JP2000281295A - 高所作業車の安全装置 - Google Patents
高所作業車の安全装置Info
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- JP2000281295A JP2000281295A JP8969199A JP8969199A JP2000281295A JP 2000281295 A JP2000281295 A JP 2000281295A JP 8969199 A JP8969199 A JP 8969199A JP 8969199 A JP8969199 A JP 8969199A JP 2000281295 A JP2000281295 A JP 2000281295A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 段差を乗り越える際等、車体の傾斜が大きく
なったときには転倒が確実に防止され、通常の走行時に
は不要な規制が働いて作業性が損なわれることのない高
所作業車の安全装置を提供する。 【解決手段】 車体11の傾斜角θの検出信号S1を低
域通過フィルタ60に通して車体11の傾斜と無関係な
外乱成分を除去し、このようにして得られた信号S2
‘からフィルタ通過後の傾斜角θ1が基準角θoを上回
ったことを検知したときに走行規制を行う。ここで、低
域通過フィルタ60の減衰の強さは作業台14の高さが
低いときほど強くなる(同時に信号の立ち上がりは遅く
なる)ように可変に設定される。
なったときには転倒が確実に防止され、通常の走行時に
は不要な規制が働いて作業性が損なわれることのない高
所作業車の安全装置を提供する。 【解決手段】 車体11の傾斜角θの検出信号S1を低
域通過フィルタ60に通して車体11の傾斜と無関係な
外乱成分を除去し、このようにして得られた信号S2
‘からフィルタ通過後の傾斜角θ1が基準角θoを上回
ったことを検知したときに走行規制を行う。ここで、低
域通過フィルタ60の減衰の強さは作業台14の高さが
低いときほど強くなる(同時に信号の立ち上がりは遅く
なる)ように可変に設定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行自在な車体上
に設けた昇降装置に作業台を取り付け、車体の上方で作
業台を昇降させることが可能な高所作業車の安全装置に
関する。
に設けた昇降装置に作業台を取り付け、車体の上方で作
業台を昇降させることが可能な高所作業車の安全装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車体上に設けた昇降装置に作業台
を取り付け、車体の上方で作業台を昇降させることが可
能なように構成された高所作業車が知られている。この
ような高所作業車では一般に、作業者が作業台上からレ
バー操作を行うことによりコントローラを介して車体の
走行と作業台の昇降とを行うことができるようになって
いる。
を取り付け、車体の上方で作業台を昇降させることが可
能なように構成された高所作業車が知られている。この
ような高所作業車では一般に、作業者が作業台上からレ
バー操作を行うことによりコントローラを介して車体の
走行と作業台の昇降とを行うことができるようになって
いる。
【0003】このような高所作業車には、車体が段差を
乗り越えた場合等、車体が傾斜により転倒する危険を防
止する安全装置が備えられたものもある。これは、車体
に取り付けた振り子の振れ角から車体の傾斜角を検出す
るとともに、この傾斜角が予め定めた基準角を上回った
ときに走行規制を行うものである。また、このような構
成では車体走行に伴う速度変化(例えば走行開始時の加
速)による外乱成分によっても車体の傾斜が検出されて
しまうので、実際の車体傾斜はさほど大きくないにも拘
わらず走行が規制されてしまう場合もある。このため、
検出した傾斜角の信号を低域通過フィルタに通してこの
ような車体の傾斜と無関係な外乱成分(高周波成分)を
除去してから規制を行うか否かの判断が行われるように
なっているものもある。
乗り越えた場合等、車体が傾斜により転倒する危険を防
止する安全装置が備えられたものもある。これは、車体
に取り付けた振り子の振れ角から車体の傾斜角を検出す
るとともに、この傾斜角が予め定めた基準角を上回った
ときに走行規制を行うものである。また、このような構
成では車体走行に伴う速度変化(例えば走行開始時の加
速)による外乱成分によっても車体の傾斜が検出されて
しまうので、実際の車体傾斜はさほど大きくないにも拘
わらず走行が規制されてしまう場合もある。このため、
検出した傾斜角の信号を低域通過フィルタに通してこの
ような車体の傾斜と無関係な外乱成分(高周波成分)を
除去してから規制を行うか否かの判断が行われるように
なっているものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成において、低域通過フィルタの減衰が強めに
(時定数が大きめに)設定されている場合には外乱成分
を精度良く除去できる半面フィルタ通過後の信号の立ち
上がり時間が遅くなるため、実際に車体の傾斜が大きい
場合には走行規制のタイミングが遅れる虞があった。一
方、減衰が弱めに(時定数が小さめに)設定されている
場合には走行規制を的確に働かせることができる半面外
乱成分の減衰が小さいため、走行時の速度変化、例えば
走行開始時における加速による振り子の振れが車体傾斜
と誤認されて走行規制がかかってしまう不都合があっ
た。
うな構成において、低域通過フィルタの減衰が強めに
(時定数が大きめに)設定されている場合には外乱成分
を精度良く除去できる半面フィルタ通過後の信号の立ち
上がり時間が遅くなるため、実際に車体の傾斜が大きい
場合には走行規制のタイミングが遅れる虞があった。一
方、減衰が弱めに(時定数が小さめに)設定されている
場合には走行規制を的確に働かせることができる半面外
乱成分の減衰が小さいため、走行時の速度変化、例えば
走行開始時における加速による振り子の振れが車体傾斜
と誤認されて走行規制がかかってしまう不都合があっ
た。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、段差を乗り越える際等、車体の傾斜が大き
くなったときには転倒が確実に防止され、通常の走行時
には不要な規制が働いて作業性が損なわれることのない
高所作業車の安全装置を提供することを目的としてい
る。
ものであり、段差を乗り越える際等、車体の傾斜が大き
くなったときには転倒が確実に防止され、通常の走行時
には不要な規制が働いて作業性が損なわれることのない
高所作業車の安全装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、第1の本発明に係る安全装置は、走行装置(例
えば、実施形態におけるクローラ装置12)を備えて走
行自在な車体と、車体上に設けられた昇降装置(例え
ば、実施形態におけるシザースリンク13)と、昇降装
置に取り付けられた作業台とを有して構成される高所作
業車において、作業台の高さを検出する高さ検出手段
(例えば、実施形態における高さ検出器30)と、車体
の傾斜角(例えば、実施形態における傾斜角θ)を検出
して傾斜角信号(例えば、実施形態における信号S1)
を出力する傾斜角検出手段(例えば、実施形態における
傾斜角検出器40)と、傾斜角信号から車体の傾斜と無
関係な信号成分を減衰させて除去する低域通過フィルタ
と、低域通過フィルタから出力された傾斜角信号(例え
ば、実施形態における信号S2,S2‘)に基づいて、
車体の傾斜角(例えば、実施形態における傾斜角θ1)
が予め定めた基準角を上回ったことを検知したときに規
制信号(例えば、実施形態における信号S3)を出力す
る規制判断手段(例えば、実施形態における規制判断装
置53)と、規制信号が出力されたときに走行装置の作
動を禁止する走行規制手段(例えば、実施形態における
演算制御装置51)とを備えており、高さ検出手段から
の検出情報(例えば、実施形態における信号R1)に基
づいて、低域通過フィルタにおける減衰が作業台の高さ
が低いときほど強くなるように可変に設定される。
るため、第1の本発明に係る安全装置は、走行装置(例
えば、実施形態におけるクローラ装置12)を備えて走
行自在な車体と、車体上に設けられた昇降装置(例え
ば、実施形態におけるシザースリンク13)と、昇降装
置に取り付けられた作業台とを有して構成される高所作
業車において、作業台の高さを検出する高さ検出手段
(例えば、実施形態における高さ検出器30)と、車体
の傾斜角(例えば、実施形態における傾斜角θ)を検出
して傾斜角信号(例えば、実施形態における信号S1)
を出力する傾斜角検出手段(例えば、実施形態における
傾斜角検出器40)と、傾斜角信号から車体の傾斜と無
関係な信号成分を減衰させて除去する低域通過フィルタ
と、低域通過フィルタから出力された傾斜角信号(例え
ば、実施形態における信号S2,S2‘)に基づいて、
車体の傾斜角(例えば、実施形態における傾斜角θ1)
が予め定めた基準角を上回ったことを検知したときに規
制信号(例えば、実施形態における信号S3)を出力す
る規制判断手段(例えば、実施形態における規制判断装
置53)と、規制信号が出力されたときに走行装置の作
動を禁止する走行規制手段(例えば、実施形態における
演算制御装置51)とを備えており、高さ検出手段から
の検出情報(例えば、実施形態における信号R1)に基
づいて、低域通過フィルタにおける減衰が作業台の高さ
が低いときほど強くなるように可変に設定される。
【0007】この安全装置においては、車体の傾斜角の
検出信号を低域通過フィルタに通して車体の傾斜と無関
係な外乱成分を除去し、このようにして得られた信号か
らフィルタ通過後の傾斜角が基準角を上回ったことを検
知したときに走行規制を行うのであるが、上記フィルタ
の減衰の強さは作業台の高さが低いときほど強くなる
(同時に信号の立ち上がりは遅くなる)ように可変に設
定されるようになっているので、外乱除去の程度及び走
行規制開始のタイミングを車体姿勢(車体重心の高低)
に応じて最適に調整することが可能である。
検出信号を低域通過フィルタに通して車体の傾斜と無関
係な外乱成分を除去し、このようにして得られた信号か
らフィルタ通過後の傾斜角が基準角を上回ったことを検
知したときに走行規制を行うのであるが、上記フィルタ
の減衰の強さは作業台の高さが低いときほど強くなる
(同時に信号の立ち上がりは遅くなる)ように可変に設
定されるようになっているので、外乱除去の程度及び走
行規制開始のタイミングを車体姿勢(車体重心の高低)
に応じて最適に調整することが可能である。
【0008】すなわち、車体姿勢が低いとき(作業台の
高さが低いとき)には通常の走行が可能(高速走行がで
きる)であり大きな速度変化による外乱が生ずる可能性
が高いが、この車体姿勢ではフィルタの減衰は強めに設
定されるので、走行時に生ずる外乱成分は確実に除去さ
れる。このため通常の走行時において不要な走行規制が
働くことはなく、作業性が損なわれることがない。ま
た、このように減衰が強いときにはフィルタ通過後の信
号の立ち上がりが遅くなるため実際に車体の傾斜が大き
くなったときの走行規制開始のタイミングが若干遅れる
ことになるが(時間的には微小)、車体姿勢が低いとき
には安定度は高いので転倒の虞はない。
高さが低いとき)には通常の走行が可能(高速走行がで
きる)であり大きな速度変化による外乱が生ずる可能性
が高いが、この車体姿勢ではフィルタの減衰は強めに設
定されるので、走行時に生ずる外乱成分は確実に除去さ
れる。このため通常の走行時において不要な走行規制が
働くことはなく、作業性が損なわれることがない。ま
た、このように減衰が強いときにはフィルタ通過後の信
号の立ち上がりが遅くなるため実際に車体の傾斜が大き
くなったときの走行規制開始のタイミングが若干遅れる
ことになるが(時間的には微小)、車体姿勢が低いとき
には安定度は高いので転倒の虞はない。
【0009】一方、車体姿勢が高いとき(作業台の高さ
が高いとき)には安定度が低いため車体の傾斜が転倒に
至る危険性が高いが、この車体姿勢ではフィルタの減衰
は弱めに設定されるのでフィルタ通過後の信号の立ち上
がりは速く、段差を乗り越える際等、実際に車体の傾斜
が大きくなったときでも走行規制を働かせるタイミング
が遅れることはなく、転倒を確実に防止することができ
る。また、このように減衰が弱いときには外乱成分の除
去はやや不充分なものとなるが、車体姿勢が高いときに
は低速走行しかできないので大きな速度変化は起きず、
大きな外乱も生じないので不要な走行規制が働くことも
ない。
が高いとき)には安定度が低いため車体の傾斜が転倒に
至る危険性が高いが、この車体姿勢ではフィルタの減衰
は弱めに設定されるのでフィルタ通過後の信号の立ち上
がりは速く、段差を乗り越える際等、実際に車体の傾斜
が大きくなったときでも走行規制を働かせるタイミング
が遅れることはなく、転倒を確実に防止することができ
る。また、このように減衰が弱いときには外乱成分の除
去はやや不充分なものとなるが、車体姿勢が高いときに
は低速走行しかできないので大きな速度変化は起きず、
大きな外乱も生じないので不要な走行規制が働くことも
ない。
【0010】また、第2の本発明に係る安全装置は、走
行装置(例えば、実施形態におけるクローラ装置12)
を備えて走行自在な車体と、車体上に設けられた昇降装
置(例えば、実施形態におけるシザースリンク13)
と、昇降装置に取り付けられた作業台とを有して構成さ
れる高所作業車において、作業台の高さを検出する高さ
検出手段(例えば、実施形態における高さ検出器30)
と、車体の傾斜角(例えば、実施形態における傾斜角
θ)が予め定めた基準角を上回っているときに傾斜信号
(例えば、実施形態における信号W1,W2)を出力す
る傾斜検出手段(例えば、実施形態における傾斜角検出
器40及びコンパレータ53)と、傾斜信号が所定時間
(例えば、実施形態における基準時間)継続して出力さ
れたときに規制信号(例えば、実施形態における信号W
3)を出力する規制判断手段(例えば、実施形態におけ
る規制判断装置155)と、規制信号が出力されたとき
に走行装置の作動を禁止する走行規制手段(例えば、実
施形態における演算制御装置151)とを備えており、
高さ検出手段からの検出情報(例えば、実施形態におけ
る信号V1)に基づいて、作業台の高さが低いときほど
所定時間が長くなるように可変に設定される。
行装置(例えば、実施形態におけるクローラ装置12)
を備えて走行自在な車体と、車体上に設けられた昇降装
置(例えば、実施形態におけるシザースリンク13)
と、昇降装置に取り付けられた作業台とを有して構成さ
れる高所作業車において、作業台の高さを検出する高さ
検出手段(例えば、実施形態における高さ検出器30)
と、車体の傾斜角(例えば、実施形態における傾斜角
θ)が予め定めた基準角を上回っているときに傾斜信号
(例えば、実施形態における信号W1,W2)を出力す
る傾斜検出手段(例えば、実施形態における傾斜角検出
器40及びコンパレータ53)と、傾斜信号が所定時間
(例えば、実施形態における基準時間)継続して出力さ
れたときに規制信号(例えば、実施形態における信号W
3)を出力する規制判断手段(例えば、実施形態におけ
る規制判断装置155)と、規制信号が出力されたとき
に走行装置の作動を禁止する走行規制手段(例えば、実
施形態における演算制御装置151)とを備えており、
高さ検出手段からの検出情報(例えば、実施形態におけ
る信号V1)に基づいて、作業台の高さが低いときほど
所定時間が長くなるように可変に設定される。
【0011】この安全装置においては、車体の傾斜角が
走行規制をすべきほどに大きくなったときに出力される
傾斜信号のうち、その出力継続時間が所定時間に満たな
かったものは車体の傾斜と無関係な外乱成分と見なして
除去し、出力継続時間が所定時間を上回る傾斜信号の出
力を捉えて走行規制を行うのであるが、上記所定時間は
作業台の高さが低いときほど長くなるように可変に設定
されるようになっているので、外乱除去の程度及び走行
規制開始のタイミングを車体姿勢(車体重心の高低)に
応じて最適に調整することが可能である。
走行規制をすべきほどに大きくなったときに出力される
傾斜信号のうち、その出力継続時間が所定時間に満たな
かったものは車体の傾斜と無関係な外乱成分と見なして
除去し、出力継続時間が所定時間を上回る傾斜信号の出
力を捉えて走行規制を行うのであるが、上記所定時間は
作業台の高さが低いときほど長くなるように可変に設定
されるようになっているので、外乱除去の程度及び走行
規制開始のタイミングを車体姿勢(車体重心の高低)に
応じて最適に調整することが可能である。
【0012】すなわち、車体姿勢が低いとき(作業台の
高さが低いとき)には通常の走行が可能(高速走行がで
きる)であり大きな速度変化による外乱が生ずる可能性
が高いが、この車体姿勢では上記所定時間が長めに設定
されるので、走行時に生ずる外乱成分(出力継続時間は
一般に短い)は確実に除去される。このため通常の走行
時において不要な走行規制が働くことはなく、作業性が
損なわれることがない。また、このように所定時間が長
めに設定されているときには走行規制の対象となる信号
(すなわち出力継続時間が所定時間を越える信号)が出
力されてもそれを検出するまでに時間がかかるため、実
際に車体の傾斜が大きくなったときには走行規制開始の
タイミングが若干遅れることになるが(時間的には微
小)、車体姿勢が低いときには安定度は高いので転倒の
虞はない。
高さが低いとき)には通常の走行が可能(高速走行がで
きる)であり大きな速度変化による外乱が生ずる可能性
が高いが、この車体姿勢では上記所定時間が長めに設定
されるので、走行時に生ずる外乱成分(出力継続時間は
一般に短い)は確実に除去される。このため通常の走行
時において不要な走行規制が働くことはなく、作業性が
損なわれることがない。また、このように所定時間が長
めに設定されているときには走行規制の対象となる信号
(すなわち出力継続時間が所定時間を越える信号)が出
力されてもそれを検出するまでに時間がかかるため、実
際に車体の傾斜が大きくなったときには走行規制開始の
タイミングが若干遅れることになるが(時間的には微
小)、車体姿勢が低いときには安定度は高いので転倒の
虞はない。
【0013】一方、車体姿勢が高いとき(作業台の高さ
が高いとき)には安定度が低いため車体の傾斜が転倒に
至る危険性が高いが、この車体姿勢では上記所定時間が
短めに設定されるので走行規制の対象となる信号が出力
されてもこれを検出するまでの時間は短く、段差を乗り
越える際等、実際に車体の傾斜が大きくなったときでも
走行規制を働かせるタイミングが遅れることはなく、転
倒を確実に防止することができる。また、このように所
定時間が短いと外乱成分の除去はやや不充分なものとな
るが、車体姿勢が高いときには低速走行しかできないの
で大きな速度変化は起きず、大きな外乱も生じないので
不要な走行規制が働くこともない。
が高いとき)には安定度が低いため車体の傾斜が転倒に
至る危険性が高いが、この車体姿勢では上記所定時間が
短めに設定されるので走行規制の対象となる信号が出力
されてもこれを検出するまでの時間は短く、段差を乗り
越える際等、実際に車体の傾斜が大きくなったときでも
走行規制を働かせるタイミングが遅れることはなく、転
倒を確実に防止することができる。また、このように所
定時間が短いと外乱成分の除去はやや不充分なものとな
るが、車体姿勢が高いときには低速走行しかできないの
で大きな速度変化は起きず、大きな外乱も生じないので
不要な走行規制が働くこともない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図2は第1の本発明
に係る安全装置を備えた高所作業車を示している。高所
作業車10は、左右にクローラ装置12,12を備えた
車体11と、車体11の上部に取り付けられて上下方向
に伸縮自在なシザースリンク13と、シザースリンク1
3の上端に取り付けられた作業車搭乗用の作業台14と
を有して構成されている。
ましい実施形態について説明する。図2は第1の本発明
に係る安全装置を備えた高所作業車を示している。高所
作業車10は、左右にクローラ装置12,12を備えた
車体11と、車体11の上部に取り付けられて上下方向
に伸縮自在なシザースリンク13と、シザースリンク1
3の上端に取り付けられた作業車搭乗用の作業台14と
を有して構成されている。
【0015】左右のクローラ装置12,12の各々は起
動輪12aと、遊動輪12bと、これら両輪12a,1
2bの間に掛け渡して設けられたクローラベルト12c
とを有して構成されており、起動輪12aを油圧により
回転駆動してクローラベルト12c及び遊動輪12bを
駆動するようになっている。
動輪12aと、遊動輪12bと、これら両輪12a,1
2bの間に掛け渡して設けられたクローラベルト12c
とを有して構成されており、起動輪12aを油圧により
回転駆動してクローラベルト12c及び遊動輪12bを
駆動するようになっている。
【0016】シザースリンク13の一方の下端部13a
は車体11の上部に枢結されており、他方の下端部13
bは車体11の上部に形成された水平なスライド溝(図
示せず)内に前後スライド移動自在に取り付けられてい
る。また、一方の上端部13cは作業台14の下部に枢
結されており、他方の上端部13dは作業台14の下部
に形成された水平なスライド溝(図示せず)内を前後ス
ライド移動自在に取り付けられている。また、車体11
とシザースリンク13とを掛け渡すように油圧式の伸縮
シリンダ15が設けられており、この伸縮シリンダ15
の伸縮作動により、シザースリンク13は上下方向に伸
縮して作業台14を昇降移動させることができるように
なっている。なお、図2における実線は作業台14の上
動位置を示し、二点鎖線は作業台14の下動位置を示し
ている。
は車体11の上部に枢結されており、他方の下端部13
bは車体11の上部に形成された水平なスライド溝(図
示せず)内に前後スライド移動自在に取り付けられてい
る。また、一方の上端部13cは作業台14の下部に枢
結されており、他方の上端部13dは作業台14の下部
に形成された水平なスライド溝(図示せず)内を前後ス
ライド移動自在に取り付けられている。また、車体11
とシザースリンク13とを掛け渡すように油圧式の伸縮
シリンダ15が設けられており、この伸縮シリンダ15
の伸縮作動により、シザースリンク13は上下方向に伸
縮して作業台14を昇降移動させることができるように
なっている。なお、図2における実線は作業台14の上
動位置を示し、二点鎖線は作業台14の下動位置を示し
ている。
【0017】作業台14の上面側には作業者転落防止用
の手摺14aが設けられている。この手摺14aには操
作ボックス20が設けられており、この操作ボックス2
0には図3にも示すように、作業台14の昇降指令を行
うための作業台昇降レバー21と、左右のクローラ装置
12,12を作動指令を行うための左右の走行レバー2
2,23とが設けられている。
の手摺14aが設けられている。この手摺14aには操
作ボックス20が設けられており、この操作ボックス2
0には図3にも示すように、作業台14の昇降指令を行
うための作業台昇降レバー21と、左右のクローラ装置
12,12を作動指令を行うための左右の走行レバー2
2,23とが設けられている。
【0018】作業台昇降レバー21及び走行レバー2
2,23はいずれも中立位置から前方若しくは後方へ傾
動操作することができるようになっている。これらレバ
ー21〜23はいずれも手動により操作されるが、傾動
状態から手を離したときには自動的に中立位置へ復帰す
る構成となっている。
2,23はいずれも中立位置から前方若しくは後方へ傾
動操作することができるようになっている。これらレバ
ー21〜23はいずれも手動により操作されるが、傾動
状態から手を離したときには自動的に中立位置へ復帰す
る構成となっている。
【0019】作業台昇降レバー21の操作方向及び操作
量はこのレバー21の基部に設けられたポテンショメー
タにより検出されて操作信号P1として出力されるよう
になっている。また、左右の走行レバー22,23の操
作方向及び操作量はこれらレバー22,23のそれぞれ
の基部に設けられたポテンショメータにより検出されて
操作信号P2,P3として出力されるようになってい
る。
量はこのレバー21の基部に設けられたポテンショメー
タにより検出されて操作信号P1として出力されるよう
になっている。また、左右の走行レバー22,23の操
作方向及び操作量はこれらレバー22,23のそれぞれ
の基部に設けられたポテンショメータにより検出されて
操作信号P2,P3として出力されるようになってい
る。
【0020】シザースリンク13を構成する隣接部材間
には作業台14の高さを検出する高さ検出器30が設け
られている(図2参照)。この高さ検出器30は上記隣
接部材間の開き角を検出するポテンショメータであり、
作業台14の高さに比例した電圧信号を検出信号R1と
して出力する。
には作業台14の高さを検出する高さ検出器30が設け
られている(図2参照)。この高さ検出器30は上記隣
接部材間の開き角を検出するポテンショメータであり、
作業台14の高さに比例した電圧信号を検出信号R1と
して出力する。
【0021】また、図2に示すように車体11内には車
体11の前後方向の傾斜角を検出する傾斜角検出器40
が設けられている。この傾斜角検出器40は車体11に
固定して設けられる検出器ケース41と、この検出器ケ
ース41に固定されたポテンショメータ42と、ポテン
ショメータ42の可動接触子42aの端部に取り付けら
れた錘43とを有して構成されており、可動接触子42
aと錘43とからなる振り子44の振れ角θ‘(車体1
1が傾斜していないときの鉛直軸を検出器ケース41に
固定して得られる基準軸AXoに対する可動接触子42
aの軸AXの変位角)に比例する出力電圧Eが検出信号
S1として出力される。この傾斜角検出器40では車体
11の傾斜角θが上記振り子44の振れ角θ’から得ら
れるが、振り子44は車体11の傾斜以外にも外乱が作
用したとき(例えば錘43に慣性力が作用したとき)に
も振られるので、信号S1から得られる車体11の傾斜
角θは上記外乱による振れ分も含んだものとなる。
体11の前後方向の傾斜角を検出する傾斜角検出器40
が設けられている。この傾斜角検出器40は車体11に
固定して設けられる検出器ケース41と、この検出器ケ
ース41に固定されたポテンショメータ42と、ポテン
ショメータ42の可動接触子42aの端部に取り付けら
れた錘43とを有して構成されており、可動接触子42
aと錘43とからなる振り子44の振れ角θ‘(車体1
1が傾斜していないときの鉛直軸を検出器ケース41に
固定して得られる基準軸AXoに対する可動接触子42
aの軸AXの変位角)に比例する出力電圧Eが検出信号
S1として出力される。この傾斜角検出器40では車体
11の傾斜角θが上記振り子44の振れ角θ’から得ら
れるが、振り子44は車体11の傾斜以外にも外乱が作
用したとき(例えば錘43に慣性力が作用したとき)に
も振られるので、信号S1から得られる車体11の傾斜
角θは上記外乱による振れ分も含んだものとなる。
【0022】図1は第1の本発明に係る安全装置を含む
制御系の構成を示すブロック図である。この図に示すよ
うに、上記操作信号P1〜P3はコントローラ50に入
力される。これら操作信号P1〜P3は所定の処理(A
/D変換等)が施された後演算制御装置51に送られ、
予め記憶されたプログラムに基づいて演算処理される。
演算制御装置51から出力された演算処理結果は所定の
処理(D/A変換等)が施された後、昇降シリンダ作動
弁24の作動を制御する制御信号Q1及び左右のクロー
ラ装置作動弁25,26の作動を制御する制御信号Q
2,Q3としてコントローラ50から出力される。ここ
で、昇降シリンダ作動弁24は昇降シリンダ15への油
圧の供給を制御するための電磁弁であり、またクローラ
装置作動弁25,26は左右のクローラ装置12,12
への油圧の供給を制御するための電磁弁である。
制御系の構成を示すブロック図である。この図に示すよ
うに、上記操作信号P1〜P3はコントローラ50に入
力される。これら操作信号P1〜P3は所定の処理(A
/D変換等)が施された後演算制御装置51に送られ、
予め記憶されたプログラムに基づいて演算処理される。
演算制御装置51から出力された演算処理結果は所定の
処理(D/A変換等)が施された後、昇降シリンダ作動
弁24の作動を制御する制御信号Q1及び左右のクロー
ラ装置作動弁25,26の作動を制御する制御信号Q
2,Q3としてコントローラ50から出力される。ここ
で、昇降シリンダ作動弁24は昇降シリンダ15への油
圧の供給を制御するための電磁弁であり、またクローラ
装置作動弁25,26は左右のクローラ装置12,12
への油圧の供給を制御するための電磁弁である。
【0023】このため作業台14に搭乗した作業者は、
操作ボックス20の作業台昇降レバー21を操作するこ
とによりシザースリンク13を伸縮させて作業台14を
昇降させることが可能であるとともに、走行レバー2
2,23を操作することにより左右のクローラ装置1
2,12を作動させて車体11を走行させることが可能
である。
操作ボックス20の作業台昇降レバー21を操作するこ
とによりシザースリンク13を伸縮させて作業台14を
昇降させることが可能であるとともに、走行レバー2
2,23を操作することにより左右のクローラ装置1
2,12を作動させて車体11を走行させることが可能
である。
【0024】コントローラ50には前述の演算制御装置
51のほか、A/D変換器52と規制判断装置53とが
備えられており、A/D変換器52には低域通過フィル
タ60が外部から接続されている(図1参照)。そして
この低域通過フィルタ60には高さ検出器30から出力
される検出信号R1と傾斜角検出器40から出力される
検出信号S1が入力されるようになっている。低域通過
フィルタ60は図示はしない抵抗と可変コンデンサとを
有して構成されており、抵抗の抵抗値Rと可変コンデン
サの容量Cとから決定される遮断周波数ωo(=1/R
C)よりも高い周波数成分を減衰させて除去する。
51のほか、A/D変換器52と規制判断装置53とが
備えられており、A/D変換器52には低域通過フィル
タ60が外部から接続されている(図1参照)。そして
この低域通過フィルタ60には高さ検出器30から出力
される検出信号R1と傾斜角検出器40から出力される
検出信号S1が入力されるようになっている。低域通過
フィルタ60は図示はしない抵抗と可変コンデンサとを
有して構成されており、抵抗の抵抗値Rと可変コンデン
サの容量Cとから決定される遮断周波数ωo(=1/R
C)よりも高い周波数成分を減衰させて除去する。
【0025】上記可変コンデンサの容量Cは高さ検出器
30から出力される検出信号R1に応じ、作業台14の
高さが低いときほど大きくなるように可変に設定される
ようになっている。これにより遮断周波数ωoは作業台
14の高さが低いときほど小さくなるが、これに伴って
同じ周波数に対する減衰は強くなり、またフィルタ通過
後の出力信号の立ち上がり時間は長くなる(立ち上がり
が遅くなる)。なお、可変コンデンサの容量Cの値は除
去したい外乱の周波数よりも遮断周波数ωoの方が低く
なるように設定される。
30から出力される検出信号R1に応じ、作業台14の
高さが低いときほど大きくなるように可変に設定される
ようになっている。これにより遮断周波数ωoは作業台
14の高さが低いときほど小さくなるが、これに伴って
同じ周波数に対する減衰は強くなり、またフィルタ通過
後の出力信号の立ち上がり時間は長くなる(立ち上がり
が遅くなる)。なお、可変コンデンサの容量Cの値は除
去したい外乱の周波数よりも遮断周波数ωoの方が低く
なるように設定される。
【0026】傾斜角検出器40からは常時検出信号S1
が出力されているが、この検出信号S1は低域通過フィ
ルタ60に入力され、そのときの作業台14の高さに応
じて設定された遮断周波数ωoよりも高い周波数成分
(外乱成分)が減衰されて除去された後、信号S2とし
て出力される。図5は、検出信号S1に対して低域通過
フィルタ60の減衰を強めに(遮断周波数ωoを小さめ
に)設定して信号S2を出力させた結果と、減衰を弱め
に(遮断周波数ωoを大きめに)設定して信号S2を出
力させた結果との例を示したものである。ここでは検出
信号S1をLoで示し、減衰が強めの場合の出力S2を
L1、減衰が弱めの場合の出力S2をL2で示してい
る。
が出力されているが、この検出信号S1は低域通過フィ
ルタ60に入力され、そのときの作業台14の高さに応
じて設定された遮断周波数ωoよりも高い周波数成分
(外乱成分)が減衰されて除去された後、信号S2とし
て出力される。図5は、検出信号S1に対して低域通過
フィルタ60の減衰を強めに(遮断周波数ωoを小さめ
に)設定して信号S2を出力させた結果と、減衰を弱め
に(遮断周波数ωoを大きめに)設定して信号S2を出
力させた結果との例を示したものである。ここでは検出
信号S1をLoで示し、減衰が強めの場合の出力S2を
L1、減衰が弱めの場合の出力S2をL2で示してい
る。
【0027】A/D変換器52は低域通過フィルタ60
から出力されたアナログ信号の信号S2をディジタル信
号の信号S2‘に変換して出力する。規制判断装置53
はA/D変換器52から出力された信号S2‘に基づい
て、低域通過フィルタ60を通過した後の車体11の傾
斜角(このフィルタ通過後の傾斜角をθ1とする)が予
め定めた基準角θo(車体11が作業台14の高さを最
大にした状態であっても転倒することのない傾斜角とし
て定められる)よりも大きいか否かを比較する(実際に
は、傾斜角θ1に対応する変動電圧値と基準角θoに対
応する固定電圧値とを比較する)。規制判断装置53は
このような比較を行い、傾斜角θ1が基準角θoを上回
ったことを検知したときに規制信号S3を出力する。
から出力されたアナログ信号の信号S2をディジタル信
号の信号S2‘に変換して出力する。規制判断装置53
はA/D変換器52から出力された信号S2‘に基づい
て、低域通過フィルタ60を通過した後の車体11の傾
斜角(このフィルタ通過後の傾斜角をθ1とする)が予
め定めた基準角θo(車体11が作業台14の高さを最
大にした状態であっても転倒することのない傾斜角とし
て定められる)よりも大きいか否かを比較する(実際に
は、傾斜角θ1に対応する変動電圧値と基準角θoに対
応する固定電圧値とを比較する)。規制判断装置53は
このような比較を行い、傾斜角θ1が基準角θoを上回
ったことを検知したときに規制信号S3を出力する。
【0028】演算制御装置51は規制判断手段53から
規制信号S3が出力されている間、左右のクローラ装置
作動弁25,26を中立位置に位置させる制御信号Q
2,Q3を出力し(これにより左右のクローラ装置1
2,12への油圧の供給が遮断される)、且つ操作信号
P2,P3の入力を拒絶する。このため、高所作業車1
0が段差に乗り上げる際等において車体11の傾斜が大
きくなり、車体11の傾斜角θ1が基準角θoに達した
ときには走行が強制的に停止させられる。そしてクロー
ラ装置12,12の作動も禁止されるので車体11がそ
れ以上傾斜することはなく、高所作業車10の転倒が防
止される。
規制信号S3が出力されている間、左右のクローラ装置
作動弁25,26を中立位置に位置させる制御信号Q
2,Q3を出力し(これにより左右のクローラ装置1
2,12への油圧の供給が遮断される)、且つ操作信号
P2,P3の入力を拒絶する。このため、高所作業車1
0が段差に乗り上げる際等において車体11の傾斜が大
きくなり、車体11の傾斜角θ1が基準角θoに達した
ときには走行が強制的に停止させられる。そしてクロー
ラ装置12,12の作動も禁止されるので車体11がそ
れ以上傾斜することはなく、高所作業車10の転倒が防
止される。
【0029】また、図1では示していないが、高さ検出
器30から出力される検出信号R1は常時演算制御装置
51にも入力されるようになっており、演算制御装置5
1では作業台14の高さが常に把握されるようになって
いる。そして演算制御装置51は、作業台14の高さが
予め定められた基準高さよりも低い状態で規制解除装置
(図示せず)が操作されたことを検知したときには規制
解除信号を規制判断装置53に出力し、規制判断装置5
3からの規制信号S3の出力を停止させる。これにより
上記走行規制は解除される。このように走行規制が働い
た状態であっても作業台14の高さが基準高さより低い
ときに走行規制を解除できるのは、前述したように基準
角θoは作業台14の高さが最大である状態を基準に定
められているからであり、作業台14の高さが低いとき
には転倒に対する余裕があるからである。なお、規制解
除装置を操作するときに作業台14の高さが上記基準高
さよりも高いときには、作業台昇降レバー21を操作し
て作業台14の高さを基準高さよりも低くすることによ
り走行規制を解除することが可能である。
器30から出力される検出信号R1は常時演算制御装置
51にも入力されるようになっており、演算制御装置5
1では作業台14の高さが常に把握されるようになって
いる。そして演算制御装置51は、作業台14の高さが
予め定められた基準高さよりも低い状態で規制解除装置
(図示せず)が操作されたことを検知したときには規制
解除信号を規制判断装置53に出力し、規制判断装置5
3からの規制信号S3の出力を停止させる。これにより
上記走行規制は解除される。このように走行規制が働い
た状態であっても作業台14の高さが基準高さより低い
ときに走行規制を解除できるのは、前述したように基準
角θoは作業台14の高さが最大である状態を基準に定
められているからであり、作業台14の高さが低いとき
には転倒に対する余裕があるからである。なお、規制解
除装置を操作するときに作業台14の高さが上記基準高
さよりも高いときには、作業台昇降レバー21を操作し
て作業台14の高さを基準高さよりも低くすることによ
り走行規制を解除することが可能である。
【0030】このように第1の本発明に係る安全装置に
おいては、車体11の傾斜角θの検出信号S1を低域通
過フィルタ60に通して車体11の傾斜と無関係な外乱
成分を除去し、このようにして得られた信号S2からフ
ィルタ通過後の傾斜角θ1が基準角θoを上回ったこと
を検知したときに走行規制を行うのであるが、低域通過
フィルタ60の減衰の強さは作業台14の高さが低いと
きほど強くなる(同時に信号の立ち上がりは遅くなる)
ように可変に設定されるようになっているので、外乱除
去の程度及び走行規制開始のタイミングを車体姿勢(車
体重心の高低)に応じて最適に調整することが可能であ
る。
おいては、車体11の傾斜角θの検出信号S1を低域通
過フィルタ60に通して車体11の傾斜と無関係な外乱
成分を除去し、このようにして得られた信号S2からフ
ィルタ通過後の傾斜角θ1が基準角θoを上回ったこと
を検知したときに走行規制を行うのであるが、低域通過
フィルタ60の減衰の強さは作業台14の高さが低いと
きほど強くなる(同時に信号の立ち上がりは遅くなる)
ように可変に設定されるようになっているので、外乱除
去の程度及び走行規制開始のタイミングを車体姿勢(車
体重心の高低)に応じて最適に調整することが可能であ
る。
【0031】すなわち、車体姿勢が低いとき(作業台1
4の高さが低いとき)には通常の走行が可能(高速走行
ができる)であり大きな速度変化による外乱が生ずる可
能性が高いが、この車体姿勢では低域通過フィルタ60
の減衰は強めに設定されるので、走行時に生ずる外乱成
分は確実に除去される。このため通常の走行時において
不要な走行規制が働くことはなく、作業性が損なわれる
ことがない。また、このように減衰が強いときにはフィ
ルタ通過後の信号の立ち上がりが遅くなるため、実際に
車体11の傾斜が大きくなったときの走行規制開始のタ
イミングが若干遅れることになるが(時間的には微
小)、車体姿勢が低いときには安定度は高いので転倒の
虞はない。
4の高さが低いとき)には通常の走行が可能(高速走行
ができる)であり大きな速度変化による外乱が生ずる可
能性が高いが、この車体姿勢では低域通過フィルタ60
の減衰は強めに設定されるので、走行時に生ずる外乱成
分は確実に除去される。このため通常の走行時において
不要な走行規制が働くことはなく、作業性が損なわれる
ことがない。また、このように減衰が強いときにはフィ
ルタ通過後の信号の立ち上がりが遅くなるため、実際に
車体11の傾斜が大きくなったときの走行規制開始のタ
イミングが若干遅れることになるが(時間的には微
小)、車体姿勢が低いときには安定度は高いので転倒の
虞はない。
【0032】一方、車体姿勢が高いとき(作業台14の
高さが高いとき)には安定度が低いため車体11の傾斜
が転倒に至る危険性が高いが、この車体姿勢では低域通
過フィルタ60の減衰は弱めに設定されるのでフィルタ
通過後の信号の立ち上がりは速く、段差を乗り越える際
等、実際に車体11の傾斜が大きくなったときでも走行
規制を働かせるタイミングが遅れることはなく、転倒を
確実に防止することができる。また、このように減衰が
弱いときには外乱成分の除去はやや不充分なものとなる
が、車体姿勢が高いときには低速走行しかできないので
大きな速度変化は起きず、大きな外乱も生じないので不
要な走行規制が働くこともない。
高さが高いとき)には安定度が低いため車体11の傾斜
が転倒に至る危険性が高いが、この車体姿勢では低域通
過フィルタ60の減衰は弱めに設定されるのでフィルタ
通過後の信号の立ち上がりは速く、段差を乗り越える際
等、実際に車体11の傾斜が大きくなったときでも走行
規制を働かせるタイミングが遅れることはなく、転倒を
確実に防止することができる。また、このように減衰が
弱いときには外乱成分の除去はやや不充分なものとなる
が、車体姿勢が高いときには低速走行しかできないので
大きな速度変化は起きず、大きな外乱も生じないので不
要な走行規制が働くこともない。
【0033】次に、第2の本発明に係る高所作業車の安
全装置について説明する。この安全装置は前述の第1の
安全装置に対してコントローラの構成の一部が異なるの
みであるため、コントローラの構成以外の部分の説明は
省略する。なお、高さ検出器30と傾斜角検出器40の
構成も同じである。
全装置について説明する。この安全装置は前述の第1の
安全装置に対してコントローラの構成の一部が異なるの
みであるため、コントローラの構成以外の部分の説明は
省略する。なお、高さ検出器30と傾斜角検出器40の
構成も同じである。
【0034】図6は第2の本発明に係る安全装置を含む
制御系の構成を示すブロック図である。ここで、コント
ローラ150の演算制御装置151は第1の安全装置の
コントローラ50の演算制御装置51と同じである。こ
のため、作業台昇降レバー21を操作することにより作
業台14を昇降させることが可能であり、また左右の走
行レバー22,23を操作することにより車体11を走
行させることが可能である。
制御系の構成を示すブロック図である。ここで、コント
ローラ150の演算制御装置151は第1の安全装置の
コントローラ50の演算制御装置51と同じである。こ
のため、作業台昇降レバー21を操作することにより作
業台14を昇降させることが可能であり、また左右の走
行レバー22,23を操作することにより車体11を走
行させることが可能である。
【0035】コントローラ150は演算制御装置151
のほか、A/D変換器152、コンパレータ153、基
準時間設定装置154、規制判断装置155及びタイマ
156を備えている。高さ検出器30から出力された検
出信号V1(作業台14の高さの情報を含む信号)はA
/D変換器152に入力されてディジタル信号に変換さ
れ、その出力信号V2は基準時間設定装置154に入力
されるようになっている。この基準時間設定装置154
には作業台14の高さに対応する基準時間のデータが対
応表の形で記憶されており、出力信号V2に基づいて、
そのときの作業台14の高さに対応する基準時間を呼び
出して規制判断装置155に信号V3を出力する。これ
により規制判断装置155に作業台14の高さに対応し
た基準時間が設定される。ここで基準時間は、作業台1
4の高さが低いときほど長く、また作業台14の高さが
高いときほど短い値が設定されるようになっている。
のほか、A/D変換器152、コンパレータ153、基
準時間設定装置154、規制判断装置155及びタイマ
156を備えている。高さ検出器30から出力された検
出信号V1(作業台14の高さの情報を含む信号)はA
/D変換器152に入力されてディジタル信号に変換さ
れ、その出力信号V2は基準時間設定装置154に入力
されるようになっている。この基準時間設定装置154
には作業台14の高さに対応する基準時間のデータが対
応表の形で記憶されており、出力信号V2に基づいて、
そのときの作業台14の高さに対応する基準時間を呼び
出して規制判断装置155に信号V3を出力する。これ
により規制判断装置155に作業台14の高さに対応し
た基準時間が設定される。ここで基準時間は、作業台1
4の高さが低いときほど長く、また作業台14の高さが
高いときほど短い値が設定されるようになっている。
【0036】傾斜角検出器40から出力された検出信号
W1はコンパレータ153に入力される。そして、車体
11の傾斜角θが基準角θo(前述の第1の安全装置の
実施形態で示した基準角θoと同様にして定められる)
以下であるときにはオン信号に変換されて出力され、傾
斜角θが基準角θoを上回るときにはオフ信号に変換さ
れて出力される。なお、この傾斜角θと基準角θoとの
比較は、実際には傾斜角検出器40から出力される出力
電圧Eと基準角θoに対応して定められた基準電圧Eo
との比較になる。
W1はコンパレータ153に入力される。そして、車体
11の傾斜角θが基準角θo(前述の第1の安全装置の
実施形態で示した基準角θoと同様にして定められる)
以下であるときにはオン信号に変換されて出力され、傾
斜角θが基準角θoを上回るときにはオフ信号に変換さ
れて出力される。なお、この傾斜角θと基準角θoとの
比較は、実際には傾斜角検出器40から出力される出力
電圧Eと基準角θoに対応して定められた基準電圧Eo
との比較になる。
【0037】コンパレータ153から出力された上記オ
ン・オフ信号W2は規制判断装置155に入力される。
規制判断装置155は入力された信号W2のうちオフ信
号の出力継続時間をタイマ156により計測し、その出
力継続時間がそのとき設定されている基準時間を上回っ
たことを検知したときに規制信号W3を出力する。
ン・オフ信号W2は規制判断装置155に入力される。
規制判断装置155は入力された信号W2のうちオフ信
号の出力継続時間をタイマ156により計測し、その出
力継続時間がそのとき設定されている基準時間を上回っ
たことを検知したときに規制信号W3を出力する。
【0038】図5は、傾斜角検出器40から出力された
検出信号W1に対する信号W2,W3の波形例を示した
ものである。図7(A)は信号W1の波形であり、傾斜
角検出器40からの出力電圧Eの変化が基準電圧Eoと
ともに示されている。なお、これら両値E,Eoの大小
関係は傾斜角θと基準角θoとの大小関係と一致する。
同図(B)は上記信号W1をコンパレータ153で処理
して得られる信号W2を示している。(B)から分かる
ように、(A)における信号W1はオン信号と出力継続
時間がt1,t2,t3(t1<t2<t3)である第
1〜第3のオフ信号とに変換されている。同図(C)は
規制判断装置155において基準時間がt2<Tf<t
3であるTfに設定されているときに、(B)の信号W
2に対して規制判断装置155から出力された規制信号
W3を示している。すなわち、(B)の第1〜第3のオ
フ信号のうち、第1及び第2のオフ信号に対してはこれ
らの出力継続時間が基準時間Tfに満たないので規制信
号は出力されず、第3のオフ信号に対してはその出力継
続時間が基準時間Tfを上回るので、基準時間Tfを経
過した時点で規制信号W3が出力される。
検出信号W1に対する信号W2,W3の波形例を示した
ものである。図7(A)は信号W1の波形であり、傾斜
角検出器40からの出力電圧Eの変化が基準電圧Eoと
ともに示されている。なお、これら両値E,Eoの大小
関係は傾斜角θと基準角θoとの大小関係と一致する。
同図(B)は上記信号W1をコンパレータ153で処理
して得られる信号W2を示している。(B)から分かる
ように、(A)における信号W1はオン信号と出力継続
時間がt1,t2,t3(t1<t2<t3)である第
1〜第3のオフ信号とに変換されている。同図(C)は
規制判断装置155において基準時間がt2<Tf<t
3であるTfに設定されているときに、(B)の信号W
2に対して規制判断装置155から出力された規制信号
W3を示している。すなわち、(B)の第1〜第3のオ
フ信号のうち、第1及び第2のオフ信号に対してはこれ
らの出力継続時間が基準時間Tfに満たないので規制信
号は出力されず、第3のオフ信号に対してはその出力継
続時間が基準時間Tfを上回るので、基準時間Tfを経
過した時点で規制信号W3が出力される。
【0039】演算制御装置151は規制判断手段155
から規制信号W3が出力されている間、左右のクローラ
装置作動弁25,26を中立位置に位置させる制御信号
Q2,Q3を出力し(これにより左右のクローラ装置1
2,12への油圧の供給が遮断される)、且つ操作信号
P1,P2の入力を拒絶する。このため、高所作業車1
0が段差に乗り上げる際等において車体11の傾斜が大
きくなり、車体11の傾斜角θが基準角θoに達したと
きには走行が強制的に停止させられる。そしてクローラ
装置12,12の作動も禁止されるので車体11がそれ
以上傾斜することはなく、高所作業車10の転倒が防止
される。
から規制信号W3が出力されている間、左右のクローラ
装置作動弁25,26を中立位置に位置させる制御信号
Q2,Q3を出力し(これにより左右のクローラ装置1
2,12への油圧の供給が遮断される)、且つ操作信号
P1,P2の入力を拒絶する。このため、高所作業車1
0が段差に乗り上げる際等において車体11の傾斜が大
きくなり、車体11の傾斜角θが基準角θoに達したと
きには走行が強制的に停止させられる。そしてクローラ
装置12,12の作動も禁止されるので車体11がそれ
以上傾斜することはなく、高所作業車10の転倒が防止
される。
【0040】このように第2の本発明に係る安全装置に
おいては、車体11の傾斜角θが走行規制をすべきほど
に大きくなったとき(傾斜角θが基準角θoを上回った
とき)に出力される信号(コンパレータ153から出力
されるオフ信号)のうち、その出力継続時間が基準時間
に満たなかったものは車体11の傾斜と無関係な外乱成
分と見なして除去し、出力継続時間が基準時間を上回る
オフ信号の出力を捉えて走行規制を行うのであるが、上
記基準時間は作業台14の高さが低いときほど長くなる
ように可変に設定されるようになっているので、外乱除
去の程度及び走行規制開始のタイミングを車体姿勢(車
体重心の高低)に応じて最適に調整することが可能であ
る。
おいては、車体11の傾斜角θが走行規制をすべきほど
に大きくなったとき(傾斜角θが基準角θoを上回った
とき)に出力される信号(コンパレータ153から出力
されるオフ信号)のうち、その出力継続時間が基準時間
に満たなかったものは車体11の傾斜と無関係な外乱成
分と見なして除去し、出力継続時間が基準時間を上回る
オフ信号の出力を捉えて走行規制を行うのであるが、上
記基準時間は作業台14の高さが低いときほど長くなる
ように可変に設定されるようになっているので、外乱除
去の程度及び走行規制開始のタイミングを車体姿勢(車
体重心の高低)に応じて最適に調整することが可能であ
る。
【0041】すなわち、車体姿勢が低いとき(作業台1
4の高さが低いとき)には通常の走行が可能(高速走行
ができる)であり大きな速度変化による外乱が生ずる可
能性が高いが、この車体姿勢では上記基準時間が長めに
設定されるので、走行時に生ずる外乱成分(出力継続時
間は一般に短い)は確実に除去される。このため通常の
走行時において不要な走行規制が働くことはなく、作業
性が損なわれることがない。また、このように基準時間
が長めに設定されているときには走行規制の対象となる
信号(すなわち出力継続時間が基準時間を越えるオフ信
号)が出力されてもそれを検出するまでに時間がかかる
ため、実際に車体11の傾斜が大きくなったときには走
行規制開始のタイミングが若干遅れることになるが(時
間的には微小)、車体姿勢が低いときには安定度は高い
ので転倒の虞はない。
4の高さが低いとき)には通常の走行が可能(高速走行
ができる)であり大きな速度変化による外乱が生ずる可
能性が高いが、この車体姿勢では上記基準時間が長めに
設定されるので、走行時に生ずる外乱成分(出力継続時
間は一般に短い)は確実に除去される。このため通常の
走行時において不要な走行規制が働くことはなく、作業
性が損なわれることがない。また、このように基準時間
が長めに設定されているときには走行規制の対象となる
信号(すなわち出力継続時間が基準時間を越えるオフ信
号)が出力されてもそれを検出するまでに時間がかかる
ため、実際に車体11の傾斜が大きくなったときには走
行規制開始のタイミングが若干遅れることになるが(時
間的には微小)、車体姿勢が低いときには安定度は高い
ので転倒の虞はない。
【0042】一方、車体姿勢が高いとき(作業台14の
高さが高いとき)には安定度が低いため車体11の傾斜
が転倒に至る危険性が高いが、この車体姿勢では上記基
準時間が短めに設定されるので走行規制の対象となる信
号が出力されてもこれを検出するまでの時間は短く、段
差を乗り越える際等、実際に車体11の傾斜が大きくな
ったときでも走行規制を働かせるタイミングが遅れるこ
とはなく、転倒を確実に防止することができる。また、
このように基準時間が短いと外乱成分の除去はやや不充
分なものとなるが、車体姿勢が高いときには低速走行し
かできないので大きな速度変化は起きず、大きな外乱も
生じないので不要な走行規制が働くこともない。
高さが高いとき)には安定度が低いため車体11の傾斜
が転倒に至る危険性が高いが、この車体姿勢では上記基
準時間が短めに設定されるので走行規制の対象となる信
号が出力されてもこれを検出するまでの時間は短く、段
差を乗り越える際等、実際に車体11の傾斜が大きくな
ったときでも走行規制を働かせるタイミングが遅れるこ
とはなく、転倒を確実に防止することができる。また、
このように基準時間が短いと外乱成分の除去はやや不充
分なものとなるが、車体姿勢が高いときには低速走行し
かできないので大きな速度変化は起きず、大きな外乱も
生じないので不要な走行規制が働くこともない。
【0043】これまで第1及び第2の本発明に係る安全
装置の実施形態について説明してきたが、これらの発明
は上記実施形態に述べた構成に限られず種々の変更が可
能である。例えば第1の安全装置において、コンデンサ
の容量Cは作業台14の高さ変化に応じて連続的に変化
するようになっていてもよいが、作業台14の高さに応
じて段階的に変化するものであっても構わない。また、
このようにコンデンサの容量Cが段階的に変化するもの
である場合には、高さ検出器30は上記実施形態に示し
たように作業台14の高さを連続的に検出できる(すな
わちアナログ検出できる)構成でなくてもよく、一又は
複数のリミットスイッチを設けてこれらの出力の組み合
わせから、コンデンサの容量が切換わる作業台14の高
さ(しきい値)よりも上にあるか下にあるかを判断でき
るようにした構成等であってよい。また、第2の安全装
置において、傾斜検出器40はポテンショメータ42を
用いたアナログ式の検出器であったが、これを単なる振
り子と、この振り子の振れ角が基準角θoになったとき
にオフ信号を出力するリミットスイッチとから構成して
もよい。なお、このような構成ではコンパレータ153
は不要となる。
装置の実施形態について説明してきたが、これらの発明
は上記実施形態に述べた構成に限られず種々の変更が可
能である。例えば第1の安全装置において、コンデンサ
の容量Cは作業台14の高さ変化に応じて連続的に変化
するようになっていてもよいが、作業台14の高さに応
じて段階的に変化するものであっても構わない。また、
このようにコンデンサの容量Cが段階的に変化するもの
である場合には、高さ検出器30は上記実施形態に示し
たように作業台14の高さを連続的に検出できる(すな
わちアナログ検出できる)構成でなくてもよく、一又は
複数のリミットスイッチを設けてこれらの出力の組み合
わせから、コンデンサの容量が切換わる作業台14の高
さ(しきい値)よりも上にあるか下にあるかを判断でき
るようにした構成等であってよい。また、第2の安全装
置において、傾斜検出器40はポテンショメータ42を
用いたアナログ式の検出器であったが、これを単なる振
り子と、この振り子の振れ角が基準角θoになったとき
にオフ信号を出力するリミットスイッチとから構成して
もよい。なお、このような構成ではコンパレータ153
は不要となる。
【0044】更に、第2の安全装置において、基準時間
の値は作業台14の高さ変化に応じて連続的に変化する
ようになっていてもよいが、基準時間が作業台14の高
さに対して段階的に変化するものであっても構わない。
この場合には例えば、高所作業車10が作業台14の高
さを4000mm以上まで上昇させることが可能な構成
であれば、作業台14の高さが0〜2000mmでは
2.0秒、2000〜3000mmでは1.6秒、30
00〜4000では1.2秒、4000mm以上では
0.8秒のようにすることが考えられる。また、このよ
うな場合には、高さ検出器30は上記実施形態に示した
ように作業台14の高さを連続的に検出できる(すなわ
ちアナログ検出できる)構成でなくてもよく、一又は複
数のリミットスイッチを設けてこれらの出力の組み合わ
せから、作業台14の高さが基準時間が切換わる作業台
14の高さ(しきい値)よりも上にあるか下にあるかを
判断できるようにした構成等であってよい。またこのよ
うな構成ではA/D変換器152は不要となる。
の値は作業台14の高さ変化に応じて連続的に変化する
ようになっていてもよいが、基準時間が作業台14の高
さに対して段階的に変化するものであっても構わない。
この場合には例えば、高所作業車10が作業台14の高
さを4000mm以上まで上昇させることが可能な構成
であれば、作業台14の高さが0〜2000mmでは
2.0秒、2000〜3000mmでは1.6秒、30
00〜4000では1.2秒、4000mm以上では
0.8秒のようにすることが考えられる。また、このよ
うな場合には、高さ検出器30は上記実施形態に示した
ように作業台14の高さを連続的に検出できる(すなわ
ちアナログ検出できる)構成でなくてもよく、一又は複
数のリミットスイッチを設けてこれらの出力の組み合わ
せから、作業台14の高さが基準時間が切換わる作業台
14の高さ(しきい値)よりも上にあるか下にあるかを
判断できるようにした構成等であってよい。またこのよ
うな構成ではA/D変換器152は不要となる。
【0045】また、第1及び第2の安全装置の構成に代
えて、傾斜角検出器40から出力されるアナログの検出
信号(S1又はW1)から傾斜角θに加えてその時間に
ついての変化率dθ/dtをも求め、傾斜角θが或る程
度の大きさになってもその変化率dθ/dtが設定され
た基準値(基準変化率)を上回るときは、その傾斜角θ
の出力は外乱によるものと見なして除去する処理を行う
ものとすることもできる。これは、外乱により生じる傾
斜角θの変化率は一般に車体11の傾斜により生じる傾
斜角θの変化率よりも大きくなることによっている。な
お、この場合には、上記基準値は作業台14の高さが低
いときほど小さくなるように可変に設定される。
えて、傾斜角検出器40から出力されるアナログの検出
信号(S1又はW1)から傾斜角θに加えてその時間に
ついての変化率dθ/dtをも求め、傾斜角θが或る程
度の大きさになってもその変化率dθ/dtが設定され
た基準値(基準変化率)を上回るときは、その傾斜角θ
の出力は外乱によるものと見なして除去する処理を行う
ものとすることもできる。これは、外乱により生じる傾
斜角θの変化率は一般に車体11の傾斜により生じる傾
斜角θの変化率よりも大きくなることによっている。な
お、この場合には、上記基準値は作業台14の高さが低
いときほど小さくなるように可変に設定される。
【0046】更に、上記第1及び第2の安全装置におい
て、作業台14を昇降移動させる装置(昇降装置)は上
述のシザースリンク13のように作業台14を垂直方向
にのみ移動させるもののほかに、起伏、伸縮等自在なブ
ームを用いて作業台14を垂直方向以外に移動できるも
のであってもよい。また、走行装置は上述のようなクロ
ーラ装置12である必要はなく、ホイール式のものであ
っても構わない。更に、上述の実施形態では車体11の
傾斜角が大きくなったときに走行規制を行うものであっ
たが、車体11の傾斜角が大きくなったときに作業台1
4の上昇を規制するなど昇降装置の作動規制を行うもの
であってもよい。この場合、昇降装置の作動規制は上記
走行規制と併用されることが好ましい。また、上記第1
及び第2の安全装置において、車体11の前後方向の傾
斜角だけでなく左右方向の傾斜角をも検出し、いずれか
の傾斜角が基準角を上回った場合に走行規制を行うよう
に構成することが好ましい。このような構成であれば、
より安全性を向上させることができる。
て、作業台14を昇降移動させる装置(昇降装置)は上
述のシザースリンク13のように作業台14を垂直方向
にのみ移動させるもののほかに、起伏、伸縮等自在なブ
ームを用いて作業台14を垂直方向以外に移動できるも
のであってもよい。また、走行装置は上述のようなクロ
ーラ装置12である必要はなく、ホイール式のものであ
っても構わない。更に、上述の実施形態では車体11の
傾斜角が大きくなったときに走行規制を行うものであっ
たが、車体11の傾斜角が大きくなったときに作業台1
4の上昇を規制するなど昇降装置の作動規制を行うもの
であってもよい。この場合、昇降装置の作動規制は上記
走行規制と併用されることが好ましい。また、上記第1
及び第2の安全装置において、車体11の前後方向の傾
斜角だけでなく左右方向の傾斜角をも検出し、いずれか
の傾斜角が基準角を上回った場合に走行規制を行うよう
に構成することが好ましい。このような構成であれば、
より安全性を向上させることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、第1の本発明に係
る高所作業車の安全装置においては、車体の傾斜角の検
出信号を低域通過フィルタに通して車体の傾斜と無関係
な外乱成分を除去し、このようにして得られた信号から
フィルタ通過後の傾斜角が基準角を上回ったことを検知
したときに走行規制を行うのであるが、上記フィルタの
減衰の強さは作業台の高さが低いときほど強くなる(同
時に信号の立ち上がりは遅くなる)ように可変に設定さ
れるようになっているので、外乱除去の程度及び走行規
制開始のタイミングを車体姿勢(車体重心の高低)に応
じて最適に調整することが可能である。このため車体の
傾斜が大きくなった場合には転倒を確実に防止すること
ができる。また、通常の走行時において不要な走行規制
により作業性が損なわれることもない。
る高所作業車の安全装置においては、車体の傾斜角の検
出信号を低域通過フィルタに通して車体の傾斜と無関係
な外乱成分を除去し、このようにして得られた信号から
フィルタ通過後の傾斜角が基準角を上回ったことを検知
したときに走行規制を行うのであるが、上記フィルタの
減衰の強さは作業台の高さが低いときほど強くなる(同
時に信号の立ち上がりは遅くなる)ように可変に設定さ
れるようになっているので、外乱除去の程度及び走行規
制開始のタイミングを車体姿勢(車体重心の高低)に応
じて最適に調整することが可能である。このため車体の
傾斜が大きくなった場合には転倒を確実に防止すること
ができる。また、通常の走行時において不要な走行規制
により作業性が損なわれることもない。
【0048】また、第2の本発明に係る安全装置におい
ては、車体の傾斜角が走行規制をすべきほどに大きくな
ったときに出力される傾斜信号のうち、その出力継続時
間が所定時間に満たなかったものは車体の傾斜と無関係
な外乱成分と見なして除去し、出力継続時間が所定時間
を上回る傾斜信号の出力を捉えて走行規制を行うのであ
るが、上記所定時間は作業台の高さが低いときほど長く
なるように可変に設定されるようになっているので、外
乱除去の程度及び走行規制開始のタイミングを車体姿勢
(車体重心の高低)に応じて最適に調整することが可能
である。このため車体の傾斜が大きくなった場合には転
倒を確実に防止することができる。また、通常の走行時
において不要な走行規制により作業性が損なわれること
もない。
ては、車体の傾斜角が走行規制をすべきほどに大きくな
ったときに出力される傾斜信号のうち、その出力継続時
間が所定時間に満たなかったものは車体の傾斜と無関係
な外乱成分と見なして除去し、出力継続時間が所定時間
を上回る傾斜信号の出力を捉えて走行規制を行うのであ
るが、上記所定時間は作業台の高さが低いときほど長く
なるように可変に設定されるようになっているので、外
乱除去の程度及び走行規制開始のタイミングを車体姿勢
(車体重心の高低)に応じて最適に調整することが可能
である。このため車体の傾斜が大きくなった場合には転
倒を確実に防止することができる。また、通常の走行時
において不要な走行規制により作業性が損なわれること
もない。
【図1】第1の本発明に係る安全装置を含む制御系の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】上記第1の安全装置を備えた高所作業車を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図3】作業台昇降レバー及び左右の走行レバーが備え
られた操作ボックスの斜視図である。
られた操作ボックスの斜視図である。
【図4】傾斜角検出器の構成を示す図である。
【図5】検出信号S1(Lo)に対し、低域通過フィル
タの減衰を強めに設定して信号S2を出力させた結果
(L1)と減衰を弱めに設定して信号S2を出力させた
結果(L2)とを例示した波形図である。
タの減衰を強めに設定して信号S2を出力させた結果
(L1)と減衰を弱めに設定して信号S2を出力させた
結果(L2)とを例示した波形図である。
【図6】第2の本発明に係る安全装置を含む制御系の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図7】傾斜角検出器から出力された検出信号W1に対
して出力される信号W2,W3の出力を例示した信号波
形図であり、(A)は傾斜角検出器から出力された信号
W1の波形,(B)は信号W1に対してコンパレータか
ら出力された信号W2の波形、(C)は信号W2に対し
て規制判断装置から出力された信号W3の波形である。
して出力される信号W2,W3の出力を例示した信号波
形図であり、(A)は傾斜角検出器から出力された信号
W1の波形,(B)は信号W1に対してコンパレータか
ら出力された信号W2の波形、(C)は信号W2に対し
て規制判断装置から出力された信号W3の波形である。
10 高所作業車 11 車体 12 クローラ装置(走行装置) 13 シザースリンク(昇降装置) 14 作業台 30 高さ検出器(高さ検出手段) 40 傾斜角検出器(傾斜角検出手段) 50 コントローラ 51 演算制御装置(走行規制手段) 53 規制判断装置(規制判断手段) 60 低域通過フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F333 AA08 AB03 AC02 CA13 DA06 DA10 DB10 FA09 FA22 FD03 FD07 FE09 FE10
Claims (2)
- 【請求項1】 走行装置を備えて走行自在な車体と、 前記車体上に設けられた昇降装置と、 前記昇降装置に取り付けられた作業台とを有して構成さ
れる高所作業車の安全装置であって、 前記作業台の高さを検出する高さ検出手段と、 前記車体の傾斜角を検出して傾斜角信号を出力する傾斜
角検出手段と、 前記傾斜角信号から前記車体の傾斜と無関係な信号成分
を減衰させて除去する低域通過フィルタと、 前記低域通過フィルタから出力された前記傾斜角信号に
基づいて、前記車体の傾斜角が予め定めた基準角を上回
ったことを検知したときに規制信号を出力する規制判断
手段と、 前記規制信号が出力されたときに前記走行装置の作動を
禁止する走行規制手段とを備え、 前記高さ検出手段からの検出情報に基づいて、前記低域
通過フィルタにおける減衰が前記作業台の高さが低いと
きほど強くなるように可変に設定されることを特徴とす
る高所作業車の安全装置。 - 【請求項2】 走行装置を備えて走行自在な車体と、 前記車体上に設けられた昇降装置と、 前記昇降装置に取り付けられた作業台とを有して構成さ
れる高所作業車の安全装置であって、 前記作業台の高さを検出する高さ検出手段と、 前記車体の傾斜角が予め定めた基準角を上回っていると
きに傾斜信号を出力する傾斜検出手段と、 前記傾斜信号が所定時間継続して出力されたときに規制
信号を出力する規制判断手段と、 前記規制信号が出力されたときに前記走行装置の作動を
禁止する走行規制手段とを備え、 前記高さ検出手段からの検出情報に基づいて、前記作業
台の高さが低いときほど前記所定時間が長くなるように
可変に設定されることを特徴とする高所作業車の安全装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8969199A JP2000281295A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 高所作業車の安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8969199A JP2000281295A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 高所作業車の安全装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000281295A true JP2000281295A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=13977799
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8969199A Pending JP2000281295A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 高所作業車の安全装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000281295A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008056449A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Tadano Ltd | 高所作業車のブーム揚程制限装置。 |
| CN104040095A (zh) * | 2011-10-17 | 2014-09-10 | Jlg工业公司 | 通过固定坑洞保护使剪刀式升降机跨越角最大化 |
| CN107655456A (zh) * | 2017-10-16 | 2018-02-02 | 广州市建设工程质量安全检测中心 | 一种用于监测的高精度摆锤电阻式测斜装置和方法 |
| JP2020007128A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | 株式会社アイチコーポレーション | 高所作業車の安全装置 |
| EP4227258A1 (en) | 2022-02-09 | 2023-08-16 | Kabushiki Kaisha Aichi Corporation | Safety apparatus for an aerial work vehicle |
| WO2024024456A1 (ja) * | 2022-07-29 | 2024-02-01 | コベルコ建機株式会社 | ブレーカ姿勢判定装置及びこれを備えた作業機械 |
-
1999
- 1999-03-30 JP JP8969199A patent/JP2000281295A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008056449A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Tadano Ltd | 高所作業車のブーム揚程制限装置。 |
| CN104040095A (zh) * | 2011-10-17 | 2014-09-10 | Jlg工业公司 | 通过固定坑洞保护使剪刀式升降机跨越角最大化 |
| JP2014526992A (ja) * | 2011-10-17 | 2014-10-09 | ジェイエルジー インダストリーズ インク. | 固定ポットホール保護を用いたシザーリフトのブレークオーバー角度の最大化 |
| US10029898B2 (en) | 2011-10-17 | 2018-07-24 | Jlg Industries, Inc. | Maximizing scissor lift breakover angle with fixed pothole protection |
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| JP2020007128A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | 株式会社アイチコーポレーション | 高所作業車の安全装置 |
| JP7080754B2 (ja) | 2018-07-11 | 2022-06-06 | 株式会社アイチコーポレーション | 高所作業車の安全装置 |
| EP4227258A1 (en) | 2022-02-09 | 2023-08-16 | Kabushiki Kaisha Aichi Corporation | Safety apparatus for an aerial work vehicle |
| WO2024024456A1 (ja) * | 2022-07-29 | 2024-02-01 | コベルコ建機株式会社 | ブレーカ姿勢判定装置及びこれを備えた作業機械 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040720 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040907 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041012 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050517 |