JP2000269340A - 分散故障シミュレーション方法 - Google Patents

分散故障シミュレーション方法

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JP2000269340A
JP2000269340A JP11067439A JP6743999A JP2000269340A JP 2000269340 A JP2000269340 A JP 2000269340A JP 11067439 A JP11067439 A JP 11067439A JP 6743999 A JP6743999 A JP 6743999A JP 2000269340 A JP2000269340 A JP 2000269340A
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fault
failure
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Susumu Nitta
田 進 新
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散故障シミュレーションを高効率で行うこ
とが可能な分散故障シミュレーション方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る分散故障シミュレーション
方法は、分散故障シミュレーションに使用しようとする
複数のコンピュータの故障シミュレーション処理能力を
それぞれ調べて数値化した故障シミュレーション性能デ
ータのデータベース、及び、分散故障シミュレーション
の対象となる論理回路において仮定すべき故障を列挙し
た故障リストを作成する第1の過程と、故障シミュレー
ション性能データに基づき、各コンピュータの故障シミ
ュレーション処理能力に応じて故障リストを分割した分
割故障リストを各コンピュータにそれぞれ割り当てる第
2の過程と、各コンピュータを使用して、分散処理によ
る各分割故障リストの故障シミュレーションを実行する
第3の過程とを備えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のコンピュー
タを使用して分散処理による故障シミュレーションを行
う分散故障シミュレーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路等の論理回路の良・不良判定に
使用する試験データの故障検出能力を検証するために、
論理回路中に故障を仮定したときの論理動作をシミュレ
ーションして、与えられた試験データが仮定した故障を
検出できるかどうかを調べる故障シミュレーションが行
われる。回路の高集積化に伴い、仮定すべき故障数も膨
大なものとなってきているため、故障シミュレーション
を行う故障を列挙した故障リストを複数に分割し、複数
のコンピュータを使用して分散処理による故障シミュレ
ーションを行う分散故障シミュレーションが行われるよ
うになっている。図6は、従来の分散故障シミュレーシ
ョン方法の手順及び内容を模式的に表した説明図であ
る。
【0003】図6に示した従来の分散故障シミュレーシ
ョン方法は、故障シミュレーションを行う故障を列挙し
た故障リストを作成して、使用可能な複数のコンピュー
タの台数により、又は、1台のコンピュータが1回の処
理で処理可能な故障数ごとに、故障リストを等分割し、
等分割した故障リストを各コンピュータで分散処理して
故障シミュレーションを行うものである。
【0004】最初に、故障シミュレーションの対象とな
る論理回路において仮定すべき故障を列挙した故障リス
ト61を作成する(ステップS61)。次に、使用可能
なコンピュータの台数により、又は、1台のコンピュー
タが1回の処理で処理可能な故障数ごとに、故障リスト
を等分割して複数の分割故障リスト62a,62b,6
2cを作成する(ステップS62)。
【0005】そして、分割故障リスト62a,62b,
62cをそれぞれ使用可能なコンピュータに割り当て
て、各分割故障リスト62a,62b,62cの故障シ
ミュレーションを分散処理により実行してそれぞれ故障
シミュレーション結果リスト63a,63b,63cを
得る(ステップS63)。
【0006】最後に、各故障シミュレーション結果リス
ト63a,63b,63cをマージして、対象となる論
理回路全体の故障シミュレーション結果リスト64を作
成して出力する(ステップS64)。即ち、各故障シミ
ュレーション結果リスト63a,63b,63cに含ま
れている検出故障及び未検出故障のリストをまとめて全
体の検出故障及び未検出故障のリストを作成し、故障シ
ミュレーション結果リスト64として出力する。
【0007】図7は、従来の分散故障シミュレーション
方法における故障リストの等分割の一例を示した表であ
る。この例では、全体の故障数が10000個である場
合を示している。
【0008】使用可能なコンピュータの台数が5台のと
き、コンピュータの台数により故障リストを等分割する
と、5等分された各分割故障リストP1,P2,P3,
P4,P5に含まれる故障数はそれぞれ2000個とな
る。
【0009】また、使用可能なコンピュータが3台しか
なく、1台のコンピュータが1回の処理で処理可能な故
障数の最大値が2000個のとき、故障数2000個ご
とに故障リストを等分割すると、故障リストは5等分さ
れることとなり、分割故障リストP1,P2,P3,P
4,P5となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の分散故
障シミュレーション方法においては、使用可能な複数の
コンピュータの処理性能がほぼ同じであれば、等分割さ
れた故障リストの分散処理による各コンピュータの故障
シミュレーション実行時間は、ほぼ同じになる。しか
し、使用可能な複数のコンピュータの処理性能が異なる
場合には、等分割された故障リストの分散処理による各
コンピュータの故障シミュレーション実行時間にばらつ
きが生ずることとなる。
【0011】図8は、コンピュータの処理性能と故障シ
ミュレーション実行時間との関係を示したグラフであ
る。
【0012】図8のグラフに示すように、故障リストが
n個の分割故障リストに分割され、各分割故障リストの
故障シミュレーションのプロセスP1,P2,P3,P
4,...,Pnが処理性能の異なる複数のコンピュー
タにそれぞれ割り当てられたとすると、処理速度の速い
コンピュータに割り当てられた故障シミュレーションの
プロセスは速く終了し、処理速度の遅いコンピュータに
割り当てられた故障シミュレーションのプロセスは遅く
終了することになり、各コンピュータによる故障シミュ
レーション実行時間にばらつきが生ずる。
【0013】従って、最も遅い故障シミュレーションの
プロセスの実行時間が全体の故障シミュレーションの実
行時間となり、結果的に全体の故障シミュレーションの
ターン・アラウンド・タイムが長くなるという問題点が
ある。
【0014】また、別の問題点として、従来の分散故障
シミュレーション方法においては、故障シミュレーショ
ンの分散処理に必要かつ十分な最適なコンピュータの台
数が考慮されていないという問題点がある。
【0015】図9は、使用するコンピュータの台数と分
散故障シミュレーションの実行時間との関係を示したグ
ラフである。
【0016】図9のグラフに示すように、分散処理数、
即ち、分散処理に使用するコンピュータの台数を増加さ
せるに従い、分散故障シミュレーションの実行時間は短
縮されていくが、コンピュータがある台数以上になる
と、それ以上コンピュータの台数を増加させても分散故
障シミュレーションの実行時間は短縮されなくなる。
【0017】その理由は、以下の通りである。分散故障
シミュレーションでは、各コンピュータにおいて、故障
のない論理回路の動作と故障の仮定された論理回路の動
作とについてそれぞれシミュレーションを行いその結果
を比較しているが、故障シミュレーションをどれだけ多
数に分散させて行うとしても、各コンピュータは必ず故
障のない論理回路の動作シミュレーションを行わなけれ
ばならず、その時間は短縮することはできない。また、
故障の仮定された論理回路の動作シミュレーションの実
行時間は、分割故障リストに含まれる故障数が減少する
に従い短縮されていくが、実際にはコンピュータの処理
開始動作及び処理終了動作の時間も故障シミュレーショ
ンの実行時間に含まれるため、分割故障リストに含まれ
る故障数をある程度以上減少させても、故障の仮定され
た論理回路の動作シミュレーションの実行時間はほとん
ど減少しなくなる。
【0018】従って、上述のように、ある程度以上コン
ピュータの台数を増加させても分散故障シミュレーショ
ンの実行時間は短縮されなくなる。即ち、十分に短い時
間で分散故障シミュレーションを実行するための最適な
コンピュータの台数が存在する。
【0019】この最適な台数は回路規模等によって変化
するが、従来の分散故障シミュレーション方法において
は、使用可能なコンピュータの台数が十分あり、より高
いスループットで故障シミュレーションを行うことがで
きるにも拘わらず、最適な台数よりも少ない台数のコン
ピュータで処理を行ったために故障シミュレーションの
スループットが低下したり、逆に、スループットを高く
することができないにも拘わらず、最適な台数よりも多
い台数のコンピュータで処理を行って、本来は他の処理
に使用できるはずであったコンピュータ資源を無駄使い
する結果になるという問題点がある。
【0020】また、このとき使用するコンピュータの故
障シミュレーションにおける性能は様々であるが、従来
は、使用するコンピュータの性能は考慮されていなかっ
たため、故障シミュレーションの分散処理に最適なコン
ピュータが選択されているとはいえず、性能不足又は性
能過剰のコンピュータが選択されて、結果的にコンピュ
ータ資源の無駄使いになるという問題点があった。
【0021】さらに、従来の分散故障シミュレーション
方法においては、1台のコンピュータが1回の連続した
故障シミュレーションで処理することができる故障数、
いわゆるフォールト・パー・パス(Fault Per Pass)が
考慮されておらず、その値が適切でないために、分散故
障シミュレーションの実行時間が長くなるという問題点
があった。即ち、フォールト・パー・パスは、各コンピ
ュータについて回路規模に応じた最適値があり、最適値
よりも小さすぎる値が設定されると故障シミュレーショ
ンの回数が増加することにより総計の実行時間が長くな
り、最適値よりも大きすぎる値が設定されるとコンピュ
ータの搭載メモリ容量を超えて、コンピュータのいわゆ
るスワップ動作が多発することにより総計の実行時間が
長くなる。従って、フォールト・パー・パスの設定値が
最適値より小さすぎても大きすぎても故障シミュレーシ
ョンの実行時間は長くなることになる。
【0022】本発明は上記各問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、分散故障シミュレーションを高効率
で行うことが可能な分散故障シミュレーション方法を提
供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成に係
る分散故障シミュレーション方法によれば、分散故障シ
ミュレーションに使用しようとする複数のコンピュータ
の故障シミュレーション処理能力をそれぞれ調べて数値
化した故障シミュレーション性能データのデータベー
ス、及び、分散故障シミュレーションの対象となる論理
回路において仮定すべき故障を列挙した故障リストを作
成する第1の過程と、故障シミュレーション性能データ
に基づき、各コンピュータの故障シミュレーション処理
能力に応じて故障リストを分割した分割故障リストを各
コンピュータにそれぞれ割り当てる第2の過程と、各コ
ンピュータを使用して、分散処理による各分割故障リス
トの故障シミュレーションを実行する第3の過程とを備
えることを特徴とし、この構成により、性能の低いコン
ピュータは相対的に少ない故障数のシミュレーション
を、性能の高いコンピュータは相対的に多い故障数のシ
ミュレーションを処理することになり、複数のコンピュ
ータによる分散故障シミュレーション実行時間の均等化
が図られ、全体の故障シミュレーションの実行時間を短
縮することができる。
【0024】故障リストの分割は、各分割故障リストに
含まれる故障数が各コンピュータの故障シミュレーショ
ン性能データの値に比例するように行われることとする
とよい。
【0025】本発明の第2の構成に係る分散故障シミュ
レーション方法によれば、分散故障シミュレーションに
必要なコンピュータの台数を回路規模ごとに調べて回路
規模ごとの必要コンピュータ台数データのデータベース
を作成する第1の過程と、回路規模ごとの必要コンピュ
ータ台数データのデータベースと、分散故障シミュレー
ションの対象となる論理回路の回路接続情報とに基づ
き、論理回路の回路規模に応じた最適なコンピュータの
台数を算出する第2の過程と、算出した最適な台数のコ
ンピュータを使用して分散処理による故障シミュレーシ
ョンを実行する第3の過程とを備えることを特徴とし、
この構成により、必要以上の台数のコンピュータを使用
することなく、コンピュータ資源の有効利用を図ること
ができる。
【0026】本発明の第3の構成に係る分散故障シミュ
レーション方法によれば、分散故障シミュレーションに
使用しようとする複数のコンピュータの故障シミュレー
ション処理能力を回路規模ごとにそれぞれ調べて数値化
した故障シミュレーション性能データ、及び、分散故障
シミュレーションに必要なコンピュータの故障シミュレ
ーション処理能力を数値化した故障シミュレーション性
能データの総数を回路規模ごとにそれぞれ調べて数値化
した必要故障シミュレーション性能総数データのデータ
ベースを作成する第1の過程と、回路規模ごとの各コン
ピュータの故障シミュレーション性能データ及び必要故
障シミュレーション性能総数データのデータベースと、
分散故障シミュレーションの対象となる論理回路の回路
接続情報とに基づき、論理回路の回路規模に応じた最適
なコンピュータの故障シミュレーション性能総数を算出
する第2の過程と、算出した故障シミュレーション性能
総数が得られるように、各コンピュータの中から最適な
コンピュータを必要台数だけ選択する第3の過程と、選
択した各コンピュータを使用して分散処理による故障シ
ミュレーションを実行する第4の過程とを備えることを
特徴とし、この構成により、必要以上の性能及び台数の
コンピュータを使用することなく、コンピュータ資源を
有効利用して、分散故障シミュレーションの実行時間を
短縮することができる。
【0027】本発明の第4の構成に係る分散故障シミュ
レーション方法によれば、上記本発明の第3の構成にお
ける第4の過程前のいずれかの時点において、分散故障
シミュレーションに使用しようとする複数のコンピュー
タのそれぞれが1回の連続した故障シミュレーションで
処理することができる故障数であるフォールト・パー・
パスの最適値を回路規模ごとに調べて、回路規模ごとの
各コンピュータのフォールト・パー・パス・データのデ
ータベースを作成する第5の過程と、上記本発明の第3
の構成における第3の過程後第4の過程前に、回路規模
ごとの各コンピュータのフォールト・パー・パス・デー
タのデータベースと、分散故障シミュレーションの対象
となる論理回路の回路接続情報とに基づき、論理回路の
回路規模に応じて、第3の過程において選択した各コン
ピュータのフォールト・パー・パスの最適値を算出し、
各コンピュータにフォールト・パー・パスの最適値を設
定する第6の過程とを備えることを特徴とし、この構成
により、必要以上の性能及び台数のコンピュータを使用
することなく、コンピュータ資源を有効利用して、分散
故障シミュレーションの実行時間を最小限に短縮するこ
とができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る分散故障シミ
ュレーション方法の実施の形態について、図面を参照し
ながら説明する。
【0029】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
分散故障シミュレーション方法の手順及び内容を模式的
に表した説明図である。
【0030】図1に示した本発明の第1の実施の形態に
係る分散故障シミュレーション方法においては、最初
に、分散故障シミュレーションに使用しようとする複数
のコンピュータにより複数の回路データについての故障
シミュレーションを実行し、各コンピュータの故障シミ
ュレーション処理能力をそれぞれ調べて、その結果を各
コンピュータの故障シミュレーション性能データとして
数値化し、故障シミュレーション性能データのデータベ
ース10を作成する(ステップS10)。
【0031】一方、分散故障シミュレーションの対象と
なる論理回路において仮定すべき故障を列挙した故障リ
スト11を作成する(ステップS11)。尚、ステップ
S10の過程とステップS11の過程とは、順不同であ
る。
【0032】次に、データベース10に含まれている各
コンピュータの故障シミュレーション性能データに基づ
いて故障リスト11を分割して、使用可能なコンピュー
タの台数に等しい複数の分割故障リスト12a,12
b,12cを作成する(ステップS12)。具体的に
は、数値化された各コンピュータの故障シミュレーショ
ン性能データの値に故障数が比例するように、故障リス
ト11を分割して分割故障リスト12a,12b,12
cを作成する。
【0033】そして、分割故障リスト12a,12b,
12cを故障シミュレーション性能データに対応するコ
ンピュータにそれぞれ割り当てて、各分割故障リスト1
2a,12b,12cの故障シミュレーションを分散処
理により実行してそれぞれ故障シミュレーション結果リ
スト13a,13b,13cを得る(ステップS1
3)。
【0034】最後に、各故障シミュレーション結果リス
ト13a,13b,13cをマージして、対象となる論
理回路全体の故障シミュレーション結果リスト14を作
成して出力する(ステップS14)。即ち、各故障シミ
ュレーション結果リスト13a,13b,13cに含ま
れている検出故障及び未検出故障のリストをまとめて全
体の検出故障及び未検出故障のリストを作成し、故障シ
ミュレーション結果リスト14として出力する。
【0035】以上のように、本発明の第1の実施の形態
に係る分散故障シミュレーション方法においては、各コ
ンピュータの性能に基づいて故障リストを分割している
ので、性能の低いコンピュータは相対的に少ない故障数
のシミュレーションを、性能の高いコンピュータは相対
的に多い故障数のシミュレーションを処理することにな
り、複数のコンピュータによる分散故障シミュレーショ
ン実行時間の均等化が図られ、実行時間のばらつきを小
さくすることができる。その結果、全体の故障シミュレ
ーションの実行時間、即ち、全体の故障シミュレーショ
ンのターン・アラウンド・タイムを短縮することができ
る。
【0036】図2は、本発明の第1の実施の形態に係る
分散故障シミュレーション方法において数値化されたコ
ンピュータの故障シミュレーション性能データ(図2
(a))及び故障シミュレーション性能データの値に故
障数が比例するように分割された分割故障リストに含ま
れる故障数(図2(b))の一例を示した表である。
【0037】図2(a)に示した例は、5台のコンピュ
ータC1,C2,C3,C4,C5が使用可能であり、
数値化された各コンピュータの故障シミュレーション性
能データの値がそれぞれ5,12,6,8,9である場
合を示している。
【0038】この場合において、故障シミュレーション
を行う全故障数が10000個であるとき、故障シミュ
レーション性能データの値5,12,6,8,9に故障
数が比例するように10000個の故障数を分割する
と、1250個、3000個、1500個、2000
個、2250個となる。従って、図2(b)に示すよう
に、コンピュータC1,C2,C3,C4,C5に割り
当てられる分割故障リストP1,P2,P3,P4,P
5に含まれる故障数は1250個、3000個、150
0個、2000個、2250個となる。
【0039】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る
分散故障シミュレーション方法の手順及び内容を模式的
に表した説明図である。
【0040】前述したように、分散故障シミュレーショ
ンにおいては、分散処理に使用するコンピュータがある
台数以上になると、それ以上コンピュータの台数を増加
させても分散故障シミュレーションの実行時間は短縮さ
れなくなるという特性があり、分散故障シミュレーショ
ンに最適なコンピュータの台数が存在する。
【0041】そこで、図3に示した本発明の第2の実施
の形態に係る分散故障シミュレーション方法において
は、最初に、分散故障シミュレーションに使用しようと
する複数のコンピュータにより複数の回路データについ
ての故障シミュレーションを実行し、分散故障シミュレ
ーションに必要なコンピュータの台数を回路規模ごとに
調べて、その結果得られた回路規模ごとの必要コンピュ
ータ台数データを収集し、回路規模ごとの必要コンピュ
ータ台数データのデータベース31を作成する(ステッ
プS31)。このデータの収集及びデータベース31の
作成は、具体的には、図9に示した使用するコンピュー
タの台数と分散故障シミュレーションの実行時間との関
係を回路規模ごとに調べることにより行う。即ち、分散
処理に使用するコンピュータの台数を変えて、それぞれ
の実行時間を調べる。
【0042】次に、回路規模ごとの必要コンピュータ台
数データのデータベース31と、分散故障シミュレーシ
ョンの対象となる論理回路の回路接続情報30とに基づ
き、その論理回路の回路規模に応じた最適なコンピュー
タの台数を算出する(ステップS32)。
【0043】そして、算出した台数のコンピュータを使
用して分散処理による故障シミュレーションを実行する
(ステップS33)。その結果、必要以上の台数のコン
ピュータを使用して分散故障シミュレーションを行って
も実行時間を短縮できないという不合理を回避し、コン
ピュータ資源の無駄使いをなくして有効に利用すること
ができる。
【0044】図4は、本発明の第3の実施の形態に係る
分散故障シミュレーション方法の手順及び内容を模式的
に表した説明図である。
【0045】図4に示した本発明の第3の実施の形態に
係る分散故障シミュレーション方法においては、分散故
障シミュレーションに使用しようとする複数のコンピュ
ータについて、故障シミュレーション性能データを回路
規模ごとに収集する。即ち、同一のコンピュータであっ
ても、故障シミュレーションの対象となる論理回路の回
路規模によって処理速度が変動するため、図2(a)に
示した各コンピュータの故障シミュレーション性能デー
タを、回路規模ごとに収集し、回路規模ごとの各コンピ
ュータの故障シミュレーション性能データのデータベー
ス41を作成する(ステップS41)。このデータベー
ス41のデータには、本発明の第2の実施の形態におけ
る回路規模ごとの必要コンピュータ台数データも含める
とよい。但し、本発明の第3の実施の形態においては、
単に必要なコンピュータの台数を求めるのではなく、分
散故障シミュレーションにどの程度の性能のコンピュー
タが何台必要であるかを明確に把握するために、コンピ
ュータの故障シミュレーション処理能力を数値化した故
障シミュレーション性能データの総数として、回路規模
ごとの必要故障シミュレーション性能総数データを算出
して収集する。
【0046】次に、回路規模ごとの各コンピュータの故
障シミュレーション性能データのデータベース41と、
分散故障シミュレーションの対象となる論理回路の回路
接続情報40とに基づき、その論理回路の回路規模に応
じた最適なコンピュータの故障シミュレーション性能総
数を算出し、算出した故障シミュレーション性能総数が
得られるように、使用可能なコンピュータの中から最適
なコンピュータを必要台数だけ選択する(ステップS4
2)。
【0047】そして、選択した最適なコンピュータを使
用して分散処理による故障シミュレーションを実行する
(ステップS43)。その結果、必要以上の性能及び台
数のコンピュータを使用することなく、コンピュータ資
源を有効利用して、分散故障シミュレーションの実行時
間を短縮することができる。
【0048】図5は、本発明の第4の実施の形態に係る
分散故障シミュレーション方法の手順及び内容を模式的
に表した説明図である。
【0049】前述したように、従来の分散故障シミュレ
ーション方法においては、1台のコンピュータが1回の
連続した故障シミュレーションで処理することができる
故障数、いわゆるフォールト・パー・パス(Fault Per
Pass)の値が適切に設定されていないために、分散故障
シミュレーションの実行時間が長くなるという問題点が
あった。
【0050】そこで、本発明の第4の実施の形態に係る
分散故障シミュレーション方法においては、本発明の第
3の実施の形態の構成に加えて、さらに、分散故障シミ
ュレーションに使用しようとする各コンピュータが1回
の連続した故障シミュレーションで処理することができ
る故障数であるフォールト・パー・パスの最適値も回路
規模ごとに調べて、回路規模ごとの各コンピュータのフ
ォールト・パー・パス・データのデータベース51を作
成する(ステップS51)。一方、本発明の第3の実施
の形態の構成と同様に、必要な故障シミュレーション性
能総数が得られるように、使用可能なコンピュータの中
から最適なコンピュータを必要台数だけ選択する。
【0051】次に、回路規模ごとの各コンピュータのフ
ォールト・パー・パス・データのデータベース51と、
分散故障シミュレーションの対象となる論理回路の回路
接続情報50とに基づき、選択された各コンピュータの
回路規模に応じたフォールト・パー・パスの最適値を算
出する(ステップS52)。
【0052】そして、選択した最適なコンピュータを使
用し、かつ、算出したフォールト・パー・パスの最適値
を設定して、分散処理による故障シミュレーションを実
行する(ステップS53)。その結果、必要以上の性能
及び台数のコンピュータを使用することなく、コンピュ
ータ資源を有効利用して、分散故障シミュレーションの
実行時間を最小限に短縮することができる。
【0053】
【発明の効果】本発明の第1の構成に係る分散故障シミ
ュレーション方法によれば、分散故障シミュレーション
に使用しようとする複数のコンピュータの故障シミュレ
ーション処理能力に応じて故障リストを分割した分割故
障リストを各コンピュータにそれぞれ割り当てることと
したので、性能の低いコンピュータは相対的に少ない故
障数のシミュレーションを、性能の高いコンピュータは
相対的に多い故障数のシミュレーションを処理すること
になり、複数のコンピュータによる分散故障シミュレー
ション実行時間の均等化が図られ、実行時間のばらつき
を小さくすることができる。その結果、全体の故障シミ
ュレーションの実行時間、即ち、全体の故障シミュレー
ションのターン・アラウンド・タイムを短縮することが
できる。
【0054】本発明の第2の構成に係る分散故障シミュ
レーション方法によれば、分散故障シミュレーションに
必要なコンピュータの台数を回路規模ごとに調べて回路
規模ごとの必要コンピュータ台数データのデータベース
を作成し、分散故障シミュレーションの対象となる論理
回路の回路規模に応じた最適なコンピュータの台数を算
出することとしたので、必要以上の台数のコンピュータ
を使用することなく、コンピュータ資源の有効利用を図
ることができる。
【0055】本発明の第3の構成に係る分散故障シミュ
レーション方法によれば、分散故障シミュレーションに
使用しようとする複数のコンピュータの故障シミュレー
ション処理能力を回路規模ごとにそれぞれ調べて数値化
した故障シミュレーション性能データ、及び、分散故障
シミュレーションに必要なコンピュータの故障シミュレ
ーション処理能力を数値化した故障シミュレーション性
能データの総数を回路規模ごとにそれぞれ調べて数値化
した必要故障シミュレーション性能総数データのデータ
ベースを作成して、分散故障シミュレーションの対象と
なる論理回路の回路規模に応じた最適なコンピュータの
故障シミュレーション性能総数を算出し、その故障シミ
ュレーション性能総数が得られるように、各コンピュー
タの中から最適なコンピュータを必要台数だけ選択する
こととしたので、必要以上の性能及び台数のコンピュー
タを使用することなく、コンピュータ資源を有効利用し
て、分散故障シミュレーションの実行時間を短縮するこ
とができる。
【0056】本発明の第4の構成に係る分散故障シミュ
レーション方法によれば、上記本発明の第3の構成にお
いて、さらに、分散故障シミュレーションに使用しよう
とする複数のコンピュータのそれぞれが1回の連続した
故障シミュレーションで処理することができる故障数で
あるフォールト・パー・パスの最適値を回路規模ごとに
調べて、回路規模ごとの各コンピュータのフォールト・
パー・パス・データのデータベースを作成し、分散故障
シミュレーションの対象となる論理回路の回路規模に応
じて、選択した各コンピュータの回路規模に応じたフォ
ールト・パー・パスの最適値を算出し、各コンピュータ
にフォールト・パー・パスの最適値を設定することとし
たので、必要以上の性能及び台数のコンピュータを使用
することなく、コンピュータ資源を有効利用して、分散
故障シミュレーションの実行時間を最小限に短縮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る分散故障シミ
ュレーション方法の手順及び内容を模式的に表した説明
図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る分散故障シミ
ュレーション方法において数値化されたコンピュータの
故障シミュレーション性能データ(図2(a))及び故
障シミュレーション性能データの値に故障数が比例する
ように分割された分割故障リストに含まれる故障数(図
2(b))の一例を示した表。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る分散故障シミ
ュレーション方法の手順及び内容を模式的に表した説明
図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る分散故障シミ
ュレーション方法の手順及び内容を模式的に表した説明
図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る分散故障シミ
ュレーション方法の手順及び内容を模式的に表した説明
図。
【図6】従来の分散故障シミュレーション方法の手順及
び内容を模式的に表した説明図。
【図7】従来の分散故障シミュレーション方法における
故障リストの等分割の一例を示した表。
【図8】コンピュータの処理性能と故障シミュレーショ
ン実行時間との関係を示したグラフ。
【図9】使用するコンピュータの台数と分散故障シミュ
レーションの実行時間との関係を示したグラフ。
【符号の説明】
10 故障シミュレーション性能データのデータベース 11 故障リスト 12a,12b,12c 分割故障リスト 13a,13b,13c 故障シミュレーション結果リ
スト 14 全体の故障シミュレーション結果リスト 30,40,50 故障シミュレーションの対象となる
論理回路の回路接続情報 31 回路規模ごとの必要コンピュータ台数のデータベ
ース 41 回路規模ごとの各コンピュータの故障シミュレー
ション性能データベース 51 回路規模ごとの各コンピュータのフォールト・パ
ー・パスのデータベース 61 故障リスト 62a,62b,62c 分割故障リスト 63a,63b,63c 故障シミュレーション結果リ
スト 64 全体の故障シミュレーション結果リスト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分散故障シミュレーションに使用しようと
    する複数のコンピュータの故障シミュレーション処理能
    力をそれぞれ調べて数値化した故障シミュレーション性
    能データのデータベース、及び、分散故障シミュレーシ
    ョンの対象となる論理回路において仮定すべき故障を列
    挙した故障リストを作成する第1の過程と、 前記故障シミュレーション性能データに基づき、前記各
    コンピュータの故障シミュレーション処理能力に応じて
    前記故障リストを分割した分割故障リストを前記各コン
    ピュータにそれぞれ割り当てる第2の過程と、 前記各コンピュータを使用して、分散処理による前記各
    分割故障リストの故障シミュレーションを実行する第3
    の過程と、を備えることを特徴とする分散故障シミュレ
    ーション方法。
  2. 【請求項2】前記故障リストの分割は、前記各分割故障
    リストに含まれる故障数が前記各コンピュータの前記故
    障シミュレーション性能データの値に比例するように行
    われることを特徴とする請求項1に記載の分散故障シミ
    ュレーション方法。
  3. 【請求項3】分散故障シミュレーションに必要なコンピ
    ュータの台数を回路規模ごとに調べて回路規模ごとの必
    要コンピュータ台数データのデータベースを作成する第
    1の過程と、 前記回路規模ごとの必要コンピュータ台数データのデー
    タベースと、分散故障シミュレーションの対象となる論
    理回路の回路接続情報とに基づき、前記論理回路の回路
    規模に応じた最適なコンピュータの台数を算出する第2
    の過程と、 算出した前記最適な台数のコンピュータを使用して分散
    処理による故障シミュレーションを実行する第3の過程
    と、を備えることを特徴とする分散故障シミュレーショ
    ン方法。
  4. 【請求項4】分散故障シミュレーションに使用しようと
    する複数のコンピュータの故障シミュレーション処理能
    力を回路規模ごとにそれぞれ調べて数値化した故障シミ
    ュレーション性能データ、及び、分散故障シミュレーシ
    ョンに必要なコンピュータの故障シミュレーション処理
    能力を数値化した故障シミュレーション性能データの総
    数を回路規模ごとにそれぞれ調べて数値化した必要故障
    シミュレーション性能総数データのデータベースを作成
    する第1の過程と、 回路規模ごとの前記各コンピュータの前記故障シミュレ
    ーション性能データ及び前記必要故障シミュレーション
    性能総数データのデータベースと、分散故障シミュレー
    ションの対象となる論理回路の回路接続情報とに基づ
    き、前記論理回路の回路規模に応じた最適なコンピュー
    タの故障シミュレーション性能総数を算出する第2の過
    程と、 算出した前記故障シミュレーション性能総数が得られる
    ように、前記各コンピュータの中から最適なコンピュー
    タを必要台数だけ選択する第3の過程と、 選択した前記各コンピュータを使用して分散処理による
    故障シミュレーションを実行する第4の過程と、を備え
    ることを特徴とする分散故障シミュレーション方法。
  5. 【請求項5】前記第4の過程前のいずれかの時点におい
    て、分散故障シミュレーションに使用しようとする複数
    のコンピュータのそれぞれが1回の連続した故障シミュ
    レーションで処理することができる故障数であるフォー
    ルト・パー・パスの最適値を回路規模ごとに調べて、回
    路規模ごとの前記各コンピュータのフォールト・パー・
    パス・データのデータベースを作成する第5の過程と、 前記第3の過程後前記第4の過程前に、回路規模ごとの
    前記各コンピュータの前記フォールト・パー・パス・デ
    ータのデータベースと、分散故障シミュレーションの対
    象となる論理回路の回路接続情報とに基づき、前記論理
    回路の回路規模に応じて、前記第3の過程において選択
    した前記各コンピュータのフォールト・パー・パスの最
    適値を算出し、前記各コンピュータにフォールト・パー
    ・パスの前記最適値を設定する第6の過程と、 を備えることを特徴とする請求項4に記載の分散故障シ
    ミュレーション方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106128239A (zh) * 2016-06-17 2016-11-16 国网福建省电力有限公司 一种农网配电实训装置及方法

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