JP2000280052A - 連続鋳造におけるバルジングによる引抜抵抗測定方法及びバルジング抑制方法 - Google Patents
連続鋳造におけるバルジングによる引抜抵抗測定方法及びバルジング抑制方法Info
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- JP2000280052A JP2000280052A JP11090998A JP9099899A JP2000280052A JP 2000280052 A JP2000280052 A JP 2000280052A JP 11090998 A JP11090998 A JP 11090998A JP 9099899 A JP9099899 A JP 9099899A JP 2000280052 A JP2000280052 A JP 2000280052A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に垂直型連続鋳造機を用いた連続鋳造にお
いて、より正確にバルジングによる引抜抵抗を測定する
こと。 【解決手段】 垂直型連続鋳造機を用いた連続鋳造にお
いて、鋳片8bに作用する、鋳型3内における引抜抵抗
(上向きの力)、駆動ロール4のトルクから計算する鋳
片8bの引抜力(下向きの力)、ピンチロール5のトル
クから計算する鋳片8bの引抜力(下向きの力)と、ト
ーチキャビン6による重力負荷(下向きの力)と、スラ
ブシート7による鋳片保持力(上向きの力)と、鋳片8
bの自重(下向きの力)をそれぞれ測定する。これら測
定値から鋳片8bに作用する鉛直方向成分を求め、力の
釣り合いから、バルジングによる引抜抵抗を測定する。 【効果】垂直型連続鋳造に固有の問題である、トーチキ
ャビンによる重力負荷と、スラブシートによる鋳片保持
力を考慮しているので、バルジングによる引抜抵抗を正
確に測定することができる。
いて、より正確にバルジングによる引抜抵抗を測定する
こと。 【解決手段】 垂直型連続鋳造機を用いた連続鋳造にお
いて、鋳片8bに作用する、鋳型3内における引抜抵抗
(上向きの力)、駆動ロール4のトルクから計算する鋳
片8bの引抜力(下向きの力)、ピンチロール5のトル
クから計算する鋳片8bの引抜力(下向きの力)と、ト
ーチキャビン6による重力負荷(下向きの力)と、スラ
ブシート7による鋳片保持力(上向きの力)と、鋳片8
bの自重(下向きの力)をそれぞれ測定する。これら測
定値から鋳片8bに作用する鉛直方向成分を求め、力の
釣り合いから、バルジングによる引抜抵抗を測定する。 【効果】垂直型連続鋳造に固有の問題である、トーチキ
ャビンによる重力負荷と、スラブシートによる鋳片保持
力を考慮しているので、バルジングによる引抜抵抗を正
確に測定することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直型連続鋳造機
を用いた連続鋳造において、バルジングによる引抜抵抗
を測定する方法、及び、この方法によって得られた測定
値に基づいてバルジングを抑制する方法に関するもので
ある。
を用いた連続鋳造において、バルジングによる引抜抵抗
を測定する方法、及び、この方法によって得られた測定
値に基づいてバルジングを抑制する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造は、タンディッシュにより鋳型
内に鋳込まれた溶鋼を冷却固化させながらガイドロール
を経てピンチロールにより下方に引き抜くことによって
行われる。このような連続鋳造時、鋳込まれた溶鋼は、
鋳型からガイドロールに進むにつれて、表層部の凝固殻
が次第に厚くなる一方、内部の未凝固厚さが漸減する
が、未凝固部においては溶鋼の静圧によって鋳片がガイ
ドロール間で膨らむ、いわゆるバルジングが発生する。
内に鋳込まれた溶鋼を冷却固化させながらガイドロール
を経てピンチロールにより下方に引き抜くことによって
行われる。このような連続鋳造時、鋳込まれた溶鋼は、
鋳型からガイドロールに進むにつれて、表層部の凝固殻
が次第に厚くなる一方、内部の未凝固厚さが漸減する
が、未凝固部においては溶鋼の静圧によって鋳片がガイ
ドロール間で膨らむ、いわゆるバルジングが発生する。
【0003】バルジングが発生すると、中心偏析が増加
したり、ロールへ過大な負荷が作用したりして、製品や
連続鋳造機に種々の好ましくない影響を与えるので、こ
のバルジングを極力少なくすることが重要である。そこ
で、従来から、バルジングの発生を検出したり、バルジ
ングを抑制するための種々の対策が施され、また、提案
されている。
したり、ロールへ過大な負荷が作用したりして、製品や
連続鋳造機に種々の好ましくない影響を与えるので、こ
のバルジングを極力少なくすることが重要である。そこ
で、従来から、バルジングの発生を検出したり、バルジ
ングを抑制するための種々の対策が施され、また、提案
されている。
【0004】例えば特開平3−254343号では、駆
動ロールのモータトルクからバルジング量を算出する方
法が提案されている。また、特開昭51−130640
号ではマイクロ波によって、また、特開昭53−116
225号では検出コイルによってバルジングを直接検出
する方法が提案されている。
動ロールのモータトルクからバルジング量を算出する方
法が提案されている。また、特開昭51−130640
号ではマイクロ波によって、また、特開昭53−116
225号では検出コイルによってバルジングを直接検出
する方法が提案されている。
【0005】さらに、特公平6−67542号では、溶
鋼成分から内部割れ限界値を求め、バルジング歪がこの
内部割れ限界値以下になるように、鋳込み速度を制御す
るものが提案されている。
鋼成分から内部割れ限界値を求め、バルジング歪がこの
内部割れ限界値以下になるように、鋳込み速度を制御す
るものが提案されている。
【0006】またさらに、特開昭55−88961号で
は、ピンチロールの駆動用モータから検出した引抜速度
と負荷、及び、鋳込み中の鋳片表面温度とから、引抜負
荷と鋳片表面温度のいずれか一方又は両方が設定値を超
えた時点でバルジングが発生したものと判断するバルジ
ング検知方法が提案されている。
は、ピンチロールの駆動用モータから検出した引抜速度
と負荷、及び、鋳込み中の鋳片表面温度とから、引抜負
荷と鋳片表面温度のいずれか一方又は両方が設定値を超
えた時点でバルジングが発生したものと判断するバルジ
ング検知方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−254343号で提案された方法では、鋳型内の引
抜抵抗や、鋳片の自重、駆動ロール同士の干渉といった
影響を受けるので、正確な引抜抵抗を把握することは困
難である。特に垂直型連続鋳造機の場合には、トーチキ
ャビンやスラブシート等の切断設備が鋳片を保持した
り、懸架したりすることから、切断設備が鋳片に与える
力を評価することなしに、正確な引抜抵抗を求めること
は困難である。
3−254343号で提案された方法では、鋳型内の引
抜抵抗や、鋳片の自重、駆動ロール同士の干渉といった
影響を受けるので、正確な引抜抵抗を把握することは困
難である。特に垂直型連続鋳造機の場合には、トーチキ
ャビンやスラブシート等の切断設備が鋳片を保持した
り、懸架したりすることから、切断設備が鋳片に与える
力を評価することなしに、正確な引抜抵抗を求めること
は困難である。
【0008】また、特開昭51−130640号や特開
昭53−116225号で提案された、マイクロ波や検
出コイルによってバルジングを直接検出する方法では、
これらのマイクロ波や検出コイルを設備に据付ける作業
が必要であり、また、これらのメンテナンスが厄介であ
る。
昭53−116225号で提案された、マイクロ波や検
出コイルによってバルジングを直接検出する方法では、
これらのマイクロ波や検出コイルを設備に据付ける作業
が必要であり、また、これらのメンテナンスが厄介であ
る。
【0009】また、特公平6−67542号で提案され
た方法は、湾曲型連続鋳造においては有益な方法ではあ
るが、垂直型連続鋳造には特開平3−254343号で
提案された方法において説明したような固有の問題があ
るので、この方法をそのまま適用しても、良好な結果を
得ることはできない。また、特開昭55−88961号
で提案された方法も、引抜抵抗を得る際に、先に説明し
た特開平3−254343号で提案された方法と同様の
問題がある。
た方法は、湾曲型連続鋳造においては有益な方法ではあ
るが、垂直型連続鋳造には特開平3−254343号で
提案された方法において説明したような固有の問題があ
るので、この方法をそのまま適用しても、良好な結果を
得ることはできない。また、特開昭55−88961号
で提案された方法も、引抜抵抗を得る際に、先に説明し
た特開平3−254343号で提案された方法と同様の
問題がある。
【0010】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たものであり、特に垂直型連続鋳造機を用いた連続鋳造
において、より正確にバルジングによる引抜抵抗を測定
する方法、及びこの測定値に基づいて効果的にバルジン
グを抑制する方法を提供することを目的としている。
たものであり、特に垂直型連続鋳造機を用いた連続鋳造
において、より正確にバルジングによる引抜抵抗を測定
する方法、及びこの測定値に基づいて効果的にバルジン
グを抑制する方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、鋳片に作用する鉛直方向成分を求
め、力の釣り合いから、バルジングによる引抜抵抗を測
定したり、この測定結果が一定値以下となるように、或
いは、一定値を超えた場合に、引抜速度、冷却条件、ア
ライメント整備の内の少なくとも一つを調整することと
している。そして、このようにすることで、ポロシティ
ー等の製品の内部品質の悪化や、引抜不能というトラブ
ルを未然に防止しながら、最大限の生産性を確保するこ
とができる。
ために、本発明は、鋳片に作用する鉛直方向成分を求
め、力の釣り合いから、バルジングによる引抜抵抗を測
定したり、この測定結果が一定値以下となるように、或
いは、一定値を超えた場合に、引抜速度、冷却条件、ア
ライメント整備の内の少なくとも一つを調整することと
している。そして、このようにすることで、ポロシティ
ー等の製品の内部品質の悪化や、引抜不能というトラブ
ルを未然に防止しながら、最大限の生産性を確保するこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る連続鋳造におけるバ
ルジングによる引抜抵抗測定方法は、垂直型連続鋳造機
を用いた連続鋳造において、鋳片に作用する、鋳型内に
おける引抜抵抗(上向きの力)、駆動ロールのトルクか
ら計算する鋳片の引抜力(下向きの力)、ピンチロール
のトルクから計算する鋳片の引抜力(下向きの力)と、
トーチキャビンによる重力負荷(下向きの力)と、スラ
ブシートによる鋳片保持力(上向きの力)と、鋳片の自
重(下向きの力)を用いて、鋳片に作用する鉛直方向成
分を求め、力の釣り合いから、バルジングによる引抜抵
抗を測定するものである。
ルジングによる引抜抵抗測定方法は、垂直型連続鋳造機
を用いた連続鋳造において、鋳片に作用する、鋳型内に
おける引抜抵抗(上向きの力)、駆動ロールのトルクか
ら計算する鋳片の引抜力(下向きの力)、ピンチロール
のトルクから計算する鋳片の引抜力(下向きの力)と、
トーチキャビンによる重力負荷(下向きの力)と、スラ
ブシートによる鋳片保持力(上向きの力)と、鋳片の自
重(下向きの力)を用いて、鋳片に作用する鉛直方向成
分を求め、力の釣り合いから、バルジングによる引抜抵
抗を測定するものである。
【0013】本発明に係る連続鋳造におけるバルジング
による引抜抵抗測定方法において、鋳片に作用する鋳型
内における引抜抵抗Fmは、例えば下記の数式1によっ
て算出する。
による引抜抵抗測定方法において、鋳片に作用する鋳型
内における引抜抵抗Fmは、例えば下記の数式1によっ
て算出する。
【0014】
【数1】Fm=μm(W+T)・Lm(σ・Lm/4+
km・Pa) 但し、μm:摩擦係数(=0.2) W:鋳型幅(mm) T:鋳型厚み(mm) Lm:鋳型深さ(mm) σ:溶鋼密度(kgf/mm3 ) Km:定数(=0.3) Pa:大気圧(kgf/mm2 )
km・Pa) 但し、μm:摩擦係数(=0.2) W:鋳型幅(mm) T:鋳型厚み(mm) Lm:鋳型深さ(mm) σ:溶鋼密度(kgf/mm3 ) Km:定数(=0.3) Pa:大気圧(kgf/mm2 )
【0015】また、駆動ロールやピンチロールのトルク
から計算する鋳片の引抜力は、例えば駆動に要する電流
値から軸トルクを計算し、鋳片に作用する鉛直方向の力
を算出することによって求める。なお、モータ一機当た
りの引抜力Frは、例えば下記の数式2によって求め
る。
から計算する鋳片の引抜力は、例えば駆動に要する電流
値から軸トルクを計算し、鋳片に作用する鉛直方向の力
を算出することによって求める。なお、モータ一機当た
りの引抜力Frは、例えば下記の数式2によって求め
る。
【0016】
【数2】FR =T0 ×(I/I0 )×i/r 但し、T0 :定格トルク(kgf・m) I:印加電流(A) I0 :定格電流(A) i:モータの減速比 r:ロール半径(m)
【0017】また、トーチキャビンによる重力負荷と、
スラブシートによる鋳片保持力は、例えばロードセルを
用いて測定し、鋳片の自重は連続鋳造機内における鋳片
の幅、厚み、長さ、平均密度を用いて算出する。
スラブシートによる鋳片保持力は、例えばロードセルを
用いて測定し、鋳片の自重は連続鋳造機内における鋳片
の幅、厚み、長さ、平均密度を用いて算出する。
【0018】本発明に係る連続鋳造におけるバルジング
による引抜抵抗測定方法は、垂直型連続鋳造機を用いた
連続鋳造に固有の問題である、トーチキャビンによる重
力負荷と、スラブシートによる鋳片保持力を考慮してい
るので、バルジングによる引抜抵抗を正確に測定するこ
とができる。
による引抜抵抗測定方法は、垂直型連続鋳造機を用いた
連続鋳造に固有の問題である、トーチキャビンによる重
力負荷と、スラブシートによる鋳片保持力を考慮してい
るので、バルジングによる引抜抵抗を正確に測定するこ
とができる。
【0019】また、本発明に係る連続鋳造におけるバル
ジング抑制方法は、上記した本発明の測定方法によって
得られた引抜抵抗が一定値以下となるように、或いは、
引抜抵抗が一定値を超えた場合に、連続鋳造機のアライ
メント不整と判断し、引抜速度、冷却条件、アライメン
ト整備の内の少なくとも一つを調整し、連続鋳造におけ
るバルジングを抑制するのである。
ジング抑制方法は、上記した本発明の測定方法によって
得られた引抜抵抗が一定値以下となるように、或いは、
引抜抵抗が一定値を超えた場合に、連続鋳造機のアライ
メント不整と判断し、引抜速度、冷却条件、アライメン
ト整備の内の少なくとも一つを調整し、連続鋳造におけ
るバルジングを抑制するのである。
【0020】このようにすることで、ポロシティー等の
製品の内部品質の悪化や、引抜不能というトラブルを未
然に防止しながら、最大限の生産性を確保することがで
きる。
製品の内部品質の悪化や、引抜不能というトラブルを未
然に防止しながら、最大限の生産性を確保することがで
きる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図1に示す実施例に基づいて
説明する。図1は本発明方法を説明する図である。
説明する。図1は本発明方法を説明する図である。
【0022】図1において、1は取鍋、2はタンディッ
シュ、3は鋳型、4は駆動ロール、5はピンチロール、
6はトーチキャビン、7はスラブシートであり、これら
で垂直型連続鋳造機を構成している。
シュ、3は鋳型、4は駆動ロール、5はピンチロール、
6はトーチキャビン、7はスラブシートであり、これら
で垂直型連続鋳造機を構成している。
【0023】このような垂直型連続鋳造機において、取
鍋1からタンディッシュ2を介して鋳型3内に供給され
た溶鋼8aは、鋳型3で一次冷却された後、駆動ロール
4、ピンチロール5によって引抜かれつつ、駆動ロール
4部で二次冷却(スプレー冷却)される過程で、順次、
外周側から中心部に向かって凝固し、鋳片8bとなされ
た後、トーチキャビン6やスラブシート7を備えた切断
設備で所定の長さに切断されるが、この連続鋳造時、鋳
片8bには次のような引抜抵抗が作用している。
鍋1からタンディッシュ2を介して鋳型3内に供給され
た溶鋼8aは、鋳型3で一次冷却された後、駆動ロール
4、ピンチロール5によって引抜かれつつ、駆動ロール
4部で二次冷却(スプレー冷却)される過程で、順次、
外周側から中心部に向かって凝固し、鋳片8bとなされ
た後、トーチキャビン6やスラブシート7を備えた切断
設備で所定の長さに切断されるが、この連続鋳造時、鋳
片8bには次のような引抜抵抗が作用している。
【0024】先ず、鋳型3内では引抜抵抗が、また、ス
ラブシート7部では、スラブシート7による鋳片保持力
が、それぞれ上向きに作用している。一方、駆動ロール
4やピンチロール5部では引抜力が、また、トーチキャ
ビン6部では、トーチキャビン6による下向きの重力負
荷が、それぞれ下向きに作用している。また、鋳片8b
の自重は下向きに作用している。
ラブシート7部では、スラブシート7による鋳片保持力
が、それぞれ上向きに作用している。一方、駆動ロール
4やピンチロール5部では引抜力が、また、トーチキャ
ビン6部では、トーチキャビン6による下向きの重力負
荷が、それぞれ下向きに作用している。また、鋳片8b
の自重は下向きに作用している。
【0025】上記した引抜抵抗のうち、鋳型内引抜抵抗
は、鋳型の幅、厚み、深さ等を用いて、先に説明した数
式1によって求めることができる。また、駆動ロール4
やピンチロール5による引抜力は、先に説明したよう
に、駆動に要する電流値から軸トルクを計算し、鋳片に
作用する鉛直方向の力を算出することによって求めるこ
とができる。同様に、鋳片8bの自重は、鋳片8bの
幅、厚み、機内長さ、比重を用いて求めることができ
る。
は、鋳型の幅、厚み、深さ等を用いて、先に説明した数
式1によって求めることができる。また、駆動ロール4
やピンチロール5による引抜力は、先に説明したよう
に、駆動に要する電流値から軸トルクを計算し、鋳片に
作用する鉛直方向の力を算出することによって求めるこ
とができる。同様に、鋳片8bの自重は、鋳片8bの
幅、厚み、機内長さ、比重を用いて求めることができ
る。
【0026】一方、トーチキャビン6による下向きの重
力負荷や、スラブシート7による鋳片保持力は、例えば
ロードセルを用いて実測することができる。そこで、本
発明では、上記したようにして、鋳片8bに作用する鉛
直方向成分を求め、力の釣り合いから、バルジングによ
る引抜抵抗を、 バルジングによる引抜抵抗=鋳片重量+駆動ロールによ
る引抜力+ピンチロールによる引抜力+トーチキャビン
による重力負荷−鋳型内引抜抵抗−スラブシート保持力 の式から得ることとしている。
力負荷や、スラブシート7による鋳片保持力は、例えば
ロードセルを用いて実測することができる。そこで、本
発明では、上記したようにして、鋳片8bに作用する鉛
直方向成分を求め、力の釣り合いから、バルジングによ
る引抜抵抗を、 バルジングによる引抜抵抗=鋳片重量+駆動ロールによ
る引抜力+ピンチロールによる引抜力+トーチキャビン
による重力負荷−鋳型内引抜抵抗−スラブシート保持力 の式から得ることとしている。
【0027】このような本発明に係る連続鋳造における
バルジングによる引抜抵抗測定方法によれば、垂直型連
続鋳造機を用いた連続鋳造に固有の問題である、トーチ
キャビンによる重力負荷と、スラブシートによる鋳片保
持力を考慮しているので、バルジングによる引抜抵抗を
正確に測定することができる。
バルジングによる引抜抵抗測定方法によれば、垂直型連
続鋳造機を用いた連続鋳造に固有の問題である、トーチ
キャビンによる重力負荷と、スラブシートによる鋳片保
持力を考慮しているので、バルジングによる引抜抵抗を
正確に測定することができる。
【0028】ちなみに、上記した本発明に係る連続鋳造
におけるバルジングによる引抜抵抗測定方法によって、
バルジングによる引抜抵抗を実際に測定した結果を図2
及び図3に示す。図2はSUS 304 ステンレス鋼
に対して測定した例であり、現状の操業範囲内では、バ
ルジングによる引抜抵抗の増加は見られなかった。
におけるバルジングによる引抜抵抗測定方法によって、
バルジングによる引抜抵抗を実際に測定した結果を図2
及び図3に示す。図2はSUS 304 ステンレス鋼
に対して測定した例であり、現状の操業範囲内では、バ
ルジングによる引抜抵抗の増加は見られなかった。
【0029】一方、図3はSUS 403 ステンレス
鋼に対して測定した例であるが、引抜速度の増加と共
に、バルジングによる引抜抵抗は増加傾向を示している
のが判る。従って、このような際、引抜抵抗が一定値以
下となるように、二次冷却帯(スプレー冷却帯)におけ
る冷却を強化することによって、バルジングによる引抜
抵抗が低下した。これが、本発明に係る連続鋳造におけ
るバルジング抑制方法である。なお、引抜抵抗が一定値
を超えた場合に、連続鋳造機のアライメント不整と判断
し、例えば冷却を強化しても良い。これも本発明に係る
連続鋳造におけるバルジング抑制方法である。
鋼に対して測定した例であるが、引抜速度の増加と共
に、バルジングによる引抜抵抗は増加傾向を示している
のが判る。従って、このような際、引抜抵抗が一定値以
下となるように、二次冷却帯(スプレー冷却帯)におけ
る冷却を強化することによって、バルジングによる引抜
抵抗が低下した。これが、本発明に係る連続鋳造におけ
るバルジング抑制方法である。なお、引抜抵抗が一定値
を超えた場合に、連続鋳造機のアライメント不整と判断
し、例えば冷却を強化しても良い。これも本発明に係る
連続鋳造におけるバルジング抑制方法である。
【0030】このように、本発明方法によって、連続鋳
造におけるバルジングによる引抜抵抗を測定し、本発明
によってバルジングを抑制すれば、最大限の引抜速度で
鋳造を実施することができ、品質と生産性の向上を両立
させることができる。また、連続鋳造機のアライメント
についても、不整を早期に発見することができるので、
図4に示すように、内部品質悪化による欠陥発生率を低
減することができた。
造におけるバルジングによる引抜抵抗を測定し、本発明
によってバルジングを抑制すれば、最大限の引抜速度で
鋳造を実施することができ、品質と生産性の向上を両立
させることができる。また、連続鋳造機のアライメント
についても、不整を早期に発見することができるので、
図4に示すように、内部品質悪化による欠陥発生率を低
減することができた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特に垂直型連続鋳造機を用いた連続鋳造において、より
正確にバルジングによる引抜抵抗を測定でき、この測定
値に基づいて効果的にバルジングを抑制することができ
る。
特に垂直型連続鋳造機を用いた連続鋳造において、より
正確にバルジングによる引抜抵抗を測定でき、この測定
値に基づいて効果的にバルジングを抑制することができ
る。
【図1】本発明方法を説明する図である。
【図2】SUS 304 ステンレス鋼において、バル
ジングによる引抜抵抗を実際に測定した結果を示した図
である。
ジングによる引抜抵抗を実際に測定した結果を示した図
である。
【図3】SUS 403 ステンレス鋼において、バル
ジングによる引抜抵抗を実際に測定した結果と、この結
果に基づいてスプレー冷却を強化した場合の結果を示し
た図である。
ジングによる引抜抵抗を実際に測定した結果と、この結
果に基づいてスプレー冷却を強化した場合の結果を示し
た図である。
【図4】本発明を実施した場合と、実施しない場合の、
内部欠陥による格下比率を示した図である。
内部欠陥による格下比率を示した図である。
2 タンディッシュ 3 鋳型 4 駆動ロール 5 ピンチロール 6 トーチキャビン 7 スラブシート 8b 鋳片
Claims (3)
- 【請求項1】 垂直型連続鋳造機を用いた連続鋳造にお
いて、鋳片に作用する、鋳型内における引抜抵抗、駆動
ロールのトルクから計算する鋳片の引抜力、ピンチロー
ルのトルクから計算する鋳片の引抜力と、トーチキャビ
ンによる重力負荷と、スラブシートによる鋳片保持力
と、鋳片の自重を用いて、鋳片に作用する鉛直方向成分
を求め、力の釣り合いから、バルジングによる引抜抵抗
を測定することを特徴とする連続鋳造におけるバルジン
グによる引抜抵抗測定方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の測定方法により得られた
引抜抵抗が一定値以下となるように、引抜速度、冷却条
件、アライメント整備の内の少なくとも一つを調整する
ことを特徴とする連続鋳造におけるバルジング抑制方
法。 - 【請求項3】 請求項1記載の測定方法により得られた
引抜抵抗が一定値を超えた場合に、連続鋳造機のアライ
メント不整と判断し、引抜速度、冷却条件、アライメン
ト整備の内の少なくとも一つを調整することを特徴とす
る連続鋳造におけるバルジング抑制方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11090998A JP2000280052A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 連続鋳造におけるバルジングによる引抜抵抗測定方法及びバルジング抑制方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11090998A JP2000280052A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 連続鋳造におけるバルジングによる引抜抵抗測定方法及びバルジング抑制方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000280052A true JP2000280052A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=14014180
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11090998A Pending JP2000280052A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 連続鋳造におけるバルジングによる引抜抵抗測定方法及びバルジング抑制方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000280052A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101428194B1 (ko) * | 2012-10-04 | 2014-08-07 | 주식회사 포스코 | 연주기 세그먼트의 인발력을 균일하게 제어하기 위한 장치 및 방법 |
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1999
- 1999-03-31 JP JP11090998A patent/JP2000280052A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101428194B1 (ko) * | 2012-10-04 | 2014-08-07 | 주식회사 포스코 | 연주기 세그먼트의 인발력을 균일하게 제어하기 위한 장치 및 방법 |
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