JP2000279981A - 回分法式浄化槽の上澄液排出装置 - Google Patents

回分法式浄化槽の上澄液排出装置

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JP2000279981A
JP2000279981A JP11088094A JP8809499A JP2000279981A JP 2000279981 A JP2000279981 A JP 2000279981A JP 11088094 A JP11088094 A JP 11088094A JP 8809499 A JP8809499 A JP 8809499A JP 2000279981 A JP2000279981 A JP 2000279981A
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pump
outer box
liquid
sensor
septic tank
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Isamu Ito
勇 伊藤
Toru Hirayama
透 平山
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KUJIRAOKA SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回分槽の上澄液を汲みだすとき、吐出先の高
さに制限を受けず、また上澄液汲み上げ中においては、
必ず揚水ポンプの一次側口は液中の所定深さにあり、揚
水ポンプにスカムや空気を吸い込ず、汲み出し流量が所
期の量に保たれ、また汚濁度センサを設けて、常時汚濁
度が検出でき、センサ面に汚物が固化せず、正確なセン
サ能力を維持するためである。 【解決手段】 筒型の外箱10は、回分法式の浄化槽5
0外に設けてある昇降手段30によって、液面上方位置
から、前記液中に半没するまでの間、昇降停止可能に設
けてある。外箱10の底12は逆角錐としてある。この
底12には開閉弁13付きの取入口15が設けてある。
前記外箱12内には揚水ポンプ20及びその一次側口2
1を位置させてある。前記揚水ポンプの二次側口22は
回分槽外に達するパイプ、ホ−スなどの吐出ライン23
が接続してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は活性汚泥処理槽に
おいて、単一の処理槽において、設定した時間スケジュ
−ルに従い、汚水供給、曝気、沈殿、上澄液排水を繰り
返す回分法に用いる浄化槽の上澄液排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回分法による浄化槽は人口が大凡
2000人程度までの糞尿量、若しくはこれに匹敵する
家畜の糞尿、その他の汚水処理に採用されており、浄化
槽の大きさは一般に5m×5m×5m程度の大きさであ
り、殆どが地上に設置されている。而してその上澄排出
装置も自然落差を利用したものが殆どである。また上澄
液を排出するためには、液面4に約2cm乃至15cm
の層をなして浮ぶスカムを吸い込まないように、フロ−
ト式のスカム防御枠1を設け、この中に上澄汲取口5を
設け、これより前記浄化槽50の中段の側壁を貫通し
て、外部に吐出するように形成されている(図5参
照)。
【0003】ところが、この公知の装置に於いては、吐
出量は落差に支配され、浄化槽自体の設置場所によって
は採用できない。また吐出量は浄化槽内の水位に支配さ
れ、吐出量の設定範囲幅が狭く、制御が難しい。前記フ
ロ−ト式のスカム防御枠1から、前記浄化槽50層の中
段の側壁を貫通までの配管乃至ホ−ス2は常時液中に没
しているため点検、修繕ができない。特に、前述のスカ
ムの層は非常に厚いときもあり、また液中に発生するガ
スがときたま突沸して、スカムが大きく揺れ、前記フロ
−ト式のスカム防御枠1を越えて、或いは潜り抜け、こ
の中に入る。またスカム防御枠1は曝気工程に於いて
も、液面4に浮遊させてあるから、この中にもスカムが
浮上することは避けられず、前記吐出ラインを浮遊屑で
目詰まりさせたり、或いはスカムも吐出し、次工程の処
理に影響を与える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上澄液排出
装置を、上澄液を汲みだすときのみ浄化槽内の液中に沈
め、それ以外のときは、浄化槽上に引上げ、上澄液排出
装置の点検、修理を容易にすると共に、曝気工程におい
て、処理液が充分に撹拌されるようにするためである。
またこの発明は、上澄液排出装置に上澄液を組み上げる
揚水ポンプを設け、廃液先の高さに制限を受けないよう
にするためである。またこの発明は、前記揚水ポンプに
スカムを吸い込まないようにするためである。またこの
発明は、上澄液汲み上げ中においては必ずポンプの一次
側口は液中の所定深さにあり、揚水ポンプが空気を吸い
込まないようにして、流量が所期の量に保たれるように
するためである。またこの発明は、汚濁度検出センサを
設けて、常時汚濁度が検出できると共にセンサ面が常時
液面中に没し、乾燥せず、前記センサ面に汚物が固化せ
ず、正確なセンサ能力が維持できるようにするためであ
る。またこの発明は、全ての動力は自動制御され、運転
管理を容易にするためである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、この特定発明は、任意横断面形状の有底の筒型の
外箱は、回分法式の浄化槽外に設けてある昇降手段によ
って、前記浄化槽の液面上方位置から、前記液中に半没
するまでの間、昇降及び任意高さで停止可能に設けてあ
り、前記外箱の底は逆円錐乃至角錐としてあり、この底
乃至外箱の外壁の下部には開閉弁付きの汲み上げ液を取
り入れる取入口が設けてあり、前記外箱内の中段位置に
は上澄液を汲み上げる揚水ポンプ及びその一次側口を位
置させ、前記揚水ポンプの二次側口は前記外箱及び前記
回分槽外に達するパイプ、ホ−スなどの吐出ラインが接
続してあり、前記開閉弁の逆キャップ形状の勾配、外箱
の勾配の内の少なくとも一方の勾配は前記外箱を前記浄
化槽の液面上方より、液中に沈めたとき、前記液面に浮
ぶスカムを外箱周部外まで排除するに充分な勾配である
ことを特徴とする回分法式浄化槽の上澄液排出装置とす
る。
【0006】また前記の課題を達成するために、この回
分法式浄化槽の上澄液排出装置の前記取入口は、前記逆
円錐乃至角錐の底の中心部乃至底全面積が底口とし、こ
の底口を覆う逆円錐乃至角錐の逆キャップ形状の開閉弁
を上下動自在に設けた構造としてあることを特徴とする
ことが好ましい。
【0007】前記また前記の課題を達成するために、こ
の回分法式浄化槽の上澄液排出装置の前記取入口は、外
箱に外壁の下部に前記外壁の略全周を巡る環形状に設け
てあり、開閉弁は前記逆キャップ形状に代え、前記取入
口に摺動するスライド弁としてあることを特徴とする場
合もある。
【0008】また前記の課題を達成するために、この回
分法式浄化槽の上澄液排出装置の前記液面に浮ぶスカム
を外箱周部外まで排除するに充分な勾配とは水平面に対
し30度乃至60度であることを特徴とすることが好ま
しい。
【0009】また前記の課題を達成するために、この回
分法式浄化槽の上澄液排出装置の前記外箱を前記浄化槽
の液中に沈み、前記汲み上げ液取入口が前記スカム層下
まで沈んだ位置で前記外箱外に取り付けたフロ−トの浮
力による変位に起因して開き、それよりも前記外箱の沈
み量が浅いときは閉じることを特徴とすることを特徴と
する場合もある。
【0010】また前記の課題を達成するために、この回
分法式浄化槽の上澄液排出装置の前記揚水ポンプは水中
ポンプ、液浸ポンプのうちの一種のポンプであり、その
ポンプ吐出ラインの一部には、液面変位起因型(フロ−
ト式を含む)の流量制御弁が設けてあり、前記流量制御
弁は前記揚水ポンプ及びその一次側口の位置が、前記外
箱中の液中深さが予め設定した深さ以上のとき開でそれ
以下のとき絞られるものであることを特徴とすることが
好ましい。
【0011】また前記の課題を達成するために、この回
分法式浄化槽の上澄液排出装置の前記外箱の前記逆円錐
乃至角錐の底(開閉弁内を含む)内には汚濁度を測定す
る汚濁度センサが設けてあり、このセンサ面は汲み上げ
液取入口の周縁よりも下位であって、常時底内に溜る液
中に水没する位置としてあることを特徴とすることが好
ましい。
【0012】また前記の課題を達成するために、この回
分法式浄化槽の上澄液排出装置の前記汚濁度測定センサ
の設定許容値以上の汚濁検出信号は、前記揚水ポンプ停
止指令信号としてあることを特徴とすることが好まし
い。
【0013】また前記の課題を達成するために、この回
分法式浄化槽の上澄液排出装置の前記外箱内には前記流
量制御弁と連動乃至独立して、上下に少なくと2段階を
検出する水位センサが設けてあり、これら水位センサの
うち、上位センサは前記流量制御弁が全開する水位位置
と略符合させてあり、他の水位センサたる下位センサは
前記流量制御弁が全閉する水位位置と略符合させてあ
り、前記昇降手段は下降速度2段階乃至無断階の可変型
としてあり、上位センサの液面検出信号は前記昇降手段
の下降停止乃至下降速度を低速度側に切り替える指令信
号乃至警報信号を発するものであり、下位センサの液面
離反信号は前記昇降手段の下降指令乃至下降速度を高速
度側に切り替える指令信号を発するものであり、前記装
置全体が予め設定された最下位位置において、下位セン
サの出力信号は前記揚水ポンプ停止指令信号としてある
ことを特徴とする場合もある。
【0014】また前記の課題を達成するために、この回
分方式浄化槽の上澄液排出装置の前記昇降手段の駆動源
たるモ−タは可逆回転型であり、且つ回転速度は2段階
乃至無段階変更可能であり、これらの速度は任意に設定
可能なものであり、また前記外箱及び前記浄化槽外の任
意の位置にはこの装置を運転する操作装置が設けてあ
り、この操作装置には手動操作装置と自動制御装置とこ
れらの切り替えスイッチが含まれ、前記手動操作装置に
は前記昇降手段のモ−タの発停スイッチ乃至ボタン、前
記モ−タの回転方向切り替えスイッチ乃至ボタン、前記
モ−タの速度切り替えスイッチ乃至ボタン、前記揚水ポ
ンプのモ−タの発停スイッチ乃至ボタンを含み、前記自
動制御装置の入力部としては前記上位センサ、下位セン
サ、これらの更に上下の上下異常液位センサ、外箱下限
位置、汚濁度測定センサの各検出信号としてあり、また
前記昇降手段のモ−タの下降速度を高速側と低速側に任
意に設定可能な入力部を含み、前記自動制御装置の制御
部としては、昇降手段を下降中に、下位センサの液面検
出信号により、前記揚水ポンプのモ−タを始動し、前記
揚水ポンプを作動開始させるものであり、上位センサ液
面検出信号により、前記前記昇降手段のモ−タを低速側
にに切り替えるものであり、前記の下位センサの液面離
反信号と前記汚濁度検出センサの検出信号とのオア信号
により、前記揚水ポンプのモ−タを停止させるものであ
り、また外箱の下限位置検出信号と下位センサのアンド
信号により前記揚水ポンプのモ−タを停止させ、昇降手
段のモ−タを上昇側に切り替え、且つシャワ−ノズルよ
りシャワ−を噴出させ、前記外箱を前記浄化槽の上方ま
で引上げ、シャワ−を停止させる各制御を含むことを特
徴とすることが好ましい。
【0015】発明の作用請求項1記載の発明において
は、前記の通りの構成であるから、この装置は、上澄液
を排出するとき以外は、浄化槽上の上方に、昇降手段に
よって、引き上げて置くことができ、処理液を曝気、撹
拌時にこの装置が邪魔にならず、曝気、撹拌効果が効率
よく、またスカムも充分に撹拌される。且つこれらを停
止させたときは、速やかに沈殿が開始され、沈殿物は上
澄液と層をなして分離される。またスカムは液面に層を
なして浮遊し、これまた上澄液と層をなして分離され
る。通常これらに要する時間は4時間乃至6時間であ
る。沈殿物と上澄液が充分に分離されたころを見計ら
い、昇降手段を駆動させて、前記上澄液排出装置全体を
浄化槽内の液中に下降させる。この下降速度は外箱によ
り液面が激しく揺れ、沈殿物が舞い上がらない速度とす
る。
【0016】この時、前記装置の外箱の底部乃至外箱の
外周壁にある開閉弁の取入口は最初閉じており、外箱が
液中に沈み、前記外箱の底の勾配により、液面に浮ぶス
カムは外箱の外周外まで排除され、取入口の位置が前記
スカム層の下側の上澄層まで沈んだ位置で、前記開閉弁
を開くか、この開閉弁を作動させる適当な開閉手段を付
加して開く。上澄液は前記取入口全周から外箱内に流入
し、外箱内の水位は上昇し、液面が前記揚水ポンプ及び
1次側口を没する位置で、揚水ポンプ中には上澄液が充
満する。この状態で揚水ポンプを作動させると、外箱内
の上澄液は揚水ポンプの2次側より吐出ラインを通って
外箱及び浄化槽外まで揚水ポンプ能力に従って吐出され
る。更に、前記揚水ポンプの吐出量を越える上澄液が外
箱内に流入する。外箱は引き続き高速側の速度で下降さ
せる。而して、外箱内の液位が上位位置になったとき、
前記昇降手段を停止乃至低速度側に切り替える。このよ
うにして、運転を継続して外箱内の液面が低下すれば、
その分、昇降手段によりこの装置を沈め、揚水ポンプの
運転を続け、前記装置が浄化槽の予め設定した下限位置
まで下降させ、外箱内の液面が低下し前記揚水ポンプで
込み上げ困難な液位になれば、揚水ポンプを停止し、装
置全体を昇降手段により引き上げる。そのとき、外箱内
に残る上澄液は前記取入口から逆流し、前記底乃至開閉
弁の内側に大凡残る分を残して、浄化槽に戻る。而して
開閉弁を閉じる。
【0017】請求項2記載の発明は、前記の作用の他、
開閉弁が前述のような構造であるから、この底の少なく
とも一部をなす開閉弁によっても、前記スカムは周辺排
除される。請求項3記載の発明は、前記請求項1記載の
作用の他、前述のように構成しているから、開閉弁自体
には浮力が発生する構造ではなく、この開閉は軽快とな
る作用をなす。
【0018】請求項4記載の発明は、前記液面に浮ぶス
カムを外箱周部外まで排除するに充分な勾配とは水平面
に対し30度乃至60度であるから、前記請求項1記載
の発明の作用の他、外箱を沈めるとき確実にスカムを外
箱周部外まで排除し、その後開閉弁が開くことになるか
ら、取入口からはスカムは殆ど外箱内に流入しない作用
をなす。
【0019】請求項5記載の発明は、前記開閉式の取入
口の前記開閉弁は前記取入口が前記スカム層下まで沈ん
だ位置で、前記外箱外に取り付けたフロ−トの浮力に起
因して開き、それよりも外箱の沈み量が浅いときは閉じ
る構成であるから、前記請求項1、2、3、又は4記載
の発明の作用の他、開閉弁の作動機構は簡単となり、汚
濁液中であっても、確実に作用し、外箱内に前記スカム
を流入させない作用をなす。
【0020】請求項6記載の発明は前述の通りの構成で
あるから、前記請求項1、2、3、4又は5記載の発明
の作用の他、前記の揚水ポンプはその揚水ポンプ及び一
次側口が液中の設定深さ範囲にあるとき、揚水ポンプ系
の流量制御弁が開き、その深さが前記範囲よりも浅いと
きは閉じるか或いは絞られるから、前記の揚水ポンプは
確実に上澄液を汲み上げ、途中で空気、スカム、或いは
沈殿物を吸い込むおそれのない作用をなす。また、前記
揚水ポンプの運転中に、前記揚水ポンプの吐出量を若干
下回る程度に、上澄液が外箱内に流入する速度で前記外
箱を下降させれば、前記流量制御弁が少し絞られた状態
で釣合い、吐出流量を一定化させる作用をなす。
【0021】請求項7記載の発明は前述の通りの構成で
あるから、前記請求項1、2、3、4、5又は6記載の
発明の作用の他、前記汚濁度センサのセンサ面は通常液
中に没しているから、付着した汚濁液が乾燥せず、ワイ
パ−などの払拭装置で簡単にセンサ面を正常に戻せ、正
確な汚濁度が検出できる作用をなす
【0022】請求項8記載の発明は前述の通りの構成で
あるから、前記請求項7記載の発明の作用の他、前記汚
濁度検出センサが予め設定した許容範囲を越えた値を検
出したとき、揚水ポンプを停止させる指令信号を発する
から、次工程に許容以上に汚れた上澄液が汲み出されな
い。
【0023】請求項9記載の発明は前述の通りの構成で
あるから、前記請求項6、7又は8記載の発明の作用の
他、浄化槽外の操作装置によって、上位センサの液面検
出信号によって、手動乃至自動によって、前記昇降手段
により装置全体の下降を停止させ、或いは下降速度を低
速度側に切り替えることができ、また下位センサの液面
離反信号によって、前記昇降手段を手動、若しくは自動
制御装置によりこの装置全体を下降させ、或いは下降速
度を高速側に切り替えることができる作用をす。このよ
うにすることにより、揚水ポンプを連続運転させ上澄液
を連続吐出する作用と、予め設定された下限位置までこ
の装置を下降させた後、前記の下位センサが同様の検出
信号を発したときには、前記揚水ポンプを停止させる停
止信号乃至停止警告信号を発する作用をなす。
【0024】請求項10記載の発明は前述の通りの構成
であるから、前記請求項9記載の発明の作用の他、前述
の作用は全て、自動制御装置により自動制御で行われ、
この発明の装置を一旦液中に沈めれば、所定水位まで液
面が低下するまで上澄液が汲み出されるまで連続運転
し、略一定の流量で排出され、汲み出しが終了下なら
ば、揚水ポンプは停止し、昇降装置により外箱は内部の
装置と共に引上げられ、その引上げ工程の開始と共に、
この装置の内外はシャワ−ノズルより清水のシャワ−が
噴出して洗滌され、このシャワ−が噴出している限り、
外箱内の水の重量で、開閉弁は開き、汚水は取入口から
流失し、底乃至開閉弁の上に溜る水も、シャワ−の水で
稀釈され、殆どきれいになり、前記流出時に汚濁度セン
サのセンサ面も清浄化され、且つ水中に浸漬状態となる
作用をなす。前記シャワ−は所定時間噴出後停止し、前
記逆円錐キャップ形状の開閉弁に溜る水を残し、外箱内
の水が全部外部に放出されると、開閉弁は外箱の外側に
設けてあるフロ−トの重み変位に起因して閉じる作用を
なす。また、前記汚濁度センサの許容値以上の汚濁度を
検出した信号により、前記揚水ポンプは停止するから、
次工程に許容値以上の汚濁度の上澄液は排出されない作
用をなす。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1 請求項3の発明を除く残りの全ての請求項記載の発明を
含むものであり、図1に示すものである。図において、
10は多角筒形状の乃至円筒形状、その他任意横断面形
状の外箱であり、その底11は逆多角錐乃至逆円錐形状
をなし、その傾斜角を水平面から30度乃至60度とし
てある。そして、この頂点部分、即ち、底11の中心部
には底口12が開口してある。外箱10の高さは1m乃
至1.8mとし、直径は1.2乃m至2mとてあるが、
これらの寸法は厳密な限定を意味するものではない。こ
の底口12には前記底11と同一傾斜の逆円錐キャップ
形状の開閉弁13が上下動し、その周辺部14が前記底
11と密着離反し、前記周辺部14と底11の間に取入
口15が形成可能にしてある。
【0026】前記外箱10の中の中断位置には上澄液を
汲み上げる揚水ポンプ20及びその一次口側21が着脱
自在に固定してある。揚水ポンプ20としては、水中ポ
ンプが好ましいが、揚水ポンプ20の作動部例えばロ−
タとそのハウジングが水中にあり、モ−タM2が水面よ
り上方に設けた液浸型ポンプであっても、この発明の実
施の形態に含まれる。揚水ポンプであれば、回転式、往
復動型などその形式を問わない。前記揚水ポンプ20の
2次側口22は前記外箱10及び浄化槽A50の外方の
吐出位置まで伸びたパイプ、ホ−スなどよりなる吐出ラ
イン23が接続してある。前記揚水ポンプ20は通常予
備にもう一台並列に接続してあり、故障したとき、他の
側の揚水ポンプ20を使用できるようにし、揚水ポンプ
20を切り替え排液作業が中断しないようにしてある。
そして、排水サイクルでない期間に故障した前記揚水ポ
ンプ20の修理乃至取替えを行う。
【0027】前記2次側口22の近傍であって、吐出ラ
イン23の一部である吐出パイプ24の一部には、液面
調整装置の一種であるフロ−ト式の流量制御弁25が設
けてあり、前記揚水ポンプ20が完全に水没する位置
で、流量制御弁25は全開し、前記揚水ポンプ20の1
次側口21が液面下で次第に浅くなるに従い、絞られ液
面近くになったとき、流量制御弁25は全閉するもので
ある。この流量制御弁25は全開、前閉の2位置制御弁
でもよいが、前述の通り全開から全閉までこの流量制御
弁25のフロ−ト25aの位置に対応して、無断階に変
化するものが好ましい。このフロ−ト式の流量制御弁2
5の代わりに、液面調整装置の他の装置を用いてもこの
実施の形態に含まれる。例えば、液面計の液位に連動し
て電気乃至電子制御により流量制御弁25の開度を調節
するものでも、この実施の形態に含まれる。
【0028】26は汚濁度センサであり、通常赤外線の
透過度でその汚濁度を測定するものである。汚濁度が許
容範囲を越えると信号を発する。この汚濁度センサ27
は前記逆キャップ型の開閉弁13中に固定してあり、セ
ンサ面(図示してない)27が、開閉弁13中に溜る液
中に水没する位置にしてある。この汚濁度センサ27は
一般に市販されている汚濁面を払拭するワイパーつきの
ものが好ましい。
【0029】前記外箱10を沈める浄化槽50には、こ
の中より、浄化槽50の上方まで伸びるガイドレ−ル5
1が固定してあり、このガイドレ−ル51に添って、前
記外箱10は昇降可能に取り付けられ、浄化槽50外に
設けたホイスト、ウインチなどの昇降手段30によって
昇降し、且つ任意の位置で停止可能としてある。実施の
形態の一つとしては、昇降手段30としては可逆回転モ
−タM1により回転するウォ−ムギヤ33に噛み合うウ
ォ−ムホイルギヤ34が設けてあり、このウォ−ムホイ
ルギヤ34により回転する回転軸35に取り付けたスプ
ロケットギヤ36に噛み合うチエン37が設けてあり、
このチエン37の先端に前記外箱10を連結して構成し
てある。前記チエン37巻き上げまたは巻戻し、前記外
箱10及びこれに装備した全ての部材が上下動するよう
に構成してある。前記ウォ−ムギヤ33とウォ−ムホイ
ルギヤ34は自動締まり型であり、ウォ−ムホイルギヤ
34に前記外箱10及びこれに装備した全ての部材の負
荷並びに外箱10内に液の重量による負荷が加えられて
も、前記ウォ−ムギヤ33は回転しないものである。前
記スプロケットギヤ36の回転軸35にエンコ−ダ38
を設け、このパルス数をカンタ−で数えるか、前記チエ
ン37の数を数えるカウンタ−(図示してない)が設け
てある。前記エンコ−ダ38乃至カウンタ−により、外
箱10の上限及び下限位置が数字的に任意に設定できる
ようにしてある。前述の昇降手段30と外箱10を連結
する動力伝達機構は前記の例示機構に限定されない。
【0030】前記昇降手段30を駆動するモ−タM1は
下降速度が少なくとも2段階、好ましくは無段変速可能
であり、低速側の速度は前記揚水ポンプの能力、ヘッド
損失などによる実際の吐出流量より、外箱10の下降に
よりこの中に流入する流量が若干少なくなる下降速度を
選択し設定する。つまり、前記流量制御弁25が全開状
態に近い値で、外箱10内の上澄液の供給と排出が釣り
合う外箱の下降速度とする。
【0031】前記外箱10の外側には開閉弁13作動用
のフロ−ト16が上下動自在に装備してあり、前記外箱
10の一部に支点17によって支えられたレバ−18に
よって連結してあり、前記外箱10の下降により前記開
閉弁13が液中の浮遊屑層下まで沈み、フロ−ト16に
液面が達すると、前記フロ−ト16の浮力により開閉弁
13が開き、これよりも外箱10の沈み量が少ないとき
は、原則として開閉弁13は閉じ、浮遊屑が外箱10内
に流入しないようにしてある。前記開閉弁13の開閉は
前記フロ−ト16の浮力を直接開閉駆動源に用いるのが
好ましいが、前記フロ−ト16の移動量を別個のセンサ
で検出し、これに基づいて、別個に設けた駆動源(図示
してない)によって開閉弁13を開閉するものでもこの
実施の形態に含まれる。
【0032】前記外箱10内には水位計のセンサLS
1、LS2、が階層的に固定してあり、これら上位セン
サLS1、下位センサLS2の更に上下の位置には、異
常液位センサELS1及びELS2が設けてあり、これ
ら異常液位センサELS1及びELS2が検出信号を発
して後、液位が正常とまり、上位センサLS1、下位エ
ンサLS2の範囲内に復帰しないときは、ポンプを停止
して、装置全体を引き上げるようにしてある。センサL
S1は揚水ポンプ20始動指令信号を発するものであ
り、これにより手動乃至自動制御装置で揚水ポンプ20
を始動する。同時に昇降手段30の下降速度を前記の低
速側に切り替える。
【0033】下位センサLS2は揚水ポンプ20は其の
侭で、前記昇降手段30の下降速度を高速側に切り替え
る指令信号を発する。前記外箱10に流入する上澄液の
流量は外箱10の下降速度と浄化槽の面積の積に概ね比
例する。前記外箱10の内外にはシャワ−ノズル40が
多数設けてあり、それぞれ清水パイプライン41に接続
してあり、その根元部に清水制御弁42を備えている。
前記外箱10の内外壁面、その他揚水ホンプ20及びそ
の吐出ライン23、その他各種センサを洗滌するためで
ある。
【0034】また前記外箱10及び前記浄化槽50外の
任意の位置にはこの装置を運転する操作装置Cが設けて
あり、この操作装置Cには手動操作装置C1と自動制御
装置C2とこれらの切り替えスイッチ70が含まれ、前
記手動操作装置C1には前記昇降手段のモ−タの発停ス
イッチ乃至ボタン71、前記モ−タの回転方向切り替え
スイッチ乃至ボタン72、前記モ−タM1の速度切り替
えスイッチ乃至ボタン73、前記揚水ポンプのモ−タの
発停スイッチ乃至ボタン74、及びシャワ−噴出、停止
切り替えスイッチ乃至ボタン75を含む。
【0035】また前記自動制御装置C2の入力部60と
しては前記上位センサLS1、下位センサLS2、これ
らの更に上下の上下異常液位センサELS1及びELS
2、外箱下限位置センサ66、汚濁度センサ26の各検
出信号としてあり、また前記昇降手段のモ−タM1の下
降速度を高速側と低速側に任意に切り替えスイッチ80
を含む。前記自動制御装置C2の制御部65としては、
昇降手段を下降中に、下位センサLS2の液面検出信号
により、前記揚水ポンプ20のモ−タM2を始動し、前
記揚水ポンプ20を作動開始させるものであり、上位セ
ンサLS1の液面検出信号により、前記昇降手段30の
モ−タM1を低速側に切り替えるものであり、前記の下
位センサLS2の液面離反信号と前記汚濁度センサ26
の検出信号とのオア信号により、前記揚水ポンプ20の
モ−タM2を停止させるものであり、また外箱10の下
限位置検出信号と下位センサLS2のアンド信号により
前記揚水ポンプ20のモ−タM2を停止させ、昇降手段
30のモ−タM1を上昇側に切り替え、且つ清水弁42
を開け、シャワ−ノズル40よりシャワ−を噴出させ、
前記外箱10を前記浄化槽50の上方まで引上げ、シャ
ワ−を停止させる各制御を含む。例えばタイマ−Tで設
定された時間シャワ−は噴出する。外箱10の上下限位
置検出信号は通常前記エンコ−ダ38のパルス数によっ
て、予め設定することが好ましい。
【0036】前記入力部60には、更に外箱10の低速
側速度の設定部62、汚濁許容値を設定する汚濁値設定
部63及び外箱10の下限位置設定部64を有する。制
御部65は前記昇降手段30が前記外箱10を下降作動
後、前記上位センサLS1の出力信号で前記昇降手段3
0を停止乃至下降速度を低速度側にさせる指令信号を発
する機能と、前記下位センサLS2の液面離反信号より
下降速度を高速側に切り替える指令信号を発する機能
と、前記下位センサLS2の液面検出信号で、前記揚水
ポンプ20を始動指令信号を発する機能を有し、更に下
位センサLS2の液面離反センサと外箱10の下限位置
のアンド信号、汚濁度センサ26の出力信号、上位異常
センサELS1、下位異常センサELS2のオア出力信
号により、前記昇降手段30を逆転させて外箱10を引
き上げる指令信号とシャワ−噴出指令信号を発する機能
を有する。
【0037】更に前記制御部65には、前記汚濁度セン
サ26の汚濁許容値以上の汚濁度検出信号とのオア信号
は、前記揚水ポンプ20の停止と昇降手段30による外
箱10を引上げる機能、つまり昇降手段30のモ−タM
1を逆転させるスイッチ80を有し、更に前記オア信号
は外箱10を引上げ作動開始後信号し、外箱引上げ、前
記外箱10内外壁面、揚水ポンプ20及びその吐出ライ
ン、並に各種センサに向けシャワ−40をタイマ−Tで
所定された時間噴出させる機能を有する。この信号の流
れを図示すれば図4の通りとなる。
【0038】実施の形態2 実施の形態1と同一の各請求項記載の発明を含むもので
あり、特に異なるところは図2に示す部分である。即ち
前記開閉弁13の大きさは外箱10の直径の半分程度を
図示したが、開閉弁13の外径をもっと大きくし、図2
に示すように、外箱10の外径と等しくし、前記外箱1
0の底11を無くし、外箱10の外周部に前記間隙口1
5が形成されるものでも、この発明の実施の形態に含ま
れる。この場合間隙口15には目の粗いストレ−ナ15
aを設ける場合もある。この場合、前記開閉弁13の中
心部のドレ−ン弁15bを別に設け、シャワ−洗滌時に
一時的に開口し、汚水を早く排除する機構を付加する場
合もある。その他の構造乃至構成は実施の形態1と同じ
である。
【0039】実施の形態1及び2の作用 先ず、昇降手段30により、外箱10を回分式の浄化槽
50の上方に位置させておく、この状態に於いて、未処
理汚水が浄化槽50に供給される。次いで、曝気装置
(図示してない)が作動し、前記汚水は撹拌と曝気が行
われる。曝気工程が終了後、暫く静止し、汚水液中の沈
殿物は沈殿し、また軽量な屑及び泡はスカムとなって水
面に浮遊し、これらの中間に上澄液層ができる。この曝
気沈殿に要する時間を大凡4時間乃至8時間である。
【0040】この状態になったところで、前記昇降手段
30を作動させて、前記外箱10を内部の各種装置と共
に、前記浄化槽50内に、ガイド51に沿いゆっくりと
沈める。この時前記開閉弁13は閉じている。浄化槽5
0の液面が逆キャップ形状の開閉弁13がスカム層部分
を通過するとき、前記スカムを外箱10の外周部に排除
しながら下降する。実施の形態1においては、外箱10
の底11も同様な傾斜であるから、前記スカムは更に外
箱10の外周部まで押し退けられる。而して、更に下降
すると、前記開閉弁13付きの取入口15部分は完全に
前記スカム層を貫通する。更に外箱20が下降すると、
フロ−ト16が浄化槽50の液中に入り、この浮力によ
り開閉弁13が開き、この取入口15より、浄化槽50
内のスカム層下の上澄液が外箱10内に流入する。この
時、前記取入口15は開閉弁13の全周であるから、浄
化槽50内の液に激しい渦流、対流を起こさせずに、上
澄液のみが原則的に外箱10内に流入する。
【0041】更に外箱10内の液位が上昇すると、外箱
10内の揚水ポンプ20及びその1次側口21は完全に
液中に没する。下位センサLS2が上澄液が液面検出を
すると、前記揚水ポンプ20に始動指令信号を発し、且
つ前記液面の上昇に従いフロ−ト式の流量制御弁25は
開き、外箱10内の上澄液を汲み上げ、吐出ライン23
を通して、浄化槽50外まで上澄液を吐出する。更に、
外箱10を下降させると、上位センサLS1が液面検出
信号を発し、この出力信号により前記昇降手段30を一
旦停止乃至下降速度を低速側にさせる指令信号を同時に
発し、外箱10をその位置に停止若しくは低速下降させ
る。
【0042】このような操作乃至作用を繰返し、外箱1
0が、前記エンコ−ダ38などで設定された下限位置ま
で下降させると、昇降手段30は停止し、外箱10はそ
の位置に停止する。この位置が、浄化槽50内の沈殿物
を外箱10内に吸い込まない限界位置と一致させてあ
る。この状態でポンプ20を作動し続けると、外箱10
内の液位は次第に低下し、下位センサLS2の液面離反
検出信号により、揚水ポンプ20を停止させ、また昇降
手段30を逆転させて、外箱10を引上げ、またシャワ
−ノズル40より水を散水する。前記下限位置は経験則
により設定するが、その時の汚水の状態、沈殿状況によ
り、下限位置が実情に合致しないことも侭起こる。この
時は前記汚濁度センサ26の汚濁許容値を越えた前記出
力信号により、前記揚水ポンプ20は停止し、直ちに昇
降手段30を逆転し、外箱10を引き上げる。
【0043】この外箱10の引上げにより、内部の水及
び上澄液の混合液の重みで、開閉弁13は開いた状態と
なり、この取入口15より逆流し、この部分に掛合して
いる屑を逆洗する。実施の形態2においては、取入口1
5に設けたストレ−ナ15aも逆洗する。また、この逆
洗後、ドレ−ン弁15bを開き、開閉弁15内の洗滌液
を一時浄化槽50に排除し、再び閉じ、汚濁度センサ2
6のセンサ面27が水没する位置まで、シャワ−ノズル
40からきれいな水を供給し停止する。
【0044】外箱10内の水位が前記汚濁度センサ26
のセンサ面27になると、フロ−ト16の自重により、
開閉弁13は閉じる。外箱10は昇降手段30により浄
化槽50の上方の上限位置まで上昇して停止する。これ
らの作動の全ては前記制御装置Cによって行われる(図
4に信号の流れ参照)。この装置の保守、修繕、部品の
取替えなどは、この外箱10が上限位置にあるときに行
う。前記の運転中において、昇降手段30に掛かる負荷
は刻々変化するが、前記ウオ−ムギヤ33とウオ−ムホ
イル34は自動締まり構造であるから、前記負荷によっ
て外箱10が下降乃至落下のおそれはない。
【0045】前記自動制御装置C2に切り替え運転する
ときは、前記の作用が全て自動となり、外箱10を浄化
槽50に沈め、上澄液が外箱10内に流入し、揚水ポン
プ20が作動し、上位センサLS1が液面を検出する
と、外箱10の下降速度は低速側となり、外箱10内の
液位が若干低下すると、流量制御弁24が若干絞られ、
揚水ポンプ20の吐出量が低下し、前記外箱10の下降
速度と釣り合ったところで、流量制御弁24は略停止
し、以後揚水ポンプ20の吐出量は略一定する。従っ
て、この釣合い位置がなるべく、流量制御弁24の全開
位置に近いところで釣り合うよう、運転状況をみながら
低速側の下降速度を設定する。その他、異常液位センサ
ELS1、ELS2の出力信号においても、揚水ポンプ
20が停止し、外箱10は引上げられるから、装置の異
常が直ぐ判り、点検修繕が直ぐできる。
【0046】実施の形態3 この形態は請求項3記載の発明の実施の形態であり、図
4に示すように、外箱10の逆円錐、乃至逆角錐の底1
1は外箱10の外壁10aと一体に形成してあり、外壁
10aの下部に概ね環状に取入口15が設けてある。底
11の中には汚濁度センサ26が設けてある。この取入
口15は図示の例では、外壁10aに対し不連続に形成
して、外箱10を一巡して環状に設けてあり、この外箱
10に丁度嵌合する開閉弁13が上下摺動自在に装備し
たスライド弁である。この開閉弁13はこれよりも上位
に設けてあるフロ−ト16と連結してある。開閉弁13
は外箱10を囲繞する環状であっても、或いは外箱10
の周囲を適宜分割するものであっても、この発明の実施
の形態の範囲である。この実施の形態においては、他の
実施の形態1及び2のように開閉弁13自体に浮力や、
溜り液の荷重が掛からないから、これを開閉するフロ−
トの浮力は小さく、このフロ−ト16は小型化のもので
よく、装置自体が全体として小型化できる。この実施の
形態においても、実施の形態2と同様に、底12の下向
きの頂点部に、ドレ−ン弁15bが設けてある。
【0047】実施の形態3の作用 この実施の形態においては、前述のように構成している
から、開閉弁13の大きさは小さく、他の実施の形態の
ように開閉弁13自体に浮力が発生することがなく、負
荷も殆ど作用しないから、動作が軽快となり、小型化が
可能である。また外箱10全体を引上げるときは、一時
的にドレ−ン弁15bを開き、底11に溜る上澄液及び
洗滌後の液を急速に排除し、洗滌後ドレ−ン弁15bを
再び閉じ、底11内にきれいな洗滌液を溜め、汚濁セン
サ26のセンサ面27を保護する。図3に示すものは、
左半分は開閉弁13が閉じているときの断面図であり、
同図に右半分は開閉弁13が開いているときの断面図で
ある。
【0048】尚各実施の形態において、汚水と接触する
部分の構成材はステンレス、エンジニアリングプラスチ
ック、などの不錆材、若しくは不錆加工した金属材料に
よって構成してある。
【0049】
【発明の効果】請求項1乃至3記載の特定発明に於いて
は、前述の通りの構成であり、作用をなすから、曝気及
び沈殿工程においては、完全に浄化槽外にこの装置を位
置させるから、曝気撹拌及び沈殿は浄化槽全体が使用で
き、対流撹拌の邪魔にならず、これらの作用を邪魔しな
い。また上澄液を排出するときは、外箱を沈め、その底
が前記形状であるからスカムを周辺に押し退け、開閉弁
付きの取入口がスカム層を完全に突き抜けた後、開閉弁
が開くから、外箱内にスカムが殆ど流入せず、ポンプや
その他ポンプの吐出ライン系を目詰させたり、次工程に
スカムを吐出するおそれは殆どない。
【0050】請求項3記載の発明に於いては、請求項1
記載の発明の効果の他、開閉弁が前述の構造であるか
ら、それ自体に浮力や余分な負荷が作用せず、これを駆
動するフロ−トの小型化、若しくは他の駆動源を用いる
にも、小型乃至低出力の駆動源で充分である。請求項4
記載のものに於いては、前述の通りの構成であり、作用
をなすから、請求項1、2又は3記載の発明の効果の
他、外箱外まで排除するに充分な勾配としては水平面に
対し30度乃至60度であるから、前記スカムの固形度
が多角その層が厚いときでも、確実の前記スカムを外箱
の外周まで排除できる効果を奏する。前記勾配が前記の
範囲より小さい場合は、スカム排除効果は不充分であ
り、勾配が急であると、外箱の背丈が徒に高くなり、外
箱の取入口の位置が充分に浄化槽の中に沈められず、上
澄液が排出できる量が制限され、また装置が大型化して
得策ではない。
【0051】請求項5記載の構成及び作用は前述の通り
であるから、請求項1、2、3又は4記載の発明の効果
の他、前記開閉式の上澄液取入口の開閉弁はフロ−ト式
であり、前記外箱槽を液中に沈めたとき、前記間隙口が
前記浮遊滓層下まで沈んだ位置で前記フロ−トの浮力で
開き、それよりも浅いときは閉じるから特に開閉弁を作
動させる動力を要せず、装置が簡素化され故障も起こり
難い。
【0052】請求項6記載の発明に於いては、前述の通
りの構成であり、作用をなすから、請求項1、2、3、
4、又は5記載の発明の効果の他、外箱を所定液位ま
で、沈めれば必ず水中ポンプ、液浸ポンプ及びその一次
側口は液中にあり、液中にあるときのみポンプ吐出ライ
ンの一部に設けた流量制御弁が開くから、揚水効果は確
実となり、ポンプを途中で停止させても、搬送液体が逆
流せず、且つ徒にポンプ吐出ラインに空気を吸い込ま
ず、ポンプ再作動と同時に上澄液の吐出ができ、外箱を
降下させる速度の調整により、汲み出し流量を希望流量
に略設定できる効果を奏し、吐出量が定めやすい。
【0053】請求項7記載の発明に於いては、前述の通
りの構成であり、作用をなすから、請求項1、2、3、
4、5又は6記載の発明の効果の他、前記逆円錐乃至逆
角錐形状の底乃至開閉弁内には汚濁度センサが設けてあ
るから、この装置を運転していないときでも、前記のセ
ンサ面は常時水の中に浸漬されているから、センサ面の
汚物が付着後、乾燥固化せず、簡単な払拭装置で簡単に
払拭でき、汚濁度測定センサの機能低下を起こさせない
効果を奏する。
【0054】請求項8記載の特定発明に於いては、前述
の通りの構成であり、作用をなすから、請求項7記載の
発明の効果の他、前記汚濁度測定センサの信号によって
も、揚水ポンプを停止させるから、外箱下限位置の設定
間違いや、何らかの外乱により、外箱内の上澄液が許容
範囲外の汚濁状態になれば直ちに、上澄液の汲み出しは
停止され、次工程への悪影響は未然に防ぐ。
【0055】請求項9記載の特定発明に於いては、前述
の通りの構成であり、作用をなすから、請求項6、7又
は8記載の発明の効果の他、前記外箱内には前記フロ−
ト制御弁と連動乃至独立して、上下に少なくと2段階を
検出する水位センサが設けてあり、上位センサは前記制
御弁が開く水位位置と略符合させてあり、下位センサは
前記制御弁が閉じる水位位置と略符合させてあり、上位
センサの液面検出信号は前記昇降手段の下降停止信号乃
至警報信号を発するものであり、下位センサの液面離反
信号は前記昇降手段の下降指令信号を発するものであ
り、前記装置全体が予め設定された最下位位置におい
て、下位センサの出力信号は前記揚水ポンプ停止指令信
号としてあるから、これらセンサの信号により、昇降手
段及びポンプを手動発停止したり、昇降手段を手動逆転
作動させたり、自動制御装置を用いるときはこれらの出
力信号を自動制御装置の入力信号とし得る。
【0056】請求項10記載の特定発明に於いては、前
述の通りの構成であり、作用をなすから、請求項9記載
の発明の効果の他、前記浄化槽及び外箱外に任意の位置
に、この装置の全てを制御する自動制御装置を備えてい
るから、この装置を一度浄化槽に一度沈めれば、排出が
必要な上澄液を大凡排出するまで、何の手作業による操
作の必要もなく、略一定の吐出量が維持され、前記低速
側の下降速度を遅くすれば、前記吐出量は少ないところ
で、釣合いその後一定となるから、排出量の管理が容易
であり、また引上げられたときはシャワ−で洗滌されて
いるから、保守点検なども直ちに開始できる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の機構を示す機構図である。
【図2】実施の形態2の開閉弁部の機構断面図である。
【図3】実施の形態3の開閉弁は左半分が閉、右半分が
部開の状態とした開閉弁部の機構断面図である。
【図4】信号の流れを示すフロ−チャ−トである。
【図5】従来例の機構図である。
【符号の説明】
10 外箱 11 底 13 開閉弁 15 取入口 16 フロ−ト 20 揚水ポンプ 21 一次側口 25 流量制御弁 26 汚濁度センサ 30 昇降手段 40 シャワ−ノズル 50 浄化槽 C 操作装置 C1 手動制御装置 C2 自動制御装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意横断面形状の有底の筒型の外箱は、回
    分法式の浄化槽外に設けてある昇降手段によって、前記
    浄化槽の液面上方位置から、前記液中に半没するまでの
    間、昇降及び任意高さで停止可能に設けてあり、 前記外箱の底は逆円錐乃至角錐としてあり、この底乃至
    外箱の外壁の下部には開閉弁付きの汲み上げ液を取り入
    れる取入口が設けてあり、 前記外箱内の中段位置には上澄液を汲み上げる揚水ポン
    プ及びその一次側口を位置させ、前記揚水ポンプの二次
    側口は前記外箱及び前記浄化槽外に達するパイプ、ホ−
    スなどの吐出ラインが接続してあり、 前記開閉弁の逆キャップ形状の勾配、外箱の勾配のうち
    の少なくとも一方の勾配は、前記外箱を前記浄化槽の液
    面上方より、液中に沈めたとき、前記液面に浮ぶ浮遊滓
    乃至泡(以下単にスカムと云う)を外箱周部外まで排除
    するに充分な勾配であることを特徴とする回分法式浄化
    槽の上澄液排出装置。
  2. 【請求項2】前記取入口は、前記逆円錐乃至角錐の底の
    中心部乃至底全面積が底口とし、この底口を覆う逆円錐
    乃至角錐の逆キャップ形状の開閉弁を上下動自在に設け
    た構造としてあることを特徴とする請求項1記載の回分
    法式浄化槽の上澄液排出装置。
  3. 【請求項3】前記取入口は、外箱に外壁の下部に前記外
    壁の略全周を巡る環形状に設けてあり、開閉弁は前記逆
    キャップ形状に代え、前記取入口に摺動するスライド弁
    としてあることを特徴とする請求項1記載の回分法式浄
    化槽の上澄液排出装置。
  4. 【請求項4】前記液面に浮ぶスカムを外箱周部外まで排
    除するに充分な勾配とは水平面に対し30度乃至60度
    であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の回分
    法式浄化槽の上澄液排出装置。
  5. 【請求項5】前記開閉弁は、前記外箱を前記浄化槽の液
    中に沈み、前記取入口が前記スカム層下まで沈んだ位置
    で、前記外箱外に取り付けたフロ−トの浮力による変位
    に起因して開き、それよりも前記外箱の沈み量が浅いと
    きは閉じることを特徴とする請求項1、2、3又は4記
    載の回分法式浄化槽の上澄液排出装置。
  6. 【請求項6】前記揚水ポンプは水中ポンプ、液浸ポンプ
    のうちの一種のポンプであり、そのポンプの吐出ライン
    の一部には、液面変位起因型(フロ−ト式を含む)の流
    量制御弁が設けてあり、前記流量制御弁は前記揚水ポン
    プ及びその一次側口の位置が、前記外箱中の液中深さが
    予め設定した深さ以上のとき開でそれ以下のとき絞られ
    るものであることを特徴とする請求項1、2、3、4又
    は5記載の回分法式浄化槽の上澄液排出装置。
  7. 【請求項7】前記外箱の前記逆円錐乃至角錐の底(開閉
    弁内を含む)内には汚濁度を測定する汚濁度センサが設
    けてあり、このセンサ面は汲み上げ液取入口の周縁より
    も下位であって、常時底内に溜る液中に水没する位置と
    してあることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又
    は6記載の回分法式浄化槽の上澄液排出装置。
  8. 【請求項8】前記汚濁度センサの設定許容値以上の汚濁
    検出信号は、前記揚水ポンプ停止指令信号としてあるこ
    とを特徴とする請求項7記載の回分法式浄化槽の上澄液
    排出装置。
  9. 【請求項9】前記外箱内には前記流量制御弁と連動乃至
    独立して、上下に少なくと2段階を検出する水位センサ
    が設けてあり、これら水位センサのうち、上位センサは
    前記流量制御弁が全開する水位位置と略符合させてあ
    り、他の水位センサたる下位センサは前記流量制御弁が
    全閉する水位位置と略符合させてあり、 前記昇降手段は下降速度2段階乃至無断階の可変型とし
    てあり、上位センサの液面検出信号は前記昇降手段の下
    降停止乃至下降速度を低速度側に切り替える指令信号乃
    至警報信号を発するものであり、下位センサの液面離反
    信号は前記昇降手段の下降指令乃至下降速度を高速度側
    に切り替える指令信号を発するものであり、前記装置全
    体が予め設定された最下位位置において、下位センサの
    出力信号は前記揚水ポンプ停止指令信号としてあること
    を特徴とする請求項6、7又は8記載の回分法式浄化槽
    の上澄液排出装置。
  10. 【請求項10】前記昇降手段の駆動源たるモ−タは可逆
    回転型であり、且つ回転速度は2段階乃至無段階変更可
    能であり、これらの速度は任意に設定可能なものであ
    り、 また前記外箱及び前記浄化槽外の任意の位置にはこの装
    置を運転する操作装置が設けてあり、この操作装置には
    手動操作装置と自動制御装置とこれらの切り替えスイッ
    チが含まれ、 前記手動操作装置には前記昇降手段のモ−タの発停スイ
    ッチ乃至ボタン、前記モ−タの回転方向切り替えスイッ
    チ乃至ボタン、前記モ−タの速度切り替えスイッチ乃至
    ボタン、前記揚水ポンプのモ−タの発停スイッチ乃至ボ
    タンを含み、 前記自動制御装置の入力部としては前記上位センサ、下
    位センサ、これらの更に上下の上下異常液位センサ、外
    箱下限位置、汚濁度測定センサの各検出信号としてあ
    り、また前記昇降手段のモ−タの下降速度を高速側と低
    速側に任意に設定可能な入力部を含み、 前記自動制御装置の制御部としては、昇降手段による外
    箱の下降中に、下位センサの液面検出信号により、前記
    揚水ポンプのモ−タを始動し、前記揚水ポンプを作動開
    始させるものであり、上位センサ液面検出信号により、
    前記前記昇降手段のモ−タを低速側にに切り替えるもの
    であり、前記の下位センサの液面離反信号と前記汚濁度
    検出センサの検出信号とのオア信号により、前記揚水ポ
    ンプのモ−タを停止させるものであり、また外箱の下限
    位置検出信号と下位センサのアンド信号により前記揚水
    ポンプのモ−タを停止させ、昇降手段のモ−タを上昇側
    に切り替え、且つシャワ−ノズルよりシャワ−を噴出さ
    せ、前記外箱を前記浄化槽の上方まで引上げ、シャワ−
    を停止させる各制御を含むことを特徴とする請求項9記
    載の回分法式浄化槽の上澄液排出装置。
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