JP2000271004A - 電子レンジ用食品容器 - Google Patents
電子レンジ用食品容器Info
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Abstract
以上の食品を充填する複数の収納体を同一容器内に有す
るとともに、電子レンジによる一度のマイクロ波照射
で、各収納体に充填された食品の温度を全体的に均一に
上昇させることができる電子レンジ用食品容器を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 電子レンジで食品を加熱するためのマイ
クロ波透過材料からなる食品容器において、その容器本
体は、連結部を介して一体的に連結された2つ以上の収
納体を有し、これらの収納体には、マイクロ波照射時の
加熱特性が異なる2種類以上の食品が充填されるととも
に、少なくとも1つの収納体の底面には、他の収納体と
隣接する内方側から外方側にかけて水平な帯状の上げ底
部が形成されている電子レンジ用食品容器である。
Description
の加熱特性が異なる2種類以上の食品を充填する複数の
収納体を同一容器内に有するとともに、これら収納体に
充填された食品の温度を電子レンジによる一度のマイク
ロ波照射で全体的に均一に上昇させることができるよう
にした電子レンジ用食品容器に関する。
能である食品のうち、例えば、米飯と液状食品(カレー
やシチュー等)のように2種類以上の食品を一緒に食す
る場合がある。従来、このような場合には、各々の食品
は個々の容器に充填され、これらを組み合わせて包装販
売されていた。そして、消費者はこれら個々の容器に充
填された食品を別々に電子レンジにて加熱調理し、その
後、混合して食するか、あるいは、一方の容器内に、他
方の容器内に充填された食品を予め移し替え、その後、
電子レンジにて加熱調理していた(特開平1−2969
49号公報参照)。
充填、包装工程においても、また、消費者側の電子レン
ジ加熱調理においても煩雑さが伴い、コストがかかる上
に作業効率が悪く、不経済であった。そのため、容器に
一体型の仕切りを設け、2つ以上の収納体を形成するこ
とによって、個々の食品を各々の収納体に格納し、同一
容器にて同時間に調理ができる容器が案出された(特開
平2−154651号公報参照)。
いて、電子レンジによる加熱調理を行うと、マイクロ波
照射時の加熱特性が異なる、すなわち、加熱効率が各々
異なる食品の場合には、個々の食品の間で昇温状態が異
なり、また、同一食品の中でも場所によって昇温状態に
違いが生じる。そのため、一方の食品は過加熱、しか
し、もう一方の食品は未加熱、あるいは、同一食品の中
で側面部分は過加熱、しかし、底面中央部分は未加熱と
いった加熱ムラが発生した。
部及び容器底面部の形状を工夫した容器も案出されてい
る(実開平6−42745号公報参照)。これは、収納
体の少なくとも1つの底面が、対向する他の収納体に対
して浅くなるような傾斜を持つ、あるいは、収納体の底
面がその中央部に向かって浅くなるように曲面突状に形
成されることを特徴としている。すなわち、各々の収納
体の隙間にマイクロ波が入りやすい形状とすることで、
各収納体間での加熱ムラを無くそうとするものである。
しかし、この試みも、マイクロ波の通過場所が収納体間
の狭い隙間のみに限定されているため、顕著な効果を得
ることができない。また、収納体に大きな傾斜を施す必
要があるため、食品を食する際に、容器からその食品を
掬い難く、操作性に欠けるといった欠点があった。
は、マイクロ波照射時の加熱特性が異なる2種類以上の
食品を充填するための複数の収納体を同一容器内に有
し、電子レンジによる加熱調理の際には、一度のマイク
ロ波照射だけで、各収納体に充填された2種類以上の食
品の温度を全体的にムラなく均一に上昇させることがで
きる電子レンジ用食品容器を提供することを課題とす
る。
ために、本発明者らが検討を進めた結果、次のような電
子レンジ用食品容器を用いれば、マイクロ波照射時の加
熱特性が異なる2種類以上の食品が収納されている場合
に、ムラのない加熱ができることを見い出した。すなわ
ち、電子レンジで食品を加熱するためのマイクロ波透過
材料からなる食品容器において、その容器本体は、連結
部を介して一体的に連結された2つ以上の収納体を有
し、これらの収納体には、マイクロ波照射時の加熱特性
が異なる2種類以上の食品が充填されるとともに、少な
くとも1つの収納体の底面には、他の収納体と隣接する
内方側から外方側にかけて水平な帯状の上げ底部が形成
されていることを特徴とする電子レンジ用食品容器であ
る。
することで、より一層大きな効果が得られることを見い
出し、本発明を完成するに至った。すなわち、少なくと
も1つの収納体の底面に形成される帯状の上げ底部の面
積が、その収納体の底面積の50%以上であり、また、
その上げ底部の高さが、5mm以上である電子レンジ用
食品容器である。
する。一般にマイクロ波照射による加熱は、誘導体とな
る食品の誘電特性(誘電特性は食品個々の損失係数に代
表される)によって、固有な昇温状態を示す。例えば、
米飯の損失係数は約10(−)、シチューの損失係数は
約20(−)程度となる。食品によって誘電特性の異な
る要因としては、食品に含まれる水分及び塩分等が挙げ
られる。すなわち、米飯は水分や塩分が少ないために、
マイクロ波の吸収量が多く、全体的な昇温速度は比較的
速い。しかし、容器中央部分の昇温速度は遅い。また、
シチューでは、水分や塩分が多く含まれているため、損
失係数が大きく、マイクロ波の浸透深度が浅くなり、容
器周縁部と中央部の昇温速度が著しく異なる上に、全体
的な昇温速度が遅くなる。
の異なる2つ以上の食品(例えば、米飯とシチュー)を
同一容器内に収納した電子レンジ用の食品容器におい
て、各食品を同時間のマイクロ波照射でムラなく加熱調
理できるようにした。すなわち、本発明は、2種類以上
の食品を収納できる複数の収納体を同一容器内に有する
マイクロ波透過材料からなる電子レンジ用食品容器に関
するものであり、この容器には、マイクロ波照射時の加
熱特性が異なる食品、例えば、米飯と液状食品(カレー
やシチュー等)のような2種類以上の食品が別々の収納
体に充填され、摂食時には電子レンジによって加熱調理
されるが、このとき、各収納体に充填されている食品は
一度のマイクロ波照射で全体的に均一に昇温されるよう
にしたものである。
製、陶器製、紙を主体として合成樹脂がコーティング又
はラミネートされた複合材製、あるいは合成樹脂製等の
マイクロ波透過材料からなるものであるが、経済性を考
慮すると、合成樹脂製の容器が特に好ましい。使用可能
な合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化
ビニル、ポリアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン
等の熱可塑性の合成樹脂等の1種以上が用いられ、真空
成形、圧縮成形、あるいは射出成形により成形される。
された複数個の収納体から構成され、各収納体の側壁部
の間には空間部が設けられている。そして、これら収納
体のうち、少なくとも1つの収納体の底面には、他の収
納体と隣接する内方側から容器本体の外方側にかけて、
言い換えれば、前記した空間部における内方側から容器
本体の外方側に向かって、水平に広がる帯状の上げ底部
が形成されている。この上げ底部は、高さが5mm以上
であることが好ましく、また、その収納体の底面積の5
0%以上の面積とすることが望ましい。また、収納体の
外方側部分が浅くなるように傾斜が付いていてもよく、
さらに、上げ底部分から底面部分への繋ぎ目は、曲面で
ある方が好ましいが、直面であってもかまわない。
状となっている収納体の方に、マイクロ波照射時の昇温
速度が遅い、すなわち、加熱効率が悪い食品を充填す
る。このように、上げ底部が形成されている収納体の方
に加熱効率が悪い食品を充填すると、その上げ底部の下
方からもマイクロ波が照射されるようになるので、昇温
速度を速めることができ、さらに、他の収納体において
も、マイクロ波の効果を受け難く未加熱状態となりやす
い容器本体の中央部に、収納体間の隙間(空間部)及び
この上げ底部の下方からマイクロ波が照射されるように
なるので、昇温速度を速めることができる。
い食品を充填する収納体の底面を上げ底形状にすること
により、その食品の加熱が促進されるとともに、他の収
納体においても、通常加熱されにくい中央部分の加熱が
促進され、各収納体において、同時に均一に食品が加熱
されるようになる。その結果、電子レンジによる加熱調
理の際には、一度(同時間)のマイクロ波照射だけで、
容器内に収納されている、マイクロ波照射時の加熱特性
が異なる2種類以上の食品の温度を、全体的に均一に上
昇させることができるようになり、ムラのない加熱が可
能となる。
上端に、水平に広がるリムを設け、食品が充填された
後、個々の収納体あるいは容器全体を覆うようにして、
このリムに蓋(図示しない)を装着するようにしてもよ
い。リムを設けない場合はラップ包装等が考えられる
が、ラップ包装の場合は、特にラップ包装による容器の
反りを防止する目的で、収納体を隔てる連結部の脇に、
1本以上の突起(リブ)を設けるのが好ましい。
具体的な実施例を示すとともに、各実施例で得られた容
器に食品を充填して電子レンジで加熱し、その効果を確
認した試験例について説明する。各実施例及び試験例
(比較例)で用いた電子レンジ用食品容器の基本構成は
図1〜図3に示した通りである。また、本実施例では、
損失係数の小さな食品の一例としてチキンライスを用
い、損失係数の大きな食品の一例としてシチューを用い
た。
実施例を示す正面図、図2は同じく平面図、図3は図2
におけるX−X線断面図である。本発明の電子レンジ用
食品容器は、スーパー楕円状の輪郭を有する開口部(2
a)(2b)と側壁部(3a)(3b)及び底面部(4
a)(4b)、そして、開口部(2a)(2b)の周辺
に水平に広がるリム(5)を備えた容器本体(1)から
なり、マイクロ波照射時の加熱特性が異なるチキンライ
スとシチューを別々に収納できるように、下部に空間部
(6)を有する連結部(7)によって、2個の収納体
(8a)(8b)に区画されている。
a)の底面部(4a)には、他方の収納体(8b)に隣
接する内周縁部から容器本体(1)外側の外周縁部にか
けて水平に広がる帯状の上げ底部(9a)が形成されて
いる。したがって、その収納体(8a)の方に損失係数
が大きいシチューを充填する。なお、連結部(7)は曲
面であってもよいが、損失係数の大きいシチューを充填
する収納体(8a)側に向かって凸形状となっているこ
とが好ましい。また、各実施例において、容器本体
(1)は、内側上面部の径が166mm、高さが35m
mであり、その有効容量は、収納体(8a)が165m
l、収納体(8b)が220mlである。(10)はリ
ブである。
a)に、幅70mm、高さ(イ)2mm、(ロ)5m
m、(ハ)15mmの上げ底部(9a)を設けた3種類
の電子レンジ用食品容器を成形した。これらの容器を図
4に示す。なお、図4には、(イ)、(ロ)、(ハ)の
3種類の容器を一緒に示している。
a)に、高さ10mm、幅(ニ)30mm、(ホ)50
mm、(ヘ)70mmの上げ底部(9a)を設けた3種
類の電子レンジ用食品容器を成形した。これらの容器を
図5に示す。なお、図5には、(ニ)、(ホ)、(へ)
の3種類の容器を一緒に示している。
れた電子レンジ用食品容器の効果を確認するために、冷
凍したシチュー及びチキンライスを用いて加熱試験を行
った。なお、比較例として、図1に示す容器において、
収納体(8a)に上げ底部を設けない形状の容器(図示
しない)を成形して用いた。上記の実施例1、2及び比
較例の各容器について、常法にて製造したシチュー15
0gを収納体(8a)内に、また、同じく常法にて製造
したチキンライス200gを収納体(8b)内にそれぞ
れ充填し、ラップ包装をした後、−20℃のフリーザー
内で冷凍して冷凍食品を製造した。得られた冷凍食品を
電子レンジ(三洋電機社製、型式EMO−VA4)で7
分間加熱した後、図6に示す位置(A〜F)の内部温度
(中間温度)を測定した。その結果を表1に示す。
び2の容器、特に(ロ)、(ハ)、(ヘ)では、チキン
ライスとシチューの温度がほぼ同等な値を示している上
に、各収納体の中で、中心部(チキンライスではC、シ
チューではF)と周縁部(チキンライスではAとB、シ
チューではDとE)の温度が平均化している。これに対
して、比較例の容器ではシチューの温度が全体的に低い
上に、シチュー、チキンライスともに中心部(チキンラ
イスではC、シチューではF)の温度が著しく低い。す
なわち、各収納体の間でも、個々の収納体内部において
も、大きな加熱ムラがあって、電子レンジ用食品容器と
して利用しづらい容器であることがわかる。
a)の底面に施した上げ底部(9a)の高さが5mm以
上(実施例1の(ロ)、(ハ))のもの、あるいは、上
げ底部(9a)の幅が50mm以上(実施例2の
(ホ)、(ヘ))のものは、特に、シチューの温度が全
体的に高く、かつ、各収納体において、中心部と周縁部
の温度が近づき、均一な加熱効果が現れている。したが
って、上げ底部(9a)の高さは5mm以上が好まし
く、幅は50mm以上、すなわち、収納体(8a)の底
面に対する面積率で50%以上が好ましいことがわか
る。
容器は、マイクロ波透過材料からなる容器の区画された
収納体の少なくとも1つの底面に、他の収納体に隣接す
る内方側から容器本体の外方側にかけて水平に広がる帯
状の上げ底部を形成し、食品の誘電特性に適宜対応させ
て、昇温速度が速い食品に対して、昇温速度が遅い食品
をその上げ底部が形成された収納体側に充填するという
簡単な工程により、電子レンジによる加熱調理時の個々
の収納体内での加熱ムラを防止することができる上に、
各収納体間においても、その加熱状態に差を生じること
がなく、双方でムラなく加熱調理することが可能とな
る。
特性が異なる食品を各収納体に充填したとしても、電子
レンジ内で一度(同時間)マイクロ波照射をするだけの
簡単な操作で、全体的に均一な加熱調理が可能となる。
なお、ターンテーブルが金属製の電子レンジにおいて
は、この上げ底部の効果が、さらに顕著になって現れ
る。また、本発明に係る電子レンジ用食品容器におい
て、各収納体のリムに蓋を装着した場合、昇温時の水分
の蒸発が収納体内部の圧力によって抑えられ、蒸発熱の
逸散がなく、効率的に加熱ができることになる。そのた
め、個々の収納体の食品においても、さらに加熱ムラが
ない上に、加熱速度も速くなる。
部を介して一体的に連結された複数個の収納体からな
り、これら収納体の少なくとも1つの収納体の底面に、
他の収納体と隣接する内方側から外方側にかけて水平に
広がる帯状の上げ底部を有しているため、マイクロ波照
射時の加熱特性の異なる2種類以上の食品を各々の収納
体に充填する際、食品の誘電特性を適宜対応させて、昇
温速度が速い食品に対して、昇温速度が遅い食品をその
上げ底部を有する収納体に充填すれば、個々の収納体内
で加熱ムラを生じない上に、各収納体間においても加熱
状態に差を生じない。すなわち、マイクロ波照射時の加
熱特性の異なる食品を各収納体に充填したとしても、同
時間のマイクロ波照射で、容器内全体の食品を均一に加
熱調理することができるので、電子レンジ用食品容器と
しては、きわめて有用である。
す正面図
す平面図及び断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 電子レンジで食品を加熱するためのマイ
クロ波透過材料からなる食品容器において、その容器本
体は、連結部を介して一体的に連結された2つ以上の収
納体を有し、これらの収納体には、マイクロ波照射時の
加熱特性が異なる2種類以上の食品が充填されるととも
に、少なくとも1つの収納体の底面には、他の収納体と
隣接する内方側から外方側にかけて水平な帯状の上げ底
部が形成されていることを特徴とする電子レンジ用食品
容器。 - 【請求項2】 少なくとも1つの収納体の底面に形成さ
れる帯状の上げ底部の面積が、その収納体の底面積の5
0%以上である請求項1記載の電子レンジ用食品容器。 - 【請求項3】 少なくとも1つの収納体の底面に形成さ
れる帯状の上げ底部の高さが、5mm以上である請求項
1又は2記載の電子レンジ用食品容器。
Priority Applications (1)
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| JP08409199A JP4098915B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 電子レンジ用食品容器 |
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1999
- 1999-03-26 JP JP08409199A patent/JP4098915B2/ja not_active Expired - Fee Related
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