JP2000275761A - 放射線画像の連結処理方法および放射線画像処理装置 - Google Patents

放射線画像の連結処理方法および放射線画像処理装置

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JP2000275761A JP11078561A JP7856199A JP2000275761A JP 2000275761 A JP2000275761 A JP 2000275761A JP 11078561 A JP11078561 A JP 11078561A JP 7856199 A JP7856199 A JP 7856199A JP 2000275761 A JP2000275761 A JP 2000275761A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの一部分同士を重複して連ねられた複
数のシートにそれぞれ記録された放射線画像を、精度よ
く位置合わせして再構成する。 【解決手段】 一部分同士が互いに重複するように連ね
られた2枚の蓄積性蛍光体シート31,32に亘って記録さ
れた被写体の放射線画像Pが記録され、各蓄積性蛍光体
シート31,32から得られた2つの放射線画像P1,P2のう
ち、第2の放射線画像P2の重複領域内にテンプレート設
定手段12によりテンプレートTを設定し、第1の放射線
画像P1の重複領域内でこのテンプレートTとマッチング
する領域T′をテンプレートマッチング手段13により探
索し、テンプレートTと領域T′とを合致するように位
置合わせ手段14により位置合わせを行い、再構成手段15
により1つの放射線画像Pを再構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線画像の連結処
理方法および放射線画像処理装置に関し、詳細には、複
数枚の蓄積性蛍光体シートを連ねて記録された被写体の
放射線画像を再構成する際の、画像の連結処理に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、極めて広い放射線露出域にわたる
放射線画像を得るものとしてCR(Computed Radiograp
hy)システムが広く実用化されている。このCRシステ
ムは、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外
線等)を照射すると、この放射線エネルギーの一部が蓄
積され、その後可視光等の励起光を照射すると蓄積され
たエネルギーに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体シー
トに、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦記録し、
この放射線画像が記録されたシートにレーザビーム等の
励起光を走査して信号光である画像情報に応じた輝尽発
光光を生じせしめ、発光する輝尽発光光をフォトマルチ
プライヤ等の光電読取手段により読み取って画像信号を
得、この画像信号に基づき写真感光材料等の記録媒体、
CRT等の表示装置に被写体の放射線画像を可視像とし
て出力させるシステムである(特開昭55-12429号、同56
-11395号、同56-11397号など)。
【0003】このCRシステムで用いられている蓄積性
蛍光体シートには従来より、その撮影対象に応じて、半
切、大角、四切り、六切り等のサイズが用意されている
が、整形外科等においては、脊柱の湾曲度を計測するな
どのために、頚部から腰部に至るまでの長尺画像を1枚
の画像として観察したいという要望が多く、上述したサ
イズに比べて一定方向に長い長尺の蓄積性蛍光体シート
を用いることが検討されていた。
【0004】しかし蓄積性蛍光体シートから画像情報を
読み取る放射線画像読取装置は、そのような長尺シート
に適合するように、シート搬送路を始めとして大幅に設
計し直す必要があり、長尺シート専用のものとなるため
コスト面で不利になる。
【0005】そこで従来サイズの2枚のシートを連ねて
見かけ上は長尺のシートとし、この見かけ上長尺のシー
トに上記長尺の画像を撮影記録し、読取りの際には1枚
ずつ読み取るようにすれば、既存の放射線画像読取装置
を用いて読取りを行うことができ、上述した問題は生じ
ない。
【0006】またこの方法は、3枚以上の蓄積性蛍光体
シートを連ねてさらに長尺の被写体を撮影記録したり、
直交する2軸方向にそれぞれシートを連ねて幅広長尺の
被写体の画像を撮影記録することも可能となり、被写体
に応じた適応性に優れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
2枚以上のシートを連ねて撮影記録を行なう場合、この
連ねられた複数枚のシートのうち隣接する2枚のシート
に注目すれば、シートの端縁同士を付き当てて連ねる方
式や、2枚のシートの一部分同士を重複させて連ねる方
式が考えられるが、端縁同士を付き当てて連ねる方式で
は、その境界部分で画像の欠落が生じざるを得ない。一
方、2枚のシートの一部分同士を重複させて連ねる方式
ではそのような画像の記録に欠落が生じることはない。
【0008】しかし、2枚のシートの一部分同士を重複
させて連ねる方式では、単に2枚のシートからそれぞれ
読み取られた2つの放射線画像を隙間無く連結しても、
両画像にはそれぞれ重複部分の画像が記録されているた
め、被写体の正規の放射線画像を再構成することはでき
ない。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、シートの一部分同士を重複して連ねられた複数の
シートにそれぞれ記録された放射線画像を、精度よく位
置合わせして再構成することができる放射線画像の連結
処理方法および放射線画像処理装置を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線画像の連
結処理方法および放射線画像処理装置は、互いに隣接す
る2枚の蓄積性蛍光体シートのそれぞれに記録された放
射線画像を連結処理するにあたり、この2つの放射線画
像の、2枚の蓄積性蛍光体シートの重複部分にそれぞれ
記録された放射線画像部分について、テンプレートマッ
チングすることにより、両放射線画像の位置合わせを行
うものである。
【0011】すなわち本発明の放射線画像の連結処理方
法は、隣接する2枚の蓄積性蛍光体シートの一部分同士
が互いに重複するように連ねられた複数枚の蓄積性蛍光
体シートに亘って、被写体の1つの放射線画像が記録さ
れ、これら複数枚の各蓄積性蛍光体シートから各別に読
み取って得られた複数個の放射線画像を、前記1つの放
射線画像を再構成するように連結処理するに際して、前
記隣接する2枚の蓄積性蛍光体シートのうちいずれか一
方の蓄積性蛍光体シートから読み取って得られた放射線
画像の、他方の蓄積性蛍光体シートとの重複部分に対応
する重複領域内の少なくとも1つ以上の領域を、テンプ
レートとして設定し、前記他方の蓄積性蛍光体シートか
ら読み取って得られた放射線画像の、前記一方の蓄積性
蛍光体シートとの重複部分に対応する重複領域内で、前
記テンプレートに合致する領域を探索し、前記探索して
得られた領域と前記テンプレートとを合致させるよう
に、前記2つの放射線画像の位置合わせ行うことを特徴
とするものである。
【0012】ここで以下、2枚の蓄積性蛍光体シートの
うち、これらが重複している部分において、被写体から
遠い側のシートを第1の蓄積性蛍光体シート、被写体に
近い側のシートを第2の蓄積性蛍光体シートと称するこ
ととし、第1の蓄積性蛍光体シートから読み取って得ら
れた放射線画像を第1の放射線画像、第2の蓄積性蛍光
体シートから読み取って得られた放射線画像を第2の放
射線画像と称するものとする。
【0013】また、「被写体の1つの放射線画像が記録
され」とは、「被写体が1つ記録され」という意味では
なく、「被写体の背景を含めた画像として1つ記録さ
れ」という意味である。
【0014】設定するテンプレートは1つだけであって
もよいし2以上の複数であってもよいが、複数設定する
方が、位置合わせの信頼性を高めることができるため、
好ましい。複数のテンプレートを設定する場合は、重複
領域内の互いに異なる領域をそれぞれテンプレートとし
て設定し、各テンプレートに合致する領域の探索に際し
て、放射線画像におけるこれら複数のテンプレートの位
置関係を維持しつつ、これら複数のテンプレートが同時
に合致するように、複数の領域の探索を行い、両放射線
画像の位置合わせに際して、一方の放射線画像の複数の
テンプレートと他方の放射線画像の複数の領域との全て
が同時に合致するように、位置合わせを行うようにすれ
ばよい。
【0015】テンプレートは第1の放射線画像における
重複領域に設定し、第2の放射線画像の重複領域内で、
このテンプレートに合致する領域を領域を探索するよう
にしてもよいし、反対に、テンプレートは第2の放射線
画像における重複領域に設定し、第1の放射線画像の重
複領域内で、このテンプレートに合致する領域を探索す
るようにしてもよいが、後述するように重複領域内で特
徴画像を自動的に検出し、検出された特徴画像に基づい
てテンプレートを自動的に設定する場合は、重複領域に
おける照射線量が相対的に多い第2の放射線画像からの
方が特徴画像を精度よく検出できるため、第2の放射線
画像の重複領域にテンプレートを設定するのが好まし
い。
【0016】重複領域は、前記第1の放射線画像におけ
る前記第2の蓄積性蛍光体シートとの重複部分の境界線
像を検出し、該検出された境界線像に基づいて検出する
のが、処理を簡単化する点で好ましい。具体的には、こ
の境界線像の検出は、第1の放射線画像を表す放射線画
像データに対して、微分処理等のエッジ検出処理を施す
ことにより行うようにすればよく、一手法を以下に示
す。
【0017】すなわち、重複部分においては、第1の蓄
積性蛍光体シートを第2の蓄積性蛍光体シートが覆うた
め、第1の蓄積性蛍光体シートの重複部分には、非重複
部分よりも少ない線量の放射線が照射される。したがっ
て、この第1の蓄積性蛍光体シートから読み取って得ら
れた第1の放射線画像においては、シートの重複部分に
対応する重複領域と非重複部分に対応する非重複領域と
の間に画像濃度(階調を有する画像における濃淡や明暗
などのレベルを表す総称としての意味であり、CRT等
の表示装置においては輝度としての意味をも含むもので
あり、放射線画像が画像信号として表現されるときは画
像信号値(画像データ)を表すものである)の差が生
じ、その結果、両領域間にこの濃度差による境界線像が
形成される。この境界線像は、例えば第1の放射線画像
を表す画像データについて、両シートの連結方向に沿っ
て、微分処理等によるエッジ検出処理を行うことで、検
出することができる。
【0018】このようにして第1の放射線画像における
境界線像を検出した後は、この境界線像から、重複領域
側の画像の端縁までの範囲の領域を、第1の放射線画像
における重複領域として認識することができる。一方、
第2の放射線画像については、重複領域側の端縁から、
上記第1の放射線画像における境界線像から重複領域側
の端縁までの長さの範囲、を重複領域として認識すれば
よい。なお、蓄積性蛍光体シートから放射線画像を読み
取るに際して、シートの端縁に記録された画像まで完全
に読み取ることができる場合には、上述したように第1
の放射線画像における重複領域と第2の放射線画像にお
ける重複領域とは完全に一致するが、シートの端縁に記
録された画像まで完全に読み取ることができない場合に
は、第2のシートの端縁から、その読み取ることができ
ない長さに相当する位置が、第2の放射線画像の端縁と
なるため、第1の放射線画像における重複領域と第2の
放射線画像における重複領域とは必ずしも一致せず、第
2の放射線画像における重複領域の方が、上記読み取る
ことができない長さ分だけ、第1の放射線画像における
重複領域よりも狭い範囲となる場合がある。したがっ
て、その読み取ることができない長さ分だけ、第2の放
射線画像の重複領域側の端縁からの長さを差し引いた長
さの範囲を重複領域として認識すればよい。
【0019】いずれか一方の放射線画像の重複領域に設
定するテンプレートは、その重複領域内のいずれの領域
であってもよいが、その重複領域内の特徴画像を含む領
域とするのが、テンプレートマッチングの確度の観点か
ら好ましい。
【0020】ここで、特徴画像とは、例えば、シートの
重複部分に放射線透過率の極めて低い材料で形成された
位置合わせ用マーカを予め配置したうえで撮影記録を行
った場合には、両放射線画像の各重複領域に現れたこの
マーカの像や、被写体の画像自体として現れた、特徴的
な形状の骨部分(特に、この画像部分のエッジ部分)、
肋骨同士が交差した画像部分(特に、この画像部分のエ
ッジ部分)や肺野部分(特に、この画像部分のエッジ部
分)などを適用することができる。
【0021】重複領域における特徴画像は、この重複領
域内の画像(対応する放射線画像データ)に基づいて自
動的に検出してもよいし、オペレータが判断して検出し
てもよく、テンプレートの設定も、検出された特徴画像
に基づいて自動的に設定してもよいし、オペレータが手
動で設定してもよいが、いずれも自動で行うのが、オペ
レータの作業を低減させる上で好ましい。 特徴画像を
自動的に検出する場合は、所定の画像部分を特徴画像と
して検出する検出アルゴリズムを予め記憶させておき、
このアルゴリズムにしたがって自動的に検出させるよう
にすればよく、また、テンプレートの自動設定は、検出
された特徴画像の近傍領域を含む所定の形状(矩形や円
形等)の局所領域をテンプレートとして設定するテンプ
レート設定アルゴリズムを予め記憶させておき、このア
ルゴリズムにしたがって自動的に設定させるようにすれ
ばよい。
【0022】また、重複領域については、被写体に近い
側の第2の蓄積性蛍光体シートから読み取られた第2の
放射線画像を、被写体から遠い側の第1の蓄積性蛍光体
シートから読み取られた第1の放射線画像に上書きして
連結処理するのが好ましい。上述したように、第1のシ
ートの重複部分は重複していない部分よりも放射線の到
達線量が少ないため、このシートから得られた第1の放
射線画像を用いると、両画像の連結部分に画像の濃度差
が生じるが、第2のシートの画像を用いれば、両画像の
連結部分に画像の濃度差が生じないからである。
【0023】ただし、シートの端縁に記録された画像ま
で完全に読み取ることができない場合には、両画像の位
置合わせを行う際に、シートの端縁からその読み取るこ
とができない長さ分だけ、第1の放射線画像の境界線像
の位置に第2の放射線画像の端縁の位置が一致しないた
め、その読み取ることができない長さ分の領域について
は、被写体から遠い側のシートの画像を用いざるを得な
い。この場合、連結後の再構成された放射線画像におい
ては、その読み取ることができない長さ分の領域だけ他
の部分よりも濃度が薄くなるため、この濃度の低下した
部分については、シートが重複していない部分の放射線
画像の濃度に略一致するように、濃度値を一律にシフト
するなどの補正を行えばよい。
【0024】このように濃度補正を行うことを前提とす
る場合は、必ずしも上述したように、第2の放射線画像
を第1の放射線画像に上書きして連結処理するものに限
るものではなく、この反対に、第1の放射線画像を第2
の放射線画像に上書きして連結処理してもよい。重複部
分の一部(読み取ることができない長さ分の領域)につ
いてのみ濃度補正を行うのと、重複部分の全体について
濃度補正を行うのとでは、補正処理に要する時間に実質
的な差は生じないからである。ただし、重複領域におけ
る第1の放射線画像は第2の放射線画像に比べて到達線
量が少ないため、粒状性(ノイズ)の点で第2の放射線
画像に比べて劣る。したがって、可能な限り、第2の放
射線画像を用いるのが好ましい。
【0025】なお蓄積性蛍光体シートに被写体の画像を
蓄積記録させる撮影記録操作においては、放射線源から
拡がって放射線が出射するため、被写体から遠い側の第
1の蓄積性蛍光体シートと、被写体に近い側の第2の蓄
積性蛍光体シートとで、記録される被写体の画像のサイ
ズが僅かに異なり、第1の放射線画像の方が第2の放射
線画像よりもサイズが大きくなる。このため、再構成さ
れた画像において、この連結処理前の2つの放射線画像
のサイズの相違が、観察読影に悪影響を与える場合に
は、第1の放射線画像および/または第2の放射線画像
を相対的に拡大縮小処理して、両放射線画像のサイズを
一致させるようにしてもよい。
【0026】また2枚の蓄積性蛍光体シートからそれぞ
れ読み取って得られた2つの放射線画像のうち、いずれ
が被写体から遠い側のシートから読み取って得られた放
射線画像または被写体に近い側のシートから読み取って
得られた放射線画像であるかを予め特定することができ
ない場合は、こられ2つの放射線画像を表す2つの放射
線画像データにそれぞれエッジ検出処理を施し、このエ
ッジ検出処理の結果に基づいて、上記2つの放射線画像
のうち、いずれが被写体から遠い側のシートから読み取
って得られた放射線画像(第1の放射線画像)または被
写体に近い側のシートから読み取って得られた放射線画
像(第2の放射線画像)であるかを特定するのが、自動
処理のうえで好ましい。
【0027】この場合、連ねられた蓄積性蛍光体シート
が全部で2枚の場合は、いずれか一方の放射線画像にの
み境界線像が現れるため、エッジ検出処理により、境界
線像が検出された方の放射線画像が、被写体から遠い側
の蓄積性蛍光体シートから読み取られた放射線画像であ
り、境界線像が検出されなかった方の放射線画像が、被
写体に近い側の蓄積性蛍光体シートから読み取られた放
射線画像であることを特定することができる。また連ね
られた蓄積性蛍光体シートが2枚を超える場合には、単
に境界線像の有無のみでは、いずれが被写体から遠い側
のシートから読み取って得られた放射線画像または被写
体に近い側のシートから読み取って得られた放射線画像
であるかを特定することができないが、隣接する2枚の
シート間での重複部分は、シートの限られた範囲内に限
定することができるため、その限定された範囲内では、
いずれか一方の放射線画像にのみ境界線像が現れるた
め、エッジ検出処理により、境界線像が検出された方の
放射線画像が、被写体から遠い側の蓄積性蛍光体シート
から読み取られた放射線画像であり、境界線像が検出さ
れなかった方の放射線画像が、被写体に近い側の蓄積性
蛍光体シートから読み取られた放射線画像であることを
特定することができる。
【0028】本発明の放射線画像処理装置は、本発明の
放射線画像の連結処理方法を実施するための装置であっ
て、隣接する2枚の蓄積性蛍光体シートの一部分同士が
互いに重複するように連ねられた複数枚の蓄積性蛍光体
シートに亘って、被写体の放射線画像が記録され、これ
ら複数枚の各蓄積性蛍光体シートから各別に読み取って
得られた複数個の放射線画像を、前記被写体の放射線画
像を再構成するように連結処理する連結処理手段を備え
た放射線画像処理装置において、前記隣接する2枚の蓄
積性蛍光体シートのうちいずれか一方の蓄積性蛍光体シ
ートから読み取って得られた放射線画像の、他方の蓄積
性蛍光体シートとの重複部分に対応する重複領域内の少
なくとも1つ以上の領域を、テンプレートとして設定す
るテンプレート設定手段と、前記他方の蓄積性蛍光体シ
ートから読み取って得られた放射線画像の、前記一方の
蓄積性蛍光体シートとの重複部分に対応する重複領域内
で、前記テンプレートに合致する領域を探索するテンプ
レートマッチング手段と、前記探索して得られた領域と
前記テンプレートとを合致させるように、前記2つの放
射線画像の位置合わせを行う位置合わせ手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0029】ここでテンプレート設定手段が設定するテ
ンプレートは1つであってもよいし、2つ以上の複数で
あってもよいが、複数のテンプレートを用いた方が、位
置合わせの信頼性を高めることができる点で好ましい。
【0030】また、被写体から遠い側の第1の蓄積性蛍
光体シートから読み取って得られた第1の放射線画像に
おける、被写体に近い側の第2の蓄積性蛍光体シートと
の重複部分の境界線像を検出し、この検出された境界線
像に基づいて、第1の放射線画像および第2の蓄積性蛍
光体シートから読み取って得られた第2の放射線画像の
それぞれにおける重複領域を検出する重複領域検出手段
をさらに備えたものとするのが好ましい。この場合、重
複領域検出手段を、第1の放射線画像を表す放射線画像
データに対して、エッジ検出処理を施すことにより、境
界線像を検出するものとするのが好ましい。
【0031】テンプレート設定手段は、放射線画像の重
複領域内の特徴画像を含む領域をテンプレートとして設
定するものであることが望ましい。
【0032】さらにテンプレート設定手段を、放射線画
像における重複領域内の画像に基づいて特徴画像を自動
的に検出するとともに、検出された特徴画像に基づい
て、テンプレートを自動的に設定するものとするのが、
オペレータの作業低減の観点から望ましい。
【0033】なお、連結処理手段は、重複領域につい
て、第2の放射線画像を前記第1の放射線画像に上書き
して、第1の放射線画像と第2の放射線画像とを連結処
理するものとするのが、連結処理により得られた放射線
画像の濃度を一様にすることができる点で好ましい。
【0034】また2枚の蓄積性蛍光体シートからそれぞ
れ読み取って得られた2つの放射線画像のうち、いずれ
が被写体から遠い側のシートから読み取って得られた放
射線画像または被写体に近い側のシートから読み取って
得られた放射線画像であるかを予め特定することができ
ない場合は、これら2つの放射線画像を表す2つの放射
線画像データにそれぞれエッジ検出処理を施し、このエ
ッジ検出処理の結果に基づいて、上記2つの放射線画像
のうち、いずれが被写体から遠い側のシートから読み取
って得られた放射線画像(第1の放射線画像)または被
写体に近い側のシートから読み取って得られた放射線画
像(第2の放射線画像)であるかを特定する放射線画像
特定手段をさらに備えた構成を採用するのが、自動処理
のうえで好ましい。
【0035】
【発明の効果】本発明の放射線画像の連結処理方法およ
び放射線画像処理装置によれば、隣接する2枚の蓄積性
蛍光体シートのうち、一方の蓄積性蛍光体シートから読
み取って得られた放射線画像の、他方の蓄積性蛍光体シ
ートとの重複部分に対応する重複領域内の少なくとも1
つの領域をテンプレートとして設定し、他方の蓄積性蛍
光体シートから読み取って得られた放射線画像の、一方
の蓄積性蛍光体シートとの重複部分に対応する重複領域
内で、このテンプレートに合致する領域を探索し、探索
して得られた領域とテンプレートとを合致させるよう
に、2つの放射線画像の位置合わせ行うため、単に2つ
の放射線画像を隙間無く連結するのとは異なり、精度よ
く位置合わせを行うことができ、その結果、正規の放射
線画像を再構成することができる。
【0036】また重複領域内のみという限られた領域内
でテンプレートマッチングを行うため、テンプレートマ
ッチング処理に要する時間を短くすることができ、さら
にそのような狭い領域内で行うため、テンプレートマッ
チングの精度を高めることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の放射線画像の連結
処理方法を実施する放射線画像処理装置の具体的な実施
の形態について、図面を用いて説明する。
【0038】図1は本発明の放射線画像連結処理方法を
実施する放射線画像処理装置の一実施形態の構成を示す
図、図2は一部同士が互いに重複した2枚の蓄積性蛍光
体シートに被写体の1つの放射線画像が記録される様子
を示す図であり、図3は図2に示された2枚の蓄積性蛍
光体シートからそれぞれ読み取られた、図1に示す放射
線画像処理装置により連結処理される2つの放射線画像
を示す図である。
【0039】図示の放射線画像処理装置は、隣接する2
枚の蓄積性蛍光体シート31,32の一部分同士が互い
に重複するように連ねられて、図2に示すように、両シ
ート31,32に亘って被写体の放射線画像Pが記録さ
れ、これら2枚の各蓄積性蛍光体シート31,32から
各別に読み取って得られた2個の放射線画像P1,P2
を、被写体の放射線画像Pを再構成するように、これら
2個の放射線画像P1,P2をそれぞれ表す放射線画像
データS1,S2を連結処理する放射線画像処理装置で
あって、2枚のシート31,32の重複部分に対応する
両放射線画像P1,P2の重複領域をそれぞれ検出する
重複領域検出手段11と、被写体に近い側に配された第
2の蓄積性蛍光体シート32から読み取って得られた第
2の放射線画像P2の、重複領域検出手段11によって
検出された重複領域内に記録された特徴画像Xを含む矩
形領域を、テンプレートTとして設定するテンプレート
設定手段12と、第1の蓄積性蛍光体シート31から読
み取って得られた第1の放射線画像P1の、重複領域検
出手段11によって検出された重複領域内で、テンプレ
ートTに合致する領域T′を探索するテンプレートマッ
チング手段13と、探索して得られた領域T′とテンプ
レートTとを合致させるように、第1の放射線画像P1
と第2の放射線画像P2との位置合わせ行う位置合わせ
手段14と、位置合わせ手段14により位置合わせされ
た2つの放射線画像P1,P2(のデータS1,S2)
を1つの放射線画像P(のデータS)に連結処理して出
力する連結処理手段15とを備えた構成である。
【0040】ここで重複領域検出手段11は、第1の放
射線画像データS1に基づいて、第1の放射線画像P1
に表れた、第2のシート32との重複部分の境界線像1
cを検出し、第1の放射線画像P1の、この境界線像1
cから重複領域側端縁(下端縁)1bまでの距離Lの範
囲を重複領域として検出し、一方、第2の放射線画像P
2の重複領域側端縁(上端縁)2aから、第1の放射線
画像P1の境界線像1cから重複領域側端縁1bまでの
距離Lの範囲を重複領域として検出する。
【0041】第1の放射線画像データS1に基づいた、
第1の放射線画像P1に表れた境界線像1cの検出は、
図4(2)に示す縦8画素×横1画素のフィルタfを、
同図(1)に示す第1の放射線画像P1の矢印X方向
(両画像P1,P2の連結方向(矢印Y方向)に直交す
る方向)に沿って1画素ずつ移動させ、各移動ごとに、
フィルタfの第1画素k1,第4画素k2,第5画素k
3,第8画素k4にそれぞれ対応する放射線画像P1の
画像データS1の値(以下、k1に対応する画像データ
S1の値をK1,k2に対応する画像データS1の値を
K2,k3に対応する画像データS1の値をK3,k4
に対応する画像データS1の値をK4という)につい
て、下記論理式(1)にしたがった評価値Mを算出す
る。
【0042】 if ((K1>K4)and(K2>K)) then M=M+1 else if ((K1<K4)and(K2<K3)) then M=M-1 else M=M±0 (1) この論理式は、第1画素k1のデータ値K1が第8画素
k4のデータ値K4よりも大きく(すなわち濃度が濃
く)かつ、第4画素k2のデータ値K2が第5画素k3
のデータ値K3よりも大きい(濃度が濃い)場合は、第
4画素k2と第5画素k3との間に濃度変動の大きい境
界線像1cが存在する可能性が高いため、評価値Mを
「+1」ずつ加算し、一方、第1画素k1のデータ値K
1が第8画素k4のデータ値K4よりも小さくかつ、第
4画素k2のデータ値K2が第5画素k3のデータ値K
3よりも小さいときは、境界線像1cとは濃度の高低が
逆転しているため、評価値Mを「−1」ずつ加算し、そ
の他の場合は、評価値Mを変動させない(M=±0)。
【0043】そして、X方向に沿って一方の側端縁から
他方の側端縁までフィルタfを移動したときの評価値M
の値を、そのライン(X方向に延びるライン)の評価値
Mとする。
【0044】次にフィルタfを矢印Y方向に1画素だけ
移動させて上述の作用を繰り返し、1画素移動したライ
ンについての評価値Mを求める。以下、同様にY方向に
フィルタを1画素ずつ移動させて各ラインの評価値Mを
求め、評価値の値が正かつ最大値となるラインにおい
て、フィルタfの第4画素k2と第5画素k3との間に
境界線像が存在するということができる。
【0045】ただしこのアルゴリズムによる境界線像1
cの検出は、境界線像1cが放射線画像P1の上端縁ま
たは下端縁1bに略平行なものとして現れている場合に
は非常に有効であるが、境界線像1cが上端縁や下端縁
1bに対して傾きを有する場合には、評価値Mが数ライ
ンに亘って同様の値となり、境界線像1cを特定するこ
とができない。
【0046】このように境界線像1cが傾きを有する場
合には、評価値Mが同様の値を示した数ライン分の範囲
でさらに、放射線画像P1の左右各側端縁近傍各1ヶ所
で境界線像1cを探索し、左右各側端縁近傍でそれぞれ
検出された境界線像1cを直線で結ぶことにより、境界
線像1cを検出すればよい。
【0047】なお、上述したフィルタfにおいて、単に
第4画素k2と第5画素k3との隣接2画素間のデータ
値K2,K3の差(K2−K3)のみで評価する微分処
理でエッジ検出を行うことも可能であるが、ノイズの影
響や記録されている画像自体の影響を受けやすいため、
上述したような縦長のフィルタfを用いた評価を行うこ
とで、精度よく境界線像1cを検出することができる。
【0048】ただし、そのようなエッジ検出を排除する
ものではなく、第1の放射線画像P1の隣接2画素間の
濃度(放射線画像データS1)勾配を、画素を当該矢印
Y方向に1つずつ移動させて求め、図示上側の画素の濃
度が下側の画素の濃度よりも高い隣接2画素を境界線像
の存在位置候補として求め、この矢印方向の探索を、探
索位置を矢印に直交する方向に1画素ずつ移動させたう
えで同様に行い、この矢印に略直交するX方向に、境界
線像1cの存在位置候補が最も多く分布した線を、境界
線像1cとして検出する手法や、ハフ変換を利用して境
界線像1cを検出するようにしてもよい。
【0049】テンプレート設定手段12は、第2の放射
線画像P2の、重複領域検出手段11によって検出され
た重複領域内に記録された特徴画像(特徴的な形状の骨
部分(特に、この画像部分のエッジ部分)、肋骨同士が
交差した画像部分(特に、この画像部分のエッジ部分)
や肺野部分(特に、この画像部分のエッジ部分))Xを
自動的に検出するように設定された検出アルゴリズムが
予め記憶されており、この検出アルゴリズムにしたがっ
て特徴画像を検出し、さらに、検出された特徴画像Xの
近傍領域を含む矩形の局所領域をテンプレートTとして
設定するテンプレート設定アルゴリズムが予め記憶され
ており、この設定アルゴリズムにしたがって自動的にテ
ンプレートTを設定する。
【0050】なお、上述したように特徴画像Xの検出お
よびテンプレートTの設定は、自動的に行うものに限る
ものではなく、オペレータがCRT等の表示装置に表示
された放射線画像P2を観察して、この表示された放射
線画像P2の重複領域内で特徴画像Xを探し、得られた
特徴画像を囲むように、タッチパネルやマウス、タッチ
パネル等のインターフェイスを介して手動でテンプレー
トTを設定するようにしてもよい。
【0051】また特徴画像Xとしては、例えば、両シー
ト31および32の重複部分に放射線透過率の極めて低
い材料で形成された位置合わせ用マーカを予め配置した
うえで撮影記録を行った場合には、両放射線画像P1,
P2の各重複領域に現れたこのマーカの像を適用するこ
ともできる。
【0052】連結処理手段15は、位置合わせ手段14
により位置合わせされた2つの放射線画像P1,P2の
うち、これらの重複部分の画像データとして第2の放射
線画像P2のデータS2を採用し、他の重複していない
部分については、各画像データS1,S2をそれぞれ採
用して、両画像データS1,S2を連結処理するもので
ある。
【0053】次に本実施形態の放射線画像処理装置の作
用について説明する。
【0054】まず図2に示すように、2枚の蓄積性蛍光
体シート31,32に亘って被写体の放射線画像Pが記
録されたこれら2枚の各シート31,32から、各別に
読み取って得られた2個の放射線画像P1,P2をそれ
ぞれ表す2つの放射線画像データS1,S2が、重複領
域検出手段11に入力される。
【0055】重複領域検出手段11は、第1の放射線画
像データS1に基づいて、第1の放射線画像P1に表れ
た、第2のシート32との重複部分の境界線像1cを上
述した作用により検出し、第1の放射線画像P1の、こ
の境界線像1cから重複領域側端縁(下端縁)1bまで
の距離Lの範囲を重複領域(図3(1)、図4)として
検出し、一方、第2の放射線画像P2の重複領域側端縁
(上端縁)2aから、第1の放射線画像P1の境界線像
1cから重複領域側端縁1bまでの距離Lの範囲を重複
領域(図3(2))として検出する。
【0056】このようにして各放射線画像P1,P2に
おける重複領域が検出されると、次にテンプレート設定
手段12が、予め記憶されている特徴画像検出アルゴリ
ズムにしたがって、第2の放射線画像P2の重複領域内
に記録された特徴画像Xを自動的に検出し、さらに予め
記憶されているテンプレート設定アルゴリズムにしたが
って、検出された特徴画像Xの近傍領域を含む矩形の局
所領域をテンプレートTとして自動的に設定する(図3
(2))。
【0057】次いでテンプレートマッチング手段13
が、第1の放射線画像P1の重複領域内において、第2
の放射線画像P2の重複領域内に設定されたテンプレー
トTに合致する領域T′を探索し、位置合わせ手段14
が、検出された第1の放射線画像P1の領域T′と第2
の放射線画像P2のテンプレートTとを合致させるよう
に、第1の放射線画像P1と第2の放射線画像P2との
位置合わせ行なう。この位置合わせに際しては、領域
T′とテンプレートTとを合致させるために、必要に応
じて、両画像のうち少なくとも一方を回転させることも
行われる。ただし、上述した重複領域検出手段11によ
る重複領域の検出の際に検出された第1の放射線画像P
1中の境界線像1cが、水平方向(放射線画像P1の上
端縁または下端縁の延びる方向)に対して傾きを有して
いる場合には、予め第2の放射線画像P2の上端縁2a
がその境界線像1cに平行になるように、テンプレート
設定手段12により、第2の放射線画像P2を第1の放
射線画像P1に対して回転させたうえでテンプレートT
を設定してもよい。
【0058】このようにして位置合わせ手段14により
位置合わせされた2つの放射線画像P1,P2のデータ
S1,S2は、連結処理手段15により、図5に示す1
つの放射線画像PのデータSに連結処理されて再構成さ
れ、外部のファイリング装置等に出力される。なおこの
連結処理の際に、連結処理手段15は、2つの放射線画
像P1,P2のうち、これらの重複部分の画像データと
して第2の放射線画像P2のデータS2を採用し、他の
重複していない部分については、各画像データS1,S
2をそれぞれ採用して、両画像データS1,S2を連結
処理する。
【0059】このように本実施形態の放射線画像処理装
置によれば、第2の放射線画像P2の、第1の蓄積性蛍
光体シート31との重複部分に対応する重複領域内に記
録された特徴画像Xを含む領域をテンプレートTとして
設定し、第1の放射線画像P1の、第2の蓄積性蛍光体
シート32との重複部分に対応する重複領域内で、この
テンプレートTに合致する領域T′を探索し、探索して
得られた領域T′とテンプレートTとを合致させるよう
に、第1の放射線画像P1と第2の放射線画像P2との
位置合わせ行うため、単に2つの放射線画像P1,P2
を隙間無く連結するのとは異なり、精度よく位置合わせ
を行うことができ、その結果、正規の放射線画像Pを再
構成することができる。
【0060】また重複領域内のみという限られた領域内
でテンプレートマッチングを行うため、テンプレートマ
ッチング処理に要する時間を短くすることができ、さら
にそのような狭い領域内で行うため、テンプレートマッ
チングの精度を高めることができる。
【0061】なお本実施形態の放射線画像処理装置にお
いては、境界線像1cが水平方向に対して傾斜していな
い放射線画像を例にして説明したが、この境界線像1c
が水平方向に対して傾斜している放射線画像であっても
問題なく適用可能であることはいうまでもない。
【0062】また本実施形態の放射線画像処理装置で
は、設定するテンプレートは1つとして説明したが、2
つの放射線画像の位置合わせの精度をより向上させるた
めに、重複領域内で2以上の複数のテンプレートを設定
するのが好ましく、そのような構成の実施形態を採用す
ることのが望ましい。
【0063】本実施形態の放射線画像処理装置において
は、第1の放射線画像P1に境界線像1cが存在するこ
と、すなわち第1の蓄積性蛍光体シート31の方が第2
の蓄積性蛍光体シート32よりも、被写体から遠い側に
配置されていることを予め認識していることを前提とし
ているが、いずれの蓄積性蛍光体シート31または32
が、他方32または31よりも被写体から遠い側に配さ
れているかが既知でない場合は、境界線像は第1の放射
線画像P1に存在するとは限らず、第2の放射線画像P
2に存在する場合もある。
【0064】そこで、このような場合は、上述した重複
領域検出手段11による境界線像の検出作用を利用し
て、両放射線画像P1,P2の双方について上記式
(1)による評価値Mを算出し、いずれの放射線画像P
1またはP2に境界線像が存在するかを特定するように
してもよい。
【0065】すなわち重複領域検出手段11は、入力さ
れた両画像データS1およびS2についてそれぞれ、上
述したラインごとの評価値Mを求め、各ラインごとの評
価値Mのうち、その絶対値が最大のものを各放射線画像
データS1,S2についての各評価値|M|max とす
る。ここで重複領域検出手段11は、、両放射線画像デ
ータS1,S2についての各評価値|M|max を比較
し、その評価値|M|maxが大きい方に境界線像が存在
するものと特定する。
【0066】すなわち、境界線像が存在する側では、フ
ィルタfの第4画素と第5画素との間に境界線像が存在
する水平ライン(図4においてX方向)上の全域に亘っ
て、評価値Mが正(+1)または負(−1)のうち一方
向に偏って振られるため、1ライン全体での総和の評価
値Mの絶対値|M|は、境界線像が存在しない側に比し
て極めて大きな値となる。境界線像が存在しない側で
は、1ライン上の全域に亘って評価値Mが正または負の
一方向に偏って振られる画像部分が存在せず、正、負ま
たは0がランダムに発生するため、1ライン全体の総和
の評価値Mの絶対値|M|は、境界線像が存在する場合
に比べて、相対的に小さい値を示すからである。
【0067】なお重複領域検出手段11が、境界線像が
存在するものと特定した側の放射線画像P1またはP2
について、上述した評価値Mに基づいた境界線像の検出
を行うが、第1の放射線画像P1に境界線像が存在する
場合と、第2の放射線画像P2に境界線像が存在する場
合とでは評価値Mの正負が逆転することに注意を要す
る。すなわち図2において、下側のシート32の方が、
上側のシート31よりも、被写体から遠くなるように重
複している場合には、下側のシート32から読み取って
得られた放射線画像P2の上部に境界線像が形成され、
この場合、上記式(1)によれば、評価値Mが負で、か
つその絶対値が最大となるラインにおいて、第4画素k
2と第5画素k3との間に境界線像が存在することを検
出することができる。
【0068】このように、両放射線画像P1,P2を表
す2つの放射線画像データS1,S2についてそれぞれ
境界線像の検出処理を行い、その結果に基づいて、いず
れの蓄積性蛍光体シート31または32が、被写体から
遠い側に配置された撮影記録が行われたかを特定するこ
とで、放射線画像の連結処理を自動化するのに有用とな
る。
【0069】また、蓄積性蛍光体シート31,32から
放射線画像データS1,S2を読み取る、図示しない放
射線画像読取装置が、シートから放射線画像データS
1,S2を読み取るに際して、各シートの端縁に記録さ
れた画像まで完全に読み取ることができない場合、例え
ばシート32に記録された画像P2が図6(1)に示す
ものである場合に、本来読み取って得られる画像P2の
端縁2aからその読み取ることができない長さmの領域
内の画像情報は失われ、端縁2aから長さmだけ画像P
2側に浸食した位置2a′が端縁2aとされた画像P2
(図6(2))が重複領域検出手段11に入力されるこ
とになる。
【0070】この場合、テンプレートマッチング手段1
3によりテンプレートマッチングが行われ、位置合わせ
手段14により両放射線画像P1,P2の位置合わせ処
理が行われ、連結処理手段15が連結処理して再構成す
ると、重複領域のうち上記放射線画像の読取り段階で失
われた領域部分(長さmの領域部分)については、第2
の放射線画像データS2が存在しないため、連結処理手
段15は、その長さmの領域部分について、第1の放射
線画像P1の境界線像1cから長さmの画像部分に対応
する第1の放射線画像データS1を用いて放射線画像P
を再構成する(図7)。
【0071】このとき、第1の放射線画像データS1を
採用して再構成された境界線像1cから長さmの帯状領
域については、第2のシート32が重複して記録された
画像部分(第1の放射線画像P1)の画像データである
ため、他の部分よりも濃度が薄くなる。そこで連結処理
手段15が、第1の放射線画像データS1を採用したこ
の帯状領域の濃度を、他の部分の濃度に略一致するよう
に、一律にシフトするなどの補正処理を行うものとすれ
ばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射線画像連結処理方法を実施する放
射線画像処理装置の一実施形態の構成を示す図
【図2】一部同士が互いに重複した2枚の蓄積性蛍光体
シートに被写体の1つの放射線画像が記録される様子を
示す図
【図3】図2に示された2枚の蓄積性蛍光体シートから
それぞれ読み取られた2つの放射線画像を示す図
【図4】境界線像検出の作用を説明する図
【図5】図1に示した放射線画像処理装置により連結処
理された放射線画像を示す図
【図6】画像読取時に重複領域の一部分が欠落すること
を説明する図
【図7】重複領域の一部分が欠落した放射線画像に基づ
いて連結処理された放射線画像を示す図
【符号の説明】
11 重複領域検出手段 12 テンプレート設定手段 13 テンプレートマッチング手段 14 位置合わせ手段 15 連結処理手段 31 第1の蓄積性蛍光体シート 1a 第1の放射線画像に表れた境界線像 1b 第1の放射線画像の下端縁 32 第2の蓄積性蛍光体シート 32a 第2の蓄積性蛍光体シートの重複部分側端縁 2a 第2の放射線画像の端縁 P1 第1の放射線画像 P2 第2の放射線画像 P 元の放射線画像および再構成された放射線画像 S1 第1の放射線画像データ S2 第2の放射線画像データ S 再構成された放射線画像データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/66 470J Fターム(参考) 2G001 AA01 BA11 CA01 DA02 DA06 DA09 FA06 HA07 HA13 HA15 JA13 JA20 LA01 2G083 AA03 BB05 CC10 DD20 EE10 2H013 AC03 AC11 4C093 AA16 AA26 CA50 DA03 EA02 EA05 EB05 EE01 FD04 FD05 FD20 FF15 FF16 FF19 FF27 FF35 FF37 FG05 5B057 AA08 BA03 CB08 CC03 CE10 DA07 DB09 DC16 DC22

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する2枚の蓄積性蛍光体シートの一
    部分同士が互いに重複するように連ねられた複数枚の蓄
    積性蛍光体シートに亘って、被写体の1つの放射線画像
    が記録され、これら複数枚の各蓄積性蛍光体シートから
    各別に読み取って得られた複数個の放射線画像を、前記
    1つの放射線画像を再構成するように連結処理するに際
    して、 前記隣接する2枚の蓄積性蛍光体シートのうちいずれか
    一方の蓄積性蛍光体シートから読み取って得られた放射
    線画像の、他方の蓄積性蛍光体シートとの重複部分に対
    応する重複領域内の少なくとも1つ以上の領域を、テン
    プレートとして設定し、 前記他方の蓄積性蛍光体シートから読み取って得られた
    放射線画像の、前記一方の蓄積性蛍光体シートとの重複
    部分に対応する重複領域内で、前記テンプレートに合致
    する領域を探索し、 前記探索して得られた領域と前記テンプレートとを合致
    させるように、前記2つの放射線画像の位置合わせを行
    うことを特徴とする放射線画像の連結処理方法。
  2. 【請求項2】 前記2枚の蓄積性蛍光体シートのうち前
    記被写体から遠い側の第1の蓄積性蛍光体シートから読
    み取って得られた第1の放射線画像における、前記被写
    体に近い側の第2の蓄積性蛍光体シートとの重複部分の
    境界線像を検出し、該検出された境界線像に基づいて、
    前記重複領域を検出することを特徴とする請求項1記載
    の放射線画像の連結処理方法。
  3. 【請求項3】 前記境界線像の検出は、前記第1の放射
    線画像を表す放射線画像データに対して、エッジ検出処
    理を施すことにより行うことを特徴とする請求項2記載
    の放射線画像の連結処理方法。
  4. 【請求項4】 前記放射線画像の重複領域内の特徴画像
    を含む領域を、前記テンプレートとして設定することを
    特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の
    放射線画像の連結方法。
  5. 【請求項5】 前記特徴画像は、前記放射線画像におけ
    る前記重複領域内の画像に基づいて自動的に検出され、
    該検出された特徴画像に基づいて前記テンプレートが自
    動的に設定されることを特徴とする請求項4記載の放射
    線画像の連結処理方法。
  6. 【請求項6】 前記重複領域については、前記2枚の蓄
    積性蛍光体シートのうち前記被写体に近い側の第2の蓄
    積性蛍光体シートから読み取って得られた第2の放射線
    画像を、前記被写体から遠い側の第1の蓄積性蛍光体シ
    ートから読み取って得られた第1の放射線画像に上書き
    して、前記前記第1の放射線画像と第2の放射線画像と
    を連結処理することを特徴とする請求項1から5のうち
    いずれか1項に記載の放射線画像の連結処理方法。
  7. 【請求項7】 前記2つの放射線画像を表す2つの放射
    線画像データにそれぞれエッジ検出処理を施し、該エッ
    ジ検出処理の結果に基づいて、前記2つの放射線画像の
    うち、いずれが前記被写体から遠い側の第1の蓄積性蛍
    光体シートから読み取って得られた第1の放射線画像ま
    たは前記被写体に近い側の第2の蓄積性蛍光体シートか
    ら読み取って得られた第2の放射線画像であるかを特定
    することを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1
    項に記載の放射線画像の連結処理方法。
  8. 【請求項8】 隣接する2枚の蓄積性蛍光体シートの一
    部分同士が互いに重複するように連ねられた複数枚の蓄
    積性蛍光体シートに亘って、被写体の放射線画像が記録
    され、これら複数枚の各蓄積性蛍光体シートから各別に
    読み取って得られた複数個の放射線画像を、前記被写体
    の放射線画像を再構成するように連結処理する連結処理
    手段を備えた放射線画像処理装置において、 前記隣接する2枚の蓄積性蛍光体シートのうちいずれか
    一方の蓄積性蛍光体シートから読み取って得られた放射
    線画像の、他方の蓄積性蛍光体シートとの重複部分に対
    応する重複領域内の少なくとも1つ以上の領域を、テン
    プレートとして設定するテンプレート設定手段と、 前記他方の蓄積性蛍光体シートから読み取って得られた
    放射線画像の、前記一方の蓄積性蛍光体シートとの重複
    部分に対応する重複領域内で、前記テンプレートに合致
    する領域を探索するテンプレートマッチング手段と、 前記探索して得られた領域と前記テンプレートとを合致
    させるように、前記2つの放射線画像の位置合わせを行
    う位置合わせ手段とを備えたことを特徴とする放射線画
    像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記2枚の蓄積性蛍光体シートのうち前
    記被写体から遠い側の第1の蓄積性蛍光体シートから読
    み取って得られた第1の放射線画像における、前記被写
    体に近い側の第2の蓄積性蛍光体シートとの重複部分の
    境界線像を検出し、該検出された境界線像に基づいて、
    前記重複領域を検出する重複領域検出手段をさらに備え
    たことを特徴とする請求項8記載の放射線画像処理装
    置。
  10. 【請求項10】 前記重複領域検出手段は、前記第1の
    放射線画像を表す放射線画像データに対して、エッジ検
    出処理を施すことにより、前記境界線像を検出するもの
    であることを特徴とする請求項9記載の放射線画像処理
    装置。
  11. 【請求項11】 前記テンプレート設定手段が、前記重
    複領域内の特徴画像を含む領域を、前記テンプレートと
    して設定するものであることを特徴とする請求項8から
    10のうちいずれか1項に記載の放射線画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記テンプレート設定手段が、前記特
    徴画像を自動的に検出するとともに、該検出された特徴
    画像に基づいて前記テンプレートを自動的に設定するも
    のであることを特徴とする請求項8から11のうちいず
    れか1項に記載の放射線画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記連結処理手段は、前記重複領域に
    ついて、前記2枚の蓄積性蛍光体シートのうち前記被写
    体に近い側の第2の蓄積性蛍光体シートから読み取って
    得られた第2の放射線画像を、前記被写体から遠い側の
    第1の蓄積性蛍光体シートから読み取って得られた第1
    の放射線画像に上書きして、前記前記第1の放射線画像
    と第2の放射線画像とを連結処理するものであることを
    特徴とする請求項8から12のうちいずれか1項に記載
    の放射線画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記2枚の蓄積性蛍光体シートからそ
    れぞれ読み取って得られた2つの放射線画像を表す2つ
    の放射線画像データにそれぞれエッジ検出処理を施し、
    該エッジ検出処理の結果に基づいて、前記2つの放射線
    画像のうち、いずれが前記被写体から遠い側の第1の蓄
    積性蛍光体シートから読み取って得られた第1の放射線
    画像または前記被写体に近い側の第1の蓄積性蛍光体シ
    ートから読み取って得られた第2の放射線画像であるか
    を特定する放射線画像特定手段をさらに備えたことを特
    徴とする請求項8から13のうちいずれか1項に記載の
    放射線画像処理装置。
JP07856199A 1999-03-23 1999-03-23 放射線画像の連結処理方法および放射線画像処理装置 Expired - Lifetime JP4132373B2 (ja)

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