JP2000274524A - トルクコンバータのスリップ制御装置 - Google Patents
トルクコンバータのスリップ制御装置Info
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- JP2000274524A JP2000274524A JP8006599A JP8006599A JP2000274524A JP 2000274524 A JP2000274524 A JP 2000274524A JP 8006599 A JP8006599 A JP 8006599A JP 8006599 A JP8006599 A JP 8006599A JP 2000274524 A JP2000274524 A JP 2000274524A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コースト走行からドライブ走行への移行時に
トルクコンバータのスリップ回転が上昇遅れを生じてモ
タツキ感を与えることのないようにする。 【解決手段】 スロットル開度TVOを増大させてコー
スト走行からドライブ走行へ移行する瞬時t1 にスリッ
プ回転指令値ωSLPTC を、移行後のドライブ走行に応じ
た目標スリップ回転ωSLPTに1よりも大きな係数kを掛
けて求めた、目標スリップ回転ωSLPTより大きな値(ω
SLPT0 =ωSLPT×k)に初期化した後、この初期値ω
SLPT0 から瞬時t1 〜t2 間に見られるごとく一次遅れ
で徐々にドライブ側の目標スリップ回転ωSLPTに低下さ
せる。これがためコースト走行からドライブ走行への切
り換え瞬時t1 にロックアップソレノイドの駆動デュー
ティDが急低下されて、トルクコンバータの実スリップ
回転ωSLPRを一旦ドライブ側目標スリップ回転ωSLPTよ
りも大きくし、その後徐々に目標スリップ回転ωSLPTま
で低下させ得る。よって、スリップの発生遅れτを短縮
することができる。
トルクコンバータのスリップ回転が上昇遅れを生じてモ
タツキ感を与えることのないようにする。 【解決手段】 スロットル開度TVOを増大させてコー
スト走行からドライブ走行へ移行する瞬時t1 にスリッ
プ回転指令値ωSLPTC を、移行後のドライブ走行に応じ
た目標スリップ回転ωSLPTに1よりも大きな係数kを掛
けて求めた、目標スリップ回転ωSLPTより大きな値(ω
SLPT0 =ωSLPT×k)に初期化した後、この初期値ω
SLPT0 から瞬時t1 〜t2 間に見られるごとく一次遅れ
で徐々にドライブ側の目標スリップ回転ωSLPTに低下さ
せる。これがためコースト走行からドライブ走行への切
り換え瞬時t1 にロックアップソレノイドの駆動デュー
ティDが急低下されて、トルクコンバータの実スリップ
回転ωSLPRを一旦ドライブ側目標スリップ回転ωSLPTよ
りも大きくし、その後徐々に目標スリップ回転ωSLPTま
で低下させ得る。よって、スリップの発生遅れτを短縮
することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機などに
用いられるトルクコンバータの入出力要素間における相
対回転、つまりスリップ回転をロックアップクラッチの
締結圧制御により目標スリップ回転に収束させるための
スリップ制御装置、特に車両のコースト走行状態からド
ライブ走行状態への切り換え時における車両のもたつき
感を解消するようにしたトルクコンバータのスリップ制
御技術に関するものである。
用いられるトルクコンバータの入出力要素間における相
対回転、つまりスリップ回転をロックアップクラッチの
締結圧制御により目標スリップ回転に収束させるための
スリップ制御装置、特に車両のコースト走行状態からド
ライブ走行状態への切り換え時における車両のもたつき
感を解消するようにしたトルクコンバータのスリップ制
御技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータは、流体を介して入出
力要素間で動力伝達を行うため、トルク変動吸収機能
や、トルク増大機能を果たす反面、伝動効率が悪い。こ
れがため、これらトルク変動吸収機能や、トルク増大機
能が不要な走行条件のもとでは、トルクコンバータの入
出力要素間をロックアップクラッチにより直結するロッ
クアップ式のトルクコンバータが今日では多用されてい
る。しかして、かようにトルクコンバータの入出力要素
間をロックアップクラッチの完全締結により直結したロ
ックアップ状態にするか、該ロックアップクラッチを釈
放したコンバータ状態にするかだけのオン・オフ的な制
御では、こもり音や振動の問題が生じないようロックア
ップ領域を定める必要があることから、トルクコンバー
タのスリップ回転を制限する領域が狭くて十分な伝動効
率の向上を望み得ない。
力要素間で動力伝達を行うため、トルク変動吸収機能
や、トルク増大機能を果たす反面、伝動効率が悪い。こ
れがため、これらトルク変動吸収機能や、トルク増大機
能が不要な走行条件のもとでは、トルクコンバータの入
出力要素間をロックアップクラッチにより直結するロッ
クアップ式のトルクコンバータが今日では多用されてい
る。しかして、かようにトルクコンバータの入出力要素
間をロックアップクラッチの完全締結により直結したロ
ックアップ状態にするか、該ロックアップクラッチを釈
放したコンバータ状態にするかだけのオン・オフ的な制
御では、こもり音や振動の問題が生じないようロックア
ップ領域を定める必要があることから、トルクコンバー
タのスリップ回転を制限する領域が狭くて十分な伝動効
率の向上を望み得ない。
【0003】そこで、ロックアップクラッチを所謂半ク
ラッチ状態にして、要求される必要最小限のトルク変動
吸収機能や、トルク増大機能が確保されるような態様で
トルクコンバータのスリップ回転を制限するスリップ制
御領域を設定し、これによりスリップ回転の制限を一層
低車速まで行い得るようにしたトルクコンバータのスリ
ップ制御技術も多々提案されている。そしてトルクコン
バータのスリップ制御技術は一般的に、エンジンのスロ
ットル開度や、車速や、自動変速機の作動油温などの走
行条件に応じて目標スリップ回転を決定し、上記のスリ
ップ制御領域でトルクコンバータの実スリップ回転が目
標スリップ回転になるようロックアップクラッチの締結
力をフィードバック制御するのが普通であり、かかるス
リップ制御によれば、こもり音や振動の問題を生ずるこ
となしにスリップ回転制限領域の一層の低車速化を実現
して運転性の悪化を回避しつつ燃費の向上を図ることが
できる。
ラッチ状態にして、要求される必要最小限のトルク変動
吸収機能や、トルク増大機能が確保されるような態様で
トルクコンバータのスリップ回転を制限するスリップ制
御領域を設定し、これによりスリップ回転の制限を一層
低車速まで行い得るようにしたトルクコンバータのスリ
ップ制御技術も多々提案されている。そしてトルクコン
バータのスリップ制御技術は一般的に、エンジンのスロ
ットル開度や、車速や、自動変速機の作動油温などの走
行条件に応じて目標スリップ回転を決定し、上記のスリ
ップ制御領域でトルクコンバータの実スリップ回転が目
標スリップ回転になるようロックアップクラッチの締結
力をフィードバック制御するのが普通であり、かかるス
リップ制御によれば、こもり音や振動の問題を生ずるこ
となしにスリップ回転制限領域の一層の低車速化を実現
して運転性の悪化を回避しつつ燃費の向上を図ることが
できる。
【0004】この際、トルクコンバータをスリップ制限
していない状態からスリップ制御し始める過渡期におけ
るロックアップクラッチの締結力制御に関しては、例え
ば本願出願人が既に特願平9−301830号により、
ロックアップ機構の特性変化によってもスリップ制御の
応答が悪化したり、制御特性が変わってしまうことのな
いようロックアップクラッチの締結力制御を行う技術を
提案済みである。
していない状態からスリップ制御し始める過渡期におけ
るロックアップクラッチの締結力制御に関しては、例え
ば本願出願人が既に特願平9−301830号により、
ロックアップ機構の特性変化によってもスリップ制御の
応答が悪化したり、制御特性が変わってしまうことのな
いようロックアップクラッチの締結力制御を行う技術を
提案済みである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アクセルペダ
ルをほとんど釈放したと同じような極く低負荷での惰性
走行状態(コースト走行状態)からアクセルペダルを踏
み込んで高負荷走行状態(ドライブ走行状態)へ移行し
た時に、従来のスリップ制御においては何れも、コース
ト走行中の最終的な目標スリップ回転を初期値としてド
ライブ走行への移行後における目標スリップ回転を定め
るのが常套であったため、以下に説明するような問題を
生ずることを確かめた。
ルをほとんど釈放したと同じような極く低負荷での惰性
走行状態(コースト走行状態)からアクセルペダルを踏
み込んで高負荷走行状態(ドライブ走行状態)へ移行し
た時に、従来のスリップ制御においては何れも、コース
ト走行中の最終的な目標スリップ回転を初期値としてド
ライブ走行への移行後における目標スリップ回転を定め
るのが常套であったため、以下に説明するような問題を
生ずることを確かめた。
【0006】図14は、従来のスリップ制御において瞬
時t1 にスロットル開度TVOを全閉から開度増大させ
てコースト走行状態からドライブ走行状態へ移行した場
合のトルクコンバータの目標スリップ回転ωSLPT、ロッ
クアップクラッチの締結力を決めるロックアップソレノ
イドの駆動デューティD、およびトルクコンバータの実
スリップ回転ωSLPRの時系列変化を示す。この図から明
らかなように、コースト走行状態からドライブ走行状態
への移行瞬時t1 以後は目標スリップ回転ωSLPTを、コ
ースト走行中の最終的な目標スリップ回転を初期値とし
てドライブ走行状態に対応したドライブ側目標値に漸近
するよう定め、これをもとにロックアップソレノイドの
駆動デューティDを決定する。
時t1 にスロットル開度TVOを全閉から開度増大させ
てコースト走行状態からドライブ走行状態へ移行した場
合のトルクコンバータの目標スリップ回転ωSLPT、ロッ
クアップクラッチの締結力を決めるロックアップソレノ
イドの駆動デューティD、およびトルクコンバータの実
スリップ回転ωSLPRの時系列変化を示す。この図から明
らかなように、コースト走行状態からドライブ走行状態
への移行瞬時t1 以後は目標スリップ回転ωSLPTを、コ
ースト走行中の最終的な目標スリップ回転を初期値とし
てドライブ走行状態に対応したドライブ側目標値に漸近
するよう定め、これをもとにロックアップソレノイドの
駆動デューティDを決定する。
【0007】これがため従来のスリップ制御にあって
は、トルクコンバータがコースト走行中故に実スリップ
回転ωSLP をほとんど0にされた状態からドライブ側目
標スリップ回転になるまでの間の応答遅れτが大きくな
る傾向となり、運転者がアクセルペダルの踏み込みによ
りドライブ走行へ移行した直後にエンジン回転の上昇遅
れから、もたつき感や、加速不足などの違和感を覚える
懸念があった。
は、トルクコンバータがコースト走行中故に実スリップ
回転ωSLP をほとんど0にされた状態からドライブ側目
標スリップ回転になるまでの間の応答遅れτが大きくな
る傾向となり、運転者がアクセルペダルの踏み込みによ
りドライブ走行へ移行した直後にエンジン回転の上昇遅
れから、もたつき感や、加速不足などの違和感を覚える
懸念があった。
【0008】請求項1に記載の第1発明は、コースト走
行からドライブ走行への移行時にトルクコンバータが一
旦比較的大きなスリップ回転を生ずるようなスリップ制
御とすることにより上記の応答遅れを緩和して従来の上
記した問題を解消することを目的とする。
行からドライブ走行への移行時にトルクコンバータが一
旦比較的大きなスリップ回転を生ずるようなスリップ制
御とすることにより上記の応答遅れを緩和して従来の上
記した問題を解消することを目的とする。
【0009】請求項2に記載の第2発明は、上記第1発
明の作用が目標スリップ回転の操作により得られるよう
にしたトルクコンバータのスリップ制御装置を提案する
ことを目的とする。
明の作用が目標スリップ回転の操作により得られるよう
にしたトルクコンバータのスリップ制御装置を提案する
ことを目的とする。
【0010】請求項3に記載の第3発明は、上記第2発
明における目標スリップ回転の操作を簡易に行い得るよ
うにしたトルクコンバータのスリップ制御装置を提案す
ることを目的とする。
明における目標スリップ回転の操作を簡易に行い得るよ
うにしたトルクコンバータのスリップ制御装置を提案す
ることを目的とする。
【0011】請求項4に記載の第4発明は、当該目標ス
リップ回転の操作による上記問題解決が制御系の誤差に
影響されることなく確実に実現されるようにしたトルク
コンバータのスリップ制御装置を提案することを目的と
する。
リップ回転の操作による上記問題解決が制御系の誤差に
影響されることなく確実に実現されるようにしたトルク
コンバータのスリップ制御装置を提案することを目的と
する。
【0012】請求項5に記載の第5発明は、上記目標ス
リップ回転の操作後におけるドライブ側目標値への漸近
を好適に行い得るようにしたトルクコンバータのスリッ
プ制御装置を提案することを目的とする。
リップ回転の操作後におけるドライブ側目標値への漸近
を好適に行い得るようにしたトルクコンバータのスリッ
プ制御装置を提案することを目的とする。
【0013】請求項6に記載の第6発明は、第1発明の
作用がロックアップクラッチの締結圧指令値の操作によ
り得られるようにしたトルクコンバータのスリップ制御
装置を提案することを目的とする。
作用がロックアップクラッチの締結圧指令値の操作によ
り得られるようにしたトルクコンバータのスリップ制御
装置を提案することを目的とする。
【0014】請求項7に記載の第7発明は、上記第6発
明におけるロックアップクラッチの締結圧指令値の操作
を簡易に行い得るようにしたトルクコンバータのスリッ
プ制御装置を提案することを目的とする。
明におけるロックアップクラッチの締結圧指令値の操作
を簡易に行い得るようにしたトルクコンバータのスリッ
プ制御装置を提案することを目的とする。
【0015】請求項8に記載の第8発明は、上記ロック
アップクラッチの締結圧指令値の操作後におけるドライ
ブ側指令値への漸近を好適に行い得るようにしたトルク
コンバータのスリップ制御装置を提案することを目的と
する。
アップクラッチの締結圧指令値の操作後におけるドライ
ブ側指令値への漸近を好適に行い得るようにしたトルク
コンバータのスリップ制御装置を提案することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】これらの目的のため、先
ず第1発明によるトルクコンバータのスリップ制御装置
は、トルクコンバータの入出力要素間における実スリッ
プ回転をロックアップクラッチの締結により制限可能
で、この実スリップ回転が、車両運転状態に応じ定めた
目標スリップ回転になるよう前記ロックアップクラッチ
の締結圧を制御するための装置において、車両のコース
ト走行状態からドライブ走行状態への切り換え時に前記
実スリップ回転が一旦、該ドライブ走行状態に応じた前
記目標スリップ回転よりも大きくなるよう前記ロックア
ップクラッチの締結圧を制御する構成にしたことを特徴
とするものである。
ず第1発明によるトルクコンバータのスリップ制御装置
は、トルクコンバータの入出力要素間における実スリッ
プ回転をロックアップクラッチの締結により制限可能
で、この実スリップ回転が、車両運転状態に応じ定めた
目標スリップ回転になるよう前記ロックアップクラッチ
の締結圧を制御するための装置において、車両のコース
ト走行状態からドライブ走行状態への切り換え時に前記
実スリップ回転が一旦、該ドライブ走行状態に応じた前
記目標スリップ回転よりも大きくなるよう前記ロックア
ップクラッチの締結圧を制御する構成にしたことを特徴
とするものである。
【0017】第2発明によるトルクコンバータのスリッ
プ制御装置は、上記第1発明において、コースト走行状
態からドライブ走行状態への切り換え時に目標スリップ
回転を、該ドライブ走行状態に応じた前記目標スリップ
回転よりも大きな値に初期化した後、該初期値から徐々
にドライブ走行状態に応じた目標スリップ回転まで低下
させるよう構成したことを特徴とするものである。
プ制御装置は、上記第1発明において、コースト走行状
態からドライブ走行状態への切り換え時に目標スリップ
回転を、該ドライブ走行状態に応じた前記目標スリップ
回転よりも大きな値に初期化した後、該初期値から徐々
にドライブ走行状態に応じた目標スリップ回転まで低下
させるよう構成したことを特徴とするものである。
【0018】第3発明によるトルクコンバータのスリッ
プ制御装置は、上記第2発明において、コースト走行状
態からドライブ走行状態への切り換え時における前記目
標スリップ回転の初期値を、該ドライブ走行状態に応じ
た前記目標スリップ回転に1よりも大きな係数を掛けて
求めるよう構成したことを特徴とするものである。
プ制御装置は、上記第2発明において、コースト走行状
態からドライブ走行状態への切り換え時における前記目
標スリップ回転の初期値を、該ドライブ走行状態に応じ
た前記目標スリップ回転に1よりも大きな係数を掛けて
求めるよう構成したことを特徴とするものである。
【0019】第4発明によるトルクコンバータのスリッ
プ制御装置は、上記第2発明において、コースト走行状
態からドライブ走行状態への切り換え時における前記目
標スリップ回転の初期値を求めるに際し、前記ロックア
ップクラッチの締結圧を制御するための電子制御信号
を、実スリップ回転が一旦前記ドライブ走行状態に応じ
た目標スリップ回転よりも大きくなるような値に決定
し、該決定した電子制御信号をもとに、前記目標スリッ
プ回転から前記電子制御信号を求めるのとは逆方向の演
算により前記目標スリップ回転の初期値を求めるよう構
成したことを特徴とするものである。
プ制御装置は、上記第2発明において、コースト走行状
態からドライブ走行状態への切り換え時における前記目
標スリップ回転の初期値を求めるに際し、前記ロックア
ップクラッチの締結圧を制御するための電子制御信号
を、実スリップ回転が一旦前記ドライブ走行状態に応じ
た目標スリップ回転よりも大きくなるような値に決定
し、該決定した電子制御信号をもとに、前記目標スリッ
プ回転から前記電子制御信号を求めるのとは逆方向の演
算により前記目標スリップ回転の初期値を求めるよう構
成したことを特徴とするものである。
【0020】第5発明によるトルクコンバータのスリッ
プ制御装置は、第2発明乃至第4発明のいずれかにおい
て、コースト走行状態からドライブ走行状態への切り換
え時に目標スリップ回転を、前記初期値から一次遅れで
ドライブ走行状態に応じた目標スリップ回転まで低下さ
せるよう構成したことを特徴とするものである。
プ制御装置は、第2発明乃至第4発明のいずれかにおい
て、コースト走行状態からドライブ走行状態への切り換
え時に目標スリップ回転を、前記初期値から一次遅れで
ドライブ走行状態に応じた目標スリップ回転まで低下さ
せるよう構成したことを特徴とするものである。
【0021】第6発明によるトルクコンバータのスリッ
プ制御装置は、前記第1発明において、コースト走行状
態からドライブ走行状態への切り換え時にロックアップ
クラッチの締結圧指令値を、該ドライブ走行状態に応じ
た前記目標スリップ回転に対応する締結圧指令値よりも
小さな値に初期化した後、該初期値から徐々にドライブ
走行状態に応じた目標スリップ回転に対応する締結圧指
令値まで上昇させるよう構成したことを特徴とするもの
である。
プ制御装置は、前記第1発明において、コースト走行状
態からドライブ走行状態への切り換え時にロックアップ
クラッチの締結圧指令値を、該ドライブ走行状態に応じ
た前記目標スリップ回転に対応する締結圧指令値よりも
小さな値に初期化した後、該初期値から徐々にドライブ
走行状態に応じた目標スリップ回転に対応する締結圧指
令値まで上昇させるよう構成したことを特徴とするもの
である。
【0022】第7発明によるトルクコンバータのスリッ
プ制御装置は、上記第6発明において、コースト走行状
態からドライブ走行状態への切り換え時における前記締
結圧指令値の初期値を、該ドライブ走行状態に応じた前
記目標スリップ回転に対応する締結圧指令値に1よりも
小さな係数を掛けて求めるよう構成したことを特徴とす
るものである。
プ制御装置は、上記第6発明において、コースト走行状
態からドライブ走行状態への切り換え時における前記締
結圧指令値の初期値を、該ドライブ走行状態に応じた前
記目標スリップ回転に対応する締結圧指令値に1よりも
小さな係数を掛けて求めるよう構成したことを特徴とす
るものである。
【0023】第8発明によるトルクコンバータのスリッ
プ制御装置は、第6発明または第7発明において、コー
スト走行状態からドライブ走行状態への切り換え時にロ
ックアップクラッチの締結圧指令値を、前記初期値から
一次遅れでドライブ走行状態に応じた目標スリップ回転
に対応する締結圧指令値まで上昇させるよう構成したこ
とを特徴とするものである。
プ制御装置は、第6発明または第7発明において、コー
スト走行状態からドライブ走行状態への切り換え時にロ
ックアップクラッチの締結圧指令値を、前記初期値から
一次遅れでドライブ走行状態に応じた目標スリップ回転
に対応する締結圧指令値まで上昇させるよう構成したこ
とを特徴とするものである。
【0024】
【発明の効果】第1発明においてスリップ制御装置は基
本的に、トルクコンバータの実スリップ回転が、車両運
転状態に応じ定めた目標スリップ回転になるようロック
アップクラッチの締結圧を制御する。ところで、車両の
コースト走行状態からドライブ走行状態への切り換え時
において第1発明のスリップ制御装置は、トルクコンバ
ータの実スリップ回転が一旦、移行後のドライブ走行状
態に応じた上記の目標スリップ回転よりも大きくなるよ
うロックアップクラッチの締結圧を制御する。
本的に、トルクコンバータの実スリップ回転が、車両運
転状態に応じ定めた目標スリップ回転になるようロック
アップクラッチの締結圧を制御する。ところで、車両の
コースト走行状態からドライブ走行状態への切り換え時
において第1発明のスリップ制御装置は、トルクコンバ
ータの実スリップ回転が一旦、移行後のドライブ走行状
態に応じた上記の目標スリップ回転よりも大きくなるよ
うロックアップクラッチの締結圧を制御する。
【0025】これがため第1発明においては、ドライブ
走行へ移行した直後におけるトルクコンバータのスリッ
プ発生遅れを緩和することができ、図14につき前述し
た従来のスリップ制御のようにコースト走行状態からド
ライブ走行状態への移行時に目標スリップ回転をコース
ト走行中の最終的な目標スリップ回転を初期値としてド
ライブ走行状態に対応したドライブ側目標値に漸近させ
るよう定めた場合におけるトルクコンバータのスリップ
発生遅れに起因した問題、つまり運転者がアクセルペダ
ルの踏み込みによりドライブ走行へ移行した直後にエン
ジン回転の上昇遅れから、もたつき感や、加速不足など
の違和感を感じるという懸念を払拭することができる。
走行へ移行した直後におけるトルクコンバータのスリッ
プ発生遅れを緩和することができ、図14につき前述し
た従来のスリップ制御のようにコースト走行状態からド
ライブ走行状態への移行時に目標スリップ回転をコース
ト走行中の最終的な目標スリップ回転を初期値としてド
ライブ走行状態に対応したドライブ側目標値に漸近させ
るよう定めた場合におけるトルクコンバータのスリップ
発生遅れに起因した問題、つまり運転者がアクセルペダ
ルの踏み込みによりドライブ走行へ移行した直後にエン
ジン回転の上昇遅れから、もたつき感や、加速不足など
の違和感を感じるという懸念を払拭することができる。
【0026】第2発明においては、コースト走行状態か
らドライブ走行状態への切り換え時に目標スリップ回転
を、移行後のドライブ走行状態に応じた目標スリップ回
転よりも大きな値に初期化した後、この初期値から徐々
にドライブ走行状態に応じた目標スリップ回転まで低下
させることから、上記第1発明の作用を、当該作用の実
現度と直接的に関連する目標スリップ回転の操作により
得ることができ、所期の目的を一層簡単、且つ確実に達
成することができる。
らドライブ走行状態への切り換え時に目標スリップ回転
を、移行後のドライブ走行状態に応じた目標スリップ回
転よりも大きな値に初期化した後、この初期値から徐々
にドライブ走行状態に応じた目標スリップ回転まで低下
させることから、上記第1発明の作用を、当該作用の実
現度と直接的に関連する目標スリップ回転の操作により
得ることができ、所期の目的を一層簡単、且つ確実に達
成することができる。
【0027】第3発明においては、コースト走行状態か
らドライブ走行状態への切り換え時における目標スリッ
プ回転の初期値を、移行後のドライブ走行状態に応じた
目標スリップ回転に1よりも大きな係数を掛けて求める
ことから、第2発明における目標スリップ回転の操作を
簡易に行うことができると共に、移行後のドライブ走行
状態に応じて前記した作用効果がバラツクという問題を
解消することができる。
らドライブ走行状態への切り換え時における目標スリッ
プ回転の初期値を、移行後のドライブ走行状態に応じた
目標スリップ回転に1よりも大きな係数を掛けて求める
ことから、第2発明における目標スリップ回転の操作を
簡易に行うことができると共に、移行後のドライブ走行
状態に応じて前記した作用効果がバラツクという問題を
解消することができる。
【0028】第4発明においては、コースト走行状態か
らドライブ走行状態への切り換え時における前記目標ス
リップ回転の初期値を求めるに際し、前記ロックアップ
クラッチの締結圧を制御するための電子制御信号を、実
スリップ回転が一旦前記ドライブ走行状態に応じた目標
スリップ回転よりも大きくなるような値に決定し、該決
定した電子制御信号をもとに、前記目標スリップ回転か
ら前記電子制御信号を求めるのとは逆方向の演算により
前記目標スリップ回転の初期値を求めることから、第2
発明のような目標スリップ回転の操作による上記問題解
決が、制御系の誤差に影響されることなく確実に実現さ
れるのを保証することができる。
らドライブ走行状態への切り換え時における前記目標ス
リップ回転の初期値を求めるに際し、前記ロックアップ
クラッチの締結圧を制御するための電子制御信号を、実
スリップ回転が一旦前記ドライブ走行状態に応じた目標
スリップ回転よりも大きくなるような値に決定し、該決
定した電子制御信号をもとに、前記目標スリップ回転か
ら前記電子制御信号を求めるのとは逆方向の演算により
前記目標スリップ回転の初期値を求めることから、第2
発明のような目標スリップ回転の操作による上記問題解
決が、制御系の誤差に影響されることなく確実に実現さ
れるのを保証することができる。
【0029】第5発明においては、コースト走行状態か
らドライブ走行状態への切り換え時に目標スリップ回転
を、上記初期値から一次遅れでドライブ走行状態に応じ
た目標スリップ回転まで低下させることから、上記目標
スリップ回転の操作後におけるドライブ側目標値への漸
近を、問題となるような遅れなしに、またショックを伴
うような急変なしに好適に行うことができる。
らドライブ走行状態への切り換え時に目標スリップ回転
を、上記初期値から一次遅れでドライブ走行状態に応じ
た目標スリップ回転まで低下させることから、上記目標
スリップ回転の操作後におけるドライブ側目標値への漸
近を、問題となるような遅れなしに、またショックを伴
うような急変なしに好適に行うことができる。
【0030】第6発明においては、コースト走行状態か
らドライブ走行状態への切り換え時にロックアップクラ
ッチの締結圧指令値を、移行後のドライブ走行状態に応
じた目標スリップ回転に対応する締結圧指令値よりも小
さな値に初期化した後、この初期値から徐々にドライブ
走行状態に応じた目標スリップ回転に対応する締結圧指
令値まで上昇させる。この場合、第1発明の作用をロッ
クアップクラッチの締結圧指令値の操作により得ること
ができる。
らドライブ走行状態への切り換え時にロックアップクラ
ッチの締結圧指令値を、移行後のドライブ走行状態に応
じた目標スリップ回転に対応する締結圧指令値よりも小
さな値に初期化した後、この初期値から徐々にドライブ
走行状態に応じた目標スリップ回転に対応する締結圧指
令値まで上昇させる。この場合、第1発明の作用をロッ
クアップクラッチの締結圧指令値の操作により得ること
ができる。
【0031】第7発明においては、コースト走行状態か
らドライブ走行状態への切り換え時における上記締結圧
指令値の初期値を、移行後のドライブ走行状態に応じた
目標スリップ回転に対応する締結圧指令値に1よりも小
さな係数を掛けて求めることから、第6発明における締
結圧指令値の操作を簡易に行うことができると共に、移
行後のドライブ走行状態に応じて作用効果がバラツクと
いう問題を解消することができる。
らドライブ走行状態への切り換え時における上記締結圧
指令値の初期値を、移行後のドライブ走行状態に応じた
目標スリップ回転に対応する締結圧指令値に1よりも小
さな係数を掛けて求めることから、第6発明における締
結圧指令値の操作を簡易に行うことができると共に、移
行後のドライブ走行状態に応じて作用効果がバラツクと
いう問題を解消することができる。
【0032】第8発明においては、コースト走行状態か
らドライブ走行状態への切り換え時にロックアップクラ
ッチの締結圧指令値を、上記初期値から一次遅れで移行
後のドライブ走行状態に応じた目標スリップ回転に対応
する締結圧指令値まで上昇させることから、上記締結圧
指令値の操作後におけるドライブ側目標値への漸近を、
問題となるような遅れなしに、またショックを伴うよう
な急変なしに好適に行うことができる。
らドライブ走行状態への切り換え時にロックアップクラ
ッチの締結圧指令値を、上記初期値から一次遅れで移行
後のドライブ走行状態に応じた目標スリップ回転に対応
する締結圧指令値まで上昇させることから、上記締結圧
指令値の操作後におけるドライブ側目標値への漸近を、
問題となるような遅れなしに、またショックを伴うよう
な急変なしに好適に行うことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形
態になるトルクコンバータのスリップ制御装置を示し、
トルクコンバータ2は周知であるため詳細な図示を省略
したが、エンジンクランクシャフトに結合されてエンジ
ン駆動されるトルクコンバータ入力要素としてのポンプ
インペラと、自動変速機用歯車変速機構の入力軸に結合
されたトルクコンバータ出力要素としてのタービンラン
ナと、これらポンプインペラおよびタービンランナ間を
直結するロックアップクラッチ2cとを具備するロック
アップ式トルクコンバータとする。
に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形
態になるトルクコンバータのスリップ制御装置を示し、
トルクコンバータ2は周知であるため詳細な図示を省略
したが、エンジンクランクシャフトに結合されてエンジ
ン駆動されるトルクコンバータ入力要素としてのポンプ
インペラと、自動変速機用歯車変速機構の入力軸に結合
されたトルクコンバータ出力要素としてのタービンラン
ナと、これらポンプインペラおよびタービンランナ間を
直結するロックアップクラッチ2cとを具備するロック
アップ式トルクコンバータとする。
【0034】ロックアップクラッチ2cの締結力は、そ
の前後におけるアプライ圧PA とレリーズ圧PR の差圧
(ロックアップクラッチ締結圧)により決まり、アプラ
イ圧PA がレリーズ圧PR よりも低ければ、ロックアッ
プクラッチ2cは釈放されてポンプインペラおよびター
ビンランナ間を直結せず、トルクコンバータ2をスリッ
プ制限しないコンバータ状態で機能させる。
の前後におけるアプライ圧PA とレリーズ圧PR の差圧
(ロックアップクラッチ締結圧)により決まり、アプラ
イ圧PA がレリーズ圧PR よりも低ければ、ロックアッ
プクラッチ2cは釈放されてポンプインペラおよびター
ビンランナ間を直結せず、トルクコンバータ2をスリッ
プ制限しないコンバータ状態で機能させる。
【0035】アプライ圧PA がレリーズ圧PR よりも高
い場合、その差圧に応じた力でロックアップクラッチ2
cを締結させ、トルクコンバータ2をロックアップクラ
ッチ2cの締結力に応じてスリップ制限するスリップ制
御状態で機能させる。そして当該差圧が設定値よりも大
きくなると、ロックアップクラッチ2cが完全締結され
てポンプインペラおよびタービンランナ間の相対回転を
なくし、トルクコンバータ2をロックアップ状態で機能
させる。
い場合、その差圧に応じた力でロックアップクラッチ2
cを締結させ、トルクコンバータ2をロックアップクラ
ッチ2cの締結力に応じてスリップ制限するスリップ制
御状態で機能させる。そして当該差圧が設定値よりも大
きくなると、ロックアップクラッチ2cが完全締結され
てポンプインペラおよびタービンランナ間の相対回転を
なくし、トルクコンバータ2をロックアップ状態で機能
させる。
【0036】アプライ圧PA およびレリーズ圧PR はス
リップ制御弁11によりこれらを決定するものとし、ス
リップ制御弁11は、コントローラ12によりデューテ
ィ制御されるロックアップソレノイド13からの信号圧
PS に応じてアプライ圧PAおよびレリーズ圧PR を制
御するが、これらスリップ制御弁11およびロックアッ
プソレノイド13を以下に説明する周知のものとする。
即ち、先ずロックアップソレノイド13は一定のパイロ
ット圧Pp を元圧として、コントローラ12からのソレ
ノイド駆動デューティDの増大につれ信号圧P S を高く
するものとする。
リップ制御弁11によりこれらを決定するものとし、ス
リップ制御弁11は、コントローラ12によりデューテ
ィ制御されるロックアップソレノイド13からの信号圧
PS に応じてアプライ圧PAおよびレリーズ圧PR を制
御するが、これらスリップ制御弁11およびロックアッ
プソレノイド13を以下に説明する周知のものとする。
即ち、先ずロックアップソレノイド13は一定のパイロ
ット圧Pp を元圧として、コントローラ12からのソレ
ノイド駆動デューティDの増大につれ信号圧P S を高く
するものとする。
【0037】一方でスリップ制御弁11は、上記の信号
圧PS およびフィードバックされたレリーズ圧PR を一
方向に受けると共に、他方向にバネ11aのバネ力およ
びフィードバックされたアプライ圧PA を受け、信号圧
PS の上昇につれて、アプライ圧PA とレリーズ圧PR
との間の差圧(PA −PR )で表されるロックアップク
ラッチ2cの締結圧を図2に示すように変化させるもの
とする。
圧PS およびフィードバックされたレリーズ圧PR を一
方向に受けると共に、他方向にバネ11aのバネ力およ
びフィードバックされたアプライ圧PA を受け、信号圧
PS の上昇につれて、アプライ圧PA とレリーズ圧PR
との間の差圧(PA −PR )で表されるロックアップク
ラッチ2cの締結圧を図2に示すように変化させるもの
とする。
【0038】ここでロックアップクラッチ締結圧(PA
−PR )の負値はPR >PA によりトルクコンバータ2
をコンバータ状態にすることを意味し、逆にロックアッ
プクラッチ締結圧(PA −PR )が正である時は、その
値が大きくなるにつれてロックアップクラッチ2cの締
結容量が増大され、トルクコンバータ2のスリップ回転
を大きく制限し、遂にはトルクコンバータ2をロックア
ップ状態にすることを意味する。
−PR )の負値はPR >PA によりトルクコンバータ2
をコンバータ状態にすることを意味し、逆にロックアッ
プクラッチ締結圧(PA −PR )が正である時は、その
値が大きくなるにつれてロックアップクラッチ2cの締
結容量が増大され、トルクコンバータ2のスリップ回転
を大きく制限し、遂にはトルクコンバータ2をロックア
ップ状態にすることを意味する。
【0039】そしてコントローラ12には、エンジン負
荷を表すスロットル開度TVOを検出するスロットル開
度センサ21からの信号と、ポンプインペラの回転速度
ωIR(エンジン回転数でもある)を検出するインペラ回
転センサ22からの信号と、タービンランナの回転速度
ωTRを検出するタービン回転センサ23からの信号と、
自動変速機(トルクコンバータ2)の作動油温TEMP
を検出する油温センサ24からの信号と、変速機出力回
転数(車速に相当する)NO を検出する変速機出力回転
センサ25からの信号と、ギヤ比iP (=ωTR/NO )
を算出するようにしたギヤ比計算部26からの計算結果
と、電源電圧Vigを検出する電源電圧センサ27からの
信号とをそれぞれ入力することとする。
荷を表すスロットル開度TVOを検出するスロットル開
度センサ21からの信号と、ポンプインペラの回転速度
ωIR(エンジン回転数でもある)を検出するインペラ回
転センサ22からの信号と、タービンランナの回転速度
ωTRを検出するタービン回転センサ23からの信号と、
自動変速機(トルクコンバータ2)の作動油温TEMP
を検出する油温センサ24からの信号と、変速機出力回
転数(車速に相当する)NO を検出する変速機出力回転
センサ25からの信号と、ギヤ比iP (=ωTR/NO )
を算出するようにしたギヤ比計算部26からの計算結果
と、電源電圧Vigを検出する電源電圧センサ27からの
信号とをそれぞれ入力することとする。
【0040】コントローラ12はこれら入力情報をもと
に、図3に示す機能別ブロック線図に沿った演算によ
り、ロックアップソレノイド13の駆動デューティDを
決定して以下に詳述する所定のスリップ制御を行う。目
標スリップ回転算出部31は、ギヤ比iP および作動油
温TEMPごとに実験などで予め図8に示すように設定
しておいた、車両運転状態に応じた目標スリップ回転ω
SLPTに関するマップをもとに、タービンランナ回転速度
ωTRおよびスロットル開度TVOから目標スリップ回転
ωSLPTを求める。ここで目標スリップ回転ωSLPTは、ト
ルク変動や車室内こもり音が発生しない範囲内で最も少
ないところに実験などで求めておき、当該トルク変動や
車室内こもり音対策のためにタービンランナ回転速度ω
TRが低い時ほど目標スリップ回転ωSLPTを大きな値とす
る。また、エンジン負荷を表すスロットル開度TVOが
大きい時ほど車両が大きな駆動力を要求していることか
ら、そして、この要求駆動力に対してトルクコンバータ
から変速機への入力トルクがスリップ制御中に不足する
ことのないようにすべく目標スリップ回転ωSLPTはスロ
ットル開度TVOが大きい時ほど大きな値に設定する。
に、図3に示す機能別ブロック線図に沿った演算によ
り、ロックアップソレノイド13の駆動デューティDを
決定して以下に詳述する所定のスリップ制御を行う。目
標スリップ回転算出部31は、ギヤ比iP および作動油
温TEMPごとに実験などで予め図8に示すように設定
しておいた、車両運転状態に応じた目標スリップ回転ω
SLPTに関するマップをもとに、タービンランナ回転速度
ωTRおよびスロットル開度TVOから目標スリップ回転
ωSLPTを求める。ここで目標スリップ回転ωSLPTは、ト
ルク変動や車室内こもり音が発生しない範囲内で最も少
ないところに実験などで求めておき、当該トルク変動や
車室内こもり音対策のためにタービンランナ回転速度ω
TRが低い時ほど目標スリップ回転ωSLPTを大きな値とす
る。また、エンジン負荷を表すスロットル開度TVOが
大きい時ほど車両が大きな駆動力を要求していることか
ら、そして、この要求駆動力に対してトルクコンバータ
から変速機への入力トルクがスリップ制御中に不足する
ことのないようにすべく目標スリップ回転ωSLPTはスロ
ットル開度TVOが大きい時ほど大きな値に設定する。
【0041】運転状態判定部41は図4に示すフローチ
ャートに沿って、車両がドライブ走行状態であるのか、
コースト走行状態であるのかをチェックする。つまり、
先ずステップ51において、エンジン負荷を表すスロッ
トル開度TVOが変速機出力回転数(車速)NO および
作動油温TEMPごとに定めた所定値以上であるか否か
を判定する。スロットル開度TVOが当該所定値以上で
あると判定する時、ステップ52において、車両がドラ
イブ走行状態であることを示すドライブ走行フラグDF
LAGを1にセットし、スロットル開度TVOが所定値
未満であると判定する時、ステップ53において、車両
がコースト走行状態であることを示すようにドライブ走
行フラグDFLAGを0にリセットする。なお車両がド
ライブ走行状態であるのか、コースト走行状態であるの
かを判定するに際しては、上記のごとくスロットル開度
TVOをチェックする代わりに図示せざるアイドルスイ
ッチのON,OFFにより当該判定を行うようにしても
よいこと勿論である。
ャートに沿って、車両がドライブ走行状態であるのか、
コースト走行状態であるのかをチェックする。つまり、
先ずステップ51において、エンジン負荷を表すスロッ
トル開度TVOが変速機出力回転数(車速)NO および
作動油温TEMPごとに定めた所定値以上であるか否か
を判定する。スロットル開度TVOが当該所定値以上で
あると判定する時、ステップ52において、車両がドラ
イブ走行状態であることを示すドライブ走行フラグDF
LAGを1にセットし、スロットル開度TVOが所定値
未満であると判定する時、ステップ53において、車両
がコースト走行状態であることを示すようにドライブ走
行フラグDFLAGを0にリセットする。なお車両がド
ライブ走行状態であるのか、コースト走行状態であるの
かを判定するに際しては、上記のごとくスロットル開度
TVOをチェックする代わりに図示せざるアイドルスイ
ッチのON,OFFにより当該判定を行うようにしても
よいこと勿論である。
【0042】目標スリップ回転切り換え部42は、車両
がコースト走行状態からドライブ走行状態へ移行した時
に限り、目標スリップ回転算出部31で上記のごとくに
求めた目標スリップ回転ωSLPTをそのままスリップ制御
の指令値とせず、これを図5に示すフローチャートに沿
い補正してスリップ回転指令値ωSLPTC とするものであ
る。つまり、先ずステップ61においてドライブ走行フ
ラグDFLAGが0から1に切り換わって第1回目か否
かにより、車両がコースト走行状態からドライブ走行状
態へ移行した瞬時か否かを、つまり、図14と同じアク
セルペダルの踏み込み(スロットル開度TVOの増大)
を行った場合のスリップ回転指令値ωSLPTCの経時変化
を示す図13上の瞬時t1 であるか否かを判定する。
がコースト走行状態からドライブ走行状態へ移行した時
に限り、目標スリップ回転算出部31で上記のごとくに
求めた目標スリップ回転ωSLPTをそのままスリップ制御
の指令値とせず、これを図5に示すフローチャートに沿
い補正してスリップ回転指令値ωSLPTC とするものであ
る。つまり、先ずステップ61においてドライブ走行フ
ラグDFLAGが0から1に切り換わって第1回目か否
かにより、車両がコースト走行状態からドライブ走行状
態へ移行した瞬時か否かを、つまり、図14と同じアク
セルペダルの踏み込み(スロットル開度TVOの増大)
を行った場合のスリップ回転指令値ωSLPTCの経時変化
を示す図13上の瞬時t1 であるか否かを判定する。
【0043】ステップ61において車両がコースト走行
状態からドライブ走行状態へ移行した瞬時t1 であると
判定した場合、ステップ62,63において、図13に
示すスリップ回転指令値ωSLPTC の経時変化から明らか
なごとく、当該移行時のドライブ走行状態に応じたドラ
イブ側目標スリップ回転ωSLPTに1よりも大きな係数k
を掛けてこのドライブ側目標スリップ回転ωSLPTよりも
大きな目標スリップ回転初期値ωSLPT0 を求め、これを
スリップ回転指令値ωSLPTC とするような目標スリップ
回転の初期化を行う。
状態からドライブ走行状態へ移行した瞬時t1 であると
判定した場合、ステップ62,63において、図13に
示すスリップ回転指令値ωSLPTC の経時変化から明らか
なごとく、当該移行時のドライブ走行状態に応じたドラ
イブ側目標スリップ回転ωSLPTに1よりも大きな係数k
を掛けてこのドライブ側目標スリップ回転ωSLPTよりも
大きな目標スリップ回転初期値ωSLPT0 を求め、これを
スリップ回転指令値ωSLPTC とするような目標スリップ
回転の初期化を行う。
【0044】その後はステップ61が制御をステップ6
4〜67に進め、ステップ64においては、ステップ6
5で求めるωSLPT1 、つまり上記の目標スリップ回転初
期値ωSLPT0 を含む変化後の目標スリップ回転初期値を
図13の瞬時t1 〜t2 間におけるスリップ回転指令値
ωSLPTC の経時変化として示すごとく一次遅れでドライ
ブ側目標スリップ回転ωSLPTに低下させるための過渡目
標スリップ回転ωSLPT 1 がドライブ側目標スリップ回転
ωSLPTに到達した図13の瞬時t2 であるか否かをチェ
ックする。過渡目標スリップ回転ωSLPT1 がドライブ側
目標スリップ回転ωSLPTに到達する前の瞬時t2 までの
間は、ステップ65において過渡目標スリップ回転ω
SLPT 1 を継続的に算出し、ステップ66において過渡目
標スリップ回転ωSLPT1 をスリップ回転指令値ωSLPTC
とする。
4〜67に進め、ステップ64においては、ステップ6
5で求めるωSLPT1 、つまり上記の目標スリップ回転初
期値ωSLPT0 を含む変化後の目標スリップ回転初期値を
図13の瞬時t1 〜t2 間におけるスリップ回転指令値
ωSLPTC の経時変化として示すごとく一次遅れでドライ
ブ側目標スリップ回転ωSLPTに低下させるための過渡目
標スリップ回転ωSLPT 1 がドライブ側目標スリップ回転
ωSLPTに到達した図13の瞬時t2 であるか否かをチェ
ックする。過渡目標スリップ回転ωSLPT1 がドライブ側
目標スリップ回転ωSLPTに到達する前の瞬時t2 までの
間は、ステップ65において過渡目標スリップ回転ω
SLPT 1 を継続的に算出し、ステップ66において過渡目
標スリップ回転ωSLPT1 をスリップ回転指令値ωSLPTC
とする。
【0045】ステップ64において過渡目標スリップ回
転ωSLPT1 がドライブ側目標スリップ回転ωSLPTに到達
する瞬時t2 に至ったと判定する時は、ステップ67に
おいて、図13の瞬時t2 以後におけるスリップ回転指
令値ωSLPTC の経時変化として示すごとく目標スリップ
回転ωSLPTをそのままスリップ回転指令値ωSLPTC とす
る。なお以後は、次にステップ61において車両がコー
スト走行状態からドライブ走行状態へ移行したと判定す
るまで、継続的にステップ67が実行され続けるため目
標スリップ回転ωSLPTがそのままスリップ回転指令値ω
SLPTC にされることは言うまでもない。
転ωSLPT1 がドライブ側目標スリップ回転ωSLPTに到達
する瞬時t2 に至ったと判定する時は、ステップ67に
おいて、図13の瞬時t2 以後におけるスリップ回転指
令値ωSLPTC の経時変化として示すごとく目標スリップ
回転ωSLPTをそのままスリップ回転指令値ωSLPTC とす
る。なお以後は、次にステップ61において車両がコー
スト走行状態からドライブ走行状態へ移行したと判定す
るまで、継続的にステップ67が実行され続けるため目
標スリップ回転ωSLPTがそのままスリップ回転指令値ω
SLPTC にされることは言うまでもない。
【0046】ところでステップ65においては、コース
ト走行状態からドライブ走行状態に移行した時の目標ス
リップ回転初期値ωSLPT0 だけでなく、それ以外のアク
セルペダル操作(アクセルペダルの急釈放など)により
別の目標スリップ回転初期値を与えた場合においても、
当該目標スリップ回転初期値を一次遅れでアクセルペダ
ル操作に対応した目標スリップ回転ωSLPTに漸近させる
ための過渡目標スリップ回転ωSLPT1 を求め、この過渡
目標スリップ回転ωSLPT1 をステップ66においてスリ
ップ回転指令値ωSLPTC とするから、コースト走行状態
からドライブ走行状態に移行した時の目標スリップ回転
初期値ωSLPT0 だけでなく、それ以外の目標スリップ回
転初期値を設定する場合においても、これから一次遅れ
でアクセルペダル操作に対応した目標スリップ回転ω
SLPTに漸近するようなスリップ回転指令値ωSLPTC を定
めて、当該スリップ回転指令値ωSLPTC の好適な変化を
提供することができる。
ト走行状態からドライブ走行状態に移行した時の目標ス
リップ回転初期値ωSLPT0 だけでなく、それ以外のアク
セルペダル操作(アクセルペダルの急釈放など)により
別の目標スリップ回転初期値を与えた場合においても、
当該目標スリップ回転初期値を一次遅れでアクセルペダ
ル操作に対応した目標スリップ回転ωSLPTに漸近させる
ための過渡目標スリップ回転ωSLPT1 を求め、この過渡
目標スリップ回転ωSLPT1 をステップ66においてスリ
ップ回転指令値ωSLPTC とするから、コースト走行状態
からドライブ走行状態に移行した時の目標スリップ回転
初期値ωSLPT0 だけでなく、それ以外の目標スリップ回
転初期値を設定する場合においても、これから一次遅れ
でアクセルペダル操作に対応した目標スリップ回転ω
SLPTに漸近するようなスリップ回転指令値ωSLPTC を定
めて、当該スリップ回転指令値ωSLPTC の好適な変化を
提供することができる。
【0047】実スリップ回転算出部32は、ポンプイン
ペラの回転速度ωIRからタービンランナの回転速度検出
値をωTRを減算してトルクコンバータ2の実スリップ回
転ω SLPRを算出する。トルクコンバータのスリップ回転
制御はこの実スリップ回転ωSLPRを上記のスリップ回転
指令値ωSLPTC に一致させることであるから、先ずスリ
ップ回転偏差算出部33で両者間のスリップ回転偏差ω
SLPER を以下の演算により求める。 ωSLPER =ωSLPTC −ωSLPR …(1) そしてフィードバック補償器34は、自己の伝達関数を
基に所定の応答でスリップ回転偏差ωSLPER をなくして
実スリップ回転ωSLPRをスリップ回転指令値ω SLPTC に
一致させるためのスリップ回転最終指令値ωSLPCを算出
する。
ペラの回転速度ωIRからタービンランナの回転速度検出
値をωTRを減算してトルクコンバータ2の実スリップ回
転ω SLPRを算出する。トルクコンバータのスリップ回転
制御はこの実スリップ回転ωSLPRを上記のスリップ回転
指令値ωSLPTC に一致させることであるから、先ずスリ
ップ回転偏差算出部33で両者間のスリップ回転偏差ω
SLPER を以下の演算により求める。 ωSLPER =ωSLPTC −ωSLPR …(1) そしてフィードバック補償器34は、自己の伝達関数を
基に所定の応答でスリップ回転偏差ωSLPER をなくして
実スリップ回転ωSLPRをスリップ回転指令値ω SLPTC に
一致させるためのスリップ回転最終指令値ωSLPCを算出
する。
【0048】スリップ回転ゲイン算出部35は、図9に
対応したマップを基にタービン回転速度ωTRからスリッ
プ回転ゲインgSLP を検索により求める。ここでスリッ
プ回転ゲインgSLP を説明する。トルクコンバータの伝
動性能から予め予測可能な、ポンプインペラおよびター
ビンランナ間の相対回転(スリップ回転)に起因した流
体伝動によるコンバータトルクと、スリップ回転と、タ
ービン回転速度との関係を説明するに、図9に例示する
ごとくコンバータトルクt CNV に対するスリップ回転ω
SLP の比をスリップ回転ゲインgSLP と定義すると、当
該スリップ回転ゲインgSLP は次式で表される。 gSLP =ωSLP /tCNV …(2) そして、かようにスリップ回転ゲインgSLP を定義する
と、このスリップ回転ゲインgSLP は同図に実線で例示
するようにタービン回転速度ωTRに応じて変化するとい
う事実が存在する。従って上記の通り、図9に例示する
マップを基にタービン回転速度ωTRからスリップ回転ゲ
インgSLP を求めることができる。
対応したマップを基にタービン回転速度ωTRからスリッ
プ回転ゲインgSLP を検索により求める。ここでスリッ
プ回転ゲインgSLP を説明する。トルクコンバータの伝
動性能から予め予測可能な、ポンプインペラおよびター
ビンランナ間の相対回転(スリップ回転)に起因した流
体伝動によるコンバータトルクと、スリップ回転と、タ
ービン回転速度との関係を説明するに、図9に例示する
ごとくコンバータトルクt CNV に対するスリップ回転ω
SLP の比をスリップ回転ゲインgSLP と定義すると、当
該スリップ回転ゲインgSLP は次式で表される。 gSLP =ωSLP /tCNV …(2) そして、かようにスリップ回転ゲインgSLP を定義する
と、このスリップ回転ゲインgSLP は同図に実線で例示
するようにタービン回転速度ωTRに応じて変化するとい
う事実が存在する。従って上記の通り、図9に例示する
マップを基にタービン回転速度ωTRからスリップ回転ゲ
インgSLP を求めることができる。
【0049】しかもトルクコンバータ2はスリップ制御
状態で、上記の流体伝動によるコンバータトルクtCNV
と、ロックアップクラッチ2cによる機械的伝動に起因
したトルク(ロックアップクラッチ締結容量)tLUC と
の和値に相当するトルクを伝達することとなり、この和
値に相当するトルクがエンジン出力トルクtEHに等し
い。これがため、上記のコンバータトルクtCNV と、ロ
ックアップクラッチ締結容量tLUC と、エンジン出力ト
ルクtEHとの関係に基づき、エンジン出力トルクt EHか
らコンバータトルクtCNV を減算すれば、ロックアップ
クラッチ締結容量t LUC を求め得る。
状態で、上記の流体伝動によるコンバータトルクtCNV
と、ロックアップクラッチ2cによる機械的伝動に起因
したトルク(ロックアップクラッチ締結容量)tLUC と
の和値に相当するトルクを伝達することとなり、この和
値に相当するトルクがエンジン出力トルクtEHに等し
い。これがため、上記のコンバータトルクtCNV と、ロ
ックアップクラッチ締結容量tLUC と、エンジン出力ト
ルクtEHとの関係に基づき、エンジン出力トルクt EHか
らコンバータトルクtCNV を減算すれば、ロックアップ
クラッチ締結容量t LUC を求め得る。
【0050】この事実認識に基づき本実施の形態におい
ては、目標コンバータトルク算出部36で、上記(2)
式におけるgSLP にスリップ回転ゲイン算出部35で検
索したスリップ回転ゲインgSLP を当てはめ、ωSLP に
上記フィードバック補償器34からのスリップ回転最終
指令値ωSLPCを当てはめることにより、タービン回転速
度ωTRのもとでスリップ回転最終指令値ωSLPCを達成す
るための目標とすべきコンバータトルクtCNVCを tCNVC=ωSLPC/gSLP …(3) により算出する。
ては、目標コンバータトルク算出部36で、上記(2)
式におけるgSLP にスリップ回転ゲイン算出部35で検
索したスリップ回転ゲインgSLP を当てはめ、ωSLP に
上記フィードバック補償器34からのスリップ回転最終
指令値ωSLPCを当てはめることにより、タービン回転速
度ωTRのもとでスリップ回転最終指令値ωSLPCを達成す
るための目標とすべきコンバータトルクtCNVCを tCNVC=ωSLPC/gSLP …(3) により算出する。
【0051】そしてエンジン出力トルク推定部37で
は、先ず図10に例示したエンジン全性能線図を用いて
エンジン回転数ωIRおよびスロットル開度TVOから、
エンジン出力トルクの定常値tESを検索し、次いでこれ
を、時定数TEDがエンジンの動的な遅れに対応した値の
フィルターに通してフィルター処理し、当該フィルター
処理後の一層実際値に近い次式で表される時々刻々
(t)のエンジン出力トルクtEH tEH(t)=〔1/(TED・S+1)〕tES(t) …(4) を推定して求める。
は、先ず図10に例示したエンジン全性能線図を用いて
エンジン回転数ωIRおよびスロットル開度TVOから、
エンジン出力トルクの定常値tESを検索し、次いでこれ
を、時定数TEDがエンジンの動的な遅れに対応した値の
フィルターに通してフィルター処理し、当該フィルター
処理後の一層実際値に近い次式で表される時々刻々
(t)のエンジン出力トルクtEH tEH(t)=〔1/(TED・S+1)〕tES(t) …(4) を推定して求める。
【0052】さらに目標ロックアップクラッチ締結容量
算出部38では、エンジン出力トルクtEHから目標コン
バータトルクtCNVCを減算する次式により目標ロックア
ップクラッチ締結容量tLUC を求める。 tLUC (t)=tEH(t)−tCNVC(t) …(5)
算出部38では、エンジン出力トルクtEHから目標コン
バータトルクtCNVCを減算する次式により目標ロックア
ップクラッチ締結容量tLUC を求める。 tLUC (t)=tEH(t)−tCNVC(t) …(5)
【0053】次のロックアップクラッチ締結圧指令値算
出部39では、上記の目標ロックアップクラッチ締結容
量tLUC を達成するためのロックアップクラッチ締結圧
指令値PLUC を、図11に対応するマップから検索す
る。ここで図11は、トルクコンバータごとにロックア
ップクラッチの締結圧PLUと、ロックアップクラッチ締
結容量tLUとの関係を予め実験により求めておき、目標
ロックアップクラッチ締結容量tLUC に対応するロック
アップクラッチ締結圧指令値PLUC を検索することによ
り目的を達することができる。
出部39では、上記の目標ロックアップクラッチ締結容
量tLUC を達成するためのロックアップクラッチ締結圧
指令値PLUC を、図11に対応するマップから検索す
る。ここで図11は、トルクコンバータごとにロックア
ップクラッチの締結圧PLUと、ロックアップクラッチ締
結容量tLUとの関係を予め実験により求めておき、目標
ロックアップクラッチ締結容量tLUC に対応するロック
アップクラッチ締結圧指令値PLUC を検索することによ
り目的を達することができる。
【0054】次のソレノイド駆動信号算出部40では、
電源電圧Vigごとに予め求めておいた図12のごときロ
ックアップクラッチ締結圧PLUとデューティDとの関係
を表すマップをもとに、実際のロックアップクラッチ締
結圧を上記ロックアップクラッチ締結圧指令値PLUC に
するためのロックアップソレノイド駆動デューティDを
決定し、これを図1のロックアップソレノイド13に出
力して、狙い通りに実スリップ回転ωSLPRをスリップ回
転指令値ωSLPTC に一致させるトルクコンバータのスリ
ップ制御が可能である。
電源電圧Vigごとに予め求めておいた図12のごときロ
ックアップクラッチ締結圧PLUとデューティDとの関係
を表すマップをもとに、実際のロックアップクラッチ締
結圧を上記ロックアップクラッチ締結圧指令値PLUC に
するためのロックアップソレノイド駆動デューティDを
決定し、これを図1のロックアップソレノイド13に出
力して、狙い通りに実スリップ回転ωSLPRをスリップ回
転指令値ωSLPTC に一致させるトルクコンバータのスリ
ップ制御が可能である。
【0055】ところで、以上のような本実施の形態にな
るスリップ制御によれば、コースト走行状態からドライ
ブ走行状態への切り換え時にスリップ回転指令値ω
SLPTC を図13の瞬時t1 に見られるごとく、移行後の
ドライブ走行状態に応じた目標スリップ回転ωSLPTより
も大きな値(ωSLPT0 =ωSLPT×k)に初期化した後、
この初期値ωSLPT0 から図13の瞬時t1 〜t2 間に見
られるごとく一次遅れで徐々にドライブ側の目標スリッ
プ回転ωSLPTに低下させることから、コースト走行状態
からドライブ走行状態への切り換え瞬時t1 にロックア
ップソレノイドの駆動デューティDが急低下されて、ト
ルクコンバータの実スリップ回転ωSLPRを図13の時系
列変化から明らかなように一旦ドライブ側目標スリップ
回転ωSLPTよりも大きくし、その後徐々に目標スリップ
回転ωSLPTまで低下させることができる。
るスリップ制御によれば、コースト走行状態からドライ
ブ走行状態への切り換え時にスリップ回転指令値ω
SLPTC を図13の瞬時t1 に見られるごとく、移行後の
ドライブ走行状態に応じた目標スリップ回転ωSLPTより
も大きな値(ωSLPT0 =ωSLPT×k)に初期化した後、
この初期値ωSLPT0 から図13の瞬時t1 〜t2 間に見
られるごとく一次遅れで徐々にドライブ側の目標スリッ
プ回転ωSLPTに低下させることから、コースト走行状態
からドライブ走行状態への切り換え瞬時t1 にロックア
ップソレノイドの駆動デューティDが急低下されて、ト
ルクコンバータの実スリップ回転ωSLPRを図13の時系
列変化から明らかなように一旦ドライブ側目標スリップ
回転ωSLPTよりも大きくし、その後徐々に目標スリップ
回転ωSLPTまで低下させることができる。
【0056】これがため、ドライブ走行へ移行した直後
におけるトルクコンバータのスリップ発生遅れτを図1
3の通りに小さくすることができ、当該スリップの発生
遅れに起因した従来のスリップ制御による問題、つまり
運転者がアクセルペダルの踏み込みによりドライブ走行
へ移行した直後にエンジン回転の上昇遅れから、もたつ
き感や、加速不足などの違和感を感じるという懸念を完
全に払拭することができる。また本実施の形態において
は、上記作用効果の実現度と直接的に関連するスリップ
回転指令値ωSLPTC の操作により当該作用効果が得られ
るようにしたから、所期の目的を一層簡単、且つ確実に
達成することができる。加えて、スリップ回転指令値ω
SLPTC の操作に際しその初期値ωSLPT0 を、移行後のド
ライブ走行状態に応じた目標スリップ回転ωSLPTに1よ
りも大きな係数kを掛けて求めるようにしたから、スリ
ップ回転指令値ωSLPTC の操作を簡易に行うことができ
ると共に、移行後のドライブ走行状態に応じて前記した
作用効果がバラツクという問題を解消することもでき
る。
におけるトルクコンバータのスリップ発生遅れτを図1
3の通りに小さくすることができ、当該スリップの発生
遅れに起因した従来のスリップ制御による問題、つまり
運転者がアクセルペダルの踏み込みによりドライブ走行
へ移行した直後にエンジン回転の上昇遅れから、もたつ
き感や、加速不足などの違和感を感じるという懸念を完
全に払拭することができる。また本実施の形態において
は、上記作用効果の実現度と直接的に関連するスリップ
回転指令値ωSLPTC の操作により当該作用効果が得られ
るようにしたから、所期の目的を一層簡単、且つ確実に
達成することができる。加えて、スリップ回転指令値ω
SLPTC の操作に際しその初期値ωSLPT0 を、移行後のド
ライブ走行状態に応じた目標スリップ回転ωSLPTに1よ
りも大きな係数kを掛けて求めるようにしたから、スリ
ップ回転指令値ωSLPTC の操作を簡易に行うことができ
ると共に、移行後のドライブ走行状態に応じて前記した
作用効果がバラツクという問題を解消することもでき
る。
【0057】さらに本実施の形態のように、コースト走
行状態からドライブ走行状態への切り換え後スリップ回
転指令値ωSLPTC を初期値ωSLPT0 から図13の瞬時t
1 〜t2 間に見られるように一次遅れでドライブ側の目
標スリップ回転ωSLPTに低下させる場合、上記スリップ
回転指令値ωSLPTC の初期化後におけるドライブ側目標
値ωSLPTへの漸近を、問題となるような遅れなしに、ま
たショックを伴うような急変なしに好適に行うことがで
きる。
行状態からドライブ走行状態への切り換え後スリップ回
転指令値ωSLPTC を初期値ωSLPT0 から図13の瞬時t
1 〜t2 間に見られるように一次遅れでドライブ側の目
標スリップ回転ωSLPTに低下させる場合、上記スリップ
回転指令値ωSLPTC の初期化後におけるドライブ側目標
値ωSLPTへの漸近を、問題となるような遅れなしに、ま
たショックを伴うような急変なしに好適に行うことがで
きる。
【0058】ところで上記実施の形態では、目標スリッ
プ回転の初期化に際し図5のステップ62,63のごと
く、コースト走行状態からドライブ走行状態への移行時
にドライブ走行状態に応じたドライブ側目標スリップ回
転ωSLPTに1よりも大きな係数kを掛けてこのドライブ
側目標スリップ回転ωSLPTよりも大きな目標スリップ回
転初期値ωSLPT0 を求め、これをスリップ回転指令値ω
SLPTC とするような目標スリップ回転の初期化方法を採
用したが、この場合、図3のエンジン出力トルク推定部
37で求めたエンジン出力トルク推定値tEHに誤差が発
生したり、積分誤差が蓄積されるなど、制御系に誤差が
発生した時、目標スリップ回転初期値ωSLPT0 によって
も図13の瞬時t1 〜t2間に見られるような所定通り
のスリップ回転の一時的な上昇が得られないことがあ
り、前記の作用効果を確実に達成し得ないこととなる。
プ回転の初期化に際し図5のステップ62,63のごと
く、コースト走行状態からドライブ走行状態への移行時
にドライブ走行状態に応じたドライブ側目標スリップ回
転ωSLPTに1よりも大きな係数kを掛けてこのドライブ
側目標スリップ回転ωSLPTよりも大きな目標スリップ回
転初期値ωSLPT0 を求め、これをスリップ回転指令値ω
SLPTC とするような目標スリップ回転の初期化方法を採
用したが、この場合、図3のエンジン出力トルク推定部
37で求めたエンジン出力トルク推定値tEHに誤差が発
生したり、積分誤差が蓄積されるなど、制御系に誤差が
発生した時、目標スリップ回転初期値ωSLPT0 によって
も図13の瞬時t1 〜t2間に見られるような所定通り
のスリップ回転の一時的な上昇が得られないことがあ
り、前記の作用効果を確実に達成し得ないこととなる。
【0059】このような問題を解消するために、目標ス
リップ回転の初期化に際しては上記実施の形態における
図5のステップ62,63に代え、図6のような機能別
ブロック線図で示す目標スリップ回転初期化手段480
を用いることができる。この手段480は、ソレノイド
駆動信号逆演算部481と、ロックアップクラッチ締結
圧指令値逆演算部482と、目標ロックアップクラッチ
締結容量逆演算部483と、目標コンバータトルク逆演
算部484、フィードバック補償逆演算部485と、ス
リップ回転偏差逆演算部486とにより構成し、これら
演算部481〜486はそれぞれ、図3における算出部
40,39,38,36,34,33の逆系を成すもの
とする。
リップ回転の初期化に際しては上記実施の形態における
図5のステップ62,63に代え、図6のような機能別
ブロック線図で示す目標スリップ回転初期化手段480
を用いることができる。この手段480は、ソレノイド
駆動信号逆演算部481と、ロックアップクラッチ締結
圧指令値逆演算部482と、目標ロックアップクラッチ
締結容量逆演算部483と、目標コンバータトルク逆演
算部484、フィードバック補償逆演算部485と、ス
リップ回転偏差逆演算部486とにより構成し、これら
演算部481〜486はそれぞれ、図3における算出部
40,39,38,36,34,33の逆系を成すもの
とする。
【0060】ソレノイド駆動信号逆演算部481は、ロ
ックアップソレノイド駆動デューティ(ロックアップク
ラッチの結圧を制御するための電子制御信号)初期値D
0 および電源電圧Vigを入力され、図3のロックアップ
ソレノイド駆動信号算出部40とは逆の演算により、つ
まり、図12に示す電源電圧Vigごとのマップをもとに
ソレノイド駆動デューティ初期値D0 からロックアップ
クラッチ締結圧指令初期値PLUC0を逆引き検索して求め
る。ここでロックアップソレノイド駆動デューティ初期
値D0 は、コースト走行状態からドライブ走行状態への
移行時において要求される図13につき前述した目標ス
リップ回転初期値ωSLPT0 を達成可能な値に定める。
ックアップソレノイド駆動デューティ(ロックアップク
ラッチの結圧を制御するための電子制御信号)初期値D
0 および電源電圧Vigを入力され、図3のロックアップ
ソレノイド駆動信号算出部40とは逆の演算により、つ
まり、図12に示す電源電圧Vigごとのマップをもとに
ソレノイド駆動デューティ初期値D0 からロックアップ
クラッチ締結圧指令初期値PLUC0を逆引き検索して求め
る。ここでロックアップソレノイド駆動デューティ初期
値D0 は、コースト走行状態からドライブ走行状態への
移行時において要求される図13につき前述した目標ス
リップ回転初期値ωSLPT0 を達成可能な値に定める。
【0061】ロックアップクラッチ締結圧指令値逆演算
部482は、上記のロックアップクラッチ締結圧指令初
期値PLUC0を入力され、図3のロックアップクラッチ締
結圧指令値算出部39とは逆の演算により、つまり図1
1に示すマップをもとにロックアップクラッチ締結圧指
令初期値PLUC0から目標ロックアップクラッチ締結容量
初期値TLUC0を逆引き検索して求める。
部482は、上記のロックアップクラッチ締結圧指令初
期値PLUC0を入力され、図3のロックアップクラッチ締
結圧指令値算出部39とは逆の演算により、つまり図1
1に示すマップをもとにロックアップクラッチ締結圧指
令初期値PLUC0から目標ロックアップクラッチ締結容量
初期値TLUC0を逆引き検索して求める。
【0062】目標ロックアップクラッチ締結容量逆演算
部483は、上記の目標ロックアップクラッチ締結容量
初期値TLUC0およびエンジン出力トルク推定値TEHを入
力され、図3の目標ロックアップクラッチ締結容量算出
部38とは逆の演算により、つまり、前記(5)式から
得られる次式により目標コンバータトルク初期値TCN V0
を算出する。 TCNV0(t)=TEH(t)−TLUC0 ・・・(6)
部483は、上記の目標ロックアップクラッチ締結容量
初期値TLUC0およびエンジン出力トルク推定値TEHを入
力され、図3の目標ロックアップクラッチ締結容量算出
部38とは逆の演算により、つまり、前記(5)式から
得られる次式により目標コンバータトルク初期値TCN V0
を算出する。 TCNV0(t)=TEH(t)−TLUC0 ・・・(6)
【0063】目標コンバータトルク逆演算部484は、
上記の目標コンバータトルク初期値TCNV0およびスリッ
プ回転ゲインgSLP を入力され、図3の目標コンバータ
トルク算出部36とは逆の演算により、つまり、前記
(3)式から得られる次式によりスリップ回転指令初期
値ωSLPC0 を算出する。 ωSLPC0 (t)=gSLP (t)/TCNV0(t) ・・・(7)
上記の目標コンバータトルク初期値TCNV0およびスリッ
プ回転ゲインgSLP を入力され、図3の目標コンバータ
トルク算出部36とは逆の演算により、つまり、前記
(3)式から得られる次式によりスリップ回転指令初期
値ωSLPC0 を算出する。 ωSLPC0 (t)=gSLP (t)/TCNV0(t) ・・・(7)
【0064】そしてフィードバック補償逆演算部485
は、スリップ回転指令初期値ωSLPC 0 を入力され、図3
のフィードバック補償器34とは逆の演算によりスリッ
プ回転偏差初期値ωSLPER0を求める。またスリップ回転
偏差逆演算部486は、上記のスリップ回転偏差初期値
ωSL PER0および実スリップ回転ωSLPRを入力され、図3
のスリップ回転偏差算出部33でとは逆の演算により、
つまり、前記(1)式から得られる次式によりスリップ
回転指令初期値ωSLPTC0を算出し、 ωSLPTC0=ωSLPER0+ωSLPR …(8) このスリップ回転指令初期値ωSLPTC0を目標スリップ回
転初期値ωSLPT0 とするような目標スリップ回転の初期
化を行う。
は、スリップ回転指令初期値ωSLPC 0 を入力され、図3
のフィードバック補償器34とは逆の演算によりスリッ
プ回転偏差初期値ωSLPER0を求める。またスリップ回転
偏差逆演算部486は、上記のスリップ回転偏差初期値
ωSL PER0および実スリップ回転ωSLPRを入力され、図3
のスリップ回転偏差算出部33でとは逆の演算により、
つまり、前記(1)式から得られる次式によりスリップ
回転指令初期値ωSLPTC0を算出し、 ωSLPTC0=ωSLPER0+ωSLPR …(8) このスリップ回転指令初期値ωSLPTC0を目標スリップ回
転初期値ωSLPT0 とするような目標スリップ回転の初期
化を行う。
【0065】図6に全体構成を示す目標スリップ回転初
期化手段は480は、コースト走行状態からドライブ走
行状態への移行時に上記の初期化により目標スリップ回
転初期値ωSLPT0 を定めて図3のスリップ回転偏差算出
部33に出力し、以後はこれを基に前述したと同様なト
ルクコンバータのスリップ制御を開始させることとす
る。かかる構成によれば、目標スリップ回転の初期化に
より求めた目標スリップ回転初期値ωSLPT0 に制御系の
誤差が加味されていることとなり、当該誤差があっても
図13の瞬時t1 〜t2 間に見られるような所定通りの
スリップ回転の一時的な上昇を確実に発生させることが
でき、前記の作用効果を確実に達成させることができ
る。
期化手段は480は、コースト走行状態からドライブ走
行状態への移行時に上記の初期化により目標スリップ回
転初期値ωSLPT0 を定めて図3のスリップ回転偏差算出
部33に出力し、以後はこれを基に前述したと同様なト
ルクコンバータのスリップ制御を開始させることとす
る。かかる構成によれば、目標スリップ回転の初期化に
より求めた目標スリップ回転初期値ωSLPT0 に制御系の
誤差が加味されていることとなり、当該誤差があっても
図13の瞬時t1 〜t2 間に見られるような所定通りの
スリップ回転の一時的な上昇を確実に発生させることが
でき、前記の作用効果を確実に達成させることができ
る。
【0066】なお前記した両実施の形態では何れも、ド
ライブ走行への移行時にスリップ回転指令値ωSLPTC を
操作して上記の作用効果が得られるようにしたが、この
代わりに図7の処理により、コースト走行状態からドラ
イブ走行状態への切り換え時にロックアップクラッチの
締結圧指令値PLUC を操作して同様な作用効果が得られ
るようにすることができる。つまり、先ずステップ71
においてドライブ走行フラグDFLAGが0から1に切
り換わって第1回目か否かを判定し、車両がコースト走
行状態からドライブ走行状態へ移行した瞬時(図13の
瞬時t1 )か否かをチェックする。
ライブ走行への移行時にスリップ回転指令値ωSLPTC を
操作して上記の作用効果が得られるようにしたが、この
代わりに図7の処理により、コースト走行状態からドラ
イブ走行状態への切り換え時にロックアップクラッチの
締結圧指令値PLUC を操作して同様な作用効果が得られ
るようにすることができる。つまり、先ずステップ71
においてドライブ走行フラグDFLAGが0から1に切
り換わって第1回目か否かを判定し、車両がコースト走
行状態からドライブ走行状態へ移行した瞬時(図13の
瞬時t1 )か否かをチェックする。
【0067】ステップ71において車両がコースト走行
状態からドライブ走行状態へ移行した瞬時であると判定
した場合、ステップ72において、図5のステップ6
2,63に対応するロックアップクラッチ締結圧指令値
PLUC の初期化、つまり、当該移行時のドライブ走行状
態に応じたドライブ側目標スリップ回転ωSLPTに対応す
る締結圧指令値に1よりも小さな係数(例えば1/k)
を掛けてロックアップクラッチの締結圧初期値を求め、
これを締結圧指令値PLUC とするような目標スリップ回
転の初期化を行う。その後はステップ73において、図
5のステップ64〜67に対応するロックアップクラッ
チ締結圧指令値PLUC の漸増制御、つまり、ロックアッ
プクラッチ締結圧指令値PLUC を上記の初期値からドラ
イブ側目標スリップ回転ωSLPTに対応する締結圧指令値
に一次遅れで漸近するよう上昇させ、当該ドライブ側目
標スリップ回転ωSLPTに対応する締結圧指令値と同じ値
に維持する。
状態からドライブ走行状態へ移行した瞬時であると判定
した場合、ステップ72において、図5のステップ6
2,63に対応するロックアップクラッチ締結圧指令値
PLUC の初期化、つまり、当該移行時のドライブ走行状
態に応じたドライブ側目標スリップ回転ωSLPTに対応す
る締結圧指令値に1よりも小さな係数(例えば1/k)
を掛けてロックアップクラッチの締結圧初期値を求め、
これを締結圧指令値PLUC とするような目標スリップ回
転の初期化を行う。その後はステップ73において、図
5のステップ64〜67に対応するロックアップクラッ
チ締結圧指令値PLUC の漸増制御、つまり、ロックアッ
プクラッチ締結圧指令値PLUC を上記の初期値からドラ
イブ側目標スリップ回転ωSLPTに対応する締結圧指令値
に一次遅れで漸近するよう上昇させ、当該ドライブ側目
標スリップ回転ωSLPTに対応する締結圧指令値と同じ値
に維持する。
【0068】この場合も前記した実施の形態と同様、コ
ースト走行状態からドライブ走行状態へ移行瞬時にトル
クコンバータのスリップ発生遅れを小さくして、スリッ
プの発生遅れに起因した問題、つまり運転者がアクセル
ペダルの踏み込みによりドライブ走行へ移行した直後に
エンジン回転の上昇遅れから、もたつき感や、加速不足
などの違和感を感じるという懸念を払拭することができ
る。また、コースト走行状態からドライブ走行状態への
切り換え時におけるロックアップクラッチ締結圧指令値
の初期値を、移行後のドライブ走行状態に応じた目標ス
リップ回転に対応する締結圧指令値に1よりも小さな係
数を掛けて求めることから、上記締結圧指令値の操作を
簡易に行うことができると共に、移行後のドライブ走行
状態に応じて作用効果がバラツクという問題を解消する
ことができる。
ースト走行状態からドライブ走行状態へ移行瞬時にトル
クコンバータのスリップ発生遅れを小さくして、スリッ
プの発生遅れに起因した問題、つまり運転者がアクセル
ペダルの踏み込みによりドライブ走行へ移行した直後に
エンジン回転の上昇遅れから、もたつき感や、加速不足
などの違和感を感じるという懸念を払拭することができ
る。また、コースト走行状態からドライブ走行状態への
切り換え時におけるロックアップクラッチ締結圧指令値
の初期値を、移行後のドライブ走行状態に応じた目標ス
リップ回転に対応する締結圧指令値に1よりも小さな係
数を掛けて求めることから、上記締結圧指令値の操作を
簡易に行うことができると共に、移行後のドライブ走行
状態に応じて作用効果がバラツクという問題を解消する
ことができる。
【0069】さらに、ロックアップクラッチの締結圧指
令値を初期値から、移行後のドライブ走行状態に応じた
目標スリップ回転に対応する締結圧指令値まで上昇させ
るに際し、上記初期値から一次遅れでドライブ側目標ス
リップ回転に対応する締結圧指令値まで上昇させるため
に、上記締結圧指令値の初期化後におけるドライブ側目
標値への漸近を、問題となるような遅れなしに、またシ
ョックを伴うような急変なしに好適に行うことができ
る。
令値を初期値から、移行後のドライブ走行状態に応じた
目標スリップ回転に対応する締結圧指令値まで上昇させ
るに際し、上記初期値から一次遅れでドライブ側目標ス
リップ回転に対応する締結圧指令値まで上昇させるため
に、上記締結圧指令値の初期化後におけるドライブ側目
標値への漸近を、問題となるような遅れなしに、またシ
ョックを伴うような急変なしに好適に行うことができ
る。
【図1】本発明の一実施の形態になるスリップ制御装置
を具えたトルクコンバータの制御システムを示す概略系
統図である。
を具えたトルクコンバータの制御システムを示す概略系
統図である。
【図2】同実施の形態におけるロックアップソレノイド
からの信号圧と、ロックアップクラッチ締結圧との関係
を示す線図である。
からの信号圧と、ロックアップクラッチ締結圧との関係
を示す線図である。
【図3】同実施の形態においてコントローラが実行する
スリップ制御の機能別ブロック線図である。
スリップ制御の機能別ブロック線図である。
【図4】同機能別ブロック線図における運転状態判定部
が行う車両運転状態の判定プログラムを示すフローチャ
ートである。
が行う車両運転状態の判定プログラムを示すフローチャ
ートである。
【図5】図3の機能別ブロック線図における目標スリッ
プ回転切り換え部が行う目標スリップ回転の切り換え制
御プログラムを示すフローチャートである。
プ回転切り換え部が行う目標スリップ回転の切り換え制
御プログラムを示すフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施の形態になるスリップ制御装
置の目標スリップ回転初期化手段を示す機能別ブロック
線図である。
置の目標スリップ回転初期化手段を示す機能別ブロック
線図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示すロックアップク
ラッチ締結圧指令値の切り換え制御プログラムを示すフ
ローチャートである。
ラッチ締結圧指令値の切り換え制御プログラムを示すフ
ローチャートである。
【図8】トルクコンバータの目標スリップ回転を例示す
る特性線図である。
る特性線図である。
【図9】トルクコンバータのタービン回転速度に対する
スリップ回転ゲインの関係を示す特性線図である。
スリップ回転ゲインの関係を示す特性線図である。
【図10】エンジンのスロットル開度と、回転数と、出
力トルクとの関係を示す全性性能線図である。
力トルクとの関係を示す全性性能線図である。
【図11】ロックアップクラッチの締結圧と、締結容量
との関係を例示するロックアップクラッチの伝動特性図
である。
との関係を例示するロックアップクラッチの伝動特性図
である。
【図12】ロックアップクラッチの締結圧と、ロックア
ップソレノイド駆動デューティとの関係を例示する特性
図である。
ップソレノイド駆動デューティとの関係を例示する特性
図である。
【図13】図1〜図5に示す実施の形態が車両のコース
ト走行状態からドライブ走行状態への切り換え時におい
て実行するスリップ制御動作を、スリップ回転指令値、
ロックアップソレノイド駆動デューティ、および実スリ
ップ回転の時系列変化として示すタイムチャートであ
る。
ト走行状態からドライブ走行状態への切り換え時におい
て実行するスリップ制御動作を、スリップ回転指令値、
ロックアップソレノイド駆動デューティ、および実スリ
ップ回転の時系列変化として示すタイムチャートであ
る。
【図14】図13と同じ条件で車両がコースト走行状態
からドライブ走行状態へ移行した時における従来装置の
スリップ制御動作を、スリップ回転指令値、ロックアッ
プソレノイド駆動デューティ、および実スリップ回転の
時系列変化として示すタイムチャートである。
からドライブ走行状態へ移行した時における従来装置の
スリップ制御動作を、スリップ回転指令値、ロックアッ
プソレノイド駆動デューティ、および実スリップ回転の
時系列変化として示すタイムチャートである。
2 トルクコンバータ 2c ロックアップクラッチ 11 スリップ制御弁 12 コントローラ 13 ロックアップソレノイド 21 スロットル開度センサ 22 インペラ回転センサ 23 タービン回転センサ 24 油温センサ 25 変速機出力回転センサ 26 ギヤ比計算部 27 電源電圧センサ 31 目標スリップ回転算出部 32 実スリップ回転算出部 33 スリップ回転偏差算出部 34 フィードバック補償器 35 スリップ回転ゲイン算出部 36 目標コンバータトルク算出部 37 エンジン出力トルク推定部 38 目標ロックアップクラッチ締結容量算出部 39 ロックアップクラッチ締結圧指令値算出部 40 ソレノイド駆動信号算出部 41 運転状態判定部 42 目標スリップ回転切り換え部 480 目標スリップ回転初期化手段 481 ソレノイド駆動信号逆演算部 482 ロックアップクラッチ締結圧指令値逆演算部 483 目標ロックアップクラッチ締結容量逆演算部 484 目標コンバータトルク逆演算部 485 フィードバック補償逆演算部 486 スリップ回転偏差逆演算部
Claims (8)
- 【請求項1】 トルクコンバータの入出力要素間におけ
る実スリップ回転をロックアップクラッチの締結により
制限可能で、この実スリップ回転が、車両運転状態に応
じ定めた目標スリップ回転になるよう前記ロックアップ
クラッチの締結圧を制御するための装置において、 車両のコースト走行状態からドライブ走行状態への切り
換え時に前記実スリップ回転が一旦、該ドライブ走行状
態に応じた前記目標スリップ回転よりも大きくなるよう
前記ロックアップクラッチの締結圧を制御する構成にし
たことを特徴とするトルクコンバータのスリップ制御装
置。 - 【請求項2】 請求項1において、コースト走行状態か
らドライブ走行状態への切り換え時に目標スリップ回転
を、該ドライブ走行状態に応じた前記目標スリップ回転
よりも大きな値に初期化した後、該初期値から徐々にド
ライブ走行状態に応じた目標スリップ回転まで低下させ
るよう構成したことを特徴とするトルクコンバータのス
リップ制御装置。 - 【請求項3】 請求項2において、コースト走行状態か
らドライブ走行状態への切り換え時における前記目標ス
リップ回転の初期値を、該ドライブ走行状態に応じた前
記目標スリップ回転に1よりも大きな係数を掛けて求め
るよう構成したことを特徴とするトルクコンバータのス
リップ制御装置。 - 【請求項4】 請求項2において、コースト走行状態か
らドライブ走行状態への切り換え時における前記目標ス
リップ回転の初期値を求めるに際し、前記ロックアップ
クラッチの締結圧を制御するための電子制御信号を、実
スリップ回転が一旦前記ドライブ走行状態に応じた目標
スリップ回転よりも大きくなるような値に決定し、該決
定した電子制御信号をもとに、前記目標スリップ回転か
ら前記電子制御信号を求めるのとは逆方向の演算により
前記目標スリップ回転の初期値を求めるよう構成したこ
とを特徴とするトルクコンバータのスリップ制御装置。 - 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれか1項におい
て、コースト走行状態からドライブ走行状態への切り換
え時に目標スリップ回転を、前記初期値から一次遅れで
ドライブ走行状態に応じた目標スリップ回転まで低下さ
せるよう構成したことを特徴とするトルクコンバータの
スリップ制御装置。 - 【請求項6】 請求項1において、コースト走行状態か
らドライブ走行状態への切り換え時にロックアップクラ
ッチの締結圧指令値を、該ドライブ走行状態に応じた前
記目標スリップ回転に対応する締結圧指令値よりも小さ
な値に初期化した後、該初期値から徐々にドライブ走行
状態に応じた目標スリップ回転に対応する締結圧指令値
まで上昇させるよう構成したことを特徴とするトルクコ
ンバータのスリップ制御装置。 - 【請求項7】 請求項6において、コースト走行状態か
らドライブ走行状態への切り換え時における前記締結圧
指令値の初期値を、該ドライブ走行状態に応じた前記目
標スリップ回転に対応する締結圧指令値に1よりも小さ
な係数を掛けて求めるよう構成したことを特徴とするト
ルクコンバータのスリップ制御装置。 - 【請求項8】 請求項6または7において、コースト走
行状態からドライブ走行状態への切り換え時にロックア
ップクラッチの締結圧指令値を、前記初期値から一次遅
れでドライブ走行状態に応じた目標スリップ回転に対応
する締結圧指令値まで上昇させるよう構成したことを特
徴とするトルクコンバータのスリップ制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8006599A JP2000274524A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | トルクコンバータのスリップ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8006599A JP2000274524A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | トルクコンバータのスリップ制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000274524A true JP2000274524A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13707840
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8006599A Pending JP2000274524A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | トルクコンバータのスリップ制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000274524A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011163404A (ja) * | 2010-02-08 | 2011-08-25 | Honda Motor Co Ltd | 自動変速機の制御装置 |
| JP2011163405A (ja) * | 2010-02-08 | 2011-08-25 | Honda Motor Co Ltd | 自動変速機の制御装置 |
-
1999
- 1999-03-24 JP JP8006599A patent/JP2000274524A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011163404A (ja) * | 2010-02-08 | 2011-08-25 | Honda Motor Co Ltd | 自動変速機の制御装置 |
| JP2011163405A (ja) * | 2010-02-08 | 2011-08-25 | Honda Motor Co Ltd | 自動変速機の制御装置 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040331 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040427 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040720 |