JP2000275192A - X線回折装置 - Google Patents
X線回折装置Info
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- JP2000275192A JP2000275192A JP11081739A JP8173999A JP2000275192A JP 2000275192 A JP2000275192 A JP 2000275192A JP 11081739 A JP11081739 A JP 11081739A JP 8173999 A JP8173999 A JP 8173999A JP 2000275192 A JP2000275192 A JP 2000275192A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 試料にX線を照射したときに生ずる回折X線
の回折パターンの測定において、分解能を任意に設定す
る。 【解決手段】 試料3は、試料回転機構を有するゴニオ
メータ12上に保持されており、これによりX線源7か
らの一次X線4の入射角度ωが規定される。位置敏感型
比例計数管6は、試料3からの回折/散乱X線5の出射
角度αを計測するためのものであり、Tx方向及びTy方
向に移動可能な並進ステージ11上に設置されている。
位置敏感型比例計数管6は、試料3との距離Lに応じて
分解能が変化する。
の回折パターンの測定において、分解能を任意に設定す
る。 【解決手段】 試料3は、試料回転機構を有するゴニオ
メータ12上に保持されており、これによりX線源7か
らの一次X線4の入射角度ωが規定される。位置敏感型
比例計数管6は、試料3からの回折/散乱X線5の出射
角度αを計測するためのものであり、Tx方向及びTy方
向に移動可能な並進ステージ11上に設置されている。
位置敏感型比例計数管6は、試料3との距離Lに応じて
分解能が変化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線回折の測定を
任意の分解能で測定することが可能なX線回折装置に関
するものである。
任意の分解能で測定することが可能なX線回折装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の種々のデバイス材料が薄膜の形態
で構成されているため、X線回折を利用して薄膜の結晶
構造について調べる方法は、頻繁に用いられている。ま
た、X線回折の手法は、測定雰囲気を自由に制御できる
ことや、非破壊で測定できること、回折強度の定量が比
較的容易であること等が利点である。
で構成されているため、X線回折を利用して薄膜の結晶
構造について調べる方法は、頻繁に用いられている。ま
た、X線回折の手法は、測定雰囲気を自由に制御できる
ことや、非破壊で測定できること、回折強度の定量が比
較的容易であること等が利点である。
【0003】X回折を用いて薄膜の構造評価を行う場
合、薄膜からの回折X線を効率よく検出し、基板からの
バックグラウンドをできるだけ低減させることが重要に
なる。そのために、一般的によく用いられている手法と
して、以下に挙げる2つの方法がある。
合、薄膜からの回折X線を効率よく検出し、基板からの
バックグラウンドをできるだけ低減させることが重要に
なる。そのために、一般的によく用いられている手法と
して、以下に挙げる2つの方法がある。
【0004】(1)斜入射法:X線の試料表面に対する
入射角度を数度以下に限定し、検出器を表面と垂直な面
内で走査させる方法。
入射角度を数度以下に限定し、検出器を表面と垂直な面
内で走査させる方法。
【0005】(2)斜出射法:X線の試料表面に対する
入射角度は比較的大きく設定し、検出器を、試料表面と
垂直な面内で走査させ、X線の検出を、試料表面近傍に
設定する方法。斜入射方法と比べて、一次X線のビーム
の大きさを適宜設定することで、微小領域の測定が可能
になる。
入射角度は比較的大きく設定し、検出器を、試料表面と
垂直な面内で走査させ、X線の検出を、試料表面近傍に
設定する方法。斜入射方法と比べて、一次X線のビーム
の大きさを適宜設定することで、微小領域の測定が可能
になる。
【0006】いずれの方法においても、代表的なX線の
検出方法としては、シンチレーションカウンター等の0
次元検出器を走査させて測定するのが一般的である。
検出方法としては、シンチレーションカウンター等の0
次元検出器を走査させて測定するのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】薄膜材料の構造評価を
X線回折測定にて行う際の分解能は、以下のように決定
される。
X線回折測定にて行う際の分解能は、以下のように決定
される。
【0008】斜入射法による測定においては、試料で回
折されたX線の回折プロファイルを高分解能で測定を行
うためには、通常、検出器の直前に、薄い箔が、検出器
の走査方向に垂直になるように取り付けられた、いわゆ
るソーラスリットを用いる。ソーラスリットは、厚さが
50μm程度のステンレス箔等を、50枚から100枚
近く100μm程度の間隔に保ちながら、完全に平行に
積み重ねなければならない。分解能を適宜選択して測定
するためには、ソーラスリットの交換を必要とする上、
ある程度以上の分解能を達成するのは、ソーラスリット
の作成の技術上、困難である。通常の実験室系での使用
に当たっては、0.25゜程度の固定分解能で使用され
ている。
折されたX線の回折プロファイルを高分解能で測定を行
うためには、通常、検出器の直前に、薄い箔が、検出器
の走査方向に垂直になるように取り付けられた、いわゆ
るソーラスリットを用いる。ソーラスリットは、厚さが
50μm程度のステンレス箔等を、50枚から100枚
近く100μm程度の間隔に保ちながら、完全に平行に
積み重ねなければならない。分解能を適宜選択して測定
するためには、ソーラスリットの交換を必要とする上、
ある程度以上の分解能を達成するのは、ソーラスリット
の作成の技術上、困難である。通常の実験室系での使用
に当たっては、0.25゜程度の固定分解能で使用され
ている。
【0009】一方、斜出射法による測定においては、検
出するX線が、試料表面近傍で出射されてくるほぼ平行
な成分であるるため、通常は、スリット等を用いること
でX線検出の分解能を決定する。従って、分解能は、使
用したスリットの幅で決定され、通常の配置では、0.
05゜程度の分解能である。よって、分解能を適宜選択
するためにはスリットの交換を行う必要が生じるが、可
変スリット等を用いない限り、分解能を適宜設定するこ
とは不可能であった。
出するX線が、試料表面近傍で出射されてくるほぼ平行
な成分であるるため、通常は、スリット等を用いること
でX線検出の分解能を決定する。従って、分解能は、使
用したスリットの幅で決定され、通常の配置では、0.
05゜程度の分解能である。よって、分解能を適宜選択
するためにはスリットの交換を行う必要が生じるが、可
変スリット等を用いない限り、分解能を適宜設定するこ
とは不可能であった。
【0010】本発明は上述の問題点を解消するためにな
されたものであって、試料にX線を照射したときに生ず
る回折X線の回折パターンの測定において、分解能を任
意に設定することができるX線回折装置を提供すること
を目的とする。
されたものであって、試料にX線を照射したときに生ず
る回折X線の回折パターンの測定において、分解能を任
意に設定することができるX線回折装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のX線回折装置は、試料にX線を照射したとき
に、該試料によって回折されて生ずる回折X線を検出す
ることにより、前記試料の構造情報を得るX線回折装置
であって、前記試料の表面に対する照射X線の入射角度
を規定する入射角度規定手段と、前記試料の表面を含む
面に対する前記回折X線の出射角度を計測するためのX
線検出手段と、前記X線検出手段の分解能を変化させる
分解能可変手段とを有することを特徴とする。
本発明のX線回折装置は、試料にX線を照射したとき
に、該試料によって回折されて生ずる回折X線を検出す
ることにより、前記試料の構造情報を得るX線回折装置
であって、前記試料の表面に対する照射X線の入射角度
を規定する入射角度規定手段と、前記試料の表面を含む
面に対する前記回折X線の出射角度を計測するためのX
線検出手段と、前記X線検出手段の分解能を変化させる
分解能可変手段とを有することを特徴とする。
【0012】上記のとおり構成された本発明のX線回折
装置では、試料への入射X線の入射角度を入射角度規定
手段により規定し、試料からの回折X線の出射角度をX
線検出手段で計測することにより、X線の回折プロファ
イルが得られ、これに基づいて試料表面近傍の構造情報
を得ることができる。ここで、本発明では分解能可変手
段を有するので、X線検出手段の分解能は任意に設定さ
れる。
装置では、試料への入射X線の入射角度を入射角度規定
手段により規定し、試料からの回折X線の出射角度をX
線検出手段で計測することにより、X線の回折プロファ
イルが得られ、これに基づいて試料表面近傍の構造情報
を得ることができる。ここで、本発明では分解能可変手
段を有するので、X線検出手段の分解能は任意に設定さ
れる。
【0013】X線検出手段としては位置敏感型比例計数
管を用いることができ、この場合、その分解能は、試料
との距離に応じて変化する。従って、分解能可変手段と
して、位置敏感型比例計数管の試料との距離を変化させ
る手段を用いることで、容易に分解能を設定可能であ
る。また、位置敏感型比例計数管による回折X線の検出
をより良好にするために、分解能可変手段は、さらに、
試料に対する角度や、試料との距離を変化させる方向と
垂直な方向の位置を変化させるものであることが好まし
い。
管を用いることができ、この場合、その分解能は、試料
との距離に応じて変化する。従って、分解能可変手段と
して、位置敏感型比例計数管の試料との距離を変化させ
る手段を用いることで、容易に分解能を設定可能であ
る。また、位置敏感型比例計数管による回折X線の検出
をより良好にするために、分解能可変手段は、さらに、
試料に対する角度や、試料との距離を変化させる方向と
垂直な方向の位置を変化させるものであることが好まし
い。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明を適用した試料測定装置の
一例を示す模式図である。本実施形態では、基板2上に
薄膜1が形成された試料3を測定の対象としている。
一例を示す模式図である。本実施形態では、基板2上に
薄膜1が形成された試料3を測定の対象としている。
【0016】図1において、X線源7から放射された単
一波長の一次X線4は、ほぼ平行ビームとなって、基板
2上に形成された薄膜1に照射される。一次X線4を平
行ビームにするための手段として、ソーラスリットや、
4結晶あるいは、2結晶モノクロメーター等を用いるこ
とができる。X線源7としては、各種X線管の他、単色
化されたシンクロトロン放射光を用いることがとができ
る。
一波長の一次X線4は、ほぼ平行ビームとなって、基板
2上に形成された薄膜1に照射される。一次X線4を平
行ビームにするための手段として、ソーラスリットや、
4結晶あるいは、2結晶モノクロメーター等を用いるこ
とができる。X線源7としては、各種X線管の他、単色
化されたシンクロトロン放射光を用いることがとができ
る。
【0017】X線源7と試料3との間には、照射領域制
限手段8が挿入されている。照射領域制限手段8として
は、通常のスリット、1つまたは複数のX線反射集光光
学系、キャピラリー等のX線導管等を用いることが可能
である。一次X線4の、試料3への照射領域の大きさ
は、これらの照射領域制限手段8を適宜使用すること
で、数μm〜数mm程度の範囲で選択が可能である。
限手段8が挿入されている。照射領域制限手段8として
は、通常のスリット、1つまたは複数のX線反射集光光
学系、キャピラリー等のX線導管等を用いることが可能
である。一次X線4の、試料3への照射領域の大きさ
は、これらの照射領域制限手段8を適宜使用すること
で、数μm〜数mm程度の範囲で選択が可能である。
【0018】試料3は、試料回転機構が装備されたゴニ
オメーター12上に保持されており、この回転機構を用
いることで、一次X線4の、試料3の表面に対する入射
角度ωを自由に設定できるようになっている。
オメーター12上に保持されており、この回転機構を用
いることで、一次X線4の、試料3の表面に対する入射
角度ωを自由に設定できるようになっている。
【0019】照射領域制限手段8を透過した一次X線4
は、試料3の表面で回折及び散乱される。この回折/散
乱X線5は、遮蔽体9を透過し、回折/散乱X線5の出
射角度を計測するためのX線検出器である位置敏感型比
例計数管6(PSPC:Position Sensitive Proportio
nal Counter)で検出される。遮蔽体9を設置してある
のは、試料3からの回折/散乱X線5のみを検出するた
めに、余分な領域から散乱されてきたX線等を位置敏感
型比例計数管6に入射させないためである。
は、試料3の表面で回折及び散乱される。この回折/散
乱X線5は、遮蔽体9を透過し、回折/散乱X線5の出
射角度を計測するためのX線検出器である位置敏感型比
例計数管6(PSPC:Position Sensitive Proportio
nal Counter)で検出される。遮蔽体9を設置してある
のは、試料3からの回折/散乱X線5のみを検出するた
めに、余分な領域から散乱されてきたX線等を位置敏感
型比例計数管6に入射させないためである。
【0020】位置敏感型比例計数管6は、試料3の回転
中心から位置敏感型比例計数管6内の芯線10までの距
離Lを規定する方向(Tx方向)、及びそれに直交する
方向(Ty方向)に自由に移動可能とするため、それぞ
れの方向への移動が可能な、本発明でいう分解能可変手
段としての並進ステージ11上に設置されている。例え
ばこの並進ステージ11を外部から制御可能とすれば、
測定に応じた配置を容易に設定することが可能となる。
また、並進ステージ11は、回折/散乱X線5の位置敏
感型比例計数管6に対する入射角度を調整できるように
するために、試料3の回転面と平行な面内で回転可能と
してもよい。
中心から位置敏感型比例計数管6内の芯線10までの距
離Lを規定する方向(Tx方向)、及びそれに直交する
方向(Ty方向)に自由に移動可能とするため、それぞ
れの方向への移動が可能な、本発明でいう分解能可変手
段としての並進ステージ11上に設置されている。例え
ばこの並進ステージ11を外部から制御可能とすれば、
測定に応じた配置を容易に設定することが可能となる。
また、並進ステージ11は、回折/散乱X線5の位置敏
感型比例計数管6に対する入射角度を調整できるように
するために、試料3の回転面と平行な面内で回転可能と
してもよい。
【0021】位置敏感型比例計数管6自体は、独立に移
動可能に設定することも可能であるし、試料3の回転中
心を回転軸として回転可能なように設定することも可能
である。
動可能に設定することも可能であるし、試料3の回転中
心を回転軸として回転可能なように設定することも可能
である。
【0022】測定の分解能は、回折X線が発生する領域
が点光源とみなせる場合、試料3の回転中心から位置敏
感型比例計数管6内の芯線10までの距離Lと、位置敏
感型比例計数管6自体が有する固有の分解能Rとによっ
て決定される。よって、試料3の回転中心から位置敏感
型比例計数管6内の芯線10までの距離Lを変化させる
ことで、適宜分解能を決定することができる。
が点光源とみなせる場合、試料3の回転中心から位置敏
感型比例計数管6内の芯線10までの距離Lと、位置敏
感型比例計数管6自体が有する固有の分解能Rとによっ
て決定される。よって、試料3の回転中心から位置敏感
型比例計数管6内の芯線10までの距離Lを変化させる
ことで、適宜分解能を決定することができる。
【0023】なお、検出器(位置敏感型比例計数管6)
の両端ではX線が斜入射してくるため、中央付近よりも
分解能は若干低下する。
の両端ではX線が斜入射してくるため、中央付近よりも
分解能は若干低下する。
【0024】また、通常の位置敏感型比例計数管6の使
用にあたっては、その内部をArとCH4の混合ガス等
で置換を行い、測定する。例えば、PRガス(Ar90
%、CH410%の混合ガス)で置換した場合には、検
出の計数効率が、使用する一次X線4のエネルギーによ
って変化する。例えば、エネルギーとしてCuKαを用
いると38%、CrKαを用いると54%程度である。
よって、より効率よく検出を行うためには、CrKα近
傍のエネルギーを用いるのが好ましい。
用にあたっては、その内部をArとCH4の混合ガス等
で置換を行い、測定する。例えば、PRガス(Ar90
%、CH410%の混合ガス)で置換した場合には、検
出の計数効率が、使用する一次X線4のエネルギーによ
って変化する。例えば、エネルギーとしてCuKαを用
いると38%、CrKαを用いると54%程度である。
よって、より効率よく検出を行うためには、CrKα近
傍のエネルギーを用いるのが好ましい。
【0025】実際の測定に際しては、まず、ゴニオメー
タ12の試料回転機構の駆動により試料3の表面に対す
る一次X線4の入射角度ωを決定し、固定する。その
後、薄膜1の所望のブラッグ角が検出可能な位置に位置
敏感型比例計数管6を設置する。
タ12の試料回転機構の駆動により試料3の表面に対す
る一次X線4の入射角度ωを決定し、固定する。その
後、薄膜1の所望のブラッグ角が検出可能な位置に位置
敏感型比例計数管6を設置する。
【0026】その後、回折ピークをモニターしながら、
回折ピークが、位置敏感型比例計数管6のほぼ中央に現
れるように、並進ステージ11を駆動して位置敏感型比
例計数管6をTy方向へ移動させる。回折ピークは必ず
しも中央に現れるようにする必要はないが、回折ピーク
をより正確に再現させるためには、中央に現れるように
することが望ましい。
回折ピークが、位置敏感型比例計数管6のほぼ中央に現
れるように、並進ステージ11を駆動して位置敏感型比
例計数管6をTy方向へ移動させる。回折ピークは必ず
しも中央に現れるようにする必要はないが、回折ピーク
をより正確に再現させるためには、中央に現れるように
することが望ましい。
【0027】次に、所望の分解能が得られるように、位
置敏感型比例計数管6をTy方向へ移動させ、最適な配
置を決定し、回折ピークの測定を行う。このように、分
解能の設定は、位置敏感型比例計数管6をTx方向に移
動させるだけでよいので、容易に分解能を設定すること
ができる。
置敏感型比例計数管6をTy方向へ移動させ、最適な配
置を決定し、回折ピークの測定を行う。このように、分
解能の設定は、位置敏感型比例計数管6をTx方向に移
動させるだけでよいので、容易に分解能を設定すること
ができる。
【0028】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げて本発明を詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の目的が達成される範囲内での各要素
の置換や設計変更がなされたものをも包含する。
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の目的が達成される範囲内での各要素
の置換や設計変更がなされたものをも包含する。
【0029】(実施例1)本実施例における実験配置
は、図1と同様である。X線源7としては、Cuを対陰
極とする回転対陰極X線管を使用した。回転対陰極X線
管を、管電圧40kV、管電流200mAで駆動した。
X線焦点はラインフォーカスとした。本実施例の配置で
は実効焦点の幅は、0.05mm、長さは10mmであ
る。
は、図1と同様である。X線源7としては、Cuを対陰
極とする回転対陰極X線管を使用した。回転対陰極X線
管を、管電圧40kV、管電流200mAで駆動した。
X線焦点はラインフォーカスとした。本実施例の配置で
は実効焦点の幅は、0.05mm、長さは10mmであ
る。
【0030】照射領域制限手段8としては、幅150μ
mのスリットを、X線源7から100mmの位置に設置
した。X線源7から発生した一次X線4は、照射領域制
限手段8を透過し、照射領域制限手段8から85mmの
位置にある試料3に照射される。本実施例では、基板2
として石英基板を用い、その上に、薄膜1として、真空
蒸着で形成されたパラジウム薄膜を、大気中で加熱し、
酸化したものを試料3とした。試料3の表面に対する一
次X線4の入射角度ωを適宜設定することで、斜出射X
線回折測定を行った。
mのスリットを、X線源7から100mmの位置に設置
した。X線源7から発生した一次X線4は、照射領域制
限手段8を透過し、照射領域制限手段8から85mmの
位置にある試料3に照射される。本実施例では、基板2
として石英基板を用い、その上に、薄膜1として、真空
蒸着で形成されたパラジウム薄膜を、大気中で加熱し、
酸化したものを試料3とした。試料3の表面に対する一
次X線4の入射角度ωを適宜設定することで、斜出射X
線回折測定を行った。
【0031】初めに、芯線10の有功長sが50mmの
位置敏感型比例計数管6を、試料3の回転中心から20
0mmの位置に固定し、斜出射X線回折測定を行ったと
ころ、2θ=32°〜44°程度までの回折パターンを
測定することができ、金属パラジウムに起因する回折ピ
ークと酸化パラジウムに起因する回折ピークの両方が観
測された。本配置における分解能は、およそ0.06°
であった。
位置敏感型比例計数管6を、試料3の回転中心から20
0mmの位置に固定し、斜出射X線回折測定を行ったと
ころ、2θ=32°〜44°程度までの回折パターンを
測定することができ、金属パラジウムに起因する回折ピ
ークと酸化パラジウムに起因する回折ピークの両方が観
測された。本配置における分解能は、およそ0.06°
であった。
【0032】さらに、金属パラジウムに関する情報を得
るために、位置敏感型比例計数管6を試料3の回転中心
から500mmの位置まで移動し固定することで、斜出
射X線回折測定を行った。本配置では、2θ=38°〜
43°程度までの回折角度の測定が行え、金属パラジウ
ムに起因する2θ=40.1°近傍のピークが観測され
た。本配置における分解能は、およそ0.02°であっ
た。
るために、位置敏感型比例計数管6を試料3の回転中心
から500mmの位置まで移動し固定することで、斜出
射X線回折測定を行った。本配置では、2θ=38°〜
43°程度までの回折角度の測定が行え、金属パラジウ
ムに起因する2θ=40.1°近傍のピークが観測され
た。本配置における分解能は、およそ0.02°であっ
た。
【0033】(実施例2)実験に用いた配置は実施例1
と同様で、測定した試料3は、石英基板上にアルミニウ
ム膜を真空蒸着したものを用いた。この配置で斜出射X
線回折測定を行った。試料3の表面に対する一次X線4
の入射角度ωは、38.0゜とした。芯線10の有功長
sが50mmの位置敏感型比例計数管6を、試料3の回
転中心から300mmの位置に固定し、斜出射X線回折
測定を行った。本配置では、2θ=34°〜43°程度
までの回折パターンを測定することができ、アルミニウ
ムに起因する回折ピークが観測された。本配置における
分解能は、およそ0.04°であった。
と同様で、測定した試料3は、石英基板上にアルミニウ
ム膜を真空蒸着したものを用いた。この配置で斜出射X
線回折測定を行った。試料3の表面に対する一次X線4
の入射角度ωは、38.0゜とした。芯線10の有功長
sが50mmの位置敏感型比例計数管6を、試料3の回
転中心から300mmの位置に固定し、斜出射X線回折
測定を行った。本配置では、2θ=34°〜43°程度
までの回折パターンを測定することができ、アルミニウ
ムに起因する回折ピークが観測された。本配置における
分解能は、およそ0.04°であった。
【0034】(実施例3)実験配置及び試料3は実施例
2と同様であるが、X線源7として、Crを対陰極とす
る回転対陰極X線管を使用した。回転対陰極X線管を、
管電圧40kV、管電流200mAで駆動した。X線焦
点はラインフォーカスとした。本実施例の配置では実効
焦点の幅は、0.05mm、長さは10mmである。位
置敏感型比例計数管6の検出効率が、Crの特性X線を
使用したので、Cuの特性X線を用いて測定した実施例
3の場合より、短時間で同等のS/N比のデータを得る
ことができた。
2と同様であるが、X線源7として、Crを対陰極とす
る回転対陰極X線管を使用した。回転対陰極X線管を、
管電圧40kV、管電流200mAで駆動した。X線焦
点はラインフォーカスとした。本実施例の配置では実効
焦点の幅は、0.05mm、長さは10mmである。位
置敏感型比例計数管6の検出効率が、Crの特性X線を
使用したので、Cuの特性X線を用いて測定した実施例
3の場合より、短時間で同等のS/N比のデータを得る
ことができた。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、試
料からの回折X線の出射角度を計測するためのX線検出
手段の分解能を変化させる分解能可変手段を有するの
で、回折X線の回折プロファイルを得る際の分解能を任
意に設定することができる。特に、X線検出手段を位置
敏感型比例計数管とした場合には、分解能可変手段は、
試料に対する位置敏感型比例計数管の距離を変化させる
ものであればよいので、分解能を容易に設定することが
できる。
料からの回折X線の出射角度を計測するためのX線検出
手段の分解能を変化させる分解能可変手段を有するの
で、回折X線の回折プロファイルを得る際の分解能を任
意に設定することができる。特に、X線検出手段を位置
敏感型比例計数管とした場合には、分解能可変手段は、
試料に対する位置敏感型比例計数管の距離を変化させる
ものであればよいので、分解能を容易に設定することが
できる。
【図1】本発明を適用した試料測定装置の一例を示す模
式図である。
式図である。
1 薄膜 2 基板 3 試料 4 一次X線 5 回折/散乱X線 6 位置敏感型比例計数管 7 X線源 8 照射領域制限手段 9 遮蔽体 10 芯線 11 並進ステージ 12 ゴニオメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G001 AA01 AA09 BA14 BA18 CA01 DA01 DA02 DA03 DA08 EA09 GA05 GA13 JA06 JA11 JA20 KA08 KA13 MA05 NA06 NA15 NA17 NA21 RA03 SA01 SA02
Claims (5)
- 【請求項1】 試料にX線を照射したときに、該試料に
よって回折されて生ずる回折X線を検出することによ
り、前記試料の構造情報を得るX線回折装置であって、 前記試料の表面に対する照射X線の入射角度を規定する
入射角度規定手段と、 前記試料の表面を含む面に対する前記回折X線の出射角
度を計測するためのX線検出手段と、 前記X線検出手段の分解能を変化させる分解能可変手段
とを有することを特徴とするX線回折装置。 - 【請求項2】 前記X線検出手段は位置敏感型比例計数
管である、請求項1に記載のX線回折装置。 - 【請求項3】 前記分解能可変手段は、前記位置敏感型
比例計数管の前記試料との距離を変化させる手段であ
る、請求項2に記載のX線回折装置。 - 【請求項4】 前記分解能可変手段は、前記位置敏感型
比例計数管の前記試料に対する角度を変化させる手段で
ある、請求項3に記載のX線回折装置。 - 【請求項5】 前記分解能可変手段は、前記位置敏感型
比例計数管の前記試料との距離を変化させる方向と垂直
な方向の位置を変化させる手段である、請求項3または
4に記載のX線回折装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11081739A JP2000275192A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | X線回折装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11081739A JP2000275192A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | X線回折装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000275192A true JP2000275192A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13754818
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11081739A Pending JP2000275192A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | X線回折装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000275192A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003014895A (ja) * | 2001-07-03 | 2003-01-15 | Rigaku Corp | X線分析装置およびx線供給装置 |
| JP2018028470A (ja) * | 2016-08-18 | 2018-02-22 | 株式会社リガク | X線回折装置 |
| JP2023118009A (ja) * | 2022-02-14 | 2023-08-24 | 株式会社リガク | X線回折装置及び計測方法 |
-
1999
- 1999-03-25 JP JP11081739A patent/JP2000275192A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003014895A (ja) * | 2001-07-03 | 2003-01-15 | Rigaku Corp | X線分析装置およびx線供給装置 |
| JP2018028470A (ja) * | 2016-08-18 | 2018-02-22 | 株式会社リガク | X線回折装置 |
| JP2023118009A (ja) * | 2022-02-14 | 2023-08-24 | 株式会社リガク | X線回折装置及び計測方法 |
| JP7687689B2 (ja) | 2022-02-14 | 2025-06-03 | 株式会社リガク | X線回折装置及び計測方法 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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