JP2000270401A - ハイブリッド車用空調装置。 - Google Patents

ハイブリッド車用空調装置。

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JP2000270401A JP11072569A JP7256999A JP2000270401A JP 2000270401 A JP2000270401 A JP 2000270401A JP 11072569 A JP11072569 A JP 11072569A JP 7256999 A JP7256999 A JP 7256999A JP 2000270401 A JP2000270401 A JP 2000270401A
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air
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  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 停車後も空調装置を使用する際に、停車して
から充電のためにエンジンが運転されるのを極力少なく
し、環境破壊物質排出量の低減や燃費の向上を図る。 【解決手段】 走行用モータ2およびエアコンユニット
6に電力を供給するバッテリ4の充電残量が目標値以下
になると、走行用エンジン1で駆動される発電機2によ
りバッテリ4に充電を行うようにし、車両走行中には、
エアコンユニット6が必要とする空調必要電力の増加に
伴って目標値(充電開始しきい値)を高く設定すること
により、走行中にバッテリ4の充電量を増やしておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行用エンジンと
走行用モータとを搭載したハイブリッド車用の空調装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のハイブリッド車用空調装置として
特開平9−76740号公報に記載されたものがあり、
この公報記載の装置は、冷媒を圧縮する電動圧縮機と走
行用モータに共通のバッテリから電力を供給するように
なっており、停車中にバッテリ充電残量がしきい値(目
標値)以下になった場合に、空調装置の使用電力を制限
するとともに、走行用エンジンにより走行用モータ(電
動発電機)を駆動して発電し、バッテリへの充電を行う
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置においては、上記のようにバッテリへの充電が必要に
なった時点で空調装置の使用電力を制限しているだけで
あり、従って、停車後も空調装置を使用すると、特に空
調熱負荷が大きいときにはバッテリ充電残量が短時間で
しきい値まで低下して、停車中に充電のためにエンジン
が断続的に運転されやすくなり、ハイブリッド車の長所
である環境破壊物質排出量の低減や高燃費の実現にとっ
て大きなマイナス要因となっている。
【0004】そこで、本発明は上記の点に鑑み、走行中
に充電量を増やし、停車後も充電なしで空調装置の長時
間の使用を可能にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜7に記載の発明では、走行用モータ
(2)に電力を供給するバッテリ(4)の充電残量が目
標値以下になると、走行用エンジン(1)により駆動さ
れる発電機(2)からバッテリ(4)に充電を行うよう
にしたハイブリッド車に搭載されるものであって、バッ
テリ(4)から電力を供給されて車室内の空調を行うエ
アコンユニット(6)を備え、車室内の温度を任意に設
定された設定温度に調整するためにエアコンユニット
(6)が必要とする空調必要電力を演算し、車両走行中
には、空調必要電力の増加に伴って目標値を高く設定す
ることを特徴としている。
【0006】これによると、走行中にバッテリ(4)の
充電量を増やしておくことができるため、停車後も充電
なしで空調装置の長時間の使用が可能である。従って、
停車してから充電のためにエンジン(1)が起動される
までの時間(停車中のエンジン停止時間)が長くなり、
停車中のエンジン(1)の運転が極力少なくなって環境
破壊物質排出量の低減や燃費の向上が可能になる。
【0007】請求項2に記載の発明では、バッテリ
(4)の充電残量の低下に伴って、エアコンユニット
(6)の使用電力を空調必要電力よりも小さい所定値に
制限することを特徴としている。これによると、バッテ
リ(4)の充電残量低下時にバッテリ(4)への負荷を
少なくして、停車中のエンジン停止時間をさらに長くす
ることができ、環境破壊物質排出量の低減や燃費の向上
が可能になる。
【0008】請求項3に記載の発明では、停車中はエア
コンユニット(6)の使用電力を空調必要電力よりも小
さい所定値に制限することを特徴としている。これによ
ると、停車中のバッテリ(4)への負荷を少なくして、
停車中のエンジン停止時間をさらに長くすることがで
き、環境破壊物質排出量の低減や燃費の向上が可能にな
る。
【0009】請求項4に記載の発明では、目標値を停車
中は車両走行中よりも低く設定することを特徴としてい
る。これによっても、停車中のエンジン停止時間をさら
に長くすることができ、環境破壊物質排出量の低減や燃
費の向上が可能になる。請求項5に記載の発明のよう
に、空調熱負荷が大きい状態、および車両窓ガラスに空
気を吹き出すデフロスタモード状態のいずれか一方の状
態の時には、エアコンユニット(6)の使用電力の制限
を禁止して、快適性や安全性(視界確保)を優先させる
ことができる。
【0010】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜7は本発明の一実施形態を
示すもので、ハイブリッド自動車および空調装置の全体
構成を図1、2に基づいて説明する。ハイブリッド自動
車は、ガソリンを燃料とする走行用エンジン1、電動機
および発電機として機能する電動発電機により構成され
た走行用モータ2、エンジン1への燃料供給量や点火時
期等を制御するエンジン制御装置3、モータ2やエンジ
ン制御装置3等に電力を供給するバッテリ(例えば、ニ
ッケル水素蓄電池)4、モータ2の制御(例えばインバ
ータ制御)を行うとともにエンジン制御装置3に制御信
号(エンジン1の回転数やトルクの目標値等)を出力す
る車両制御装置5を備えている。
【0012】エンジン制御装置3は、車両制御装置5か
らの制御信号に基づいて、エンジン1の回転数やトルク
が目標値となるように、かつ高い燃焼効率が得られるよ
うに、燃料供給量や点火時期等を最適制御する。車両制
御装置5は、基本的に以下のような制御を行う。まず、
エンジン1の運転が必要なときにモータ2を駆動してエ
ンジン1を起動させる。また、ハイブリッド自動車の駆
動力を得るために、モータ2の運転、停止、回転数等を
制御するとともに、エンジン1の回転数やトルクの目標
値等をエンジン制御装置3に出力する。そして、ハイブ
リッド自動車の駆動輪には、発進時および低速走行時に
はモータ2の動力のみが伝達され、所定速度以上の通常
走行時はエンジン1の動力のみが伝達され、所定速度以
上での加速時にはエンジン1とモータ2の両方から動力
が伝達される。
【0013】また、車両制御装置5は、バッテリ4の充
電が必要なときにエンジン1を運転してモータ2を駆動
し、モータ2を発電機として作動させる。さらに、車速
が所定速度(例えば50km/h)以下で、かつアクセ
ルペダルがOFF(ペダル踏み込み量が0)の時にエン
ジン1を停止させるよう、エンジン制御装置3に信号を
出力する。。
【0014】空調装置は、車室内の空調を行うエアコン
ユニット6、エアコンユニット6を構成する機器を制御
するエアコン制御装置7からなり、本例では車室内の温
度を任意に設定された設定温度に自動制御するオートエ
アコンである。エアコンユニット6は、車室内の前方側
に配置されて、車室内に空調空気を導く空気通路を形成
する空調ダクト10、この空調ダクト10内において空
気を送る遠心式の送風機30、空調ダクト10内を流れ
る空気を冷却する冷凍サイクル40、および空調ダクト
10内を流れる空気を加熱する冷却水回路50等から構
成されている。
【0015】空調ダクト10の空気流れの最上流側に設
けられた内外気切替箱は、内気吸込口11、および外気
吸込口12を有し、これらの吸込口11,12は内外気
切替ダンパ13によって開閉され、この内外気切替ダン
パ13はサーボモータ等のアクチュエータ14により駆
動される。空調ダクト10の空気流れの最下流側には、
デフロスタ開口部、フェイス開口部、およびフット開口
部が形成されている。そして、デフロスタ開口部にはデ
フロスタダクト15が接続され、このデフロスタダクト
15の最下流端には、車両のフロントガラスの内面に向
かって空調空気を吹き出すデフロスタ吹出口18が開口
している。
【0016】また、フェイス開口部にはフェイスダクト
16が接続され、このフェイスダクト16の最下流端に
は、乗員の上半身に向かって空調空気を吹き出すフェイ
ス吹出口19が開口している。さらに、フット開口部に
はフットダクト17が接続され、このフットダクト17
の最下流端には、乗員の足下に向かって空調空気を吹き
出すフット吹出口20が開口している。
【0017】そして、各吹出口の内側には、2つの吹出
口切替ダンパ21が回動自在に取り付けられている。こ
れらの吹出口切替ダンパ21は、サーボモータ等のアク
チュエータ22によりそれぞれ駆動されて、吹出口モー
ドを、フェイスモード、バイレベルモード、フットモー
ド、フットデフモード、およびデフロスタモードのいず
れかに切り替える。
【0018】送風機30は、空調ダクト10に一体的に
構成されたスクロールケースに回転自在に収納された遠
心式ファン31、およびこの遠心式ファン31を回転駆
動するブロワモータ32を有している。そして、ブロワ
モータ32は、ブロワ駆動回路33を介して印可される
ブロワ端子電圧に基づいて、送風量(遠心式ファン31
の回転速度)が制御される。
【0019】冷凍サイクル40は、冷媒を圧縮する圧縮
機構とバッテリ4から電力を受けて圧縮機構を駆動する
モータとからなる電動圧縮機41、圧縮された冷媒と外
気とを熱交換して冷媒を凝縮液化させる凝縮器42、凝
縮液化された冷媒を気液分離して液冷媒のみを下流に流
す気液分離器43、液冷媒を減圧膨張させる膨張弁4
4、減圧膨張された冷媒と空調空気とを熱交換して空調
空気を冷却する蒸発器45、凝縮器42に外気を送風す
る冷却ファン46、およびこれらを接続する冷媒配管等
から構成されている。
【0020】電動圧縮機41のモータにはインバータ4
7を介して交流電圧が印加され、インバータ47はエア
コン制御装置7の指令に基づき交流電圧の周波数を調整
し、それによって電動圧縮機41の回転速度を連続的に
変化させるようになっている。冷却水回路50は、図示
しないウォータポンプによってエンジン1の冷却水(温
水)を循環させる回路中にヒータコア51が配置され、
このヒータコア51はエンジン冷却水と空調空気とを熱
交換して空調空気を加熱する。
【0021】ヒータコア51は、空気通路を部分的に塞
ぐようにして空調ダクト10内において蒸発器45より
も下流側に配設されている。そして、ヒータコア51の
上流側にはエアミックスダンパ52が回動自在に取り付
けられ、エアミックスダンパ52はサーボモータ等のア
クチュエータ53に駆動されて、ヒータコア51を通過
する温風とヒータコア51を迂回する冷風との割合を調
節して、車室内へ吹き出す空気の温度を調整する。
【0022】次に、制御系の構成を図1、図3および図
4に基づいて説明する。エアコン制御装置7には、車両
制御装置5から出力される通信信号、車室内前面に設け
られたコントロールパネル60上の各スイッチからのス
イッチ信号、および各センサからのセンサ信号が入力さ
れる。ここで、コントロールパネル60上の各スイッチ
とは、図4に示すように、冷凍サイクル40(電動圧縮
機41)の起動および停止を指令するためのエアコンス
イッチ61、吸込口モードを切り替えるための吸込口切
替スイッチ62、車室内の温度を所望の温度に設定する
ための温度設定レバー63、遠心式ファン31の送風量
を切り替えるための風量切替レバー64、および吹出口
モードを切り替えるための吹出口切替スイッチ等であ
る。
【0023】そして、この吹出口切替スイッチには、フ
ェイスモードに固定するためのフェイススイッチ65、
バイレベルモードに固定するためのバイレベルスイッチ
66、フットモードに固定するためのフットスイッチ6
7、フットデフモードに固定するためのフットデフスイ
ッチ68、およびデフロスタモードに固定するためのデ
フロスタスイッチ69等がある。
【0024】また、各センサとは、図3に示すように、
車室内の空気温度を検出する内気温センサ71、車室外
の空気温度を検出する外気温センサ72、車室内に照射
される日射量を検出する日射センサ73、蒸発器45に
流入する空気の温度(蒸発器吸込空気温度TIN)を検
出する蒸発器吸込空気温度センサ74、蒸発器45を通
過した直後の空気温度(蒸発器吹出空気温度)を検出す
る蒸発器吹出空気温度センサ75、ヒータコア51に流
入する冷却水の温度を検出する水温センサ76、および
車両の走行速度を検出する車速センサ77等がある。
【0025】このうち、内気温センサ71、外気温セン
サ72、蒸発器吸込空気温度センサ74、蒸発器吹出空
気温度センサ75、および水温センサ76はサーミスタ
が使用される。エアコン制御装置7の内部には、図示し
ないCPU、ROM,RAM等からなるマイクロコンピ
ュータが設けられ、各センサ71〜77からのセンサ信
号は、エアコン制御装置7内の図示しない入力回路によ
ってA/D変換された後にマイクロコンピュータに入力
されるように構成されている。なお、エアコン制御装置
7は、車両のイグニッションスイッチが投入されたとき
にバッテリ4から直流電源が供給されて作動する。
【0026】次に、エアコン制御装置7の制御処理を図
5、6に基づいて説明する。ここで、図5はエアコン制
御装置7による基本的な制御処理を示したフローチャー
トである。まず、イグニッションスイッチがONされて
エアコン制御装置7に直流電源が供給されると、図5の
ルーチンが起動され、各イニシャライズおよび初期設定
を行う(ステップS1)。続いて、温度設定レバー63
等の各スイッチからスイッチ信号を読み込む(ステップ
S2)。続いて、内気温センサ71、外気温センサ7
2、日射センサ73、蒸発器吸込空気温度センサ74、
蒸発器吹出空気温度センサ75、水温センサ76、およ
び車速センサ77からのセンサ信号をA/D変換した信
号を読み込む(ステップS3)。
【0027】続いて、予めROMに記憶された下記の数
1の式に基づいて、車室内に吹き出す空気の目標吹出温
度TAOを算出する(ステップS4)。
【0028】
【数1】TAO=Kset×Tset−KR×TR−K
AM×TAM−KS×TS+C ここで、Tsetは温度設定レバー63にて設定した設
定温度、TRは内気温センサ71にて検出した内気温
度、TAMは外気温センサ72にて検出した外気温度、
TSは日射センサ73にて検出した日射量である。ま
た、Kset、KR、KAMおよびKSはゲインで、C
は補正用の定数である。
【0029】続いて、予めROMに記憶された特性図か
ら、目標吹出温度TAOに対応するブロワ電圧(ブロワ
モータ32に印可する電圧)を決定する(ステップS
5)。具体的には、目標吹出温度TAOが低い程また高
い程ブロワ電圧を高くし(風量大)、目標吹出温度TA
Oが設定温度に近くなる程ブロワ電圧を低くする。続い
て、予めROMに記憶された特性図から、目標吹出温度
TAOに対応する吸込口モードを決定する(ステップS
6)。具体的には、目標吹出温度TAOが低いときには
内気循環モードが選択され、目標吹出温度TAOが高い
ときには外気導入モードが選択される。
【0030】続いて、予めROMに記憶された特性図か
ら、目標吹出温度TAOに対応する吹出口モードを決定
する(ステップS7)。具体的には、目標吹出温度TA
Oが低いときにはフットモードが選択され、目標吹出温
度TAOが高くなるに伴って、バイレベルモード、さら
にはフェイスモードの順に選択される。続いて、目標吹
出温度TAO、蒸発器吹出空気温度センサ75で検出し
た蒸発器吹出空気温度、水温センサ76で検出した冷却
水温等に応じて、エアミックスダンパ52の開度を決定
する(ステップ8)。
【0031】続いて、ステップS9で図6に示すサブル
ーチンがコールされ、エアコンスイッチ61がONされ
ている時の、電動圧縮機41の回転数が決定される。続
いて、各ステップ4〜9で算出または決定した各制御状
態が得られるように、アクチュエータ14、22、5
3、ブロワ駆動回路33およびインバータ47に対して
制御信号を出力する(ステップS10)。
【0032】次に、電動圧縮機回転数決定の制御処理を
図6に基づいて説明する。まず、目標吹出温度TAOに
対応する目標蒸発器吹出空気温度TEOを算出する(ス
テップS91)。さらに、目標蒸発器吹出空気温度TE
Oと蒸発器吸込空気温度TINと送風機30の送風量と
によって決まる定数Kから、蒸発器吸込空気温度TIN
の空気を目標蒸発器吹出空気温度TEOまで低下させる
ためにエアコンユニット6が本来必要とする電力(空調
必要電力)を算出する(ステップS92)。ここで、電
動圧縮機41の回転数を高くするほど冷凍サイクル40
の冷却性能を上げることができ、従って空調必要電力
は、蒸発器吸込空気温度TINと目標蒸発器吹出空気温
度TEOとの差が大きくなるに伴って増加する。
【0033】次に、ステップS92で算出した空調必要
電力を、車両制御装置5に出力する(ステップS9
3)。続いて、車両制御装置5で算出した空調使用可能
電力(詳細後述)を入力する(ステップS94)。続い
て、ステップ95では、空調熱負荷が大きい暖房または
冷房運転の開始直後(ウォームアップ中またはクールダ
ウン中)であるか、またはデフロスタモードであるかを
判定する。このステップ95の判定結果がYESの場合
はステップ97に進み、空調必要電力を使用設定電力と
して設定する。そして、この使用設定電力に基づいて、
電動圧縮機41の回転数を決定する(ステップS9
8)。
【0034】一方、ステップ95の判定結果がNOの場
合はステップ96に進み、空調使用可能電力を使用設定
電力として設定する。そして、この使用設定電力に基づ
いて、電動圧縮機41の回転数を決定する(ステップS
98)。次に、車両制御装置5においてエアコン制御に
関連する制御処理を図7に基づいて説明する。車両制御
装置5の内部には、図示しないCPU、ROM,RAM
等からなるマイクロコンピュータが設けられ、車速セン
サ77からのセンサ信号は、車両制御装置5内の図示し
ない入力回路によってA/D変換された後にマイクロコ
ンピュータに入力されるように構成されている。なお、
車両制御装置5は、車両のイグニッションスイッチが投
入されたときにバッテリ4から直流電源が供給されて作
動する。
【0035】まず、イグニッションスイッチがONされ
て車両制御装置5に直流電源が供給されると、図7のル
ーチンが起動され、各イニシャライズおよび初期設定を
行う(ステップS800)。続いて、車速センサ77の
信号に基づいて車両の走行速度を演算し、バッテリ4の
電圧に基づいてバッテリ4の充電状態(バッテリ充電残
量)を演算し、さらに、エアコン制御装置7で算出した
空調必要電力を入力する(ステップ801)。
【0036】続いて、空調必要電力と車両の走行状態と
に基づいて、充電状態目標値(しきい値)を算出する
(ステップ802)。停車中は線aで示すように、空調
必要電力にかかわらず充電状態目標値を30%一定と
し、走行中は線bで示すように、空調必要電力の増加に
伴って、充電状態目標値を50%から80%へ漸次高く
する。そして、充電状態すなわちバッテリ充電残量が充
電状態目標値以下になると、エンジン1により走行用モ
ータ2を駆動して走行用モータ2に発電を行わせ、バッ
テリ4に充電を行うようになっている。
【0037】なお、基本的には、車速が所定速度(例え
ば50km/h)以下で、かつアクセルペダルがOFF
(ペダル踏み込み量が0)の時にエンジン1を停止する
が、充電状態目標値に達していない間は上記の条件とな
ってもエンジン1を停止せずに充電を継続する。続い
て、充電状態と車両の走行状態とによって定数Kを求
め、その定数Kと空調必要電力とを乗算して空調使用可
能電力を算出する(ステップ803)。走行中の定数K
は線dで示すように、充電状態すなわちバッテリ充電残
量が10%以下では0、10%から20%の間では0.
5、20%から50%の間ではバッテリ充電残量の増加
に伴って漸次増加し、50%以上では1となる。一方、
停車中の定数Kは線cで示すように、バッテリ充電残量
が10%以上の領域では、走行中の定数Kよりも0.2
小さくなっている。
【0038】次に、ステップS803で算出した空調使
用可能電力を、エアコン制御装置7に出力する(ステッ
プS804)。続いて、ステップ802で算出した充電
状態目標値を達成するように、エンジン制御装置3に対
して制御信号を出力する(ステップS805)。次に、
上記構成になる空調装置の作動について簡単に説明す
る。送風機30によってダクト10内を流れる空気は、
冷凍サイクル40内の蒸発器45を通過する際に冷媒と
熱交換して冷却される。ここで、エアコン制御装置7に
よって電動圧縮機41の回転数を制御することにより、
冷凍サイクル40内を流れる冷媒の流量を制御して、冷
凍サイクル40の冷却性能を調整している。
【0039】蒸発器45で冷却された空気は、冷却水回
路50内のヒータコア51を通過する際にエンジン冷却
水と熱交換して加熱される。そして、エアミックスダン
パ52の開度位置によってヒータコア51を通過する空
気とヒータコア51を迂回する空気との割合が調節さ
れ、こうして所定の温度に調整された空調空気が、各吹
出口18〜20のうちの1つ或いは2つから吹き出され
る。
【0040】以下、本実施形態の特徴について説明す
る。車室内の温度を任意に設定された設定温度に調整す
るためにエアコンユニット6が必要とする電力(空調必
要電力)を演算し、車両走行中には、空調必要電力の増
加に伴ってバッテリ4の充電状態目標値(充電開始しき
い値)を高く設定している(ステップS802)。これ
によれば、走行中にバッテリ4の充電を行って、その時
のエアコンユニット6の使用電力に見合った分だけ充電
量を増やしておくことができ、停車後も充電なしで空調
装置の長時間の使用が可能である。従って、停車してか
ら充電のためにエンジン1が起動されるまでの時間(停
車中のエンジン停止時間)が長くなり、停車中のエンジ
ン1の運転が極力少なくなって環境破壊物質排出量の低
減や燃費の向上が可能になる。
【0041】また、バッテリ4の充電残量の低下に伴っ
て、エアコンユニット6の使用電力を空調必要電力以下
に制限することにより(ステップS803、S96)、
バッテリ4の充電残量低下時にバッテリ4への負荷を少
なくして、停車中のエンジン停止時間をさらに長くする
ことができる。また、停車中は、エアコンユニット6の
使用電力を空調必要電力以下に制限することにより(ス
テップS803、S96)、停車中のバッテリ4への負
荷を少なくして、停車中のエンジン停止時間をさらに長
くすることができる。
【0042】また、停車中の充電状態目標値を車両走行
中よりも低く設定することにより(ステップS80
2)、停車中のエンジン停止時間をさらに長くすること
ができる。さらに、空調熱負荷が大きいときやデフロス
タモード時には、エアコンユニット6の使用電力の制限
を禁止して(ステップS95、S97)、快適性や安全
性(視界確保)を優先させることができる。 (他の実施形態)なお、エンジン1の冷却水のみで十分
な暖房能力が得られない場合には、空調空気の加熱源と
して電気ヒータ(例えばPTCヒータ)を併設してもよ
い。この場合、その電気ヒータの消費電力を含めて空調
必要電力を算出する。
【0043】さらに、冷凍サイクル40中に室外熱交換
器を追加設置するとともに、冷媒の流れを切り替え可能
にして暖房機能も得られるようにしたヒートポンプシス
テムにも、本発明は適用することができる。また、蒸発
器吸込空気温度TINは、内気温度、外気温度、および
内外気割合から演算で算出してもよい。それにより、蒸
発器吸込空気温度センサ74を省略することができる。
【0044】さらに、走行用モータ(電動発電機)2を
駆動して発電を行うようにしているが、発電器を別途設
け、その発電器をエンジン1にて駆動してバッテリ4に
充電するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態になる空調装置を搭載した
ハイブリッド車の概略構成を示す模式図である。
【図2】図1に示す空調装置の全体構成を示す模式図で
ある。
【図3】図1に示す空調装置の制御系を示すブロック図
である。
【図4】図3に示すコントロールパネルの平面図であ
る。
【図5】図1に示すエアコン制御装置の基本的な制御処
理を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップS9の制御処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】図1に示す車両制御装置の基本的な制御処理を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…走行用エンジン、2…走行用モータ(電動発電
機)、4…バッテリ、6…エアコンユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 英二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5H115 PG04 PI16 PI22 PI29 PI30 PU01 PU23 PU25 PU29 QA01 QN03 QN06 RE01 RE02 RE03 RE05 SE05 TB01 TI02 TO05 TO30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用エンジン(1)と、走行用モータ
    (2)と、この走行用モータ(2)に電力を供給するバ
    ッテリ(4)と、前記走行用エンジン(1)により駆動
    されて前記バッテリ(4)の充電を行う発電機(2)と
    を備え、前記バッテリ(4)の充電残量が目標値以下に
    なると前記発電機(2)により前記バッテリ(4)に充
    電を行うようにしたハイブリッド車に搭載されるもので
    あって、 前記バッテリ(4)から電力を供給されて車室内の空調
    を行うエアコンユニット(6)を備え、 前記車室内の温度を任意に設定された設定温度に調整す
    るために前記エアコンユニット(6)が必要とする空調
    必要電力を演算し、 車両走行中には、前記空調必要電力の増加に伴って前記
    目標値を高く設定することを特徴とするハイブリッド車
    用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記バッテリ(4)の充電残量の低下に
    伴って、前記エアコンユニット(6)の使用電力を前記
    空調必要電力よりも小さい所定値に制限することを特徴
    とする請求項1記載のハイブリッド車用空調装置。
  3. 【請求項3】 停車中は、前記エアコンユニット(6)
    の使用電力を前記空調必要電力よりも小さい所定値に制
    限することを特徴とする請求項1または2記載のハイブ
    リッド車用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記目標値を停車中は車両走行中よりも
    低く設定することを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか1つに記載のハイブリッド車用空調装置。
  5. 【請求項5】 空調熱負荷が大きい状態、および車両窓
    ガラスに空気を吹き出すデフロスタモード状態のいずれ
    か一方の状態の時には、前記エアコンユニット(6)の
    使用電力の制限を禁止することを特徴とする請求項2ま
    たは3記載のハイブリッド車用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記エアコンユニット(6)は、前記バ
    ッテリ(4)から電力を受けて作動して冷媒を圧縮する
    電動圧縮機(41)を有することを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれか1つに記載のハイブリッド車用空調
    装置。
  7. 【請求項7】 前記走行用モータ(2)は、前記発電機
    (2)を兼ねる電動発電機であることを特徴とする請求
    項1ないし6のいずれか1つに記載のハイブリッド車用
    空調装置。
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