JP2000273861A - 無受圧版アンカーとその工法 - Google Patents
無受圧版アンカーとその工法Info
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Abstract
面の安定や擁壁補強等のために、土中に埋設される永久
アンカーとそのアンカー工法に係り、従来における大型
の受圧版を無くして簡易な構造でアンカー定着部を形成
することが課題である。 【解決手段】 不動層2aと移動層2bとに亘って削孔
された孔3中に間隙を有して配設される緊張材4と、該
緊張材の下端部に設けられ不動層に配置される定着体
と、該緊張材の上端部側に設けられ移動層に配置される
定着体5と、該移動層の定着体5と緊張材の上端部の定
着部Aとの間に配設されて緊張後の緊張材の引張り反力
を当該移動層の定着体5に伝達する支圧パイプ6と、を
少なくとも有してなる無受圧版のアンカー1。
Description
傾斜地面の安定や擁壁補強等のために、土中に埋設され
る永久アンカーとそのアンカー工法に係り、更に詳しく
は、引張り材の定着部において、従来における大型の受
圧版を無くして簡易な構造でアンカー定着部を形成した
無受圧版アンカーとその工法に関する。
構築される永久アンカーは、図3に示すように、当該傾
斜面の地盤2に格子状等に配設したコンクリート製で所
要厚さの平板状の受圧版20の中心部に、所要の孔径の
孔3を削孔し、下端部に不動地盤定着用のマンション及
び定着体が配設されると共に上端部に定着用のマンショ
ン4aが固定されてPC鋼より線からなるケーブル4b
を、合成樹脂製の被覆材で被覆してなる緊張材4を、当
該緊張材4の下端部側から先にして前記孔3に挿入す
る。
パイプ21が前記定着体と受圧版20との間に設けられ
ている。孔3の孔壁とスライドパイプ21,定着体及び
緊張材下端部のマンションとの間隙にグラウト材9が注
入・充填される。
なった後に、前記受圧版を介して、アンカープレート7
a上に載置したジャッキ等の緊張手段で前記緊張材の上
端部のマンション4aを、所要強度になるまで引っ張っ
てケーブルを緊張させ、その状態を維持して当該マンシ
ョン4aのネジ部にナット8を締め込んで定着させる。
そして、前記ナット8に防錆用キャップ23を被せて、
その中に防錆材24を充填するものである。これによ
り、緊張させた緊張材4の反力で、法面や傾斜面等に一
定面積を有し多数配設された受圧版20が、当該法面を
押さえて、地盤2の緩みを防止しているものである。
来例の永久アンカーにおいては、法面等の緩みを押さえ
る受圧版20が必要であり、該受圧版の製造コストや保
管費用が嵩み、遠隔地への運搬や、作業場所の確保が困
難な山間地におけるクレーン等での配置工事に工期が長
期間となり、更に受圧版が多数配設される法面等におけ
る自然の景観が破壊されてしまうという課題がある。本
発明に係る無受圧版アンカーとその工法は、このような
課題を解消するために提案されるものである。
アンカーの上記課題を解決するための要旨は、不動層と
移動層とに亘って削孔された孔中に間隙を有して配設さ
れる緊張材と、該緊張材の下端部に設けられ不動層に配
置される定着体と、該緊張材の上端部側に設けられ移動
層に配置される定着体と、該移動層の定着体と緊張材の
上端部の定着部との間に配設されて緊張後の緊張材の引
張り反力を当該移動層の定着体に伝達する支圧パイプ
と、を少なくとも有してなることである。
れた定着体と、支圧パイプとに遊挿されていることを含
むものである。
記課題を解決するための要旨は、地盤に削孔した孔にア
ンカーを遊挿し、前記孔とアンカーとの間隙にグラウト
材を充填して硬化させ、前記アンカーにおける緊張材の
緊張後の反力を支圧パイプを介して移動層に配置された
定着体に伝達させ、地盤の緩みを防止することである。
法の要旨は、地盤に移動層から不動層に至る孔を掘削し
た後に、緊張材の下端部に設けられ不動層に配置される
定着体と、上端部側に設けられ移動層に配置される定着
体と、該上端部側に配設される定着体と緊張材の上端部
の定着部との間に配設されて緊張後の緊張材の引張り反
力を当該移動層の定着体に伝達する支圧パイプとを有し
てなる緊張材を前記孔中に遊挿し、前記孔中の間隙にグ
ラウト材を注入して略地表面に至るまで充填し、前記グ
ラウト材が固化した後に、グラウト材の地表面において
露出している前記支圧パイプに支持させて支圧版をセッ
トし、該支圧版に載置した緊張手段で前記緊張材を緊張
させ、所要の緊張後に緊張材の上端部を定着部材で定着
させ、前記緊張手段を支圧版から撤去することである。
ば、緊張材の引張り反力が前記支圧パイプを介して移動
層の定着体に伝達され、それによって当該支圧パイプと
移動層の定着体とに一体化されたグラウト材が不動層側
に圧縮されることになり、孔壁における当該グラウト材
の周壁面と移動層の地盤との摩擦力により、地盤の緩み
を防止することになる。これによって、従来のコンクリ
ート製等の受圧版が不要となるものである。
よれば、緊張材の引張り反力が支圧パイプを介して移動
層の定着体に伝達されると共に、該定着体の周囲の硬化
したグラウト材及び周囲地盤にも伝達され、これによっ
て、地盤における移動層の緩みが防止され、従来の受圧
版が不要となるものである。
ンカーとその工法について図面を参照して説明する。な
お、発明の理解容易のため従来例に対応する部分には従
来例と同一符号を付けて説明する。
1乃至図2に示すように、地盤2における不動層2aと
移動層2bとに亘って削孔された孔3の中に、間隙3a
を有して配設される緊張材4がある。該緊張材4は、例
えば、PC鋼より線からなるケーブルをポリエチレン樹
脂等の合成樹脂製の被覆材で被覆され、アンボンドタイ
プにして形成されてなる。なお、前記被覆材をPC鋼よ
り線と一体化させてなる緊張材にする場合には、該緊張
材の被覆材の外側にスライドパイプ等の保護管を遊嵌さ
せるようにするものである。
うに、例えば、鋼製の有底筒体で端部にネジ部4cを設
けたマンション4dが固着されている。更に、前記マン
ション4dよりも地表面側に近い位置に、不動層2aに
配置される金属製で外表面に凹凸部5aのある定着体5
bが当該緊張材4に遊嵌されている。これら下端部のマ
ンション4dと不動層2aに配置される定着体5bと
が、後述のグラウト材により、地盤の不動層2aと一体
にされるものである。
に、移動層2bに配置される定着体5が、緊張材4に遊
嵌されている。この定着体5は、前記不動層2aに配置
される前記定着体5bと同じものである。なお、定着体
5,5bの長さや外径寸法などは、地盤2の状況によっ
て適宜設定される設計事項である。
の定着部Aとの間には、支圧パイプ6が、緊張材4に遊
嵌して配設されている。該支圧パイプ6は、金属製(例
えば鋼製)の筒体である。この支圧パイプ6の下端部が
前記定着体5の端部に当接して係合し、該支圧パイプ6
の上端部が略地表面に露出するように、その長さが設定
される。
が係止されている。この係止構造は、例えば、支圧パイ
プ6の端部に形成したネジ部と支圧版7側のネジ部とに
よる、ネジ結合によってなるものである。また、支圧版
7は、前記支圧パイプ6の外径寸法より大きく、かつ、
孔3径の寸法(例えば、一例として直径115mm〜1
46mm)より若干大きい(例えば、一例として直径1
50mm〜250mm程度)ものである。従来の受圧版
(略2m四方)に比較して遥かに小さいものである。
ション4aの一部が外部に突出している。このマンショ
ン4aは、前記不動層2a側のマンション4dと同じ構
造のものであって、端部にネジ部4cが設けられてい
る。
着用のナット8が螺装される。このナット8と支圧版7
とにより、定着部Aが形成される。
圧入され、略地表面に達するまで充填されて固化され
る。なお、このグラウト材9は、不動層2aと移動層2
bとに亘って一体化されている場合と、不動層2a側の
間隙3aに一次圧入・充填して固化させた後、移動層2
b側の間隙3aに二次圧入・充填して固化させて、不動
層側のグラウト材9と移動層側のグラウト材9との縁を
切って形成した場合とがある。
版のアンカーの工法を説明する。まず、地盤2に移動層
2bから不動層2aに至る孔3を削孔する。そして、孔
壁の崩落を防止するケーシング(図示せず)を孔3に挿
入する。
置される定着体と、上端部側に設けられ移動層2bに配
置される定着体5と、該上端部側に配設される定着体5
と緊張材の上端部の定着部Aとの間に配設されて緊張後
の緊張材4の引張り反力を当該移動層2bの定着体5に
伝達する支圧パイプ6とを遊嵌して有する緊張材4から
なるアンカー1を前記孔3中に遊挿する。
より、グラウト材9を不動層2aの間隙3aに所要の圧
力を印可して注入し充填する。この注入作業と同時に前
記ケーシングをグラウト注入量に合わせて地表側に引き
抜く。グラウト材が孔壁に存在することのある亀裂部に
も十分充填され拡径するように、グラウト材9を圧入す
るものである。
動層2bの間隙3aにグラウト材9を孔壁の亀裂部にも
十分充填されるように圧入し、略地表面まで充填する。
イプ6の端部に支圧版7を、例えばネジ結合により係止
させる。そして、定着用のナット8をマンション4aの
ネジ部4cに仮止めさせておく。
体のジャッキプレートをセットし、その上に緊張手段と
してのセンターホール型ジャッキ10をセットする。該
ジャッキ10のロッド10aと前記マンション4aとの
対向端部に、両者を連結するカプラー11を取り付け
る。
所要強度で引っ張る。当該ジャッキ10の引張力によ
り、緊張材4のPC鋼より線が伸ばされ、その移動した
分だけ、ナット8を支圧版7に向かって締め込んで緊張
材4を定着する。その後、当該ジャッキ10を支圧版7
から取り外して撤去する。
が、定着部Aから支圧パイプ6を介して定着体5に伝達
され、周囲のグラウト材9及び移動層2bの地盤が不動
層2a側に圧縮され、地盤2にこのような無受圧版のア
ンカー1を多数設置することで、当該地盤2の移動層2
bにおける緩みが防止されるものである。
圧版のアンカーは、不動層と移動層とに亘って削孔され
た孔中に間隙を有して配設される緊張材と、該緊張材の
下端部に設けられ不動層に配置される定着体と、該緊張
材の上端部側に設けられ移動層に配置される定着体と、
該移動層の定着体と緊張材の上端部の定着部との間に配
設されて緊張後の緊張材の引張り反力を当該移動層の定
着体に伝達する支圧パイプと、を少なくとも有してなる
ので、前記支圧パイプが緊張材の反力を移動層の定着体
に伝達することで、従来の受圧版によって地盤を押さえ
る方法に替えて、グラウト材を介して地盤を圧縮し緩み
を防止するようになり、受圧版が不要となってコストの
低減や工期短縮となるばかりでなく、自然の景観が破壊
されることがなく、人工造した後でも自然に近い形に容
易に再生することができるという優れた効果を奏するも
のである。
は、地盤に削孔した孔にアンカーを遊挿し、前記孔とア
ンカーとの間隙にグラウト材を充填して硬化させ、前記
アンカーにおける緊張材の緊張後の反力を支圧パイプを
介して移動層に配置された定着体に伝達させ、地盤の緩
みを防止する工法なので、従来の受圧版が不要となっ
て、前記支圧パイプにより定着体とグラウト材とにより
移動層の地盤の緩みを抑えることになり、コスト低減と
なり工期の短縮ともなるという優れた効果を奏するもの
である。
である。
を示す正面図である。
明図である。
b 移動層、3 孔、3a 間隙、4 緊張材、4a,
4d マンション、4b ケーブル、4c ネジ部、
5,5b 定着体、6 支圧パイプ、7 支圧版、8
ナット、9 グラウト材、10 ジャッキ、11 カプ
ラー、20 受圧版。
Claims (4)
- 【請求項1】不動層と移動層とに亘って削孔された孔中
に間隙を有して配設される緊張材と、 該緊張材の下端部に設けられ不動層に配置される定着体
と、 該緊張材の上端部側に設けられ移動層に配置される定着
体と、 該移動層の定着体と緊張材の上端部の定着部との間に配
設されて緊張後の緊張材の引張り反力を当該移動層の定
着体に伝達する支圧パイプと、を少なくとも有してなる
こと、 を特徴とする無受圧版のアンカー。 - 【請求項2】緊張材は、緊張材の上端部側に設けられた
定着体と、支圧パイプとに遊挿されていること、 を特徴とする請求項1に記載の無受圧版のアンカー。 - 【請求項3】地盤に削孔した孔にアンカーを遊挿し、前
記孔とアンカーとの間隙にグラウト材を充填して硬化さ
せ、 前記アンカーにおける緊張材の緊張後の反力を支圧パイ
プを介して移動層に配置された定着体に伝達させ、地盤
の緩みを防止すること、を特徴とする無受圧版のアンカ
ー工法。 - 【請求項4】地盤に移動層から不動層に至る孔を掘削し
た後に、 緊張材の下端部に設けられ不動層に配置される定着体
と、上端部側に設けられ移動層に配置される定着体と、
該上端部側に配設される定着体と緊張材の上端部の定着
部との間に配設されて緊張後の緊張材の引張り反力を当
該移動層の定着体に伝達する支圧パイプとを有してなる
緊張材を前記孔中に遊挿し、 前記孔中の間隙にグラウト材を注入して略地表面に至る
まで充填し、 前記グラウト材が固化した後に、グラウト材の地表面に
おいて露出している前記支圧パイプに支持させて支圧版
をセットし、 該支圧版に載置した緊張手段で前記緊張材を緊張させ、 所要の緊張後に緊張材の上端部を定着部材で定着させ、 前記緊張手段を支圧版から撤去すること、 を特徴とする無受圧版のアンカー工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08146899A JP4318340B2 (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 無受圧版アンカーとその工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08146899A JP4318340B2 (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 無受圧版アンカーとその工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000273861A true JP2000273861A (ja) | 2000-10-03 |
| JP4318340B2 JP4318340B2 (ja) | 2009-08-19 |
Family
ID=13747245
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08146899A Expired - Fee Related JP4318340B2 (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 無受圧版アンカーとその工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4318340B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021504612A (ja) * | 2018-12-27 | 2021-02-15 | 山東科技大学 | 周囲の岩石の大きな変形に適用する引張・圧縮組み合わせタイプの降伏エネルギー吸収のグラウトアンカーとその作業方法 |
| CN114016669A (zh) * | 2021-11-10 | 2022-02-08 | 上海浦江缆索股份有限公司 | 一种钢绞线夹片锚具的压板单丝加强装置 |
-
1999
- 1999-03-25 JP JP08146899A patent/JP4318340B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021504612A (ja) * | 2018-12-27 | 2021-02-15 | 山東科技大学 | 周囲の岩石の大きな変形に適用する引張・圧縮組み合わせタイプの降伏エネルギー吸収のグラウトアンカーとその作業方法 |
| CN114016669A (zh) * | 2021-11-10 | 2022-02-08 | 上海浦江缆索股份有限公司 | 一种钢绞线夹片锚具的压板单丝加强装置 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4318340B2 (ja) | 2009-08-19 |
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