JP2000273828A - 衝撃吸収防護柵 - Google Patents

衝撃吸収防護柵

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博 吉田
Kinshi Hitosugi
欣志 一杉
Toshimitsu Nomura
利充 野村
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KANAMORI TOHEI SHOJI KK
Yoshida Kozo Dezain YK
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KANAMORI TOHEI SHOJI KK
Yoshida Kozo Dezain YK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工コストの低減が可能で、エネルギー
減衰効率の高い衝撃吸収防護柵を提供すること。 【解決手段】 設定した把持力を越えた引張力の作
用により各ロープ材30,31,32…の摺動を許容す
る緩衝具50を各支柱20に取付け、各ロープ材30,
31,32…の端部近くを個別の緩衝具50で把持し、
各ロープ材30,31,32…の把持力を個別に設定可
能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は落石や雪崩等の落下
物の保有する衝撃エネルギーを減衰する衝撃吸収防護柵
に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の間隔を隔てて斜面等に支柱を立設
し、支柱に設けた緩衝具に水平ロープ材を把持させて横
架すると共に、水平ロープ材にネット材を張り巡らし、
ネット材の変形抵抗、水平ロープ材と緩衝具間の摺動抵
抗及び支柱の強度及び変形抵抗の総合した抵抗力により
落石等の衝撃エネルギーを減衰して支持する落石防護柵
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】<イ> 従来はひとつ
の緩衝具で以って左右二本の水平ロープ材を把持し、左
右のロープに均等な把持力を作用させている。この減衰
方法は、支柱のスパン長が一定である場合は有効である
が、支柱のスパン長が変化する場合、即ち各支柱間に横
架する水平ロープ材の長さが異なる場合は、左右のロー
プ材の把持力を異にして設定することができない不都合
がある。
【0004】<ロ> 部品管理や現場での作業性を考慮
すれば、防護柵の構成部品点数は少ないことが望まし
く、その改善技術の提案が望まれている。
【0005】<ハ> 従来の防護柵にあっては、コスト
を無視すれば高強度で高性能の防護柵を建設することは
可能であるが、一般にコストを優先させると減衰性能の
犠牲を強いられる。このようにコスト優先の風潮にある
現状においては、施工コストの低減と、衝撃減衰性能の
向上の両立を図ることが技術的に難しい。
【0006】本発明は以上の点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ロープ材の把持力を個別
に設定できる、衝撃吸収防護柵を提供することにある。
【0007】さらに本発明の他の目的は、構成部品点数
の削減を図ることができる、衝撃吸収防護柵を提供する
ことにある。
【0008】さらに本発明の他の目的は、施工コストの
低減と衝撃減衰性能の向上の両立を図ることが可能な衝
撃吸収防護柵を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
所定の間隔を隔てて立設した支柱間に複数のロープ材を
横架すると共に、前記ロープ材にネット材を張り巡らし
た衝撃吸収防護柵において、各支柱に設定した把持力を
越えた引張力の作用によりロープ材の摺動を許容する緩
衝具を取付け、各ロープ材の端部近くを個別の緩衝具で
把持し、各ロープ材の把持力を個別に設定可能に構成し
たことを特徴とする、衝撃吸収防護柵である。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
衝撃吸収防護柵において、緩衝具が2つのロープ材を収
容な溝を有していて、ロープ材の端部近くを前記二つの
溝の一つで把持すると共に、その余長部の端を他の一つ
の溝で把持したことを特徴とする、衝撃吸収防護柵であ
る。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
衝撃吸収防護柵において、各支柱間に複数のロープ材を
束ねて横架し、各ロープ材の束の単位を個別の緩衝具で
把持したことを特徴とする、衝撃吸収防護柵である。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求
項3の何れかに記載の衝撃吸収防護柵において、各支柱
間に斜ロープ材を接続し、斜ロープ材の中途に緩衝具を
介装したことを特徴とする、衝撃吸収防護柵である。
【0013】
【発明の実施の形態1】以下図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0014】<イ>衝撃吸収防護柵 図1に衝撃吸収防護柵の一例を示す。衝撃吸収防護柵は
斜面10に立設した支柱20と、各支柱20,20間に
水平に張設した複数のロープ材30,31,32…と、
上下の各ロープ材30,31,32…に張り巡らしたネ
ット材40とよりなる。
【0015】尚、本例は各ロープ材30,31,32…
を支柱20の上下部に設けた場合を一例に説明するが、
支柱20の中間にも追加して設けてもよく、各ロープ材
30,31,32…の設置段数は現場に応じて適宜選択
するものとする。以下に主要な部材について詳述する。
【0016】<ロ>支柱 図2は支柱20の上部を示す。支柱20は鋼材、コンク
リート柱等の公知の各種剛性材からなり、その下部を基
礎コンクリート又は直接斜面10に埋設しても良いが、
斜面10の傾斜方向や柵の長手方向に向けて傾倒可能な
ヒンジを介して立設してもよい。支柱2の周面の上下部
又はその中間部に取付ブラケット21が突設され、該取
付ブラケット21にロープ材30を挿通可能な穴が開設
されている。
【0017】尚、必要に応じて各支柱20と斜面10の
間に控ロープを接続したり、該控えロープの端部又は中
間に後述する緩衝具を配設してもよい。
【0018】<ハ>ロープ材 略同一線上に配置される各ロープ材30,31,32…
は、各支柱20箇所で重合して配置され、各ロープ材3
0,31,32…の端部近くに次記する緩衝具50が個
別に取着され、緩衝具50からはみ出た範囲に夫々余長
部30a,31a,32a…を形成している。この余長
部30a,31a,32a…がロープ材30,31,3
2…の摺動許容範囲となる。
【0019】前述したように従来はひとつの緩衝具に左
右二本のロープ材を均等な力で把持する方式であった、
【0020】本発明は各ロープ材30,31,32…毎
に緩衝具50を設けて把持力、すなわち摺動抵抗を個別
にする設定し得るようにした。
【0021】<ニ>緩衝具 緩衝具50は図3に示すように、二枚の分割板51,5
1と、これら両板51,51間を締結するUボルト52
及びナット53とよりなり、前記二枚の分割板51,5
1の対向面に一本単位で各各ロープ材30,31,32
…を収容可能な円弧形の溝54が夫々形成されている。
そしてボルト52及びナット53の締結力を調整するこ
とで各ロープ材30,31,32…の把持力(摺動抵
抗)を個別に設定できるようになっている。
【0022】本例では図2に示す如く取付ブラケット2
1に緩衝具50を当接させて取着した場合を示す。この
ように各ロープ材30,31,32…を挿通させた取付
ブラケット21を挿通させ、各ロープ材30,31,3
2…を軽く緊張した後に、裏面側(引張に対抗する面)
で各ロープ材30,31,32…を把持するだけで緩衝
具50を支柱20に取り付けできるから、緩衝具50を
支柱20に取り付ける為にボルト止めしたり、或いは溶
接する等といった特別の作業を要しない。
【0023】尚、緩衝具50を直接支柱20にボルト止
めしてもよく、その取着手段は制約を受けない。
【0024】また図示した緩衝具50は一例であり、こ
れに限定されるものではなく、同機能を有する公知の緩
衝具を適用できることは勿論である。
【0025】<ホ>ネット材 ネット材40は鋼線又はワイヤー等の剛性線材で編成し
たネットで、各ロープ材30,31,32…の全長に亘
ってまたは部分的にコイル材等を巻き付け、ネット材4
0が移動可能な状態で連結されている。
【0026】
【作用】つぎに衝撃吸収防護柵に落石が衝撃した場合の
減衰作用について説明する。
【0027】<イ>受撃時 落石等がネット材40に衝突すると、ネット材40を構
成する線材の摺動並びに斜面下流側へ向けた撓み変形に
より衝撃エネルギーを減衰する。更に、ネット材40に
作用した衝撃はネット材40を支える各ロープ材30,
31,32…に作用する。
【0028】衝撃は各ロープ材30,31,32…に引
張力として作用し、この引張力が緩衝具50の把持力を
越えると各ロープ材30,31,32…が摺動を開始す
る。この摺動抵抗により衝撃エネルギーが減衰される。
【0029】ネット材40、各ロープ材30,31,3
2…及び緩衝具50を経て支柱20へ伝わった衝撃は、
最終的に支柱20へ伝えられる。支柱20に図示しない
控ロープが接続してあったり、控えロープに緩衝具が接
続してある場合は、控各ロープや緩衝具の摺動抵抗によ
り減衰される。
【0030】
【発明の実施の形態2】図4〜図6は複数のロープ収容
用の溝54,54を有する緩衝具50を用いて各ロープ
材30,31…を把持する他の形態を示す。この緩衝具
50は基本的な構造要素は先の実施の形態1と同様であ
るので、同一の部位に同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0031】本例の場合、緩衝具50は二枚の分割板5
1,51の対向面に一本単位で円弧形の溝54,54を
並設してある点が先の例と異なる。
【0032】ロープ材30,31の配設形態について説
明すると、図5は各ロープ材31,32の余長部31
a,32aを曲げ返し、端部を緩衝具50に把持させた
例を示す。
【0033】図5の形態にあっては、緩衝具50が余長
部30a,31aの抜け出しを規制するストッパとして
機能するため、専用ストッパを省略できて柵の構成部品
点数の削減が可能となるる。
【0034】図6は各ロープ材30,31…を二つ折り
し、各ロープ材30,31単位を個別の緩衝具50で把
持する形態を示す。また二重にした各ロープ材30,3
1…の端部の余長部30a,31aは、図示したように
無端のループ状にし、他端は独立したままとしておく。
図6の形態にあっては、衝撃力の大きな現場に好適であ
る。
【0035】さらに大径ロープ材を使用する場合と比べ
て、使用する各ロープ材30,31の径を小さくできる
から軽量となり、現場での運搬性や取り扱い性が良くな
る。更に、一本ものの大径ロープ材の場合と比べて、緩
衝具との接触面積が増すため、摺動抵抗も大きくなる利
点がある。また図6の場合も、図5と同様に緩衝具50
がループ状の余長部30a,31aの抜け出しを規制す
るストッパとして機能するため、構成部品点数の削減が
可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態4】図7は隣り合う各支柱20,2
0間に斜めに交差させて斜ロープ材60,60を追加し
て取り付け、斜ロープ材60,60の重合箇所に緩衝具
50を設けた他の形態を示す。ネット材40と各斜ロー
プ材60,60の間は、コイル等で移動摺動を許容する
状態で連結しておく。
【0037】本例にあっては、斜めに張った各斜ロープ
材60,60がネット材40の補強材として機能するこ
との他に、各斜ロープ材60と緩衝具50の間で衝撃を
減衰できるので、柵全体の衝撃吸収性能が格段に高くな
る。
【0038】
【発明の効果】本発明は次の効果を得ることができる。
【0039】<イ> 従来ひとつの緩衝具で以って左右
二本のロープ材を把持していた。この把持方式の場合、
左右のロープを等力で把持するため、支柱のスパン長が
変化した場合等に、左右のロープ材の把持力を個別に設
定することができない不都合があった。本発明はロープ
の把持力を個別に設定することができるので、このよう
な現場に最適である。
【0040】<ロ> 複数のロープ収容用の溝を有する
緩衝具を使用した場合、ロープ材の余長部を曲げ返し、
その端部を緩衝具に把持させることでロープ材の抜け出
しを確実に防止でき、抜出防止用の専用ストッパを省略
できる。そのため、専用ストッパを省略できて、柵の構
成部品点数の削減が可能となる。
【0041】<ハ> ロープ材を二重にすることで、大
径ロープ材と同等の引張強度を確保できると共に、大径
ロープ材と比べて緩衝具との接触面積が増してより大き
な減衰効果を得ることができる。
【0042】さらに大径ロープ材と比べて単位長さ当た
りの重量が少なくて済み、現場における運搬や取扱いの
点で有利である。殊に衝撃力の大きな現場に好適であ
る。
【0043】<ニ> 各支柱間に斜めに斜ロープ材を取
り付け、斜ロープの中途に緩衝具を設けることで、斜ロ
ープ材がネット材の補強材として機能すると共に、各斜
ロープ材と緩衝具の間で衝撃を減衰できるので、柵全体
の衝撃吸収性能が格段に高くな
【0044】<ホ> 以上のことから、施工コストの低
減と衝撃減衰性能の向上の両立を図ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る衝撃吸収防護柵の正面図
【図2】 支柱の上部の斜視図
【図3】 緩衝具の中央断面図
【図4】 他の緩衝具の中央断面図
【図5】 余長部の処理例の説明図
【図6】 余長部の処理例の説明図
【図7】 他の衝撃吸収防護柵のモデル図
【符号の説明】
10 斜面 20 支柱 30,31,32 ロープ材 40 ネット材 50 緩衝具 60 斜ロープ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一杉 欣志 東京都中央区八重洲二丁目11番4号 金森 藤平商事株式会社内 (72)発明者 野村 利充 富山県砺波市太郎丸3903番地 株式会社プ ロテックエンジニアリングテック内 Fターム(参考) 2D001 PA05 PA06 PB04 PC03 PD06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔を隔てて立設した支柱間に
    複数のロープ材を横架すると共に、前記ロープ材にネッ
    ト材を張り巡らした衝撃吸収防護柵において、 各支柱に設定した把持力を越えた引張力の作用によりロ
    ープ材の摺動を許容する緩衝具を取付け、 各ロープ材の端部近くを個別の緩衝具で把持し、 各ロープ材の把持力を個別に設定可能に構成したことを
    特徴とする、 衝撃吸収防護柵。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の衝撃吸収防護柵にお
    いて、緩衝具が2つのロープ材を収容な溝を有してい
    て、ロープ材の端部近くを前記二つの溝の一つで把持す
    ると共に、その余長部の端を他の一つの溝で把持したこ
    とを特徴とする、衝撃吸収防護柵。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の衝撃吸収防護柵にお
    いて、各支柱間に複数のロープ材を束ねて横架し、各ロ
    ープ材の束の単位を個別の緩衝具で把持したことを特徴
    とする、衝撃吸収防護柵。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れかに記載
    の衝撃吸収防護柵において、各支柱間に斜ロープ材を接
    続し、斜ロープ材の中途に緩衝具を介装したことを特徴
    とする、衝撃吸収防護柵。
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