JP2000273401A - プラスチック製浴槽及びその製造方法 - Google Patents
プラスチック製浴槽及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 汚染物質の付着防止、かびや細菌等の増殖防
止等を図ることのできる防汚性の表面層を有するプラス
チック製浴槽及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 表面に、親水性無機酸化物を担持させて
なるプラスチック製浴槽であることを特徴とする。
止等を図ることのできる防汚性の表面層を有するプラス
チック製浴槽及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 表面に、親水性無機酸化物を担持させて
なるプラスチック製浴槽であることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防汚性のための親
水性を付与してなる表面層を有するプラスチック製浴槽
及びその製造方法に関する。
水性を付与してなる表面層を有するプラスチック製浴槽
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック製浴槽は、特に喫水面付近
に汚れが多く付着するが、これらの汚れ成分は、人体か
ら排出される蛋白質、脂肪等の有機物質、水道水中に含
まれる金属イオン等の無機物に石鹸が化学結合して生じ
る石鹸かす、これらを栄養分として繁殖する微生物等か
らなる。従来、浴槽のこれら汚染物質の除去には、多く
の時間を必要とし大変な作業とされている。
に汚れが多く付着するが、これらの汚れ成分は、人体か
ら排出される蛋白質、脂肪等の有機物質、水道水中に含
まれる金属イオン等の無機物に石鹸が化学結合して生じ
る石鹸かす、これらを栄養分として繁殖する微生物等か
らなる。従来、浴槽のこれら汚染物質の除去には、多く
の時間を必要とし大変な作業とされている。
【0003】プラスチック製浴槽に前記したような汚染
物質を付着させない防汚性機能を付与させるためには、
浴槽表面の自由エネルギーを低下させ表面を撥水性にす
る方法、または浴槽表面の自由エネルギーを高くして表
面を親水性にする方法が挙げられている。浴槽表面の撥
水化には、表面自由エネルギーが比較的低いフッ素系コ
ート剤、シリコーン系コート剤等の防汚性コート剤を浴
槽表面に塗布するなどして、撥水性を有するコート層を
形成させたり、また浴槽表面の親水性化には、酸化チタ
ン等の光触媒物質を塗布するなどして(特にこの場合は
ホウロウ基材が用いられる)、親水性を有するコート層
を形成させて行われる。例えば、特開平10−2924
6号公報では、繊維強化プラスチック製の浴槽に有機け
い素化合物を含有したゲルコート層を形成させて、その
表面を撥水化させたり、また特開平10−225393
号公報では、ホウロウ製浴槽表面に酸化チタン等の光触
媒物質を塗布し焼成させ、浴槽表面を親水性化させてい
る。
物質を付着させない防汚性機能を付与させるためには、
浴槽表面の自由エネルギーを低下させ表面を撥水性にす
る方法、または浴槽表面の自由エネルギーを高くして表
面を親水性にする方法が挙げられている。浴槽表面の撥
水化には、表面自由エネルギーが比較的低いフッ素系コ
ート剤、シリコーン系コート剤等の防汚性コート剤を浴
槽表面に塗布するなどして、撥水性を有するコート層を
形成させたり、また浴槽表面の親水性化には、酸化チタ
ン等の光触媒物質を塗布するなどして(特にこの場合は
ホウロウ基材が用いられる)、親水性を有するコート層
を形成させて行われる。例えば、特開平10−2924
6号公報では、繊維強化プラスチック製の浴槽に有機け
い素化合物を含有したゲルコート層を形成させて、その
表面を撥水化させたり、また特開平10−225393
号公報では、ホウロウ製浴槽表面に酸化チタン等の光触
媒物質を塗布し焼成させ、浴槽表面を親水性化させてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】浴槽は、通常毎日使用
されるものであり、防汚性の機能が持続して発揮され、
耐久性のあることが必要とされる。しかしながら、防汚
材料のフッ素系コート剤やシリコーン系コート剤を成形
型に塗布し成形して得るプラスチック製浴槽は、その表
面自由エネルギーが汚れ付着防止にいたるほどに低いも
のではなく、汚染物質の付着を十分に防止することがで
きにくい。
されるものであり、防汚性の機能が持続して発揮され、
耐久性のあることが必要とされる。しかしながら、防汚
材料のフッ素系コート剤やシリコーン系コート剤を成形
型に塗布し成形して得るプラスチック製浴槽は、その表
面自由エネルギーが汚れ付着防止にいたるほどに低いも
のではなく、汚染物質の付着を十分に防止することがで
きにくい。
【0005】また、酸化チタン等の光触媒物質を塗布焼
成してなるホウロウ製浴槽は、光触媒物質の光励起によ
り、表面を親水性にさせることができるが、プラスチッ
ク製浴槽の場合には、塗布焼成が難しく、また塗布焼成
ができたとしても光触媒作用に伴う基材樹脂の劣化がみ
られ、浴槽の耐久性に問題がある。
成してなるホウロウ製浴槽は、光触媒物質の光励起によ
り、表面を親水性にさせることができるが、プラスチッ
ク製浴槽の場合には、塗布焼成が難しく、また塗布焼成
ができたとしても光触媒作用に伴う基材樹脂の劣化がみ
られ、浴槽の耐久性に問題がある。
【0006】本発明は、かかる課題に鑑みてなされたも
のであり、汚染物質の付着防止、かびや細菌等の増殖防
止等を図ることのできる防汚性の表面層を有するプラス
チック製浴槽及びその製造方法を提供することを目的と
する。
のであり、汚染物質の付着防止、かびや細菌等の増殖防
止等を図ることのできる防汚性の表面層を有するプラス
チック製浴槽及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のものに関
する。 (1)表面に、親水性無機酸化物を担持させてなるプラ
スチック製浴槽。 (2)表面に、親水性無機酸化物及び抗菌剤を担持させ
てなるプラスチック製浴槽。 (3)親水性無機酸化物が酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウム、酸化珪素、酸化セリウム及び酸化イットリウ
ムの群から選ばれる1種以上である上記(1)又は上記
(2)に記載のプラスチック製浴槽。 (4)成形型に親水性無機酸化物を塗布して層を形成さ
せた後、成形型に熱硬化性樹脂組成物を注入して前記層
を熱硬化性樹脂組成物が硬化する面に転移させて成形す
ることを特徴とする上記(1)又は上記(3)に記載の
プラスチック製浴槽の製造方法。 (5)成形型に親水性無機酸化物及び抗菌剤を塗布して
層を形成させた後、成形型に熱硬化性樹脂組成物を注入
して前記層を熱硬化性樹脂組成物が硬化する面に転移さ
せて成形することを特徴とする上記(2)又は上記
(3)に記載のプラスチック製浴槽の製造方法。
する。 (1)表面に、親水性無機酸化物を担持させてなるプラ
スチック製浴槽。 (2)表面に、親水性無機酸化物及び抗菌剤を担持させ
てなるプラスチック製浴槽。 (3)親水性無機酸化物が酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウム、酸化珪素、酸化セリウム及び酸化イットリウ
ムの群から選ばれる1種以上である上記(1)又は上記
(2)に記載のプラスチック製浴槽。 (4)成形型に親水性無機酸化物を塗布して層を形成さ
せた後、成形型に熱硬化性樹脂組成物を注入して前記層
を熱硬化性樹脂組成物が硬化する面に転移させて成形す
ることを特徴とする上記(1)又は上記(3)に記載の
プラスチック製浴槽の製造方法。 (5)成形型に親水性無機酸化物及び抗菌剤を塗布して
層を形成させた後、成形型に熱硬化性樹脂組成物を注入
して前記層を熱硬化性樹脂組成物が硬化する面に転移さ
せて成形することを特徴とする上記(2)又は上記
(3)に記載のプラスチック製浴槽の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチック製浴槽に担
持させる親水性無機酸化物は、その表面に水酸基が結合
しており、この水酸基に水素結合する水分子によって、
その表面が親水性を有する。これによって、親水性無機
酸化物を担持させたプラスチック製浴槽は、その表面層
が親水性を呈するようになり、防汚機能を発現させるこ
とができる。また、本発明のプラスチック製浴槽は、親
水性無機酸化物と抗菌剤とが担持されてなり、これによ
ってその表面層に親水性と更に抗菌性も呈する防汚機能
を発現させることができる。
持させる親水性無機酸化物は、その表面に水酸基が結合
しており、この水酸基に水素結合する水分子によって、
その表面が親水性を有する。これによって、親水性無機
酸化物を担持させたプラスチック製浴槽は、その表面層
が親水性を呈するようになり、防汚機能を発現させるこ
とができる。また、本発明のプラスチック製浴槽は、親
水性無機酸化物と抗菌剤とが担持されてなり、これによ
ってその表面層に親水性と更に抗菌性も呈する防汚機能
を発現させることができる。
【0009】本発明のプラスチック製浴槽に防汚性を有
する表面を形成させる材料には、前記した親水性無機酸
化物、これに樹脂成分からなるバインダ、これらを分散
又は希釈させる分散溶媒等が含有されてなる組成物が用
いられる。また、前記した親水性無機酸化物、抗菌剤、
これに樹脂成分からなるバインダ、これらを分散又は希
釈させる分散溶媒等が含有されてなる組成物が用いられ
る。前記したそれぞれの組成物には、バインダを架橋さ
せる硬化剤が添加される場合もある。
する表面を形成させる材料には、前記した親水性無機酸
化物、これに樹脂成分からなるバインダ、これらを分散
又は希釈させる分散溶媒等が含有されてなる組成物が用
いられる。また、前記した親水性無機酸化物、抗菌剤、
これに樹脂成分からなるバインダ、これらを分散又は希
釈させる分散溶媒等が含有されてなる組成物が用いられ
る。前記したそれぞれの組成物には、バインダを架橋さ
せる硬化剤が添加される場合もある。
【0010】そして、プラスチック製浴槽は、前記の組
成物、又は硬化剤を含む組成物を成形型に塗布し層を形
成させ、この層を成形される基材樹脂の浴槽表面に転移
させることにより成形される。なお、プラスチック製浴
槽に防汚性の表面層を形成させる手段としては、前記の
組成物を予め先に成形したプラスチック製浴槽に塗布し
て層を形成させることも可能である。
成物、又は硬化剤を含む組成物を成形型に塗布し層を形
成させ、この層を成形される基材樹脂の浴槽表面に転移
させることにより成形される。なお、プラスチック製浴
槽に防汚性の表面層を形成させる手段としては、前記の
組成物を予め先に成形したプラスチック製浴槽に塗布し
て層を形成させることも可能である。
【0011】組成物に含有させる前記の親水性無機酸化
物には、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化珪
素、酸化インジウム、酸化ジルコニウム、酸化バナジウ
ム、酸化ニオブ、酸化クロム、酸化モリブデン、酸化マ
ンガン、酸化ニッケル、酸化ルテニウム、酸化タングス
テン、酸化鉄、酸化銅、酸化カドミウム、酸化セリウ
ム、酸化イットリウム、酸化ホルミウム、酸化ネオジウ
ム、酸化イリジウム、酸化スズ、酸化ビスマス、酸化チ
タン、酸化亜鉛、さらには珪酸アルミニウム、珪酸マグ
ネシウムのような無機酸化物の複合酸化物等が挙げられ
る。これらは、粉末又は粒状で用いることができる。
物には、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化珪
素、酸化インジウム、酸化ジルコニウム、酸化バナジウ
ム、酸化ニオブ、酸化クロム、酸化モリブデン、酸化マ
ンガン、酸化ニッケル、酸化ルテニウム、酸化タングス
テン、酸化鉄、酸化銅、酸化カドミウム、酸化セリウ
ム、酸化イットリウム、酸化ホルミウム、酸化ネオジウ
ム、酸化イリジウム、酸化スズ、酸化ビスマス、酸化チ
タン、酸化亜鉛、さらには珪酸アルミニウム、珪酸マグ
ネシウムのような無機酸化物の複合酸化物等が挙げられ
る。これらは、粉末又は粒状で用いることができる。
【0012】好ましくは、酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウム、酸化珪素、酸化セリウム及び酸化イットリウ
ムの群から選ばれる1種以上が用いられる。これらは、
単独で用いてもよく、2種類以上を混ぜて用いてもよ
い。
ネシウム、酸化珪素、酸化セリウム及び酸化イットリウ
ムの群から選ばれる1種以上が用いられる。これらは、
単独で用いてもよく、2種類以上を混ぜて用いてもよ
い。
【0013】組成物に含有させる抗菌剤には、無機系抗
菌剤として、銀、銅、亜鉛、スズ等の金属塩、さらには
りん酸カルシウム、りん酸水素カルシウム、りん酸ジル
コニウム、ゼオライト、ガラス等の無機物に、銀、銅、
亜鉛、スズ等の金属を担持させたものが用いられるが、
これに限定するものではない。
菌剤として、銀、銅、亜鉛、スズ等の金属塩、さらには
りん酸カルシウム、りん酸水素カルシウム、りん酸ジル
コニウム、ゼオライト、ガラス等の無機物に、銀、銅、
亜鉛、スズ等の金属を担持させたものが用いられるが、
これに限定するものではない。
【0014】有機系抗菌剤としては、2−(4−チアゾ
リル)ベンズイミダゾール(チアベンダゾール)、2−
メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−
フェニル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール
類、ジンクピリチオン等が用いられるが、これに限定す
るものではない。
リル)ベンズイミダゾール(チアベンダゾール)、2−
メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−
フェニル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール
類、ジンクピリチオン等が用いられるが、これに限定す
るものではない。
【0015】前記の抗菌剤が含有された親水性を有する
表面層をプラスッチク製浴槽の面に形成させると、特に
微生物の繁殖を抑制でき、ぬめり等の発生を防止させる
ことができる。
表面層をプラスッチク製浴槽の面に形成させると、特に
微生物の繁殖を抑制でき、ぬめり等の発生を防止させる
ことができる。
【0016】組成物に含有させ、バインダとして用いる
樹脂には、不飽和ポリエステル、ビニルエステル、エポ
キシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、アクリル系樹脂、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、フッ
素系樹脂、シリコーン系樹脂等の有機高分子が挙げられ
る。好ましくは、不飽和ポリエステル、ビニルエステル
及びアクリル系樹脂が用いられる。
樹脂には、不飽和ポリエステル、ビニルエステル、エポ
キシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、アクリル系樹脂、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、フッ
素系樹脂、シリコーン系樹脂等の有機高分子が挙げられ
る。好ましくは、不飽和ポリエステル、ビニルエステル
及びアクリル系樹脂が用いられる。
【0017】組成物に含有させる分散溶媒は、前記した
成分を分散又は溶解させることができるものであればよ
く、特には限定されない。この分散溶媒には、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、スチレン、塩化メチレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン、ジクロロメ
タン、ジクロロエチレン、トリクレン、パークロロエチ
レン、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジグライム、アニ
ソール、メタノール、エタノール、プロパノール、2−
プロパノール、t−ブタノール、エチルセロソルブ、メ
チルセロソルブ、ブチルセロソルブ、フェノール、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2−ペンタ
ノン、3−ペンタノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、トリ
エチルアミン、ピペリジン、ピリジン、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホ
スホルムアミド、N−メチルピロリドン、メタアクリル
酸メチル、フタル酸ジオクチル、水等が用いられる。
成分を分散又は溶解させることができるものであればよ
く、特には限定されない。この分散溶媒には、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、スチレン、塩化メチレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン、ジクロロメ
タン、ジクロロエチレン、トリクレン、パークロロエチ
レン、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジグライム、アニ
ソール、メタノール、エタノール、プロパノール、2−
プロパノール、t−ブタノール、エチルセロソルブ、メ
チルセロソルブ、ブチルセロソルブ、フェノール、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2−ペンタ
ノン、3−ペンタノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、トリ
エチルアミン、ピペリジン、ピリジン、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホ
スホルムアミド、N−メチルピロリドン、メタアクリル
酸メチル、フタル酸ジオクチル、水等が用いられる。
【0018】親水性無機酸化物を含有させる組成物を成
形型に塗布する場合には、親水性無機酸化物とバインダ
とは、重量%に換算して、親水性無機酸化物が20〜9
5%、バインダが5〜80%の範囲で配合されるがこと
が好ましいが、より好ましくは無機酸化物が50〜95
%、バインダが5〜50%で配合される。親水性無機酸
化物が前記の範囲未満であると、プラスッチク製浴槽の
表面層に十分な親水性が付与されにくく、また、親水性
無機酸化物が前記の範囲を超えると、バインダ量が少な
くなり過ぎてしまい、表面層の強度が低下をしてしまう
おそれがある。
形型に塗布する場合には、親水性無機酸化物とバインダ
とは、重量%に換算して、親水性無機酸化物が20〜9
5%、バインダが5〜80%の範囲で配合されるがこと
が好ましいが、より好ましくは無機酸化物が50〜95
%、バインダが5〜50%で配合される。親水性無機酸
化物が前記の範囲未満であると、プラスッチク製浴槽の
表面層に十分な親水性が付与されにくく、また、親水性
無機酸化物が前記の範囲を超えると、バインダ量が少な
くなり過ぎてしまい、表面層の強度が低下をしてしまう
おそれがある。
【0019】親水性無機酸化物とバインダとは、親水性
無機酸化物とバインダとを合せた量が、重量%に換算し
て5〜70%になるようにして分散溶媒に分散される。
なお、前記の分散溶媒に分散させる量は、必ずしもこの
範囲に限定されるものではなく塗布する際のスプレーガ
ン、刷毛ぬり等の塗布する方法によって適性な条件が設
定される。
無機酸化物とバインダとを合せた量が、重量%に換算し
て5〜70%になるようにして分散溶媒に分散される。
なお、前記の分散溶媒に分散させる量は、必ずしもこの
範囲に限定されるものではなく塗布する際のスプレーガ
ン、刷毛ぬり等の塗布する方法によって適性な条件が設
定される。
【0020】また、親水性無機酸化物と抗菌剤とを含有
する組成物を成形型に塗布する場合には、前記した親水
性無機酸化物を含有する組成物を塗布する場合の配合に
加えて、抗菌剤を組成物中の親水性無機酸化物とバイン
ダとを合せたもの100重量部に対して0.1〜1.0
重量部を配合して用いるが、必ずしもこの範囲に限定さ
れるものではない。
する組成物を成形型に塗布する場合には、前記した親水
性無機酸化物を含有する組成物を塗布する場合の配合に
加えて、抗菌剤を組成物中の親水性無機酸化物とバイン
ダとを合せたもの100重量部に対して0.1〜1.0
重量部を配合して用いるが、必ずしもこの範囲に限定さ
れるものではない。
【0021】組成物を作製するにあたって、含有成分の
親水性無機酸化物、抗菌剤、バインダ及び分散溶媒等を
混合する順序は、特には限定されない。
親水性無機酸化物、抗菌剤、バインダ及び分散溶媒等を
混合する順序は、特には限定されない。
【0022】親水性無機酸化物を含有する組成物、また
親水性無機酸化物と抗菌剤とを含有する組成物には、硬
化剤を加えてもよい。この硬化剤には、ターシャリー
(tと略す)−ブチルパーオキシベンゾエート、 ベン
ゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロ
ピルカーボネート、t−ヘキシルパーオキシイソプロピ
ルカーボネート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエー
ト、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシ
ジカーボネートまたはt―ヘキシルパーオキシジエチル
ヘキサノエート等の有機過酸化物、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、メタキシレ
ンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、テ
トラメチレンジイソシアネート、ビス(イソシアネート
メチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネー
ト、水素化ジフェニルメタンジイソシアネートまたはジ
フェニルジイソシアネート等の芳香族、脂環式族、脂肪
族等が用いられる。
親水性無機酸化物と抗菌剤とを含有する組成物には、硬
化剤を加えてもよい。この硬化剤には、ターシャリー
(tと略す)−ブチルパーオキシベンゾエート、 ベン
ゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロ
ピルカーボネート、t−ヘキシルパーオキシイソプロピ
ルカーボネート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエー
ト、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシ
ジカーボネートまたはt―ヘキシルパーオキシジエチル
ヘキサノエート等の有機過酸化物、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、メタキシレ
ンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、テ
トラメチレンジイソシアネート、ビス(イソシアネート
メチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネー
ト、水素化ジフェニルメタンジイソシアネートまたはジ
フェニルジイソシアネート等の芳香族、脂環式族、脂肪
族等が用いられる。
【0023】予め先に成形したプラスチック製浴槽の表
面へ、前記した組成物を塗布して親水性無機酸化物を含
む層、または親水性無機酸化物と抗菌剤とを含む層を形
成させる場合には、組成物に硬化剤を含有させて用い、
そして、親水性無機酸化物、バインダ、抗菌剤等の配合
量は、成形型に塗布する前記した組成物と同様の配合量
で用いられる。
面へ、前記した組成物を塗布して親水性無機酸化物を含
む層、または親水性無機酸化物と抗菌剤とを含む層を形
成させる場合には、組成物に硬化剤を含有させて用い、
そして、親水性無機酸化物、バインダ、抗菌剤等の配合
量は、成形型に塗布する前記した組成物と同様の配合量
で用いられる。
【0024】次に親水性無機酸化物を担持させたり、ま
たは親水性無機酸化物と抗菌剤とを担持させたりするプ
ラスチック製浴槽について説明する。プラスチック製浴
槽には、熱硬化性樹脂が用いられ、そのプラスチック製
浴槽の少なくとも表面で、全面又は一部分に親水性無機
酸化物、または親水性無機酸化物と抗菌剤とが表面層に
担持される。なお、形成される表面層には、親水性無機
酸化物、また親水性無機酸化物と抗菌剤とが分散された
状態で存在していてもよい。そして、その表面層の厚み
は、0.5〜300μmとされるが、必ずしもこの範囲
に限定されるものではない。
たは親水性無機酸化物と抗菌剤とを担持させたりするプ
ラスチック製浴槽について説明する。プラスチック製浴
槽には、熱硬化性樹脂が用いられ、そのプラスチック製
浴槽の少なくとも表面で、全面又は一部分に親水性無機
酸化物、または親水性無機酸化物と抗菌剤とが表面層に
担持される。なお、形成される表面層には、親水性無機
酸化物、また親水性無機酸化物と抗菌剤とが分散された
状態で存在していてもよい。そして、その表面層の厚み
は、0.5〜300μmとされるが、必ずしもこの範囲
に限定されるものではない。
【0025】プラスチック製浴槽を成形する熱硬化性樹
脂の組成物は、熱硬化性樹脂、充填剤、着色剤、硬化
剤、紫外線吸収剤等の成分を含むものからなる。
脂の組成物は、熱硬化性樹脂、充填剤、着色剤、硬化
剤、紫外線吸収剤等の成分を含むものからなる。
【0026】熱硬化性樹脂には、不飽和ポリエステル、
ビニルエステル等の熱硬化性不飽和エステルが好ましく
用いられるが、これらを単独または2種類以上を混合し
て用いることができる。また、これらの熱硬化性樹脂
は、重合性を有するビニル系単量体に希釈されて用いら
れる。この重合性のビニル系単量体には、スチレン、α
メチルスチレン、t−ブチルスチレン、メチル(メタ)
アクリレート、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼ
ン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、メタクリル酸エステ
ル、またはトリアリルシアヌレート等が用いられる。
ビニルエステル等の熱硬化性不飽和エステルが好ましく
用いられるが、これらを単独または2種類以上を混合し
て用いることができる。また、これらの熱硬化性樹脂
は、重合性を有するビニル系単量体に希釈されて用いら
れる。この重合性のビニル系単量体には、スチレン、α
メチルスチレン、t−ブチルスチレン、メチル(メタ)
アクリレート、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼ
ン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、メタクリル酸エステ
ル、またはトリアリルシアヌレート等が用いられる。
【0027】また、充填剤には、耐熱性や耐水性を損な
わないものとして、水酸化アルミニウム、酸化アルミニ
ウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸カル
シウム、珪酸カルシウム、二酸化珪素、アルミン酸カル
シウム、酸化亜鉛またはガラス粉末等が用いられる。こ
れらの充填剤は、2種類以上を混合して用いてもよく、
またシランカップリング剤で表面処理をして用いてもよ
い。
わないものとして、水酸化アルミニウム、酸化アルミニ
ウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸カル
シウム、珪酸カルシウム、二酸化珪素、アルミン酸カル
シウム、酸化亜鉛またはガラス粉末等が用いられる。こ
れらの充填剤は、2種類以上を混合して用いてもよく、
またシランカップリング剤で表面処理をして用いてもよ
い。
【0028】また、硬化剤には、ターシャリー(tと略
す)−ブチルパーオキシベンゾエート、ベンゾイルパー
オキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボ
ネート、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルカーボネ
ート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、ビス(4
−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネー
トまたはt―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエー
ト等の有機過酸化物が用いられる。
す)−ブチルパーオキシベンゾエート、ベンゾイルパー
オキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボ
ネート、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルカーボネ
ート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、ビス(4
−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネー
トまたはt―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエー
ト等の有機過酸化物が用いられる。
【0029】次にプラスチック製浴槽の製造方法につい
て説明する。使用時に大きな荷重がかかるプラスチック
製浴槽の成形には、補強層が浴槽裏面となる成形型に予
め装着される。この補強層は、浴槽とほぼ同形の型にガ
ラス繊維マットを積層し、これに硬化剤等を含む熱硬化
性不飽和ポリエステル樹脂を含浸させ硬化させた後、脱
型して得られる。そしてこの補強層を浴槽の裏面となる
成形型に装着させる。この補強層は雌雄合せ型のキャビ
ティに注入される熱硬化性樹脂組成物の硬化に伴って接
着され、浴槽の補強層として形成される。
て説明する。使用時に大きな荷重がかかるプラスチック
製浴槽の成形には、補強層が浴槽裏面となる成形型に予
め装着される。この補強層は、浴槽とほぼ同形の型にガ
ラス繊維マットを積層し、これに硬化剤等を含む熱硬化
性不飽和ポリエステル樹脂を含浸させ硬化させた後、脱
型して得られる。そしてこの補強層を浴槽の裏面となる
成形型に装着させる。この補強層は雌雄合せ型のキャビ
ティに注入される熱硬化性樹脂組成物の硬化に伴って接
着され、浴槽の補強層として形成される。
【0030】プラスチック製浴槽の表面に防汚性を有す
る表面層を形成させるためには、親水性無機酸化物を含
有する組成物、または親水性無機酸化物と抗菌剤とを含
有する組成物を作製し、この組成物を雌雄合わせ型のう
ち、浴槽表面となる成形型面にスプレーガンによる吹き
付けや刷毛塗り等の方法により、塗布する。次に層を形
成させた成形型を40〜140℃、10〜30分間加熱
した後、浴槽の補強層を装着させたもう一方の成形型と
を合わせて型締めを行う。
る表面層を形成させるためには、親水性無機酸化物を含
有する組成物、または親水性無機酸化物と抗菌剤とを含
有する組成物を作製し、この組成物を雌雄合わせ型のう
ち、浴槽表面となる成形型面にスプレーガンによる吹き
付けや刷毛塗り等の方法により、塗布する。次に層を形
成させた成形型を40〜140℃、10〜30分間加熱
した後、浴槽の補強層を装着させたもう一方の成形型と
を合わせて型締めを行う。
【0031】次に雌雄合せ型で形成されるキャビティに
別に作製する熱硬化性樹脂組成物を圧送注入させる。そ
して、圧力0.2〜0.5MPa、温度40〜140℃
に設定して硬化させる。このとき成形型に形成させた層
は、熱硬化性樹脂組成物が硬化する面に転移される。所
定時間を経過したら成形型より脱型することにより、親
水性無機酸化物、または親水性無機酸化物と抗菌剤とを
担持してなる表面層を有するプラスチック製浴槽が成形
される。なお、成形時の加圧加熱の条件は、前記の範囲
に限定されるものではない。
別に作製する熱硬化性樹脂組成物を圧送注入させる。そ
して、圧力0.2〜0.5MPa、温度40〜140℃
に設定して硬化させる。このとき成形型に形成させた層
は、熱硬化性樹脂組成物が硬化する面に転移される。所
定時間を経過したら成形型より脱型することにより、親
水性無機酸化物、または親水性無機酸化物と抗菌剤とを
担持してなる表面層を有するプラスチック製浴槽が成形
される。なお、成形時の加圧加熱の条件は、前記の範囲
に限定されるものではない。
【0032】次に、予め先に成形したプラスチック製浴
槽へ、組成物を後塗布してその表面に親水性無機酸化
物、または親水性無機酸化物と抗菌剤とを担持させる方
法について説明する。まずプラスチック製浴槽に親水性
無機酸化物、硬化剤等を含有する組成物、または親水性
無機酸化物、抗菌剤、硬化剤等を含む組成物をスプレー
ガンによる吹き付けや刷毛塗り等の方法により塗布し、
室温〜140℃で加熱を行い硬化させる。これによっ
て、親水性無機酸化物、または親水性無機酸化物と抗菌
剤とを担持してなる表面層を有するプラスチック製浴槽
を得ることができる。
槽へ、組成物を後塗布してその表面に親水性無機酸化
物、または親水性無機酸化物と抗菌剤とを担持させる方
法について説明する。まずプラスチック製浴槽に親水性
無機酸化物、硬化剤等を含有する組成物、または親水性
無機酸化物、抗菌剤、硬化剤等を含む組成物をスプレー
ガンによる吹き付けや刷毛塗り等の方法により塗布し、
室温〜140℃で加熱を行い硬化させる。これによっ
て、親水性無機酸化物、または親水性無機酸化物と抗菌
剤とを担持してなる表面層を有するプラスチック製浴槽
を得ることができる。
【0033】前記したように成形したプラスチック製浴
槽へ組成物を後塗布することにより、プラスチック製浴
槽の面に防汚性を有する表面層を形成させることができ
るが、表面層と基材樹脂との密着性、耐久性の観点から
は、成形型に塗布しプラスチック製浴槽に転移させる方
法の方がよい。
槽へ組成物を後塗布することにより、プラスチック製浴
槽の面に防汚性を有する表面層を形成させることができ
るが、表面層と基材樹脂との密着性、耐久性の観点から
は、成形型に塗布しプラスチック製浴槽に転移させる方
法の方がよい。
【0034】プラスチック製浴槽におけるその表面の親
水性と防汚性との関係について説明する。プラスチック
製浴槽の表面は、水の接触角において20°以下になる
と、汚染物質が付着しにくくなり、接触角が10°以下
になるとさらに汚染物質が付着しにくくなり、付着する
汚染物質があったとしても、水による流下洗浄だけで除
去できるようになる。また、抗菌剤の存在によって汚染
物質を資化する微生物の繁殖とぬめりの発生を抑制でき
るようになる。本発明によれば、このような効果を奏す
ることができる。
水性と防汚性との関係について説明する。プラスチック
製浴槽の表面は、水の接触角において20°以下になる
と、汚染物質が付着しにくくなり、接触角が10°以下
になるとさらに汚染物質が付着しにくくなり、付着する
汚染物質があったとしても、水による流下洗浄だけで除
去できるようになる。また、抗菌剤の存在によって汚染
物質を資化する微生物の繁殖とぬめりの発生を抑制でき
るようになる。本発明によれば、このような効果を奏す
ることができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明のプラスチック製浴槽を製造し
た実施例について説明する。成形したプラスチック製浴
槽は、縦0.75m、横1.4m、深さ0.55mの大
きさからなるものである。
た実施例について説明する。成形したプラスチック製浴
槽は、縦0.75m、横1.4m、深さ0.55mの大
きさからなるものである。
【0036】(実施例1) (親水性無機酸化物を含有する組成物の作製)親水性無
機酸化物にはα型酸化アルミニウムの粉末(AM21、
住友化学株式会社製、商品名)、バインダにはビニルエ
ステル(PS−6150、日立化成工業株式会社製、商
品名)、分散溶媒にはブチルセロソルブ、硬化剤にはt
―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート(パーキ
ュアHO、日本油脂株式会社製、商品名)を用いて、組
成物を作製した。α型酸化アルミニウムとビニルエステ
ルの配合割合は、重量比で9(α型酸化アルミニウ
ム):1(ビニルエステル)とし、この配合割合のもの
を50重量%になるようにブチルセロソルブに分散させ
た。また、これには、ビニルエステル100重量部に対
してt―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート1
重量部を配合し、均一に混合した。
機酸化物にはα型酸化アルミニウムの粉末(AM21、
住友化学株式会社製、商品名)、バインダにはビニルエ
ステル(PS−6150、日立化成工業株式会社製、商
品名)、分散溶媒にはブチルセロソルブ、硬化剤にはt
―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート(パーキ
ュアHO、日本油脂株式会社製、商品名)を用いて、組
成物を作製した。α型酸化アルミニウムとビニルエステ
ルの配合割合は、重量比で9(α型酸化アルミニウ
ム):1(ビニルエステル)とし、この配合割合のもの
を50重量%になるようにブチルセロソルブに分散させ
た。また、これには、ビニルエステル100重量部に対
してt―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート1
重量部を配合し、均一に混合した。
【0037】(成形型への塗布)作製した前記の組成物
を、離型処理したプラスチック製浴槽の表面となる側の
金型にスプレーガンを用いて塗布し、100℃、30分
間の加熱を行い硬化させ、層を形成させた。なお、もう
一方の金型には、補強層を装着させた。
を、離型処理したプラスチック製浴槽の表面となる側の
金型にスプレーガンを用いて塗布し、100℃、30分
間の加熱を行い硬化させ、層を形成させた。なお、もう
一方の金型には、補強層を装着させた。
【0038】(熱硬化性樹脂組成物の作製)金型のキャ
ビティに注入させる熱硬化性樹脂組成物には、熱硬化性
樹脂としてスチレンで希釈した50重量%のビニルエス
テル(PS6150、日立化成工業株式会社製、商品
名)100重量部、充填剤として水酸化アルミニウム
(HBT320、昭和電工株式会社製、商品名)200
重量部、硬化剤としてビス(4−t−ブチルシクロヘキ
シル)パーオキシジカーボネート(パーカドックス16
S、化薬アクゾ株式会社製、商品名)0.3重量部、t
―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート(パーキ
ュアHO、日本油脂株式会社製、商品名)1重量部を配
合し、均一に混合したものを用いた。
ビティに注入させる熱硬化性樹脂組成物には、熱硬化性
樹脂としてスチレンで希釈した50重量%のビニルエス
テル(PS6150、日立化成工業株式会社製、商品
名)100重量部、充填剤として水酸化アルミニウム
(HBT320、昭和電工株式会社製、商品名)200
重量部、硬化剤としてビス(4−t−ブチルシクロヘキ
シル)パーオキシジカーボネート(パーカドックス16
S、化薬アクゾ株式会社製、商品名)0.3重量部、t
―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート(パーキ
ュアHO、日本油脂株式会社製、商品名)1重量部を配
合し、均一に混合したものを用いた。
【0039】(プラスチック製浴槽の成形)塗布した金
型ともう一方の金型とを合わせて型締めを行い、形成さ
れるキャビティに作製した前記の熱硬化性樹脂組成物を
注入して、加熱温度100℃、加圧0.3MPa、時間
30分に設定して成形を行い、このとき層をプラスチッ
ク製浴槽側に転移させ、脱型して親水性無機酸化物を担
持させた表面層を有するプラスチック製浴槽を得た。
型ともう一方の金型とを合わせて型締めを行い、形成さ
れるキャビティに作製した前記の熱硬化性樹脂組成物を
注入して、加熱温度100℃、加圧0.3MPa、時間
30分に設定して成形を行い、このとき層をプラスチッ
ク製浴槽側に転移させ、脱型して親水性無機酸化物を担
持させた表面層を有するプラスチック製浴槽を得た。
【0040】(実施例2) (親水性無機酸化物と抗菌剤とを含有する組成物の作
製)親水性無機酸化物には酸化マグネシウムの粉末(N
anoTek,MgO、シーアイ化成株式会社製、商品
名)、抗菌剤には銀を担持させたりん酸カルシウム(P
−02,新東Vセラックス株式会社製、商品名)、バイ
ンダにはビニルエステル(PS−6150、日立化成工
業株式会社製、商品名)、分散溶媒にはブチルセロソル
ブ、硬化剤にはt―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサ
ノエート(パーキュアHO、日本油脂株式会社製、商品
名)を用いて、組成物を作製した。酸化マグネシウムと
ビニルエステルの配合割合は、重量比で9(酸化マグネ
シウム):1(ビニルエステル)とし、この配合割合の
ものを50重量%になるようにブチルセロソルブに分散
させた。また、これにはビニルエステル100重量部に
対して銀を担持させたりん酸カルシウム0.5重量部、
t―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート1重量
部を配合し、均一に混合した。
製)親水性無機酸化物には酸化マグネシウムの粉末(N
anoTek,MgO、シーアイ化成株式会社製、商品
名)、抗菌剤には銀を担持させたりん酸カルシウム(P
−02,新東Vセラックス株式会社製、商品名)、バイ
ンダにはビニルエステル(PS−6150、日立化成工
業株式会社製、商品名)、分散溶媒にはブチルセロソル
ブ、硬化剤にはt―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサ
ノエート(パーキュアHO、日本油脂株式会社製、商品
名)を用いて、組成物を作製した。酸化マグネシウムと
ビニルエステルの配合割合は、重量比で9(酸化マグネ
シウム):1(ビニルエステル)とし、この配合割合の
ものを50重量%になるようにブチルセロソルブに分散
させた。また、これにはビニルエステル100重量部に
対して銀を担持させたりん酸カルシウム0.5重量部、
t―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート1重量
部を配合し、均一に混合した。
【0041】(成形型への塗布)作製した前記の組成物
を、離型処理したプラスチック製浴槽の表面となる側の
金型にスプレーガンを用いて塗布し、100℃、30分
間の加熱を行い硬化させ、層を形成させた。なお、もう
一方の金型には、補強層を装着させた。
を、離型処理したプラスチック製浴槽の表面となる側の
金型にスプレーガンを用いて塗布し、100℃、30分
間の加熱を行い硬化させ、層を形成させた。なお、もう
一方の金型には、補強層を装着させた。
【0042】(熱硬化性樹脂組成物の作製)金型のキャ
ビティに注入させる熱硬化性樹脂組成物は、実施例1に
示した熱硬化性樹脂組成物と同じものを用いたので、熱
硬化性樹脂組成物の詳細は省略する。
ビティに注入させる熱硬化性樹脂組成物は、実施例1に
示した熱硬化性樹脂組成物と同じものを用いたので、熱
硬化性樹脂組成物の詳細は省略する。
【0043】(プラスチック製浴槽の成形)塗布した金
型ともう一方の金型とを合わせて型締めを行い、形成さ
れるキャビティに作製した前記の熱硬化性樹脂組成物を
注入して、加熱温度100℃、加圧0.3MPa、時間
30分に設定して成形を行い、このとき層をプラスチッ
ク製浴槽側に転移させ、脱型して親水性無機酸化物と抗
菌剤とを担持させた表面層を有するプラスチック製浴槽
を得た。
型ともう一方の金型とを合わせて型締めを行い、形成さ
れるキャビティに作製した前記の熱硬化性樹脂組成物を
注入して、加熱温度100℃、加圧0.3MPa、時間
30分に設定して成形を行い、このとき層をプラスチッ
ク製浴槽側に転移させ、脱型して親水性無機酸化物と抗
菌剤とを担持させた表面層を有するプラスチック製浴槽
を得た。
【0044】(実施例3) (親水性無機酸化物と抗菌剤とを含有する組成物の作
製)親水性無機酸化物には酸化珪素の粉末(NanoT
ek,SiO2、シーアイ化成株式会社製、商品名)、
抗菌剤には銀を担持させたりん酸カルシウム(P−0
2,新東Vセラックス株式会社製、商品名)、バインダ
にはビニルエステル(PS−6150、日立化成工業株
式会社製、商品名)、分散溶媒にはブチルセロソルブ、
硬化剤にはt―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエ
ート(パーキュアHO、日本油脂株式会社製、商品名)
を用いて、組成物を作製した。酸化珪素とビニルエステ
ルの配合割合は、重量比で9(酸化珪素):1(ビニル
エステル)とし、この配合割合のものを50重量%にな
るようにブチルセロソルブに分散させた。また、これに
は、ビニルエステル100重量部に対して銀を担持させ
たりん酸カルシウム0.5重量部、t―ヘキシルパーオ
キシジエチルヘキサノエート1重量部を配合し、均一に
混合した。
製)親水性無機酸化物には酸化珪素の粉末(NanoT
ek,SiO2、シーアイ化成株式会社製、商品名)、
抗菌剤には銀を担持させたりん酸カルシウム(P−0
2,新東Vセラックス株式会社製、商品名)、バインダ
にはビニルエステル(PS−6150、日立化成工業株
式会社製、商品名)、分散溶媒にはブチルセロソルブ、
硬化剤にはt―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエ
ート(パーキュアHO、日本油脂株式会社製、商品名)
を用いて、組成物を作製した。酸化珪素とビニルエステ
ルの配合割合は、重量比で9(酸化珪素):1(ビニル
エステル)とし、この配合割合のものを50重量%にな
るようにブチルセロソルブに分散させた。また、これに
は、ビニルエステル100重量部に対して銀を担持させ
たりん酸カルシウム0.5重量部、t―ヘキシルパーオ
キシジエチルヘキサノエート1重量部を配合し、均一に
混合した。
【0045】(成形型への塗布)作製した前記の組成物
を、離型処理したプラスチック製浴槽の表面となる側の
金型にスプレーガンを用いて塗布し、100℃、30分
間の加熱を行い硬化させ、層を形成させた。なお、もう
一方の金型には、補強層を装着させた。
を、離型処理したプラスチック製浴槽の表面となる側の
金型にスプレーガンを用いて塗布し、100℃、30分
間の加熱を行い硬化させ、層を形成させた。なお、もう
一方の金型には、補強層を装着させた。
【0046】(熱硬化性樹脂組成物の作製)成形金型の
キャビティに注入させる熱硬化性樹脂組成物は、実施例
1に示した熱硬化性樹脂組成物と同じものを用いたの
で、熱硬化性樹脂組成物の詳細は省略する。
キャビティに注入させる熱硬化性樹脂組成物は、実施例
1に示した熱硬化性樹脂組成物と同じものを用いたの
で、熱硬化性樹脂組成物の詳細は省略する。
【0047】(プラスチック製浴槽の成形)塗布した金
型ともう一方の金型とを合わせて型締めを行い、形成さ
れるキャビティに作製した前記の熱硬化性樹脂組成物を
注入して、加熱温度100℃、加圧0.3MPa、時間
30分に設定して成形を行い、このとき層をプラスチッ
ク製浴槽側に転移させ、脱型して親水性無機酸化物と抗
菌剤とを担持させた表面層を有するプラスチック製浴槽
を得た。
型ともう一方の金型とを合わせて型締めを行い、形成さ
れるキャビティに作製した前記の熱硬化性樹脂組成物を
注入して、加熱温度100℃、加圧0.3MPa、時間
30分に設定して成形を行い、このとき層をプラスチッ
ク製浴槽側に転移させ、脱型して親水性無機酸化物と抗
菌剤とを担持させた表面層を有するプラスチック製浴槽
を得た。
【0048】(実施例4) (親水性無機酸化物と抗菌剤とを含有する組成物の作
製)親水性無機酸化物には酸化イットリウムの粉末(N
anoTek,Y2O3、シーアイ化成株式会社製、商品
名)、抗菌剤には銀を担持させたりん酸カルシウム(P
−02,新東Vセラックス株式会社製、商品名)、バイ
ンダにはビニルエステル(PS−6150、日立化成工
業株式会社製、商品名)、分散溶媒にはブチルセロソル
ブ、硬化剤にはt―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサ
ノエート(パーキュアHO、日本油脂株式会社製、商品
名)を用いて、組成物を作製した。酸化イットリウムと
ビニルエステルの配合割合は、重量比で9(酸化イット
リウム):1(ビニルエステル)とし、この配合割合の
ものを50重量%になるようにブチルセロソルブに分散
させた。また、これには、ビニルエステル100重量部
に対して銀を担持させたりん酸カルシウム0.5重量
部、t―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート1
重量部を配合し、均一に混合した。
製)親水性無機酸化物には酸化イットリウムの粉末(N
anoTek,Y2O3、シーアイ化成株式会社製、商品
名)、抗菌剤には銀を担持させたりん酸カルシウム(P
−02,新東Vセラックス株式会社製、商品名)、バイ
ンダにはビニルエステル(PS−6150、日立化成工
業株式会社製、商品名)、分散溶媒にはブチルセロソル
ブ、硬化剤にはt―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサ
ノエート(パーキュアHO、日本油脂株式会社製、商品
名)を用いて、組成物を作製した。酸化イットリウムと
ビニルエステルの配合割合は、重量比で9(酸化イット
リウム):1(ビニルエステル)とし、この配合割合の
ものを50重量%になるようにブチルセロソルブに分散
させた。また、これには、ビニルエステル100重量部
に対して銀を担持させたりん酸カルシウム0.5重量
部、t―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート1
重量部を配合し、均一に混合した。
【0049】(成形型への塗布)作製した前記の組成物
を、離型処理したプラスチック製浴槽の表面となる側の
金型にスプレーガンを用いて塗布し、100℃、30分
間の加熱を行い硬化させ、層を形成させた。なお、もう
一方の金型には、補強層を装着させた。
を、離型処理したプラスチック製浴槽の表面となる側の
金型にスプレーガンを用いて塗布し、100℃、30分
間の加熱を行い硬化させ、層を形成させた。なお、もう
一方の金型には、補強層を装着させた。
【0050】(熱硬化性樹脂組成物の作製)成形金型の
キャビティに注入させる熱硬化性樹脂組成物は、実施例
1に示した熱硬化性樹脂組成物と同じものを用いたの
で、熱硬化性樹脂組成物の詳細は省略する。
キャビティに注入させる熱硬化性樹脂組成物は、実施例
1に示した熱硬化性樹脂組成物と同じものを用いたの
で、熱硬化性樹脂組成物の詳細は省略する。
【0051】(プラスチック製浴槽の成形)塗布した金
型ともう一方の金型とを合わせて型締めを行い、形成さ
れるキャビティに作製した前記の熱硬化性樹脂組成物を
注入して、加熱温度100℃、加圧0.3MPa、時間
30分に設定して成形を行い、このとき層をプラスチッ
ク製浴槽側に転移させ、脱型して親水性無機酸化物と抗
菌剤とを担持させた表面層を有するプラスチック製浴槽
を得た。
型ともう一方の金型とを合わせて型締めを行い、形成さ
れるキャビティに作製した前記の熱硬化性樹脂組成物を
注入して、加熱温度100℃、加圧0.3MPa、時間
30分に設定して成形を行い、このとき層をプラスチッ
ク製浴槽側に転移させ、脱型して親水性無機酸化物と抗
菌剤とを担持させた表面層を有するプラスチック製浴槽
を得た。
【0052】(実施例5) (親水性無機酸化物と抗菌剤とを含有する組成物の作
製)親水性無機酸化物には酸化セリウムの粉末(Nan
oTek,CeO、シーアイ化成株式会社製、商品
名)、抗菌剤には銀を担持させたりん酸カルシウム(P
−02,新東Vセラックス株式会社製、商品名)、バイ
ンダにはビニルエステル(PS−6150、日立化成工
業株式会社製、商品名)、分散溶媒にはブチルセロソル
ブ、硬化剤にはt―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサ
ノエート(パーキュアHO、日本油脂株式会社製、商品
名)を用いて、組成物を作製した。酸化セリウムとビニ
ルエステルの配合割合は、重量比で9(酸化セリウ
ム):1(ビニルエステル)とし、この配合割合のもの
を50重量%になるようにブチルセロソルブに分散させ
た。また、これには、ビニルエステル100重量部に対
して銀を担持させたりん酸カルシウム0.5重量部、t
―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート1重量部
を配合し、均一に混合した。
製)親水性無機酸化物には酸化セリウムの粉末(Nan
oTek,CeO、シーアイ化成株式会社製、商品
名)、抗菌剤には銀を担持させたりん酸カルシウム(P
−02,新東Vセラックス株式会社製、商品名)、バイ
ンダにはビニルエステル(PS−6150、日立化成工
業株式会社製、商品名)、分散溶媒にはブチルセロソル
ブ、硬化剤にはt―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサ
ノエート(パーキュアHO、日本油脂株式会社製、商品
名)を用いて、組成物を作製した。酸化セリウムとビニ
ルエステルの配合割合は、重量比で9(酸化セリウ
ム):1(ビニルエステル)とし、この配合割合のもの
を50重量%になるようにブチルセロソルブに分散させ
た。また、これには、ビニルエステル100重量部に対
して銀を担持させたりん酸カルシウム0.5重量部、t
―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート1重量部
を配合し、均一に混合した。
【0053】(成形型への塗布)作製した前記の組成物
を、離型処理したプラスチック製浴槽の表面となる側の
金型にスプレーガンを用いて塗布し、100℃、30分
間の加熱を行い硬化させ、層を形成させた。なお、もう
一方の金型には、補強層を装着させた。
を、離型処理したプラスチック製浴槽の表面となる側の
金型にスプレーガンを用いて塗布し、100℃、30分
間の加熱を行い硬化させ、層を形成させた。なお、もう
一方の金型には、補強層を装着させた。
【0054】(熱硬化性樹脂組成物の作製)成形金型の
キャビティに注入させる熱硬化性樹脂組成物は、実施例
1に示した熱硬化性樹脂組成物と同じものを用いたの
で、熱硬化性樹脂組成物の詳細は省略する。
キャビティに注入させる熱硬化性樹脂組成物は、実施例
1に示した熱硬化性樹脂組成物と同じものを用いたの
で、熱硬化性樹脂組成物の詳細は省略する。
【0055】(プラスチック製浴槽の成形)塗布した金
型ともう一方の金型とを合わせて型締めを行い、形成さ
れるキャビティに作製した前記の熱硬化性樹脂組成物を
注入して、加熱温度100℃、加圧0.3MPa、時間
30分に設定して成形を行い、このとき層をプラスチッ
ク製浴槽側に転移させ、脱型して親水性無機酸化物と抗
菌剤とを担持させた表面層を有するプラスチック製浴槽
を得た。
型ともう一方の金型とを合わせて型締めを行い、形成さ
れるキャビティに作製した前記の熱硬化性樹脂組成物を
注入して、加熱温度100℃、加圧0.3MPa、時間
30分に設定して成形を行い、このとき層をプラスチッ
ク製浴槽側に転移させ、脱型して親水性無機酸化物と抗
菌剤とを担持させた表面層を有するプラスチック製浴槽
を得た。
【0056】(実施例6) (親水性無機酸化物と抗菌剤とを含有する組成物の作
製)親水性無機酸化物にはアナターゼ型酸化チタン(S
TK−01、石原産業株式会社製、商品名)、抗菌剤に
は銀を担持させたりん酸カルシウム(P−02,新東V
セラックス株式会社製、商品名)、バインダにはビニル
エステル(PS−6150、日立化成工業株式会社製、
商品名)、分散溶媒にはブチルセロソルブ、硬化剤には
t―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート(パー
キュアHO、日本油脂株式会社製、商品名)を用いて、
組成物を作製した。アナターゼ型酸化チタンとビニルエ
ステルの配合割合は、重量比で9(アナターゼ型酸化チ
タン):1(ビニルエステル)とし、この配合割合のも
のを50重量%になるようにブチルセロソルブに分散さ
せた。また、これには、ビニルエステル100重量部に
対して銀を担持させたりん酸カルシウム0.5重量部、
t―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート1重量
部を配合し、均一に混合した。
製)親水性無機酸化物にはアナターゼ型酸化チタン(S
TK−01、石原産業株式会社製、商品名)、抗菌剤に
は銀を担持させたりん酸カルシウム(P−02,新東V
セラックス株式会社製、商品名)、バインダにはビニル
エステル(PS−6150、日立化成工業株式会社製、
商品名)、分散溶媒にはブチルセロソルブ、硬化剤には
t―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート(パー
キュアHO、日本油脂株式会社製、商品名)を用いて、
組成物を作製した。アナターゼ型酸化チタンとビニルエ
ステルの配合割合は、重量比で9(アナターゼ型酸化チ
タン):1(ビニルエステル)とし、この配合割合のも
のを50重量%になるようにブチルセロソルブに分散さ
せた。また、これには、ビニルエステル100重量部に
対して銀を担持させたりん酸カルシウム0.5重量部、
t―ヘキシルパーオキシジエチルヘキサノエート1重量
部を配合し、均一に混合した。
【0057】(成形型への塗布)作製した前記の組成物
を、離型処理したプラスチック製浴槽の表面となる側の
金型にスプレーガンを用いて塗布し、100℃、30分
間の加熱を行い硬化させ、層を形成させた。なお、もう
一方の金型には、補強層を装着させた。
を、離型処理したプラスチック製浴槽の表面となる側の
金型にスプレーガンを用いて塗布し、100℃、30分
間の加熱を行い硬化させ、層を形成させた。なお、もう
一方の金型には、補強層を装着させた。
【0058】(熱硬化性樹脂組成物の作製)成形金型の
キャビティに注入させる熱硬化性樹脂組成物は、実施例
1に示した熱硬化性樹脂組成物と同じものを用いたの
で、熱硬化性樹脂組成物の詳細は省略する。
キャビティに注入させる熱硬化性樹脂組成物は、実施例
1に示した熱硬化性樹脂組成物と同じものを用いたの
で、熱硬化性樹脂組成物の詳細は省略する。
【0059】(プラスチック製浴槽の成形)塗布した金
型ともう一方の金型とを合わせて型締めを行い、形成さ
れるキャビティに作製した前記の熱硬化性樹脂組成物を
注入して、加熱温度100℃、加圧0.3MPa、時間
30分に設定して成形を行い、このとき層をプラスチッ
ク製浴槽側に転移させ、脱型して親水性無機酸化物と抗
菌剤とを担持させた表面層を有するプラスチック製浴槽
を得た。
型ともう一方の金型とを合わせて型締めを行い、形成さ
れるキャビティに作製した前記の熱硬化性樹脂組成物を
注入して、加熱温度100℃、加圧0.3MPa、時間
30分に設定して成形を行い、このとき層をプラスチッ
ク製浴槽側に転移させ、脱型して親水性無機酸化物と抗
菌剤とを担持させた表面層を有するプラスチック製浴槽
を得た。
【0060】(比較例1)比較例1として、金型に塗布
する組成物のうち、親水性無機酸化物及び抗菌剤を含有
させないで、その他の成分のバインダ、分散溶媒及び硬
化剤は実施例1と同じにして組成物を作製し、実施例1
と同様の方法により、金型に塗布した。また、プラスチ
ック製浴槽は、実施例1と同じ熱硬化性樹脂組成物を用
いて、同じ方法により同じ大きさの浴槽を成形した。
する組成物のうち、親水性無機酸化物及び抗菌剤を含有
させないで、その他の成分のバインダ、分散溶媒及び硬
化剤は実施例1と同じにして組成物を作製し、実施例1
と同様の方法により、金型に塗布した。また、プラスチ
ック製浴槽は、実施例1と同じ熱硬化性樹脂組成物を用
いて、同じ方法により同じ大きさの浴槽を成形した。
【0061】(試験例1)実施例1〜6及び比較例1で
成形した浴槽から縦20cm、横10cmの試験片を切
り取り、この試験片を実際の家庭の浴槽に取り付け、1
ヶ月間の防汚性モニター試験を行った。なお、試験片は
浴槽の喫水面付近がかかる位置に取り付け、また日々の
浴槽を洗浄するときにおいて、試験片には水道水のみを
流下させる洗浄方法とした。そして、1ヶ月後の試験片
の汚れ具合を目視による観察を行い評価した。結果を表
1に示す。
成形した浴槽から縦20cm、横10cmの試験片を切
り取り、この試験片を実際の家庭の浴槽に取り付け、1
ヶ月間の防汚性モニター試験を行った。なお、試験片は
浴槽の喫水面付近がかかる位置に取り付け、また日々の
浴槽を洗浄するときにおいて、試験片には水道水のみを
流下させる洗浄方法とした。そして、1ヶ月後の試験片
の汚れ具合を目視による観察を行い評価した。結果を表
1に示す。
【0062】実施例1は、石鹸かす等の汚れ物質の付着
が無くきれいな状態を維持していた。実施例2〜6は、
石鹸かすの付着や微生物の繁殖によるぬめりもなく、き
れいな状態を維持していた。これに対して比較例1は、
特に喫水面付近に汚れが多く付着しており、防汚性に劣
っていた。
が無くきれいな状態を維持していた。実施例2〜6は、
石鹸かすの付着や微生物の繁殖によるぬめりもなく、き
れいな状態を維持していた。これに対して比較例1は、
特に喫水面付近に汚れが多く付着しており、防汚性に劣
っていた。
【0063】(試験例2)実施例1〜6及び比較例1で
成形した浴槽から縦10cm、横10cmの試験片を切
り取り、この試験片の表面に汚染物質とするカーボンブ
ラックを分散させたサラダ油を強制的に付着させて、こ
の汚染物質の洗浄による除去具合を評価した。なお、洗
浄は、付着10分後に付着面に向けて水道水を10秒間
流下させる方法を用いた。評価した結果を表1に示す。
成形した浴槽から縦10cm、横10cmの試験片を切
り取り、この試験片の表面に汚染物質とするカーボンブ
ラックを分散させたサラダ油を強制的に付着させて、こ
の汚染物質の洗浄による除去具合を評価した。なお、洗
浄は、付着10分後に付着面に向けて水道水を10秒間
流下させる方法を用いた。評価した結果を表1に示す。
【0064】(試験例3)実施例1〜6及び比較例1で
成形した浴槽から縦10cm、横10cmの試験片を切
り取り、この試験片を用いてサンシャインウェザーメー
タで240時間の耐候試験を行い、試験片表面の光沢、
色調変化等を目視による観察を行い評価した。結果を表
1に示す。
成形した浴槽から縦10cm、横10cmの試験片を切
り取り、この試験片を用いてサンシャインウェザーメー
タで240時間の耐候試験を行い、試験片表面の光沢、
色調変化等を目視による観察を行い評価した。結果を表
1に示す。
【0065】(試験例4)実施例1〜6及び比較例1で
成形した浴槽の親水性試験を行った。なお、親水性は、
水道水を浴槽にかけ、この水の広がり具合から評価し
た。結果を表1に示す。
成形した浴槽の親水性試験を行った。なお、親水性は、
水道水を浴槽にかけ、この水の広がり具合から評価し
た。結果を表1に示す。
【0066】(試験例5)実施例1〜6及び比較例1で
成形した浴槽の親水性を定量的に評価するために、これ
らの浴槽から試験片を切り取り、この試験片にパスツー
ルピペットを用いて水滴(0.03mL)を滴下し、そ
の水滴の接触角を測定した。なお、接触角の測定には協
和界面科学株式会社製の接触角計(CA−X150型)
を用いた。結果を表1に示す。
成形した浴槽の親水性を定量的に評価するために、これ
らの浴槽から試験片を切り取り、この試験片にパスツー
ルピペットを用いて水滴(0.03mL)を滴下し、そ
の水滴の接触角を測定した。なお、接触角の測定には協
和界面科学株式会社製の接触角計(CA−X150型)
を用いた。結果を表1に示す。
【0067】(試験例6)実施例1〜6及び比較例1で
成形した浴槽から試験片(5cm)を切り取り、この試
験片を用いて表面の抗菌性を評価した。抗菌性の試験方
法は、社団法人住宅設備システム協会の規格で制定され
ている抗菌力試験方法(フィルム密着法)に従った。試
験片に菌液を滴下し、ポリエチレンフィルムで密着し、
ふ卵器に入れて35℃、24時間保存した。24時間後
に取り出した前記試験片から菌を洗い出し、選択培地で
培養して計数し、初期の菌数と24時間後の菌数とを比
較した。なお、菌には、大腸菌IFO03972株、黄
色葡萄状球菌IFO12732株を使用した。測定結果
を表1に示す。
成形した浴槽から試験片(5cm)を切り取り、この試
験片を用いて表面の抗菌性を評価した。抗菌性の試験方
法は、社団法人住宅設備システム協会の規格で制定され
ている抗菌力試験方法(フィルム密着法)に従った。試
験片に菌液を滴下し、ポリエチレンフィルムで密着し、
ふ卵器に入れて35℃、24時間保存した。24時間後
に取り出した前記試験片から菌を洗い出し、選択培地で
培養して計数し、初期の菌数と24時間後の菌数とを比
較した。なお、菌には、大腸菌IFO03972株、黄
色葡萄状球菌IFO12732株を使用した。測定結果
を表1に示す。
【0068】実施例2〜6は、抗菌効果があり微生物の
繁殖を抑制させることができることを示している。実施
例1及び比較例1は、抗菌剤が存在しないので抗菌効果
を示していない。なお、表1中の総合評価において、◎
は良好、○は比較的良好、×は不適を示している。
繁殖を抑制させることができることを示している。実施
例1及び比較例1は、抗菌剤が存在しないので抗菌効果
を示していない。なお、表1中の総合評価において、◎
は良好、○は比較的良好、×は不適を示している。
【0069】
【表1】
【0070】表1に示すように、総合評価として、実施
例2〜6のプラスチック製浴槽は、防汚性、耐候性、親
水性、抗菌性のいずれの試験においても、良好な結果を
示している。また、実施例1は、抗菌性試験を除いて実
施例2〜6と同等の結果を示している。また、実施例6
は、耐候性試験において僅かながら表面の白化が観察さ
れた。これに対して、比較例1の浴槽は、耐候性試験を
除いていずれの試験においても劣っている。
例2〜6のプラスチック製浴槽は、防汚性、耐候性、親
水性、抗菌性のいずれの試験においても、良好な結果を
示している。また、実施例1は、抗菌性試験を除いて実
施例2〜6と同等の結果を示している。また、実施例6
は、耐候性試験において僅かながら表面の白化が観察さ
れた。これに対して、比較例1の浴槽は、耐候性試験を
除いていずれの試験においても劣っている。
【0071】
【発明の効果】本発明になる表面に親水性無機酸化物、
または親水性無機酸化物と抗菌剤とを担持させたプラス
チック製浴槽には、耐久性があり、親水性、または親水
性と抗菌性に優れた防汚性を有する表面層を形成させる
ことができる。また、本発明になる製造方法は、親水性
無機酸化物、または親水性無機酸化物と抗菌剤とを成形
型に塗布して層を形成させた後、成形型に熱硬化性樹脂
組成物を注入して成形するだけの工程なので、親水性無
機酸化物、または親水性無機酸化物と抗菌剤とを担持さ
せた表面層を有するプラスチック製浴槽を容易に製造す
ることができる。
または親水性無機酸化物と抗菌剤とを担持させたプラス
チック製浴槽には、耐久性があり、親水性、または親水
性と抗菌性に優れた防汚性を有する表面層を形成させる
ことができる。また、本発明になる製造方法は、親水性
無機酸化物、または親水性無機酸化物と抗菌剤とを成形
型に塗布して層を形成させた後、成形型に熱硬化性樹脂
組成物を注入して成形するだけの工程なので、親水性無
機酸化物、または親水性無機酸化物と抗菌剤とを担持さ
せた表面層を有するプラスチック製浴槽を容易に製造す
ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 唯岡 英介 茨城県下館市大字下江連1250番地 日立化 成工業株式会社結城工場内 (72)発明者 河田 博之 茨城県下館市大字下江連1250番地 日立化 成工業株式会社結城工場内 (72)発明者 石川 敬郎 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 大石 知司 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 嘉本 大五郎 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 4F100 AA17A AA18A AA19A AA19H AA20A AH02H AK01B AK21 BA02 CA02 CA12A CA23 EH46 GB07 JB05A JB13B 4F204 AA36 AB01 AB16 AB17 AD11 AG03 AH49 EA03 EB01 EB13 EB24 EF01 EF05 FA01 FB01 FB13 FB24 FF01 4J038 EA011 HA216 NA06 PC08
Claims (5)
- 【請求項1】 表面に、親水性無機酸化物を担持させて
なるプラスチック製浴槽。 - 【請求項2】 表面に、親水性無機酸化物及び抗菌剤を
担持させてなるプラスチック製浴槽。 - 【請求項3】 親水性無機酸化物が酸化アルミニウム、
酸化マグネシウム、酸化珪素、酸化セリウム及び酸化イ
ットリウムの群から選ばれる1種以上である請求項1又
は請求項2に記載のプラスチック製浴槽。 - 【請求項4】 成形型に親水性無機酸化物を塗布して層
を形成させた後、成形型に熱硬化性樹脂組成物を注入し
て前記層を熱硬化性樹脂組成物が硬化する面に転移させ
て成形することを特徴とする請求項1又は請求項3に記
載のプラスチック製浴槽の製造方法。 - 【請求項5】 成形型に親水性無機酸化物及び抗菌剤を
塗布して層を形成させた後、成形型に熱硬化性樹脂組成
物を注入して前記層を熱硬化性樹脂組成物が硬化する面
に転移させて成形することを特徴とする請求項2又は請
求項3に記載のプラスチック製浴槽の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11085768A JP2000273401A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | プラスチック製浴槽及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11085768A JP2000273401A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | プラスチック製浴槽及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000273401A true JP2000273401A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13868064
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11085768A Pending JP2000273401A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | プラスチック製浴槽及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000273401A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009093688A1 (ja) | 2008-01-25 | 2009-07-30 | Fujifilm Corporation | 防かび作用を有する親水性組成物及び親水性部材 |
| JP2010209356A (ja) * | 2003-01-17 | 2010-09-24 | Univ Of Missouri Curators | 炭素顔料を含有する腐食抵抗性コーティング |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP11085768A patent/JP2000273401A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010209356A (ja) * | 2003-01-17 | 2010-09-24 | Univ Of Missouri Curators | 炭素顔料を含有する腐食抵抗性コーティング |
| WO2009093688A1 (ja) | 2008-01-25 | 2009-07-30 | Fujifilm Corporation | 防かび作用を有する親水性組成物及び親水性部材 |
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|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040901 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050106 |