JP2000282036A - 可塑性注入材 - Google Patents

可塑性注入材

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JP2000282036A
JP2000282036A JP8846999A JP8846999A JP2000282036A JP 2000282036 A JP2000282036 A JP 2000282036A JP 8846999 A JP8846999 A JP 8846999A JP 8846999 A JP8846999 A JP 8846999A JP 2000282036 A JP2000282036 A JP 2000282036A
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cement
milk
bentonite
injection material
water
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JP8846999A
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English (en)
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Yasushi Omodaka
安志 面高
Akita Kawakami
明大 川上
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】化学的に安定しており、耐久性があり、しかも
安価で容易に入手可能な可塑化材を用いて瞬時に可塑性
状態となり、限定注入や流水下でも空洞充填が確実に行
えるとともに安定した比重に調整できる可塑性注入材を
提供する。 【解決手段】可塑性注入材をセメントミルク又はセメン
トエアミルクと、ベントナイトミルクとを攪拌混合する
場合に、セメントミルク又はセメントエアミルクあるい
はベントナイトミルク中に比重調整用の粒体を混合した
ものを用いて形成するものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木構造物の空洞
充填、軽量盛土、及び埋立等に利用できる可塑性注入材
の組成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】土木構造物の空洞を充填する等の用途と
して注入材を用いるとき、空洞充填部に地下水や流水が
ある場合、注入材が地下水や流水に希釈されるのを防止
するため、注入材にゲル状の凝集体としての性状が求め
られることがある。また、充填部を限定的に区間注入す
る場合、通常のセメントミルク系注入材では周辺への逸
脱問題が発生し、限定注入ができない等の問題がある。
このように、注入材がゲル化した凝集体の状態となり、
地下水や流水に希釈されることなく、その形状付与性に
より、周囲への逸脱が生じ難い性状となることを以下、
『可塑性』と称することにする。
【0003】このような理由により、従来、セメントミ
ルク及びセメントエアミルク等の注入では、セメントミ
ルク及びセメントエアミルク等に水ガラス系薬液又はア
ルミニウム塩類を添加して、注入材に可塑性を付与する
技術が用いられている。
【0004】また、従来セメント・ベントナイト懸濁液
が注入材として知られており、このセメント・ベントナ
イト懸濁液は、粘性を上げるという効果は認められる
が、可塑性状にすることができず、前記注入用として実
用化されていない。尚、セメント・ベントナイト懸濁液
は、調製の手順として、ベントナイトの主成分であるモ
ンモリロナイトはセメント中のカルシウムイオンと容易
に交換反応をおこし、膨潤しなくなるので、これを防止
するため、予めベントナイトを水に混ぜたベントナイト
ミルクを調製し、ベントナイトが十分膨潤した後にセメ
ント粉体を投入して調製する方法が実施されている。
【0005】一方、ベントナイトの凝集剤として、塩化
マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸アルミニウムなど
を用いることが知られている。またベントナイト泥水
に、誤ってセメントコンクリートが混入されたときに、
セメントコンクリートによってベントナイトが凝集し
て、分離し、ブリージングを生ずるというトラブルが知
られている。しかし、ベントナイトの凝集現象を利用し
て、セメントミルクによりベントナイトミルクを可塑化
し、これを可塑性注入材として活用するという技術思想
は見受けられない。
【0006】また、特公昭55―35533号公報に
は、遮水壁施工のトレンチに充填される充填物として、
セメントミルクもしくはモルタルと、ベントナイト泥水
及びスライムを混合したスラリーとを均等に混合させた
ものを使用し、弾力性のある遮水壁が構築される旨記載
されている。しかし、本公報に記載されている技術は、
セメント・ベントナイト複合硬化体としての利用技術で
あり、ベントナイトの凝集性によりセメント系の注入材
を積極的に可塑化しようとするものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した水ガラス系薬
液材料は、地下水や流水等の水によって水ガラスの未反
応のナトリウムイオンが溶出する溶脱現象を生じること
が知られており、耐久性に問題がある他、高アルカリに
よって地下水が汚染されるおそれがあり、汚染防止に十
分な対策を講じる必要がある。
【0008】また、アルミニウム塩類材料は高価である
ので、注入材が高価なものとなりコストが増す他、未反
応陰イオンが溶出する溶脱現象を生じることが知られて
おり、耐久性に問題がある他、陰イオンによって地下水
が汚染されるおそれがあり、汚染防止に十分な対策を講
じる必要がある。そして、セメント・ベントナイト懸濁
液は粘性を上げる効果は知られているが、瞬時に可塑化
させることはできないという問題がある。
【0009】そこで、本願出願人は、セメントミルクに
ベントナイトミルクを混合させると、上記カルシウムイ
オンによるベントナイトの凝集の作用により、強い凝集
体を作ることができ、フロー値をコントロールした可塑
状態の注入材に変質させることができ、この混合物を注
入材として注入することにより上記課題を解決すること
ができることを見い出し、特願平10−130143号
として特許出願している。
【0010】しかしながら、トンネル補修や改良工事の
ために、裏込注入をするときには、注入材の比重が小さ
いことが望ましいし、一方、地下水等の水中に注入材を
充填するときには、注入材の比重が大きい方が水に浮い
てしまう事態を防止することができ望ましい。即ち、注
入材が注入される個所によって、所定の比重を備えた注
入材を使用することが望まれる。
【0011】ここで、上記出願には注入材の比重を小さ
くするために、注入材に気泡を混合することが提案され
ているが、セメント、水及び気泡を混合するセメントエ
アミルク製造個所からこのセメントエアミルクとベント
ナイトミルクとを混合する混合器までのセメントエアミ
ルクの圧送管による圧送距離が長いと、圧送管内におい
てセメントエアミルク中から気泡が消失してしまい、混
合器で混合された注入材に所定の気泡が含まれないこと
となる不具合がある。
【0012】また、所定の割合で気泡を含む注入材が所
定の注入個所に充填された場合においても、硬化中の注
入材の気泡に水が入り込み、注入材の比重が大きくなっ
てしまうという問題があった。また、上記出願におい
て、セメントミルク中に気泡を混合してセメントエアミ
ルクとし、セメントミルクの比重を小さくすることはで
きるものの、セメントミルクの比重を大きくすることに
ついては、解決していない。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく種々検討を重ねた結果、先に出願した発明の
ようにベントナイトが陽イオンの作用により凝集される
ことと、その陽イオンとしてセメントのカルシウムイオ
ンを用いて急速な凝集を促すために、セメントミルクと
ベントナイトミルクとを攪拌混合し、さらにこれらに混
入する粒材を選択することにより、この混合物が急速に
可塑化し、水中で分離することがなく、且つ所望の比重
を備えた優れた可塑性注入材が得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0014】即ち上記課題解決の手段である本発明は、
化学的に安定しており、安価で容易に入手可能な天然の
鉱物であるベントナイトを可塑化材として用い、セメン
トミルク又はセメントエアミルクとベントナイトミルク
と比重調整用の粒体とを攪拌混合して形成される可塑性
注入材を提供するものである。
【0015】比重調整用の粒体としては可塑性注入材の
比重を調整し得るものであれば何ら限定されるものでは
なくセメントミルク又はベントナイトミルクとの分離が
生じないようにセメントミルク又はベントナイトミルク
の性状に応じて用いる粒体を選択することができる。比
重を小さくするためには発泡ビーズ、パーライト及びバ
ーミキュライト等の如き土質用若しくは非構造軽量コン
クリート用軽量骨材が用いられ、比重を大きくするため
には天然の砂、礫、石灰石骨材及び天然重量骨材等又は
高炉スラグ、フェロニッケルスラグ及び銅スラグ等の人
工骨材若しくは人工重量骨材等又は膨張頁岩、焼成フラ
イアッシュ及び火山礫等の構造用軽量コンクリート骨材
等が用いられる。このように比重調整用の粒体は一般的
にコンクリート用に用いられる骨材等が用いられるが、
特に材料の調達が容易で、安価であり、可塑性注入材と
の比重の差が大きく、かつミルクと分離しないように調
節することが可能であるものとして、発泡ビーズ及び砂
又は礫が好ましい。
【0016】本発明において、上記粒体は、発泡ビーズ
であることを特徴とする可塑性注入材である。ここで、
発泡ビーズは発泡倍率が10から80倍の粒体であり直
径1mmから9mmのものである。可塑性注入材に発泡ビー
ズを混入することにより、可塑性注入材の比重を、セメ
ントミルクとベントナイトミルクとを混練した可塑性注
入材より軽量のものとすることができる他、両ミルクが
混練されるまでの間の圧送途中において、セメントミル
クまたは、セメントエアミルク中から発泡ビーズが分離
することが防止される。
【0017】また注入個所に注入された状態において、
注入材の発泡ビーズ内に土砂中の水が入り込むことがな
いので、硬化中の注入材の比重が増加することはない。
【0018】また、本発明において、上記粒材は、砂、
および礫から選ばれる少なくとも1種であることを特徴
とする可塑性注入材である。
【0019】ここで、最大粒径が2mm以下のものを砂
といい、最大粒径が2mmを超えるものを礫という。砂
又は礫としては、75μm以下の細粒分含有率が15%
以下であることが好ましい。細粒分含有率が15%を超
えると流動性が低下するため好ましくない。また礫は最
大粒径が5mm以下のものが好ましい。最大粒径が5m
mを超えると、やはり流動性が低下するため好ましくな
い。
【0020】可塑性注入材に砂や礫等を混入することに
より、可塑性注入材の比重をセメントミルクまたはセメ
ントエアミルクとベントナイトミルクとを混練した可塑
性注入材より重くすることができる。このため注入材
は、水中に注入した場合でも水に浮くことなく所定の個
所を充填することができる。
【0021】また、本発明において、可塑性注入材は、
セメントと水との配合比を重量比で1対0.3〜1対1
のセメントミルクと、又はセメントと水との配合比を重
量比で1対0.3〜1対1のセメントエアミルクと、ベ
ントナイトと水との配合比を重量比で1対4〜1対12
のベントナイトミルクとを攪拌混合して形成されること
が好適である。
【0022】さらに、本発明において、可塑性注入材
は、ベントナイトの膨潤力が15以上であることが好適
である。
【0023】そして、本発明において、可塑性注入材
は、可塑性注入材の容積に対する気泡及び比重調整用の
粒体の混合体積量が60%以下であることが好適であ
る。
【0024】
【発明実施の形態】本発明の可塑性注入材では、先ずA
液としてセメントミルク(セメント、水、必要により各
種混和剤を配合)、又はセメントエアミルク(セメン
ト、水、気泡、必要により各種混和剤を配合)が調製さ
れ、これとは別にB液としてベントナイトミルク(ベン
トナイト、水、必要により各種混和剤を配合)が調製さ
れる。そして、A液とB液を混合し、瞬時に可塑化させ
ることを特徴とするものである。比重調整用の粒体はA
液、又はB液のいずれか又は両方に添加される。
【0025】A液に用いるセメントは、普通、早強、超
早強、白色、耐硫酸塩、中庸熱、低熱などの各種ポルト
ランドセメント、前記ポルトランドセメントの少なくと
も一種と高炉スラグ、フライアッシュなどの少なくとも
一種とを混合した混合セメント、超速硬セメント(例え
ばジェットセメント(登録商標))、アルミナセメント
などの特殊セメント、及びセメント系固化材から選ぶこ
とができる。
【0026】セメントミルクは、必要に応じて起泡剤を
発泡処理した気泡を混合しセメントエアミルクとしても
よい。また、このセメントミルク、セメントエアミルク
又はベントナイトミルクには比重調整用の粒体を混合す
るものとする。比重調整用の粒体はA液、B液の何れか
一方又は両方に混合してもよい。
【0027】比重調整用の粒体としては、比重を小さく
するためには発泡ビーズが好適であり、比重を大きくす
るためには砂又は礫が好適である。
【0028】この発泡ビーズは、ポリスチレンなどの合
成樹脂を水蒸気や熱風などを用いて発抱させた超軽量な
粒状体である。発泡ビーズの種類にはその成分によって
発泡スチロール,発泡ポリプロピレンや発泡塩化ビニリ
デンを挙げることができる。これらの中で一般的に使用
されるのは発泡スチロール(EPS)である。このEP
Sの原料はポリスチレンと、プロパン、ブタン、及びペ
ンタンなどの発泡剤とからなっており、発泡させること
によって超軽量,耐圧縮性,耐水性,断熱性に優れたE
PSとなる。
【0029】発抱ビーズは直径1〜9mm程度のうち適
当な直径のものが用いられる。この発泡ビーズは用途に
合わせ大きさなどのコントロールが可能であり、場合に
よってはEPS廃棄物の破砕片を使用することができ
る。
【0030】可塑性注入材中における気泡と比重調整用
の粒体とを合計した混合体積量は可塑性注入材量の60
容量%以下が好ましい。気泡と比重調整用の粒体とを合
計して60%を越えて混合すると気泡及び比重調整用の
粒体の混合量が多すぎる結果、セメント及びベントナイ
トの使用量が過少となり、そのため、可塑性体の強さ及
び可塑性注入材の硬化体の強度発現が難しくなる。
【0031】A液のセメントミルク、セメントエアミル
クには必要に応じて、減水剤などの混和剤を添加しても
よい。混和剤の添加による練り上がり後の可塑性に影響
はない。また、減水剤添加によりA液中の単位水量を減
らしたり、単位セメント量を増加させたりすることが可
能なことより、高強度化が可能である。また、A液のセ
メントミルク、セメントエアミルクに、材料分離の可能
性がある場合、材料分離防止を目的として、A液にも少
量のベントナイトを必要に応じて添加することも可能で
ある。
【0032】B液に用いるベントナイトの品位について
特に制限はないが、膨潤力15以上のベントナイトが好
ましい。尚、ここでいう膨潤力とは日本ベントナイト工
業会試験法( JBAS−104) により求められるもの
で、蒸留水の中にベントナイトを徐々に落としたときの
水中で占める見掛け容積で表示される。即ち、蒸留水1
00ml(ミリリットル)中にベントナイト試料2gを
落とし、落下後24時間放置して容器内の堆積した試料
の見掛け容積を読み取るものである。従って、膨潤力の
単位はml(ミリリットル)/2gとなる。
【0033】膨潤力15未満であると、ベントナイトの
添加量を増加させる必要があり、また材料分離が生じや
すくなるので好ましくない。また、可塑性注入材の軽量
化が必要な場合、ベントナイト使用量を少なくする必要
があり、その目的においても膨潤力15以上のベントナ
イトの使用が最適である。
【0034】膨潤力15以上のベントナイトを使用する
場合は、その添加量はほぼ80〜120kg/m3 程度が好
ましく、100〜120kg/m3 がより好ましい。80kg
/m3未満ではは水中打設等に材料分離を生じる可能性が
あり、50kg/m3 以下では可塑化効果が低い。また、1
20kg/m3 を越えるとB液調製時にベントナイトがダマ
になり易く、均一なベントナイトミルクの調製にやや難
があり、一般的なベントナイト分散剤の添加が必要であ
る。また、150kg/m3 以上では分散剤を添加しても混
練が困難であるうえ不経済である。
【0035】B液のベントナイトに対する水の比は4以
上が好ましく、ベントナイトに対する水の比をこれ未満
にするとB液調製時にベントナイトがダマになり易く、
均一なベントナイトミルクの調製が困難であり、一般的
なベントナイト分散剤の添加が必要である。
【0036】本発明は、上記のように予め調製したA
液、B液をミルク状態で混合する。A液のセメントミル
ク又はセメントエアミルクは、水溶液がセメントから遊
離されるカルシウムイオンで過飽和の懸濁状態であり、
プラスのカルシウムイオンで満たされている。
【0037】一方、B液のベントナイトミルクは、ベン
トナイトが膨潤し、マイナスイオンに帯電している。こ
のようなミルク同士の混合によって、ベントナイト粒子
表面のマイナス荷電をカルシウムプラスイオンが中和す
ることにより、ベントナイト粒子の分子間引力による急
激な凝集反応が発生し、瞬時に可塑化させることができ
るのである。
【0038】上記のように瞬間的に均一に可塑化するた
めにはミルク同士の混合が必須であり、上述したセメン
ト・ベントナイト懸濁液の調製方法のように、ベントナ
イトミルクにセメント粉体を混合するのでは、カルシウ
ムイオンの溶解に時間がかかるため、瞬時に可塑化させ
ることは難しい。
【0039】尚、本発明におけるA液、B液の混合割合
は、使用目的に応じて適宜決定されるものである。混練
時間はハンドミキサーで15秒程度以下が好適であり、
それ以上の混練では材料分離を生じ易くなるので好まし
くはない。
【0040】調製された可塑性注入材のフロー値は日本
道路公団規格試験法であるシリンダー法で80(自立)
〜150mmが好ましく、80〜120mmがより好まし
い。80〜120mmでは可塑性注入材として最適である
うえ、水中打設又は流水のある場所でも材料分離が極め
て少なく利用可能である。また、120〜150 mm で
は流水等の影響を受けない場合、十分に可塑性注入材と
して使用可能であるが、水中打設に使用の場合、濁りや
材料に亀裂が生じる可能性がある。150mm以上のもの
は通常のエアモルタル、エアミルクの流動性の性状に近
く、限定注入等には適さない。
【0041】可塑性注入材の配合材料中の全水量のA
液、B液間の分配量の変更は特に制限はないが、A液の
セメントミルクの材料分離抵抗性を高めるためには、均
質なセメントミルクの調製可能な範囲(減水剤等を利用
する場合を含めて、セメント:水=1:0. 3〜1:1
程度)でA液の水をできるだけ少なくすべきである。
【0042】また、可塑化性能を向上するためにB液の
ベントナイトミルクをより均一に分散させる必要があ
り、そのためには、B液の水量をより多くする必要があ
る。即ち、全水量を一定とする場合、均一混合性能の低
下しない範囲でA液の水量を極力少なく、B液の水量を
極力多くする配合が最適である。ただしベントナイト:
水=1:12よりも水の量が多くなると、全体の水量が
多くなって、分離し易くなり、また可塑性注入材の硬化
体の強度が低下し好ましくない。
【0043】
【実施例】本発明方法を下記実施例によりさらに説明す
る。以下の実施例において、注入材の調製方法、試験材
料、及び試験方法は次の通りである。なお、本実施例は
本発明の一実施態様を記載したものであり、これにより
本発明が限定されるものではない。
【0044】(調製方法)A液は、セメント系固化材と
水をハンドミキサーで2分間混練して調製し、次いで軽
量化の場合はさらに、所定の混合量となるように気泡
(起泡剤を水で25倍希釈後、25倍発泡させたもの)
又は発泡ビーズを投入し、ハンドミキサーで30秒混合
して調製した。重量化の場合も、軽量化の場合と同様に
さらに砂礫を投入し、ハンドミキサーで30秒混合して
調製した。
【0045】B液は、ベントナイトと水を往復攪拌ミキ
サーで5分間混練して調製した。A液とB液の混合は、
ハンドミキサーで10〜15秒程度混練して調製した。
【0046】(試験材料)試験に使用した材料は以下の
通りである。 セメント:住友大阪セメント(株)製セメント系固化材
商標:「タフロック」 可塑化材:ベントナイトA(膨潤力16.0) :ベントナイトB(膨潤力8.0) 起泡剤 :住友大阪セメント(株) 製 商標:「スミシ
ールドA」 混和剤 :花王(株)製高性能減水剤 商標:「マイテ
ィ150」 発泡ビーズ:発泡スチロール製 50倍発泡 比重32
g/l(リットル)平均粒径2mm 砂礫(砂と礫の混在品):千葉県木更津市産(礫分4
%、砂分90%、細粒分6%)、密度2.68g/cm3
【0047】(試験項目)試験項目として「供試体の比
重測定」、「水中養生における供試体の比重の変化」、
「供試体の消泡状態の確認」、「フロー値の測定」、並
びに「可塑化の性能判定」を行った。
【0048】尚、フロー値については、日本道路公団規
格「エアモルタル及びエアミルクの試験方法(JHSA
313−1992)」のコンシステンシー試験方法のシ
リンダー法に準拠した。これは、内径8cm高さ8cmのシ
リンダーに試料を入れ、引き抜き後の試料の底面の直径
を計測することにより測定した。
【0049】また、可塑化の性能判定については土木学
会水中不分離コンクリート設計施工指針付属書2水中不
分離コンクリートの水中分離度試験方法により試験を行
った。即ち、1000ccのビーカーに予め800cc
の水を入れ、可塑性注入材500gを10分割し、1分
割分づつヘラを用いて水面上より投入し、懸濁状況を目
視し、以下の基準に従って判定した。本試験では、可塑
化の良好なものほど得られた可塑性注入材はゲルが強固
で、水中を下降しても懸濁は少ないという判定になる。
即ち、可塑化の性能と懸濁の度合いは負の相関にある。
【0050】判定基準は以下の通りである。 [内容] [判定の内容] [記号] 可塑化優 …まったく懸濁がない。 ………… ◎ 可塑化良 …やや懸濁が認められる。 ………… ○ 可塑化不良…懸濁がある。 ………… △ 可塑化不可…可塑化していないため本試験に供していない。… ×
【0051】〔実施例1〕本例では、比重調整用の粒体
を混合した供試体の密度の測定を行った。本例では、A
液に比重調整用の粒体として発泡ビーズを混合した供試
体(配合1)と、比重調整用の粒体として砂礫を混合し
た供試体(配合2)と、比重調整用の粒体を混合しない
供試体(配合3,4,5)とを作製し、これらの比重を
測定した。その結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1に示した結果から、比重調整用の粒体
を加えていない配合例3,4,5に対して発泡ビーズを
加えた配合1は比重が小さく、砂礫を加えた配合2は比
重が大きいところから、比重調整用の粒体を加えること
により、比重調整用の粒体を加えない場合と比較して注
入材の比重をより大な範囲で調整することができること
が分かる。
【0054】〔実施例2〕本例では水中養生における供
試体の密度を測定した。A液に気泡だけを混合した供試
体と、発泡ビーズのみを混合した供試体(φ5cm×H1
0cm)を各3本作製し、各供試体を水中で養生し、所定
時間経過後に供試体の密度を測定した。本試験によれ
ば、供試体の密度の増加がないほど、注入・充填後にお
ける注入材への地下水等の浸入が少ないことが分かる。
表2に気泡だけを混合した供試体の配合を、表3に発泡
ビーズを混合した供試体の配合を、表4に各供試体の密
度変化を示す。なお、表2、表3中の単位のうち、kg/m
3 およびl/m3とは、可塑性注入材1m3中の該当成分量
(kg、l )を示す。
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】表4によれば、気泡を混合した供試体の密
度が増加しているのに対して、発泡ビーズを混合した供
試体の密度が殆ど変化しておらず、注入材の充填後にお
ける注入材への地下水等の浸入が少ないことが分かる。
【0059】〔実施例3〕本例では、供試体の消泡状態
の確認を行った。A液又はB液に気泡または発泡ビーズ
を混合した液を以下の配合により作液し、各液をホバー
トミキサにより連続して混練する間において、混練直
前、混練5分後、混練10分後及び混練15分後にそれ
ぞれ3回ずつ混練後の試料を採取して、密度測定を行
い、密度変化の大小で消泡の判定を行った。混練直前の
密度は混練前各材料の密度より計算で求めた。
【0060】本試験によれば、ポンプ圧送によりA液、
B液を搬送する場合を想定して連続して各液を混練し、
各液の密度変化を測定した結果に基づき、密度変化が大
きいほど消泡の度合いが大きいと判定することができ
る。A液の配合を表5に、B液の配合を表6に示し、密
度変化の状態を表7に示す。
【0061】
【表5】
【0062】
【表6】
【0063】
【表7】
【0064】表7によれば、A液、及びB液に気泡を混
合したものでは、密度が増加する傾向があるのに対し
て、発泡ビーズを混合したものでは密度変化がないこと
が分かる。即ち、発泡ビーズを混合した場合にはポンプ
圧送によりA液、B液を搬送する場合消泡の度合いが小
さいことが分かる。
【0065】〔実施例4〕本例は、セメント系固化材
量、ベントナイト量及び全水量を一定として、セメント
ミルク及びベントナイトミルク調製時の水の配合量を変
えて試験を行ったものである。なお、表8〜10中の単
位のうち、kg/m3 およびl/m3とは、可塑性注入材1m3
の該当成分量(kg、l )を示す。表8にセメントミルク
とベントナイトミルクの配合量及び試験結果を示す。
【0066】
【表8】
【0067】表8より同一の材料使用量でも水量の配分
により可塑化性能が変わることが分かる。これは、B液
中のベントナイト分散性を良くすることにより、可塑化
性能が向上するためである。従って、配合設定の可能な
範囲でB液の水量を多く配分することが好ましいことが
分かる。尚、セメント系固化材:水=1:0.5が良好
であるので、A液中の水量の下限はセメント系固化材:
水=1:0.3とし、セメント系固化材:水=1:1.
1が不良であるので、A液中の水量の上限はセメント系
固化材:水=1:1とする。
【0068】〔実施例5〕本例は、セメント系固化材及
びベントナイト添加量を変更して試験を行ったものであ
る。表9にセメント系固化材及びベントナイト添加量、
混合後の可塑性のフロー値、及び性状判定を併せて示
す。尚、本例ではセメント系固化材:水=1:0.5と
一定にした。
【0069】
【表9】
【0070】表9より、ベントナイト:水=1:5.
2、1:6.3、1:8のフロー値の値を外挿すると、
ベントナイト:水=1:12程度がB液中の水量の上限
であることが分かる。また可塑性注入材として好適なフ
ロー値は80mm以上であるので、B液中のベントナイ
ト:水=1:4程度がB液中の水量の下限であることが
分かる。
【0071】〔実施例6〕本例は、膨潤力16.0のベ
ントナイトAと、膨潤力8.0のベントナイトBとを使
用してベントナイトミルクを調製した場合の試験を行っ
たものである。表10にA液、及びB液の配合量と、試
験結果を示す。
【0072】
【表10】
【0073】表10により、膨潤力15未満のベントナ
イトBを使用した場合でも可塑化は可能である(配合
3:実施例)が、ベントナイトA使用の場合(配合1:
実施例)と比較して添加量は増加することが分かる。ま
た、ベントナイトBを使用した場合、添加量をさらに増
加する(配合4:比較例)と使用できないことが分か
る。以上から、ベントナイトの膨潤力は15以上が好適
であることが分かる。
【0074】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、化学
的に安定しており、安価で容易に入手可能な天然の鉱物
であるベントナイトを可塑化材として用い、セメントミ
ルク又はセメントエアミルクとベントナイトミルクと比
重調整用の粒体とを攪拌混合して形成される可塑性注入
材を提供するものである。また、本発明において、上記
粒体を発泡ビーズとすれば、可塑性注入材の比重を、セ
メントエアミルクとベントナイトミルクとを混練した可
塑性注入材と同程度に軽量のものとすることができるう
えに、両ミルクが混練されるまでの間の圧送途中におい
て、セメントミルク中から発泡ビーズが分離することが
防止されるという効果を奏する。また、上記粒体を砂、
礫とすることにより、可塑性注入材の比重をセメントミ
ルクまたはセメントエアミルクとベントナイトミルクと
を混練した可塑性注入材より大きくすることができ、水
中に注入した場合でも水に浮くことなく所定の個所を充
填することができるという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C04B 28/02 14:10) 111:70 C09K 103:00 Fターム(参考) 2D040 AA06 AB01 CA01 CA09 CA10 CB03 4G012 PA04 PA06 PA23 PE01 4H026 CA01 CB05 CB08 CC06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメントミルク、又はセメントミルクに気
    泡を混入したセメントエアミルクと、ベントナイトミル
    クとを攪拌混合して形成される可塑性注入材であって、
    該可塑性注入材中には比重調整用の粒体が混合されてい
    ることを特徴とする可塑性注入材。
  2. 【請求項2】上記粒体は、発泡ビーズであることを特徴
    とする請求項1に記載の可塑性注入材。
  3. 【請求項3】上記粒体は、砂、および礫から選ばれる少
    なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の
    可塑性注入材。
  4. 【請求項4】セメントミルク、又はセメントエアミルク
    の中のセメントと水との配合比が重量比で1対0.3か
    ら1対1であり、ベントナイトミルク中のべントナイト
    と水との配合比が重量比で1対4から1対12である請
    求項1、請求項2又は請求項3に記載の可塑性注入材。
  5. 【請求項5】ベントナイトの膨潤力が15以上である請
    求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の可塑
    性注入材。
  6. 【請求項6】可塑性注入材の容積に対する気泡と比重調
    整用の粒体との合計の混合体積量が60%以下である請
    求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に
    記載の可塑性注入材。
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