JP2000282706A - 免震装置 - Google Patents

免震装置

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JP2000282706A
JP2000282706A JP9095699A JP9095699A JP2000282706A JP 2000282706 A JP2000282706 A JP 2000282706A JP 9095699 A JP9095699 A JP 9095699A JP 9095699 A JP9095699 A JP 9095699A JP 2000282706 A JP2000282706 A JP 2000282706A
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Fumiaki Kanai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震で基盤が横揺れする際に所定の免震機能
を発揮するのはもちろんのこと、被免震体に直接作用す
る外力が一定以上にならない限りには被免震体を横揺れ
させず、しかも、簡単な構成にして高コスト化を招来し
ない。 【解決手段】 基盤B側に水平に設置されて被免震体A
側に配在される本体部3が有する大径の支承球2を転動
可能に載置させるベースプレート1の上面11の中央部
にこの中央部の外周側となる傾斜面の傾斜角θに比較し
て大きい傾斜角θ1の傾斜面を有する凹部11aを形成
してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、免震装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、陳列台や建物などにあっては、基
台や地盤などとの間に免震装置を配在して基台や地盤な
どからの横揺れが陳列台や建物などに伝播されないよう
に免震することがあり、そのための免震装置として種々
の提案がある。
【0003】その中で、たとえば、ボールアイソレータ
と称される免震装置は、図3に示すように、基台や地盤
などの基盤Bに水平に設置されるベースプレート1と、
このベースプレート1の上方に位置決められると共にベ
ースプレート1の上面11で転動する大径の鋼球からな
る支承球2を有しながら陳列台や建物などの被免震体A
に配在される本体部3とを有してなるとしている。
【0004】このとき、ベースプレート1の上面11
は、中心から外周に向けて適宜角度θの直線状の上り勾
配となる円錐凹状面に設定されてなるとして、いわゆる
上面が湾曲面からなる場合に比較して、この上面11を
支承球2が転動する際の共振を回避し得るように配慮し
ている。
【0005】また、本体部3にあって、支承球2は、図
示しないが、本体部3内に収装されている多数の小径の
鋼球たるボールベアリング群に接触する構造に設定され
ていて、その転動性が保障されるとしている。
【0006】それゆえ、この免震装置にあっては、たと
えば、基盤Bに横揺れが発現されるときに、相対的に看
て、支承球2がベースプレート1の上面11を上り下り
するように転動することになり、したがって、被免震体
Aが基盤Bの横揺れによって横揺れすることを回避させ
る、すなわち、免震することになる。
【0007】なお、基盤Bの横揺れが消滅すると、支承
球2がベースプレート1の上面11の中央に戻るように
なり、図示するように、支承球2が上面11の中央に静
止するときに、被免震体Aが静止状態に安定することに
なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た免震装置にあっては、以下のような不都合があると指
摘される可能性がある。
【0009】すなわち、この従来例とされる免震装置に
あっては、所定の免震作用を円滑に実現させるために、
支承球2がベースプレート1の上面11で転動し易いよ
うに設定されている。
【0010】そのため、たとえば、陳列台にあっては、
不注意に陳列台に触れることで陳列台が簡単に横揺れす
ることになり、また、建物にあっては、強風で建物が横
揺れすることになる危惧がある。
【0011】そこで、図示しないが、免震装置と共にダ
ンパを併設し、基盤Bに横揺れが発生しない限りにダン
パをいわゆるロック状態に維持して、被免震体Aに直接
作用する外力では被免震体Aが横揺れしないようにする
との提案がなされるに至っている。
【0012】それゆえ、このダンパを併設する提案によ
れば、たとえば、建物にあって、強風で建物が簡単に横
揺れすることを事前に阻止し得ることになるが、その反
面、ダンパの併設に加えて、地震を検知するセンサ類の
設置や、このセンサ類からの信号を処理してダンパに所
定の信号を出力するなどする制御装置の配備が必須にな
り、全体としての免震装置における高コスト化を招来す
ることになり、その汎用性を期待し得ないことになる不
具合がある。
【0013】この発明は、上記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、地震で基
盤が横揺れする際に所定の免震機能を発揮するのはもち
ろんのこと、被免震体に直接作用する外力が一定以上に
ならない限りには被免震体を横揺れさせず、しかも、簡
単な構成にして高コスト化を招来せず、その汎用性の向
上を期待するのに最適となる免震装置を提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明による免震装置の構成を、基本的に
は、基台や地盤などの基盤側に水平に設置されるベース
プレートと、このベースプレートの上方に位置決められ
ると共にベースプレートの上面で転動する支承球を有し
ながら陳列台や建物などの被免震体側に配在される本体
部とを有してなると共に、ベースプレートの上面が中心
から外周に向けて適宜角度の直線状の上り勾配となる円
錐凹状面に設定されてなる免震装置において、ベースプ
レートの上面の中央部にこの中央部の外周側となる傾斜
面の傾斜角に比較して大きい傾斜角の傾斜面を有する凹
部が形成されてなるとする。
【0015】そして、上記した基本的な構成において、
より具体的には、凹部の傾斜面は、中心から外周に向け
て直線状の上り勾配となるように設定されてなるとする
のが好ましい。
【0016】また、凹部は、中央部にその外周側となる
凹部の傾斜面の傾斜角に比較して小さい傾斜角の傾斜面
を有する浅凹部を有してなるとしても良い。
【0017】そしてまた、この浅凹部は、中心から外周
に向けて直線状の上り勾配となるように設定されてなる
としても良く、あるいは、支承球の外周面の曲率に一致
する湾曲凹面に設定されてなるとしても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、図示した実施の形態に基
づいて、この発明を説明するが、この発明による免震装
置にあっても、基本的には、前記した図3に示す免震装
置と同様に、いわゆるボールアイソレータと称される免
震装置とされている。
【0019】それゆえ、図示する実施の形態において、
その構成が前記した従来例の場合と同様となるところに
ついては、図中に同一の符号を付するのみとして、要す
る場合を除き、その詳しい説明を省略し、以下には、こ
の発明において特徴となるところを中心に説明する。
【0020】すなわち、図1に示すように、この発明に
よる免震装置にあっては、ベースプレート1の上面11
の中央部にこの中央部の外周側となる傾斜面(円錐凹状
面)の傾斜角θに比較して大きい角度θ1の傾斜勾配の
傾斜面を有する直径Lの凹部11aが形成されてなると
するものである。
【0021】このとき、凹部11aの傾斜面は、上面1
1と同様に、中心から外周に向けて直線状の上り勾配と
なるように設定されてなるとし、また、凹部11aの直
径Lは、支承球2の直径L1より小さいとする。
【0022】なお、凹部11aの傾斜面が中心から外周
に向けて直線状の上り勾配となるように設定すること
で、上面11における傾斜面と角度が違うのみで言わば
同じ特性の傾斜面になり、支承球2が転動する際の共振
を回避し得ることになる。
【0023】一方、凹部11aに対する支承球2の接触
点間寸法をL2とするときに、すなわち、L2≦L<L
1とするときに、支承球2を凹部11a上で転動させる
ための外力作用は、凹部11aの外周側となる傾斜面た
る上面11上で支承球2を転動させるための外力作用よ
り大きいことになる。
【0024】すなわち、支承球2を凹部11a上で転動
させるための外力Pは、 P=m・tan(θ1+φ) となる。このとき、 m;支承球2に被免震体A側から作用する垂直力 φ;支承球2とベースプレート1間の摩擦角 φ=arctanμ (μ;始動摩擦係数) である。
【0025】このことから、支承球2を転動させる外力
Pが被免震体Aを動かす外力Fよりも大きければ、すな
わち、P≧Fであれば、地震以外の、たとえば、強風に
起因する支承球2の転動を阻止し得ることになる。
【0026】ちなみに、凹部11aの範囲(L)は、支
承球2がいわゆる静止状態にあってベースプレート1の
中央にあるときのベースプレート1に対する接触範囲
(L2)と同一乃至は若干大きく採るが、地震によって
支承球2が凹部11aで転動を開始するときの応答加速
度は、凹部11aの外周側における応答加速度より大き
くなる。
【0027】しかし、地震で支承球2が凹部11aから
出て、凹部11aの外周側の上面11を転動するときの
応答加速度は、言わば旧来通りとなるので問題にはなら
ない。
【0028】また、地震の際に支承球2が専ら転動する
のは、凹部11aの外周側たる上面11であるから、言
わば内周側に凹部11aがあることは、本来の免震作動
からして問題にならない。
【0029】さらに、地震が収まる状態になって、支承
球2が凹部11aを転動するとしても、支承球2が言わ
ば直線運動で凹部11aの中央に戻る訳ではなく、強い
て言えばループ状に移動するから、それまでの傾斜角θ
から傾斜角θ1になってもいわゆるショックを招来させ
るほどの変化にはならないと言え、同じく問題にならな
い。
【0030】その結果、上記したベースプレート1上を
支承球2が転動することで免震作用を発揮させるとして
も、強風などの外力作用では被免震体Aを横揺れさせな
いが、地震のときには、所定の免震作用を発揮させるこ
とが可能になる。
【0031】ところで、上記したところでは、地震の際
に支承球2が専ら転動するのは、凹部11aの外周側た
る上面11であるとしたが、これは、震度が4以上とな
る比較的強い地震の場合であって、震度が1〜3となる
比較的弱い地震の場合には、支承球2は、凹部11aで
ベースプレート1の中心を通過しながら言わば行き来す
るように転動すると考えられる。
【0032】そして、この場合には、支承球2が中心に
向けて突入する角度、または、逆の中心から脱出する角
度が大きいため、中心近傍で振動を生じることになる危
惧がある。
【0033】そこで、図2に示す実施の形態のように、
凹部11aが中央部にその外周側となる凹部11aの傾
斜面の傾斜角θ1に比較して小さい傾斜角θ2の傾斜面
を有する浅凹部11cを有してなるとしても良い。
【0034】ちなみに、この浅凹部11cの直径L3
と、凹部11aの直径Lおよび支承球2がこの浅凹部1
1cに接触する範囲L2の関係は、L2≦L3<Lにな
る。
【0035】また、浅凹部11cの傾斜角θ2と、凹部
11aの傾斜角θ1および上面11の傾斜角θの関係
は、θ<θ1>θ2であり、かつ、θ=θ2あるいはθ
≠θ2である。
【0036】そして、この浅凹部11cは、凹部11a
や上面11と同様に、中心から外周に向けて直線状の上
り勾配となるように設定されている。
【0037】それゆえ、この実施の形態による場合に
は、支承球2が浅凹部11bでベースプレート1の中心
を通過しながら言わば行き来するように転動するとして
も、支承球2が中心に向けて突入する角度、または、逆
の中心から脱出する角度が前記した凹部11aにおける
傾斜角θ1に比較して小さくなるために、中心近傍で振
動を生じなくなる。
【0038】前記した各実施の形態において、凹部11
aの中心部11b、および、浅凹部11bの中心部11
c、すなわち、仮に、図中に符号L2で示す範囲内は、
支承球2が静止状態におかれるときを考慮すると、支承
球2の外周面の曲率に一致する湾曲面に設定されてなる
としても良い。
【0039】そして、この場合には、凹部11aあるい
は浅凹部11bの中心部11cが円錐凹状面に形成され
る場合に比較して、支承球2の静止状態での安定性を向
上させ易くなる点で有利となる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明にあっては、ベ
ースプレートの上面の中央部にこの中央部の外周側とな
る傾斜面の傾斜角に比較して大きい傾斜角の傾斜面を有
する凹部を形成してなるとしたから、凹部にある支承球
は、被免震体に作用する外力が支承球を凹部の外周側の
上面で転動させるに十分な基盤からの外力作用がない限
りに、いわゆる静止状態におかれることになり、それゆ
え、たとえば、被免震体が建物であるとき、地震以外の
強風に起因する横揺れが発現されない一方で、地震で基
盤が横揺れする際には所定の免震機能を発揮することに
なる。
【0041】そして、この発明にあっては、ベースプレ
ートの上面の中央部に凹部を形成し、あるいは、この凹
部の中央部に浅凹部を形成するのみであるから、構成を
簡単にして、しかも、製作を容易にし、したがって、装
置全体の高コスト化を招来しないことになる。
【0042】その結果、この発明によれば、地震で基盤
が横揺れする際に所定の免震機能を発揮するのはもちろ
んのこと、被免震体に直接作用する外力が一定以上にな
らない限りには被免震体を横揺れさせず、しかも、簡単
な構成にして高コスト化を招来せず、その汎用性の向上
を期待するのに最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による免震装置の要部を一部断面で示
す部分拡大図である。
【図2】他の実施の形態による免震装置の要部を示す部
分概略説明図である。
【図3】従来例としての免震装置を一部断面で示す全体
図である。
【符号の説明】
1 ベースプレート 2 支承球 3 本体部 11 上面 11a 凹部 11b 浅凹部 11c 中心部 A 被免震体 B 基盤 L 凹部の直径 L1 支承球の直径 L2 凹部に対する支承球の接触点間寸法 L3 浅凹部の直径 θ 上面の傾斜角 θ1 凹部の傾斜角 θ2 浅凹部の傾斜角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台や地盤などの基盤側に水平に設置さ
    れるベースプレートと、このベースプレートの上方に位
    置決められると共にベースプレートの上面で転動する支
    承球を有しながら陳列台や建物などの被免震体側に配在
    される本体部とを有してなると共に、ベースプレートの
    上面が中心から外周に向けて適宜角度の直線状の上り勾
    配となる円錐凹状面に設定されてなる免震装置におい
    て、ベースプレートの上面の中央部にこの中央部の外周
    側となる傾斜面の傾斜角に比較して大きい傾斜角の傾斜
    面を有する凹部が形成されてなることを特徴とする免震
    装置
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101006560B1 (ko) 2010-10-04 2011-01-07 신산기공(주) 반송물의 위치 결정 장치
ITNA20110028A1 (it) * 2011-06-30 2012-12-31 Vincenzo Nunziata Isolatore antisismico a sfera su piani inclinati
JP2013057392A (ja) * 2011-08-12 2013-03-28 Tsk Co Ltd 減震パット
KR101438707B1 (ko) 2014-01-13 2014-09-05 주식회사 아이솔테크 브이자형 마찰면을 가지는 면진장치

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