JP2000279655A - 手動利器 - Google Patents

手動利器

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JP2000279655A
JP2000279655A JP11088389A JP8838999A JP2000279655A JP 2000279655 A JP2000279655 A JP 2000279655A JP 11088389 A JP11088389 A JP 11088389A JP 8838999 A JP8838999 A JP 8838999A JP 2000279655 A JP2000279655 A JP 2000279655A
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scissors
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piece
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JP11088389A
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Katsuhiko Hasegawa
勝彦 長谷川
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Hasegawa Hamono KK
Original Assignee
Hasegawa Hamono KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 把持部材と利器本体の組付け及び分離を容易
に行うことができる手動利器を提供する。 【解決手段】 鋏11は一対の鋏片12を備え、これら
鋏片12はそのほぼ中央部において支軸13により連結
されて互いに回動可能に支持されている。各鋏片12の
基端部には、それぞれ一対の孔14が鋏片12の長さ方
向に一定間隔をおいて並んで形成されている。また、一
対の把持部材15は、弾性を有する材料からなる線材に
よりコイルばね状に形成され、この線材の両端部を屈曲
して一対の挿入部16が形成されている。そして、各鋏
片12の一対の孔14に対して把持部材15の各挿入部
16をそれぞれ使用時に指で押圧する方向から互い違い
に挿入することにより、把持部材15は各鋏片12に着
脱可能に組付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば鋏、包
丁、ナイフ、スプーン又はフォーク等の手動利器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の手動利器としては、例えば合成樹
脂製の把持部材を金属製の利器本体の端部に形成したも
のが知られている。この従来構成においては、インサー
ト成形法、即ち予め金型内に利器本体をセットした状態
で溶融樹脂を注入して把持部材を成形することにより、
利器本体の端部に把持部材が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来構
成においては、利器本体の端部に把持部材を形成するた
めにインサート成形法が採られており、利器本体を金型
内の所定位置に確実に保持する必要があるなど必ずしも
容易ではないという問題があった。また、把持部材と利
器本体を容易に分離することができないため、廃棄する
際に、異なる素材でできた把持部材と利器本体を分別し
て処分することが困難であるという問題があった。
【0004】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、把持部材と利器本体の組付け及び分離を
容易に行うことができる手動利器を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の手動利器は、利器本体に
孔又は凹部を形成し、その孔又は凹部に弾性を有する把
持部材を挿入して把持部材を利器本体に組付けるととも
に、把持部材の弾性を利用して把持部材を利器本体に着
脱可能に構成したものである。
【0006】請求項2に記載の発明の手動利器は、請求
項1に記載の発明において、前記把持部材に係合部を設
け、把持部材を利器本体に組付けた状態で、把持部材が
係合部において利器本体に係合するように構成したもの
である。
【0007】請求項3に記載の発明の手動利器は、請求
項1又は請求項2に記載の発明において、前記把持部材
を孔又は凹部に対して、使用時に力が加わる方向から挿
入したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、この発明
を右利き用の鋏に具体化した第1実施形態について図1
〜図3に従って説明する。
【0009】図1に示すように、手動利器としての鋏1
1は、金属又はセラミック製の利器本体としての一対の
鋏片12を備えている。これら鋏片12はそのほぼ中央
部において支軸13により連結され、互いに回動可能に
支持されている。また、各鋏片12の支軸13よりも先
端側の内側縁には刃部12aが形成されている。さら
に、各鋏片12の基端部には、それぞれ一対の円形状の
孔14が鋏片12の長さ方向に一定の間隔をおいて並ん
で形成されている。
【0010】図1及び図2(a)に示すように、各鋏片
12の基端部に組付けられる一対の把持部材15は、正
面長円形のコイルばね状に形成されている。この把持部
材15は、金属、合成樹脂又は木等、弾性を有する材料
からなる線材を右巻きにほぼ1周半巻いて形成されてい
る。また、この線材の両端部を、把持部材15の厚さ方
向において内側に約90°屈曲することにより一対の挿
入部16が形成されている。
【0011】把持部材15は、図2(a)に実線で示す
ように、挿入部16間の間隔が鋏片12の一対の孔14
の間隔より大きくなるように、また図2(c)に示すよ
うに、組付け状態で両挿入部16がそれぞれ鋏片12の
孔14から突出するように形成されている。そして、鋏
片12に組付けるときには、図2(a)に二点鎖線で示
すように長さ方向に押し縮めるように、また図2(b)
に示すように、厚さ方向に引き伸ばすように弾性変形で
きるようになっている。
【0012】また、把持部材15の各挿入部16は各鋏
片12の一対の孔14に対してそれぞれ互い違いの方向
から挿入され、把持部材15は各鋏片12の刃部12a
側に突き出る形で組付けられている。
【0013】次に、前記のように構成された鋏11の作
用を説明する。さて、この鋏11において把持部材15
と鋏片12を組付ける場合には、次のように把持部材1
5を弾性変形させる。
【0014】即ち、図2(b)に示すように、挿入部1
6が把持部材15の厚さ方向において互いに離間する方
向へ把持部材15を弾性変形させ、この挿入部16間に
鋏片12を挟入可能とする。またそれと同時に、図2
(a)に二点鎖線で示すように、挿入部16が把持部材
15の長さ方向において互いに接近する方向へ把持部材
15を弾性変形させ、挿入部16間の間隔が鋏片12の
一対の孔14の間隔と等しくなるようにする。
【0015】そして、鋏片12を挿入部16間に挟入
し、各挿入部16を鋏片12の一対の孔14に対してそ
れぞれ互い違いの方向から挿入すると、図2(c)に示
すように、把持部材15が鋏片12に対して組付けられ
る。
【0016】このとき、一対の鋏片のうち図1に示す上
側の鋏片12においては、鋏11の先端側に位置する孔
14には上方から、鋏11の基端側に位置する孔14に
は下方から挿入部16が挿入される。逆に下側の鋏片1
2においては、鋏11の先端側に位置する孔14には下
方から、鋏11の基端側に位置する孔14には上方から
挿入部16が挿入される。
【0017】また、把持部材15を鋏片12に組付けた
状態で、両挿入部16は把持部材15のばね性により把
持部材15の厚さ方向において互いに接近する方向(図
2(c)中の矢印20aの方向)へ付勢されている。即
ち、両挿入部16は鋏片12の孔14に入り込む方向へ
常に付勢された状態にある。
【0018】また、同じく把持部材15のばね性により
両挿入部16は把持部材15の長さ方向においては互い
に離間する方向(図2(c)中の矢印20bの方向)へ
付勢されている。このため、両挿入部16は孔14の内
周面に圧接され、その摩擦力によって両挿入部16は鋏
片12の孔14に抜け止め保持される。
【0019】一方、把持部材15と鋏片12を分離する
場合には、挿入部16が把持部材15の長さ方向におい
て互いに接近する方向へ、また厚さ方向においては互い
に離間する方向へ付勢力に抗して把持部材15を弾性変
形させる。そして、両方の挿入部16を鋏片12の孔1
4から離脱すると、把持部材15が鋏片12から分離さ
れる。
【0020】また、この鋏11を使用する場合には、例
えば図3に示すように、一方の把持部材15には親指
を、他方の把持部材15には人差し指と中指を挿通し、
両鋏片12を開閉操作して刃部12aで被切断物を切断
する。
【0021】右利き用の鋏11の場合、右手で把持した
ときに、人差し指と中指で操作する鋏片12が親指で操
作する鋏片12よりも手前側(右手に近い側)になるよ
うに構成されている。そして、鋏片12を開閉操作する
ときには、両鋏片12の刃部12aの間に隙間ができな
いように、図3中の矢印21a、21bで示す横方向の
力を各鋏片12の基端に加えながら鋏片12を上下(図
3中の矢印22a、22b)に回動させる。
【0022】即ち、親指で操作する鋏片12において
は、横方向の力として把持部材15の基端(鋏11の基
端側)を手前から押し、把持部材15の先端(鋏11の
先端側)を手前に引く力を親指で加えながら、上下方向
(図3中の矢印22a)に操作する。また、人差し指と
中指で操作する鋏片12においては、横方向の力として
把持部材15の基端を手前に引き、把持部材15の先端
を手前から押す力を人差し指と中指で加えながら、上下
方向(図3中の矢印22b)に操作する。
【0023】このとき、把持部材15の各挿入部16
は、それぞれ使用時に指で押圧される方向から鋏片12
の孔14に挿入されているため、使用時に孔14から抜
け落ちて把持部材15が外れるおそれはない。
【0024】なお、親指で操作する鋏片12において
は、把持部材15の先端を手前に引く力に比べて、把持
部材15の基端を手前から押す力の方が大きく、結果と
して鋏片12の基端は矢印21aで示す手前から押す方
向へ押圧される。また、人差し指と中指で操作する鋏片
12においては、把持部材15の先端を手前から押す力
に比べて、把持部材15の基端を手前に引く力の方が大
きく、結果として鋏片12の基端は矢印21bで示す手
前に引く方向へ押圧される。従って、両鋏片12の先端
が密接されて刃部12aの間に隙間ができるのを防ぐこ
とができる。
【0025】以上のように、この第1実施形態によれば
次のような効果が発揮される。 ・把持部材15と鋏片12の組付け及び分離は把持部材
15の弾性を利用して行われるため、組付け及び分離を
容易に行うことができる。
【0026】・把持部材15が鋏片12に対して着脱可
能に構成されているため、特に把持部材15と鋏片12
の素材が異なる場合には、廃棄する際に把持部材15と
鋏片12を分離し、分別して処分することができる。ま
た、鋏11が汚れたときには把持部材15と鋏片12を
分離して隅々まで洗浄することもできる。さらに、サイ
ズや形状の異なる把持部材15や鋏片12をいくつか用
意すれば、使用者の好みや使用目的に応じて、把持部材
15又は鋏片12を付け替えて様々に組み合わせて使用
することができる。
【0027】・把持部材15の各挿入部16は、それぞ
れ使用時に指で押圧される方向から鋏片12の孔14に
挿入されている。このため、使用時に挿入部16が孔1
4から抜け落ちて把持部材15が外れるのを防止するこ
とができる。
【0028】・把持部材15の各挿入部16は鋏片12
の一対の孔14に対してそれぞれ互い違いの方向から挿
入され、そのうち鋏11の基端側に位置する挿入部16
は使用時に鋏片12の基端に加わる横方向の力と同じ方
向から挿入されている。そして、鋏11の使用時には、
鋏11の先端側に位置する挿入部16に比べて基端側に
位置する挿入部16の方に横方向の大きな力が加わるよ
うになっている。このため、使用時に鋏11の基端側に
位置する挿入部16が孔14から抜け落ち、把持部材1
5と利器本体が外れるのを防止することができる。
【0029】・把持部材15を鋏片12に組付けたと
き、把持部材15の両挿入部16は把持部材15のばね
性により鋏片12の孔14に入り込む方向へ常に付勢さ
れた状態にある。このため、把持部材15を鋏片12に
組付けた状態で安定して保持することができる。
【0030】・把持部材15を鋏片12に組付けたと
き、把持部材15の両挿入部16は把持部材15のばね
性により鋏片12の孔14の内周面に圧接された状態に
ある。このため、鋏片12と孔14の内周面との間の摩
擦力によって両挿入部16を孔14に抜け止めすること
ができ、把持部材15を鋏片12に組付けた状態で安定
して保持することができる。
【0031】・把持部材15の各挿入部16は鋏片12
の一対の孔14に対してそれぞれ互い違いの方向から挿
入されている。このため、把持部材15に横方向から力
が働いた場合でもいずれか一方の挿入部16が支えとな
り、不用意に把持部材15と利器本体が外れるのを防止
することができる。
【0032】・把持部材15と鋏片12の組付けは、把
持部材15の挿入部16を鋏片12の孔14に挿入する
ことによって行われ、組付けのためにねじ等の新たな部
材を必要としない。従って、部品点数を少なくして構成
を簡単にすることができる。 (第2実施形態)次に、この発明を包丁に具体化した第
2実施形態について図4に従って説明する。
【0033】図4(a)〜(c)に示すように、手動利
器としての包丁31は金属又はセラミック製の利器本体
としての刀身32を備えている。刀身32は、腹側縁に
刃部32aを有する幅広の刃体33と、その刃体33の
一端から延設される支持部34とから構成されている。
また、支持部34の基端(刃体33から遠い部分)と先
端(刃体33に近い部分)は、中間部より幅広に形成さ
れ、その幅広部分にそれぞれ一対の孔14が形成されて
いる。
【0034】刀身32の支持部34に組付けられる一対
の把持部材15は正面略横U字状をなしている。この把
持部材15は、金属、合成樹脂又は木等、弾性を有する
材料からなる丸棒材を中間部で湾曲して形成されてい
る。また、この丸棒材の両端部を同側に約90°屈曲す
ることにより一対の挿入部16が形成されている。図4
(a)、(b)に二点鎖線で示すように、把持部材15
の両挿入部16間の間隔は、支持部34の一対の孔14
の間隔より大きく形成されており、組付けるときに実線
で示すように弾性変形させて押し縮めることができるよ
うになっている。
【0035】そして、図4(a)に示すように、一方の
把持部材15は、各挿入部16を支持部34の先端側の
孔14に対して正面側から挿入することにより支持部3
4の正面に沿って組付けられている。また、図4(b)
に示すように、他方の把持部材15は、各挿入部16を
支持部34の基端側の孔14に対して背面側から挿入す
ることにより支持部34の背面に沿って組付けられてい
る。
【0036】このとき、図4(c)に示すように、各把
持部材15の挿入部16の先端はそれぞれもう一方の把
持部材15に当接し、両把持部材15は互いに支持し合
うようになっている。
【0037】次に、前記のように構成された包丁31の
作用を説明する。さて、この包丁31において把持部材
15を刀身32の支持部34に組付ける場合には、挿入
部16が互いに接近する方向へ把持部材15を付勢力に
抗して弾性変形させ、挿入部16間の間隔が支持部34
の一対の孔14の間隔と等しくなるようにする。そし
て、両挿入部16を支持部34の基端側又は先端側の一
対の孔14に対して挿入すると、把持部材15が刀身3
2に対して組付けられる。
【0038】こうして把持部材15を刀身32に組付け
た状態で、両挿入部16は把持部材15のばね性により
互いに離間する方向へ付勢されている。このため、挿入
部16はそれぞれ支持部34の孔14の内周面に圧接さ
れ、その摩擦力によって孔14に抜け止め保持される。
【0039】一方、把持部材15と刀身32を分離する
場合には、挿入部16が互いに接近する方向へ把持部材
15を付勢力に抗して弾性変形させながら、各把持部材
15の両方の挿入部16を支持部34の孔14から離脱
させることにより行われる。
【0040】また、この包丁31を使用する場合には、
両把持部材15を手のひらで包むようにして把持する。
このとき、それぞれの把持部材15には、把持部材15
を刀身32の支持部34に接近させる図4(c)中の矢
印で示す方向の力が加えられる。しかし、各把持部材1
5の挿入部16は、使用時に力が加わる方向と同じ方向
からそれぞれ支持部34の孔14に挿入されているた
め、使用時に刀身32の孔14から抜け落ちて把持部材
15が外れるおそれはない。
【0041】従って、この第2実施形態によれば、本発
明を包丁31に具体化しても第1実施形態と同様の効果
を奏することができる。なお、前記各実施形態を次のよ
うに変更して構成することもできる。
【0042】・把持部材15の各挿入部16に係合部を
設け、把持部材15を利器本体に組付けた状態で、把持
部材15が係合部において利器本体に係合するように構
成すること。例えば図5(a)に示すように、把持部材
15の長さ方向の付勢力が加わる向きへ挿入部16の先
端を屈曲して係合部としての係合突起41を形成するこ
と。または、図5(b)に示すように、挿入部16の外
周面に係合部としての係合凹部42を、把持部材15の
長さ方向の付勢力が加わる向きへ開口するように設ける
こと。
【0043】このように構成した場合、図5(a)、
(b)に二点鎖線で示すように挿入部16を孔14に挿
入してさらに押し込むと、把持部材15のばね性により
実線で示すように係合突起41又は係合凹部42が孔1
4の周縁部に係合される。このため、係合突起41又は
係合凹部42と孔14の周縁部との係合関係によって挿
入部16を孔14に確実に抜け止め保持することができ
る。従って、使用時等に不用意に把持部材15と利器本
体が外れるのを防止することができる。
【0044】また、係合部を設けることにより、挿入部
16の挿入方向がいずれの場合であっても同様に抜け止
め保持することができるため、使用時に加わる力の方向
を考慮することなく組付けを行うことができる。
【0045】・前記各実施形態において各鋏片12又は
刀身32の孔14を貫通しない凹部に変更すること。こ
のように構成した場合でも前記各実施形態と同様の効果
を奏することができる。
【0046】・第1実施形態において、把持部材15の
両挿入部16間の間隔を鋏片12の一対の孔14の間隔
より小さく形成すること。そして、把持部材15を挿入
部16が互いに離間する方向へ弾性変形させて鋏片12
に組付けるように構成すること。
【0047】このように構成した場合、把持部材15を
鋏片12に組付けた状態で、両挿入部16は把持部材1
5のばね性により互いに接近する方向へ付勢される。こ
のため、挿入部16は孔14の内周面に圧接され、その
摩擦力によって両挿入部16を孔14に抜け止め保持す
ることができ、第1実施形態と同様の効果を奏すること
ができる。
【0048】・第1実施形態において、把持部材15の
両挿入部16間の間隔を鋏片12の一対の孔14の間隔
とほぼ同一に形成すること。そして、把持部材15を鋏
片12に組付けた状態で、挿入部16を把持部材15の
長さ方向へ付勢する力が働かないように構成すること。
【0049】このように構成した場合でも、両挿入部1
6が孔14に入り込む方向へ付勢されることによって挿
入部16が孔14に抜け止め保持される。従って、第1
実施形態と同様に把持部材15を鋏片12に組付けた状
態で安定して保持することができる。
【0050】・第1実施形態において、把持部材15を
鋏片12に組付けた状態で、挿入部16を把持部材15
の厚さ方向へ付勢する力が働かないように構成するこ
と。このように構成した場合でも、両挿入部16が孔1
4の内周面に圧接されたときの摩擦力によって挿入部1
6が孔14に抜け止め保持される。従って、第1実施形
態と同様に把持部材15を鋏片12に組付けた状態で安
定して保持することができる。
【0051】・第1実施形態において、把持部材15の
厚さ方向における挿入部16間の間隔を鋏片12の厚さ
より大きく形成するとともに、挿入部16に係合突起4
1や係合凹部42等の係合部を設けること。そして、把
持部材15を挿入部16が厚さ方向において互いに接近
する方向へ弾性変形させながら鋏片12に組付け、組付
け状態で把持部材15が係合部において鋏片12に係合
するように構成すること。
【0052】このように構成した場合、把持部材15の
ばね性により挿入部16は孔14から抜け出る方向へ付
勢されるが、係合部と鋏片12との間の係合関係によっ
て挿入部16を孔14に抜け止め保持することができ
る。また、把持部材15を挿入部16が長さ方向におい
て互いに接近する方向へ弾性変形させて係合を解除する
と、ばね性により挿入部16が孔14から抜け出るた
め、把持部材15と鋏片12とのを分離をさらに容易に
行うことができる。
【0053】・第1実施形態において、把持部材15の
挿入部16間の間隔を鋏片12の一対の孔14の間隔と
ほぼ同一に形成すること。そして、把持部材15をその
厚さ方向へ引き伸ばすように弾性変形させて組付け、鋏
片12に組付けた状態で、その変形が回復して挿入部1
6を把持部材15の厚さ方向又は長さ方向へ付勢する力
が働かないように構成すること。
【0054】このように構成した場合でも、把持部材1
5の各挿入部16がそれぞれ互い違いの方向から挿入さ
れているため、ある程度の力が加わっても把持部材15
が鋏片12から抜け落ちるのを防ぐことができ、通常の
使用には支障がない。
【0055】・図6に示すように、第1実施形態におい
て把持部材15を正面コの字状に形成すること。このよ
うに構成した場合、構成をさらに簡単にすることができ
る。 ・第1実施形態において、把持部材15の線材の巻き数
を増やすこと。このように構成した場合、把持部材15
の弾性力をさらに増すことができる。
【0056】・第1実施形態において、線材を左巻きに
巻いて把持部材15を形成すること。このように構成し
た場合でも第1実施形態と同様の効果を奏することがで
きる。
【0057】・図7に示すように、第1実施形態におい
て、線材の両端を同側に約90°屈曲して挿入部16を
形成すること。そして、右手で把持して使用する際に、
刃部12aの間に隙間ができないように両鋏片12の基
端に加えられる横方向の力(図3中の矢印21a、21
b)と同じ方向から把持部材15を組付けること。
【0058】このように構成した場合、使用時に力が加
わる方向と同じ方向から挿入部16が挿入されているた
め、使用時に把持部材15が外れるおそれがなく、第1
実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0059】・挿入部16を挿入した後に把持部材15
の先端をかしめて固定するように変更すること。このよ
うに構成した場合、挿入部16が孔14から抜け落ちる
のを確実に防ぐことができ、把持部材15が外れるのを
確実に防ぐことができる。また、把持部材15と利器本
体を分離する場合には、かしめ部分を削りとる等して挿
入部16を離脱可能とすることができる。
【0060】・把持部材15の挿入部16を利器本体の
孔14又は凹部に対して弾性を利用して無理嵌めするこ
とにより、把持部材15を利器本体に組み付けること。
このように構成した場合でも、前記各実施形態と同様の
効果を奏することができるとともに、把持部材15と利
器本体を分離する場合には、挿入部16を削る等して分
離可能とすることができる。
【0061】・この発明を左手で把持して使用する左利
き用の鋏11に具体化すること。即ち、一対の鋏片12
を右利き用とは逆に重ね合わせ、かつ把持部材15を左
巻きに形成する等して、第1実施形態の右利き用の鋏1
1に対して鏡像となるように構成すること。このように
構成した場合、左利き用の鋏11において第1実施形態
と同様の効果を奏することができる。
【0062】次に、前記各実施形態から把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・前記把持部材をばね性により孔又は凹部に入り込む方
向へ付勢するように構成した請求項1から請求項3のい
ずれか一項に記載の手動利器。
【0063】このように構成した場合、把持部材を利器
本体に組付けた状態で安定して保持することができる。 ・前記把持部材をばね性により孔又は凹部の内周面に圧
接する方向へ付勢するように構成した請求項1から請求
項3のいずれか一項に記載の手動利器。
【0064】このように構成した場合、把持部材と孔の
内周面との間の摩擦力によって把持部材を抜け止めする
ことができる。従って、把持部材を利器本体に組付けた
状態で安定して保持することができる。
【0065】・一対の鋏片を支軸により回動可能に支持
し、両鋏片の支軸より先端側に刃部を設けるとともに、
支軸より基端側に把持部材を設けた鋏において、前記両
鋏片の基端部にそれぞれ一対の孔又は凹部を形成すると
ともに、把持部材に一対の挿入部を形成し、鋏片の一対
の孔又は凹部に対して把持部材の挿入部を使用時に指で
押圧する方向から互い違いに挿入して把持部材を両鋏片
に組付け、かつ把持部材の弾性を利用して把持部材を両
鋏片に着脱可能に構成した鋏。
【0066】このように構成した場合、把持部材と両鋏
片との組付け及び分離を容易に行うことができるととも
に、使用時に把持部材が鋏片から外れるのを防止するこ
とができる。
【0067】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の手動利器によれば、把持部材と利器本体の組付け及
び分離を容易に行うことができる。
【0068】請求項2に記載の発明の手動利器によれ
ば、請求項1に記載の発明の効果に加え、使用時等に不
用意に把持部材と利器本体が外れるのを防止することが
できる。
【0069】請求項3に記載の発明の手動利器によれ
ば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、
使用時に把持部材と利器本体が外れるのを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を鋏に具体化した第1実施形態を示
す斜視図。
【図2】 (a)は把持部材と鋏片の組付部分を分解し
て示す部分正面図、(b)は同じく分解部分側面図、
(c)は把持部材と鋏片を組付けた状態を示す部分側面
図。
【図3】 鋏の使用状態を示す斜視図。
【図4】 (a)はこの発明を包丁に具体化した第2実
施形態を示す部分正面図、(b)は同じく部分背面図、
(c)は(a)の4c−4c線における部分断面図。
【図5】 (a)は挿入部に係合突起を設けた別例を示
す部分断面図、(b)は挿入部に係合凹部を設けた別例
を示す部分断面図。
【図6】 把持部材の別例を示す斜視図。
【図7】 把持部材の別例を示す部分正面図。
【符号の説明】
11…手動利器としての鋏、12…利器本体としての鋏
片、14…孔、15…把持部材、31…手動利器として
の包丁、32…利器本体としての刀身、41…係合部と
しての係合突起、42…係合部としての係合凹部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利器本体に孔又は凹部を形成し、その孔
    又は凹部に弾性を有する把持部材を挿入して把持部材を
    利器本体に組付けるとともに、把持部材の弾性を利用し
    て把持部材を利器本体に着脱可能に構成した手動利器。
  2. 【請求項2】 前記把持部材に係合部を設け、把持部材
    を利器本体に組付けた状態で、把持部材が係合部におい
    て利器本体に係合するように構成した請求項1に記載の
    手動利器。
  3. 【請求項3】 前記把持部材を孔又は凹部に対して、使
    用時に力が加わる方向から挿入した請求項1又は請求項
    2に記載の手動利器。
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