JP2000280334A - 発泡成形品の製造方法及び成形品 - Google Patents
発泡成形品の製造方法及び成形品Info
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Abstract
肉厚均一性に優れた容器等の発泡成形品を安価に製造す
る方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂発泡シートを加熱
可塑化した後、該発泡シートを40℃以上に加熱した雄
雌嵌合の金型の間に設置し、両金型を型締めした後、雄
型及び雌型の両面より真空吸引して型内発泡させ、発泡
成形品を製造する。
Description
優れ、軽量且つ高剛性な発泡成形品を安価に提供しうる
製造方法、及びその方法により得られる発泡容器に関す
る。
の軽量性、断熱性等の特性を生かし、真空成形や圧空成
形に供することにより容器などの様々な立体成形品に使
用されている。しかし、通常の真空成形や圧空成形で
は、発泡セルが押し潰されて薄肉化するため、成形前の
原反シートが有する特性を容器で再現することは困難で
あった。また、所望の厚みの容器を得るためには発泡セ
ルの潰れを考慮して成形前の発泡シートを厚肉化する必
要が生じ、コストアップの要因となっていた。
型より両面真空吸引することにより発泡セルを押し潰さ
ずに所望の厚みの容器を得る方法が提案されているしか
しながら、単なる両面真空吸引のみの成形では、成形時
の伸びの大きい側壁部が薄肉化するのを抑制できず、肉
厚の均一な容器が得られないという問題があった。ま
た、金型内での発泡により容器の軽量性、断熱性は向上
するものの、軽量化に伴って剛性、強度は低下してしま
うという問題も内在していた。
事情のもとでなされたものであり、軽量性及び断熱性に
優れ、しかも剛性、強度が高く肉厚均一性に優れた容器
等の発泡成形品を安価に製造する方法を提供することを
課題とする。
た結果、成形時に金型/可塑化シート間の滑り性を向上
させることにより側壁部の薄肉化が抑制され肉厚が均一
化し、上記課題が解決されることを見出し、本発明に到
達した。
脂発泡シートを加熱可塑化した後、雄雌嵌合の金型より
両面真空吸引して成形する工程を含む発泡成形品の製造
方法において、前記雄雌金型を40℃以上に加熱して成
形することを特徴とする、発泡成形品の製造方法を提供
する。
面化されていることを特徴とする、前記発泡成形品の製
造方法を提供する。また、本発明は、前記雄雌金型の側
面に真空孔が設けられていることを特徴とする、前記発
泡成形品の製造方法を提供する。
吸引において、雄型側の真空吸引と雌型側の真空吸引の
時間に差を設けることを特徴とする、前記発泡成形品の
製造方法を提供する。
であることを特徴とする、前記発泡成形品の製造方法を
提供する。また、本発明は、発泡成形品のフランジ厚み
を、前記ポリオレフィン系樹脂発泡シートの厚みの3倍
以下とすることを特徴とする、前記発泡成形品の製造方
法を提供する。
脂発泡シートが、発泡層と非発泡層とを有する積層シー
トであることを特徴とする、前記発泡成形品の製造方法
を提供する。
レフィン系樹脂と充填剤とを配合した非発泡樹脂材料か
らなることを特徴とする、前記発泡成形品の製造方法を
提供する。
レフィン系樹脂と充填剤とを配合した非発泡樹脂材料か
らなる層と、ポリオレフィン系樹脂からなる層を含む積
層構造を有することを特徴とする、前記発泡成形品の製
造方法を提供する。
樹脂層とガスバリヤー層を含む積層構造を有することを
特徴とする、前記発泡成形品の製造方法を提供する。ま
た、本発明は、前記いずれかの方法により得られる発泡
容器を提供する。
する。 (1)両面真空成形法 本発明の製造方法は、ポリオレフィン系樹脂発泡シート
を加熱可塑化した後、雄雌嵌合の金型より両面真空吸引
する両面真空成形法による成形工程を含む。この両面真
空成形法の概略を図1〜図4に示す。
1対の金型から構成されている。まず、ポリオレフィン
系樹脂発泡シート1がヒーター2により加熱可塑化され
(図1)、開いた状態の両金型(雄型3及び雌型4)の
間に送り込まれる(図2)。
れる(図3;ここで、前記発泡シートは雄型に底部を、
雌型にフランジ部を把持されるため、側壁部が引き伸ば
されて薄肉化する)。型締めが完了し、所定の時間(真
空遅れ時間:成形を開始してから真空吸引を開始するま
での時間)が経過した後に、両金型すなわち雄型側及び
雌型側の両方から真空吸引が開始され、発泡シートは金
型クリアランス内で型内発泡する(図4;ここで、発泡
シート中のセル隔壁は厚み方向に引き伸ばされる)。
薄肉化するため、従来の方法では、両面真空吸引により
型内発泡をさせても側壁部を他部と同様に厚肉化し、成
形品に均一な厚み分布を付与させることは困難となる。
そこで、本発明の方法においては、発泡シートと金型と
の間の滑りを向上させることにより側壁部の薄肉化を最
小限に抑えることとしたものである。
金型との間の滑りを向上させるために、前記雄雌金型を
加熱し所定の温度になるよう温度調節(加熱温調)を行
うことを特徴としている。金型を加熱温調することで、
図3の状態において金型に接したシート部の冷却、固化
の進行を抑制できるため、型締め時に金型フランジ部あ
るいは底部に接するシートが側壁部に移動しやすくな
る。
もよく、特に制限されない。制御温度は40℃以上、好
ましくは40〜110℃、さらに好ましくは60〜90
℃である。金型温度が40℃未満では滑り性の向上が期
待できない。なお、雄型温度と雌型温度は、上記範囲内
であれば相互に同一でも異なっていてもよい。
調に加え、さらに金型表面を粗面化することで、発泡シ
ートと金型との間の滑りを向上させることができる。す
なわち、金型表面を粗面化すると、発泡シートと金型と
の間の接触面積が減少するため、図4までの型締め時の
発泡シート/金型間の滑り性が向上し、金型フランジ部
あるいは底部に接するシートが側壁部に移動し、側壁部
が薄肉化するのを防止することができる。金型表面の粗
度は、好ましくはショット粒度で60番〜200番であ
り、さらに好ましくは80番〜140番である。ショッ
ト粒度が60番を下回る場合は滑り性の向上が期待でき
ず、200番を上回る場合は製品の表面平滑性が悪化す
る恐れがある。金型を粗面化する方法としては、ブラス
トクリーニング、ピーニング等の公知の方法を用いるこ
とができる。
孔を設けることも好ましい。これは両面真空吸引におけ
る型内発泡時に側壁部の吸引効率を向上させるためであ
り、これにより成形品全体にわたって均一に真空吸引さ
れるため、側壁部の薄肉化が抑制され肉厚を均一にする
ことができる。金型側壁部の真空孔は、例えば図4にお
いては、真空孔の印のうち、丸印で囲んだものである。
ることが好ましい。真空孔が0.5mm未満では吸引効
率の向上効果が期待できない。一方、1.0mmより大
きい場合は、成形品に真空孔痕が残り外観を悪化させる
場合がある。また、吸引効率の観点から、真空孔の数
は、好ましくは側壁部5〜20cm2、より好ましくは
10〜15cm2につき1個である。
とすること、すなわち雄型側の真空吸引の開始時間と雌
型側の真空吸引の開始時間に差を設けることも好まし
い。これは、側壁の肉厚分布が雄雌両金型からの真空吸
引のタイミングに大きく影響し、雄雌同時に真空吸引を
開始する場合に比較して雄雌時間差吸引とすることで側
壁部の肉厚がコントロールし易くなるためである。ここ
で、側壁部肉厚を向上させる真空吸引開始のタイミング
として好ましいのは、少なくとも雌型側の真空吸引を雄
型側の真空吸引より早いタイミングで行うこと、具体的
には0<雄型の真空遅れ時間−雌型の真空遅れ時間≦1
(秒)であり、さらに好ましいのは0.1≦雄型の真空
遅れ時間−雌型の真空遅れ時間≦0.5(秒)である。
なお、真空遅れ時間とは、成形を開始した時点すなわち
金型の移動(型締め)を開始した時点から、真空吸引を
開始するまでの時間をいう。
ンスを向上させるために、両面真空吸引による型内発泡
倍率(=金型クリアランス/原反厚み)を3倍以下とす
る、すなわち両金型のクリアランスを前記発泡シートの
厚みの3倍以下とするのが好ましい。これは、型内発泡
倍率が増大するに従い厚み方向に伸張したセル隔壁が破
断し気泡破壊を生じることにより成形品の強度が著しく
低下する傾向にあるためである。よって、前記型内発泡
倍率が3倍を超えると、成形品の強度が低下する場合が
ある。
ジ部の肉厚を原反厚み(発泡シートの厚み)の3倍以下
とするのが好ましい。これは、フランジ部を原反の3倍
を越えて厚肉化させた場合、上述したのと同様に厚み方
向に伸張したセル隔壁が破断し気泡破壊を生じることに
より、フランジ強度が著しく低下する場合があるためで
ある。
形を行うことを特徴とするが、他の成形条件は従来公知
のものを適宜採用することができる。ポリオレフィン系
樹脂発泡シートを加熱可塑化する工程における前記発泡
シートの加熱温度は通常200〜400℃、好ましくは
220〜300℃程度である。
め圧は500〜4000kg程度である。さらに、真空
遅れ時間は通常0.5〜2秒であり、この範囲内で上記
の雄雌時間差吸引を行うのが好ましい。真空吸引時の真
空度は500mmHg以上程度である。
は、原反である発泡シートの発泡倍率と型内発泡倍率と
により決定されるが、好ましくは2.5〜10倍、より
好ましくは3〜6倍である。
構成する樹脂材料(以下、「ポリオレフィン系樹脂材
料」とする)は、ポリオレフィン系樹脂を主成分とす
る。ポリオレフィン系樹脂としては、低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンとプロピ
レンの共重合体、エチレン又はプロピレンと他のα−オ
レフィンとの共重合体、エチレンと酢酸ビニル、アクリ
ル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル
酸エステル、ビニルアルコール等との共重合体、これら
の混合物など、いずれであってもよい。前記α−オレフ
ィンとしては、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−
1、4−メチルペンテン−1等が例示できる。また、共
重合体はランダム共重合体及びブロック共重合体のいず
れでもよい。
ックス(JIS−K6758:230℃−2.16kg
荷重)は0.1〜10g/10分が好ましい。また、密
度は特に限定されないが、好ましくは0.90〜0.9
5g/cm3である。
樹脂に加え、必要に応じて各種充填剤、酸化防止剤、耐
候剤、遮光剤、熱老化防止剤、帯電防止剤、結晶核剤、
可塑剤、難燃剤、着色剤等、及び脂肪酸金属塩、脂肪酸
アミド等のスリップ剤、メヤニ防止剤等を適量配合して
もかまわない。
リオレフィン系樹脂材料から構成される。発泡シートの
発泡倍率は1.5倍以上、好ましくは2.0〜6.0倍
である。また、発泡シートの厚みは0.3〜3.0mm
が好ましい。
法で製造してもよいが、好ましい製造方法としては、上
記ポリオレフィン系樹脂材料と発泡剤とを配合し、ダイ
スよりシート状に溶融押出しする方法が挙げられる。
により分解してガスを発生する化学発泡剤では、アゾジ
カルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、ジアゾ
アミノベンゼン、N,N’−ジニトロソペンタメチレン
テトラミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロ
テレフタルアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジド,p
−トルエンスルホニルヒドラジド、p,p’−オキシビ
スベンゼンスルホニルヒドラジド、ベンゼンスルホニル
カルバジド、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩、クエン酸
ナトリウム等の有機酸塩等が、加熱と圧力制御によりガ
ス化する物理発泡剤では、プロパン、ブタン、ペンタ
ン、ジクロロジフルオロメタン、ジクロロモノフルオロ
メタン、トリクロロモノフルオロメタン、メタノール、
エタノール、水等が挙げられ、これらは単独又は2種以
上混合して用いられる。
オレフィン系樹脂材料100重量部に対し1.0〜5.
0重量部である。尚、これらの発泡剤と通常使用される
発泡助剤、発泡核剤、架橋剤等を併用してもよい。
とは公知の方法により適宜混練された後、ダイスからシ
ート状に押し出され、ポリオレフィン系樹脂発泡シート
が形成される。溶融温度、樹脂温度は通常の発泡シート
成形に適用される条件を適用することができる。
熱性等を効果的に高めるために、原反であるポリオレフ
ィン系樹脂発泡シートとして、発泡層と非発泡層とを有
する発泡積層シートを用いるのが好ましい。前記発泡シ
ートがかかる多層構造をとる場合、容器成形時の両面真
空吸引によりセル隔壁が破断して気泡破壊を生じても、
容器の強度、剛性を非発泡層により補うことができるた
め、加熱可塑化した発泡シートを両面真空吸引により金
型内で高倍率に発泡させても発泡層単体の容器に見られ
るような剛性、強度の低下は殆どない。
物性を損なうことなく同一厚みの成形品を得る際にも発
泡層単体の成形品に比べて成形前の原反シート厚みを薄
肉化することができるため、多層発泡成形品は製造コス
トを低減することができる。また、原反発泡シートを薄
肉化することにより金型内での発泡倍率も上がることか
ら、剛性、強度を損なわずに軽量、断熱性が更に優れた
成形品を得ることができる。
「非発泡樹脂材料」とする)は特に限定されないが、好
ましくはポリオレフィン系樹脂を主体とするものであ
り、具体的には、前記ポリオレフィン系樹脂材料と同様
に、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレンまたはプロピレンと他のα−オレフィンと
の共重合体、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸、アク
リル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステ
ル、ビニルアルコール等との共重合体、これらの混合物
等から選ばれる。共重合体はランダム共重合体及びブロ
ック共重合体のいずれでもよい。また発泡層を構成する
ポリオレフィン系樹脂材料と同一であっても異なってい
てもよい。
前記ポリオレフィン系樹脂と充填剤とを配合してなる樹
脂組成物である。充填剤を配合することにより、発泡状
態の調整、および発泡シート並びに容器の剛性、耐熱性
の向上に効果がある。
は、前記ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して5
〜400重量部、好ましくは10〜100重量部であ
る。5重量部未満であると、発泡容器全体としての剛
性、耐熱性の向上は少なく、逆に400重量部を超える
と軽量化の達成が困難となる場合がある。
カ、タルク、マイカ、クレー等の天然系、及び炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム等の水酸
化物、珪酸ナトリウム、珪酸カルシウム等の珪酸塩、酸
化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、アル
ミナ、ゼオライト等の酸化物、リン酸アルミニウム、硫
酸バリウム等の塩類、カーボンブラック、グラファイト
等が、有機粉体系では、フェノール樹脂粉、エボナイト
粉等が、繊維系では、各種ガラス、パルプ、アスベス
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロ
エチレン、ポリアミド等が挙げられ、単独または2種以
上混合して用いてもよい。
リオレフィン系樹脂をポリオレフィンとの接着性樹脂と
共に非発泡層としてもよい。この場合、用いられる非ポ
リオレフィン系樹脂としては、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン等のポリ
アミド樹脂、アクリル酸メチル−ブタジエン共重合体等
が挙げられる。
料からなる層と他の層との積層体であってもよい。例え
ば、上記非発泡樹脂材料からなる層に、必要に応じて接
着性樹脂層を介して上述したような非ポリオレフィン系
樹脂が積層され非発泡層を形成していてもよい。
してポリオレフィン系樹脂と充填剤とを配合した樹脂組
成物を用い、かかる樹脂組成物層と、ポリオレフィン系
樹脂からなる層とを含む積層体であってもよい。この場
合の樹脂組成物層とともに積層されるポリオレフィン系
樹脂層を構成するポリオレフィン系樹脂としては、本発
明の発泡シートを構成する前記ポリオレフィン系樹脂材
料として使用できるポリオレフィン系樹脂として挙げた
もののなかから選択して用いることができる。
樹脂材料からなる層以外の層として接着性樹脂層とガス
バリヤー層とを含む積層構造をとることもできる。接着
性樹脂層を構成する樹脂材料としては、接着層を構成す
る接着性樹脂としては、アクリル酸変性ポリオレフィ
ン、無水マレイン酸変性ポリオレフィン等の酸変性ポリ
オレフィン、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エ
チレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸
共重合体等の酸共重合体等が挙げられる。ガスバリヤー
層を構成する樹脂材料としては、エチレン−ビニルアル
コール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン等のポ
リアミド系樹脂、アクリル酸メチル−ブタジエン共重合
体等が挙げられる。
が発泡層と非発泡層とを有する発泡積層シートである場
合、その層構成は、発泡層と該発泡層に接する非発泡層
とを含む2以上の層からなるもので有れば特に限定され
ないが、好ましくは発泡層の両面に非発泡層を積層した
3層構造が挙げられる。また、更に必要に応じて、非発
泡層の外側の片面あるいは両面に、非発泡層の材質と同
様のポリオレフィン系樹脂から選択される樹脂材料より
なるスキン層が積層されていてもよく、必要とされる品
質(例えば光沢、表面加飾、防汚、熱シール性等)に合
わせて選択することができる。
好ましくは10〜50%、より好ましくは20〜30%
である。10%未満では発泡成形品の剛性及び耐熱性の
向上効果が小さく、50%を超えると軽量化の達成が困
難となる。
は、上記ポリオレフィン系樹脂材料と発泡剤との混合物
と、発泡剤を含まない非発泡樹脂材料とを、ダイスより
シート状に溶融押出して、発泡層とそれに接する非発泡
層とを形成させる工程を含む方法を挙げることができ
る。
法は、ダイスより押出される前に前記した各層を形成す
る樹脂材料を溶融状態で積層する方法であれば、いずれ
でもよい。一般的には、両材料をそれぞれの押出機で溶
融混練した後にダイス内で積層するマルチマニホールド
方式や、ダイスに流入させる前に積層するフィードブロ
ック方式(コンバイニングアダプター方式)等であれば
よい。
せる場合は、ドライラミネート法、ウェットラミネート
法、押出ラミネート法、共押出法、プレス法等の通常適
応される積層方法によればよい。
れるポリオレフィン系樹脂発泡シートを用い、上述した
両面真空成形により実施することができる。
ことができる。発泡容器の用途としては、カップ麺等に
用いられる丼型容器、ミートトレイ等の食品トレイ等が
挙げられる。
施例及び比較例における各種物性の測定方法及び評価方
法は以下の通りである。
スして光学顕微鏡で観察、写真撮影し、以下の基準で評
価した。 ◎:セル隔壁の破断が殆どない ○:セル隔壁がわずかに破断 △:大半のセル隔壁が破断
nの条件下で容器座屈(圧縮)強度試験を行い容器強度
(=座屈強度)を算出した。
に、容器を図6のように設置して変形速度=10mm/
minの条件下で試験を行い、容器が15mm変形した
点をフランジ強度として算出した。
温度の経時変化を接触式樹脂温度計にて測定した。前記
の測定における外壁の最高温度を容器の断熱特性の尺度
とした。
体(日本ポリケム(株)製、商品名「EC7」;メルト
インデックス1.5g/10分)100重量部と、発泡
剤(三菱化学(株)製、商品名「ファインブローS20
N」)5重量部との溶融混合物を、Tダイを介して成形
し、発泡倍率2.0倍、厚み1.5mmのポリプロピレ
ン樹脂発泡シートを得た。得られた発泡シートを用い、
両面真空成形により金型温度60℃、金型クリアランス
2.0mm、フランジ部厚み1.5mmとして、容器の
成形を行った。得られた容器の発泡倍率は2.7倍であ
る。その他の成形条件、及び各種物性の測定結果並びに
評価結果を表1に示す。
(比較例1)では側壁厚みを十分付与することができな
いが、実施例1〜4では側壁厚みは所定のクリアランス
に達しており容器強度も向上しているのが確認できる。
また実施例1〜4を組み合わせること(実施例5)によ
り発泡セル状態はさらに向上するため、良好な断熱特性
を付与することができる。
真空成形により金型クリアランス3.5mm、フランジ
部厚み1.5mmとして、以下の条件で容器の成形を行
った。 (成形条件) ・使用金型:表面粗面化(ショット粒度#100番)、
側壁真空孔有り(雄雌金型底面より高さ25mmの位置
に等間隔で12個) ・金型温度:65℃ ・雄型真空遅れ−雌型真空遅れ=0.2秒
る。このものの発泡セル状態は良好(○:セル隔壁がわ
ずかに破断)であり、容器強度は10.0kgf、フラ
ンジ強度は0.45kgfであった。この結果から明ら
かなように、金型クリアランス及びフランジ厚みが原反
厚みの3倍以下の場合は発泡セル隔壁の破断による気泡
破壊がなく、高い容器強度が得られる。各種物性の測定
結果並びに評価結果を表2に示す。
実施例6と同様の条件の下、発泡層の型内発泡倍率が
3.0倍または3.5倍となるよう金型クリアランスを
調整して容器成形を行った。結果を表3に示す。
を用いた発泡容器は、軽量性と剛性のバランスにおいて
優れており、さらに発泡層に気泡破壊の生じるような成
形領域においても、軽量/剛性バランスに優れた容器を
得ることが可能である。
除したもの(比強度=容器強度/密度)であり、軽量性
と剛性とのバランスの尺度である。比強度は高いほど優
れている。また、表3中の層構成の欄に表記された各略
称は以下の通りである。 ・発泡PP:実施例1のポリオレフィン系樹脂発泡シー
トに用いたものと同じ樹脂材料 ・PP:ポリオレフィン系樹脂材料[ホモポリプロピレ
ン(日本ポリケム(株)製、商品名「FY6C」;メル
トインデックス2.5g/10分)] ・複合PP:充填剤含有ポリプロピレン系樹脂材料[プ
ロピレンブロック共重合体(日本ポリケム(株)製、商
品名「EC9」;メルトインデックス0.5g/10
分)70重量%と、充填剤(タルク)30重量%とを配
合してなる樹脂組成物] バリヤ:ガスバリヤー層(エチレン−ビニルアルコール
共重合体;クラレ(株)製、商品名「エバールEP J
1022」) 接着層:接着性樹脂層(酸変性ポリオレフィン;三菱化
学(株)製、商品名「モディックAP P513V」)
発泡シートの両面真空成形時の金型と発泡シートとの間
の滑りを向上させることにより、肉厚の均一な成形品が
得られる。さらに、側壁部の真空吸引効率を向上させる
ことにより、さらに肉厚の均一性が向上する。また、フ
ランジ部厚みや型内発泡倍率を所定範囲内とすることに
より、さらに容器強度の低下を抑えることができる。ま
た、原反として所定の層構成を有する発泡積層シートを
用いることにより、さらに容器の剛性と軽量性等の物性
バランスに優れた成形品を得ることができる。かかる発
泡成形品はカップ麺等に用いられる丼型容器、食品トレ
ー等の発泡容器として好適に用いることができる。
系樹脂発泡シートを加熱可塑化する工程を示す図であ
る。
系樹脂発泡シートを開いた状態の雄雌両金型の間に設置
する工程を示す図である。
締めを開始したときの状態を表す図である。
締めを完了したのち真空吸引を行って型内発泡させる工
程を示す図である。
ある。
を示す概略図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂発泡シートを加熱
可塑化した後、雄雌嵌合の金型より両面真空吸引して成
形する工程を含む発泡成形品の製造方法において、前記
雄雌金型を40℃以上に加熱して成形することを特徴と
する、発泡成形品の製造方法。 - 【請求項2】 前記雄雌金型の表面が粗面化されている
ことを特徴とする、請求項1記載の発泡成形品の製造方
法。 - 【請求項3】 前記雄雌金型の側面に真空孔が設けられ
ていることを特徴とする、請求項1又は2記載の発泡成
形品の製造方法。 - 【請求項4】 前記雄雌金型の両面真空吸引において、
雄型側の真空吸引と雌型側の真空吸引の時間に差を設け
ることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の
発泡成形品の製造方法。 - 【請求項5】 型内発泡倍率が3倍以下であることを特
徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の発泡成形品
の製造方法。 - 【請求項6】 発泡成形品のフランジ厚みを、前記ポリ
オレフィン系樹脂発泡シートの厚みの3倍以下とするこ
とを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の発泡
成形品の製造方法。 - 【請求項7】 前記ポリオレフィン系樹脂発泡シート
が、発泡層と非発泡層とを有する積層シートであること
を特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の発泡成
形品の製造方法。 - 【請求項8】 前記非発泡層が、ポリオレフィン系樹脂
と充填剤とを配合した非発泡樹脂材料からなることを特
徴とする、請求項7記載の発泡成形品の製造方法。 - 【請求項9】 前記非発泡層が、ポリオレフィン系樹脂
と充填剤とを配合した非発泡樹脂材料からなる層と、ポ
リオレフィン系樹脂からなる層を含む積層構造を有する
ことを特徴とする、請求項7記載の発泡成形品の製造方
法。 - 【請求項10】 前記非発泡層が、接着性樹脂層とガス
バリヤー層を含む積層構造を有することを特徴とする、
請求項7〜9のいずれかに記載の発泡成形品の製造方
法。 - 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の方
法により得られる発泡容器。
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