JP2000280428A - カード用基材 - Google Patents

カード用基材

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JP2000280428A
JP2000280428A JP11088191A JP8819199A JP2000280428A JP 2000280428 A JP2000280428 A JP 2000280428A JP 11088191 A JP11088191 A JP 11088191A JP 8819199 A JP8819199 A JP 8819199A JP 2000280428 A JP2000280428 A JP 2000280428A
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JP11088191A
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English (en)
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Shigemi Seki
重己 関
Takashi Mimura
尚 三村
Hisashi Owatari
寿士 大渡
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加工性及び耐擦傷性、平滑性、白色度、色目、
隠蔽性等に優れるカード用基材を提供すること。 【解決手段】モース硬度が5未満の無機微粒子を主に含
有してなるポリエステル層(A)の少なくとも一方の最
表層に、少なくともモース硬度が5以上の無機微粒子を
主に含有してなるポリエステル層(B)が積層された構
成からなり、該ポリエステル層(A)のボイド率が5〜
30%であって、該ポリエステル層(B)の中心線平均
粗さRaが0.3μm以下であることを特徴とするカー
ド用基材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード用基材に関
するものである。さらに詳しくは、積層構成を有し、加
工性や耐擦傷性、白色度等に優れたカード用基材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】テレホンカードを始めとして、種々のカ
ードが市場を賑わしており、これらのカード用基材とし
ては、従来より無機微粒子を含有せしめた白色ポリエス
テルフィルムが広く適用されている。中でも、より機能
性を付与したカード用基材として、該白色ポリエステル
フィルム自体を複層構成とし、さらに表層部に特定の無
機微粒子を含有させた基材は、特性として耐スクラッチ
性等が改善されることが知られている。このようなカー
ド用基材としては、例えば特開平8−138231号公
報、特開平10−95864号公報等が開示されてい
る。
【0003】また、カード用基材として、ポリエステル
樹脂に該樹脂とは非相溶の熱可塑性樹脂を含有させた白
色ポリエステルフィルムを用いることも知られている。
このようなカード用基材としては、例えば特開昭63−
168441号公報等に開示されていものが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カード用基材においては、カードサイズに断裁や打ち抜
きしたり、孔あけしたりする加工工程において、これら
加工機の刃が短時間で痛み、フィルムのカット性が不良
となる問題が起きやすかった。
【0005】また、ポリエステル樹脂及び該樹脂とは非
相溶の熱可塑性樹脂からなるカード用基材は、白色性と
軽量化が可能である反面、フィルム内部に形成される微
細な空洞が原因で無機微粒子を含有させた基材に比較し
て、基材の表面強度が低下し表面が剥離したり、基材自
体の強度が低下し折れ曲がりやすくなったり、破れた
り、さらには、耐熱性や寸法安定性に劣る等の問題が起
きやすかった。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決し、
優れた加工性を保持し、しかも優れた耐擦傷性、平滑
性、白色度等を有するカード用基材を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明のカード用基材は、モース硬度が5未満の無機微粒子
を主に含有してなるポリエステル層(A)(以下、A層
という)の少なくとも一方の最表層に、少なくともモー
ス硬度が5以上の無機微粒子を主に含有してなるポリエ
ステル層(B)(以下、B層という)が積層された構成
からなり、該A層のボイド率が5〜30%であって、該
B層の中心線平均粗さRaが0.3μm以下であること
を特徴とするカード用基材である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、A層中のボイド
とは、無機微粒子の添加あるいはその添加物の延伸配向
等によって形成せしめられている無数の微細な気泡のこ
とをいう。このような微細な気泡がフィルム内部に散在
することによって、光の散乱効果が増し、白色度や隠蔽
性がよりよくなったり、軽量化が図れたりするものであ
る。
【0009】本発明においては、A層中のボイド率が5
〜30%である必要がある。好ましくは製膜性等から8
〜28%であり、さらに好ましくは後加工性等の点から
10〜25%の範囲である。ボイド率が5未満では、断
裁あるいは打ち抜き等の加工時、加工機の刃の損傷が早
まり好ましくない。一方、ボイド率が30%を越える
と、特に延伸時にフィルム破れを生じやすく好ましくな
い。
【0010】本発明において、ポリエステルとは、ジオ
ールとジカルボン酸とから縮重合によって得られるポリ
マーであり、ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジ
ピン酸、セバシン酸等で代表されるものであり、またジ
オールとは、エチレングリコール、トリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、シクロヘキサンジメ
タノール等で代表されるものである。具体的には、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−p−
オキシベンゾエート、ポリ−1,4−シクロヘキシレン
ジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレンジカルボキシレート等を使用することができ
る。本発明の場合、特にポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレートが好ましい。
【0011】もちろん、これらのポリエステルは、ホモ
ポリエステルであっても、コポリエステルであってもよ
く、また、このポリエステルの中には、必要に応じて、
本発明の効果が損なわれない量で適宜な添加剤、例えば
耐熱安定剤、耐酸化安定剤、耐侯安定剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、染料、分散剤、カップリング剤等が配
合されていてもよい。
【0012】本発明に用いられるポリエステルとして
は、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。ポリエチ
レンテレフタレートフィルムは耐水性、耐久性、耐薬品
性等に優れているものである。
【0013】本発明においては、A層の少なくとも一方
の最表層にB層を設けるのであるが、この場合、各層の
ポリエステルは同一組成であっても、異なった組成であ
ってもよい。特に、各層が異なった組成、例えばA層が
ホモポリエステルでB層がコポリエステルからなる場
合、易接着性等の特性が得られるのでより好ましい。ま
た、A層がポリエチレンテレフタレートでB層がポリエ
チレンナフタレートの場合、耐候性、剛性等の向上効果
が得られるので好ましい。
【0014】本発明においては、A層を構成する無機微
粒子はモース硬度が5未満、好ましくは4未満である必
要がある。無機微粒子のモース硬度が5以上では断裁あ
るいは打ち抜き等の加工時、加工機の刃の損傷が早まり
好ましくない。
【0015】本発明において、モース硬度が5未満の無
機微粒子としては、特に限定されるものではないが、例
えば炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、
フッ化カルシウム、タルク、カオリン等を用いることが
できる。無機微粒子は1種類でもよく、2種類以上を混
合して用いてもよい。本発明では、特に白色度、ボイド
形成性等から炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の無機微
粒子の適用がより好ましい。また、無機微粒子は多孔質
や中空多孔質等の形態であってもよく、さらには、ボイ
ドの形成をより促進せしめるための表面処理や、樹脂に
対する分散性をよくするための表面処理が施されたもの
を用いてもよい。
【0016】前述無機微粒子の平均粒径は、0.1〜5
μmが好ましく、0.2〜3μmの範囲にあるものがよ
り好ましい。平均粒子径が0.1μm未満では延伸時に
ボイドができにくくなるため加工機の刃が損傷しやす
く、5μm越えるものはフィルム表面の平滑性が悪化し
やすい。また、無機微粒子の含有量は、特に限定されな
いが、5〜35重量%が好ましく、10〜25重量%の
範囲にあるものがより好ましい。含有量が5重量%未満
ではフィルムの白色度、隠蔽性等が不充分となり、逆に
35重量%以上では分散不良や延伸時にフィルム破れを
生じやすい。
【0017】本発明において、モース硬度が5未満の無
機微粒子を主に含有せしめたA層とは、該層中に含まれ
る全粒子量に対して前述無機微粒子が60重量%以上、
好ましくは80重量%以上、より好ましくは90重量%
以上であるものを指し、適宜、他の物質が添加されてい
てもよい。
【0018】本発明においては、B層を構成する無機微
粒子はモース硬度が5以上、好ましくは6以上である必
要がある。無機微粒子のモース硬度が5未満では加工工
程や各種カードとして使用したとき、耐スクラッチ性が
低下することから擦過傷が付きやすく好ましくない。
【0019】本発明において、モース硬度が5以上の無
機微粒子としては、特に限定されるものではないが、例
えば酸化チタン、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、炭化
ケイ素等を用いることができる。無機微粒子は1種類で
もよく、2種類以上を混合して用いてもよい。また、無
機微粒子は多孔質や中空多孔質等の形態であってもよ
く、さらには、樹脂に対する分散性をよくするための表
面処理が施されたものを用いてもよい。
【0020】本発明では、特に、カード用基材の白色度
やその色目等から酸化チタン微粒子の適用がより好まし
い。酸化チタン微粒子としては、製法等が種々開示され
ており、詳細には、例えば化学大辞典(共立出版
(株))などに説明されているルチル型、アナターゼ型
の微粒子を用いることができるが、中でも、白色度や分
散性、隠蔽性、耐候性等から好適なものを使用すること
が好ましい。
【0021】前述無機微粒子微粒子の平均粒子径は、
0.05〜1μmが好ましく、0.1〜0.7μmの範
囲にあるものがより好ましい。平均粒子径が0.05μ
m未満では均一分散化が難しく、1μmを越えるとフィ
ルム表面の平滑性が悪化しやすい。また、酸化チタン微
粒子の含有量は、特に限定されないが、5〜35重量%
が好ましく、10〜25重量%の範囲にあるものがより
好ましい。含有量が5重量%未満ではフィルムの白色
度、隠蔽性等が不充分であり、逆に35重量%以上では
分散不良や延伸時にフィルム破れを生じやすい。
【0022】本発明において、少なくともモース硬度が
5以上の無機微粒子を主に含有せしめたB層とは、該層
中に含まれる全粒子量に対して前述無機微粒子が60重
量%以上、好ましくは80重量%以上、より好ましくは
90重量%以上であるものを指し、適宜、他の物質が添
加されていてもよい。
【0023】本発明においては、カード用基材として、
より深みのある白色度や白さに対して微妙な色合いが必
要とされる場合、B層にA層の無機微粒子が、あるいは
A層にB層の無機微粒子が全粒子量に対して3重量%以
下、好ましくは1重量%以下の量で含有されていてもよ
い。
【0024】本発明では、各層に添加する微粒子以外に
もポリエステルの重縮合反応系で触媒残渣とリン化合物
との反応により析出した微粒子を併用することもでき
る。析出微粒子は、例えばカルシウム、リチウム及びリ
ン化合物からなるもの、またはカルシウム、マグネシウ
ム及びリン化合物からなるもの等を用いることができ
る。これらの粒子の含有量はポリエステル100重量部
に対して0.05〜1重量部であることが好ましい。
【0025】本発明のカード用基材は、B層の中心線平
均粗さRaが0.3μm以下である必要がある。好まし
くは実用性などから0.2μm以下であり、さらに好ま
しくは0.1μm以下である。中心線平均粗さRaが
0.3μmを越えると、フィルム表面の平滑性が悪化す
ることから耐スクラッチ性や印刷性等の低下を生じやす
い。
【0026】本発明では、本発明のカード用基材に、よ
り鮮明な白色性や青味を呈した高級なイメージの色目を
与えるためにA層、B層の少なくとも一方の層に蛍光増
白剤を含有せしめることが好ましい。
【0027】本発明において、蛍光増白剤とは、太陽光
中や人工光中の紫外線を吸収し、これを紫〜青色の可視
光線に変え輻射する機能を保持し、その蛍光作用により
高分子物質の明度を低下させることなく白度を助長させ
る化合物をいうものである。かかる蛍光増白剤として
は、例えば、商品名“ユビテック”(チバガイギー
社)、“OB−1”(イーストマン社)、“TBO”
(住友精化(株))、“ケイコール”(日本曹達
(株))、“カヤライト”(日本化薬(株))、“リュ
ーコプア”EGM(クライアントジャパン(株))等を
用いることができる。蛍光増白剤は、特に限定されるも
のではなく、単独で使用するか、場合によっては2種以
上の併用であってもよいが、本発明では、特に耐熱性に
優れ、前述ポリエステルとの相溶性がよく均一分散でき
るとともに、着色が少なく、樹脂に悪影響を及ぼさない
ものを用いることが望ましい。
【0028】本発明においては、各層に蛍光増白剤を含
有せしめるが、その含有量は、特に限定されないが、
0.005〜1重量%が好ましく、0.05〜0.5重
量%の範囲にあるものがより好ましい。含有量が0.0
05重量%未満では十分な増白効果が得られにくく、1
重量%を越えるものは均一分散性や白色度等が低下しや
すい。
【0029】本発明においては、カード用基材の厚み
は、特に限定されないが、通常50〜500μmが好ま
しく、より好ましくは75〜300μm程度の範囲にあ
るものが基材としての実用面での取扱性に優れるので好
ましい。また、積層するB層の厚みは、0.5〜50μ
mが好ましく、1〜30μmの範囲にあるものが白色度
や隠蔽性等の点からより好ましい。
【0030】また、本発明のカード用基材は、美しい白
さによる高鮮明な印刷性を得るために、B層の白色度は
80〜120%が好ましく、より好ましくは85〜11
0%の範囲である。白色度が80%未満では、白さが不
足し、くすみ感の目立っ白さとなるので好ましくなく、
120%を越える白色度を出す場合には粒子の多量添加
やボイドを多量に形成させる必要があり、表面の平滑性
が損なわれたり、フィルム強度の低下が起こる場合があ
る。
【0031】また、本発明のカード用基材の光学濃度
は、0.8以上であることが好ましい。さらに好ましく
は、1以上である。光学濃度が0.8以上であれば、フ
ィルムの裏側が透けて見えにくく、所望の隠蔽性が確保
できるので好ましい。
【0032】また、本発明のカード用基材は、色差計に
よって求めたB層の色調b値が2〜−5、好ましくは0
〜−4の範囲にあるのがより白さが鮮明となるので好ま
しい。色調b値が2より大きかったり、−5より小さい
場合には見かけの白さが不足し、印刷を施したとき色調
の鮮明性が低下しやすい。
【0033】また、本発明のカード用基材は、前述した
A層の少なくとも一方の最表層に、B層を積層してなる
ものであるが、特に、その構成としてA層の両面にB層
を積層し、3層構成としたものが白色度や隠蔽性、耐ス
クラッチ性等の特性や実用性の点から望ましい。
【0034】本発明のカード用基材は、必要に応じて、
各層の表面にコロナ放電処理やプラズマ処理、易接着コ
ーティング、帯電防止コーティング、表面硬度化処理等
の各種表面処理を施してもよい。また、インキを受容す
る層や金属蒸着層等を設けてもよい。さらには、紙等の
他の素材と貼り合わせて使用してもよい。
【0035】次に、本発明のカード用基材の製造方法に
ついて、いくつかの例を説明するが、かかる例のみに限
定されるものではない。
【0036】主押出機(A)と副押出機(B)を有する
複合製膜装置において、A層として、ポリエステル樹脂
のチップと、モース硬度が5未満の無機微粒子を混合し
充分に真空乾燥した後に、270〜300℃に加熱され
た主押出機(A)に供給する。 また、B層を積層する
ため、別に乾燥したポリエステル樹脂のチップ及びモー
ス硬度が5以上の無機微粒子を混合し十分に真空乾燥し
た後に、270〜300℃に加熱された副押出機(B)
に供給し、それぞれの溶融体をポリマー流路内あるいは
Tダイ複合口金内で押出機(B)のポリマーが押出機
(A)のポリマーの表層あるいは両表層にくるように積
層する。また、蛍光増白剤は必要に応じてマスターチッ
プとして主押出機(A)及び/または副押出機(B)に
併用する。
【0037】この溶融されたシートを、表面温度10〜
60℃に冷却されたドラム上で静電気で密着冷却固化
し、未延伸の複合フィルムを作製する。該未延伸複合フ
ィルムを80〜120℃に加熱したロール群に導き、長
手方向に2〜5倍延伸し、20〜30℃のロール群で冷
却する。
【0038】続いて長手方向に延伸したフィルムの両端
をクリップで把持しながらテンターに導き90〜140
℃に加熱した雰囲気中で長手方向に垂直な方向に横延伸
する。
【0039】延伸倍率は、縦、横それぞれ2〜5倍に延
伸するが、その面積倍率(縦延伸倍率×横延伸倍率)は
6〜20倍であることが好ましい。面積倍率が6倍未満
であると得られるフィルムの白さが不十分となり、逆に
20倍を越えると延伸時に破れを生じやすくなる傾向が
ある。
【0040】こうして得られた二軸延伸フィルムの平面
性、寸法安定性を付与するために、テンター内で150
〜230℃の熱固定を行い、均一に徐冷後、室温まで冷
やして巻き取り、本発明のカード用基材を得ることがで
きる。
【0041】
【特性の測定方法および評価方法】本発明の特性値は、
次の評価方法、評価基準による。 (1)粒子の平均粒子径 粒子をエタノール中に分散させ、遠心沈降式粒度分布測
定装置((株)堀場製作所製CAPA4500)を用い
て測定し、体積平均径を算出し平均粒子径とした。 (2)白色度 JIS−L−1015に準じて、島津製作所(株)製U
V−2600用いて波長450nm及び550nmにお
けるB層面の反射率をそれぞれB%、G%としたとき、
白色度(%)=4B−3Gで表わす。 (3)色調 フィルムの表面色を日本電色工業(株)製色差計ND−
6Bを用いて、B層面を測定し、得られたb値で判定す
る。 (4)隠蔽性 光学濃度で求め、光学濃度計(マクベス社製 TR92
7)を用いて測定し、以下の基準で隠蔽性を判定した。
なお、測定値が大きいほど、隠蔽性が高い。
【0042】 ○:光学濃度が0.8以上 △:光学濃度が0.5以上0.8未満 ×:光学濃度が0.5以下 (5)中心線平均粗さRa JIS−B−0601に基づき、三次元粗さ計((株)
小坂研究所製SE−3AK)を用いて、B層面を測定し
た。なお、カットオフ値は0.8mmとした。 (6)ボイド率 フィルムの縦延伸方向(MD)に切った断面を走査型電
子顕微鏡で1000〜5000倍に拡大した写真を撮
り、A層のフィルムの断面写真(Sdm)を求める。ま
た、A層において、その写真のフィルム断面内の全ての
空隙部分をイメージアナライザーにかけ、空隙に相当す
る面積を合計(Svm)とした。これより、空隙断面積
分率(Vvm)を求め、ボイド率とした。
【0043】Vvm=Svm/Sdm 同様にフィルムの横延伸方向(TD)に切った断面につ
いても空隙断面積分率(Vvt)を求め、ボイド形成率
とした。
【0044】Vvm及びVvtの大きい方の値を、その
試料のボイド率とする。 (7)加工性 CSK(株)製孔あけ加工機テレパンチM−20型を用
い、かかる加工機の刃の痛みによってフィルムのカット
性が不良(目視による観察でカット部にノツチや歪みが
入る)となる孔あけ回数で、以下の基準で判定を行っ
た。
【0045】 ○:40万回以上 △:20万回以上40万回未満 ×:20万回未満 (8)耐擦傷性 学振式摩耗試験機(大栄科学精器製作所製)を用いて、
B層面上を、綿布で250gの荷重下、5往復擦り、そ
の表面状態を目視で観察し、次の基準で判定を行った。
【0046】 傷がない :5点 傷が少ない :3点 傷が多い :1点 各点の間を4点、2点とし、3点以上は実用上支障ない
レベルである。 (9)印刷性 フィルム表面上をコロナ放電処理し、以下の塗材を、乾
燥後の厚みが0.1μmとなるようグラビヤコーターで
塗布し、120℃で2分間乾燥せさ、インキ受容層を形
成した。
【0047】[塗材] ワックス系組成物(A):アクリル酸−酢酸ビニル−エ
チレン共重合ワックス水分散体 帯電防止剤(B):予め水酸化カリウムで中和したアシ
ッドホスホオキシ(ポリオキシエチレングリコール)モ
ノメタクリレート(オキシエチレングリコールの繰り返
し単位数n=5)/ブチルアクリレート/アクリル酸を
70/25/5(重量%)の比率で乳化重合させた分子
量約15万のリン酸系導電性ポリマー水分散体 添加粒子(C):平均粒径0.3μmのシリカ 界面活性剤(D):フッ素系界面活性剤 (A)/(B)を固形分重量比70/30で混合し、水
で希釈して固形分濃度1重量%としたものに、(C)を
固形分に対して4重量%、(D)を塗液の全重量に対し
て0.05重量%添加して混合した。
【0048】次に、カラープリンター(セイコー電子工
業(株)製Professional Color P
oint 2)及び熱転写インクリボン(セイコー・ア
イ・サプライ(株)製CH705)を用いて、上記で得
られたインキ受容層上にテストパターンを印刷した。得
られた転写画像を目視で鮮明さ及びコントラストの程度
を下記の5段階で判定し、評価した。
【0049】
【0050】
【実施例】本発明を以下の実施例、比較例を用いて説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0051】実施例1、実施例2 A層を形成するために、ポリエチレンテレフタレートの
チップに対して、平均粒子径1μmの炭酸カルシウム微
粒子を14重量%添加した原料を混合し180℃で3時
間乾燥した後に、押出機(A)に供給し、常法により2
85℃で溶融してTダイ複合口金に導入した。
【0052】一方、B層を形成するために上述ポリエチ
レンテレフタレートのチップに、平均粒子径0.2μm
のアナターゼ型酸化チタン微粒子を13重量%及び蛍光
増白剤“OB−1”(イーストマン社製)を0.15重
量%添加した原料を180℃で3時間乾燥し後に、押出
機(B)に供給し、常法により285℃で溶融してTダ
イ複合層口金内に導入し、A層の片表面(実施例1)及
び両表層(実施例2)に積層して、該溶融体シートを表
面温度25℃に保たれた冷却ドラム上に静電荷法で密着
冷却固化させた。続いて、該未延伸フィルムを常法に従
い長手方向には95℃に加熱されたロール群を用いて
3.2倍延伸し、25℃のロール群で冷却した。さらに
該延伸フィルムをテンターに導き100℃に加熱された
雰囲気中で長手に垂直な方向に3.2倍延伸した。その
後テンター内で220℃の熱固定を行い均一に徐冷後巻
き取り、A層/B層が195/5μm(実施例1)、B
層/A層/B層が5μm/190μm/5μm(実施例
2)の構成としたカード用基材を得た。
【0053】かくして得られたカード用基材の特性は、
表1の通りであり、加工性や耐擦傷性、平滑性、白色
度、隠蔽性、印刷性等に優れたものであった。
【0054】実施例3〜5、比較例1〜3 無機微粒子の種類及び添加濃度、さらには延伸倍率を変
え、あとは実施例2と同様の方法でカード用基材を得
た。これらの特性を評価し、その結果をまとめて表1に
示す。すなわち、無機微粒子のモース硬度やA層中のボ
イド率、さらにはB層の中心線平均粗さRaを本発明の
範囲内に保つことにより、各特性に優れるカード用基材
が得られることがわかる。
【0055】実施例6 実施例2に基づき、実施例2の押出機(B)に供給する
原料として、さらに、酸化チタン微粒子以外の無機微粒
子として、平均二次粒子径2.5μmの酸化ケイ素“サ
イロイド”72(富士シリアル(株)製)を0.4重量
%添加したものを用いた他は、実施例2と同一手法でカ
ード用基材を得た。カード用基材の特性は、表2に示し
た如く各特性に優れていると共に、基材表面は独特の色
合いで、落ち着いた感じの白さであった。
【0056】比較例4 実施例3に基づき、実施例3の押出機(B)に供給する
原料として、平均粒径1.1μmの炭酸カルシウムを1
4重量%添加したものを用いた他は、実施例3と同一手
法でカード用基材を得た。カード用基材の特性は、表2
に示した如く耐擦傷が劣るものであった。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】本発明のカード用基材は、特定の硬度の
無機微粒子を含有し、しかも、特定のボイド率を有する
層の最表層に、さらに、特定の硬度の無機微粒子を含有
し特定の表面粗度を有する層を積層せしめたので、軽量
化が図れると共に打ち抜き加工性や耐擦傷性に優れてい
る。
【0060】さらに、同様の理由で、本発明のカード用
基材は、色調b値の小さい青味を呈した高白色性のもの
が得られるので、高級なイメージを与えることができ
る。また、優れた遮光性も兼備しているので透過光が少
なくきれいな白色性を発現させることができるので、鮮
明な印刷画像が形成できる。
【0061】本発明のカード用基材は、上記のような優
れた特性を有するので、クレジットカードやプリペイド
カード、各種の認識カード、具体的にはテレホンカー
ト、オレンジカード、交通カード、パチンコカード、医
療用カード、買物用カード等に代表される磁気記録カー
ドやICカード、光記録カード、さらには電子マネー用
ICカード等の基材として最適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B42D 15/10 501 B42D 15/10 501Z // B29C 55/12 B29C 55/12 B29K 67:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 2C005 HA09 HA10 HA30 HB05 KA02 KA03 LA02 4F100 AA00A AA00B AA08 AA21B AK41A AK41B AK42 BA02 BA03 BA06 BA10B BA25B BA26 CA13 CA30A CA30B DE01A DE01B GB71 JA13A JK12A JK12B JK15A JL10 JN00 YY00 YY00A YY00B 4F210 AA24 AB16 AC01 AD05 AD08 AE01 AG01 AG03 AH38 QA02 QA03 QC06 QD13 QG01 QG18 QM02 QM03 QM11 QM13 QW07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モース硬度が5未満の無機微粒子を主に含
    有してなるポリエステル層(A)の少なくとも一方の最
    表層に、少なくともモース硬度が5以上の無機微粒子を
    主に含有してなるポリエステル層(B)が積層された構
    成からなり、該ポリエステル層(A)のボイド率が5〜
    30%であって、該ポリエステル層(B)の中心線平均
    粗さRaが0.3μm以下であることを特徴とするカー
    ド用基材。
  2. 【請求項2】モース硬度が5以上の無機微粒子が、酸化
    チタン微粒子であることを特徴とする請求項1に記載の
    カード用基材。
  3. 【請求項3】ポリエステル層(B)の積層厚みが、0.
    5〜50μmの範囲にあることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載のカード用基材。
  4. 【請求項4】ポリエステル層(A)、(B)の少なくと
    も一方の層に、蛍光増白剤を含有せしめてなることを特
    徴とする請求項1、2または3記載のカード用基材。
  5. 【請求項5】光学濃度が0.8以上、白色度が80〜1
    20%であることを特徴とする請求項1、2、3または
    4記載のカード用基材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003231230A (ja) * 2001-12-05 2003-08-19 Toyobo Co Ltd 白色積層ポリエステルフィルム
JP2005238622A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Toray Ind Inc 感熱転写記録用白色積層ポリエステルフィルム
JP2006297708A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Toyobo Co Ltd 熱収縮性ポリエステル系フィルム及び熱収縮性ラベル
US12383772B2 (en) 2020-10-09 2025-08-12 Canon Kabushiki Kaisha Light-transmitting member and shield

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