによ
りエッチングする。尚、ヒータ14により基体載置ステ
ージ10の温度が目標温度よりも上昇した時は、冷媒を
循環させて温度を降下させる。ここで使用する塩素系エ
ッチングガスは、Cl2とO2の混合ガスである。このエ
ッチングは、図5の(B)に示すように、異方的に進行
する。
【0088】 [表3] エッチングガス :Cl2/O2=40/10sccm 圧力 :0.5Pa(4mTorr) RFパワー (シングルループ・アンテナ):1.5kW(13.56MHz) RFパワー (ダブルループ・アンテナ) :1kW(13.56MHz) RFバイアスパワー :0.1kW(400kHz) 基体載置ステージの温度 :100゜C
【0089】[工程−220]次に、ヒータ14への通
電を中止し、配管15に冷媒を循環させることにより、
基体載置ステージ10の温度を室温(25°C)まで低
下させる。この時の降温速度は、100°C/分程度と
することができる。そして、基体載置ステージ10の温
度を25°Cに制御しながら、複合マスク60から表出
したポリシリコン層54の部分を、実施の形態1の表2
に示した条件にてエッチングする。この結果、図6に示
すように、PMOS形成領域及びNMOS形成領域のい
ずれにおいても、良好な異方性形状を有するゲート電極
61Bを形成することができる。
電を中止し、配管15に冷媒を循環させることにより、
基体載置ステージ10の温度を室温(25°C)まで低
下させる。この時の降温速度は、100°C/分程度と
することができる。そして、基体載置ステージ10の温
度を25°Cに制御しながら、複合マスク60から表出
したポリシリコン層54の部分を、実施の形態1の表2
に示した条件にてエッチングする。この結果、図6に示
すように、PMOS形成領域及びNMOS形成領域のい
ずれにおいても、良好な異方性形状を有するゲート電極
61Bを形成することができる。
【0090】(実施の形態3)以下、実施の形態1及び
実施の形態2にて用いた基体載置ステージ10(図1の
(A)参照)の作製方法の概要を説明する。
実施の形態2にて用いた基体載置ステージ10(図1の
(A)参照)の作製方法の概要を説明する。
【0091】複合部材11は、(A)セラミックス部材
の組織中にアルミニウム系材料を充填し、以て、セラミ
ックス部材の組織中にアルミニウム系材料が充填された
母材を作製する工程と、(B)母材の表面にセラミック
ス層を設ける工程から作製される。実施の形態3におい
ては、この工程(A)は、容器(鋳型)の中に多孔質の
コージエライトセラミックスを組成としたセラミックス
部材を配し、容器(鋳型)内に溶融したアルミニウムと
ケイ素とを組成としたアルミニウム系材料を流し込み、
高圧鋳造法にてセラミックス部材中にアルミニウム系材
料を充填する工程から成る。
の組織中にアルミニウム系材料を充填し、以て、セラミ
ックス部材の組織中にアルミニウム系材料が充填された
母材を作製する工程と、(B)母材の表面にセラミック
ス層を設ける工程から作製される。実施の形態3におい
ては、この工程(A)は、容器(鋳型)の中に多孔質の
コージエライトセラミックスを組成としたセラミックス
部材を配し、容器(鋳型)内に溶融したアルミニウムと
ケイ素とを組成としたアルミニウム系材料を流し込み、
高圧鋳造法にてセラミックス部材中にアルミニウム系材
料を充填する工程から成る。
【0092】多孔質のコージエライトセラミックスを組
成としたセラミックス部材は、セラミックス部材を作製
する際の焼結過程において多孔質化される。実施の形態
3においては、多孔質のコージエライトセラミックスと
して、コージエライトセラミックス粉末とコージエライ
トセラミックス繊維とを焼結して得られる焼結体である
多孔質のコージエライトセラミックス・ファイバーボー
ド(以下、ファイバーボードと略称する)を用いた。一
般的な粉体焼結セラミックスが約1200゜Cで高温焼
結されるのに対して、ファイバーボードは約800゜C
で低温焼結されたものであり、コージエライトセラミッ
クス繊維の周りにコージエライトセラミックス粉末がバ
インダーを介して密着するように焼結され、多孔質化さ
れている。従って、例えば、コージエライトセラミック
ス粉末とコージエライトセラミックス繊維との容積比を
変えることによって、得られる多孔質のコージエライト
セラミックスを組成としたセラミックス部材の空孔率や
空孔径を調整することが可能である。
成としたセラミックス部材は、セラミックス部材を作製
する際の焼結過程において多孔質化される。実施の形態
3においては、多孔質のコージエライトセラミックスと
して、コージエライトセラミックス粉末とコージエライ
トセラミックス繊維とを焼結して得られる焼結体である
多孔質のコージエライトセラミックス・ファイバーボー
ド(以下、ファイバーボードと略称する)を用いた。一
般的な粉体焼結セラミックスが約1200゜Cで高温焼
結されるのに対して、ファイバーボードは約800゜C
で低温焼結されたものであり、コージエライトセラミッ
クス繊維の周りにコージエライトセラミックス粉末がバ
インダーを介して密着するように焼結され、多孔質化さ
れている。従って、例えば、コージエライトセラミック
ス粉末とコージエライトセラミックス繊維との容積比を
変えることによって、得られる多孔質のコージエライト
セラミックスを組成としたセラミックス部材の空孔率や
空孔径を調整することが可能である。
【0093】基体載置ステージ10を作製するには、先
ず、所定の円盤形状に成形された第1のファイバーボー
ドを用意する。尚、第1のファイバーボードには、ヒー
タ14を配設するための溝を加工しておく。また、第1
のファイバーボードとは別の第2のファイバーボードを
用意する。この第2のファイバーボードには、配管15
を配設するための溝を加工しておく。そして、容器(鋳
型)の底部に第1のファイバーボードを配し、更に、第
1のファイバーボードに設けられた溝内にヒータ14を
配置する。次に、第1のファイバーボード上に第2のフ
ァイバーボードを乗せ、第2のファイバーボードに設け
られた溝内に配管15を配置する。そして、更に、この
第2のファイバーボード上に第3のファイバーボードを
乗せる。尚、これらのファイバーボードには、プッシャ
ーピン等を埋設するための孔を予め加工しておく。
ず、所定の円盤形状に成形された第1のファイバーボー
ドを用意する。尚、第1のファイバーボードには、ヒー
タ14を配設するための溝を加工しておく。また、第1
のファイバーボードとは別の第2のファイバーボードを
用意する。この第2のファイバーボードには、配管15
を配設するための溝を加工しておく。そして、容器(鋳
型)の底部に第1のファイバーボードを配し、更に、第
1のファイバーボードに設けられた溝内にヒータ14を
配置する。次に、第1のファイバーボード上に第2のフ
ァイバーボードを乗せ、第2のファイバーボードに設け
られた溝内に配管15を配置する。そして、更に、この
第2のファイバーボード上に第3のファイバーボードを
乗せる。尚、これらのファイバーボードには、プッシャ
ーピン等を埋設するための孔を予め加工しておく。
【0094】次いで、これらのファイバーボードから成
るセラミックス部材を約800゜Cに予備加熱してお
き、続いて、容器(鋳型)内に約800゜Cに加熱して
溶融状態としたアルミニウム系材料(Al80体積%−
Si20体積%)を流し込む。そして、容器(鋳型)内
に約1トン/cm2の高圧を加える高圧鋳造法を実行す
る。その結果、多孔質のファイバーボードには、即ち、
セラミックス部材の組織中には、アルミニウム系材料が
充填される。そして、アルミニウム系材料を冷却・固化
させることによって、母材12が作製される。
るセラミックス部材を約800゜Cに予備加熱してお
き、続いて、容器(鋳型)内に約800゜Cに加熱して
溶融状態としたアルミニウム系材料(Al80体積%−
Si20体積%)を流し込む。そして、容器(鋳型)内
に約1トン/cm2の高圧を加える高圧鋳造法を実行す
る。その結果、多孔質のファイバーボードには、即ち、
セラミックス部材の組織中には、アルミニウム系材料が
充填される。そして、アルミニウム系材料を冷却・固化
させることによって、母材12が作製される。
【0095】次いで、母材12の頂面、即ち、ヒータ側
の面を研磨する。その後、この研磨面に、Al2O3にT
iO2を約2.5重量%混合した粒径が約10μmの混
合粉末を真空溶射法によって溶融状態で吹き付け、固化
させる。これによって、体積固有抵抗値が1011Ω/□
オーダーの厚さ約0.2mmのセラミックス層13を溶
射法にて形成することができる。尚、セラミックス層1
3の形成の前に、溶射下地層として例えばアルミニウム
を約5重量%含んだニッケル(Ni−5重量%Al)を
溶射しておき、この溶射下地層上にセラミックス層13
を溶射法にて形成してもよい。
の面を研磨する。その後、この研磨面に、Al2O3にT
iO2を約2.5重量%混合した粒径が約10μmの混
合粉末を真空溶射法によって溶融状態で吹き付け、固化
させる。これによって、体積固有抵抗値が1011Ω/□
オーダーの厚さ約0.2mmのセラミックス層13を溶
射法にて形成することができる。尚、セラミックス層1
3の形成の前に、溶射下地層として例えばアルミニウム
を約5重量%含んだニッケル(Ni−5重量%Al)を
溶射しておき、この溶射下地層上にセラミックス層13
を溶射法にて形成してもよい。
【0096】このようにして得られた基体載置ステージ
10のセラミックス層13の割れ防止効果を確認するた
めに、温風循環式のオーブンを用い、以下のようにして
基体載置ステージ10の熱サイクルテストを行った。
10のセラミックス層13の割れ防止効果を確認するた
めに、温風循環式のオーブンを用い、以下のようにして
基体載置ステージ10の熱サイクルテストを行った。
【0097】(1)基体載置ステージ10をオーブン内
に入れ、オーブン内を30分間かけて300゜Cに昇温
する。 (2)オーブン内を、300゜Cの温度で20分間保持
する。 (3)オーブン内を、40分間かけて降温し、常温に戻
す。 (4)オーブン内から基体載置ステージ10を取り出
し、外観を観察する。
に入れ、オーブン内を30分間かけて300゜Cに昇温
する。 (2)オーブン内を、300゜Cの温度で20分間保持
する。 (3)オーブン内を、40分間かけて降温し、常温に戻
す。 (4)オーブン内から基体載置ステージ10を取り出
し、外観を観察する。
【0098】このような(1)〜(4)の操作を10回
繰り返したところ、10回終了後においても基体載置ス
テージ10の外観には変化が認められず、セラミックス
層13に割れ等の破損は生じていないことが確認され
た。
繰り返したところ、10回終了後においても基体載置ス
テージ10の外観には変化が認められず、セラミックス
層13に割れ等の破損は生じていないことが確認され
た。
【0099】このようにして得られた基体載置ステージ
10は、多孔質のコージエライトセラミックス・ファイ
バーボードから成るセラミックス部材にAl80体積%
−Si20体積%のアルミニウム系材料を充填して得ら
れた母材(温度調節ジャケット)12によって構成され
ており、母材12の線膨張率α1はセラミックス層13
の線膨張率α2に近い値となっている。従って、基体載
置ステージ10の加熱・冷却による母材12とセラミッ
クス層13の伸縮の度合いは殆ど同じである。それ故、
これらの材料間の線膨張率α1,α2の差に起因して、高
温加熱時や、基体載置ステージ10を急激に昇降温させ
た場合にセラミックス層13に割れ等の損傷が発生する
ことを確実に回避することができる。
10は、多孔質のコージエライトセラミックス・ファイ
バーボードから成るセラミックス部材にAl80体積%
−Si20体積%のアルミニウム系材料を充填して得ら
れた母材(温度調節ジャケット)12によって構成され
ており、母材12の線膨張率α1はセラミックス層13
の線膨張率α2に近い値となっている。従って、基体載
置ステージ10の加熱・冷却による母材12とセラミッ
クス層13の伸縮の度合いは殆ど同じである。それ故、
これらの材料間の線膨張率α1,α2の差に起因して、高
温加熱時や、基体載置ステージ10を急激に昇降温させ
た場合にセラミックス層13に割れ等の損傷が発生する
ことを確実に回避することができる。
【0100】また、実施の形態3にあっては、特に、多
孔質のコージエライトセラミックス・ファイバーボード
を用いているが、高圧鋳造時にアルミニウム系材料がそ
の空孔内に入り込む際の衝撃にファイバーボードは耐え
得る。その結果、ファイバーボードに割れが生じること
を抑制することができる。即ち、通常の粉末焼結法によ
って得られる多孔質のコージエライトセラミックスから
成るセラミックス部材においては、高圧鋳造時に割れが
起こり易い。然るに、多孔質のコージエライトセラミッ
クス・ファイバーボードを用いることによって、高圧鋳
造時におけるセラミックス部材の割れ発生を抑えること
ができる。
孔質のコージエライトセラミックス・ファイバーボード
を用いているが、高圧鋳造時にアルミニウム系材料がそ
の空孔内に入り込む際の衝撃にファイバーボードは耐え
得る。その結果、ファイバーボードに割れが生じること
を抑制することができる。即ち、通常の粉末焼結法によ
って得られる多孔質のコージエライトセラミックスから
成るセラミックス部材においては、高圧鋳造時に割れが
起こり易い。然るに、多孔質のコージエライトセラミッ
クス・ファイバーボードを用いることによって、高圧鋳
造時におけるセラミックス部材の割れ発生を抑えること
ができる。
【0101】そして、高圧鋳造時にファイバーボードに
割れ等が発生することを回避できるので、母材12の表
面に設けられたセラミックス層13にクラック等の損傷
が生じることを一層確実に防止することができる。即
ち、ファイバーボードに割れが発生したとしても、ファ
イバーボードから成るセラミックス部材の組織中にアル
ミニウム系材料を充填したとき、アルミニウム系材料が
一種の接着材として働く結果、母材12を得ることはで
きる。しかしながら、このようにして得られた母材12
においては、ファイバーボードに発生した割れ等の隙間
にアルミニウム系材料から成る層が形成されてしまう。
その結果、母材12の表面に設けられたセラミックス層
13が、基体載置ステージ10の使用時、温度変化に追
従できなくなり、セラミックス層13に割れが生じ易く
なる。つまり、セラミックス層13は、粒径が約10μ
mの混合粉末が溶射されそして母材12と同化されてい
るので、ファイバーボードにおける1〜2μmの空孔内
に充填されたアルミニウム系材料そのものの熱膨張から
は殆ど影響を受けない。しかしながら、ファイバーボー
ドの割れた部分の隙間に存在するアルミニウム系材料か
ら成る層は、セラミックス層13を形成する粒子の径よ
り大きい長さや幅を有する。従って、アルミニウム系材
料から成るかかる層の熱膨張によるセラミックス層13
への影響は無視できないものとなり、セラミックス層1
3に割れが発生する確率が高くなる。
割れ等が発生することを回避できるので、母材12の表
面に設けられたセラミックス層13にクラック等の損傷
が生じることを一層確実に防止することができる。即
ち、ファイバーボードに割れが発生したとしても、ファ
イバーボードから成るセラミックス部材の組織中にアル
ミニウム系材料を充填したとき、アルミニウム系材料が
一種の接着材として働く結果、母材12を得ることはで
きる。しかしながら、このようにして得られた母材12
においては、ファイバーボードに発生した割れ等の隙間
にアルミニウム系材料から成る層が形成されてしまう。
その結果、母材12の表面に設けられたセラミックス層
13が、基体載置ステージ10の使用時、温度変化に追
従できなくなり、セラミックス層13に割れが生じ易く
なる。つまり、セラミックス層13は、粒径が約10μ
mの混合粉末が溶射されそして母材12と同化されてい
るので、ファイバーボードにおける1〜2μmの空孔内
に充填されたアルミニウム系材料そのものの熱膨張から
は殆ど影響を受けない。しかしながら、ファイバーボー
ドの割れた部分の隙間に存在するアルミニウム系材料か
ら成る層は、セラミックス層13を形成する粒子の径よ
り大きい長さや幅を有する。従って、アルミニウム系材
料から成るかかる層の熱膨張によるセラミックス層13
への影響は無視できないものとなり、セラミックス層1
3に割れが発生する確率が高くなる。
【0102】また、セラミックス層13を母材12上に
溶射法にて形成するので、母材12とセラミックス層1
3とがより一層一体化する。これによって、母材12と
セラミックス層13との間の応力緩和が図れると共に、
母材12からセラミックス層13への熱伝導が速やかと
なり、セラミックス層13に保持・固定された基体(例
えばシリコン半導体基板)の温度制御を迅速に且つ確実
に行うことが可能となる。
溶射法にて形成するので、母材12とセラミックス層1
3とがより一層一体化する。これによって、母材12と
セラミックス層13との間の応力緩和が図れると共に、
母材12からセラミックス層13への熱伝導が速やかと
なり、セラミックス層13に保持・固定された基体(例
えばシリコン半導体基板)の温度制御を迅速に且つ確実
に行うことが可能となる。
【0103】(実施の形態4)実施の形態4は、実施の
形態3の変形である。実施の形態4が実施の形態3と相
違する点は、複合部材における母材を構成するセラミッ
クス部材の組成を窒化アルミニウム(TiN)とし、母
材を構成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム
(Al)とした点にある。尚、実施の形態4における基
体載置ステージ10Aの構造を、図7の(A)に模式的
な断面図で示す。
形態3の変形である。実施の形態4が実施の形態3と相
違する点は、複合部材における母材を構成するセラミッ
クス部材の組成を窒化アルミニウム(TiN)とし、母
材を構成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム
(Al)とした点にある。尚、実施の形態4における基
体載置ステージ10Aの構造を、図7の(A)に模式的
な断面図で示す。
【0104】実施の形態4においては、母材12を構成
するセラミックス部材の組成を窒化アルミニウム(Al
N)とした。尚、窒化アルミニウムの線膨張率は5.1
×10-6/Kであり、熱伝導率は0.235cal/c
m・秒・Kである。また、母材を構成するアルミニウム
系材料の組成をアルミニウム(Al)とした。(α1−
4)≦α2≦(α1+4)の関係を満足するように窒化ア
ルミニウムとアルミニウムとの容積比は決定されてお
り、具体的には、窒化アルミニウム/アルミニウムの容
積比は70/30である。尚、母材12の線膨張率は、
100〜300゜Cにおける平均値で8.7×10-6/
Kである。即ち、α1は8.7である。セラミックス層
13を構成する材料を、TiO2が約2.5重量%添加
されたAl2O3とした。セラミックス層13は、溶射法
にて母材12の表面に形成されている。Al2O3にTi
O2を添加することによって、その線膨張率は、100
〜300゜Cにおける平均値で約9×10-6/K(α2
=約9)となり、母材12の線膨張率α1とほぼ同じ値
となる。これによって、母材12の高温加熱などによる
温度変化によってもセラミックス層13に割れ等の損傷
が発生することを効果的に防止し得る。また、Al2O3
にTiO2を添加することにより、セラミックス層13
の体積固有抵抗値を1011Ω/□のオーダーに調整する
ことができる。これによって、セラミックス層13が静
電チャックとしての機能を効果的に発揮する。即ち、基
体載置ステージ10Aの母材12に配線(図示せず)を
介して直流電圧を電源から印加すれば、母材12を電極
として用いることができ、セラミックス層13が静電チ
ャックとして機能する。尚、この基体載置ステージ10
Aには、セラミックス層13上に載置・保持された例え
ばシリコン半導体基板を押し上げるためのプッシャーピ
ン(図示せず)が埋設されている。また、このプッシャ
ーピンには、プッシャーピンをセラミックス層13の頂
面上に突出させあるいは頂面下に埋没させる機構(図示
せず)が取り付けられている。
するセラミックス部材の組成を窒化アルミニウム(Al
N)とした。尚、窒化アルミニウムの線膨張率は5.1
×10-6/Kであり、熱伝導率は0.235cal/c
m・秒・Kである。また、母材を構成するアルミニウム
系材料の組成をアルミニウム(Al)とした。(α1−
4)≦α2≦(α1+4)の関係を満足するように窒化ア
ルミニウムとアルミニウムとの容積比は決定されてお
り、具体的には、窒化アルミニウム/アルミニウムの容
積比は70/30である。尚、母材12の線膨張率は、
100〜300゜Cにおける平均値で8.7×10-6/
Kである。即ち、α1は8.7である。セラミックス層
13を構成する材料を、TiO2が約2.5重量%添加
されたAl2O3とした。セラミックス層13は、溶射法
にて母材12の表面に形成されている。Al2O3にTi
O2を添加することによって、その線膨張率は、100
〜300゜Cにおける平均値で約9×10-6/K(α2
=約9)となり、母材12の線膨張率α1とほぼ同じ値
となる。これによって、母材12の高温加熱などによる
温度変化によってもセラミックス層13に割れ等の損傷
が発生することを効果的に防止し得る。また、Al2O3
にTiO2を添加することにより、セラミックス層13
の体積固有抵抗値を1011Ω/□のオーダーに調整する
ことができる。これによって、セラミックス層13が静
電チャックとしての機能を効果的に発揮する。即ち、基
体載置ステージ10Aの母材12に配線(図示せず)を
介して直流電圧を電源から印加すれば、母材12を電極
として用いることができ、セラミックス層13が静電チ
ャックとして機能する。尚、この基体載置ステージ10
Aには、セラミックス層13上に載置・保持された例え
ばシリコン半導体基板を押し上げるためのプッシャーピ
ン(図示せず)が埋設されている。また、このプッシャ
ーピンには、プッシャーピンをセラミックス層13の頂
面上に突出させあるいは頂面下に埋没させる機構(図示
せず)が取り付けられている。
【0105】実施の形態4におけるヒータ14Aは、約
500゜Cまでの加熱が可能なPBNヒータ(パイロリ
ティック・ボロン・ナイトライド・パイロリティック・
グラファイト・ヒータ)である。ヒータ14Aを母材1
2の外側表面に取り付けることにより、母材12を常温
から約500゜Cまでの範囲内で温度制御することが可
能である。
500゜Cまでの加熱が可能なPBNヒータ(パイロリ
ティック・ボロン・ナイトライド・パイロリティック・
グラファイト・ヒータ)である。ヒータ14Aを母材1
2の外側表面に取り付けることにより、母材12を常温
から約500゜Cまでの範囲内で温度制御することが可
能である。
【0106】複合部材11によって構成される基体載置
ステージ10Aの作製方法を、以下、説明する。複合部
材11は、基本的には、(A)セラミックス部材の組織
中にアルミニウム系材料を充填し、以て、セラミックス
部材の組織中にアルミニウム系材料が充填された母材を
作製する工程と、(B)母材の表面にセラミックス層を
設ける工程から作製される。実施の形態4においては、
この工程(A)は、非加圧金属浸透法に基づき、窒化ア
ルミニウム粒子から成形されたセラミックス部材に溶融
したアルミニウムを組成としたアルミニウム系材料を非
加圧状態にて浸透させる工程から成る。
ステージ10Aの作製方法を、以下、説明する。複合部
材11は、基本的には、(A)セラミックス部材の組織
中にアルミニウム系材料を充填し、以て、セラミックス
部材の組織中にアルミニウム系材料が充填された母材を
作製する工程と、(B)母材の表面にセラミックス層を
設ける工程から作製される。実施の形態4においては、
この工程(A)は、非加圧金属浸透法に基づき、窒化ア
ルミニウム粒子から成形されたセラミックス部材に溶融
したアルミニウムを組成としたアルミニウム系材料を非
加圧状態にて浸透させる工程から成る。
【0107】具体的には、平均粒径10μmのAlN粒
子を泥漿鋳込み成形法にて成形した後、約1000゜C
の温度で焼成(焼結)を行うことによって、AlN粒子
を成形したプリフォームであるセラミックス部材を作製
した。そして、このセラミックス部材を約800゜Cに
予備加熱しておき、約800゜Cに加熱して溶融したア
ルミニウムを非加圧でセラミックス部材に浸透させる。
これによって、AlN70体積%−Al30体積%の構
成の母材12を作製することができる。次いで、母材1
2を成形加工して円盤状とする。次いで、このようにし
て得られた母材12の頂面及び側面を研磨する。その
後、この研磨面に、Al2O3にTiO2を約2.5重量
%混合した粒径が約10μmの混合粉末を真空溶射法に
よって溶融状態で吹き付け、固化させる。その後、母材
12の下面、即ちセラミックス層13が設けられた面と
反対側の面にPBNヒータから成るヒータ14Aを取り
付け、基体載置ステージ10Aを得る。尚、セラミック
ス層13の形成の前に、溶射下地層として例えばアルミ
ニウムを約5重量%含んだニッケル(Ni−5重量%A
l)を溶射しておき、この溶射下地層上にセラミックス
層13を溶射法にて形成してもよい。
子を泥漿鋳込み成形法にて成形した後、約1000゜C
の温度で焼成(焼結)を行うことによって、AlN粒子
を成形したプリフォームであるセラミックス部材を作製
した。そして、このセラミックス部材を約800゜Cに
予備加熱しておき、約800゜Cに加熱して溶融したア
ルミニウムを非加圧でセラミックス部材に浸透させる。
これによって、AlN70体積%−Al30体積%の構
成の母材12を作製することができる。次いで、母材1
2を成形加工して円盤状とする。次いで、このようにし
て得られた母材12の頂面及び側面を研磨する。その
後、この研磨面に、Al2O3にTiO2を約2.5重量
%混合した粒径が約10μmの混合粉末を真空溶射法に
よって溶融状態で吹き付け、固化させる。その後、母材
12の下面、即ちセラミックス層13が設けられた面と
反対側の面にPBNヒータから成るヒータ14Aを取り
付け、基体載置ステージ10Aを得る。尚、セラミック
ス層13の形成の前に、溶射下地層として例えばアルミ
ニウムを約5重量%含んだニッケル(Ni−5重量%A
l)を溶射しておき、この溶射下地層上にセラミックス
層13を溶射法にて形成してもよい。
【0108】このようにして作製された基体載置ステー
ジ10Aにあっては、セラミックス層13の線膨張率α
2が母材12の線膨張率α1とほぼ同じ値となっている。
それ故、母材12の高温加熱などによる温度変化によっ
ても、セラミックス層13に割れ等の損傷は発生しな
い。また、窒化アルミニウムとアルミニウムとの容積比
を調整することによって、更には、必要に応じて、Al
2O3から成るセラミックス層13におけるTiO2の添
加率を調整することによって、母材12の線膨張率α1
とセラミックス層13の線膨張率α2を、(α1−4)≦
α2≦(α1+4)の関係を満足する関係とすることがで
きる。その結果、基体載置ステージ10Aの温度変化に
起因するセラミックス層13の割れ等の損傷発生を、効
果的に防止することができる。
ジ10Aにあっては、セラミックス層13の線膨張率α
2が母材12の線膨張率α1とほぼ同じ値となっている。
それ故、母材12の高温加熱などによる温度変化によっ
ても、セラミックス層13に割れ等の損傷は発生しな
い。また、窒化アルミニウムとアルミニウムとの容積比
を調整することによって、更には、必要に応じて、Al
2O3から成るセラミックス層13におけるTiO2の添
加率を調整することによって、母材12の線膨張率α1
とセラミックス層13の線膨張率α2を、(α1−4)≦
α2≦(α1+4)の関係を満足する関係とすることがで
きる。その結果、基体載置ステージ10Aの温度変化に
起因するセラミックス層13の割れ等の損傷発生を、効
果的に防止することができる。
【0109】また、セラミックス層13を母材12上に
溶射法にて形成すれば、大面積の複合部材を作製するこ
とができ、基体の大面積化に容易に対処することができ
る。しかも、母材12とセラミックス層13とがより一
層一体化する。これによって、母材12とセラミックス
層13との間の応力緩和が図れると共に、母材12から
セラミックス層13への熱伝導が速やかとなる。尚、図
7の(B)に示すように、必要に応じて、母材12の側
面にセラミックス層を形成してもよい。
溶射法にて形成すれば、大面積の複合部材を作製するこ
とができ、基体の大面積化に容易に対処することができ
る。しかも、母材12とセラミックス層13とがより一
層一体化する。これによって、母材12とセラミックス
層13との間の応力緩和が図れると共に、母材12から
セラミックス層13への熱伝導が速やかとなる。尚、図
7の(B)に示すように、必要に応じて、母材12の側
面にセラミックス層を形成してもよい。
【0110】図1の(B)の模式的な断面図に示したと
同様に、セラミックス層を溶射法でなくロウ付け法によ
って母材12の表面(必要に応じて、更に側面)に設け
てもよい(図7の(C)参照)。この場合には、焼結法
にて作製されたAl2O3製セラミックス板から成るセラ
ミックス層16を、例えば、約600゜Cの温度にてA
l−Mg−Ge系のロウ材17を用いたロウ付け法にて
母材12の表面に取り付ければよい。必要に応じて、母
材12の側面にセラミックス材料から成る環状のカバー
(図示せず)を取り付けてもよい。また、実施の形態3
における基体載置ステージ10と同様の温度制御手段と
することもできる。
同様に、セラミックス層を溶射法でなくロウ付け法によ
って母材12の表面(必要に応じて、更に側面)に設け
てもよい(図7の(C)参照)。この場合には、焼結法
にて作製されたAl2O3製セラミックス板から成るセラ
ミックス層16を、例えば、約600゜Cの温度にてA
l−Mg−Ge系のロウ材17を用いたロウ付け法にて
母材12の表面に取り付ければよい。必要に応じて、母
材12の側面にセラミックス材料から成る環状のカバー
(図示せず)を取り付けてもよい。また、実施の形態3
における基体載置ステージ10と同様の温度制御手段と
することもできる。
【0111】尚、母材を構成するアルミニウム系材料の
組成をアルミニウムとしたが、その代わりに、母材を構
成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム及びケ
イ素(例えば、Al80体積%−Si20体積%)とす
ることができる。アルミニウム系材料の組成をアルミニ
ウム及びケイ素とすることによって、母材の線膨張率を
α1を制御することが可能となり、一層セラミックス層
の線膨張率α2との差を小さくすることが可能となる。
また、セラミックス層をAl2O3から構成する代わり
に、窒化アルミニウム(AlN)から構成してもよい。
組成をアルミニウムとしたが、その代わりに、母材を構
成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム及びケ
イ素(例えば、Al80体積%−Si20体積%)とす
ることができる。アルミニウム系材料の組成をアルミニ
ウム及びケイ素とすることによって、母材の線膨張率を
α1を制御することが可能となり、一層セラミックス層
の線膨張率α2との差を小さくすることが可能となる。
また、セラミックス層をAl2O3から構成する代わり
に、窒化アルミニウム(AlN)から構成してもよい。
【0112】また、実施の形態4にて説明した基体載置
ステージの構造を実施の形態3にて説明した基体載置ス
テージに適用することもできるし、実施の形態3にて説
明した基体載置ステージの構造を実施の形態4にて説明
した基体載置ステージに適用することもできる。
ステージの構造を実施の形態3にて説明した基体載置ス
テージに適用することもできるし、実施の形態3にて説
明した基体載置ステージの構造を実施の形態4にて説明
した基体載置ステージに適用することもできる。
【0113】(実施の形態5)実施の形態5は実施の形
態4の変形である。実施の形態5が実施の形態4と相違
する点は、複合部材における母材を構成するセラミック
ス部材の組成を炭化ケイ素(SiC)とし、母材を構成
するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム(Al)
とした点にある。実施の形態5における基体載置ステー
ジ10Aの構造は、図7の(A)に模式的な断面図を示
したと同様である。
態4の変形である。実施の形態5が実施の形態4と相違
する点は、複合部材における母材を構成するセラミック
ス部材の組成を炭化ケイ素(SiC)とし、母材を構成
するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム(Al)
とした点にある。実施の形態5における基体載置ステー
ジ10Aの構造は、図7の(A)に模式的な断面図を示
したと同様である。
【0114】実施の形態5においては、母材12を構成
するセラミックス部材の組成を炭化ケイ素(SiC)と
した。尚、炭化ケイ素の線膨張率は4×10-6/Kであ
り、熱伝導率は0.358cal/cm・秒・K(15
0W/m・K)である。また、母材を構成するアルミニ
ウム系材料の組成をアルミニウム(Al)とした。(α
1−4)≦α2≦(α1+4)を満足するように炭化ケイ
素とアルミニウムとの容積比は決定されており、具体的
には、炭化ケイ素/アルミニウムの容積比は70/30
である。尚、母材12の線膨張率は、100〜300゜
Cにおける平均値で、6.2×10-6/Kである。即
ち、α1=6.2である。セラミックス層13を構成す
る材料を、TiO2が約1.5重量%添加されたAl2O
3とした。セラミックス層13は、溶射法にて母材12
の頂面及び側面に形成されている。Al2O3は本来その
線膨張率が約8×10-6/Kであるが、Al2O3にTi
O2を添加することによって、その線膨張率は、100
〜300゜Cにおける平均値で、約8〜9×10-6/K
(α2は約8〜9)となり、母材12の線膨張率α1とセ
ラミックス層13の線膨張率α2の関係は、(α1−4)
≦α2≦(α1+4)を満足する。これによって、母材1
2の高温加熱などによる温度変化によってもセラミック
ス層13に割れ等の損傷が発生することを効果的に防止
し得る。また、Al2O3にTiO2を添加することによ
り、セラミックス層13の体積固有抵抗値を1011Ω/
□のオーダーに調整することができる。これによって、
セラミックス層13が静電チャックとしての機能を効果
的に発揮する。
するセラミックス部材の組成を炭化ケイ素(SiC)と
した。尚、炭化ケイ素の線膨張率は4×10-6/Kであ
り、熱伝導率は0.358cal/cm・秒・K(15
0W/m・K)である。また、母材を構成するアルミニ
ウム系材料の組成をアルミニウム(Al)とした。(α
1−4)≦α2≦(α1+4)を満足するように炭化ケイ
素とアルミニウムとの容積比は決定されており、具体的
には、炭化ケイ素/アルミニウムの容積比は70/30
である。尚、母材12の線膨張率は、100〜300゜
Cにおける平均値で、6.2×10-6/Kである。即
ち、α1=6.2である。セラミックス層13を構成す
る材料を、TiO2が約1.5重量%添加されたAl2O
3とした。セラミックス層13は、溶射法にて母材12
の頂面及び側面に形成されている。Al2O3は本来その
線膨張率が約8×10-6/Kであるが、Al2O3にTi
O2を添加することによって、その線膨張率は、100
〜300゜Cにおける平均値で、約8〜9×10-6/K
(α2は約8〜9)となり、母材12の線膨張率α1とセ
ラミックス層13の線膨張率α2の関係は、(α1−4)
≦α2≦(α1+4)を満足する。これによって、母材1
2の高温加熱などによる温度変化によってもセラミック
ス層13に割れ等の損傷が発生することを効果的に防止
し得る。また、Al2O3にTiO2を添加することによ
り、セラミックス層13の体積固有抵抗値を1011Ω/
□のオーダーに調整することができる。これによって、
セラミックス層13が静電チャックとしての機能を効果
的に発揮する。
【0115】ヒータ14Aは、実施の形態4と同様に、
PBNヒータである。ヒータ14Aを母材12である温
度調節ジャケットの裏面に取り付けることにより、母材
12を常温から約500゜Cまでの範囲内で温度制御す
ることが可能である。あるいは又、実施の形態3におけ
る基体載置ステージと同様の温度制御手段とすることも
できる。そして、基体載置ステージ10Aの母材12に
配線(図示せず)を介して直流電圧を印加すれば、母材
12を電極として用いることができ、セラミックス層1
3が静電チャックとして機能する。尚、この基体載置ス
テージ10Aには、セラミックス層13上に載置、保持
された例えばシリコン半導体基板を押し上げるためのプ
ッシャーピン(図示せず)が埋設されている。また、こ
のプッシャーピンには、プッシャーピンをセラミックス
層13の頂面上に突出させあるいは頂面下に埋没させる
機構(図示せず)が取り付けられている。
PBNヒータである。ヒータ14Aを母材12である温
度調節ジャケットの裏面に取り付けることにより、母材
12を常温から約500゜Cまでの範囲内で温度制御す
ることが可能である。あるいは又、実施の形態3におけ
る基体載置ステージと同様の温度制御手段とすることも
できる。そして、基体載置ステージ10Aの母材12に
配線(図示せず)を介して直流電圧を印加すれば、母材
12を電極として用いることができ、セラミックス層1
3が静電チャックとして機能する。尚、この基体載置ス
テージ10Aには、セラミックス層13上に載置、保持
された例えばシリコン半導体基板を押し上げるためのプ
ッシャーピン(図示せず)が埋設されている。また、こ
のプッシャーピンには、プッシャーピンをセラミックス
層13の頂面上に突出させあるいは頂面下に埋没させる
機構(図示せず)が取り付けられている。
【0116】基体載置ステージ10Aの作製方法を、以
下、説明する。複合部材11は、基本的には、(A)セ
ラミックス部材の組織中にアルミニウム系材料を充填
し、以て、セラミックス部材の組織中にアルミニウム系
材料が充填された母材を作製する工程と、(B)母材の
表面にセラミックス層を設ける工程から作製される。実
施の形態5においては、この工程(A)は、非加圧金属
浸透法に基づき、炭化ケイ素粒子から成形されたセラミ
ックス部材に溶融したアルミニウムを組成としたアルミ
ニウム系材料を非加圧状態にて浸透させる工程から成
る。
下、説明する。複合部材11は、基本的には、(A)セ
ラミックス部材の組織中にアルミニウム系材料を充填
し、以て、セラミックス部材の組織中にアルミニウム系
材料が充填された母材を作製する工程と、(B)母材の
表面にセラミックス層を設ける工程から作製される。実
施の形態5においては、この工程(A)は、非加圧金属
浸透法に基づき、炭化ケイ素粒子から成形されたセラミ
ックス部材に溶融したアルミニウムを組成としたアルミ
ニウム系材料を非加圧状態にて浸透させる工程から成
る。
【0117】具体的には、平均粒径15μmのSiC粒
子と平均粒径60μmのSiC粒子とを容積比で1:4
にて混合したものを鋳込み泥漿成形法にて成形した後、
約800゜Cの温度で焼成を行うことによって、SiC
粒子を成形したプリフォームであるセラミックス部材を
作製した。そして、このセラミックス部材を約800゜
Cに予備加熱しておき、約800゜Cに加熱して溶融し
たアルミニウムを非加圧でセラミックス部材に浸透させ
る。これによって、SiC70体積%−Al30体積%
の構成の母材12を作製することができる。次いで、母
材12を成形加工して円盤状の温度調節ジャケットの形
状とする。尚、この母材12には、プッシャーピン等を
埋設するための孔も予め加工しておく。次いで、このよ
うにして得られた母材12の頂面を研磨する。その後、
この研磨面に、Al2O3にTiO 2を約1.5重量%混
合した粒径が約10μmの混合粉末を真空溶射法によっ
て溶融状態で吹き付け、固化させる。これによって、体
積固有抵抗値が1011Ω/□オーダーの厚さ約0.2m
mのセラミックス層13を形成することができる。その
後、母材12の底面、即ちセラミックス層13が設けら
れた頂面と反対側の面にPBNヒータから成るヒータ1
4Aを取り付け、基体載置ステージ10Aを得る。尚、
セラミックス層13の形成の前に、溶射下地層として例
えばアルミニウムを約5重量%含んだニッケル(Ni−
5重量%Al)を溶射しておき、この溶射下地層上にセ
ラミックス層13を溶射法にて形成してもよい。
子と平均粒径60μmのSiC粒子とを容積比で1:4
にて混合したものを鋳込み泥漿成形法にて成形した後、
約800゜Cの温度で焼成を行うことによって、SiC
粒子を成形したプリフォームであるセラミックス部材を
作製した。そして、このセラミックス部材を約800゜
Cに予備加熱しておき、約800゜Cに加熱して溶融し
たアルミニウムを非加圧でセラミックス部材に浸透させ
る。これによって、SiC70体積%−Al30体積%
の構成の母材12を作製することができる。次いで、母
材12を成形加工して円盤状の温度調節ジャケットの形
状とする。尚、この母材12には、プッシャーピン等を
埋設するための孔も予め加工しておく。次いで、このよ
うにして得られた母材12の頂面を研磨する。その後、
この研磨面に、Al2O3にTiO 2を約1.5重量%混
合した粒径が約10μmの混合粉末を真空溶射法によっ
て溶融状態で吹き付け、固化させる。これによって、体
積固有抵抗値が1011Ω/□オーダーの厚さ約0.2m
mのセラミックス層13を形成することができる。その
後、母材12の底面、即ちセラミックス層13が設けら
れた頂面と反対側の面にPBNヒータから成るヒータ1
4Aを取り付け、基体載置ステージ10Aを得る。尚、
セラミックス層13の形成の前に、溶射下地層として例
えばアルミニウムを約5重量%含んだニッケル(Ni−
5重量%Al)を溶射しておき、この溶射下地層上にセ
ラミックス層13を溶射法にて形成してもよい。
【0118】尚、基体載置ステージ10Aの作製方法
は、上述の方法に限定されない。上述の工程(A)を、
実施の形態3と同様に、容器(鋳型)の中に炭化ケイ素
を組成としたセラミックス部材を配し、この容器(鋳
型)内に溶融したアルミニウムを組成としたアルミニウ
ム系材料を流し込み、高圧鋳造法にてセラミックス部材
中にアルミニウム系材料を充填する工程から構成するこ
ともできる。即ち、基体載置ステージ10Aを作製する
には、先ず、所定の円盤形状に成形されたSiCから成
るプリフォームを用意する。尚、プリフォームには、プ
ッシャーピン等を埋設するための孔を予め加工してお
く。次いで、プリフォームから成るセラミックス部材を
約800゜Cに予備加熱しておき、続いて、容器(鋳
型)内に約800゜Cに加熱して溶融状態としたアルミ
ニウムを流し込む。そして、容器(鋳型)内に約1トン
/cm2の高圧を加える高圧鋳造法を実行する。その結
果、セラミックス部材の組織中には、アルミニウムが充
填される。そして、アルミニウムを冷却・固化させるこ
とによって、母材12が作製される。以下、先に述べた
と同様の方法で基体載置ステージ10Aを作製すればよ
い。
は、上述の方法に限定されない。上述の工程(A)を、
実施の形態3と同様に、容器(鋳型)の中に炭化ケイ素
を組成としたセラミックス部材を配し、この容器(鋳
型)内に溶融したアルミニウムを組成としたアルミニウ
ム系材料を流し込み、高圧鋳造法にてセラミックス部材
中にアルミニウム系材料を充填する工程から構成するこ
ともできる。即ち、基体載置ステージ10Aを作製する
には、先ず、所定の円盤形状に成形されたSiCから成
るプリフォームを用意する。尚、プリフォームには、プ
ッシャーピン等を埋設するための孔を予め加工してお
く。次いで、プリフォームから成るセラミックス部材を
約800゜Cに予備加熱しておき、続いて、容器(鋳
型)内に約800゜Cに加熱して溶融状態としたアルミ
ニウムを流し込む。そして、容器(鋳型)内に約1トン
/cm2の高圧を加える高圧鋳造法を実行する。その結
果、セラミックス部材の組織中には、アルミニウムが充
填される。そして、アルミニウムを冷却・固化させるこ
とによって、母材12が作製される。以下、先に述べた
と同様の方法で基体載置ステージ10Aを作製すればよ
い。
【0119】このようにして作製された基体載置ステー
ジ10Aにあっては、母材12の高温加熱などによる温
度変化によっても、セラミックス層13に割れ等の損傷
は発生しない。また、炭化ケイ素とアルミニウム系材料
との容積比を調整することによって、更には、必要に応
じて、Al2O3から成るセラミックス層13におけるT
iO2の添加率を調整することによって、母材12の線
膨張率α1とセラミックス層13の線膨張率α2を、(α
1−4)≦α2≦(α1+4)を満足する関係とすること
ができる。その結果、基体載置ステージ10Aの温度変
化に起因するセラミックス層13の割れ等の損傷発生
を、効果的に防止することができる。
ジ10Aにあっては、母材12の高温加熱などによる温
度変化によっても、セラミックス層13に割れ等の損傷
は発生しない。また、炭化ケイ素とアルミニウム系材料
との容積比を調整することによって、更には、必要に応
じて、Al2O3から成るセラミックス層13におけるT
iO2の添加率を調整することによって、母材12の線
膨張率α1とセラミックス層13の線膨張率α2を、(α
1−4)≦α2≦(α1+4)を満足する関係とすること
ができる。その結果、基体載置ステージ10Aの温度変
化に起因するセラミックス層13の割れ等の損傷発生
を、効果的に防止することができる。
【0120】また、セラミックス層13を母材12上に
溶射法にて形成すれば、大面積の複合部材を作製するこ
とができ、基体の大面積化に容易に対処することができ
る。しかも、母材12とセラミックス層13とがより一
層一体化する。これによって、母材12とセラミックス
層13との間の応力緩和が図れると共に、母材12から
セラミックス層13への熱伝導が速やかとなり、セラミ
ックス層13に保持・固定された基体(例えばシリコン
半導体基板)の温度制御を迅速に且つ確実に行うことが
可能となる。
溶射法にて形成すれば、大面積の複合部材を作製するこ
とができ、基体の大面積化に容易に対処することができ
る。しかも、母材12とセラミックス層13とがより一
層一体化する。これによって、母材12とセラミックス
層13との間の応力緩和が図れると共に、母材12から
セラミックス層13への熱伝導が速やかとなり、セラミ
ックス層13に保持・固定された基体(例えばシリコン
半導体基板)の温度制御を迅速に且つ確実に行うことが
可能となる。
【0121】図7の(C)の模式的な断面図に示したと
同様に、セラミックス層を溶射法でなくロウ付け法によ
って母材12の頂面(必要に応じて、更に側面)に設け
てもよい。この場合には、焼結法にて作製されたAl2
O3製セラミックス板から成るセラミックス層16を、
例えば、約600゜Cの温度にてAl−Mg−Ge系の
ロウ材17を用いたロウ付け法にて母材の頂面に取り付
ければよい。
同様に、セラミックス層を溶射法でなくロウ付け法によ
って母材12の頂面(必要に応じて、更に側面)に設け
てもよい。この場合には、焼結法にて作製されたAl2
O3製セラミックス板から成るセラミックス層16を、
例えば、約600゜Cの温度にてAl−Mg−Ge系の
ロウ材17を用いたロウ付け法にて母材の頂面に取り付
ければよい。
【0122】尚、母材を構成するアルミニウム系材料の
組成をアルミニウムとしたが、その代わりに、母材を構
成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム及びケ
イ素(例えば、Al80体積%−Si20体積%)とす
ることができる。アルミニウム系材料の組成をアルミニ
ウム及びケイ素とすることによって、母材の線膨張率α
1を制御することが可能となり、一層セラミックス層の
線膨張率α2との差を小さくすることが可能となる。ま
た、セラミックス層をAl2O3から構成する代わりに、
窒化アルミニウム(AlN)から構成してもよい。
組成をアルミニウムとしたが、その代わりに、母材を構
成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム及びケ
イ素(例えば、Al80体積%−Si20体積%)とす
ることができる。アルミニウム系材料の組成をアルミニ
ウム及びケイ素とすることによって、母材の線膨張率α
1を制御することが可能となり、一層セラミックス層の
線膨張率α2との差を小さくすることが可能となる。ま
た、セラミックス層をAl2O3から構成する代わりに、
窒化アルミニウム(AlN)から構成してもよい。
【0123】また、実施の形態5にて説明した基体載置
ステージの構造を実施の形態3にて説明した基体載置ス
テージに適用することもできるし、実施の形態3にて説
明した基体載置ステージの構造を実施の形態5にて説明
した基体載置ステージに適用することもできる。
ステージの構造を実施の形態3にて説明した基体載置ス
テージに適用することもできるし、実施の形態3にて説
明した基体載置ステージの構造を実施の形態5にて説明
した基体載置ステージに適用することもできる。
【0124】(実施の形態6)実施の形態6も実施の形
態4の変形である。実施の形態6が実施の形態4と相違
する点は、複合部材における母材を構成するセラミック
ス部材の組成を酸化アルミニウム(Al2O3)とし、母
材を構成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム
(Al)とした点にある。実施の形態6における基体載
置ステージ10Aの構造は、図7の(A)に模式的な断
面図を示したと同様である。
態4の変形である。実施の形態6が実施の形態4と相違
する点は、複合部材における母材を構成するセラミック
ス部材の組成を酸化アルミニウム(Al2O3)とし、母
材を構成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム
(Al)とした点にある。実施の形態6における基体載
置ステージ10Aの構造は、図7の(A)に模式的な断
面図を示したと同様である。
【0125】実施の形態6においては、母材12を構成
するセラミックス部材の組成を酸化アルミニウム(Al
2O3)とした。尚、酸化アルミニウムの線膨張率は7.
8×10-6/Kであり、熱伝導率は0.069cal/
cm・秒・K(29W/m・K)である。また、母材を
構成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム(A
l)とした。(α1−4)≦α2≦(α1+4)を満足す
るように酸化アルミニウムアルミニウムとの容積比は決
定されており、具体的には、酸化アルミニウム/アルミ
ニウムの容積比は80/20である。尚、母材12の線
膨張率は、100〜300゜Cにおける平均値で、11
×10-6/Kである。即ち、α1=11である。セラミ
ックス層13を構成する材料を、TiO2が約1.5重
量%添加されたAl2O3とした。セラミックス層13
は、溶射法にて母材12の頂面及び側面に形成されてい
る。そして、母材12の線膨張率α1とセラミックス層
13の線膨張率α2の関係は、(α1−4)≦α2≦(α1
+4)を満足する。これによって、母材12の高温加熱
などによる温度変化によってもセラミックス層13に割
れ等の損傷が発生することを効果的に防止し得る。ま
た、Al2O3にTiO2を添加することにより、セラミ
ックス層13の体積固有抵抗値を1011Ω/□のオーダ
ーに調整することができる。これによって、セラミック
ス層13が静電チャックとしての機能を効果的に発揮す
る。
するセラミックス部材の組成を酸化アルミニウム(Al
2O3)とした。尚、酸化アルミニウムの線膨張率は7.
8×10-6/Kであり、熱伝導率は0.069cal/
cm・秒・K(29W/m・K)である。また、母材を
構成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム(A
l)とした。(α1−4)≦α2≦(α1+4)を満足す
るように酸化アルミニウムアルミニウムとの容積比は決
定されており、具体的には、酸化アルミニウム/アルミ
ニウムの容積比は80/20である。尚、母材12の線
膨張率は、100〜300゜Cにおける平均値で、11
×10-6/Kである。即ち、α1=11である。セラミ
ックス層13を構成する材料を、TiO2が約1.5重
量%添加されたAl2O3とした。セラミックス層13
は、溶射法にて母材12の頂面及び側面に形成されてい
る。そして、母材12の線膨張率α1とセラミックス層
13の線膨張率α2の関係は、(α1−4)≦α2≦(α1
+4)を満足する。これによって、母材12の高温加熱
などによる温度変化によってもセラミックス層13に割
れ等の損傷が発生することを効果的に防止し得る。ま
た、Al2O3にTiO2を添加することにより、セラミ
ックス層13の体積固有抵抗値を1011Ω/□のオーダ
ーに調整することができる。これによって、セラミック
ス層13が静電チャックとしての機能を効果的に発揮す
る。
【0126】実施の形態6の基体載置ステージ10Aの
作製方法を、以下、説明する。複合部材11は、基本的
には、(A)セラミックス部材の組織中にアルミニウム
系材料を充填し、以て、セラミックス部材の組織中にア
ルミニウム系材料が充填された母材を作製する工程と、
(B)母材の表面に溶射法にてセラミックス層を設ける
工程から作製される。実施の形態6においては、この工
程(A)は、非加圧金属浸透法に基づき、酸化アルミニ
ウムから成形されたセラミックス部材に溶融したアルミ
ニウムを組成としたアルミニウム系材料を非加圧状態に
て浸透させる工程から成る。
作製方法を、以下、説明する。複合部材11は、基本的
には、(A)セラミックス部材の組織中にアルミニウム
系材料を充填し、以て、セラミックス部材の組織中にア
ルミニウム系材料が充填された母材を作製する工程と、
(B)母材の表面に溶射法にてセラミックス層を設ける
工程から作製される。実施の形態6においては、この工
程(A)は、非加圧金属浸透法に基づき、酸化アルミニ
ウムから成形されたセラミックス部材に溶融したアルミ
ニウムを組成としたアルミニウム系材料を非加圧状態に
て浸透させる工程から成る。
【0127】具体的には、平均粒径20μmのAl2O3
粒子と平均粒径80μmのAl2O3粒子とを容積比で
1:4にて混合したものを鋳込み泥漿成形法にて成形し
た後、約800゜Cの温度で焼成を行うことによって、
Al2O3粒子を成形したプリフォームであるセラミック
ス部材を作製した。そして、このセラミックス部材を約
800゜Cに予備加熱しておき、約800゜Cに加熱し
て溶融したアルミニウムを非加圧でセラミックス部材に
浸透させる。これによって、Al2O380体積%−Al
20体積%の構成の母材12を作製することができる。
次いで、母材12を成形加工して円盤状の温度調節ジャ
ケットの形状とする。尚、この母材12には、プッシャ
ーピン等を埋設するための孔も予め加工しておく。次い
で、このようにして得られた母材12の頂面及び側面を
研磨する。
粒子と平均粒径80μmのAl2O3粒子とを容積比で
1:4にて混合したものを鋳込み泥漿成形法にて成形し
た後、約800゜Cの温度で焼成を行うことによって、
Al2O3粒子を成形したプリフォームであるセラミック
ス部材を作製した。そして、このセラミックス部材を約
800゜Cに予備加熱しておき、約800゜Cに加熱し
て溶融したアルミニウムを非加圧でセラミックス部材に
浸透させる。これによって、Al2O380体積%−Al
20体積%の構成の母材12を作製することができる。
次いで、母材12を成形加工して円盤状の温度調節ジャ
ケットの形状とする。尚、この母材12には、プッシャ
ーピン等を埋設するための孔も予め加工しておく。次い
で、このようにして得られた母材12の頂面及び側面を
研磨する。
【0128】その後、この研磨面に、Al2O3にTiO
2を約1.5重量%混合した粒径が約10μmの混合粉
末を真空溶射法によって溶融状態で吹き付け、固化させ
る。これによって、体積固有抵抗値が1011Ω/□オー
ダーのセラミックス層を溶射法にて形成することができ
る。尚、セラミックス層の形成の前に、溶射下地層とし
て例えばアルミニウムを約5重量%含んだニッケル(N
i−5重量%Al)を溶射しておき、この溶射下地層上
にセラミックス層を溶射法にて形成してもよい。その
後、母材12の底面、即ちセラミックス層13が設けら
れた頂面と反対側の面にPBNヒータから成るヒータ1
4Aを取り付け、基体載置ステージ10Aを得る。
2を約1.5重量%混合した粒径が約10μmの混合粉
末を真空溶射法によって溶融状態で吹き付け、固化させ
る。これによって、体積固有抵抗値が1011Ω/□オー
ダーのセラミックス層を溶射法にて形成することができ
る。尚、セラミックス層の形成の前に、溶射下地層とし
て例えばアルミニウムを約5重量%含んだニッケル(N
i−5重量%Al)を溶射しておき、この溶射下地層上
にセラミックス層を溶射法にて形成してもよい。その
後、母材12の底面、即ちセラミックス層13が設けら
れた頂面と反対側の面にPBNヒータから成るヒータ1
4Aを取り付け、基体載置ステージ10Aを得る。
【0129】尚、基体載置ステージ10Aの作製方法
は、上述の方法に限定されない。上述の工程(A)を、
実施の形態3と同様に、容器(鋳型)の中に酸化アルミ
ニウムを組成としたセラミックス部材を配し、この容器
(鋳型)内に溶融したアルミニウムを組成としたアルミ
ニウム系材料を流し込み、高圧鋳造法にてセラミックス
部材中にアルミニウム系材料を充填する工程から構成す
ることもできる。即ち、基体載置ステージ10Aを作製
するには、先ず、所定の円盤形状に成形されたAl2O3
から成るプリフォームを用意する。尚、プリフォームに
は、プッシャーピン等を埋設するための孔を予め加工し
ておく。次いで、プリフォームから成るセラミックス部
材を約800゜Cに予備加熱しておき、続いて、容器
(鋳型)内に約800゜Cに加熱して溶融状態としたア
ルミニウムを流し込む。そして、容器(鋳型)内に約1
トン/cm2の高圧を加える高圧鋳造法を実行する。そ
の結果、セラミックス部材の組織中には、アルミニウム
が充填される。そして、アルミニウムを冷却・固化させ
ることによって、母材12が作製される。以下、先に述
べたと同様の方法で基体載置ステージ10Aを作製すれ
ばよい。
は、上述の方法に限定されない。上述の工程(A)を、
実施の形態3と同様に、容器(鋳型)の中に酸化アルミ
ニウムを組成としたセラミックス部材を配し、この容器
(鋳型)内に溶融したアルミニウムを組成としたアルミ
ニウム系材料を流し込み、高圧鋳造法にてセラミックス
部材中にアルミニウム系材料を充填する工程から構成す
ることもできる。即ち、基体載置ステージ10Aを作製
するには、先ず、所定の円盤形状に成形されたAl2O3
から成るプリフォームを用意する。尚、プリフォームに
は、プッシャーピン等を埋設するための孔を予め加工し
ておく。次いで、プリフォームから成るセラミックス部
材を約800゜Cに予備加熱しておき、続いて、容器
(鋳型)内に約800゜Cに加熱して溶融状態としたア
ルミニウムを流し込む。そして、容器(鋳型)内に約1
トン/cm2の高圧を加える高圧鋳造法を実行する。そ
の結果、セラミックス部材の組織中には、アルミニウム
が充填される。そして、アルミニウムを冷却・固化させ
ることによって、母材12が作製される。以下、先に述
べたと同様の方法で基体載置ステージ10Aを作製すれ
ばよい。
【0130】このようにして作製された基体載置ステー
ジ10Aにあっては、母材12の高温加熱などによる温
度変化によっても、セラミックス層13に割れ等の損傷
は発生しない。また、実施の形態6における基体載置ス
テージにあっては、酸化アルミニウムとアルミニウム系
材料との容積比を調整することによって、更には、必要
に応じて、Al2O3から成るセラミックス層13におけ
るTiO2の添加率を調整することによって、母材12
の線膨張率α1とセラミックス層13の線膨張率α2を、
(α1−4)≦α2≦(α1+4)を満足する関係とする
ことができる。その結果、基体載置ステージ10Aの温
度変化に起因するセラミックス層13の割れ等の損傷発
生を、効果的に防止することができる。
ジ10Aにあっては、母材12の高温加熱などによる温
度変化によっても、セラミックス層13に割れ等の損傷
は発生しない。また、実施の形態6における基体載置ス
テージにあっては、酸化アルミニウムとアルミニウム系
材料との容積比を調整することによって、更には、必要
に応じて、Al2O3から成るセラミックス層13におけ
るTiO2の添加率を調整することによって、母材12
の線膨張率α1とセラミックス層13の線膨張率α2を、
(α1−4)≦α2≦(α1+4)を満足する関係とする
ことができる。その結果、基体載置ステージ10Aの温
度変化に起因するセラミックス層13の割れ等の損傷発
生を、効果的に防止することができる。
【0131】また、セラミックス層13を母材12上に
溶射法にて形成すれば、大面積の複合部材を作製するこ
とができ、基体の大面積化に容易に対処することができ
る。しかも、母材12とセラミックス層13とがより一
層一体化するので、母材12とセラミックス層13との
間の応力緩和が図れると共に、母材12からセラミック
ス層13への熱伝導が速やかとなり、セラミックス層1
3に保持・固定された基体の温度制御を迅速に且つ確実
に行うことが可能となる。
溶射法にて形成すれば、大面積の複合部材を作製するこ
とができ、基体の大面積化に容易に対処することができ
る。しかも、母材12とセラミックス層13とがより一
層一体化するので、母材12とセラミックス層13との
間の応力緩和が図れると共に、母材12からセラミック
ス層13への熱伝導が速やかとなり、セラミックス層1
3に保持・固定された基体の温度制御を迅速に且つ確実
に行うことが可能となる。
【0132】尚、母材を構成するアルミニウム系材料の
組成をアルミニウムとしたが、その代わりに、母材を構
成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム及びケ
イ素(例えば、Al80体積%−Si20体積%)とす
ることができる。アルミニウム系材料の組成をアルミニ
ウム及びケイ素とすることによって、母材の線膨張率α
1を制御することが可能となり、一層セラミックス層の
線膨張率α2との差を小さくすることが可能となる。ま
た、セラミックス層をAl2O3から構成する代わりに、
窒化アルミニウム(AlN)から構成してもよい。
組成をアルミニウムとしたが、その代わりに、母材を構
成するアルミニウム系材料の組成をアルミニウム及びケ
イ素(例えば、Al80体積%−Si20体積%)とす
ることができる。アルミニウム系材料の組成をアルミニ
ウム及びケイ素とすることによって、母材の線膨張率α
1を制御することが可能となり、一層セラミックス層の
線膨張率α2との差を小さくすることが可能となる。ま
た、セラミックス層をAl2O3から構成する代わりに、
窒化アルミニウム(AlN)から構成してもよい。
【0133】図7の(C)の模式的な断面図に示したと
同様に、セラミックス層を溶射法でなくロウ付け法によ
って母材12の頂面(必要に応じて、更に側面)に設け
てもよい。この場合には、焼結法にて作製されたAl2
O3製セラミックス板から成るセラミックス層16を、
例えば、約600゜Cの温度にてAl−Mg−Ge系の
ロウ材17を用いたロウ付け法にて母材の頂面に取り付
ければよい。
同様に、セラミックス層を溶射法でなくロウ付け法によ
って母材12の頂面(必要に応じて、更に側面)に設け
てもよい。この場合には、焼結法にて作製されたAl2
O3製セラミックス板から成るセラミックス層16を、
例えば、約600゜Cの温度にてAl−Mg−Ge系の
ロウ材17を用いたロウ付け法にて母材の頂面に取り付
ければよい。
【0134】また、実施の形態6にて説明した基体載置
ステージの構造を実施の形態3にて説明した基体載置ス
テージに適用することもできるし、実施の形態3にて説
明した基体載置ステージの構造を実施の形態6にて説明
した基体載置ステージに適用することもできる。
ステージの構造を実施の形態3にて説明した基体載置ス
テージに適用することもできるし、実施の形態3にて説
明した基体載置ステージの構造を実施の形態6にて説明
した基体載置ステージに適用することもできる。
【0135】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。発明の実施の形態にて説明した基体載置ステージの
構造の変形例の模式的な断面図を、図8〜図13に示
す。図8の(A)に示す例においては、図1の(A)に
示した構造と異なり、ヒータ14が省略されている。ま
た、図8の(B)に示す例においては、図1の(A)に
示した構造と異なり、配管15が省略されている。尚、
図8の(A)及び(B)に示した構造を、図1の(B)
に示した基体載置ステージに適用することもできる。
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。発明の実施の形態にて説明した基体載置ステージの
構造の変形例の模式的な断面図を、図8〜図13に示
す。図8の(A)に示す例においては、図1の(A)に
示した構造と異なり、ヒータ14が省略されている。ま
た、図8の(B)に示す例においては、図1の(A)に
示した構造と異なり、配管15が省略されている。尚、
図8の(A)及び(B)に示した構造を、図1の(B)
に示した基体載置ステージに適用することもできる。
【0136】発明の実施の形態においては、専ら、一体
的に形成された母材から基体載置ステージを作製した
が、基体載置ステージは、例えば金属材料と母材との組
み合わせから作製することもできる。このような基体載
置ステージの模式的な断面図を図9及び図10に示す。
基体載置ステージ10Bは、アルミニウム製あるいはス
テンレススチール製の円盤状部材18に複合部材11を
ロウ付け法又はビス止めにて固定して作製されている。
尚、ロウ材あるいはビスは図9、図10及び後述する図
13、図17、図20、図21及び図22には図示して
いない。
的に形成された母材から基体載置ステージを作製した
が、基体載置ステージは、例えば金属材料と母材との組
み合わせから作製することもできる。このような基体載
置ステージの模式的な断面図を図9及び図10に示す。
基体載置ステージ10Bは、アルミニウム製あるいはス
テンレススチール製の円盤状部材18に複合部材11を
ロウ付け法又はビス止めにて固定して作製されている。
尚、ロウ材あるいはビスは図9、図10及び後述する図
13、図17、図20、図21及び図22には図示して
いない。
【0137】図9に示す構造においては、基体載置ステ
ージ10Bの頂面及び基体載置ステージ10Bの側面は
セラミックス層13にて被覆されている。尚、必要に応
じて、基体載置ステージ10Bの側面をセラミックス層
13にて被覆しなくともよい。一方、図10に示す構造
においては、基体載置ステージ10Bの頂面には、例え
ばAl2O3製セラミックス板から成るセラミックス層1
6がロウ材17によって取り付けられている。図9の
(A)あるいは図10の(A)においては、アルミニウ
ム製の円盤状部材18の内部に配管15Bが配設されて
いる。また、母材12が円盤状部材18の上面及び下面
に固定されている。円盤状部材18の上面に固定された
複合部材11の構造、及び円盤状部材18の下面に固定
された母材12の構成は、実施の形態3〜実施の形態6
にて説明した複合部材の構造、母材の構成と同様とする
ことができる。図9の(B)あるいは図10の(B)に
おいては、アルミニウム製の円盤状部材18の下面には
母材が省略されている。図9の(C)あるいは図10の
(C)においては、アルミニウム製の円盤状部材18の
下面にPBNヒータ14Bが取り付けられている。そし
て、複合部材11が円盤状部材18の上面に固定されて
いる。
ージ10Bの頂面及び基体載置ステージ10Bの側面は
セラミックス層13にて被覆されている。尚、必要に応
じて、基体載置ステージ10Bの側面をセラミックス層
13にて被覆しなくともよい。一方、図10に示す構造
においては、基体載置ステージ10Bの頂面には、例え
ばAl2O3製セラミックス板から成るセラミックス層1
6がロウ材17によって取り付けられている。図9の
(A)あるいは図10の(A)においては、アルミニウ
ム製の円盤状部材18の内部に配管15Bが配設されて
いる。また、母材12が円盤状部材18の上面及び下面
に固定されている。円盤状部材18の上面に固定された
複合部材11の構造、及び円盤状部材18の下面に固定
された母材12の構成は、実施の形態3〜実施の形態6
にて説明した複合部材の構造、母材の構成と同様とする
ことができる。図9の(B)あるいは図10の(B)に
おいては、アルミニウム製の円盤状部材18の下面には
母材が省略されている。図9の(C)あるいは図10の
(C)においては、アルミニウム製の円盤状部材18の
下面にPBNヒータ14Bが取り付けられている。そし
て、複合部材11が円盤状部材18の上面に固定されて
いる。
【0138】発明の実施の形態においては、基体載置ス
テージの母材を電極として用いることによってセラミッ
クス層が静電チャック機能を有する形態(単極形式)と
したが、セラミックス層の内部に電極を形成することに
よってセラミックス層が静電チャック機能を有する形態
(双極形式)とすることもできる。この場合には、母材
の表面に溶射法によってセラミックス層を設けるとき、
母材の表面に溶射法にて第1のセラミックス層を形成
し、この第1のセラミックス層上に溶射法、ロウ付け
法、メッキ法あるいは、導電性ペーストを印刷、硬化さ
せる印刷法等によって電極を形成し、次いで、溶射法に
基づき第2のセラミックス層にて全面を被覆することが
好ましい。このような構造を有する基体載置ステージ1
0Cの模式的な断面図を図11の(A)に示し、複合部
材の頂面端部の拡大断面図を図11の(B)に示す。
テージの母材を電極として用いることによってセラミッ
クス層が静電チャック機能を有する形態(単極形式)と
したが、セラミックス層の内部に電極を形成することに
よってセラミックス層が静電チャック機能を有する形態
(双極形式)とすることもできる。この場合には、母材
の表面に溶射法によってセラミックス層を設けるとき、
母材の表面に溶射法にて第1のセラミックス層を形成
し、この第1のセラミックス層上に溶射法、ロウ付け
法、メッキ法あるいは、導電性ペーストを印刷、硬化さ
せる印刷法等によって電極を形成し、次いで、溶射法に
基づき第2のセラミックス層にて全面を被覆することが
好ましい。このような構造を有する基体載置ステージ1
0Cの模式的な断面図を図11の(A)に示し、複合部
材の頂面端部の拡大断面図を図11の(B)に示す。
【0139】具体的には、例えば、実施の形態3におい
て、母材12を作製した後、母材12の頂面を研磨す
る。その後、この研磨面に、Al2O3にTiO2を約
2.5重量%混合した粒径が約10μmの混合粉末を真
空溶射法によって溶融状態で吹き付け、固化させる。こ
れによって、体積固有抵抗値が1011Ω/□オーダーの
第1のセラミックス層130Aを溶射法にて形成するこ
とができる。尚、第1のセラミックス層130Aの形成
の前に、溶射下地層として例えばアルミニウムを約5重
量%含んだニッケル(Ni−5重量%Al)を溶射して
おき、この溶射下地層上に第1のセラミックス層130
Aを溶射法にて形成してもよい。その後、ロウ材を用い
て電極19を第1のセラミックス層130A上に形成す
る。電極19の平面形状を模式的に図11の(C)に示
すが、電極19は、所謂櫛型電極形状を有し、双極形式
である。図11の(C)において、電極19を明確化す
るために、電極19に斜線を付した。尚、ロウ材とし
て、例えば、Al−Mg−Ge系、チタン、錫、アンチ
モンあるいはマグネシウムから成る合金を挙げることが
できるが、これらに限定するものではない。電極19を
構成するロウ材の線膨張率[単位:10-6/K]も、母
材の線膨張率をα1[単位:10-6/K]としたとき、
(α1−4)以上、(α1+4)以下の範囲内にあること
が望ましいが、電極19の厚さが薄ければ、ロウ材の線
膨張率はこのような範囲から外れていても、問題は生じ
難い。その後、全面に、Al2O3にTiO2を約2.5
重量%混合した粒径が約10μmの混合粉末を真空溶射
法によって溶融状態で吹き付け、固化させることによっ
て、第2のセラミックス層130Bを溶射法にて形成す
る。こうして、内部に電極19が形成されたセラミック
ス層13C(第1のセラミックス層130A及び第2の
セラミックス層130B)を形成することができる。
て、母材12を作製した後、母材12の頂面を研磨す
る。その後、この研磨面に、Al2O3にTiO2を約
2.5重量%混合した粒径が約10μmの混合粉末を真
空溶射法によって溶融状態で吹き付け、固化させる。こ
れによって、体積固有抵抗値が1011Ω/□オーダーの
第1のセラミックス層130Aを溶射法にて形成するこ
とができる。尚、第1のセラミックス層130Aの形成
の前に、溶射下地層として例えばアルミニウムを約5重
量%含んだニッケル(Ni−5重量%Al)を溶射して
おき、この溶射下地層上に第1のセラミックス層130
Aを溶射法にて形成してもよい。その後、ロウ材を用い
て電極19を第1のセラミックス層130A上に形成す
る。電極19の平面形状を模式的に図11の(C)に示
すが、電極19は、所謂櫛型電極形状を有し、双極形式
である。図11の(C)において、電極19を明確化す
るために、電極19に斜線を付した。尚、ロウ材とし
て、例えば、Al−Mg−Ge系、チタン、錫、アンチ
モンあるいはマグネシウムから成る合金を挙げることが
できるが、これらに限定するものではない。電極19を
構成するロウ材の線膨張率[単位:10-6/K]も、母
材の線膨張率をα1[単位:10-6/K]としたとき、
(α1−4)以上、(α1+4)以下の範囲内にあること
が望ましいが、電極19の厚さが薄ければ、ロウ材の線
膨張率はこのような範囲から外れていても、問題は生じ
難い。その後、全面に、Al2O3にTiO2を約2.5
重量%混合した粒径が約10μmの混合粉末を真空溶射
法によって溶融状態で吹き付け、固化させることによっ
て、第2のセラミックス層130Bを溶射法にて形成す
る。こうして、内部に電極19が形成されたセラミック
ス層13C(第1のセラミックス層130A及び第2の
セラミックス層130B)を形成することができる。
【0140】このような構成の基体載置ステージ10C
の電極19に配線(図示せず)を介して直流電圧を直流
電源35から印加することによって、セラミックス層1
3Cが静電チャックとして機能する。尚、図11の
(A)、図12及び図13においては、セラミックス層
13Cを1層で表した。図12の(B)に模式的な断面
図を示すように、セラミックス層13Cを母材12の側
面に形成してもよい。更には、電極19は、実施の形態
4〜実施の形態6にて説明した基体載置ステージにも適
用することができる。例えば、図7の(A)、図7の
(B)及び図8の(B)を参照して説明した基体載置ス
テージに電極19を設けた基体載置ステージ10Cの模
式的な断面図を図12の(A)、(B)及び(C)に示
す。また、図9の(A)、(B)及び(C)を参照して
説明した基体載置ステージと略同じ構造を有する基体載
置ステージに電極19を設けた基体載置ステージ10D
の模式的な断面図を図13の(A)、(B)及び(C)
に示す。電極19の平面形状は、所謂櫛型電極形状に限
定されず、例えば、円を2分割した2つの半円形状等、
任意の一対の形状とすることができる。
の電極19に配線(図示せず)を介して直流電圧を直流
電源35から印加することによって、セラミックス層1
3Cが静電チャックとして機能する。尚、図11の
(A)、図12及び図13においては、セラミックス層
13Cを1層で表した。図12の(B)に模式的な断面
図を示すように、セラミックス層13Cを母材12の側
面に形成してもよい。更には、電極19は、実施の形態
4〜実施の形態6にて説明した基体載置ステージにも適
用することができる。例えば、図7の(A)、図7の
(B)及び図8の(B)を参照して説明した基体載置ス
テージに電極19を設けた基体載置ステージ10Cの模
式的な断面図を図12の(A)、(B)及び(C)に示
す。また、図9の(A)、(B)及び(C)を参照して
説明した基体載置ステージと略同じ構造を有する基体載
置ステージに電極19を設けた基体載置ステージ10D
の模式的な断面図を図13の(A)、(B)及び(C)
に示す。電極19の平面形状は、所謂櫛型電極形状に限
定されず、例えば、円を2分割した2つの半円形状等、
任意の一対の形状とすることができる。
【0141】プラズマエッチング装置も図2に示した構
造に限定されない。ICP型のプラズマエッチング装置
(以下、単にエッチング装置20Aと略称する)の概念
図を図14に示す。図14の参照符号は、図2と一部共
通である。エッチング装置20Aには、チャンバー側壁
72と天板73から構成されたチャンバー71と、天板
73を加熱するためのヒータ74と、チャンバー側壁7
2の外側に配設された誘導結合コイル75が備えられて
いる。誘導結合コイル75には、RF電源77が接続さ
れている。尚、チャンバー側壁72は石英製であり、天
板73は後述するように複合部材から作製されている。
チャンバー71内には、シリコン半導体基板50を保持
・固定するための基体載置ステージ10(図1の(A)
参照)が配設されている。更に、チャンバー71内のガ
スを排気するための排気口76が、真空ポンプ等の負圧
手段(図示せず)に接続されている。基体載置ステージ
10には、シリコン半導体基板50への入射イオンエネ
ルギーを制御するためのバイアス電源34がマッチング
・ネットワーク33を介して接続され、更には、母材1
2に相当する温度調節ジャケットにはセラミックス層1
3に静電吸着力を発揮させるための直流電源35が接続
されている。また、基体載置ステージ10の母材12に
配設されたヒータ14は、電源36に接続されている。
基体載置ステージを、図1の(B)に示した構造とする
こともできる。尚、図14において、エッチングガス導
入部、ゲートバルブ等のエッチング装置の細部について
は、その図示を省略した。
造に限定されない。ICP型のプラズマエッチング装置
(以下、単にエッチング装置20Aと略称する)の概念
図を図14に示す。図14の参照符号は、図2と一部共
通である。エッチング装置20Aには、チャンバー側壁
72と天板73から構成されたチャンバー71と、天板
73を加熱するためのヒータ74と、チャンバー側壁7
2の外側に配設された誘導結合コイル75が備えられて
いる。誘導結合コイル75には、RF電源77が接続さ
れている。尚、チャンバー側壁72は石英製であり、天
板73は後述するように複合部材から作製されている。
チャンバー71内には、シリコン半導体基板50を保持
・固定するための基体載置ステージ10(図1の(A)
参照)が配設されている。更に、チャンバー71内のガ
スを排気するための排気口76が、真空ポンプ等の負圧
手段(図示せず)に接続されている。基体載置ステージ
10には、シリコン半導体基板50への入射イオンエネ
ルギーを制御するためのバイアス電源34がマッチング
・ネットワーク33を介して接続され、更には、母材1
2に相当する温度調節ジャケットにはセラミックス層1
3に静電吸着力を発揮させるための直流電源35が接続
されている。また、基体載置ステージ10の母材12に
配設されたヒータ14は、電源36に接続されている。
基体載置ステージを、図1の(B)に示した構造とする
こともできる。尚、図14において、エッチングガス導
入部、ゲートバルブ等のエッチング装置の細部について
は、その図示を省略した。
【0142】複合部材によって構成された上部対向電極
80を備えた平行平板型プラズマエッチング装置(以
下、単にエッチング装置20Bと略称する)の概念図を
図15に示す。また、上部対向電極80の模式的な断面
図を図16の(A)に示す。
80を備えた平行平板型プラズマエッチング装置(以
下、単にエッチング装置20Bと略称する)の概念図を
図15に示す。また、上部対向電極80の模式的な断面
図を図16の(A)に示す。
【0143】このエッチング装置20Bにおいては、下
部電極に相当する基体載置ステージ10と対向して、チ
ャンバー84内の上方に平行平板の上部対向電極80が
配置されている。この上部対向電極80は、マッチング
・ネットワーク81を介してRF電源82に接続されて
いる。ここで、参照番号85はチャンバー側壁、参照番
号86は天板、参照番号87はチャンバー84内のガス
を排気するための排気口である。尚、エッチング装置2
0Bにおいて、図2に示したエッチング装置20と同じ
参照番号を付した構成要素、部品は、図2に示したエッ
チング装置20と同じ構成要素、部品である。
部電極に相当する基体載置ステージ10と対向して、チ
ャンバー84内の上方に平行平板の上部対向電極80が
配置されている。この上部対向電極80は、マッチング
・ネットワーク81を介してRF電源82に接続されて
いる。ここで、参照番号85はチャンバー側壁、参照番
号86は天板、参照番号87はチャンバー84内のガス
を排気するための排気口である。尚、エッチング装置2
0Bにおいて、図2に示したエッチング装置20と同じ
参照番号を付した構成要素、部品は、図2に示したエッ
チング装置20と同じ構成要素、部品である。
【0144】上部対向電極80を構成する複合部材にお
いては、実施の形態3と同様に、母材112を構成する
セラミックス部材の組成をコージエライトセラミックス
とした。また、母材を構成するアルミニウム系材料の組
成はアルミニウム(Al)及びケイ素(Si)であり、
アルミニウム系材料を基準として、アルミニウム系材料
にはケイ素が20体積%含まれている。母材112は、
純粋なセラミックスの電気伝導度や熱伝導度よりも金属
に近づいた値を有する。従って、このような母材112
から作製された上部対向電極80には、高周波も問題な
く印加することができる。セラミックス層113を構成
する材料を、TiO2が約2.5重量%添加されたAl2
O3とする。厚さ約0.2mmのセラミックス層113
は、溶射法にて母材112の表面に形成されている。こ
のような組成のセラミックス層113の線膨張率は、1
00〜300゜Cにおける平均値で、約9×10-6/K
である。従って、α”2は約9であり、セラミックス層
113の線膨張率α”2は(α”1−4)≦α”2≦
(α”1+4)を満足している。尚、Al2O3それ自体
の線膨張率は約8×10-6/Kである。尚、α”1は母
材112の線膨張率である。
いては、実施の形態3と同様に、母材112を構成する
セラミックス部材の組成をコージエライトセラミックス
とした。また、母材を構成するアルミニウム系材料の組
成はアルミニウム(Al)及びケイ素(Si)であり、
アルミニウム系材料を基準として、アルミニウム系材料
にはケイ素が20体積%含まれている。母材112は、
純粋なセラミックスの電気伝導度や熱伝導度よりも金属
に近づいた値を有する。従って、このような母材112
から作製された上部対向電極80には、高周波も問題な
く印加することができる。セラミックス層113を構成
する材料を、TiO2が約2.5重量%添加されたAl2
O3とする。厚さ約0.2mmのセラミックス層113
は、溶射法にて母材112の表面に形成されている。こ
のような組成のセラミックス層113の線膨張率は、1
00〜300゜Cにおける平均値で、約9×10-6/K
である。従って、α”2は約9であり、セラミックス層
113の線膨張率α”2は(α”1−4)≦α”2≦
(α”1+4)を満足している。尚、Al2O3それ自体
の線膨張率は約8×10-6/Kである。尚、α”1は母
材112の線膨張率である。
【0145】上部対向電極80の内部には、公知のシー
ズヒータから成るヒータ114が配設されている。ヒー
タ114は、ヒータ本体(図示せず)と、ヒータ本体の
外側に配設されそしてヒータ本体を保護する鞘管(図示
せず)から構成されている。そして、ヒータ114は、
図示しない配線を介して電源83(図15参照)に接続
されている。ヒータ114の熱膨張は、上部対向電極8
0に影響を与える。従って、セラミックス層113や母
材112の線膨張率に近い値を有する材料を用いること
が好ましい。具体的には、チタンやステンレススチール
等、線膨張率が9×10-6/K〜12×10-6/Kの材
料から作製された鞘管を用いることが好ましい。即ち、
ヒータ114を構成する材料(母材112と接する鞘管
の材料)の線膨張率α”H[単位:10-6/K]は、
(α”1−4)≦α”H≦(α”1+4)を満足すること
が好ましい。尚、ヒータ114の本体の線膨張率は、上
部対向電極80に影響を与えることがないので、特に制
限されない。
ズヒータから成るヒータ114が配設されている。ヒー
タ114は、ヒータ本体(図示せず)と、ヒータ本体の
外側に配設されそしてヒータ本体を保護する鞘管(図示
せず)から構成されている。そして、ヒータ114は、
図示しない配線を介して電源83(図15参照)に接続
されている。ヒータ114の熱膨張は、上部対向電極8
0に影響を与える。従って、セラミックス層113や母
材112の線膨張率に近い値を有する材料を用いること
が好ましい。具体的には、チタンやステンレススチール
等、線膨張率が9×10-6/K〜12×10-6/Kの材
料から作製された鞘管を用いることが好ましい。即ち、
ヒータ114を構成する材料(母材112と接する鞘管
の材料)の線膨張率α”H[単位:10-6/K]は、
(α”1−4)≦α”H≦(α”1+4)を満足すること
が好ましい。尚、ヒータ114の本体の線膨張率は、上
部対向電極80に影響を与えることがないので、特に制
限されない。
【0146】複合部材によって構成される上部対向電極
80の作製方法は、実質的には、実施の形態3にて説明
した複合部材の製造方法と同様の方法で作製することが
できるので、詳細な説明は省略する。また、上部対向電
極80を実施の形態4〜実施の形態6にて説明した複合
部材の製造方法と同様の方法で作製することもできる。
更には、図16の(B)に示すように、セラミックス層
116をロウ付け法に基づきロウ材117にて母材11
2の表面に取り付けてもよい。
80の作製方法は、実質的には、実施の形態3にて説明
した複合部材の製造方法と同様の方法で作製することが
できるので、詳細な説明は省略する。また、上部対向電
極80を実施の形態4〜実施の形態6にて説明した複合
部材の製造方法と同様の方法で作製することもできる。
更には、図16の(B)に示すように、セラミックス層
116をロウ付け法に基づきロウ材117にて母材11
2の表面に取り付けてもよい。
【0147】更には、図17に示すように、ステンレス
スチール製あるいはアルミニウム製の円盤状部材118
に複合部材111をロウ付け法又はビス止めにて固定し
て作製された上部対向電極80Aとすることもできる。
円盤状部材118の内部にヒータ114Aが配設されて
いる。複合部材111は円盤状部材118の上面及び下
面に固定されている(図17の(A)参照)。この複合
部材111の構造は、実施の形態3〜実施の形態6にて
説明した複合部材11と同様の構造を有する。図17の
(B)に示す構造においては、セラミックス層116が
ロウ材117により母材112の表面に取り付けられて
いる。また、図17の(C)においては、円盤状部材1
18の上面には複合部材が省略されている。
スチール製あるいはアルミニウム製の円盤状部材118
に複合部材111をロウ付け法又はビス止めにて固定し
て作製された上部対向電極80Aとすることもできる。
円盤状部材118の内部にヒータ114Aが配設されて
いる。複合部材111は円盤状部材118の上面及び下
面に固定されている(図17の(A)参照)。この複合
部材111の構造は、実施の形態3〜実施の形態6にて
説明した複合部材11と同様の構造を有する。図17の
(B)に示す構造においては、セラミックス層116が
ロウ材117により母材112の表面に取り付けられて
いる。また、図17の(C)においては、円盤状部材1
18の上面には複合部材が省略されている。
【0148】プラズマエッチング装置のチャンバー側壁
あるいは天板は、複合部材から作製されていることが好
ましい。図15に示したプラズマエッチング装置20B
におけるチャンバー側壁85の模式的な一部断面図を、
図18〜図22に示す。このチャンバー側壁85は、セ
ラミックス部材の組織中にアルミニウム系材料が充填さ
れた母材212と、この母材212の表面に設けられた
セラミックス層213とから成る複合部材211から作
製されている。
あるいは天板は、複合部材から作製されていることが好
ましい。図15に示したプラズマエッチング装置20B
におけるチャンバー側壁85の模式的な一部断面図を、
図18〜図22に示す。このチャンバー側壁85は、セ
ラミックス部材の組織中にアルミニウム系材料が充填さ
れた母材212と、この母材212の表面に設けられた
セラミックス層213とから成る複合部材211から作
製されている。
【0149】チャンバー側壁85の内部には、公知のシ
ーズヒータから成るヒータ214が配設されている(図
18の(A)及び(B)参照)。ヒータ214は、ヒー
タ本体(図示せず)と、ヒータ本体の外側に配設されそ
してヒータ本体を保護する鞘管(図示せず)から構成さ
れている。そして、ヒータ214は、配線を介して電源
(図示せず)に接続されている。ヒータ214の熱膨張
は、チャンバー側壁85に影響を与える。従って、母材
212やセラミックス層213の線膨張率α’ 1,α’2
に近い値を有する材料を用いることが好ましい。具体的
には、チタンやステンレススチール等、線膨張率が9×
10-6/K〜12×10-6/Kの材料から作製された鞘
管を用いることが好ましい。即ち、ヒータ214を構成
する材料(母材212と接する鞘管の材料)の線膨張率
α’H[単位:10-6/K]は、(α’1−4)≦α’H
≦(α’1+4)の関係を満足することが好ましい。ヒ
ータ214の本体の線膨張率は、チャンバー側壁85に
影響を与えることがないので、特に制限されない。場合
によっては、ヒータ214を配設すると同時に、先に説
明した配管15と同様の構造の配管をチャンバー側壁8
5の内部に配設してもよいし、ヒータ214を配設する
代わりに、配管をチャンバー側壁85の内部に配設して
もよい。
ーズヒータから成るヒータ214が配設されている(図
18の(A)及び(B)参照)。ヒータ214は、ヒー
タ本体(図示せず)と、ヒータ本体の外側に配設されそ
してヒータ本体を保護する鞘管(図示せず)から構成さ
れている。そして、ヒータ214は、配線を介して電源
(図示せず)に接続されている。ヒータ214の熱膨張
は、チャンバー側壁85に影響を与える。従って、母材
212やセラミックス層213の線膨張率α’ 1,α’2
に近い値を有する材料を用いることが好ましい。具体的
には、チタンやステンレススチール等、線膨張率が9×
10-6/K〜12×10-6/Kの材料から作製された鞘
管を用いることが好ましい。即ち、ヒータ214を構成
する材料(母材212と接する鞘管の材料)の線膨張率
α’H[単位:10-6/K]は、(α’1−4)≦α’H
≦(α’1+4)の関係を満足することが好ましい。ヒ
ータ214の本体の線膨張率は、チャンバー側壁85に
影響を与えることがないので、特に制限されない。場合
によっては、ヒータ214を配設すると同時に、先に説
明した配管15と同様の構造の配管をチャンバー側壁8
5の内部に配設してもよいし、ヒータ214を配設する
代わりに、配管をチャンバー側壁85の内部に配設して
もよい。
【0150】あるいは又、図18の(B)の模式的な断
面図に示すように、セラミックス層216を溶射法でな
くロウ付け法によって母材212の表面に設けてもよ
い。この場合には、焼結法にて作製されたAl2O3製セ
ラミックス環状部材から成るセラミックス層216を、
例えば、約600゜Cの温度にてAl−Mg−Ge系の
ロウ材217を用いたロウ付け法にて母材212の表面
(内面)に取り付ければよい。尚、ロウ材としては、そ
の他、チタン、錫、アンチモン、マグネシウムから成る
合金を挙げることができる。
面図に示すように、セラミックス層216を溶射法でな
くロウ付け法によって母材212の表面に設けてもよ
い。この場合には、焼結法にて作製されたAl2O3製セ
ラミックス環状部材から成るセラミックス層216を、
例えば、約600゜Cの温度にてAl−Mg−Ge系の
ロウ材217を用いたロウ付け法にて母材212の表面
(内面)に取り付ければよい。尚、ロウ材としては、そ
の他、チタン、錫、アンチモン、マグネシウムから成る
合金を挙げることができる。
【0151】あるいは又、図19の(A)や(B)の模
式的な断面図に示すように、ヒータを母材212に埋設
する代わりに、チャンバー側壁85の外面(チャンバー
84と面する面とは反対側の面)に、例えば、PBNヒ
ータから成るヒータ214Aを取り付けてもよい。
式的な断面図に示すように、ヒータを母材212に埋設
する代わりに、チャンバー側壁85の外面(チャンバー
84と面する面とは反対側の面)に、例えば、PBNヒ
ータから成るヒータ214Aを取り付けてもよい。
【0152】図20〜図22には、ステンレススチール
製あるいはアルミニウム製の中空円筒部材218に複合
部材211をロウ付け法又はビス止めにて固定して作製
されたプラズマエッチング装置の側壁の模式的な断面図
を示す。図20の(A)あるいは(B)においては、中
空円筒部材218の内部にヒータ214B(配管であっ
てもよい)が配設されている。母材212は中空円筒部
材218の内面及び外面に固定されている。中空円筒部
材218の内面(チャンバー84側)に固定された複合
部材211の構造は、実施の形態にて説明した複合部材
と同様の構造を有する。図21の(A)あるいは(B)
においては、中空円筒部材218の外面の母材212が
省略されている。図22の(A)あるいは(B)におい
ては、中空円筒部材218の外面にPBNヒータ214
Cが取り付けられている。そして、複合部材211が中
空円筒部材218の内面に固定されている。
製あるいはアルミニウム製の中空円筒部材218に複合
部材211をロウ付け法又はビス止めにて固定して作製
されたプラズマエッチング装置の側壁の模式的な断面図
を示す。図20の(A)あるいは(B)においては、中
空円筒部材218の内部にヒータ214B(配管であっ
てもよい)が配設されている。母材212は中空円筒部
材218の内面及び外面に固定されている。中空円筒部
材218の内面(チャンバー84側)に固定された複合
部材211の構造は、実施の形態にて説明した複合部材
と同様の構造を有する。図21の(A)あるいは(B)
においては、中空円筒部材218の外面の母材212が
省略されている。図22の(A)あるいは(B)におい
ては、中空円筒部材218の外面にPBNヒータ214
Cが取り付けられている。そして、複合部材211が中
空円筒部材218の内面に固定されている。
【0153】プラズマエッチング装置の天板24,7
3,86も同様の構造とすればよい。尚、これらのプラ
ズマエッチング装置のチャンバー側壁あるいは天板は、
実施の形態3〜実施の形態6にて説明した複合部材の製
造方法と同様の方法に基づき作製することができるの
で、詳細な説明は省略する。
3,86も同様の構造とすればよい。尚、これらのプラ
ズマエッチング装置のチャンバー側壁あるいは天板は、
実施の形態3〜実施の形態6にて説明した複合部材の製
造方法と同様の方法に基づき作製することができるの
で、詳細な説明は省略する。
【0154】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のプラズマエッチング法で用いられる基体載置ステー
ジは、構成材料の線膨張率が所定の範囲に規定されるこ
とにより、急激な昇降温に対しても損傷を生じない。従
って、温度の大きく異なるエッチングプロセスを、単一
のプラズマチャンバー内で連続して行うことが可能とな
り、スループットや経済性を大幅に改善することができ
る。特に、本発明のプラズマエッチング法により、ポリ
メタル膜の異方性エッチングを簡便且つ精度良く行うこ
とが可能となり、以て、ポリメタル膜の実用価値を著し
く高めることができる。
明のプラズマエッチング法で用いられる基体載置ステー
ジは、構成材料の線膨張率が所定の範囲に規定されるこ
とにより、急激な昇降温に対しても損傷を生じない。従
って、温度の大きく異なるエッチングプロセスを、単一
のプラズマチャンバー内で連続して行うことが可能とな
り、スループットや経済性を大幅に改善することができ
る。特に、本発明のプラズマエッチング法により、ポリ
メタル膜の異方性エッチングを簡便且つ精度良く行うこ
とが可能となり、以て、ポリメタル膜の実用価値を著し
く高めることができる。
【図1】複合部材によって構成される基体載置ステージ
を示す模式的な断面図である。
を示す模式的な断面図である。
【図2】発明の実施の形態1において使用するヘリコン
波プラズマエッチング装置の概念図である。
波プラズマエッチング装置の概念図である。
【図3】発明の実施の形態1のプラズマエッチング法を
説明するための半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
説明するための半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
【図4】図3に引き続き、発明の実施の形態1のプラズ
マエッチング法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
マエッチング法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図5】発明の実施の形態2のプラズマエッチング法を
説明するための半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
説明するための半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
【図6】図5に引き続き、発明の実施の形態1のプラズ
マエッチング法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
マエッチング法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図7】基体載置ステージを構成する複合部材の変形例
を示す模式的な断面図である。
を示す模式的な断面図である。
【図8】基体載置ステージを構成する複合部材の変形例
を示す模式的な断面図である。
を示す模式的な断面図である。
【図9】基体載置ステージを構成する複合部材の変形例
を示す模式的な断面図である。
を示す模式的な断面図である。
【図10】基体載置ステージを構成する複合部材の変形
例を示す模式的な断面図である。
例を示す模式的な断面図である。
【図11】複合部材によって構成される基体載置ステー
ジの変形例を示す模式的な断面図である。
ジの変形例を示す模式的な断面図である。
【図12】図11に示した基体載置ステージを構成する
複合部材の変形例を示す模式的な断面図である。
複合部材の変形例を示す模式的な断面図である。
【図13】図11に示した基体載置ステージを構成する
複合部材の変形例を示す模式的な断面図である。
複合部材の変形例を示す模式的な断面図である。
【図14】ICP型プラズマエッチング装置の概念図で
ある。
ある。
【図15】上部対向電極を備えた平行平板型プラズマエ
ッチング装置の概念図である。
ッチング装置の概念図である。
【図16】上部対向電極を構成する複合部材を示す模式
的な断面図である。
的な断面図である。
【図17】上部対向電極を構成する複合部材の変形例を
示す模式的な断面図である。
示す模式的な断面図である。
【図18】プラズマエッチング装置の側壁を構成する複
合部材を示す模式的な一部断面図である。
合部材を示す模式的な一部断面図である。
【図19】プラズマエッチング装置の側壁を構成する複
合部材の変形例を示す模式的な一部断面図である。
合部材の変形例を示す模式的な一部断面図である。
【図20】プラズマエッチング装置の側壁を構成する複
合部材の変形例を示す模式的な一部断面図である。
合部材の変形例を示す模式的な一部断面図である。
【図21】プラズマエッチング装置の側壁を構成する複
合部材の変形例を示す模式的な一部断面図である。
合部材の変形例を示す模式的な一部断面図である。
【図22】プラズマエッチング装置の側壁を構成する複
合部材の変形例を示す模式的な一部断面図である。
合部材の変形例を示す模式的な一部断面図である。
10,10A,10B,10C・・・基体載置ステー
ジ、11,111,211・・・複合部材、12,11
2,212・・・母材、13,13C,113,213
・・・セラミックス層、14,14A,14B,114
・・・ヒータ、15・・・配管、16,116,216
・・・セラミックス層、17,117,217・・・ロ
ウ材、18,118,218・・・円盤状部材、19・
・・電極、20,20A,20B・・・プラズマエッチ
ング装置、21・・・プラズマ容器、22・・・ダブル
ループ・アンテナ、23・・・ソレノイドコイル・アセ
ンブリ、25・・・シングルループ・アンテナ、27・
・・第1RF電源、29・・・第2RF電源、30・・
・処理チャンバー、31・・・多極磁石、34・・・バ
イアス電源、35・・・直流電源(静電チャック用)、
36・・・電源(ヒータ用)、37・・・蛍光ファイバ
温度計、38・・・制御装置、39A,39B・・・配
管、39C・・・バイパス配管、40・・・熱媒体供給
装置、50・・・シリコン半導体基板、53・・・ゲー
ト酸化膜、54・・・ポリシリコン層、55・・・窒化
チタン層、56・・・タングステン層、57A,57B
・・・ポリメタル膜、58・・・窒化シリコン層、59
・・・有機レジスト層、60・・・複合マスク、61
A,61B・・・ゲート電極、62・・・窒化タングス
テン層、71・・・チャンバー、75・・・誘導結合コ
イル、77,82・・・RF電源、80・・・上部対向
電極、82・・・RF電源、84・・・チャンバー
ジ、11,111,211・・・複合部材、12,11
2,212・・・母材、13,13C,113,213
・・・セラミックス層、14,14A,14B,114
・・・ヒータ、15・・・配管、16,116,216
・・・セラミックス層、17,117,217・・・ロ
ウ材、18,118,218・・・円盤状部材、19・
・・電極、20,20A,20B・・・プラズマエッチ
ング装置、21・・・プラズマ容器、22・・・ダブル
ループ・アンテナ、23・・・ソレノイドコイル・アセ
ンブリ、25・・・シングルループ・アンテナ、27・
・・第1RF電源、29・・・第2RF電源、30・・
・処理チャンバー、31・・・多極磁石、34・・・バ
イアス電源、35・・・直流電源(静電チャック用)、
36・・・電源(ヒータ用)、37・・・蛍光ファイバ
温度計、38・・・制御装置、39A,39B・・・配
管、39C・・・バイパス配管、40・・・熱媒体供給
装置、50・・・シリコン半導体基板、53・・・ゲー
ト酸化膜、54・・・ポリシリコン層、55・・・窒化
チタン層、56・・・タングステン層、57A,57B
・・・ポリメタル膜、58・・・窒化シリコン層、59
・・・有機レジスト層、60・・・複合マスク、61
A,61B・・・ゲート電極、62・・・窒化タングス
テン層、71・・・チャンバー、75・・・誘導結合コ
イル、77,82・・・RF電源、80・・・上部対向
電極、82・・・RF電源、84・・・チャンバー
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/092 H01L 29/78 301F 29/78 Fターム(参考) 4M104 BB01 BB18 BB30 BB33 DD17 DD37 DD43 DD65 EE03 FF13 FF18 GG14 HH14 5F004 AA02 BA04 BA14 BA20 BB11 BB25 BB26 BB29 CA04 DA00 DA01 DA04 DA11 DA16 DA18 DA26 DA28 DB02 DB08 DB10 DB12 EA03 EA28 EB02 5F033 HH04 HH19 HH33 HH34 MM08 QQ08 QQ10 QQ12 QQ15 QQ16 QQ21 QQ28 QQ29 RR04 RR06 SS08 WW03 XX03 XX33 XX34 5F040 DA00 DB03 EC02 EC04 EC07 EC12 ED03 EK01 EK05 FC11 FC21 5F048 AA07 AC03 BA01 BA16 BB06 BB07 BB09 BB13 BE03 BG12
Claims (21)
- 【請求項1】セラミックス部材の組織中にアルミニウム
系材料が充填された母材と、該母材の表面に設けられた
セラミックス層とから成る複合部材から構成され、静電
チャック機能を有し、且つ、温度制御手段を備えた基体
載置ステージを使用し、基体載置ステージ上に基体を載
置し、基体上の被加工層をエッチングするプラズマエッ
チング法であって、 被加工層は、シリコン系材料層と、該シリコン系材料層
とはエッチング特性の異なる金属層とがこの順に積層さ
れて成り、 (イ)基体載置ステージの温度を第1の温度に制御しな
がら、金属層をエッチングする工程と、 (ロ)基体載置ステージの温度を第1の温度と異なる第
2の温度に制御しながら、シリコン系材料層をエッチン
グする工程、から成ることを特徴とするプラズマエッチ
ング法。 - 【請求項2】金属層は、高融点金属材料から成ることを
特徴とする請求項1に記載のプラズマエッチング法。 - 【請求項3】高融点金属材料は、タングステンであるこ
とを特徴とする請求項2に記載のプラズマエッチング
法。 - 【請求項4】第1の温度は、第2の温度よりも低いこと
を特徴とする請求項3に記載のプラズマエッチング法。 - 【請求項5】工程(イ)では、フッ素系エッチングガス
を用いて金属層をエッチングし、 工程(ロ)では、塩素系エッチングガスを用いてシリコ
ン系材料層をエッチングすることを特徴とする請求項4
に記載のプラズマエッチング法。 - 【請求項6】被加工層は、シリコン系材料層と金属層と
の間にバリヤ層を更に備え、工程(イ)又は工程(ロ)
においてバリヤ層もエッチングすることを特徴とする請
求項5に記載のプラズマエッチング法。 - 【請求項7】第1の温度は、第2の温度よりも高いこと
を特徴とする請求項3に記載のプラズマエッチング法。 - 【請求項8】工程(イ)では、塩素系エッチングガスを
用いて金属層をエッチングし、 工程(ロ)では、塩素系エッチングガスを用いてシリコ
ン系材料層をエッチングすることを特徴とする請求項7
に記載のプラズマエッチング法。 - 【請求項9】被加工層は、シリコン系材料層と金属層と
の間にバリヤ層を更に備え、工程(イ)又は工程(ロ)
においてバリヤ層もエッチングすることを特徴とする請
求項8に記載のプラズマエッチング法。 - 【請求項10】工程(イ)に先立ち、少なくとも無機化
合物層を含むエッチング用マスクを被加工層上に形成す
ることを特徴とする請求項8に記載のプラズマエッチン
グ法。 - 【請求項11】被加工層のエッチングにより、MIS型
トランジスタのゲート電極を形成することを特徴とする
請求項1に記載のプラズマエッチング法。 - 【請求項12】温度制御手段はヒータから構成されてい
ることを特徴とする請求項1に記載のプラズマエッチン
グ法。 - 【請求項13】ヒータは母材の内部に配設されており、 母材の線膨張率をα1[単位:10-6/K]としたと
き、ヒータを構成する材料の線膨張率αH[単位:10
-6/K]は(α1−4)≦αH≦(α1+4)を満足する
ことを特徴とする請求項12に記載のプラズマエッチン
グ法。 - 【請求項14】温度制御手段は、母材の内部に配設され
た温度制御用熱媒体を流す配管から構成されており、 母材の線膨張率をα1[単位:10-6/K]としたと
き、配管の線膨張率αP[単位:10-6/K]は(α1−
4)≦αP≦(α1+4)を満足することを特徴とする請
求項1に記載のプラズマエッチング法。 - 【請求項15】母材の線膨張率をα1[単位:10-6/
K]としたとき、セラミックス層の線膨張率α2[単
位:10-6/K]は(α1−4)≦α2≦(α1+4)を
満足することを特徴とする請求項1に記載のプラズマエ
ッチング法。 - 【請求項16】母材を構成するセラミックス部材の組成
はコージエライトセラミックスであり、母材を構成する
アルミニウム系材料の組成はアルミニウムとケイ素であ
り、セラミックス層を構成する材料は酸化アルミニウム
であることを特徴とする請求項15に記載のプラズマエ
ッチング法。 - 【請求項17】母材を構成するセラミックス部材の組成
は窒化アルミニウムであり、母材を構成するアルミニウ
ム系材料の組成はアルミニウム又はアルミニウムとケイ
素であり、セラミックス層を構成する材料は酸化アルミ
ニウム又は窒化アルミニウムであることを特徴とする請
求項15に記載のプラズマエッチング法。 - 【請求項18】母材を構成するセラミックス部材の組成
は炭化ケイ素であり、母材を構成するアルミニウム系材
料の組成はアルミニウム又はアルミニウムとケイ素であ
り、セラミックス層を構成する材料は酸化アルミニウム
又は窒化アルミニウムであることを特徴とする請求項1
5に記載のプラズマエッチング法。 - 【請求項19】母材を構成するセラミックス部材の組成
は酸化アルミニウムであり、母材を構成するアルミニウ
ム系材料の組成はアルミニウム又はアルミニウムとケイ
素であり、セラミックス層を構成する材料は酸化アルミ
ニウムであることを特徴とする請求項15に記載のプラ
ズマエッチング法。 - 【請求項20】セラミックス層は、溶射法にて母材の表
面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
プラズマエッチング法。 - 【請求項21】セラミックス層は、ロウ付け法にて母材
の表面に取り付けられていることを特徴とする請求項1
に記載のプラズマエッチング法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11068386A JP2000269189A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | プラズマエッチング法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11068386A JP2000269189A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | プラズマエッチング法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000269189A true JP2000269189A (ja) | 2000-09-29 |
Family
ID=13372245
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11068386A Pending JP2000269189A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | プラズマエッチング法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000269189A (ja) |
Cited By (12)
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-
1999
- 1999-03-15 JP JP11068386A patent/JP2000269189A/ja active Pending
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