JP2000271706A - 双ロール式連続鋳造方法とその装置 - Google Patents
双ロール式連続鋳造方法とその装置Info
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- JP2000271706A JP2000271706A JP11079397A JP7939799A JP2000271706A JP 2000271706 A JP2000271706 A JP 2000271706A JP 11079397 A JP11079397 A JP 11079397A JP 7939799 A JP7939799 A JP 7939799A JP 2000271706 A JP2000271706 A JP 2000271706A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】薄板鋳片を製造する双ロール式連続鋳造プロセ
スにおいて、溶鋼プールの流動、温度を制御する方法と
装置を提供する。 【構成】2個のロール(1a、1b)と2個の堰(2a、2b)
間に形成された溶鋼プール(3)の流動や温度を制御す
るために、耐火物製のフィン(4)を浸漬させ、これに
よって流れ(5)、(15)の方向を変化させると共
に、フィンの組成を導電性とし通電により加熱して、溶
鋼プールの温度分布を制御する。 【効果】溶鋼プールメニスカスでの溶鋼の滞留や熱放散
による温度低下が引き起こす地金(6)の生成を防止し
て、鋳造操業を安定化させると共に欠陥を防止する。
スにおいて、溶鋼プールの流動、温度を制御する方法と
装置を提供する。 【構成】2個のロール(1a、1b)と2個の堰(2a、2b)
間に形成された溶鋼プール(3)の流動や温度を制御す
るために、耐火物製のフィン(4)を浸漬させ、これに
よって流れ(5)、(15)の方向を変化させると共
に、フィンの組成を導電性とし通電により加熱して、溶
鋼プールの温度分布を制御する。 【効果】溶鋼プールメニスカスでの溶鋼の滞留や熱放散
による温度低下が引き起こす地金(6)の生成を防止し
て、鋳造操業を安定化させると共に欠陥を防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄板鋳片を直接製造
する双ロール式連続鋳造プロセスにおいて、鋳造を行う
溶鋼プール内の溶鋼流動や溶鋼の温度分布の制御方法と
装置に関する。
する双ロール式連続鋳造プロセスにおいて、鋳造を行う
溶鋼プール内の溶鋼流動や溶鋼の温度分布の制御方法と
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内側に向かって回転する2個のロール
(1a)、(1b)とこれを挟むように設置された2つ
の堰(2a)、(2b)によって形成される空間に溶鋼
を注入し、金属の薄板を製造する双ロール式連続鋳造プ
ロセスが知られている。この方法において、2個のロー
ルと接した溶鋼はロール表面に凝固し、ロールの回転と
共にこの凝固シェル(12)は下方に移動して、最後に
互いに圧着して薄板(11)を形成してロールの下方か
ら引き抜かれる。
(1a)、(1b)とこれを挟むように設置された2つ
の堰(2a)、(2b)によって形成される空間に溶鋼
を注入し、金属の薄板を製造する双ロール式連続鋳造プ
ロセスが知られている。この方法において、2個のロー
ルと接した溶鋼はロール表面に凝固し、ロールの回転と
共にこの凝固シェル(12)は下方に移動して、最後に
互いに圧着して薄板(11)を形成してロールの下方か
ら引き抜かれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、凝固シェル
はロールと接触した部位でのみ形成されることが、この
プロセスを安定に行うための必要条件であるが、プール
内溶鋼はプール表面(メニスカス)における放熱や、堰
からの抜熱、さらに凝固に伴う抜熱が過剰な場合にプー
ル内での凝固などが進行して、いわゆる地金(6)が発
生し、操業に支障を引き起こす。
はロールと接触した部位でのみ形成されることが、この
プロセスを安定に行うための必要条件であるが、プール
内溶鋼はプール表面(メニスカス)における放熱や、堰
からの抜熱、さらに凝固に伴う抜熱が過剰な場合にプー
ル内での凝固などが進行して、いわゆる地金(6)が発
生し、操業に支障を引き起こす。
【0004】これらの問題に対し、特願平10−334
086においては堰内、あるいは堰の外部に誘導加熱コ
イルを設置し、溶鋼プールを加熱することが提案されて
いる。しかしながらこの方法においては、堰への誘導加
熱コイルの組み込みによって装置が複雑になるなどの設
備上の問題や、攪拌や加熱が効率的に行えないなどの問
題点を有していた。
086においては堰内、あるいは堰の外部に誘導加熱コ
イルを設置し、溶鋼プールを加熱することが提案されて
いる。しかしながらこの方法においては、堰への誘導加
熱コイルの組み込みによって装置が複雑になるなどの設
備上の問題や、攪拌や加熱が効率的に行えないなどの問
題点を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、2個のロール
(1a、1b)と2個の堰(2a、2b)間に形成された溶鋼プ
ール(3)の流動や温度を制御するために、導電性耐火
物製のフィン(4)を浸漬し、これによって流れ(5)
の方向を変化させると共に、導電性耐火物から成るフィ
ンに通電、加熱して、溶鋼プールの温度分布を制御す
る。または、堰の壁面に設けた孔(7)よりガスを吹き
込み、プール下部からメニスカスに向かう一次流れ(1
5)を形成させると共に、この一次流れがメニスカスに
到達した部位において耐火物製のフィン(4)を浸漬さ
せ、これによって一次流れの方向を変化させると共に、
フィンを加熱し、溶鋼を昇温させてプールの温度分布を
制御するもので、比較的簡便な装置によって効率的に溶
鋼の流動、温度制御を可能とするものである。
(1a、1b)と2個の堰(2a、2b)間に形成された溶鋼プ
ール(3)の流動や温度を制御するために、導電性耐火
物製のフィン(4)を浸漬し、これによって流れ(5)
の方向を変化させると共に、導電性耐火物から成るフィ
ンに通電、加熱して、溶鋼プールの温度分布を制御す
る。または、堰の壁面に設けた孔(7)よりガスを吹き
込み、プール下部からメニスカスに向かう一次流れ(1
5)を形成させると共に、この一次流れがメニスカスに
到達した部位において耐火物製のフィン(4)を浸漬さ
せ、これによって一次流れの方向を変化させると共に、
フィンを加熱し、溶鋼を昇温させてプールの温度分布を
制御するもので、比較的簡便な装置によって効率的に溶
鋼の流動、温度制御を可能とするものである。
【0006】即ち本発明は[1]:2個のロール(1a、
1b)と2個の堰(2a、2b)間に形成された溶鋼プール
(3)に、導電性耐火物で作られた1以上のフィン
(4)を浸漬させ、該フィン(4)によって、溶鋼プー
ル(3)内の溶鋼流が所望の向きに流れるように制御す
ると共に、該フィン(4)に通電して溶鋼を加熱し溶鋼
プール(3)の温度分布を所望の如くに制御する事を特
徴とする、双ロール式連続鋳造方法である。
1b)と2個の堰(2a、2b)間に形成された溶鋼プール
(3)に、導電性耐火物で作られた1以上のフィン
(4)を浸漬させ、該フィン(4)によって、溶鋼プー
ル(3)内の溶鋼流が所望の向きに流れるように制御す
ると共に、該フィン(4)に通電して溶鋼を加熱し溶鋼
プール(3)の温度分布を所望の如くに制御する事を特
徴とする、双ロール式連続鋳造方法である。
【0007】また[2]:2個のロール(1a、1b)と2
個の堰(2a、2b)間に形成された溶鋼プール(3)に、
導電性耐火物で作られた1以上のフィン(4)を浸漬さ
せると共に、溶鋼プール(3)のメニスカスよりも下方
のそれぞれの堰(2a、2b)の壁面に設けた1以上の孔
(7)からガスを吹き込み、フィン(4)と吹き込んだ
ガスの上昇流によって、溶鋼プール(3)内の溶鋼流が
所望の向きに流れるように制御すると共に、該フィン
(4)に通電して溶鋼を加熱し溶鋼プール(3)の温度
分布を所望の如くに制御することを特徴とする、双ロー
ル式連続鋳造方法である。
個の堰(2a、2b)間に形成された溶鋼プール(3)に、
導電性耐火物で作られた1以上のフィン(4)を浸漬さ
せると共に、溶鋼プール(3)のメニスカスよりも下方
のそれぞれの堰(2a、2b)の壁面に設けた1以上の孔
(7)からガスを吹き込み、フィン(4)と吹き込んだ
ガスの上昇流によって、溶鋼プール(3)内の溶鋼流が
所望の向きに流れるように制御すると共に、該フィン
(4)に通電して溶鋼を加熱し溶鋼プール(3)の温度
分布を所望の如くに制御することを特徴とする、双ロー
ル式連続鋳造方法である。
【0008】また[3]:2個のロールと2個の堰間に
溶鋼プールを形成する双ロール式連続鋳造装置におい
て、通電して溶鋼を加熱するための導電性耐火物で作ら
れた1以上のフィンが溶鋼プールに浸漬されて配されて
いることを特徴とする双ロール式連続鋳造装置である。
溶鋼プールを形成する双ロール式連続鋳造装置におい
て、通電して溶鋼を加熱するための導電性耐火物で作ら
れた1以上のフィンが溶鋼プールに浸漬されて配されて
いることを特徴とする双ロール式連続鋳造装置である。
【0009】また[4]:2個のロール(1a、1b)と2
個の堰(2a、2b)間に溶鋼プール(3)を形成する双ロ
ール式連続鋳造装置において、溶鋼プール(3)内の溶
鋼流の向きを制御すると共に、通電して溶鋼を加熱し溶
鋼プール(3)の温度分布を制御する、導電性耐火物で
作られた1以上のフィン(4)が溶鋼プール(3)に浸
漬されて配されている事を特徴とする、双ロール式連続
鋳造装置である。
個の堰(2a、2b)間に溶鋼プール(3)を形成する双ロ
ール式連続鋳造装置において、溶鋼プール(3)内の溶
鋼流の向きを制御すると共に、通電して溶鋼を加熱し溶
鋼プール(3)の温度分布を制御する、導電性耐火物で
作られた1以上のフィン(4)が溶鋼プール(3)に浸
漬されて配されている事を特徴とする、双ロール式連続
鋳造装置である。
【0010】また[5]:前記3又は4の双ロール式連
続鋳造装置が、それぞれの堰(2a)、(2b)の溶鋼プー
ル(3)のメニスカスよりも下方の壁面に、ガスの上昇
流によって溶鋼プール内の溶鋼流の向きを制御するガス
を吹き込むための1以上の孔(7)が更に配されている
事を特徴とする、双ロール式連続鋳造装置である。
続鋳造装置が、それぞれの堰(2a)、(2b)の溶鋼プー
ル(3)のメニスカスよりも下方の壁面に、ガスの上昇
流によって溶鋼プール内の溶鋼流の向きを制御するガス
を吹き込むための1以上の孔(7)が更に配されている
事を特徴とする、双ロール式連続鋳造装置である。
【0011】また[6]:フィン(4)が、通電により
それ自体が高温に加熱されるフィン(4)であり、溶鋼
と接触する部分には、溶鋼あるいは装置への迷走電流を
防止するための電気絶縁性耐火性の被覆が施されている
事を特徴とする、前記[3]または[4]または[5]
に記載の双ロール式連続鋳造装置である。
それ自体が高温に加熱されるフィン(4)であり、溶鋼
と接触する部分には、溶鋼あるいは装置への迷走電流を
防止するための電気絶縁性耐火性の被覆が施されている
事を特徴とする、前記[3]または[4]または[5]
に記載の双ロール式連続鋳造装置である。
【0012】なお、理解を容易にするために括弧内に、
図面に示した後述する実施形態で示した対応事項の符号
を、参考までに付記した。
図面に示した後述する実施形態で示した対応事項の符号
を、参考までに付記した。
【0013】
【発明の実施の形態】このプロセスにおける溶鋼プール
においては、溶鋼表面上にはフラックスなどの保温材を
添加することができず、大きな放熱が発生する。また、
2個のロールからは強い抜熱を受け、溶鋼はシェルとし
て凝固するだけでなく、プール内、プール表面、あるい
は堰とプールとの界面において部分的に凝固したいわゆ
る地金(6)が発生する。特に、抜熱を受けやすい溶鋼
表面と耐火物とロールで形成される3重点部(10)に
おいて地金が発生しやすい。
においては、溶鋼表面上にはフラックスなどの保温材を
添加することができず、大きな放熱が発生する。また、
2個のロールからは強い抜熱を受け、溶鋼はシェルとし
て凝固するだけでなく、プール内、プール表面、あるい
は堰とプールとの界面において部分的に凝固したいわゆ
る地金(6)が発生する。特に、抜熱を受けやすい溶鋼
表面と耐火物とロールで形成される3重点部(10)に
おいて地金が発生しやすい。
【0014】本発明は、この地金(10)の生成を、耐
火物製のフィン(4)を浸漬させ、これによって、ノズ
ルからの注入流などによって発生したプール内の溶鋼流
れ(5)の方向を変化させると共に、フィンの組成を導
電性とし通電により加熱して、溶鋼プールの温度分布を
制御する。または、堰の壁面に設けた孔(7)よりガス
を吹き込み、プール下部からメニスカスに向かう一次流
れを形成させると共に、この一次流れがメニスカスに到
達した部位において耐火物製のフィン(4)を浸漬さ
せ、これによって一次流れの方向を変化させると共に、
フィンを加熱し、溶鋼を昇温させてプールの温度分布を
制御するもので、比較的簡便な装置によって効率的に溶
鋼の流動、温度制御を可能とし、地金生成を防止するも
のである。
火物製のフィン(4)を浸漬させ、これによって、ノズ
ルからの注入流などによって発生したプール内の溶鋼流
れ(5)の方向を変化させると共に、フィンの組成を導
電性とし通電により加熱して、溶鋼プールの温度分布を
制御する。または、堰の壁面に設けた孔(7)よりガス
を吹き込み、プール下部からメニスカスに向かう一次流
れを形成させると共に、この一次流れがメニスカスに到
達した部位において耐火物製のフィン(4)を浸漬さ
せ、これによって一次流れの方向を変化させると共に、
フィンを加熱し、溶鋼を昇温させてプールの温度分布を
制御するもので、比較的簡便な装置によって効率的に溶
鋼の流動、温度制御を可能とし、地金生成を防止するも
のである。
【0015】
【実施例−1】以下に本発明の実施例を、図面を参照し
ながら説明する。図1は双ロール式薄板連続鋳造機の一
例を示す側面図であり、(1a)、(1b)は一対の鋳
造用のロールであり、相対するロール上部の両面には堰
(2)が取り付けられロールとの間に溶鋼プール(3)
を形成する。溶鋼プールのロール面には凝固シェル(1
2)が形成され、プール表面から、ロールキス点(1
3)までの弧長に沿って、比例的に成長する。
ながら説明する。図1は双ロール式薄板連続鋳造機の一
例を示す側面図であり、(1a)、(1b)は一対の鋳
造用のロールであり、相対するロール上部の両面には堰
(2)が取り付けられロールとの間に溶鋼プール(3)
を形成する。溶鋼プールのロール面には凝固シェル(1
2)が形成され、プール表面から、ロールキス点(1
3)までの弧長に沿って、比例的に成長する。
【0016】図2はこの平面図であり、(1a)、(1
b)は一対の鋳造用のロールである。相対するロールの
両面には堰(2a)、(2b)が取り付けられロールと
の間に溶鋼プール(3)を形成している。なお、溶鋼注
入用ノズル(8)がプール内に挿入されている。
b)は一対の鋳造用のロールである。相対するロールの
両面には堰(2a)、(2b)が取り付けられロールと
の間に溶鋼プール(3)を形成している。なお、溶鋼注
入用ノズル(8)がプール内に挿入されている。
【0017】溶鋼注入用ノズル(8)からプール内に導
入された溶鋼は所定の過熱度(鋼の凝固する温度より一
定の値以上の温度にある状態)を有しているが、ロール
や堰からの抜熱、あるいは溶鋼プール(3)の表面から
の放熱が強い場合、温度は低下してプール内部や、堰と
プールとの界面、あるいはプール表面において部分的に
凝固して、いわゆる地金(6)が発生することがあっ
た。
入された溶鋼は所定の過熱度(鋼の凝固する温度より一
定の値以上の温度にある状態)を有しているが、ロール
や堰からの抜熱、あるいは溶鋼プール(3)の表面から
の放熱が強い場合、温度は低下してプール内部や、堰と
プールとの界面、あるいはプール表面において部分的に
凝固して、いわゆる地金(6)が発生することがあっ
た。
【0018】一例として、溶鋼の凝固温度が1500℃
で過熱度を30℃として鋳造した場合(すなわち、ノズ
ルから注入される溶鋼温度を1530℃とした場合)、
プール内部の温度がプール表面の3重点部(10)で部
分的に1495℃となって地金(6)が発生した。この
地金が成長し、凝固シェルの先端と接触した際にシェル
の移動と共に内部に持ち込まれ、欠陥を発生させると共
にその部位で鋳造薄板が破断して鋳造が中断した。
で過熱度を30℃として鋳造した場合(すなわち、ノズ
ルから注入される溶鋼温度を1530℃とした場合)、
プール内部の温度がプール表面の3重点部(10)で部
分的に1495℃となって地金(6)が発生した。この
地金が成長し、凝固シェルの先端と接触した際にシェル
の移動と共に内部に持ち込まれ、欠陥を発生させると共
にその部位で鋳造薄板が破断して鋳造が中断した。
【0019】図3に示す様にプール内に耐火物製のフィ
ン(4)を浸漬させ、これによってプール内の流れの方
向を制御すると共に、フィン(4)の組成を導電性とし
通電により溶鋼を加熱した。
ン(4)を浸漬させ、これによってプール内の流れの方
向を制御すると共に、フィン(4)の組成を導電性とし
通電により溶鋼を加熱した。
【0020】ここで、フィン(4)の組成はアルミナグ
ラファイトを用い、商用周波数電源(14)により30
0Aを通電した。プール内に発生している流れをフィン
によって加熱し、3重点部に強い溶鋼流が流れるよう
に、方向制御したところ、温度は1510℃に保持でき
地金は生成しなかった。
ラファイトを用い、商用周波数電源(14)により30
0Aを通電した。プール内に発生している流れをフィン
によって加熱し、3重点部に強い溶鋼流が流れるよう
に、方向制御したところ、温度は1510℃に保持でき
地金は生成しなかった。
【0021】
【実施例−2】図4に示す様にプール内に耐火物製のフ
ィン(4)を浸漬させ、これによってプール内の流れ
(主としてノズルからの吐出流によってプール内に生じ
る流れ)の方向を制御しようとしたが、この流速が小さ
く、実施例−1に示した条件で通電加熱したフィンによ
り溶鋼を加熱したものの、所定の箇所(3重点部)を昇
温させることができなかった。そこで、サイド堰の壁面
に設けた直径2mmの孔(7)より3リットル/分の流
量の窒素ガスを吹き込み、プール下部からメニスカスに
向かう一次流れ(5)を形成させると共に、この一次流
れがメニスカスに到達した部位において耐火物製のフィ
ン(4)を浸漬させ、これによって一次流れの方向を変
化させると共に、フィンを加熱し、溶鋼を昇温させてプ
ールの温度分布を制御することにより、3重点部の、温
度は1510℃に保持でき地金は生成しなかった。
ィン(4)を浸漬させ、これによってプール内の流れ
(主としてノズルからの吐出流によってプール内に生じ
る流れ)の方向を制御しようとしたが、この流速が小さ
く、実施例−1に示した条件で通電加熱したフィンによ
り溶鋼を加熱したものの、所定の箇所(3重点部)を昇
温させることができなかった。そこで、サイド堰の壁面
に設けた直径2mmの孔(7)より3リットル/分の流
量の窒素ガスを吹き込み、プール下部からメニスカスに
向かう一次流れ(5)を形成させると共に、この一次流
れがメニスカスに到達した部位において耐火物製のフィ
ン(4)を浸漬させ、これによって一次流れの方向を変
化させると共に、フィンを加熱し、溶鋼を昇温させてプ
ールの温度分布を制御することにより、3重点部の、温
度は1510℃に保持でき地金は生成しなかった。
【0022】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明は双ドラム鋳
造において、溶鋼プールの流動や温度を制御するために
耐火物製のフィンを浸漬させ、これによって流れの方向
を変化させると共に、フィンに通電、加熱して、溶鋼プ
ール内に生成する地金の生成を効率良く抑制することが
可能になる。また、堰の壁面に設けた孔よりガスを吹き
込み、プール下部からメニスカスに向かう一次流れを形
成させると共に、この一次流れがメニスカスに到達する
部位においてフィンを浸漬させ、これによって一次流れ
の方向を変化させると共に、フィンを加熱し、溶鋼を昇
温させてプールの温度分布を制御することによっても、
比較的簡便にかつ効率的に溶鋼の流動、温度を制御し、
溶鋼プール内に生成する地金の生成を効率良く抑制する
ことが可能とするものである。
造において、溶鋼プールの流動や温度を制御するために
耐火物製のフィンを浸漬させ、これによって流れの方向
を変化させると共に、フィンに通電、加熱して、溶鋼プ
ール内に生成する地金の生成を効率良く抑制することが
可能になる。また、堰の壁面に設けた孔よりガスを吹き
込み、プール下部からメニスカスに向かう一次流れを形
成させると共に、この一次流れがメニスカスに到達する
部位においてフィンを浸漬させ、これによって一次流れ
の方向を変化させると共に、フィンを加熱し、溶鋼を昇
温させてプールの温度分布を制御することによっても、
比較的簡便にかつ効率的に溶鋼の流動、温度を制御し、
溶鋼プール内に生成する地金の生成を効率良く抑制する
ことが可能とするものである。
【0023】また、一次流れを引き起こすためのガス吹
きは任意の場所に、任意の個数設ければ良く、地金が生
成する場所によって決定すれば良い。さらにフィン耐火
物への通電は、フィンを複数個浸漬する場合は、それら
を電極として使用することも可能であるが、溶鋼プール
内の迷走電流を防止したい場合は、各々のフィンで回路
ができる図5のタイプが好ましい。また、迷走電流を完
全に防止したい場合は、図6のタイプを使用すると良い
が、熱効率が少々低下する。
きは任意の場所に、任意の個数設ければ良く、地金が生
成する場所によって決定すれば良い。さらにフィン耐火
物への通電は、フィンを複数個浸漬する場合は、それら
を電極として使用することも可能であるが、溶鋼プール
内の迷走電流を防止したい場合は、各々のフィンで回路
ができる図5のタイプが好ましい。また、迷走電流を完
全に防止したい場合は、図6のタイプを使用すると良い
が、熱効率が少々低下する。
【図1】双ロール式薄板鋳造機の側面図
【図2】双ロール式薄板鋳造機の上面図
【図3】本発明の実施例の一例(堰からのガス吹きこみ
を行わない場合)
を行わない場合)
【図4】本発明の実施例の一例(堰からのガス吹きこみ
を行った場合)
を行った場合)
【図5】本発明の実施例の一例(一枚のフィンで加熱回
路を形成した場合)
路を形成した場合)
【図6】本発明の実施例の一例(フィンと溶鋼の間を電
気的に絶縁した場合)
気的に絶縁した場合)
1.ロール 2.堰 3.溶鋼プール 4.フィン 5.プール内の流れ 6.地金 7.堰に設けたガス吹き込み用の孔 8.ノズル 9.フィンの外周に設けた絶縁カバー 10.溶鋼プール表面の3重点域 11.鋳造される薄板 12.凝固シェル 13.凝固キス点 14.加熱用電源 15.ガス吹き込みによって発生する一次流れ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤 健彦 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 塩 紀代美 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4E004 DA13 SA08 SC01
Claims (6)
- 【請求項1】2個のロールと2個の堰間に形成された溶
鋼プールに、導電性耐火物で作られた1以上のフィンを
浸漬させ、該フィンによって、溶鋼プール内の溶鋼流が
所望の向きにながれるように制御すると共に、該フィン
に通電して溶鋼を加熱し溶鋼プールの温度分布を所望の
如くに制御する事を特徴とする、双ロール式連続鋳造方
法。 - 【請求項2】2個のロールと2個の堰間に形成された溶
鋼プールに、導電性耐火物で作られた1以上のフィンを
浸漬させると共に、溶鋼プールのメニスカスよりも下方
のそれぞれの堰の壁面に設けた1以上の孔からガスを吹
き込み、フィンと吹き込んだガスの上昇流によって、溶
鋼プール内の溶鋼流が所望の向きに流れるように制御す
ると共に、該フィンに通電して溶鋼を加熱し溶鋼プール
の温度分布を所望の如くに制御することを特徴とする、
双ロール式連続鋳造方法。 - 【請求項3】2個のロールと2個の堰間に溶鋼プールを
形成する双ロール式連続鋳造装置において、通電して溶
鋼を加熱するための導電性耐火物で作られた1以上のフ
ィンが溶鋼プールに浸漬されて配されていることを特徴
とする双ロール式連続鋳造装置。 - 【請求項4】2個のロールと2個の堰間に溶鋼プールを
形成する双ロール式連続鋳造装置において、溶鋼プール
内の溶鋼流の向きを制御すると共に、通電して溶鋼を加
熱し溶鋼プールの温度分布を制御する、導電性耐火物で
作られた1以上のフィンが溶鋼プールに浸漬されて配さ
れている事を特徴とする、双ロール式連続鋳造装置。 - 【請求項5】請求項3又は4の双ロール式連続鋳造装置
が、それぞれの堰の溶鋼プールのメニスカスよりも下方
の壁面に、ガスの上昇流によって溶鋼プール内の溶鋼流
の向きを制御するガスを吹き込むための1以上の孔が更
に配されている事を特徴とする、双ロール式連続鋳造装
置。 - 【請求項6】フィンが、通電によりそれ自体が高温に加
熱されるフィンであり、溶鋼と接触する部分には、溶鋼
あるいは装置への迷走電流を防止するための電気絶縁性
耐火性の被覆が施されている事を特徴とする、請求項3
または4または5に記載の双ロール式連続鋳造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11079397A JP2000271706A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 双ロール式連続鋳造方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11079397A JP2000271706A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 双ロール式連続鋳造方法とその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000271706A true JP2000271706A (ja) | 2000-10-03 |
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ID=13688734
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP11079397A Withdrawn JP2000271706A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 双ロール式連続鋳造方法とその装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000271706A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014050855A (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-20 | Nippon Steel & Sumitomo Metal | スカム堰、薄肉鋳片の製造方法、薄肉鋳片の製造装置及び薄肉鋳片 |
| JP2017080794A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | 新日鐵住金株式会社 | 双ロール鋳造装置及び鋳造方法 |
| JP2017196640A (ja) * | 2016-04-27 | 2017-11-02 | 新日鐵住金株式会社 | 薄肉鋳片の製造方法 |
| JP2020110814A (ja) * | 2019-01-09 | 2020-07-27 | 日本製鉄株式会社 | スカム堰、双ロール式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法 |
-
1999
- 1999-03-24 JP JP11079397A patent/JP2000271706A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014050855A (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-20 | Nippon Steel & Sumitomo Metal | スカム堰、薄肉鋳片の製造方法、薄肉鋳片の製造装置及び薄肉鋳片 |
| JP2017080794A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | 新日鐵住金株式会社 | 双ロール鋳造装置及び鋳造方法 |
| JP2017196640A (ja) * | 2016-04-27 | 2017-11-02 | 新日鐵住金株式会社 | 薄肉鋳片の製造方法 |
| JP2020110814A (ja) * | 2019-01-09 | 2020-07-27 | 日本製鉄株式会社 | スカム堰、双ロール式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法 |
| JP7180387B2 (ja) | 2019-01-09 | 2022-11-30 | 日本製鉄株式会社 | スカム堰、双ロール式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法 |
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