JP2000282128A - 製・精錬容器の炉口金物及び耐火物の冷却方法 - Google Patents
製・精錬容器の炉口金物及び耐火物の冷却方法Info
- Publication number
- JP2000282128A JP2000282128A JP11090560A JP9056099A JP2000282128A JP 2000282128 A JP2000282128 A JP 2000282128A JP 11090560 A JP11090560 A JP 11090560A JP 9056099 A JP9056099 A JP 9056099A JP 2000282128 A JP2000282128 A JP 2000282128A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- refractory
- water
- refining
- cooling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、製・精錬容器の炉口金物及び耐火物
の溶損が確実に抑制できる炉口金物及び耐火物の冷却方
法を提供することを目的としている。 【解決手段】製・精錬用ガスの上吹きランスを備え、金
属酸化物を溶融、還元する製・精錬容器内に水を供給し
て該製・精錬容器の炉口金物及び耐火物を冷却するにあ
たり、炉内の溶融金属上方に形成される空間を、前記上
吹きランス先端位置で上方空間と下方空間とに2分し、
これら空間に、それぞれ水滴の粒径分布が互いに異なる
水を噴霧する。
の溶損が確実に抑制できる炉口金物及び耐火物の冷却方
法を提供することを目的としている。 【解決手段】製・精錬用ガスの上吹きランスを備え、金
属酸化物を溶融、還元する製・精錬容器内に水を供給し
て該製・精錬容器の炉口金物及び耐火物を冷却するにあ
たり、炉内の溶融金属上方に形成される空間を、前記上
吹きランス先端位置で上方空間と下方空間とに2分し、
これら空間に、それぞれ水滴の粒径分布が互いに異なる
水を噴霧する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製・精錬容器の炉
口金物及び耐火物の冷却方法に係わり、詳しくは、精錬
ガスを溶融させた金属酸化物の表面に上吹きし、該溶融
金属酸化物の表面上の炉内空間で精錬排ガスを二次燃焼
させる転炉型製・精錬炉において、その炉口金物及び内
張り耐火物が溶損するのを防止する技術である。
口金物及び耐火物の冷却方法に係わり、詳しくは、精錬
ガスを溶融させた金属酸化物の表面に上吹きし、該溶融
金属酸化物の表面上の炉内空間で精錬排ガスを二次燃焼
させる転炉型製・精錬炉において、その炉口金物及び内
張り耐火物が溶損するのを防止する技術である。
【0002】
【従来の技術】酸化性ガスを上吹きするランスを備えた
製・精錬容器の代表的なものの一つに、製鋼用の転炉が
挙げられる。この転炉では、近年、炉内に保持した溶融
金属に、炭素系固体燃料や精錬対象金属の酸化物を含む
固体原料物質等を投入し、前記上吹ランスより酸化性ガ
ス(例えばO2ガス)を吹き込み、該炭素系固体燃料を
燃焼させ、その熱で前記精錬対象金属の酸化物を溶解す
ると同時に、該溶融した酸化物を固体炭素(C)又は炉
内で発生した還元性ガスで還元する所謂溶融還元精錬が
行われるようになった。その際、炉内で発生したCOや
H2等の可燃性ガスを、溶融金属の上方空間で二酸化炭
素や水蒸気まで燃焼させる”二次燃焼”を積極的に行う
のが、効率的に溶融金属の熱補償を行う上で有効であ
る。しかしながら、この二次燃焼(CO+1/2O2→
CO2)が盛んになると、溶湯への着熱が増加するだけ
ではなく、燃焼排ガス温度が著しく上昇し、製・精錬容
器の上部内壁に内張した耐火物やこの耐火物を支える炉
口金物の溶損が激しくなり、それらの寿命が大幅に低下
するという問題を抱えていた。また、製・精錬容器から
出た排ガスは、通常可燃ガスであるCO、H2等を主成
分とするため、副生ガスとして製鉄所の内外で再利用さ
れるのが、二次燃焼の増加で排ガスのカロリー(つま
り、可燃ガス成分)が減少し、再利用メリットが低下す
るという問題もあった。
製・精錬容器の代表的なものの一つに、製鋼用の転炉が
挙げられる。この転炉では、近年、炉内に保持した溶融
金属に、炭素系固体燃料や精錬対象金属の酸化物を含む
固体原料物質等を投入し、前記上吹ランスより酸化性ガ
ス(例えばO2ガス)を吹き込み、該炭素系固体燃料を
燃焼させ、その熱で前記精錬対象金属の酸化物を溶解す
ると同時に、該溶融した酸化物を固体炭素(C)又は炉
内で発生した還元性ガスで還元する所謂溶融還元精錬が
行われるようになった。その際、炉内で発生したCOや
H2等の可燃性ガスを、溶融金属の上方空間で二酸化炭
素や水蒸気まで燃焼させる”二次燃焼”を積極的に行う
のが、効率的に溶融金属の熱補償を行う上で有効であ
る。しかしながら、この二次燃焼(CO+1/2O2→
CO2)が盛んになると、溶湯への着熱が増加するだけ
ではなく、燃焼排ガス温度が著しく上昇し、製・精錬容
器の上部内壁に内張した耐火物やこの耐火物を支える炉
口金物の溶損が激しくなり、それらの寿命が大幅に低下
するという問題を抱えていた。また、製・精錬容器から
出た排ガスは、通常可燃ガスであるCO、H2等を主成
分とするため、副生ガスとして製鉄所の内外で再利用さ
れるのが、二次燃焼の増加で排ガスのカロリー(つま
り、可燃ガス成分)が減少し、再利用メリットが低下す
るという問題もあった。
【0003】そこで、特開平4−56735号公報は、
転炉上方に上吹きランスとは別に設けた水噴射用ランス
を介して、噴霧状の水を炉内に供給して排ガスの温度を
低下させる技術を提案とした。
転炉上方に上吹きランスとは別に設けた水噴射用ランス
を介して、噴霧状の水を炉内に供給して排ガスの温度を
低下させる技術を提案とした。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開平4−56735号公報記載の技術は、排ガス温
度を低下させるという観点では有利性が高いが、排ガス
の上昇流が作用して炉内へ供給される水の歩留りが低い
という欠点がある。また、炉内の円周方向を均一に冷却
するには、水噴射用ランスを円周に沿って複数本配置す
る必要があり、設備的に複雑になるばかりでなく、コス
トが嵩むという問題もあった。
た特開平4−56735号公報記載の技術は、排ガス温
度を低下させるという観点では有利性が高いが、排ガス
の上昇流が作用して炉内へ供給される水の歩留りが低い
という欠点がある。また、炉内の円周方向を均一に冷却
するには、水噴射用ランスを円周に沿って複数本配置す
る必要があり、設備的に複雑になるばかりでなく、コス
トが嵩むという問題もあった。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑み、製・精錬容
器の炉口金物及び耐火物の溶損が確実に抑制できる炉口
金物及び耐火物の冷却方法を提供することを目的として
いる。
器の炉口金物及び耐火物の溶損が確実に抑制できる炉口
金物及び耐火物の冷却方法を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究した。そして、炉内空間を2つ
の領域に区分して、各領域に供給する水の働きを異なら
せることを着想し、本発明を完成させた。
を達成するため鋭意研究した。そして、炉内空間を2つ
の領域に区分して、各領域に供給する水の働きを異なら
せることを着想し、本発明を完成させた。
【0007】すなわち、本発明は、精錬用ガスの上吹き
ランスを備え、金属酸化物を溶融、還元する製・精錬容
器内に水を供給して該製・精錬容器の炉口金物及び耐火
物を冷却するにあたり、炉内の溶融金属上方に形成され
る空間を、前記上吹きランス先端位置で上方空間と下方
空間とに2分し、これら空間に、それぞれ水滴の粒径分
布が互いに異なる水を噴霧することを特徴とする製・精
錬容器の炉口金物及び耐火物の冷却方法である。
ランスを備え、金属酸化物を溶融、還元する製・精錬容
器内に水を供給して該製・精錬容器の炉口金物及び耐火
物を冷却するにあたり、炉内の溶融金属上方に形成され
る空間を、前記上吹きランス先端位置で上方空間と下方
空間とに2分し、これら空間に、それぞれ水滴の粒径分
布が互いに異なる水を噴霧することを特徴とする製・精
錬容器の炉口金物及び耐火物の冷却方法である。
【0008】また、本発明は、前記下方空間に噴霧する
水滴の粒径を、上方空間に噴霧する水滴より小さくする
ことを特徴とする製・精錬容器の炉口金物及び耐火物の
冷却方法である。
水滴の粒径を、上方空間に噴霧する水滴より小さくする
ことを特徴とする製・精錬容器の炉口金物及び耐火物の
冷却方法である。
【0009】さらに、本発明は、前記水に、炭化水素系
液体を混合することを特徴とする製・精錬容器の炉口金
物及び耐火物の冷却方法でもある。
液体を混合することを特徴とする製・精錬容器の炉口金
物及び耐火物の冷却方法でもある。
【0010】本発明によれば、炉内雰囲気のガス温度を
確実に低下できるので、製・精錬容器の炉口金物及びそ
の近傍の耐火物の溶損が従来より抑制できるようにな
る。
確実に低下できるので、製・精錬容器の炉口金物及びそ
の近傍の耐火物の溶損が従来より抑制できるようにな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をなすに至った経緯
もまじえ、本発明の実施の形態を説明する。
もまじえ、本発明の実施の形態を説明する。
【0012】まず、本発明に係る製・精錬容器の炉口金
物及び耐火物の冷却方法が適用される製・精錬容器と、
そこで行われる操業の一例について述べる。それは、図
1に示すように、所謂「転炉型」の製・精錬容器13で
あって、耐火物6が内張りされた炉体の上部に、原料を
投入したり、溶融金属5、スラグ4を排出する開口が設
けられている。該開口の周囲には、内張した耐火物6を
支えるために、リング状に炉口金物2(通常、鋳鉄製)
が取り付けられてある。従って、この炉口金物2が溶損
すると、耐火物6も崩れ、製・精錬容器13として使用
不能(寿命)となり、補修されることになる。また、該
製・精錬容器13の上方には、精錬ガス(通常、酸素あ
るいは酸素含有ガス)7を炉内装入物へ吹き付る上吹き
ランス1と称する筒体が備えられている。
物及び耐火物の冷却方法が適用される製・精錬容器と、
そこで行われる操業の一例について述べる。それは、図
1に示すように、所謂「転炉型」の製・精錬容器13で
あって、耐火物6が内張りされた炉体の上部に、原料を
投入したり、溶融金属5、スラグ4を排出する開口が設
けられている。該開口の周囲には、内張した耐火物6を
支えるために、リング状に炉口金物2(通常、鋳鉄製)
が取り付けられてある。従って、この炉口金物2が溶損
すると、耐火物6も崩れ、製・精錬容器13として使用
不能(寿命)となり、補修されることになる。また、該
製・精錬容器13の上方には、精錬ガス(通常、酸素あ
るいは酸素含有ガス)7を炉内装入物へ吹き付る上吹き
ランス1と称する筒体が備えられている。
【0013】この製・精錬容器13では、炉内に予め装
入してある溶銑上に、炭素系固体燃料と製・精錬対象金
属の酸化物を含む固体原料物質等を投入し、上記上吹き
ランス1を介して酸素ガス7を吹き込み、炭素系固体燃
料を燃焼させて炉内に投入した製・精錬対象金属の酸化
物を溶解させると同時に、該酸化物を固体炭素又は炉内
発生の還元性ガスで還元し、溶融金属(溶鋼)5が製造
される。その際、炉内で発生したCOガスは、スラグ4
の上方から炉口までの空間で二次的に燃焼し、溶湯の着
熱に寄与する。しかしながら、炉内でこの二次燃焼が盛
んになると、必然的に炉内雰囲気のガス温度が上昇し、
炉口部近傍の耐火物6(MgO、MgO−C,MgO−
Cr2 O3 、Al2 O3 −C系等)及び前記炉口金物2
を溶損が著しく進行するようになる。本発明は、この炉
口金物2及びその近傍の耐火物6の溶損を防止し、炉の
寿命を延長させる技術を従来より優れたものにすること
が狙いである。
入してある溶銑上に、炭素系固体燃料と製・精錬対象金
属の酸化物を含む固体原料物質等を投入し、上記上吹き
ランス1を介して酸素ガス7を吹き込み、炭素系固体燃
料を燃焼させて炉内に投入した製・精錬対象金属の酸化
物を溶解させると同時に、該酸化物を固体炭素又は炉内
発生の還元性ガスで還元し、溶融金属(溶鋼)5が製造
される。その際、炉内で発生したCOガスは、スラグ4
の上方から炉口までの空間で二次的に燃焼し、溶湯の着
熱に寄与する。しかしながら、炉内でこの二次燃焼が盛
んになると、必然的に炉内雰囲気のガス温度が上昇し、
炉口部近傍の耐火物6(MgO、MgO−C,MgO−
Cr2 O3 、Al2 O3 −C系等)及び前記炉口金物2
を溶損が著しく進行するようになる。本発明は、この炉
口金物2及びその近傍の耐火物6の溶損を防止し、炉の
寿命を延長させる技術を従来より優れたものにすること
が狙いである。
【0014】そこで、本発明者は、鋭意研究し、炉内の
冷却領域を上吹きランス1の先端を境に、それより上方
の領域(以下、上方空間と称す)と、下方の酸素ジェッ
ト燃焼領域(以下、下方空間と称す)とに2分し、それ
ぞれを別々に、しかも同時に効率良く冷却するようにし
た。上方空間のみを冷却すると下方空間からの輻射伝熱
で、一方、下方空間のみを冷却すると内壁面近傍の高温
ガスの対流伝熱で、炉口近傍の耐火物6や炉口金物2の
溶損が防止できないからである。また、その際の冷却媒
体についても検討を重ね、粒径分布が異なる水滴を噴霧
可能な2種類のノズルを有する上吹ランス1を用いて、
粗粒の水滴で上方空間の雰囲気ガスを、微粒の水滴で下
方空間を冷却するようにして、十分な冷却能力の確保を
可能とした。ここで、下方空間へ吹き込む水滴径を、上
方空間へ吹き込むものより小さくしたのは、溶湯への液
滴到達による溶湯温度の低下防止を配慮したからであ
る。
冷却領域を上吹きランス1の先端を境に、それより上方
の領域(以下、上方空間と称す)と、下方の酸素ジェッ
ト燃焼領域(以下、下方空間と称す)とに2分し、それ
ぞれを別々に、しかも同時に効率良く冷却するようにし
た。上方空間のみを冷却すると下方空間からの輻射伝熱
で、一方、下方空間のみを冷却すると内壁面近傍の高温
ガスの対流伝熱で、炉口近傍の耐火物6や炉口金物2の
溶損が防止できないからである。また、その際の冷却媒
体についても検討を重ね、粒径分布が異なる水滴を噴霧
可能な2種類のノズルを有する上吹ランス1を用いて、
粗粒の水滴で上方空間の雰囲気ガスを、微粒の水滴で下
方空間を冷却するようにして、十分な冷却能力の確保を
可能とした。ここで、下方空間へ吹き込む水滴径を、上
方空間へ吹き込むものより小さくしたのは、溶湯への液
滴到達による溶湯温度の低下防止を配慮したからであ
る。
【0015】図2(a)〜(c)に、本発明の実施に使
用する精錬ガス7の上吹ランス1の構造例を示す。従来
より使用されている通常の上吹ランスは、中央部に酸化
性ガス流路10、外周部にランス自体の冷却水流路9を
設けた3重管構造のものが一般的である。しかし、図2
の上吹きランス1は、炉内へ噴霧する水3の流路8を加
え、4重管になっている。そして、炉内へ噴霧する水3
の流路8には、上下段に分割して噴霧用ノズルが複数個
取り付けられている。ここで、上段ノズル11が上方空
間へ、下段ノズル12が下方空間へ水を噴霧するための
ものである。これらの水噴霧用ノズルは、噴霧される水
滴の粒子径が上段ノズル11と下段ノズル12とで異な
るように、噴射孔の径が上段ノズル11のものは大き
く、下段ノズル12のものは小さくなっている。また、
上段及び下段のノズル11,12は、ランズの円周に関
して互いに重ならない位置に配置されている。さらに、
これらノズル11,12は、製・精錬容器の高さを考慮
し、上下の2段でなく数段配置しても良い。加えて、ノ
ズルの取り付け角度は、排ガスの上昇流を配慮し、上方
空間の冷却用が水平に対して0°〜−50°、下方空間
の冷却用が−25°〜−75°の範囲にあることが好ま
しい。なお、ここにマイナス符号は、下向き角度である
ことを意味する。
用する精錬ガス7の上吹ランス1の構造例を示す。従来
より使用されている通常の上吹ランスは、中央部に酸化
性ガス流路10、外周部にランス自体の冷却水流路9を
設けた3重管構造のものが一般的である。しかし、図2
の上吹きランス1は、炉内へ噴霧する水3の流路8を加
え、4重管になっている。そして、炉内へ噴霧する水3
の流路8には、上下段に分割して噴霧用ノズルが複数個
取り付けられている。ここで、上段ノズル11が上方空
間へ、下段ノズル12が下方空間へ水を噴霧するための
ものである。これらの水噴霧用ノズルは、噴霧される水
滴の粒子径が上段ノズル11と下段ノズル12とで異な
るように、噴射孔の径が上段ノズル11のものは大き
く、下段ノズル12のものは小さくなっている。また、
上段及び下段のノズル11,12は、ランズの円周に関
して互いに重ならない位置に配置されている。さらに、
これらノズル11,12は、製・精錬容器の高さを考慮
し、上下の2段でなく数段配置しても良い。加えて、ノ
ズルの取り付け角度は、排ガスの上昇流を配慮し、上方
空間の冷却用が水平に対して0°〜−50°、下方空間
の冷却用が−25°〜−75°の範囲にあることが好ま
しい。なお、ここにマイナス符号は、下向き角度である
ことを意味する。
【0016】かかる上吹きランス1を利用することで、
本発明では、精練ガス7を炉内へ吹き込むばかりでな
く、炉内雰囲気を冷却する水3を炉軸より炉壁全周方向
へ均一に噴霧することが可能となる。なお、本発明で
は、噴霧する水3には、排ガスの改質(カロリー)を目
的として炭化水素系液体(例えば、重油、軽油、灯油、
アルコール類)を単独で、あるいは数種混合しても良
い。炉内に吹き込まれた水は、一部がC系ダストと反応
してCOとH2を生成することによって、排ガスのカロ
リー増大に寄与するが、これに炭化水素系液体を混合す
れば、その分解吸熱によって、耐火物の温度上昇が抑え
られと共に、排ガスのカロリーを一層増大するので、好
ましい。
本発明では、精練ガス7を炉内へ吹き込むばかりでな
く、炉内雰囲気を冷却する水3を炉軸より炉壁全周方向
へ均一に噴霧することが可能となる。なお、本発明で
は、噴霧する水3には、排ガスの改質(カロリー)を目
的として炭化水素系液体(例えば、重油、軽油、灯油、
アルコール類)を単独で、あるいは数種混合しても良
い。炉内に吹き込まれた水は、一部がC系ダストと反応
してCOとH2を生成することによって、排ガスのカロ
リー増大に寄与するが、これに炭化水素系液体を混合す
れば、その分解吸熱によって、耐火物の温度上昇が抑え
られと共に、排ガスのカロリーを一層増大するので、好
ましい。
【0017】
【実施例】上吹ランス1を有する150トンの転炉13
で、本発明に係る冷却方法を実施した。まず、予備処理
が施された溶銑(温度1300℃を炉内に150トン装
入し、表1に示す操業条件で酸素吹錬を行った。使用し
た上吹ランス1は、図2に示した2種のノズル11,1
2を上下に2段にして取り付けたもので、噴霧した水3
の流量は、合計で100リットル/minであり、噴霧
時間は、60minである。なお、上段ノズル11から
噴霧した水滴の径は500〜1000μm、下段ノズル
12からのものは80〜300μmとした。また、上段
ノズル11と下段ノズル12への水の供給量比は、5:
3とした。
で、本発明に係る冷却方法を実施した。まず、予備処理
が施された溶銑(温度1300℃を炉内に150トン装
入し、表1に示す操業条件で酸素吹錬を行った。使用し
た上吹ランス1は、図2に示した2種のノズル11,1
2を上下に2段にして取り付けたもので、噴霧した水3
の流量は、合計で100リットル/minであり、噴霧
時間は、60minである。なお、上段ノズル11から
噴霧した水滴の径は500〜1000μm、下段ノズル
12からのものは80〜300μmとした。また、上段
ノズル11と下段ノズル12への水の供給量比は、5:
3とした。
【0018】かかる操業の結果を、冷却を実施しない従
来の操業での結果と比較して表1に示す。表1より、本
発明に係る冷却方法では、排ガスの温度が低下し、炉口
金物2及び炉口部近傍耐火物6の温度上昇が抑えられ、
それらの溶損速度が従来に比べ大幅に低下することが確
認できた。また、吹込んだ水とダスト中Cの吸熱反応が
盛んになると共に、発生するCOによって排ガスのカロ
リーが従来より低下することなく、二次燃焼が円滑に実
施できた。なお、噴霧する水3に、灯油を10重量%混
合したところ、耐火物の溶損速度がさらに5%程度低下
した。また、上記実施例では、単に溶銑の脱炭精錬をお
こなったものであるが、本発明に係る製・精錬容器で
は、鉱石を溶融還元する製錬に使用しても良い。
来の操業での結果と比較して表1に示す。表1より、本
発明に係る冷却方法では、排ガスの温度が低下し、炉口
金物2及び炉口部近傍耐火物6の温度上昇が抑えられ、
それらの溶損速度が従来に比べ大幅に低下することが確
認できた。また、吹込んだ水とダスト中Cの吸熱反応が
盛んになると共に、発生するCOによって排ガスのカロ
リーが従来より低下することなく、二次燃焼が円滑に実
施できた。なお、噴霧する水3に、灯油を10重量%混
合したところ、耐火物の溶損速度がさらに5%程度低下
した。また、上記実施例では、単に溶銑の脱炭精錬をお
こなったものであるが、本発明に係る製・精錬容器で
は、鉱石を溶融還元する製錬に使用しても良い。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、比較
的少ない水量で効率良く、製・製錬容器の炉口金物及び
耐火物の溶損が従来より確実に抑制できるようになっ
た。
的少ない水量で効率良く、製・製錬容器の炉口金物及び
耐火物の溶損が従来より確実に抑制できるようになっ
た。
【図1】本発明に係る製・精錬容器の炉口金物及び耐火
物の冷却方法を実施している転炉の縦断面図である。
物の冷却方法を実施している転炉の縦断面図である。
【図2】本発明の実施に使用した上吹ランスの一例を示
す図であり、(a)は縦断面、(b)は(a)のA−A
矢視、(c)は(a)のB−B矢視である。
す図であり、(a)は縦断面、(b)は(a)のA−A
矢視、(c)は(a)のB−B矢視である。
1 上吹ランス 2 炉口金物 3 水(炭化水素系液体の混合も可) 4 スラグ 5 溶鋼(溶融金属) 6 耐火物(転炉絞り部) 7 酸素ガス(精錬ガス) 8 水の流路(炉内噴霧用) 9 冷却水流路(ランス冷却用) 10 酸化性ガス流路 11 上段ノズル 12 下段ノズル 13 製・精錬容器
フロントページの続き (72)発明者 森岡 宏泰 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 田玉 智明 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 Fターム(参考) 4K002 BB03 BF01
Claims (3)
- 【請求項1】 精錬用ガスの上吹きランスを備え、金属
酸化物を溶融、還元する製・精錬容器内に水を供給して
該製・精錬容器の炉口金物及び耐火物を冷却するにあた
り、 炉内の溶融金属上方に形成される空間を、前記上吹きラ
ンス先端位置で上方空間と下方空間とに2分し、これら
空間に、それぞれ水滴の粒径分布が互いに異なる水を噴
霧することを特徴とする製・精錬容器の炉口金物及び耐
火物の冷却方法。 - 【請求項2】 前記下方空間に噴霧する水滴の粒径を、
上方空間に噴霧する水滴より小さくすることを特徴とす
る請求項1記載の製・精錬容器の炉口金物及び耐火物の
冷却方法。 - 【請求項3】 前記水に、炭化水素系液体を混合するこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の製・精錬容器の炉
口金物及び耐火物の冷却方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11090560A JP2000282128A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 製・精錬容器の炉口金物及び耐火物の冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11090560A JP2000282128A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 製・精錬容器の炉口金物及び耐火物の冷却方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000282128A true JP2000282128A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=14001816
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11090560A Withdrawn JP2000282128A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 製・精錬容器の炉口金物及び耐火物の冷却方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000282128A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012197465A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Jfe Steel Corp | 二酸化炭素還元剤の供給方法および転炉酸素吹錬用のメインランス |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP11090560A patent/JP2000282128A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012197465A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Jfe Steel Corp | 二酸化炭素還元剤の供給方法および転炉酸素吹錬用のメインランス |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US9580764B2 (en) | Top-blowing lance and method for refining molten iron using the same | |
| US6558614B1 (en) | Method for producing a metal melt and corresponding multifunction lance | |
| JP5707702B2 (ja) | 溶銑の脱燐処理方法 | |
| JP6036172B2 (ja) | 転炉における溶銑の精錬方法 | |
| JP5644355B2 (ja) | 溶銑の精錬方法 | |
| JP2020094247A (ja) | 精錬用ランス、精錬用ランス装置、電気炉および製鋼方法 | |
| JPS61213312A (ja) | 水冷ランス | |
| JP5928094B2 (ja) | 溶融鉄の精錬方法 | |
| JP5471151B2 (ja) | 転炉製鋼方法 | |
| JP5365678B2 (ja) | バーナー機能を付与した粉体吹込みランス、その粉体吹込みランスを用いた溶鉄の精錬方法および金属溶湯の溶融還元方法 | |
| JP2006328432A (ja) | 転炉吹錬方法及び転炉吹錬用上吹きランス | |
| JPH0941018A (ja) | 含クロム溶鋼の脱炭精錬方法及び精錬ガス用上吹ランス | |
| RU2550438C2 (ru) | Способ пирометаллургической обработки металлов, металлических расплавов и/или шлаков | |
| JP2025136501A (ja) | 転炉精錬方法 | |
| JP5870868B2 (ja) | 転炉における溶銑の精錬方法 | |
| JP2011202236A (ja) | 転炉の上吹きランス及び転炉の操業方法 | |
| JP5585633B2 (ja) | 転炉における溶銑の精錬方法 | |
| JP5928095B2 (ja) | 溶融鉄の精錬方法 | |
| KR100270125B1 (ko) | 극저탄소강을 제조하기위한 용강의 정련방법 | |
| JP4363367B2 (ja) | 転炉精錬方法 | |
| JPH11279621A (ja) | 製錬容器の炉口金物及び耐火物の冷却方法 | |
| JP4513340B2 (ja) | 溶銑の脱燐処理方法 | |
| JP2001279310A (ja) | 鉄浴型溶融還元炉の操業方法 | |
| JP2001032011A (ja) | 溶融金属吹錬用上吹きランス | |
| US8557018B2 (en) | Process for improving energy supply to a scrap bulk |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060606 |