JP2000282203A - 亜鉛系めっきが施された金属板からめっき金属を連続的に除去する方法 - Google Patents

亜鉛系めっきが施された金属板からめっき金属を連続的に除去する方法

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JP2000282203A
JP2000282203A JP11091114A JP9111499A JP2000282203A JP 2000282203 A JP2000282203 A JP 2000282203A JP 11091114 A JP11091114 A JP 11091114A JP 9111499 A JP9111499 A JP 9111499A JP 2000282203 A JP2000282203 A JP 2000282203A
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Nobuo Hatanaka
信夫 畠中
秀樹 ▲はま▼田
Hideki Hamada
Junichi Kotegawa
純一 小手川
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、亜鉛めっきが施された金属
板から工業的規模で連続的に亜鉛めっきを除去する方法
を提供する。 【解決手段】 所定量の亜鉛系めっきが施された被処理
金属板のトップエンドを接合する工程及び上記被処理金
属板を、亜鉛系めっき金属を溶解させる酸を主成分とす
る洗浄液で満たされた洗浄浴及び通板手段からなる酸洗
セクションに通板させて亜鉛を溶解して上記金属板から
除去する工程を含む被処理金属板から亜鉛系めっき金属
を連続的に除去する方法において、上記酸洗セクション
に通板する通板速度と亜鉛めっきが被処理金属板に残存
しない洗浄溶液中の亜鉛の限界濃度を予め決定し、上記
洗浄浴内の洗浄液の亜鉛濃度が限界濃度に到達する以前
に、上記亜鉛の限界濃度以下の亜鉛濃度を保持するのに
充分な量の新たな洗浄用酸溶液を投入しながら、上記通
板速度で通板して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、亜鉛を主成分とす
る金属めっきが施された亜鉛系めっき金属板を酸洗する
ことにより連続的に被処理金属板からめっき金属を除去
する方法及びこれに続いて連続的に再めっきする方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、板厚等の異なる条件の金属板をめ
っきする際や、加熱炉における熱応答を安定させるた
め、クロメート処理等の後処理の種類を切り替える際、
インラインスキンパスミルのワークロールを交換する
際、気水処理を行うため等に製品化する金属板の処理を
行う前の予備材料としてスレッディング材と呼ばれる金
属板が使用されている。
【0003】これらのスレッディング材には、通常製品
化に不適当な安価な金属板が使用されている。しかしな
がら、スレッディング材に使用する金属板にも限りがあ
り、亜鉛系めっき等を施したスレッディング材から亜鉛
系めっき金属を除去してリサイクルに供したいという要
望がある。そのため、一般にスレッディング材を塩酸等
の酸浴に浸漬して亜鉛系めっき金属を溶解することによ
って再生を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、一度に多量の除去処理を行うことが困難
であり、工業的規模でのめっき処理が施されたスレッデ
ィング材の再生が望まれていた。また、用途によって
は、亜鉛系めっきを施した金属板を介して異なる板厚の
材料を連続的にめっき処理したいという要望もある。従
って、本発明の課題は、亜鉛系めっきが施された金属板
から工業的規模で連続的に亜鉛系めっきを除去する方法
を提供することである。また本発明の別の課題は、金属
板から亜鉛系めっき金属を除去し、かつ新たにめっきを
行う方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、所定の速度で通板
して亜鉛系めっきが施された金属板から亜鉛系めっき金
属を酸により洗浄する際に、洗浄溶液中の亜鉛濃度が所
定値を超えると亜鉛めっきの除去が不充分となり、この
亜鉛濃度以下に洗浄溶液中の亜鉛濃度を保持しながら酸
洗すると上記課題を解決することを見出して、本発明を
創作するに至った。即ち、本発明は、 a) 所定量の亜鉛系めっきが施された被処理金属板の
トップエンドを接合する工程、及び b) 上記被処理金属板を、亜鉛系めっき金属を溶解さ
せる酸を主成分とする洗浄液で満たされた洗浄浴及び通
板手段からなる酸洗セクションに通板させて亜鉛系めっ
き金属を溶解して上記金属板から除去する工程を含む被
処理金属板から亜鉛系めっき金属を連続的に除去する方
法において、工程b)を、 イ)上記酸洗セクションに通板する通板速度と亜鉛系め
っきが被処理金属板に残存しない洗浄溶液中の亜鉛の限
界濃度を予め決定し、 ロ)上記洗浄浴内の洗浄液の亜鉛濃度が限界濃度に到達
する以前に、上記亜鉛の限界濃度以下の亜鉛濃度を保持
するのに充分な量の新たな洗浄用酸溶液を投入しなが
ら、上記通板速度で通板して行うことを特徴とする被処
理金属板から亜鉛系めっき金属を連続的に除去する方法
に関する。
【0006】また、本発明は、上記工程b)に引き続い
てc) 処理された金属板にめっきを施す工程を含むこ
とを特徴とする金属板の処理方法に関する。これらの方
法において、工程b)で追加する塩酸は、回収酸である
ことが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して詳細に説明するが、本発明はこれらに限
定されるものではない。図1は、本発明により亜鉛系め
っきの除去処理を行う装置の概略を示す断面図であり、
図2は、亜鉛系めっきが付着された被処理金属板の通板
速度と亜鉛系めっき残りの限界濃度の関係の一例を示す
グラフである。図3は、所定の亜鉛濃度(g/L)を有
する洗浄溶液における亜鉛の溶解量の経時的変化(秒)
の一例を示すグラフである。図4a〜dは、亜鉛系めっ
きの溶解量と温度との関係の一例を表すグラフである。
図5a及び図5bは、溶解時間と洗浄液中の酸濃度の関
係の一例を示すグラフであり、図5aは、めっき付着量
を変えて測定した結果を示し、図5bは、温度を変えて
測定した結果を示す。図6は、本発明による酸洗処理に
おける通板時間と洗浄液中の亜鉛濃度との関係の一例を
示すグラフである。
【0008】本発明において処理される金属板は、代表
的には亜鉛系めっきが施されたスレッディング材である
が、除去すべき亜鉛系めっきが施されている金属板であ
れば特に制限されることはない。例えば、めっき不良の
金属板も本発明の対象である。以下、これらの金属板を
被処理金属板と呼ぶ。また、本発明における亜鉛系めっ
きとは、亜鉛を主成分として含みかつ酸洗により除去可
能な金属を含むめっきを言い、例えば亜鉛、ガルファン
(Zn−5%Al)、合金化溶融亜鉛めっき(GA)、
ガルバリウム(Zn−55%Al)、溶融亜鉛めっき等
が挙げられるが、本発明による処理により除去可能な亜
鉛系のめっきであれば特に制限されるものではない。従
って、本明細書において使用する用語「亜鉛系めっき金
属」とは、亜鉛を主成分とし、かつ酸洗により洗浄・除
去可能な金属を意味する。これらの金属板は、下記の工
程により処理され、リサイクルに供せられる。
【0009】a) トップエンドの接合工程 本発明において、まず酸洗浄セクションに通板するため
にトップエンドの接合を行うが、この際の接合について
は当該技術分野に公知の方法により行われる。 b) 酸洗工程 このようにして、工程a)においてトップエンドの接合
が行われた被処理金属板は、次いで酸洗工程において被
処理金属に付着した亜鉛系めっき金属の除去を行う(酸
洗工程)。本発明においては、この酸洗工程b)は、図
1に示す通りの酸洗セクションAWで行う。この酸洗セ
クションAWは、通常の亜鉛系めっきラインの一部であ
り、被処理金属板Mを最大通板速度Smax(m/分、例
えば約57m/分)で通板するためコイルを払い出すペ
イオフリールP、例えば塩酸溶液からなる洗浄用の酸で
満たされた各々長さx(m)及びy(m)の酸タンク
1、2、この酸タンクの途中に設けられ、金属板Mを通
板するためのローラ群3,3・・から主として構成さ
れ、後段の酸タンク2には、酸を補給するための補給手
段4が設けられている。
【0010】被処理金属板Mがこのような酸洗セクショ
ン中の洗浄溶液、例えば塩酸溶液で満たされた酸タンク
1,2内を通過する際に、被処理金属Mの表面に付着し
た亜鉛系めっき金属は、塩酸の作用により溶解して、被
処理金属表面から洗浄溶液へと移行することによって被
処理金属板から除去される。本発明においては、この酸
洗条件を特定することによって、この酸洗セクションA
Wを用いて連続的にかつ工業的規模で被処理金属板Mか
ら亜鉛系めっき金属を除去する。
【0011】酸洗浄条件 酸洗条件は、被処理金属板の種類、板厚、亜鉛系めっき
金属の付着量、通板速度、塩酸濃度、酸浴温度、洗浄液
中の亜鉛の溶解量に依存する。即ち、被処理金属板の種
類、板厚、上記被処理金属板に付着した亜鉛系めっき金
属の付着量及び酸洗液の液温度が決定されると、最適な
酸洗条件が決定される。この際に使用される酸としては
亜鉛系めっき金属を溶解する作用を有するものであれば
特に限定されないが、好ましくは約20%濃度の塩酸で
あり、また入手が容易でありかつ安価である点から酸洗
処理を施す際に回収された回収酸を使用するのが特に好
ましい。
【0012】◎ 最適通板速度:本発明において、被処
理金属板を合計長さx+y(m)の酸タンクに通板速度
S(m/分)で通板することにより亜鉛系めっき金属の
除去を行う。この際の通板速度は、特に限定されない
が、通板速度が速ければ速いほど、単位時間当たりの処
理量を増加させることができる。しかしながら、酸洗セ
クションにおける通板速度は、設備の仕様としてSmax
(m/分)が限界であるので、最適通板速度の上限は、
酸洗セクションの通板速度Smax(m/分)である。下
限については、工業的規模で連続的に処理可能な範囲で
あれば特に限定されるものではないが、好ましくは10
m/分である。即ち後述の通り、通板速度が速くなれば
なるほど洗浄液中の亜鉛濃度は低くする必要があり、ま
た逆に通板速度が遅ければ洗浄溶液中の亜鉛濃度は高く
てもよい。本発明における通板速度は、これらのバラン
スにより決定される。
【0013】◎ 洗浄溶液中の亜鉛の限界濃度 本発明において使用される用語「洗浄溶液中の亜鉛の限
界濃度」とは、所定の金属板Mに付着した所定量a(g
/m2)の亜鉛系めっき金属を完全に溶解させる際の限
界の洗浄溶液中の亜鉛の限界濃度(g/L)であり、具
体的には上記亜鉛めっきが施された金属板を酸洗セクシ
ョンに所定速度s(m/分)で通板させて亜鉛系めっき
金属を除去する際に金属板上に亜鉛系めっき残りが無い
限界の濃度を意味する。即ち、亜鉛系めっき金属におけ
る亜鉛の含有量は、一定であるので、亜鉛系めっき金属
における亜鉛濃度について考慮すればよい。この限界濃
度は、使用する洗浄液、使用温度、処理する金属板及
び、亜鉛系めっき金属における亜鉛の付着量に依存する
が、これらの条件を特定すると、洗浄液中の亜鉛濃度と
通板速度は、比例関係となる。例えば図2は、所定の洗
浄溶液温度(80±2℃)で、実際に所定量のめっき
[亜鉛、ガルファン(Zn−5%Al)、合金化溶融亜
鉛めっき(GA)、ガルバリウム(55%Al−Z
n)、溶融亜鉛(GI):めっき付着量100〜150
g/m2]が付着された金属板Mの通板速度と亜鉛系め
っき残りの限界濃度の関係を示す。この際の酸洗浄セク
ションの最大通板速度は57m/分である。このように
実際に予備的に実験を行うことによって、適性洗浄領域
が決定できる。図3は、所定の亜鉛濃度(g/L)を有
する洗浄溶液における亜鉛の溶解量の経時的変化(秒)
の一例を示すグラフである。この図は、20%の塩酸を
含む回収酸(液温:80℃±2℃)を使用して、板厚
3.2mmのガルファンA(めっき付着量150g/m
2)及び板厚3.2mmのガルファンB(めっき付着量
320g/m2)のめっき層の除去を行う場合、(1)
酸溶液中の亜鉛濃度の増加とともにめっき層溶解速度が
低下すること、(2)亜鉛の溶解量と時間とは比例関係
にあることを示している。また、例えば亜鉛濃度100
g/Lの洗浄液では、ガルファンA及びBは各々通板速
度40m/分及び22m/分で完全にめっきを溶解する
ことが可能となる。この値は、実際のラインによる評価
と極めて一致している。
【0014】また、亜鉛濃度が100g/Lの場合に
は、酸タンク容量25m3、ライン長さ25.700
m、第一タンク長さ13.350m、第二タンク長さ1
2.350m、最大通板速度57m/分の酸洗セクショ
ンを用いて板厚3.2mmのガルファンA(めっき付着
量150g/m2)で40m/分、板厚3.2mmのガ
ルファンB(めっき付着量320g/m2)を各々40
m/分及び20m/分で上記酸洗セクションに通板させ
ると亜鉛めっき系めっき金属を完全に溶解させることが
できる。上記の通り、本発明における洗浄溶液中の亜鉛
の限界濃度は実験的に求めることが可能である。このよ
うにして、酸洗セクションを使用せずにあるいは酸洗セ
クションにおける実験の前の予備実験として行うことも
可能である。
【0015】また、洗浄液の温度と溶解度は、実質的に
比例関係にあるので(図4a及び図4b参照)、上記の
通りに特定の被処理金属板、洗浄溶液を使用した場合の
適性洗浄領域が決定した場合、洗浄液の温度が変化した
場合に、この適性洗浄領域の推移は容易に予想可能であ
る。なお、実際に酸洗セクションで亜鉛濃度を測定する
代わりに、例えば塩酸溶液等の洗浄液の酸の濃度から亜
鉛濃度を導き出すことが可能である。洗浄液の酸の濃度
と溶解時間も、被処理金属板の洗浄条件(温度、めっき
金属板の種類、めっきの付着量)が決まると1対1の対
応を示す。図5aは、温度を一定にして(80℃)、め
っき付着量を代えて溶解時間と塩酸濃度の関係の一例を
示したグラフであり、図5bは、めっき付着量を一定に
して(目付け量100g/m2)、溶解時間と塩酸濃度
の関係の一例を示したグラフである。図5a及び図5b
から明らかな通り、温度及び/又はめっき付着量が一定
であれば溶解時間と酸濃度とは1:1に対応しており、
酸濃度から亜鉛濃度を算出することも可能である。
【0016】◎ 酸タンクへの洗浄溶液の投入 本発明において、酸タンク中の洗浄液における亜鉛濃度
が上記の限界亜鉛濃度以内の範囲を保つようにタンク2
の上方に設けられた酸補給手段より洗浄液を投入して、
所定レベルの亜鉛濃度を保持する。この際の投入方法
は、本発明の限界亜鉛濃度以下の値の亜鉛濃度を保てる
ならば、間欠的であっても連続的であってもよい。限界
濃度に到達するまでの時間を予め計算し、限界濃度への
到達時間以前に、亜鉛濃度の増加量に見合う量の酸を一
定の速度で投入するのが好ましい。なお、洗浄液の投入
によりオーバーフローした洗浄液は、回収され再生され
て、再び投入用の洗浄液として使用することが可能であ
る。また、本発明において酸洗により亜鉛系めっき金属
を除去する工程に続いて、被処理金属板を再び亜鉛系め
っきを施す場合には、洗浄溶液中の亜鉛濃度を低く保持
することが好ましい。
【0017】c. めっき工程 本発明において、このようにして亜鉛系めっき金属が除
去され、かつ酸洗浄された被処理金属板は、必要に応じ
て再び亜鉛系めっきを施すことが可能である。これらの
亜鉛系めっき方法については、従来公知の方法で行うこ
とができるので詳細は省略する。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例において使用した、酸洗浄セクション
は、図1に示す酸洗セクションにおいて最大通板速度は
57m/分、酸タンク1の長さ13.350m、酸タン
ク2の長さ12.350m(総タンク長さ25.700
m、酸洗槽有効長:22m、タンク総容量25m3)で
ある。また、金属板表面の亜鉛系めっきの状態(亜鉛系
めっき残りの評価)は、目視、EPMA面分析、X線ア
ナライザー分析等により行った。 参考例1: (亜鉛濃度と亜鉛溶解度の変化)予備実験として、亜鉛
濃度0g/L、50g/L、100g/Lの20%の塩
酸を含む回収酸(液温:80℃±2℃)を酸洗浄液とし
て使用し、試料として板厚3.2mmのガルファンめっ
き板A(寸法:65mmΦ打抜き、めっき付着量150
g/m2)及び板厚3.2mmガルファンめっき板B
(寸法:65mmΦ打抜き、めっき付着量320g/m
2)を使用して、500mLビーカー中の亜鉛濃度0g
/L、50g/L、100g/Lの20%の塩酸を含む
回収酸(液温:80℃±2℃)から成る酸洗浄液に浸漬
して、5秒毎に試料を取り出してめっき溶解量を測定し
た。結果を図3に示す。図3より(1)酸溶液中の亜鉛
濃度が増加するとめっき層溶解速度が低下すること、及
び(2)亜鉛の溶解量と時間とは比例関係にあることが
判る。また、例えば亜鉛濃度100g/Lの洗浄液で
は、ガルファンA及びガルファンBは各々通板速度40
m/分及び22m/分で完全にめっきを溶解することが
可能となる。 参考例2: (酸洗浄セクションにおける適性洗浄領域の決定)金属
板として150g/m2の目付け量でガルファンめっき
が施された板厚3.2mmの金属板(GT)を洗浄液と
して17%塩酸溶液、液温80℃±5℃で酸洗セクショ
ンにて通板速度を代えて金属板の表面の亜鉛の状態を調
べた。結果を図2に示す。図2に示す通り、酸溶液中の
亜鉛濃度と通板速度は比例関係を示すことが判る。 参考例3: (温度変化と酸洗条件との関係)800g/m2の付着
量でめっきが施されたガルファン板及び500g/m2
の目付け量でめっきが施された亜鉛鉄板を塩酸20%を
含む洗浄液中に、液温60℃、70℃、80℃、90℃
及び100℃で浸漬し、浸漬時間10/秒毎に亜鉛の溶
解量を測定した。結果を図4a〜dに示す。これらの結
果から、被処理金属板の種類、亜鉛付着量を一定にした
場合に、温度と亜鉛の溶解量とは相関関係にあることが
わかった。
【0019】参考例4: (溶解時間と洗浄液中の酸濃度との関係)参考例2で使
用したのと同一の酸洗セクション中で洗浄溶液として塩
酸を用いて、温度を80℃で一定にして、めっきの目付
け量100、200、300g/m2でめっきが施され
た金属板(ガルファンめっき、亜鉛めっき,合金化溶融
亜鉛めっき、溶融亜鉛めっき)について、亜鉛の溶解時
間(秒)と洗浄液中の酸濃度の関係を調べた。結果を図
5aに示す。図5aから、溶融時間と塩酸濃度は、1対
1の対応を示していることが判った。また、同様にして
めっきの目付け量100g/m2でめっきが施された金
属板(ガルファン、亜鉛鉄板,合金化溶融亜鉛めっき、
溶融亜鉛めっき)について、温度を70℃及び80℃
で、亜鉛の溶解時間(秒)と洗浄液中の酸濃度の関係を
調べた。結果を図5bに示す。図5bからも、溶融時間
と塩酸濃度は、1対1の対応を示していることが判っ
た。
【0020】実施例1 参考例2と同様にして亜鉛めっき系が施された金属板を
洗浄した。この際、図6に示す通り通板速度を40m/
分に設定し、亜鉛濃度が限界値の約100g/Lを下回
る90g/Lとなった時点で4m3/時間の速度で17
%塩酸溶液を連続的に投入することによって亜鉛濃度を
ほぼ90g/Lで保持した。このようにして洗浄した金
属板の表面には亜鉛が観察されなかった。
【0021】実施例2 実施例1で亜鉛系めっき金属を除去した金属板を通常の
方法で再び亜鉛系めっきを施した。このようにして亜鉛
系めっきを施した金属板の耐腐食性を塩水噴霧試験、湿
潤試験を行って、通常の亜鉛系めっき板と比較したとこ
ろ略同等の結果が得られた。
【0022】
【発明の効果】以上、説明した通り、本発明によると亜
鉛系めっきが施された金属板から工業的規模で連続的に
亜鉛めっきを除去することが可能となる。また、この工
程に続いて、再び同一金属板に連続的に亜鉛系めっきを
施すことも可能となり、またスレッディング材の再生・
再使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により亜鉛系めっきの除去処理を行う装
置の概略を示す断面図である。
【図2】亜鉛系めっきが付着された被処理金属板の通板
速度と亜鉛系めっき残りの限界濃度の関係の一例を示す
グラフである。
【図3】所定の亜鉛濃度(g/L)を有する洗浄溶液に
おける亜鉛の溶解量の経時的変化(秒)の一例を示すグ
ラフである。
【図4】図4a〜dは、亜鉛系めっきの溶解量と温度と
の関係の一例を表すグラフである。
【図5】図5a及び図5bは、溶解時間と洗浄液中の酸
濃度の関係の一例を示すグラフであり、図5aは、めっ
き付着量を変えて測定した結果を示し、図5bは、温度
を変えて測定した結果を示す。
【図6】本発明による酸洗処理における通板時間と洗浄
液中の亜鉛濃度との関係の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
AW 酸洗セクション M 金属板 P ペイオフリール 1,2 酸洗タンク 3 ローラ 4 洗浄液補給手段
フロントページの続き (72)発明者 小手川 純一 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新製 鋼株式会社市川製造所内 Fターム(参考) 4K027 AA05 AA22 AB42 AC78 AD02 AE11 AE18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記工程: a) 所定量の亜鉛系めっきが施された被処理金属板の
    トップエンドを接合する工程、及び b) 上記被処理金属板を、亜鉛系めっき金属を溶解さ
    せる酸を主成分とする洗浄液で満たされた洗浄浴及び通
    板手段からなる酸洗セクションに通板させて亜鉛を溶解
    して上記金属板から除去する工程 を含む被処理金属板から亜鉛系めっき金属を連続的に除
    去する方法において、工程b)を、 イ)上記酸洗セクションに通板する通板速度と亜鉛めっ
    きが被処理金属板に残存しない洗浄溶液中の亜鉛の限界
    濃度を予め決定し、 ロ)上記洗浄浴内の洗浄液の亜鉛濃度が限界濃度に到達
    する以前に、上記亜鉛の限界濃度以下の亜鉛濃度を保持
    するのに充分な量の新たな洗浄用酸溶液を投入しなが
    ら、上記通板速度で通板して行うことを特徴とする被処
    理金属板から亜鉛系めっき金属を連続的に除去する方
    法。
  2. 【請求項2】 下記工程: a) 亜鉛系めっきが施された被処理金属板のトップエ
    ンドを接合する工程、及び b) 上記被処理金属板を、亜鉛系めっき金属を溶解さ
    せる酸を主成分とする洗浄液で満たされた洗浄浴及び通
    板手段からなる酸洗セクションに イ)上記酸洗セクションに通板する通板速度と亜鉛めっ
    きが被処理金属板に残存しない洗浄溶液中の亜鉛の限界
    濃度を予め決定し、 ロ)上記洗浄浴内の洗浄液の亜鉛濃度が限界濃度に到達
    する以前に、上記亜鉛の限界濃度以下の亜鉛濃度を保持
    するのに充分な量の新たな洗浄用酸溶液を投入しながら
    上記通板速度で通板して被処理金属板から亜鉛系めっき
    金属を除去する工程、及び c) 処理された金属板にめっきを施す工程 を含むことを特徴とする金属板の処理方法。
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JP11091114A Withdrawn JP2000282203A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 亜鉛系めっきが施された金属板からめっき金属を連続的に除去する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008228459A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Asahi Electric Works Ltd 防振装置のリサイクル方法
WO2018028741A3 (de) * 2016-08-09 2018-04-05 Sms Group Gmbh Verfahren zur prozessoptimierung von zu beschichtenden metallischen bändern in kontinuierlich arbeitenden beschichtungsanlagen
CN110540370A (zh) * 2018-07-18 2019-12-06 蓝思科技(长沙)有限公司 一种面板玻璃电镀膜层的退镀工艺
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