JP2000273373A - 記録液及びインクジェット記録方法 - Google Patents

記録液及びインクジェット記録方法

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JP2000273373A
JP2000273373A JP11075187A JP7518799A JP2000273373A JP 2000273373 A JP2000273373 A JP 2000273373A JP 11075187 A JP11075187 A JP 11075187A JP 7518799 A JP7518799 A JP 7518799A JP 2000273373 A JP2000273373 A JP 2000273373A
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JP
Japan
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recording liquid
polymer compound
recording
water
acid
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Application number
JP11075187A
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English (en)
Inventor
Takashi Hirasa
崇 平佐
Toshiya Seko
敏也 世古
Tetsuo Murayama
徹郎 村山
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録物の印字品位が良く高濃度の記録が可能
で、保存安定性や耐水性も良好であると共に、インクジ
ェット記録等における吐出耐久性にも優れ、他色との境
界部のにじみもなく良好な印字物を与える記録液を提供
する。 【解決手段】 水性媒体、色材及び水溶性高分子化合物
を含有する記録液であって、該高分子化合物を遊離酸の
形態とした場合に、該高分子化合物中の全酸性基に対す
るカルボン酸基のモル比が0.1以上1.0未満の範囲
内となることを特徴とする記録液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性媒体記録液、例
えばインクジェット用記録液、もしくは筆記具用記録
液、特にはインクジェット用に適した記録液に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録用の記録液と
しては酸性染料や直接染料を水性媒体中に溶解した水性
インク、あるいは、油溶性染料を有機溶剤中に溶解した
溶剤系インクが使用されている。溶剤系インクは溶剤を
使用するため、環境安全面で問題があり、オフィスなど
での使用は適さないなど用途が限られている。一方水性
インクは水溶性の色素を使用するため、特に普通紙に記
録した場合、記録物の耐水性が劣ることが問題であり、
これらの染料を用いたインクの記録物は耐光性の面でも
不十分である。また、このような問題はインクジェット
用のみならず、筆記具用記録液についても同様である。
前記の問題点を改良するため、色材として耐水性、耐光
性に優れた顔料を用い、顔料を水性媒体中に分散した水
性分散インクが一部で用いられている。しかし、従来の
顔料の水性分散インクは保存安定性、印字濃度が不十分
であった。また、USP5,708,095では、カル
ボン酸基及びスルホン酸基を含む高分子を添加した記録
液が使用されているが、カルボン酸基の全酸性基に対す
るモル比が1/11の高分子が使用されているのみであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はあらゆる方式
のインクジェット(コンティニュアスタイプ、オンディ
マンドタイプ、ピエゾ方式、サーマル方式など)記録用
もしくは筆記具用として、普通紙に記録した場合にも記
録物の印字品位が良く高濃度の記録が可能で、保存安定
性が良好であり、耐光性、耐水性など記録物の堅牢性も
良好な記録物が得られると共に、吐出性も良好な水性分
散インクを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、記録液用
の水性分散インクの保存安定性、印字濃度向上を種々検
討した結果、高分子分散剤として、高分子化合物中にカ
ルボン酸基を特定の割合で含有する化合物を使用した記
録液は、保存安定性、吐出安定性に優れ、これを用いて
記録した記録物は高い印字濃度を示すことを見出し本発
明に至ったものである。即ち、本発明の要旨は、水性媒
体、色材及び水溶性高分子化合物を含有する記録液であ
って、該高分子化合物を遊離酸の形態とした場合に、該
高分子化合物中の全酸性基に対するカルボン酸基のモル
比が0.1以上1.0未満の範囲内となることを特徴と
する記録液に存する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の記録液は、水性媒体、色材及び水溶性高分子化
合物を含有する記録液である。本発明における水溶性高
分子化合物は、分子内にカルボン酸基以外の酸性基、例
えばスルホン酸基やリン酸基等を含有するものであり、
該高分子化合物中の全酸性基に対するカルボン酸基のモ
ル比が0.1以上1.0未満であり、このような高分子
を含む記録液は保存安定性、印字濃度、他色との境界の
にじみの点で好ましく、0.2以上0.9以下が更に好
ましく、0.4以上0.9以下が特に好ましい。また、
カルボン酸基をCOOH、スルホン酸基をSO3 H、リ
ン酸基をPO4 2 、その他の酸性基も同様にして、こ
れらの遊離酸酸性基の合計の高分子化合物中の含有量は
10重量%以上70重量%以下が保存安定性、吐出安定
性の点で好ましいが、15重量%以上60重量%以下が
更に好ましく、17重量%以上50重量%以下が特に好
ましい。
【0006】また該高分子化合物は遊離酸の形態とした
場合に、カルボン酸基とそれ以外の酸性基、例えばスル
ホン酸基及び/又はリン酸基を含むものであればいかな
るものでもよいが、疎水性基を有するものが保存安定性
上好ましい。これらの疎水基としては、置換されていて
もよいフェニル基、ベンジル基、ナフチル基等の芳香環
を有する官能基、炭素数4以上の枝分かれ、環状もしく
は置換されていても良いアルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基が挙げられる。そのカルボン酸基の導入には
アクリル酸、メタクリル酸、(無水)マレイン酸、イタ
コン酸、2−メチレングルタル酸などが使用でき、スル
ホン酸基の導入には2−(メタ)アクリルアミド−2−
メチル−1−プロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリ
ルアミド−1−エチルスルホン酸、2−(メタ)アクリ
レート−2−メチル−1−プロパンスルホン酸、2−
(メタ)アクリレート−1−エチルスルホン酸、スチレ
ンスルホン酸などが使用でき、リン酸基の導入には2−
(メタ)アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンリ
ン酸、2−(メタ)アクリルアミド−1−エチルリン
酸、2−(メタ)アクリレート−2−メチル−1−プロ
パンリン酸、2−(メタ)アクリレート−1−エチルリ
ン酸などが使用できる。(ここで、「(メタ)アクリ
ル」とは、アクリル又はメタクリルのことを指すことと
する。)
【0007】また該高分子化合物はブロックポリマー、
グラフトポリマー、ランダムポリマーのいずれのもので
も使用できるが、主に製造コストの点でグラフトポリマ
ー、ランダムポリマーが好ましく、ランダムポリマーが
特に好ましい。また該高分子化合物の重量平均分子量は
1000以上5万以下が好ましいが、2000以上3万
以下が更に好ましく、2000以上2万以下が特に好ま
しい。またこれらの高分子化合物は分散剤として使用で
き、Li、Na、Kなどのアルカリ金属塩、アンモニ
ア、ジメチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミンなどの有機アミン塩
などの形で使用できる。
【0008】本発明の特定の高分子化合物の使用量は、
非水溶性色材の重量に対して、1〜100重量%が保存
安定性、吐出安定性、印字濃度、他色との境界のにじみ
の点で好ましく、3〜50重量%が更に好ましく、5〜
30重量%が特に好ましい。本発明では色材として水不
溶性色材が好ましく使用できる。使用できる非水溶性色
材としては、有機顔料、無機顔料、分散染料、油溶性染
料等が挙げられ、具体的には以下のものが挙げられる。
イエローインクに使用される顔料の具体例としては、C.
I.ピグメントイエロー1 、2 、3 、12、13、14、16、1
7、73、74、75、83、93、95、97、98、114 、128 、129
、151 、154 等が挙げられる。
【0009】また、マゼンタインクに使用される顔料の
具体例としては、C.I.ピグメントレッド5 、7 、12、48
(Ca)、C.I.48(Mn)、57(Ca)、57:1、112 、123 、168 、
184、202 等が挙げられる。シアンインクに使用される
顔料の具体例としては、C.I.ピグメントブルー1 、2 、
3 、15:3、15:34 、16、22、60、4 、60等が挙げられ
る。以上の他に、C.I.ピグメントレツド209 、122 、22
4 、177 、194 、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.バッ
トバイオレット3 、C.I.ピグメントバイオレット19、2
3、37、C.I.ピグメントグリーン36、7 、C.I.ピグメン
トブルー15:6、209等も使用できる。
【0010】油溶性染料としてはC.I.ソルベントイエロ
ー16、21、25、29、33、56、82、88、89、150 、151 、
163 、C.I.ソルベントレッド24、27、C.I.ソルベントブ
ルー14、25、38、48、67、68、70、132 、C.I.ソルベン
トブラック3 、5 、7 、27、28、29、34等が使用でき、
それ以外にオイルイエロー105 、107 、バリファストイ
エロー1101、1105、バリファストレッド1306、バリファ
ストブルー1603、1607、2610、バリファストブラック18
02、1807、3830(以上、オリエント化学工業株式会社
製)、アイゼンスピロンイエローGRLH、3RH 、アイゼン
スピロンブルーGNH 、2BNH、BPNH、アイゼンスピロンブ
ラックMH、GMH (以上、保土谷化学工業株式会社製)、
オレオゾルブルーG 、オレオゾルブラックAR(以上、田
岡化学工業株式会社製)、オラソールブラックRL1 (チ
バガイギー社製)などが挙げられる。分散染料としては
C.I.ディスパースイエロー3 、82、54、C.I.ディスパー
スレッド60、191 、ディスパースバイレット57などが挙
げられる。
【0011】また、本発明にはアセチレンブラック、チ
ャンネルブラック、ファーネスブラックなどのカーボン
ブラックが使用できる。使用できるカーボンブラックは
そのDBP吸油量が通常60〜200ml/100g以
上の範囲で用いられるが、90ml/100g以上が保
存安定性、印字濃度の点で好ましく、140ml/10
0g以上が特に好ましい。また、その揮発分は通常8重
量%以下の範囲のものが好ましいが、4重量%以下が特
に好ましい。それ以外にBET比表面積は150m2
g以上が保存安定性、印字濃度の点で好ましく、200
2 /g〜1000m2 /gのものが更に好ましく、2
00m2 /g〜400m2 /gのものが特に好ましい。
1次粒子径については40nm以下のものが保存安定
性、吐出安定性、印字濃度の点で好ましく、20nm以
下が特に好ましい。尚、ここでいうカーボンブラックの
DBP吸油量はJIS K6221 A法で測定した
値、揮発分はJIS K6221の方法で測定した値、
1次粒子径は電子顕微鏡による算術平均径のことであ
る。
【0012】以上の如きカーボンブラックとしては、#2
600 、#2300 、#990、#980、#960、#950、#900、#850、
#750、#650、MCF-88、MA-600、#95 、#55 、#52 、#47
、#45 、#45L、#44 、#40 、#33 、#32 、#30 、#25
、#20 、#10 、#5(以上、三菱化学製)、Color Black
FW1 、FW2 、FW2V、FW18、FW200 、Special Blaek4、4
A、5 、6 、100 、250 、350 、550 、S160、S170、Pri
ntex U 、V 、140U、140V、95、90、85、80、75、45、4
0、P 、60、300 、30、35、25、200 、A 、G 、L6、L
(以上、デグッサ製)、Regal415R 、330R、250R、995
R、Monarch800、880、900 、460 、280 、120 (以上、
キャボット製)、Raven 850 、780ULTRA、760ULTRA、79
0ULTRA、520 、500 、410 、420 、430 、450 、460 、
890 、1020(以上、コロンビア製)、等が具体例として
挙げられる。本発明においては、上述した非水溶性色材
の中でも、特にカーボンブラックが好ましい。また、非
水溶性色材の使用量は記録液全重量に対し1〜10重量
%とするのが良いが、3〜8重量%が好ましい。
【0013】また本発明の記録液に使用される非水溶性
色材としては、非水溶性色材を化学的に処理したもの
(酸化処理、フッ素化処理等)や、分散剤、界面活性剤
などを物理的または化学的に結合させたもの(グラフト
化処理、分散剤を分散前にあらかじめ吸着させたもの
等)等を使用してもよい。本発明の記録液には、表面張
力調整剤や防腐剤等の他の添加剤を用いても良い。使用
できる添加剤としては、各種の陰イオン性界面活性剤、
非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界
面活性剤、上記で規定した高分子化合物以外の高分子系
分散剤等が挙げられる。
【0014】陰イオン性界面活性剤としては脂肪酸塩
類,アルキル硫酸エステル塩類,アルキルベンゼンスル
ホン酸塩類,アルキルナフタレンスルホン酸塩類,アル
キルスルホコハク酸塩類,アルキルジフェニルエーテル
ジスルホン酸塩類,アルキルリン酸塩類,ポリオキシエ
チレンアルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレン
アルキルアリール硫酸エステル塩類,アルカンスルホン
酸塩類,ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物類,ポ
リオキシエチレンアルキルリン酸エステル類,N−メチ
ル−N−オレオイル−タウリン酸塩、αーオレフィンス
ルホン酸塩類等が挙げられる。
【0015】非イオン性界面活性剤としてはポリオキシ
エチレンアルキルエーテル類,ポリオキシエチレンアル
キルアリールエーテル類,ポリオキシエチレン誘導体
類,オキシエチレン,オキシプロピレンブロックコポリ
マー類,ソルビタン脂肪酸エステル類,ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル類,ポリオキシエチレン
ソルビトール脂肪酸エステル類,グリセリン脂肪酸エス
テル類,ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類,ポリオ
キシエチレンアルキルアミン類等が挙げられる。
【0016】陽イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤
としてはアルキルアミン塩類,第4級アンモニウム塩
類,アルキルベタイン類,アミノキサイド類が挙げられ
る。本発明における記録液には必要に応じて上述した特
定の高分子化合物以外の高分子系分散剤を更に添加して
も良い。使用される高分子としては、アニオン性、カチ
オン性、両性、非イオン性の高分子のいずれでも良い
が、水溶性高分子であることが好ましい。中でもカルボ
ン酸(塩)、スルフォン酸(塩)、リン酸(塩)などの
アニオン性水溶性基を有する高分子、および非イオン性
高分子が好ましい。またこれらの高分子としては共重合
体も使用できる。中でもスルホン酸基又はカルボン酸基
を有する高分子が吐出安定性と保存安定性の点で好まし
い。アニオン性の共重合体を用いる場合、アニオン性高
分子中の疎水基としては、置換されていてもよいフェニ
ル基、ベンジル基、ナフチル基等の芳香環を有する官能
基、炭素数4以上の枝分かれ、環状もしくは置換されて
いても良いアルキル基、アルケニル基、アルキニル基が
挙げられる。
【0017】本発明に使用されるアニオン性高分子は具
体的には,(α−メチル)スチレン/アクリル酸共重合
体,(α−メチル)スチレン/アクリル酸/アクリル酸
エステル共重合体,(α−メチル)スチレン/マレイン
酸共重合体,(α−メチル)スチレン/マレイン酸/ア
クリル酸エステル共重合体,(α−メチル)スチレン/
メタクリル酸共重合体,(α−メチル)スチレン/メタ
クリル酸/アクリル酸エステル共重合体,(α−メチ
ル)スチレン/メタクリル酸/メタクリル酸エステル共
重合体,(α−メチル)スチレン/マレイン酸ハーフエ
ステル共重合体,(α−メチル)スチレン/スチレンス
ルフォン酸(塩共重合体,ビニルナフタレン/マレイン
酸共重合体,ビニルナフタレン/アクリル酸共重合体、
ナフタレンスルフォン酸ホルマリン縮合物、リグニンス
ルフォン酸、あるいはこれらの塩等が挙げられる。
【0018】中でも色調がよく、水に流れない印字物を
得るには本発明のアニオン性高分子は着色していないも
のが好ましいため、380〜780nmの範囲における
吸光度の最大値が0.05g-1・l・cm-1以下のもの
が好ましく、0.01g-1・l・cm-1以下のものが特
に好ましい。また該スルフォン酸(塩)を有する高分子
のスルフォン酸(塩)基含有量は遊離酸の形のスルフォ
ン酸基の量が10重量%以上40重量%が好ましく、1
0重量%以上30重量%以下がさらに好ましい。また該
カルボン酸(塩)を有する高分子としては、その酸価は
130以上700以下が保存安定性及び吐出安定性上好
ましいが、200以上700以下が更に好ましく、20
0以上500以下が特に好ましい。
【0019】また、本発明の特定の高分子化合物に併用
できる別の高分子分散剤はブロックポリマー、グラフト
ポリマー、ランダムポリマーのいずれのものでも使用で
きるが、主に製造コストの点でグラフトポリマー、ラン
ダムポリマーが好ましい。また該高分子分散剤の重量平
均分子量は5万以下であることが吐出安定性上好ましい
が1万5千以下であることがさらに好ましい。またこれ
らの高分子系分散剤はLi、Na、Kなどのアルカリ金
属塩、アンモニア、ジメチルアミン、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなど
の有機アミン塩などの形で使用できる。これらの内、陰
イオン性界面活性剤,カチオン性界面活性剤及び本発明
の特定の高分子とは別の高分子系分散剤が特に優れてい
る。
【0020】本発明にはノニオン性添加剤を使用しても
良い。ノニオン性添加剤としては、アルキレンオキサイ
ド構造を有するノニオン性添加剤が好ましいが、中でも
エチレンオキサイド構造又は、プロピレンオキサイド構
造を有するノニオン性添加剤が保存安定性、印字濃度の
点で好ましく、その中でもHLBが9〜17であるもの
が更に好ましい。またHLBが10〜16であるものが
特に好ましい。具体的にはポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン
オレイルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエー
テル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシ
エチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルアミン、アミノポリオキシエチレン、ソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンラウレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンパルミテート、ポリ
オキシエチレンソルビタンステアレート、ポリオキシエ
チレンソルビタンオレエート、ナフトールエチレンオキ
シド付加物、アセチレングリコールエチレンオキシド付
加物、ビスフェノールAエチレンオキシド付加物、オキ
シエチレンオキシプロピレンブロックポリマー、アセチ
レングリコールエチレンオキシド付加物が挙げられる。
【0021】本発明の記録液に用いられる水性媒体は水
を主体とするが,水に水溶性有機溶剤を添加して用いる
のが好ましい。水溶性有機溶剤としてはエチレングリコ
ール,プロピレングリコール,ブチレングリコール,ジ
エチレングリコール,トリエチレングリコール,ポリエ
チレングリコール(#200,#400),グリセリ
ン,上記グリコール類のエチレンオキシド付加物(具体
例:Liponic EG-1(リポケミカル社製商品名)など)、
上記グリコール類のアルキルエーテル類,N−メチルピ
ロリドン,1,3−ジメチルイミダゾリノン,チオジグ
リコール,2−ピロリドン,スルホラン,ジメチルスル
ホキシド,ジエタノールアミン,トリエタノールアミ
ン,メタノール、エタノール,イソプロパノール等が挙
げられる。水溶性有機溶剤の使用量は、通常記録液全重
量の5〜30重量%であるが、10〜20重量%が保存
安定性上好ましい。
【0022】本発明の記録液には上記の成分の他に,水
溶性樹脂,防黴剤(具体例:ProxelBDN,BD20,GXL,LV,XL
-2,TN(Zeneca社製商品名) など),殺菌剤,pH調整
剤,尿素等を必要に応じて添加しても良い。本発明の記
録液の調製に使われる分散機としてはボールミル,ロー
ルミル,サンドグラインドミル以外に、メディアを用い
ずに粉砕処理できるナノマイザー、アルティマイザー等
のジェットミルが用いられるが、特にサンドグラインド
ミル、もしくはメディアに由来する汚染の少ないジェッ
トミルが好ましい。またサンドグラインドミルのような
ビーズミルを使う場合にはガラスビーズ、ジルコニアビ
ーズなどを使用できる。この摩砕,分散処理の後、濾過
機あるいは遠心分離機を用いて粗大粒子を除去する。ま
た摩砕,分散処理は高濃度で調製することにより効率的
実施できるので,高濃度で調製した処理液を,水性媒体
で希釈して記録液の濃度を調整することが好ましい。ま
た記録液中の非水溶性色材の平均粒径は0.01〜0.
4μm の範囲に調製することが分散安定性並びに吐出安
定性上好ましい。更に非水溶性色材の最大粒径は5μm
以下であることが分散安定性並びに吐出安定性上好まし
い。
【0023】本発明の特定の高分子化合物、非水溶性色
材、界面活性剤、その他の添加剤及び有機溶剤は1種類
の物を単独で用いても良いが、場合により2種以上の物
を併用することにより、より一層の効果をあげることが
できる。また本発明の記録液は普通紙だけでなく、その
他の被記録材(コート紙、光沢紙、合成紙、OHPシー
トなど)への記録にも使用できる。
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳細に説明
するが,本発明はその要旨を越えない限りこれらの実施
例に限定されるものではない。尚、以下の実施例におい
て「部」及び「%」は重量基準である。
【0025】製造例1 環流冷却器、温度計、窒素置換用ガラス管、及び攪拌装
置を取り付けた4口フラスコに、スチレン50部、アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(以下AM
PSとする)30部、アクリル酸20部、ラウリルメル
カプタン4部、エタノール300部を入れ、AIBN
(アゾイソブチロニトリル)2部を加えて、窒素気流下
80℃で環流加熱した。2時間後AIBNを0.3部追
加し、もう2時間後AIBNを0.3部追加し更に4時
間重合を行った。次に、冷却下、AMPSおよびアクリ
ル酸の90モル%に相当する水酸化ナトリウム水溶液を
フラスコに滴下し中和した。この溶液のエタノールを除
去し、高分子化合物を含有するアニオン性樹脂水溶液
を得た。(ここで高分子化合物中の遊離酸の形でのカル
ボン酸基の全酸性基に対するモル比は0.4である。ま
た、高分子化合物中のカルボン酸基は12.6重量%、
スルホン酸基は11.7重量%であり、高分子化合物中
全酸性基の含有量は24.3重量%である。)
【0026】製造例2 重合に用いた単量体の組成が、スチレン40部、グリシ
ジルメタクリレートの2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン付加物20部、AMPS30部、アクリル酸10部
である以外は製造例1と同様にしてアニオン性樹脂水溶
液を得た。(ここで高分子化合物中の遊離酸の形での
カルボン酸基の全酸性基に対するモル比は0.25であ
る。また、高分子化合物中のカルボン酸基は6.2重量
%、スルホン酸基は11.7重量%、高分子化合物中の
全酸性基の含有量は17.9重量%である。)
【0027】実施例1 (記録液の調製)
【0028】
【表1】 記録液の組成 使用量(部) 三菱化学(株)製 Furnace Carbon Black (DBP 吸油量147ml/100g、揮発分3.7 重量%、pH7.3 、 BET 比表面積294m2/g 、1次粒子径14nm) 4 アニオン性水溶性樹脂水溶液(固形分25%) 2.4 1,3−ジメチルイミダゾリジノン 4 イオン交換水 33.6 ────────────────────────────── 合計 44
【0029】上記の各成分を円筒形のステンレス容器に
取り、平均0.5mm径のジルコニアビーズ(東レ製
品)152部と共にサンドグラインダーを用いて3時間
分散処理を行った。得られた液に、グリセリン4部とエ
タノール3部とイオン交換水49部を加えた。この液を
No.5Cの濾紙を用いて加圧濾過し、ここで得られた
液を記録液とした。
【0030】(印字試験)上記実施例1に記された方法
で得られた記録液を、洗浄したヒューレット・パッカー
ド製DeskWriter660C用ブラックカートリ
ッジ(HP51629A)に充填し、プリンター(ヒュ
ーレット・パッカード製DeskWriter660
C)にセットする。この状態で電子写真用紙(Xero
x 4024紙、Xerox製品)にベタを印字したと
ころ、目詰まりなど無く安定でかつ良好な吐出性を示
し、印字品位の良好な印字物が得られた。
【0031】(印字濃度評価)上記の印字試験で得た印
字物の濃度をマクベス反射濃度計(RD914)を用い
て測定した。結果は以下のように分類し、下記第1表に
示した。
【0032】
【表2】 ◎ ── OD1.6以上 ○ ── OD1.5以上1.6未満 △ ── OD1.4以上1.5未満 × ── OD1.4未満
【0033】(耐水性試験)印字試験で得た印字物をビ
ーカーに取った水道水に5秒浸漬した。印字物乾燥後、
字汚れの有無を目視評価した。結果は以下のように分類
し、下記第1表に示した。
【表3】 ○ ── 字汚れほとんどなし △ ── かすかに字汚れあるが実用上問題なし × ── 字汚れがひどい
【0034】(他色との境界にじみ評価)上記の印字試
験後にイエロー、マゼンタ、シアン単色のベタが黒のベ
タと接する印字パターンを電子写真用紙(Xerox
4024紙、Xerox製品)に印字した(使用したカ
ラーカートリッジ(カラーインク)はヒューレット・パ
ッカード製DeskWriter660C用カラーカー
トリッジ(HP51649A))。結果は以下のように
分類し下記第1表に示した。
【0035】
【表4】 ○・・・カラー(単色)ベタ部と黒インクベタ部の境界
のにじみが殆どない △・・・カラー(単色)ベタ部と黒インクベタ部の境界
のにじみはあるが、実用上問題なし ×・・・カラー(単色)ベタ部と黒インクベタ部の境界
のにじみがひどい
【0036】(粒度分布測定)得られた記録液をそのま
まの濃度で粒度分布計(MicrotracUPA(日機装販売))
にて粒度分布測定を行った。測定条件
【0037】
【表5】 Transparent Particles : No, Spherical Particles :
No, Particle Refractive Index : 1.81 Particle Density : 1.86 Fluid Refractive Index : 1.33 High Temp : 30.0℃ Viscosity : 0.797 cP Low Temp : 20.0 ℃ Viscosity : 1.002 cP Run Time : 300 (sec) , Number of Runs : 2
【0038】上記測定条件にて測定したときの2回の測
定の平均値を記録液の粒度分布の値とし、体積累計50
%径(D50)をその記録液の平均粒径とした。平均粒径
は下記第1表に示した。
【0039】(保存安定性試験)得られた記録液を70
℃で1週間保存し、保存後室温に戻してから記録液の粒
度分布を前記と同様の方法で測定した。更に上記の粒度
分布測定結果と70℃で1週間保存後の粒度分布の差分
の累計を求めた。結果は下記第1表に示した。
【0040】実施例2 (記録液の調製)実施例1でアニオン性樹脂水溶液
(固形分25重量%)を用いる代わりにアニオン性樹脂
水溶液(固形分25重量%)を用いる以外は実施例1
と同様の方法で記録液を得た。実施例1と同様にして印
字試験を行ったところ目詰まりなど無く安定でかつ良好
な吐出性を示し、印字品位の良好な印字物が得られた。
印字濃度評価、耐水性試験、他色との境界にじみ評価、
粒度分布測定、保存安定性試験を実施例1と同様の方法
で行った結果を下記第1表に示した。
【0041】
【表6】
【0042】
【発明の効果】本発明はインクジェット記録用もしくは
筆記具用として,普通紙に記録した場合にも記録物の印
字品位が良く、保存安定性が良好であり,耐水性も良好
な記録物が得られると共に,吐出性が良好で印字濃度も
高く、他色インクとの境界部のにじみの少ない水性分散
インクを得ることが可能である。本発明は上記の特性を
有するのでインクジェット用及び筆記具用に止まらず、
他の用途の記録液として使用する事も出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 徹郎 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 2C056 EA05 EA13 FC02 2H086 BA53 BA55 BA59 BA60 4J039 AD03 AD09 AD10 AD12 AD13 AD14 AD17 AF07 BA04 BA29 BE01 BE07 BE08 BE22 CA06 EA15 EA16 EA17 EA20 EA35 EA38 EA42 EA44 GA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性媒体、色材及び水溶性高分子化合物を
    含有する記録液であって、該高分子化合物を遊離酸の形
    態とした場合に、該高分子化合物中の全酸性基に対する
    カルボン酸基のモル比が0.1以上1.0未満の範囲内
    となることを特徴とする記録液。
  2. 【請求項2】該高分子化合物が、スルホン酸基を含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録液。
  3. 【請求項3】該高分子化合物が、リン酸基を含むことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の記録液。
  4. 【請求項4】該高分子化合物中の全酸性基の量が、10
    〜70重量%であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の記録液。
  5. 【請求項5】色材が水不溶性色材であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録液。
  6. 【請求項6】水不溶性色材がカーボンブラックであるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の記録液。
  7. 【請求項7】記録液の調製直後の粒度分布と、記録液を
    70℃で1週間保存した後の粒度分布の差分の累計が2
    0%以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の記
    録液。
  8. 【請求項8】記録液の液滴を吐出させて記録を行うイン
    クジェット記録方法において、記録液として請求項1〜
    7に記載の記録液を用いることを特徴とするインクジェ
    ット記録方法。
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