JP2000273721A - ナイロン/ポリエステル系モノフィラメント - Google Patents

ナイロン/ポリエステル系モノフィラメント

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JP2000273721A
JP2000273721A JP11079404A JP7940499A JP2000273721A JP 2000273721 A JP2000273721 A JP 2000273721A JP 11079404 A JP11079404 A JP 11079404A JP 7940499 A JP7940499 A JP 7940499A JP 2000273721 A JP2000273721 A JP 2000273721A
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JP
Japan
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nylon
monofilament
polyester
polymer
polyamide
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JP11079404A
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Yukihisa Yamamoto
恭久 山本
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DEYUERU KK
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DEYUERU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的安価に供給でき、強度や表面滑性に優
れているとともに、魚の「当たり」を敏感に反映し得る
ような特性を発揮する釣り糸として好適な新しいタイプ
のフィラメントを提供する。 【解決手段】 ポリアミド系重合体にポリエステル系重
合体を機械的に混練した組成物から一体的に製糸された
ナイロン/ポリエステル系モノフィラメント、およびこ
のフィラメントから成る釣糸。特に好ましい態様に従え
ば、ポリアミド系重合体100重量部に対してポリエス
テル系重合体が5〜25重量部の割合で混練される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣糸等に使用され
るのに好適なモノフィラメントに関する。
【0002】
【従来の技術】釣り人気の上昇にともない、釣糸にも各
種の材料が使用され多様な性能向上が求められている。
現在、釣糸として最も多用されているのは、ポリアミド
系、すなわち、ナイロン系モノフィラメントであり、次
いでフロロカーボン系モノフィラメントが用いられ、こ
の他に、少量であるがポリエステル系の釣糸も見られ
る。
【0003】このうち、ポリアミド(ナイロン)系モノ
フィラメントから成る釣糸は、安価であり柔軟性にも優
れ、さらに結節強さを含む強度が大きいという点におい
て釣糸として使用されるのに適しているが、表面滑性や
吸水性(撥水性)の点では必ずしも充分でない。一方、
フロロカーボン(フッ素樹脂)系モノフィラメントは、
強度が高く表面滑性や吸水性(撥水性)の点ではナイロ
ン系モノフィラメントよりも優れているが、結節強さで
はナイロン系に比べて劣り、特に、高価であることが難
点である。この点、ポリエステル系繊維から成る釣糸
は、低価格であるが、硬くて使いにくいためにあまり受
け入れなれていない。
【0004】従来より、これらの釣糸に使用されるモノ
フィラメントの短所を可及的に改良するために専ら採用
されてきた方法は、特定の性質を付与するような添加剤
を被覆したり含浸させるという方法である。例えば、モ
ノフィラメントに滑性等を付与する目的で、フィラメン
トの外周にシリコーン(有機ケイ素系樹脂)撥水剤の被
覆を施したり(実公昭49−38230号公報)、有機
ケイ素系樹脂やフッ素系樹脂の分散液にモノフィラメン
トを接触させて該樹脂成分をモノフィラメント中に含浸
させるという方法が提案されている(特開昭60−19
0266号公報、特開昭60−224885号公報)。
また、フッ素系樹脂を水性分散液としてポリアミドのよ
うな熱可塑性樹脂に添加して成形した後、この成形物を
再びフッ素系樹脂の水性分散液に接触させることによ
り、ポリアミド(ナイロン)の表面にフッ素系樹脂を含
浸させる手法もある(特開平2−269877号公
報)。しかしながら、このようにフィラメントの表面に
単に改質用添加剤を被覆したり含浸(透過)させる方法
では長期間使用すると該添加剤が分離して所望の効果が
低下、消失してしまうおそれがある。
【0005】本発明者は、上記のごとき従来の手法とは
全く異なり、ナイロン系(ポリアミド系)重合体と少量
のフッ素重合体とをポリマーアロイを形成する場合のよ
うに強引に機械的に混練し製糸することにより、ナイロ
ン/フッ素系モノフィラメントを得る技術を提示した
(特願平9−159151号)。このモノフィラメント
は、結節強さや表面滑性などに優れながら安価に製造で
きるので釣糸などに使用されるのに適しているが、さら
に改良すべき点が残されていないわけではない。例え
ば、魚が食餌しようとするときの「当たり」が釣り手に
伝わるような特性がさらに優れていれば釣り糸として一
層好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、比較
的安価に供給でき、強度(結節強さを含む)や表面滑性
に優れているとともに、魚の「当たり」を敏感に反映し
得るような特性を発揮する釣り糸として好適な新しいタ
イプのフィラメントを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、本発明者ら
が先に案出した技術に従い、ポリアミド系重合体とポリ
エステル系重合体とから一体的に製糸して得られるモノ
フィラメントは、釣糸等として使用されるのに好適な諸
特性を発現することを見出して本発明を導き出したもの
である。
【0008】すなわち、本発明はポリアミド系重合体に
ポリエステル系重合体を機械的に混練した組成物から一
体的に製糸されたことを特徴とするナイロン/ポリエス
テル系モノフィラメントを提供する。本発明の特に好ま
しい態様に従えば、ポリアミド系重合体100重量部に
対してポリエステル系重合体が5〜25重量部の割合で
混練される。さらに、本発明は、上記のごときナイロン
/ポリエステル系モノフィラメントから成ることを特徴
とする釣り糸を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のモノフィラメントを構成
するポリアミド系重合体としては従来より知られている
各種のナイロン系重合体を使用することができ、例え
ば、ナイロン6(構成単位:カプロアミド)の他、ナイ
ロン66(構成単位:ヘキサメチレンアジパミド)、ナ
イロン12(構成単位:ドデカンアミド)、ナイロン6
10(構成単位:ヘキサメチレンセバチド)、ナイロン
MXD6(構成単位:メタキシレンアジパミド)などの
各種のポリアミド(ナイロン)またはそれらの共重合
体、特に、ナイロン6を主成分とし、これにナイロン6
6やナイロン12が共重合したナイロン6/66コポリ
マーやナイロン6/12コポリマーなどが挙げられ、こ
れらを混合して用いることもできる。
【0010】また、本発明のモノフィラメントに用いら
れるポリエステル系重合体とは、ポリエステル繊維とし
てよく知られたPET(ポリエチレンテレフタレート)
繊維を構成するPET重合体を指称し、全芳香属系ポリ
エステルは除く。
【0011】本発明のモノフィラメントは、上記のよう
なポリアミド系重合体とポリエステル系重合体とをその
まま(通常はそれぞれのチップの状態で)強制的に混練
した後、製糸(溶融紡糸)することによって得られるこ
とを特徴とするものであり、かくして、得られるモノフ
ィラメントは、ポリアミド系重合体中にポリエステル系
重合体が均一に分散されている。
【0012】本発明のモノフィラメントにおいては、ポ
リアミド系重合体100重量部に対してポリエステル系
重合体を5〜25重量部の割合で混練する。ポリエステ
ル系重合体が5重量部より少ないと表面滑性が好ましく
ないという問題があり、他方、25重量部よりも多すぎ
ると強力の低下を招くという不都合が生じるからであ
る。なお、ポリアミド系重合体とポリエステル系重合体
の混合物に、他の添加剤、例えば、熱安定剤、ポリオレ
フィン系着色剤、ナイロン系着色剤、可塑剤を含有させ
ることもできる。
【0013】このように機械的に混練した組成物からモ
ノフィラメントを製糸するには、紡糸温度280〜31
0℃、好ましくは290〜305℃として溶融紡出し、
得られた紡出条を不活性液体(例えば、水、グリセリン
など)で冷却固化させて未延伸モノフィラメントとし、
次いで、これを常法により延伸するとよい。
【0014】紡出糸条の冷却固化に際しては糸条が結晶
化を開始する前の位置で、20〜60℃、好ましくは3
0〜40℃の液体冷却槽に導入すると太くて斑の無い均
一なモノフィラメントを得ることができる。
【0015】未延伸モノフィラメントの延伸は、常法に
従って多段延伸法により行い、例えば、80〜95℃、
の不活性液体中で3.0〜3.6倍程度に第1段延伸
し、次に、200〜250℃の気体浴(例えば、乾燥空
気雰囲気)中で2.0〜2.2倍の延伸倍率で第2段延
伸を行う。必要に応じて延伸処理後に、熱セットまたは
リラックス処理を施す。
【0016】以上のようにして得られる本発明のナイロ
ン/ポリエステル系モノフィラメントは、釣糸として用
いられたときに、結節強度を含む強度や表面滑性が優れ
ているのみならず、強度の割に伸びが小さいという特性
を有していることが確認されている。
【0017】
【実施例】以下に本発明の特徴をさらに明かにするため
に実施例を示すが、本発明はこの実施例によって制限さ
れるものではない。実施例1:モノフィラメントの製糸 ポリアミド系重合体としてナイロン6/共重合体〔宇部
興産製5033T:ナイロン6(85%)/ナイロン6
6(15%)、相対粘度4.2、曲げ弾性率95(Kg/
mm2)、モノマー含有率4.0重量%〕を用い、これ
に、ポリエステル系重合体としてPET(ポリエチレン
テレフタレート)(三菱化学製ノバペット、数平均分子
量:約20,000、粘度:280℃のとき2000〜
3000ポイズ)を下記の表に示す割合で添加し、単軸
スクリュー型エクストルーダーを用いて機械的に強制混
練し紡糸温度305℃において溶融紡出した。紡糸ノズ
ルの直下、冷却液面までの距離15cmとなるように設置
された長さ1.5mの冷却槽中に紡出糸条を導入し冷却
固化して12m/分の速度で引き取った。引き続き、こ
の未延伸フィラメントを95℃の水浴中で延伸倍率3.
2倍の第1段延伸を行い、さらに220℃の乾燥空気雰
囲気中で全延伸倍率が5.4倍になるように第2段延伸
を行い、直径0.25〜0.26mmのモノフィラメント
を得た。
【0018】実施例2:物性測定 得られたモノフィラメントの引張強力(kg)、引張強度
(g/d)、引張伸度(%)、結節強力(kg)、結節強度
(g/d)、結節伸度(%)を測定し、さらに、引抜き法
により表面滑性を測定した。
【0019】なお、それぞれの物性測定は、大略、次の
ように行った。 引張強力、引張伸度、引張強度:インストロン型試験機
の1種である島津オートグラフS−500Dを用い、各
釣糸サンプルに一定の引張強度で荷重を加えて切断する
までの応力を測定し、切断時の荷重を引張強力(kg)、
その時の伸び率を引張伸度(%)、また、切断時の荷重
を糸の断面積(d:デニール)で除した値を引張強度
(g/d)とした。
【0020】結節強力、結節伸度、結節強度:各釣糸を
まむすびで一回強く結節した後、上記と同様に島津オー
トグラフS−500Dを用いて各サンプルに一定の引張
速度で荷重を加え、切断時の荷重を結節強力(kg)、伸
び率を結節伸度(%)、切断時の荷重を糸の断面積で除
した値を結節強度(g/d)とした。
【0021】表面滑性:島津オートグラフS−500D
を用い、ポリプロピレン製の板で材料をはさみ下部のチ
ャックに固定し、各サンプルに一定の引張速度で荷重を
加え抜けた時点における強力(kg)を表面滑性の尺度と
した。この値が小さいほど表面滑性が優れていることに
なる。
【0022】物性測定の結果を表1に示す。表中、PE
Tの添加量は、ポリアミド系重合体(5033T)10
0重量部に対する割合である。サンプルNo.3は、サン
プルNO.2の組成に着色剤として10923(ピンク)
および11072(イエロー)〔大日精化製、ナイロン
6マスターバッチ〕をそれぞれ1.5重量%添加したも
のである。また、サンプルNO.5は、本発明者による特
願平9−159151号に開示したナイロン/フッ素系
モノフィラメント(フッ素系重合体としてポリフッ化ビ
ニリデンを1.2重量%含有する)の0.25mmから成
る比較系である。さらに、サンプルNo.6はナイロン
(5033T)のみの0.25mmモノフィラメントから
成る比較系である。
【0023】
【表1】
【0024】表1に示す結果から理解されるように、本
発明に従うナイロン/ポリエステル系モノフィラメント
(No.1〜4)は、ナイロンのみから成る比較糸(サン
プルNo.6)およびナイロン/フッ素系モノフィラメン
トから成る比較糸(サンプルNo.5)と同等以上の引張
強度や結節強度を有するとともに、ナイロン/フッ素系
モノフィラメント(サンプルNo.5)と同等以上に表面
滑性が優れ、しかも、引張強度や結節強度が高い割に伸
びが少ないという特性を有する。
【0025】このような特性は、釣糸として用いられた
場合、魚の食餌時の「当たり」を敏感に反映することが
予測される。そこで、以下の実施例3に示すような官能
試験を行った。
【0026】実施例3:「当たり」等の官能試験 実施例2で物性測定したサンプルNo.2、5および6の
糸を用い、釣り歴10年以上の釣り手10名により、以
下のように釣り糸としての適性に関する官能試験を行っ
た。 1)当たり:各釣り手に上記の糸を交互に用いて1日か
けて磯釣りを行ってもらい、その「当たり」の触感の良
さを尋ねたところ、全員がNo.2>No.5>No.6の順
で良好であると答えた。 2)遠投性:各釣り手に2回ずつ、シングルハンドで振
ってルアーを飛ばす距離を測定し、その平均値を算出し
たところ、No.2(27.2m)、No.3(23.5
m)、No.5(19.8m)であり、No.2の場合は3
0m以上飛ぶ場合も認められた。 3)スレ:ブッシュの中にルアーを入れて引き抜くこと
により、釣り糸にささくれ等が出現するかを調べた。N
o.2およびNo.5の糸については、殆どささくれが認
められなかったが、No.6の糸については数回のテスト
後に明らかなささくれが認められた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド系重合体にポリエステル系重
    合体を機械的に混練した組成物から一体的に製糸された
    ことを特徴とするナイロン/ポリエステル系モノフィラ
    メント。
  2. 【請求項2】 ポリアミド系重合体100重量部に対し
    てポリエステル系重合体が5〜25重量部の割合で混練
    されることを特徴とする請求項1のナイロン/ポリエス
    テル系モノフィラメントから成ることを特徴とする釣り
    糸。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項3のナイロン/ポ
    リエステル系モノフィラメントから成ることを特徴とす
    る釣り糸。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013048086A3 (en) * 2011-09-27 2013-05-23 Kolon Industries, Inc. Method for manufacturing poly(ethyleneterephthalate) drawn fiber, poly(ethyleneterephthalate) drawn fiber and tire-cord

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013048086A3 (en) * 2011-09-27 2013-05-23 Kolon Industries, Inc. Method for manufacturing poly(ethyleneterephthalate) drawn fiber, poly(ethyleneterephthalate) drawn fiber and tire-cord
US9359696B2 (en) 2011-09-27 2016-06-07 Kolon Industries, Inc. Method for manufacturing poly(ethyleneterephthalate) drawn fiber, poly(ethyleneterephthalate) drawn fiber and tire-cord

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