JP2000274487A - ダンパー機構及びダンパーディスク組立体 - Google Patents

ダンパー機構及びダンパーディスク組立体

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JP2000274487A
JP2000274487A JP11079603A JP7960399A JP2000274487A JP 2000274487 A JP2000274487 A JP 2000274487A JP 11079603 A JP11079603 A JP 11079603A JP 7960399 A JP7960399 A JP 7960399A JP 2000274487 A JP2000274487 A JP 2000274487A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンパー機構において微小捩り振動に対して
捩り特性の1段目範囲と2段目範囲とで適切なヒステリ
シストルクを発生する。 【解決手段】 クラッチディスク組立体1において、ハ
ブフランジ6はハブ3に所定の捩り角度範囲内で相対回
転可能に係合する。第2バネ7はハブ3とハブフランジ
6とを回転方向に弾性的に連結する。入力回転体2はハ
ブ3の外周側でハブフランジ6の軸方向両側に互いに固
定されて配置されている。第2バネ8は入力回転体2と
ハブフランジ6とを回転方向に弾性的に連結している。
第2中間プレート11Bは入力回転体2とハブフランジ
6との軸方向間に配置されている。第2中間プレート1
1Bは、ハブフランジ6に回転方向に所定の隙間を確保
して摩擦係合する第2小摩擦機構Cを形成している。第
2中間プレート11Bは入力回転体2に摩擦係合する第
2大摩擦機構Dを形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンパー機構、特
に、動力伝達系における捩じり振動を減衰するためのダ
ンパー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】車輌に用いられるクラッチディスク組立
体は、フライホイールに連結・切断されるクラッチ機能
と、フライホイールからの捩じり振動を吸収・減衰する
ためのダンパー機能とを有している。一般に車輌の振動
には、アイドル時異音(ガラ音)、走行時異音(加速・
減速ラトル,こもり音)及びティップイン・ティップア
ウト(低周波振動)がある。これらの異音や振動を取り
除くことがクラッチディスク組立体のダンパーとしての
機能である。
【0003】アイドル時異音とは、信号待ち等でシフト
をニュートラルに入れ、クラッチペダルを放したときに
トランスミッションから発生する「ガラガラ」と聞こえ
る音である。この異音が生じる原因は、エンジンアイド
リング回転付近ではエンジントルクが低く、エンジン爆
発時のトルク変動が大きいことにある。このときにトラ
ンスミッションのインプットギアとカウンターギアとが
歯打ち現象を起こしている。
【0004】ティップイン・ティップアウト(低周波振
動)とは、アクセルペダルを急に踏んだり放したりした
ときに生じる車体の前後の大きな振れである。駆動伝達
系の剛性が低いと、タイヤに伝達されたトルクが逆にタ
イヤ側から伝わり、その揺り返しとしてタイヤに過大ト
ルクが発生し、その結果車体を過渡的に前後に大きく振
らす前後振動となる。
【0005】アイドリング時異音に対しては、クラッチ
ディスク組立体の捩じり特性においてゼロトルク付近が
問題となり、そこでの捩じり剛性は低い方が良い。一
方、ティップイン・ティップアウトの前後振動に対して
は、クラッチディスク組立体の捩じり特性をできるだけ
ソリッドにすることが必要である。以上の問題を解決す
るために、2種類のバネを用いることにより2段特性を
実現したクラッチディスク組立体が提供されている。そ
こでは、捩じり特性における1段目(低捩じり角度領
域)における捩じり剛性及びヒステリシストルクを低く
抑えているために、アイドリング時の異音防止効果があ
る。また、捩じり特性における2段目(高捩じり角度領
域)では捩じり剛性及びヒステリシストルクを大きく設
定しているため、ティップイン・ティップアウトの前後
振動を十分に減衰できる。
【0006】さらに、捩じり特性2段目においてたとえ
ばエンジンの燃焼変動に起因する微小振動が入力された
ときに、2段目の大摩擦機構を作動させないことで、低
ヒステリシストルクによって微小振動を効果的に吸収す
るダンパー機構も知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のダンパー機
構では、捩り特性の1段目と2段目とで摩擦を発生する
低摩擦機構は共通である。このため、1段目のヒステリ
シストルクを適切な値にすると2段目のヒステリシスト
ルクが小さくなり過ぎる。また、2段目のヒステリシス
トルクを適切な値に設定すると1段目のヒステリシスト
ルクが大きくなり過ぎる。
【0008】本発明の課題は、微小捩り振動に対して1
段目で発生するヒステリシストルクと2段目で発生する
ヒステリシストルクを適切な値に設定することを可能に
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダンパ
ー機構は第1回転部材と第2回転部材と弾性連結機構と
第1摩擦連結機構とを備えている。第2回転部材は第1
回転部材に相対回転可能に配置されている。弾性連結機
構は第1回転部材と第2回転部材とを回転方向に弾性的
に連結するための機構である。弾性連結機構は中間部材
と第1弾性部材と第2弾性部材とを含んでいる。第1弾
性部材は第1回転部材と中間部材を回転方向に弾性的に
連結している。第2弾性部材は中間部材と第2回転部材
とを回転方向に弾性的に連結している。第2弾性部材は
第1弾性部材より剛性が高い。
【0010】第1摩擦連結機構は、中間部材と第2回転
部材との間で第2弾性部材と並列に作用するように配置
された機構である。第1摩擦連結機構は、第1小摩擦発
生機構と第1大摩擦発生機構とを有している。第1小摩
擦発生機構は所定回転方向角度内で作用する。第1大摩
擦発生機構は第1小摩擦発生機構と直列に作用するよう
に配置されている。請求項2に記載のダンパー機構で
は、請求項1において、第1摩擦連結機構は第1中間部
材を有している。第1中間部材は、中間部材と第2回転
部材の一方との間に小摩擦発生機構を形成し、他方との
間に大摩擦発生機構を形成している。
【0011】このダンパー機構では、第2回転部材にト
ルクが入力されると、第2弾性部材、中間部材、第1弾
性部材の順番で第1回転部材にトルクが伝達される。第
2回転部材に例えばエンジンからのトルク変動が伝達さ
れると、第2回転部材と第1回転部材との間で第1弾性
部材や第2弾性部材が圧縮される。捩り特性の1段目範
囲では第1小摩擦発生機構及び第1大摩擦発生機構では
滑りが生じない。この結果、微小捩り振動が1段目範囲
において発生した場合に低ヒステリシストルクの特性が
得られる。2段目範囲において微小捩り振動が入力され
た場合には第1小摩擦発生機構が所定回転方向角度内で
作用することで小さなヒステリシストルクを発生し、所
定回転方向角度以上の捩り振動に対しては第1大摩擦発
生機構か滑ることで大きいヒステリシストルクを発生す
る。ここでは、第1小摩擦発生機構は1段目範囲におい
ては滑らず2段目範囲の微小捩り振動に対してのみ滑
る。この結果、2段目範囲における微小捩り振動に対す
るヒステリシストルクは1段目範囲におけるヒステリシ
ストルクより大きくなる。したがって、1段目範囲にお
ける微小捩り振動に対するヒステリシストルクを適切な
値に維持しつつ2段目範囲における微小捩り振動に対す
るヒステリシストルクを十分に大きくできる。
【0012】請求項2に記載のダンパー機構では、請求
項1において、第1摩擦連結機構は第1中間部材を有し
ている。第1中間部材は、中間部材と第2回転部材の一
方との間に前記第1小摩擦発生機構を形成し、他方との
間に前記第1大摩擦発生機構を形成している。このダン
パー機構では、1段目範囲においては第1中間部材は中
間部材と第2回転部材の両方に対して滑らず、2段目範
囲において所定回転方向角度内の捩り振動に対しては中
間部材と第2回転部材の一方との間で滑り、所定回転方
向角度以上の捩り振動に対しては他方との間で滑ること
で高ヒステリシストルクを発生する。
【0013】請求項3に記載のダンパー機構は、請求項
2において、第2摩擦連結機構をさらに備えている。第
2摩擦連結機構は、第1回転部材と中間部材及び第2回
転部材との間で第1弾性部材と並列に作用するように配
置された機構である。第2摩擦連結機構は第2小摩擦発
生機構と第2大摩擦発生機構とを有している。第2小摩
擦発生機構は所定回転方向角度内で作用する。第2大摩
擦発生機構は第2小摩擦発生機構と直列に配置され第2
小摩擦発生機構より大きい摩擦を発生する。
【0014】このダンパー機構では、第2小摩擦発生機
構は微小捩り振動に対して1段目範囲において滑らず2
段目範囲において滑る。このように微小捩り振動に対し
て2段目範囲でのみ滑る第2小摩擦発生機構を設けるこ
とで、両者のヒステリシストルクの大きさを変更でき
る。請求項4に記載のダンパー機構では、請求項3にお
いて、第2摩擦連結機構は第2中間部材を有している。
第2中間部材は、中間部材と第1回転部材の一方との間
に第2小摩擦発生機構を形成し、他方に回転方向に所定
の隙間を介して係合し、第2回転部材との間に第2大摩
擦発生機構を形成している。
【0015】請求項5に記載のダンパー機構は、請求項
1〜4のいずれかにおいて、摩擦連結機構をさらに備え
ている。摩擦連結機構は第1回転部材と第2回転部材と
を回転方向に摩擦係合し、第1大摩擦連結機構より小さ
な摩擦を発生する。このダンパー機構では、摩擦連結機
構は第1回転部材と第2回転部材とが相対回転するとき
に常に滑っている。
【0016】請求項6に記載のダンパーディスク組立体
は、ハブとハブフランジと第1弾性部材と第1及び第2
プレート部材と第2弾性部材と1段目フリクションプレ
ートとを備えている。ハブはシャフトに連結される。ハ
ブフランジはハブに所定の捩り角度範囲で相対回転可能
に係合している。第1弾性部材はハブとハブフランジと
を回転方向に弾性的に連結している。第1及び第2プレ
ート部材はハブの外周側でハブフランジの軸方向両側に
互いに固定されて配置されている。第2弾性部材は第1
及び第2プレート部材とハブフランジとを回転方向に弾
性的に連結している。第2弾性部材は第1弾性部材より
剛性が高い。2段目フリクションプレートは第2プレー
ト部材とハブフランジとの軸方向間に配置されている。
2段目フリクションプレートは、第2プレート部材とハ
ブフランジの一方に回転方向に所定の隙間を確保して摩
擦係合する第1小摩擦係合部を形成し、他方に摩擦係合
する第1大摩擦係合部を形成している。
【0017】このダンパーディスク組立体では、第1及
び第2プレート部材にトルクが入力されると、トルク
は、第2弾性部材、ハブフランジ、第1弾性部材の順番
でハブに伝達される。第1及び第2プレート部材にトル
ク振動が入力されると、第1及び第2プレート部材とハ
ブとが相対回転して第1弾性部材や第2弾性部材が圧縮
される。捩り特性の1段目範囲においては第1弾性部材
が圧縮されて低剛性の特性が得られる。この1段目範囲
においては2段目フリクションプレートは他の部材とは
滑らない。捩り特性の2段目範囲においては第2弾性部
材が圧縮されて高剛性の特性が得られる。この2段目範
囲において微小捩り振動が入力された場合には2段目フ
リクションプレートは所定の隙間の円周方向角度内では
第2プレート部材とハブフランジの一方との間に形成さ
れた第1小摩擦係合部で滑る。これにより1段目範囲よ
り大きいヒステリシストルクが得られる。所定の隙間の
円周方向角度より大きい捩りが生じた場合には2段目フ
リクションプレートが第2プレート部材とハブフランジ
の他方との間に形成された第1摩擦係合部で滑る。これ
により、2段目範囲における高ヒステリシストルクが得
られる。このダンパーディスク組立体では、微小捩り振
動に対して1段目範囲では滑らず2段目範囲では滑る2
段目フリクションプレートを設けることで、微小捩り振
動に対するヒステリシストルクを1段目範囲と2段目範
囲で異ならせることができる。
【0018】請求項7に記載のダンパーディスク組立体
では、請求項6及び1段目フリクションプレートをさら
に備えている。1段目フリクションプレートは第1プレ
ート部材とハブフランジとの軸方向間に配置されてい
る。1段目フリクションプレートはハブに所定角度範囲
まで相対回転可能に係合している。1段目フリクション
プレートは、第1プレートとハブフランジの一方に接触
することで第2小摩擦係合部を形成し、他方に接触する
ことで第2大摩擦係合部を形成している。
【0019】このダンパーディスク組立体では、1段目
フリクションプレートは微小捩り振動に対して1段目範
囲では滑らないが2段目範囲では第2小摩擦係合部で滑
る。このように、微小捩り振動に対して1段目範囲では
滑らず2段目範囲では滑る1段目フリクションプレート
を設けることで、微小捩り振動に対して1段目範囲と2
段目範囲とで発生するヒステリシストルクを異ならせる
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態のクラ
ッチディスク組立体1断面図を示し、図2にその平面図
を示す。クラッチディスク組立体1は、車輌のクラッチ
装置に用いられる動力伝達装置であり、クラッチ機能と
ダンパー機能とを有している。クラッチ機能とはフライ
ホイール(図示せず)に連結及び離反することによって
トルクの伝達及び遮断をする機能である。ダンパー機能
とは、バネ等の弾性や摩擦抵抗発生によりフライホイー
ル側から入力されるトルク変動等を吸収・減衰する機能
である。
【0021】図1においてO−Oがクラッチディスク組
立体1の回転軸すなわち回転中心線である。また、図1
の左側にエンジン及びフライホイール(図示せず)が配
置され、図1の右側にトランスミッション(図示せず)
が配置されている。さらに、図2の矢印R1側がクラッ
チディスク組立体1の回転方向駆動側(正側)であり、
矢印R2側からその反対側(負側)である。
【0022】クラッチディスク組立体1は、主に、入力
回転体2(クラッチプレート21,リテーニングプレー
ト22,クラッチディスク23)と、ハブ3と、入力回
転体2とハブ3との間に配置されたダンパー機構4とか
ら構成されている。ダンパー機構4は、第1及び第2バ
ネ7,8及び複数の摩擦機構A〜Fなどを含んでいる。
【0023】入力回転体2はフライホイール(図示せ
ず)からのトルクが入力される部材である。入力回転体
2は、主に、クラッチプレート21と、リテーニングプ
レート22と、クラッチディスク23とから構成されて
いる。クラッチプレート21とリテーニングプレート2
2はともに板金製の円板状又は環状の部材であり、軸方
向に所定の間隔を空けて配置されている。クラッチプレ
ート21はエンジン側に配置され、リテーニングプレー
ト22はトランスミッション側に配置されている。クラ
ッチプレート21とリテーニングプレート22は後述す
る板状連結部31により互いに固定され、その結果軸方
向の間隔が定められるとともに一体回転するようになっ
ている。
【0024】クラッチディスク23は、図示しないフラ
イホイールに押し付けられる部分である。クラッチディ
スク23は、クッショニングプレート24と、第1及び
第2摩擦フェーシング25とから主に構成されている。
クッショニングプレート24は、環状部24aと、環状
部24aの外周側に設けられ回転方向に並ぶ複数のクッ
ショニング部24bと、環状部24aから半径方向内側
に延びる複数の連結部24cとから構成されている。連
結部24cは4カ所に形成され、各々がリベット27
(後述)によりクラッチプレート21に固定されてい
る。クッショニングプレート24の各クッショニング部
24bの両面には、摩擦フェーシング25がリベット2
6により固定されている。
【0025】クラッチプレート21及びリテーニングプ
レート22の外周部には、回転方向に等間隔で4つの窓
孔35がそれぞれ形成されている。各窓孔35には、内
周側と外周側にそれぞれ切り起こし部35a,35bが
形成されている。この切り起こし部35a,35bは後
述の第2バネ8の軸方向及び半径方向への移動を規制す
るためのものである。また、窓孔35には、第2バネ8
の端部に当接又は近接する当接面36が円周方向両端に
形成されている。
【0026】クラッチプレート21及びリテーニングプ
レート22には、それぞれ中心孔37が形成されてい
る。この中心孔37内にはハブ3としてのスプラインハ
ブが配置されている。ハブ3は、軸方向に延びる筒状の
ボス52と、ボス52から半径方向に延びるフランジ5
4とから構成されている。ボス52の内周部には、トラ
ンスミッション側から延びる図示しないシャフトに係合
するスプライン孔53が形成されている。フランジ54
には回転方向に並んだ複数の外周歯55及び後述の第1
バネ7を収容するための切欠き56等が形成されてい
る。切欠き56は半径方向に対向する2カ所に形成され
ている。
【0027】ハブフランジ6は、ハブ3の外周側で、か
つ、クラッチプレート21とリテーニングプレート22
との間に配置された円板状の部材である。ハブフランジ
6は、第1バネ7を介してハブ3と回転方向に弾性的に
連結され、さらには第2バネ8を介して入力回転体2に
回転方向に弾性的に連結されている。図7に詳細に示す
ように、ハブフランジ6の内周縁には複数の内周歯59
が形成されている。内周歯59は前述の外周歯55の間
に配置され、回転方向に所定の隙間をあけて配置されて
いる。外周歯55と内周歯59とは回転方向に互いに当
接可能である。すなわち外周歯55と内周歯59とによ
りハブ3とハブフランジ6との捩じり角度を規制するた
めの第1ストッパー9が形成されている。ここでいうス
トッパーとは、所定角度までは両部材の相対回転を許容
するが、所定角度になると互いに当接しそれ以上の相対
回転を禁止する構造をいう。外周歯55とその円周方向
両側の内周歯59との間には第1隙間が確保されてい
る。この第1隙間がハブ3とハブフランジ6とを相対回
転可能にしている。第1隙間の円周方向角度をθ1とす
る。外周歯55から見てR2側の隙間の円周方向角度を
θ1pとし、R1側の隙間の円周方向角度をθ1nとす
ると、θ1pとθ1nの合計がθ1となる。θ1pとθ
1nは異なり、θ1pはθ1nより大きい。
【0028】さらに、ハブフランジ6の内周縁には、フ
ランジ54の切欠き56に対応して切欠き67が形成さ
れている。各切欠き56,67内には、1つずつ第1バ
ネ7が配置されている。第1バネ7は低剛性のコイルス
プリングであり、2つの第1バネ7は並列に作用する。
第1バネ7はスプリングシート7aを介して切欠き5
6,67の円周方向両端に係合している。以上の構造に
よって、ハブ3とハブフランジ6とが相対回転する際に
は第1隙間の円周方向角度θ1の範囲内で第1バネ7が
回転方向に圧縮される。
【0029】ハブフランジ6には回転方向に等間隔で4
つの窓孔41が形成されている。窓孔41は回転方向に
長く延びる形状である。図5及び図6に示すように、窓
孔41の縁は、円周方向両側の当接部44と、外周側の
外周部45と、内周側の内周部46とから構成されてい
る。外周部45は連続して形成されており窓孔41の外
周側を閉じている。なお、窓孔41の外周側は一部が半
径方向外方に開いた形状であっても良い。ハブフランジ
6において各窓孔41の円周方向間には切欠き42が形
成されている。切欠き42は半径方向内側から外側に向
かって円周方向長さが長くなる扇形状であり、円周方向
両側に縁面43が形成されている。なお、内周部46に
は切欠き64が形成されている。切欠き64は内周部4
6の円周方向中間に形成され円周方向に所定の幅を有し
ている。
【0030】各窓孔41が形成された部分の半径方向外
側には、突起49が形成されている。すなわち突起49
はハブフランジ6の外周縁48からさらに半径方向外側
に延びる突起形状である。突起49は、回転方向に長く
延びており、円周方向両端にストップ面51が形成され
ている。突起49は、窓孔41に比べて円周方向の幅が
短く、ほぼその円周方向中間位置に形成されている。す
なわち、突起49のストッパー面50は、切欠き42の
縁面43より窓孔41に対してさらに円周方向内側に配
置されており、窓孔41の当接部44よりさらに円周方
向内側に配置されている。なお、突起49は円周方向両
端にストッパー面が形成されていればそれでよく、必ず
しも円周方向中間部分を必要としない。すなわち、突起
は両側ストッパー面を形成するために円周方向2カ所に
設けられた形状であっても良い。
【0031】前述したハブフランジ6の構造について他
の表現を用いて再度説明する。ハブフランジ6は内周側
に環状部を有しており環状部から半径方向外方に突出す
る複数の突出部47を有している。各突出部47はこの
実施形態では回転方向に等間隔で4つ形成されている。
突出部47は回転方向に長く形成されており、その内部
に前述の窓孔41が形成されている。
【0032】さらに突出部47を他の表現で説明する
と、突出部47は、半径方向に延びる2つの円周方向両
側窓枠部91と、円周方向両側窓枠部91の半径方向外
側端同士を連結する外周側窓枠部92とから構成されて
いる。円周方向両端窓枠部91の円周方向内側は当接部
44となり、円周方向外側は縁面43となっている。外
周側窓枠部92の半径方向内側は外周部45となってお
り、半径方向外側は外周縁48となっている。外周縁4
8には前述の突起49が形成されている。なお、前述の
切欠き42は回転方向に隣接する突出部47の円周方向
両端窓枠部91間の空間である。
【0033】第2バネ8はクラッチディスク組立体1の
ダンパー機構4に用いられる弾性部材すなわちバネであ
る。各第2バネ8は、同心に配置された1対のコイルス
プリングから構成されている。各第2バネ8は、各第1
バネ7に比べて大型でありばね定数が大きい。第2バネ
8は各窓孔41,35内に収容されている。第2バネ8
はクラッチディスク組立体1の回転方向に長く延びてお
り、窓孔41全体にわたって配置されている。第2バネ
8の円周方向両端は、窓孔41の当接部44と当接面3
6とに当接又は近接している。プレート21,22のト
ルクは第2バネ8を介してハブフランジ6に伝達され得
る。プレート21,22とハブフランジ6とが相対回転
すると、第2バネ8は両者の間で圧縮される。具体的に
は、第2バネ8は当接面36とその円周方向反対側の当
接部44との間で回転方向に圧縮される。このとき4つ
の第2バネ8は並列に作用している。
【0034】リテーニングプレート22の外周縁には、
回転方向に等間隔で4カ所に板状連結部31が形成され
ている。板状連結部31は、クラッチプレート21とリ
テーニングプレート22とを互いに連結するものであ
り、さらに後述するようにクラッチディスク組立体1の
ストッパーの一部を構成している。板状連結部31は、
リテーニングプレート22から一体に形成された板状部
材であり、回転方向に所定の幅を有している。板状連結
部31は、各窓孔41の円周方向間すなわち切欠き42
に対応して配置されている。板状連結部31は、リテー
ニングプレート22の外周縁から軸方向に延びるストッ
パー部32と、ストッパー部32の端部から半径方向内
側に延びる固定部33とから構成されている。ストッパ
ー部32はリテーニングプレート22の外周縁からクラ
ッチプレート21側に延びている。固定部33は、スト
ッパー部32の端部から半径方向内側に折り曲げられて
いる。以上に述べた板状連結部31はリテーニングプレ
ート22と一体の部分であり、厚みはリテーニングプレ
ート22とほぼ同じである。そのため、ストッパー部3
2は、主面が半径方向に向いており、半径方向にはリテ
ーニングプレート22の板厚に相当する幅のみを有して
いる。ストッパー部32は円周方向両側にストッパー面
50を有している。固定部33の半径方向位置は窓孔4
1の外周側部分に対応しており、円周方向位置は回転方
向に隣接する窓孔41の間である。この結果、固定部3
3はハブフランジ6の切欠き42に対応して配置されて
いる。切欠き42は固定部33より大きく形成されてお
り、このため組立時にリテーニングプレート22をクラ
ッチプレート21に対して軸方向に移動させたときには
固定部33は切欠き42を通って移動可能である。固定
部33はクッショニングプレート24の連結部24cに
平行にかつトランスミッション側から当接している。固
定部33には孔33aが形成されており、孔33a内に
は前述のリベット27が挿入されている。リベット27
は、固定部33とクラッチプレート21とクッショニン
グプレート24とを一体に連結している。さらに、リテ
ーニングプレート22において固定部33に対応する位
置にはかしめ用孔34が形成されている。
【0035】次に、板状連結部31のストッパー部32
と突起49とからなる第2ストッパー10について説明
する。第2ストッパー10はハブフランジ6と入力回転
体2との捩じり角度が円周方向角度θ2内で相対回転を
許容し、それ以上になると両部材の相対回転を規制する
ための機構である。板状連結部31は、平面視におい
て、円周方向位置は窓孔41の円周方向間、切欠き42
内、突起49の円周方向間にある。また、板状連結部3
1のストップ面51の半径方向位置は、ハブフランジ6
の外周縁48よりさらに半径方向外側にある。すなわ
ち、ストッパー部32と突起49とは半径方向位置がほ
ぼ同じである。このため、ストッパー部32と突起49
はハブフランジ6とプレート21,22との捩り角度が
大きくなると互いに当接可能である。ストッパー部32
のストップ面51と突起49のストッパー面50とが互
いに当接した状態では、ストッパー部32はハブフラン
ジ6の突出部47すなわち窓孔41の半径方向外側に位
置している。すなわち、ストッパー部32が突出部47
及び窓孔41よりさらに円周方向内側に入り込むことが
可能になっている。
【0036】以上に述べた第2ストッパー10の利点に
ついて説明する。ストッパー部32は板状であるため、
従来のストップピンに比べて円周方向角度を短くでき
る。また、ストッパー部32は従来のストップピンに比
べて半径方向長さが大幅に短くなっている。すなわちス
トッパー部32の半径方向長さはプレート21,22の
板の厚みと同じだけである。このことは、第2ストッパ
ー10の実質的な半径方向長さはプレート21,22の
板厚に相当する短い部分に限定されていることを意味す
る。
【0037】ストッパー部32はプレート21,22の
外周縁部分すなわち最外周位置に配置されており、スト
ッパー部32の半径方向位置は突出部47特に窓孔41
の外周縁48の半径方向位置よりさらに半径方向外側で
ある。このようにストッパー部32が窓孔41から半径
方向に異なる位置にあるため、ストッパー部32と窓孔
41とが回転方向に互いに干渉しない。この結果、第2
バネ8によるダンパー機構4の最大捩り角度と第2バネ
8の捩り角度をともに大きくできる。この結果、捩じり
特性の2段目を広角化・低剛性化を実現できる。これに
より1段目から2段目に移行する際の突き上げショック
を減らし、さらに走行時異音を減らすことができる。ス
トッパー部が窓孔と同じ半径方向位置にある場合には、
第2バネによるダンパー機構4の捩り角度と窓孔の円周
方向角度とは互いに干渉し合い、ダンパー機構4の広角
化とバネの低剛性化を実現できない。
【0038】特に、第2ストッパー10の半径方向長さ
が従来のストップピンに比べて大幅に短いため、第2ス
トッパー10を窓孔41の半径方向外側に設けても、プ
レート21,22の外径は極端に大きくならない。ま
た、窓孔41の半径方向長さが極端に短くなることはな
い。突起49とストッパー部32との間には第2隙間が
確保されている。第2隙間の円周方向角度をθ2とす
る。突起49から見てR2側のストッパー部32との間
の隙間の円周方向角度をθ2pとし、突起49から見て
R1側ストッパー部32との間の隙間の円周方向角度を
θ2nとすると、θ2はθ2pとθ2nの合計である。
θ2pとθ2nは異なり、θ2pはθ2nより大きい。
以上に述べたθ2pとθ2nの関係を実現するために、
突起49はストッパー部32の円周方向間に中心位置か
ら円周方向にずれて配置されている。より具体的には、
突出部47の円周方向中心位置はストッパー部32の円
周方向間中心位置よりR1側に位置している。
【0039】中間プレート11A,11Bは、ハブ3の
外周側において、クラッチプレート21とハブフランジ
6との間、及びハブフランジ6とリテーニングプレート
22との間に配置された1対のプレート部材である。中
間プレート11A,11Bは、ハブフランジ6の軸方向
エンジン側に配置された第1中間プレート11Aと、ハ
ブフランジ6の軸方向トランスミッション側に配置され
た第2中間プレート11Bとからなる。両プレート11
A及び11Bは円板状又は環状のプレート部材であり、
入力回転体2とハブ3との間でダンパー機構4の一部を
構成している。第1中間プレート11Aの内周縁には複
数の内周歯66が形成されている。内周歯66はハブフ
ランジ6の内周歯59と軸方向に重なるように配置され
ている。図7に詳細に示すように、内周歯66は内周歯
59に比べて円周方向幅が広く、その円周方向両側に両
端がはみ出ている。内周歯66は、ハブ3の外周歯55
と回転方向に第3隙間を開けて配置されている。すなわ
ちこの第3隙間によってハブ3と第1中間プレート11
Aとは相対回転可能となっている。言い換えると、外周
歯55と内周歯66とにより、ハブ3と第1中間プレー
ト11Aとの相対回転角度を規制する第3ストッパー1
2が形成されている。より具体的には、図7に示すよう
に、外周歯55と内周歯66との間には第3隙間が確保
されている。第3隙間の円周方向角度をθ3とする。θ
3は、外周歯55から見てR2側の内周歯66との間の
隙間の円周方向角度θ3pと、外周歯55から見てR1
側の内周歯66との間の隙間の円周方向角度θ3nとの
合計となる。θ3pとθ3nは異なり、θ3pはθ3n
より大きい。なお、θ3pはθ1pより小さく、θ3n
はθ1nより小さい。θ3は例えば8〜12度の範囲に
ある。
【0040】第2中間プレート11Bには、半径方向外
側に延びる複数の突出部61が形成されている。各突出
部61はハブフランジ6の窓孔41の間に配置されてい
る。突出部61の先端には、半円形状の位置合わせ切欠
き61aが形成されている。この切欠き61aは、ハブ
フランジ6に形成された位置合わせ用の切欠き98やプ
レート21,22に形成された位置合わせ用の孔に対応
している。
【0041】また、第2中間プレート11Bの外周縁に
おいて突出部61の間には軸方向トランスミッション側
に延びる係合爪68が形成されている。係合爪68はハ
ブフランジ6の窓孔41に形成された切欠き64に内に
延びている。図8に示すように、係合爪68の円周方向
両端と切欠き64の円周方向両端との間には第4隙間が
確保されている。第4隙間の円周方向角度の大きさをθ
4とする。言い換えると、第2中間プレート11Bはハ
ブフランジ6に対して第4隙間の円周方向角度θ4内で
相対回転可能となっている。すなわち、係合爪68と切
欠き64とにより第4ストッパー14が形成されてい
る。θ4はθ3に比べ小さい。係合爪68とそのR1側
の切欠き64端面との間の隙間の円周方向角度はθ4p
であり、R2側の切欠き64端面との間の円周方向角度
はθ4nである。θ4pとθ4nの和がθ4である。θ
4は例えば0.2〜3度程度である。
【0042】各中間プレート11A,Bとハブフランジ
6との間には、それぞれスペーサ63が配置されてい
る。スペーサ63は各中間プレート11A,11Bの内
周部とハブフランジ6の内周側環状部分との間にそれぞ
れ配置された環状のプレート部材である。スペーサ63
は各中間プレート11A,11Bに固定されている。ス
ペーサ63においてハブフランジ6に対向し当接する側
の面(第1及び第2小摩擦機構B,C)には摩擦係数を
減らすためのコーティングが施されている。
【0043】この実施形態では、第1中間プレート11
Aと第2中間プレート11Bとはそれぞれ互いに連結さ
れていない。したがって、両者を固定するためのピン等
の部材が不要になる。また、ハブフランジ6にピンが貫
通するための孔や切欠きを加工する必要がなくなる。次
に、摩擦機構を構成する各部材について説明する。第2
摩擦ワッシャー72は、トランスミッション側の中間プ
レート11A,11Bの内周部とリテーニングプレート
22の内周部との間に配置されている。第2摩擦ワッシ
ャー72は主に樹脂製の本体74から構成されている。
本体74の摩擦面は、第2中間プレート11Bのトラン
スミッション側面に当接している。本体74の内周部か
らはトランスミッション側に係合部76が延びている。
係合部76は、リテーニングプレート22に対して相対
回転不能に係合されるとともに軸方向に係止されてい
る。本体74の内周部トランスミッション側には複数の
凹部77が形成されている。本体74とリテーニングプ
レート22との間には第2コーンスプリング73が配置
されている。第2コーンスプリング73は、第2摩擦ワ
ッシャー72の本体74とリテーニングプレート22と
の間で圧縮された状態で配置されている。これにより、
第2摩擦ワッシャー72の摩擦面は第1中間プレート1
1Aに強く圧接されている。第1摩擦ワッシャー79は
フランジ54とリテーニングプレート22の内周部との
間に配置されている。すなわち、第1摩擦ワッシャー7
9は第2摩擦ワッシャー72の内周側でかつボス52の
外周側に配置されている。第1摩擦ワッシャー79は樹
脂製である。第1摩擦ワッシャー79は、主に環状の本
体81から構成されており、環状の本体81からは複数
の突起82が半径方向外側に延びている。本体81はフ
ランジ54に当接しており、複数の突起82は第2摩擦
ワッシャー72の凹部77に相対回転不能に係合してい
る。これにより、第1摩擦ワッシャー79は第2摩擦ワ
ッシャー72を介してリテーニングプレート22と一体
回転可能である。第1摩擦ワッシャー79とリテーニン
グプレート22の内周部との間には第1コーンスプリン
グ80が配置されている。第1コーンスプリング80は
第1摩擦ワッシャー79とリテーニングプレート22の
内周部との間で軸方向に圧縮された状態で配置されてい
る。なお、第1コーンスプリング80の付勢力は第2コ
ーンスプリング73の付勢力より小さくなるように設計
されている。また、第1摩擦ワッシャー79は第2摩擦
ワッシャー72に比べて摩擦係数が低い材料から構成さ
れている。このため、第1摩擦ワッシャー79によって
発生する摩擦(ヒステリシストルク)は第2摩擦ワッシ
ャー72で発生する摩擦より大幅に小さくなっている。
【0044】クラッチプレート21の内周部とフランジ
54及び第1中間プレート11Aの内周部との間には第
3摩擦ワッシャー85と第4摩擦ワッシャー86が配置
されている。第3摩擦ワッシャー85及び第4摩擦ワッ
シャー86は樹脂製の環状部材である。第3摩擦ワッシ
ャー85はクラッチプレート21の内周縁に相対回転不
能に係合し、その内周面はボス52の外周面に摺動可能
に当接している。すなわち、クラッチプレート21は第
3摩擦ワッシャー85を介してハブ3に半径方向の位置
決めをされている。第3摩擦ワッシャー85はフランジ
54に対して軸方向エンジン側から当接している。第4
摩擦ワッシャー86は第3摩擦ワッシャー85の外周側
に配置されている。第4摩擦ワッシャー86は環状の本
体87と、環状の本体87から軸方向エンジン側に延び
る複数の係合部88を有している。本体87は第1中間
プレート11Aに当接する摩擦面を有している。係合部
88はクラッチプレート21に形成された孔内に相対回
転不能に係合している。また、係合部88はクラッチプ
レート21の軸方向エンジン側面に当接する爪部を有し
ている。第3摩擦ワッシャー85と第4摩擦ワッシャー
86は互いに相対回転不能に係合している。なお、第3
摩擦ワッシャー85と第4摩擦ワッシャー86は別体の
部材であり、第4摩擦ワッシャー86は第3摩擦ワッシ
ャー85より摩擦係数が高い材料から構成されている。
【0045】以上に述べた摩擦機構において、第4摩擦
ワッシャー86と第1中間プレート11A(具体的には
スペーサ63A)との間に第1大摩擦機構Aが形成さ
れ、第2摩擦ワッシャー72と第2中間プレート11B
(具体的にはスペーサ63B)との間に第2大摩擦機構
Dが形成されている。さらに、第1中間プレート11A
とハブフランジ6との間に第1小摩擦機構Bが形成さ
れ、さらにハブフランジ6と第2中間プレート11Bと
の間に第2小摩擦機構Cが形成されている。さらに、第
1摩擦ワッシャー79とフランジ54との間に第3小摩
擦機構Eが形成され、第3摩擦ワッシャー85とフラン
ジ54との間に第4小摩擦機構Fが形成されている。
【0046】なお、第1コーンスプリング80の付勢力
は、第3及び第4小摩擦機構E,Fに作用し、第2コー
ンスプリング73の反発力は第1及び第2大摩擦機構
A,Dと第1及び第2小摩擦機構B,Cに作用してい
る。各大摩擦機構A,Dで発生するヒステリシストルク
の大きさは、各小摩擦機構B,C,E,Fに比べて大幅
に大きい。また、第1及び第2小摩擦機構B,Cで発生
するヒステリシストルクは第3及び第4小摩擦機構E,
Fで発生するヒステリシストルクより大きい。 〔ダンパー機構動作の概略説明〕このダンパー機構4で
は、1段目AC(微小捩じり振動に対するダンパーの作
動)と2段目ACにおいて、ヒステリシストルク発生部
の作動部分を変えてヒステリシストルクを異ならせてい
る。さらに、1段目ACと2段目ACにおいて、許容作
動角を確保する円周方向隙間を異なる位置に設けること
でAC作動角を異ならせている。この結果、微小捩じり
振動に対しては1段目と2段目でヒステリシストルク及
び作動角の両方を異ならせることができる。この実施形
態では、微小捩じり振動に対して、2段目範囲では1段
目範囲より高ヒステリシストルク・小捩じり角度の特性
を実現している。
【0047】さらに、ダンパー機構4では、1段目DC
(大捩じり振動に対するダンパーの作動)と2段目DC
において、ヒステリシストルク発生部の構成を変えてヒ
ステリシストルクを異ならせている。このようにして、
1段目ACと2段目ACでヒステリシストルクを異なら
せ、1段目DCと2段目DCでヒステリシストルクを異
ならせている。
【0048】以上をまとめると、第3ストッパー12
(第3隙間)及び第4ストッパー14(第4隙間)は微
小捩じり振動に対して複数の摩擦機構A〜Fの作動する
数を1段目範囲と2段目範囲とで異ならせている。具体
的には1段目AC作動角では第3及び第4小摩擦機構
E,Fのみが滑り、2段目AC作動角ではそれに加えて
第1及び第2小摩擦機構B,Cが滑っている。このよう
に、第1及び第2小摩擦機構B,Cは、微小捩じり振動
に対して、2段目範囲で滑ることで第1大摩擦機構Aよ
り小さな摩擦を発生し、1段目範囲で滑らない摩擦機構
である。この結果、1段目範囲における微小捩り振動に
対するヒステリシストルクと、2段目範囲における微小
捩り振動に対するヒステリシストルクの大きさが異なっ
ている。第1大摩擦機構Aは、1段目範囲において微小
捩り振動が発生すると滑らず、2段目範囲において微小
捩り振動が発生すると滑りを生じる。このように1段目
範囲の微小捩り振動と2段目の微小捩り振動において片
方のみで滑りを生じる第1及び第2小摩擦機構B,Cを
有するため、微小捩り振動に対する1段目範囲でのヒス
テリシストルクの値を十分に小さく維持したまま2段目
範囲でのヒステリシストルクを大きくできる。1段目範
囲での微小捩じり振動に対しては、第3及び第4小摩擦
機構E,Fのみが滑って、第1大摩擦機構Aより小さな
摩擦を発生する。
【0049】さらに、第3ストッパー12(第3隙間)
及び第4ストッパー14(第4隙間)は、大捩じり振動
に対して複数の摩擦機構A〜Fの作動する数を1段目範
囲と2段目範囲で異ならせている。具体的には、1段目
DC角度では第1大摩擦機構A のみが滑り、2段目D
C角度ではそれに加えて第2大摩擦機構Dが滑る。すな
わち、第1大摩擦機構Aは、ハブ3と入力回転体2とを
回転方向に摩擦係合し、大捩り振動に対して1段目範囲
と2段目範囲で滑るが、微小捩じり振動に対して1段目
範囲と2段目範囲で滑らない摩擦機構である。第2大摩
擦機構Dは、ハブ3と入力回転体2とを回転方向に摩擦
係合し、微小捩じり振動に対しては1段目範囲と2段目
範囲で滑らず、大捩り振動に対して1段目範囲で滑らず
2段目範囲で滑る摩擦機構である。この結果、2段目正
負両側にわたって捩れる大捩り振動に対しては2段目範
囲において大きなヒステリシストルクを発生することが
でき、1段目正負両側にわたって捩れる捩り振動に対し
ては、その両端において極端には大きくないヒステリシ
ストルクを発生することでジャンピング現象を抑えるこ
とができる。 〔ダンパー機構動作の詳細説明〕図9はクラッチディス
ク組立体1のダンパー機構4の機械回路図である。この
機械回路図は、ハブ3を入力側回転体2に対して中立位
置からR2側に捩じったた状態(捩り特性線図での正側
領域)での各部材同士の関係を説明するためのものであ
り、ダンパー機構4における各部材の回転方向の関係を
模式的に描いている。したがって一体回転する部材は同
一の部材として表している。図9はクラッチディスク組
立体1が中立状態にある各部品の状態を示している。
【0050】また、この明細書において「微小捩じり振
動」とは、振幅の小さなトルクの振れであり、エンジン
アイドリング時や通常走行時にエンジン燃焼等に起因す
るトルク変動がクラッチディスク組立体1にもたらされ
ると生じる。また、「大捩じり振動」とは、振幅の大き
なトルクの振れをいい、少なくとも微小捩じり振動によ
って生じる捩じり角度より大きな角度で捩じれる振動の
ことをいう。大捩じり振動が生じると、ダンパー機構4
は、1段目範囲を超えて捩じれたり、1段目範囲と2段
目範囲にわたって捩じれたり、又は正負両側2段目間で
捩じれたりする。さらに、「捩じり特性の1段目範囲」
とは、捩じり特性線図において捩じり角度ゼロの両側に
わたって広がる小捩じり角度の領域をいい、低剛性のば
ねが捩じれることで低剛性の特性が得られている。「捩
じり特性の2段目範囲」とは、前記1段目範囲の正負両
側にわたって広がる大捩じり角度の領域をいい、高剛性
のばねが捩じれることで高剛性の特性が得られる。「捩
じり特性の2段目範囲」には、複数のばねが作動するこ
とで剛性が途中で変化する場合も含む。すなわち、「捩
じり特性の2段目範囲」は「捩じり特性の1段目範囲」
を越えた領域をすべて含む。
【0051】図9から明らかなように、入力回転体2と
ハブ3との間にはダンパー機構4を構成するための複数
の部材が配置されている。ハブフランジ6は入力回転体
2とハブ3との回転方向間に配置されている。ハブフラ
ンジ6はハブ3に第1バネ7を介して回転方向に弾性的
に連結されている。また、ハブフランジ6は第2バネ8
を介して入力回転体に対して回転方向に弾性的に連結さ
れている。このように第1バネ7と第2バネ8は中間部
材としてのハブフランジ6を介して直列に作用するよう
に配置されている。ハブフランジ6とハブ3との間には
第1ストッパー9が形成されている。第1ストッパー9
における正側1段目θ1p範囲で第1バネ7は圧縮可能
である。ハブフランジ6と入力回転体2との間には第2
ストッパー10が形成されている。第2ストッパー10
における正側2段目θ2p範囲で第2バネ8は圧縮可能
となっている。以上の構造により、1段目範囲では第1
バネ7が圧縮され、2段目範囲では第2バネ8が圧縮さ
れる。なお、第1バネ7全体の剛性は第2バネ8全体の
剛性よりはるかに小さく設定されているため、1段目範
囲では第2バネ8はほとんど圧縮されない。
【0052】第1中間プレート11Aはハブ3とハブフ
ランジ6との間に配置されている。第1中間プレート1
1Aは、ハブ3に対して第3ストッパー12においてθ
3範囲内で相対回転可能に係合しており、ハブフランジ
6に対して第1小摩擦機構Bにより摩擦係合している。
さらに、第1中間プレート11Aは入力回転体2に対し
て第1大摩擦機構Aにより摩擦係合している。すなわ
ち、第1小摩擦機構Bと第2大摩擦機構Aとで第2摩擦
連結機構を構成している。第1小摩擦機構Aは円周方向
捩じり角度θ3内でのみ作用する。第1大摩擦機構Aは
第1小摩擦機構Aと直列に配置され、それにより捩じり
角度θ3以上でのみ作用して第1小摩擦機構Aより大き
い摩擦を発生する。以上の構造により、第1中間プレー
ト11Aは、ハブ3が当接するまでは摩擦機構A,Bに
おいて滑らず、ハブ3が当接すると以後は摩擦機構A,
Bで滑る。また、ハブフランジ6のみが第1中間プレー
ト11Aに相対回転するときには第1小摩擦機構Bのみ
で滑りが生じ、入力回転体2及びハブフランジ6がとも
に第1中間プレート11Aに相対回転するときには摩擦
機構A,Bにおいて滑りが生じる。
【0053】第2中間プレート11Bは、ハブフランジ
6に対して第4ストッパー14においてθ4内で相対回
転可能になるとともに、第2小摩擦機構Cにより摩擦係
合している。さらに、第2中間プレート11Bは第2大
摩擦機構Dにより入力回転体2に対して摩擦係合してい
る。言い換えると、第2小摩擦機構Cと第2大摩擦機構
Dとで第1摩擦連結機構が構成されている。第2小摩擦
機構Cは円周方向角度θ4内で作用する。第2大摩擦機
構Dは 第2小摩擦機構Cと直列に作用するように配置
されており、円周方向角度θ4以上で作用する。以上の
構造により、第2中間プレート11Bはハブフランジ6
と相対回転しているときには必ず第2小摩擦機構Cで滑
り、相対回転していないときには第2小摩擦機構Cで必
ず滑らない。また、第2中間プレート11Bは入力回転
体2と相対回転するときに第2大摩擦機構Dで滑る。
【0054】第3及び第4小摩擦機構E,Fは入力回転
体2とハブ3との間に形成されているため、入力回転体
2とハブ3とが相対回転する際には常に滑っている。次
に、図11〜図16の機械回路図を用いてクラッチディ
スク組立体1におけるダンパー機構4の動作を詳細に説
明する。図10は以下の動作に基づく捩り特性図であ
る。なお、以下の説明は、入力回転体2を他の部材に固
定しておき、それに対してハブ3をR2側に捩ったとき
の動作である。すなわち、図10に示すように、捩り特
性線図の正側領域における動作を説明している。
【0055】図11は図10の0度に対応している。な
お、図11では第1中間プレート11Aと第2中間プレ
ート11BがR1側に最も捩れた位置にある。図11の
状態からハブ3をR2側に捩っていく。このとき、第1
バネ7が圧縮されハブ3とハブフランジ6とが相対回転
する。このとき、第3及び第4小摩擦機構E,Fのみで
滑りが生じるため、低剛性・低ヒステリシストルクの特
性が得られる。捩り角度がθ3になると、図12に示す
ように第3ストッパー12で当接が生じ、以後第1中間
プレート11Aはハブ3と一体に回転する。このため、
第3及び第4小摩擦機構E,Fでの滑りに加えて第1大
摩擦機構Aと第1小摩擦機構Bとで滑りが生じる。この
ため、1段目範囲の両端において比較的大きいヒステリ
シストルクが得られる。捩り角度がさらに大きくなり捩
り角度が角度a(=θ1p)になると、図13に示すよ
うに第1ストッパー9で当接が生じる。これ以降は、第
1バネ7は圧縮されず第2バネ8のみが圧縮される。捩
じり角度が角度b(=θ1p+θ2p)になると、入力
回転体2とハブ3との相対回転が停止する。
【0056】2段目範囲の初期段階では、第1大摩擦機
構Aと第2小摩擦機構Cとで滑りが生じ比較的大きいヒ
ステリシストルクが得られる。角度aから捩じり角度が
θ4大きくなると、図14に示すように第4ストッパー
14で当接が生じる。以後は第1大摩擦機構Aと第2大
摩擦機構Dとで滑りが生じて、最も大きいヒステリシス
トルクが得られる。なお、この2段目範囲における高ヒ
ステリシストルクは1段目範囲の両端で生じる高ヒステ
リシストルクより大きい。これにより、低周波振動に対
して大きなヒステリシストルクで振動の減衰性を向上さ
せている。また、ヒステリシストルクを大きくすること
で、共振点のピーク値を下げることになり、走行時歯打
音、こもり音のピークを下げる効果をもつ。
【0057】図14の状態からハブ3がR1側に戻る
と、始めは第1小摩擦機構Bと第2小摩擦機構Cとで滑
りが生じる。R1側に戻る角度がθ4になると、図15
に示すように第4ストッパー14が当接し、以後は第1
小摩擦機構Bと第2大摩擦機構Dとで滑りが生じる。R
1側に戻る角度がθ3になると、図16に示すように第
3ストッパー12で当接が生じ、以降は第1大摩擦機構
Aと第2大摩擦機構Dで滑りが生じる。角度a以下にな
ると、第2バネ7が伸び、第1大摩擦機構Aと第1小摩
擦機構Bで滑りが生じる。このことは、2段目範囲から
1段目範囲に戻す動作において、1段目範囲全体にわた
って第1大摩擦機構A及び第1小摩擦機構Bが作動し
て、比較的大きいヒステリシストルクが発生する。いい
替えると、捩じり角度の大きな振動に対しては1段目範
囲全体が高ヒステリシストルクの領域になる。このため
車輌前後振動に対する減衰特性を向上できる。
【0058】図17〜図20は、各種の捩り振動に対し
て実際の捩り特性を表した図である。図17は正側1段
目範囲と負側2段目範囲との間で捩った状態を示してい
る。1段目範囲ではヒステリシストルクH1が発生し、
2段目範囲では1段目範囲より大きいヒステリシストル
クH2が発生していることがわかる。図18は正側2段
目端と負側2段目端との間で捩ったときの状態を示して
いる。ここでは、1段目範囲において第1大摩擦機構A
と第1小摩擦機構Bとが1段目全体で滑っており、比較
的大きいヒステリシストルクH1が得られている。2段
目範囲では1段目範囲よりさらに大きいヒステリシスト
ルクH2が発生していることがわかる。この結果、正負
2段目両範囲間で捩れるショックやしゃくり等の大捩り
振動に対して良好な振動減衰特性が得られる。
【0059】図19は中立位置におけるアイドリング時
微小捩り振動が入力されたときの特性を示している。機
械回路図では、図9の中立状態でハブ3が入力回転体2
やハブフランジ6に対してθ3内で捩じり動作を繰り返
している。ここでは、1段目範囲において第3及び第4
小摩擦機構E,Fのみが滑り、低ヒステリシストルクH
3を発生している。
【0060】図20は中立位置におけるアイドリング時
の微小捩り振動が入力された際にその微小捩り振動の振
幅が大きく2段目範囲まで作用するときの状態を示して
いる。ここでは、1段目範囲の両端において第1大摩擦
機構Aと第1小摩擦機構Bとが滑る高ヒステリシストル
クの領域が得られるため、片当たりジャンピング現象が
生じにくい。なお、この1段目範囲における高ヒステリ
シストルクは、2段目範囲における高ヒステリシストル
クに比べて小さいため、よりジャンピング現象を生じさ
せにくい。ジャンピング現象とは、定常歯打ち音がある
程度収まっている場合においも、トランスミッション油
温の変化によるドラグトルクの変化や、電気負荷などに
よるエンジン回転速度変動の増大により、1段目範囲の
領域で収まっていた回転速度変動が2段目の壁にぶつか
り大きく跳ね返され、反対側の壁にぶつかりまた跳ね返
されて歯打ち音レベルが大幅に悪化する現象である。大
捩じり振動に対する1段目範囲のヒステリシストルクと
2段目範囲のヒステリシストルクが同じである場合(1
段目ヒステリシストルクが2段目ヒステリシストルクよ
り小さくなっていない場合)には、図20の破線で示す
ようなひどく大きい高ヒステリシストルクの領域が発生
するため、ジャンピング現象の抑制には逆効果になる。
【0061】図21は負側1段目と正側2段目との間で
捩ったときの特性を示している。2段目範囲において正
負いずれにおいても微小捩り振動が入力された場合に
は、θ4の範囲内で第2小摩擦機構B及び第3小摩擦機
構Cとが滑る。機械回路図では、図14の状態で、入力
回転体2がハブフランジ6及びハブ3に対してθ4内で
捩じり動作を繰り返している状態に相当する。これら小
摩擦機構B,Cは1段目範囲における微小捩り振動に対
しては滑らない。この結果、2段目範囲において微小捩
り振動に対して発生するヒステリシストルクH4は、1
段目範囲において微小捩り振動に対して発生するヒステ
リシストルクH3(図19)より大きい。したがって、
通常走行時における微小捩り振動に対して効果的に振動
減衰を行うことができる。また、本実施形態の構造で
は、通常走行時にハブ3が第1及び第2中間プレート1
1A,11Bによって叩かれることなく、各部品の摩耗
が少なくなる。 〔他の実施形態〕本発明に係るダンパー機構は、クラッ
チディスク組立体以外にも採用可能である。例えば、2
つのフライホイールを回転方向に弾性的に連結するダン
パー機構等である。
【0062】
【発明の効果】本発明に係るダンパー機構では、、2段
目範囲における微小捩り振動に対するヒステリシストル
クは1段目範囲におけるヒステリシストルクより大きく
なる。したがって、1段目範囲における微小捩り振動に
対するヒステリシストルクを適切な値に維持しつつ2段
目範囲における微小捩り振動に対するヒステリシストル
クを十分に大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クラッチディスク組立体の縦断面概略図。
【図2】クラッチディスク組立体の平面図。
【図3】図1の部分拡大図。
【図4】図1の部分拡大図。
【図5】各部分の捩り角度を説明するための平面図。
【図6】各部分の捩り角度を説明するための平面図。
【図7】各部分の捩り角度を説明するための平面図。
【図8】プレートの爪とハブフランジとの係合を説明す
るための部分平面図。
【図9】ダンパー機構の機械回路図。
【図10】ダンパー機構の捩り特性図。
【図11】ダンパー機構の機械回路図。
【図12】ダンパー機構の機械回路図。
【図13】ダンパー機構の機械回路図。
【図14】ダンパー機構の機械回路図。
【図15】ダンパー機構の機械回路図。
【図16】ダンパー機構の機械回路図。
【図17】各種捩り振動に対する捩り特性線図。
【図18】各種捩り振動に対する捩り特性線図。
【図19】各種捩り振動に対する捩り特性線図。
【図20】各種捩り振動に対する捩り特性線図。
【図21】各種捩り振動に対する捩り特性線図。
【符号の説明】
1 クラッチディスク組立体 2 入力回転体(第2回転部材) 3 ハブ(第1回転部材) 6 ハブフランジ(中間部材) 7 第1バネ(第1弾性部材) 8 第2バネ(第2弾性部材) 9 第1ストッパー 10 第2ストッパー 12 第3ストッパー 14 第4ストッパー 11A 第1中間プレート(第2中間部材、1段目フリ
クションプレート) 11B 第2中間プレート(第1中間部材、2段目フリ
クションプレート) 21 クラッチプレート(プレート部材) 22 リテーニングプレート(プレート部材) A 第1大摩擦機構(第2大摩擦発生機構、第2大摩擦
係合部) B 第1小摩擦機構(第2小摩擦発生機構、第2小摩擦
係合部) C 第2小摩擦機構(第1小摩擦発生機構、第1小摩擦
係合部) D 第2大摩擦機構(第1大摩擦発生機構、第1大摩擦
係合部) E 第3小摩擦機構(摩擦連結機構) F 第4小摩擦機構(摩擦連結機構)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1回転部材と、 前記第1回転部材に相対回転可能に配置された第2回転
    部材と、 前記第1回転部材と前記第2回転部材とを回転方向に弾
    性的に連結するための機構であり、中間部材と、前記第
    1回転部材と前記中間部材とを回転方向に弾性的に連結
    する第1弾性部材と、前記中間部材と前記第2回転部材
    とを回転方向に弾性的に連結し前記第1弾性部材より剛
    性が高い第2弾性部材とを含む弾性連結機構と、 前記中間部材と前記第2回転部材との間で前記第2弾性
    部材と並列に作用するように配置された機構であって、
    所定回転方向角度(θ4)内で作用する第1小摩擦発生
    機構(C)と、前記第1小摩擦発生機構と直列に作用す
    るように配置された第1大摩擦発生機構(D)とを有す
    る第1摩擦連結機構と、を備えているダンパー機構。
  2. 【請求項2】前記第1摩擦連結機構は第1中間部材(1
    1B)を有し、 前記第1中間部材は、前記中間部材と前記第2回転部材
    の一方との間に前記第1小摩擦発生機構(C)を形成
    し、他方との間に前記第1大摩擦発生機構(D)を形成
    する、請求項1に記載のダンパー機構。
  3. 【請求項3】前記第1回転部材と前記中間部材及び前記
    第2回転部材との間で前記第1弾性部材と並列に作用す
    るように配置された機構であって、所定回転方向角度
    (θ3)内で作用する第2小摩擦発生機構(B)と、前
    記第2小摩擦発生機構と直列に配置され前記第2小摩擦
    発生機構より大きい摩擦を発生する第2大摩擦発生機構
    (A)とを有する第2摩擦連結機構をさらに備えてい
    る、請求項2に記載のダンパー機構。
  4. 【請求項4】前記第2摩擦連結機構は第2中間部材(1
    1A)を有し、 前記第2中間部材は、前記中間部材と前記第1回転部材
    の一方との間に前記第2小摩擦発生機構(B)を形成
    し、他方に回転方向に所定の隙間を介して係合し、前記
    第2回転部材との間に前記第2大摩擦発生機構(A)を
    形成する、請求項3に記載のダンパー機構。
  5. 【請求項5】前記第1回転部材と前記第2回転部材とを
    回転方向に摩擦係合し、前記第1大摩擦連結機構より小
    さな摩擦を発生する摩擦連結機構(E,F)をさらに備
    えている、請求項1〜4のいずれかに記載のダンパー機
    構。
  6. 【請求項6】シャフトに連結されるハブと、 前記ハブに所定の捩じり角度範囲内で相対回転可能に係
    合するハブフランジと、 前記ハブと前記フランジとを回転方向に弾性的に連結す
    る第1弾性部材と、 前記ハブの外周側で前記ハブフランジの軸方向両側に互
    いに固定されて配置された第1及び第2プレート部材
    (21,22)と、 前記第1及び第2プレート部材と前記ハブフランジとを
    回転方向に弾性的に連結し、前記第1弾性部材より剛性
    が高い第2弾性部材と、 前記第2プレート部材と前記ハブフランジとの軸方向間
    に配置され、前記第2プレート部材と前記ハブフランジ
    の一方に回転方向に所定の隙間を確保して摩擦係合する
    第1小摩擦係合部(C)を形成し、他方に摩擦係合する
    第1大摩擦係合部(D)を形成する2段目フリクション
    プレート(11B)と、を備えているダンパーディスク
    組立体。
  7. 【請求項7】前記第1プレート部材と前記ハブフランジ
    との軸方向間に配置され、前記ハブに所定角度範囲まで
    相対回転可能に係合し、前記第1プレートと前記ハブフ
    ランジの一方に接触することで第2小摩擦係合部(B)
    を形成し、他方に接触することで第2大摩擦係合部
    (A)を形成する1段目フリクションプレート(11
    A)をさらに備えている、請求項6に記載のダンパーデ
    ィスク組立体。
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