JP2000275695A - カメラ用露出制御装置及びカメラ用露出制御方法 - Google Patents

カメラ用露出制御装置及びカメラ用露出制御方法

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JP2000275695A
JP2000275695A JP11083945A JP8394599A JP2000275695A JP 2000275695 A JP2000275695 A JP 2000275695A JP 11083945 A JP11083945 A JP 11083945A JP 8394599 A JP8394599 A JP 8394599A JP 2000275695 A JP2000275695 A JP 2000275695A
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aperture
value
exposure control
time value
camera
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Takeharu Takeuchi
丈晴 竹内
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 選択された絞り開度を他の絞り開度に変更す
る際にも常に適正な露出を得る。 【解決手段】 予め定められた開口値と時間値の複数の
組合わせの各開口値に基づいて絞り量を順次に制御し、
制御された各絞り量に対応した補正用時間値を求めて保
持すると共に、選択された組み合わせの開口値が所定の
条件の下で強制的に変更される際に、前記保持されてい
る補正用時間値を用いて変更先の開口値に対応した時間
値を補正する。固体毎の絞りのバラツキに起因する時間
値の誤差を修正して露出不適性を回避でき、良好な画質
のキャプチャ画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ用露出制御
装置及びカメラ用露出制御方法に関し、特に、プログラ
ム式のカメラ用露出制御装置及びカメラ用露出制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカメラの適正露出は、被写体の輝
度をB、感光材料の感度をS、露出時間をT、レンズの
明るさを1/F2とすれば、 BS・T/F2=K 又は F2/T=BS/K ・・・・(1) の関係式の解で与えられる。(1)式中のKは定数であ
り、FはいわゆるFナンバーである。Fナンバーは写真
レンズの有効口径Dの焦点距離fに対する比(D/f)
の逆数(f/D)である。焦点距離fと区別してFナン
バーと呼ばれている。
【0003】普通の写真レンズのように無限遠物体に対
して理想像を結んでいる場合にはレンズの透過率や物体
の輝度を一定とすると、光軸上の像の照度は、Fナンバ
ーの二乗(F2)に逆比例(すなわち、1/F2に比例)
する。Fナンバーの系列は、JIS7106−196
0,ASA PH3.33−1967によって1を通る
公比√2の数列(0.5000 0.7071 1.0
00 1.414 2.000 2.828 4.00
0 5.657 8.000 11.31 16.00
22.63 32.00 45.25 ・・・・)と定め
られており、通常、これを略記した値(0.5 0.7
1 1.4 2.0 2.8 4 5.6 8 11
16 22 32 45 ・・・・)で表記される。な
お、絞りの細分化を必要とする場合、例えば2分割する
ときは1を通る4√2の等比数列、3分割するときは1
を通る6√2の等比数列から選ばれるが、本明細書では
説明の複雑化を避けるため、上記公比√2の数列で統一
する。
【0004】(1)式から理解されるように、カメラの
露出制御の要素は、露出時間Tとレンズの明るさ1/F
2の二つである。Tはカメラのシャッター速度、1/F2
はカメラの絞りの量に対応し、カメラ用露出制御装置は
T及び1/F2を被写体の輝度Bに合わせて適正値に制
御する。今、F2、1/T及びF2/Tを、それぞれ2を
底とする指数関数として、(2)〜(5)式で表したと
き、指数Av、Tv、Evをそれぞれ開口値(Aper
ture Value)、時間値(Time Valu
e)及び露出値(Exposure Value)とい
う。 F2=2Av ・・・・(2) 1/T=2Tv ・・・・(3) F2/T=2Ev=2(Av+Tv) ・・・・(4) Ev=Av+Tv ・・・・(5)
【0005】また、明るさに関する要素の感光材料感度
NS、被写体輝度B/NK及び撮影的明るさBS/K
を、それぞれ2を底とする指数関数として、(6)〜
(9)式で表したとき、指数Sv、Bv、Lvをそれぞ
れ感度値(Film SpeedValue)、輝度値
(Luminance Value)及び光値(Lig
ht Value)という。 NS=2Sv ・・・・(6) B/NK=2Bv ・・・・(7) BS/K=2Lv=2(Sv+Bv) ・・・・(8) Lv=Sv+Bv ・・・・(9)
【0006】感度値Sv、輝度値Bv及び光値Lvは、
前述の開口値Av、時間値Tv及び露出値Evと同一の
性質を持っており、(10)式のように表すことができ
る。 Av+Tv=Ev=Lv=Sv+Bv ・・・・(10) したがって、露出値Evは開口値Avと時間値Tvの和
で与えられ、その按分割合は任意である。あるいは、E
v=Lvであるので、露出値Evは感度値Svと輝度値
Bvの和でも与えられ、同様にその按分割合は任意であ
る。
【0007】このように、AvとTv又はSvとBvの
加減算で露出に関する算定を行う方式をAPEX方式
(Additive System of Photo
graphic Exposure)という。APEX
方式の一つにプログラム式と呼ばれるものがある。これ
は、開口値Avと時間値Tvの組合わせが各Ev値(露
出値)に対して予め決められている(プログラムされて
いる)露出制御様式であり、その組み合わせを表すため
の図表が「プログラム線図」と呼ばれるものである。
【0008】図6は、プログラム線図の一例であり、図
中の横線は開口値Av、縦線は時間値Tv、斜め線は露
出値Evである。なお、図中のAv値は便宜的にFナン
バーで表現されており、また、Tv値は便宜的にシャッ
ター速度(秒時)で表現されているが、Fナンバーから
Av値への変換は前(2)式を用いればよく、シャッタ
ー速度からTv値への変換は前(3)式を用いればよ
い。図6において、Ev値を例えば「11」とすると、
適正露出を得るための開口値Avと時間値Tvは、図中
丸印で示す各交点に位置するAvとTvの組合わせで与
えられ、AvやTvの上下限値を無視すれば、F2.8
と1/250、F4と1/125、F5.6と1/6
0、F8と1/60、F11と1/15、F16と1/
8、F22と1/4のいずれの組合わせでもEv=11
に対する適正露出が得られる。
【0009】しかし、実際のカメラのAv値やTv値に
は上下限があるため、例えば、Av値の有効範囲をF4
〜F11とし、Tv値の有効範囲を1/30〜1/25
0とすると、実際の適正露出制御範囲は図7の破線の範
囲となり、この範囲内の各交点と交差するEv線(図で
は9〜15)が撮影可能な被写体輝度となる。
【0010】図8は、従来の露出制御処理のフローチャ
ートである。このフローチャートはカメラのシャッター
ボタンを半押ししたときに実行される。フローチャート
を実行すると、まず、カウンター変数i、jに1をセッ
トして初期化(S1)した後、露出計を用いて被写体の
輝度Evを測定する(S2)。次いで、AvにAv(i)
をセットする(S3)とともに、TvにTv(j)をセッ
トする(S4)。ここに、Av(i)及びTv(j)は、予め
カメラ内部のメモリに保持されているテーブルのデータ
であり、テーブルの構造は、例えば、次の表1、表2に
示すようになっている。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】表1及び表2において、i=1、j=1の
場合は、Av(1)=F4、Tv(1)=1/250であるの
で、Avには=F4がセットされ、Tvには1/250
がセットされる。次いで、Ev=Av+Tvであるか否
かを判定し、YES判定の場合は、S3及びS4でセッ
トしたAv及びTvの値(F4と1/250)を用いて
絞り制御(S6)とシャッタ速度設定(S7)を行って
フローチャートを終了するが、NO判定の場合は、以下
のループ処理を実行する。
【0014】まず、j=4であるか否かを判定する(S
8)。すなわち、表2のテーブルの最終レコード(Tv
(4))に達しているか否かを判定し、達していなければ
jをカウントアップ(S9)しながらS4以降を繰り返
す。これにより、表2のテーブルに格納されているTv
(1)〜Tv(4)の値が順次に取り出されてTvにセットさ
れる。そして、この繰返し中にEv=Av+Tvが判定
された場合は、その繰返し中のS3及びS4でセットし
たAv及びTvの値を用いて絞り制御とシャッタ速度設
定を行ってフローチャートを終了する。
【0015】一方、j=4に達してもEv=Av+Tv
が判定されない場合は、jに1をセットする(S11)
とともに、iをカウントアップ(S12)してi=4に
なるまで(S10のYES判定)S3以降を繰り返す。
今、Ev値を9〜15の範囲内とすると、以上の繰返し
処理でいずれEv=Av+Tvが判定されることとな
り、判定時のAv値及びTv値を用いて絞り制御とシャ
ッタ速度設定が行われるから、Ev=Av+Tvを満た
す適正露出条件で撮影を行うことができる。なお、表1
及び表2のテーブルのすべての組み合わせを試みてもE
v=Av+Tvの判定がなされない場合は、例えば、E
v値が小さすぎる(暗すぎる)と判断してストロボ発光
処理等(S13)を行う。
【0016】ところで、カメラ個々の絞り機構の開度量
やシャッタ機構の開閉量はバラツキが避けられず、組み
立て完成時の調整作業を欠かせないため、従来から、表
1及び表2に示したテーブルのデータと正確に対応する
ようにカメラ個々の絞り機構の開度量やシャッタ機構の
開閉量を調節していたが、完全な調節が不可能であるこ
とから、ある程度の調整誤差が含まれていた。例えば、
絞り機構の開度量にはEv値換算で最大±0.3Evの
誤差が含まれることがある。今、表1の隣接する二つの
データ、例えば、F4とF5.6を例にして上記誤差を
説明すると、テーブルのAv(1)を用いて絞り制御を行
う場合、絞り機構の開度量はAv(1)=F4相当になら
なければならないが、−0.3Evの誤差がある場合に
はAv(1)=F4に対応する開度量がF4よりも若干開
き気味になる。また、テーブルのAv(2)を用いて絞り
制御を行う場合、絞り機構の開度量はAv(2)=F5.
6相当にならなければならないが、+0.3Evの誤差
がある場合にはAv(2)=F5.6に対応する開度量が
F5.6よりも若干閉じ気味になる。
【0017】図9は、上記誤差をプログラム線図上に示
したものであり、実線1、2はテーブル上のデータ(す
なわち、Av(1)、Av(2))に対応する理想的な開度
量、破線3、4は誤差を含む実際の開度量である。既述
のとおり露出制御装置は、適正露出条件(Ev=Av+
Tv)を満たすAvとTvを選択する。そして、選択さ
れたAvの誤差は露出制御装置の働きによって吸収する
ことができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、逆光補正のように、選択されたAvを強制的に他の
Avに変更する処理を行う場合は、Ev値換算でnEv
単位(nは1、2、3、・・・・)に絞り機構の開度量を変
化させるため、図9のような誤差がある場合には、n=
1とすると、破線3から1Ev上の一点鎖線5を目指し
て開度量が変更されることとなり、Tv値が本来、T′
となるべきところをT″となってしまい、その結果、
T′とT″の時間差ΔTの分だけ適正露出から外れてし
まうという問題点があった。したがって、本発明が解決
しようとする課題は、選択された絞り開度を他の絞り開
度に変更する際にも常に適正な露出を得ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め定められ
た開口値と時間値の複数の組合わせの一つを選択して被
写体の明るさに適合した絞り量とシャッタ速度を設定す
るカメラ用露出制御装置において、前記組合わせの各開
口値に基づいて絞り量を順次に制御し、前記制御手段に
よって制御された各絞り量に対応した補正用時間値を求
めて保持すると共に、選択された組み合わせの開口値が
所定の条件の下で強制的に変更される際に、前記保持さ
れている補正用時間値を用いて変更先の開口値に対応し
た時間値を補正するようにした。
【0020】具体的には、請求項1記載の発明は、予め
定められた開口値と時間値の複数の組合わせの一つを選
択して被写体の明るさに適合した絞り量とシャッタ速度
を設定するカメラ用露出制御装置において、前記組合わ
せの各開口値に基づいて絞り量を順次に制御する制御手
段と、前記制御手段によって制御された各絞り量に対応
した補正用時間値を求めて保持する保持手段と、を備え
たことを特徴とする。又は、請求項2記載の発明は、請
求項1記載の発明において、選択された組み合わせの開
口値を所定の条件の下で強制的に変更する変更手段と、
前記変更手段によって開口値が変更されるとき、前記保
持手段に保持されている補正用時間値を用いて変更先の
開口値に対応した時間値を補正する補正手段と、を備え
たことを特徴とする。又は、請求項3記載の発明は、請
求項2記載の発明において、前記変更手段は、選択され
た組み合わせの開口値を、Ev値換算でnEv単位(n
は1、2、3、・・・・)に変更することを特徴とする。又
は、請求項4記載の発明は、予め定められた開口値と時
間値の複数の組合わせの一つを選択して被写体の明るさ
に適合した絞り量とシャッタ速度を設定するカメラ用露
出制御方法において、前記組合わせの各開口値に基づい
て絞り量を順次に制御し、各絞り量に対応した補正用時
間値を求めて保持する、ことを特徴とする。又は、請求
項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、選択
された組み合わせの開口値を所定の条件の下で強制的に
変更する際に、前記保持されている補正用時間値を用い
て変更先の開口値に対応した時間値を補正する、ことを
特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、電
子スチルカメラを例にして、図面を参照しながら説明す
る。図1において、10は写真レンズ、11は写真レン
ズ10の光軸上に設けられた絞り機構、12は絞り機構
11の駆動部、13は絞り機構11を通過した光を受け
て被写体の撮像信号を出力するイメージセンサ(以下C
CD)、14はCCD13のドライバ、15はCCD1
3の撮像時間(電子的なシャッタ時間:以下、単にシャ
ッタ時間と言う)を制御する信号などの各種タイミング
信号を発生するタイミング発生器、16はCCD13か
らの撮像信号をサンプリングしてノイズを除去するサン
プルホールド回路、17はノイズ除去後の撮像信号をデ
ィジタル信号に変換するアナログディジタル変換器であ
る。
【0022】また、18はディジタルアナログ変換器1
7の出力から輝度・色差合成信号(以下YUV信号と言
う)を生成するカラープロセス回路、19はビデオトラ
ンスファー回路、20は順次生成されるYUV信号を保
持するバッファメモリ、21はYUV信号の記録時と再
生時に所定の符号化方式(一般にJPEG方式)で圧縮
/伸長処理する圧縮・伸張回路、22は被写体の明るさ
を測定する測光センサ、23は圧縮処理されたYUV信
号を記録する固定又は取り外し可能なフラッシュメモリ
である。
【0023】また、24はプログラムROM24aに格
納された制御プログラムを実行して画像の記録や再生制
御並びにこれらの制御に付帯する各種制御(例えば、そ
の一つは露出制御であり、24bは露出制御に必要な補
正データを保持すると共に表1及び表2のテーブルデー
タを保持するEEPROMである)を行うCPUであ
る。CPU24は発明の要旨に記載の制御手段、変更手
段及び補正手段としての機能を有し、EEPROM24
bは同要旨に記載の保持手段に相当する。
【0024】また、25はシャッターボタンや各種ボタ
ンの操作に応答してキー入力信号発生するキー入力部、
26はバッファメモリ20に保持されているYUV信号
を表示に適した信号形式に変換するディジタルビデオエ
ンコーダ、27はディジタルビデオエンコーダ26から
の信号を表示する画像モニター用の液晶ディスプレイ、
28は各部を接続するバスである。
【0025】このような構成を有する電子スチルカメラ
は、キー入力部25の所定のキー操作により、工場出荷
時調整モードと通常のユーザ操作モードとに切替えるこ
とができる。工場出荷時調整モードは、組み立てを完了
した電子スチルカメラ個々のバラツキを測定するための
モードであり、例えば、露出制御における適正露出を得
るための補正データの収集モードである。
【0026】図2は、上記収集モードを実行する際の構
成図であり、30は電子スチルカメラ、31は電子スチ
ルカメラ30の前方定距離の地点に設置された既知光量
の光源である。図3は、上記収集モードのプログラムを
示す概略的なフローチャートであり、このプログラムは
CPU24で実行される制御プログラムの一つである。
図3のプログラムを開始すると、まず、カウンタ変数i
に1をセットし(S20)、光源31をオンにする(S
21)。次いで、EEPROM24bに保持されている
テーブル(表1参照)からAv(i)のデータ(現在iは
1であるからAv(1)=F4)をルックアップし、この
ルックアップデータ(F4)を用いて絞り機構11の開
度量を制御する(S22)。次いで、測光センサ22の
出力から光源31の輝度Evを測定し、Ev=Av(1)
+Tvadj(1)を満たすTvadj(1)の値を求め、そ
の値をAv(1)に関連付けてEEPROM24bの所定
領域に格納する(S23)。
【0027】次に、i=4であるか否かを判定するが
(S24)、現在i=1であるので、i=i+1=2に
カウントアップ(S25)した後、再びステップS22
以降を繰り返す。すなわち、i=2になったので、EE
PROM24bに保持されているテーブルからAv(2)
のデータ(F5.6;表1参照)をルックアップし、こ
のルックアップデータ(F5.6)を用いて絞り機構1
1の開度量を制御する(S22)。次いで、測光センサ
22の出力から光源31の輝度Evを測定し、Ev=A
(2)+Tvadj(2)を満たすTvadj(2)の値を求
め、その値をAv( 2)に関連付けてEEPROM24b
の所定領域に格納する(S23)。
【0028】次に、i=i+1=3にカウントアップ
(S25)して、EEPROM24bに保持されている
テーブルからAv(3)のデータ(F8;表1参照)をル
ックアップし、このルックアップデータ(F8)を用い
て絞り機構11の開度量を制御する(S22)。次い
で、測光センサ22の出力から光源31の輝度Evを測
定し、Ev=Av(3)+Tvadj(3)を満たすTvad
(3)の値を求め、その値をAv(3)に関連付けてEEP
ROM24bの所定領域に格納する(S23)。
【0029】次に、i=i+1=4にカウントアップ
(S25)して、EEPROM24bに保持されている
テーブルからAv(4)のデータ(F11;表1参照)を
ルックアップし、このルックアップデータ(F11)を
用いて絞り機構11の開度量を制御する(S22)。次
いで、測光センサ22の出力から光源31の輝度Evを
測定し、Ev=Av(4)+Tvadj(4)を満たすTva
dj(4)の値を求め、その値をAv(4)に関連付けてEE
PROM24bの所定領域に格納(S23)した後、ス
テップS24でi=4を判定してプログラムを終了す
る。以上のプログラム処理の結果、EEPROM24b
の所定領域には、次表3に示す補正データが格納される
ことになる。
【0030】
【表3】
【0031】表3において、t1はAv(1)に関連付け
された補正データ、t2はAv(2)に関連付けされた補
正データ、t3はAv(3)に関連付けされた補正デー
タ、t4はAv(4)に関連付けされた補正データであ
る。t1〜t4は既知光量の光源31を用いて絞り機構
の開口値をF4、F5.6、F8、F11と変化させた
場合における各々の開度値を表し、例えば、従来例の問
題点で説明した時間差ΔTをゼロ(T′=T″)とすれ
ば、すなわち、絞り機構の開度量の調整誤差をゼロとす
れば、t1=Tv(1)、t2=Tv(2)、t3=T
(3)、t4=Tv(4)となる時間値データである。
【0032】冒頭で述べたとおり、カメラ個々の調整誤
差は最大で±0.3Ev程度あるため、t1〜t4とT
(1)〜Tv(4)は一致しない。したがって、t1≠Tv
(1)、t2≠Tv(2)、t3≠Tv(3)、t4≠Tv(4)
なり、t1とTv(1)の差、t2とTv(2)の差、t3と
Tv(3)の差及びt4とTv(4)の差が従来例の問題点で
説明した時間差ΔTになる。
【0033】次に、通常のユーザ操作モードを説明する
と、このモードは、CCD13から周期的に取り出され
る撮像信号を表示に適した信号に変換して液晶ディスプ
レイ27に順次表示するスルーモードと、シャッタキー
を操作して所望の撮像信号をフラッシュメモリ23に記
録するキャプチャモードと、フラッシュメモリ23から
所望の画像を読み出して液晶ディスプレイ27に表示す
る再生モードとに分けることができる。スルーモードで
は、写真レンズ10の後方に配置されたCCD13がド
ライバ14からの信号で駆動され、写真レンズ10で集
められた被写体像が一定周期毎に光電変換されて1画像
分の撮像信号が出力される。そして、この撮像信号がサ
ンプリングホールド回路16でサンプリングされ、アナ
ログディジタル変換器17でディジタル信号に変換され
た後、カラープロセス回路18でYUV信号が生成され
る。このYUV信号は、ビデオトランスファー回路19
を介してバッファメモリ20の画像バッファに転送さ
れ、同バッファへの転送完了後に、ビデオトランスファ
ー回路19によって読み出され、ディジタルビデオエン
コーダ26を介して液晶ディスプレイ27に送られ、ス
ルー画像として表示される。
【0034】この状態でカメラの向きを変えると、液晶
ディスプレイ27に表示されているスルー画像の構図が
変化し、適宜の時点(所望の構図が得られた時点)でシ
ャッターキーを“半押し”して露出とフォーカスをセッ
トした後、“全押し”すると、キャプチャーモードに切
り替わり、バッファメモリ20の画像バッファに保存さ
れているYUV信号がその時点のYUV信号で固定さ
れ、かつ液晶ディスプレイ27に表示されているスルー
画像も同時点の画像で固定される。そして、その時点で
バッファメモリ20の画像バッファに保存されているY
UV信号は、ビデオトランスファー回路19を介して圧
縮・伸長回路21に送られ、輝度情報と色差情報の各コ
ンポーネント毎に8×8画素の基本ブロックと呼ばれる
単位でJPEG符号化された後、フラッシュメモリ23
に記録される。
【0035】再生モードでは、CCD13からバッファ
メモリ20までの経路が停止されるとともに、最新のキ
ャプチャー画像がフラッシュメモリ23から読み出さ
れ、圧縮・伸長回路21で伸張処理された後、ビデオト
ランスファー回路19を介してバッファメモリ20の画
像バッファに送られる。そして、この画像バッファのデ
ータがビデオトランスファー回路19とディジタルビデ
オエンコーダ26を介して液晶ディスプレイ27に送ら
れ、再生画像として表示される。
【0036】絞り機構11の開度量とCCD13の電荷
蓄積時間の制御、すなわち露出制御は、上述のスルーモ
ード期間とキャプチャーモード期間の双方で行われる。
露出制御の動作を前述の図7を用いて説明すれば、要す
るに、図示の破線枠内に存在する開口値Avと時間値T
vの各組合わせのうち、測光センサ22で測定されたE
v値を満たし、且つ、手ぶれ防止を考慮してできるだけ
高速側の時間値Tvを持つ一つの組合わせを選択する動
作である。例えば、Ev値を「11」とすると、Av=
4、Tv=1/250の組合わせが選択され、キャプチ
ャーモードではこの組み合わせに固定して画像の記録を
行う。
【0037】ところで、被写体の背景に太陽や照明など
がある場合は、それらの明るい光の影響でEv値が大き
くなる結果、被写体が暗く映し出されるという不都合が
ある。そこで、被写体の周囲に高輝度部分がある場合は
逆光撮影であると判断し、上記選択された組み合わせの
Av値を、Ev値換算でnEv(nは1、2、・・・)だ
け絞り込み側に強制的に変更するという逆光補正が行わ
れている。
【0038】しかしながら、選択されたAvを強制的に
他のAvに変更すると、絞り機構の開度量の誤差、例え
ば、図9に示すような誤差があるため、破線3から1E
v上の一点鎖線5を目指して開度量を変更した場合は、
Tv値が本来、T′となるべきところをT″となってし
まい、その結果、T′とT″の時間差ΔTの分だけ適正
露出から外れてしまうという不都合を招く。なお、かか
る不都合は逆光補正処理だけに限らない。選択された組
み合わせのAv値をEv値換算でnEvだけ強制的に変
更するあらゆる処理が該当する。
【0039】本実施の形態では、上記不都合を解決する
ために、選択された組み合わせのAv値をEv値換算で
nEvだけ強制的に変更する処理を行う場合に、次の補
正処理プログラムを実行する。図4は、そのプログラム
の概略的なフローチャートを示す図である。図におい
て、CURとTGTはそれぞれ変数である。プログラム
を開始すると、まず、選択された組み合わせのAv番号
(Av(i)のiの値;以下同様)をCURにセットし
(S30)、さらに、変更先のAv番号をTGTにセッ
トする(S31)。次いで、次式(11)を用いて変更
先のTv値を演算する。 Tv(TGT)=Tv(CUR)×Tvadj(TGT)/Tvadj(CUR) ・・・・(11) ここで、Tv(CUR)は前表2のテーブルに格納されたT
(i)のデータであり、また、Tvadj(TGT)とTva
dj(CUR)は前表3のテーブルに格納されたTvadj
(i)のデータである。
【0040】例えば、CUR=1、TGT=2の場合、
すなわち、選択された組み合わせのAv値をEv値換算
で1Evだけ絞り込み側に強制的に変更する場合は、前
式(11)は、次式(12)のようになる。 Tv(TGT) =Tv(1)×Tvadj(2)/Tvadj(1) ・・・・(12) 前表2より、Tv(1)=1/250であるから、便宜的
にΔT=0とすると、Tvadj(1)=1/250=
0.004〔秒〕、Tvadj(2)=1/125=0.
008〔秒〕となり、前式(12)は、 Tv(TGT)=0.004×0.008/0.004 ・・・・(13) となり、変更先のTv(TGT)は、Tv(2)と同値の1/1
25になるが、ΔT≠0の場合は、変更先のTv(TGT)
はTv(2)を「Tvadj(TGT)/Tvadj(CUR)」で
補正した値になる。例えば、Tvadj(CUR) =0.0
03〔秒〕、Tvadj(TGT) =0.009〔秒〕と仮
定すると、 Tv(TGT)=0.004×0.009/0.003 ・・・・(14) となり、変更先のTv(TGT)は、Tv(2)よりも低速側の
0.012〔秒〕になる。すなわち、「Tvadj
(TGT)/Tvadj(CUR)」で補正したことにより、図5
に示すように、変更先のTv(TGT)が位置を移動するこ
とになる。この移動量は、従来の問題点で説明したΔT
に相当する量であり、「Tvadj(TGT)/Tvadj
(CUR)」で補正することによってΔTの影響を無くすこ
とができる。
【0041】このことを説明する。今、誤差測定時に、 Av(i)+ΔAv(i)adj:絞りをAv(i)としたとき
の実際の絞り値 ΔAv(i)adjはそのときの絞りの誤差 Av(i+1)+ΔAv(i+1)adj:絞りをAv(i+1)とし
たときの実際の絞り値 ΔAv(i+1)adjはそのときの絞りの誤差 Tv(i)adj:絞りAv(i)+ΔAv(i)adjに対す
る露光時間 Tv(i+1)adj:絞りAv(i+1)+ΔAv(i+1)adj
に対する露光時間 とすると、一定輝度の光源の下では、前式(1)の適正
露出条件式より、 (Av(i)+ΔAv(i)adj)2/Tv(i)adj =(Av(i+1)+ΔAv(i+1)adj)2/Tv(i+1)adj =BS/K=一定 ・・・・(15) となる。
【0042】さらに、実際の使用時に、 Av(i)+ΔAv(i):絞りをAv(i)としたときの実際
の絞り値 ΔAv(i)はそのときの絞りの誤差 Av(i+1)+ΔAv(i+1):絞りをAv(i+1)としたとき
の実際の絞り値 ΔAv(i+1)はそのときの絞りの誤差 Tv(i):絞りAv(i)+ΔAv(i)に対する露光時間 Tv(i+1):絞りAv(i+1)+ΔAv(i+1)に対する露光
時間 とすると、前式(1)の適正露出条件式より、 (Av(i)+ΔAv(i)2/Tv(i) =(Av(i+1)+ΔAv(i+1)2/Tv(i+1) ・・・・(16) となる。
【0043】絞りをAv(i)とAv(i+1)にしたときの実
際の絞りに、 (Av(i)+ΔAv(i)adj)2/ (Av(i+1)+ΔAv(i+1)adj)2 =(Av(i)+ΔAv(i)2/ (Av(i+1)+ΔAv(i+1)2 ・・・・(17) の関係があるとすると、絞り値は2(x/2)の等比級数で
表されるので、 2^(Av(i)+ΔAv(i)adj)/ 2^(Av(i+1)+ΔAv(i+1)adj) =2^(Av(i)+ΔAv(i))/ 2^(Av(i+1)+ΔAv(i+1)) ・・・・(18) 但し、^は指数を表す(以下同様) したがって、 2^ΔAv(i)adj/2^ΔAv(i+1)adj =2^ΔAv(i)/2^ΔAv(i+1) ・・・・(19) ゆえに、 ΔAv(i)adj−ΔAv(i+1)adj =ΔAv(i)−ΔAv(i+1) ・・・・(20) となるから、式(15)(16)より、式(20)が成
り立つときは、 Tv(i+1)=Tv(i)×(Av(i+1)+ΔAv(i+1)2/ (Av(i)+ΔAv(i)2 =Tv(i)×Av(i+1)adj2/Av(i)adj2 =Tv(i)×Tv(i+1)adj/Tv(i)adj ・・・・(21) と書くことができる。したがって、誤差測定データの比
(Tv(i+1)adj/Tv(i)adj)を用いて、変更先
の時間値Tv(i+1)を補正することができるのである。
【0044】以上のとおりであるから、本実施の形態に
よれば、選択された組み合わせのAv値をEv値換算で
nEvだけ強制的に変更しても、適正なTv値に修正す
ることができ、露出不適性を回避して良好な画質のキャ
プチャ画像が得られるという格別の効果が奏される。
【0045】なお、上記実施の形態では、電子スチルカ
メラへの適用例を示したが、これに限定されない。プロ
グラム式の露出制御を行うものであれば、銀塩カメラを
はじめとしたすべてのカメラに適用することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、予め定められた開口値
と時間値の複数の組合わせの一つを選択して被写体の明
るさに適合した絞り量とシャッタ速度を設定するカメラ
用露出制御装置において、前記組合わせの各開口値に基
づいて絞り量を順次に制御し、制御された各絞り量に対
応した補正用時間値を求めて保持すると共に、選択され
た組み合わせの開口値が所定の条件の下で強制的に変更
される際に、前記保持されている補正用時間値を用いて
変更先の開口値に対応した時間値を補正するようにした
ので、固体毎の絞りのバラツキに起因する時間値の誤差
を修正して露出不適性を回避でき、良好な画質のキャプ
チャ画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のブロック図である。
【図2】誤差測定時の構成図である。
【図3】誤差測定プログラムのフローチャートである。
【図4】露出補正プログラムのフローチャートである。
【図5】実施の形態の作用説明図である。
【図6】AvとTvの上下限を考慮しない場合のプログ
ラム線図である。
【図7】AvとTvの上下限を考慮した場合のプログラ
ム線図である。
【図8】露出制御プログラムのフローチャートである。
【図9】従来例の不都合説明図である。
【符号の説明】
24 CPU(制御手段、変更手段、補正手段) 24b EEPROM(保持手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた開口値と時間値の複数の
    組合わせの一つを選択して被写体の明るさに適合した絞
    り量とシャッタ速度を設定するカメラ用露出制御装置に
    おいて、 前記組合わせの各開口値に基づいて絞り量を順次に制御
    する制御手段と、 前記制御手段によって制御された各絞り量に対応した補
    正用時間値を求めて保持する保持手段と、 を備えたことを特徴とするカメラ用露出制御装置。
  2. 【請求項2】 選択された組み合わせの開口値を所定の
    条件の下で強制的に変更する変更手段と、 前記変更手段によって開口値が変更されるとき、前記保
    持手段に保持されている補正用時間値を用いて変更先の
    開口値に対応した時間値を補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載のカメラ用露出
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記変更手段は、選択された組み合わせ
    の開口値を、Ev値換算でnEv単位(nは1、2、
    3、・・・・)に変更することを特徴とする請求項2記載の
    カメラ用露出制御装置。
  4. 【請求項4】 予め定められた開口値と時間値の複数の
    組合わせの一つを選択して被写体の明るさに適合した絞
    り量とシャッタ速度を設定するカメラ用露出制御方法に
    おいて、 前記組合わせの各開口値に基づいて絞り量を順次に制御
    し、各絞り量に対応した補正用時間値を求めて保持す
    る、 ことを特徴とするカメラ用露出制御方法。
  5. 【請求項5】 選択された組み合わせの開口値を所定の
    条件の下で強制的に変更する際に、 前記保持されている補正用時間値を用いて変更先の開口
    値に対応した時間値を補正する、 ことを特徴とする請求項4記載のカメラ用露出制御方
    法。
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